JP2002116485A

JP2002116485A - 情報設定装置

Info

Publication number: JP2002116485A
Application number: JP2000308289A
Authority: JP
Inventors: Yoshiki Ichikawa; 芳樹市川
Original assignee: Nikon Corp
Current assignee: Nikon Corp
Priority date: 2000-10-06
Filing date: 2000-10-06
Publication date: 2002-04-19

Abstract

(57)【要約】【課題】外部液晶の大きさを損なわず、カメラの小型
化を達成できるダイヤル情報設定装置を提供する。【解決手段】マニュアル操作により情報を設定する情
報設定部材（２）と、情報設定部材（２）により設定さ
れた情報を表示する情報表示部材（１０）と、情報設定
部材（２）と電気的に接続する第１パターン（８ａ）を
第１の面に有し、情報表示部材（１０）と電気的に接続
する第２パターン（８ｂ）を第２の面に有する電気基板
（８）とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの情報設定
に最適な情報設定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】カメラの情報設定装置は通常、軍艦部と
呼ばれるカメラの上カバー上面に設置されるが、近年カ
メラの高機能化が進む中で情報設定部材もその数が増え
る傾向にある。しかしながら、上カバー上面という限ら
れたスペースの中で操作部材を増やすには各操作部材の
大きさを小さくせざるを得ず、操作部材が操作しにくく
なるという不具合を生じる。

【０００３】この問題を解決する手段として、ボタンを
押しなから、あるいは押した後に、ダイヤルを回してカ
メラの設定状態を切り換え、これを外部液晶上に表示す
るという操作形態が現在主流になっている。この操作形
態によれば数種類のボタンとダイヤルにより相当数の設
定状態の選択を得ることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ダイヤルは操作性を考
慮すると右手でカメラをホールディングしたまま操作可
能なグリップ部上面が良いが、通常この位置には情報表
示部材である外部液晶が位置するため、ダイヤルを上面
に配置した場合は外部液晶を小さくせざるを得ない。外
部液晶の下にダイヤルを配置した場合、液晶は大きくで
きるが、ダイヤルおよびダイヤルに付随する回転検出機
構は内部のスペースを圧迫してしまい、カメラの小型化
とは相反する。

【０００５】図７の従来例を用いて具体的に説明する
と、通常はダイヤル２２の回転を検出するためには、ダ
イヤル２２と一体に回転するパターン板２０が必要にな
るが、このパターン板２０は回転検出精度の観点から、
ある程度の径を有する円盤である必要がある。クリック
機構についてもクリックボール２６が落ち込む複数の溝
２７ａを有するクリック板２７が、ある程度の径を有す
る円盤である必要がある。

【０００６】しかしながら、裏蓋とボディの境界部分に
はフィルムへの漏光防止のために、裏蓋とボディとの入
れ子２１ｂがカメラ内部にくい込んでいる。このためダ
イヤルの回転検出機構を含めたダイヤル部は、裏蓋とボ
ディの境界部より上に設置せざるを得ず、カメラの小型
化を達成する大きな障害となる。

【０００７】また、特開平７−１０４３６６号公報で
は、コンパクトな信号入力ダイヤルが提示されている
が、専用のパターン板およびダイヤルホルダが必要なた
め、小型化の改善余地が残されていた。

【０００８】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、外部液晶の大きさを損なわず、カメラの小型化
を達成できるダイヤル情報設定装置を提供することを目
的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項１の発明は、マニュアル操作により情報を設
定する情報設定部材（２）と、情報設定部材（２）によ
り設定された情報を表示する情報表示部材（１０）と、
情報設定部材（２）と電気的に接続する第１パターン
（８ａ）を第１の面に有し、情報表示部材（１０）と電
気的に接続する第２パターン（８ｂ）を第２の面に有す
る電気基板（８）とを具備することを特徴とする。

【００１０】請求項２の発明は、請求項１において、情
報設定部材（２）の取り付け位置を決定する第１の位置
決め穴（８ｃ）と、情報表示部材（１０）の取り付け位
置を決定する第２の位置決め穴（８ｄ）とが、電気基板
（８）に形成されていることを特徴とする。

