JP2002117878A - 燃料電池およびこれに用いられる水蒸気透過膜 - Google Patents

燃料電池およびこれに用いられる水蒸気透過膜

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JP2002117878A JP2000306279A JP2000306279A JP2002117878A JP 2002117878 A JP2002117878 A JP 2002117878A JP 2000306279 A JP2000306279 A JP 2000306279A JP 2000306279 A JP2000306279 A JP 2000306279A JP 2002117878 A JP2002117878 A JP 2002117878A
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昭浩 大森
Yosuke Koizumi
洋介 小泉
Katsuhiko Hamanaka
克彦 濱中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池の加湿部で、電池部へ供給される空
気の酸素濃度を変化させずに、十分な加湿作用を得るこ
とができるようにする。 【解決手段】 この燃料電池は、電池反応を行う電池部
1と、空気側の加湿部2とを備えている。加湿部2は、
原料気体が導入される原料気体用流路21と、電池部1
からの排出気体が導入される排出気体用流路22と、こ
れらの流路を分離する水蒸気透過膜23とからなる。こ
の水蒸気透過膜23として、パーフルオロスルホン酸系
イオン交換樹脂の透湿性樹脂層を有する多孔質膜を使用
する。この膜は、水蒸気のみを高い透過能力で透過させ
て、水蒸気以外の気体を透過させにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池および燃
料電池に供給する原料ガスを加湿するのに好適に用いら
れる水蒸気透過膜に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料電池は、水素等の燃料ガス
と空気(酸素)等の酸化剤ガスを、電解質を介して反応
させることにより、電気エネルギーを得るものである。
電解質として固体高分子膜を用いた固体高分子電解質型
燃料電池の電池セルは、固体高分子電解質膜とその両側
に配置された電極とで構成されている。この固体高分子
電解質型燃料電池では、固体高分子電解質膜として例え
ばプロトン交換基を有するイオン交換膜を用いている。
この膜は、飽和含水状態でプロトン交換を行うことによ
って、イオン導電性電解質として機能する。そのため、
固体高分子電解質型燃料電池は、一般に、電池反応を行
う電池部と、電池部へ供給する原料気体を加湿する加湿
部とを備えた構成となっている。
【0003】この加湿部の従来例としては、例えば、特
開平11−354142号公報に、電池部からの排出気
体に含まれている水蒸気を、水蒸気を選択的に透過する
半透膜を介して原料ガスとを接触させる自己加湿部が記
載されている。また、特開平6−132038号公報に
は、前記加湿部として、原料気体が導入される原料気体
用流路と、電池部からの排出気体が導入される排出気体
用流路と、これらの流路を分離する水蒸気透過膜とで構
成され、排出気体に含まれている水蒸気を、水蒸気透過
膜を透過させて排出気体用流路から原料気体用流路内に
入れ、この水蒸気と原料気体用流路内の原料ガスとを接
触させることにより、原料ガスを加湿するものが記載さ
れている。
【0004】ここで、空気(酸化剤)側では、電池部か
ら排出された気体には、電池反応で生成された水蒸気、
加湿部から供給されて固体高分子電解質膜に吸収されな
かった水蒸気、加湿部から供給されて電池反応に使用さ
れなかった酸素と酸素以外の空気成分(窒素等)が含ま
れている。この排出気体をそのまま原料ガスと混合する
と、電池部へ供給される原料ガスの酸素濃度が変化する
ため、前記加湿部の水蒸気透過膜としては、水蒸気以外
の気体を確実に通さないものを使用する必要がある。
【0005】また、原料気体は、電池部で損失される圧
力降下を考慮して、加湿部に高い圧力で供給されるた
め、加湿部の原料気体用流路と、電池部から排出される
気体が導入される排出気体用流路には圧力差が発生す
る。そこで、前記加湿部の原料気体用流路と排出気体用
