JP2002124982A - VoIP通信時のIPアドレス交換方法および端末装置 - Google Patents

VoIP通信時のIPアドレス交換方法および端末装置

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JP2002124982A
JP2002124982A JP2000316631A JP2000316631A JP2002124982A JP 2002124982 A JP2002124982 A JP 2002124982A JP 2000316631 A JP2000316631 A JP 2000316631A JP 2000316631 A JP2000316631 A JP 2000316631A JP 2002124982 A JP2002124982 A JP 2002124982A
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Masaaki Kimura
雅明 木村
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Nakayo Telecommunications Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IPゲートキーパやディレクトリサーバーな
どを設けることなく、相手側端末装置のグローバルアド
レスを認識してVoIP通信を行う。 【解決手段】 対向する端末装置1S,1RをIPネッ
トワーク3を介して接続してVoIP通信を行う場合の
IPアドレス交換方法であって、発呼側端末装置1S
が、自己のIPアドレスを記載した送信メールMABを
着呼側端末装置のメールサーバー5Rに送信するととも
に、自己のメールサーバー5Sにアクセスして着呼側か
らの返信メールMBAを受信し、着呼側端末装置1R
が、自己のメールサーバー5Rにアクセスして、発呼側
端末装置のIPアドレスを取得するとともに、自己のI
Pアドレスを記載した返信メールMBAを発呼側端末装
置のメールサーバー5Sに返信することによって、IP
アドレスを互いに交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VoIP(Voi
ce over IP)通信時のグローバルアドレスの
解決手段に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、IP(Inter
net Protocol)ネットワーク3に、発呼側
VoIP端末1Sと、着呼側VoIP端末1Rを接続し
た通信システムにおいて、端末装置1Sと端末装置1R
同士が通話するには、相手側のグローバルアドレス(I
Pアドレス)を用いて接続処理を行い、端末装置同士を
接続することが必要である。この接続を行うためには、
着呼側端末装置のグローバルアドレスを既に知っている
ことが条件となる。そのグローバルアドレスを認識する
装置としてゲートキーパー7やディレクトリサーバー8
などをIPネットワーク3に設置している。
【0003】端末装置(A)1Sが端末装置(B)1R
と通話する際、相手のグローバルアドレスを知らないと
通話できない。そこで、従来は、以下のアドレス解決法
を用いて相手のグローバルアドレスを取得している。
【0004】端末装置(A)1Sから相手端末である端
末装置(B)1Rへの発呼時のアドレス解決方法とし
て、下記の二つの方法がある。
【0005】既に発呼側端末装置(A)1Sが、あらか
じめ相手側端末装置(B)1Rのグローバルアドレスを
認識済みであること。
【0006】相手端末装置のグローバルアドレスを未だ
知らないでダイヤルアップ接続する場合、端末装置
(A)1Sは、IPネットワーク3に設置たされIPゲ
ートキーパー7またはディレクトリサーバー8にアクセ
スして相手端末装置1Rのグローバルアドレスを認識す
る。
【0007】後者の場合の、グローバルアドレス取得シ
ーケンスを図12を用いて説明する。まず、IPネット
ワーク3に接続時に、各端末装置1S、1Rは、ゲート
キーパー7に対してグローバルアドレス(IPアドレ
