JP2002116659A - 熱定着用セラミックヒータ - Google Patents

熱定着用セラミックヒータ

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JP2002116659A
JP2002116659A JP2001204570A JP2001204570A JP2002116659A JP 2002116659 A JP2002116659 A JP 2002116659A JP 2001204570 A JP2001204570 A JP 2001204570A JP 2001204570 A JP2001204570 A JP 2001204570A JP 2002116659 A JP2002116659 A JP 2002116659A
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heater
heat
temperature
substrate
fixing
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JP2001204570A
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English (en)
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Tatsuto Tachibana
達人 橘
Kazuma Yamamoto
和馬 山本
Toshiyuki Ito
俊之 伊藤
Takashi Nakahara
隆 中原
Takashi Soya
隆志 征矢
Akihiro Shibata
章弘 柴田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱定着用セラミックヒータについて、電気的導
通部の劣化・非導通の問題をなくして、高耐久性・高精
度・高信頼性を有し、また低コストなヒータを実現す
る。 【解決手段】セラミック基板41と、該基板に配設した
発熱抵抗体42を基本構成体とし、該発熱抵抗体42に
電力を供給して発熱させる熱定着用セラミックヒータ4
0において、基板41上に発熱抵抗体42を印刷生成す
る構成を有し、該基板41上に発熱抵抗体42に電力を
供給する為の電極パターン43a〜43eを有し、該基
板41上に直接温度検出素子を構成する手段45,45
a〜45dを有し、該温度検出素子45の出力を基に、
前記発熱抵抗体42の電力制御を行ないヒータ40の温
調制御を行なわせることを特徴とする熱定着用セラミッ
クヒータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真・静電記録・
磁気記録等の適宜の原理・方式の作像プロセス手段部で
記録媒体(転写用紙・エレクトロファックス紙・静電記
録紙など)上にトナー等の顕画材により目的の画像情報
に対応した画像を間接(転写)方式あるいは直接方式で
形成担持させ、その画像を記録媒体に永久固着像として
熱定着することによって画像形成物(プリント,コピ
ー)を出力する、プリンタ・複写機・記録機・ファクシ
ミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】また、記録媒体上に形成担持させたトナー
等の顕画材画像を定着する熱定着器に関する。
【0003】さらに、セラミック基板と、該基板に配設
した発熱抵抗体を基本構成体とし、該発熱抵抗体に電力
を供給して発熱させる熱定着用セラミックヒータに関す
る。
【0004】
【従来の技術】図21に上記のような画像形成装置の一
例の概略構成を示した。本例の画像形成装置は転写方式
電子写真プロセス利用のレーザビームプリンタ(印字装
置・画像記録装置)である。
【0005】1は像担持体としてのドラム型の電子写真
感光体であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセ
ススピード)で回転駆動される。
【0006】該感光体1はその回転過程で一次帯電器2
により所定の極性・電位に一次帯電処理され、次いでレ
ーザビームスキャナ3で目的の画像情報のレーザビーム
走査露光Lを受けて、感光体1の周面に目的の画像情報
に対応した静電潜像が形成される。次いでその潜像が現
像器4によりトナー画像として顕像化される。そのトナ
ー画像が転写器5において、後述する給紙機構側から感
光体1と転写器5との間の転写部に所定のタイミングで
給送された記録媒体としての転写用紙Pの面に転写され
ていく。
【0007】転写部を通ってトナー画像の転写を受けた
転写用紙Pは感光体1の面から分離され、搬送部7を通
って熱定着器8へ導入されてトナー画像の熱定着処理を
受け、排紙ローラ対9a・9bから排紙トレイ(スタッ
カ)10へプリントアウトされる。転写用紙Pに対する
トナー画像転写後の感光体1はクリーニング器11で転
写残りトナー等の残留汚染物の除去を受けて清掃され、
繰り返して作像に供される。
【0008】レーザビームスキャナ3は、光源としての
半導体レーザ31・ポリゴンミラー(回転多面鏡)32
・f−θレンズ33・反射ミラー34・ビームディテク
タ35等からなる。半導体レーザ31からは不図示の外
部機器としてのホストコンピュータ・画像読取装置・ワ
ードプロセッサ等からプリンタ側へ入力される目的の画
像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調さ
れたレーザビームを出力する。ビームディテクタ35は
ビームの走査開始位置に配置され、ビームを検出するこ
とにより主走査方向の画像書き出しタイミングであるB
D信号を制御回路に出力する。
【0009】12はプリンタ本体に対して着脱自在の給
紙カセットであり、記録媒体としての転写用紙Pを積載
収納させてある。給紙カセット12内の用紙Pは給紙ス
タート信号に基づいて1回転間欠駆動される欠円型給紙
ローラ13によりカセット12内から1枚宛分離給送さ
れ、搬送ローラ対14・シートパス15を通ってレジス
トシャッタ16へ搬送される。
【0010】搬送用紙の先端がレジストシャッタ16の
位置まで到達すると、用紙は該レジストシャッタ16に
よって一旦搬送が停止される。この場合、搬送ローラ対
14はその搬送停止状態の用紙Pに対してスリップしな
がら搬送トルクを発生して回転を続ける。
【0011】次いで、所定の制御タイミングでレジスト
ソレノイド17に通電がなされることでレジストシャッ
タ16が引き上げられて用紙のレジストシャッタ16に
よる搬送停止が解除され、回転を続けている搬送ローラ
対14による搬送トルクで用紙の再搬送がなされ、該用
紙が搬送ローラ対18を経て感光体1と転写器5との間
の転写部に所定のタイミングで給送される。即ちレジス
トシャッタ16の駆動は、感光体に対する画像形成と一
定のタイミングをとって行なわれる。
【0012】19は手差し用給紙台であり、この給紙台
19からプリンタ内へ用紙Pを差し入れると、その用紙
Pは手差し給紙ローラ20によりプリンタ内へ引き込ま
れレジストシャッタ16へ搬送され、その先端がレジス
トシャッタ16の位置まで到達すると、該用紙は該レジ
ストシャッタ16によって一旦搬送が停止される。手差
し給紙ローラ20は該用紙Pに対してスリップして回転
を続けている。その後の搬送シーケンスは前記給紙カセ
ット12側から給紙された用紙の場合と同様である。
【0013】S1は給紙カセット12内の用紙の有無を
検出する反射型フォトセンサ、S2はレジストシャッタ
16の位置に用紙があるか否かを検出するフォトセンサ
(レジストセンサ)、S3・S4は定着器8の用紙入口
側と出口側に配設した用紙の有無を検出するセンサ(入
口センサと排紙センサ)である。
【0014】図22は熱定着器8の構成略図である。本
例の熱定着器8はヒートローラタイプのものである。
【0015】81は定着ローラ(熱ローラ)、82はこ
の定着ローラ81に所定の押圧力で圧接させた加圧ロー
ラである。定着ローラ81は一般に外周面にトナーオフ
セット防止層を形成したアルミニウムの中空パイプロー
ラと、該ローラ内に挿入配設した熱源としてのハロゲン
ヒータ(ランプ)Hからなり、所定の周速度をもって回
転駆動される。加圧ローラ82は耐熱性のゴムローラで
あり、定着ローラ81に従動して回転する。83は定着
ローラ81の表面に当接させた温度検出手段としてのサ
ーミスタである。
【0016】定着ローラ81はハロゲンヒータHの発熱
により加熱され、該ローラの表面温度がサーミスタ83
により検出され、その検出情報が温調系にフィードバッ
クされてヒータHへの通電が制御されることにより定着
ローラ81の表面温度が所定の定着温度に温調管理され
る。
【0017】前述したように転写部でトナー画像の転写
を受けて熱定着器8へ搬送された転写用紙Pは下紙ガイ
ド84で定着ローラ81と加圧ローラ82との圧接ニッ
プ部(定着ニップ部)にスムーズに案内されて該ニップ
部に進入して該ローラ対81・82の熱と圧力によりト
ナー画像が用紙面に定着される。そしてニップ部を出た
用紙は排紙ローラ対9a・9bで定着器8から送り出さ
れる。85は定着分離爪であり、用紙Pが定着ローラ8
1に巻き付くのを防止している。
【0018】図24は熱定着器8の駆動系のギアトレイ
ンを示している。G2は定着ローラ81の一端側に固定
した定着ローラギア、G4は排紙ローラ対9a・9bの
下側ローラ9aの一端側に固着した排紙ローラギア、G
1は駆動ギアであり、定着ローラギアG2に噛合してい
る。また該駆動ギアG1と排紙ローラギアG4は中継ギ
アG3を介して噛合している。駆動ギアG1は不図示の
メインモータからの駆動力を不図示の伝達系を介して受
けて矢示の方向に回転駆動される。
【0019】駆動ギアG1の回転によりギアG2を介し
て定着ローラ81が回転駆動され、加圧ローラ82が該
定着ローラ81に従動して回転する。またギアG3・G
4を介して排紙ローラ対9a・9bの下ローラ9aが回
転駆動され、上ローラ9bが該下ローラ9aに従動して
回転する。
【0020】定着ローラ81に配設するヒータHを複数
にしたものもある(実開昭63−92367号公報・実
開平4−3454号公報等)。図23は定着ローラ81
内に2本のヒータ(ハロゲンヒータ)H1・H2を配設
した熱定着器8を示している。
【0021】上述のようなヒートローラタイプの熱定着
器8の他に、近時はフィルム加熱方式の熱定着器が実用
化されている。
【0022】この熱定着器は特開昭63−313182
号公報・特開平1−263679号公報・特開平2−1
57878号公報・特開平4−44075〜44083
号公報等で知られており、加熱手段と対向手段との間に
耐熱フィルムを挟ませて走行させ、耐熱フィルムを挟ん
で加熱手段と対向手段とで形成されるニップ部の耐熱フ
ィルムと対向手段との間に未定着トナー画像を形成担持
させた記録媒体を導入して耐熱フィルムに密着させて耐
熱フィルムと一緒にニップ部を通過させることで加熱手
段の熱を耐熱フィルムを介して記録媒体に与えて未定着
トナー画像を記録媒体に加熱定着させるものである。
【0023】このようなフィルム加熱方式の熱定着器
は、昇温の速い低熱容量の加熱手段や薄膜の耐熱フィル
ムを用いることができるため、省電力化やウェイトタイ
ムの短縮化(クィックスタート性)が可能となる、画像
形成装置等の本機の機内昇温を低めることができる等の
利点を有し、効果的なものである。
【0024】加熱手段としては、耐熱性・絶縁性のセラ
