JP2002119942A - 廃棄物の資源化施設 - Google Patents

廃棄物の資源化施設

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JP2002119942A
JP2002119942A JP2001021831A JP2001021831A JP2002119942A JP 2002119942 A JP2002119942 A JP 2002119942A JP 2001021831 A JP2001021831 A JP 2001021831A JP 2001021831 A JP2001021831 A JP 2001021831A JP 2002119942 A JP2002119942 A JP 2002119942A
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waste
facility
sorting
shelf
plastic
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Yoichi Yoshinaga
陽一 吉永
Mikiyuki Asano
幹之 浅野
Yasushi Akiyasu
慶志 秋保
Shigeki Yamazaki
茂樹 山崎
Yoshiaki Nishina
慶晃 西名
Hiroshi Osada
容 長田
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Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施設建築のコスト低減及び施工期間を短
縮することにある。 【解決手段】 立体式貯留設備30を構成する棚構成部
材のうち、貯留設備の上部に架設される上部横架部材3
1bを屋根の骨組部材として用い、また棚構成部材のう
ち、棚外枠部材31aの最も外側の部材を壁の骨組み部
材として用いる廃棄物の資源化施設である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物、産業
廃棄物などの廃棄物中に含まれる例えばプラスチック系
廃棄物(以下、廃プラスチックと指称する)を資源とし
て有効に活用するための廃棄物の資源化施設に係わり、
特に施設の組立て施工に有効な構造を採用した廃棄物の
資源化施設に関する。
【0002】
【従来の技術】一般廃棄物、産業廃棄物などの廃棄物中
には廃プラスチックが多く存在するが、その廃プラスチ
ックの中からびんや缶を分離して収集し、塩素含有プラ
スチックを除去した後、原料や燃料として有効に再利用
する資源化技術が注目されており、以下に述べるように
実施の方向に進んでいる。
【0003】従来の廃棄物の資源化方法は、一般廃棄物
からびん、缶、プラスチックボトルおよびプラスチック
固形物等の固体系プラスチックと、フィルム系プラスチ
ックとを分離収集し、びんは分別し、缶はスチール缶と
アルミ缶とに選別し、固体系プラスチックから塩素含有
プラスチックを乾式分離により除去し、フィルム系プラ
スチックから塩素含有プラスチックを湿式分離により除
去することにより、再利用するための資源化が行われて
いる。(特開平10−57929号公報)。
【0004】ところで、廃棄物中に含まれる例えば廃プ
ラスチックは、再資源化工場で熱処理などの適宜な再生
処理を施すことにより、例えば高炉原料、油、PET粒
原料その他の資源に再利用することが可能であり、また
びん及び缶についても同様に再処理が可能であるが、運
転スケジュール、廃棄物量、廃プラスチックの再利用形
態等の要因から、パッカー車などの収集車で収集される
廃棄物をそのまま再資源化工場に搬入して直ちに再生処
理することが難しく、再生処理前に別の保管場所を選定
し一旦貯留しておく必要がある。これは、再資源化工場
内であっても同様であって、再生処理前に工場内のある
場所に一旦貯留しておく必要がある。
【0005】そこで、従来、図12に示すように選別拠
点(資源化施設)101が設置され、分離収集された例
えば廃プラスチックは、選別拠点101内の貯留設備1
02に搬入されて貯留され、破袋機103でバラバラに
された後、選別装置104により固体系プラスチックと
フィルム系プラスチックとに分離され、次工程105に
て資源化される。
【0006】また、従来の別の廃プラスチックの資源化
施設としては、廃プラスチックを一旦貯留し、その後、
破砕処理する処理施設が提案されている(特開平11−
276925号公報)。この資源化施設は、排出元から
回収する廃プラスチックを貯留する廃プラスチック貯留
場(以下、貯留ヤードと呼ぶ)の他、廃プラスチックを
破砕処理する硬質プラスチック用破砕機、廃プラスチッ
クを破砕処理する軟質プラスチック用破砕機および大型
の廃プラスチックを切断する切断機を設け、廃プラスチ
ックの性質に応じて効率的に破砕処理を行う施設であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような廃棄物の資源化方法及びその資源化施設は、貯留
ヤードが大きな問題となっている。なぜならば、収集車
などで収集した廃棄物を順次貯留ヤードで受入れたとし
ても、廃プラスチックなどの場合は嵩密度が小さいこと
から、搬送,運搬だけでなく、保管などについても相当
膨大な床占有面積を確保しない限り、短期間に貯留限界
に達してしまう。また、廃プラスチックは、嵩の割に投
入量、処理量が少ないだけでなく、廃棄物の貯留設備や
プラスチック選別設備などを設置する場合、かなり広い
スペースが必要となる問題がある。
【0008】また、一般的に、資源化施設を実現する場
合、収集された廃棄物を施設内で搬送する搬送設備、こ
の搬送設備で搬送された廃棄物を貯留するための貯留設
備、この貯留設備で貯留された廃棄物から不要なものを
除いたり、或いは資源化に有効なものを選別する選別設
備その他の設備などを設置する必要があることから、施
設自体が非常に複雑な構造となることが予想され、さら
に以上のような設備を保護するために屋根や壁等などが
必要となり、例えば屋根について考えれば、屋根を構築
するための骨組部材が必要となり、いきおい部品点数が
非常に多くなることが考えられる。そして、部品点数が
多くなることは、施設の組立て施工に長期間を要し、ま
た建築コストの高騰などが避けられない。
【0009】そこで、従来、地上の廃棄物貯留面積を縮
小化する必要性から、図13に示すように収集車111
で運び込まれた廃棄物112を一時的に貯留する大型地
下貯留設備(ピット)113が考えられている。
【0010】このような施設では、巻上げクレーン設備
116から吊下されるクラブバケット114を用いて、
大型地下貯留設備113から廃棄物112を掴み取って
地上の搬送設備115や車両などに積み上げ、選別設備
に移送するので、貯留面積が少なくなる反面、設備費が
非常に高価なものとなり、また収集車111内で一時的
に圧縮された廃棄物112が大型地下貯留設備113内
の貯留されたときに膨張して非常に嵩み、巻上げクレー
ン設備116による掴み取りおよび移送処理等の作業効
率が低下するなどの問題がある。
【0011】また、大型地下貯留設備113内の廃棄物
112を資源化のために選別する場合、巻上げクレーン
設備116のクラブバケット114を利用し、バケット
114で掴み取った廃棄物112を搬送設備115や車
