JP2002121902A - 中低圧流体注入器具及び中低圧流体注入工法 - Google Patents

中低圧流体注入器具及び中低圧流体注入工法

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JP2002121902A
JP2002121902A JP2000316523A JP2000316523A JP2002121902A JP 2002121902 A JP2002121902 A JP 2002121902A JP 2000316523 A JP2000316523 A JP 2000316523A JP 2000316523 A JP2000316523 A JP 2000316523A JP 2002121902 A JP2002121902 A JP 2002121902A
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Japan
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medium
low pressure
pressure fluid
fluid injection
injecting
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JP2000316523A
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Chosei Yamada
長政 山田
Kaoru Onizuka
薫 鬼塚
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NIPPON GREASE NIPPLE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造体を破壊するなどの恐れがない中低圧
で、接着剤等の流体を構造体の流体注入用穴に注入する
ことができる中低圧流体注入器具を提供する。 【解決手段】 亀裂、ひび割れ等が発生している構造体
に流体注入用穴9を形成し、流体注入用穴9を介して当
該空間部に流体を中低圧で注入する際使用する中低圧流
体注入器具であって、軸方向に貫通する中央孔13bを
持つ口金部13cと弁13dとが設けられてなる本体1
3と、本体の中央孔の一方に流体的に接続するように該
本体に取り付けられた流体を収納する内袋15と、内袋
15の周囲を覆うようにして本体13に気密に取り付け
られた外筒17であって、外筒内の圧力で内袋内部の流
体を中低圧で本体13の中央孔13bを通して外部に排
出できるようにした外筒17とを含んで構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、亀裂、ひび割れ、
隙間等の空間部が発生している構造体に当該空間部を通
り抜けて流体注入用穴を形成し、流体注入用穴を介して
当該空間部に接着剤、止水剤、防水剤等の流体を中低圧
で注入する際使用する中低圧流体注入器具及びそのよう
な器具を用いた中低圧流体注入工法に係り、さらに詳し
くは、ほぼ一定の管理された中低力で、従って、構造体
を破壊するなどの恐れがない状態で、接着剤、止水剤、
防水剤等の流体を構造体の流体注入用穴に注入すること
ができる中低圧流体注入器具及び面倒な作業が無く大面
積の作業領域でも効率よく短時間に施工することができ
る中低圧流体注入工法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、歴史的建造物、レンガ作りの建
造物、コンクリート建造物には、種々の原因でひび割
れ、亀裂、表面材の浮き上がりによる隙間が発生する。
これらの構造体は、接着剤、止水剤、防水剤等の流体を
高圧で注入すると、思わぬ部位からかえって破壊し、取
り返しがつかないといった事態を引き起こす。また、高
圧注入には高価で特別な機器が必要な上、危険が伴うた
め、一般の消費者では扱うことができない。そこで、風
呂場や玄関などのタイル面を一般消費者が修繕すること
はできないといわれてきた。このような高圧注入に対
し、中低圧で構造体のひび割れ等に接着剤、止水剤、防
水剤等の流体を注入する工法、あるいは、そのような工
法に使用する機器の開発も種々行われてきた。
【0003】図5は、従来の低圧流体注入器具の一例の
斜視図である。図示された低圧流体注入器具1は、輪ゴ
ム2の弾性を利用して接着剤、止水剤、防水剤等の流体
を流体注入用穴に注入するもので、概略的に、シリンダ
筒3と、そして、ピストン部5aを備えた注入部材5と
から構成されている。シリンダ筒3は、透明なプラスチ
ック製で注射器のシリンダ筒状のものである。シリンダ
筒3の下面には円筒状の注入部3aが設けられており、
その中心軸に沿って中央孔3bが貫通している。注入部
3aの周囲には、後述する取付補助具7の雌ねじ7aと
ねじ係合する雄ねじ3cが形成されている。シリンダ筒
3の下面の直径方向両端には、輪ゴム2を引っ掛けるた
めのフック部3d、3dが設けられている。シリンダ筒
3の上面には、係止棒4を載せて保持する一対の保持部
3e、3eとが設けられている。図示された一例では、
係止棒4と保持部3eとは、鎖6で連結されており、係
止棒4がシリンダ筒3から離脱しないようにしている。
【0004】注入部材5のピストン部5aは、シリンダ
筒3の内部に液密に装着されるものであり、ピストン部
5aには、断面十文字状の柱体5bが立設されている。
その内の一本には、縦方向に離間して複数の溝5c、5
cが設けられている。係止棒4は、その内の一個所の溝
5c内に挿入された状態で、シリンダ筒3の一対の保持
部3e、3eに保持される。十文字状の柱体5bの一対
の柱体5b、5bの上端面には、輪ゴム2の他端を引っ
掛けるためのフック部5d、5dが設けられている。
【0005】この低圧流体注入器具1の使用法は、先
ず、亀裂、ひび割れ、隙間等の空間部が発生している構
造体8に当該空間部を通り抜けて流体注入用穴9を形成
する。そして、この流体注入用穴9の上に、取付補助具
7の中央孔7bが一致するようにして載せ、ねじやコン
クリート釘等を用いて取付補助具7を構造体8に固定す
る。一方、低圧流体注入器具1は、係止棒4を溝5cか
ら外して注入部材5を最奥部まで入れ、しかる後、注入
部材5をシリンダ筒3から引き抜きながら接着剤、止水
剤、防水剤等の流体をシリンダ筒3内に注入する。次
に、係止棒4を溝5cに挿入して、その両端をシリンダ
筒3の一対の保持部3e、3eに保持させる。しかる
後、輪ゴム2を、シリンダ筒3のフック部3d、3dと
注入部材5のフック部5d、5dとの間に掛け渡す。こ
のような低圧流体注入器具1を多数用意して、流体注入
用穴9の位置に固定された取付補助具7に順次低圧流体
注入器具1を螺合させていく。係止棒4は、低圧流体注
入器具1が取付補助具7に取り付けられた時点で取り外
される。係止棒4が外されたことにより、シリンダ筒3
内部の接着剤、止水剤、防水剤等の流体は、輪ゴム2の
弾性により、流体注入用穴9内に低圧で注入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の低圧注
