JP2002121051A - 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法、及び情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

情報記録媒体用ガラス基板の製造方法、及び情報記録媒体の製造方法

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JP2002121051A
JP2002121051A JP2000309023A JP2000309023A JP2002121051A JP 2002121051 A JP2002121051 A JP 2002121051A JP 2000309023 A JP2000309023 A JP 2000309023A JP 2000309023 A JP2000309023 A JP 2000309023A JP 2002121051 A JP2002121051 A JP 2002121051A
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C21/00Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学強化塩に含まれるPb、Ca、Mg、B
a、Sr、Ni、Ti、Al、Si等の不純物が原因で
ガラス基板上に発生する凸部(突起)の高さを効果的に
低減する。 【解決手段】 化学強化塩を含有する化学強化処理液に
ガラス基板を接触させることにより、ガラス基板を化学
強化する工程を含む情報記録媒体用ガラス基板の製造方
法において、前記化学強化塩に含まれるPb、Ca、M
g、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Siのうちの少な
くとも一種の不純物濃度が、100ppm(=0.01
%)以下である化学強化塩を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報処理機器等の記録媒
体として使用される情報記録媒体の製造方法及びその基
板の製造方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理機器等の記録媒体として使用さ
れる情報記録媒体の一つとして磁気ディスクがある。磁
気ディスクは、基板上に磁性層等の薄膜を形成して構成
されたものであり、その基板としてはアルミニウム基板
やガラス基板が用いられてきた。しかし、最近では、高
記録密度化の追求に呼応して、アルミニウム基板と比べ
て磁気ヘッドと磁気記録媒体との間隔(磁気ヘッドの浮
上高さ)をより狭くすることが可能なガラス基板の占め
る比率が次第に高くなってきている。
【0003】このように増加傾向にあるガラス基板は、
磁気ディスクドライブに装着された際の衝撃に耐えるよ
うに一般的に強度を増すために化学強化されて製造され
ている。また、ガラス基板表面は磁気ヘッドの浮上高さ
(フライングハイト)を極力下げることができるよう
に、高精度に研磨して高記録密度化を実現している。他
方、ガラス基板だけではなく、磁気ヘッドの方も薄膜ヘ
ッドから磁気抵抗型ヘッド(MRヘッド)等に推移し、
高記録密度化に応えている。
【0004】上述した高記録密度化にとって必要な低フ
ライングハイト化のために磁気ディスク表面の高い平坦
性は必要不可欠である。加えて、MRヘッドを用いた場
合、サーマル・アスペリティー(Thermal Asperity)
の問題からも磁気記録媒体の表面には高い平坦性が必要
となる。このサーマル・アスペリティーは、磁気ディス
クの表面上に突起があると、この突起にMRヘッドが影
響をうけてMRヘッドに熱が発生し、この熱によってヘ
ッドの抵抗値が変動し電磁変換に誤動作を引き起こす現
象である。また、磁気ディスクの表面上に突起がある
と、この突起によってヘッドクラッシュが起きたり、こ
のヘッドクラッシュが原因で磁気ディスクを構成する磁
性膜などが剥がれるなど、磁気ディスクにも悪影響を及
ぼす。
【0005】このように、ヘッドクラッシュの防止及び
低フライングハイト化の実現にとっても、サーマル・ア
スペリティーの発生防止のためにも磁気ディスク表面の
高い平坦性の要請は日増に高まってきている。このよう
な、磁気ディスク表面の高い平坦性を得るためには高精
度に基板表面を研磨することになるが、もはや、高精度
に基板表面を研磨するだけでは、磁気ディスクの高記録
密度化を実現できない段階まで来ている。つまり、いく
ら、高精度に研磨しても基板上に異物が付着し突起が形
成されていては実質的に高い平坦性は得られない。勿
論、従来から異物の除去はなされていたが、従来では許
容されていた基板上の異物が、今日の高密度化のレベル
では問題視される状況にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、実質的
に高い平坦性を有する基板を実現すべく鋭意研究開発を
進めた結果、化学強化処理液にする前の化学強化塩に含
まれるPb、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、A
l、Si等の不純物が原因で、化学強化処理後に基板上
に異物による突起が発生することがわかった。これらの
不純物は、酸化物や塩の形で基板上に残り、洗浄で落と
しきれずに残存する場合や、高温の化学強化処理液中で
ガラスと一体化して酸化物等を形成する場合、金属粒子
が高温の化学強化処理液中でガラス基板に焼き付く場
合、粒子が凝集して基板に付着する場合などのケースが
考えられる。そして、これらの不純物が原因で発生する
異物による突起(凸部)が形成されたガラス基板上に磁
性膜等の薄膜を積層すると、磁気ディスク表面に突起が
形成され、ヘッドクラッシュの防止及び低フライングハ
イト化の実現や、サーマル・アスペリティーの防止の阻
害要因となっていることがわかった。
【0007】本発明は、上述した問題に鑑みなされたも
ので、化学強化塩に含まれる上述した不純物が原因で発
生する異物による突起の高さを効果的に低減できる情報
記録媒体用ガラス基板の製造方法の提供を第一の目的と
する。また、本発明は、化学強化塩に含まれる上述した
不純物が原因で発生する異物に起因する欠陥が少なく高
品質の情報記録媒体を高歩留まりで製造し得る製造方法
の提供を第二の目的とする。さらに、本発明は、化学強
化塩に含まれる上述した不純物が原因で発生する異物に
よる突起の高さを効果的に低減でき、したがって、ヘッ
ドクラッシュの防止及び低フライングハイト化の実現
や、サーマル・アスペリティーの防止を効果的かつ高歩
留まりで実現しうる磁気ディスクの製造方法の提供を第
