JP2002117633A - ディスク媒体の誤り訂正符号化方法、光ディスク、誤り訂正方法、誤り訂正符号化回路、および誤り訂正回路 - Google Patents

ディスク媒体の誤り訂正符号化方法、光ディスク、誤り訂正方法、誤り訂正符号化回路、および誤り訂正回路

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JP2002117633A
JP2002117633A JP2000309894A JP2000309894A JP2002117633A JP 2002117633 A JP2002117633 A JP 2002117633A JP 2000309894 A JP2000309894 A JP 2000309894A JP 2000309894 A JP2000309894 A JP 2000309894A JP 2002117633 A JP2002117633 A JP 2002117633A
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Yuji Takagi
裕司 高木
Naohiro Kimura
直浩 木村
Atsushi Nakamura
敦史 中村
Makoto Usui
誠 臼井
Shinichi Tanaka
伸一 田中
Hiroyuki Yabuno
寛之 薮野
Ryoji Kobayashi
良治 小林
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元符号化した積符号を行方向に記録する
従来の誤り訂正方法では、単一のバースト誤りにより、
行方向の訂正符号が訂正不能になる場合があり、複数個
のバースト誤りが発生することで、積符号全体が訂正不
能になるという課題があった。 【解決手段】 行列状のユーザーデータを少なくとも3
方向以上に誤り検出訂正符号化を行う符号化ステップを
有し、前記3方向の符号化の内、少なくとも2方向はデ
ィスク媒体への記録方向と異なる方向にすることで、単
一のバースト誤りでは2つの訂正符号が訂正不能になら
ないようにすることで、信頼性の高い誤り訂正を可能に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDVDなどのディス
ク媒体の誤り訂正符号化方法、光ディスク、誤り訂正方
法、誤り訂正符号化回路、および誤り訂正回路に関わ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高密度大容量な記録メディアであ
るCD等の光ディスクでは、媒体の欠陥やディスク面上
に付着した埃や傷に起因するエラーを訂正するためにR
eed−Solomon符号等の誤り訂正符号が用いら
れている。さらに、例えば、より大容量化、高密度化を
実現してAVデータのデジタル記録を可能にしたDVD
では、データを行列状に配置し、行方向および列方向の
2次元にそれぞれ誤り訂正符号化、ここでは、Reed
−Solomon符号化した積符号が用いられている。
【0003】積符号は一般に、行および列のそれぞれの
符号は比較的誤り訂正能力の低い符号を用いて、これを
2次元に符号化することで高い誤り訂正能力を実現する
ことが可能になる。
【0004】上記したDVDでは、行方向に172バイ
ト、列方向に192バイトの行列状にユーザーデータを
配置し、行方向に10バイト、列方向に16バイトのパ
リティをそれぞれ付加し、182バイト×208バイト
で一つの積符号を構成し、行方向にディスクに記録され
ている。行、および列方向の符号化はそれぞれ、10バ
イト、および16バイトのパリティが付加されているた
め、符号の最小距離は、それぞれ11および17にな
り、それぞれ5個訂正、および8個訂正の訂正能力を有
する。
【0005】尚、最小距離をdとするとき訂正個数t
は、一般的に、 d≧2×t+1 (式1) の関係が成立する。
【0006】さらに、訂正処理を行う際に、予め誤り位
置が既知の場合、いわゆる既知の誤り位置情報を用いた
消失訂正が可能であり、消失訂正を行うことで訂正個数
を最大2倍まで高めることができる。
【0007】積符号の場合、行あるいは列方向の符号の
訂正不能を検出することで、容易にこの誤り位置情報を
得ることが出来る。訂正不能な行および列全体に対して
訂正不能フラグを付与し、行方向の訂正で訂正不能フラ
グを該当の行に付与した場合には次の列方向の符号の誤
り訂正時に、反対に列方向の訂正で訂正不能フラグを該
当の列に付与した場合には次の行方向の符号の誤り訂正
時に、付与した訂正不能フラグをそのまま誤り位置情
報、すなわち消失フラグとして使用することで、次の列
あるいは行の訂正を消失訂正で行うことができる。
【0008】消失訂正個数をeとすると、 d≧2×t+e+1 (式2) の関係が成立し、上記したDVDの例では、行方向は、
最小距離d=11であるから、すべてを消失訂正を行っ
た場合、最大10個訂正の訂正能力(t=0,e=1
0)、列方向は、最小距離d=17であるから、同様に
16個訂正の訂正能力を有する。
【0009】また、積符号では、行方向、および列方向
の符号の訂正を繰り返し実行する、いわゆる繰り返し訂
正が有効であり、一度の行方向、あるいは列方向の訂正
で、全ての誤りを訂正しきれない場合でも、繰り返すこ
とで、積符号全体の誤りの数を徐々に減らしていき、最
終的に全てを訂正することが可能になる場合が多く、こ
の繰り返し訂正の中に、前記した消失訂正を組み合わせ
ることで、信頼性の高い誤り訂正を実現している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】光ディスク等のディス
ク媒体の誤りは、媒体の欠陥やディスク面上のゴミに起
因した誤りが多く発生する。このとき、誤りは一般的に
バースト誤り、すなわち連続したデータが連続的に誤る
場合が多い。さらに、近年より高密度化が進むにつれ、
ゴミ等の影響が相対的にますます大きくなり、より大き
なバースト誤りが発生することが問題となってきてい
る。例えばディスク面上に付着した数μm〜数十μmの
ゴミで、連続的に数10バイトから100バイト程度の
長大なバースト誤りを引き起こすことがあった。さらに
これらのバースト誤りが複数個発生する場合があった。
【0011】しかしながら、上記した、比較的訂正能力
の低い誤り訂正符号を、行および列方向の直交した2次
元に誤り訂正符号化を行った積符号をそのまま行方向、
あるいは列方向に記録する従来の誤り訂正方法では、こ
れらの長大なバースト誤りが発生した場合には、2方向
の符号の内、記録方向と同一の方向に符号化された符号
は、訂正能力を大きく超えたエラーとなり、訂正不能あ
るいは誤訂正を引き起こし、2方向の符号の内、1つが
ほとんど役に立たなくなるという問題があった。そし
て、これらの長大なバースト誤りが複数個発生すること
で、高い確率で、積符号全体が訂正不能になるという課
題があった。
【0012】本発明は上記した問題に鑑み、長大なバー
スト誤りが発生したとしても、高い信頼性で訂正するこ
とが可能なディスク媒体の誤り訂正符号化方法、光ディ
スク、誤り訂正方法、誤り訂正符号化回路、および誤り
訂正回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク媒体の
誤り訂正符号化方法は、行列状に配置したユーザーデー
タを誤り検出訂正のための誤り検出訂正符号化を行うデ
ィスク媒体の誤り訂正符号化方法であって、前記行列状
のユーザーデータを少なくとも3方向以上に誤り検出訂
正符号化を行う符号化ステップを有し、前記3方向の符
号化の内、少なくとも2方向はディスク媒体への記録方
向と異なる方向であることを特徴とし、これにより、上
記目的が達成される。
【0014】3方向の符号化の内、1方向はディスク媒
体への記録方向に符号化したことを特徴としてもよい。
【0015】ディスク媒体への記録方向に符号化した符
号は、誤り検出符号であることを特徴としてもよい。
【0016】ディスク媒体への記録方向と異なる方向に
符号化した符号の内の1つはディスク媒体への記録方向
と直角方向に符号化し、もう1つの符号は記録方向に斜
めになる方向に符号化することを特徴としてもよい。
【0017】記録方向に斜めになる方向に符号化した符
号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端に達し
た際には始端に折り返すことを特徴としてもよい。
【0018】ディスク媒体への記録方向に符号化した符
号が、前記3方向の符号化の内、最後に符号化されてい
ることを特徴としてもよい。
【0019】記録方向に斜めになる方向への符号化を最
初に行い、次に記録方向に直角方向への符号化を行うこ
とを特徴としてもよい。
【0020】3方向の符号の最小距離は、記録方向に直
角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方向に
斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に符号
化した符号の順序であることを特徴としてもよい。
【0021】本発明の光ディスクは、行列状に配置した
ユーザーデータを誤り検出訂正のための誤り検出訂正符
号化して記録した光ディスクであって、前記行列状のユ
ーザーデータは少なくとも3方向以上に誤り検出訂正符
号化されており、前記3方向の符号化の内、少なくとも
2方向はディスク媒体への記録方向と異なる方向である
ことを特徴とし、これにより、上記目的が達成される。
【0022】3方向の符号化の内、1方向は光ディスク
への記録方向に符号化したことを特徴としてもよい。
【0023】記録方向に符号化した符号は、誤り検出符
号であることを特徴としてもよい。
【0024】記録方向と異なる方向に符号化した符号の
内の1つは記録方向と直角方向に符号化し、もう1つの
符号は記録方向に斜めになる方向に符号化することを特
徴としてもよい。
【0025】記録方向に斜めになる方向に符号化した符
号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端に達し
た際には始端に折り返すことを特徴としてもよい。
【0026】記録方向に符号化した符号が、前記3方向
の符号化の内、最後に符号化されていることを特徴とし
てもよい。
【0027】記録方向に斜めになる方向への符号化を最
初に行い、次に記録方向に直角方向へ符号化されている
ことを特徴としてもよい。
【0028】3方向の符号の最小距離は、記録方向に直
角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方向に
斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に符号
化した符号の順序であることを特徴としてもよい。
【0029】本発明の誤り訂正方法は、行列状に配置し
たユーザーデータを誤り検出訂正のために誤り検出訂正
符号化を行ったディスク媒体の誤り訂正方法であって、
前記行列状のユーザーデータは、少なくとも2方向はデ
ィスク媒体への記録方向と異なる方向に符号化され、1