入法では、低圧流体注入器具1の構造が複雑であるた
め、製造コストが高くなる欠点があった。また、準備サ
イトでの作業も、流体注入用穴9に合わせて取付補助具
7を固定したり、シリンダ筒3内に接着剤、止水剤、防
水剤等の流体を注入する作業、あるいは、その状態で係
止棒4を溝5cに入れて固定する作業、さらには、輪ゴ
ム2を取り付ける作業等こまごまとした面倒な作業が多
数あって煩雑であった。さらに、注入圧力も、輪ゴム2
の弾性に頼っているため、後半では注入圧力が極端に低
下し全ての接着剤、止水剤、防水剤等の流体を注入し切
ることができない欠点もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の第一態
様の課題は、構造が簡単で安価に製造することが出来、
また、注入に際しての作業も単純で誰でも使用すること
でき、さらに、注入圧力もほぼ一定の管理された中低力
で、従って、構造体を破壊するなどの恐れがない状態
で、接着剤、止水剤、防水剤等の流体を構造体の流体注
入用穴に注入することができる中低圧流体注入器具を提
供することである。本発明の第二態様の課題は、面倒な
作業が無く大面積の作業領域でも効率よく短時間に施工
することができる業務用の中低圧流体注入工法を提供す
ることである。本発明の第三態様の課題は、業務用だけ
でなく、一般消費者も家庭内のちょっとした場所を気軽
に補修することができるようにした中低圧流体注入工法
を提供することである。
【0008】上記課題を解決する本発明の第一態様は、
亀裂、ひび割れ、隙間等の空間部が発生している構造体
に当該空間部を通り抜けて流体注入用穴を形成し、流体
注入用穴を介して当該空間部に接着剤、止水剤、防水剤
等の流体を中低圧で注入する際使用する中低圧流体注入
器具であって、軸方向に貫通する中央孔を持つ口金部を
有し、該中央孔を通る流体を通したり遮断したりするこ
とができる弁が設けられてなる本体と、本体の中央孔の
一方に流体的に接続するように該本体に取り付けられた
接着剤、止水剤、防水剤等の流体を収納する内袋と、内
袋の周囲を覆うようにして本体に気密に取り付けられた
外筒であって、外筒内の圧力で内袋内部の接着剤、止水
剤、防水剤等の流体を中低圧で本体の中央孔を通して外
部に排出できるようにした外筒とを含んで構成されてな
る中低圧流体注入器具を提供する。
【0009】本体には、中央孔を持つ口金部とこの中央
孔を通る流体を通したり遮断したりすることができる弁
が設けられている。必用に応じて弁を開閉して、接着
剤、止水剤、防水剤等の流体の吸い込み・排出を管理す
る。本発明の中低圧流体注入器具は、二重構造の容器で
あり、内側の内袋に接着剤、止水剤、防水剤等の流体を
入れ、外側の外筒内に加圧エアを注入して内袋に収納さ
れた接着剤、止水剤、防水剤等の流体を排出させる点に
特徴を有する。外筒内には、コンプレッサ等の加圧装置
を用いて加圧エアを注入するが、エアの圧力はレギュレ
ータにより精密に管理することができる。これにより、
内袋に加わる圧力も極めて簡単に精密に管理することが
でき、従って、流体注入用穴に注入される際の接着剤、
止水剤、防水剤等の流体の圧力も精密に管理される。対
象物の強さ、脆さによって任意に注入圧力を管理するこ
とができる。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の中低圧流体注入器具において、外筒には、加圧エア
を当該外筒に注入することができ、注入が終了した後
は、注入用機器を取り外しても加圧エアが外に漏れ出な
いようにすることができる逆止弁が設けられていること
を特徴とする。本体に液密に固定組付つけられる外筒内
は、種々の方法により、加圧エアを注入し、封じ込める
ことができる。外筒に設けられた逆止弁は、加圧エアを
当該外筒内に注入することができ、注入が終了した後
は、注入用機器を取り外しても加圧エアが外に漏れ出な
いようにすることができる。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の中低圧流体注入器具において、逆止弁が、針状の注
入機器を差し込むことができ、それを抜いた時には弾性
により自動的に差込み孔を塞ぐことができるゴム製の注
入口部であることを特徴とする。最も簡単で且つ安価に
提供することができる逆止弁は、軟式用ボールやドッジ
ボールに使用する空気注入用のゴム製注入口部である。
このゴム製の注入口部は、針状のエア注入機器を差し込
むことができ、それを抜いた時には弾性により自動的に
差込み孔を塞ぐことができる。請求項4に記載の本発明
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の中低圧流体注
入器具において、さらに、口金部の先端に取り付けら
れ、必用に応じて放射方向に膨張して流体注入用穴の内
壁に密着固定されるゴム製パッカを含んで構成されてい
る。中低圧といえども、接着剤、止水剤、防水剤等の流
体を流体注入用穴に注入するためには、本体の口金部を
流体注入用穴に密着固定しなければならない。口金部の
ゴム製パッカは、種々の機構により放射方向に膨張させ
ることができ、それによって、ゴム製パッカを流体注入
用穴の内壁に密着固定させる。
【0012】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の中低圧流体注入器具において、口金部の先端外周面
が、雄ねじが切られた円錐面とされており、他方、ゴム
製パッカが、円筒状の外形と口金部の円錐面と補合する
形状とされた円錐状の内面とを有していることを特徴と
する。口金部をゴム製パッカに捩じ込むと、ゴム製パッ
カは口金部の円錐面に押されて外側に膨張し、これによ
り、ゴム製パッカを流体注入用穴の内面に密着固定す
る。この状態で、接着剤、止水剤、防水剤等の流体を流
体注入用穴に中低圧で注入する。注入終了後は、口金部
を反対方向に回転し、ゴム製パッカの膨張を収縮させる
と、ゴム製パッカは元の円筒状の形状に戻る。これによ
り、当該ゴム製パッカを流体注入用穴から取り外すこと
ができるようになる。請求項6に記載の本発明は、請求
項1〜5のいずれか1項に記載の中低圧流体注入器具に
おいて、内袋がプラスチック製の蛇腹状カートリッジで
あることを特徴とする。グリースポンプ等のグリース容
器として汎用されている蛇腹状カートリッジは、使用に
つれてきちんと折り畳まれながら収縮する。これによ
り、内部に収容される接着剤、止水剤、防水剤等の流体
を無駄なく使い切ることができる。
【0013】請求項7に記載の本発明は、請求項6に記
載の中低圧流体注入器具において、外筒が本体に着脱可
能に取り付けられていることを特徴とする。蛇腹状カー
トリッジに収納された接着剤、止水剤、防水剤等の流体
を使い切った場合に、外筒を本体から取り外して当該蛇
腹状カートリッジを新しいものと取り替え可能とする。
請求項8に記載の本発明は、請求項1〜7のいずれか1
項に記載の中低圧流体注入器具において、外筒が透明な
PET樹脂から製造されてなることを特徴とする。PE
T樹脂は、極めて安価に入手することできる樹脂であ
