JP2002116970A - コンテンツの書換え可能な腕時計及びその腕時計用のコンテンツ書換えシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に、腕時計の操作機能又は画像音声出力効
果を更新することができるようにすること。 【解決手段】 腕時計１０には繰返し書込み可能なファ
ームウェアプログラムコード又はデータコードが含ま
れ、仲介プロセス装置２０によって新しいコンテンツの
プログラムコード又はデータコードをその腕時計１０に
書込みすることができる。その仲介プロセス装置２０
は、メモリメディア又はネットワーク端末５０からアプ
リケーションプログラムをダウンローディングし、更に
ユーザによってそのアプリケーションプログラムを利用
して新しいコンテンツが設計される。書込まれた新しい
コンテンツのプログラムコード又はデータコードをその
腕時計１０に書込みする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、コンテンツ（情報
の内容）の書換え可能な腕時計及びその腕時計用のコン
テンツ書換えシステムに関し、特にプログラムコード又
はデータコードを繰返し書込み可能な腕時計及び腕時計
用のプログラムコード又はデータコードを収得し、書込
むシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】電子式腕時計はコストが安く、機能が豊
富でかつ新製品が出る速度が早いことから広く消費者に
受け入れられている。しかし、まさに新製品が出る速度
が早いため、往々にして消費者が購入した後にすぐに流
行遅れになったり、ひいては見捨てられているのに気付
き、そのため電子式腕時計は通常使用される期間が短
く、捨てられ又は新しい製品に取替えられてしまう。こ
の現象は消費者にとって経済的に無駄であるばかりでな
く、また資源の浪費ともなる。

【０００３】電子腕時計の特徴は、主にその操作機能及
び表示又は音声機能にある。新しく投入された製品は、
たいてい機能の強化又は新しい機能の付加と共に十分な
画像音声効果を発現するようになっている。特に流行の
波に合う音楽及び画像である。

【０００４】したがって、十分に腕時計のコンテンツを
更新できれば、資源の浪費を減らし、経済的効率を向上
することができる。

【０００５】一方、電子装置の個性化はまた一つの重要
な成行きであり、コーザ個人のオリジナルな電子装置は
往々にして消費者の追及する目標になっている。しか
し、過去の産業の環境の制限を受け、全ての工業製品は
製造者の大量生産によって始めて価格が安くなるので、
個人のオリジナルな電子製品は殆んど手に入れることが
できない。

【０００６】腕時計に自分で更新できるコンテンツ、ひ
いてはユーザによって自分で設計することができるコン
テンツを与えることができれば、個性化及び多様化の目
標を達成することができる。

【０００７】科学技術の発展は、情報と生活の結合をま
すます密接に促進し、多くの過去のそれぞれ独立した製
品を次第に統合し、新しい機能もまた次第に統合されて
きている。例えば、個人のプライベートなデータ、時間
管理、商取引及び消費等、各方面に次第に電子化の傾向
をもたらしめている。

【０００８】腕時計はかなり個性化された製品で、また
常に携帯される用品でもあり、もしその他の用途の機能
を一緒に１個の腕時計中に統合することができたら、さ
らに生活の情報化を深め、また腕時計に新しい生命をも
賦与することになる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
テンツの書換え可能な腕時計並びにその腕時計用のコン
テンツ書換えシステムを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明によると、腕時計
には繰返し書換えできるファームウェア（Firmware）プ
ログラムコード又はデータコードが含まれ、仲介プロセ
ス装置によって新しいコンテンツのプログラムコード又
はデータコードをその腕時計に書込みすることができ
る。

【００１１】前記仲介プロセス装置は、メモリメディア
又はネットワーク端末から新しいコンテンツのプログラ
ムコード又はデータコードをダウンローディングし、あ
るいはメモリメディア又はネットワーク端末からアプリ
ケーションプログラムをダウンローディングし、さらに
ユーザによってそのアプリケーションプログラムが利用
され、新しいコンテンツが設計される。

【００１２】新しいコンテンツのプログラムコード又は
データコードによって腕時計に書込みすれば、常にその
腕時計の操作機能又は出力画像や音声機能を更新するこ
とができる。

【００１３】一つの実施例では、本発明のコンテンツの
書換え可能な腕時計は、主制御ユニットを包含してお
り、その中に時計装置、書換え可能なメモリ及びその書
込みインタフェース及び出力装置駆動器；その出力装置
駆動器に連結された出力装置；主制御ユニットに連結さ
れた入力装置；及び主制御ユニットに連結された通信イ
ンタフェースが含まれ、前記通信インタフェースによっ
て新しいコンテンツのプログラムコード又はデータコー
ドが、腕時計の外部から、前記書換え可能なメモリ中へ
書込まれる。