三の目的とする。また、本発明は、イオン交換処理液に
使われる塩に含まれる上述した不純物が原因で発生する
異物の発生を効果的に低減でき、したがって、欠陥の少
ない電子デバイスや光学素子、光学ガラス製品等を高歩
留まりで製造し得る製造方法の提供を第四の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
知見に基づいてさらに研究開発を進めた結果、化学強化
塩に含まれるPb、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、T
i、Al、Si等の不純物の濃度レベルを必要に応じ管
理することで、これらの不純物が原因で発生する不良を
低減又は回避できることを突き止めた。具体的には、現
状のフライングハイト20〜30nm程度に対しては、
これらの不純物濃度を、50〜100ppm(=0.0
05%〜0.01%)以下にするとこれらの不純物が原
因で発生する異物による突起の高さを低減でき効果的で
あることがわかった。同様に、フライングハイト10〜
20nm程度に対しては、これらの不純物濃度を、20
〜50ppm(=0.002%〜0.005%)以下に
すると効果的であることがわかった。さらに、現状のフ
ライングハイトは20〜30nm程度であるが、フライ
ングハイトを5nm以下にする場合、化学強化塩に含ま
れる不純物が原因で発生する異物による突起の高さを5
nm以下に抑える必要があり、フライングハイト5nm
以下を実現するためには、化学強化塩に含まれる前記不
純物の濃度を概ね数百ppbレベル以下に抑える必要が
あることがわかった。さらに、化学強化塩に含まれる不
純物が原因で発生する異物による突起の高さが5nm以
下の場合であっても、不純物が薄く残留した場合、磁気
特性の低下や耐久性の低下等を招くことがわかった。こ
れを回避するためには、化学強化塩に含まれるPb、C
a、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Fe、CrAl、
Si、S、P等の不純物の濃度をさらに低濃度にする必
要が有り、具体的には概ね50ppb以下に抑える必要
があることがわかった。
【0009】本発明は以下の構成としてある。
【0010】(構成1) 化学強化塩を含有する化学強
化処理液にガラス基板を接触させることにより、ガラス
基板を化学強化する工程を含む情報記録媒体用ガラス基
板の製造方法において、前記化学強化塩に含まれるP
b、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Si
のうちの少なくとも一種の不純物濃度が、100ppm
(=0.01%)以下である化学強化塩を使用すること
を特徴とする情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
【0011】(構成2) 前記化学強化塩に含まれるP
b、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Si
の全ての不純物濃度が、100ppm(=0.01%)
以下である化学強化塩を使用することを特徴とする構成
1記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
【0012】(構成3) 前記化学強化塩に含まれるP
b、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Si
のうちの少なくとも一種の不純物濃度が 20ppm
(=0.002%)以下である化学強化塩を使用するこ
とを特徴とする構成1記載の情報記録媒体用ガラス基板
の製造方法。
【0013】(構成4) 前記化学強化塩を含有する化
学強化処理液が、主として硝酸ナトリウムと硝酸カリウ
ムからなることを特徴とする構成1ないし3のいずれか
に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
【0014】(構成5) 化学強化塩を含有する化学強
化処理液にガラス基板を接触させることにより、ガラス
基板を化学強化する工程を含む情報記録媒体用ガラス基
板の製造方法において、前記化学強化塩に含まれるP
b、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Si
のうちの少なくとも一種の不純物濃度が、300ppb
以下(数百ppb以下)である化学強化塩を使用するこ
とを特徴とする情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
【0015】(構成6) 化学強化塩を含有する化学強
化処理液にガラス基板を接触させることにより、ガラス
基板を化学強化する工程を含む情報記録媒体用ガラス基
板の製造方法において、前記化学強化塩に含まれるP
b、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、S
i、S、Pのうちの少なくとも一種の不純物濃度が、5
0ppb以下である化学強化塩を使用することを特徴と
する情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
【0016】(構成7) 前記化学強化塩を含有する化
学強化処理液が、主として硝酸ナトリウムと硝酸カリウ
ムからなることを特徴とする構成5又は6に記載の情報
記録媒体用ガラス基板の製造方法。
【0017】(構成8) 前記情報記録媒体用ガラス基
板が、磁気ディスク用ガラス基板であることを特徴とす
る構成1ないし7のいずれか一項に記載の情報記録媒体
用ガラス基板の製造方法。
【0018】(構成9) 磁気ディスク用ガラス基板
が、磁気抵抗型ヘッド(MRヘッド)又は巨大磁気抵抗
型ヘッド(GMRヘッド)と組み合わせて使用される磁
気ディスク用ガラス基板であることを特徴とする構成8
記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
【0019】(構成10) 構成1ないし7のいずれか
一項に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法によ
って得られたガラス基板上に少なくとも記録層を形成す
ることを特徴とする情報記録媒体の製造方法。
【0020】(構成11) 構成1ないし7のいずれか
一項に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法によ
って得られたガラス基板上に少なくとも磁性層を形成す
ることを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
