JP2002120687A - ハイブリッドインフレータ - Google Patents

ハイブリッドインフレータ

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JP2002120687A
JP2002120687A JP2000319459A JP2000319459A JP2002120687A JP 2002120687 A JP2002120687 A JP 2002120687A JP 2000319459 A JP2000319459 A JP 2000319459A JP 2000319459 A JP2000319459 A JP 2000319459A JP 2002120687 A JP2002120687 A JP 2002120687A
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JP
Japan
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hybrid inflator
nozzles
pressurized medium
gas
main
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JP2000319459A
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English (en)
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Masayuki Yamazaki
征幸 山▲崎▼
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
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    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/268Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧媒質等の流出量制御が容易なハイブリッ
ドインフレータの提供。 【解決手段】 加圧媒質等の流出経路に位置する複数の
ノズル166の一部が、内圧の上昇で破裂するテープ160で
閉塞されている。内圧が低いときテープ160は破裂せ
ず、内圧が高いときテープ160は破裂するので、内圧の
変化に応じてノズル166の開口面積を変化させて加圧媒
質等の流出量を制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車両の膨張式
安全システムに関し、より詳しくは、実用時の環境温度
にかかわらず、エアバッグを迅速かつ確実に膨張させる
ことができるハイブリッドインフレータ及びそれを用い
たエアバック装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
両の膨張式安全システム用のインフレータの発展に伴
い、加圧ガスと固形ガス発生剤とを併用するハイブリッ
ドインフレータが注目されている。ハイブリッドインフ
レータにおいて、主たる設計要件はエアバッグが効果的
に作動するように所定の時間で所定の量だけ膨張させね
ばならないことであり、従来その構造について種々の提
案がなされており、従来技術としては、特開平7−98
814号公報、特開平10−100851号公報等が知
られている。
【0003】本発明の目的は、エアバッグを迅速かつ確
実に膨張させることができる、安全性の高いハイブリッ
ドインフレータ及びそれを用いたエアバック装置を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、解決手段の1
つとして、加圧媒質が充填されたインフレータハウジン
グと、インフレータハウジング内に収容された、ガス発
生手段を含む1又は2以上のガス発生室を有するガス発
生器と、ガス発生器に接続された点火手段とを有する、
エアバックを備えた車両の膨張式安全システムのための
ハイブリッドインフレータであって、ハイブリッドイン
フレータの作動時に加圧媒質が流出する経路が途中で主
破裂板により閉塞されており、更に加圧媒質が流出する
経路に加圧媒質及び燃焼ガスの流出量を制御するための
複数のノズルが設けられているハイブリッドインフレー
タを提供する。
【0005】なお、本発明においては、ハイブリッドイ
ンフレータの作動時に加圧媒質が流出する経路は、ハイ
ブリッドインフレータの構造に応じて適宜設定し、変更
することができる。
【0006】本発明は、加圧媒質が流出する経路に設け
られた複数のノズルの作用によって、加圧媒質及び燃焼
ガスの流出量を制御することで、ハイブリッドインフレ
ータ内部の内圧の変化を制御するものであり、エアバッ
グ装置に適用した場合には、実用時の環境温度に左右さ
れることなく、迅速かつ確実にエアバッグを膨張させる
ことができる。
【0007】更に上記発明のハイブリッドインフレータ
は、加圧媒質及び燃焼ガスの流出量を制御するための複
数のノズルが、主破裂板に到る前の加圧媒質の流出経路
に設けられている構造にすることができる。