【００１４】本発明の特徴の一つは、腕時計のコンテン
ツをいつでも更新することができることである。

【００１５】本発明の他の特徴の一つは、腕時計のコン
テンツをユーザが自分で決定し又は自分で設計すること
ができることである。

【００１６】本発明の他の特徴の一つは、腕時計を個性
化及び多様化させることができることである。

【００１７】本発明の他の特徴の一つは、腕時計に繰返
し何回もプログラムコード又はデータコードを書込むこ
とができることである。

【００１８】本発明の他の特徴の一つは、腕時計のコン
テンツ又はコンテンツを決定するプログラムコード又は
データコードをメモリメディア又はネットワーク端末か
らダウンローディングすることができることである。

【００１９】本発明の他の特徴の一つは、間接的に仲介
プロセス装置を利用してプログラムコード又はデータコ
ードを腕時計中に書込むことができることである。

【００２０】本発明の他の特徴の一つは、複数の腕時計
を交互に繋ぐことができ、コンテンツを互いに交換した
り又は電子ゲームを行うことができることである。

【００２１】本発明の他の特徴の一つは、腕時計に個人
識別データ又は個人のプライベートなデータを記憶する
ことができることである。

【００２２】本発明の他の特徴の一つは、腕時計を安全
管理上の暗証、クレジットカード、貯金通帳、電子財布
又は電子商取引手段の搭載ツールとすることができるこ
とである。

【００２３】本発明の他の特徴の一つは、非接触式ＩＣ
カードの効用を備えることができることである。

【００２４】本発明の他の特徴の一つは、腕時計が特定
した情報を記憶することができることである。

【００２５】また、本発明の他の特徴の一つは、腕時計
がネットワーク端末の価値を増進することができること
である。

【００２６】当業者は、以下の詳細に述べられた記載及
び図面を参照すれば、本発明をよりはっきりと理解で
き、その上述した及びその他の目的及び効果がよりはっ
きりするであろう。

【００２７】

【実施例】以下、本発明の具体例を実施例に基いて説明
する。

【００２８】図１は、本発明に係る書換え可能な製品の
概略図である。

【００２９】本発明によれば、腕時計１０を購入した
後、ハードウェアを交換する必要がなく、腕時計１０の
コンテンツの更新は、ユーザ自身によって操作され、新
しいコンテンツを腕時計１０へ書込むことによりなされ
る。

【００３０】新しいコンテンツの入力源は二つあり、そ
の一つはメーカーや商社又はその他のコンテンツプロバ
イダから提供される情報Ｓｌを取得することであり、も
う一つはユーザが自分で設計したコンテンツＳ２で、両
者はダウンローディング制御手段Ｄｌにより、プログラ
ムコード又はデータコードを腕時計１０に書込むことに
より、腕時計１０の操作機能又はその画像ないし音声出
力機能を更新することができる。即ち新しい製品が生じ
るので、ハードウェアが時代遅れになることがなくな
る。

【００３１】図２から図４までは、それぞれ本発明に従
う三つの実施例を示す。

【００３２】図２では、ユーザがネットに接続して、メ
ーカーや商社又はその他のインターネットコンテンツプ
ロバイダ（Internet Content Provider；ＩＣＰ）のネ
ットワーク端末へ連結し、ネットワーク上から必要な機
能を選択する。そのネットワーク端末から選択した機能
をダウンローディングし、更にその取得したコンテンツ
を腕時計１０にダウンローディングする。それにより、
新しい機能を有する腕時計を得ることができる。

【００３３】図３では、メモリメディアはメーカーや商
社又はその他のコンテンツプロバイダが提供した情報を
含んでおり、ユーザがその情報をコンピュータに伝送
し、続けて腕時計１０へダウンローディングすることに
より、新しい機能の腕時計を得ることができる。

【００３４】図４においては、ユーザはメーカーや商社
又はその他のソフトウェア提供者が提供したアプリケー
ションプログラムをコンピュータ内へ読み込むと共に、
その他の画像音声メディアに基き、自分で編集したデー
タコードを経て、腕時計１０にダウンローディングする
ことにより、新しい機能を有する腕時計を得ることがで
きる。

【００３５】ネットワーク端末又はメモリメディアから
ダウンローディングした又は自分で開発した新しいコン
テンツは、腕時計１０の操作に必要な内部データ、図
面、音楽、又は機能等のプログラムコード又はデータコ
ードを含む。