【0021】(構成12) イオン交換処理液にガラス
部材を接触させることにより、ガラス部材中のイオンと
イオン交換処理液中のイオンとをイオン交換処理する工
程を含む光学ガラス製品の製造方法において、前記イオ
ン交換処理液に使われる塩として、構成1〜3、5及び
6のいずれか一項に記載の不純物濃度条件を満たす塩を
用いることを特徴とする光学ガラス製品の製造方法。
【0022】(構成13) 前記光学ガラス製品が電子
デバイス用ガラス部材又は光学素子用ガラス部材であ
り、前記イオン交換処理液が化学強化塩を含有する化学
強化処理液であることを特徴とする構成12記載の光学
ガラス製品の製造方法。
【0023】
【作用】構成1によれば、化学強化塩に含まれるPb、
Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Siのう
ちの少なくとも一種の不純物濃度が、100ppm(=
0.01%)以下である化学強化塩を使用することによ
って、化学強化処理の際にこれらの不純物が原因で発生
する異物による突起の高さを低減でき、現状のフライン
グハイト20〜30nm程度に対して効果的である。フ
ライングハイト20nm程度に対しては、これらの不純
物のうちの少なくとも一種の不純物濃度を、50ppm
(=0.005%)以下とすると効果的であり、好まし
い。
【0024】構成2によれば、化学強化塩に含まれるP
b、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Si
のうちのいずれの不純物が原因であっても異物による突
起に起因する不良が生じることにかわりはないので、こ
れらの不純物の全ての不純物濃度を100ppm(=
0.01%)以下にすることによって、これらの不純物
の全てに起因する異物による突起の高さを低減でき、不
良率を著しく低減できるので非常に効果的である。
【0025】構成3によれば、化学強化塩に含まれるP
b、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Si
のうちの少なくとも一種の不純物濃度が、20ppm
(=0.002%)以下である化学強化塩を使用するこ
とによって、化学強化処理の際にこれらの不純物が原因
で発生する異物による突起の高さを低減でき、フライン
グハイト10〜15nm程度に対して効果的である。フ
ライングハイト10nm程度に対しては、これらの不純
物のうちの少なくとも一種の不純物濃度を、10ppm
(=0.001%)以下とすると効果的であり、好まし
い。なお、上記構成1〜3において、硝酸カリウム単独
の化学強化塩を使用する場合にあっては、不純物による
突起の形成を回避するという本願発明の課題とは異なる
が、イオン交換度の低下を極力回避するためにも、P
b、Ca等の濃度を低くすることが好ましい。
【0026】構成4のように、硝酸ナトリウムと硝酸カ
リウムとの混酸からなる化学強化塩を使用する場合にあ
っては、Pb、Ca等によってイオン交換度が低下する
問題は生じない。このため、上述した不純物濃度の管理
が不十分であったが、上述した異物による突起の発生回
避という全く別の観点から不純物濃度を管理すること
で、異物による不良率を著しく低減でき効果が大きい。
【0027】構成5においては、フライングハイトを5
nm以下にする場合、表面に5nmを超える突起が一個
あってもいけないので、それを実現できる濃度とする必
要がある。このような不純物濃度は不純物の種類によっ
て若干異なるが、概ね数百ppb以下である。表1〜4
及び図1〜4に、化学強化塩に含まれる不純物濃度(各
濃度10点測定)とタッチダウングライドハイト(TD
FH)との関係を示す。
【0028】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0029】Pbの場合、表1及び図1に示すように、
化学強化塩に含まれるPb濃度とグライドハイトとの関
係を考えた場合、異物による突起の高さを5nm以下に
抑えるためには、約100ppb未満とすることが好ま
しい。より好ましくは、50ppb以下、20ppb以
下、10ppb以下、がさらに望ましい。同様に、Mg
の場合、表2及び図2から、異物による突起の高さを5
nm以下に抑えるためには、約60ppb以下とするこ
とが好ましい。より好ましくは、30ppb以下、20
ppb以下、10ppb以下、がさらに望ましい。Ca
の場合、表3及び図3から、異物による突起の高さを5
nm以下に抑えるためには、約30ppb以下とするこ
とが好ましい。より好ましくは、20ppb以下、10
ppb以下、がさらに望ましい。Tiの場合、表4及び
図4から、異物による突起の高さを5nm以下に抑える
ためには、約80ppb以下とすることが好ましい。よ
り好ましくは、50ppb以下、20ppb以下、10
ppb以下、がさらに望ましい。他の不純物Ba、S
r、Ni、Al、Si、Fe、Crについても、50p
pb以下、さらに好ましくは、20ppb以下、10p
pb以下、が望ましい。なお、上記した全ての不純物の
濃度を低減することが好ましいことは言うまでもない。
【0030】硝酸カリウム単独の化学強化塩を使用する
場合にあっては、不純物による突起の形成以外にイオン
交換度の低下を極力回避するために、Pb、Ca等を特
に減らす必要がある。イオン交換度の低下を回避するた
めの不純物濃度は50ppm程度であり、構成5の発明
とは不純物濃度のレベルが異なり、不純物の種類が異な
るが、構成5の発明の不純物濃度レベルによれば、5n
m以上の突起形成回避と共に、イオン交換度の低下を従
来に比べ高いレベルで回避できる。硝酸ナトリウムと硝
酸カリウムとの混酸からなる化学強化塩を使用する場合
にあっては、Pb、Ca等によってイオン交換度が低下
する問題は生じない。混酸の場合、混酸の状態における
不純物濃度を管理すればよいが、各々の塩の不純物濃度
を管理することによって、混酸の状態における不純物濃
度が管理値を超えた場合、いずれの塩が原因か、あるい
は混合作業等その他に問題があるかなど原因の究明と対
処が容易となるので好ましい。
【0031】構成6では、化学強化処理液中に含まれる
不純物が原因で発生する異物による突起の高さが5nm
以下であっても、不純物が薄く残留した場合、磁気特性
の低下や耐久性の低下等を招くことがわかった。これを
回避するためには、化学強化塩に含まれるPb、Ca、
Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Fe、Cr、Al、S
i、S、Pのうちの少なくとも一種の濃度を概ね50p
pb以下に抑える必要があることがわかった。磁気特性
