JP2002117818A - 電池装着装置 - Google Patents

電池装着装置

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JP2002117818A
JP2002117818A JP2000311328A JP2000311328A JP2002117818A JP 2002117818 A JP2002117818 A JP 2002117818A JP 2000311328 A JP2000311328 A JP 2000311328A JP 2000311328 A JP2000311328 A JP 2000311328A JP 2002117818 A JP2002117818 A JP 2002117818A
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mounting
groove
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mounting device
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JP2000311328A
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Yoshio Kishi
義雄 岸
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Sony Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃等によってバッテリが装着部から飛び出
してしまうことを防止することやバッテリの保管を容易
にすることを可能にする。 【解決手段】 バッテリ17の表面200には、当該バ
ッテリ17の装着方向における手前側に第1の溝21
1,221と、装着方向側に第2の溝212,222と
を形成する。そして、収納装置100は、当該バッテリ
17の主面方向に付勢されている爪192,193を第
1の溝211,221に係止させてバッテリ17の装着
状態を保持し、また、第2の溝212,222に爪19
2,193を係止させて、異なる位置でバッテリ17を
保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池が装着される
電池装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的には、電子機器は、バッテリ装着
部に装着されたバッテリによって駆動されている。例え
ば、電子機器において、バッテリは、比較的に交換が頻
繁になされる部分である。このようなことから、電子機
器には、バッテリの着脱が容易になされるように、バッ
テリ装着部がバッテリを外方に臨むように構成されてい
るものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、そのように
バッテリが外方に臨むようにバッテリ装着部を構成した
場合、何らかの衝撃によってバッテリがバッテリ装着部
から飛び出してしまう場合がある。このような場合にお
いて、バッテリが高所から落下してしまったときには、
バッテリが破損してしまうこともある。
【0004】さらに、電子機器の不使用時にバッテリ装
着部からバッテリを取り外しておいた場合、バッテリの
保管場所が必要になる。これでは、バッテリの紛失を招
来するといった問題が生じる。
【0005】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、衝撃等によってバッテリが装着部か
ら飛び出してしまうことを防止することやバッテリの保
管を容易にすることを可能にする電池装着装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電池装着装
置は、上述の課題を解決するために、電池が着脱自在と
される電池装着部と、電池装着部に装着された電池を保
持するととに、電池装着部から外れた電池を一時的に保
持する電池保持手段とを備える。
【0007】このような構成を備えた電池装着装置は、
電池保持手段により、電池が着脱自在とされる電池装着
部に装着された電池を保持するととに、電池装着部から
外れた電池を一時的に保持する。すなわち、電池装着装
置は、電池装着部から外れた電池を、一時的に保持す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態は、周
囲の環境(外的要因)や内部の状態(内的要因)に応じ
て自律的に行動をする自律型のロボット装置である。
【0009】実施の形態では、先ず、ロボット装置の構
成について説明して、その後、ロボット装置における本
発明の適用部分について詳細に説明する。
【0010】(1)本実施の形態によるロボット装置の
構成 図1及び図2に示すように、「犬」を模した形状のいわ
ゆるペットロボットとされ、胴体部ユニット2の前後左
右にそれぞれ脚部ユニット3A,3B,3C,3Dが連
結されると共に、胴体部ユニット2の前端部及び後端部
にそれぞれ頭部ユニット4及び尻尾部ユニット5が連結
されて構成されている。
【0011】胴体部ユニット2には、図3に示すよう
に、CPU(Central Processing Unit)10、DRA
M(Dynamic Random Access Memory)11、フラッシュ
ROM(Read 0nly Memory)12、PC(Personal Co
mputer)カードインターフェース回路13及び信号処理
回路14が内部バス15を介して相互に接続されること
により形成されたコントロール部16とが収納されてい
る。また、胴体部ユニット2には、ロボット装置1の向
きや動きの加速度を検出するための角速度センサ18及
び加速度センサ19なども収納されている。さらに、胴
体部ユニット2には、このロボット装置1の動力源とし
てのバッテリ17とが収納されている。
【0012】具体的には、バッテリ17は、図2中にお
いて二点破線で示すように、腹とされる部分(以下、腹
部という。)2aに胴体部ユニット2に対して着脱自在
とされて装着されている。また、胴体部ユニット2に
は、図2中において一転破線で示すように、外部記憶媒
体とされる半導体メモリ28が収納されている。具体的
には、半導体メモリ28は、胴体部ユニット2に対して
着脱自在とされた外部記憶媒体である。以下、このよう
な半導体メモリを実施の形態の説明中において、メモリ
カードという。
【0013】また、頭部ユニット4には、図3に示すよ
うに、外部の状況を撮像するためのCCD(Charge Cou
pled Device)カメラ20と、使用者からの「撫でる」
や「叩く」といった物理的な働きかけにより受けた圧力
を検出するためのタッチセンサ21と、前方に位置する
物体までの距離を測定するための距離センサ22と、外
部音を集音するためのマイクロホン23と、鳴き声等の
音声を出力するためのスピーカ24と、ロボット装置1
の「目」に相当するLED(Light Emitting Diode)
(図示せず)となどがそれぞれ所定位置に配置されてい
る。
【0014】さらに、各脚部ユニット3A〜3Dの関節
部分や各脚部ユニット3A〜3D及び胴体部ユニット2
の各連結部分、頭部ユニット4及び胴体部ユニット2の
連結部分、並びに尻尾部ユニット5の尻尾5Aの連結部
分などにはそれぞれ自由度数分のアクチュエータ251
〜25n及びポテンショメータ261〜26nが配設され
ている。例えば、アクチュエータ251〜25nはサーボ
モーターを構成として有している。サーボモーターの駆
動により、脚部ユニット3A〜3Dが制御されて、目標
の姿勢或いは動作に遷移する。
【0015】そして、これら角速度センサ18、加速度
センサ19、タッチセンサ21、距離センサ22、マイ
クロホン23、スピーカ24及び各ポテンショメータ2
1〜26nなどの各種センサ並びにLED及び各アクチ
ュエータ251 〜25nは、それぞれ対応するハブ271
〜27nを介してコントロール部16の信号処理回路1
4と接続され、CCDカメラ20及びバッテリ17は、
それぞれ信号処理回路14と直接接続されている。
【0016】なお、後述するように、動作(行動)の学
習において、この角速度センサ18、加速度センサ1
9、ポテンショメータ261 〜26n等の信号が使用さ
れる。
【0017】信号処理回路l4は、上述の各センサから
供給されるセンサデータや画像データ及び音声データを
順次取り込み、これらをそれぞれ内部バス15を介して
DRAM11内の所定位置に順次格納する。また信号処
理回路14は、これと共にバッテリ17から供給される
バッテリ残量を表すバッテリ残量データを順次取り込
み、これをDRAM11内の所定位置に格納する。
【0018】このようにしてDRAM11に格納された
各センサデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ
残量データは、この後CPU10がこのロボット装置1
の動作制御を行う際に利用される。
【0019】実際上CPU10は、ロボット装置1の電
源が投入された初期時、胴体部ユニット2の図示しない
PCカードスロットに装填されたメモリカード28又は
フラッシュROM12に格納された制御プログラムをP
Cカードインターフェース回路13を介して又は直接読
み出し、これをDRAM11に格納する。