ミック基板と、該基板に形成された通電発熱抵抗体を基
本構成とし、該抵抗体に電力を供給して発熱させる所謂
面状セラミックヒータが用いられている。
【0025】図25はこのフィルム加熱方式の熱定着器
8Aの要部の横断面模型図、図26はヒータの一部切欠
き平面図である。40はヒータ(加熱体)であり、 a.電気絶縁性・耐熱性・低熱容量の細長の基板41
と、 b.この基板41の一方面側(表面側)の基板幅方向中
央部に基板長手に沿って直線細帯状に形成した発熱抵抗
体42と、 c.この発熱抵抗体42の両端部にそれぞれ導通させて
基板面に形成した電極パターン(電極端子)43・43
と、 d.基板41の発熱抵抗体形成面側を被覆させたヒータ
表面保護層としての電気絶縁性オーバーコート層44
と、 e.基板41の他方面側(裏面側)に設けた温度検出素
子45等よりなる。
【0026】基板41は、例えば、幅10mm・厚さ1
mm・長さ240mmのAl23,AlN,SiC等の
セラミック板等である。
【0027】発熱抵抗体42は、例えば厚さ10μm・
幅1mmのスクリーン印刷等で塗工したAg/Pd(銀
パラジウム合金),RuO2,Ta2N等のパターン層で
ある。
【0028】ヒータ40のオーバーコート層44側がフ
ィルム接触摺動面であり、この面側を外部露呈させてヒ
ータ40を断熱性のヒータホルダ46を介してヒータ支
持部材47に固定支持させてある。
【0029】48は厚さ例えば40μm程度のポリイミ
ド等のエンドレスベルト状、或いは長尺ウエブ状の耐熱
性フィルム、49はこのフィルム48をヒータ40に対
して押圧する加圧部材としての加圧ローラである。
【0030】フィルム48は不図示の駆動部材により、
或いは加圧ローラ49の回転力により所定の速度で矢示
の方向にヒータ40面に密着した状態でヒータ40面を
摺動しながら回転或いは走行移動する。
【0031】ヒータ40及びそれを取り付けたヒータホ
ルダ46はその両端部に給電コネクタ50・50が嵌着
されてヒータ40の発熱抵抗体42の両端電極パターン
43・43にそれぞれ給電コネクタ50・50のコネク
タコンタクト(バネ材電極,一般にリン青銅)が圧接
し、この給電コネクタ50・50を介して両端電極パタ
ーン43・43間に電源より電圧印加がなされ、該発熱
抵抗体42が発熱することで昇温する。
【0032】ヒータ40の温度は基板裏面の温度検出素
子45で検出されてその検出情報が通電制御回路へフィ
ードバックされて電源から発熱抵抗体42への通電が制
御されることで、ヒータ40が所定の温度に温調制御さ
れる。
【0033】ヒータ40の温度検出素子45は熱応答性
の最も良い定着面つまりヒータ基板表面側の発熱抵抗体
42の形成位置に対応する基板裏面側部分位置(発熱抵
抗体42の直下に対応する基板裏面側部分位置)に配設
される。
【0034】ヒータ40の発熱抵抗体42に対する通電
によりヒータ40を所定に昇温させ、またフィルム48
を移動駆動させた状態において、フィルム48と加圧ロ
ーラ49との圧接部(加圧部)である定着ニップ部Nに
記録媒体Pを未定着トナー画像面をフィルム48面側に
して導入することで、記録媒体Pがフィルム48面に密
着してフィルム48と共に定着ニップ部Nを移動通過
し、その移動通過過程でヒータ40からフィルム48を
介して記録媒体Pに熱エネルギーが付与されて記録媒体
P上の未定着トナー画像tが加熱溶融定着される。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】(A)課 題 1 前述例(図23)のように複数のヒータH1・H2・・
・・を備えた熱定着手段(熱定着器)8を有する画像形
成装置に関して、従来装置では装置の状態を考慮せず該
複数のヒータH1・H2・・・・を駆動している。
【0036】a.即ち従来装置では該複数のヒータH1
・H2・・・・を使用する際の各ヒータH1・H2・・
・・の駆動開始タイミングを考慮していないため、同時
に複数のヒータH1・H2・・・・の駆動開始タイミン
グが重なることによって突入電流が非常に大きくなって
しまう場合がある。
【0037】b.また装置の状態に関係なく複数のヒー
タを使用するため、全てのヒータH1・H2・・・・を
使用する場合、各ヒータ単体の寿命がそのまま熱定着手
段の装置寿命になる。また熱定着手段の温度が立ち上が
った後の定温調状態でも常に電力を消費する状態が続
く。さらに、温調のためのヒータ駆動時に必要な電力が
大きくなる。
【0038】c.そして少数ずつ順にヒータH1・H2
・・・・ を使用する場合、単位時間の供給熱量が小さ
いためウォーミングアップ時の立ち上がり時間が遅くな
る。
【0039】そこで本発明の第1の目的は、複数のヒー
タを備えた熱定着手段を有する画像形成装置についての
上記a・b・cのような問題点を解消すること、即ちヒ
ータ駆動開始時の突入電流を低くできるようにするこ
と、各ヒータを効率的に使用し熱定着手段の装置寿命を
延ばすことができるようにすること、ウォーミングアッ
プ時間を短縮するとともに、定温調状態時の消費電力を
低くできるようにすることにある。
【0040】(B)課 題 2 熱定着手段としての前述例(図22・図23)のような
ヒートローラ方式の熱定着器8では定着ローラ81の表
面温度は150〜200度と高く消費エネルギーも大き
い。例えば、毎分8枚のレーザビームプリンタにおい
て、 印字中の消費エネルギー 約800W 印字外の消費エネルギー 約 80Wとなっている。
【0041】そこで本発明の第2の目的は、熱定着手段
から外部へ無駄に逃げていく熱量を可及的に押えて消費
エネルギーを節約させる、例えば前記印字外のエネルギ
ーを半分以下に押えて熱効率化を図ることにある。
【0042】(C)課 題 3 従来の画像形成装置では記録媒体として普通紙が通紙さ
れた場合と、封筒や葉書などの厚紙が通紙された場合と
での定着に関係する処理が同じであった。
【0043】そのため、封筒などの厚紙が通紙されたと
きには定着不良が発生する可能性があった。
【0044】そこで本発明の第3の目的は、記録媒体と
して封筒などの厚紙が通紙されたときも定着不良を発生
させないことにある。
【0045】(D)課 題 4 前述したフィルム加熱方式の熱定着手段8A(図25)
の加熱手段等として用いられる面状セラミックヒータ4
0において、ヒータの温度を検知する手段45としては
一般にNTCサーミスタが用いられている。
【0046】ヒータ40の温度制御を精度良く行なうた
めには、NTCサーミスタ45を面状セラミックヒータ
40に直接実装することが好ましく、実装及び電気的導
通に高融点ハンダもしくは銀・金等の導体を含んだエポ
キシ系導電性接着剤が用いられている。
【0047】しかしながら、面状セラミックヒータ40
は、トナー画像定着時には約200度の高温となり、非
動作時には室温になるため、過大なヒートサイクルが繰
り返され、高融点ハンダもしくは導電性接着剤を用いた
電気的導通部が劣化し、非導通となる問題点があった。
【0048】そこで本発明の第4の目的は、この種の熱
定着用セラミックヒータについて、上述のような電気的
導通部の劣化・非導通の問題をなくして、高耐久性・高
精度・高信頼性を有し、また低コストなヒータを実現す
ることにある。
【0049】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴を有する画像形成装置、熱定着器、及び熱定着用セラ
ミックヒータである。
【0050】(1)記録媒体上にトナー等の顕画材によ
り画像を形成し、熱定着することによって画像形成物を
出力する画像形成装置において、熱定着手段が複数のヒ
ータを有するものであり、装置の動作状態に応じて該複
数のヒータを選択的に駆動するヒータ制御手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【0051】(2) (1)に記載の画像形成装置にお
いて、熱定着手段の複数のヒータを同時に使用する場合
には各ヒータの駆動開始タイミングをずらすヒータ制御
手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0052】(3) (1)に記載の画像形成装置にお
いて、装置の動作状態に応じて複数のヒータを全て使用
するモードと、少数ずつのヒータを順に使用していくモ
ードとに切換えるヒータ制御手段を有することを特徴と
する画像形成装置。
【0053】(4) (3)に記載の画像形成装置にお
いて、熱定着手段の温度が低い状態から所定の温度まで
立ち上げる過程においては全てのヒータを使用し、所定
の温度に達した後、一定の温度に保持する状態において
は少数ずつ順にヒータを使用するヒータ制御手段を有す
ることを特徴とする画像形成装置。
【0054】(5) (4)に記載の画像形成装置にお
いて、熱定着手段の温度が低い状態から所定の温度まで
立ち上げる過程で素早く立ち上げるかどうかを外部から
指定する入力手段を有し、該入力手段により素早い立ち
上げを指定された場合には全ヒータを使用し、素早い立
ち上げを指定されなかった場合にはヒータを少数ずつ順
に使用するヒータ制御手段を有することを特徴とする画
像形成装置。
【0055】(6) (5)に記載の画像形成装置にお
いて、少なくともジャムリカバリー処理後、スリープ状
態からの復帰後、スタンバイから画像形成への移行時等
の場合には、外部からの指定に拘らず熱定着手段の全て
のヒータを使用するヒータ制御手段を有することを特徴
とする画像形成装置。
【0056】(7) 記録媒体上に形成担持させたトナ
ー等の顕画材画像を定着する熱定着器において、熱定着
手段の周囲の少なくとも一部を断熱材で覆ったことを特
徴とする熱定着器。
【0057】(8) (7)に記載の熱定着器におい
て、前記断熱材は三層構造であり、一層と三層は金属で
あり、少なくとも二層は一層と三層よりも熱伝導率の低
い材質であることを特徴とする熱定着器。
【0058】(9) (8)に記載の熱定着器におい
て、前記断熱材は一層と三層はステンレスであり、二層
は真空であることを特徴とする熱定着器。
【0059】(10) (7)乃至(9)の何れかに記
載の熱定着器において、前記断熱材の一部に記録媒体が
通る開閉自在の窓部を設け、熱定着手段に対する記録媒
体の給排紙時に該窓部を開き制御するようにしたことを
特徴とする熱定着器。
【0060】(11) 記録媒体上に形成担持させたト
ナー等の顕画材画像を定着する熱定着器において、熱定
着手段を駆動するギアと軸の間の歯の内部の少なくとも
一部を熱伝導率の低い部材で構成したことを特徴とする
熱定着器。
【0061】(12) (11)に記載の熱定着器にお
いて、歯の内部の一部を中空としたことを特徴とする熱
定着器。
【0062】(13) (11)又は(12)に記載の
熱定着器において、熱定着手段を駆動するギア列中の少
なくとも1つのギアを他のギアに対して着脱自在なギア
にし、定着時以外は該ギアは他のギアと噛み合わないよ
うに位置移動制御するようにしたことを特徴とする熱定
着器。
【0063】(14) 記録媒体上にトナー等の顕画材
により画像を形成し、熱定着することによって画像形成
物を出力する画像形成装置において、装置に給紙された
記録媒体の搬送方向のサイズを検出する検出手段を具備
し、該検出手段により検出されたサイズが所定のサイズ
より小さい場合には装置動作を厚紙対応の制御で実行さ
せることを特徴とする画像形成装置。
【0064】(15) (14)に記載の画像形成装置