の低下等をより回避する観点から、20ppb以下、1
0ppb以下、5ppb以下、1ppb以下、がさらに
好ましい。なお、これらの不純物の全ての濃度を低減す
ることが好ましいことは言うまでもない。
【0032】構成7については、上記構成4と同様であ
る。
【0033】上記構成8によれば、情報記録媒体用ガラ
ス基板が、磁気ディスク用ガラス基板である場合、ヘッ
ドクラッシュの原因となる上述した異物による突起の高
さを効果的に低減でき、この結果、ヘッドクラッシュの
防止及び低フライングハイト化を実現できる磁気ディス
クを製造できる。
【0034】上記構成9によれば、磁気ディスク用ガラ
スが、磁気抵抗型ヘッドと組み合わせて使用される磁気
ディスク用ガラス基板である場合、サーマル・アスペリ
ティーやヘッドクラッシュを起こす原因となる上述した
異物による突起の高さを効果的に低減でき、この結果、
ヘッドクラッシュの防止及び低フライングハイト化の実
現や、サーマル・アスペリティーの防止を実現できる磁
気ディスクを製造できる。磁気抵抗型ヘッドを用いる場
合、低フライングハイト化やサーマル・アスペリティー
の防止が特に要求されるので、特に効果的である。
【0035】上記構成10によれば、上記構成1ないし
7のいずれか一に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製
造方法によって得られたガラス基板を用いているので、
化学強化塩に含まれる不純物が原因で発生する異物によ
る突起の高さを効果的に低減でき、欠陥が少なく高品質
の情報記録媒体が高歩留まりで得られる。
【0036】上記構成11によれば、上記構成1ないし
7のいずれか一に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製
造方法によって得られたガラス基板を用いているので、
化学強化塩に含まれる不純物が原因で発生する異物によ
る突起の高さを効果的に低減できる。したがって、ヘッ
ドクラッシュの防止及び低フライングハイト化の実現
や、サーマル・アスペリティーの防止を実現した磁気デ
ィスクが得られる。
【0037】上記構成12、13のように、電子デバイ
ス用ガラス基板(フォトマスク用ガラス基板、位相シフ
トマスク用ガラス基板や、情報記録媒体用ガラス基板も
含まれる。以降同じ意味で使用する。)や、電子デバイ
スや光学素子に使用するガラス部材、あるいは光学ガラ
ス製品においても、ガラス中に含まれるイオンを、イオ
ン交換処理液中に含まれるイオンとイオン交換して、化
学強化したり、あるいは屈折率分布を調整すること等が
行われている。このようなガラス基板や部材等において
も、イオン交換処理液に使われる塩に上述した不純物が
含まれていると、上述した異物による突起が形成される
(例えば、この異物の部分が光を遮断することによって
所望の特性が得られない)など問題となることがある。
構成12、13によれば、イオン交換処理液に使われる
塩として、構成1〜3、5及び6のいずれか一に記載の
不純物濃度条件を満たす塩を用いることによって、イオ
ン交換処理液に使われる塩に含まれる不純物が原因で発
生する異物による突起の高さや異物の発生率や異物の密
度を効果的に低減できる。したがって、高品位の電子デ
バイス、光学素子、光学ガラス製品が得られる。光学ガ
ラス製品の表面にこれらの異物が付着すると、遮光性の
異物の場合は光を遮断し、透過性の異物の場合は光を屈
折・散乱させるので好ましくない。光学ガラス製品とし
ては、例えば、光学素子、電子デバイス、屈折率分布型
レンズ、光ファイバなどが挙げられ、電子デバイス用ガ
ラス基板や光学素子用ガラス基板も含まれる。
【0038】本発明の情報記録媒体用ガラス基板の製造
方法等に関し上述したこと以外の事項について説明す
る。本発明は、必要に応じて不純物濃度レベルを管理す
ることで、これらの不純物が原因で発生する不良を低減
することを特徴としている。
【0039】ここで、不純物濃度は、情報記録媒体等に
要求される欠陥の許容レベルに応じて設定できる。例え
ば、磁気ディスク(又はガラス基板)の主表面に対向し
て磁気ヘッドを配置し、所定のグライド高さで磁気ヘッ
ドを磁気ディスク(又はガラス基板)に対し相対移動さ
せ、所望のグライド特性となるように不純物濃度を決定
できる。このように、グライドテストの結果に基づいて
前記基準値を決定することで、ヘッドクラッシュやサー
マル・アスペリティー等を効果的に防止できる。ここ
で、所望のグライド特性とは、例えば、フライングハイ
ト30nm、20nm、15nm、10nm、又は5n
m以下を目標とするグライドテストにおいて、ヒットや
クラッシュの発生率が例えば0%となるような特性をい
う。
【0040】化学強化塩自体にパーティクルの形態(例
えば金属片などの形態)で不純物が存在する場合であっ
て、このようなパーティクルを除去するには、例えば、
化学強化塩を水に溶かした状態で、フィルター等の捕捉
手段によってパーティクルを除去する。フィルターの性
能(最小捕捉粒径)や種類を選択することによって、化
学強化塩に含まれるパーティクルの量を所望の量や濃度
に制御できる。また、最小捕捉粒径の異なる複数のフィ
ルターを用い、粒径の大きいパーティクルを最小捕捉粒
径の大きなフィルターで除去した後、粒径の小さいパー
ティクルを最小捕捉粒径の小さなフィルターで除去する
こともできる。なお、化学強化処理液をつくる前の化学
強化塩自体(硝酸ナトリウム、硝酸カリウムなど)に含
まれる不純物が主であるが、他の要因もある(例えば他
の添加成分や、治具や槽などの要因等)ので、最終的な
化学強化処理槽中の化学強化処理液における不純物濃度
を管理しても良い。
【0041】不純物濃度の測定方法は、特に制限され
ず、本発明で掲げる不純物を精度良く、再現性良く定量
しうる方法であればよい。不純物濃度の測定方法として
は、例えば、ICP発光分析法、蛍光X線分析法、質量
分析法(MS)、原子吸光分析法などが挙げられる。不
純物濃度の測定方法は、不純物濃度に応じて使い分ける
ことが好ましい。例えば、不純物濃度が数十ppb以上
であればICP発光分析法、蛍光X線分析法などを使用
し、数十ppb以下であれば質量分析法(MS)、原子
吸光分析法などを使用することが好ましい。なお、IC
P発光分光分析法は、試料中に含まれる分析対象元素
を、高周波電力を誘導結合させて発生する誘導結合プラ
ズマ(Inductively coupled plasma)によって気化励起
し、得られる原子スペクトル線における発光強度を測定
することによって、定量分析等を行う方法である(JI
SK0116)。蛍光X線分析法は、X線管球で得られ
る強い一次X線を試料に照射し発生した固有X線の波長