流路を分離する水蒸気透過膜には、耐圧性が要求され
る。また、特開平8−273687号公報には、水蒸気
透過膜が中空糸膜であることを特徴とする加湿装置が記
載されている。
【0006】特開平11−354142号公報には、自
己加湿部の半透膜の材質については何ら記載がない。ま
た、特開平6−132038号公報では、水蒸気透過膜
の例として旭硝子社製の「SUNSEP−W」が挙げて
ある。この「SUNSEP−W」の材質は、スルフォン
酸基を有するフッ素系の共重合体である。また、特開平
8−273687号公報では、水蒸気透過膜として、パ
ーフルオロカーボンスルホン酸等のイオン交換膜で中空
糸膜であることを特徴とする加湿装置が提案されてい
る。
【0007】上記のような水蒸気透過膜の厚さは小さい
ほどよい。それは、水分が水蒸気透過膜を透過する際
に、移動距離が短い方が水分の透過速度を早くすること
ができ、また、パーフルオロスルホン酸系イオン交換樹
脂は非常に高価な材料であり、その使用量を出来る限り
減らして製造コストを小さくすることができるからであ
る。しかし、薄いパーフルオロスルホン酸系イオン交換
膜単独で使用するには、必要な機械的強度、特に耐圧性
を与えるために、一定の厚みをもたせなければならな
い。そのため、水蒸気透過膜の厚さを小さくするには限
度があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
技術に見られる前記問題点を解決し、水蒸気透過性能に
優れ、コスト的に安く、強度が強く使用寿命の長い燃料
電池および水蒸気透過膜を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべき鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、 (1) 電池反応を行う電池部と、電池部へ供給する原
料気体を加湿する加湿部とを備え、前記電池部は、固体
高分子電解質膜とその両側に配置された電極とからなる
電池セルを有するものであり、前記加湿部は、原料気体
が導入される原料気体用流路と、電池部からの排出気体
が導入される排出気体用流路と、これらの流路を分離す
る水蒸気透過膜とで構成され、排出気体に含まれている
水蒸気を、水蒸気透過膜を透過させて排出気体用流路か
ら原料気体用流路内に入れ、この水蒸気と原料気体用流
路内の原料ガスとを接触させることにより原料ガスを加
湿するものである燃料電池において、前記水蒸気透過膜
は、高分子樹脂多孔膜の表面に硬化したパーフルオロス
ルホン酸系イオン交換樹脂からなる透湿性樹脂層を設け
た構造を有することを特徴とする燃料電池。
【0010】(2) 電池反応を行う電池部と、電池部
へ供給する原料気体を加湿する加湿部とを備え、前記電
池部は、固体高分子電解質膜とその両側に配置された電
極とからなる電池セルを有するものであり、前記加湿部
は、原料気体が導入される原料気体用流路と、電池部か
らの排出気体が導入される排出気体用流路と、これらの
流路を分離する水蒸気透過膜とで構成され、排出気体に
含まれている水蒸気を、水蒸気透過膜を透過させて排出
気体用流路から原料気体用流路内に入れ、この水蒸気と
原料気体用流路内の原料ガスとを接触させることにより
原料ガスを加湿するものである燃料電池において、前記
水蒸気透過膜は、高分子樹脂多孔膜の細孔中に硬化した
パーフルオロスルホン酸系イオン交換樹脂からなる透湿
性樹脂層を設けた構造を有することを特徴とする燃料電
池。
【0011】(3) 高分子樹脂多孔膜の表面に硬化し
たパーフルオロスルホン酸系イオン交換樹脂からなる透
湿性樹脂層を設けた構造を有することを特徴とする水蒸
気透過膜。 (4) 高分子樹脂多孔膜の細孔中に硬化したパーフル
オロスルホン酸系イオン交換樹脂からなる透湿性樹脂層
を設けた構造を有することを特徴とする水蒸気透過膜。 (5) 高分子樹脂多孔膜がシート状であることを特徴
とする、(3)または(4)の水蒸気透過膜。 (6) 高分子樹脂多孔膜が中空糸状であることを特徴
とする、(3)または(4)の水蒸気透過膜。 (7) 透湿性材料であるパーフルオロスルホン酸系イ
オン交換樹脂の対イオンが、プロトンであることを特徴
とする、(3)または(4)の水蒸気透過膜。である。
【0012】本発明に用いられる、パーフルオロスルホ
ン酸系イオン交換樹脂としては、下記一般式(1)で表