る。透明であるから内部を見透すことができ、内袋の収
縮状態から接着剤、止水剤、防水剤等の流体の残量を推
測することができる。また、接着剤、止水剤、防水剤等
の流体にも不活性で、1MPa程度の中低圧にも耐え得
ることができる。
【0014】本発明の第二の態様は、亀裂、ひび割れ、
隙間等の空間部が発生している構造体に当該空間部を通
り抜けて流体注入用穴を形成し、流体注入用穴を介して
当該空間部に接着剤、止水剤、防水剤等の流体を中低圧
で注入する中低圧流体注入工法であって、請求項1〜8
のいずれかに記載の中低圧流体注入器具の内袋に接着
剤、止水剤、防水剤等の流体を注入する工程と、中低圧
流体注入器具の外筒内に所定の圧力にした加圧エアを注
入する工程と、中低圧流体注入器具を、流体注入用穴に
密着固定する工程と、そして、中低圧流体注入器具の本
体に設けられた弁を開とし、内袋に収納された接着剤、
止水剤、防水剤等の流体を外筒に注入された加圧エアの
圧力で流体注入用穴内に排出する工程とを含んで構成さ
れてなる中低圧流体注入工法を提供する。
【0015】前述した本発明の第一態様に係る記載の中
低圧流体注入器具を用いた中低圧流体注入工法である。
先ず、大量生産により工場にて中低圧流体注入器具を生
産し、これに、準備サイトにて、第一に接着剤、止水
剤、防水剤等の流体、第二に加圧エアの順に充填し、一
つ一つの中低圧流体注入器具の注入準備を終える。そし
て、そのような注入準備の完了した中低圧流体注入器具
を多数用意する。他方、亀裂、ひび割れ、隙間等の空間
部が発生している構造体、例えば、マンションの外壁に
当該空間部を通り抜けて多数の流体注入用穴を形成して
おく。そして、注入準備の完了した中低圧流体注入器具
を、空間部が発生している構造体の部位に、例えば、五
階六階と組み上げられた足場を利用して持ち上げる。そ
して、注入準備の完了した中低圧流体注入器具を次々に
挿入し流体注入用穴に密着固定する。そして、中低圧流
体注入器具の本体に設けられた弁を開とし、内袋に収納
された接着剤、止水剤、防水剤等の流体を外筒に注入さ
れた加圧エアの圧力で流体注入用穴内に排出する。
【0016】請求項10に記載の本発明は、請求項9に
記載の中低圧流体注入工法において、外筒には、加圧エ
アを当該外筒に注入することができ、注入が終了した後
は、注入用機器を取り外しても加圧エアが外に漏れ出な
いようにすることができる逆止弁が設けられていること
を特徴とする。加圧エア注入工程は、加圧エア供給源、
例えば、コンプレッサにホースを介して流体的に接続し
た注入口を、外筒に設けられた逆止弁に接続して加圧エ
アを外筒内に注入することによって行う。そして、注入
が終了した後は、注入口を逆止弁から取り外す。逆止弁
の機能により、一旦、外筒に注入された加圧エアは外部
には漏れでないようになっている。
【0017】請求項11に記載の本発明は、請求項10
に記載の中低圧流体注入工法において、逆止弁が、針状
の注入機器を差し込むことができ、それを抜いた時には
弾性により自動的に差込み孔を塞ぐことができるゴム製
の注入口部であることを特徴とする。加圧エア注入工程
は、加圧エア供給源に流体的に接続した注入針を、外筒
に設けられたゴム製の注入口部を貫いて挿入して加圧エ
アを外筒内に注入することによって行われる。そして、
注入が終了した後は、注入口を逆止弁から取り外し、内
袋に接着剤、止水剤、防水剤等の流体が、そして、外筒
に加圧エアが充填された注入準備の完了した中低圧流体
注入器具を得る。中低圧流体注入器具からは、注入口及
びホースが取り外されているから、邪魔なものが全くな
い状態で、すなわち、それ単独で流体注入用穴の位置に
搬送することができる。
【0018】請求項12に記載の本発明は、請求項9に
記載の中低圧流体注入工法において、さらに、中低圧流
体注入器具の口金部先端にゴム製パッカが取り付けられ
ていることを特徴とする。中低圧流体注入器具の口金部
先端を流体注入用穴の中に挿入した後、放射方向に膨張
させて中低圧流体注入器具を流体注入用穴の内壁に密着
固定させる。すなわち、中低圧流体注入器具の流体注入
用穴への密着固定工程は、ゴム製パッカを放射方向に膨
張させて流体注入用穴の内壁に密着固定することによっ
て行われる。請求項13に記載の本発明は、請求項12
に記載の中低圧流体注入工法において、口金部の先端外
周面が、雄ねじが切られた円錐面とされており、且つゴ
ム製パッカが円筒状の外形と口金部の円錐面と補合する
形状とされた円錐状の内面とを有することを特徴とす
る。中低圧流体注入器具の流体注入用穴への密着固定工
程は、口金部をゴム製パッカに捩じ込むことにより当該
ゴム製パッカを外側に膨張させ、それにより、中低圧流
体注入器具を流体注入用穴の内面に密着固定する。流体
の内袋から流体注入用穴へ排出工程は、中低圧流体注入
器具のゴム製パッカが放射方向に膨張することにより流
体注入用穴に密着固定した状態で行われる。この実施例
では、さらに、流体を流体注入用穴に中低圧で注入した
後に、口金部を反対方向に回転することによりゴム製パ
ッカの膨張を収縮させて当該ゴム製パッカを流体注入用
穴から取り外す工程を含んでいる。
【0019】請求項14に記載の本発明は、請求項9に
記載の中低圧流体注入工法において、内袋が、プラスチ
ック製の蛇腹状カートリッジであることを特徴とする。
請求項15に記載の本発明は、請求項14に記載の中低
圧流体注入工法において、外筒が本体に着脱可能に取り
付けられていることを特徴とする。蛇腹状カートリッジ
に収納された接着剤、止水剤、防水剤等の流体を使い切
った場合に、外筒を本体から取り外して当該蛇腹状カー
トリッジを新しいものと取り替え可能としている。請求
項16に記載の本発明は、請求項9に記載の中低圧流体
注入工法において、外筒が透明なPET樹脂から製造さ
れてなることを特徴とする。
【0020】本発明の第三の態様は、亀裂、ひび割れ、
隙間等の空間部が発生している構造体に当該空間部を通
り抜けて流体注入用穴を形成し、流体注入用穴を介して
当該空間部に接着剤、止水剤、防水剤等の流体を中低圧
で注入する中低圧流体注入工法であって、請求項1〜8
のいずれかに記載の中低圧流体注入器具の外筒内に所定
の圧力にした加圧エアを注入する工程と、中低圧流体注
入器具の内袋に加圧エアの圧力よりも高い圧力で接着
剤、止水剤、防水剤等の流体を注入する工程と、中低圧
流体注入器具を、流体注入用穴に密着固定する工程と、
そして、中低圧流体注入器具の本体に設けられた弁を開
とし、内袋に収納された接着剤、止水剤、防水剤等の流
体を外筒に注入された加圧エアの圧力で流体注入用穴内
に排出する工程とを含んで構成されてなる中低圧流体注
入工法を提供する。前述した本発明の第一態様に係る記
載の中低圧流体注入器具を用いた中低圧流体注入工法の
他の工法である。先ず、大量生産により工場にて中低圧
流体注入器具を生産し、これに工場又は準備サイトにて
加圧エアを充填しておき、そのような状態の中低圧流体
注入器具に準備サイトで接着剤、止水剤、防水剤等の流
体を加圧エアの圧力よりも高い圧力で充填し、一つ一つ
の中低圧流体注入器具の注入準備を終える。これ以後の
手順は、前述した本発明の第二態様と基本的に同一であ
