JP2002120569A - 車両用駆動装置 - Google Patents

車両用駆動装置

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JP2002120569A
JP2002120569A JP2000312414A JP2000312414A JP2002120569A JP 2002120569 A JP2002120569 A JP 2002120569A JP 2000312414 A JP2000312414 A JP 2000312414A JP 2000312414 A JP2000312414 A JP 2000312414A JP 2002120569 A JP2002120569 A JP 2002120569A
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Japan
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electric motor
speed
rotating element
power source
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JP2000312414A
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Yasuo Konoma
康夫 木間
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/62Hybrid vehicles

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンと電動モータとからの動力を遊星歯
車機構を介して変速機に伝達するようにした車両用駆動
装置において、エンジン停止状態からの発進を応答性良
く、且つ、エンジン始動時のショックを生ずることなく
スムーズに行い得られるようにする。 【解決手段】 エンジンを停止した状態で電動モータを
駆動したとき、モータ回転が減速して変速機に伝達され
るように、遊星歯車機構のサンギアとリングギアとキャ
リアとから成る3つの回転要素に夫々電動モータとエン
ジンと変速機とを連結すると共に、2つの回転要素を結
合する直結クラッチを設ける。発進時に、先ず、直結ク
ラッチを開放した状態で電動モータを駆動し、モータ回
転速度Nmが第1設定速度YN1に上昇したところで直
結クラッチを係合し、電動モータによりエンジンを第2
設定速度YN2までクランキングしてエンジンを始動す
る。モータ速度NmがYN1からYN2に減速するまで
に放出される電動モータの慣性エネルギーがエンジンを
YN2までクランキングするのに必要なエネルギーに等
しくなるようにYN1を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと電動モ
ータ等から成る補助動力源とを備える車両用駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用駆動装置として、
特開平9−158998号公報により、エンジンと補助
動力源たる電動モータとからの動力を共通の遊星歯車機
構を介して変速機に伝達するようにしたものが知られて
いる。このものでは、遊星歯車機構のサンギアとキャリ
アとに夫々電動モータと変速機とを連結すると共に、遊
星歯車機構のリングギアに発進クラッチを介してエンジ
ンを連結し、更に、サンギアとリングギアとを直結クラ
ッチを介して結合自在としている。ここで、車両の発進
時は、発進クラッチのみを係合してエンジンからの動力
をリングギアに入力し、電動モータによるサンギアの反
力トルク支持に応じた出力トルクがキャリアから変速機
に伝達されるようにするが、電動モータを停止させた状
態で発進クラッチを係合すると、電動モータのイナーシ
ャトルクによりキャリアの出力トルクが急に立上ってシ
ョックを生ずる。そこで、このものでは、発進クラッチ
を係合する前に電動モータをそのイナーシャトルクがキ
ャンセルされるように逆転駆動し、発進クラッチの係合
時にキャリアからトルクが出力されないようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近は、環境保全や燃
費性向上のためアイドルストップを行うことが望まれて
いる。このようなアイドルストップシステムを採用した
場合、エンジン停止状態からの発進を行うことになる。
そして、上記従来例のものでは、始動用モータによりエ
ンジンを始動してから、補助動力源たる電動モータを逆
転駆動し、その後に発進クラッチを係合して発進するこ
とになり、発進の応答性が悪くなる。また、上記従来例
のものでは、直結クラッチに加えて発進クラッチが必要
になると共に始動用モータも必要になり、コストが高く
なる。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、エンジン停止