【0008】このように主破裂板に到る前の流出経路に
複数のノズルを設ける場合は、例えば、下記の各構造を
有するハイブリッドインフレータにすることができる。
【0009】一つの構造として、加圧媒質の流出経路
で、主破裂板に到る前の流出経路を筒状部材で形成し、
前記筒状部材を、一端側が主破裂板に面し、他端側が閉
塞された構造のものとし、側面に貫通孔からなる複数の
ノズルが設けられた構造にすることができる。
【0010】他の構造として、加圧媒質の流出経路で、
主破裂板に到る前の流出経路を筒状部材で形成し、前記
筒状部材を、一端側が主破裂板に面し、他端側に貫通孔
からなる複数のノズルが設けられた構造にすることがで
きる。この場合、側面にはノズルは設けられていない。
【0011】更に他の構造として、加圧媒質の流出経路
で、主破裂板に到る前の流出経路を筒状部材で形成し、
前記筒状部材を、一端側が主破裂板に面し、他端側と側
面に貫通孔からなる複数のノズルが設けられた構造にす
ることができる。
【0012】また上記発明のハイブリッドインフレータ
は、加圧媒質及び燃焼ガスの流出量を制御するための複
数のノズルが、主破裂板より後の加圧媒質の流出経路に
設けられている構造にすることができる。
【0013】このように主破裂板より後の流出経路に複
数のノズルを設ける場合は、主破裂板より後の流出経路
を筒状部材で形成し、前記筒状部材を、一端側が主破裂
板に面し、他端側及び/又は側面に貫通孔からなる複数
のノズルが設けられた構造にすることができ、例えば、
主破裂板より後の流出経路に位置しているハイブリッド
インフレータからの加圧媒質及び燃焼ガスの複数の排出
口をノズルとすることができる。
【0014】本発明のハイブリッドインフレータにおい
ては、主破裂板に到る前又は後の加圧媒質の流出経路の
いずれか又は両方にノズルを設けることができるが、主
破裂板に到る前の流出経路にノズルを設けることが望ま
しい。
【0015】本発明においては、複数のノズル開口面積
を、それぞれ同一又は異なるものにすることができる。
このノズルの開口面積は、ハイブリッドインフレータに
要求される性能、用途に応じ、加圧媒質及び燃焼ガスの
流出量を所望程度に制御できるように設定する。ノズル
の開口面積は、ノズル径の大きさに対応するものである
ため、ノズル径で示すと、1〜8mmが好ましく、1〜
6mmがより好ましい。
【0016】また、複数のノズルの総開口面積は、40
〜120mm2が好ましく、60〜90mm2がより好ま
しく、ノズルの数は、ノズルの総開口面積に関連して決
定されるものであり、2〜8個が好ましく、4〜6個が
より好ましい。
【0017】このように複数のノズルの開口面積や総開
口面積を調整することによって、加圧媒質及び燃焼ガス
の流出量の制御及びハイブリッドインフレータの内圧変
化の制御がより容易にできるようになる。
【0018】本発明においては、複数のノズルが遮蔽手
段で閉塞されている構造にすることができ、この遮蔽手
段による閉塞状態は複数のノズルの設置場所により選択
される。複数のノズルが主破裂板に到る前の流出経路に
設けられているとき、複数のノズルの一部が遮蔽手段で
閉塞されている(即ち、遮蔽状態と開放状態のノズルが
混在する)構造にすることができ、複数のノズルが主破
裂板より後の流出経路に設けられているとき、複数のノ
ズルの一部又は全部が遮蔽手段で閉塞されている構造に
することができる。
【0019】この遮蔽手段は、作動時におけるハイブリ
ッドインフレータの内圧の上昇に伴って破裂するもので
あり、複数のノズルの全部が遮蔽手段で閉塞されている
とき、遮蔽手段が破裂するに要する圧力が異なっている
ものが望ましく、例えば、ノズルが6個ある場合には、
1個ずつ、2個ずつ又は3個ずつ等の所望の組合せで遮
蔽手段の破壊圧力を異ならせることができる。この遮蔽
手段が破壊される圧力は、ノズルの径や遮蔽手段の強度
(厚み、材質等)等を変更することによって、調整する
ことができる。
【0020】このようにして遮蔽手段が破裂するに要す
る圧力を異ならせることによって、複数のノズルごとに
遮蔽手段の破裂し易さ(即ち、破裂時間の長短)を異な
らせることができ、その結果、加圧媒質及び燃焼ガスの
流出量を制御することができる。
【0021】このようにノズルを遮蔽手段で閉塞するこ
とによって、加圧媒質及び燃焼ガスの流出量の制御及び
ハイブリッドインフレータの内圧変化の制御がより一層
容易にできるようになる。即ち、ガス発生手段が燃焼し
て高温の燃焼ガスが発生することによって、ハイブリッ
ドインフレータの内圧が徐徐に高まって行くため、その
圧力の上昇に伴って遮蔽手段が破裂され、段階的にノズ
ルの総開口面積が変化して行くので、加圧媒質及び燃焼
ガスの流出量が制御され、ハイブリッドインフレータの
内圧の変化が制御される。よって、具体的には、図3に
示されたような、望ましい圧力カーブを得ることができ
る。
【0022】本発明で用いる遮蔽手段は、ハイブリッド
インフレータの内圧の変化に応じて破裂できるように、
その強度を厚み、材質等で調整する必要がある。ハイブ
リッドインフレータの作動時における内圧の変化は、ハ
イブリッドインフレータをエアバッグ装置に適用した場
合の種々の要件、例えば、車両内の取り付け位置(運転