るので、その説明は省略する。
【0021】請求項18に記載の本発明は、請求項17
に記載の中低圧流体注入工法において、外筒には、加圧
エアを当該外筒に注入することができ、注入が終了した
後は、注入用機器を取り外しても加圧エアが外に漏れ出
ないようにすることができる逆止弁が設けられているこ
とを特徴とする。本発明方法では、工場から中低圧流体
注入器具を出荷する時に既に加圧エアを外筒に充填して
おくこともできるため、その手法も種々存在する。その
一例として、外筒に逆止弁を設けて加圧エアを注入する
ものである。請求項19に記載の本発明は、請求項18
に記載の中低圧流体注入工法において、逆止弁が、針状
の注入機器を差し込むことができ、それを抜いた時には
弾性により自動的に差込み孔を塞ぐことができるゴム製
の注入口部であることを特徴とする。請求項20に記載
の本発明は、請求項17に記載の中低圧流体注入工法に
おいて、内袋及び外筒を本体に液密に組み立てる作業を
加圧エアの圧力が掛けられた環境下で行う。前述のよう
に、本発明方法では、工場から中低圧流体注入器具を出
荷する時に既に加圧エアを外筒に充填しておくこともで
き。本実施例は、その一例であり、中低圧流体注入器具
の製造を加圧エアの圧力が掛けられた環境下で行う。こ
れにより、外筒内に自動的に加圧エアを注入することが
できる。
【0022】請求項21に記載の本発明は、請求項17
に記載の中低圧流体注入工法において、さらに、中低圧
流体注入器具の口金部先端にゴム製パッカが取り付けら
れていることを特徴とする。請求項22に記載の本発明
は、請求項21に記載の中低圧流体注入工法において、
口金部の先端外周面が、雄ねじが切られた円錐面とされ
ており、且つゴム製パッカが円筒状の外形と口金部の円
錐面と補合する形状とされた円錐状の内面とを有するこ
とを特徴とする。請求項23に記載の本発明は、請求項
17に記載の中低圧流体注入工法において、内袋が、プ
ラスチック製の蛇腹状カートリッジであることを特徴と
する。請求項24に記載の本発明は、請求項17に記載
の中低圧流体注入工法において、外筒が透明なPET樹
脂から製造されてなることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る中低圧流体注
入器具及びそれを用いた中低圧流体注入工法を図示され
た実施の形態に基づいて、更に詳しく説明する。図1
は、本発明に係る中低圧流体注入器具の一実施態様の断
面図であり、図2は他の実施形態の断面図である。図1
に図示されているように、本発明に係る中低圧流体注入
器具11は、概略的に、本体13と、内袋15と、外筒
17と、そして、ゴム製パッカ19とを含んで構成され
ている。本体13は、円盤状のフランジ部13aと軸方
向に貫通する中央孔13bを持つ口金部13cと、該中
央孔13bを通る流体を通したり遮断したりすることが
できる弁13dとを備えている。口金部13cの先端
は、後述する理由により雄ねじが切られた円錐面となっ
ている。口金部13cのフランジ部13a付近に、医療
用に一般的に使用されている回転バルブからなる弁13
dが設置されている。弁13dの頂部に設けられた摘み
13eを持って回転することにより、通路13fを中央
孔13bと整列させ連通させ又は連通しないようにす
る。すなわち、必用に応じて弁13を回転して、中央孔
13bを通る接着剤、止水剤、防水剤等の流体の内袋1
5への吸い込み・排出を管理する。
【0024】図示された好ましい実施例では、内袋15
は、プラスチック製の蛇腹状カートリッジから構成さえ
ている。グリースポンプ等のグリース容器として汎用さ
れている蛇腹状カートリッジは、内部に収納された接着
剤、止水剤、防水剤等の流体が減少するにつれて、折り
目15aに沿ってきちんと折り畳まれながら収縮する。
これにより、内部に収容される接着剤、止水剤、防水剤
等の流体を無駄なく使い切ることができる。本体13と
内袋15とは、螺子係合とすることができ、蛇腹状カー
トリッジ15の雄ねじ付き口部15bの先端が本体13
の内孔13gの肩部13hと面接触することにより、液
密に封止される。典型的には、蛇腹状カートリッジ15
の収納能力は50cc程度である。
【0025】外筒17は、PET製の円筒状の透明容器
であるが、耐圧性のものであればどのようなものであっ
ても良い。例えば、ガラスでもかまわない。図示された
好ましい実施例であるPET樹脂は、極めて安価に入手
することできる樹脂であるから、経済性の点で優れてい
る。また、透明であるから内部を見透すことができ、内
袋15の収縮状態から接着剤、止水剤、防水剤等の流体
の残量を推測することができる。また、PET樹脂は、
接着剤、止水剤、防水剤等の流体にも不活性で、0.7
MPa程度の低圧注入にも耐え得ることができる。典型
的には、外筒17の収納能力は100cc程度である。
また、注入完了時における圧力が蛇腹状カートリッジ1
5が未使用時における圧力の半分以内となるように、外
筒17の容量と内袋15の容量とを設定する。
【0026】図示された好ましい実施例では、外筒17
の底部には、ゴム製の注入口部17aが気密状態に取り
付けられている。軟式用ボールやドッジボールに使用す
る空気注入用のゴム製注入口部と同じ原理のものであ
り、図示されていない針状の注入機器を差し込むことが
でき、それを抜いた時には弾性により自動的に差込み孔
を塞ぐ。最も簡単で且つ安価に提供することができる。
針状の注入機器は、ホースなどを介してコンプレッサに
接続されている。コンプレッサは、エアの圧力をレギュ
レータにより精密に管理することができる。これによ
り、内袋15に加わるエア圧力も極めて簡単に精密に管
理することができ、従って、流体注入用穴9に注入され
る際の接着剤、止水剤、防水剤等の流体の圧力も精密に
管理される。対象物の強さ、脆さによって任意に注入圧
力を管理することができる利点を有している。
【0027】本実施例では、外筒17は、本体13のフ
ランジ部13aに気密状態で取り付けられている。図示
されているように、外筒17に収容された加圧エアは、
内袋を四周から押圧する。すなわち、外筒17内の加圧
エアの圧力で内袋15内部の接着剤、止水剤、防水剤等
の流体を中低圧で常に押している。従って、弁13dを
回転して、通路13fと中央孔13bとが整列すると、
接着剤、止水剤、防水剤等の流体は、本体13の中央孔
13bを通して外部に排出される。ゴム製パッカ19
は、口金部13cの先端に取り付けられ、必用に応じて
放射方向に膨張して流体注入用穴9の内壁に密着固定さ
れるものである。図示された好ましい実施例では、口金
部13cの先端外周が前述したように円錐形(その周囲
に雄ねじが切られている)とされており、他方、ゴム製
パッカ19が、円筒状の外形と口金部の円錐面と補合す
る形状とされた円錐状の内面19aとを有している。従
って、口金部13cをゴム製パッカに捩じ込むと、ゴム
製パッカ19は口金部13cの円錐面に押されて外側に
膨張し、これにより、ゴム製パッカ19を流体注入用穴
の内面に密着固定する。この状態で、弁13dを回転さ
せて接着剤、止水剤、防水剤等の流体を流体注入用穴9