方向はディスク媒体への記録方向に符号化されており、
前記ディスク媒体への記録方向に符号化された符号の誤
り検出を行う誤り検出ステップと、前記ディスク媒体へ
の記録方向と異なる方向に符号化された符号の誤り訂正
を行う第1および第2の誤り訂正ステップとを有し、前
記誤り検出ステップの検出結果を用いて、前記第1ある
いは第2の誤り訂正ステップにより消失訂正を行うこと
を特徴とし、これにより、上記目的が達成される。
【0030】ディスク媒体への記録方向と異なる方向に
符号化された符号の内の1つはディスク媒体への記録方
向と直角方向に符号化され、もう1つの符号は記録方向
に斜めになる方向に符号化されていることを特徴として
もよい。
【0031】記録方向に斜めになる方向に符号化された
符号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端に達
した際には始端に折り返すことを特徴としてもよい。
【0032】誤り検出ステップにより誤り検出を行う以
前に、前記第1あるいは第2の誤り訂正ステップで誤り
訂正を行い、次に、前記訂正ステップを実行し、その次
に第1あるいは第2誤り訂正ステップで消失訂正を行う
ことを特徴としてもよい。
【0033】3方向の符号の最小距離は、記録方向に直
角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方向に
斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に符号
化した符号の順序であることを特徴としてもよい。
【0034】本発明の誤り訂正符号化回路は、行列状に
配置したユーザーデータを誤り検出訂正のために誤り検
出訂正符号化を行う誤り訂正符号化回路であって、前記
行列状のユーザーデータを、ディスク媒体への記録方向
に符号化する第1の符号化手段と、ディスク媒体への記
録方向と異なる2方向に符号化する第2および第3の符
号化手段とを有することを特徴とし、これにより、上記
目的が達成される。
【0035】ディスク媒体への記録方向と異なる方向に
符号化した符号の内の1つはディスク媒体への記録方向
と直角方向に符号化し、もう1つの符号は記録方向に斜
めになる方向に符号化することを特徴としてもよい。
【0036】記録方向に斜めになる方向に符号化した符
号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端に達し
た際には始端に折り返すことを特徴としてもよい。
【0037】第1の符号化手段によってディスク媒体へ
の記録方向に符号化した符号は、誤り検出符号であるこ
とを特徴としてもよい。
【0038】記録方向に斜めになる方向の符号化を第1
に行い、次に、記録方向に直角になる方向に符号化を行
い、その次に記録方向への符号化を行うことを特徴とし
てもよい。
【0039】3方向の符号の最小距離は、記録方向に直
角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方向に
斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に符号
化した符号の順序であることを特徴としてもよい。
【0040】本発明の誤り訂正回路は、行列状に配置し
たユーザーデータを誤り検出訂正のために誤り検出訂正
符号化を行ったディスク媒体の誤り訂正回路であって、
前記行列状のユーザーデータは、少なくとも2方向はデ
ィスク媒体への記録方向と異なる方向に符号化され、1
方向はディスク媒体への記録方向に符号化されており、
前記ディスク媒体への記録方向に符号化された符号の誤
り検出を行う誤り検出手段と、前記ディスク媒体への記
録方向と異なる方向に符号化された符号の誤り訂正を行
う第1および第2の誤り訂正手段とを有し、前記誤り検
出手段の検出結果を用いて、前記第1あるいは第2の誤
り訂正を消失訂正で行うことを特徴とし、これにより、
上記目的が達成される。
【0041】ディスク媒体への記録方向と異なる方向に
符号化した符号の内の1つはディスク媒体への記録方向
と直角方向に符号化し、もう1つの符号は記録方向に斜
めになる方向に符号化されていることを特徴としてもよ
い。
【0042】記録方向に斜めになる方向に符号化された
符号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端に達
した際には始端に折り返されていることを特徴としても
よい。
【0043】誤り検出手段により誤り検出を行う以前
に、前記第1あるいは第2の誤り訂正手段で誤り訂正を
行い、次に、前記誤り検出手段による誤り検出を実行
し、その次に第1あるいは第2誤り訂正手段により消失
訂正を行うことを特徴としてもよい。
【0044】3方向の符号の最小距離は、記録方向に直
角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方向に
斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に符号
化した符号の順序であることを特徴としてもよい。
【0045】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
を参照して説明する。
【0046】図1は本発明の第1の実施例におけるディ
スク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り訂正符号の構成図
である。
【0047】図1において、101はユーザーデータ、
102は列方向に符号化したPO符号のパリティ部であ
るPOパリティ、103は斜め方向に符号化したPI符
号のパリティ部であるPIパリティ、104は行方向に
符号化したEDCのパリティ部であるEDCパリティで
あり、PO符号、PI符号、およびEDCは、すべて1
シンボルが1バイトのReed−Solomon符号で
構成されている。ディスク媒体への記録方向は、EDC
と同じ行方向に記録されている。
【0048】符号化に際して、初めに、ユーザーデータ
101を、10バイト×206バイト=2060バイト
を1セクタのデータとして、16セクタ分のデータを行
方向206バイト、列方向160バイトの行列状に配置
する。
【0049】次に記録方向に対して、斜めになる方向に
PI符号化を行う。PI符号化に際しては、初めに、
(1列、1行目)のデータ、次に(2列、2行目)のデ
ータ、という順にデータを符号化していき、行の終端
(160列、160行)の次は、行のみ始端に折り返し
(161列、1行)、次に(162列、2行)という順
に符号化していく。1番目の斜め方向の符号化が終了す
ると、次に、(1列、2行目)、(2列、3行目)とい
う順序で次の符号化を行い、以下同様に、ユーザーデー
タ101を全てPI符号により、斜め方向に符号化す
る。
【0050】符号化は上記したように公知のReed−
Solomon符号で符号化し、PIパリティ103と
して各符号あたり10バイトのパリティを付加する。1
0バイトのパリティが付加されているため、PI符号は
5バイトまでの誤り訂正能力を有する。PI符号を符号
パラメータを(符号長、情報シンボル数、最小距離)で
表すと、PI(216、206、11)となる。
【0051】PI符号化の次に列方向にPO符号化を行
う。PO符号は記録方向と直交する方向に符号化され、
各列あたり160バイトのデータに対して、16バイト
のPOパリティ102が付加される。PO符号化は、P
Iパリティ103に対しても行われ、16バイト×21
6バイトのPOパリティ102が付加される。
【0052】各列あたり、16バイトのパリティが付加
されているため、PO符号は8バイトまでの誤り訂正能
力を有する。また、消失訂正を用いた場合、16バイト
までの消失訂正能力を有する。PO符号を符号パラメー
タを(符号長、情報シンボル数、最小距離)で表すと、
PO(176、160、17)となる。
【0053】最後に、記録方向と同じ方向、すなわち行
方向にEDC符号化が行われる。EDC符号化は、各行
あたり216バイトのデータに対して、4バイトのED
Cパリティ104が付加される。EDC符号化は、PI
パリティ103、およびPOパリティ102に対しても
行われ、4バイト×176バイトのEDCパリティ10
4が付加される。
【0054】各行あたり、4バイトのパリティが付加さ
れているため、EDC符号は2バイトまでの誤り訂正能
力を有するが、EDC符号では、符号の冗長を誤り訂正
に用いるのではなく、誤り検出に主に用いる。この場
合、例え非常に大きなエラーが発生しても、検出ミスの
確率は、1/(2の32乗)となり、非常に小さい確率
であり、全て検出できるとみなしても実用上問題は無
い。EDC符号の符号パラメータを(符号長、情報シン
ボル数、最小距離)で表すと、EDC(220、21
6、5)となる。
【0055】以上の様に、3つの異なる方向に誤り訂正
符号化された176バイト×220バイトの符号化デー
タは、各セクタ単位に行方向に記録される。このとき、
16行のPOパリティは、1行ずつ各セクタにインター
リーブして記録される。このようなPOパリティをイン
ターリーブして各セクタに記録することで、全てのセク
タの内容を同一の構造にすることができ、例えば、ユー
ザーデータ101の中の所定位置にセクタアドレスを入
れた場合、ディスク上で等間隔にアドレスを配置できる
という効果がある。
【0056】以上の様に符号化された本発明の第1の実
施例におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り
訂正符号では、誤り訂正時、記録方向と同一の方向に符
号化されたEDCにより、誤り検出を行う。この場合、
検出のみであるので例え非常に大きなバースト誤りが発
生しても十分な確率で誤り検出が可能。次に、記録方向
と異なる方向に符号化された2つの符号、PO符号とP
I符号で訂正を行う。また、PO符号の訂正では、ED
Cの結果に基づいて、消失訂正が可能である。
【0057】本発明の実施例では、記録方向と異なる方
向、PO符号とPI符号を、それぞれ記録方向と直交、
斜めという2種類の符号化を行うことで、単一のバース
ト誤りではこれらの符号は訂正不能になることがない。
また、記録方向と異なる方向で、かつ訂正を行うことの
できる符号が複数あるために、繰り返し訂正の有効性が
さらに上がっている。
【0058】以上の実施例の符号では、初めに、記録方
向と直交するPO符号の訂正、次に、記録方向の斜めに
符号化されたPI符号の訂正を行って、ランダム誤りや
単純な訂正で除去できる誤りを訂正した後、EDC符号
による誤り検出、次に、EDC符号の誤り検出結果に基
づいてPO符号の消失訂正、PI符号の訂正、再び、E
DC符号の誤り検出という順序で繰り返し訂正を行うこ
とが望ましい。繰り返せば繰り返す程、記録方向と異な
る方向の符号が複数あるために、誤りが訂正されていく
可能性が高くなる。
【0059】尚、本実施例では、PO符号、PI符号、
EDC符号の最小距離は、それぞれ、17、11、5と
なっており、記録方向と直交するPO符号を最も訂正能
力を高くしている。次に、PI符号、最後にEDC符号