両などに積み込み、図14に示すような選別設備に搬入
し、資源化のための選別処理を行うことになる。
【0012】この選別設備は、前記搬送設備115又は
車両から受け取った廃棄物を施設の1階部分から3階部
分の高さまで搬送していく落下防止板121を両側に設
けた傾斜型の搬送装置122と、施設の3階高さとなる
搬送装置122の搬送終端部のほぼ真下に配置され、こ
の搬送終端部分から落下してくるごみ袋に入っている廃
棄物の当該ごみ袋を破袋する破袋機123と、この破袋
機123で破袋されて滑り落ちてくる破袋後の廃棄物を
選別する2階部分に設置される選別機124を含む選別
ライン125と、この選別ライン125の選別各所から
落下してく選別された廃棄物を1階部分で受け取るコン
テナ126とで構成されている。なお、選別ライン12
5には手作業で廃棄物を選別するために選別要員が配置
され、選別機124で大まかに選別された後、手作業で
選別することが行われている。
【0013】従って、以上のような選別設備において
は、破袋機123が3階部分、選別機124が2階部分
に設置されているので、搬送装置122で廃棄物を3階
部分まで搬送させていく必要があり、施設全体として
も、大型、かつ、複雑化し、各機器の現場設置工事にも
相当な期間を必要とし、建築コストが高くなる問題があ
る。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、廃棄物の貯留設備の構成部材が屋根、壁等の骨組部
材を兼ねる構成とし、建築コストの低減化及び組立て施
工期間の短縮化を図る廃棄物の資源化施設を提供するこ
とを目的とする。
【0015】また、本発明の他の目的は、施設構成部分
を極力機能別にユニット化し、同様に建築コストの低減
化及び組立て施工期間の短縮化を図る廃棄物の資源化施
設を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1) 上記課題を解決
するために、本発明に係わる廃棄物の資源化施設は、搬
入される前記廃棄物を受入れ搬送する搬送ラインの何れ
か一方または両側に、所定のエリアごとに棚外枠部材で
区分され、かつ、隣接する棚外枠部材間の高さ方向に前
記廃棄物を貯留するための複数の棚を設け、また前記所
定のエリアを維持するために複数の棚外枠部材の上部を
連結する上部横架部材を設けた立体式貯留設備が配置さ
れ、前記上部横架部材が前記施設の屋根骨組部材を兼ね
るように構成するものである。
【0017】また、前記立体式貯留設備を構成する棚外
枠部材のうち、最も外側に位置する棚外枠部材が前記施
設の壁骨組部材を兼ねるように構成するものである。
【0018】本発明は以上のような構成とすることによ
り、貯留設備を構成する棚外枠部材上に上部横架部材が
施設の屋根の骨組部材を兼ね、また最も外側の棚外枠部
材が施設の壁の骨組部材を兼ねることにより、施設構築
上の部品点数を大幅に削減でき、しかも貯留設備完成と
同時に屋根や壁の骨組みが完成するので、施設の組立施
工期間を大幅に短縮可能となる。
【0019】(2) 本発明に係わる廃棄物の資源化施
設は、所定のエリアごとに区分され、かつ、各所定エリ
アの高さ方向に複数の棚を設けた立体式貯留設備と、搬
入される前記廃棄物を、前記立体式貯留設備における指
定された棚に貯留し、また任意の時期に当該棚に貯留さ
れた廃棄物を搬出する廃棄物用搬送装置と、この搬送装
置で搬出された廃棄物を受け取って所定方向に導く所定
高さの選別用搬送装置と、この選別用搬送装置の下流端
のほぼ真下に配置され、当該搬送装置の下流端から落下
してくる廃棄物の入っている袋を破る破袋機およびこの
破袋された廃棄物を選別する選別装置を一体化した選別
ユニットとを備えた構成である。
【0020】本発明は以上のような構成とすることによ
り、破袋機と選別装置とを一体化した選別ユニットとす
ることにより、従来のような階分けして設置する必要が
無く、床上の設置面積も少なくなり、比較的簡単に設置
することが可能となり、施設の建築コストの低減化や組
立施工期間の短縮化にも貢献する。
【0021】(3) また、本発明に係わる廃棄物の資
源化施設は、搬入される前記廃棄物を受入れ搬送する搬
送ラインの何れか一方または両側に、所定のエリアごと
に棚外枠部材で区分され、かつ、隣接する棚外枠部材間
の高さ方向に前記廃棄物を貯留するための複数の棚を設
け、また前記所定のエリアを維持するために複数の棚外
枠部材の上部を連結する上部横架部材を設けた立体式貯
留設備と、搬入される前記廃棄物を、前記立体式貯留設
備における指定された棚に貯留し、また任意の時期に当
該棚に貯留された廃棄物を搬出する廃棄物用搬送装置
と、この搬送装置で搬出された廃棄物を受け取って所定
方向に導く所定高さの選別用搬送装置と、この選別用搬
送装置の下流端のほぼ真下に配置され、当該搬送装置の
下流端から落下してくる廃棄物の入っている袋を破る破
袋機とこの破袋された廃棄物を選別する選別装置とを一
体化した選別ユニットとを備えた構成とすることによ
り、前記(1)項及び(2)項と同様な作用を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1は本発明に係わる廃棄物の資源化施設
を実現するための資源化方法を説明する工程図である。
なお、この工程図の例は、廃棄物の中の例えば廃プラス
チックを資源化する例である。
【0024】廃棄物中の廃プラスチックは、所定のフロ
ーによってびんや缶等と分離収集され、選別拠点ないし
処理施設に搬入されてくる。また、家庭から排出される
ごみのように、分別収集される廃プラスチックは、びん
や缶との分離フローなしで搬入されてくる。
【0025】この廃プラスチックは固体系プラスチック
とフィルム系プラスチックとが混在しており、そのうち
固体系プラスチックには、プラスチックボトルやプラス
チック固形物等が含まれている。プラスチックボトル
は、その殆んどがPETを原料とするいわゆるペットボ
トルで占めている。プラスチック固形物には、その他の
ボトルの外、プラスチックケース等の硬質プラスチック
製品等がある。一方、フィルム系プラスチックには、包
装用ごみ袋等のフィルム状のプラスチック、トレー系プ
ラスチック等が含まれる。
【0026】搬入されてくる廃プラスチックは、圧縮工
程エリアに設置される圧縮装置1に供給され、ここで圧
縮される。廃プラスチックの嵩比重は概ね0.05(m
3/トン)程度と小さい値である。例えば40トンの廃
プラスチックをそのまま貯留設備に搬入し、1mの高さ
に均一に貯留する場合、800m2(例えば20m×4
0m)の貯留面積が必要になる。
【0027】ところで、資源化方法としては、例えば貯
留設備2の受入口側に圧縮装置1を設置すれば、搬入さ
れてくる廃プラスチックは圧縮装置1で圧縮され、嵩比
重を大きくすることが可能である。圧縮の目安として
は、0.15(m3/トン)程度の嵩比重となるまで圧
縮する簡易圧縮とする。圧縮率は適宜変更可能であるこ
とは言うまでもない。廃プラスチックを圧縮することに
より、受入れる貯留設備2のスペースは従来の約1/3
の面積まで減少できる。
【0028】圧縮された廃プラスチックは、貯留工程と
なるエリアに設置される貯留設備2に一旦貯留された
後、この貯留設備2から能力に見合った量の廃プラスチ
ックが破袋機3及び選別工程となるエリアに設置される
選別装置4に供給される。破袋機3では、供給される廃