【0020】また、CPU10は、この後上述のように
信号処理回路14よりDRAM11に順次格納される各
センサデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ残
量データに基づいて自己及び周囲の状況や、使用者から
の指示及び働きかけの有無などを判断する。
【0021】さらに、CPU10は、この判断結果及び
DRAM11に格納しだ制御プログラムに基づいて続く
行動を決定すると共に、当該決定結果に基づいて必要な
アクチュエータ251〜25nを駆動させることにより、
頭部ユニット4を上下左右に振らせたり、尻尾部ユニッ
ト5の尻尾5Aを動かせたり、各脚部ユニット3A〜3
Dを駆動させて歩行させるなどの行動を行わせる。
【0022】また、この際CPU10は、必要に応じて
音声データを生成し、これを信号処理回路14を介して
音声信号としてスピーカ24に与えることにより当該音
声信号に基づく音声を外部に出力させたり、上述のLE
Dを点灯、消灯又は点滅させる。
【0023】このようにしてこのロボット装置1におい
ては、自己及び周囲の状況や、使用者からの指示及び働
きかけに応じて自律的に行動し得るようになされてい
る。
【0024】(2)制御プログラムのソフトウェア構成 ここで、ロボット装置1における上述の制御プログラム
のソフトウェア構成は、図4に示すようになる。この図
4において、デバイス・ドライバ・レイヤ30は、この
制御プログラムの最下位層に位置し、複数のデバイス・
ドライバからなるデバイス・ドライバ・セット31から
構成されている。この場合、各デバイス・ドライバは、
CCDカメラ20(図3)やタイマ等の通常のコンピュ
ータで用いられるハードウェアに直接アクセスするごと
を許されたオブジェクトであり、対応するハードウェア
からの割り込みを受けて処理を行う。
【0025】また、ロボティック・サーバ・オブジェク
ト32は、デバイス・ドライバ・レイヤ30の最下位層
に位置し、例えば上述の各種センサやアクチュエータ2
1〜25n等のハードウェアにアクセスするためのイン
ターフェースを提供するソフトウェア群でなるバーチャ
ル・ロボット33と、電源の切換えなどを管理するソフ
トウェア群でなるバワーマネージャ34と、他の種々の
デバイス・ドライバを管理するソフトウェア群でなるデ
バイス・ドライバ・マネージャ35と、ロボット装置1
の機構を管理するソフトウェア群でなるデザインド・ロ
ボット36とから構成されている。
【0026】マネージャ・オブジェクト37は、オブジ
ェクト・マネージャ38及びサービス・マネージャ39
から構成されている。オブジェクト・マネージャ38
は、ロボティック・サーバ・オブジェクト32、ミドル
・ウェア・レイヤ40、及びアプリケーション・レイヤ
41に含まれる各ソフトウェア群の起動や終了を管理す
るソフトウェア群であり、サービス・マネージャ39
は、メモリカード28(図3)に格納されたコネクショ
ンファイルに記述されている各オブジェクト間の接続情
報に基づいて各オブジェクトの接続を管理するソフトウ
ェア群である。
【0027】ミドル・ウェア・レイヤ40は、ロボティ
ック・サーバ・オブジェクト32の上位層に位置し、画
像処理や音声処理などのこのロボット装置1の基本的な
機能を提供するソフトウェア群から構成されている。ま
た、アプリケーション・レイヤ41は、ミドル・ウェア
・レイヤ40の上位層に位置し、当該ミドル・ウェア・
レイヤ40を構成する各ソフトウェア群によって処理さ
れた処理結果に基づいてロボット装置1の行動を決定す
るためのソフトウェア群から構成されている。
【0028】なお、ミドル・ウェア・レイヤ40及びア
プリケーション・レイヤ41の具体なソフトウェア構成
をそれぞれ図5に示す。
【0029】ミドル・ウェア・レイヤ40は、図5に示
すように、騒音検出用、温度検出用、明るさ検出用、音
階認識用、距離検出用、姿勢検出用、タッチセンサ用、
動き検出用及び色認識用の各信号処理モジュール50〜
58並びに入力セマンティクスコンバータモジュール5
9などを有する認識系60と、出力セマンティクスコン
バータモジュール68並びに姿勢管理用、トラッキング
用、モーション再生用、歩行用、転倒復帰用、LED点
灯用及び音再生用の各信号処理モジュール61〜67な
どを有する認識系69とから構成されている。
【0030】認識系60の各信号処理モジュール50〜
58は、ロボティック・サーバ・オブジェクト32のバ
ーチャル・ロボット33によりDRAM11(図3)か
ら読み出される各センサデータや画像データ及び音声デ
ータのうちの対応するデータを取り込み、当該データに
基づいて所定の処理を施して、処理結果を入力セマンテ
ィクスコンバータモジュール59に与える。ここで、例
えば、バーチャル・ロボット33は、所定の通信規約に
よって、信号の授受或いは変換をする部分として構成さ
れている。
【0031】入力セマンティクスコンバータモジュール
59は、これら各信号処理モジュール50〜58から与
えられる処理結果に基づいて、「うるさい」、「暑
い」、「明るい」、「ボールを検出した」、「転倒を検
出した」、「撫でられた」、「叩かれた」、「ドミソの
音階が聞こえた」、「動く物体を検出した」又は「障害
物を検出した」などの自己及び周囲の状況や、使用者か
らの指令及び働きかけを認識し、認識結果をアプリケー
ション・レイヤ41(図3)に出力する。
【0032】アプリケーション・レイヤ4lは、図6に
示すように、行動モデルライブラリ70、行動切換えモ
ジュール71、学習モジュール72、感情モデル73及
び本能モデル74の5つのモジュールから構成されてい
る。
【0033】行動モデルライブラリ70には、図7に示
すように、「バッテリ残量が少なくなった場合」、「転
倒復帰する」、「障害物を回避する場合」、「感情を表
現する場合」、「ボールを検出した場合」などの予め選
択されたいくつかの条件項目にそれぞれ対応させて、そ
れぞれ独立した行動モデル701〜70nが設けられてい
る。
【0034】そして、これら行動モデル701〜70
nは、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュー
ル59から認識結果が与えられたときや、最後の認識結
果が与えられてから一定時間が経過したときなどに、必
要に応じて後述のように感情モデル73に保持されてい
る対応する情動のパラメータ値や、本能モデル74に保
持されている対応する欲求のパラメータ値を参照しなが
ら続く行動をそれぞれ決定し、決定結果を行動切換えモ
ジュール71に出力する。例えば、このような情動や欲
求のパラメータ値がメモリカード28上に記憶される。
【0035】なお、この実施の形態の場合、各行動モデ
ル701〜70nは、次の行動を決定する手法として、図
8に示すような1つのノード(状態)NODE0〜NO
DEnから他のどのノードNODE0〜NODEnに遷移
するかを各ノードNODE0〜NODEnに間を接続する
アークARC1〜ARCn1に対してそれぞれ設定された
遷移確率P1〜Pnに基づいて確率的に決定する有限確率
オートマトンと呼ばれるアルゴリズムを用いる。
【0036】具体的に、各行動モデル701〜70nは、
それぞれ自己の行動モデル701〜70nを形成するノー
ドNODE0〜NODEnにそれぞれ対応させて、これら
ノードNODE0〜NODEnごとに図9に示すような状
態遷移表80を有している。
【0037】この状態遷移表80では、そのノードNO
DE0〜NODEnにおいて遷移条件とする入力イベント
(認識結果)が「入力イベント名」の行に優先順に列記
され、その遷移条件についてのさらなる条件が「データ
名」及び「データ範囲」の行における対応する列に記述
されている。
【0038】したがって、図9の状態遷移表80で表さ
れるノードNODE100では、「ボールを検出(BAL
L)」という認識結果が与えられた場合に、当該認識結
果と共に与えられるそのボールの「大きさ(SIZ
E)」が「0から1000」の範囲であることや、「障害物
を検出(OBSTACLE)」という認識結果が与えら
れた場合に、当該認識結果と共に与えられるその障害物
までの「距離(DISTANCE)」が「0から100」の
範囲であることが他のノードに遷移するための条件とな
っている。
【0039】また、このノードNODE100では、認識
結果の入力がない場合においても、行動モデル701
70nが周期的に参照する感情モデル73及び本能モデ
ル74にそれぞれ保持された各情動及び各欲求のパラメ
ータ値のうち、感情モデル73に保持された「喜び(J
OY)」、「驚き(SURPRISE)」若しくは「悲
しみ(SUDNESS)」のいずれかのパラメータ値が
「50から100」の範囲であるときには他のノードに遷移
することができるようになっている。
【0040】また、状態遷移表80では、「他のノード
ヘの遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の列にそ
のノードNODE0〜 NODEnから遷移できるノード
名が列記されていると共に、「入力イベント名」、「デ
ータ値」及び「データの範囲」の行に記述された全ての
条件が揃ったときに遷移できる他の各ノードNODE 0
〜NODEnへの遷移確率が「他のノードヘの遷移確
率」の欄内の対応する箇所にそれぞれ記述され、そのノ
ードNODE0〜NODEnに遷移する際に出力すべき行
動が「他のノードヘの遷移確率」の欄における「出力行