の順であり、バースト誤りに最も強い直交方向の符号を
最も訂正能力を高くし、次にバースト誤りに強い斜め方
向の符号の訂正能力を2番目、単に誤り検出を行うだけ
のEDCの訂正能力を最も弱くすることで、全体とし
て、冗長度が低くかつ訂正能力の高い符号化方式の実現
を可能にしている。
【0060】尚、上記説明では、符号化の順序をPO符
号、EDC符号の順で説明したが、符号の構成上、この
逆の順序でも可能なことは明らかである。しかしなが
ら、EDC符号は比較的訂正能力の低い符号、すなわち
符号化が簡単な符号であり、かつ記録方向と同じ方向の
符号化であるので、最後に符号化を行うことで、例えば
ディスク媒体への記録動作を行いながら符号化を行うこ
とが可能になり、符号化のための処理時間を短縮するこ
とができる。
【0061】以上説明したように本発明の第1の実施例
におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法では、記録
方向と異なる2つの符号と、記録方向と同一方向の誤り
検出符号の3重に符号化を行うことで、大きなバースト
誤りが発生したとしても、バースト誤りに対して強い訂
正能力を持つ符号が2種類あり、かつ消失訂正も可能な
構成となり、強い訂正能力を実現でき、信頼性の高い誤
り訂正を行うことが可能になる。
【0062】図2は本発明の第2の実施例におけるディ
スク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り訂正符号の構成図
である。
【0063】図2において、201はユーザーデータ、
202は列方向に符号化したPO符号のパリティ部であ
るPOパリティ、203は斜め方向に符号化したPI符
号のパリティ部であるPIパリティ、204は行方向に
2行のデータに対してCRC符号化した4バイトのパリ
ティを2バイトずつ各行に分割したEDCパリティであ
り、PO符号、PI符号は、1シンボルが1バイトのR
eed−Solomon符号で構成されている。ディス
ク媒体への記録方向は、EDCと同じ行方向に記録され
ている。
【0064】第1の実施例と同様に、符号化に際して、
初めに、ユーザーデータ101を、10バイト×206
バイト=2060バイトを1セクタのデータとして、1
6セクタ分のデータを行方向206バイト、列方向16
0バイトの行列状に配置する。
【0065】次に記録方向に対して、斜めになる方向に
PI符号化を行う。PI符号化に際しては、初めに、
(1列、1行目)のデータ、次に(2列、2行目)のデ
ータ、という順にデータを符号化していき、行の終端
(160列、160行)の次は、行のみ始端に折り返し
(161列、1行)、次に(162列、2行)という順
に符号化していく。1番目の斜め方向の符号化が終了す
ると、次に、(1列、2行目)、(2列、3行目)とい
う順序で次の符号化を行い、以下同様に、ユーザーデー
タ201を全てPI符号により、斜め方向に符号化す
る。
【0066】符号化は上記したように公知のReed−
Solomon符号で符号化し、PIパリティ203と
して各符号あたり12バイトのパリティを付加する。第
1の実施例よりさらに2バイト多い12バイトのパリテ
ィが付加されているため、PI符号は6バイトまでの誤
り訂正能力を有し、より訂正能力の高い符号となってい
る。PI符号を符号パラメータを(符号長、情報シンボ
ル数、最小距離)で表すと、PI(218、206、1
3)となる。
【0067】PI符号化の次に列方向にPO符号化を行
う。PO符号は記録方向と直交する方向に符号化され、
各列あたり160バイトのデータに対して、16バイト
のPOパリティ102が付加される。PO符号化は、P
Iパリティ203に対しても行われ、16バイト×21
8バイトのPOパリティ202が付加される。
【0068】各列あたり、16バイトのパリティが付加
されているため、PO符号は8バイトまでの誤り訂正能
力を有する。また、消失訂正を用いた場合、16バイト
までの消失訂正能力を有する。PO符号を符号パラメー
タを(符号長、情報シンボル数、最小距離)で表すと、
PO(176、160、17)となる。
【0069】最後に、記録方向と同じ方向、すなわち行
方向にEDC符号化が行われる。EDC符号化は、2行
あたり436バイトのデータに対して、CRC符号化を
行い4バイトのパリティを生成し、これを各行に2バイ
トずつEDCパリティ204として配置する。EDC符
号化は、PIパリティ203、およびPOパリティ20
2に対しても行われ、2バイト×176バイトのEDC
パリティ204が付加される。
【0070】各2行あたり、4バイトのCRCパリティ
が付加されているEDC符号は、誤り検出に用いられ
る。この場合、例え非常に大きなエラーが発生しても、
検出ミスの確率は、1/(2の32乗)となり、非常に
小さい確率であり、全て検出できるとみなしても実用上
問題は無い。
【0071】以上の様に、3つの異なる方向に誤り訂正
符号化された176バイト×220バイトの符号化デー
タは、各セクタ単位に行方向に記録される。このとき、
16行のPOパリティは、1行ずつ各セクタにインター
リーブして記録される。このようなPOパリティをイン
ターリーブして各セクタに記録することで、全てのセク
タの内容を同一の構造にすることができ、例えば、ユー
ザーデータ201の中の所定位置にセクタアドレスを入
れた場合、ディスク上で等間隔にアドレスを配置できる
という効果がある。
【0072】以上の様に符号化された本発明の第2の実
施例におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り
訂正符号では、誤り訂正時、記録方向と同一の方向に符
号化されたEDCにより、誤り検出を行う。この場合、
検出のみであるので例え非常に大きなバースト誤りが発
生しても十分な確率で誤り検出が可能。次に、記録方向
と異なる方向に符号化された2つの符号、PO符号とP
I符号で訂正を行う。また、PO符号の訂正では、ED
Cの結果に基づいて、消失訂正が可能である。
【0073】また、第2の実施例では、EDCパリティ
204を行あたり2バイトとするかわりに、斜め方向の
PI符号のPIパリティ203を12バイトとすること
で、PO符号での消失訂正が2行単位でしか行えないと
いうデメリットはあるが、PI符号の訂正能力が高くな
っているために、第1の実施例の符号に比較して、より
長いバースト誤りが発生するようなディスク媒体に対し
て有効となっている。但し、訂正可能なバースト誤りの
数は若干少なくなる場合があり、チャネル、すなわちデ
ィスク媒体の誤り特性に応じて符号化方法を選択する必
要がある。
【0074】本発明の第2の実施例では、記録方向と異
なる方向、PO符号とPI符号を、それぞれ記録方向と
直交、斜めという2種類の符号化を行うことで、単一の
バースト誤りではこれらの符号は訂正不能になることが
ない。また、記録方向と異なる方向で、かつ訂正を行う
ことのできる符号が複数あるために、繰り返し訂正の有
効性がさらに上がっている。
【0075】以上の本発明の第2の実施例の符号では、
初めに、記録方向と直交するPO符号の訂正、次に、記
録方向の斜めに符号化されたPI符号の訂正を行って、
ランダム誤りや単純な訂正で除去できる誤りを訂正した
後、EDC符号による誤り検出、次に、EDC符号の誤
り検出結果に基づいてPO符号の消失訂正、PI符号の
訂正、再び、EDC符号の誤り検出という順序で繰り返
し訂正を行うことが望ましい。繰り返せば繰り返す程、
記録方向と異なる方向の符号が複数あるために、誤りが
訂正されていく可能性が高くなる。
【0076】尚、本実施例では、PO符号、PI符号の
最小距離は、それぞれ、17、13となっており、ED
C符号は4バイトのパリティを付加した誤り検出符号で
あり、記録方向と直交するPO符号を最も訂正能力を高
くしている。次に、PI符号、最後にEDC符号の順で
あり、バースト誤りに最も強い直交方向の符号を最も訂
正能力を高くし、次にバースト誤りに強い斜め方向の符
号の訂正能力を2番目、単に誤り検出を行うだけのED
Cの訂正能力を最も弱くすることで、全体として、冗長
度が低くかつ訂正能力の高い符号化方式の実現を可能に
している。
【0077】以上説明したように本発明の第2の実施例
におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法では、記録
方向と異なる2つの符号と、記録方向と同一方向の誤り
検出符号の3重に符号化を行うことで、大きなバースト
誤りが発生したとしても、バースト誤りに対して強い訂
正能力を持つ符号が2種類あり、かつ消失訂正も可能な
構成となり、強い訂正能力を実現でき、信頼性の高い誤
り訂正を行うことが可能になる。
【0078】図3は本発明の第3の実施例におけるディ
スク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り訂正符号の構成図
である。本実施例は、第1の実施例の誤り訂正符号の列
方向の長さを大きくし、このとき同時にPO符号の訂正
能力を高めたものであり、符号化単位を大きくする事で
訂正能力を高くしたものである。
【0079】図3において、301はユーザーデータ、
302は列方向に符号化したPO符号のパリティ部であ
るPOパリティ、303は斜め方向に符号化したPI符
号のパリティ部であるPIパリティ、304は行方向に
符号化したEDCのパリティ部であるEDCパリティで
あり、PO符号、PI符号、およびEDCは、すべて1
シンボルが1バイトのReed−Solomon符号で
構成されている。ディスク媒体への記録方向は、EDC
と同じ行方向に記録されている。
【0080】符号化に際して、初めに、ユーザーデータ
101を、10バイト×206バイト=2060バイト
を1セクタのデータとして、20セクタ分のデータを行
方向206バイト、列方向200バイトの行列状に配置
する。
【0081】次に記録方向に対して、斜めになる方向に
PI符号化を行う。PI符号化に際しては、初めに、
(1列、1行目)のデータ、次に(2列、2行目)のデ
ータ、という順にデータを符号化していき、行の終端
(200列、200行)の次は、行のみ始端に折り返し
(201列、1行)、次に(202列、2行)という順
に符号化していく。1番目の斜め方向の符号化が終了す
ると、次に、(1列、2行目)、(2列、3目)という
順序で次の符号化を行い、以下同様に、ユーザーデータ
31を全てPI符号により、斜め方向に符号化する。
【0082】符号化は上記したように公知のReed−
Solomon符号で符号化し、PIパリティ103と
して各符号あたり10バイトのパリティを付加する。1
0バイトのパリティが付加されているため、PI符号は
5バイトまでの誤り訂正能力を有する。PI符号を符号
パラメータを(符号長、情報シンボル数、最小距離)で
表すと、PI(216、206、11)となる。
【0083】PI符号化の次に列方向にPO符号化を行
う。PO符号は記録方向と直交する方向に符号化され、
各列あたり200バイトのデータに対して、20バイト
のPOパリティ302が付加される。PO符号化は、P