プラスチックの入っている包装用ごみ袋を破って廃プラ
スチックだけをバラバラに落とす処理を行った後、選別
装置4において固体系プラスチックとフィルム系プラス
チックとに選別される。なお、圧縮により嵩比重が増大
するために、破袋機3及び選別装置4へ供給する廃プラ
スチックの量も圧縮しないときよりも多量となる。
【0029】選別装置4としては、揺動式選別装置や風
力選別装置が用いられる。揺動式選別装置は、所定角度
の傾斜で配置された揺動自在のプレートを備えたもので
あって、揺動するプレート上の廃プラスチックをその反
発力の差により固体系プラスチックとフィルム系プラス
チックとに分別する装置である。更に、プレートに篩穴
を設けた装置によれば、篩穴による篩い分け効果によ
り、小径のプラスチック異物も分別される。選別された
固体系プラスチックからPETボトルのみを更に分離し
てもよい。
【0030】風力選別装置は、容器(塔)内に廃プラス
チックを供給し、容器の下方から上方に向って空気流を
噴射して軽量物側のフィルム系プラスチックと重量物側
の固体系プラスチックとに分離する装置である。
【0031】以上のようにして選別装置4により分離さ
れた固体系プラスチックは梱包部5に送られ、ここでそ
れぞれ梱包され、次の再資源工程である資源化設備に供
給される。或いは、梱包装置の能力が満足できれば、固
体系とフィルム系プラスチックとを再度混合してもよ
い。例えば塩素含有プラスチック除去工程、造粒工程を
経由し、高炉吹込み等に使用する原料等として再利用さ
れる。
【0032】なお、前記圧縮工程と貯留工程の間、貯留
工程と選別工程の間は、圧縮された廃プラスチックを貯
留工程に搬送し、また貯留されている廃プラスチックを
選別工程に搬送するが、例えば貯留工程となる貯留部を
高さ方向に連なるように構成し、圧縮された廃プラスチ
ックを貯留部の高さ方向に貯留すれば、少ない床面積で
多量の廃プラスチックが貯留可能となる。
【0033】このことは、貯留設備2に搬入する前に圧
縮して嵩比重を増加させることにより、従来と同等の貯
留設備2によって従来よりも多量の廃プラスチックを貯
留することができる。また、破袋機3や選別装置4の処
理設備は、廃プラスチックの受入量が限られているが、
これらに供給前に圧縮して嵩比重を大きくすれば、従来
よりも多くの量の廃プラスチックを供給でき、ひいては
処理量の増加、またベルトコンベア等の搬送装置による
搬送量も増加し、作業能率の向上にも貢献する。
【0034】また、通常、選別装置等にトラブルが生
じ、受入れ品の処理ができなくなった場合の緊急対応を
考え、受入れヤードの面積に多少の余裕をもたせるが、
その余裕率を抑えることが可能である。さらに、貯留工
程の後に選別工程を有する構成とすれば、既に廃プラス
チックの嵩比重が大きくなっているので、従来よりも多
量の廃プラスチックを固形系プラスチックとフィルム系
プラスチックとに選別処理できる。
【0035】また、貯留工程の後に廃プラスチックを資
源化する再資源化工程を有する構成とすれば、廃プラス
チックの再資源化処理量を大幅に向上できる。
【0036】さらに、貯留工程となる貯留部を高さ方向
に連なるように構成し、圧縮された廃プラスチックを貯
留部の高さ方向に搬送しながら貯留すれば、貯留床面積
の縮小化、ひいては少ない床面積で多量の廃プラスチッ
クを貯留できる。
【0037】次に、図2は本発明に係わる廃棄物の資源
化施設を実現するための他の資源化方法を説明する工程
図である。なお、この工程図を説明する前に、本発明者
が本発明の資源化施設を開発するに至った経緯について
説明する。
【0038】廃プラスチックは、前述するように嵩密度
が小さいために全体的にかさばって収集コストが高くな
る。特に、フイルム類のプラスチックは顕著である。そ
のため収集コストを抑える意味からも、50km,10
0kmの遠くまで運搬するのではなく、できるだけ排出
地域に近い場所で収集・梱包処理するのが望ましい。
【0039】しかし、従来例でも説明したように、廃プ
ラスチックの貯留には広い場所が必要であるが、例えば
関東地域のごときは人口密度が高く、かつ、建物が密集
しているので、それに比例して多量の廃棄物が出るにも
拘わらず、排出地の近い場所に広い場所を確保するのが
難しい。
【0040】そこで、受入れた廃プラスチックを少ない
貯留面積で貯留し、ひいては貯留スペースの節減化を図
り、かつ、適切に整理して貯留できれば、排出地に近い
場所でも廃プラスチックの受入れ貯留が容易であり、ま
た廃プラスチックの受入れ貯留を初め、選別、梱包等を
行って次工程の再資源化工場に搬送すれば、収集コスト
や車両の騒音・排気等の面からも有効である。勿論、廃
プラスチックの貯留スペースが小さければ、再資源化工
場内に設置することも容易である。
【0041】本発明は、以上のような経緯のもとに資源
化施設を開発されたものであり、以下、貯留スペースの
節減化を図る廃棄物の資源化施設を実現するための資源
化方法について図2を参照して説明する。
【0042】廃棄物中の廃プラスチック11は、所定の
選別フローに従ってびんや缶等と分離され、パッカー車
などの収集車で収集され、貯留拠点となる資源化施設に
搬入される。この廃プラスチック11としては、例えば
PETボトル、固形プラスチック、フイルムプラスチッ
ク等が挙げられる。PETボトルは、PETを原料とす
る,いわゆるペットボトルがほとんどを占めている。固
形プラスチックには、PETボトル以外のボトル,プラ
スチック食器類,プラスチックケースその他の多くの日
用品が含まれる。また、フイルムプラスチックには、包
装用ごみ袋等のフイルム状のプラスチック,トレー系プ
ラスチック等が含まれる。
【0043】なお、一般家庭から排出されるごみの場
合、地域によって異なるが、廃プラスチックがびんや缶
等と分離されずに混在された状態で搬入されることもあ
る。
【0044】そこで、本発明に係わる廃棄物の資源化方
法は、収集車から搬入された廃プラスチックを第1の工
程である受入れ工程12で受入れる。この受入れ工程1
2は、複数台の収集車を同時に受入れるスペースが確保
されており、各収集車がバック走行により所定の定位置
に停止したとき、各収集車に対応して当該定位置近傍に
開蓋状態の保管容器が設定されている。この保管容器
は、搬送ラインの両脇にそって並置される貯留棚の棚サ
イズに基づいて予め定まる所定サイズの貯留コンテナと
称するものである。
【0045】この受入れ工程12では、収集車で既に圧
縮されている場合、或いは予め収集車以外のルートで圧
縮されてかたまりの状態となって搬入される場合、収集
車などからその圧縮済み廃プラスチックをそのまま保管
容器で受入れることになる。
【0046】収集車で一時的に圧縮され、または収集車
の廃プラスチックが圧縮されていない場合、圧縮工程1
3により圧縮し、廃プラスチックの嵩密度を大きくする
処理を行う。この圧縮工程13は、収集車からの廃プラ
スチックを効率的に貯留するために圧縮するものであっ
て、単に押し込み式で圧縮する場合の他、ラッピングに
よる圧縮、紐を用いた固縛による圧縮などがある。
【0047】以上のような受入れ工程12で受け入れ、
また圧縮工程13によって圧縮された廃プラスチックは
梱包工程14により梱包する。この梱包工程14は、収
集車から所要量の廃プラスチックを保管容器に詰め込ん
だとき、保管容器の蓋体を閉塞し、搬送コントローラ