【００３６】図５は、メモリメディアでデータを提供す
るシステムの概略図である。このシステムでは、コンテ
ンツを書換えたい腕時計１０は仲介プロセス装置２０に
連結される。後者はパソコン、個人用携帯情報端末（Pe
rsonal Digital Assistant；ＰＤＡ）、情報家電（Info
rmation Appliance；ＩＡ）、又はその他の類似装置で
ある。メモリメディア３０は、フロッピー（登録商標）
ディスク、オプティカルディスク（Compact Disk；Ｃ
Ｄ）、メモリカード、磁気オプティカルディスク（Magn
eto-Optical disk；ＭＯ）、又はその他の記憶情報を供
給することができる装置である。その中には腕時計１０
に対し更新したい新しいコンテンツ、例えば、プログラ
ムコード又はデータコード、が含まれ、仲介プロセス装
置２０によって取出され、必要があれば更に適当なフォ
ーマットのディジタルコードを発生してから、腕時計１
０にダウンローディングする。仲介プロセス装置２０と
腕時計１０間の伝送インタフェース４０はユニバーサル
シリアルバス（Universal Serial Bus；ＵＳＢ）、赤外
線（ＩＲ）受信発信器、無線（ＲＦ）受信発信器、ＲＳ
２３２、ＩＥＥＥ１３９４、ＥＣＰ（Extend Capabilit
ies Port）、ＥＰＰ（Extend Parallel Port）、又はそ
の他の直列ポート又は並列ポートあるいは自分で決めた
インタフェースを使用することができる。

【００３７】図６は、有線ネット接続でデータをダウン
ローディングするシステムの概略図を示す。図５の実施
例と同じく、腕時計１０は伝送インタフェース４０で仲
介プロセス装置２０に連結され、後者は更にメーカーや
商社又はその他のインターネットコンテンツプロバイダ
が確立したネットワーク端末５０へ連結され、仲介プロ
セス装置２０をネット接続するインタフェース６０はモ
デム（modem）、非対称ディジタルユーザ回路（Ａsymme
tric Digital Subscriber Loop；ＡＤＳＬ）、ケーブル
モデム（Cable Modem）、衛星インターネット受信器、
又はその他のインターネット接続装置へ連結することが
できる。ネットワーク端末５０は各種の腕時計１０の使
用するコンテンツに提供することができる。例えば、プ
ログラムコード又はデータコードを提供し、又はコンテ
ンツを仲介プロセス装置２０にダウンローディングした
後、更に切換え、又は必要なプログラムコード又はデー
タコードを発生し、最後にはプログラムコード又はデー
タコードを腕時計１０にダウンローディングして腕時計
１０のコンテンツ更新を完了する。

【００３８】図７は、無線ネット接続でデータを取得す
るシステムの概略図である。このシステム中で、仲介プ
ロセス装置７０は携帯電話（mobile phone）、ポケット
ベル（pager）、携帯電話を個人用携帯情報端末に接続
したもの、又はその他の無線ネット接続に供せられる携
帯式装置で、腕時計１０は、例えば、ＵＳＢ、ＩＲイン
タフェース、ＲＦインタフェース、又はその他の通信イ
ンタフェース等の伝送インタフェース４０で仲介プロセ
ス装置７０に連結し、後者はネットワーク端末５０にＧ
ＳＭ（ＷＡＰ）、ＰＨＳ、ＰＡＣＳ、ＥＤＧＥ、ＧＰＲ
Ｓ、ＨＳＣＳＤ、ＤＥＣＴ、ＣＤＭＡ、Ｗ−ＣＤＭＡ、
ＣＤＭＡ２０００、ＦＬＥＸ、又はその他の各種通信イ
ンタフェース８０で連結する。ネットワーク端末５０は
各種の腕時計１０使用のコンテンツ、例えば、プログラ
ムコード又はデータコード、を提供することができ、最
後にはプログラムコード又はデータコードを腕時計１０
へダウンローディングして腕時計１０のコンテンツ更新
を完了する。

【００３９】前記三つの実施例のシステムは、メーカー
や商社又はその他のコンテンツプロバイダから更新した
い腕時計１０のプログラムコード又はデータコードが提
供され、あるいはそのプログラムコード又はデータコー
ドを発生することができるものであって、メモリメディ
ア又はネットワーク端末によってユーザがダウンローデ
ィングするのに供される。

【００４０】もう一つの実施例では、腕時計１０の新コ
ンテンツはユーザ自身によって設計される。図８に示す
ように、ユーザは仲介プロセス装置２０を利用してアプ
リケーションプログラムをダウンローディングする。例
えば、液晶表示器（Liquid Crystal Display；ＬＣＤ）
のシミュレータ（simulator）及びエディター（edito
r）、及び効果音、語音及び音楽エデイターがある。ア
プリケーションプログラムはメーカーや商社又はその他
のソフトウェア提供者よって提供される。取得方式は一
般に図５から図７に示すような実施例と同様で、メモリ
メディア３０から、又は無線ネット接続、又は有線ネッ
ト接続の方式でネットワーク端末５０から仲介プロセス
装置２０にダウンローディングする。