される単位の共重合体が好適に用いられる。
【0013】
【化1】
【0014】特に、水蒸気透過性能の点で下記一般式
(2)で表される旭化成工業(株)社製、商品名Aci
plex−SSが好適に用いられる。
【0015】
【化2】
【0016】本発明に用いられる高分子樹脂多孔膜の素
材としては、特に限定されるものではないが、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリアクリルニトリル、ポリカーボネート、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレ
ン/ヘキサフロロプロピレン共重合体、ポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PE
K)等が好ましい。耐熱性、耐薬品性の点でポリプロピ
レン、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ
エーテルケトン(PEK)が特に好ましい。
【0017】このような高分子樹脂多孔膜の孔径は、特
に限定されるものではないが、0.01〜10μmが好
ましく、より好ましくは0.1〜5μmである。孔径が
0.01μm未満であると多孔膜の製造上の困難さが増
し、孔径が10μmを越えると、耐圧性を維持し、気体
が漏れないように透湿性樹脂を均一にコーティングする
ことが難しい傾向がある。また、本発明の高分子樹脂多
孔膜の空孔率は、特に限定されるものではないが、20
〜98%が好ましく、より好ましくは30〜95%であ
る。空孔率が20%より低いと、透湿性能が低下し、空
孔率が98%を越えると多孔膜の強度が弱くなる傾向が
ある。
【0018】このような高分子樹脂多孔膜の形態として
は、シート状のものと中空糸状のものが挙げられるが、
中空糸状のものが単位体積中の膜面積を多くとることが
できるため、さらに好ましい。高分子樹脂多孔膜がシー
ト状である場合、シートの厚さは、特に限定されるもの
ではないが5〜200μmが好ましく、より好ましくは
10〜100μmである。高分子樹脂多孔膜シートの膜
厚が薄いほど、水蒸気透過速度は速くなるが、現状で
は、膜厚が5μm以下の高分子樹脂多孔膜シートを作成
することは困難である。
【0019】また、高分子樹脂多孔膜シートの膜厚の下
限値は、燃料電池に必要とされる機械的強度、特に耐圧
性によって決まる。高分子樹脂多孔膜が中空糸状である
場合、中空糸の内径は特に限定されるものではないが、
0.1〜5mmが好ましく、より好ましくは0.5〜3
mmである。内径が0.1mmより小さいと、ガスを流
したときの圧力損失が大きくなり余分な動力が必要とな
り効率が悪くなる傾向がある。内径が5mmを越えると
機械的強度が強い中空糸を作りにくい傾向がある。ま
た、中空糸の外径も特に限定されるものではないが、内
径の1.1〜2倍のものが、強度と水蒸気透過性のバラ
ンスが優れていて好ましい。
【0020】本発明において高分子樹脂多孔膜の表面に
硬化した透湿性樹脂層を設けた構造とは、透湿性樹脂層
が多孔膜の表面近傍の細孔を埋没するとともに、表面に
もコーティング層をもつ構造をいう。ここで、硬化した
とは、コーティング操作後に、透湿性樹脂が脱溶媒さ
れ、流動性がなくなる状態をいう。高分子樹脂多孔膜の
表面形状は凹凸であるため、これを利用して界面で極め
て大きな接着面積をとることも可能である。また、透湿
性樹脂層の一部が高分子樹脂多孔膜の細孔を一部埋める
ことで、アンカー効果を得ることも可能であり、その場
合密着性は極めて高いものとなる。
【0021】透湿性樹脂のコーティング層の厚みは、特
に限定されるものではないが、高分子樹脂多孔膜の厚み
に対して、1〜60%が好ましく、さらに好ましくは5
〜50%である。高分子樹脂多孔膜が中空糸の場合、コ
ーティング層は中空糸の外壁面近傍および、内壁面近傍
のどちらでも構わない。本発明において高分子樹脂多孔
膜の細孔中に硬化した透湿性樹脂層を設けた構造とは、
高分子樹脂多孔膜の細孔中に、透湿性樹脂の硬化物を埋
没させた構造をいう。
【0022】高分子樹脂多孔膜の細孔中に埋没させる場
合の透湿性樹脂の量は、多孔膜の細孔の全部を充填させ
る量であっても良いが、好ましくはその細孔の一部のみ
を充填させるような量であり、かつ、多孔膜の片面から
反対面まで貫通孔が存在しない量である。
【0023】また、このような構造をとる水蒸気透過膜