において、厚紙対応制御とは熱定着手段の定着温度を通
常の制御よりも高く制御することであることを特徴とす
る画像形成装置。
【0065】(16) (14)に記載の画像形成装置
において、厚紙対応制御とは通常の制御よりも記録媒体
の給紙間隔を大きく制御することであることを特徴とす
る画像形成装置。
【0066】(17) セラミック基板と、該基板に配
設した発熱抵抗体を基本構成体とし、該発熱抵抗体に電
力を供給して発熱させる熱定着用セラミックヒータにお
いて、基板上に発熱抵抗体を印刷生成する構成を有し、
該基板上に発熱抵抗体に電力を供給する為の電極パター
ンを有し、該基板上に直接温度検出素子を構成する手段
を有し、該温度検出素子の出力を基に、前記発熱抵抗体
の電力制御を行ないヒータの温調制御を行なわせること
を特徴とする熱定着用セラミックヒータ。
【0067】(18) (17)に記載の熱定着用セラ
ミックヒータにおいて、温度検出素子は基板上に厚膜印
刷・焼成工程を用いて形成することを特徴とする熱定着
用セラミックヒータ。
【0068】(19) (17)又は(18)に記載の
熱定着用セラミックヒータにおいて、基板はアルミナ基
板であることを特徴とする熱定着用セラミックヒータ。
【0069】
【作用】(a)前記(1)乃至(6)は前記の課題1を
解決した画像形成装置構成である。即ち、複数のヒータ
を備えた熱定着手段を有する画像形成装置について複数
のヒータを同時に使用する場合、その駆動開始タイミン
グをずらしてゆくヒータ制御手段を備えることにより、
ヒータ駆動開始時の突入電流を低くできるようにしたも
のである。
【0070】また装置の状態に応じて複数のヒータを全
て使用するモードと、少数ずつのヒータを順に使用して
ゆくモードとに切り換えるヒータ制御手段を備えること
により、各ヒータを効率的に使用し熱定着手段の装置寿
命を延ばすことができるようにし、また必要に応じて供
給する熱量を変えることができるため、ウォーミングア
ップ時間を短縮するとともに、定温調状態の消費電力を
低くできるようにしたものである。
【0071】(b)前記(7) 乃至(13)は前記の
課題2を解決した画像形成装置構成である。即ち、その
ような装置構成とすることで、熱定着手段から外部へ無
駄に逃げる熱量が押えられて印字外での熱定着手段の消
費エネルギーが節約され、熱効率が図られる。
【0072】(c)前記(14)乃至(16)は前記の
課題3を解決した画像形成装置構成である。即ち、給紙
された記録媒体の搬送方向のサイズを検出し、該給紙記
録媒体についての検知サイズが予め設定されたサイズよ
り小さい場合には該給紙記録媒体は封筒等の厚紙である
と認識し、熱定着手段の温度を上げる、給紙間隔を大き
くする等の厚紙対応シーケンスにて制御することで定着
不良の発生を無くすことができた。
【0073】(d)前記(17)乃至(19)は前記の
課題4を解決した熱定着用セラミックヒータの構成であ
る。即ち、発熱抵抗体・電極パターンと同様の厚膜印刷
技術を用いて、白金抵抗等のヒータ温度検出素子を構成
することによって該温度検出素子をヒータ基台となるセ
ラミック基板上に直接構成し、温度検出素子を電極パタ
ーンを印刷技術を用いて電気的に接続することによって
高信頼度の温度検出が可能な、高耐久性の熱定着用セラ
ミックヒータを実現できる。
【0074】また全てを厚膜印刷工程を用いて生成する
ため、コスト的にも安価な熱定着用セラミックヒータが
実現可能となる。
【0075】
【実施例】A.以下の実施例1乃至同4は前記(1)乃
至(6)に記載した構成の画像形成装置についての実施
例であり、前記の課題1を解決したものである。
【0076】〈実施例1〉(図1〜図3) 図1は本実施例の画像形成装置の概略構成図である。本
例の画像形成装置は転写方式電子写真プロセス利用のレ
ーザビームプリンタである。前述図21のプリンタと共
通する構成機器・部材・部分には同一の符号を付して再
度の説明を省略する。
【0077】本実施例のプリンタにおいて、熱定着手段
8は複数のヒータを有するものであり、具体的には前述
図23のように2本のハロゲンヒータH1・H2を具備
させたヒートローラ方式の熱定着器である。
【0078】100はプリンタ全体の制御を行なう主制
御部であり、外部機器インターフェース200を介して
ホストコンピュータ等の外部機器300が接続されてい
る。
【0079】図2は制御系のブロック回路図である。プ
リンタの主制御部(主制御装置)100は、装置全体を
制御するマイクロプロセッサ、制御プログラムを格納し
たROM、データ等を記憶するRAM、及びゲート素子
等により構成され、機能的には ・熱定着器8の温度を制御する定着器制御手段101、 ・定着器温度を記憶する定着器温度記憶手段102、 ・後述する状態管理手段105による制御状態の情報を
格納する状態情報記憶手段103、 ・外部機器300からの指示に応じてプリンタに印字動
作(画像形成動作)を行なわせる印字制御手段104、 ・ウォーミングアップ、スタンバイ、プリント、ジャ
ム、故障等レーザビームプリンタの制御状態を管理する
状態管理手段105、 ・ジャム、異常等を検知する自己診断手段106、 ・定着器制御手段101での制御温度を設定する制御温
度記憶手段107、 ・外部機器300との通信を制御する外部機器通信手段
108等から構成されている。
【0080】また、定着器制御手段101は、 ・装置の状態に応じて熱定着器8のヒータH1・H2の
使用方法を切り換えるヒータ選択・切り換え手段10
9、 ・後述する比較手段111の情報に基づきヒータの駆動
を制御するヒータ駆動制御手段110、 ・定着器温度記憶手段102の温度情報と制御温度記憶
手段107の値と比較した結果を前記ヒータ駆動制御手
段110に出力する比較手段111から構成されてい
る。
【0081】そして、外部機器通信手段108には外部
機器インターフェース200を介して外部機器300が
接続されて外部機器300との情報のやりとりを行なっ
ている。
【0082】さらにヒータ選択・切り換え手段109に
はドライバ112・113を介して熱定着器8側の第1
と第2のヒータH1・H2がそれぞれ接続され、定着器
温度記憶手段102には入力回路114を介して定着ロ
ーラ81の温度検出素子としてのサーミスタ83からの
情報が書き込まれる。
【0083】熱定着器8の定着ローラ81の2つのヒー
タH1・H2はそれぞれドライバ112・113を介し
てプリンタ主制御部100の制御により駆動される。
【0084】また定着ローラ81の温度がサーミスタ8
3により検出されて入力回路114を介して主制御部1
00側へ温度情報が入力する。
【0085】上記の構成により定着器制御手段101は
次のような定着器温度制御を行なう。
【0086】まず、比較手段111はサーミスタ83か
らの情報がリアルタイムに書き込まれている定着器温度
記憶手段102の値と制御温度記憶手段107の値とを
常に比較し、比較結果をヒータ駆動制御手段110に出
力する。
【0087】ヒータ駆動制御手段110は比較手段11
1の出力に応じて熱定着器8(定着ローラ81)の温度
が制御温度よりも低ければヒータ駆動指示を、熱定着器
の温度が制御温度以上であればヒータ停止指示を、ヒー
タ選択・切り換え手段109に出力する。
【0088】ヒータ選択・切り換え手段109は状態情
報記憶手段103の情報に応じて2つのヒータH1・H
2の使い方を調整し、ヒータ駆動制御手段110の指示
により該当するヒータをON、OFFする。該ヒータ選
択・切り換え手段109の制御については後に詳述す
る。
【0089】状態管理手段105はレーザビームプリン
タの電源がONにされると制御温度記憶手段107にス
タンバイ温度を設定するとともに、状態情報記憶手段1
03にウォーミングアップ状態の情報を設定する。
【0090】ここでスタンバイ温度とは、レーザビーム
プリンタが外部機器300からの印字開始指示を受けた
場合、直ちに熱定着器8をプリント温度に立ち上げ印字
を開始することができる状態(スタンバイ状態)での制
御温度である。
【0091】これにより、前記定着器制御手段101は
熱定着器8の温度がスタンバイ温度になるように制御す
る。その後、状態管理手段105は定着器温度記憶手段
102の情報を監視し、最初にスタンバイ温度に達した
時点で状態情報記憶手段103にスタンバイ状態の情報
を設定するとともに、図示しないその他の印字条件の情
報(用紙有無等)が全て印字可能になっていれば、外部
機器通信手段108を介して外部機器300に印字可能
の信号を送る。
【0092】外部機器300は前記印字可能信号を受け
ると必要に応じてレーザビームプリンタに対し印字指示
信号を送る。状態管理手段105は前記印字指示信号を
受けると制御温度記憶手段107にプリント温度を設定
するとともに、状態情報記憶手段103にプリント状態
の情報を設定する。また、印字制御手段104は所定の
プロセスに従って印字動作を制御する。
【0093】状態管理手段105は印字制御手段104
が印字動作を終了し、外部機器300からの印字指示信
号も受けていなければ再び制御温度記憶手段107にス
タンバイ温度を設定するとともに、状態情報記憶手段1
03にスタンバイ状態の情報を設定する。
【0094】また、自己診断手段106はジャム、故障
等を検知した場合に状態管理手段105に知らせる。状
態管理手段105は自己診断手段106から異常が発生
した情報を受けると、制御状態に関わらず直ちに印字制
御手段104等の駆動制御系を停止させる。また、制御
温度記憶手段107に停止温度を設定するとともに、状
態情報記憶手段103にジャム状態、または故障状態の
情報を設定する。
【0095】ここで停止温度とはサーミスタ83が読み
込み可能な最低の値、即ち定着器温度記憶手段102に
設定される最低の値よりも小さい値であり、該停止温度
を制御温度記憶手段107に設定することにより比較手
段111の比較結果は常に定着器温度の方が高くなるた
めヒータは停止状態になる。
【0096】故障の場合、電源がOFFされるまで復帰
することはないが、ジャムの場合には所定のジャムリカ
バリー動作が行なわれると自己診断手段106はジャム
情報をリセットする。
【0097】これにより状態管理手段105は再び制御
温度記憶手段107にスタンバイ状態を設定するととも
に、状態情報記憶手段103にウォーミングアップ状態
の情報を設定する。その後の動作は電源ON後の動作と
同じである。
【0098】ヒータ選択・切り換え手段109は前述の
ように機内の状態に応じて変わる状態情報記憶手段10
3の情報をチェックし、2つのヒータH1・H2の使用
方法を切り換える。
【0099】図3は本実施例装置における前記ヒータ選
択・切り換え手段109の制御を表わすフローチャート
である。
【0100】まずステップS1でヒータ駆動制御手段1
10からヒータ駆動指示が出されているかどうかをチェ
ックし、ヒータ駆動指示が出されていればステップS2
〜S6のヒータ駆動制御を行なう。
【0101】最初にステップS2では状態情報記憶手段
103の情報によりウォーミングアップ状態かどうかを
判断し、ウォーミングアップ状態でなければステップS
3に進みヒータH1・H2を選択することを示すh1_
flagをチェックする。
【0102】ここでh1_flagがセットされていれ
ばステップS4でヒータH1を、リセットされていれば
ステップ5でヒータH2を駆動する。
【0103】一方、ステップS2でウォーミングアップ
状態であればステップS6に進みヒータH1、ヒータH
2共に駆動する。以上の処理を行なった後ステップS1