【００４１】図９は、自分で画像音声コンテンツを設計
するシステムの概略図である。仲介プロセス装置２０又
は７０はメモリメディア３０又はネットワーク端末５０
らアプリケーションプログラムを取得し、更に記憶した
後、ユーザはそのアプリケーションプログラムを利用し
て自分で腕時計１０の表示及び音声に必要な画像音声コ
ンテンツを設計し、その設計に必要なる画像音声データ
はその他の画像音声メディア９０から、例えば、スキャ
ナ（scanner）、ディジタル音楽合成器（ＭＩＤＩ）、
ディジタルビデオカメラ、ディジタルカメラ、又はその
他の提供できるディジタル式画像、図面、音楽又は音声
の装置から取得する。ユーザが編集設計したコンテンツ
は、変換され、又は適当なプログラムコード又はデータ
コードを発生して腕時計１０に書込まれ、即ちコンテン
ツを更新した製品が得られる。

【００４２】腕時計のコンテンツはユーザ自身によって
決定され又は設計されるため、最終的に得られた製品を
特に個性化及び多様化することができる。

【００４３】図１０は、交流上の興味を増加するため、
腕時計のコンテンツを互いに交換する場合を表す図であ
る。腕時計１０ａ及び１０ｂはそれぞれ異なるコンテン
ツ、例えば、異なる動画又は音楽出力効果が含まれてお
り、両者は例えばＩＲインタフェース、ＲＦインタフェ
ース又はその他の伝送インタフェース４３で連結され、
両者の画像音声表示効果等のコンテンツを互いに交換す
ることができる。

【００４４】別の実施例では、腕時計１０ａ及び１０ｂ
にはそれぞれ同一のゲームプログラムが含まれ、両者は
連結された後、電子ゲームを行うことができる。

【００４５】別の実施例では、腕時計１０は、個人デー
タの記憶に供せられるので、データ交換又は伝送の道具
とすることができる。例えば、腕時計１０ａ及び１０ｂ
のユーザはそれぞれその名刺を腕時計１０ａ及び１０ｂ
中に記憶し、腕時計１０ａ及び１０ｂを利用して互いに
その名刺を相手に伝送する。このようにすればいつでも
名刺を携帯する不便が免がれる。

【００４６】本発明は、間接的に仲介プロセス装置のダ
ウンローディング又は腕時計の新コンテンツの設計を用
いて、更に新コンテンツのプログラムコード又はデータ
コードを腕時計中に書込むことができるので、腕時計の
内部構成をかなり簡単にして、更新を行う機能を持たせ
ることができる。

【００４７】図１１は、コンテンツ書換え可能な腕時計
の内部構成を示し、腕時計１０には主制御ユニット１０
０が含まれ、シングルチップマイクロコントローラ（Si
ngleChip Micro Controller）とすることができる。そ
の中には、時間計算装置１０２が含まれ、腕時計の時間
計算機能を果たし、時間表示、設定記憶又は計時目的の
用途に使用される。

【００４８】書換え可能なメモリ１０４及び書込みイン
タフェース１０６は、プログラムコード又はデータコー
ドの書込みに提供することができる。多回書換え可能な
メモリ１０４は、マイクロコントローラのファームウェ
ア、図面、音声、音楽、画像及びその他のデータの記憶
装置である。液晶表示駆動器１０８及び音声駆動器１１
０は、それぞれ液晶表示器１１２及び音声装置１１４に
連結され、液晶表示駆動器１０８は液晶表示器１１２を
駆動して情報、画像、図面又は時間等を表示し、音声駆
動器１１０は音声装置１１４を駆動し、画像や図面に同
期して音声や効果音を発する。この画像や図面に同期し
た音声や効果音は、ユーザ自身によってパソコンで編集
され、あるいは、ネットワークやメモリメディアからダ
ウンローディングされた後、書換え可能なメモリ１０４
へ書込まれる。

【００４９】キーを含む入力装置１１６は、主制御ユニ
ット１００へ連結されて、ユーザの入力指令の選択に供
される。例えば、キーに基いて入力された信号は、所定
の設定、例えば、時間、定刻、表示図面の選択又は音楽
の編集に供される。

【００５０】主制御ユニット１００に連結された受信発
信器１１８は、有線又は無線の通信インタフェースであ
る。主たる目的はデータ伝送を行い、そのデータはマイ
クロコントローラのファームウェア、画像、図面、音声
の音源等として書換え可能なメモリ１０４内の情報とし
て記憶することができる。並びに書込みインタフェース
１０６に合わせて書換え可能なメモリ１０４内のプログ
ラムコード、画像、図面、音声の音源等を更新して、個
性化の機能を果す。

【００５１】図中に示しているように、仲介プロセス装
置２０はネットワーク端末５０から新コンテンツを取得
した後、読み書き装置２２を経て有線又は無線伝送の方
式でプログラムコード又はデータコードを受信発信器１
１８に伝送し、更に主制御ユニット１００により書込み
インタフェース１０６を利用してプログラムコード又は
データコードを書換え可能なメモリ１０４に書込むこと
ができるので、腕時計１０の機能又は表示画像や音声効
果を変更することができる。