(図示せず)に詰込み完了指示を送出する工程である。
【0048】この梱包工程14により梱包された廃プラ
スチックは搬送工程15により搬送され、立体式貯留装
置に貯留される。この搬送工程5は、搬送(物流パス)
ラインであるガイドレール上を搬送する昇降方向及び進
退方向に移動するテーブルを備えた搬送装置本体(図示
せず)を有し、搬送コントローラの指示に従って、梱包
工程14で梱包された保管容器を当該テーブルに取り込
んで貯留しようとする高さまで昇降し、かつ、貯留位置
まで搬送する工程である。
【0049】この搬送工程15によって搬送された保管
容器は、貯留工程16により貯留される。この貯留工程
16は、スペースの節減の観点から、搬送ラインである
ガイドレールにそって並置し、かつ、ガイドレールを挟
んで対峙するように貯留棚を有する立体式貯留装置が配
置され、廃プラスチック等が入っている保管容器を搬送
コントローラの指示に従って所要の棚に所要の期間貯留
する工程である。従来は、嵩密度が小さい廃プラスチッ
クを平面的に貯留するために大きな床貯留面積を必要と
するが、本発明の貯留設備では、廃プラスチックを圧縮
し、保管容器に詰め込み、ガイドレールにそって並置さ
れる縦方向多段式の貯留棚に順次積み上げていくことか
ら、従来と比較し格段に床貯留面積を縮小化でき、貯留
スペースの大幅な節減を図ることができる。
【0050】さらに、廃プラスチック等が入っている包
装用ごみ袋を破る破袋工程17、再処理システムないし
再資源化工場を考慮して廃プラスチックを選別する選別
工程18および選別後に梱包する梱包工程19を有し、
最終的に梱包された選別プラスチックは再資源化工場等
に出荷され、或いは再資源化工場に併設されている場合
には再処理工程に搬送される。
【0051】この破袋工程17は、前述した通り包装用
ごみ袋を破断する工程であって、立体式貯留装置と同様
の考えのもとに設置スペースの節減を図る観点から、受
入れ工程2とは逆側となる前記ガイドレールの端部に直
交するように選別用搬送体(図示せず)が設けられてい
る。そして、立体貯留装置から前述する搬送装置本体
(図示せず)によって搬出される保管容器は、例えばエ
ンドレスタイプの選別用搬送体上に設定され、搬送体端
部から落下させる過程の所要高さ位置で袋を破断しつつ
次の選別工程18に落下させるといった縦方向2工程配
列を採用し、設置スペースの縮小化を図るものである。
【0052】前記選別工程18は、破袋工程17のごみ
袋破断位置の下方に位置し、再処理システムないし再資
源化工場の処理に合うように選別する工程であり、例え
ばフイルム系プラスチックと固形プラスチックを含むボ
トルプラスチックとに選別し、固形プラスチックを含む
ボトルプラスチックはさらに例えば手選別によってボト
ルプラスチックとプラスチック異物とに選別し、引き続
き、ボトルプラスチックは例えば手選別によってPET
ボトルプラスチックとそれ以外のボトルとに選別し、そ
のうちPETボトル以外のボトルはフイルム系プラスチ
ックと同一の搬送ラインを用いて合流搬送する。
【0053】なお、プラスチック異物とはプラスチック
以外の材料の他、例えばプラスチック系おもちゃとか、
鞄などが挙げられる。また、ボトルプラスチックとプラ
スチック異物は、手選別でなく、ボトル形状とそれ以外
の形状とについて画像認識手段により認識し選別するこ
とも容易である。
【0054】前記梱包工程19は、選別工程18で選別
されたPETボトル以外のボトルを含むフイルム系プラ
スチックとPETボトルプラスチックとをそれぞれ個別
に梱包機を用いて梱包し、それぞれ再資源化工場等への
運搬に適する状態にまとめる工程である。
【0055】図3は本発明に係わる廃棄物の資源化施設
の一実施の形態を示す構成図である。
【0056】この発明における廃棄物の資源化施設は、
貯留スペースの節減の他、施設を構成する部材点数の削
減化及びユニット化により現地組立工程の短縮化を実現
することにある。
【0057】すなわち、廃棄物の資源化施設は、大きく
分けると、収集車から搬入される廃プラスチックを本発
明設備に受入れる受入れ工程12または圧縮工程13で
圧縮した後に受入れに関与する受入れ設備20と、この
受入れ設備20で受入れた廃プラスチックを搬送・貯留
する搬送工程15及び貯留工程16に関与する立体式貯
留設備30と、廃プラスチック等が入っている包装用ご
み袋を破る破袋工程7に関与する破袋機40と、この破
袋機40で破袋され、また破袋必要なしの廃プラスチッ
クを再処理システムないし再資源化工場の再処理に合う
ように選別する選別工程18に関与する選別装置50
と、各選別装置50および必要に応じて手選別された廃
プラスチックを梱包工程19で梱包する梱包機60とに
よって構成されている。
【0058】前記受入れ設備20は、廃プラスチックを
収集した複数台の収集車21,…をそれぞれ適宜な間隔
をもって受入れる受入れバース22が設けられ、この受
入れバース22に停車する収集車21,…の定位置後方
側には各収集車21に対応してそれぞれ貯留コンテナと
なる保管容器23が設定され、各収集車21から搬入さ
れる廃プラスチックの詰め込みが可能な状態になってい
る。この保管容器23は、例えばプラスチック材料を用
いて箱状に形成され、その大きさは例えば縦・横それぞ
れ2m、奥行き4mサイズのものが使用される。保管容
器23の収集車対峙面側には、図4に示すごとく上端側
枢支形または図示矢印(イ)方向から容器入口ガイド溝
にそって閉塞する進退開閉形の蓋体23aが設けられて
いる。
【0059】この保管容器23と収集車21の間には、
再度圧縮を必要とする場合のみ例えばパッカー車などに
付設されるスクリュー形圧縮機その他従来公知の圧縮機
24が配置されている。なお、既にラッピングや紐を用
いた固縛による圧縮済み廃プラスチックである場合、或
いは収集車21の圧縮で十分である場合、必ずしも圧縮
機24を必要とするものでない。
【0060】なお、圧縮機24が備えられている場合、
収集車21から搬入される廃プラスチックは、圧縮機2
4で圧縮しつつ保管容器23に詰め込み、所要量が収容
されたとき蓋体23aを閉塞し、搬送用コントローラ
(図示せず)に詰込み完了指示を送出する。
【0061】また、受入れ設備20には貯留すべき保管
容器23を搬送し貯留するための搬送装置が設けられて
いる。この搬送装置は、保管容器後部側近傍に位置し、
かつ、廃プラスチック詰め込み方向と直交する方向に延
在するように床部側に敷設されている例えば2本の下側
ガイドレール26と天井側に設置される例えば1本の上
側ガイドレール27が配置され、これらガイドレール2
6,27間には保管容器23を搬送し、所要の立体式貯
留設備30の所要とするエリアに貯留する搬送装置本体
28が走行可能に設けられている。
【0062】この搬送装置本体28は、それぞれガイド
レール26,27間に跨るようように所要の間隔で立設
された2つのアーチ状支柱体28aと、この2つのアー
チ状支柱体28a間に掛け渡され、昇降方向および進退
方向(容器貯留方向)に移動可能なテーブル28bと、
このアーチ状支柱体28aの少なくとも1つの底部に下
側ガイドレール26と回転可能に嵌合され、アーチ状支
柱体28aに適宜な個所に付設されるモータ等の走行用
駆動源(図示せず)によって回転する駆動輪(図示せ
ず)およびアーチ状支柱体28aの残りの底部に下側ガ
イドレール26と回転可能に嵌合される従動輪(図示せ