Iパリティ303に対しても行われ、20バイト×21
6バイトのPOパリティ302が付加される。
【0084】各列あたり、20バイトのパリティが付加
されているため、PO符号は10バイトまでの誤り訂正
能力を有する。また、消失訂正を用いた場合、20バイ
トまでの消失訂正能力を有し、第1の実施例に比較して
より高い訂正能力を実現している。PO符号を符号パラ
メータを(符号長、情報シンボル数、最小距離)で表す
と、PO(220、200、21)となる。
【0085】最後に、記録方向と同じ方向、すなわち行
方向にEDC符号化が行われる。EDC符号化は、各行
あたり216バイトのデータに対して、4バイトのED
Cパリティ304が付加される。EDC符号化は、PI
パリティ303、およびPOパリティ302に対しても
行われ、4バイト×220バイトのEDCパリティ30
4が付加される。
【0086】各行あたり、4バイトのパリティが付加さ
れているため、EDC符号は2バイトまでの誤り訂正能
力を有するが、EDC符号では、符号の冗長を誤り訂正
に用いるのではなく、誤り検出に主に用いる。この場
合、例え非常に大きなエラーが発生しても、検出ミスの
確率は、1/(2の32乗)となり、非常に小さい確率
であり、全て検出できるとみなしても実用上問題は無
い。EDC符号の符号パラメータを(符号長、情報シン
ボル数、最小距離)で表すと、EDC(220、21
6、5)となる。
【0087】以上の様に、3つの異なる方向に誤り訂正
符号化された220バイト×220バイトの符号化デー
タは、各セクタ単位に行方向に記録される。このとき、
20行のPOパリティは、1行ずつ各セクタにインター
リーブして記録される。このようなPOパリティをイン
ターリーブして各セクタに記録することで、全てのセク
タの内容を同一の構造にすることができ、例えば、ユー
ザーデータ301の中の所定位置に各セクタ毎にセクタ
アドレスを入れた場合、ディスク上で等間隔にアドレス
を配置できるという効果がある。
【0088】以上の様に符号化された本発明の第3の実
施例におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り
訂正符号では、誤り訂正時、記録方向と同一の方向に符
号化されたEDCにより、誤り検出を行う。この場合、
検出のみであるので例え非常に大きなバースト誤りが発
生しても十分な確率で誤り検出が可能。次に、記録方向
と異なる方向に符号化された2つの符号、PO符号とP
I符号で訂正を行う。また、PO符号の訂正では、ED
Cの結果に基づいて、消失訂正が可能である。
【0089】本発明の実施例では、記録方向と異なる方
向、PO符号とPI符号を、それぞれ記録方向と直交、
斜めという2種類の符号化を行うことで、単一のバース
ト誤りではこれらの符号は訂正不能になることがない。
また、記録方向と異なる方向で、かつ訂正を行うことの
できる符号が複数あるために、繰り返し訂正の有効性が
さらに上がっている。
【0090】以上の実施例の符号では、初めに、記録方
向と直交するPO符号の訂正、次に、記録方向の斜めに
符号化されたPI符号の訂正を行って、ランダム誤りや
単純な訂正で除去できる誤りを訂正した後、EDC符号
による誤り検出、次に、EDC符号の誤り検出結果に基
づいてPO符号の消失訂正、PI符号の訂正、再び、E
DC符号の誤り検出という順序で繰り返し訂正を行うこ
とが望ましい。繰り返せば繰り返す程、記録方向と異な
る方向の符号が複数あるために、誤りが訂正されていく
可能性が高くなる。
【0091】尚、本実施例では、PO符号、PI符号、
EDC符号の最小距離は、それぞれ、21、11、5と
なっており、記録方向と直交するPO符号を最も訂正能
力を高くしている。次に、PI符号、最後にEDC符号
の順であり、バースト誤りに最も強い直交方向の符号を
最も訂正能力を高くし、次にバースト誤りに強い斜め方
向の符号の訂正能力を2番目、単に誤り検出を行うだけ
のEDCの訂正能力を最も弱くすることで、全体とし
て、冗長度が低くかつ訂正能力の高い符号化方式の実現
を可能にしている。
【0092】また、第1の実施例に対し、PO符号の訂
正能力を高めることで、さらに強い誤り訂正符号となっ
ている。
【0093】尚、上記説明では、符号化の順序をPO符
号、EDC符号の順で説明したが、符号の構成上、この
逆の順序でも可能なことは明らかである。しかしなが
ら、EDC符号は比較的訂正能力の低い符号、すなわち
符号化が簡単な符号であり、かつ記録方向と同じ方向の
符号化であるので、最後に符号化を行うことで、例えば
ディスク媒体への記録動作を行いながら符号化を行うこ
とが可能になり、符号化のための処理時間を短縮するこ
とができる。
【0094】以上説明したように本発明の第3の実施例
におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法では、記録
方向と異なる2つの符号と、記録方向と同一方向の誤り
検出符号の3重に符号化を行うことで、大きなバースト
誤りが発生したとしても、バースト誤りに対して強い訂
正能力を持つ符号が2種類あり、かつ消失訂正も可能な
構成となり、強い訂正能力を実現でき、信頼性の高い誤
り訂正を行うことが可能になる。
【0095】図4は本発明の第4の実施例におけるディ
スク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り訂正符号の構成図
である。第4の実施例の誤り訂正符号では、第2の実施
例の誤り訂正符号の列方向の長さを大きくし、このとき
同時にPO符号の訂正能力を高めたものであり、符号化
単位を大きくする事で訂正能力を高くしたものである。
さらに、本実施例では、PI符号とPO符号の符号化の
順序を第2の実施例と異なり、初めにPO符号の符号化
を行い、次にPI符号の符号化を行っている。
【0096】図4において、401はユーザーデータ、
402は列方向に符号化したPO符号のパリティ部であ
るPOパリティ、403は斜め方向に符号化したPI符
号のパリティ部であるPIパリティ、404は行方向に
2行のデータに対してCRC符号化した4バイトのパリ
ティを2バイトずつ各行に分割したEDCパリティであ
り、PO符号、PI符号は、1シンボルが1バイトのR
eed−Solomon符号で構成されている。ディス
ク媒体への記録方向は、EDCと同じ行方向に記録され
ている。
【0097】符号化に際して、初めに、ユーザーデータ
401を、10バイト×206バイト=2060バイト
を1セクタのデータとして、20セクタ分のデータを行
方向206バイト、列方向200バイトの行列状に配置
する。
【0098】次に列方向にPO符号化を行う。PO符号
は記録方向と直交する方向に符号化され、各列あたり2
00バイトのデータに対して、20バイトのPOパリテ
ィ402が付加される。
【0099】各列あたり、20バイトのパリティが付加
されているため、PO符号は10バイトまでの誤り訂正
能力を有する。また、消失訂正を用いた場合、20バイ
トまでの消失訂正能力を有し、符号化の単位を大きくす
る事で第2の実施例に対して、より訂正能力を高くして
いる。PO符号を符号パラメータを(符号長、情報シン
ボル数、最小距離)で表すと、PO(220、200、
21)となる。
【0100】PO符号化の次に記録方向に対して、斜め
になる方向にPI符号化を行う。本実施例においては、
PI符号化はPOパリティ402に対しても符号化す
る。PI符号化に際しては、初めに、(1列、1行目)
のデータ、次に(2列、2行目)のデータ、という順に
データを符号化していく。1番目の斜め方向の符号化が
終了すると、次に、(1列、2行目)、(2列、3行
目)という順序で次の符号化を行い、以下同様に、ユー
ザーデータ201を全てPI符号により、斜め方向に符
号化する。行の終端、例えば(210列、220行)の
次は、行のみ始端に折り返し(211列、1行)、次に
(212列、2行)という順に符号化していく。
【0101】符号化は上記したように公知のReed−
Solomon符号で符号化し、PIパリティ203と
して各符号あたり12バイトのパリティを付加する。第
1の実施例よりさらに2バイト多い12バイトのパリテ
ィが付加されているため、PI符号は6バイトまでの誤
り訂正能力を有し、より訂正能力の高い符号となってい
る。PI符号を符号パラメータを(符号長、情報シンボ
ル数、最小距離)で表すと、PI(218、206、1
3)となる。
【0102】最後に、記録方向と同じ方向、すなわち行
方向にEDC符号化が行われる。EDC符号化は、2行
あたり436バイトのデータに対して、CRC符号化を
行い4バイトのパリティを生成し、これを各行に2バイ
トずつEDCパリティ404として配置する。EDC符
号化は、PIパリティ403、およびPOパリティ40
2に対しても行われ、2バイト×220バイトのEDC
パリティ404が付加される。
【0103】各2行あたり、4バイトのCRCパリティ
が付加されているEDC符号は、誤り検出に用いられ
る。この場合、例え非常に大きなエラーが発生しても、
検出ミスの確率は、1/(2の32乗)となり、非常に
小さい確率であり、全て検出できるとみなしても実用上
問題は無い。
【0104】本実施例においては、PO符号化を先に行
い、PI符号化を後にすることで、1つのバースト誤り
によって、同時にPI符号が2バイト誤りになることを
防いでおり、バースト誤りが多発するディスク媒体に対
して有効な誤り訂正符号になっている。さらに、本実施
例では第2の実施例の誤り訂正符号に対して、冗長度は
同じにも関わらず、PO符号をより強くすることでで
き、より高い訂正能力を実現している。
【0105】以上の様に、3つの異なる方向に誤り訂正
符号化された222バイト×220バイトの符号化デー
タは、各セクタ単位に行方向に記録される。このとき、
20行のPOパリティは、1行ずつ各セクタにインター
リーブして記録される。このようなPOパリティをイン
ターリーブして各セクタに記録することで、全てのセク
タの内容を同一の構造にすることができ、例えば、ユー
ザーデータ401の中の各セクタ毎に、所定位置にセク
タアドレスを入れた場合、ディスク上で等間隔にセクタ
アドレスを配置できるという効果がある。
【0106】以上の様に符号化された本発明の第4の実
施例におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り
訂正符号では、誤り訂正時、記録方向と同一の方向に符
号化されたEDCにより、誤り検出を行う。この場合、
検出のみであるので例え非常に大きなバースト誤りが発
生しても十分な確率で誤り検出が可能。次に、記録方向
と異なる方向に符号化された2つの符号、PO符号とP
I符号で訂正を行う。また、PO符号の訂正では、ED
Cの結果に基づいて、消失訂正が可能である。
【0107】以上説明したように本発明の第4の実施例
では、記録方向と異なる方向、PO符号とPI符号を、
それぞれ記録方向と直交、斜めという2種類の符号化を
行うことで、単一のバースト誤りではこれらの符号は訂
正不能になることがない。また、記録方向と異なる方向
で、かつ訂正を行うことのできる符号が複数あるため