状態からの発進を応答性良くスムーズに行い得られるよ
うにした低コストの車両用駆動装置を提供することを課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、エンジンと補助動力源とを備え、エンジンと
補助動力源とからの動力を共通の遊星歯車機構を介して
変速機に伝達するようにした車両用駆動装置において、
遊星歯車機構のサンギアとリングギアとキャリアとから
成る3つの回転要素のうちの1つであって、残りの2つ
の回転要素のうちの一方の回転要素を静止させた状態で
回転させたときに残りの2つの回転要素のうちの他方の
回転要素が減速回転される回転要素を第1回転要素、前
記一方の回転要素を第2回転要素、前記他方の回転要素
を第3回転要素として、第1回転要素に補助動力源、第
2回転要素にエンジン、第3回転要素に変速機を夫々連
結すると共に、前記3つの回転要素のうちの2つの回転
要素を結合するクラッチ手段と、エンジン始動前にクラ
ッチ手段を開放した状態で補助動力源を駆動させ、補助
動力源の回転速度が第1の設定速度に上昇したところで
クラッチ手段を係合して、補助動力源によりエンジンを
第2の設定速度までクランキングして始動させる制御手
段とを設けている。そして、第1の設定速度は、エンジ
ンを第2の設定速度までクランキングするのに必要なエ
ネルギーと、補助動力源の回転速度が第1の設定速度か
ら第2の設定速度まで減少する間に放出される補助動力
源の慣性エネルギーとが等しくなるように設定されてい
る。また、補助動力源は電動モータとすることが望まし
い。
【0006】本発明によれば、エンジン始動前の補助動
力源の駆動により、遊星歯車機構の第2回転要素に連結
されるエンジンを反力受けとして、第3回転要素から補
助動力源の出力トルクに第1回転要素と第3回転要素と
の間の減速比を乗じたトルクが出力され、このトルクが
変速機を介して車両の駆動輪に伝達されて、車両が発進
する。その後、補助動力源の回転速度が第1の設定速度
に上昇したところでクラッチ手段を係合するが、これに
よれば、クラッチ手段が完全係合するまでに補助動力源
の回転速度が第1の設定速度から第2の設定速度まで低
下し、この低下で放出される補助動力源の慣性エネルギ
ーによりエンジンが第2の設定速度までクランキングさ
れて始動される。そして、エンジンのクランキングに必
要なエネルギーは補助動力源の慣性エネルギーで賄われ
るから、クランキング中も第3回転要素は補助動力源の
出力トルクにより継続して加速され、エンジンの回転速
度が第2の設定速度に達したところで第3回転要素の回
転速度も第2の設定速度に達し、エンジン始動時のショ
ックが防止される。かくて、エンジン停止状態からの発
進を応答性良くスムーズに行い得られる。
【0007】また、本発明による上記したエンジンの始
動制御は、エンジン停止状態からの発進時だけでなく、
減速後の加速要求でエンジンを再始動する際にも行うこ
とができる。ここで、減速時にフューエルカットしたま
まエンジン回転速度が第2の設定速度を下回ると、加速
要求が出されたときにエンジンを再始動することが必要
になるため、従来は、エンジン回転速度が第2の設定速
度に低下したところでフューエルカットを中断してエン
ジンを駆動状態に復帰させている。一方、本発明によれ
ば、フューエルカットしたままエンジン回転速度が第2
の設定速度を下回っても、加速要求が出されたとき、ク
ラッチ手段を開放して補助動力源を駆動し、補助動力源
の回転速度が第1の設定速度に上昇したところでクラッ
チ手段を係合することにより、ショックを生ずることな
くエンジンを再始動して応答性良く加速できる。従っ
て、減速時にエンジン回転速度が第2の設定速度に低下
したところでフューエルカットを中断せずに済み、燃費
性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1はエンジン、
2は補助動力源たる電動モータであり、エンジン1と電
動モータ2とからの動力を共通の遊星歯車機構3を介し
て変速機4に伝達し、変速機4を介して車両の左右の駆
動輪5,5を駆動するようにしている。
【0009】遊星歯車機構3は、サンギア3aと、リン
グギア3bと、サンギア3aとリングギア3bとに噛み
合うプラネタリピニオン3cと、プラネタリピニオン3
cを担持するキャリア3dとを有するシングルピニオン
式のものに構成されている。このものでは、サンギア3
aとリングギア3bとの一方を静止した状態で他方を回
転するとキャリア3dが減速回転される。そこで、本実
施形態では、サンギア3aを第1回転要素としてこれに
電動モータ2のロータ2aを直結すると共に、リングギ
ア3bを第2回転要素としてこれにエンジン1のクラン
クシャフト1aを直結し、更に、キャリア3dを第3回
転要素としてこれに変速機4の入力軸4aを直結してい
る。また、遊星歯車機構3の3つの回転要素のうちの2
つの回転要素、例えばサンギア3aとリングギア3bと