に中低圧で注入する。注入終了後は、口金部13cを反
対方向に回転し、ゴム製パッカ19の膨張を収縮させる
と、ゴム製パッカ19は元の円筒状の形状に戻る。これ
により、当該ゴム製パッカ19を流体注入用穴9から取
り外すことができるようになる。
【0028】図2に示された本発明の中低圧流体注入器
具の他の実施形態では、外筒17が本体13のフランジ
部13aの裏側に一体的に設けられた円筒状部13kに
ねじ係合により着脱可能に取り付けられている。蛇腹状
カートリッジ15に収納された接着剤、止水剤、防水剤
等の流体を使い切った場合に、外筒17を本体13から
取り外して当該蛇腹状カートリッジ15を新しいものと
取り替え可能とする。図示された好ましい実施例では、
円筒状部13kと外筒17との間に、パッキン21が間
装されており、両者の間の気密性を保持している。
【0029】本発明の中低圧流体注入器具11は、基本
的に再使用可能なものである。図1の中低圧流体注入器
具11では、使用済みのものは、再度、接着剤、止水
剤、防水剤等の流体を注入している場所まで持ってい
き、本体13の口金部13cから流体を注入し直すこと
により再利用する。他方、図2の中低圧流体注入器具1
1は、外筒17を本体13か外して蛇腹状カートリッジ
15を新しいものと取り替えることができる点が異なっ
ている。新しい蛇腹状カートリッジ15と加圧エア注入
のための設備があれば、接着剤、止水剤、防水剤等の流
体を注入している場所まで戻らなくても良い点が利点と
なっている。
【0030】次に、本発明に係る中低圧流体注入器具1
1を使用した中低圧流体注入工法について説明する。第
一の工法は、図3に示されているように、中低圧流体注
入器具の工場における大量生産工程(ステップ1)と、準
備サイトにおける接着剤、止水剤、防水剤等の流体の内
袋への充填工程(ステップ2)と、準備サイトにおける加
圧エアの外筒への充填工程(ステップ3)と、注入準備完
了中低圧流体注入器具を多数用意する工程(ステップ4)
と、亀裂、ひび割れ、隙間等の空間部が発生している構
造体に当該空間部を通り抜けて多数の流体注入用穴を形
成しておく工程(ステップ5)と、注入準備の完了した多
数の中低圧流体注入器具を、多数の流体注入用穴を形成
した場所まで運ぶ工程(ステップ6)と、中低圧流体注入
器具を次々に挿入し流体注入用穴に密着固定する工程
(ステップ7)と、そして、中低圧流体注入器具の本体に
設けられた弁を開とし、内袋に収納された接着剤、止水
剤、防水剤等の流体を外筒に注入された加圧エアの圧力
で流体注入用穴内に排出する工程(ステップ8)とを含ん
で構成されている。
【0031】ステップ1において、図1又は図2に示し
たような中低圧流体注入器具11を工場にて大量生産す
る。これにより、コスト削減を図る。これら中低圧流体
注入器具11を用いて、亀裂、ひび割れ、隙間等の空間
部が発生している構造体、例えば、表面にひび割れが発
生しているマンションの外壁を補修するものとする。中
低圧流体注入器具11は、そのようなマンションの周囲
に設置された複数階まで組み上げられた足場の近くに設
けられた準備のためのサイト(場所)に持って行かれ
る。このサイトで、ミキサにより、接着剤、止水剤、防
水剤等の流体、典型的には、エポキシ系樹脂、アクリル
系樹脂などの薬剤に硬化剤を添加して混合する。
【0032】そして、ステップ2において、中低圧流体
注入器具11の弁13dを開けて、かかる混合流体を手
動式又は電動式薬剤注入ポンプを用いて、所定量、例え
ば、50ccを蛇腹状カートリッジ15内に注入する。
外筒17には、加圧エアを当該外筒17に注入すること
ができ、注入が終了した後は、注入用機器を取り外して
も加圧エアが外に漏れ出ないようにすることができる逆
止弁を設けることができる。ステップ3において、通
常、加圧エア供給源、例えば、コンプレッサにホースを
介して流体的に接続した注入口を外筒に設けられた逆止
弁に接続して、加圧エアを外筒17内に注入する。そし
て、注入が終了した後は、注入口を逆止弁から取り外
す。逆止弁の機能により、一旦、外筒に注入された加圧
エアは外部には漏れでないようになっている。
【0033】図1及び図2に示された実施例では、逆止
弁が、針状の注入機器を差し込むことができ、それを抜
いた時には弾性により自動的に差込み孔を塞ぐことがで
きるゴム製の注入口部17aとなっている。この場合、
コンプレッサに流体的に接続した注入針を、外筒に設け
られたゴム製の注入口部を貫いて挿入し、加圧エアを外
筒17内に注入する。そして、注入が終了した後は、注
入口をゴム製の注入口部17aから取り外し、蛇腹状カ
ートリッジ15に接着剤、止水剤、防水剤等の流体が、
そして、外筒17に加圧エアが充填された注入準備の完
了した中低圧流体注入器具を得る。
【0034】ステップ4において、これらを、所定数、
例えば、数十、数百と製作しておく。中低圧流体注入器
具からは、注入口及びホースが取り外されている。従っ
て、中低圧流体注入器具11には、邪魔なものが全くな
い状態となる。ステップ6において、中低圧流体注入器
具11単独で流体注入用穴9の形成された位置まで例え
ば、五階六階と組み上げられた足場を利用して持ち運ば
れる。前述の各ステップと並行してステップ5におい
て、表面にひび割れ等の空間部が発生しているマンショ
ンの外壁には、当該空間部を通り抜けて多数の流体注入
用穴9を形成しておく。流体注入用穴9の直径は、構造
体の種類、空間部の大きさや位置によって種々のものが
考えられるが、例えば、直径6.5mmのものとするこ
とができる。
【0035】中低圧流体注入器具11の口金部13cを
流体注入用穴9に密着固定する手段として、ゴム製パッ
カ19を用いることができる。図1及び図2に示された
実施例では、口金部13cの先端外周面が、雄ねじが切
られた円錐面とされており、一方、ゴム製パッカ19
は、円筒状の外形と口金部13cの円錐面と補合する形
状とされた円錐状の内面19aとされている。流体注入
用穴9の直径が6.5mmの場合、ゴム製パッカ19の
外形は直径が6.0mmとすることが好ましい。なお、
ゴム製パッカ19の外周面には、流体注入用穴9の内面
との摩擦が大きくなるように襞状部19bが設けられて
いる。
【0036】ステップ7において、かかる多数の流体注
入用穴9に順次中低圧流体注入器具11の口金部13c
を挿入し、その状態で、口金部13cをゴム製パッカ1
9に捩じ込む。これにより当該ゴム製パッカ19を外側
に膨張させ、中低圧流体注入器具11の口金部13cを
流体注入用穴9の内面に密着固定する。しかる後、ステ
ップ8において、弁13dを回転して、通路13fと中
央孔13bとを整列させ、蛇腹状カートリッジ15内の
接着剤、止水剤、防水剤等の流体を外筒17内の加圧エ
アの圧力で流体注入用穴9内に排出する。この実施例で
は、さらに、流体を流体注入用穴に中低圧で注入した後
に、口金部を反対方向に回転することによりゴム製パッ
カの膨張を収縮させて当該ゴム製パッカを流体注入用穴
から取り外す工程(ステップ9)を含んでいる。
【0037】本発明に係る中低圧流体注入器具11を使
用した中低圧流体注入工法の第二は、図4に示されてい