と強度を測定し、含有元素の同定を行い、さらに、マト
リクス効果を考慮した検量線を標準試薬を用いて作成
し、含有元素の定量を行う方法である。化学強化塩を溶
媒に溶解させた溶液をフィルタで濾過し、予め既知濃度
試料の測定から求めた検量線に基づいて、ICP発光分
光分析法又は蛍光X線分析法によって化学強化塩中に含
まれる元素及びその濃度の定量分析を行う。ここで、既
知濃度試料とは、幾つかの濃度の異なる標準試料のこと
をいい、検量線はこの濃度の異なる標準試料から求めら
れるものである。
【0042】化学強化方法としては、ガラス転移温度を
超えない領域でイオン交換を行う低温型化学強化が好ま
しい。化学強化処理溶液として用いるアルカリ溶融塩と
しては、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、あるいはそれ
らを混合した硝酸塩や、硫酸カリウム、硫酸ナトリウ
ム、あるいはそれらを混合した硫酸塩や、NaBr、K
Br、KNO2、NaNO2、あるいはそれらを混合した
塩などが使用できる。本発明で使用する化学強化塩は、
固結防止用の添加剤を含まないことが好ましい。これ
は、固結防止用の添加剤には上述した不純物が多く含ま
れていると考えられるからである。「化学強化処理液に
ガラス基板を接触させる」とは、化学強化処理液中にガ
ラス基板を浸漬する場合の他、化学強化処理液をガラス
基板に吹き掛ける場合などあらゆる態様が含まれる。
【0043】ガラス基板としてはアルミノシリケートガ
ラス、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラスなどが挙
げられる。情報記録媒体用ガラス基板には、磁気記録媒
体用ガラス基板、光記録媒体用ガラス基板、光磁気記録
媒体用ガラス基板等が挙げられる。本発明は特に磁気抵
抗型ヘッド用磁気ディスク及びその基板に関して顕著な
効果を奏する。
【0044】なお、上述した化学強化塩及び化学強化処
理液に関する事項は、イオン交換処理液に使われる塩及
びイオン交換処理液に関しても同様である。
【0045】次に、本発明の磁気記録媒体(磁気ディス
ク)の製造方法について説明する。本発明では、上述し
た本発明方法によって得られた磁気記録媒体用ガラス基
板上に、少なくとも磁性層を形成して、磁気記録媒体を
製造している。
【0046】本発明では、化学強化塩に含まれる不純物
が原因で発生する異物による突起の高さを効果的に低減
した磁気記録媒体用ガラス基板を使用しているので、ヘ
ッドクラッシュの防止及び低フライングハイト化の実現
や、サーマル・アスペリティーの防止を実現した磁気デ
ィスクが得られる。例えば、30nm、20nm、15
nm、10nm、5nmなどフライングハイトに応じた
低フライングハイトを実現できる。特に、磁気抵抗型ヘ
ッドによって再生を行う磁気記録媒体にとって、磁気抵
抗型ヘッドの機能を十分に引き出すことができる。ま
た、磁気抵抗型ヘッドに好適に使用することができるC
oPt系等の磁気記録媒体としてもその性能を十分に引
き出すことができる。
【0047】磁気記録媒体は、通常、所定の平坦度、表
面粗さを有し、必要に応じ表面の化学強化処理を施した
磁気ディスク用ガラス基板上に、下地層、磁性層、保護
層、潤滑層等を順次積層して製造する。
【0048】磁気記録媒体における下地層は、磁性層に
応じて選択される。下地層(シード層を含む)として
は、例えば、Cr、Mo、Ta、Ti、W、V、B、A
l、Niなどの非磁性金属から選ばれる少なくとも一種
以上の材料からなる下地層等が挙げられる。Coを主成
分とする磁性層の場合には、磁気特性向上等の観点から
Cr単体やCr合金であることが好ましい。また、下地
層は単層とは限らず、同一又は異種の層を積層した複数
層構造とすることもできる。例えば、Cr/Cr、Cr
/CrMo、Cr/CrV、NiAl/Cr、NiAl
/CrMo、NIAl/CrV等の多層下地層等が挙げ
られる。
【0049】磁気記録媒体における磁性層の材料は特に
制限されない。磁性層としては、例えば、Coを主成分
とするCoPt、CoCr、CoNi、CoNiCr、
CoCrTa、CoPtCr、CoNiPtや、CoN
iCrPt、CoNiCrTa、CoCrPtTa、C
oCrPtB、CoCrPtSiOなどの磁性薄膜が挙
げられる。磁性層は、磁性膜を非磁性膜(例えば、C
r、CrMo、CrVなど)で分割してノイズの低減を
図った多層構成(例えば、CoPtCr/CrMo/C
oPtCr、CoCrPtTa/CrMo/CoCrP
tTaなど)としてもよい。磁気抵抗型ヘッド(MRヘ
ッド)又は巨大磁気抵抗型ヘッド(GMRヘッド)対応
の磁性層としては、Co系合金に、Y、Si、希土類元
素、Hf、Ge、Sn、Znから選択される不純物元
素、又はこれらの不純物元素の酸化物を含有させたもの
なども含まれる。また、磁性層としては、上記の他、フ
ェライト系、鉄−希土類系や、SiO2、BNなどからな
る非磁性膜中にFe、Co、FeCo、CoNiPt等
の磁性粒子が分散された構造のグラニュラーなどであっ
てもよい。また、磁性層は、内面型、垂直型のいずれの
記録形式であってもよい。
【0050】磁気記録媒体における保護層は特に制限さ
れない。保護層としては、例えば、Cr膜、Cr合金
膜、カーボン膜、水素化カーボン膜、ジルコニア膜、シ
リカ膜等が挙げられる。これらの保護膜は、下地層、磁
性層等とともにインライン型スパッタ装置で連続して形
成できる。また、これらの保護膜は、単層としてもよ
く、あるいは、同一又は異種の膜からなる多層構成とし
てもよい。なお、上記保護層上に、あるいは上記保護層
に替えて、他の保護層を形成してもよい。例えば、上記
保護層に替えて、Cr膜の上にテトラアルコキシランを
アルコール系の溶媒で希釈した中に、コロイダルシリカ
微粒子を分散して塗布し、さらに焼成して酸化ケイ素
(SiO2)膜を形成してもよい。
【0051】磁気記録媒体における潤滑層は特に制限さ
れない。潤滑層は、例えば、液体潤滑剤であるパーフロ
ロポリエーテル(PFPE)をフレオン系などの溶媒で
希釈し、媒体表面にディップ法、スピンコート法、スプ
レイ法によって塗布し、必要に応じ加熱処理を行って形
成する。
【0052】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに具体的
に説明する。
【0053】実施例1及び比較例1 (1)荒ずり工程 まず、ダウンドロー法で形成したシートガラスから、研
削砥石で直径96mmφ、厚さ3mmの円盤状に切り出
したアルミノシリケイトガラスからなるガラス基板を、
比較的粗いダイヤモンド砥石で研削加工して、直径96
mmφ、厚さ1.5mmに成形した。この場合、ダウン