を結合するクラッチ手段たる油圧クラッチ等から成る直
結クラッチ6を設けている。尚、クランクシャフト1a
にはフライホイール1bが取付けられており、更に、ワ
ンウェイクラッチ7によりクランクシャフト1aの逆転
が阻止されるようにしている。
【0010】電動モータ2は、ロータ2aに永久磁石を
取付けた永久磁石式同期モータで構成されており、該モ
ータ2のステータコイル2bに車載バッテリー8からモ
ータドライバー9を介して通電することにより駆動され
る。モータドライバー9と直結クラッチ6は車載コンピ
ュータから成る制御手段たるコントローラ10で制御さ
れる。コントローラ10には、エンジン1の回転速度N
eを検出する回転センサ11からの信号と、電動モータ
2の回転速度Nmを検出する回転センサ12からの信号
と、車速Vを検出する車速センサ13からの信号と、ア
クセルペダル14の踏込み量(アクセル開度)を検出す
るアクセルセンサ15からの信号と、ブレーキペダル1
6の踏込みを検出するブレーキスイッチ17からの信号
とが入力されている。コントローラ10は、エンジン1
の制御も行うようになっており、停車時にエンジン1を
停止するアイドルストップを行う。
【0011】そして、アイドルストップ後の発進に際
し、図2に示す発進制御を行う。これを詳述するに、先
ず、S1のステップでアクセル開度に基づいて電動モー
タ2の出力トルクを設定し、S2のステップでこの設定
トルクが出力されるように電動モータ2を駆動する。
尚、この状態では直結クラッチ6は開放されている。か
くて、電動モータ2によるサンギア3aの回転で、ワン
ウェイクラッチ7により逆転を阻止されるリングギア3
bを反力受けとしてキャリア3dが減速回転され、キャ
リア3dからモータトルクにサンギア3aとキャリア3
dとの間の減速比を乗じたトルクが出力され、このトル
クが変速機4を介して駆動軸5,5に伝達されて車両が
発進する。そして、キャリア3dの回転速度Ncは、図
3に示す如く、電動モータ2の回転速度Nmの増加に伴
い上記減速比で増加する。
【0012】次に、S3のステップで電動モータ2の回
転速度Nmが後記詳述する第1の設定速度YN1に上昇
したか否かを判別し、Nm≧YN1になったとき、S4
のステップで電動モータ2とエンジン1の合計トルクが
アクセル開度に応じたアクセル開度に応じた要求トルク
になるように電動モータ2の出力トルクとエンジン1の
出力トルクとを設定し、更に、S5のステップでエンジ
ン1のデコンプ制御を行うと共に、S6のステップで直
結クラッチ6を係合する。これによれば、エンジン1に
直結クラッチ6を介して電動モータ2からのエネルギー
が伝達されてエンジン1のクランキングが行われる。次
に、S7のステップでエンジン1の回転速度Neが始動
可能な速度たる第2の設定速度YN2(例えばアイドル
速度)に上昇したか否かを判別し、Ne≧YN2になっ
たとき、S8のステップでエンジン1のデコンプ制御を
解除すると共に、S9のステップで直結クラッチ6の係
合力をS4のステップで設定したエンジントルクに相当
する値になるように低減し、次に、S10のステップで
エンジン1を点火始動させる。その後、S11のステッ
プで電動モータ2とエンジン1とをS4のステップで設
定したトルクが出力されるように制御し、S12のステ
ップで直結クラッチ6の係合力を増加させて直結状態に
する。
【0013】ここで、本実施形態の如く、エンジン1を
デコンプ状態でクランキングする場合、エンジン1の回
転速度Neをクランキングで△Neだけ上昇させるのに
必要なエネルギーは、フライホイール1bを含むエンジ
ン1の回転イナーシャをIeとして、Ie・△Neにな
り、また、電動モータ2の回転速度Nmが△Nmだけ減
少する間に放出される電動モータ2の慣性エネルギー
は、電動モータ2の回転イナーシャをImとして、Im
・△Nmになる。そして、△Ne=YN2、△Nm=Y
N1−YN2として、次式、 Im・(YN1−YN2)=Ie・YN2 即ち、 YN1=(Ie+Im)・YN2/Im が成立するように第1の設定速度YN1を設定してい
る。これによれば、エンジン1を停止状態から第2の設
定速度YN1までクランキングするのに必要なエネルギ
ーと、電動モータ2の回転速度Nmが第1の設定速度Y
N1から第2の設定速度YN2まで減少する間に放出さ
れる電動モータ2の慣性エネルギーが等しくなる。その
ため、S6のステップで直結クラッチ6を係合させたと
き、直結クラッチ6が完全係合するまでに、図3に示す
如く、電動モータ2の回転速度NmがYN1からYN2
まで低下し、この低下で放出される電動モータ2の慣性
エネルギーによりエンジン1がYN2までクランキング
され、更に、クランキング中もキャリア3dは電動モー
タ2の出力トルクにより継続して加速され、エンジン1
の回転速度NeがYN2に達したところでキャリア3d
の回転速度NcもYN2に達する。かくて、応答性良
く、且つ、エンジン1の始動ショックを生ずることなく