るように、中低圧流体注入器具の工場における大量生産
工程(ステップ11)と、工場又は準備サイトにおける加
圧エアの外筒への充填工程(ステップ12)と、準備サイ
トにおいて中低圧流体注入器具の内袋に加圧エアの圧力
よりも高い圧力で接着剤、止水剤、防水剤等の流体を注
入する工程(ステップ13)と、注入準備完了中低圧流体
注入器具を多数用意する工程(ステップ14)と、亀裂、
ひび割れ、隙間等の空間部が発生している構造体に当該
空間部を通り抜けて多数の流体注入用穴を形成しておく
工程(ステップ15)と、注入準備の完了した多数の中低
圧流体注入器具を、多数の流体注入用穴を形成した場所
まで運ぶ工程(ステップ16)と、中低圧流体注入器具を
次々に挿入し流体注入用穴に密着固定する工程(ステッ
プ17)と、中低圧流体注入器具の本体に設けられた弁
を開とし、内袋に収納された接着剤、止水剤、防水剤等
の流体を外筒に注入された加圧エアの圧力で流体注入用
穴内に排出する工程(ステップ18)と、注入完了後の中
低圧流体注入器具を取り外す工程(ステップ19)と、そ
して、注入完了後の中低圧流体注入器具を準備サイトに
戻し、中低圧流体注入器具の内袋に加圧エアの圧力より
も高い圧力で接着剤、止水剤、防水剤等の流体を再注入
する工程(ステップ20)とを含んで構成されている。
【0038】前述した本発明の第一態様に係る記載の中
低圧流体注入器具を用いた中低圧流体注入工法の他の工
法である。先ず、大量生産により工場にて中低圧流体注
入器具を生産し、これに工場又は準備サイトにて加圧エ
アを充填しておき、そのような状態の中低圧流体注入器
具に準備サイトで接着剤、止水剤、防水剤等の流体を加
圧エアの圧力よりも高い圧力で充填し、一つ一つの中低
圧流体注入器具の注入準備を終える。これ以後の手順
は、前述した本発明の第二態様と基本的に同一であるの
で、その説明は省略する。本実施例では、ステップ19
及び20において、中低圧流体注入器具11を再利用す
るための工程を含んでいる。すなわち、ステップ19に
おいて、注入完了後の中低圧流体注入器具を取り外し、
これを準備サイトに戻して、中低圧流体注入器具11の
蛇腹状カートリッジ15に加圧エアの圧力よりも高い圧
力で接着剤、止水剤、防水剤等の流体を再注入する。
【0039】なお、蛇腹状カートリッジ15及び外筒1
7を本体13に液密に組み立てる作業を加圧エアの圧力
が掛けられた環境下で行うことができる。本発明の第二
工法では、工場から中低圧流体注入器具を出荷する時に
既に加圧エアを外筒に充填しておくこともできる。中低
圧流体注入器具11の製造を加圧エアの圧力が掛けられ
た環境下で行うと、製造された中低圧流体注入器具11
の外筒内には自動的に加圧エアが注入されていることと
なる。
【0040】以上の結果、亀裂、ひび割れ、隙間等の空
間部が発生している構造体の補修時に、実質的に、面倒
な前処理・後処理が必要でなくなり、全体として補修に
要する時間が飛躍的に短縮される。注入圧力が、ほぼ一
定の管理された中低力であって、構造体を破壊するなど
の恐れがない状態で、接着剤、止水剤、防水剤等の流体
を構造体の流体注入用穴に注入することができる。面倒
な作業が無く大面積の作業領域でも効率よく短時間に施
工することができる。さらには、中低圧流体注入器具に
パッカ機能があるため、流体注入用穴から外部に接着
剤、止水剤、防水剤等の流体が漏れるのを防止すること
ができる効果がある。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明の第一態様によ
れば、軸方向に貫通する中央孔を持つ口金部を有し、該
中央孔を通る流体を通したり遮断したりすることができ
る弁が設けられてなる本体と、本体の中央孔の一方に流
体的に接続するように該本体に取り付けられた接着剤、
止水剤、防水剤等の流体を収納する内袋と、内袋の周囲
を覆うようにして本体に気密に取り付けられた外筒であ
って、外筒内の圧力で内袋内部の接着剤、止水剤、防水
剤等の流体を中低圧で本体の中央孔を通して外部に排出
できるようにした外筒とを含んで構成されてなるため、
構造が簡単で安価に製造することが出来、また、注入に
際しての作業も単純で誰でも使用することでき、さら
に、注入圧力もほぼ一定の管理された中低力で、従っ
て、構造体を破壊するなどの恐れがない状態で、接着
剤、止水剤、防水剤等の流体を構造体の流体注入用穴に
注入することができる中低圧流体注入器具を提供するこ
とができる効果を有する。
【0042】請求項9に記載の本発明の第二態様によれ
ば、請求項1〜8のいずれかに記載の中低圧流体注入器
具の内袋に接着剤、止水剤、防水剤等の流体を注入する
工程と、中低圧流体注入器具の外筒内に所定の圧力にし
た加圧エアを注入する工程と、中低圧流体注入器具を、
流体注入用穴に密着固定する工程と、そして、中低圧流
体注入器具の本体に設けられた弁を開とし、内袋に収納
された接着剤、止水剤、防水剤等の流体を外筒に注入さ
れた加圧エアの圧力で流体注入用穴内に排出する工程と
を含んで構成されてなるため、、面倒な作業が無く大面
積の作業領域でも効率よく短時間に施工することができ
る業務用の中低圧流体注入工法を提供することができる
効果を有する。
【0043】請求項17に記載の本発明の第三態様によ
れば、請求項1〜8のいずれかに記載の中低圧流体注入
器具の外筒内に所定の圧力にした加圧エアを注入する工
程と、中低圧流体注入器具の内袋に加圧エアの圧力より
も高い圧力で接着剤、止水剤、防水剤等の流体を注入す
る工程と、中低圧流体注入器具を、流体注入用穴に密着
固定する工程と、そして、中低圧流体注入器具の本体に
設けられた弁を開とし、内袋に収納された接着剤、止水
剤、防水剤等の流体を外筒に注入された加圧エアの圧力
で流体注入用穴内に排出する工程とを含んで構成されて
なるため、業務用だけでなく、一般消費者も家庭内のち
ょっとした場所を気軽に補修することができるようにし
た中低圧流体注入工法を提供することことができる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中低圧流体注入器具の一実施態様
の断面図である。
【図2】本発明に係る中低圧流体注入器具の他の実施形
態の断面図である。
【図3】本発明に係る中低圧流体注入器具11を使用し
た中低圧流体注入工法の一例のフローチャートである。
【図4】本発明に係る中低圧流体注入器具11を使用し
た中低圧流体注入工法の他の例のフローチャートであ
る。
【図5】従来の低圧流体注入器具の一例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 中低圧流体注入器具 13 本体 13a フランジ部、 13b 中央孔、 13c
口金部、13d 弁 15 蛇腹状カートリッジ 17 外筒 17a ゴム製の注入口部 19 ゴム製パッカ 19a 円錐面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E176 AA01 BB17 4F041 AA08 AA17 AB02 BA04 BA32 BA35 CB07 CB54 4F042 AA16 AA28 FA22 FA30 FA37 FA39