ず)と、アーチ状支柱体28aの上部に上側ガイドレー
ル27を両側から挟むように設けられた回転ガイドロー
ラ(図示せず)と、アーチ状支柱体28aの適宜な個所
に設けられ、テーブル28bを昇降方向および進退方向
に移動させる昇降用駆動源(図示せず)および進退用駆
動源(図示せず)と、これら駆動源および走行用駆動源
の制御指示その他貯留設備全体を統括制御する前述する
搬送用コントローラが設けられている。なお、搬送用コ
ントローラは、アーチ状支柱体28aではなく、施設内
の別の位置に固定設置し、アーチ状支柱体28aに設置
されたアンテナを介して送受信し、指示内容に応じて必
要な駆動源を選択し駆動制御する。
【0063】その他、このアーチ状支柱体28aには、
下側ガイドレール26の所定位置近傍に設置されるスト
ッパーなどを介して所定位置到達を検知し搬送用コント
ローラに送出する位置検知センサなどの位置検知手段そ
の他必要な機能が設けられている。なお、位置検知手段
は、光学的に検知する場合でも容易に実現できる。
【0064】立体式貯留設備30は、搬送装置本体28
が走行する搬送ラインにそって、その何れか一方または
搬送ラインを挟むように両側に設置されている。この貯
留設備30は、保管容器23を貯留するに必要な所定の
間隔をもって間口側及び後部側に立設される棚外枠部材
31aと、これら間口側及び後部側ごとに立設される所
定数の棚外枠部材31a,…が前述する所定の間隔を確
保しつつ連結するよう掛け渡される少なくとも上部横架
部材31bとで構成され、さらに間口側と後部側の棚外
枠部材31a間に複数段の棚部材31cが掛け渡されて
いる。また、必要に応じて間口側上部横架部材31bと
後部側上部横架部材31bとの間には例えば横幅方向の
間隔および奥行方向の間隔を確保するための棚補強部材
31dが掛け渡されている。
【0065】ところで、立体式貯留設備30は、その上
部側に架設される上部横架部材31bが屋根骨組部材を
兼ねる機能をもたせ、また図示する最っとも外側(側部
及び後部)の棚外枠部材31aが壁骨組部材を兼ねる機
能をもたせることにより、貯留設備30の構成部材が屋
根及び壁の骨組みを兼ねる一体形構造とし、部材点数の
削減を図り、現地における組立て日数の短縮化を実現す
る。
【0066】さらに、貯留設備30は、図示する例えば
10mごとに屋根骨組部材となる上部横架部材31bを
含めて棚構造をユニット化し、搬送装置本体28による
貯留及び選別時の搬出を含めて例えば30m程度の搬送
ラインとなっている場合には、3つのユニット構成と
し、これらユニット設置後に例えば棚外枠部材31a上
部に上部横架部材31bの端部を繋ぎあわせるように固
定することにより、簡易に施設の組立てが可能な構成と
する。
【0067】なお、搬送装置本体28による搬送ライン
の図示右端側は、保管容器23の搬出および後記する選
別用搬送体が設置されるエリアとなるが、かかるエリア
を含めて上部横架部材31bを外側に延長させることに
より、屋根の骨組部材として利用する。
【0068】また、搬送ラインのもう一方,つまり受入
れ設備20に待機される保管容器23の設定エリアと選
別工程18に利用される選別装置50との間にも貯留設
備30を設定するが、この貯留設備30においても前述
と同様に所定の間隔をもって間口側及び後部側に立設さ
れる棚外枠部材31aと、これら間口側及び後部側ごと
に立設される所定数の棚外枠部材31a,…が前述する
所定の間隔を確保しつつ連結するよう掛け渡される少な
くとも上部横架部材31bとで構成され、そのうち上部
横架部材31bが屋根骨組部材を兼用させる必要から、
受入れ設備20側および選別用搬送体上部側に延長させ
ることにより、屋根の骨組部材として利用する。
【0069】いずれにせよ、立体式貯留設備30は、受
入れ設備20の設置スペース部分を除き、レール26の
両側にそって縦・横方向に所定エリアに区分された複数
の棚が整然と連なる立体式棚構造となっている。
【0070】図5は正面から貯留設備30を見たときの
一構成例図であって、棚外枠部材31aと上部横架部材
31bと棚部材31cとで構成される各棚32に対し、
テーブル28b上の保管容器23を貯留するときの例を
示している。
【0071】前記搬送用コントローラから棚指定のもと
に容器搬出指示を受けたとき、搬送装置本体28は該当
棚32から保管容器23を取り出し、図6の図示矢印
(ロ)方向に搬送し、図示右端の定位置で停止したと
き、昇降用駆動源の動作によってテーブル28bを所定
高さ位置に設定した後、進退用駆動源の動作によって当
該テーブル図示矢印(ハ)方向,つまり前方に押し出す
ように保管容器23を移動し、このテーブル28bより
多少低めに設定される図示矢印(二)方向に移動する選
別用搬送体41に移し替える。
【0072】この選別用搬送体41は、保管容器23を
包装用ごみ袋を破る破袋機40に導く役割をもったもの
であって、回転駆動源を含んでユニット化し、床部に設
置したとき、予め破袋機30よりも高い所定の高さに設
定するように構成する。この選別用搬送体41は、保管
容器23が所定位置に到達したとき、蓋体23aが開放
され、望ましくは所定位置停止後適当な傾斜角度で傾斜
させるなどにより、保管容器23内の廃プラスチックを
破袋機40に供給する構成となっている。
【0073】この破袋機40は、図7に示すように上下
方向の位置関係をもって選別装置50と連結することに
より、同様に一体化したユニット構成とする。
【0074】この破袋機40は、選別用搬送体41の下
流端のほぼ真下に位置し、表面上に突き出し刃42を突
出する回転体43と、この回転体43の表面から所定の
間隙を有して回転方向に伸び、かつ、回転軸方向に適宜
な間隔で配置し、廃プラスチックを落下するスリットを
形成するスリット形成体44とにより構成され、搬送体
41から供給される廃プラスチックが回転体43とスリ
ット形成体44との間に入ってきたとき、突き出し刃4
2でごみ袋を引き千切るように破って内部の廃プラスチ
ックを外に出して落下させる機能をもっている。
【0075】なお、図7に示す破袋機40は、理解を促
すために一例として図示したまでであって、この構成に
限定されるものではない。また、全くごみ袋無しの廃プ
ラスチックの収集の場合には破袋機3を必要としないこ
とは言うまでもない。
【0076】前記選別装置50は、破袋機通過後の廃プ
ラスチックを再処理システムないし再資源化工場の再処
理に合うように選別するものであって、貯留設備内の占
有面積を縮小する意味から破袋機40のほぼ真下に配置
され、例えば縦方向に多段式とした揺動選別装置が使用
される。
【0077】この多段式揺動選別装置の各段の構成は、
所定の円軌跡,例えば図示矢印(ホ)に示すような円運
動を行う揺動発生源51と、この揺動発生源51の軸体
に遊動可能に枢支され、揺動発生源51の円運動に伴っ
て両端が上下方向に揺動可能に設けられた揺動板52
と、この揺動板52により選別された廃プラスチックを
所定方向に導くガイド部材53とで構成されている。
【0078】この選別装置は、揺動発生源51の円運動
に伴う揺動板52の揺動作用により、破袋機通過後の廃
プラスチックのうち、比較的重い材料,例えばボトル類
プラスチックを図示左端である下側に移動させ、比較的
軽い材料例えばフイルム類プラスチックを図示右端であ
る上側に移動させつつ選別していく機能をもっており、
しかも多段化配列構成とすることにより、省スペースで