では、表面にはコーティング層が無いため、剥離が生じ
にくいという利点がある。また、この構造の膜は、パー
フルオロスルホン酸系イオン交換樹脂が充填された構造
となっているため、イオン交換樹脂が多量の水を含んだ
場合でも、膜全体で膨張することが防止される。したが
って、スタック型やカートリッジ型の構造体を製造する
場合に膜の寸法変化が少なく設計・製作が容易になる。
【0024】本発明による水蒸気透過膜は特に、燃料電
池の原料ガスに適用するにあたっては、膜の両側にある
気体中の水蒸気のみを透過し、他の気体成分は透過させ
ないようにする必要があるため、貫通孔を有さないのが
好ましい。すなわち、水蒸気以外の気体の透過率は、
「JIS−P8117」に示す透気度で1000秒/1
00cc以上が好ましく、より好ましくは10000秒
/100cc以上である。この値(透気度10000秒
/100cc以上)は、100ccの気体を透過させる
ために必要な時間が10000秒以上であることを意味
する。
【0025】本発明のパーフルオロスルホン酸系イオン
交換樹脂のスルホン酸基の対イオンは、プロトン型がナ
トリウム等の金属イオンよりも水蒸気透過性能が高く好
ましい。本発明の水蒸気透過膜の作製方法としては、特
に限定されるものではないが、例えばパーフルオロスル
ホン酸系イオン交換基を有するポリマー溶液をアルコー
ル、ケトン、エステルのような有機溶媒中に溶解、分散
させた溶液を塗布した後、脱溶媒する方法が挙げられ
る。
【0026】塗布の具体的方法としては、特に限定され
るものではないが、例えばグラビアロール、リバースロ
ール、ドクターロール、キスロール等を用いた方法や、
噴霧、浸漬、ろ過等の方法が挙げられる。高分子樹脂多
孔膜の表面に透湿性樹脂層を設ける場合には、ロールに
よる方法、噴霧法が好ましく、高分子樹脂多孔膜の細孔
中に透湿性樹脂層を設ける場合は、浸漬法、ろ過法が特
に好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の燃料電池の一実施形態を示
す概略構成図である。この燃料電池は、原料ガスとし
て、水素からなる燃料ガスと空気からなる酸化剤ガスを
用い、水素側はメタノールの改質反応で得られ、加湿状
態で供給されるため、空気側にのみ加湿部を備えた構成
となっている。すなわち、この燃料電池は、電池反応を
行う電池部1と、空気側の加湿部2とを備えている。電
池部1は、固体高分子電解質膜と、その両側に配置され
た電極(酸化極および燃料剤極)とからなる電池セル
を、内部に有するものである。
【0028】加湿部2は、原料気体が導入される原料気
体用流路21と、電池部1からの排出気体が導入される
排出気体用流路22と、これらの流路を分離する水蒸気
透過膜23とで構成されている。この加湿部2の原料気
体用流路21の気体導入口には、空気供給源であるコン
プレッサー3が配管31で接続されている。この原料気
体用流路21の気体導出口は、電池部1の酸化剤極側の
ガス通路の入口と、配管32で接続されている。排出気
体用流路22の気体導入口は、電池部1の酸化剤極側の
ガス通路の出口と、配管33で接続されている。排出気
体用流路22の気体導出口には、排気用の配管34が接
続されている。
【0029】水素供給源4は、電池部1の燃料極側のガ
ス通路の入口と、配管41で接続されている。電池部1
の燃料極側のガス通路の出口には、排気用の配管42が
接続されている。この燃料電池によれば、電池部1の酸
化剤極側のガス通路の出口から配管33には、電池反応
で生成された水蒸気、加湿部2の原料気体用流路21か
ら供給されて固体高分子電解質膜に吸収されなかった水
蒸気、加湿部2の原料気体用流路21から供給されて電
池反応に使用されなかった酸素と酸素以外の空気成分
(窒素等)を含む気体が排出される。この排出気体は、
配管33から、加湿部2の排出気体用流路22内に導入
される。
【0030】ここで、水蒸気透過膜23は、この排出気
体用流路22内の排出気体に含まれている気体のうち水
蒸気のみを透過して、水蒸気以外の気体を透過させな
い。そのため、排出気体用流路22内の排出気体に含ま
れている気体のうち水蒸気のみが排出気体用流路22か
ら原料気体用流路21内に入る。そして、この原料気体
用流路21内で、排出気体に含まれていた水蒸気とコン
プレッサー(空気供給源)3から供給された空気(原料
ガス)が接触して、空気が加湿される。この加湿された
