JP2003160207A - 廃プラスチックの受入れ方法及びその受入れ施設 - Google Patents

廃プラスチックの受入れ方法及びその受入れ施設

Info

Publication number
JP2003160207A
JP2003160207A JP2001358170A JP2001358170A JP2003160207A JP 2003160207 A JP2003160207 A JP 2003160207A JP 2001358170 A JP2001358170 A JP 2001358170A JP 2001358170 A JP2001358170 A JP 2001358170A JP 2003160207 A JP2003160207 A JP 2003160207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
waste plastic
receiving
facility
sorting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001358170A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Yoshinaga
陽一 吉永
Yoshiaki Nishina
慶晃 西名
Yasushi Akiyasu
慶志 秋保
Shigeki Yamazaki
茂樹 山崎
Hiroshi Osada
容 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2001358170A priority Critical patent/JP2003160207A/ja
Publication of JP2003160207A publication Critical patent/JP2003160207A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Refuse Collection And Transfer (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃プラスチックを効率的に収容し貯留す
ることにある。 【解決手段】 収集された廃プラスチックを所要の受入
れエリアに投下した後、圧縮機14により受け入れエリ
アの一側部から廃プラスチックを押付けながら、開扉状
態にあるコンテナ15に収容し、その後、開状態にある
扉を閉塞する。この圧縮収容された廃プラスチックのコ
ンテナを受入れ施設内に配設される昇降装置17に移
し、所定高さ位置に設定する。さらに、所定高さ位置に
設定されたコンテナを搬送設備の構成である移載装置3
2に移載し、複数の棚が縦横に配列された貯留棚設備2
1,22の所要とする棚に搬送し、コンテナを貯留す
る。つまり、廃プラスチックを圧縮してコンテナに収容
し、施設内に供給し、施設内の所要の棚に貯留する廃プ
ラスチックの受入れ施設である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物、産業
廃棄物などの廃棄物中に含まれるプラスチック系廃棄物
(以下、廃プラスチックと指称する)を受入れ貯留する
廃プラスチックの受入れ方法およびその受入れ施設に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の廃棄物受入れ施設は、廃棄物搬入
側に複数の棚を備えた搬入側棚設備と、廃棄物搬出側に
複数の棚を備えた搬出側棚設備と、これら両棚設備間に
形成される空間部分に配設され、水平方向および上下方
向に自在に移動し所要の棚に廃棄物を貯留するスタッカ
クレーンとによって構成されている。そのうち、廃棄物
搬入側棚設備としては、廃棄物を回収した収集車が搬入
する搬入フロアと隣接する側に複数の投入用棚が設定さ
れ、各投入用棚の直下にはそれぞれコンテナを載置され
た搬入棚が配設されている(特許第3137915号公
報)。
【0003】ところで、このような廃棄物受入れ施設で
は、缶、瓶、ペットボトル等の廃棄物を回収した収集車
が施設搬入フロアで後退移動し、所定位置に達したと
き、収集車から回収した廃棄物を落下させて該当投入用
棚直下のコンテナ内に収容する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような廃棄物の受入れ施設では、缶,瓶,廃プラスチッ
ク等が混在した廃棄物を落下させてコンテナに収容する
ことから、以下のような幾つかの問題点が指摘されてい
る。
【0005】(1) 缶,瓶、廃プラスチック等が混在
した廃棄物を落下させてコンテナに収容するので、廃プ
ラスチックに割れたガラスが付着し後行程の分別作業の
危険性も予想される。
【0006】(2) また、廃プラスチックなどの場合
は嵩密度が小さいことから、廃プラスチックを効率的に
収容できない問題があり、ひいては保管するために相当
多くの棚が必要となり、ひいては棚設備の大型化が避け
られない。
【0007】(3) 缶,瓶、廃プラスチック等を含む
廃棄物の中からびん,缶とプラスチック系廃棄物とを分
別し、さらにびんと缶との選別、廃プラスチックからP
ETボトルを選別する必要があることから、選別拠点が
分散的に構築しなければならず、効率的、かつ、集中的
に選別作業を実施できない問題がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、廃プラスチックを効率的に収容し貯留する廃プラス
チックの受入れ方法およびその受入れ施設を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1) 上記課題を解決
するために、廃プラスチックを収集し、この収集された
廃プラスチックを受入れ施設に受入れる本発明に係る廃
プラスチックの受入れ方法は、前記収集された廃プラス
チックを所要の受入れエリアに投下する投下行程と、こ
の投下行程により投下された廃プラスチックを受け入れ
エリアの一側部から押圧し圧縮する圧縮行程と、この圧
縮された廃プラスチックを開扉状態にあるコンテナ内に
収容し、当該開状態にある扉を閉塞するコンテナ収容行
程とを設け、前記廃プラスチックの収容されたコンテナ
を前記受入れ施設に搬入する廃プラスチックの受入れ方
法である。
【0010】この発明の廃プラスチックの受入れ方法
は、以上のような行程をとることにより、収集車で収集
された廃プラスチックを受入れエリアに投下した後、当
該受入れエリアの一側部から廃プラスチックを押し付け
ながら開扉状態にあるコンテナに収容し、当該開状態に
ある扉を閉塞することから、廃プラスチックが圧縮され