動」の行に記述されている。なお、「他のノードヘの遷
移確率」の欄における各行の確率の和は100[%]と
なっている。
【0041】したがって、図9の状態遷移表80で表さ
れるノードNODE100では、例えば「ボールを検出
(BALL)」し、そのボールの「SIZE(大き
さ)」が「0から1000」の範囲であるという認識結果が
与えられた場合には、「30[%]」の確率で「ノードN
ODE120(node 120)」に遷移でき、そのとき「AC
TION1」の行動が出力されることとなる。
【0042】各行動モデル701〜70nは、それぞれこ
のような状態遷移表80として記述されたノードNOD
0〜 NODEnがいくつも繋がるようにして構成され
ており、入力セマンティクスコンバータモジュール59
から認識結果が与えられたときなどに、対応するノード
NODE0〜NODEnの状態遷移表を利用して確率的に
次の行動を決定し、決定結果を行動切換えモジュール7
1に出力するようになされている。
【0043】図6に示す行動切換えモジュール71は、
行動モデルライブラリ70の各行動モデル701〜70n
からそれぞれ出力される行動のうち、予め定められた優
先順位の高い行動モデル701〜70nから出力された行
動を選択し、当該行動を実行すべき旨のコマンド(以
下、これを行動コマンドという。)をミドル・ウェア・
レイヤ40の出力セマンティクスコンバータモジュール
68に送出する。なお、この実施の形態においては、図
7において下側に表記された行動モデル701〜70n
ど優先順位が高く設定されている。
【0044】また、行動切換えモジュール71は、行動
完了後に出力セマンティクスコンバータモジュール68
から与えられる行動完了情報に基づいて、その行動が完
了したことを学習モジュール72、感情モデル73及び
本能モデル74に通知する。
【0045】一方、学習モジュール72は、入力セマン
ティクスコンバータモジュール59から与えられる認識
結果のうち、「叩かれた」や「撫でられた」など、使用
者からの働きかけとして受けた教示の認識結果を入力す
る。
【0046】そして、学習モジュール72は、この認識
結果及び行動切換えモジュール71からの通知に基づい
て、「叩かれた(叱られた)」ときにはその行動の発現
確率を低下させ、「撫でられた(誉められた)」ときに
はその行動の発現確率を上昇させるように、行動モデル
ライブラリ70における対応する行動モデル701〜7
nの対応する遷移確率を変更する。
【0047】他方、感情モデル73は、「喜び(jo
y)」、「悲しみ(sadness)」、「怒り(anger)」、
「驚き(surprise)」、「嫌悪(disgust)」及び「恐
れ(fear)」の合計6つの情動について、各情動ごとに
その情動の強さを表すパラメータを保持している。そし
て、感情モデル73は、これら各情動のパラメータ値
を、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュール
59から与えられる「叩かれた」及び「撫でられた」な
どの特定の認識結果と、経過時間及び行動切換えモジュ
ール71からの通知となどに基づいて周期的に更新す
る。
【0048】具体的には、感情モデル73は、入力セマ
ンティクスコンバータモジュール59から与えられる認
識結果と、そのときのロボット装置1の行動と、前回更
新してからの経過時間となどに基づいて所定の演算式に
より算出されるそのときのその情動の変動量を△E
[t]、現在のその情動のパラメータ値をE[t]、そ
の情動の感度を表す係数をkeとして、(1)式によっ
て次の周期におけるその情動のパラメータ値E[t+
1]を算出し、これを現在のその情動のパラメータ値E
[t]と置き換えるようにしてその情動のパラメータ値
を更新する。また、感情モデル73は、これと同様にし
て全ての情動のパラメータ値を更新する。
【0049】
【数1】
【0050】なお、各認識結果や出力セマンティクスコ
ンバータモジュール68からの通知が各情動のパラメー
タ値の変動量△E[t]にどの程度の影響を与えるかは
予め決められており、例えば「叩かれた」といった認識
結果は「怒り」の情動のパラメータ値の変動量△E
[t]に大きな影響を与え、「撫でられた」といった認
識結果は「喜び」の情動のパラメータ値の変動量△E
[t]に大きな影響を与えるようになっている。
【0051】ここで、出力セマンティクスコンバータモ
ジュール68からの通知とは、いわゆる行動のフィード
バック情報(行動完了情報)であり、行動の出現結果の
情報であり、感情モデル73は、このような情報によっ
ても感情を変化させる。これは、例えば、「吠える」と
いった行動により怒りの感情レベルが下がるといったよ
うなことである。なお、出力セマンティクスコンバータ
モジュール68からの通知は、上述した学習モジュール
72にも入力されており、学習モジュール72は、その
通知に基づいて行動モデル701〜70nの対応する遷移
確率を変更する。
【0052】なお、行動結果のフィードバックは、行動
切換えモジュレータ71の出力(感情が付加された行
動)によりなされるものであってもよい。
【0053】一方、本能モデル74は、「運動欲(exer
cise)」、「愛情欲(affection)」、「食欲(appetit
e)」及び「好奇心(curiosity)」の互いに独立した4
つの欲求について、これら欲求ごとにその欲求の強さを
表すパラメータを保持している。そして、本能モデル7
4は、これらの欲求のパラメータ値を、それぞれ入力セ
マンティクスコンバータモジュール59から与えられる
認識結果や、経過時間及び行動切換えモジュール71か
らの通知などに基づいて周期的に更新する。
【0054】具体的には、本能モデル74は、「運動
欲」、「愛情欲」及び「好奇心」については、認識結
果、経過時間及び出力セマンティクスコンバータモジュ
ール68からの通知などに基づいて所定の演算式により
算出されるそのときのその欲求の変動量をΔI[k]、
現在のその欲求のパラメータ値をI[k]、その欲求の
感度を表す係数kiとして、所定周期で(2)式を用い
て次の周期におけるその欲求のパラメータ値I[k+
1]を算出し、この演算結果を現在のその欲求のパラメ
ータ値I[k]と置き換えるようにしてその欲求のパラ
メータ値を更新する。また、本能モデル74は、これと
同様にして「食欲」を除く各欲求のパラメータ値を更新
する。
【0055】
【数2】
【0056】なお、認識結果及び出力セマンティクスコ
ンバータモジュール68からの通知などが各欲求のパラ
メータ値の変動量△I[k]にどの程度の影響を与える
かは予め決められており、例えば出力セマンティクスコ
ンバータモジュール68からの通知は、「疲れ」のパラ
メータ値の変動量△I[k]に大きな影響を与えるよう
になっている。
【0057】なお、本実施の形態においては、各情動及
び各欲求(本能)のパラメータ値がそれぞれ0から100ま
での範囲で変動するように規制されており、また係数k
e、kiの値も各情動及び各欲求ごとに個別に設定されて
いる。
【0058】一方、ミドル・ウェア・レイヤ40の出力
セマンティクスコンバータモジュール68は、図5に示
すように、上述のようにしてアプリケーション・レイヤ
41の行動切換えモジュール71から与えられる「前
進」、「喜ぶ」、「鳴く」又は「トラッキング(ボール
を追いかける)」といった抽象的な行動コマンドを出力
系69の対応する信号処理モジュール61〜67に与え
る。
【0059】そしてこれら信号処理モジュール61〜6
7は、行動コマンドが与えられると当該行動コマンドに
基づいて、その行動を行うために対応するアクチュエー
タ251〜25n(図3)に与えるべきサーボ指令値や、
スピーカ24(図3)から出力する音の音声データ及び
又は「目」のLEDに与える駆動データを生成し、これ
らのデータをロボティック・サーバ・オブジェクト32
のバーチャル・ロボット33及び信号処理回路14(図
3)を順次介して対応するアクチュエータ25 1〜25n
又はスピーカ24又はLEDに順次送出する。
【0060】このようにしてロボット装置1において
は、制御プログラムに基づいて、自己(内部)及び周囲
(外部)の状況や、使用者からの指示及び働きかけに応
じた自律的な行動を行うことができるようになされてい
る。
【0061】(3)メモリカード及びバッテリの収納装
置の構成等 上述したロボット装置1は、メモリカード28及びバッ
テリ17が収納される或いは装着される収納装置を備え
ている。図10及び図11に示すように、メモリカード
28及びバッテリ17の収納装置(以下、単に収納装置
という。)100は、一体化された構造とされて構成さ
れている。この収納装置100は、図2に示すように、
ロボット装置1の腹部2aに備えられており、メモリカ
ード28及びバッテリ17の腹側からの着脱を可能にす
るように構成されている。
【0062】ここで、図12に示すように、メモリカー
ド28は、略矩形の略薄型板形状とされている。そし
て、メモリカード28には、側面にロボット装置1との
電気的な接続を可能とする図示しないソケット部が設け
られている。また、図13に示すように、バッテリ17
は、略矩形の略薄型箱形状とされている。このバッテリ
17は、側面にロボット装置1との電気的な接続を可能
とするソケット部221を備えている。
【0063】このようなメモリカード28は、図10及
び図11中に示す一点破線に示すように収納されてお