【００５２】書換え可能なメモリ１０４は、電気的書換
え可能なプログラマブルリードオンリメモリ（EEPRO
M）、フラッシュ（flash）メモリ、一回書き可能（one-
time programming；ＯＴＰ）なメモリ、多回書き可能
（multi-time programming；ＭＴＤ）、強誘電体メモリ
（FRAM）、磁気抵抗式メモリ（MRAM）等の不揮発性（no
nvolatile）メモリとすることができ、制御ロジックに
よって各項のデータを書換え可能なメモリ１０４内に書
込むことができる。書換え可能なメモリはシングルチッ
プマイクロコントローラに組込む（bullt-in）ものに限
らない。別の実施例では、マイクロコントローラ外へ取
付ける拡張式メモリとすることもできる。別の応用に基
くと、書換え可能なメモリ１０４の記憶コンテンツは、
パソコンにより自分で編集した主制御ユニットのプログ
ラムコード、画像音声データコード、個人のデータコー
ド又はその他の設定データコードを利用し、あるいはイ
ンターネット又はメモリメデイアによって特定した画像
音声データをダウンローディングすることができる。

【００５３】個性的なコンテンツを編集するための方法
は、パソコンを活用してインターネット又はメモリメデ
イアから特定した画像音声データをダウンローディング
して書込みインタフェース１０６によって主制御ユニッ
ト１００の書換え可能なメモリ１０４を書換え、液晶表
示用の画像データ又は音声駆動器の音楽、音声データと
する。

【００５４】書換え可能なメモリ１０４内の個人データ
及び画像音声情報もまた有線又は無線の通信インタフェ
ースを経てパソコンへ伝送することができ、更にインタ
ーネットの特定ネットワーク端末へ伝送して公共使用に
提供することもできる。

【００５５】受信発信器１１８はＲＦ送受信機を採用し
た時、一つのＲＦ受信／伝送素子及びアンテナを用いて
実施することができ、そのデータ伝送はシリアル形態
で、変調方式はＡＭ、ＦＳＫ又はＰＳＫ変調とすること
ができる。

【００５６】操作の過程中で、それに合わせたＲＦ読み
書き装置２２がこの電子腕時計１０の信号を感知した
後、機能の定義に基いてデータの書換え又はデータの識
別を行うか否かを決定し、更に更新データの伝送又はそ
の他の機能を作り出す。

【００５７】この外、ＲＦ通信インタフェース及び書換
え時に必要な電源は外部から入力することができる。Ｒ
Ｆ受信発信器１１８のコイルを用いて誘導に応じて電力
を発生することができるので、腕時計１０内に取付けら
れた電池の電力を消耗する必要をなくすことができる。
ＲＦ通信インタフェースのアンテナは腕時計ケース内に
密閉でき、腕時計１０の外部部品を増やすことはない。
その他の別の実施例では、異なる無線伝送インタフェー
スを採用してそれぞれその特定した伝送標準及び規格に
従って実施することができる。

【００５８】書換え可能なメモリ１０４は、個人データ
を書込むことができる。例えば、ＲＦ又はＩＲ識別装置
に合わせてＲＦ又はＩＲ識別（ＲＦＩＤ、ＩＲＩＤ）等
の機能に提供することができる。個人データには、例え
ば、個人の身元証明、労働健康保健データ又はその他の
社会保険データ、個人又は車両の通行証、事務所の安全
管理の識別装置、クレジットカード、電子財布、又は電
子商取引の識別と記録装置等がある。これらの腕時計装
置には液晶表示及び発生装置があることからして、身元
識別の際、識別装置上に情報が表示される外、この腕時
計上においても直ちに同期する画像音声情報を発生する
ことができる。

【００５９】この腕時計は、異なる無線の読み書き装置
に合わせて繰返していろいろな価値のあるカード機能を
書込むこともでき、例えば、快速バスの利用料金又は高
速道路の電子料金徴収システムの識別機能等に使用する
ことができる。

【００６０】通信インタフェースに関する当業者らは、
前述したこれら実施例中で、異なる装置のインタフェー
スを連結して各種の標準インタフェース又は自分で決め
たインタフェースで使用し得ることが理解できることは
明らかであろう。例えば、仲介プロセス装置の一端を連
結して使用する標準インタフェース、腕時計の一端を連
結して使用する自分で決めたインタフェースのようなも
ので、両者の間はアダプタによって連結される。

【００６１】本発明の腕時計は、非接触式ＩＣカードの
機能を有する外、パソコン又はネットワーク端末からダ
ウンローディングする画像音声情報を製品個性化の目的
に使用することができると共に、繰返し又は多回使用す
ることができることに基く経済的効率、及び機能の多様
化、個性化の創新性を備えており、一歩進んでこれを利
用してネットワーク端末のコンテンツを強化するのに提
供することができる。例えば、個性化電子腕時計に高い
懸賞金を出したり、流行音楽ネットワーク及び会社と提
携したり、電子ゲーム機及びカード会社のネットワーク
と提携したり、スポーツ器材会社やスポーツスターと提
携したり、宗教ネットワークと宗教用品会社と提携した
り、教育ネットワーク及び礼品ネットワーク会社と提携
したり、さらにその他の各種のネットワークコンテンツ
を提供する会社と提携することができる。