た状態でコンテナに収容することが可能である。このこ
とは、受入れ貯留施設に効率的に貯留でき、多量の資源
化用廃プラスチックを確保することが可能である。
【0011】なお、以上のような構成の受入れ方法に新
たに、コンテナ収容行程により圧縮収容された廃プラス
チックのコンテナを前記受入れ施設内に配設される昇降
装置に移して所定位置に設定する定位置設定行程と、複
数の棚が縦横に配列された貯留棚設備が設けられ、前記
定位置設定行程で所定位置に設定されたコンテナを移載
装置で受け取り、前記貯留棚設備の所要の棚に搬送する
搬送行程と、この搬送行程によって搬送するコンテナを
前記所要の棚に収納し貯留する貯留行程とを設けること
により、定位置設定行程により圧縮収容されたコンテナ
を所定高さ位置に設定すると、搬送行程に利用する移載
装置とほぼ同一高さとなるので、当該移載装置では、昇
降装置上のコンテナを容易に取込むことが可能となる。
【0012】さらに、本発明に係る廃プラスチックの受
入れ方法は、以上のような行程に新たに、貯留棚設備の
各棚に貯留されているコンテナを搬出し、このコンテナ
内の廃プラスチックから異物を分別する分別行程を設け
ることにより、廃プラスチックを一個所に集めて効率
的、かつ、集中的に分別作業を実施することが可能であ
る。
【0013】(2) 本発明に係る廃プラスチックの受
入れ施設は、収集された廃プラスチックを受入れるゲー
トを備えた受入れホッパーと、この受入れホッパーのゲ
ート側に隣接して配設され、廃プラスチックを収容する
ためのコンテナと、受入れホッパーのゲートとは反対側
に設置され、このゲートの開時、前記受入れホッパー内
の廃プラスチックを押し付けて前記ゲートの開部分から
コンテナ内に収容する圧縮機と、複数の棚が縦横に配列
された複数列の貯留棚設備と、複数列の貯留棚設備間に
移動可能に設けられ、圧縮機によって圧縮収容されたコ
ンテナを受け取って前記貯留棚設備の所要とする棚に搬
送し収納する搬送設備とを設けた構成である。
【0014】本発明は、以上のような構成とすることに
より、収集車から投下された廃プラスチックが受入れホ
ッパーに溜まると、受入れホッパーのゲートを開放し、
ゲートとは反対側に設置される圧縮機により廃プラスチ
ックを押し付けながらホッパーゲートを通ってコンテナ
内に収容するので、コンテナ内に十分に圧力を加えた状
態で廃プラスチックを収容することが可能となる。
【0015】しかも、コンテナに廃プラスチックを収容
後、当該コンテナを水平方向および上下方向に自在に移
動する搬送設備に移載し、搬送専用コントローラ等の指
示のもとに搬送し、貯留棚設備の所要とする棚に導き、
この棚内にコンテナを収納し、所要の期間に渡って貯留
するので、多量の廃プラスチックを貯留棚設備に効率的
に貯留することが可能であり、ひいては多量の資源化用
廃プラスチックを集中的に貯留し確保できる。
【0016】また、以上のような構成に新たに、圧縮機
により圧縮収容されたコンテナを受け取り、搬送設備の
取込み高さ位置まで上昇させる昇降装置を設け、搬送設
備によるコンテナの取込み移載を可能にすれば、当該搬
送設備は、例えばコンテナ把持用部材を伸ばして昇降装
置からコンテナを容易に取り込むことが可能となり、小
さなスペースを有効に生かしながら搬送設備に移載する
ことが可能となる。
【0017】(3) また、本発明に係る廃プラスチッ
クの受入れ施設は、前記(2)の構成に新たに、搬送設
備によって所要の棚から搬出されるコンテナを受取り、
所定の分別位置に搬送する分別用搬送手段と、この分別
用搬送手段により分別位置に設定されたコンテナから投
下される廃プラスチックからPETボトルを含む異物を
分別する分別装置とを設ければ、必要なときに各棚から
コンテナを取出し、分別用搬送手段によって分別位置に
設定し、分別装置を用いてコンテナから投下される廃プ
ラスチックから容易に異物を分別することが可能であ
り、また少ないスペースを活用して廃プラスチックを効
率的、集中的に分別することが可能である。
【0018】(4) なお、前記コンテナとしては、受
入れホッパーのゲートに面する側およびその反対面にそ
れぞれ開閉機構が設けられ、圧縮機による廃プラスチッ
クの圧縮収容時、ゲートに面する側の開閉機構を開状態
に設定し、一方、分別等の排出時に反対面の開閉機構を
開状態に設定するので、廃プラスチックの収納および分
別排出に容易、かつ、有効に利用することが可能であ
る。
【0019】また、前述する圧縮機による廃プラスチッ
クの圧縮としては、コンテナを貯留する貯留棚設備を備
える受入れ施設に供給する前の段階で行うようにすれ
ば、受入れ施設の余分なスペースを不要にでき、また廃
プラスチックを完全に圧縮化した状態で受入れ施設に供
給し、貯留棚設備に貯留できるので、廃プラスチックを
効率的に貯留することが可能となる。
【0020】さらに、前記分別装置としては、分別用搬
送手段の下流側のほぼ真下に配置され、当該分別用搬送
手段の下流端から投下されてくる廃プラスチックの入っ
てくる袋を破る破袋機と、この破袋を含む廃プラスチッ
クからPETボトルを含む異物を分別する揺動分別装置
または風力式分別装置の分別機構とを備えることによ
り、縦方向配置とし、幅方向に占有スペースを小さくし
て廃プラスチックの分別処理を実行できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1は本発明に係わる廃プラスチックの受
入れ施設を実現するための受入れ方法を説明する図であ
る。
【0023】廃棄物の資源化は、各自治体で定める規則
に従って分別収集の形態が異なるが、現状では、缶、び
んと廃プラスチック(PETボトルを含むプラスチック
系廃棄物)とに分別して収集する場合が多い。従って、
収集車が収集してくる嵩密度の小さい廃プラスチックを
いかに効率的に受入れるかが重要となる。また、廃プラ
スチックにおいても、固体系プラスチックとフィルム系
プラスチックとが混在しており、資源化の観点から適切
に分別することが必要である。なお、固体系プラスチッ
クにはプラスチックボトルやプラスチック固形物等が含
まれ、そのうちプラスチックボトルは、その殆んどがP
ETを原料とするいわゆるペットボトルで占めており、
またプラスチック固形物には、その他のボトルの他、プ
ラスチックケース等の硬質プラスチック製品等がある。
一方、フイルム系プラスチックには、包装用ごみ袋等の
フィルム状のプラスチック、トレー系プラスチック等が
含まれている。
【0024】ところで、以上のような廃プラスチック
は、何れも嵩密度が小さいことから、廃プラスチックを
効率的に収容できず、また収集車が廃プラスチックを収
集してくる場合でも多少押し込まれた状態で受入れ施設