り、また、バッテリ17は、図10及び図11中に示す
二点破線に示すように収納されている。例えば、メモリ
カード28については、収納装置100におけるメモリ
カード28の収納部とされるメモリカードスロットに収
納されている。
【0064】収納装置100は、このようにメモリカー
ド28やバッテリ17が収納されている状態において、
メモリカード28へのデータの書き込みがなされている
ときには、当該メモリカード28及びバッテリ17が取
り出されることを防止する機能を有している。
【0065】この収納装置100は、図10及び図11
に示すように、大別して、係止部材駆動部110と、メ
モリ着脱ボタン部160と、バッテリ収納基体部199
と、バッテリ係止部180とから構成されている。
【0066】係止部材駆動部110は、データの書き込
みがなされているメモリカード28の装着部からの取り
出しを防止する取り出し防止手段である。係止部材駆動
装置110は、図14に示すような駆動部111を備え
ている。駆動部111は、モーター140と、モーター
140によって回転駆動される係止部材130と、全体
を覆うような形状とされているカバー部150とを備え
ている。
【0067】係止部材130は、図15及び図16に示
すような形状とされている。係止部材130は、略板形
状とされて形成された基体部に対して、アクセス表示部
135が突設されている形状となっている。この係止部
材130は、メモリカード28に対するデータの書き込
みの検出により動作される部材を構成している。係止部
材130は、具体的には以下のような形状をなしてい
る。
【0068】係止部材130には、略楕円形状とされて
いる回転本体部131と、回転駆動部131の外周面1
31b上に設けられている第1及び第2の係合突部13
2,133と、回転本体部131の外周面131bから
アーム部134により突設されたアクセス表示部135
とが形成されている。
【0069】回転本体部131は、板形状の略楕円形状
とされている。回転本体部131の略中央部分には、主
面131aから突出された形状とされた第1乃至第3の
軸取り付け部131c,131d,131eが設けられ
ている。この第1乃至第3の取り付け部131c,13
1d,131eにはそれぞれ、裏面側において対応して
孔が形成されている。具体的には、第1の軸取り付け部
131cは、当該係止部材130がモーター140によ
り回転駆動された際の回転軸上に位置されており、第2
及び第3の軸取り付け部131d,131eは、その第
1の軸取り付け部131cについて対称とされて位置さ
れている。
【0070】第1及び第2の係合突部132,133
は、この回転本体部131の外周面131bから突出し
て設けられている。後述するように、第1の係合突部1
32は、メモリ着脱ボタン部160の本体部材161の
一部分と係合する部分であり、また、第2の係合突部1
33は、バッテリ係止部180の側壁部184の一部分
と係合する部分である。
【0071】第1及び第2の係合突部132,133
は、回転本体部131についてほぼ相対する外周面13
1b上に、それぞれ略凸形状とされて形成されている。
例えば、第1の係合突部132は、第2の係合突部13
3の形状より若干小さな形状とされている。また、回転
本体部131の外周面131bからの第1及び第2の係
合突部132,133の突出方向は、第2の係合突部1
33については、回転軸に垂直となる方向O0に略一致
されており、一方で、第1の係合突部132について
は、回転軸から偏心され、第2の係合突部133の突出
方向O0に平行な方向O1とされている。
【0072】アクセス表示部135は、メモリカード2
8やバッテリ17がロックされているか否かを示すロッ
ク状態表示部としての機能或いはメモリカード28への
データの書き込みを行っている最中か否かを示す書き込
み最中表示部としての機能を有する部分となる。
【0073】このアクセス表示部135は、回転本体部
131の外周面131aから一体とされて形成されたア
ーム部134により、当該回転本体部121から離間さ
れた外方であって、回転本体部131の斜め上方に位置
されている。アーム部134は、例えば、略L字形状で
ある。このアクセス表示部135は、例えば、係止部材
130の回転軸の中心とする同心円上において略円弧を
なすような形状とされている。すなわち、アクセス表示
部135は、係止部材130が回転駆動されて際には、
回転軸から所定位置の円周上を移動するような部分とな
る。
【0074】モーター140は、図17に示すように構
成されている。モーター140は、例えば、制御信号に
応じて回転方向等が制御可能とされるサーボモーターで
ある。このモーター140は、回転軸上に位置される略
丸棒形状の主軸ピン141と、その主軸ピン141につ
いて対称として位置される第1及び第2の駆動ピン14
2,143とを備えている。本例では、主軸ピン141
よりも第1及び第2の駆動ピン142,143の方が長
さが短くなされている。そして、モーター140は、導
線144を介して供給される制御信号によって回転方向
等が制御される。
【0075】上述の係止部材130は、このようなモー
ター140に取り付けられる。係止部材130がモータ
ー140に取り付けられた際には、モーター140の主
軸ピン141が係止部材130の第1の軸取り付け部1
31cに挿入され、モーター140の第1及び第2の各
駆動ピン142,143が係止部材130の第2及び第
3の各軸取り付け部131d,131eにそれぞれ挿入
される。
【0076】カバー部150は、図14に示すような形
状になっている。カバー部150は、略円柱形状のモー
ター140に対応して略円筒形状とされている。そし
て、カバー部150には、一端側の外周部分を切欠い
て、略スリット形状とされた第1及び第2の開口部15
1,152がそれぞれ形成されている。図14に示すよ
うに、この第1の開口部151は、係止部材130の第
1の係合突部122及びアクセス表示部135が当該カ
バー部150から外方に突出することが可能となるよう
な形状とされており、第2の開口部152は、係止部材
130の第2の係合突部133が当該カバー部150か
ら外方に突出することが可能となるような形状とされて
いる。また、第1及び第2の開口部151,152の外
周方向における長さは、例えば、モーター140によっ
て係合部材130が回転制御された際の、第1及び第2
の係合突部122,123の移動範囲によって決定され
ている。
【0077】以上のように、駆動部111は、係止部材
130、モーター140及びカバー部150を備えてい
る。駆動部111は、例えば図18中(A)及び(B)
に示すように基台112上に搭載されている。
【0078】基台112は、主面部113と、主面部1
13の側面部から立設された壁部114とから構成され
ている。主面部113の一端部113aに、駆動部11
1が載置されている。また、壁部114は、略長方形状
であり、短辺方向における中央部分に長手方向に並んで
第1及び第2の孔部114a,114bが形成されてい
る。そして、壁部114における短辺方向の側面には、
主面から内側に突設されたバネ掛け部114cが形成さ
れている。
【0079】このような係止部材駆動装置110の側壁
114の外側に、メモリ着脱ボタン部160が配置され
ている。
【0080】メモリ着脱ボタン部160は、図19中
(A)及び(B)に示すように構成されている。メモリ
着脱ボタン部160は、略薄板形状の本体部161と、
本体部161の一端に取り付けられているボタン部17
0とから構成されている。
【0081】本体部161は、略長方形状の略薄板形状
の形状である。この本体部161は、例えば、金属材料
によって形成されている。この本体部161の一方の側
面161aの一端側には、当該メモリ着脱ボタン部16
0が係止部材駆動装置110に並んで配置された際の当
該係止部材駆動装置110側に主面161bから突設さ
れてバネ掛け部162が形成されている。また、本体部
161には、上述のバネ掛け部162が設けられている
側の側面161aであって、ボタン部170側に位置さ
れて、略凹形状とされた切欠き部165が形成されてい
る。この切欠き部165は、メモリカード28に対する
データの書き込みの検出により動作された係合部材13
0が係合される被係合部となる。そして、本体部161
には、第1及び第2のガイド孔163,164が形成さ
れている。
【0082】第1及び第2のガイド孔163,164
は、本体部161の短辺方向における略中央部分であっ
て、長手方向に並んで形成されている。この第1及び第
2のガイド部163,164の形状はそれぞれ、本体部
161における長手方向に延びた略スリット形状とされ
ている。
【0083】このような形状からなる本体部161の他
端部161bにボタン部170が取り付けられている。
ボタン部170は、図20に示すような形状になってい
る。ボタン部170は、例えばプラスチック材料によっ
て形成されている。このボタン部170は、枠部171
と、第1及び第2の押圧突部172,173とから構成
されている。
【0084】枠部171は、略長方形状の四角枠形状と
されている部分である。この枠部171の内側の開口部
171aは、後述するようにメモリカード28が挿通さ
れるためのものとなる。このようなことから、開口部1
71aの形状は、メモリカード20が挿通されるのに十
分な大きさとされて形成されている。そして、この枠部