席、助手席、後部座席等)、車種、使用環境温度に応じ
て異なるものであるが、遮蔽手段として、厚みが30〜
300μmのテープを使用することが好ましく、厚みが
30〜80μmのテープを使用することがより好まし
い。テープの素材は特に限定されるものではないが、金
属、例えばステンレス、アルミニウムが好ましい。
【0023】本発明のハイブリッドインフレータで用い
る加圧媒質は、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス(本
発明では窒素も不活性ガスに含まれるものとする)から
なるものであり、必要に応じて酸素を含ませることもで
きる。アルゴンは加圧媒質の熱膨張を促進するように作
用し、ヘリウムを含有させておくと加圧媒質の漏れの検
出が容易となるので、不良品の流通が防止されるため好
ましい。また、酸素はガス発生手段としてのガス発生剤
の燃焼により生じた一酸化炭素や水素を、二酸化炭素や
水蒸気に変換するように作用する。加圧媒質の充填圧力
(=インフレータハウジング内の圧力)は、好ましくは
10,000〜70,000kPa、より好ましくは3
0,000〜60,000kPaである。なお、加圧媒
質は酸素を含有しても含有していなくてもよく、酸素を
含有させる場合は最大で30モル%が好ましい。
【0024】本発明で用いるガス発生手段は、例えば、
ガンプロペラントを用いることができる。ガンプロペラ
ントとしては、シングルベースガンプロペラント、ダブ
ルベースガンプロペラント、トリプルベースガンプロペ
ラントのほかに、二次爆薬、結合剤、可塑剤、安定剤等
からなるものを混合し、所望形状に成型したものも使用
できる。
【0025】二次爆薬としては、ヘキサハイドロトリニ
トロトリアジン(RDX)、シクロテトラメチレンテト
ラニトラミン(HMX)、ペンタエリスリトールテトラ
ニトレイト(PETN)、トリアミノグアニジンニトレ
イト(TAGN)等が挙げられる。例えば、二次爆薬と
してRDXを用い、酸素のない雰囲気中、20,670
kPaの圧力下、燃焼温度3348Kで燃焼させた場
合、燃焼ガス中の生成ガスはmole%で窒素33%、
一酸化炭素25%、水蒸気23%、二酸化炭素8%及び
他のガス成分となる。
【0026】結合剤としては、セルロースアセテート、
セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテー
トプロピオレート、エチルセルロース、ポリ酢酸ビニ
ル、アジドポリマー、ポリブタジエン、水素化ポリブタ
ジエン、ポリウレタン等が挙げられ;可塑剤としては、
トリメチロールエタントリニトレイト、ブタントリオー
ルトリニトレイト、ニトログリセリン、ビス(2,2−
ジニトロプロピル)アセタール/ホルマール、グリシジ
ルアジド、アセチルトリエチルシトレート等が挙げら
れ;安定剤は、エチルセントラライト、ジフェニルアミ
ン、レゾシノール等が挙げられる。
【0027】二次爆薬と結合剤、可塑剤及び安定剤との
割合は、二次爆薬が約50〜90重量%、結合剤、可塑
剤及び安定剤の合計量が約10〜50重量%が好まし
い。
【0028】また、本発明で用いるガス発生手段として
は、上記ガス発生手段の他に、下記のような燃料及び酸
化剤又は燃料、酸化剤及びスラグ形成剤を含むものを、
必要に応じて結合剤と共に混合し、所望形状に成型した
ガス発生剤を使用することができる。
【0029】このガス発生剤としては、1又は2以上の
貫通孔又は非貫通孔を有する有孔円筒状のものを使用す
ることが好ましい。このような有孔円筒状のガス発生剤
を使用することにより、ガス発生剤の燃焼を促進させる
ことができるので、ハイブリッドインフレータの作動性
能を高めることができる。
【0030】このような有孔円筒状のガス発生剤は、外
径(R)、内径(d)及び長さ(L)をハイブリッドイ
ンフレータへの応用が可能な範囲で適宜設定することが
できる。1つの貫通孔を有する単孔円筒状のものの場
合、外径が6mm以下で、厚み(W)〔(R−d)/
2〕に対する長さの比(L/W)が1以上であることが
好ましい。2以上の貫通孔を有する多孔円筒状のものの
場合、外径が60mm以下で、厚み(W)(複数の孔が
均等に配置されている場合には、孔と孔との距離で、均
等に配置されていない場合には、各距離の平均値)に対
する長さの比(L/W)が1以上であることが好まし
い。更に、1又は2以上の非貫通孔を有するものの場
合、外径が60mm以下で、厚み(W)(前記の多孔円
筒状のものと同じ定義である)対する長さの比(L/
W)が1以上で、非貫通孔部分の肉厚W’(非貫通孔の
底部と円筒状物の底部までの距離)と厚みWとの比
(W’/W)が0.5〜2であることが好ましい。
【0031】このガス発生剤は、その燃焼により発生す
るガスが、加圧媒質と共にエアバックの膨張展開に役立
つものである。特に本発明においては、スラグ形成剤を
含むガス発生剤を用いることにより、インフレータから
排出されるミストの量を大幅に低減できる。
【0032】ガス発生手段は、燃料としてニトラミン系
化合物を除く非アジド有機化合物を含有するものが好ま
しいが、ニトラミン系化合物を含むものとしては、米国
特許第5,507,891号明細書に開示され、特許請