ス)の登録要求を行い(S101、S102)、それぞ
れグローバルアドレスを取得する(S103、S10
4)。
【0008】発信処理を行う際に、発呼側端末装置1S
は、ゲートキーパー7に対して、接続許容要求を行い着
信側端末装置1Rのグローバルアドレス(IPアドレ
ス)を要求する(S105)。ゲートキーパー7から着
呼側端末装置1Rのグローバルアドレスを取得(許容確
認)すると(S106)、取得したグローバルアドレス
を用いて着呼側端末装置1Rに対して呼設定処理を実行
する(S107)。着呼側端末装置1Rは、呼設定受付
を発呼側端末装置1Sに送信する(S108)ととも
に、着信処理を実行してゲートキーパー7に許容要求を
送信し(S109)、ゲートキーパー7から、許容確認
を取得する(S110)。
【0009】着呼側端末装置1Rは、呼出を発呼側端末
装置1Sに送信し(S111)、オフフックして接続を
着呼側端末装置1Sに知らせて(S112)、通話を開
始する(S113)。
【0010】以上のような手法は、以下の問題を有して
いる。
【0011】接続時にISPよりアドレスが割りつけら
れるISP接続を行っている場合、ダイヤルアップ接続
によってISPとの接続を行うことから、毎回グローバ
ルアドレスが異なってしまう。
【0012】ゲートキーパー7またはディレクトリサー
バー8を利用する場合、登録済みのグローバルアドレス
が利用不可になっている場合がある。
【0013】ゲートキーパー7またはディレクトリサー
バー8の設置には費用が発生し、さらにアドレス管理の
信頼性に問題が残る。
【0014】以上のように、VoIP通信する際、ダイ
ヤルアップ接続でISP接続を行う時には、相手端末装
置のアドレスが毎回変わり不定であるという問題を有し
ている。さらに、ゲートキーパー7やディレクトリサー
バー8などの設置が必要となり、費用が発生するという
問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記問題にかんがみ、
本発明は、VoIP通信で必要としていたIPゲートキ
ーパやディレクトリサーバーなどを設けることなく、相
手側端末装置のグローバルアドレスを認識することが可
能なIPアドレス交換方法および端末装置を提供するこ
とを、解決すべき課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、通話するVoIP端末が周期的にメール
サーバーにアクセスを行い、自分宛のグローバルアドレ
スを入れたメールが到着しているかチェックする。ま
た、発呼時にメールでお互いのクローバルアドレスを交
換して通話を行う。メールアドレスは、ISP環境を問
わず一定であり変更されることが少ない。グローバルア
ドレスの認識の手順として、メールを使用することによ
りゲートキーパーやディレクトリサーバーを利用しなく
てよい。
【0017】上記課題を解決するために、本発明は、対
向する端末装置をIPネットワークを介して接続してV
oIP通信を行う通信方法におけるIPアドレス交換方
法であって、発呼側端末装置が、自己のIPアドレスを
記載した送信メールをIPネットワークに設置された着
呼側端末装置のメールサーバーに送信するとともに、I
Pネットワークに設置された自己のメールサーバーにア
クセスして着呼側からの返信メールを受信し、着呼側端
末装置が、IPネットワークに設置された自己のメール
サーバーにアクセスして、発呼側端末装置のIPアドレ
スを取得するとともに、自己のIPアドレスを記載した
返信メールをIPネットワークに設置された発呼側端末
装置のメールサーバーに返信することによって、IPア
ドレスを互いに交換し、VoIP通信を行うようにし
た。
【0018】本発明は、上記IPアドレス交換方法にお
いて、交換するIPアドレスを、グローバルアドレスと
した。
【0019】本発明は、上記IPアドレス交換方法にお
いて交換するIPアドレスを、端末装置が接続されるル
ーターのグローバルアドレスと、端末装置のローカルア
ドレスとした。
【0020】本発明は、上記IPアドレス交換方法にお
いて、交換するIPアドレスを、端末装置が接続される