ドロー法の代わりに、熔融ガラスを、上型、下型、胴型
を用いてダイレクト・プレスして、円盤状のガラス体を
得てもよい。また、フロート法でシートガラスを形成し
ても良い。なお、アルミノシリケイトガラスとしては、
モル%表示で、SiO2を57〜74%、ZrO2を0〜
2.8%、Al2O3を3〜15%、LiO2を7〜16
%、Na2Oを4〜14%、を主成分として含有する化
学強化用ガラス(例えば、モル%表示で、SiO2:6
7.0%、ZrO2:1.0%、Al2O3:9.0%、L
iO2:12.0%、Na2O:10.0%を主成分とし
て含有する化学強化用ガラス)を使用した。
【0054】次に、上記砥石よりも粒度の細かいダイヤ
モンド砥石で上記ガラス基板の両面を片面ずつ研削加工
した。このときの荷重は100kg程度とした。これに
より、ガラス基板両面の表面粗さをRmax(JISB
0601で測定)で10μm程度に仕上げた。次に、円
筒状の砥石を用いてガラス基板の中央部分に孔を開ける
とともに、外周端面も研削して直径を95mmφとした
後、外周端面及び内周面に所定の面取り加工を施した。
このときのガラス基板端面の表面粗さは、Rmaxで4
μm程度であった。
【0055】(2)砂掛け(ラッピング)工程 次に、ガラス基板に砂掛け加工を施した。この砂掛け工
程は、寸法精度及び形状精度の向上を目的としている。
砂掛け加工は、ラッピング装置を用いて行い、砥粒の粒
度を#400、#1000と替えて2回行った。詳しく
は、はじめに、粒度#400のアルミナ砥粒を用い、荷
重Lを100kg程度に設定して、内転ギアと外転ギア
を回転させることによって、キャリア内に収納したガラ
ス基板の両面を面精度(Ra)0〜1μm、表面粗さ
(Rmax)6μm程度にラッピングした。次いで、ア
ルミナ砥粒の粒度を#1000に替えてラッピングを行
い、表面粗さ(Rmax)2μm程度とした。上記砂掛
け加工を終えたガラス基板を、中性洗剤、水の各洗浄槽
に順次浸漬して、洗浄した。
【0056】(3)端面鏡面加工工程 次に、ブラシ研磨により、ガラス基板を回転させながら
ガラス基板の内外周端面(面取り部及び側壁部)の表面
粗さを、Rmaxで0.1μm、Raで0.03μm程
度に研磨した。上記端面鏡面加工を終えたガラス基板の
表面を水洗浄した。
【0057】(4)第一研磨工程 次に、第一研磨工程を施した。この第一研磨工程は、上
述した砂掛け工程で残留したキズや歪みの除去を目的と
するもので、研磨装置を用いて行った。詳しくは、ポリ
シャ(研磨粉)として硬質ポリシャ(セリウムパッドM
HC15:スピードファム社製)を用い、以下の研磨条
件で第一研磨工程を実施した。 研磨液:酸化セリウム+水 荷重:300g/cm2(L=238kg) 研磨時間:15分 除去量:30μm 下定盤回転数:40rpm 上定盤回転数:35rpm 内ギア回転数:14rpm 外ギア回転数:29rpm 上記第一研磨工程を終えたガラス基板を、中性洗剤、純
水、純水、IPA(イソプロピルアルコール)、IPA
(蒸気乾燥)の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄した。
【0058】(5)第二研磨工程 次に、第一研磨工程で使用した研磨装置を用い、ポリシ
ャを硬質ポリシャから軟質ポリシャ(ポリテックス:ス
ピードファム社製)に替えて、第二研磨工程を実施し
た。研磨条件は、荷重を100g/cm2、研磨時間を
5分、除去量を5μmとしたこと以外は、第一研磨工程
と同様とした。上記第二研磨工程を終えたガラス基板
を、中性洗剤、中性洗剤、純水、純水、IPA(イソプ
ロピルアルコール)、IPA(蒸気乾燥)の各洗浄槽に
順次浸漬して、洗浄した。
【0059】(6)化学強化塩の準備及び分析工程 次に、化学強化塩の原料である硝酸カリウム、硝酸ナト
リウムの精製過程等において不純物濃度を調整して、不
純物濃度の異なる硝酸カリウム、硝酸ナトリウムの試料
をそれぞれ用意した。なお、硝酸カリウムと硝酸ナトリ
ウムにそれぞれ含まれる不純物濃度の測定を、ICP発
光分光分析装置(セイコー電子工業(株)社製:SPS
−1200VR)を用いて行った。この際、各不純物に
ついて、濃度既知の4点(5ppb、50ppb、25
0ppb、500ppb)の濃度の溶液をそれぞれ調製
し、上記ICP発光分光分析装置によって、絶対検量線
法にて各不純物元素の定量を行った。
【0060】(7)化学強化工程 上記(6)の工程で確認した不純物濃度の異なる硝酸カ
リウムと硝酸ナトリウムをそれぞれ60%、40%(合
計73.5kg)を混合、溶解し、不純物濃度の異なる
2種類の化学強化処理液を得た。具体的には、実施例1
の化学強化塩では、Pb、Ca、Mg、Ba、Sr、N
i、Ti、Al、Siの全ての不純物の濃度が100p
pm以下であった。比較例1の化学強化塩では、前記全
ての不純物の濃度が150ppm程度であった。上記で
得られた各化学強化処理液を化学強化処理槽で400℃
に加熱し、300℃に予熱された洗浄済みのガラス基板
をそれぞれ約3時間浸漬して行った。なお、この浸漬の
際に、ガラス基板の表面全体が化学強化されるようにす
るため、複数のガラス基板が端面で保持されるようにホ
ルダーに収納した状態で行った。また、化学強化塩に含
まれる不純物以外の要因を極力なくすため、化学強化処
理は清浄な雰囲気の中で行い、また、化学強化処理と接
触するホルダーや槽などはパーティクルが発生しない材
料のものを使用した。このように、化学強化処理液に浸
漬処理することによって、ガラス基板表層のリチウムイ
オン、ナトリウムイオンは、化学強化処理液中のナトリ
ウムイオン、カリウムイオンにそれぞれ置換されガラス
基板は強化される。ガラス基板の表層に形成された圧縮
応力層の厚さは、約100〜200μmであった。上記
化学強化を終えたガラス基板を、20℃の水槽に浸漬し
て急冷し約10分間維持した。上記急冷を終えたガラス
基板を、約40℃に加熱した硫酸に浸漬し、超音波をか
けながら洗浄を行った。
【0061】上記の工程を経て得られたガラス基板の表
面粗さRaは0.5〜1nmであった。
【0062】(8)磁気ディスク製造工程 上述した工程を経て得られた磁気ディスク用ガラス基板
の両面に、インライン式のスパッタリング装置を用い
て、NiAl(Ni:50at%、Al:50at%)
のシード層(膜厚40nm)、CrMo(Cr:94a
t%、Mo:6at%)下地層(膜厚25nm)、Co
CrPtTa(Co:75at%、Cr:17at%、
Pt:5at%、Ta:3at%)磁性層(膜厚27n
m)、水素化カーボン保護層(膜厚10nm)を順次成
膜し、この保護層上にディップ法によってパーフロロポ
リエーテルからなる液体潤滑剤層(膜厚1nm)を形成