スムーズに発進することができる。また、エンジン1が
始動されるまでは電動モータ2の動力だけで発進加速が
行われるが、遊星歯車機構3での減速によるトルク増幅
作用が得られるため、電動モータ2を左程高出力のもの
にしなくても済み、コストダウンに寄与する。
【0014】尚、S9のステップは省略することも可能
であるが、エンジン1の始動ショックをより効果的に防
止するには、S9のステップで直結クラッチ6の係合力
を一時的に低減することが望ましい。また、エンジン1
をデコンプ制御せずにクランキングすることも可能であ
る。この場合、エンジン1のクランキング負荷が増すた
め、これを考慮して第1の設定速度YN1を上記の値よ
り高く設定する。尚、本実施形態では、電動モータ2の
回転速度Nmを検出する回転センサ12を設けたが、キ
ャリア3dの回転速度Ncを検出する回転センサを設
け、第1の設定速度YN1をサンギア3aとキャリア3
dとの間の減速比で除した値を判別基準値とし、キャリ
ア3dの回転速度Ncがこの判別基準値に上昇したと
き、電動モータ2の回転速度Nmが第1の設定速度YN
1に上昇したと判別するようにしても良い。
【0015】また、コントローラ10は、減速時にエン
ジン1への燃料供給を停止する制御(フューエルカッ
ト)を行い、加速要求があったときエンジン1の再始動
を行う。その詳細は図4に示す通りであり、先ず、Q1
のステップでブレーキやアクセルの操作に基づいて減速
を要求しているか否かを判別し、減速要求時はQ2のス
テップでフューエルカットを行う。次に、Q3のステッ
プでエンジン1の回転速度Neが第2の設定速度YN2
以上であるか否かを判別し、Ne≧YN2であれば、Q
4のステップでブレーキやアクセルの操作に基づいて加
速を要求しているか否かを判別し、加速要求時はQ5の
ステップでフューエルカットを解除する。
【0016】Q3のステップでNe<YN2と判別され
たときは、Q6のステップで加速を要求しているか否か
を判別し、加速要求時はQ7のステップでアクセル開度
に基づいて電動モータ2の出力トルクを設定し、Q8の
ステップで直結クラッチ6を開放すると共に、Q9のス
テップで電動モータ2をQ7のステップで設定したトル
クが出力されるように駆動する。これによれば、図5に
示す如く、電動モータ2の回転速度が上昇し、これに伴
いキャリア3dの回転速度Ncも上昇して加速が開始さ
れる。
【0017】次に、Q10のステップで電動モータ2の
回転速度Nmが第1の設定速度YN1′に上昇したか否
かを判別する。この場合、直結クラッチ6を開放した時
点でエンジン1の回転速度Neに基づいてNeがどこま
で低下するかを予測し、その予測値から第2の設定速度
YN2までクランキングするのに必要なエネルギーと、
電動モータ2の回転速度Nmが第1の設定速度YN1′
から第2の設定速度YN2まで減少する間に放出される
電動モータ2の慣性エネルギーとが等しくなるように第
1の設定速度YN1′を設定する。そして、Nm≧YN
1′になったとき、Q11のステップで電動モータ2と
エンジン1の合計トルクがアクセル開度に応じた要求ト
ルクになるように電動モータ2の出力トルクとエンジン
1の出力トルクとを設定し、更にQ12のステップでエ
ンジン1のデコンプ制御を行うと共に、Q13のステッ
プで直結クラッチ6を係合する。これによれば、直結ク
ラッチ6が完全係合するまでに、図5に示す如く、電動
モータ2の回転速度Nmが第1の設定速度YN1から第
2の設定速度YN2に低下し、その間に放出される電動
モータ2の慣性エネルギーによりエンジン1が第2の設
定速度YN2までクランキングされ、更に、キャリア3
dも第2の設定速度YN2まで加速される。
【0018】そして、Q14のステップでエンジン1の
回転速度Neが第2の設定速度YN2に上昇したと判別
されたとき、Q15のステップでエンジン1のデコンプ
制御を解除すると共に、Q16のステップで直結クラッ
チ6の係合力をQ11のステップで設定したエンジント
ルクに相当する値になるように低減し、次に、Q17の
ステップでエンジン1を点火始動させる。その後、Q1
8のステップで電動モータ2とエンジン1とをQ11の
ステップで設定したトルクが出力されるように制御し、
S19のステップで直結クラッチ6の係合力を増加させ
て直結状態にする。
【0019】以上の制御によれば、フューエルカットし
たままエンジン1の回転速度Neが第2の設定速度YN
2を下回っても、加速要求時にショックを生ずることな
くエンジン1を再始動して応答性良く加速できる。従っ
て、減速時にエンジン1の回転速度Neが第2の設定速
度YN2に低下したところでフューエルカットを中断せ
ずに済み、燃費性が向上する。
【0020】以上、遊星歯車機構3のサンギア3aとリ
ングギア3bとキャリア3dとに夫々電動モータ2とエ
ンジン1と変速機4とを連結した実施形態について説明
したが、リングギア3bに電動モータ2、サンギア3a
にエンジン1を連結しても良い。また、遊星歯車機構3