に搬入されてくるが、受入れ施設内に投下したとき、も
との状態に戻って膨大化する傾向にあることから、取扱
い作業上非常に不便なものである。
【0025】本発明方法は、以上のような状況を踏まえ
つつ実現したものであり、以下、具体的に説明する。
【0026】本発明方法においては、収集車で収集され
てきた廃プラスチックを受入れホッパー内に投下する受
入れエリア投下行程Aと、この投下行程Aによってホッ
パー内に投下された廃プラスチックを圧縮しつつコンテ
ナに収容するコンテナ圧縮収容行程Bと、この圧縮収容
行程Bで圧縮収容された廃プラスチックのコンテナを、
貯留施設C内に配設された昇降装置に載置して所定高さ
位置まで上昇させるコンテナ定位置設定行程Dと、この
コンテナ定位置設定行程Dにより所定高さ位置に設定さ
れたコンテナを受け取って水平方向および上下方向に自
在に搬送する搬送行程Eと、複数の棚が縦横に配列され
た棚設備が設けられ、前記搬送行程Eによって所要の棚
に収納されるコンテナを貯留する貯留行程Fと、この貯
留行程Fで貯留されたコンテナを搬出し分別処理する分
別行程Gとからなる一連の処理行程をとっている。
【0027】前記コンテナ圧縮収容行程Bは、受入れホ
ッパーの一側面側に圧縮機が配設され、ホッパーの反対
面側には両面側に開閉扉をもったコンテナが配置されて
いる。このコンテナは搬送体上に載置されている。廃プ
ラスチックの圧縮収容時、ホッパー反対面側のホッパー
ゲートおよびこのホッパーゲート側と対峙する面側のコ
ンテナの開閉扉を開放状態に設定する。この状態におい
て、圧縮機を用いて廃プラスチックを圧縮しながら開状
態にあるコンテナに順次収容する。廃プラスチックがコ
ンテナ内に十分な圧縮状態で収容されたとき、開状態に
ある扉を閉じる。引き続き、搬送体を搬送させつつ載置
中のコンテナを受入れ施設内の昇降装置上に移すことに
より、コンテナ圧縮収容行程Bが終了する。
【0028】コンテナ定位置設定行程Dとしては、リフ
タなどの昇降装置が配置され、搬送体から受け取ったコ
ンテナを所定の高さ位置まで上昇させる行程である。こ
れは、搬送設備が昇降装置上のコンテナを比較的容易に
受取り可能な位置を意味する。
【0029】搬送行程Eは、前記棚設備と所定の距離を
隔てて水平方向および上下方向に自在に移動するスタッ
カークレーン等の移載装置が設けられ、所定の高さ位置
に存在するコンテナを取り込み、搬送用コントローラ等
の棚指定データのもとに水平方向および上下方向に移動
し、棚設備の指定棚に搬送し、当該棚内にコンテナを収
納する行程である。
【0030】貯留行程Fは、複数の棚が縦横に配列され
た複数列の貯留棚設備が設けられ、搬送行程Eで搬送収
納されたコンテナを所要の期間,つまり搬出指令を受け
るまでの期間にわたって各棚に貯留する行程である。
【0031】分別行程Gは、貯留棚設備の該当棚からコ
ンテナを搬出する分別用搬送手段と、この分別用搬送手
段により搬出されてくるコンテナの開扉によって落下さ
れてくる廃プラスチックうち、例えば廃プラスチックが
入っているごみ袋などを破って外に出す破袋手段と、こ
の分別用搬送手段によって搬出されてくるコンテナの開
扉により落下されてくる廃プラスチックまたは破袋手段
による破袋後の廃プラスチックを揺動選別装置または風
力選別装置により分別する分別手段とからなり、この分
別手段により廃プラスチックからPETボトル、かば
ん、硬質プラスチック、プラスチック以外の製品等の異
物を分別する行程である。
【0032】従って、以上のような廃プラスチックの受
入れ方法の一実施の形態によれば、所要の受入れエリア
に落下させた嵩張っている廃プラスチックを受入れ施設
内に搬入する前に圧縮行程B1により圧縮しながらコン
テナ内に収容するので、多量の廃プラスチックを押付け
つつコンテナに収容することができる。また、受入れ施
設Cに供給する前の段階で廃プラスチックをコンテナ詰
めするので、受入れ施設Cとしては、廃プラスチックを
効率的に貯留でき、多量の資源化廃プラスチックを集中
的に貯留し管理することができる。
【0033】また、コンテナ収容行程B2により圧縮収
容された廃プラスチックのコンテナを受入れ施設C内に
配置される昇降装置に移し、該コンテナを所定高さ位置
に設定した後、コンテナを搬送する搬送行程Eに用いる
移載装置に取込み、所要とする棚に搬送するので、非常
に少ないスペースでコンテナを移載装置に移すことが可
能である。
【0034】さらに、貯留行程Fで貯留されたコンテナ
を搬出し、分別行程Gにてコンテナ内の廃プラスチック
から上述する異物を分別するので、効率的、かつ、集中
的に分別処理することができる。
【0035】図2ないし図4は本発明に係わる廃プラス
チックの受入れ施設の一実施の形態を示す構成図であっ
て、図2は受入れ施設の側面図、図3は受入施設の正面
図、図4は受入れ施設の上面図である。
【0036】この廃プラスチックの受入れ施設は、収集
車で収集されてくる廃プラスチックを受入れホッパー内
に投下しコンテナに圧縮収容する受入れ設備10と、圧
縮収容されたコンテナを貯留するための貯留設備20
と、前記廃プラスチック受入れ設備10により廃プラス
チックが圧縮収容されたコンテナを受取り、上下方向及
び左右方向に自在に移動し、貯留設備20の所要の棚に
搬送し収納する搬送設備30と、この貯留設備20に貯
留されたコンテナを搬出し、例えばフィルム系プラスチ
ックと固体系プラスチック(異物)とに分別処理する分
別設備40と、これら10〜40を統括制御する設備統
括制御装置(図示せず)とによって構成されている。
【0037】受入れ設備10は、廃プラスチックを収集
する1台以上のパッカー車などの収集車11を受入れる
プラットホームと称する車両受入れエリア12が形成さ
れている。この車両受入れエリア12の貯留設備側20
側最終端部の直下には受入れホッパー13が配設されて
いる。この受入れホッパー13は、例えば箱型形状をな
し、この一側面部側,つまり車両搬入側面部側には所要
の開口部13aが形成され、当該一側面部側と反対側面
部側にはホッパーゲート13bが形成され、このホッパ
ーゲート13bは常時は閉状態に設定されている。な
お、受入れホッパー13の一側面部側の開口部側にもホ
ッパーゲートを設け、適宜必要に応じて開閉する構成と
してもよい。
【0038】前記受入れホッパー13の一側面側には収
集車11から投下された受入れホッパー13内の廃プラ
スチックを押し付けながら圧縮するための圧縮機14が
配設されている。この圧縮機14は、ピストン等の圧縮
アームの往復運動により当該圧縮アーム先端に付設され
る圧縮板を前記受入れホッパー13の開口部13aを介
してホッパー内の廃プラスチックを押し付けながら前進
する機能をもっている。なお、圧縮機14にはターボ