【００１１】請求項３の発明は、請求項１において、情
報設定部材（２）がクリック機構を有し、クリック機構
は、情報設定部材（２）を挟んで第１パターン（８ａ）
とは反対側に配置されることを特徴とする。

【００１２】請求項４の発明は、請求項２において、情
報設定部材（２）が回転ダイヤルであり、１の第１の位
置決め穴（８ｃ）が回転ダイヤルの中心部に配置される
ことを特徴とする。

【００１３】請求項５の発明は、請求項２において、情
報表示部材（１０）が矩形であり、２の第２の位置決め
穴（８ｄ）が情報表示部材（１０）の略対角線位置に配
置されることを特徴とする。

【００１４】請求項６の発明は、請求項３において、ク
リック機構は、少なくともその一部がカメラの裏蓋とボ
ディの入れ子部分（ｌｂ）の高さより下側に位置するこ
とを特徴とする。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００１６】図１および図２は、本発明による情報設定
装置の一実施形態を示す斜視図および断面図である。ま
た、図３は電気基板の正面図であり、図４はダイヤルと
接点部材の部組図である。図５は、正面図および断面図
である。図６は、カメラ全体を示す斜視図である。

【００１７】図１および図２において、ダイヤル２は、
ダイヤル回転軸３と共にネジ４に軸支され、ネジ４はボ
ディ１に固定される。これによりダイヤル２は、ダイヤ
ル回転軸３を中心にして回転可能となる。圧縮コイルバ
ネであるクリックバネ５とクリックボール６が、順にボ
ディ１のクリック穴ｌａに挿入される。ダイヤル２の組
付け状態では、クリックバネ５およびクリックボール６
は、ダイヤル２をダイヤル２の回転面垂直方向に押し上
げる付勢力を発生する。

【００１８】ダイヤル２にはクリックボール６が当接す
る部分に山と谷からなるクリック溝２ａ（図２）が形成
されている。クリックボール６が谷に落ち込んだ状態が
ダイヤルの係止状態であり（図５（ｂ）のＡ−Ａ断面
図）、ダイヤル２の回転に伴ってクリックボール６が谷
から山へ進むことによってクリックカを発生する（図５
（ｂ）のＢ−Ｂ断面図）。この山と谷は、１周につき１
２個が等角度で形成されてぉり、ダイヤル２の１周につ
き１２回のクリック力を発生することになる。なおク
リック機構はボールとバネが入るスペースが必要なだけ
なので、裏蓋とボディの入れ子部１ｂ以外に設置可能で
ある。よってクリック機構の少なくともその一部がカメ
ラの裏蓋とボディの入れ子部１ｂよりも下側に配置する
ことができる。

【００１９】ダイヤル２には、回転検出用の接点部材７
がダイヤル２の２ケ所のボス部２ｂによって位置決め固
定されている。ボス部２ｂを熱カシメすることによっ
て、ダイヤル２と接点部材７は一体化されている。ダイ
ヤル２の上面には円状の溝２ｃ（図１）が形成されてお
り、ここに防滴リング１４が填め込まれる。

【００２０】ダイヤル２の上側（図１）には電気基板８
が配置されている。この電気基板８の下面には、ダイヤ
ル回転検出用のパターン８ａが形成されており、ダイヤ
ル２と一体化された接点部材７がパターン８ａに接触し
て回転摺動することにより、ダイヤル２の回転を検出で
きる。

【００２１】電気基板８の上面（図１）には、外部液晶
表示用の外部液晶１０と電気的に接続するパターン８ｂ
が形成されている。電気基板８の上には外部液晶枠９が
配置され、３本のビス１０ａにより電気基板８に固定さ
れる。外部液晶枠９の上側には導電ゴム１１を挟む形で
外部液晶１０が配置され、押さえ枠１２によって外部液
晶１０が下側に押さえられる。これにより導電ゴム１１
が圧接されて、外部液晶１０と電気基板８との電気的接
続がなされる。この外部表示ユニットは、２本のビス１
３によってボディ１に固定される。