に戻る。
【0104】またステップS1でヒータ駆動指示が出さ
れていなければステップS7〜S11のヒータ停止制御
を行なう。
【0105】まずステップS7で全てのヒータを停止す
る。次に、ステップS8で前記h1_flagをチェッ
クし、h1_flagがセットされていればステップS
9に進みh1_flagをリセット、h1_flagが
リセットされていればステップS10に進みh1_fl
agをセットする。その後、ステップS11に進みヒー
タ駆動制御手段110からヒータ駆動指示が出されるま
で待機し、ヒータ駆動指示が出されればステップS2へ
進む。
【0106】またステップS6でヒータH1、ヒータH
2共に駆動する場合、2つのヒータH1・H2の駆動開
始タイミングを少しずらすようにする。ずらす間隔は1
つのヒータを駆動したときの突入電流が十分下がる時間
を設定する。
【0107】以上のような制御により、電源立ち上げ
後、ジャム処理後、スリープ状態の解除後等のウォーミ
ングアップ状態では2つのヒータH1・H2を使い熱定
着器8を素早く立ち上げ、熱定着器8の立ち上がり後の
一定温度での制御時にはヒータの1回の駆動毎にヒータ
H1とヒータH2を交互に使い分け、各ヒータH1・H
2の寿命を長引かせることができるとともに、ヒータ駆
動時の必要電力を小さくすることができる。また2つの
ヒータH1・H2を同時に使用する場合の駆動開始タイ
ミングをずらすことにより突入電流を小さくすることが
できる。
【0108】〈実施例2〉(図4) 実施例1では熱定着器8のウォーミングアップ時のみに
全ヒータH1・H2を使用したが、スタンバイ状態から
プリント指示が出た後、熱定着器8をプリント温度に上
げる際にも全ヒータH1・H2を使用することにより熱
定着器8の立ち上げを早め、ファーストプリントタイム
の短縮を図ることができる。
【0109】基本的な制御構成は実施例1の図2と同様
であるが、ヒータ選択・切り換え手段109はウォーミ
ングアップ時だけでなく、スタンバイ状態からプリント
状態への移行時にも2つのヒータH1・H2を使用する
ようにする。
【0110】図4に本実施例におけるヒータ選択・切り
換え手段109の制御のフローチャートを示す。
【0111】まず実施例1の場合と同様に、S21でヒ
ータ駆動制御手段110からヒータ駆動指示が出されて
いるかどうかをチェックし、ヒータ駆動指示が出されて
いればステップS22〜S28のヒータ駆動制御を行な
う。
【0112】最初にステップS22では状態情報記憶手
段103の情報によりウォーミングアップ状態かどうか
を判断し、ウォーミングアップ状態でなければステップ
S23に進みプリント状態かどうかをチェックする。
【0113】ステップS23でプリント状態ならばステ
ップS26に進みプリント状態に移行したばかりである
こと(即ち熱定着器8をスタンバイ温度からプリント温
度へ立ち上げ中であること)を示すp_flagをチェ
ックする。
【0114】ステップS26でp_flagがリセット
即ちプリント温度で温調中の場合、またはステップS2
3でプリント状態でない(かつウォーミングアップ状態
でもない)場合には、ステップS24に進みヒータH1
を選択することを示すh1_flagをチェックする。
ここでh1_flagがセットされていればステップS
25でヒータH1を、リセットされていればステップS
27でヒータH2を駆動する。
【0115】またステップS22でウォーミングアップ
状態であるか、ステップS26でp_flagがセット
されている場合、即ち熱定着器8をプリント温度に立ち
上げ中である場合には、ステップS28に進みヒータH
1・H2共に駆動する。以上の処理を行なった後ステッ
プS21に戻る。
【0116】一方、ステップS21でヒータ駆動指示が
出されていなければステップS29〜S36のヒータ停
止制御を行なう。
【0117】まずステップS29で全てのヒータH1・
H2を停止する。次に、実施例1と同様にステップS3
0〜S32でh1_flagの設定を行ないステップS
33に進む。
【0118】ステップS33ではプリント状態であるか
どうかをチェックし、プリント状態であればステップS
34に進みp_flagをリセット、プリント状態でな
ければステップS35に進みp_flagをセットす
る。
【0119】その後、ステップS36に進みヒータ駆動
制御手段110からヒータ駆動指示が出されるまで待機
し、ヒータ駆動指示が出されればステップS22へ進
む。
【0120】このような制御によりプリント以外の状態
からヒータ駆動指示が出された時点ではp_flagは
セットになっており、プリント状態でヒータ駆動指示が
出されたときにはp_flagはリセットされている。
また熱定着器8をプリント温度に立ち上げ中はヒータ駆
動指示が出され続けるため、ステップS26のステップ
の時点でp_flagはプリント温度への立ち上げ中で
あることを示す。
【0121】従って以上のように制御することにより、
電源立ち上げ後、ジャム処理後、スリープ状態の解除後
等のウォーミングアップ状態とともに、スタンバイ状態
からプリント状態への移行時にも熱定着器8を素早く立
ち上げることができ、熱定着器立ち上げによるファース
トプリントタイムの遅延を少なくすることができる。
【0122】〈実施例3〉(図5・図6) 実施例1、同2では無条件に熱定着器8の立ち上げ時に
全ヒータH1・H2を使用したが、ヒータH1・H2の
使用方法を外部から選択できるようにすることもでき
る。
【0123】本実施例の制御構成のブロック図を図5に
示す。図2とほとんど同じであるが、太線で示したよう
にヒータ選択・切り換え手段109に外部機器通信手段
108からヒータの使用方法についての情報が与えられ
るようになっている。ここで外部機器300は外部機器
インターフェース200を介してレーザビームプリンタ
に対し、熱定着器8の立ち上げ方法の指示を与える。電
源投入後できるだけ早く印字を開始したい場合には、熱
定着器8の立ち上げを早くするよう指示し(以下これを
クイック・ウォーミングアップ・モードと呼ぶ)、余裕
のある場合や一時に必要な電力を小さくしたい場合には
前記クイック・ウォーミングアップ・モードの指定を行
なわない。
【0124】ヒータ選択・切り換え手段109はこの情
報を外部機器通信手段108を介して受け、指定に従っ
てヒータH1・H2の使用方法を切り換える。
【0125】図6に本実施例におけるヒータ選択・切り
換え手段109の制御のフローチャートを示す。
【0126】ステップS43〜S52の各ステップは、
実施例1における図3のステップS2〜S11の各ステ
ップと同様であるが、ステップS41でヒータ駆動制御
手段110からヒータ駆動指示が出されている場合はス
テップS42でクイック・ウォーミングアップ・モード
が指定されているかどうかをチェックし、クイック・ウ
ォーミングアップ・モード指定でなければウォーミング
アップ状態であるなしに関わらずステップS44に進み
2つのヒータH1・H2の内どちらか1つを使用するよ
うにする。
【0127】このように制御することにより、外部機器
300からの指示に応じて熱定着器立ち上げ時のヒータ
使用方法を切り換え、より効果的に2つのヒータH1・
H2を使用することができる。
【0128】〈実施例4〉(図7) 実施例3ではヒータH1・H2の使用方法を外部から選
択できるようにしているが、外部からの指定は電源ON
後のウォーミングアップ時のみとし、ジャム解除後やス
リープモードからの復帰後、またスタンバイ状態からプ
リント状態への移行時等のように常に素早い立ち上げが
必要であると判断される場合には外部からの指定に関係
なく全てのヒータH1・H2を使用するようにもでき
る。
【0129】基本的な制御構成は実施例3の図5と同様
であるが、ヒータ選択・切り換え手段109は電源ON
後最初のウォーミングアップ時のみ外部機器300から
の指定に従ってヒータH1・H2の使用方法を切り換
え、それ以外の場合には熱定着器8をある温度まで立ち
上げるときは2つのヒータH1・H2を同時に使用し、
一定の温度に保つときは2つのヒータH1・H2を1つ
ずつ交互に使用するように制御する。
【0130】図7に本実施例におけるヒータ選択・切り
換え手段109の制御のフローチャートを示す。
【0131】電源ON後にまずステップS61で電源O
N直後のウォーミングアップであることを示すpwon
_flag をセットする。
【0132】次にステップS62でヒータ駆動制御手段
110からヒータ駆動指示が出されているかどうかをチ
ェックし、ヒータ駆動指示が出されている場合にはステ
ップS63〜S71のヒータ駆動制御を行なう。
【0133】まずステップS63で前記pwon_fl
agをチェックし、pwon_flagがセット、即ち
電源ON後最初のウォーミングアップである場合にはス
テップS64に進み、外部機器300からクイック・ウ
ォーミングアップ・モードが指定されているかどうかを
チェックする。
【0134】またステップS63でpwon_flag
がリセットであればステップS64をとばしステップS
65に進む。ステップS64〜S71は実施例3におけ
る図6のステップS42〜S47の各ステップと同じで
ある。
【0135】一方、ステップS62でヒータ駆動指示が
出されていない場合にはステップS72〜S80のヒー
タ停止制御を行なう。
【0136】このうちステップS72〜S79の各ステ
ップは実施例2における図4のステップS29〜S36
と同じであるが、ステップS79でヒータ駆動指示が出
ている場合にはステップS63に進む前にステップS8
0でpwon_flagをリセットする。これによっ
て、電源ONの直後のウォーミングアップ状態以外では
pwon_flagはリセット状態になる。
【0137】以上のような制御を行なうことによって、
電源ON直後のウォーミングアップの場合には外部機器
300からの指示に応じてヒータH1・H2の使用方法
を選択し、それ以降ヒータ立ち上げが必要になった場合
には2つのヒータH1・H2を使って素早く復帰するよ
うにし、一定温度での温調の場合には1つのヒータを順
に使用するようにして、より効果的なヒータH1・H2
の使用を行なうことができる。
【0138】以上の実施例1〜同4に説明したように、
複数のヒータを有する熱定着手段を備えた画像形成装置
に、装置の動作状態に応じて複数のヒータを選択的に駆
動するヒータ制御手段を備えることにより、複数のヒー
タを同時に使用する場合の突入電流を低くすることがで
きるとともに、必要に応じて熱定着器8の立ち上げを素
早く行ない、かつ熱定着器8の寿命を延ばすことができ
る。
【0139】なお、以上の各実施例ではヒータが2つの
場合であるが、それ以上の場合でも同様の制御で同様の
効果を得ることができる。
【0140】B.以下の実施例5乃至同8は前記(7)
乃至(13)に記載した構成の画像形成装置について
の実施例であり、前記課題2を解決したものである。
【0141】〈実施例5〉(図8・図9) 本実施例は前述図22の熱定着器8について図8のよう
に熱定着手段としての定着ローラ81と加圧ローラ82
の周囲の一部を断熱材86で覆ったものである。本実施
例において、該断熱材86は図9の一部拡大断面図のよ
うに第一〜第三の層86a・86b・86cからなる三
層構造壁の断熱箱であり、第一層86aと第三層86c
は防錆を考慮してステンレスを用いており、第二層86
bは真空層としたものである。この第二層86bは真空
層でなくとも第一層・第三層86a・86cよりも熱伝