形、容積形その他種々の形式のものが挙げられるが、要
は、受入れホッパー13内の廃プラスチックを押し付け
ながら前進する形式のものであれば、特に形式は問わな
い。
【0039】この受入れホッパー13の廃プラスチック
出側ゲート13b側にはコンテナ15が隣接配置されて
いる。このコンテナ15は、搬送体16上に載置され、
ホッパー側に対峙する面側には前扉15a、貯留設備2
0側に対峙する面側には後扉15bが設けられ、これら
扉15a,15bは例えば前述する設備統括制御装置等
の指示のもとに開閉制御される。つまり、圧縮機14に
よる圧縮時または圧縮前に受入れホッパー13のホッパ
ーゲート13bおよびコンテナ15の前扉15aの開
時、圧縮機14の圧縮アームが伸びてきたとき、当該ゲ
ート13bおよび前扉15aを通って廃プラスチックが
圧縮されつつコンテナ15内に収容される構成となって
いる。この搬送体16は、常時は停止状態にあり、例え
ばコンテナ15内の廃プラスチックが所要の圧縮力のも
とに圧縮され、かつ、前扉15aが閉じた後、コンテナ
15を貯留設備20側に搬送するものである。なお、搬
送体16は、無端状のコンベア、搬送車その他種々の周
知の搬送技術が用いられる。
【0040】この搬送体16の出力端側には、当該出力
端側に隣接され、かつ、貯留設備20側内に存在する当
該搬送体16とほぼ同一高さに設定されているテーブル
をもつ昇降装置17が配置されている。この昇降装置1
7は、搬送体16から受け渡され、あるいは自身が受け
取る機構のもとに受け取ったコンテナ15を所定高さま
で上昇させる機能をもっている。搬送体16からのコン
テナ15の受け渡しは、例えば無端状のコンベアを回転
駆動させながら昇降装置17のテーブルに載せるとか、
昇降装置17自体にコンテナ把持部材を設け、この把持
部材を突き出してコンテナの下側に挿入し、所定の高さ
だけ持ち上げて自身に取り込む動作を行うことにより、
コンテナ15を取り込むことが可能である。
【0041】前記貯留設備20は、図2の側面図に示す
ように搬入側貯留棚設備21と搬出側貯留棚設備22と
の2列から構成され、これら貯留棚設備21、22が所
定の距離を隔てて配設されている。これら棚設備21、
22は、正面側から見たときに図3に示すごとく幅方向
に密接された状態で5連が並べられ、かつ、天井方向に
6段の棚が重ねられた構成となっている。つまり、各貯
留棚設備21、22は、諸々の要求、条件を考慮し、所
要数の棚がそれぞれマトリックス状に配列されている。
これら各貯留棚設備21、22を構成する各棚のサイズ
は少なくともコンテナ15がある程度の余裕をもった状
態で収納可能な間口および奥行をもったものとする。
【0042】前記搬送設備30は、受入れ設備10から
圧縮された廃プラスチックを収容するコンテナ15を受
取り、前記設備統括制御装置の指示または設備統括制御
装置からの指令のもとに搬送専用コントローラ(図示せ
ず)から発する指示により、貯留設備20の所要とする
棚に搬送しコンテナ15を貯留する機能をもつものであ
り、例えばスタッカクレーンが用いられる。
【0043】このスタッカクレーンを用いた搬送設備3
0は、搬入側貯留棚設備21と搬出側貯留棚設備22と
の空間部分に該当する床面および施設天井などに敷設さ
れる走行レール31と、これら床面および施設天井の走
行レール31間に掛け渡され、移載装置32を支持し上
下方向にガイドする支持体33と、床面側走行レール3
1と噛み合うように支持体33の下端部側に駆動輪(図
示せず)が設けられ、例えば搬送専用コントローラから
の指示に基づき、走行レール31にそって駆動輪を回転
駆動させて移載装置32を水平方向に移動させる水平駆
動用モータ(図示せず)と、駆動輪の駆動速度ないし回
転数に応じたパルスを発生し、このパルス数を計数する
ことにより水平方向の走行距離,ひいては移載装置32
の水平方向の位置を検出する水平位置検出手段(図示せ
ず)と、支持体33にそって移載装置32を昇降移動さ
せる上下駆動用モータ(図示せず)と、コンテナ受渡し
機構(図示せず)とによって構成されている。
【0044】なお、上下駆動用モータとしては、支持体
上端に設置され、移載装置32を支持吊下するワイヤを
巻き上げまたは巻き戻すための巻上装置を用いるとか、
或いは移載装置32側に設置され、支持体上端部に設置
する滑車に掛け渡されたワイヤを巻き取りまたは巻き戻
すための巻取装置を用いることにより、移載装置32を
上下動させてコンテナ15を所定高さ位置に設定する機
能をもっている。
【0045】このコンテナ受渡し機構は、所定の移動軌
跡に従って前進・後退および僅かな上下動するコンテナ
把持用部材を有し、このコンテナ把持用部材は、コンテ
ナ15の僅かな持ち上げによる上昇動作、貯留棚設備2
1または22の所要の棚に収納する前進動作、僅かな下
降によるコンテナ15の棚内所定位置に収納する下降動
作およびコンテナ収納後の後退動作を行う構成である。
このコンテナ受渡し機構は、昇降装置17からコンテナ
を受け取るときも同様に利用される。
【0046】前記分別設備40は、搬送設備30が所要
の棚から取り出して図4に示すように所定位置まで搬送
された当該コンテナ15を受け取り、下流側のコンテナ
設定テーブル41に渡す分別用搬送手段42と、このコ
ンテナ設定テーブル41に設定されたコンテナ15を一
側面から押圧し、分別用テーブル43に移す押圧装置4
4と、この分別用テーブル43に設定されたコンテナ1
5の後扉を開放した後、例えば分別用テーブル43の下
側からコンテナ前端部側を突き上げて所定角度に傾斜さ
せ、廃プラスチックを落下させる突き上げ装置45と、
この落下された廃プラスチックを例えばフィルム系プラ
スチックとPETボトル、硬質プラスチック、プラスチ
ック以外の製品を含む固体系プラスチックとに分別処理
する分別装置46とによって構成されている。
【0047】この分別装置46は、包装用ごみ袋を破る
破袋機52と分別機構53とで構成されている。
【0048】この破袋機52は、図5に示すように分別
用テーブル43の下流端のほぼ真下に位置し、表面上に
突き出し刃52aを突出する回転体52bと、この回転
体52bの表面から所定の間隙を有して回転方向に伸
び、かつ、回転軸方向に適宜な間隔で配置し、廃プラス
チックを落下するスリットを形成するスリット形成体5
2cとにより構成され、分別用テーブル43から供給さ
れる廃プラスチックが回転体52bとスリット形成体5
2cとの間に入ってきたとき、突き出し刃52aでごみ
袋を引き千切るように破って内部の廃プラスチックを外
に出して落下させる機能をもっている。
【0049】なお、図5に示す破袋機52は、理解を促
すために一例として図示したまでであって、この構成に