【００６２】応用例としては、例えば、音楽会社が特定
の歌手の動画を設計して音楽ＣＤ中へ模擬録画する。消
費者がＣＤを購入した後その動画の模擬データを腕時計
にダウンローディングし、一歩進んで商品の価値を伸ば
すことができる。

【００６３】腕時計の画像音声表示又は発声データは、
ユーザによって自分で設計し得るので、時間計算装置の
タイマ機能に合わせて、腕時計にタイマとしての機能を
増加させる。例えば、薬の服用時間を知らせたり、作業
の中止休息を促したり、又はデート時間等、画像音声効
果を有するものを提示することができる。

【００６４】多くの医薬に関する常識を腕時計に格納す
れば、薬箱として使用することができる。腕時計内には
電車、飛行機又はその他の交通手段の時刻表、テレビ、
映画又はその他の番組表、病院診察時間表、又はその他
の類似するコンテンツを記憶することができる。

【００６５】電子商取引への応用においては、腕時計は
商品データをダウンローディングするのに使用でき、更
にインターネットに伝送して物を買う手段とすることが
できる。

【００６６】図１２は、電子商店の実施例を示す。展示
装置９５は店頭又は公共区域、例えば、デパート、公共
バスステーション附近、待合室、街道又は大量輸送手段
等へ設置する。

【００６７】展示装置９５は、歌手の写真や音楽ＣＤ試
聴ファイルを提供することができる。展示装置９５には
選択装置９７が設けられて別の製品を選択するのに供す
る。消費者が試聴した後、直接有線又は無線伝送インタ
フェース４５を経て音楽ＣＤのデータを腕時計１０にダ
ウンローディングすることができる。

【００６８】これらのデータには、製品の名称又は商品
コードが含まれ、伝送インタフェース４２によって仲介
プロセス装置２０、例えば、パソコンに送られ、更に伝
送方式６２によってネットワーク端末５２へ伝送されて
品物を注文する。

【００６９】腕時計１０は、個人データを記憶すること
ができるので、品物の注文データを伝送すると同時に、
一緒に品物注文者のデータ、例えば、品物の送達住所又
は会員番号を伝送することができる。

【００７０】人が集まる所は必然的に屋賃が高くなるの
で、本実施例は店頭の設置規模をできるだけ小さくし、
取引コストを低下させると共に、取引過程中で消費者が
早く情報に接触できるようにし、短時間で簡単化した取
引手続を利用することができる。

【００７１】その他、実施例に於て、展示装置は映画広
告フィルム、書籍の紹介、電子ゲームソフトウェアの表
示又はその他の商品のデータを提供することができる。

【００７２】以上は、本発明の目的を達成するためによ
り好ましいと認められる実施例について開示したもので
あって、本発明の技術的範囲を実施例に開示されている
ものに限定することを意図するものではなく、以上の記
載に基きあるいは本発明の実施例に基いて適宜改良又は
変更することは当然可能である。

【００７３】上記実施例は、本発明の原理を解説し、当
業者が各種実施例を利用して本発明を実際に応用し得る
ように選択ないし記述したものであり、本発明の技術的
範囲は特許請求の範囲の記載及びその均等の範囲によっ
て決定されるべきものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る書換え可能な製品の概略図であ
る。

【図２】 ユーザがネットワーク端末に連結して情報を
腕時計のコンテンツとしてダウンローディングして更新
する操作過程を示す概略図である。

【図３】 メモリメディアを利用して情報を腕時計のコ
ンテンツとしてダウンローディングして更新する操作過
程を示す概略図である。

【図４】 ユーザがアプリケーションプログラムを利用
して腕時計のコンテンツを更新する操作過程を示す概略
図である。

【図５】 メモリメディアによって情報を更新するシス
テムの概略図である。

【図６】 有線ネット接続により更新情報をダウンロー
ディングするシステムの概略図である。

【図７】 無線ネット接続により更新情報を取得するシ
ステムの概略図である。

【図８】 ユーザが異なる経路からアプリケーションプ
ログラムを取得するシステムの概略図である。

【図９】 自分で画像音声コンテンツを設計するシステ
ムの概略図である。

【図１０】 腕時計のコンテンツをお互いに交換する場
合を表す図である。

【図１１】 コンテンツの書換え可能な腕時計の内部構
成の概略図である。

【図１２】 電子商店の実施例の概略図である。

【符号の説明】

１０、１０ａ、１０ｂ・・・腕時計、 ２０・・・仲介プロセス装置、 ２２・・・読み書き装置、 ３０・・・メモリメディア、 ４０、４２、４３、４５・・・伝送インタフェース、 ５０、５２・・・ネットワーク端末、 ６０、６２・・・インタフェース方式、 ７０・・・仲介プロセス装置、 ８０・・・通信インタフェース、 ９０・・・画像音声メディア、 ９５・・・展示装置、 ９７・・・選択装置、 １００・・・主制御ユニット、 １０２・・・時間計算装置、 １０４・・・書換え可能なメモリ、 １０６・・・書込みインタフェース、 １０８・・・液晶表示駆動器、 １１０・・・音声駆動器、 １１２・・・液晶表示器、 １１４・・・音声発生装置、 １１６・・・入力装置、 １１８・・・受信発信器。