ルーターのグローバルアドレスおよびポート番号と、端
末装置のローカルアドレスとした。
【0021】また、上記課題を解決するために、本発明
は、VoIP通信を行う端末装置において、相手側端末
装置のメールアドレスを用いて相手側メールサーバーに
自己のIPアドレスを記載したメールを送信する機能
と、定期的にメールサーバにアクセスして相手側端末装
置から送られてきた相手側のIPアドレスが記載された
メールを受信して相手側のIPアドレスを取得する機能
と、相手側端末装置のIPアドレスを用いてIPネット
ワークを介して相手側端末装置とVoIP通信を行う機
能とを備えた。
【0022】本発明は、上記端末装置において、IPア
ドレスを、グローバルアドレスとした。
【0023】本発明は、上記端末装置において、IPア
ドレスを、端末装置が接続されるルーターのグローバル
アドレスと、端末装置のローカルアドレスとした。
【0024】本発明は、上記端末装置において、IPア
ドレスを、端末装置が接続されるルーターのグローバル
アドレスおよびポート番号と、端末装置のローカルアド
レスとした。
【0025】(作用)本発明によれば、インタネットの
メールサーバーに定期的にアクセスすることによって、
相手端末装置のグローバルアドレスを取得することがで
きるので、特別な設備を必要とせず、さらに従来のVo
IP通信で必要としていたゲートキーパーやディレクト
リサーバーを設置せずに、クローバルアドレスの認識が
可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明にかかるVoIP通信シス
テムの構成の概要を図1を用いて説明する。本発明にか
かるVoIP通信システムは、端末装置(A)(以下、
発呼側端末装置とも言う)1Sと端末装置(B)(以
下、着呼側端末装置とも言う)1Rを、それぞれの端末
装置のメールサーバー5S,5Rが設置されたIPネッ
トワーク(インターネット)3を介して接続することに
よって構成される。
【0027】上記VoIP通信システムにおける、本発
明のグローバルアドレス解決方法は以下の手順によって
行う。 ア.インターネット3に接続された発呼側端末装置1S
と着呼側端末装置1Rは、短い周期で各自のメールサー
バー5へ自分宛のメール(VoIP通信を開始する旨の
メール)が送られてきているかアクセスする。 イ.着呼側端末装置1Rは、発呼側端末装置1Sのグロ
ーバルアドレスが記載されたメール(VoIP通信を開
始する旨のメール)を受信したときに、発呼側端末装置
1Sへ自己のグローバルアドレスを送信する. ウ.互いのグローバルアドレスを交換してから、端末装
置間の接続手順を開始する。
【0028】発呼側端末装置1Sと着呼側端末装置1R
との間の、メールサーバー5を介したお互いのグローバ
ルアドレスの交換は、以下のように行う。
【0029】発呼側端末装置(A)1Sから着呼側端末
装置(B)1Rへの送信メールは、例えば、図2(A)
に示すように、自己のグローバルアドレスと、相手側端
末装置(着呼側端末装置(B))1のグロバルアドレス
(空白)と、発信時刻(GTM)を記載したメール(M
AB)を、着呼側端末装置1Rのメールサーバー5Rへ
送信する。
【0030】着呼側端末装置1Rは、メールサーバー5
Rにアクセスして、自己宛のグローバルアドレスを要求
するメールMABを受け取り、図2(B)に示す、自
己のメールアドレスを追加記載し、返信時刻に書換えた
受信メール(MBA)を発呼側端末装置(A)1Sのメ
ールサーバー5Sに送信する。
【0031】発呼側端末装置1Sは、メールサーバー5
Sにアクセスして、返信メール(MBA)を受け取り
、着呼側端末装置1Rのグローバルアドレスを取得す
る。着呼側端末装置のグローバルアドレスを取得した発
呼側端末装置1Sは、このグローバルアドレスを用いて
発呼手順を開始する。
【0032】上述の処理を行なうことのできる端末装置
1の機能構成を図3を用いて説明する。端末装置1は、
主制御部10と、キー入力制御部11と、表示制御部1
2と、音声制御部13と、タイマ処理部14と、メール
アドレス管理部15と、スクリプト制御部16と、H.