171における長辺の部材上にそれぞれ、第1及び第2
の押圧突部172,173が突設されている。
【0085】第1及び第2の押圧突部172,173
は、枠部171の長辺の部材と略同様な長手方向の長さ
を有した略長方形の板形状とされており、相対向する内
側の主面172a,173aが略平行となるように形成
されている。
【0086】このようなボタン部170の第1の押圧突
部172側に本体部161の他端部161bに嵌合され
て、図19中(A)及び(B)に示すように、ボタン部
170と本体部161とが一体とされてメモリ着脱ボタ
ン部160が構成されている。
【0087】このメモリ着脱ボタン部160は、図10
及び図11に示すように、係止部材駆動装置110に隣
接して配置されている。このメモリ着脱ボタン部160
は、係止部材駆動装置110の基台112に対してスラ
イド自在とされて取り付けされている。
【0088】係止部材駆動装置110の基台112に
は、図18中(B)に示すように、その側壁114に2
個の第1及び第2の孔部114a,114bが形成され
ている。メモリ着脱ボタン部160は、図11に示すよ
うに、本体部161の第1及び第2のガイド部163,
164を挿通されてこの基台112の第1及び第2の孔
部114a,114bによって止められたガイド軸(例
えば、ネジ等)151,152によって、図11中に示
す矢印a1の方向にスライド自在に保持されている。
【0089】そして、メモリ着脱ボタン部160は、バ
ネ等の弾性体によって所定方向に付勢されている。図1
8に示したように、係止部材駆動装置110の基台11
2には、上述したように、主面から突設されたバネ掛け
部114cが形成されている。これにより、図10及び
図11に示すように、メモリ着脱ボタン部160の本体
部161のバネ掛け部162と基台112のバネ掛け部
114cとにバネ166を張架することにより、メモリ
着脱ボタン部160を図10及び図11中に示す矢印a
2の方向(以下、メモリ取り出し方向という。)に付勢
している。
【0090】また、メモリカード28の取り出しについ
ては、メモリ着脱ボタン部160を所定位置まで押し込
むことによりなされる。すなわち、収納装置100は、
図示しないが、メモリ着脱ボタン部160を所定位置ま
で押し込むことにより、メモリカード28を取り出す着
脱機構を備えている。
【0091】バッテリ係止部180は、図21中(A)
及び(B)に示すような形状になっている。バッテリ係
止部180は、収納装置100に装着されたバッテリ1
7を保持するとともに、収納装置100から外れたバッ
テリ17を一時的に保持する電池保持手段である。この
バッテリ係止部180は、本体部材181と、カバー部
材190とから構成されている。
【0092】本体部材181は、図22中(A)及び
(B)に示すような形状になっている。本体部材181
の略長方形状の主面部184には、短辺方向における側
面182fから突設され、互いに離間された第1及び第
2の突設部182a,182bが形成されている。
【0093】第1及び第2の突設部182a,182b
は、略長方形状とされている。この第1及び第2の突設
部182a,182bにおける長手方向の一端面には、
図23に示すように、主面部182に対して垂直となる
ように第1及び第2の爪部182c,182dが形成さ
れている。すなわち、第1及び第2の爪部182c,1
82dが主面部182の一側面182fから突出され
て、当該主面部182に垂直となるように設けられてい
る。
【0094】この第1及び第2の爪部182c,182
dは、バッテリ17の筐体表面に向かって付勢されてい
る凸部を構成している。そして、この第1及び第2の爪
部182c,182dはそれぞれ、その端部182
1,182d1が斜めとされた形状になっている。端部
182c1,182d1の傾斜方向は、主面部182の側
が高くなるようになされている。そして、例えば、当主
面部182の一側面182fにおける第1及び第2の爪
部182c,182dの配列間隔は、図22中(A)に
示すように、所定の距離L1だけ離間されて形成されて
いる。
【0095】また、主面部182には、長手方向の略中
央付近であって、第1及び第2の爪部182c,182
dの他方の側面側よりに、略長方形状の孔部182eが
形成されている。この孔部182eを利用してカバー部
材190が本体部材181に取り付けられている。
【0096】カバー部材190は、図24中(A)及び
(B)に示すような形状になっている。カバー部材19
0は、例えばプラスチック材料によって、略三角形状の
板部材として形成されている。このカバー部材190の
短辺方向における一側面(当該カバー部材190を三角
形として考えた場合の底面)190c近傍には、第1及
び第2の爪収納部192,193が形成されている。
【0097】第1及び第2の爪収納部192,193
は、主面190aから突出されて、断面略長方形の四角
筒形状とされている。この第1及び第2の爪収納部19
2,193はそれぞれ、長辺の面がカバー部材190の
短辺方向になるように設けられている。そして、第1及
び第2の爪収納部192,193はそれぞれ、その端部
192a,193aが上述の本体部材181の第1及び
第2の爪部182c,182dの端部182c1,18
2d1と同一の傾きをもって形成されている。そして、
この第1及び第2の爪収納部192,193の配列間隔
は、本体部材181の第1及び第2の爪部182c,1
82dの配列間隔と同様であり、図24中(A)に示す
ように、所定の距離L1になっている。
【0098】また、カバー部材190には、背面190
b側に突出されおり、当該カバー部材190を本体部材
181に取り付けるための係合爪194,195,19
6が適宜設けられている。例えば、係合爪194,19
5,196はそれぞれ、爪部が内側に向くような形状と
されている。
【0099】このような形状とされたカバー部材190
が、図21中(A)及び(B)に示すように、本体部材
181の主面部182に取り付けられている。このと
き、第1及び第2のカバー部材190の係合爪194,
195,196がそれぞれ本体部材181に係止され
る。具体的には、第1及び第2の係合爪194,195
が本体部材181の側面182fに係止され、第3の係
合爪196が本体部材181の孔部182eの内側面に
係止される。また、図21中(B)に示すように、本体
部材181の第1及び第2の爪部182c,182dが
カバー部材190の第1及び第2の爪収納部192,1
93内にそれぞれ収納される。例えば、このように本体
部材181の第1及び第2の爪部182c,182dが
カバー部材190の第1及び第2の爪収納部192,1
93内に挿通されて一体とされた構造は、例えばモール
ド成形等の一体成形加工によって実現することができ
る。以下の説明では、第1の爪部182cが収納されて
一体とされた第1の爪収納部192を第1の爪192と
いい、第2の爪部182dが収納されて一体とされた第
2の爪収納部193を第2の爪193という。
【0100】また、本体部材181には、第1及び第2
の回転支持壁部183a,183bが形成されている。
第1及び第2の回転支持壁部183a,183bは、収
納装置100内の図示しない回転支軸が挿通され、回転
自在に支持される部分である。第1及び第2の回転支持
壁部183a,183bは、主面部182の長手方向の
それぞれの両端であって、主面部182から当該主面部
182の短辺方向に離間された位置に当該主面部182
に一体とされて形成されている。
【0101】第1及び第2の回転支持壁部183a,1
83bは、主面部182に対して上述の第1及び第2の
爪部182c,182dと同じ方向に突出されており、
主面が相対向するように設けられている。この第1及び
第2の回転支持壁部183a,183bにはそれぞれ、
収納装置100の図示しない回転支軸が挿通される支軸
用孔部183a1,183b1が形成されている。
【0102】また、本体部材181には、側壁部184
が形成されている。側壁部184は、係止部材駆動装置
110が配置されている側である主面部182の長手方
向における一端部に設けられている。この側壁部184
は、略板形状であり、主面部182に対して垂直となる
ように設けられている。この側壁部184は、収納装置
100等の構造等に応じて決定された形状とされてい
る。このような側壁部184の主面部182側に向く側
面の一部は係合部184aとされている。例えば、係合
部184aは、主面部182に対して略平行となるよう
な側壁部184の一部とされている。ここで、係合部1
84aは、メモリカード28に対するデータの書き込み
の検出により動作された係合部材130が係合される被
係合部となる。
【0103】以上のような本体部材181とカバー部材
190とからバッテリ係止部180が構成されている。
このバッテリ係止部180は、上述した第1及び第2の
回転支持壁部183a,183bの各支軸用孔部183
1,183b1に図示しない支軸が挿通されて回転自在
に支持されることにより、図21中(B)に示すよう
に、矢印a3の方向に回動可能とされるようになる。バ
ッテリ係止部180は、例えばバッテリ取り出しのため
のボタンが押圧されることにより、図面における上方側
の方向、すなわち第1及び第2の爪192,193が逃
げる方向(以下、爪解除方向という。)に、回動される
ようになる。また、このとき、本体部材184と一体を
なす側壁部184も同様に回動される。このようなバッ