Claims (32)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 繰返し書込み（write in）可能なファー
   ムウェアプログラムコード（Firmware Program Code）
   又はデータコード（Data Code）を記憶（store）するこ
   とができる腕時計装置において、新しいコンテンツ又は
   アプリケーションプログラムを供給する入力源、及び、
   ユーザが書換えたいプログラムコード又はデータコード
   をその腕時計装置に書込む仲介プロセス装置、を含むこ
   とを特徴とする書換え可能な腕時計用コンテンツのシス
   テム。
2. 【請求項２】 前記データコードは図面、画像、音楽又
   は音声データを含むことを特徴とする請求項１記載のシ
   ステム。
3. 【請求項３】 前記入力源は、磁気ディスク、オプティ
   カルディスク、メモリカード、及びその他のメモリメデ
   ィアからなる群から選択される少なくとも１つであるこ
   とを特徴とする請求項１記載のシステム。
4. 【請求項４】 前記仲介プロセス装置は、パソコン、個
   人用携帯情報端末、及び情報家電からなる群から選択さ
   れる少なくとも１つであることを特徴とする請求項３記
   載のシステム。
5. 【請求項５】 更に伝送手段を含み、これによって前記
   書換えたいプログラムコード又はデータコードを前記仲
   介プロセス装置から腕時計装置へダウンローディング
   （down loading）し、前記伝送手段は、ＲＳ２３２、Ｕ
   ＳＢ、ＩＲ、ＲＦ、ＩＥＥＥ１３９４、ＥＣＰ、ＥＰ
   Ｐ、その他の直列ポート又は並列ポートインタフェース
   及び自分で決めたインタフェースからなる群から選択さ
   れる少なくとも１つであることを特徴とする請求項４記
   載のシステム。
6. 【請求項６】 前記入力源はネットワーク端末（net st
   ation）であることを特徴とする請求項１記載のシステ
   ム。
7. 【請求項７】 更に伝送手段を含み、これによって前記
   ネットワーク端末から前記仲介プロセス装置へダウンロ
   ーディングし、前記仲介プロセス装置は、パソコン、個
   人用携帯情報端末、及び情報家電からなる群から選択さ
   れる少なくとも１つであり、前記伝送手段は、モデム、
   ＡＤＳＬ、ケーブルモデム（Cable Modem）、衛星イン
   ターネット受信器、並びにその他のネット接続方式から
   なる群から選択される少なくとも１つであることを特徴
   とする請求項６記載のシステム。
8. 【請求項８】 更に伝送手段を含み、これによって前記
   ネットワーク端末から前記仲介プロセス装置へダウンロ
   ーディングし、前記仲介プロセス装置は、携帯電話、ポ
   ケットベル（登録商標）、及び携帯電話を個人用携帯情
   報端末に連結したものからなる群から選択される少なく
   とも１つであり、前記伝送手段は、ＦＬＥＸ、ＧＳＭ、
   ＷＡＰ、ＰＨＳ、ＰＡＣＳ、ＥＤＧＥ、ＧＰＲＳ、ＨＳ
   ＣＳＤ、ＤＥＣＴ、ＣＤＭＡ、Ｗ−ＣＤＭＡ、Ｗ−ＣＤ
   ＭＡ２０００、並びにその他のネット接続方式からなる
   群から選択される少なくとも１つであることを特徴とす
   る請求項６記載のシステム。
9. 【請求項９】 前記アプリケーションプログラムは、Ｌ
   ＣＤシミュレータ及びエディター、並びに効果音、語
   音、音楽、及び画像エディターを含むことを特徴とする
   請求項１記載のシステム。
10. 【請求項１０】 前記入力源が更に画像音声情報をその
    仲介プロセス装置に供給して前記アプリケーションプロ
    グラムを利用して前記書換えたいプログラムコード又は
    データコードを発生し、前記入力源がスキャナ、ディジ
    タルカメラ、ディジタルビデオカメラ、ＭＩＤＩ、並び
    にその他の音声又は画像処理装置から選ばれる少なくと
    も１つであることを特徴とする請求項１記載のシステ
    ム。
11. 【請求項１１】 前記データコードは身元識別データを
    含むことを特徴とする請求項１記載のシステム。
12. 【請求項１２】 前記データコードは名刺を含むことを
    特徴とする請求項１記載のシステム。
13. 【請求項１３】 前記データコードは医薬常識、交通時
    刻表、番組表又は診察時間表を含むことを特徴とする請
    求項１記載のシステム。
14. 【請求項１４】 前記仲介プロセス装置は読み書き装置
    によってそのプログラムコード又はデータコードをその