して、MRヘッド用磁気ディスクを得た。
【0063】(評価)得られた磁気ディスクについてグ
ライドテスト(グライド高さ:15nm(フライングハ
イト30nm目標)、周速:10m/s)(5000
枚)を実施したところ、実施例1の化学強化処理液を用
いた場合では、ヒット(ヘッドが磁気ディスク表面の突
起にかすること)やクラッシュ(ヘッドが磁気ディスク
表面の突起に衝突すること)は認められなかった(グラ
イド収率は100%、グライド不良は0%であった)。
また、サーマル・アスペリティーの原因となるパーティ
クルによって、磁性層等の膜に欠陥が発生していないこ
とも確認できた。また、グライドテストを終えた本実施
例の磁気ディスクについて、磁気抵抗型ヘッドで再生試
験を行ったが、複数のサンプル(500枚)の全数につ
いてサーマル・アスペリティーによる再生の誤動作は認
められなかった。
【0064】一方、比較例1の化学強化処理液を用いた
場合では、化学強化塩に含まれる各不純物の濃度は15
0ppm程度であり、化学強化工程で生じる異物による
突起の高さが高くなるとともに、突起の発生率や突起の
密度が大きく、30nmのグライドテスト(5000
枚)における不良率は10%と高く、また、再生試験
(500枚)を行ったがサーマル・アスペリティーによ
る再生の誤動作の確率も高かった。
【0065】実施例2、比較例2 次に、以下に示す不純物濃度の化学強化塩を用いて得た
化学強化処理液を使用したこと以外は実施例1と同様に
して、磁気ディスク用ガラス基板を作製した。実施例2
の化学強化塩は、Pb、Ca、Mg、Ba、Sr、N
i、Ti、Al、Siの全ての不純物元素が20ppm
以下。比較例2の化学強化塩は、上記全ての不純物元素
が30ppm程度。
【0066】(評価)得られた磁気ディスクについてグ
ライドテスト(グライド高さ:10nm(フライングハ
イト20nm目標)、周速:8m/s)(5000枚)
を実施したところ、実施例2の化学強化処理液を用いた
場合では、ヒット(ヘッドが磁気ディスク表面の突起に
かすること)やクラッシュ(ヘッドが磁気ディスク表面
の突起に衝突すること)は認められなかった(グライド
収率は100%であった)。また、サーマル・アスペリ
ティーの原因となるパーティクルによって、磁性層等の
膜に欠陥が発生していないことも確認できた。また、グ
ライドテストを終えた本実施例の磁気ディスクについ
て、磁気抵抗型ヘッドで再生試験を行ったが、複数のサ
ンプル(500枚)の全数についてサーマル・アスペリ
ティーによる再生の誤動作は認められなかった。
【0067】一方、比較例2の化学強化処理液を用いた
場合では、化学強化塩に含まれる各不純物の濃度は30
ppm程度であり、10nmのグライドテスト(500
0枚)における不良率が高く、また、再生試験(500
枚)を行ったがサーマル・アスペリティーによる再生の
誤動作の確率も高かった。
【0068】実施例3、比較例3 次に、以下に示す不純物濃度の化学強化塩を用いて得た
化学強化処理液を使用したこと以外は実施例1と同様に
して、磁気ディスク用ガラス基板を作製した。実施例3
の化学強化塩は、Pb、Ca、Mg、Ba、Sr、N
i、Ti、Fe、Cr、Al、Si、S、Pの全ての不
純物元素が50ppb以下。比較例3の化学強化塩は、
上記全ての不純物元素が300ppb程度。
【0069】(評価)得られた磁気ディスクについてグ
ライドテスト(グライド高さ:5nm(フライングハイ
ト10nm目標)、周速:4m/s)(5000枚)を
実施したところ、実施例3の化学強化処理液を用いた場
合では、ヒット(ヘッドが磁気ディスク表面の突起にか
すること)やクラッシュ(ヘッドが磁気ディスク表面の
突起に衝突すること)は認められなかった。また、サー
マル・アスペリティーの原因となるパーティクルによっ
て、磁性層等の膜に欠陥が発生していないことも確認で
きた。また、グライドテストを終えた本実施例の磁気デ
ィスクについて、磁気抵抗型ヘッドで再生試験を行った
が、複数のサンプル(500枚)の全数についてサーマ
ル・アスペリティーによる再生の誤動作は認められなか
った。さらに、磁気特性の低下や耐久性の低下も抑制で
きた。
【0070】一方、比較例3の化学強化処理液を用いた
場合では、化学強化塩に含まれる各不純物の濃度は30
0ppb以上であり、5nmのグライドテスト(500
0枚)における不良率が高く、また、再生試験(500
枚)を行ったがサーマル・アスペリティーによる再生の
誤動作の確率も高かった。
【0071】なお、上記実施例1〜3において、化学強
化塩中(KNO3、NaNO3)に含まれる不純物の量が
多くなるに従って、異物による突起の高さや突起の発生
率や突起の密度が大きくなる傾向があることが確認され
た。
【0072】実施例4 化学強化塩(処理液)を硝酸カリウム単独としたこと以
外は、実施例1〜3と同様にして、磁気ディスク用ガラ
ス基板を作製した。その結果、実施例1〜3と同様のこ
とが確認された。なお、化学強化塩(処理液)を硝酸カ
リウム単独とし実施例2及び3と同様にして作製した磁
気ディスク用ガラス基板の抗折強度及び歩留まりは、実
施例1に比べ高かった。また、化学強化塩(処理液)を
硝酸カリウム単独とし実施例1と同様にして作製した磁
気ディスク用ガラス基板の抗折強度及び歩留まりは、比
較例1に比べ高かった。
【0073】以上好ましい実施例を上げて本発明を説明
したが、本発明は上記実施例に限定されない。
【0074】例えば、各実施例における不純物濃度は、
低くするほど効果がある。
【0075】なお、本発明は化学強化工程を経て製造さ
れる情報記録媒体用ガラス基板であれば適用でき、光デ
ィスク用ガラス基板、光磁気ディスク用ガラス基板等が
各種情報記録媒体用ガラス基板に広く応用できる。この
場合、光ディスク用ガラス基板や光磁気ディスク用ガラ
ス基板では、異物による突起の密度が多いと記録・再生
に悪影響を及ぼすので、異物による突起の密度に着目し
て化学強化塩自体に含まれるパーティクルの量を制御す
るとよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明の情報記録媒
体用ガラス基板の製造方法によれば、化学強化塩に含ま
れるPb、Ca、Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、A
l、Si等の不純物が原因で発生する異物による突起の
高さを効果的に低減できる。また、本発明の情報記録媒
体の製造方法によれば、化学強化塩に含まれる上述した
不純物が原因で発生する異物に起因する欠陥が少なく高
品質の情報記録媒体を高歩留まりで製造できる。さら
に、本発明の磁気ディスクの製造方法によれば、化学強