空気が、配管32から電池部1の酸化剤極側のガス通路
の入口に導入される。
【0031】したがって、この加湿部2によれば、電池
部1へ供給される空気の酸素濃度を変化させずに、十分
な加湿作用を得ることができる。その結果、特に自動車
用として好適な燃料電池が得られる。なお、この実施形
態の燃料電池は、原料ガスとして、水素からなる燃料ガ
スと空気からなる酸化剤ガスを用い、水素側はメタノー
ルの改質反応で加湿状態で供給されるため、空気側にの
み加湿部2を備えている。しかしながら、本発明の燃料
電池はこれに限定されず、水素等からなる燃料ガス側に
のみ加湿部を設けた構成、燃料ガス側と酸化剤ガス側の
両方に加湿部を設けた構成にも適用できる。また、本発
明の水蒸気透過膜は、燃料電池の加湿部以外の用途にも
適用できる。
【0032】以下、本発明の水蒸気透過膜について、実
施例および比較例を用いて、より具体的に説明する。
【0033】
【実施例1】先ず、パーフルオロスルホン酸系イオン交
換樹脂(商品名Aciplex−SS−1080、旭化
成工業(株)社製)をエタノール(和光純薬工業(株)
社製)で2倍に希釈しコーティング液を調整した。この
溶液を、ガラス板上にひろげた、膜厚20μm、空孔率
47%のポリプロピレン製多孔膜(商品名ユーポアZ0
31、宇部興産(株)社製)の上に滴下し、250μm
設定のブレードコーターにて、均一に流延し、ポリプロ
ピレン製多孔膜の上に均一なコーティング層を作った。
次ぎにこの膜を80℃で1時間加熱することにより、溶
媒のエタノールを除去した後、ポリプロピレン製多孔膜
をガラス板から剥がした。これにより、ポリプロピレン
製多孔膜の表面に均一なコーティング層をもつ本発明の
水蒸気透過膜が得られた。得られた本発明の水蒸気透過
膜の厚みは、22μmであった。
【0034】コーティング後乾燥したコーティング膜の
質量から、コーティングを行う前のポリプロピレン製多
孔膜の質量を引いて、膜面上にコーティングされたパー
フルオロスルホン酸イオン交換樹脂の単位面積あたりの
質量を求めたところ、4.7g/m2であった。この水
蒸気透過膜の性能(水蒸気透過性と水蒸気以外の気体の
非透過性)を、図2および3に示すセルを用いて調べ
た。
【0035】このセルは、正方形に切り出した2枚のポ
リカーボネート板5を平行に対向配置し、両ポリカーボ
ネート板5の間にゴムパッキング6を介して、水蒸気透
過膜23を配置したものである。各ポリカーボネート板
5に、正方形の一つの対角線の両端に孔を開けて、各孔
に短管51〜54を固定することにより、乾燥窒素入口
51、乾燥窒素出口52、加湿空気入口53、加湿空気
出口54を設けている。ゴムパッキング6は、ポリカー
ボネート板5の短管51〜54固定位置より外側に配置
されている。
【0036】これにより、このセルにおいて、乾燥窒素
入口51と加湿空気出口54が水蒸気透過膜23を挟ん
で対向配置、乾燥窒素出口52と加湿空気入口53が水
蒸気透過膜23を挟んで対向配置され、水蒸気透過膜2
3を介して乾燥窒素と加湿空気が向流接触になるように
する。また、2枚のポリカーボネート板5と水蒸気透過
膜の間隔は2mmに設定した。水蒸気透過膜23の有効
面積は0.005m2である。
【0037】このセルの加湿空気入口53に、相対湿度
70%RHで温度77℃の加湿空気を、流量2リットル
/分で供給するとともに、乾燥窒素入口51に、相対湿
度6%RHで温度77℃の乾燥窒素を流量2リットル/
分で供給した。これらの加湿空気および乾燥窒素の供給
を30分間行った後に、乾燥窒素出口52内の気体の相
対湿度と酸素濃度を測定した。その結果、相対湿度は4
2%RHであり、酸素濃度は0%であった。
【0038】次ぎに、この水蒸気透過膜の耐圧性を調べ
た。ステンレス製ホルダー(ADVANTEC社製、K
S−47)に、φ47mmに切り出した水蒸気透過膜を
装着し、120℃のオーブン中に2時間放置した。その
後、120℃の雰囲気中で、ステンレスホルダーの一方
(水蒸気透過膜の1次側)に、150kPaの空気圧を
加え、もう一方(水蒸気透過膜の2次側)はチューブ
で、オーブンの外に配置した水槽まで導き、泡の発生を
観察した。膜差圧150kPaで1時間加圧したとこ
ろ、泡の発生は無く、水蒸気透過膜の120℃雰囲気中
での耐圧性が確認された。
【0039】
【実施例2】実施例1と同様のコーティング液を調整し
た。この溶液を、公称孔径0.1μm、中空糸内径1.