求の範囲に示されている推進剤組成物が挙げられ、例え
ば、シクロトリメチレントリニトラミン(RDX)、シ
クロテトラメチレンテトラニトラミン(HMX)を含む
組成物が挙げられる。また、その他には、特開平8−2
82427号公報に開示され、特許請求の範囲に示され
ている推進剤であり、例えば、請求項32に記載されて
いる二次爆薬及びバインダー系が挙げられる。二次爆薬
は、同公報の請求項34に記載されたRDX、HMX、
PETN、TAGN等が挙げられ、バインダー系は請求
項37、38に記載されているCA、CAB、CAP、
EC、PVA等の結合剤を含むものが挙げられる。
【0033】ニトラミン系化合物を除く非アジド有機化
合物を含有する燃料としては、次のような含窒素化合物
を使用することができる。例えば、トリアゾール誘導
体、テトラゾール誘導体、グアニジン誘導体、アゾジカ
ルボンアミド誘導体、ヒドラジン誘導体から選ばれる1
又は2以上の混合物が挙げられる。これらの具体例とし
ては、5−オキソ−1,2,4−トリアゾール、テトラ
ゾール、5−アミノテトラゾール、5,5−ビ−1H−
テトラゾール、グアニジン、ニトログアニジン、シアノ
グアニジン、トリアミノグアニジン硝酸塩、硝酸グアニ
ジン、炭酸グアニジン、ビウレット、アゾジカルボンア
ミド、カルボヒドラジド、カルボヒドラジド硝酸塩錯
体、蓚酸ジヒドラジド、ヒドラジン硝酸塩錯体等が挙げ
られる。
【0034】燃料としては、ニトログアニジン(N
Q)、グアニジン硝酸(GN)、グアニジン炭酸塩、ア
ミノニトログアニジン、アミノグアニジン硝酸塩、アミ
ノグアニジン炭酸塩、ジアミノグアニジン硝酸塩、ジア
ミノグアニジン炭酸塩、トリアミノグアニジン硝酸塩等
のグアニジン誘導体等から選ばれる1又は2以上が好ま
しいが、勿論これらに限定されるものではない。
【0035】酸化剤としては、硝酸ストロンチウム、硝
酸カリウム、硝酸アンモニウム、過塩素酸カリウム、酸
化銅、酸化鉄、塩基性硝酸銅等から選ばれる1又は2以
上が好ましい。
【0036】酸化剤の配合量は、燃料100重量部に対
して、好ましくは10〜80重量部、より好ましくは2
0〜50重量部である。
【0037】スラグ形成剤としては、酸性白土、タル
ク、ベントナイト、ケイソウ土、カオリン、シリカ、ア
ルミナ、ケイ酸ナトリウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、
ヒドロタルサイト及びこれらの混合物から選ばれる1又
は2以上が好ましい。
【0038】スラグ形成剤の配合量は、燃料100重量
部に対して、好ましくは0〜50重量部、より好ましく
は1〜10重量部である。
【0039】結合剤としては、カルボキシルメチルセル
ロースのナトリウム塩、ヒドロキシエチルセルロース、
デンプン、ポリビニルアルコール、グアーガム、微結晶
性セルロース、ポリアクリルアミド、ステアリン酸カル
シウム等から選ばれる1又は2以上が好ましい。
【0040】結合剤の配合量は、燃料100重量部に対
して、好ましくは0〜30重量部、より好ましくは3〜
10重量部である。
【0041】本発明は、ガス発生器がガス発生手段を含
む1つのガス発生室を有するもの(シングル型)、2つ
のガス発生室を有するもの(デュアル型)又は3つ以上
のガス発生室を有するものに適用することができる。ガ
ス発生室が2以上の場合の配置は特に限定されるもので
はなく、例えばガス発生室が2つの場合は、2つのガス
発生室が長さ方向に直列にかつ隣接して配置された構造
のもの、長さ方向に直列にかつ離して配置した構造のも
の、幅方向に並列にかつ隣接して配置した構造のもの、
幅方向に並列にかつ離して配置した構造のもの等にする
ことができる。なお、幅方向に並列に配置する場合は、
二つのガス発生室を同心円に配置し、一つのガス発生室
の外側に他のガス発生室を配置した場合又は幅方向の断
面が半円形の二つのガス発生室を幅方向に配置した場合
を含む。
【0042】本発明のハイブリッドインフレータにおい
ては、ガス発生手段が常圧雰囲気中に保持されている構
成にすることができる。このようにガス発生手段を加圧
雰囲気ではなく常圧雰囲気に保持した場合、長期間経過
中にガス発生手段が圧力によって劣化されにくいため好
ましい。圧力による劣化を受けた場合、燃焼時において
ガス発生手段が崩壊し易くなる場合がある。
【0043】更に本発明は、衝撃センサ及びコントロー
ルユニットからなる作動信号出力手段と、ケース内に上
記したハイブリッドインフレータとエアバックが収容さ
れたモジュールケースとを備えたことを特徴とするエア
バック装置を提供する。
【0044】本発明において、「ガス発生器」は、ガス
発生室内に存在するガス発生手段(ガス発生剤)の燃焼
により高温の燃焼ガスを発生させ、前記高温の燃焼ガス
をインフレータハウジング内に流出させるガス発生機能
を有するものを意味する。また、ハイブリッドインフレ
ータは、インフレータハウジング内に前記ガス発生器を
含むものであり、「インフレータ」は前記ガス発生器か
ら流出した高温の燃焼ガスの作用によって、インフレー
タハウジング内でかつガス発生器外に存在する加圧媒質
を外部に流出させ、エアバッグ等の被膨張性物品を膨張
させる機能を有するものを意味し、「ハイブリッド」