【００２２】電気基板８にはダイヤル２の回転軸３と嵌
合して、電気基板８とダイヤル２の位置決めを行う第１
位置決め穴８ｃが設けられている。また、外部表示ユニ
ットには回転軸を中心とした外部表示ユニットの回転方
向の位置決めボス９ｃ（図２）が設けられている。ボス
９ｃは、電気基板８の第２位置決め穴８ｄを介してボデ
ィの長穴ｌｃと嵌合し、回転方向の位置決めを行うこと
ができる。第２位置決め穴８ｄは、電気基板８の幅を最
大限に利用して複数箇所に設けることができるので、外
部液晶１０の電気基板８の範囲内という比較的長いピッ
チで回転軸と回転方向の位置決めをすることができる。
したがって、パターンとブラシの位置を精度良く組み立
てることができる。

【００２３】

【発明の効果】以上のように、請求項１の情報設定装置
によれば、マニュアル操作により情報を設定する情報設
定部材（２）と、情報設定部材（２）により設定された
情報を表示する情報表示部材（１０）と、情報設定部材
（２）と電気的に接続する第１パターン（８ａ）を第１
の面に有し、情報表示部材（１０）と電気的に接続する
第２パターン（８ｂ）を第２の面に有する電気基板
（８）とを具備する。これにより、効率良く電気基板
（８）を利用でき、かつ専用のパターン基板を必要とし
ないため、スペース効率に優れ、カメラの小型化を達成
することが可能となる。

【００２４】また、請求項３の情報設定装置によれば、
情報設定部材（２）がクリック機構を有し、クリック機
構は、情報設定部材（２）を挟んで第１パターン（８
ａ）とは反対側に配置されるようにしている。これによ
り、クリック機構のための特別なスペースを必要とせ
ず、しかも外部液晶の大きさを損なわず、カメラの小型
化を達成することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による情報設定装置の一実施形態を示す
斜視図である。

【図２】本発明による情報設定装置の一実施形態を示す
断面図である。

【図３】本発明による情報設定装置の一実施形態を示す
正面図である。

【図４】本発明による情報設定装置の一実施形態を示す
正面図である。

【図５】本発明による情報設定装置の一実施形態を示す
正面図および断面である。

【図６】本発明による情報設定装置の一実施形態を示す
斜視図である。

【図７】従来の情報設定装置の一例を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ボディ１ｂ入れ子部２ダイヤル２ａクリック溝２ｂボス部２ｃ溝３ダイヤル回転軸４ネジ５クリックバネ６クリックボール７接点部材８電気基板８ａパターン８ｂパターン８ｃ第１位置決め穴８ｄ第２位置決め穴９外部液晶枠９ｃボス１０外部液晶１０ａビス１１導電ゴム１２押さえ枠１３ビス１４防滴リング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】マニュアル操作により情報を設定する情報
設定部材と、該情報設定部材により設定された情報を表示する情報表
示部材と、前記情報設定部材と電気的に接続する第１パターンを第
１の面に有し、前記情報表示部材と電気的に接続する第
２パターンを第２の面に有する電気基板とを具備する情
報設定装置。
【請求項２】前記情報設定部材に対する前記情報表示部
材の取り付け位置を決定する第１の位置決め穴と、前記
情報表示部材の取り付け位置を決定する第２の位置決め
穴とが、前記電気基板に形成されていることを特徴とす
る請求項１に記載の情報設定装置。
【請求項３】前記情報設定部材がクリック機構を有し、該クリック機構は、前記情報設定部材を挟んで第１パタ
ーンとは反対側に配置されることを特徴とする請求項１
に記載の情報設定装置。
【請求項４】前記情報設定部材が回転ダイヤルであり、
１の第１の前記位置決め穴が回転ダイヤルの中心部に配
置されることを特徴とする請求項２に記載の情報設定装
置。
【請求項５】前記情報表示部材が矩形であり、２の前記
第２の位置決め穴が前記情報表示部材の略対角線位置に
配置されることを特徴とする請求項２に記載の情報設定
装置。
【請求項６】前記クリック機構は、少なくともその一部
がカメラの裏蓋とボディの入れ子部分の高さより下側に
位置することを特徴とする請求項３に記載の情報設定装
置。