テリ係止部180の回動動作により、図13に示したよ
うなバッテリ17が当該収納装置100から取り出し可
能になる。
【0104】例えば、収納装置100は、図10及び図
11に示すように、バッテリ17を主面部の内側面に収
納するようなバッテリ収納基体部199を備えており、
バッテリ係止部180は、このバッテリ収納基体部19
9の主面の外側面に配置されている。このような位置関
係において、バッテリ係止部180の第1及び第2の爪
192,193がバッテリ収納基体部199の主面部を
挿通されて、内側に突出されている。
【0105】ここで、バッテリ17の形状について詳し
く説明する。バッテリ17は、図13並びに図25中
(A)及び(B)に示すように、略矩形の略薄型箱形状
とされている。このバッテリ17の一方の主面200に
は、当該主面200の短辺方向にのびて2つの第1及び
第2の溝部201,202が形成されている。第1及び
第2の溝部201,202は、主面200の長手方向に
おいて所定の距離だけ離間されて形成されている。ここ
で、主面200の短辺方向は、当該バッテリ17が収納
装置100に収納或いは装着される方向と一致する方向
であり、また、上述の所定の距離とは、具体的には、上
述したバッテリ係止部180の第1及び第2の爪部18
2c,182dの離間距離L1と略同一の距離である。
【0106】この第1及び第2の溝部201,202
は、具体的には、図26に示すような形状になってい
る。第1及び第2の溝部201,202は、バッテリ1
7の主面200の短辺方向に分離されて、長さが異なる
2つの溝によって構成されている。以下、その形状を、
第1の溝部201を代表して、図26を用いて説明す
る。
【0107】第1の溝部201は、図26中に示す矢印
4の方向とされる当該バッテリ17が収納装置100
へ収納或いは装着される方向(以下、収納方向とい
う。)に、長さが短い方の溝(以下、短溝という。)2
11、長さの長い方の溝(以下、長溝という。)212
の順序とされて構成されている。すなわち、第1の溝部
201は、収納方向における手前側に位置される第1の
溝とされる短溝211と、収納方向側に位置される第2
の溝とされる長溝212とにより構成されている。
【0108】短溝211の長手方向における部分であっ
て、収納方向a4における手前側の部分が略テーパ形状
のテーパ部211aとされている。そして、短溝211
の長手方向における部分であって、収納方向a4の進行
方向側の部分が底部211bに対して略垂直面とされた
係止面211cとされている。ここで、係止面211c
は、短溝211における収納方向側の縁部面となる。
【0109】一方、長溝212の長手方向における部分
であって、収納方向a4における手前側の部分が略テー
パ形状のテーパ部212aとされている。そして、長溝
212の長手方向における部分であって、収納方向a4
の進行方向側の部分が略テーパ形状のテーパ部212b
とされている。ここで、収納方向a4の進行方向側のテ
ーパ部212bは、長溝212における収納方向側の縁
部面となる。
【0110】このような短溝211及び長溝212によ
って第1の溝部201が構成されており、同様な形状か
らなる短軸221及び長軸222によって第2の溝部2
02も構成されている。
【0111】また、バッテリ17には、図13並びに図
25中(A)及び(B)に示すように、短辺方向におけ
る側面であって、収納方向a4の進行方向側の側面23
0にコネクタ部231が設けられている。
【0112】このように配置されているコネクタ部23
1は、ロボット装置1との間で電気的な接続が可能とさ
れて形成されており、バッテリ17は、このプラグ部2
31を介してロボット装置1に電源を供給している。ロ
ボット装置1側には、図示しないが、このバッテリ17
が収納装置100に収納された状態において電気的に接
続されるコネクタ部が設けられている。
【0113】収納装置100は、このような形状とされ
たバッテリ17や図12に示すようなメモリカード28
を収納することができる。そして、収納装置100は、
メモリカード28に対してアクセスしている際には、装
着されたバッテリ17やメモリカード28の取り出しを
防止する機能を有している。以下、その機能について説
明する。先ず、収納装置100へのメモリカード28及
びバッテリ17の収納(或いは装着)について説明す
る。
【0114】メモリカード28は、図10及び図11に
おいて一点破線で示したように収納装置100に収納さ
れている。メモリカード28は、収納装置100への収
納の際には、図20に示すように構成されたボタン部1
70の枠部171によって形成される開口部171a内
を挿通されて、図10及び図11に示したように収納装
置100に収納される。そして、このような収納状態に
おいて、メモリカード28は、ロボット装置1と電気的
に接続される。
【0115】図10及び図11に示すように、ロボット
装置1と電気的に接続される位置まで収納された状態で
は、メモリカード28は、ボタン部170の第1及び第
2の押圧突部172,173の端面172b,173b
よりも内側に位置されている。
【0116】これは、収納装置100への装着最終段階
においては、メモリカード28と第1及び第2の押圧突
部172,173の端面172a,173aとを一緒に
押し込むことにより、当該メモリカード28が収納装置
100に装着され(ロボット装置1と電気的な接続がな
され)、そして、上述したように、メモリ着脱ボタン部
160がバネ166によってメモリ取り出し方向に付勢
されていることから、その弾性力によってボタン部17
0がもとの位置に復元されることによりからこのような
状態になる。
【0117】そして、メモリカード28を取り出す際に
は、付勢力に抗してボタン部170を再び押し込むこと
により、メモリカード28を取り出している。すなわ
ち、収納装置100は、このようにボタン部170を押
し込むこと(すなわち、メモリ着脱ボタン部160が押
し込まれること)によりメモリカード28の装着を解除
する機構を備えている。以上のように、収納装置100
においてメモリカード28の着脱がなされる。
【0118】一方、バッテリ17は、図10及び図11
において二点破線で示したように、収納装置100に収
納されている。そして、収納装置100に収納された状
態において、バッテリ17の主面200に形成された第
1及び第2の溝部201,202のそれぞれの短溝21
1,222に第1及び第2の爪192,193が係止さ
れる。具体的には、バッテリ17は、収納装置100に
収納された状態において、図27中(A)に示すよう
に、第1及び第2の溝部201,202の短溝211,
221の各係止面211c,221cに、第1及び第2
の各爪192,193がそれぞれ係止される。なお、こ
こで、バッテリ17が収納装置100に収納された状態
とは、バッテリ17のコネクタ部231がロボット装置
1の図示しないコネクタ部に接続された状態をいう。
【0119】本実施の形態では、バッテリ17は、例え
ば図2に示すように、ロボット装置1において胴体部ユ
ニット2の腹部2aに収納されており、さらにその収納
状態ではバッテリ17が外方に臨むようになされている
が、バッテリ17は、このように第1及び第2の各爪1
92,193に各係止面211c,221cが係止され
ることにより、胴体部ユニット2から落下することが防
止されるようになる。なお、バッテリ17は、実際に
は、バッテリ収納基体部199に収納されており、当該
バッテリ収納基体部199の内側面から突出された第1
及び第2の爪192,193によって各係止面211
c,221cが係止されている。
【0120】そして、バッテリ17の取り出しのための
図示しないボタン等が操作されことにより、図27中
(A)に示すように第1及び第2の各爪192,193
が爪解除方向a5に回動されることにより、この係止状
態が解除されることで、バッテリ17を収納装置100
から取り出すことができるようになる。例えば、上述し
たように、ロボット装置1の腹部2aに収納されていた
状態において、係止状態が解除されると、バッテリ17
は、その自重により収納装置100から自動的に飛び出
してくる。
【0121】ここでさらに、バッテリ17の取り出しの
際の、第1及び第2の爪192,193と、バッテリ1
7の第1及び第2の溝部201,202との係わり具合
について具体的に説明する。なお、ロボット装置1の胴
体部ユニット2の腹部2aに収納された状態において、
バッテリ17が常に重力方向の力を受けている場合を前
提として説明する。
【0122】図示しないボタン(以下、バッテリ取り出
しボタンという。)が操作(例えば、押圧操作)される
と、上述したように、バッテリ係止部180が爪解除方
向a 5に回動されて、第1及び第2の各爪部192,1
93が第1及び第2の溝部201,202の短溝21
1,221の各係止面211c,221cからはずれ
る。これにより、バッテリ17は、重力方向とされる図
面中における左方向に移動されるようになる。
【0123】例えば、バッテリ係止部180の回動動作
は、バッテリ取り出しボタンの操作に連動されており、
すなわち、バッテリ取り出しボタンが押し続けられた場
合には、それに応じて、第1及び第2の各爪部192,
193は、バッテリ17の主面200から離間された位
置に維持されるようになる。その一方で、バッテリ取り
出しボタンの押圧操作がされなくなると、バッテリ係止