は、ガス発生剤の燃焼による高温燃焼ガスと加圧媒質の
両方を組み合わせて利用することを意味する。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を示した
図面により、本発明を詳しく説明する。図1は、ガス発
生室が1つのシングル型ハイブリッドインフレータ10
0の一実施形態の長さ方向への断面図である。
【0046】図1に示すように、インフレータハウジン
グ102は筒状の耐圧性容器からなり、内部空間103
は加圧媒質が充填され、高圧に保持されている。加圧媒
質は、通常はインフレータハウジング102の一端側に
接続されたボス145に形成された細孔107から充填
し、前記細孔は加圧媒質の充填後にシールピン109に
より閉塞する。インフレータハウジング102は、ディ
フューザ180側の端部近傍を除いた残部外形を均一径
の形状(くびれ等のないフラットな外形)にすることが
できる。
【0047】ガス発生器108は、ガス発生器ハウジン
グ105により外殻が形成されており、その内部におい
て、伝火室110と、伝火室110の周囲に形成され
た、インフレータハウジング102の長さ方向に直列に
かつ隣接して配置されたガス発生室120を有してい
る。このガス発生器108は、インフレータハウジング
102内に配置され、その長さ方向の一端において、ボ
ス145に溶接により固着されている。
【0048】伝火室110は、筒状の伝火室ハウジング
111から形成されており、ブースター剤(伝火薬)1
12が充填されたブースターカップ116と閉鎖手段と
しての破裂板119により閉鎖された連通路を介して、
点火用イニシエータ117に連結されている。伝火室1
10は、伝火孔118によりガス発生室120と連通さ
れている。
【0049】ガス発生室120は、伝火室110の周囲
に配置されており、ガス発生室ハウジング105、伝火
室110のハウジング111、隔壁126及びボス14
5から形成されており、内部に所要量のガス発生手段と
してのガス発生剤124が収容されている。ガス発生室
120とインフレータハウジング102は複数の連通孔
125により連通されており、複数の連通孔125は、
ガス発生剤124がガス発生室120の外に漏れ出ない
ように、それらの孔径が調整されている。
【0050】上記のとおり、伝火室110がガス発生室
120に連通され、ガス発生室120がインフレータハ
ウジング102と連通されているため、伝火室110、
ガス発生室120は、いずれも高圧、即ちインフレータ
ハウジング102内部(内部空間103)と同じ圧力に
保持されている。
【0051】ボス145内に形成された点火手段室11
5には、点火用イニシエータ117が収容されており、
点火用イニシエータ117は、イニシエータカラー14
3を介してボス145に取り付けられており、ボス14
5は、接合部位146においてインフレータハウジング
102に溶接等により固着されている。
【0052】伝火室110の延長上には、加圧媒質の流
出経路となる筒状のアダプター170が連結され、伝火
室110とアダプター170とを連通する開口部には、
O−リング172を介し、伝火室110とアダプター1
70の両方にまたがって、作動時において主破裂板17
8を破壊するための図示した形状の発射体175が取り
付けられている。よって、伝火室110とアダプター1
70とを連通する開口部は、発射体175によって閉塞
されている。
【0053】この発射体175の先端部は、アダプター
170の内部空間176内に位置しており、前記内部空
間176とインフレータハウジング102の内部空間1
03とは、アダプター170の側面(ハウジング105
の内側面に対向する面)を貫通して設けられた複数のノ
ズル166のみによって連通されている。この複数のノ
ズル166は、主破裂板178に到る前の加圧媒質の流
出経路に設けられていることになる。ハウジング105
の内側面とアダプター170の外側面とによりガス流路
105aが形成されているので、内部空間103の加圧
媒質は、作動時において必ずガス流路105aを通って
ノズル166に流入することになる。
【0054】そして、複数のノズル166の内の一部に
は、遮蔽手段160(例えば、厚さ30〜80μmのス
テンレスのテープ)が接着剤で貼り付けられている。例
えば計6個のノズルが設けられているとき、その内の3
個が閉塞されているとすると、残りの3個が開放されて
いることになる。なお、これらの複数のノズル166の
開口面積(又は直径)は同一でも異なっていてもよい。
【0055】また、本発明のハイブリッドインフレータ
では、複数のノズル166に相当するノズルを、主破裂
板178よりも後に位置する加圧媒質の流出経路に設け
ることができ、このような場合には、例えば、複数のデ
ィフューザポート(ガス排出口)182をノズルとする
ことができる。複数のディフューザポート182の一部
又は全部は、上記した遮蔽手段160と同等の部材で閉
塞することができる。
【0056】インフレータハウジング102の一端側に
はディフューザ180が連結されており、ディフューザ
180は、接合部位181において溶接により固着され
ている。ディフューザ180の発射体175に対向する
端部側には、作動前におけるディフューザポート182