    腕時計装置へ伝送することを特徴とする請求項１記載の
    システム。
15. 【請求項１５】 前記読み書き装置は有線又は無線の装
    置を有することを特徴とする請求項１４記載のシステ
    ム。
16. 【請求項１６】 第１データコードを含む第１腕時計装
    置、第２データコードを含む第２腕時計装置、及び、前
    記第１及び第２腕時計装置が互いにダウンローディング
    できるようになすための伝送手段を含み、前記伝送手段
    によって前記第１及び第２データコードを互いに交換さ
    せることを特徴とするコンテンツの書換え可能な組合わ
    せ腕時計。
17. 【請求項１７】 前記伝送手段は有線又は無線通信イン
    タフェースであることを特徴とする請求項１６記載の組
    合わせ腕時計。
18. 【請求項１８】 多数人が参加できるゲームプログラム
    を含む第１腕時計装置、前記ゲームプログラムを含む第
    ２腕時計装置、及び、前記第１及び第２腕時計装置を連
    結する伝送手段、前記伝送手段によって前記第１及び第
    ２腕時計装置を前記ゲームに参加させることを特徴とす
    る電子ゲームを行うことができる組合わせ腕時計。
19. 【請求項１９】 前記伝送手段は有線又は無線通信イン
    タフェースであることを特徴とする請求項１８記載の組
    合わせ腕時計。
20. 【請求項２０】 計時装置、書換え可能なメモリ（rewr
    itable type memory）及びその書込みインタフェースを
    含む主制御ユニットと、出力装置駆動器と、前記出力装
    置駆動器に連結される出力装置と、前記主制御ユニット
    に連結される入力装置と、主制御ユニットに連結される
    通信インタフェース等とを含む腕時計装置であって、前
    記通信インタフェースによって新しいコンテンツのプロ
    グラムコード又はデータコードを前記腕時計の外部から
    前記書換え可能なメモリへ書込むことを特徴とするコン
    テンツの書換え可能な腕時計。
21. 【請求項２１】 前記データコードは図面、画像及び音
    楽、音声データを含むことを特徴とする請求項２０記載
    のコンテンツの書換え可能な腕時計。
22. 【請求項２２】 前記出力装置は液晶表示器及び音声装
    置を含むことを特徴とする請求項２０記載のコンテンツ
    の書換え可能な腕時計。
23. 【請求項２３】 前記入力装置はキー装置を含むことを
    特徴とする請求項２０記載のコンテンツの書換え可能な
    腕時計。
24. 【請求項２４】 前記通信インタフェースは有線伝送イ
    ンタフェースであることを特徴とする請求項２０記載の
    コンテンツの書換え可能な腕時計。
25. 【請求項２５】 前記通信インタフェースは無線伝送イ
    ンタフェースであることを特徴とする特徴とする請求項
    ２０記載のコンテンツの書換え可能な腕時計。
26. 【請求項２６】 前記無線伝送インタフェースはＲＦ受
    信発信器であることを特徴とする請求項２５記載のコン
    テンツ書換え可能な腕時計。
27. 【請求項２７】 前記ＲＦ受信発信器は更に電力入力を
    受信して、その腕時計の電源に供給することを特徴とす
    る請求項２６記載のコンテンツの書換え可能な腕時計。
28. 【請求項２８】 前記無線伝送インタフェースはＩＲ受
    信発信器であることを特徴とする請求項２５記載のコン
    テンツの書換え可能な腕時計。
29. 【請求項２９】 製品情報を提供する展示装置、書換え
    可能なメモリを装設した腕時計装置、及び、前記腕時計
    装置にその製品情報をダウンローディングするための伝
    送手段、を含むことを特徴とする電子商店システム。
30. 【請求項３０】 前記展示装置はその製品のコンテンツ
    を放送し、紹介又は実演するためのものであることを特
    徴とする請求項２９記載の電子商店システム。
31. 【請求項３１】 更にネットワーク端末を含み、前記製
    品データを伝送して品物の注文を行うことを特徴とする
    請求項２９記載の電子商店システム。
32. 【請求項３２】 コードレス受信機、及び、内部に人員
    の識別データを記憶する書換え可能なメモリとコードレ
    ス受信機に連結する通信インタフェースを有する腕時計
    装置、とを備える安全管理システムにおいて、前記コー
    ドレス受信機によってその識別データを読取ってその人
    員の身元を確認するようになしたことを特徴とする安全
    管理システム。