に、繰り返し訂正の有効性がさらに上がっている。
【0108】尚、本実施例では、PO符号、PI符号の
最小距離は、それぞれ、21、13となっており、ED
C符号は4バイトのパリティを付加した誤り検出符号で
あり、記録方向と直交するPO符号を最も訂正能力を高
くしている。次に、PI符号、最後にEDC符号の順で
あり、バースト誤りに最も強い直交方向の符号を最も訂
正能力を高くし、次にバースト誤りに強い斜め方向の符
号の訂正能力を2番目、単に誤り検出を行うだけのED
Cの訂正能力を最も弱くすることで、全体として、冗長
度が低くかつ訂正能力の高い符号化方式の実現を可能に
している。
【0109】以上説明したように本発明の第4の実施例
におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法では、記録
方向と異なる2つの符号と、記録方向と同一方向の誤り
検出符号の3重に符号化を行うことで、大きなバースト
誤りが発生したとしても、バースト誤りに対して強い訂
正能力を持つ符号が2種類あり、かつ消失訂正も可能な
構成となり、強い訂正能力を実現でき、信頼性の高い誤
り訂正を行うことが可能になる。
【0110】図5は本発明の第5の実施例におけるディ
スク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り訂正符号の構成図
であり、第1の実施例の誤り訂正符号を行方向に2つ組
み合わせることにより、符号化単位を大きくして訂正能
力を向上させている。さらに、第1の実施例の4バイト
のEDCパリティ104をより短い単位で誤り検出する
ために、2バイトずつに分割して、EDC1、およびE
DC2の2つの符号に分割することにより、誤り検出符
号の誤り検出結果に基づくPO符号の消失訂正を行単位
でなく1/4行単位に行うことで訂正能力をさらに向上
させている。
【0111】図5において、501はユーザーデータ、
502は列方向に符号化したPO符号のパリティ部であ
るPOパリティ、503は斜め方向に符号化したPI符
号のパリティ部であるPIパリティ、504は行方向に
符号化したEDC1のパリティ部であるEDC1パリテ
ィであり、505は行方向に符号化したEDC2のパリ
ティ部であるEDC2パリティであり、PO符号、PI
符号、EDC1符号、およびEDC2符号は、すべて1
シンボルが1バイトのReed−Solomon符号で
構成されている。ディスク媒体への記録方向は、EDC
1およびEDC2と同じ行方向に記録されている。
【0112】符号化に際して、初めに、ユーザーデータ
101を、5バイト×(108バイト+98バイト+1
08バイト+98バイト)=2060バイトを1セクタ
のデータとして、32セクタ分のデータを行方向440
バイト、列方向160バイトの行列状エリアにEDC1
パリティ504、EDC2パリティ505、PIパリテ
ィ403のエリアを空けた状態で配置する。
【0113】次に、記録方向と同じ方向、すなわち行方
向にEDC1符号化を行う。EDC1符号化は、各行あ
たり2個の符号化が行われ、108バイトのデータに対
して、2バイトのEDC1パリティ504が付加され
る。
【0114】各EDC1符号あたり、2バイトのパリテ
ィが付加されているため、EDC1符号は1バイトまで
の誤り訂正能力を有するが、EDC1符号では、符号の
冗長を誤り訂正に用いるのではなく、誤り検出に主に用
いる。大きなエラーが発生した場合の検出ミスの確率
は、1/(2の16乗)となり、小さい確率である。ま
た、若干検出ミスの可能性は存在するが、これは後で説
明するようにPI符号あるいはPO符号の訂正で誤りを
無くすことが可能となる。EDC1符号の符号パラメー
タを(符号長、情報シンボル数、最小距離)で表すと、
EDC1(110、108、3)となる。
【0115】次に記録方向に対して、斜めになる方向に
PI符号化を行う。PI符号化に際しては、初めに、
(1列、1行目)のデータ、次に(2列、2行目)のデ
ータ、という順にデータを符号化していき、行の終端
(160列、160行)の次は、行のみ始端に折り返し
(161列、1行)、次に(162列、2行)という順
に符号化していき10バイトのPIパリティ503を付
加する。1番目の斜め方向の符号化が終了すると、次
に、(1列、2行目)、(2列、3行目)という順序で
次の符号化を行い、以下同様に、ユーザーデータ501
およびEDC1パリティ504を全てPI符号により、
斜め方向に符号化する。本実施例では、第1の実施例の
誤り訂正符号を2個行方向に並べた形式であるため、左
側の第1の実施例の誤り訂正符号に相当するPI符号化
の後、右側の誤り訂正符号に相当するPI符号化を行
う。すなわち、次に(221列、1行目)のデータ、次
に(222列、2行目)のデータ、という順にデータを
符号化していき、行の終端(380列、160行)の次
は、行のみ始端に折り返し(381列、1行)、次に
(382列、2行)という順に符号化していき10バイ
トのPIパリティ503を付加する。1番目の斜め方向
の符号化が終了すると、次に、(221列、2行目)、
(222列、3行目)という順序で次の符号化を行い、
以下同様に、ユーザーデータ501およびEDC1パリ
ティ504を全てPI符号により、斜め方向に符号化す
る。
【0116】符号化は前記したように公知のReed−
Solomon符号で符号化し、10バイトのパリティ
が付加されているため、PI符号は5バイトまでの誤り
訂正能力を有する。PI符号を符号パラメータを(符号
長、情報シンボル数、最小距離)で表すと、PI(21
8、208、11)となる。
【0117】PI符号化の次に列方向にPO符号化を行
う。PO符号は記録方向と直交する方向に符号化され、
各列あたり160バイトのデータに対して、16バイト
のPOパリティ502が付加される。PO符号化は、E
DC1パリティ504およびPIパリティ503に対し
ても行われ、16バイト×218バイト×2のPOパリ
ティ502が付加される。
【0118】各列あたり、16バイトのパリティが付加
されているため、PO符号は8バイトまでの誤り訂正能
力を有する。また、消失訂正を用いた場合、16バイト
までの消失訂正能力を有する。PO符号を符号パラメー
タを(符号長、情報シンボル数、最小距離)で表すと、
PO(176、160、17)となる。
【0119】最後に、記録方向と同じ方向、すなわち行
方向にEDC2符号化が行われる。EDC2符号化は、
EDC1符号化と同様に、各行あたりPIパリティ50
3を含む108バイトのデータに対して、2バイトのE
DC2パリティ505が付加される。EDC2符号化
は、POパリティ502に対しても行われ、2バイト×
176バイトのEDC2パリティ505が付加される。
【0120】EDC2符号の符号パラメータを(符号
長、情報シンボル数、最小距離)で表すと、EDC1と
同様にEDC2(220、216、5)となる。
【0121】以上の様に、3つの異なる方向に誤り訂正
符号化された176バイト×440バイトの符号化デー
タは、各セクタ単位に行方向に記録される。このとき、
16行のPOパリティは、1/2行ずつ各セクタにイン
ターリーブして記録される。このようなPOパリティを
インターリーブして各セクタに記録することで、全ての
セクタの内容を同一の構造にすることができ、例えば、
ユーザーデータ501の中の所定位置にセクタアドレス
を入れた場合、ディスク上で等間隔にアドレスを配置で
きるという効果がある。
【0122】以上の様に符号化された本発明の第5の実
施例におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法の誤り
訂正符号では、誤り訂正時、記録方向と同一の方向に符
号化されたEDC1およびEDC2により、誤り検出を
行う。この場合、検出のみであるので例え非常に大きな
バースト誤りが発生しても十分な確率で誤り検出が可能
である。次に、記録方向と異なる方向に符号化された2
つの符号、PO符号とPI符号で訂正を行う。また、P
O符号の訂正では、EDC1、およびEDC2の結果に
基づいて、消失訂正が可能である。また、EDC1およ
びEDC2による誤り検出で、仮に検出ミスをしたとし
ても消失訂正が行えないだけであり、PO符号では8バ
イトまでの訂正、PI符号では5バイトまでの訂正が可
能であるために実質的な影響は少ない。
【0123】本発明の実施例では、記録方向と異なる方
向、PO符号とPI符号を、それぞれ記録方向と直交、
斜めという2種類の符号化を行うことで、単一のバース
ト誤りではこれらの符号は訂正不能になることがない。
また、記録方向と異なる方向で、かつ訂正を行うことの
できる符号が複数あるために、繰り返し訂正の有効性が
さらに上がっている。
【0124】また、本実施例では、EDC1およびED
C2の誤り検出符号を行あたり併せて4個に分けて符号
化しており、PO符号による消失訂正時に、行単位でな
く、誤り検出符号単位で行うことができる。すなわち、
第1の実施例では1行の全てのバイト、220バイトに
対して消失訂正を行うか否かを判定したことに対し、本
実施例では110バイト単位に消失訂正を行うか否かの
判定を行え、より小さな単位で消失訂正を行うか否かの
判定、すなわちEDCによる誤り検出を行うことによ
り、本当に誤っているシンボルのみに対して消失訂正の
ための消失フラグを立てることができ、誤り訂正能力を
向上させることができる。
【0125】尚、本実施例では、PO符号、PI符号、
EDC1およびEDC2符号の最小距離は、それぞれ、
17、11、3となっており、記録方向と直交するPO
符号を最も訂正能力を高くしている。次に、PI符号、
最後にEDC1およびEDC2符号の順であり、バース
ト誤りに最も強い直交方向の符号を最も訂正能力を高く
し、次にバースト誤りに強い斜め方向の符号の訂正能力
を2番目、単に誤り検出を行うだけのEDCの訂正能力
を最も弱くすることで、全体として、冗長度が低くかつ
訂正能力の高い符号化方式の実現を可能にしている。
【0126】以上説明したように本発明の第5の実施例
におけるディスク媒体の誤り訂正符号化方法では、記録
方向と異なる2つの符号と、記録方向と同一方向の誤り
検出符号の3重に符号化を行いさらに符号化したデータ
を行方向に2個併せてインターリーブすることで、大き
なバースト誤りが発生したとしても、信頼性の高い誤り
訂正を行うことが可能になる。
【0127】図6は本発明の第6の実施例における光デ
ィスクの外形図である。
【0128】図6において、601は光ディスク、60
2は光ディスク601のスパイラル状あるいは同心円状
に設けられたトラックに記録された符号化データであ
る。本実施例における符号化データ602は、第1の実
施例の誤り訂正符号を記録している。光ディスクでは凹
凸ピットあるいは相変化材料等による濃淡のドット等で
データが記録される。一般に符号化データは、記録時に
は、8/16変調等の変調符号によってデジタル変調し
た後にディスクのトラックに記録される。ここでは、変
調符号による変調は省略し、符号化データがそのまま記
録されている様子を図示している。
【0129】第1の実施例の符号化データは、光ディス