への加圧媒質の流出経路を遮断する閉塞手段としての主
破裂板178が取り付けられている。よって、作動前に
おいては、この主破裂板178により、インフレータハ
ウジング102の内部空間103とガス流入空間150
とは完全に分離遮断されているので、加圧媒質の移動は
阻止される。
【0057】ディフューザ180の他端側には、エアバ
ッグに加圧媒質を送り込むための複数のディフューザポ
ート182、微粒子を取り除くためのディフューザスク
リーン186が設けられ、外表面側にはエアバッグモジ
ュールと接続するためのスタッドボルト190が固着さ
れている。
【0058】ハイブリッドインフレータ100におい
て、上記した各構成要素は、いずれも中心軸(図1中の
一点鎖線)に対して、幅方向に対称となるように配置さ
れていることが望ましいが、一部構成要素又は全ての構
成要素が前記の中心軸に対して偏心して配置されていて
もよい。
【0059】本発明のエアバッグシステムは、衝撃セン
サ及びコントロールユニットからなる作動信号出力手段
と、モジュールケース内にハイブリッドインフレータ1
00とエアバッグが収容されたモジュールケースとを備
えたものである。ハイブリッドインフレータ100は、
点火用イニシエータ117側において作動信号出力手段
(衝撃センサ及びコントロールユニット)に接続し、エ
アバッグを取り付けたモジュールケース内には、スタッ
ドボルト190をねじ込むことにより接続固定する。そ
して、かかる構成のエアバッグシステムにおいて、作動
信号出力手段における作動信号出力条件を適宜設定する
ことにより、衝撃の程度に応じてガス発生量を調整し、
エアバッグの膨張速度を調整することができる。
【0060】次に、図1を参照しながら、ハイブリッド
インフレータ100の動作を説明する。
【0061】インフレータハウジング102内に高圧充
填された加圧媒質は、ハイブリッドインフレータ100
の作動前において、それぞれ連通孔125で連通された
ガス発生室120に流入し、更に伝火孔118を経て伝
火室110にも流入しており、それらを高圧でかつ等圧
に保持している。また、発射体175は、同圧に保持さ
れた内部空間176と伝火室110にまたがって取り付
けられているので、誤作動が防止される。
【0062】車両の衝突時、作動信号出力手段により、
点火用イニシエータ117が作動点火し、破裂板119
を破って伝火室110内のブースター剤112を着火さ
せ、高温のブースターガスを発生させる。
【0063】ブースターガスの発生により伝火室110
の内圧が高まると、その圧力によって押圧された発射体
175が移動し、鋭利な先端部分で主破裂板178を破
裂させる。このとき、一部のブースターガスは、主破裂
板178の破裂によってガス流入空間150に流入す
る。
【0064】ブースターガスの大部分は、伝火孔118
からガス発生室120内に流入し、ガス発生剤124を
着火燃焼させて、所定量(ガス発生剤124の充填量に
応じた量)の高温燃焼ガスを発生させる。
【0065】その後、この高温燃焼ガスが連通孔125
から流入してインフレータハウジング102内の圧力を
高めるため、押圧された加圧媒質がガス流路105aに
流入し、ノズル166を通り、破裂した主破裂板178
を経てガス流入空間150内に流入する。
【0066】このとき、ハイブリッドインフレータ10
0の内圧が低い場合は、複数のノズル166の内の開放
されたノズル166のみを通って加圧媒質及び燃焼ガス
は流出するが、内圧が高い場合は、遮蔽手段160が破
裂して閉塞されていたノズル166も開放されるため、
加圧媒質及び燃焼ガスは全てのノズル166を通って流
出することになる。
【0067】このように内圧の変化に応じ、複数のノズ
ル166の総開口面積を変化させることにより(即ち、
遮蔽手段160を破裂させて閉塞されたノズル166を
開放することにより)、加圧媒質及び燃焼ガスの流出量
を制御することができるものであり、実用上、下記のと
おりの作用をなすものである。
【0068】ハイブリッドインフレータを車両搭載用の
エアバッグ装置に適用した場合、車両の使用環境が様々
であることから、実際の使用環境温度も−20、−30
℃の低温〜常温〜50、60℃もの高温までの幅広い範
囲にわたることになるため、作動時におけるハイブリッ
ドインフレータの内圧も使用環境温度の影響を受けて変
化することになる。
【0069】このため、低温環境下での作動時(低温燃
焼時)には、ハイブリッドインフレータの内圧は低くな
るので、その場合には一部のノズル166の閉塞状態を
維持して総開口面を小さくすることで内圧が急激に低下
することを防止し、加圧媒質及び燃焼ガスの流出量を制
御する。このとき、全てのノズル166が開放状態であ
ると(即ち、総開口面積が大き過ぎると)、作動初期に
大部分の加圧媒質が一気に流出して内圧が低下するた
め、ガス発生剤の燃焼速度が遅くなってしまい、所定の
時間内にエアバッグを十分に膨張させることができなく
なる。
【0070】逆に、高温環境下での作動時(高温燃焼
時)には、ハイブリッドインフレータの内圧は高くなる
ので、その場合には、遮蔽手段160を破裂させて閉塞
されたノズル166を開放し、総開口面積を大きくする