限定されるものではない。また、全くごみ袋無しの廃プ
ラスチックの収集の場合には破袋機52を必要としない
ことは言うまでもない。
【0050】前記分別機構53は、破袋機通過後の廃プ
ラスチックを再処理システムないし再資源化工場の再処
理に合うように選別するものであって、貯留設備内の占
有面積を縮小する意味から破袋機52のほぼ真下に配置
され、例えば図6に示すように縦方向に多段式とした揺
動分別装置が使用される。
【0051】この多段式揺動分別装置の各段の構成は、
所定の円軌跡,例えば図示矢印(ホ)に示すような円運
動を行う揺動発生源53aと、この揺動発生源53aの
軸体に遊動可能に枢支され、揺動発生源53aの円運動
に伴って両端が上下方向に揺動可能に設けられた揺動板
53bと、この揺動板53bにより選別された廃プラス
チックを所定方向に導くガイド部材53cとで構成され
ている。
【0052】この分別機構は、揺動発生源53aの円運
動に伴う揺動板53bの揺動作用により、破袋機通過後
の廃プラスチックのうち、比較的重い材料,例えばボト
ル類プラスチック、プラスチック以外の製品、硬質プラ
スチックを図示左端である下側に移動させ、比較的軽い
材料例えばフイルム類プラスチックを図示右端である上
側に移動させつつ選別していく機能をもっており、しか
も多段化配列構成とすることにより、省スペースで効率
的に選別するものである。
【0053】なお、各揺動板53bの中心部近傍に異物
除去用の複数の篩孔53dが形成され、各揺動板53b
の揺動時に篩孔53dにて廃プラスチック中に含む例え
ばガラス屑等を篩うことにより選別し、下部ガイド部材
53e−53e間に導く構成となっている。
【0054】また、他の選別装置としては、例えば図7
に示すような風力式分別装置を用いてもよい。搬送体ま
たは破袋機52から供給される廃プラスチックに対し、
横方向に形成されている吹込み口53fから所要速度の
風量を吹き込み、ガイド部材53gを挟んで吹込み口5
3fに近い側に比較的重い材料,例えばボトル類プラス
チックを降下させ、吹込み口53fに遠い側に比較的軽
い材料例えばフイルム類プラスチックを降下させる構成
である。
【0055】次に、以上のような廃プラスチックの受入
れ施設の処理動作について図8及び図9を参照して説明
する。
【0056】先ず、収集車11で収集されてくる廃プラ
スチックを受入れ設備10の受入れエリアである車両受
入れエリア12に導き、所定の位置まで収集車11を後
退移動させた後、同図(a)に示すように収集車11に
搭載する廃プラスチックを受入れホッパー13に投下す
る。この受入れホッパー13内に十分な廃プラスチック
が収容されると、同図(b)に示すようにホッパーゲー
ト13bおよびコンテナ15の前扉15aを開放する。
【0057】これらホッパーゲート13bおよびコンテ
ナ15の前扉15aが開放すると、圧縮機14を駆動
し、ピストン等の圧縮アームの前進運動により当該圧縮
アーム先端に付設される圧縮板にて廃プラスチックをコ
ンテナ方向に押し付けていく。この結果、廃プラスチッ
クは、同図(c)に示すごとく押し付けられながら、開
放状態にある前扉15aの部分からコンテナ15内に徐
々に入っていく。そして、圧縮機14は、例えば所要の
押圧力となるまで、複数回にわたって往復運動を繰り返
し、廃プラスチックをコンテナ15に詰込んでいく。
【0058】この状態において、所要の押圧力に達した
とき、圧縮機14の圧縮アームを後退させるが、このと
き、コンテナ15の前扉15aを徐々に閉じていき、圧
縮板がコンテナ15から離脱した際に前扉15aを迅速
に閉じる。よって、コンテナ内には所要の圧力で圧縮さ
れた廃プラスチックが収容される。なお、図面上では上
側が開放状態となっているが、完全に閉じた状態であっ
てもよい。
【0059】以上のようにして廃プラスチックをコンテ
ナ15に収容すると、引き続き、当該コンテナ15を載
置する搬送体16が搬送し、コンテナ15を受入れ施設
側に搬送し、同図(d)に示すように当該受入れ施設内
に待機する同一高さ位置にある昇降装置17のテーブル
上に載せつつ移していく。同図(e)は、コンテナ15
が昇降装置17のテーブル上に完全に載った状態を示
す。
【0060】ここで、昇降装置17のテーブル上にコン
テナ15が完全に載ったとき、昇降装置17を駆動し、
予め定める所定の高さ位置までコンテナ15を上昇させ
る(同図e参照)。この所定の高さ位置とは、移載装置
32の所定の高さ設定位置であり、当該移載装置32が
昇降装置17のコンテナ15を取り込み易い状態の高さ
に相当する。昇降装置17が所定の高さ位置まで上昇し
停止すると、移載装置32に装填されているコンテナ把
持用部材35がコンテナ底部の所定距離まで伸びて停止
し、僅かの高さだけコンテナを持ち上げ、移載装置32
側の方向に後退し、当該移載装置32上に載置する(図
9(a)参照)。
【0061】しかる後、搬送専用コントローラ等から搬
送設備30の所要構成体に順次指示を出し、水平方向お
よび上下方向に移動しながら最終的に空き状態にある貯
留しようとする所要の棚位置までコンテナ15を搬送
し、同様にコンテナ把持用部材35を用いて、貯留設備
20を構成する所要の棚内にコンテナ15を収納する
(図9(b)参照)。
【0062】この貯留設備20に収納されたコンテナ1
5は、搬送専用コントローラ等から搬出の指示がない限
り、必要な期間にわたって貯留される。
【0063】所要期間にわたってコンテナ15を貯留
後、搬送専用コントローラ等から搬出指示を受けると、
同様に搬送設備30が動作し、所要の棚からコンテナを
取り込んで所定の搬出位置まで搬送し、分別用搬送手段
42に渡す。この分別用搬送装置42は、コンテナ15
を所定方向に搬送し、コンテナ設定テーブル41に受け
渡す。ここで、押圧装置44が動作し、コンテナ15の
一側面を押圧することにより、隣接する分別用テーブル
43に移した後、コンテナ15の後扉15bを開放す
る。しかる後、分別用テーブル43の下側からコンテナ
前端部側を突き上げて所定角度に傾斜させ、後扉15b
の開放部分から廃プラスチックを分別装置46に落下す
る。
【0064】この分別装置45としては、前述するよう
に破袋機52と分別機構53とが配置され、以下のよう
な分別処理を行う。
【0065】この破袋機52は、分別用テーブル43の
下流端から落ちてくる廃プラスチックを回転体52bと
スリット形成体52cとの間に取り込み、回転体52b
に突出する突き出し刃52aでごみ袋を引き千切るよう
に破り、隣接するスリット形成体52cの間からごみ袋
やごみ袋以外の廃プラスチックを落としていき、多段式
揺動分別機構53に導く。
【0066】この多段式揺動分別機構53では、揺動発