部180は、再び元の位置に戻る。
【0124】このようにバッテリ取り出しボタンの押圧
操作がされなくなった場合を考えたとき、バッテリ17
は、図27中(B)に示すように、その主面200が第
1及び第2の爪192,193によって摺動されて移動
される。そして、バッテリ17は、さらに移動(落下)
すると、図27中(C)に示すように、第1及び第2の
溝部201,202に、第1及び第2の爪部192,1
93が入り込む。そして、最終的には、図27中(D)
に示すように、第1及び第2の溝部201,202の各
長溝212,222のテーパ部212b,222bが第
1及び第2の爪部192,193に係止される。
【0125】このような状態においては、第1及び第2
の爪部192,193が各長溝212,222の底面2
12c,222cを押す方向に付勢されていることか
ら、バッテリ17が停止する。このような状態は、例え
ば、ロボット装置1の腹部2aからバッテリ17の一部
だけが出た状態となる。また、ここで、第1及び第2の
爪部192,193が各長溝212,222の底面21
2c,222cを押す方向への付勢は、本体部材181
の弾性によるものである。
【0126】例えば、このような状態においては、ユー
ザーは、ロボット装置1の腹部2aから半分出たバッテ
リ17を引き出すことにより、収納装置100からの当
該バッテリ17を取り出すことができる。すなわち、通
常、取り出しボタン操作だけでは、バッテリ17はその
自重により移動するものの、図27中(C)に示すよう
に収納装置100内に一時的に保持されてしまうので、
バッテリ17を完全に収納装置100から取り出すこと
はできない。
【0127】例えば、ロボット装置1の不使用状態にお
いては当該ロボット装置1からバッテリ17を取り出し
ておく場合がある。しかし、ロボット装置1から取り出
したバッテリ17を管理することは面倒である。例え
ば、ロボット装置1から取り外した場合、バッテリ17
をなくしてしまう場合もある。
【0128】しかし、図27中(D)に示すような状態
として、バッテリ17をロボット装置1において一時的
に保持させることを可能とすることにより、電気的接続
から外した状態においてバッテリ17を管理することが
できるようになる。また、このような状態としてバッテ
リ17を管理することにより、ロボット装置1を駆動さ
せる場合には、ロボット装置1の腹部2aからいわゆる
半出し状態になっているバッテリ17を押し込むだけ
で、当該バッテリ17をロボット装置1に電気的に接続
した状態にすることができるようになる。
【0129】以上のように、メモリカード28及びバッ
テリ17を収納装置100に着脱することができるよう
になる。次に、メモリカード28に対するデータの書き
込みがなされている場合のこの収納装置100によるメ
モリカード28及びバッテリ17の取り出しの防止機能
について説明する。なお、以下では図28及び図29を
用いてその説明をするが、当該メモリカード28及びバ
ッテリ17の取り出しの防止は、係止部材130とメモ
リ着脱ボタン部160及びバッテリ係止部180におけ
る本体部材181の側壁部184によって実現されるこ
とから、図28及び図29には当該構成部分のみ図示す
る。
【0130】係止部材駆動装置110は、メモリカード
28に対するデータの書き込みがなされると、図示しな
いモーターによって、図28中(A)及び(B)に示す
ような位置に係止部材130を回転駆動させる。これに
より、係止部材130の第1の係合突部132は、メモ
リ着脱ボタン部160の本体部材161の切欠き部16
5内に移動される。一方で、係止部材130の第2の係
合突部133は、バッテリ係止部180における側壁部
184の係合部184a上に位置される。
【0131】このような状態とされることにより、第1
の係合突部161によって切欠き部165の移動が制限
されるようになる結果、メモリ着脱ボタン部160の押
し込みが制限されるようになり、ボタン部170を押し
込むことが不可能になり、メモリカード28の抜き出し
ができなくなる。また、第2の係合突部133によって
係合部184aの移動が制限されるようになる結果、当
該係合部184aと一体とされているバッテリ係止部1
80の回動ができなくなり、バッテリ17の取り出しが
できなくなる。
【0132】なお、このように位置された状態では、第
1の係合突部132は、図18中(A)及び(B)に示
すように、カバー部150の第1の開口部151の一端
部150aに接触されている。これにより、第1の係合
突部132がカバー部150の第1の開口部151の一
端部150aに係止されてそれ以上移動できないので、
ボタン部170が強く押し込まれたような場合について
も、メモリ着脱ボタン部160の押し込みが制限され、
メモリカード28の抜き出しを防止することができる。
【0133】その一方で、係止部材駆動装置110は、
メモリカード28に対するデータの書き込みがなされて
いないときには、図29(A)及び(B)に示すように
第1及び第2の係合突部132,133を位置させる。
【0134】このような状態では、第1の係合突部16
1によって切欠き部165の移動が制限されない状態と
され、何ら制限なくメモリ着脱ボタン部160を押し込
むことができ、メモリカード28を抜き出すことができ
るようになる。また、第2の係合突部133によって係
合部184aの移動が制限されない状態とされ、何ら制
限なくバッテリ係止部180の回動できるようになり、
バッテリ17を取り出すことができる。
【0135】以上のように、収納装置100は、メモリ
カード28に対するデータの書き込みがなされている場
合には、メモリカード28及びバッテリ17の取り出し
の防止することができる。
【0136】収納装置100は、さらに、このメモリカ
ード100に対するデータの書き込みがなされている場
合、すなわち、当該メモリカード28及びバッテリ17
の取り出しが禁止されていることをユーザーに知らせる
機能も有している。このような機能は以下のようにして
実現している。
【0137】係止部材駆動装置110においては、係合
部材130の動作に連動してアクセス表示部135が移
動される。このアクセス表示部135がメモリカード2
8へのデータの書き込みを行っていること或いは当該メ
モリカード28及びバッテリ17の取り出しが禁止(例
えば、ロック)されていることをユーザーに示す部分と
なる。
【0138】このアクセス表示部135は、円弧形状と
されており、その外周面における中央部分に赤色にされ
た表示部135aが設けられている。このようなアクセ
ス表示部135は、メモリカード28に対するデータの
書き込みがなされると、図28中(A)に示すように位
置される。ロボット装置1の腹部2aには、例えば、収
納装置100のこのアクセス表示部135の外周面が外
方に臨むようにスリット形状等とされた窓部240が設
けてあり、アクセス表示部135が図28中(A)に示
したように位置された場合には、この窓部240を介し
て赤色の表示部135aが外方から視認されるようにな
る。一方、メモリカード28に対するデータの書き込み
がなされていない状態では、アクセス表示部135は、
図29中(A)に示すように位置されるようになる。こ
の場合には、窓部240を介して赤色の表示部135a
が外方から視認できなくなる。
【0139】このようなアクセス表示部135の動作に
より、ユーザーは、窓部240を介して赤色部分を視認
できた場合には、メモリカード28にアクセスしている
最中であり、当該メモリカード28及びバッテリ17を
取り出すことが不可能であることを知ることができる一
方で、窓部240を介して赤色部分を視認できない場合
には、メモリカード28にアクセスされていないことを
知り、当該メモリカード28及びバッテリ17を取り出
すことが可能であることを知ることができる。
【0140】また、上述したようにバッテリ係止部18
0が回転自在に支持されており、図30中(B)に示す
ように、この回転中心O3に対して、第1及び第2の爪
192,193が位置されるようにすることで、第1及
び第2の爪192,193によるバッテリ17の係止を
より確実にすることができる。
【0141】バッテリ係止部180が回転自在とされて
いることで、第1及び第2の爪192,193は、バッ
テリ係止部180の回転中心O3を中心とした所定の半
径上の軌道T上を移動することになる。そこで、バッテ
リ17の溝部において係止された状態において第1及び
第2の爪192,193(具体的には、第1及び第2の
爪192,193における内側面192b,193b)
を図30中(A)に示すように位置させる、すなわち、
バッテリ係止部180が回転しても上述の移動軌道T上
の最大径を通過しないようにずれて位置させることによ
り、第1及び第2の爪192,193によるバッテリ1
7の係止をより確実にすることができる。
【0142】例えば、図30中(B)に示すように、バ
ッテリ係止部180が回転した際に、上述の移動軌道T
上の最大径を通過するように第1及び第2の爪192,
193を位置させると、例えば、第1及び第2の爪19
2,193バッテリ17の移動が係止している部分から
逃げる方向への移動になり、バッテリ17に当該バッテ
リ17を引きだそうとする方向への力が加わった場合、
第1及び第2の爪192,193が容易に逃げる方向に
移動してしまうことになり、バッテリ17を確実に係止
することができなくなる。
【0143】その一方で、上述したように、第1及び第