ことで内圧の過度の上昇を防止し、加圧媒質及び燃焼ガ
スの流出量を制御する。このとき、ノズル166の一部
が閉塞状態のままであると(即ち、開口面積が小さすぎ
ると)、内圧が過度に高くなってインフレータハウジン
グ102の耐圧強度を超えてしまい、ハイブリッドイン
フレータが破壊してしまう恐れがある。
【0071】以上のとおり、本発明のハイブリッドイン
フレータは、低温燃焼時と高温燃焼時において、ノズル
の総開口面積を変化させることで上記動作をなすもので
あり、一般的には、ハイブリッドインフレータの低温燃
焼時における最大内圧が15,000〜20,000k
Paで、常温燃焼時における最大内圧が30,000〜
35,000kPaであるとされているため、遮蔽手段
が破裂する閾値を30,000kPaに設定すれば、低
温燃焼時でも遮蔽手段は内圧が30,000kPaに達
するまで破裂しないので、ノズルの総開口面積が小さく
保たれて内圧の急激な低下が防止され、その結果、加圧
媒質及び燃焼ガスの流出量が制御され、所定の時間内に
エアバッグを十分に膨張させることができる。
【0072】また、閾値を30,000kPaに設定す
れば、常温乃至高温燃焼時には、遮蔽手段が破裂して全
てのノズルが開放されるので、加圧媒質及び燃焼ガスの
流出量が制御され、所定の時間内にエアバッグを十分に
膨張させることができる。
【0073】このようにしてノズル166を通ってガス
流入空間150内に流入した加圧媒質及び燃焼ガスは、
更にディフューザスクリーン186を経て、ディフュー
ザポート182から噴射され、エアバッグモジュールに
取り付けられたエアバッグを膨張させる。
【0074】次に、図2により、本発明の他の実施形態
を説明する。図2は、ガス発生室が2つのガス発生室を
有するデュアル型ハイブリッドインフレータ200の一
実施形態の長さ方向への断面図である。なお、図1と同
一番号を付したものは同じ意味を示しており、115が
第1点火手段室、117が第1点火用イニシエータ、1
19が第1破裂板、120が第1ガス発生室、124が
第1ガス発生剤、125が第1連通孔を示し、141が
第2点火手段室、140が第2点火用イニシエータ、1
39が第2破裂板、130が第2ガス発生室、134が
第2ガス発生剤、135が第2連通孔を示す。
【0075】図2のデュアル型ハイブリッドインフレー
タ200は、第1ガス発生室120と第2ガス発生室1
30において、同時又は第2ガス発生室130の方が僅
かに遅れて燃焼を開始して燃焼ガスを発生させる他は、
図1のハイブリッドインフレータ100と同一動作をな
すものである。従って、このハイブリッドインフレータ
200においても、遮蔽手段160とノズル166の作
用によって、低温又は高温環境下であっても所定の時間
内にエアバッグを十分に膨張させることができる。
【0076】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0077】実施例1 図1に示すシングル型のハイブリッドインフレータ10
0を製造した。ノズル166は、アダプター170の側
面に、直径5mmのものを2個、直径4.2mmのもの
を3個、計5個(総開口面積A=80.8mm2)を設
けた。そして、それらのノズル166の中で、直径5m
mのものを2個、直径4.2mmのもの1個を開放状態
とし(総開口面積53.1mm2)、直径4.2mmの
2個を、ステンレステープ(厚み40μm)で外側から
完全に閉塞した(総開口面積27.7mm2)。なお、
その他の条件は次のとおりである。
【0078】加圧媒質:アルゴンとヘリウムの混合ガス
〔Ar:He=96:4(モル比)〕2.6モル(10
0g)(充填内圧32,000kPa) ガス発生剤:40g(ニトログアニジン:硝酸ストロン
チウム:カルボキシメチルセルロース:酸性白土=3
4:50:9:7;外径5.4mm、内径0.7mm、
長さ5mmの単孔円筒状、発生ガス量1.0モル) 破裂板178部分の開口面積(B):314mm2(直
径20mm) 比較例1 実施例1のハイブリッドインフレータにおいて、直径5
mmのものを4個(総開口面積78.5mm2)設け、
全て開放状態とした以外は同一のものを製造した。
【0079】試験例1 実施例1、比較例1のハイブリッドインフレータを用
い、−35℃で60Lタンク試験を行って、タンク内圧
の変化を測定し、図3に示す圧力カーブを得た。なお、
実施例1のハイブリッドインフレータは、試験終了後に
はノズルを閉塞していたステンレステープが全て破裂し
ていた。
【0080】図3の圧力カーブから明らかなとおり、ノ
ズルの総開口面積を変化させることのできる実施例1の
ハイブリッドインフレータの方が、エアバッグ装置に適
用した場合に、加圧媒質及び燃焼ガスの流出量を更に望
ましい状態に制御できることが確認できた。
【0081】
【発明の効果】本発明のハイブリッドインフレータは、
加圧媒質及び燃焼ガスの流出量の制御が容易になるの
で、エアバッグ用装置に適用した場合には、環境温度に
左右されることなく、迅速かつ確実にエアバッグを膨張
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシングル型ハイブリッドインフレー