生源53aの円運動に伴う揺動板53bの揺動作用によ
り、破袋機通過後の廃プラスチックのうち、比較的重い
ボトル類プラスチックを図示左端である下側に移動さ
せ、比較的軽いフイルム類プラスチックを図示右端であ
る上側に移動させつつ選別する。そして、ここで選別さ
れた廃プラスチックは、ボトル類を含む高重量系プラス
チック搬送ルート53hと軽重量系プラスチックである
フイルム類プラスチック搬送ルート53iとに分け、所
要の場所まで搬送する。ここで、高重量系プラスチック
搬送ルート53hで搬送される廃プラスチックには、ボ
トル類の他、固形プラスチック、プラスチック以外のも
のも含むので、人手による選別作業により、プラスチッ
ク異物(例えばプラスチック以外のもの、金属材料、お
もちゃ、鞄等)を除外する一方、残ったボトル類プラス
チックの中にもPETボトルプラスチックとPETボト
ル以外のボトルとがあるので、手選別或いは画像認識そ
の他の自動選別手段により選別し、PETボトル以外の
ボトル類その他必要なプラスチックをフイルム系プラス
チック搬送ルート53iに合流させ、PETボトル系と
フイルム系に分けてそれぞれ対応する梱包機(図示せ
ず)に搬送する。
【0067】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、投下された廃プラスチックを受入れるホッパーの一
側部側に圧縮機14を設置し、この圧縮機側とは反対側
のホッパーの面部側に開閉可能なゲート13bを設け、
かつ、このゲート13bに隣接してコンテナ15を配設
し、コンテナ15への廃プラスチックの収容時、ゲート
13bを開放し、圧縮機14にて廃プラスチックを押し
付けながらコンテナ15に収容するので、嵩密度の小さ
い廃プラスチックであっても、嵩密度を大きくして多量
の廃プラスチックを収容することができる。その結果、
貯留棚設備をコンパクトに実現でき、例えば従来と同様
な棚設備であれば、多量の廃プラスチックを集中的に貯
留し管理することができる。
【0068】また、圧縮機14により圧縮された搬送体
16上のコンテナを昇降装置17でで受け取り、所定の
高さ位置まで上昇させるので、搬送設備30を構成する
移載装置32に対するコンテナ15の移載を比較的容易
に実施できる。つまり、移載装置32がコンテナを取込
み易い高さに設定でき、コンテナの受渡し作業を迅速に
行うことができる。
【0069】さらに、棚設備の各棚のコンテナを搬出
し、分別用搬送手段に渡すと、所定の分別位置にコンテ
ナを搬送し、コンテナ15内の廃プラスチックを分別装
置45に投下し、フィルム系プラスチックと固定系プラ
スチックとを分別するので、非常に効率的に分別処理を
進めることが可能であり、また廃プラスチックを投下に
より分別するので、大きな平面の面積を取ることなく集
中的に固定系プラスチックを分別できる。
【0070】さらに、コンテナ15の前後に開閉機構を
設けたことにより、廃プラスチックの収納時と分別排出
時とに分けて開放可能であり、このことはコンテナ15
の方向を変えずに使え分けしながら処理を進めることが
できる。
【0071】さらに、圧縮機14で廃プラスチックで圧
縮しながらコンテナ15に収容し、貯留棚設備20を備
えた施設内に供給するので、廃プラスチックの圧縮処理
を確実に実施でき、また多量の廃プラスチックをコンパ
クト化して施設に供給でき、廃プラスチックを効率的に
貯留できる。
【0072】なお、上記実施の形態では、図10に示す
ようにコンテナ設定テーブル41上にコンテナ15を載
置した後、コンテナ15の一側部を押圧装置44で押圧
し、分別用テーブル43に移すようにしたが、例えば図
11に示すようにコンテナ設定テーブル41に代えて9
0度回転可能なコンテナ設定テーブル41aを設け、こ
のテーブル41a上にコンテナ15を載せた後、当該テ
ーブル41aを90度回転させた後、押圧装置44で押
圧するか、或るいはコンテナ設定テーブル41aの下部
を突き上げることにより、分別装置46にコンテナ15
内の廃プラスチックを投下する構成であってもよい。
【0073】また、搬送体16上のコンテナ15を昇降
装置17に載せた後、この昇降装置17と移載装置32
との間でコンテナ15の受渡しを行っているが、例えば
コンテナ15の載置される搬送体16を移載装置32の
近くまで設置し、搬送体16と移載装置32との間でコ
ンテナ15の受渡しを行ってもよい。
【0074】さらに、分別装置46は、破袋機52と分
別機構53とを縦方向に配置したが、予め廃プラスチッ
クが袋から出されている場合には、破袋機52は不要と
なることは言うまでもない。
【0075】その他、本願発明は、上記実施の形態に限
定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施できる。また、各実施の形態は可能な限り
組み合わせて実施することが可能であり、その場合には
組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施
の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれてお
り、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせによ
り種々の発明が抽出され得る。例えば実施の形態に示さ
れる全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうるこ
とで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を
実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われ
るものである。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、廃
プラスチックを効率的に収容し、かつ、集中的に貯留で
きる廃プラスチックの受入れ方法およびその受入れ施設
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る廃プラスチックの受入れ方法の
一実施の形態を説明する図。
【図2】 本発明に係る廃プラスチックの受入れ施設の
一実施の形態を示す施設の側面図。
【図3】 本発明に係る廃プラスチックの受入れ施設の
正面図。
【図4】 本発明に係る廃プラスチックの受入れ施設の
上面図。
【図5】 分別装置を構成する破袋機の一実施の形態を
示す構成図。
【図6】 分別装置を構成する分別機構の一実施の形態
を示す構成図。
【図7】 分別装置を構成する分別機構の他の実施の形
態を示す構成図。
【図8】 本発明に係る廃プラスチックの受入れ施設の