9mm、有効膜面積0.008m2のポリオレフィン製
中空糸膜モジュール(商品名マイクローザPSP−01
3、旭化成工業(株)社製)の内圧側から、シリンジを
用いて注入し、コーティング液は中空糸膜の内側から外
側にろ過され、全量で約100ミリリットルをろ過し
た。次ぎに、中空糸の内側および外側の余分なコーティ
ング液を垂れきり、その後80℃で1時間加熱すること
により、溶媒のエタノールを除去した。これにより、ポ
リオレフィン製中空糸膜の細孔内部にパーフルオロスル
ホン酸系イオン交換樹脂が充填された本発明の中空糸タ
イプの水蒸気透過膜が得られた。
【0040】この水蒸気透過膜の性能(水蒸気透過性と
水蒸気以外の気体の非透過性)を、図4に示す中空糸膜
モジュールを用いて調べた。すなわち、乾燥窒素入口5
1と、乾燥窒素出口52を中空糸膜モジュールの内側流
路の両端に各接続し、加湿空気入口53と、加湿空気出
口54を中空糸モジュールの外側流路に各接続した。こ
のとき、乾燥窒素入口51と加湿空気入口53は、中空
糸膜モジュールの長手方向に対して、離れた方に対峙
し、乾燥窒素と加湿空気が中空糸膜を介して向流接触と
なるようにした。
【0041】中空糸膜モジュールは、本発明の中空糸状
水蒸気透過膜が数本、封止剤7によりケース8に固定さ
れており、中空糸内側と中空糸外側は液密的に仕切られ
ている。この中空糸膜モジュールセルの加湿空気入口5
3に、相対湿度70%RHで温度77℃の加湿空気を、
流量2リットル/分で供給するとともに、乾燥窒素入口
51に、相対湿度6%RHで温度77℃の乾燥窒素を流
量2リットル/分で供給した。これらの加湿空気および
乾燥窒素の供給を30分間行った後に、乾燥窒素出口5
2内の気体の相対湿度と酸素濃度を測定した。その結
果、相対湿度は36%RHであり、酸素濃度は0%であ
った。
【0042】
【実施例3】実施例1で得たコーティング膜を、1N水
酸化ナトリウム水溶液に所定時間浸漬することにより、
ポリプロピレン製多孔膜の表面にコーティングされてい
るパーフルオロスルホン酸系イオン交換樹脂のスルホン
酸基のHをナトリウムに置換した。この水蒸気透過膜の
性能(水蒸気透過性と水蒸気以外の気体の非透過性)
を、実施例1と同じ方法で調べた。すなわち、セルの水
蒸気透過膜23としてこのイオン交換基の対イオンがナ
トリウムである水蒸気透過膜を取り付けて、乾燥窒素出
口52内の気体の相対湿度と酸素濃度を測定したとこ
ろ、相対湿度は16%RHであり、酸素濃度は0%であ
った。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の燃料電池
によれば、加湿部で、電池部へ供給される空気の酸素濃
度を変化させずに、十分な加湿作用を得ることができ
る。その結果、特に自動車用として好適な燃料電池が得
られる。また、本発明の水蒸気透過膜は、水蒸気のみを
高い透過能力で透過させて水蒸気以外の気体を確実に透
過させないため、燃料電池の加湿部用の水蒸気透過膜と
して特に好適なものとなる。また、本発明の水蒸気透過
膜は、従来の室内の換気に用いる全熱交換素子用膜とは
異なり、耐圧性と耐熱性を十分有しているため、耐膜差
圧性と耐熱性が要求される分野、特に燃料電池の加湿部
用の水蒸気透過膜として特に好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池の一実施形態を示す概略構成
図である。
【図2】実施例および比較例で水蒸気透過膜の性能を調
べるために用いたセルを示す斜視図である。
【図3】実施例および比較例で水蒸気透過膜の性能を調
べるために用いたセルを示す断面図である。