323制御部17と、メールプロトコル制御(POP3
/SMTP)部18と、TELNET制御部19と、T
CP/IP制御部20と、PPP制御部21と、イーサ
ネット(登録商標)制御部22と、外部出力制御部23
と、入力キー24と、LCD表示装置25と、RS−2
32Cコネクタなどの外部入出力ポート26と、マイク
ロホン27と、スピーカ28とを有して構成される。
【0033】主制御部10は、装置全体の制御を行う手
段であり、マイクロコンピュータで構成される。
【0034】キー入力制御部11は、入力キー24から
のキー入力を制御し、相手メールアドレスなどの入力を
行う。
【0035】表示制御部12は、LCD表示装置25を
制御し、相手のメールアドレスやグローバルアドレス、
通話時間などを表示する。
【0036】音声制御部13は、H.323制御部17
経由の音声データの読み出し/再生、および、話中音
(BT)/呼出音(RBT)/ダイヤル音(DT)など
のトーン出力を行う。
【0037】タイマ制御部14は、メールチェック間隔
または各種プロトコル用にタイマ機能を実現する。
【0038】メールアドレス管理部15は、自己または
相手装置用のメールアドレスを管理する。
【0039】スクリプト制御部16は、後述する第2の
実施の態様で使用する機能であり、ルータ経由で通話を
行う場合、ルータからのグローバルアドレスの読み出
し、または静的なIPMasqueradeエントリの
設定を行うためのコマンドスクリプトを記憶し制御す
る。
【0040】H.323制御部17は、H.323プロ
トコルの制御を行う。
【0041】メールプロトコル制御部18は、POP3
(受信)プロトコル、SMTP(送信)プロトコルの制
御を行う。
【0042】TELNET制御部19は、後述する第2
の実施の形態で使用する機能であり上記スクリプト制御
時、ルータとの間で通信を行う。
【0043】TCP/IP制御部20は、TCP/UD
P/IPプロトコルの制御を行う。
【0044】PPP(Point−to−Point
Protocol)制御部21は、公衆回線へのアクセ
ス機能の実現、および、ISP接続のためのPPP制御
を行う。
【0045】イーサネット制御部22は、第2の実施の
形態で使用する機能であり、ルータ経由での通信のため
イーサネット(Ethernet)の制御を行う。
【0046】外部入出力制御部23は、RS−232C
/USBポートなどの制御を行い、PC(パソコン)か
らのデータ入出力に対応する。
【0047】入力キー24は、メールアドレスなどを入
力する手段である。
【0048】LCD表示装置25は、メールアドレスな
どの表示を行う。
【0049】外部入出力ポート26は、RS−232C
/USBなどの外部入出力手段である。
【0050】マイクロホン27は、送話器である。スピ
ーカ28は、受話器である。
【0051】このような構成を有することによって、本
発明によるVoIP通信システムにおけるダイヤルアッ
プ接続時に必要となる着信側端末装置のグローバルアド
レスを、ネットワーク中にゲートキーパ7やディレクト
リサーバー8などを設けることなく、簡単な手続によっ
て、容易に取得することができる。
【0052】着呼側端末装置のグローバルアドレス取得
処理とIP回線接続処理シーケンスを図4を用いて説明
する。
【0053】発呼側端末装置1Sと着呼側端末装置1R
は、短い間隔でそれぞれのメールサーバー5S,5Rに
アクセスしてメール受信の確認を行っている。
【0054】発呼側端末装置1Sがオフフックされ、通
話先(着呼側端末装置)が特定されると、自己のグロー
バルアドレスを記載した送信メールMABを、既に知っ
ている着呼側端末装置1Rのメールアドレスを用いて着
呼側端末装置1Rのメールサーバー5Rへ送信する(S
1)。
【0055】着呼側端末装置1Rは、短い周期でメール
サーバー5Rへアクセス(S2)を繰り返しており、送
信メールMABの着信を検出する(S3)と、該着信メ
ールMABから発呼側端末装置のグローバルアドレスを
認識する。
【0056】着呼側端末装置1Rは、受信したメールM
ABに自己のグローバルアドレスを挿入した返信メール
MBAを、既に知っている発呼側端末装置1Sのメール
アドレスを用いて発呼側端末装置1Sのメールサーバー
5Sに送信する(S4)。
【0057】送信メールMABを送信した発呼側端末装
置1Sは、メールサーバー5Sにアクセスを繰り返し、
返信メールMBAの受信を検出する(S6)と、着呼側
のグローバルアドレスを認識して、このグローバルアド
レスを用いて、通常のIPネットワーク上の呼設定処理
を実行し、呼設定信号を着呼側へ送出する(S7)。
【0058】呼設定信号を受信した着呼側端末装置1R
は、呼設定を受け付ける(S8)と、ともにリンガを鳴
らすなどの着信処理を行ない、呼出信号を発信側端末装