としてダブルピニオン式のものを用いた場合には、サン
ギアとキャリアとの一方を静止させた状態で他方を回転
させたとき、リングギアが減速回転されるから、サンギ
アとキャリアとの一方と他方とに夫々電動モータとエン
ジンとを連結し、リングギアに変速機を連結しても良
い。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、エンジン停止状態からの発進を応答性良く、
且つ、エンジン始動時のショックを生ずることなくスム
ーズに行うことができ、更に、フューエルカットしたま
まエンジンの自立運転が不能な領域まで減速しても、加
速要求時にショックを生ずることなくエンジンを再始動
して応答性良く加速でき、そのため、減速時にフューエ
ルカットを途中で中断せずに済み、燃費性を向上でき、
而も、エンジンの始動用モータや発進クラッチが不要と
なり、且つ、補助動力源を左程高出力のものにしなくて
も済み、コストを安くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例を示すスケルトン図
【図2】 エンジン停止状態からの発進制御を示すフロ
ーチャート
【図3】 図2の制御による直結クラッチの係合開放と
エンジン及び電動モータの速度変化とを示すタイムチャ
ート
【図4】 減速・加速制御を示すフローチャート
【図5】 図4の制御による直結クラッチの係合開放と
エンジン及び電動モータの速度変化とを示すタイムチャ
ート
【符号の説明】
1 エンジン 2 電動モータ 3 遊星歯車機構 3a サンギア
(第1回転要素) 3b リングギア(第2回転要素) 3d キャリア
(第3回転要素) 4 変速機 6 直結クラッ
チ(クラッチ手段) 10 コントローラ(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 3/72 B60K 9/00 ZHVD Fターム(参考) 3D035 AA06 3D039 AA01 AA02 AA03 AA04 AB27 AC02 AC06 AC21 AC32 AD06 AD11 3J027 FA10 FB01 GA01 GC13 GD02 GD08 GD14 3J028 EA21 EA27 EB04 EB56 EB62 EB63 FB03 FB13 FC02 FC23 FC63 GA01 HC02 HC06 HC08 5H115 PA01 PA12 PC06 PG04 PI13 PI29 PU10 PU22 PU23 PU25 QE01 QE08 QN03 RB08 RE01 RE03 RE05 SE03 SE08 TB01 TE02 TO21 TO23 TO30 UI13 UI23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと補助動力源とを備え、エンジ
    ンと補助動力源とからの動力を共通の遊星歯車機構を介
    して変速機に伝達するようにした車両用駆動装置におい
    て、 遊星歯車機構のサンギアとリングギアとキャリアとから
    成る3つの回転要素のうちの1つであって、残りの2つ
    の回転要素のうちの一方の回転要素を静止させた状態で
    回転させたときに残りの2つの回転要素のうちの他方の
    回転要素が減速回転される回転要素を第1回転要素、前
    記一方の回転要素を第2回転要素、前記他方の回転要素
    を第3回転要素として、第1回転要素に補助動力源、第
    2回転要素にエンジン、第3回転要素に変速機を夫々連
    結すると共に、 前記3つの要素のうちの2つの要素を結合するクラッチ
    手段と、 エンジン始動前にクラッチ手段を開放した状態で補助動
    力源を駆動させ、補助動力源の回転速度が第1の設定速
    度に上昇したところでクラッチ手段を係合して、補助動
    力源によりエンジンを第2の設定速度までクランキング
    して始動させる制御手段とを設けたことを特徴とする車
    両用駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の設定速度は、エンジンを前記
    第2の設定速度までクランキングするのに必要なエネル
    ギーと、補助動力源の回転速度が第1の設定速度から第
    2の設定速度まで減少する間に放出される補助動力源の
    慣性エネルギーとが等しくなるように設定されることを
    特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記補助動力源は電動モータであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
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Cited By (5)

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