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】亀裂、ひび割れ、隙間等の空間部が発生し
    ている構造体に当該空間部を通り抜けて流体注入用穴を
    形成し、流体注入用穴を介して当該空間部に接着剤、止
    水剤、防水剤等の流体を中低圧で注入する際使用する中
    低圧流体注入器具であって、 軸方向に貫通する中央孔を持つ口金部を有し、該中央孔
    を通る流体を通したり遮断したりすることができる弁が
    設けられてなる本体と、 本体の中央孔の一方に流体的に接続するように該本体に
    取り付けられた接着剤、止水剤、防水剤等の流体を収納
    する内袋と、 内袋の周囲を覆うようにして本体に気密に取り付けられ
    た外筒であって、外筒内の圧力で内袋内部の接着剤、止
    水剤、防水剤等の流体を中低圧で本体の中央孔を通して
    外部に排出できるようにした外筒と、 を含んで構成されてなる中低圧流体注入器具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の中低圧流体注入器具にお
    いて、外筒には、加圧エアを当該外筒に注入することが
    でき、注入が終了した後は、注入用機器を取り外しても
    加圧エアが外に漏れ出ないようにすることができる逆止
    弁が設けられていることを特徴とする中低圧流体注入器
    具。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の中低圧流体注入器具にお
    いて、逆止弁が、針状の注入機器を差し込むことがで
    き、それを抜いた時には弾性により自動的に差込み孔を
    塞ぐことができるゴム製の注入口部であることを特徴と
    する中低圧流体注入器具。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の中低
    圧流体注入器具において、さらに、口金部の先端に取り
    付けられ、必用に応じて放射方向に膨張して流体注入用
    穴の内壁に密着固定されるゴム製パッカを含んで構成さ
    れていることを特徴とする中低圧流体注入器具。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の中低圧流体注入器具にお
    いて、口金部の先端外周面が雄ねじが切られた円錐面と
    されており、且つゴム製パッカが円筒状の外形と口金部
    の円錐面と補合する形状とされた円錐状の内面とを有し
    ており、口金部をゴム製パッカに捩じ込むことにより当
    該ゴム製パッカを外側に膨張させ流体注入用穴の内面に
    密着固定し、この状態で、接着剤、止水剤、防水剤等の
    流体を流体注入用穴に中低圧で注入し、注入終了後は、
    口金部を反対方向に回転することによりゴム製パッカの
    膨張を収縮させて当該ゴム製パッカを流体注入用穴から
    取り外し可能とすることを特徴とする中低圧流体注入器
    具。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の中低
    圧流体注入器具において、内袋がプラスチック製の蛇腹
    状カートリッジであることを特徴とする中低圧流体注入
    器具。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の中低圧流体注入器具にお
    いて、外筒が本体に着脱可能に取り付けられており、蛇
    腹状カートリッジに収納された接着剤、止水剤、防水剤
    等の流体を使い切った場合に、外筒を本体から取り外し
    て当該蛇腹状カートリッジを新しいものと取り替え可能
    としてなることを特徴とする中低圧流体注入器具。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載の中低
    圧流体注入器具において、外筒が透明なPET樹脂から
    製造されてなることを特徴とする中低圧流体注入器具。
  9. 【請求項9】亀裂、ひび割れ、隙間等の空間部が発生し
    ている構造体に当該空間部を通り抜けて流体注入用穴を
    形成し、流体注入用穴を介して当該空間部に接着剤、止
    水剤、防水剤等の流体を中低圧で注入する中低圧流体注
    入工法であって、 請求項1〜8のいずれかに記載の中低圧流体注入器具の
    内袋に接着剤、止水剤、防水剤等の流体を注入する工程
    と、 中低圧流体注入器具の外筒内に所定の圧力にした加圧エ
    アを注入する工程と、 中低圧流体注入器具を、流体注入用穴に密着固定する工
    程と、そして、中低圧流体注入器具の本体に設けられた
    弁を開とし、内袋に収納された接着剤、止水剤、防水剤
    等の流体を外筒に注入された加圧エアの圧力で流体注
    入用穴内に排出する工程と、 を含んで構成されてなる中低圧流体注入工法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の中低圧流体注入工法に
    おいて、外筒には、加圧エアを当該外筒に注入すること
    ができ、注入が終了した後は、注入用機器を取り外して
    も加圧エアが外に漏れ出ないようにすることができる逆
    止弁が設けられており、そして、 加圧エア注入工程は、加圧エア供給源に流体的に接続し
    た注入口を、外筒に設けられた逆止弁に接続して加圧エ
    アを外筒内に注入する工程と、そして、注入が終了した
    後は、注入口を逆止弁から取り外す工程とを含んで構成
    されてなることを特徴とする中低圧流体注入工法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の中低圧流体注入工法
    において、逆止弁が、針状の注入機器を差し込むことが
    でき、それを抜いた時には弾性により自動的に差込み孔
    を塞ぐことができるゴム製の注入口部であり、そして、 加圧エア注入工程は、加圧エア供給源に流体的に接続し
    た注入針を、外筒に設けられたゴム製の注入口部を貫い
    て挿入して加圧エアを外筒内に注入する工程と、そし
    て、注入が終了した後は、注入口を逆止弁から取り外
    し、内袋に接着剤、止水剤、防水剤等の流体が、そし
    て、外筒に加圧エアが充填された中低圧流体注入器具を
    単独で流体注入用穴の位置に搬送する工程とを含んで構
    成されてなることを特徴とする中低圧流体注入工法。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の中低圧流体注入工法に
    おいて、さらに、中低圧流体注入器具の口金部先端にゴ
    ム製パッカが取り付けられており、必用に応じて放射方
    向に膨張して流体注入用穴の内壁に密着固定されるよう
    になされており、そして、 中低圧流体注入器具の流体注入用穴への密着固定工程
    が、ゴム製パッカを放射方向に膨張させて流体注入用穴