置1Sに送信する(S9)。着呼側端末装置1Rがオフ
フックすると接続信号(応答メッセージ)を発呼側へ送
信する(S10)。
【0059】接続を確認すると、発呼側端末装置1Sと
着呼側端末装置1R間で通話を開始する(S11)。
【0060】以上のシーケンスを実行する各装置におけ
る処理の流れを、図4以降を用いて説明する。
【0061】図5に示すように、発呼側端末装置1S
は、自己のグローバルアドレスを搭載した送信メールM
ABを着呼側端末装置1Rのメールサーバー5Rへ送信
する(S21)。次いで、所定周期の到来を待って(S
22)、自己のメールサーバー5Sにアクセスして(S
23)、着呼側端末装置1Rから返信メールMBAを受
信するのを監視し(S24)、着呼側グローバルアドレ
スを取得する(S25)。取得した着呼側グローバルア
ドレスを用いてH.323,H.225.1などの呼設
定処理を実行する(S26)。呼設定による接続が確立
したかを監視して(S27)、接続が確立すると、本発
明による接続処理を終了して、着呼側端末装置地1Rと
の間で通話を開始する(S28)。
【0062】一方、着呼側端末装置1Rでは、図6に示
すように、所定の周期が到達したかを監視し(S3
1)、所定の周期が到達すると、メールサーバー5Rに
周期的にアクセスして(S32)、自己宛のメールがあ
るかを監視する(S33)。自己宛のメールがないとき
には、ステップS31に戻って次ぎの周期の到来を待
つ。自己宛の送信メールMABがあるときには、受信し
たメールMABに自己のグローバルアドレスを挿入した
返信メールMBAを発呼側端末装置のメールサーバー5
Sへ送信し(S34)、発呼側端末装置1Rから呼設定
があるかを監視する(S35)。
【0063】呼設定があったときには、自己の端末装置
のリンガを鳴らし呼び出すとともに呼出信号を発呼側端
末装置1Rへ送出し、、オフフックなどの応答があった
ときは、応答信号を発呼側端末装置1Sへ送信する応答
処理を実行する(S36)。接続処理が終了すると、発
呼側端末装置1Sとの間で通話得を開始する(S37
5)。
【0064】この方法によれば、以下のような長所があ
る。 ア.VoIP通信を利用する利用者は、概ね相手方のメ
ールアドレスを認識しており、しかも、メールアドレス
はISP接続の環境を問わず変更されることが少なく固
定的である。 イ.原則として、発信側端末装置と着信側端末装置との
間の一対一での接続手順であり、ゲートキーパーやディ
レクトリサーバー等を利用しなくてもよい。 ウ.メールの有効期限は「時間」で管理するのでアドレ
スの信頼性も高い。
【0065】以下、本発明の第2の実施の形態にかか
る、LAN利用時におけるアドレス解決方法について説
明する。
【0066】図7に示すように、この実施の形態では、
発呼側端末装置1Sは、ルーター6Sを介してIPネッ
トワーク3に接続されるLANに接続されており、着呼
側発呼側端末装置1Rも同様に、ルーター6Rを介して
IPネットワーク3に接続されるLANに接続されてい
る。
【0067】LANに収容された端末装置は、LAN内
ではインタネット内で通用しないローカルアドレス(プ
ライベートアドレス)を使用しており、グローバルアド
レスは、ルーターが認識している。IPネットワーク3
に対してルーター6がグローバルアドレスを付与されて
いる。このようにLANに収容された端末装置に対して
上述の方法でVoIP通信を行う場合には、相手端末装
置が収容されたルータのグローバルアドレスと、相手L
AN内のローカルアドレスを認識することが必要とな
る。
【0068】相手端末装置が収容されたルータのグロー
バルアドレスと相手LAN内のローカルアドレスを認識
する手順について説明する。
【0069】まず、発呼側端末装置1Sは、自己が属す
るルーター6Sから現在のルーター6Sのグローバルア
ドレスを取得する。この処理は、特定のプロトコルを
使用せずに任意の手順にて実施することができる。
【0070】発呼側端末装置1Sは、取得したグローバ
ルアドレスを用いて図8(A)に示す送信メールを作成
する。送信メールには、発呼側端末装置1Sが属するル
ーター6Sのグローバルアドレスと、自己のローカルア
ドレスと、着呼側端末装置1Rが属するルーター6Rの
グローバルアドレス(空白)と、着呼側端末措置1Rの
グローバルアドレス(空白)と、発信時刻とが記載され
ている。
【0071】発呼側端末装置1Sは、ルーター6Sを経
由して既知のメールアドレスを用いて着呼側端末装置1
Rのメールサーバー5Rに対して送信メールMABを送
信する。
【0072】着信側端末装置1Rは所定の間隔でルータ
ー6R経由でメールサーバー5Rにアクセスし送信メー
ルMABを取得し、自己のルーター6Rのグローバル
アドレスおよび自己のローカルアドレスを挿入して図8