効率的に選別するものである。
【0079】なお、各揺動板52の中心部近傍に異物除
去用の複数の篩孔54が形成され、各揺動板52の揺動
時に篩孔54にて廃プラスチック中に含む例えばガラス
屑等を篩うことにより選別し、下部ガイド部材53a−
53a間に導く構成となっている。
【0080】また、他の選別装置としては、例えば図8
に示すような風力式選別装置を用いてもよい。搬送体ま
たは破袋機40から供給される廃プラスチックに対し、
横方向に形成されている吹込み口55から所要速度の風
量を吹き込み、ガイド部材56を挟んで吹込み口55に
近い側に比較的重い材料,例えばボトル類プラスチック
を降下させ、吹込み口55に遠い側に比較的軽い材料例
えばフイルム類プラスチックを降下させる構成である。
【0081】なお、風力式選別装置を用いた場合でも、
破袋機40と風力式選別装置とを上下方向の位置関係を
もって破袋機40と風力式選別装置とを連結すれば、前
述同様に一体化したユニット構成とすることができる。
【0082】さらに、以上のように選別装置50を用い
てボトル類プラスチックとフイルム類プラスチックとを
選別し、図3に示すようにボトル類を含む高重量系プラ
スチック搬送ルート57aと軽重量系プラスチックであ
るフイルム類プラスチック搬送ルート57bとに分け、
所要の場所まで搬送し、人手による選別作業により、最
終的にPETボトルプラスチックとPETボトル以外の
ボトルを含むフイルム系プラスチックに選別し、それぞ
れ対応する梱包機60に導く構成となっている。
【0083】この梱包機60は、一般的に使用されてい
る梱包機,つまり圧縮および固縛可能なPETボトル梱
包機その他のプラスチック梱包機が用いられる。
【0084】次に、以上のような廃棄物の資源化施設の
動作について説明する。
【0085】先ず、初期状態において、搬送用コントロ
ーラは、立体式貯留設備30を構成する各棚32ごとに
設置される例えば光学系の容器有無確認手段からの容器
有無情報を取り込んでいるので、何れの棚32に保管容
器23が存在するか否かを把握している。また、搬送用
コントローラは、例えばシーケンスプログラムなどによ
り、何れの順番で各棚32に保管容器23を貯留してい
くか、何れの順番で貯留された保管容器23を搬出する
か等の運転スケジュールのもとに運用する。
【0086】以上の状態において、廃プラスチックを収
集した収集車21が受入れ設備の所定位置に入ってくる
と、保管容器23が開蓋状態で待機しており、しかも保
存容器23と定位置停止の収集車21との間に圧縮機2
4が設置されているので、収集車21から搬入される廃
プラスチックが圧縮機24により圧縮されながら保管容
器23に詰め込まれていく。この保管容器23に所要量
の廃プラスチックが収容されたとき蓋体23aを閉塞
し、搬送用コントローラに詰込み完了指示を送出する。
【0087】ここで、搬送用コントローラは、搬送装置
本体28に対し、何れの受入れ部分から予め定める順序
に基づき立体式貯留設備30の何れの棚32に貯留すべ
きかの指示データを与える。この搬送装置本体28は、
走行用駆動源の動作のもとにガイドレール26,27に
そって走行し、受入れ設備20の受入れ部分に来たと
き、その受入れ部分に設置されるストッパーなどを介し
て所定位置到達を検知し搬送用コントローラに送出す
る。ここで、搬送用コントローラは、昇降用駆動源に指
示を出し、テーブル28bを所定高さ位置に設定した
後、貯留方向進退用駆動源に指示を出し、テーブル28
bを前進させて保管容器23の下側から持ち上げるよう
にすくい取って所定位置に後退させる。
【0088】しかる後、搬送装置本体28は、走行用駆
動源の動作のもとにガイドレール26,27にそって所
要の棚位置まで走行して停止する。引き続き、昇降用駆
動源の動作のもとに、テーブル28bを該当棚32の高
さ位置に設定し、貯留方向進退用駆動源の動作のもとに
棚32に保存容器23を貯留する(図5参照)。この場
合、テーブル28bは、棚位置よりも多少高目の状態で
棚32に収納し、所定位置まで収納したときに多少下げ
ることにより、該当棚32に保管容器23を貯留する。
【0089】その後、搬送用コントローラからある棚3
2の保管容器23を取り出す旨の指示を受けると、搬送
装置本体28は、その該当棚32に走行し、前述と同様
に昇降用駆動および貯留方向進退用駆動源の動作のもと
に当該棚32から保管容器23をすくい上げるように持
ち上げて所定位置まで後退し、しかる後、図6に示すご
とく図示矢印(ロ)方向に搬送し、図示右端の定位置で
停止する。そして、昇降用駆動源の動作によってテーブ
ル28bを所定高さ位置に設定した後、テーブル28b
上の保管容器23を選別用搬送体41に移し、包装用ご
み袋を破る破袋機40まで搬送し、保管容器23内の廃
プラスチックを破袋機40に供給する。
【0090】この破袋機40は、選別用搬送体41の下
流端から落ちてくる廃プラスチックを回転体43とスリ
ット形成体44との間に取り込み、回転体43に突出す
る突き出し刃42でごみ袋を引き千切るように破り、隣
接するスリット形成体44の間からごみ袋やごみ袋以外
の廃プラスチックを落としていき、多段式揺動選別装置
50に導く。
【0091】この多段式揺動選別装置50では、図7に
示すように揺動発生源51の円運動に伴う揺動板52の
揺動作用により、破袋機通過後の廃プラスチックのう
ち、比較的重いボトル類プラスチックを図示左端である
下側に移動させ、比較的軽いフイルム類プラスチックを
図示右端である上側に移動させつつ選別する。そして、
ここで選別された廃プラスチックは、ボトル類を含む高
重量系プラスチック搬送ルート57aと軽重量系プラス
チックであるフイルム類プラスチック搬送ルート57b
とに分け、所要の場所まで搬送する。ここで、高重量系
プラスチック搬送ルート57aで搬送される廃プラスチ
ックには、ボトル類の他、固形プラスチック、プラスチ
ック以外のものも含むので、人手による選別作業によ
り、プラスチック異物(例えばプラスチック以外のも
の、金属材料、おもちゃ、鞄等)を除外する一方、残っ
たボトル類プラスチックの中にもPETボトルプラスチ
ックとPETボトル以外のボトルとがあるので、手選別
或いは画像認識その他の自動選別手段により選別し、P
ETボトル以外のボトル類その他必要なプラスチックを
フイルム系プラスチック搬送ルート57bに合流させ、
PETボトル系とフイルム系に分けてそれぞれ対応する
梱包機60に搬送する。
【0092】これら梱包機では、それぞれのルート57
a,57bから選別搬送されてくる廃プラスチックを四
方から圧縮し、紐等で固縛することにより梱包し、それ
ぞれ再資源化工場に出荷する。
【0093】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、立体式貯留設備30は、その上部側に架設される上
部横架部材31bが屋根骨組部材を兼ねる機能をもた
せ、また外側の棚外枠部材31aが壁骨組部材を兼ねさ
せることにより、施設を構成する部材点数を大幅に削減
でき、しかも貯留設備30を設置することにより、上部
横架部材31b及び棚外枠部材31aが屋根及び壁の骨
組み部材が不要になるので、その分の組立工数が減り、
現地における組立て日数の短縮化及び建築費の低減化を
実現できる。
【0094】さらに、屋根骨組部材となる上部横架部材
31bを含めて棚構造を複数のユニットの組合せとすれ