処理動作を説明する図。
【図9】 本発明に係る廃プラスチックの受入れ施設の
処理動作を説明する図。
【図10】 棚設備から搬出されたコンテナの分別装置
までの搬送状態を説明する図。
【図11】 棚設備から搬出されたコンテナの分別装置
までの他の搬送状態を説明する図。
【符号の説明】
A…受入れエリア投下行程 B…コンテナ圧縮収容行程 C…受入れ施設 D…定位置設定行程 E…搬送行程 F…貯留行程 G…分別行程 10…受入れ設備 11…収集車 13…受入れホッパー(13b:ホッパーゲート) 14…圧縮機 15…コンテナ(15a,15b:扉) 16…搬送体 17…昇降装置 20…貯留設備 21,22…貯留棚設備 30…搬送設備 32…移載装置 40…分別設備 52…破袋機 53…分別機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29B 17/02 B29B 17/02 B65F 5/00 B65F 5/00 (72)発明者 秋保 慶志 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山崎 茂樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 長田 容 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3E025 AA04 CA01 CA04 CA05 DC06 DC07 DE02 DE03 DE08 DE10 3F022 BB01 EE09 FF01 JJ07 LL31 MM03 MM17 4D021 AA01 CA04 DA01 DA13 EA10 FA02 GA02 GA03 GA13 GB02 HA10 JA09 JB04 KA13 LA01 LA05 LA07 LA10 4F301 AA25 BF09 BF12 BF31 BG27 BG32 BG36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃プラスチックを収集し、この収集され
    た廃プラスチックを受入れ施設に受入れる廃プラスチッ
    クの受入れ方法において、 前記収集された廃プラスチックを所要の受入れエリアに
    投下する投下行程と、 この投下行程により投下された廃プラスチックを前記受
    け入れエリアの一側部から押圧し圧縮する圧縮行程と、 この圧縮された廃プラスチックを開扉状態にあるコンテ
    ナ内に収容し、当該開状態にある扉を閉塞するコンテナ
    収容行程とを設け、前記廃プラスチックの収容されたコ
    ンテナを前記受入れ施設に搬入することを特徴とする廃
    プラスチックの受入れ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の廃プラスチックの受入
    れ方法において、 前記コンテナ収容行程により圧縮収容された廃プラスチ
    ックのコンテナを前記受入れ施設内の所定位置に設定す
    る定位置設定行程と、 複数の棚が縦横に配列された貯留棚設備が設けられ、前
    記定位置設定行程で所定位置に設定されたコンテナを移
    載装置で受け取り、前記貯留棚設備の所要の棚に搬送す
    る搬送行程と、 この搬送行程によって搬送するコンテナを前記所要の棚
    に収納し貯留する貯留行程とを設けたことを特徴とする
    廃プラスチックの受入れ方法。
  3. 【請求項3】 廃プラスチックを収集し、この収集され
    た廃プラスチックを資源化するために受入れる廃プラス
    チックの受入れ施設において、 前記収集された廃プラスチックを受入れるゲートを備え
    た受入れホッパーと、 この受入れホッパーのゲート側に隣接して配設され、前
    記廃プラスチックを収容するためのコンテナと、 前記受入れホッパーのゲートとは反対側に設置され、前
    記ゲートの開時、前記受入れホッパー内の廃プラスチッ
    クを押し付けて前記ゲートの開部分から前記コンテナ内
    に収容する圧縮機と、 複数の棚が縦横に配列された複数列の貯留棚設備と、 前記複数列の貯留棚設備間に移動可能に設けられ、前記
    圧縮機により圧縮収容されたコンテナを受け取って前記
    貯留棚設備の所要とする棚に搬送し収納する搬送設備と
    を備えたことを特徴とする廃プラスチックの受入れ施
    設。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の廃プラスチックの受入
    れ施設において、 前記圧縮機により圧縮収容されたコンテナを受け取り、
    前記搬送設備による取込み高さ位置まで上昇させる昇降
    装置を設け、前記搬送設備によるコンテナの取込み移載
    を可能にすることを特徴とする廃プラスチックの受入れ
    施設。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の廃プラ
    スチックの受入れ施設において、 前記搬送設備によって前記所要の棚から搬出されるコン
    テナを受取り、所定の分別位置に搬送する分別用搬送手
    段と、 この分別用搬送手段により分別位置に設定されたコンテ
    ナから投下される廃プラスチックから異物を分別する分
    別装置とを設けたことを特徴とする廃プラスチックの受
    入れ施設。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5の何れか一項に
    記載の廃プラスチックの受入れ施設において、 前記コンテナは、前記受入れホッパーのゲートに面する
    側およびその反対面にそれぞれ開閉機構が設けられ、前
    記圧縮機による廃プラスチックの圧縮時、前記ゲートに
    面する側の開閉機構を開状態に設定することを特徴とす
    る廃プラスチックの受入れ施設。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし請求項5の何れか一項に
    記載の廃プラスチックの受入れ施設において、 前記圧縮機による廃プラスチックの圧縮は、前記コンテ
    ナを貯留する貯留棚設備を備える受入れ施設に供給する
    前の段階で行うことを特徴とする廃プラスチックの受入
    れ施設。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし請求項5の何れか一項に
    記載の廃プラスチックの受入れ施設において、 前記搬送設備は、水平方向および上下方向に移動可能な
    スタッカクレーンを用いたことを特徴とする廃プラスチ