(B)に示す返信メールを作成し、ルーター6Rを経由
して既知のメールアドレスを用いて発呼側端末装置1S
のメールサーバー5Sに対して返信メールMBAを返信
する。返信メールには、発呼側端末装置1Sが属する
ルーター6Sのグローバルアドレスと、自己のローカル
アドレスと、着呼側端末装置1Rが属するルーター6R
のグローバルアドレスと、着呼側端末措置1Rのグロー
バルアドレスと、返信時刻とが記載されている。
【0073】発呼側端末措置1Sは、メールサーバー5
Sにアクセスして、返信メールMBAを受け取り、着
呼側端末装置1Rの属するルーター6Rのグローバルア
ドレスおよび着呼側端末装置1Rのローカルアドレスを
取得する。着呼側のグローバルアドレスおよびローカル
アドレスを取得した発呼側端末装置1Sは、このグロー
バルアドレスおよびローカルアドレスを用いて発呼手順
を開始する。
【0074】上記の場合、図9(A)に示すように、I
Pネットワーク3では、グローバルアドレスを用いて音
声データの送信を行うが、自側IPアドレスはNATに
より変換されるので、端末装置はローカルアドレスをそ
のまま使用する。IPパケットにより運ばれるH.32
3関連プロトコル内部では、相手側、自側いずれもロー
カルアドレスを使用する。
【0075】以上の説明は、ルータが、NATによるア
ドレス変換をサポートしている例であるが、次に、ルー
タが、IP Msqueradeによるアドレス変換を
サポートしている場合の通信方法について説明する。図
9(B)に示すように、IPネットワーク3では、グロ
ーバルアドレスおよびポート番号を用いてIPパケット
の送受信を行うが、自側IPアドレスおよびポート番号
は、IP Masqueradeにより変換されるの
で、端末装置は、ローカルのIPアドレスおよびポート
番号をそのまま使用する。IPパケットにより運ばれる
H.323関連プロトコル内部では、相手側、自側のい
ずれもローカルアドレスおよびポート番号を使用する。
IP Msqueradeによる変換は、グローバルア
ドレスとローカルアドレス間の変換のみならず、ポート
番号の変換も行うので、ルータの下部に複数の端末があ
って、頻繁にインタネットアクセスを行う場合に適して
いる。
【0076】発呼側端末装置1Sでは、メール交換の前
にルータ6Sに対してH.323通信で使用するローカ
ルアドレス/ポート番号を“静的なIP Masque
radeエントリ”として設定する。H.323通信で
は、1通話当たり複数のポートを使用するので、これら
の全てをルータに設定する。
【0077】発呼側端末装置1Sは、ルータ6Sから、
IPネットワーク(グローバル)3側で使用されるアド
レス/ポート番号を全て読み出し、メール交換を開始す
る。
【0078】メールの内容は、図10に示すように、ポ
ート番号を付加する形態に拡張される。送信メールには
着呼側のデータを空白にして送出し、返信メールには、
着呼側のデータを挿入して返信する。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、VoI
P端末装置同士で通話する際に必要な相手のグローバル
アドレスを容易に認識することができる。また、ゲート
キーパーやディレクトリサーバーなどを設置しなくて
も、互いにグローバルアドレスを通知することができ
る。さらに、アドレスの有効期限は、アドレスの通知と
共に時間通知を行うことで管理できる。
【0080】さらに、VoIP端末装置をLAN上で使
用している場合のルーターを介した通話の場合にも、ル
ーターから読み出したグローバルアドレスとローカルア
ドレスをメールすることにより、相手側でグローバルア
ドレスやローカルアドレスを認識でき、VoIP通信が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるVoIP通信システムの概要お
よびグローバルアドレス解決方法を示す概念図。
【図2】本発明で使用するメールの例を示す図。
【図3】本発明にかかる端末装置の機能構成を示す機能
ブロック図。
【図4】本発明にかかるIPアドレス交換方法のシーケ
ンス図。
【図5】本発明における発信処理のフローチャート。
【図6】本発明における着信処理のフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施の形態にかかるVoIP通
信システムの概要およびIPアドレス交換方法を示す概
念図。
【図8】本発明の第2の実施の形態(NAT)で使用す
るメールの例を示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるH.323
手順を説明する図。
【図10】本発明の第2の実施の形態(IP Masq
uerade)で使用するメールの例を示す図。
【図11】従来のVoIP通信システムの概要を示す概