導率の低い材質層であればよい。
【0142】上記のように断熱材86を配設することに
より熱定着手段81・82から無駄に逃げる放熱が抑え
られ、熱効率が向上する。画像形成装置の印字外の消費
エネルギーを約半分に抑えることができる。
【0143】〈実施例6〉(図10・図11) 本実施例は上記実施例5の熱定着器8について、更に熱
定着手段81・82の記録媒体入口側と出口側とにそれ
ぞれ開閉自在のシャッタ部材87・88を設けてある。
これ等のシャッタ部材87・88も断熱材としてある。
87a・88aはそれぞれ該シャッタ部材87・88の
開閉ヒンジ部である。
【0144】これ等のシャッタ部材87・88はそれぞ
れ画像形成装置の印字外には図10のように不図示のバ
ネ部材のバネ圧により熱定着手段81・82の記録媒体
の入口側と出口側を閉鎖した状態に保持されている。
【0145】これにより熱定着手段81・82は断熱箱
86と断熱材製のシャッタ部材87・88で略囲まれた
状態となり、実施例5よりも更にエネルギー損失を少な
くすることができる。
【0146】画像形成装置の印字中は定着ローラ81を
駆動するモータのトルクを不図示の伝達手段を介して受
けてシャッタ部材87・88がそれぞれ閉じバネ圧に抗
して図11のように開き状態に保持されることにより熱
定着手段81・82の記録媒体入口側と出口側が開設さ
れることにより、記録媒体が熱定着手段81・82に支
障なく導入され、画像の熱定着処理が行なわれる。
【0147】〈実施例7〉(図12) 本実施例は前述図24の熱定着器駆動ギアトレインG1
〜G4について、図12のように、各ギアG1〜G4の
歯の肉部にスリット(中空部)Sをいれたものとした。
【0148】従来の前述図22や図23の熱定着器8の
場合、定着ローラ81の熱はギアG2を伝わって他の機
構部(例えばギアG1→G3→G4を伝わってローラ9
a)へ逃げる。
【0149】しかし図12のように各ギアG1〜G4の
歯の肉部の一部にスリットSをいれたものとすること
で、上記従来の場合に比べて熱伝導率が半分以下とな
り、ギアによる放熱を半分以下に抑えることができエネ
ルギー効率のよい熱定着器を実現することができる。
【0150】ギアにスリットSをいれる以外に、ギアの
肉部の少なくとも一部を熱伝導率の低い部材で構成する
ことできる。
【0151】〈実施例8〉(図13) 本実施例は前述図24の熱定着器駆動ギアトレインG1
〜G4について、駆動ギアG1を図13の2点鎖線示の
ようにギアG2とギアG3とに噛み合わした第1位置
と、実線示のようにギアG2とギアG3とは噛み合わず
に離れた第2位置に、ギアG1の軸Oを嵌入させたガイ
ド長穴Rに沿わせて不図示の切換え手段で選択的に位置
転換される移動ギアとしたものである。
【0152】画像形成装置の印字中には駆動ギアG1は
2点鎖線示の第1位置に位置転換されていて、熱定着器
8の駆動が行なわれる。
【0153】画像形成装置の印字外には駆動ギアG1は
実線示の第2位置に位置転換されていて、ギアG2には
噛み合わず離れていることによってギア間の熱伝導が大
幅に減少し、熱の放熱を抑えることができ熱効率のよい
熱定着器を実現できる。
【0154】以上の実施例5乃至同8のように、熱定着
手段の周囲を断熱材でかこむ、ギアの一部を熱伝導の悪
い部材にする、印字外にギアを移動する等の処理構成に
より、印字外での熱定着器の消費エネルギーを半分以下
にする、熱効率がよく省エネタイプの装置を実現でき
る。
【0155】C.以下の実施例9及び同10は前記(1
4)乃至(16)に記載した構成の画像形成装置につい
ての実施例であり、前記課題3を解決したものである。
【0156】〈実施例9〉(図14〜図16) 図14は本実施例の画像形成装置の概略構成図である。
本実施例の装置は転写方式電子写真プロセス利用のレー
ザビームプリンタであり、前述図1もしくは図21のも
のと共通する構成機器・部材・部分には同一の符号を付
して再度の説明を省略する。
【0157】本実施例のプリンタでは、転写部に対する
記録媒体としての転写用紙Pの搬送タイミングはレジス
トローラ16Aで行なわせている。レジストローラ16
Aは給紙された用紙の先端を突き当て斜行を補正すると
ともに感光体1への画像書き込みと用紙搬送のタイミン
グをとる。感光体の一次帯電手段21は帯電ローラを用
いている。また転写手段5は転写ローラを用いている図
15は該プリンタの制御系の回路ブロック図である。
【0158】400はホストコンピュータ等の外部装置
からの画像コードデータをプリンタの印字に必要なビッ
トデータに展開するとともに、プリンタの内部情報を通
信等によって読み取り、それを表示するプリンタコント
ローラである。
【0159】401はプリンタエンジンの各部をプリン
タコントローラ400の指示に従って動作制御するとと
もに、プリンタコントローラ400へプリンタ内部情報
を報知するエンジン制御部である。
【0160】402はエンジン制御部401の指示に従
い、用紙搬送のためのモータ、ローラ等の駆動及び停止
の制御を行なう用紙搬送制御部である。
【0161】403は帯電、現像、転写の各高圧の出力
制御をエンジン制御部401の指示に従って行なう高圧
制御部である。
【0162】404はスキャナモータの駆動/停止、レ
ーザの点滅をエンジン制御部401の指示に基づき行な
う光学系制御部である。
【0163】405はレジストセンサ及び排紙センサの
情報をエンジン制御部401へ伝達させるセンサ入力部
である。
【0164】406は定着器の温度をエンジン制御部4
01の指定した温度に調整する定着器温度制御部であ
る。
【0165】このような制御系において手差し給紙指定
を行なう場合のエンジン制御部401の制御シーケンス
を図16に示す。このフローチャートはプリンタコント
ローラ400からプリント要求信号を受けてから手差し
給紙を行ない指定紙サイズと実際に搬送している用紙と
の比較を行なうまでの制御シーケンスを示している。
【0166】まず、電源投入されるとプリンタエンジン
の初期化を行なう(ステップS1)。この初期化はエン
ジン制御部401の中となる中央演算処理装置(CP
U)の初期化や熱定着器8の温度を所定のスタンバイ状
態に加熱する等の処理が含まれている。
【0167】プリンタエンジンの初期化が終了すると、
エンジン制御部401はプリンタコントローラ400か
らのプリント要求待ちの状態となる。ステップS2のル
ープ処理)。
【0168】プリント要求(/PRNT=“LOW”)
を受けると、感光体1を含む紙搬送系を駆動するととも
に、帯電・現像・転写の各高圧の立ち上げを行なう。ま
たスキャナモータを規定の回転数まで立ち上げる。更に
熱定着器8の温度を所定のプリント温度(T1)となる
ように制御を開始する。
【0169】これらの処理が終了すると、指定給紙口の
手差し給紙口からの給紙動作を開始する(ステップS
3)。この時点ではレジストローラ16Aは停止してお
り、紙先端が突き当たるまで待つ。
【0170】その後、レジストセンサS2が紙有り状態
になり、レジストローラ16Aに紙先端が確実に突き当
たるのに相当する時間経過すると、手差し給紙動作を停
止してプリンタコントローラ400に対し垂直同期要求
信号(/VSREQ)を出力する(ステップS4〜S
5)。
【0171】プリンタローラ400から垂直同期信号
(/VSYNC)を受けると、レジストローラ16Aの
駆動を開始する(ステップS6・S7)。
【0172】レジストローラ16Aを駆動した後にエン
ジン制御部401は紙サイズ検出タイマを起動する(ス
テップS8)。
【0173】用紙が搬送されレジストセンサS2が紙無
しを検知すると(ステップS9)、タイマを停止し、そ
のタイマ値t1を読み取り、予めエンジン制御部401
にプログラムされた値t0と比較し(ステップS10〜
S12)、t0≧t1であるならば熱定着器8の温度をT
2となるように制御し(ステップS13)、t0≧t1
ないならば熱定着器8の温度はT1となるように制御
し、画像形成処理を行ない(ステップS14)、定着処
理を行なう(ステップS15)。
【0174】t0は予め決めた用紙サイズを認識する時
間である。予め決めた用紙サイズをl、搬送速度vとし
たときt0=l/vで与えられる。
【0175】以上説明したように、手差し給紙を行なう
場合に、用紙長を検知し、用紙長が所定長以下である場
合には熱定着器の温度を上げる制御を行なうことにより
封筒等の厚紙が手差しされた場合でも好適な定着性を持
つ画像形成物を得ることができる。
【0176】〈実施例10〉(図17) 図17は本実施例における制御フローチャートである。
ステップS1〜S11,S14,S15は前述実施例9
の図16の制御フローチャートと同じであるので再度の
説明を省略する。
【0177】ステップS21にて搬送中か否かを判断
し、現在搬送中である場合にはステップS11にて読み
取ったタイマ値t1と予めプログラムされた値t0を比較
し(ステップS22)、t0≧t1でない場合には通常の
紙間をあけるタイミングであるt2にネクスト給紙タイ
ミングを設定し(ステップS23)、t0≧t1である場
合には通常より紙間をあけるタイミングであるt3にネ
クスト給紙タイミングを設定し(ステップS24)手差
し給紙を行なう。
【0178】つまり、用紙が所定長以下の場合には次の
用紙の給紙タイミングを遅らせることにより、封筒等の
厚紙が手差し給紙されたときの熱定着器8の温度低下を
防ぎ、好適な定着性を持つ画像形成物を得ることができ
る。
【0179】以上実施例9や同10のように、手差し用
紙の搬送方向のサイズが所定長以下の場合には、定着温
度を上げたり、紙間をあけたりする厚紙対応シーケンス
とすることで、封筒等の厚紙が手差し給紙された場合に
も好適な定着性を持つ画像形成物を得ることができる。
【0180】なお、封筒等の厚紙を紙サイズを識別可能
なカセットから給紙させた場合も同様の制御をすること
ができる。
【0181】D.以下の実施例11乃至同13は前記
(17)乃至(19)に記載した構成の熱定着用セラミ
ックヒータについての実施例であり、前記課題4を解決
したものである。
【0182】〈実施例11〉(図18・図19) 図18は本実施例の熱定着用セラミックヒータ40の概
略構成を示したものであり、(a)はヒータの一部切欠
き表面図、(b)は裏面図、(c)は縦断面図である。
【0183】41はヒータ基台としてのアルミナ基板、
42は該基板41の表面側に基板長手に沿って直線細帯
状に形成した発熱抵抗体、43a・43eは基板41の
一端側の表裏面側にそれぞれ形成した第1と第2の電極
パターン(電極端子,電極パッド)である。第1の電極
パターン43aと発熱抵抗体42の一端側は電気的に導
通させてある。43bは発熱抵抗体42の他端側に該発
熱抵抗体42と導通させて基板表面側に該発熱抵抗体4
2に略並行させて適当な折り返し長さをもって形成した
電路パターン、43dは基板41の裏面側に第2の電極
パターン43eを延長させて一連に形成した電路パター
ンであり、上記基板表面側の電路パターン43bの発熱
抵抗体42側とは反対側の端部と、基板裏面側の電路パ
ターン43dの第2の電極パターン43e側とは反対側
の端部とはスルーホールパターンで電気的に導通させて
ある。44は発熱抵抗体42の保護とヒータ表面の滑ら
か性を確保するためにヒータ表面側を被覆させた保護ガ
ラス層である。
【0184】45a・45bは基板2の他端側の裏面側
に並設した一対の電極パターン、45c・45dはその
各電極パターン45a・45bを基板41の一端側に適