タの一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】 本発明のデュアル型ハイブリッドインフレー
タの一実施形態を示す縦断面図である。
【図3】 試験例1のタンク内圧カーブを示す図であ
る。
【符号の説明】
100 ハイブリッドインフレータ 102 インフレータハウジング 110 伝火室 118 伝火孔 120 ガス発生室 124 ガス発生剤 125 連通孔 126 リテーナー 160 遮蔽手段 166 ノズル 175 発射体 178 主破裂板

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧媒質が充填されたインフレータハウ
    ジングと、インフレータハウジング内に収容された、ガ
    ス発生手段を含む1又は2以上のガス発生室を有するガ
    ス発生器と、ガス発生器に接続された点火手段とを有す
    る、エアバックを備えた車両の膨張式安全システムのた
    めのハイブリッドインフレータであって、ハイブリッド
    インフレータの作動時に加圧媒質が流出する経路が途中
    で主破裂板により閉塞されており、更に加圧媒質が流出
    する経路に加圧媒質及び燃焼ガスの流出量を制御するた
    めの複数のノズルが設けられているハイブリッドインフ
    レータ。
  2. 【請求項2】 加圧媒質及び燃焼ガスの流出量を制御す
    るための複数のノズルが、主破裂板に到る前の流出経路
    に設けられている請求項1記載のハイブリッドインフレ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記主破裂板に到る前の流出経路が筒状
    部材で形成されており、前記筒状部材が、一端側が主破
    裂板に面し、他端側が閉塞されており、側面に貫通孔か
    らなる複数のノズルが設けられたものである請求項1又
    は2記載のハイブリッドインフレータ。
  4. 【請求項4】 前記主破裂板に到る前の流出経路が筒状
    部材で形成されており、前記筒状部材が、一端側が主破
    裂板に面し、他端側に貫通孔からなる複数のノズルが設
    けられたものである請求項1又は2記載のハイブリッド
    インフレータ。
  5. 【請求項5】 前記主破裂板に到る前の流出経路が筒状
    部材で形成されており、前記筒状部材が、一端側が主破
    裂板に面し、他端側と側面に貫通孔からなる複数のノズ
    ルが設けられたものである請求項1又は2記載のハイブ
    リッドインフレータ。
  6. 【請求項6】 加圧媒質及び燃焼ガスの流出量を制御す
    るための複数のノズルが、主破裂板より後の流出経路に
    設けられている請求項1記載のハイブリッドインフレー
    タ。
  7. 【請求項7】 前記主破裂板より後の流出経路が筒状部
    材で形成されており、前記筒状部材が、一端側が主破裂
    板に面し、他端側及び/又は側面に貫通孔からなる複数
    のノズルが設けられたものである請求項6記載のハイブ
    リッドインフレータ。
  8. 【請求項8】 主破裂板より後の流出経路が、ハイブリ
    ッドインフレータからの加圧媒質及び燃焼ガスの排出口
    である請求項6又は7記載のハイブリッドインフレー
    タ。
  9. 【請求項9】 複数のノズルの開口面積が、それぞれ同
    一又は異なるものである請求項1〜8のいずれか1記載
    のハイブリッドインフレータ。
  10. 【請求項10】 複数のノズルが遮蔽手段で閉塞されて
    いる請求項1〜9のいずれか1記載のハイブリッドイン
    フレータ。
  11. 【請求項11】 複数のノズルが主破裂板に到る前の流
    出経路に設けられているとき、複数のノズルの一部が遮
    蔽手段で閉塞されている請求項2〜5、9及び10のい
    ずれか1記載のハイブリッドインフレータ。
  12. 【請求項12】 複数のノズルが主破裂板より後の流出
    経路に設けられているとき、複数のノズルの一部又は全
    部が遮蔽手段で閉塞されている請求項6〜10のいずれ
    か1記載のハイブリッドインフレータ。
  13. 【請求項13】 遮蔽手段が、作動時における内圧の上
    昇に伴って破裂するものである請求項10、11又は1
    2記載のハイブリッドインフレータ。
  14. 【請求項14】 複数のノズルの全部が遮蔽手段で閉塞
    されているとき、一部又は全部の遮蔽手段が破裂するに
    要する圧力が異なっているものである請求項12又は1
    3記載のハイブリッドインフレータ。
  15. 【請求項15】 遮蔽手段が、厚み30〜300μmの
    金属製テープである請求項10〜14のいずれか1記載
    のハイブリッドインフレータ。
  16. 【請求項16】 衝撃センサ及びコントロールユニット
    からなる作動信号出力手段と、ケース内に請求項1〜1
    5のいずれか1記載のハイブリッドインフレータとエア
    バックが収容されたモジュールケースとを備えたエアバ
    ック装置。
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