念図。
【図12】従来のグローバルアドレス解決方法のシーケ
ンス図。
【符号の説明】
1 端末装置 10 主制御部 11 キー入力制御部 12 表示制御部 13 音声制御部 14 タイマ処理部 15 メールアドレス管理部 16 スクリプト部 17 H.323制御部 18 メールプロトコル制御部 19 TELNET 20 TCP/IP制御部 21 PPP制御部 22 イーサネット制御部 23 外部入力制御装置 24 入力キー 25 LCD表示装置 26 入出力ポート 27 マイクロホン 28 スピーカ 3 IPネットワーク(インターネット) 5 メールサーバー 6 ルーター 7 ゲートキーパー 8 ディレクトリサーバー
フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 HA06 HB01 HD03 JT01 JT02 LB02 5K034 CC05 EE11 HH61 LL01 5K051 AA03 BB01 CC02 CC08 DD13 EE02 HH17 HH18 HH19 HH26 JJ13 KK10 5K101 KK02 KK20 LL02 LL04 PP03 RR27 RR28 SS07 SS08 UU18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する端末装置をIPネットワークを
    介して接続してVoIP通信を行う通信方法におけるI
    Pアドレス交換方法であって、発呼側端末装置が、自己
    のIPアドレスを記載した送信メールをIPネットワー
    クに設置された着呼側端末装置のメールサーバーに送信
    するとともに、IPネットワークに設置された自己のメ
    ールサーバーにアクセスして着呼側からの返信メールを
    受信し、着呼側端末装置が、IPネットワークに設置さ
    れた自己のメールサーバーにアクセスして、発呼側端末
    装置のIPアドレスを取得するとともに、自己のIPア
    ドレスを記載した返信メールをIPネットワークに設置
    された発呼側端末装置のメールサーバーに返信すること
    によって、IPアドレスを互いに交換し、VoIP通信
    を行うことを特徴とするIPアドレス交換方法。
  2. 【請求項2】 交換するIPアドレスが、グローバルア
    ドレスである請求項1に記載のIPアドレス交換方法。
  3. 【請求項3】 交換するIPアドレスが、端末装置が接
    続されるルーターのグローバルアドレスと、端末装置の
    ローカルアドレスである請求項1に記載のIPアドレス
    交換方法。
  4. 【請求項4】 交換するIPアドレスが、端末装置が接
    続されるルーターのグローバルアドレスおよびポート番
    号と、端末装置のローカルアドレスである請求項1に記
    載のIPアドレス交換方法。
  5. 【請求項5】 VoIP通信を行う端末装置において、
    相手側端末装置のメールアドレスを用いて相手側メール
    サーバーに自己のIPアドレスを記載したメールを送信
    する機能と、定期的にメールサーバにアクセスして相手
    側端末装置から送られてきた相手側のIPアドレスが記
    載されたメールを受信して相手側のIPアドレスを取得
    する機能と、相手側端末装置のIPアドレスを用いてI
    Pネットワークを介して相手側端末装置とVoIP通信
    を行う機能とを有することを特徴とする端末装置。
  6. 【請求項6】 IPアドレスが、グローバルアドレスで
    ある請求項5に記載の端末装置。
  7. 【請求項7】 IPアドレスが、端末装置が接続される
    ルーターのグローバルアドレスと、端末装置のローカル
    アドレスである請求項5に記載の端末装置。
  8. 【請求項8】 IPアドレスが、端末装置が接続される
    ルーターのグローバルアドレスおよびポート番号と、端
    末装置のローカルアドレスである請求項5に記載の端末
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005175805A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Sun Communications:Kk アダプタ
JP2007312123A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Ricoh Co Ltd 通信端末
WO2011161862A1 (ja) * 2010-06-24 2011-12-29 日本電気株式会社 移動通信システム

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