【図4】実施例で水蒸気透過膜の性能を調べるために用
いた中空糸膜モジュールを示す断面図である。
【符号の説明】
1 電池部 2 加湿部 21 原料気体用流路 22 排出気体用流路 23 水蒸気透過膜 24 中空糸状の水蒸気透過膜 3 コンプレッサー(空気供給源) 31 配管 32 配管 34 配管 4 水素供給源 41 配管 42 配管 5 ポリカーボネート板 6 ゴムパッキング 7 封止部 8 ケース 51 乾燥窒素入口 52 乾燥窒素出口 53 加湿空気入口 54 加湿空気出口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池反応を行う電池部と、電池部へ供給
    する原料気体を加湿する加湿部とを備え、前記電池部
    は、固体高分子電解質膜とその両側に配置された電極と
    からなる電池セルを有するものであり、前記加湿部は、
    原料気体が導入される原料気体用流路と、電池部からの
    排出気体が導入される排出気体用流路と、これらの流路
    を分離する水蒸気透過膜とで構成され、排出気体に含ま
    れている水蒸気を、水蒸気透過膜を透過させて排出気体
    用流路から原料気体用流路内に入れ、この水蒸気と原料
    気体用流路内の原料ガスとを接触させることにより原料
    ガスを加湿するものである燃料電池において、前記水蒸
    気透過膜は、高分子樹脂多孔膜の表面に硬化したパーフ
    ルオロスルホン酸系イオン交換樹脂からなる透湿性樹脂
    層を設けた構造を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 電池反応を行う電池部と、電池部へ供給
    する原料気体を加湿する加湿部とを備え、前記電池部
    は、固体高分子電解質膜とその両側に配置された電極と
    からなる電池セルを有するものであり、前記加湿部は、
    原料気体が導入される原料気体用流路と、電池部からの
    排出気体が導入される排出気体用流路と、これらの流路
    を分離する水蒸気透過膜とで構成され、排出気体に含ま
    れている水蒸気を、水蒸気透過膜を透過させて排出気体
    用流路から原料気体用流路内に入れ、この水蒸気と原料
    気体用流路内の原料ガスとを接触させることにより原料
    ガスを加湿するものである燃料電池において、前記水蒸
    気透過膜は、高分子樹脂多孔膜の細孔中に硬化したパー
    フルオロスルホン酸系イオン交換樹脂からなる透湿性樹
    脂層を設けた構造を有することを特徴とする燃料電池。
  3. 【請求項3】 高分子樹脂多孔膜の表面に硬化したパー
    フルオロスルホン酸系イオン交換樹脂からなる透湿性樹
    脂層を設けた構造を有することを特徴とする水蒸気透過
    膜。
  4. 【請求項4】 高分子樹脂多孔膜の細孔中に硬化したパ
    ーフルオロスルホン酸系イオン交換樹脂からなる透湿性
    樹脂層を設けた構造を有することを特徴とする水蒸気透
    過膜。
  5. 【請求項5】 高分子樹脂多孔膜がシート状であること
    を特徴とする、請求項3または4記載の水蒸気透過膜。
  6. 【請求項6】 高分子樹脂多孔膜が中空糸状であること
    を特徴とする、請求項3または4記載の水蒸気透過膜。
  7. 【請求項7】 透湿性材料であるパーフルオロスルホン
    酸系イオン交換樹脂の対イオンが、プロトンであること
    を特徴とする、請求項3または4記載の水蒸気透過膜。
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