2の爪192,193が移動軌道T上の最大径を通過し
ないように位置させることにより、筐体表面200から
離間する方向への当該第1及び第2の爪192,193
の回動による変位であって、バッテリ17の着脱方向に
投影される変位が、バッテリ17を装着する方向への変
位になり、バッテリ17に当該バッテリ17を引きだそ
うとする方向への力が加わった場合でも、常に第1及び
第2の爪192,193の移動がその力に抗する方向へ
の移動となるから、第1及び第2の爪192,193に
よるバッテリ17の係止をより確実にすることができる
ようになる。
【0144】また、第1及び第2の爪192,193の
内部には、本体部材181の一部とされる第1及び第2
の爪部182c,182dが一体とされて形成されてお
り、また、その第1及び第2の爪部182c,182d
が溝部201,202に対して平行になるように配置さ
れている。これにより、第1及び第2の爪192,19
3は剛性が高くされている。例えば、爪をプラスチック
材料のみによって構成することも考えられるが、破損し
てしまう場合がある。
【0145】なお、上述の実施の形態では、収納装置を
ロボット装置1に適用した説明したが、これに限定され
ないことはいうまでもない。収納装置を、メモリカード
等の記憶媒体をデータ記憶手段として使用し、バッテリ
に駆動される電子機器に適用することもできる。
【0146】また、上述の実施の形態では、メモリカー
ドに対するデータの書き込みをしている際に、メモリカ
ード及びバッテリの両方の取り出しについて防止するこ
とについて説明したが、これに限定されるものではな
い。すなわち、メモリカードの取り出しを防止するだけ
でも良く、バッテリの取り出しを防止するだけでもよ
い。
【0147】また、上述の実施の形態では、バッテリ1
7に所定の略スリット形状の溝部を形成した場合につい
て説明したがこれに限定されるものではない。他の形状
の溝を形成することもできる。
【0148】
【発明の効果】本発明に係る電池装着装置は、電池が着
脱自在とされる電池装着部と、電池装着部に装着された
電池を保持するととに、電池装着部から外れた電池を一
時的に保持する電池保持手段とを備えることにより、電
池保持手段により、電池が着脱自在とされる電池装着部
に装着された電池を保持するととに、電池装着部から外
れた電池を一時的に保持することができる。これによ
り、電池装着装置は、電池装着部から外れた電池を一時
的に保持することができ、よって、衝撃等によって電池
装着部はずれた電池が飛び出してしまうことを防止する
ことや電池の保管を容易にすることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるロボット装置の外観
構成を示す斜視図である。
【図2】ロボット装置の構成を示す底面図である。
【図3】上述のロボット装置の回路構成を示すブロック
図である。
【図4】上述のロボット装置のソフトウェア構成を示す
ブロック図である。
【図5】上述のロボット装置のソフトウェア構成におけ
るミドル・ウェア・レイヤの構成を示すブロック図であ
る。
【図6】上述のロボット装置のソフトウェア構成におけ
るアプリケーション・レイヤの構成を示すブロック図で
ある。
【図7】上述のアプリケーション・レイヤの行動モデル
ライブラリの構成を示すブロック図である。
【図8】ロボット装置の行動決定のための情報となる有
限確率オートマトンを説明するために使用した図であ
る。
【図9】有限確率オートマトンの各ノードに用意された
状態遷移表を示す図である。
【図10】収納装置の構成を示す平面図である。
【図11】収納装置の構成を示す側面図である。
【図12】メモリカードの形状を示す斜視図である。
【図13】バッテリの形状を示す斜視図である。
【図14】収納装置の回転駆動部の構成を示す斜視図で
ある。
【図15】回転駆動部の係止部材の形状を示す斜視図で
ある。
【図16】上述の係止部材の形状を示す平面図である。
【図17】回転駆動部のモーター140の構成を示す斜
視図である。
【図18】係止部材駆動装置の構成を示す平面図及び側
面図である。
【図19】収納装置のメモリ着脱ボタン部の構成を示す
平面図及び側面図である。
【図20】メモリ着脱ボタン部のボタン部の形状を示す
斜視図である。
【図21】収納装置のバッテリ係止部の構成を示す平面
図及び側面図である。
【図22】バッテリ係止部の本体部材の形状を示す正面
図及び側面図である。
【図23】上述の本体部材の第1及び第2の爪部の形状
を示す斜視図である。
【図24】バッテリ係止部のカバー部の形状を示す正面
図及び側面図である。
【図25】バッテリの形状を示す平面図及び側面図であ
る。
【図26】バッテリの主面に短溝及び長溝によって形成
されている第1の溝部の形状を示す断面図である。
【図27】第1及び第2の爪とバッテリの第1及び第2
の溝部との係わり具合を説明するために使用した図であ
る。
【図28】メモリカード及びバッテリが取り出しを不可
能とする状態の第1及び第2の係合突部の位置を示す図
である。
【図29】メモリカード及びバッテリが取り出しが可能
とされている状態の第1及び第2の係合突部の位置を示
す図である。
【図30】第1及び第2の爪の配置位置の説明に使用し
た図である。
【符号の説明】
1 ロボット装置、17 バッテリ、100 収納装
置、180 バッテリ係止部、184a 係合部、19
3,194 爪、201,202 溝部
フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AA01 AB09 AB13 AB20 AB23 AB24 AB25 EA18 EC04 EC05 EC12 ED03 ED13 ED14 ED16 ED17 ED27 FA12 FA17 GA06 GA41 GA46 GB95 GB97 GB99 5H040 AA07 AS26 AY05 AY08 CC13 CC18 CC43 CC54 LL01 LL06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池が着脱自在とされる電池装着部と、 上記電池装着部に装着された上記電池を保持するとと
    に、上記電池装着部から外れた上記電池を一時的に保持
    する電池保持手段とを備えたことを特徴とする電池装着
    装置。
  2. 【請求項2】 上記電池には、筐体表面に略凹形状の溝
    部が形成されており、 上記電池保持手段は、上記電池の筐体表面に向かって付
    勢されている凸部を備えており、 上記電池保持手段は、上記電池装着部から外れた電池の
    溝部の縁部面に、上記凸部を係合させることにより、上
    記電池装着部から外れた上記電池を一時的に保持するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電池装着装置。
  3. 【請求項3】 上記溝部が、上記電池装着部に対する上
    記電池の着脱方向に延びた略長方形状のスリット溝とさ
    れ、 上記凸部が上記スリット溝における上記電池装着部への
    上記電池の装着方向側の縁部面に係合されることによ
    り、上記電池装着部から外れた上記電池が一時的に保持
    されることを特徴とする請求項2記載の電池装着装置。
  4. 【請求項4】 上記電池の筐体が略矩形の略薄型箱形状
    とされており、 上記スリット溝が、上記筐体の短辺方向において形成さ
    れており、 上記筐体の短辺方向が上記着脱方向とされていることを
    特徴とする請求項3記載の電池装着装置。
  5. 【請求項5】 上記スリット溝が、上記筐体の短辺方向
    において上記装着方向における手前側に位置される第1
    の溝と、上記筐体の短辺方向において上記装着方向側に
    位置される第2の溝とにより構成されており、 上記電池保持手段は、上記凸部を上記第1の溝における
    上記装着方向側の縁部面に係止して上記電池を上記電池
    装着部に装着された状態として保持するとともに、上記
    凸部を上記第2の溝における上記装着方向側の縁部面に
    係止して上記電池装着部から外れた上記電池を一時的に
    保持することを特徴とする請求項4記載の電池装着装
    置。
  6. 【請求項6】 上記電池保持手段は、金属材料によって
    形成された本体部材が上記電池の筐体表面に向かって付
    勢されており、 上記凸部は、上記本体部材に一体に形成された部分とさ
    れるとともに、その外周がプラスチック部材によって覆
    われていることを特徴とする請求項2記載の電池装着装
    置。
  7. 【請求項7】 上記電池保持手段は、上記凸部を回動自
    在として備え、上記筐体表面から離間する方向への上記
    凸部の回動による変位であって、上記電池装着部に対す
    る上記電池の着脱方向に投影される変位が、上記電池装
    着部への上記電池の装着方向への変位とされていること
    を特徴とする請求項2記載の電池装着装置。
  8. 【請求項8】 動物を模して外観形状を有する玩具に備
    えられていることを特徴とする請求項1記載の電池装着
    装置。
  9. 【請求項9】 上記玩具の胴体部の腹側部分に設けられ
    ていることを特徴とする請求項8記載の電池装着装置。
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