ク上では、1行目の206バイトのデータ603が記録
され、次に、1行目のPIパリティおよびEDCの14
バイトのデータ604が記録され、次に2行目の206
バイトのデータ605、2行目のPIパリティおよびE
DCの14バイトのデータ606の順に記録されてお
り、10行毎に、POパリティが1行ずつインターリー
ブされて記録され、160行目のPIパリティおよびE
DCの14バイトのデータ607、POの最後の行、す
なわち176行目の206バイトのPOパリティ60
8、176行目のPIパリティおよびEDCの14バイ
トのデータ609で、一つの符号化データが光ディスク
601に記録されている。
【0130】本発明の第6実施例における光ディスクで
は、第1の実施例に示す符号化データを記録すること
で、記録方向に大きなバーストエラーが発生したとして
も、記録方向と異なる2つの符号と、記録方向と同一方
向の誤り検出符号の3重に符号化を行うことで、大きな
バースト誤りが発生したとしても、バースト誤りに対し
て強い訂正能力を持つ符号が2種類あり、かつ消失訂正
も可能な構成となり、強い訂正能力を実現でき、信頼性
の高い誤り訂正を行うことが可能になる。
【0131】図7は本発明の第7の実施例における誤り
訂正方法の訂正アルゴリズムを示すフローチャートであ
る。本発明の第7の実施例では、図1に示す第1の実施
例の誤り訂正符号の訂正方法を開示する。
【0132】図7において、701、まず始めに、記録
方向と直交する方向で符号化されたPO符号の訂正を行
う。PO符号は16バイトのPOパリティ102が付加
されているため、8バイトまでの誤り訂正が可能であ
る。
【0133】702、次に、記録方向の斜め方向に符号
化されたPI符号の訂正を行う。PI符号は10バイト
のPOパリティ102が付加されているため、5バイト
までの誤り訂正が可能である。
【0134】703、次に、EDC符号による誤り検出
を行う。ランダム的な誤りはほとんどの場合、上記、P
O符号の訂正、あるいはPI符号の訂正で除去されてい
る。EDC符号により誤り検出された行に対しては消失
訂正のための消失フラグが立てられる。
【0135】704、EDC符号による誤り検出された
行数を、PO符号の消失訂正能力、すなわち16と比較
する。
【0136】705、16以下の場合、PO符号で消失
訂正が可能であるから、PO符号を消失訂正で行う。
【0137】706、17以上の場合、PO符号では消
失訂正が不可能であるから、PO符号を単なる訂正で行
う。この場合、8バイトまでの訂正が行える。
【0138】707、PI符号の訂正を行う。この場
合、5バイトまでの訂正が可能である。
【0139】708、PI符号の訂正で、すべて訂正出
来たかを確認する。PI符号の訂正で、訂正不能を検出
しなかった場合、訂正完了と判断し、訂正処理を終了す
る。
【0140】709、PI符号の訂正で訂正不能を検出
した場合には、繰り返し回数を所定の回数、既に行った
かを判定する。まだ、所定回数に達していない場合、E
DCによる誤り検出703に戻る。既に、所定回数の繰
り返し訂正を行った場合には、訂正不能と判断し、処理
を終了する。尚、本実施例では3つの方向に誤り訂正符
号化しているために、繰り返し訂正が効果があり、所定
の回数は少なくとも2以上であることが望ましい。
【0141】以上説明したような訂正アルゴリズムに従
って誤り訂正を行う本発明の第7の実施例の誤り訂正方
法では、記録方向に大きなバーストエラーが発生したと
しても、記録方向と異なる2つの符号と、記録方向と同
一方向の誤り検出符号の3重も符号の復号を行うこと
で、大きなバースト誤りが発生したとしても、バースト
誤りに対して強い訂正能力を持つ符号が2種類あり、か
つ消失訂正も可能な構成となり、強い訂正能力を実現で
き、信頼性の高い誤り訂正を行うことが可能になる。
【0142】尚、本発明の第7の実施例では、図1に示
す第1の実施例の誤り訂正符号の訂正アルゴリズムを示
したが、第2から第5の実施例の誤り訂正符号や、ある
いはそれと同等な誤り訂正符号の訂正にも同様なアルゴ
リズムで訂正することができることは、言うまでもな
い。
【0143】図8は、本発明の第8の実施例における誤
り訂正符号化回路の構成図である。本実施例において
は、第1の実施例において図1に示した誤り訂正符号の
符号化を行う誤り訂正符号化回路を開示する。
【0144】図8において、801は誤り訂正符号化回
路全体、802は半導体メモリで構成され、誤り訂正符
号化回路801の作業用メモリとして用いられるRA
M、803はRAM802への記録再生制御や内部バス
816の制御を行うバス/メモリ制御回路、804はデ
ィスク媒体に記録すべきデータを誤り訂正回路に入力す
る入力IF制御回路であり、例えばMPEGエンコーダ
とのハンドシェーク制御を行ったり、あるいはATAP
IやSCSIのプロトコル制御回路であったりする。8
05は記録方向に対して斜めの方向に符号化するPI符
号の符号化回路であり、206バイトのデータに対して
10バイトのPIパリティを付加する。806は記録方
向に対して直交する方向に符号化するPO符号の符号化
回路であり、160バイトのデータに対して16バイト
のPOパリティを付加する。807は記録方向と同じ方
向に符号化するEDC符号化回路であり、216バイト
のデータに対して4バイトのEDCパリティを付加す
る。808は誤り訂正符号化したデータ815を変調回
路に送出するために、変調回路とのIF制御を行う出力
IF制御回路である。813は誤り訂正符号化回路全体
の制御を行う全体制御回路であり、マイクロコントロー
ラ等で構成される。
【0145】尚、上記PI符号符号化回路805、PO
符号符号化回路806、およびEDC符号符号化回路8
07の各符号化は、すべてReed−Solomon符
号化であり、符号化そのものは、公知のReed−So
lomon符号化回路で構成できる。
【0146】以上の様に構成された本発明の第8の実施
例における誤り訂正符号化回路の動作を以下説明する。
【0147】ホストマイコン、あるいはMPEGエンコ
ーダ等から送出されるユーザーデータ814は、入力制
御回路804、およびバス/メモリ制御回路803を経
由して、RAM802に160行×206列の行列状に
格納される。
【0148】格納されたユーザーデータに対して、まず
始めにPI符号化がPI符号符号化回路805によって
実行される。PI符号は、記録方向と斜めになる方向に
符号化されるため、RAM802格納されたユーザーデ
ータを、行アドレス、および列アドレスの2次元のアド
レスでRAM802にアクセスすることで符号化を行
う。それぞれのアドレスは、行アドレス生成回路80
9、および列アドレス生成回路810によって生成され
る。それぞれのアドレス値を(列アドレス、行アドレ
ス)と標記すると、始めに(0、0)、次に(1、
1)、という順にアドレスが生成され、RAM802に
格納されたデータが読み出されていく。行の終端アドレ
ス(159、159)の次は、行アドレスのみ0にな
り、(160、0)、次に(161、1)という順にア
ドレスが生成され、アドレスに該当するデータがバス/
メモリ制御回路803を経由してRAM802から読み
出される。読み出されたデータは公知の符号化回路で符
号化されていき、206バイトのデータの読み出しが完
了すると、生成されたPIパリティがRAM802に格
納されていく。以上の行アドレス生成回路809および
列アドレス生成回路810は、カウンタで容易に構成で
きる。
【0149】PI符号化されたデータは、次にPO符号
符号化回路806によって記録方向と直交する方向に符
号化されるPO符号化される。
【0150】RAM802格納されたユーザーデータお
よびPIパリティを、行アドレス、および列アドレスの
2次元のアドレスでRAM802にアクセスすることで
符号化を行う。それぞれのアドレスは、行アドレス生成
回路811、および列アドレス生成回路812によって
生成される。それぞれのアドレス値を(列アドレス、行
アドレス)と標記すると、始めに(0、0)、次に
(0、1)、という順にアドレスが生成され、アドレス
に該当するデータがバス/メモリ制御回路803を経由
してRAM802から読み出される。読み出されたデー
タは公知の符号化回路で符号化されていき、160バイ
トのデータの読み出しが完了すると、生成されたPOパ
リティがRAM802に格納されていく。
【0151】次に、2列目のPO符号化が同様に、
(1,0)、(1,1)という順にアドレスを生成し、
該当するデータを読み出していくことで行われる。以上
の行アドレス生成回路811および列アドレス生成回路
812は、カウンタで容易に構成できる。
【0152】最後に、記録方向と同じ方向、すなわち行
方向にEDC符号化が行われる。EDC符号化は、ディ
スクへの記録時に変調回路に符号化データを送出する際
にEDC符号化回路807によって実行される。EDC
符号化回路807は行方向にPO符号化されたデータを
読み出しながらEDC符号化を行う。各行あたりPIパ
リティを含む216バイトのデータを読み出して、4バ
イトのEDCパリティ付加される。EDC符号化はPO
パリティに対しても行われ、セクタ毎、すなわち10行
毎に1行のPOパリティが挿入された形で読み出され、
EDC符号化される。読み出されたデータと付加された
EDCパリティは、出力IF制御回路808を経由して
符号化データ815として、変調回路に送出される。以
上の全体の制御は全体制御回路813によって行われ
る。
【0153】以上説明したように、図1に示す誤り訂正
符号の符号化を行う本発明の第8の実施例の誤り訂正符
号化回路では、記録方向に大きなバーストエラーが発生
したとしても、記録方向と異なる2つの符号と、記録方
向と同一方向の誤り検出符号の3重の符号の符号化を行
うことで、大きなバースト誤りが発生したとしても、バ
ースト誤りに対して強い訂正能力を持つ符号が2種類あ
り、かつ消失訂正も可能な構成となり、強い訂正能力を
実現でき、信頼性の高い誤り訂正を行うことが可能にな
る。
【0154】尚、図8に示すPI符号符号化回路80
5、PO符号符号化回路806、およびEDC符号符号
化回路807は別々の構成要素として説明したが、Re
ed−Solomon符号の符号化部分は、容易に回路
の共用化が可能なことは明らかである。
【0155】また、本発明の第8の実施例では、図1に
示す第1の実施例の誤り訂正符号の符号化回路を示した
が、第2から第5の実施例の誤り訂正符号や、あるいは
それと同等な誤り訂正符号の訂正にもほぼ同様な符号化
回路で符号化できることは、言うまでもない。
【0156】図9は、本発明の第9の実施例における誤
り訂正回路の構成図である。本実施例においては、第1
の実施例において図1に示した誤り訂正符号の誤り訂正
を行う誤り訂正回路を開示する。
【0157】図9において、901は誤り訂正回路全
体、902は半導体メモリで構成され、誤り訂正回路9
01の作業用メモリとして用いられるRAM、903は
RAM902への記録再生制御や内部バス917の制御
を行うバス/メモリ制御回路、904は誤り訂正済みの
データを出力する出力IF制御回路であり、例えばMP
