JP2002119988A - し尿処理装置用の蒸発反応槽 - Google Patents
し尿処理装置用の蒸発反応槽Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
Abstract
を用いた場合、トイレを利用する利用者の数が一時的に
急増し、蒸発反応槽における生物学的処理が過負荷状態
となると、処理液が濾材の中を通過する速度が次第に低
下し、やがて、処理液はパンチング材の孔から蒸発反応
槽の外側に流出し、蒸発反応槽の外周面を伝って落下し
てしまうというトラブルを生じることがあった。 【解決手段】 壁材がパンチング材11で構成されてお
り、かつ、内周面に斜め下方向に突出するように水切り
ガイド12が周設されたし尿処理装置用の蒸発反応槽1
において、この蒸発反応槽1の外周面に、前記水切りガ
イド12を周設した位置から斜め上方向に突出するよう
に水受けガイド13を周設したし尿処理装置用の蒸発反
応槽1を用いる。
Description
た処理水を便器の洗浄水として再利用することが可能な
循環型のし尿処理装置に用いる蒸発反応槽に関するもの
である。
ビスエリア、建築現場等に設置する水洗式のトイレは、
洗浄水の確保や処理水の廃棄が困難な場合が多いため、
処理水を洗浄水として再利用できる循環型のし尿処理装
置を利用するのが有効である。また、上記のような場所
では、薬液化学処理を用いると、化学物質によって周辺
環境を汚染するおそれがあるので、微生物処理を用いた
し尿処理装置を用いるのが望ましいと考えられている。
中の有機物を好気性微生物の代謝作用によって分解する
曝気法と、濾材を充填した反応槽中に処理液を散水し、
生物学的処理によって有機物を分解する散水濾床法を組
み合わせ、各処理方法の利点を生かすように構成したし
尿処理装置が提案されている。
−322192号では、散水濾床法において、散水され
た処理液が、反応槽の内周面を伝って濾材と十分に接触
せずに下方に流出してしまう問題点(以下、「短絡現
象」という。)を解決することを目的とした反応槽が開
示されている。すなわち、図5は、特願平11−322
192号のし尿処理装置の反応槽を側面から見た状態の
部分断面図、図6は、同出願に係るし尿処理装置の反応
槽を平面から見た状態の断面図であるが、上記発明で
は、反応槽100の内周面に斜め下方向に突出した水切
りガイド101を周設するようにしたので、散水器10
2より散水された処理液が反応槽100の内周面を伝っ
て落下しようとしたときは、水切りガイド101の作用
によって、処理液を反応槽100の中心方向に誘導し、
反応槽100に充填された濾材103と再び接触させる
ことが可能になっている。
理液が反応槽100の内周面を伝って濾材103と十分
接触することなく下方に流出してしまう短絡現象によっ
て、反応槽100における生物学的処理の処理能力が低
下することは回避できるという効果が得られる。
−322192号のし尿処理装置は、反応槽100の壁
材を特定していないものであるが、反応槽100内の生
物学的処理の処理能力を向上するには空気が必要である
ので、反応槽の壁材は、通気性を考慮すると、表面に多
数の孔が開けられたパンチング材を用いるのが望まし
い。なお、以下、壁材にパンチング材を用いた反応槽の
ことを、通常の反応槽と区別して、「蒸発反応槽」と言
うものとする。
トイレを利用する利用者の数が一時的に急増し、蒸発反
応槽における生物学的処理が過負荷状態となると、処理
液が濾材103の中を通過する速度が次第に低下し、や
がて、処理液は、パンチング材の孔から蒸発反応槽の外
側に流出し、蒸発反応槽の外周面を伝って落下してしま
うという新たなトラブルを生じることがあった。
ものであり、壁材がパンチング材で構成された蒸発反応
槽において、トイレを利用する利用者の数が一時的に急
増した場合でも、上記トラブルを回避することが可能な
し尿処理装置用の蒸発反応槽を提供することを目的とし
ている。
め、本発明では、壁材がパンチング材で構成されてお
り、かつ、内周面に斜め下方向に突出するように水切り
ガイドが周設されたし尿処理装置用の蒸発反応槽におい
て、この蒸発反応槽の外周面に、前記水切りガイドを周
設した位置から斜め上方向に突出するように水受けガイ
ドを周設するようにしたのである。
反応槽では、トイレを利用する利用者の数が一時的に急
増し、蒸発反応槽における生物学的処理が過負荷状態と
なって、処理液がパンチング材の孔から蒸発反応槽の外
周面に流出してきた場合でも、流出した処理液は、蒸発
反応槽の外周面に斜め上方向に突出するように周設した
水受けガイドによって受け止められ、この水受けガイド
の作用によって、再び反応槽の中へ誘導されるから、上
記した従来の問題点を回避することが可能になってい