ば、複数のユニットを設置し連結するだけで、迅速に貯
留設備30を構築できる。
【0095】さらに、破袋機40と選別装置50とを上
下方向に連なる一体化したユニットの構成とすれば、従
来のように破袋機を3階に設置し、選別装置を2階に設
置するといった複雑な設置構成とすることがなく、また
施設を高層化せずに設置できる。
【0096】さらに、選別用搬送体41についても、回
転駆動源および支持台を含めて予め破袋機よりも上部の
所定高さとなるようにユニット化し、前記破袋機と選別
装置との一体化したユニットを含めて、単に所定位置に
設置するだけで施設を構築でき、施設の組立て施工期間
が大幅に短縮でき、建築コストの低減化に大きく貢献す
る。
【0097】また、床部から天井方向に所要のエリアに
区分けした複数段の棚32,…を形成し、しかも搬送ラ
インを挟んで両側に整然と立体式棚32を配置した立体
式貯留設備30を設けたので、収集車21から搬入され
保管容器23に詰込んだ廃プラスチックを高さ方向に順
次積み上げ方式に貯留することができ、従来に比較し少
ない占有スペースで多量の廃プラスチックを貯留でき
る。
【0098】また、廃プラスチックを貯留するに際し、
保管容器23の手前に圧縮機24を配置し、収集車21
から搬入された廃プラスチックを圧縮機24で圧縮し、
保管容器23に詰込むようにしたので、立体式貯留設備
30による貯留を含めて、従来よりも格段に多量の廃プ
ラスチックを貯留できる。
【0099】因みに、従来の貯留設備では、収集車で収
集した廃プラスチックを貯留ヤードに広げた状態で貯留
することから、廃プラスチックは1m当り0.05ト
ンしか貯留できない。その結果、例えば40トンの廃プ
ラスチックを搬入したとき、1m高さに均一に貯留した
としても、800m(例えば20m×40m)の床貯
留面積を必要とする。これに対し、本発明による貯留設
備では、保管容器13の手前に簡易な圧縮機24を配置
し、保存容器23に圧縮しながら詰込むので、1m
り0.15トン程度貯留でき、その後、立体式貯留設備
30に貯留するので、図9に示すように従来の受入れ貯
留ヤード(へ)に対し、図示点線矢印のごとくほぼ3分
の1の面積の受入れ貯留ヤード(ト)に縮小させること
ができる。しかも、保管容器23に廃プラスチックを詰
込んで棚式に整理するので、衛生面ないし環境面からも
優れたものとなる。
【0100】また、破袋機40および選別装置50を縦
方向に配置する一方、この選別装置50として縦方向に
多段配列の多段式揺動選別装置を設けることにより、少
ない床占有面積でごみ袋の破断および廃プラスチックを
所要の種類に選別することができる。
【0101】さらに、立体式貯留設備30の各棚32か
ら取り出した保管容器23は、搬送装置本体28にて所
定の高さ位置,つまり次工程に相当する高さ位置に設定
するので、廃プラスチックを速やかに次工程である破袋
機40に搬送供給でき、複雑な設備を備えることなく、
保管容器23を円滑に後続工程に進めることが可能であ
る。
【0102】なお、上記実施の形態では、立体式貯留設
備30として、保管容器23を貯留するに必要なエリア
に区分された固定式の棚32の縦横配列構成としたが、
例えば図10に示すように、組をなす無終端搬送帯33
に所定の間隔でテーブル34を取付け、最下位の所定点
に到達し、かつ、保管容器なしのとき、チェーン,ベル
ト等その他前記搬送装置本体28から保管容器23をテ
ーブル34上に貯留し、最上位の所定点に到達したと
き、駆動チェーンその他の搬送体41に移し替えるよう
にすれば、保管容器23を円滑に破袋機40に搬送でき
る。
【0103】また、図11に示すように、サイロ式建屋
71内にテーブル72を可変ピッチとするテーブルリフ
タ(図示せず)を設け、収集車21から搬出される廃プ
ラスチック73を搬入装置(図示せず)により建屋内下
位のテーブル72に押し込み、テーブルリフタの上昇動
作により上部方向に移送するに従ってテーブル間ピッチ
を狭めながら圧縮し、最上位に達したとき、押出し機構
74で搬送体41に押出し、破袋機・選別装置モジュー
ル75に供給する構成である。
【0104】なお、本明細書において「圧縮梱包する」
というのは、実施形態に示すように保管容器に廃プラス
チックを押込み、保管容器を含め廃プラスチックを圧縮
梱包状態にしている場合のみならず、圧縮した廃プラス
チックをフイルムでラップした状態や圧縮廃プラスチッ
クを紐や番線(針金)で縛った状態等,圧縮廃プラスチ
ックがバラバラにならない状態であることの全てを含む
ものである。
【0105】なお、本願発明は、上記実施の形態に限定
されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変
形して実施できる。また、各実施の形態は可能な限り組
み合わせて実施することが可能であり、その場合には組
み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の
形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、
開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種
々の発明が抽出され得る。例えば実施の形態に示される
全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで
発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施
する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるも
のである。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、立
体式保管設備の構成部材を用いて屋根、壁等の骨組材の
兼用化することにより、部材点数の削減により、建築コ
ストの低減化及び組立て施工期間の短縮化を図ることが
できる。
【0107】また、本発明は、施設構成部分を極力機能
別にユニット化することにより、簡易、かつ、迅速に施
設を構築でき、同様に建築コストの低減化及び組立て施
工期間の短縮化を図ることができる。
【0108】さらに、本発明は、廃棄物の資源化処理設
備を大型化することなく、縦横に多数の棚をもつ立体式
保管設備に廃棄物を詰込んだ保管容器を貯留する構成で
あるので、従来に比べて廃棄物の保管床面積を大幅に縮
小でき、多量の廃プラスチックを効率的に貯留し選別等
の資源化処理を実現できる。
【0109】さらに、本発明は、立体式保管設備から搬
出した保管容器を次工程高さ位置に設定し、廃プラスチ
ックの落下を利用しつつ、破袋および選別し、しかも破
袋機と縦方向に多段化配列構成の選別装置とをユニット
化することにより、小設置スペースで選別でき、また単
に所定位置に設置するだけで施設を構築でき、施設の組
立て施工期間が大幅に短縮でき、建築コストの低減化、
さらに施設の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る資源化施設を実現するための資
源化方法を説明するするための工程図。
【図2】 本発明に係る資源化施設を実現するための他
の資源化方法を説明するための処理工程図。
【図3】 本発明に係る廃棄物の資源化施設の一実施の
形態を示す構成図。