EGデコーダとのハンドシェーク制御を行ったり、ある
いはATAPIやSCSIのプロトコル制御回路であっ
たりする。905は記録方向に対して直交する方向に符
号化したPO符号の誤り訂正回路であり、8バイトまで
の誤り訂正、あるいは16バイトまでの消失訂正を行
う。906は記録方向に対して斜めの方向に符号化した
PI符号の誤り訂正回路であり、5バイトまでの誤り訂
正を行う。907は記録方向と同じ方向に符号化された
EDC符号の誤り検出回路であり、各行毎に誤りの有無
を検出する。908は誤り訂正回路901にディスク媒
体からの再生データを入力する入力IF制御回路であ
り、復調回路とのIF制御を行う。913は誤り訂正回
路全体の制御を行う全体制御回路であり、マイクロコン
トローラ等で構成される。
【0158】尚、上記PO符号誤り訂正回路905、P
I符号誤り訂正回路906、およびEDC符号誤り検出
回路908の各誤り訂正および誤り検出は、すべてRe
ed−Solomon符号の誤り検出訂正であり、誤り
検出訂正そのものは、消失フラグを用いた消失訂正を含
めて、公知のReed−Solomon誤り訂正回路で
構成できる。
【0159】以上の様に構成された本発明の第9の実施
例における誤り訂正回路の動作を以下説明する。
【0160】ディスク媒体から読み出された再生データ
は、復調回路によってデジタル復調され、復調データ9
14として入力制御回路908、およびバス/メモリ制
御回路903を経由して、RAM902に176行×2
20列の行列状に格納される。格納の際には、10行ご
とにPOパリティの1行が、デインターリーブされてR
AM902に格納される。
【0161】格納された復調データに対して、まず始め
にPO符号誤り訂正回路905によって記録方向と直交
する方向に符号化されたPO符号の誤り訂正が実行され
る。
【0162】RAM902格納されたユーザーデータ、
PIパリティ、POパリティ、およびEDCパリティ
を、行アドレス、および列アドレスの2次元のアドレス
でRAM902にアクセスすることで誤り訂正を行う。
それぞれのアドレスは、行アドレス生成回路909、お
よび列アドレス生成回路910によって生成される。そ
れぞれのアドレス値を(列アドレス、行アドレス)と標
記すると、始めに(0、0)、次に(0、1)、という
順にアドレスが生成され、アドレスに該当するデータが
バス/メモリ制御回路903を経由してRAM902か
ら読み出される。176バイトのデータの読み出しが完
了すると、読み出したデータに基づいて1列目のPO符
号の誤り訂正が実行される。
【0163】次に、2列目のPO符号の誤り訂正が同様
に、(1,0)、(1,1)という順にアドレスを生成
し、該当するデータを読み出していくことで行われる。
以上の行アドレス生成回路909および列アドレス生成
回路910は、カウンタで容易に構成できる。
【0164】次に、PI符号の誤り訂正がPI符号誤り
訂正回路906によって実行される。PI符号は、記録
方向と斜めになる方向に符号化されるため、RAM90
2格納されたユーザーデータを、行アドレス、および列
アドレスの2次元のアドレスでRAM902にアクセス
することで訂正処理を行う。それぞれのアドレスは、行
アドレス生成回路911、および列アドレス生成回路9
12によって生成される。それぞれのアドレス値を(列
アドレス、行アドレス)と標記すると、始めに(0、
0)、次に(1、1)、という順にアドレスが生成さ
れ、RAM902に格納されたデータが読み出されてい
く。行の終端アドレス(159、159)の次は、行ア
ドレスのみ0になり、(160、0)、次に(161、
1)という順にアドレスが生成され、アドレスに該当す
るデータがバス/メモリ制御回路903を経由してRA
M902から読み出される。216バイトのデータの読
み出しが完了すると、読み出したデータに基づいて誤り
訂正が実行される。以上の行アドレス生成回路911お
よび列アドレス生成回路912は、カウンタで容易に構
成できる。
【0165】PO符号、およびPI符号の誤り訂正の終
了後、次に、記録方向と同じ方向、すなわち行方向のE
DC符号の誤り検出がEDC誤り検出回路907で行わ
れる。EDC誤り検出回路907は、行方向のRAM9
02のデータを読み出すことで、誤り検出を実行する。
ほとんどの場合、記録方向と異なる方向に符号化された
PO符号、およびPI符号の誤り訂正で、全ての誤りが
訂正されており、EDC誤り検出回路907で誤りを検
出することは、少ないが、バースト誤りが多重に発生し
た場合には、誤りを検出することがある。このとき、E
DC誤り検出回路907は、誤りを検出した行に対し
て、消失フラグ916を付加し、これをPO符号誤り訂
正回路に送出する。誤りが一切検出されなかった場合、
誤り訂正は終了する。
【0166】EDC誤り検出回路907で誤りが検出さ
れた場合、再び、PO符号の誤り訂正、PI符号の誤り
訂正、EDC符号による誤り検出を繰り返す。これらの
訂正動作は、上記した1回目の各訂正処理と同様に行わ
れる。尚、2回目以降のPO符号の誤り訂正は、EDC
誤り検出回路907から送出された消失フラグを用いた
消失訂正を行う。PO符号の訂正は、通常の訂正では8
バイト誤り訂正であるのに対し、消失訂正では16バイ
トの誤りまで訂正できる。
【0167】以上の繰り返し訂正を何回か繰り返すこと
で、誤りは徐々に削減していき、EDC誤り検出回路9
07で誤りが無くなった時、訂正処理を終了する。繰り
返し回数の上限は、訂正処理に要求される時間的な制約
で決定されるが、少なくとも2回以上繰り返す方が望ま
しい。繰り返しの上限に達しても全ての誤りが訂正でき
ない場合、訂正不能として処理を打ち切る。
【0168】全ての誤り訂正処理が終了後、RAM90
2に格納されている誤り訂正符号全体の中から、ユーザ
ーデータのみが、バス/メモリ制御回路903、および
出力IF制御回路904を経由して、パソコン等に送出
される。
【0169】以上の全体の制御は全体制御回路913に
よって行われる。
【0170】以上説明したように、図9に示す誤り訂正
符号の符号化を行う本発明の第9の実施例の誤り訂正回
路では、記録方向に大きなバーストエラーが発生したと
しても、記録方向と異なる2つの方向、直角方向と斜め
方向の各符号と、記録方向と同一方向の誤り検出符号の
3重の符号の誤り検出訂正を行うことで、大きなバース
ト誤りが発生したとしても、バースト誤りに対して強い
訂正能力を持つ符号が2種類あり、かつ消失訂正も可能
な構成となり、強い訂正能力を実現でき、信頼性の高い
誤り訂正を行うことが可能になる。
【0171】尚、図9に示すPO符号誤り訂正回路90
5、PI符号誤り訂正回路906、およびEDC誤り検
出回路907は別々の構成要素として説明したが、Re
ed−Solomon符号の復号部分は、容易に回路の
共用化が可能なことは明らかである。
【0172】また、本発明の第8の実施例の誤り訂正符
号化回路と、第9の実施例の誤り訂正回路を一部共用化
することで、記録再生装置における、誤り訂正符号化/
訂正回路が容易に構成できることは明らかである。
【0173】以上説明したように本発明の実施例におけ
るディスク媒体の誤り訂正符号化方法、光ディスク、誤
り訂正方法、誤り訂正符号化回路、および誤り訂正回路
では、記録方向に大きなバーストエラーが発生したとし
ても、記録方向と異なる2つの方向、すなわち直角方向
と斜め方向の各誤り訂正符号と、記録方向と同一方向の
誤り検出符号の3重の符号の誤り検出訂正を行うこと
で、大きなバースト誤りが発生したとしても、バースト
誤りに対して強い訂正能力を持つ記録方向と異なる方向
に符号化された符号が2種類あり、かつ消失訂正も可能
な構成となり、強い訂正能力を実現できる。
【0174】
【発明の効果】以上のように本発明は、記録方向と異な
る2つの方向の各誤り訂正符号と、記録方向と同一方向
の誤り検出符号の3重の符号の誤り検出訂正を行うこと
で、バースト誤りに対して強い訂正能力を実現すること
ができ、信頼性の高い誤り訂正を行うことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における誤り訂正符号の
構成図
【図2】本発明の第2の実施例における誤り訂正符号の
構成図
【図3】本発明の第3の実施例における訂正符号の構成
【図4】本発明の第4の実施例における訂正符号の構成
【図5】本発明の第5の実施例における訂正符号の構成
【図6】本発明の第6の実施例における光ディスクの外
形図
【図7】本発明の第7の実施例における誤り訂正方法の
訂正アルゴリズムを示すフローチャート
【図8】本発明の第8の実施例における誤り訂正符号化
回路の構成図
【図9】本発明の第9の実施例における誤り訂正回路の
構成図
【符号の説明】
102 POパリティ 103 PIパリティ 104 EDCパリティ 202 POパリティ 203 PIパリティ 204 EDCパリティ 302 POパリティ 303 PIパリティ 304 EDCパリティ 402 POパリティ 403 PIパリティ 404 EDCパリティ 502 POパリティ 503 PIパリティ 504 EDC1パリティ 505 EDC2パリティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 11/10 330 G06F 11/10 330S 330L G11B 20/12 G11B 20/12 H03M 13/15 H03M 13/15 13/27 13/27 13/29 13/29 (72)発明者 中村 敦史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 臼井 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 伸一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 薮野 寛之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小林 良治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B001 AA11 AB03 AC01 AD03 AE04 5D044 BC03 CC04 DE03 DE12 DE57 DE58 DE68 5J065 AA03 AC03 AD01 AD11 AF02 AG06 AH06 AH07

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配置したユーザーデータを誤り
    検出訂正のための誤り検出訂正符号化を行うディスク媒
    体の誤り訂正符号化方法であって、前記行列状のユーザ
    ーデータを少なくとも3方向以上に誤り検出訂正符号化
    を行う符号化ステップを有し、前記3方向の符号化の
    内、少なくとも2方向はディスク媒体への記録方向と異
    なる方向であることを特徴とするディスク媒体の誤り訂
    正符号化方法。
  2. 【請求項2】 3方向の符号化の内、1方向はディスク
    媒体への記録方向に符号化したことを特徴とする請求項