る。
発反応槽の壁材は、表面に多数の孔が開けられたパンチ
ング材で構成されており、その材質は、例えば、ステン
レス製のものを用いることができる。また、水切りガイ
ド及び水受けガイドの材質は、特に限定をするものでは
ないが、パンチング材と同じ材質のものを用いて構成し
ても差し支えはない。
りガイド及び水受けガイドを設ける位置や枚数は、特に
限定をするものではない。水切りガイド及び水受けガイ
ドを設ける位置や枚数は、蒸発反応槽の形状や大きさに
応じて、適宜最適な位置や枚数を決定すれば良い。
図1は、本実施例の蒸発反応槽を側面から見た状態の部
分断面図、図2は、本実施例の蒸発反応槽を平面から見
た状態の断面図、図3は、本実施例の蒸発反応槽及びそ
の他の槽の配置を表した平面図、図4は、本実施例のし
尿処理の流れを表した模式図である。
尿処理の流れを説明する。し尿は、水洗式の便器51よ
り汚水槽52に導入され、ここで一時的に貯溜される。
汚水槽52と嫌気性分解槽53aは連結管55aで繋が
っており、汚水槽52に貯溜されたし尿は、連結管55
aの途中に設けた汚水ポンプ56の作用によって嫌気性
分解槽53aに導入される。
4a〜54dには、それぞれ流入口又は流出口が設けら
れており、連結管55bによって勾配を設けて連結され
ている。よって、嫌気性分解槽53aに導入された処理
液は、重力の作用によって各槽を順に通過することとな
る。
たし尿又は処理液が空気と接触しない密閉された構造で
あり、嫌気性微生物が活発に活動できる環境となってい
る。したがって、導入されたし尿又は処理液中の蛋白
質、脂肪、炭水化物等の有機物は、嫌気性微生物の代謝
作用により、低級脂肪酸、アルコール等の中間生成物に
分解される。
設けられており、この曝気口には、曝気ポンプ57から
空気が送り込まれる。すなわち、曝気槽54a〜54d
は、下方からの曝気により空気が豊富に存在するので、
好気性微生物が活発に活動できる環境となっている。よ
って、導入された処理液中の蛋白質、脂肪、炭水化物等
の有機物は、好気性微生物の代謝作用によって、低級脂
肪酸、アルコール等の中間生成物や、メタン、二酸化炭
素等の生物ガス、水に分解される。
介して、蒸発反応槽1の内部に取付けた散水器2と勾配
を設けて連結されている。よって、曝気槽54dの流出
口より流出される処理液は、重力の作用によって散水器
2へと導入される。なお、3は、蒸発反応槽1の内部に
充填された濾材を示しており、本実施例では杉チップが
用いられている。また、蒸発反応槽1の壁材は、表面に
多数の孔が開けられたパンチング材で構成されている。
ものではないが、本発明者が試験を行ったところによる
と、杉チップを用いるのが有効であることが判明してい
る。これは、杉チップの場合、例えば欅等の他の樹木の
チップと比較すると多孔質であり、チップ表面に微細な
孔が多数存在するので、生物膜が付着し易いためと考え
られる。
するものではないが、本発明者が試験を行ったところに
よると、チップ径が3mm以下の層と、チップ径が3〜
5mmの範囲の層を約10cm毎に交互に積層する方法
が、蒸発反応槽の浄化能力を保つ点で有効であることが
判明している。これは、チップ径を全て3mm以下のも
のにすると、処理液中に含まれるトイレットペーパーの
屑等が一箇所に堆積して、浄化能力を低下させてしま
い、一方、チップ径を全て3〜5mmの範囲のものにす
ると、処理液の通過速度が速すぎて浄化能力が低下する
のに対し、上記のようにチップ径を変化させて積層する
方法を採用すると、トイレットペーパーの屑等は一箇所
に堆積せずに分散し、しかも、処理液の通過速度を最適
な状態に保つことができるためと考えられる。
チップの上方に配置させるよりも、杉チップの中に埋設
させる方が、散水された処理液が杉チップの中に染み込
まずに蒸発反応槽1の外に流出するトラブルを回避でき
る点で望ましい。これは、散水器2の散水口を杉チップ
の上方に配置し、処理液を滴下させる方法だと、杉チッ
プの表面に処理液中に含まれるトイレットペーパーの屑
等が堆積し、これが空気と接触して乾燥し、膜を形成し
て、散水された処理液が杉チップの中に染み込まなくな
るトラブルが発生する虞があるのに対し、散水器2の散
水口を杉チップの中に埋設する方法だと、処理液中に含
まれるトイレットペーパーの屑等は空気と接触せず、乾
燥しないので、杉チップの表面に膜が形成されないため
と考えられる。
は、濾材3の表面に付着した生物膜と接触しながら蒸発
反応槽1内を下降し、ここで生物学的処理がなされる。
蒸発反応槽1を通過した処理水は、貯水槽58に導入さ
れ一時的に貯溜される。この貯水槽58と、便器51の
洗浄水を溜めておく水槽59は、連結管55cによって
繋がっており、貯水槽58に貯溜された処理水は、加圧