【図4】 廃棄物を保管容器に詰込む簡易圧縮機を説明
する図。
【図5】 搬送装置を用いて立体式貯留設備の棚に保管
容器を貯留するときの位置関係を示す図。
【図6】 立体式貯留装置の棚から取り出した保管容器
の次工程への搬送経路を説明する図。
【図7】 破袋機と選別装置とを縦方向に連結してユニ
ット構成とした図。
【図8】 選別装置の他の構成例を示す図。
【図9】 本発明貯留設備と従来貯留設備の床占有面積
の大小関係を説明する図。
【図10】 立体式貯留設備の他の例を示す構成図。
【図11】 立体式貯留設備の更に他の例を示す構成
図。
【図12】 従来の資源化方法を説明する図。
【図13】 従来の廃棄物の貯留設備を説明する図。
【図14】 従来の廃棄物における破袋及び選別設備の
配置構成図。
【符号の説明】
20…受入れ設備 21…収集車 23…保管容器 24…圧縮機 26,27…ガイドレール 28…搬送装置本体 30…立体式貯留設備 31a…棚外枠部材 31b…横架部材 31c…棚部材 32…棚 40…破袋機 41…選別用搬送体 50…選別装置 60…梱包機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29B 17/00 B65G 1/04 501 B65F 5/00 1/14 E B65G 1/04 501 B09B 5/00 L 1/14 ZABQ (72)発明者 秋保 慶志 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山崎 茂樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 西名 慶晃 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 長田 容 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3E025 AA04 AA07 CA00 CA01 CA05 CA20 DC01 DC07 DF10 EA01 EA06 EB10 3F022 EE05 FF01 LL05 MM01 MM26 MM27 MM35 NN51 QQ11 4D004 AA07 AA10 AA46 CA01 CA03 CA12 CB11 CB45 CB50 4D067 EE04 EE13 EE14 GA08 GA10 GA16 GA18 4F301 AA25 BF08 BF26 BF40 BG31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般廃棄物や産業廃棄物を資源化するた
    めに貯留する廃棄物の資源化施設において、 搬入される前記廃棄物を受入れ搬送する搬送ラインの何
    れか一方または両側に、所定のエリアごとに棚外枠部材
    で区分され、かつ、隣接する棚外枠部材間の高さ方向に
    前記廃棄物を貯留するための複数の棚を設け、また前記
    所定のエリアを維持するために複数の棚外枠部材の上部
    を連結する上部横架部材を設けた立体式貯留設備が配置
    され、 前記上部横架部材が前記施設の屋根骨組部材を兼ねるよ
    うに構成したことを特徴とする廃棄物の資源化施設。
  2. 【請求項2】 前記立体式貯留設備を構成する棚外枠部
    材のうち、最も外側に位置する棚外枠部材が前記施設の
    壁骨組部材を兼ねるように構成したことを特徴とする請
    求項1記載の廃棄物の資源化施設。
  3. 【請求項3】 前記上部横架部材は、前記貯留設備の棚
    外枠部材を越えて前記貯留設備以外の所定の機能エリア
    まで延長させ、前記施設の屋根骨組部材を兼ねるように
    構成したことを特徴とする廃棄物の資源化施設。
  4. 【請求項4】 一般廃棄物や産業廃棄物を資源化するた
    めに貯留する廃棄物の資源化施設において、 所定のエリアごとに区分され、かつ、各所定エリアの高
    さ方向に複数の棚を設けた立体式貯留設備と、 搬入される前記廃棄物を、前記立体式貯留設備における
    指定された棚に貯留し、また任意の時期に当該棚に貯留
    された廃棄物を搬出する廃棄物用搬送装置と、 この搬送装置で搬出された廃棄物を受け取って所定方向
    に導く所定高さの選別用搬送装置と、 この選別用搬送装置の下流端のほぼ真下に配置され、当
    該搬送装置の下流端から落下してくる廃棄物の入ってい
    る袋を破る破袋機およびこの破袋された廃棄物を選別す
    る選別装置を一体化した選別ユニットとを備えたことを
    特徴とする廃棄物の資源化施設。
  5. 【請求項5】 一般廃棄物や産業廃棄物を資源化するた
    めに貯留する廃棄物の資源化施設において、 搬入される前記廃棄物を受入れ搬送する搬送ラインの何
    れか一方または両側に、所定のエリアごとに棚外枠部材
    で区分され、かつ、隣接する棚外枠部材間の高さ方向に
    前記廃棄物を貯留するための複数の棚を設け、また前記
    所定のエリアを維持するために複数の棚外枠部材の上部
    を連結する上部横架部材を設けた立体式貯留設備と、 搬入される前記廃棄物を、前記立体式貯留設備における
    指定された棚に貯留し、また任意の時期に当該棚に貯留
    された廃棄物を搬出する廃棄物用搬送装置と、 この搬送装置で搬出された廃棄物を受け取って所定方向
    に導く所定高さの選別用搬送装置と、 この選別用搬送装置の下流端のほぼ真下に配置され、当
    該搬送装置の下流端から落下してくる廃棄物の入ってい
    る袋を破る破袋機とこの破袋された廃棄物を選別する選
    別装置とを一体化した選別ユニットとを備えたことを特
    徴とする廃棄物の資源化施設。
  6. 【請求項6】 予め定める所定の長さの前記上部横架部
    材で複数の前記棚外枠部材の上部を連結し、前記貯留設
    備を前記複数の所定エリアごとにユニット化することを
    特徴とする請求項1または請求項5に記載の廃棄物の資
    源化施設。
  7. 【請求項7】 前記廃棄物は前記貯留設備における棚に
    貯留する前に圧縮梱包されていることを特徴とする請求
    項1,4,5の何れか一項に記載の廃棄物の資源化施
    設。
  8. 【請求項8】 前記選別用搬送装置は、予め前記破袋機
    よりも所定の高さに位置するようにユニット化すること
    を特徴とする請求項4または5に記載の廃棄物の資源化
    施設。
  9. 【請求項9】 前記選別装置は、少なくともボトル類プ
    ラスチックとフイルム類プラスチックに選別する複数の
    選別手段から構成され、かつ、複数の選別手段は、高さ
    方向に多段に配列されたことを特徴とする請求項4また
    は5に記載の廃棄物の資源化施設。
  10. 【請求項10】 前記選別装置の各選別手段は、揺動選
    別手段であることを特徴とする請求項9記載の廃棄物の
    資源化施設。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224441A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Junji Tada 廃材処理設備

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