    ックの受入れ施設。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の廃プラスチックの受入
    れ施設において、 前記分別装置は、前記分別用搬送手段の下流側のほぼ真
    下に配置され、当該分別用搬送手段の下流端から投下さ
    れてくる廃プラスチックの入ってくる袋を破る破袋機
    と、この破袋を含む廃プラスチックから異物を分別する
    揺動分別装置または風力式分別装置の分別機構とを備え
    たことを特徴とする廃プラスチックの受入れ施設。
JP2001358170A 2001-11-22 2001-11-22 廃プラスチックの受入れ方法及びその受入れ施設 Withdrawn JP2003160207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358170A JP2003160207A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 廃プラスチックの受入れ方法及びその受入れ施設

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358170A JP2003160207A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 廃プラスチックの受入れ方法及びその受入れ施設

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003160207A true JP2003160207A (ja) 2003-06-03

Family

ID=19169394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001358170A Withdrawn JP2003160207A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 廃プラスチックの受入れ方法及びその受入れ施設

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003160207A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005096784A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Naberu:Kk 鶏卵の選別包装装置
CN104843401A (zh) * 2015-04-13 2015-08-19 深圳市龙澄高科技环保有限公司 一种垃圾压缩转运系统及垃圾压缩转运方法
CN106743008A (zh) * 2016-12-14 2017-05-31 天津百利机械装备研究院有限公司 积放式半自动多层垃圾储仓及其使用方法
CN110754812A (zh) * 2019-10-30 2020-02-07 肇庆医学高等专科学校 一种便于分类和固定图书的图书馆管理用书架
CN112777078A (zh) * 2020-12-23 2021-05-11 河南洁路德环境科技有限公司 一种收料机

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005096784A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Naberu:Kk 鶏卵の選別包装装置
CN104843401A (zh) * 2015-04-13 2015-08-19 深圳市龙澄高科技环保有限公司 一种垃圾压缩转运系统及垃圾压缩转运方法
CN106743008A (zh) * 2016-12-14 2017-05-31 天津百利机械装备研究院有限公司 积放式半自动多层垃圾储仓及其使用方法
CN110754812A (zh) * 2019-10-30 2020-02-07 肇庆医学高等专科学校 一种便于分类和固定图书的图书馆管理用书架
CN110754812B (zh) * 2019-10-30 2021-04-23 肇庆医学高等专科学校 一种便于分类和固定图书的图书馆管理用书架
CN112777078A (zh) * 2020-12-23 2021-05-11 河南洁路德环境科技有限公司 一种收料机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1970131B2 (en) Mail sorting and sequencing system
US6503044B1 (en) Method for emptying parcel containers
CN1671488A (zh) 单程排序组件
US20040153208A1 (en) Method for sorting flat mail items in delivery sequence order
US6311822B1 (en) Method and apparatus for high speed article processing
JPH0853227A (ja) 物品の取り出し方法
JP2023529804A (ja) バッファ仕分け
JP2003160207A (ja) 廃プラスチックの受入れ方法及びその受入れ施設
JP2001334397A (ja) 空き缶等の選別処理装置
JP3719145B2 (ja) 廃棄物の資源化方法及びその資源化施設
JP2002119943A (ja) 廃棄物の資源化方法及びその資源化施設
CN113118039B (zh) 一种垃圾运载自动分类和卸载匹配系统和方法
JP3725503B2 (ja) ワーク供給装置
JP2000296387A (ja) 空き缶、廃プラスチック容器等の処理装置
JPH06507871A (ja) 高速/高処理能力自動化作業量調整装置
CN213762886U (zh) 一种物品分拣系统
JPH01236112A (ja) 物品の荷揃え方法
JP3760267B2 (ja) プリフォームの集積装置
JP2002284306A (ja) 廃棄物の資源化施設
JP2000301076A (ja) 果菜自動選別装置
JPH0617761Y2 (ja) 物品の荷揃え装置
JP2002120225A (ja) 廃プラスチックの資源化方法、その貯留方法及び廃プラスチックの貯留設備
JP2814816B2 (ja) ビル内のごみ及び書類の搬送装置
JP2757278B2 (ja) 物品供給装置の物品回収方法及び装置
JPH1053319A (ja) 物品取出方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050530