ポンプ60の作用によって水槽59に送られて、洗浄水
として再利用される。
し尿処理装置はトイレ部T及び分解処理部Bよりなり、
トイレ部Tを収容する筐体61内には水洗式の便器51
と汚水槽52が、分解処理部Bを収容する筐体62内に
は嫌気性分解槽53a〜53d、曝気槽54a〜54
d、本実施例の蒸発反応槽1、貯水槽58が設置されて
いる。本実施例の蒸発反応槽1は、円筒形の槽であり、
図3に示すように、分解処理部Bにおいて最も大きな容
積を占めている。
反応槽1の構造について説明する。本実施例の蒸発反応
槽1の壁材は、図1〜2に示すように、表面に多数の孔
が開けられたパンチング材11で構成されているので、
槽内の通気性が確保されている。蒸発反応槽1の上方に
は、連結管55bを介して曝気槽54dから処理液が導
入される流入口14を設け、この流入口14の下部には
散水器2を取付けている。そして、蒸発反応槽1の内周
面には、斜め下方向に突出した水切りガイド12を計8
箇所周設し、蒸発反応槽1の外周面には、上記水切りガ
イド12を周設した位置から斜め上方向に突出するよう
に水受けガイド13を周設している。なお、図1では図
示していないが、蒸発反応槽1の中には、濾材3として
杉チップが充填されている。
反応槽1を採用したので、先ず、散水器2より散水され
た処理液が、蒸発反応槽1の内周面を伝って落下すると
きには、水切りガイド12の作用によって、処理液を蒸
発反応槽1の中心方向に誘導することができる。
時的に急増し、処理液がパンチング材の孔から蒸発反応
槽1の外周面に流出してきた場合でも、本実施例では、
蒸発反応槽1の外周面に水受けガイド13を周設したの
で、流出した処理液は、蒸発反応槽1の外周面に斜め上
方向に突出するように周設された水受けガイド13によ
って受け止められ、この水受けガイド13の作用によっ
て、再び蒸発反応槽1の中へ誘導される。
ド12を周設した位置から斜め上方向に突出するよう
に、蒸発反応槽1の外周面に周設したので、水受けガイ
ド13により再び蒸発反応槽1の中に誘導された処理液
は、蒸発反応槽1の内周面を短絡することはなく、引き
続き水切りガイド12の作用によって、蒸発反応槽1の
中心方向へ誘導される。したがって、本実施例の蒸発反
応槽1では、上記した何れのケースにおいても、処理液
が濾材3と十分接触することなく貯水槽58に流出して
しまうことはなくなり、短絡現象によって、蒸発反応槽
1における生物学的処理の処理能力が低下するのを回避
することができる。
水切りガイド12及び水受けガイド13を等間隔に計8
箇所周設した例を開示しているが、水切りガイド12及
び水受けガイド13を設ける位置及び枚数は、蒸発反応
槽1の形状や大きさ等に応じて適宜決定すれば良く、特
に限定するものではない。
がパンチング材で構成されており、かつ、内周面に斜め
下方向に突出するように水切りガイドが周設されたし尿
処理装置用の蒸発反応槽において、この蒸発反応槽の外
周面に、前記水切りガイドを周設した位置から斜め上方
向に突出するように水受けガイドを周設したので、トイ
レを利用する利用者の数が一時的に急増し、蒸発反応槽
における生物学的処理が過負荷状態となって、処理液が
パンチング材の孔から蒸発反応槽の外周面に流出してき
た場合でも、処理液は、水受けガイドの作用によって、
再び反応槽の中へと誘導することができる。したがっ
て、蒸発反応槽を用いた場合に見られた従来の問題点を
回避できるという効果が得られる。
分断面図である。
面図である。
表した平面図である。
る。
反応槽を側面から見た状態の部分断面図である。
反応槽を平面から見た状態の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 壁材がパンチング材で構成されており、
かつ、内周面に斜め下方向に突出するように水切りガイ
ドが周設されたし尿処理装置用の蒸発反応槽において、
この蒸発反応槽の外周面に、前記水切りガイドを周設し
た位置から斜め上方向に突出するように水受けガイドを
周設したことを特徴とするし尿処理装置用の蒸発反応
槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000311970A JP4339992B2 (ja) | 2000-10-12 | 2000-10-12 | し尿処理装置用の蒸発反応槽 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-10-12 JP JP2000311970A patent/JP4339992B2/ja not_active Expired - Fee Related
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