    の内壁に密着固定するようにしてなることを特徴とする
    中低圧流体注入工法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の中低圧流体注入工法
    において、口金部の先端外周面が、雄ねじが切られた円
    錐面とされており、且つゴム製パッカが円筒状の外形と
    口金部の円錐面と補合する形状とされた円錐状の内面と
    を有しており、そして、 中低圧流体注入器具の流体注入用穴への密着固定工程
    が、口金部をゴム製パッカに捩じ込むことにより当該ゴ
    ム製パッカを外側に膨張させ、それにより、中低圧流体
    注入器具を流体注入用穴の内面に密着固定するものであ
    り、 流体の内袋から流体注入用穴へ排出工程は、中低圧流体
    注入器具のゴム製パッカが放射方向に膨張することによ
    り流体注入用穴に密着固定した状態で行われるものであ
    り、 さらに、流体を流体注入用穴に中低圧で注入した後に、 口金部を反対方向に回転することによりゴム製パッカの
    膨張を収縮させて当該ゴム製パッカを流体注入用穴から
    取り外す工程を含んで構成されてなることを特徴とする
    中低圧流体注入工法。
  14. 【請求項14】請求項9に記載の中低圧流体注入工法に
    おいて、内袋が、プラスチック製の蛇腹状カートリッジ
    であることを特徴とする中低圧流体注入工法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の中低圧流体注入工法
    において、外筒が本体に着脱可能に取り付けられてお
    り、蛇腹状カートリッジに収納された接着剤、止水剤、
    防水剤等の流体を使い切った場合に、外筒を本体から取
    り外して当該蛇腹状カートリッジを新しいものと取り替
    え可能としてなることを特徴とする中低圧流体注入工
    法。
  16. 【請求項16】請求項9に記載の中低圧流体注入工法に
    おいて、外筒が透明なPET樹脂から製造されてなるこ
    とを特徴とする中低圧流体注入工法。
  17. 【請求項17】亀裂、ひび割れ、隙間等の空間部が発生
    している構造体に当該空間部を通り抜けて流体注入用穴
    を形成し、流体注入用穴を介して当該空間部に接着剤、
    止水剤、防水剤等の流体を中低圧で注入する中低圧流体
    注入工法であって、 請求項1〜8のいずれかに記載の中低圧流体注入器具の
    外筒内に所定の圧力にした加圧エアを注入する工程と、 中低圧流体注入器具の内袋に加圧エアの圧力よりも高い
    圧力で接着剤、止水剤、防水剤等の流体を注入する工程
    と、 中低圧流体注入器具を、流体注入用穴に密着固定する工
    程と、そして、中低圧流体注入器具の本体に設けられた
    弁を開とし、内袋に収納された接着剤、 止水剤、防水
    剤等の流体を外筒に注入された加圧エアの圧力で流体注
    入用穴 内に排出する工程と、 を含んで構成されてなる中低圧流体注入工法。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の中低圧流体注入工法
    において、外筒には、加圧エアを当該外筒に注入するこ
    とができ、注入が終了した後は、注入用機器を取り外し
    ても加圧エアが外に漏れ出ないようにすることができる
    逆止弁が設けられており、そして、 加圧エア注入工程は、加圧エア供給源に流体的に接続し
    た注入口を、外筒に設けられた逆止弁に接続して加圧エ
    アを外筒内に注入する工程と、そして、注入が終了した
    後は、注入口を逆止弁から取り外す工程とを含んで構成
    されてなることを特徴とする中低圧流体注入工法。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の中低圧流体注入工法
    において、逆止弁が、針状の注入機器を差し込むことが
    でき、それを抜いた時には弾性により自動的に差込み孔
    を塞ぐことができるゴム製の注入口部であり、そして、 加圧エア注入工程は、加圧エア供給源に流体的に接続し
    た注入針を、外筒に設けられたゴム製の注入口部を貫い
    て挿入して加圧エアを外筒内に注入する工程と、そし
    て、注入が終了した後は、注入口を逆止弁から取り外
    し、内袋に接着剤、止水剤、防水剤等の流体を準備サイ
    トにて注入した後、中低圧流体注入器具を単独で流体注
    入用穴の位置に搬送する工程とを含んで構成されてなる
    ことを特徴とする中低圧流体注入工法。
  20. 【請求項20】請求項17に記載の中低圧流体注入工法
    において、内袋及び外筒を本体に液密に組み立てる作業
    を加圧エアの圧力が掛けられた環境下で行い、それによ
    り、外筒内に自動的に加圧エアを注入することを特徴と
    する中低圧流体注入工法。
  21. 【請求項21】請求項17に記載の中低圧流体注入工法
    において、さらに、中低圧流体注入器具の口金部先端に
    ゴム製パッカが取り付けられており、必用に応じて放射
    方向に膨張して流体注入用穴の内壁に密着固定されるよ
    うになされており、そして、中低圧流体注入器具の流体
    注入用穴への密着固定工程が、ゴム製パッカを放射方向
    に膨張させて流体注入用穴の内壁に密着固定するように
    してなることを特徴とする中低圧流体注入工法。
  22. 【請求項22】請求項21に記載の中低圧流体注入工法
    において、口金部の先端外周面が、雄ねじが切られた円
    錐面とされており、且つゴム製パッカが円筒状の外形と
    口金部の円錐面と補合する形状とされた円錐状の内面と
    を有しており、そして、中低圧流体注入器具の流体注入
    用穴への密着固定工程が、口金部をゴム製パッカに捩じ
    込むことにより当該ゴム製パッカを外側に膨張させ、そ
    れにより、中低圧流体注入器具を流体注入用穴の内面に
    密着固定するものであり、 流体の内袋から流体注入用穴へ排出工程は、中低圧流体
    注入器具のゴム製パッカが放射方向に膨張することによ
    り流体注入用穴に密着固定した状態で行われるものであ
    り、 さらに、流体を流体注入用穴に中低圧で注入した後に、 口金部を反対方向に回転することによりゴム製パッカの
    膨張を収縮させて当該ゴム製パッカを流体注入用穴から
    取り外す工程を含んで構成されてなることを特徴とする
    中低圧流体注入工法。
  23. 【請求項23】請求項17に記載の中低圧流体注入工法
    において、内袋が、プラスチック製の蛇腹状カートリッ
    ジであることを特徴とする中低圧流体注入工法。
  24. 【請求項24】請求項17に記載の中低圧流体注入工法
    において、外筒が透明なPET樹脂から製造されてなる
    ことを特徴とする中低圧流体注入工法。
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