化塩に含まれる上述した不純物が原因で発生する異物に
よる突起の高さを効果的に低減でき、したがって、ヘッ
ドクラッシュの防止及び低フライングハイト化の実現
や、サーマル・アスペリティーの防止を効果的かつ高歩
留まりで実現できる。また、本発明の光学ガラス製品の
製造方法によれば、イオン交換処理液に使われる塩に含
まれる上述した不純物が原因で発生する異物の発生を効
果的に低減でき、したがって、欠陥の少ない電子デバイ
スや光学素子、光学ガラス製品等を高歩留まりで製造で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化学強化塩に含まれるPb濃度とグライドハイ
トとの関係を示す図である。
【図2】化学強化塩に含まれるMg濃度とグライドハイ
トとの関係を示す図である。
【図3】化学強化塩に含まれるCa濃度とグライドハイ
トとの関係を示す図である。
【図4】化学強化塩に含まれるTi濃度とグライドハイ
トとの関係を示す図である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学強化塩を含有する化学強化処理液に
    ガラス基板を接触させることにより、ガラス基板を化学
    強化する工程を含む情報記録媒体用ガラス基板の製造方
    法において、 前記化学強化塩に含まれるPb、Ca、Mg、Ba、S
    r、Ni、Ti、Al、Siのうちの少なくとも一種の
    不純物濃度が、100ppm(=0.01%)以下であ
    る化学強化塩を使用することを特徴とする情報記録媒体
    用ガラス基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記化学強化塩に含まれるPb、Ca、
    Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Siの全ての不
    純物濃度が、100ppm(=0.01%)以下である
    化学強化塩を使用することを特徴とする請求項1記載の
    情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記化学強化塩に含まれるPb、Ca、
    Mg、Ba、Sr、Ni、Ti、Al、Siのうちの少
    なくとも一種の不純物濃度が 20ppm(=0.00
    2%)以下である化学強化塩を使用することを特徴とす
    る請求項1記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記化学強化塩を含有する化学強化処理
    液が、主として硝酸ナトリウムと硝酸カリウムからなる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 化学強化塩を含有する化学強化処理液に
    ガラス基板を接触させることにより、ガラス基板を化学
    強化する工程を含む情報記録媒体用ガラス基板の製造方
    法において、 前記化学強化塩に含まれるPb、Ca、Mg、Ba、S
    r、Ni、Ti、Al、Siのうちの少なくとも一種の
    不純物濃度が、300ppb以下である化学強化塩を使
    用することを特徴とする情報記録媒体用ガラス基板の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 化学強化塩を含有する化学強化処理液に
    ガラス基板を接触させることにより、ガラス基板を化学
    強化する工程を含む情報記録媒体用ガラス基板の製造方
    法において、 前記化学強化塩に含まれるPb、Ca、Mg、Ba、S
    r、Ni、Ti、Al、Si、S、Pのうちの少なくと
    も一種の不純物濃度が、50ppb以下である化学強化
    塩を使用することを特徴とする情報記録媒体用ガラス基
    板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記化学強化塩を含有する化学強化処理
    液が、主として硝酸ナトリウムと硝酸カリウムからなる
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の情報記録媒体
    用ガラス基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記情報記録媒体用ガラス基板が、磁気
    ディスク用ガラス基板であることを特徴とする請求項1
    ないし7のいずれか一項に記載の情報記録媒体用ガラス
    基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 磁気ディスク用ガラス基板が、磁気抵抗
    型ヘッド(MRヘッド)又は巨大磁気抵抗型ヘッド(G
    MRヘッド)と組み合わせて使用される磁気ディスク用
    ガラス基板であることを特徴とする請求項8記載の情報
    記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし7のいずれか一項に記
    載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法によって得ら
    れたガラス基板上に少なくとも記録層を形成することを
    特徴とする情報記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし7のいずれか一項に記
    載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法によって得ら
    れたガラス基板上に少なくとも磁性層を形成することを
    特徴とする磁気ディスクの製造方法。
  12. 【請求項12】 イオン交換処理液にガラス部材を接触
    させることにより、ガラス部材中のイオンとイオン交換
    処理液中のイオンとをイオン交換処理する工程を含む光
    学ガラス製品の製造方法において、 前記イオン交換処理液に使われる塩として、請求項1〜
    3、5及び6のいずれか一項に記載の不純物濃度条件を
    満たす塩を用いることを特徴とする光学ガラス製品の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記光学ガラス製品が電子デバイス用
    ガラス部材又は光学素子用ガラス部材であり、前記イオ
    ン交換処理液が化学強化塩を含有する化学強化処理液で
    あることを特徴とする請求項12記載の光学ガラス製品
    の製造方法。
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