当長さ延長させて形成した略並行の一対の電路パター
ン、45はこの一対の電路パターン45c・45dの先
端部間に該電路パターン45c・45dに導通させて形
成した温度検出素子である。
【0185】50aは該ヒータ40の一端側に嵌着した
給電コネクタであり、ヒータ基板41の一端側の表裏面
側にそれぞれ存在する第1と第2の電極パターン43a
・43eに対してそれぞれ給電コネクタ50a側の一対
のコネクタコンタクトが圧接して電気的に接続化する。
このコネクタ50aを介して電源の電圧が第1と第2の
電極パターン43a・43e間に印加されることにより
電流が第1の電極パターン43a→発熱抵抗体42→電
路パターン43b→スルーホールパターン43c→電路
パターン43d→第2の電極パターン43eの経路(又
はその逆経路)で流れて発熱抵抗体42が発熱し、ヒー
タ40が昇温する。本実施例のように発熱抵抗体42に
対する給電用電路を基板41の表面側と裏面側とに分け
て具備させることは、発熱抵抗体41に商用電源を供給
する場合に沿面距離を確保するために有効な手段構成で
ある。
【0186】50bはヒータ40の他端側に嵌着したセ
ンサコネクタであり、ヒータ基板41の他端側の裏面側
にそれぞれ存在する一対の電極パターン45a・45b
に該コネクタ側の一対のコネクタコンタクトが圧接して
電気的に接続化する。ヒータ40の温度は基板裏面の前
記温度検出素子45で検出され、その検出情報がコネク
タ50bを介して温調制御回路へフィードバックされて
発熱抵抗体42への通電が制御されることでヒータ40
が所定の温度に温調制御される。
【0187】電極パターン43a・43e・45a・4
5b、電路パターン43b・43d・45c・45d、
スルーホールパターン43cは一般に銀パラジウムが用
いられる。また温度検出素子45は例えば白金抵抗を用
いる。白金抵抗は厚膜印刷工程で製造可能である。
【0188】ヒータ40は通常その基板41の表面側と
裏面側の処理は別工程で行なわれる。基板41の表面側
に電極パターン43a・電路パターン43bを印刷し、
乾燥・焼成後、発熱抵抗体42を印刷・乾燥・焼成を行
なう。また基板41の裏面側に電極パターン43e・4
5a・45b、電路パターン43d・45c・45dを
印刷し、乾燥・焼成後、温度検出素子45を構成する。
【0189】通常、発熱抵抗体42は抵抗値を任意の決
められた範囲内に入れる為にトリミングを行なう。同様
に、温度検出素子45も抵抗値を決められた範囲内に入
れる為トリミングが行なわれる。最後にヒータの保護及
び表面の滑らか性を確保する為にガラスコーティング4
4をする。
【0190】発熱抵抗体、電極パターン、電路パター
ン、温度検出素子のそれぞれの印刷、乾燥を行なった後
に、焼成を一度に行なうことも可能である。
【0191】図19にヒータ40の制御回路の概略を示
した。51は100V系もしくは200V系の商用電
源、52は発熱抵抗体42の給電をオン・オフするトラ
イアック、53は電源のゼロクロスのタイミングを得る
ゼロクロス回路、54はスイッチングノイズ除去用のC
Rフィルタである。55はフォトトライアックカプラ、
56はフォトカプラであり、それぞれ1次・2次分離を
行なった上でトライアック52のオン・オフ制御を行な
う。57は発熱抵抗体42のオン・オフ制御用の駆動ト
ランジスタ、58はセラミックヒータ40の温度制御を
行なう為の主制御部である。
【0192】温度検出素子45の情報を基に主制御部5
8を介して発熱抵抗体42の電力制御を行ない、温調制
御する。
【0193】〈実施例12〉(図20の(a)) 本実施例は前記実施例11のヒータ40について、ヒー
タ裏面側の温度検出素子45を保護するために図20の
(a)のように該素子45の部分を覆わせて保護ガラス
層44Aを設けたものである。このように温度検出素子
45を保護するため、環境変動に対してさらに信頼度が
増す。
【0194】〈実施例13〉(図20の(b)) 本実施例は前記実施例11のヒータ40について、その
ヒータ裏面にもヒータ表面側と同様に、図20の(b)
のように、略全面的に保護ガラス層44Aを設けたもの
である。ヒータ裏面側の電極パターン・電路パターンで
ある銀パラジウムパターンや銀パターンのマイグレーシ
ョン対策に有効で、セラミックヒータの信頼度が大幅に
増す。
【0195】以上の実施例11〜同13に説明したよう
に、温度検出素子45を発熱抵抗体・電極パターン等と
同様の厚膜印刷技術を用いて、ヒータ基台となるヒータ
基板上に直接構成することによって、高信頼度の温度検
出が可能な熱定着用セラミックヒータを実現できる。ま
た、同一の厚膜印刷工程を用いることにより、安価な熱
定着用セラミックヒータの製造が可能となる。
【0196】
【発明の効果】以上説明したように、 .前記(1)乃至(6)に記載の構成を特徴とする画
像形成装置によれば、複数のヒータを備えた熱定着手段
を有する画像形成装置について、ヒータ駆動開始時の突
入電流を低くできる、各ヒータを効率的に使用し熱定着
手段の装置寿命を延ばすことができる、ウォーミングア
ップ時間を短縮するとともに、定温調状態時の消費電力
を低くできる等の効果が得られ、前記第1の目的が良く
達せられる。
【0197】.前記(7)乃至(13)に記載の構成
を特徴とする熱定着器によれば、記録媒体上に形成担持
させたトナー等の顕画材画像を定着する熱定着器につい
て、熱定着手段から外部へ無駄に逃げていく熱量を可及
的に押えて消費エネルギーを節約させることができ、例
えば、画像形成装置の印字外のエネルギーを半分以下に
押えて熱効率化を図ることができ、前記第2の目的が良
く達せられる。
【0198】.前記(14)乃至(16)に記載の構
成の画像形成装置によれば、記録媒体として封筒などの
厚紙が通紙されたときも定着不良を発生させず、前記第
3の目的が良く達せられる。
【0199】.前記(17)乃至(19)に記載の構
成を特徴とする熱定着用セラミックヒータによれば、電
気的導通部の劣化・非導通の問題が解消されて、高耐久
性・高精度・高信頼性を有し、また低コストな、この種
のヒータを実現することができ、前記第4の目的が良く
達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置の概略構成図
【図2】 制御系のブロック図
【図3】 ヒータ選択・切り換え手段の制御を表すフロ
ーチャート
【図4】 実施例2の画像形成装置のヒータ選択・切り
換え手段の制御を表すフローチャート
【図5】 実施例3の画像形成装置の制御系の回路ブロ
ック図
【図6】 ヒータ選択・切り換え手段の制御を表すフロ
ーチャート
【図7】 実施例4の画像形成装置のヒータ選択・切り
換え手段の制御を表すフローチャート
【図8】 実施例5の熱定着器の横断面図
【図9】 断熱材の層構成を示す一部拡大断面図
【図10】 実施例6の、シャッタ部材閉状態時の熱定
着器の横断面図
【図11】 シャッタ部材開状態時の熱定着器の横断面
【図12】 実施例7の熱定着器の駆動ギアトレインの
【図13】 実施例8の熱定着器の駆動ギアトレインの
【図14】 実施例9の画像形成装置の概略構成図
【図15】 制御系の回路ブロック図
【図16】 制御シーケンス図
【図17】 実施例10の画像形成装置の制御フローチ
ャート
【図18】 実施例11の熱定着用セラミックヒータの
概略構成を示すもので、(a)はヒータの一部切欠き表
面図、(b)は裏面図、(c)は縦断面図
【図19】 ヒータの制御回路の概略図
【図20】 (a)は実施例12のヒータの裏面図、
(b)は実施例13のヒータの裏面図
【図21】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図22】 熱定着器の構成略図
【図23】 ヒータを複数(2本)有する熱定着器の構
成略図
【図24】 熱定着器の駆動ギアトレインの図
【図25】 フィルム加熱方式の熱定着器の要部の横断
面模型図
【図26】 ヒータの一部切欠き平面図
【符号の説明】 1 像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体 2 一次帯電器 3 レーザビームスキャナ 4 現像器 5 転写器 8 熱定着器(ヒートラーラタイプ) 81 定着ローラ(熱ローラ) 82 加圧ローラ 83 温度検出素子(サーミスタ) 86 断熱材(断熱箱) 87・88 開閉シャッタ部材 H・H1・H2 ヒータ 12 給紙カセット P 記録媒体としての転写用紙 13 給紙ローラ 16 レジストシャッタ 16A レジストローラ 19 手差し用給紙台 20 手差し給紙ローラ G1〜G4 熱定着器駆動ギアトレイン 8A 熱定着器(フィルム加熱タイプ) 40 セラミックヒータ 41 ヒータ基板 42 発熱抵抗体 44 表面保護層 45 温度検出素子 46 ヒータホルダ 47 ヒータ支持部材 48 耐熱性フィルム(定着フィルム) 49 加圧ローラ 50 給電コネクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月5日(2001.7.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 熱定着用セラミックヒータ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真・静電記録・
磁気記録等の適宜の原理・方式の作像プロセス手段部で
記録媒体(転写用紙・エレクトロファックス紙・静電記
録紙など)上にトナー等の顕画材により目的の画像情報
に対応した画像を間接(転写)方式あるいは直接方式で
形成担持させ、その画像を記録媒体に永久固着像として
熱定着することによって画像形成物(プリント,コピ
ー)を出力する、プリンタ・複写機・記録機・ファクシ
ミリ等の画像形成装置において、記録媒体上に形成担持
させたトナー等の顕画材画像を定着する熱定着器に組み
込まれる、セラミック基板と、該基板に配設した発熱抵
抗体を基本構成体とし、該発熱抵抗体に電力を供給して
発熱させる熱定着用セラミックヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に画像形成装置の一例の概略構成を
示した。本例の画像形成装置は転写方式電子写真プロセ
ス利用のレーザビームプリンタ(印字装置・画像記録装
置)である。
【0003】1は像担持体としてのドラム型の電子写真
感光体であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセ
ススピード)で回転駆動される。
【0004】該感光体1はその回転過程で一次帯電器2
により所定の極性・電位に一次帯電処理され、次いでレ
ーザビームスキャナ3で目的の画像情報のレーザビーム
走査露光Lを受けて、感光体1の周面に目的の画像情報
に対応した静電潜像が形成される。次いでその潜像が現
像器4によりトナー画像として顕像化される。そのトナ
ー画像が転写器5において、後述する給紙機構側から感
光体1と転写器5との間の転写部に所定のタイミングで
給送された記録媒体としての転写用紙Pの面に転写され
ていく。
【0005】転写部を通ってトナー画像の転写を受けた
転写用紙Pは感光体1の面から分離され、搬送部7を通
って熱定着器8へ導入されてトナー画像の熱定着処理を
受け、排紙ローラ対9a・9bから排紙トレイ(スタッ
カ)10へプリントアウトされる。転写用紙Pに対する
トナー画像転写後の感光体1はクリーニング器11で転
写残りトナー等の残留汚染物の除去を受けて清掃され、