    1のディスク媒体の誤り訂正符号化方法。
  3. 【請求項3】 ディスク媒体への記録方向に符号化した
    符号は、誤り検出符号であることを特徴とする請求項2
    のディスク媒体の誤り訂正符号方法。
  4. 【請求項4】 ディスク媒体への記録方向と異なる方向
    に符号化した符号の内の1つはディスク媒体への記録方
    向と直角方向に符号化し、もう1つの符号は記録方向に
    斜めになる方向に符号化することを特徴とする請求項1
    から3のディスク媒体の誤り訂正符号化方法。
  5. 【請求項5】 記録方向に斜めになる方向に符号化した
    符号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端に達
    した際には始端に折り返すことを特徴とする請求項4の
    ディスク媒体の誤り訂正符号化方法。
  6. 【請求項6】 ディスク媒体への記録方向に符号化した
    符号が、前記3方向の符号化の内、最後に符号化されて
    いることを特徴とする請求項2から5のディスク媒体の
    誤り訂正符号化方法。
  7. 【請求項7】 記録方向に斜めになる方向への符号化を
    最初に行い、次に記録方向に直角方向への符号化を行う
    ことを特徴とする請求項6のディスク媒体の誤り訂正符
    号化方法。
  8. 【請求項8】 3方向の符号の最小距離は、記録方向に
    直角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方向
    に斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に符
    号化した符号の順序であることを特徴とする請求項4か
    ら7のディスク媒体の誤り訂正符号化方法。
  9. 【請求項9】 行列状に配置したユーザーデータを誤り
    検出訂正のための誤り検出訂正符号化して記録した光デ
    ィスクであって、前記行列状のユーザーデータは少なく
    とも3方向以上に誤り検出訂正符号化されており、前記
    3方向の符号化の内、少なくとも2方向はディスク媒体
    への記録方向と異なる方向であることを特徴とする光デ
    ィスク。
  10. 【請求項10】 3方向の符号化の内、1方向は光ディ
    スクへの記録方向に符号化したことを特徴とする請求項
    9の光ディスク。
  11. 【請求項11】 記録方向に符号化した符号は、誤り検
    出符号であることを特徴とする請求項10の光ディス
    ク。
  12. 【請求項12】 記録方向と異なる方向に符号化した符
    号の内の1つは記録方向と直角方向に符号化し、もう1
    つの符号は記録方向に斜めになる方向に符号化すること
    を特徴とする請求項9から11の光ディスク。
  13. 【請求項13】 記録方向に斜めになる方向に符号化し
    た符号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端に
    達した際には始端に折り返すことを特徴とする請求項1
    2の光ディスク。
  14. 【請求項14】 記録方向に符号化した符号が、前記3
    方向の符号化の内、最後に符号化されていることを特徴
    とする請求項9から12の光ディスク。
  15. 【請求項15】 記録方向に斜めになる方向への符号化
    を最初に行い、次に記録方向に直角方向へ符号化されて
    いることを特徴とする請求項13の光ディスク。
  16. 【請求項16】 3方向の符号の最小距離は、記録方向
    に直角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方
    向に斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に
    符号化した符号の順序であることを特徴とする請求項1
    2から15の光ディスク。
  17. 【請求項17】 行列状に配置したユーザーデータを誤
    り検出訂正のために誤り検出訂正符号化を行ったディス
    ク媒体の誤り訂正方法であって、前記行列状のユーザー
    データは、少なくとも2方向はディスク媒体への記録方
    向と異なる方向に符号化され、1方向はディスク媒体へ
    の記録方向に符号化されており、前記ディスク媒体への
    記録方向に符号化された符号の誤り検出を行う誤り検出
    ステップと、前記ディスク媒体への記録方向と異なる方
    向に符号化された符号の誤り訂正を行う第1および第2
    の誤り訂正ステップとを有し、前記誤り検出ステップの
    検出結果を用いて、前記第1あるいは第2の誤り訂正ス
    テップにより消失訂正を行うことを特徴とする誤り訂正
    方法。
  18. 【請求項18】 ディスク媒体への記録方向と異なる方
    向に符号化された符号の内の1つはディスク媒体への記
    録方向と直角方向に符号化され、もう1つの符号は記録
    方向に斜めになる方向に符号化されていることを特徴と
    する請求項17の誤り訂正方法。
  19. 【請求項19】 記録方向に斜めになる方向に符号化さ
    れた符号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端
    に達した際には始端に折り返すことを特徴とする請求項
    18の誤り訂正方法。
  20. 【請求項20】 誤り検出ステップにより誤り検出を行
    う以前に、前記第1あるいは第2の誤り訂正ステップで
    誤り訂正を行い、次に、前記訂正ステップを実行し、そ
    の次に第1あるいは第2誤り訂正ステップで消失訂正を
    行うことを特徴とする請求項17から19の誤り訂正方
    法。
  21. 【請求項21】 3方向の符号の最小距離は、記録方向
    に直角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方
    向に斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に
    符号化した符号の順序であることを特徴とする請求項1
    8から20の誤り訂正方法。
  22. 【請求項22】 行列状に配置したユーザーデータを誤
    り検出訂正のために誤り検出訂正符号化を行う誤り訂正
    符号化回路であって、前記行列状のユーザーデータを、
    ディスク媒体への記録方向に符号化する第1の符号化手
    段と、ディスク媒体への記録方向と異なる2方向に符号
    化する第2および第3の符号化手段とを有することを特
    徴とする誤り訂正符号化回路。
  23. 【請求項23】 ディスク媒体への記録方向と異なる方
    向に符号化した符号の内の1つはディスク媒体への記録
    方向と直角方向に符号化し、もう1つの符号は記録方向
    に斜めになる方向に符号化することを特徴とする請求項
    22の誤り訂正符号化回路。
  24. 【請求項24】 記録方向に斜めになる方向に符号化し
    た符号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端に
    達した際には始端に折り返すことを特徴とする請求項2
    3の誤り訂正符号化回路。
  25. 【請求項25】 第1の符号化手段によってディスク媒
    体への記録方向に符号化した符号は、誤り検出符号であ
    ることを特徴とする請求項22から24の誤り訂正符号
    化回路。
  26. 【請求項26】 記録方向に斜めになる方向の符号化を
    第1に行い、次に、記録方向に直角になる方向に符号化
    を行い、その次に記録方向への符号化を行うことを特徴
    とする請求項25の誤り訂正符号化回路。
  27. 【請求項27】 3方向の符号の最小距離は、記録方向
    に直角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方
    向に斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に
    符号化した符号の順序であることを特徴とする請求項2
    3から26の誤り訂正符号化回路。
  28. 【請求項28】 行列状に配置したユーザーデータを誤
    り検出訂正のために誤り検出訂正符号化を行ったディス
    ク媒体の誤り訂正回路であって、前記行列状のユーザー
    データは、少なくとも2方向はディスク媒体への記録方
    向と異なる方向に符号化され、1方向はディスク媒体へ
    の記録方向に符号化されており、前記ディスク媒体への
    記録方向に符号化された符号の誤り検出を行う誤り検出
    手段と、前記ディスク媒体への記録方向と異なる方向に
    符号化された符号の誤り訂正を行う第1および第2の誤
    り訂正手段とを有し、前記誤り検出手段の検出結果を用
    いて、前記第1あるいは第2の誤り訂正を消失訂正で行
    うことを特徴とする誤り訂正回路。
  29. 【請求項29】 ディスク媒体への記録方向と異なる方
    向に符号化した符号の内の1つはディスク媒体への記録
    方向と直角方向に符号化し、もう1つの符号は記録方向
    に斜めになる方向に符号化されていることを特徴とする
    請求項28の誤り訂正回路。
  30. 【請求項30】 記録方向に斜めになる方向に符号化さ
    れた符号は、前記行列状のデータの行あるいは列の終端
    に達した際には始端に折り返されていることを特徴とす
    る請求項29の誤り訂正回路。
  31. 【請求項31】 誤り検出手段により誤り検出を行う以
    前に、前記第1あるいは第2の誤り訂正手段で誤り訂正
    を行い、次に、前記誤り検出手段による誤り検出を実行
    し、その次に第1あるいは第2誤り訂正手段により消失
    訂正を行うことを特徴とする請求項28から30の誤り
    訂正回路。
  32. 【請求項32】 3方向の符号の最小距離は、記録方向
    に直角方向に符号化した符号が最も大きく、次に記録方
    向に斜めになる方向へ符号化した符号、次に記録方向に
    符号化した符号の順序であることを特徴とする請求項2
    9から31の誤り訂正回路。
JP2000309894A 2000-10-10 2000-10-10 ディスク媒体の誤り訂正符号化方法、光ディスク、誤り訂正方法、誤り訂正符号化回路、および誤り訂正回路 Withdrawn JP2002117633A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005252973A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Fujitsu Ltd データ構造および記録媒体

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