繰り返して作像に供される。
【0006】レーザビームスキャナ3は、光源としての
半導体レーザ31・ポリゴンミラー(回転多面鏡)32
・f−θレンズ33・反射ミラー34・ビームディテク
タ35等からなる。半導体レーザ31からは不図示の外
部機器としてのホストコンピュータ・画像読取装置・ワ
ードプロセッサ等からプリンタ側へ入力される目的の画
像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調さ
れたレーザビームを出力する。ビームディテクタ35は
ビームの走査開始位置に配置され、ビームを検出するこ
とにより主走査方向の画像書き出しタイミングであるB
D信号を制御回路に出力する。
【0007】12はプリンタ本体に対して着脱自在の給
紙カセットであり、記録媒体としての転写用紙Pを積載
収納させてある。給紙カセット12内の用紙Pは給紙ス
タート信号に基づいて1回転間欠駆動される欠円型給紙
ローラ13によりカセット12内から1枚宛分離給送さ
れ、搬送ローラ対14・シートパス15を通ってレジス
トシャッタ16へ搬送される。
【0008】搬送用紙の先端がレジストシャッタ16の
位置まで到達すると、用紙は該レジストシャッタ16に
よって一旦搬送が停止される。この場合、搬送ローラ対
14はその搬送停止状態の用紙Pに対してスリップしな
がら搬送トルクを発生して回転を続ける。
【0009】次いで、所定の制御タイミングでレジスト
ソレノイド17に通電がなされることでレジストシャッ
タ16が引き上げられて用紙のレジストシャッタ16に
よる搬送停止が解除され、回転を続けている搬送ローラ
対14による搬送トルクで用紙の再搬送がなされ、該用
紙が搬送ローラ対18を経て感光体1と転写器5との間
の転写部に所定のタイミングで給送される。即ちレジス
トシャッタ16の駆動は、感光体に対する画像形成と一
定のタイミングをとって行なわれる。
【0010】19は手差し用給紙台であり、この給紙台
19からプリンタ内へ用紙Pを差し入れると、その用紙
Pは手差し給紙ローラ20によりプリンタ内へ引き込ま
れレジストシャッタ16へ搬送され、その先端がレジス
トシャッタ16の位置まで到達すると、該用紙は該レジ
ストシャッタ16によって一旦搬送が停止される。手差
し給紙ローラ20は該用紙Pに対してスリップして回転
を続けている。その後の搬送シーケンスは前記給紙カセ
ット12側から給紙された用紙の場合と同様である。
【0011】S1は給紙カセット12内の用紙の有無を
検出する反射型フォトセンサ、S2はレジストシャッタ
16の位置に用紙があるか否かを検出するフォトセンサ
(レジストセンサ)、S3・S4は定着器8の用紙入口
側と出口側に配設した用紙の有無を検出するセンサ(入
口センサと排紙センサ)である。
【0012】図5は熱定着器8の構成略図である。本例
の熱定着器8はヒートローラタイプのものである。
【0013】81は定着ローラ(熱ローラ)、82はこ
の定着ローラ81に所定の押圧力で圧接させた加圧ロー
ラである。定着ローラ81は一般に外周面にトナーオフ
セット防止層を形成したアルミニウムの中空パイプロー
ラと、該ローラ内に挿入配設した熱源としてのハロゲン
ヒータ(ランプ)Hからなり、所定の周速度をもって回
転駆動される。加圧ローラ82は耐熱性のゴムローラで
あり、定着ローラ81に従動して回転する。83は定着
ローラ81の表面に当接させた温度検出手段としてのサ
ーミスタである。
【0014】定着ローラ81はハロゲンヒータHの発熱
により加熱され、該ローラの表面温度がサーミスタ83
により検出され、その検出情報が温調系にフィードバッ
クされてヒータHへの通電が制御されることにより定着
ローラ81の表面温度が所定の定着温度に温調管理され
る。
【0015】前述したように転写部でトナー画像の転写
を受けて熱定着器8へ搬送された転写用紙Pは下紙ガイ
ド84で定着ローラ81と加圧ローラ82との圧接ニッ
プ部(定着ニップ部)にスムーズに案内されて該ニップ
部に進入して該ローラ対81・82の熱と圧力によりト
ナー画像が用紙面に定着される。そしてニップ部を出た
用紙は排紙ローラ対9a・9bで定着器8から送り出さ
れる。85は定着分離爪であり、用紙Pが定着ローラ8
1に巻き付くのを防止している。
【0016】上述のようなヒートローラタイプの熱定着
器8の他に、近時はフィルム加熱方式の熱定着器が実用
化されている。
【0017】この熱定着器は特開昭63−313182
号公報・特開平1−263679号公報・特開平2−1
57878号公報・特開平4−44075〜44083
号公報等で知られており、加熱手段と対向手段との間に
耐熱フィルムを挟ませて走行させ、耐熱フィルムを挟ん
で加熱手段と対向手段とで形成されるニップ部の耐熱フ
ィルムと対向手段との間に未定着トナー画像を形成担持
させた記録媒体を導入して耐熱フィルムに密着させて耐
熱フィルムと一緒にニップ部を通過させることで加熱手
段の熱を耐熱フィルムを介して記録媒体に与えて未定着
トナー画像を記録媒体に加熱定着させるものである。
【0018】このようなフィルム加熱方式の熱定着器
は、昇温の速い低熱容量の加熱手段や薄膜の耐熱フィル
ムを用いることができるため、省電力化やウェイトタイ
ムの短縮化(クィックスタート性)が可能となる、画像
形成装置等の本機の機内昇温を低めることができる等の
利点を有し、効果的なものである。
【0019】加熱手段としては、耐熱性・絶縁性のセラ
ミック基板と、該基板に形成された通電発熱抵抗体を基
本構成とし、該抵抗体に電力を供給して発熱させる所謂
面状セラミックヒータが用いられている。
【0020】図6はこのフィルム加熱方式の熱定着器8
Aの要部の横断面模型図、図7はヒータの一部切欠き平
面図である。40はヒータ(加熱体)であり、 a.電気絶縁性・耐熱性・低熱容量の細長の基板41
と、 b.この基板41の一方面側(表面側)の基板幅方向中
央部に基板長手に沿って直線細帯状に形成した発熱抵抗
体42と、 c.この発熱抵抗体42の両端部にそれぞれ導通させて
基板面に形成した電極パターン(電極端子)43・43
と、 d.基板41の発熱抵抗体形成面側を被覆させたヒータ
表面保護層としての電気絶縁性オーバーコート層44
と、 e.基板41の他方面側(裏面側)に設けた温度検出素
子45等よりなる。
【0021】基板41は、例えば、幅10mm・厚さ1
mm・長さ240mmのAl23,AlN,SiC等の
セラミック板等である。
【0022】発熱抵抗体42は、例えば厚さ10μm・
幅1mmのスクリーン印刷等で塗工したAg/Pd(銀
パラジウム合金),RuO2,Ta2N等のパターン層で
ある。
【0023】ヒータ40のオーバーコート層44側がフ
ィルム接触摺動面であり、この面側を外部露呈させてヒ
ータ40を断熱性のヒータホルダ46を介してヒータ支
持部材47に固定支持させてある。
【0024】48は厚さ例えば40μm程度のポリイミ
ド等のエンドレスベルト状、或いは長尺ウエブ状の耐熱
性フィルム、49はこのフィルム48をヒータ40に対
して押圧する加圧部材としての加圧ローラである。
【0025】フィルム48は不図示の駆動部材により、
或いは加圧ローラ49の回転力により所定の速度で矢示
の方向にヒータ40面に密着した状態でヒータ40面を
摺動しながら回転或いは走行移動する。
【0026】ヒータ40及びそれを取り付けたヒータホ
ルダ46はその両端部に給電コネクタ50・50が嵌着
されてヒータ40の発熱抵抗体42の両端電極パターン
43・43にそれぞれ給電コネクタ50・50のコネク
タコンタクト(バネ材電極,一般にリン青銅)が圧接
し、この給電コネクタ50・50を介して両端電極パタ
ーン43・43間に電源より電圧印加がなされ、該発熱
抵抗体42が発熱することで昇温する。
【0027】ヒータ40の温度は基板裏面の温度検出素
子45で検出されてその検出情報が通電制御回路へフィ
ードバックされて電源から発熱抵抗体42への通電が制
御されることで、ヒータ40が所定の温度に温調制御さ
れる。
【0028】ヒータ40の温度検出素子45は熱応答性
の最も良い定着面つまりヒータ基板表面側の発熱抵抗体
42の形成位置に対応する基板裏面側部分位置(発熱抵
抗体42の直下に対応する基板裏面側部分位置)に配設
される。
【0029】ヒータ40の発熱抵抗体42に対する通電
によりヒータ40を所定に昇温させ、またフィルム48
を移動駆動させた状態において、フィルム48と加圧ロ
ーラ49との圧接部(加圧部)である定着ニップ部Nに
記録媒体Pを未定着トナー画像面をフィルム48面側に
して導入することで、記録媒体Pがフィルム48面に密
着してフィルム48と共に定着ニップ部Nを移動通過
し、その移動通過過程でヒータ40からフィルム48を
介して記録媒体Pに熱エネルギーが付与されて記録媒体
P上の未定着トナー画像tが加熱溶融定着される。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】前述したフィルム加熱
方式の熱定着手段8A(図6)の加熱手段等として用い
られる面状セラミックヒータ40において、ヒータの温
度を検知する手段45としては一般にNTCサーミスタ
が用いられている。
【0031】ヒータ40の温度制御を精度良く行なうた
めには、NTCサーミスタ45を面状セラミックヒータ
40に直接実装することが好ましく、実装及び電気的導
通に高融点ハンダもしくは銀・金等の導体を含んだエポ
キシ系導電性接着剤が用いられている。
【0032】しかしながら、面状セラミックヒータ40
は、トナー画像定着時には約200度の高温となり、非
動作時には室温になるため、過大なヒートサイクルが繰
り返され、高融点ハンダもしくは導電性接着剤を用いた
電気的導通部が劣化し、非導通となる問題点があった。
【0033】そこで本発明の目的は、この種の熱定着用
セラミックヒータについて、上述のような電気的導通部
の劣化・非導通の問題をなくして、高耐久性・高精度・
高信頼性を有し、また低コストなヒータを実現すること
にある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴を有する熱定着用セラミックヒータである。
【0035】(1) セラミック基板と、該基板に配設
した発熱抵抗体を基本構成体とし、該発熱抵抗体に電力
を供給して発熱させる熱定着用セラミックヒータにおい
て、基板上に発熱抵抗体を印刷生成する構成を有し、該
基板上に発熱抵抗体に電力を供給する為の電極パターン
を有し、該基板上に直接温度検出素子を構成する手段を
有し、該温度検出素子の出力を基に、前記発熱抵抗体の
電力制御を行ないヒータの温調制御を行なわせることを
特徴とする熱定着用セラミックヒータ。
【0036】(2)前記(1)に記載の熱定着用セラミ
ックヒータにおいて、温度検出素子は基板上に厚膜印刷
・焼成工程を用いて形成することを特徴とする熱定着用
セラミックヒータ。
【0037】(3)前記(1)又は(2)に記載の熱定
着用セラミックヒータにおいて、基板はアルミナ基板で
あることを特徴とする熱定着用セラミックヒータ。
【0038】〈作 用〉上記(1)乃至(2)は前記の
課題を解決した熱定着用セラミックヒータの構成であ
る。即ち、発熱抵抗体・電極パターンと同様の厚膜印刷
技術を用いて、白金抵抗等のヒータ温度検出素子を構成
することによって該温度検出素子をヒータ基台となるセ
ラミック基板上に直接構成し、温度検出素子を電極パタ
ーンを印刷技術を用いて電気的に接続することによって
高信頼度の温度検出が可能な、高耐久性の熱定着用セラ
ミックヒータを実現できる。
【0039】また全てを厚膜印刷工程を用いて生成する
ため、コスト的にも安価な熱定着用セラミックヒータが
実現可能となる。
【0040】
【実施例】〈実施例1〉(図1・図2) 図1は本実施例の熱定着用セラミックヒータ40の概略
構成を示したものであり、(a)はヒータの一部切欠き
表面図、(b)は裏面図、(c)は縦断面図である。
【0041】41はヒータ基台としてのアルミナ基板、
42は該基板41の表面側に基板長手に沿って直線細帯
状に形成した発熱抵抗体、43a・43eは基板41の
一端側の表裏面側にそれぞれ形成した第1と第2の電極
パターン(電極端子,電極パッド)である。第1の電極
パターン43aと発熱抵抗体42の一端側は電気的に導
通させてある。43bは発熱抵抗体42の他端側に該発
熱抵抗体42と導通させて基板表面側に該発熱抵抗体4
2に略並行させて適当な折り返し長さをもって形成した
電路パターン、43dは基板41の裏面側に第2の電極
パターン43eを延長させて一連に形成した電路パター
ンであり、上記基板表面側の電路パターン43bの発熱
抵抗体42側とは反対側の端部と、基板裏面側の電路パ
ターン43dの第2の電極パターン43e側とは反対側
の端部とはスルーホールパターンで電気的に導通させて
ある。44は発熱抵抗体42の保護とヒータ表面の滑ら
か性を確保するためにヒータ表面側を被覆させた保護ガ
ラス層である。
【0042】45a・45bは基板2の他端側の裏面側
に並設した一対の電極パターン、45c・45dはその
各電極パターン45a・45bを基板41の一端側に適
当長さ延長させて形成した略並行の一対の電路パター
ン、45はこの一対の電路パターン45c・45dの先
端部間に該電路パターン45c・45dに導通させて形
成した温度検出素子である。
【0043】50aは該ヒータ40の一端側に嵌着した
給電コネクタであり、ヒータ基板41の一端側の表裏面
側にそれぞれ存在する第1と第2の電極パターン43a
・43eに対してそれぞれ給電コネクタ50a側の一対
のコネクタコンタクトが圧接して電気的に接続化する。
このコネクタ50aを介して電源の電圧が第1と第2の
電極パターン43a・43e間に印加されることにより
電流が第1の電極パターン43a→発熱抵抗体42→電
路パターン43b→スルーホールパターン43c→電路
パターン43d→第2の電極パターン43eの経路(又
はその逆経路)で流れて発熱抵抗体42が発熱し、ヒー
タ40が昇温する。本実施例のように発熱抵抗体42に
対する給電用電路を基板41の表面側と裏面側とに分け
て具備させることは、発熱抵抗体41に商用電源を供給
する場合に沿面距離を確保するために有効な手段構成で
ある。
【0044】50bはヒータ40の他端側に嵌着したセ
ンサコネクタであり、ヒータ基板41の他端側の裏面側
にそれぞれ存在する一対の電極パターン45a・45b
に該コネクタ側の一対のコネクタコンタクトが圧接して
電気的に接続化する。ヒータ40の温度は基板裏面の前
記温度検出素子45で検出され、その検出情報がコネク
タ50bを介して温調制御回路へフィードバックされて
発熱抵抗体42への通電が制御されることでヒータ40
が所定の温度に温調制御される。
【0045】電極パターン43a・43e・45a・4
5b、電路パターン43b・43d・45c・45d、
スルーホールパターン43cは一般に銀パラジウムが用
いられる。また温度検出素子45は例えば白金抵抗を用
いる。白金抵抗は厚膜印刷工程で製造可能である。
【0046】ヒータ40は通常その基板41の表面側と
裏面側の処理は別工程で行なわれる。基板41の表面側
に電極パターン43a・電路パターン43bを印刷し、
乾燥・焼成後、発熱抵抗体42を印刷・乾燥・焼成を行
なう。また基板41の裏面側に電極パターン43e・4
5a・45b、電路パターン43d・45c・45dを
印刷し、乾燥・焼成後、温度検出素子45を構成する。
【0047】通常、発熱抵抗体42は抵抗値を任意の決
められた範囲内に入れる為にトリミングを行なう。同様
に、温度検出素子45も抵抗値を決められた範囲内に入
れる為トリミングが行なわれる。最後にヒータの保護及
び表面の滑らか性を確保する為にガラスコーティング4
4をする。
【0048】発熱抵抗体、電極パターン、電路パター
ン、温度検出素子のそれぞれの印刷、乾燥を行なった後
に、焼成を一度に行なうことも可能である。
【0049】図2にヒータ40の制御回路の概略を示し
た。51は100V系もしくは200V系の商用電源、
52は発熱抵抗体42の給電をオン・オフするトライア
ック、53は電源のゼロクロスのタイミングを得るゼロ
クロス回路、54はスイッチングノイズ除去用のCRフ
ィルタである。55はフォトトライアックカプラ、56
はフォトカプラであり、それぞれ1次・2次分離を行な
った上でトライアック52のオン・オフ制御を行なう。
57は発熱抵抗体42のオン・オフ制御用の駆動トラン
ジスタ、58はセラミックヒータ40の温度制御を行な
う為の主制御部である。
【0050】温度検出素子45の情報を基に主制御部5
8を介して発熱抵抗体42の電力制御を行ない、温調制
御する。
【0051】〈実施例2〉(図3の(a)) 本実施例は前記実施例11のヒータ40について、ヒー
タ裏面側の温度検出素子45を保護するために図3の
(a)のように該素子45の部分を覆わせて保護ガラス
層44Aを設けたものである。このように温度検出素子
45を保護するため、環境変動に対してさらに信頼度が
増す。
【0052】〈実施例3〉(図3の(b)) 本実施例は前記実施例11のヒータ40について、その
ヒータ裏面にもヒータ表面側と同様に、図3の(b)の
ように、略全面的に保護ガラス層44Aを設けたもので
ある。ヒータ裏面側の電極パターン・電路パターンであ
る銀パラジウムパターンや銀パターンのマイグレーショ
ン対策に有効で、セラミックヒータの信頼度が大幅に増
す。
【0053】以上の実施例1〜同3に説明したように、
温度検出素子45を発熱抵抗体・電極パターン等と同様
の厚膜印刷技術を用いて、ヒータ基台となるヒータ基板
上に直接構成することによって、高信頼度の温度検出が
可能な熱定着用セラミックヒータを実現できる。また、
同一の厚膜印刷工程を用いることにより、安価な熱定着
用セラミックヒータの製造が可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、前記構成を特徴と
する熱定着用セラミックヒータによれば、電気的導通部
の劣化・非導通の問題が解消されて、高耐久性・高精度
・高信頼性を有し、また低コストな、この種のヒータを
実現することができ、前記目的が良く達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の熱定着用セラミックヒータの概略
構成を示すもので、(a)はヒータの一部切欠き表面
図、(b)は裏面図、(c)は縦断面図
【図2】 ヒータの制御回路の概略図
【図3】 (a)は実施例2のヒータの裏面図、(b)
は実施例3のヒータの裏面図
【図4】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図5】 熱定着器の構成略図
【図6】 フィルム加熱方式の熱定着器の要部の横断面
模型図
【図7】 ヒータの一部切欠き平面図
【符号の説明】 40 セラミックヒータ 41 ヒータ基板 42 発熱抵抗体 44 表面保護層 45 温度検出素子 46 ヒータホルダ 47 ヒータ支持部材 48 耐熱性フィルム(定着フィルム) 49 加圧ローラ 50 給電コネクタ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】削除
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】削除
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】削除
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】削除
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】削除
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】削除
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】削除
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】削除
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】削除
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】削除
【手続補正26】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】削除
【手続補正27】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 俊之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中原 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 征矢 隆志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 柴田 章弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA30 AA32 BA25 BB18 BB22 BB28 BB37 BE03 CA07 CA20 CA23 CA28 CA38 CA44 CA45 3K034 AA16 AA34 BA05 BB06 BB14 BC04 BC12 CA03 CA14 CA27 DA03 HA10 JA10 3K058 AA02 AA27 AA72 AA86 BA18 CA12 CA23 CA86 CD01 CE13 CE19 CE32 DA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板と、該基板に配設した発
    熱抵抗体を基本構成体とし、該発熱抵抗体に電力を供給
    して発熱させる熱定着用セラミックヒータにおいて、 基板上に発熱抵抗体を印刷生成する構成を有し、該基板
    上に発熱抵抗体に電力を供給する為の電極パターンを有
    し、該基板上に直接温度検出素子を構成する手段を有
    し、該温度検出素子の出力を基に、前記発熱抵抗体の電
    力制御を行ないヒータの温調制御を行なわせることを特
    徴とする熱定着用セラミックヒータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱定着用セラミックヒ
    ータにおいて、温度検出素子は基板上に厚膜印刷・焼成
    工程を用いて形成することを特徴とする熱定着用セラミ
    ックヒータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は同2に記載の熱定着用セラ
    ミックヒータにおいて、基板はアルミナ基板であること
    を特徴とする熱定着用セラミックヒータ。
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