JP2002116369A - 自動焦点制御装置 - Google Patents

自動焦点制御装置

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JP2002116369A
JP2002116369A JP2000306606A JP2000306606A JP2002116369A JP 2002116369 A JP2002116369 A JP 2002116369A JP 2000306606 A JP2000306606 A JP 2000306606A JP 2000306606 A JP2000306606 A JP 2000306606A JP 2002116369 A JP2002116369 A JP 2002116369A
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focusing
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JP2000306606A
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Masaru Oikawa
賢 及川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で高精度および高確度なワンショット合
焦動作を実現する自動焦点制御装置を提供すること。 【解決手段】 焦点レンズの位置を移動制御する焦点レ
ンズ制御部7と、撮像された画像データのDCT変換を
行なうDPSコア44と、DCT係数の平均値を波数毎
に求めて波数昇順に整列させ、DCT係数の平均値列か
ら局所最小値をもつ波数を探索し、当該波数を合焦指標
値として合焦位置を決定し、その合焦位置を基に焦点レ
ンズ制御部7を制御するCPU6と、を備え、撮像フレ
ームを少なくとも2つ以上に分割して配置されたAFエ
リアを有し、CPU6は、AFエリア毎の合焦指標値を
算出し、AFエリアを2つ以上のAFエリア群(クラス
タ)に分け、AFエリア毎の合焦指標値をクラスタ毎の
別の合焦指標値に変換し、クラスタ毎の合焦指標値の配
置パターンから合焦位置を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動焦点制御装置
に関し、より詳細には、ビデオカメラやスチルビデオカ
メラなど、撮像素子を用いた画像入力装置に利用される
自動焦点制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動焦点制御装置における合焦位
置決定方式としては、赤外線や超音波を用いたアクティ
ブAF方式、外光パッシブや山登りサーボなどのパッシ
ブAF方式が知られている。特に、デジタルスチルカメ
ラなどにおいては、特別な測距部品を必要としないパッ
シブAF方式が多く採用されている。このようなパッシ
ブAF方式においては、近時ワンショットで合焦位置を
検出するものとして、たとえば特開平6−181532
号公報の「電子カメラの合焦位置検出装置」に開示され
ている。
【0003】上記電子カメラの合焦位置検出装置は、復
元フィルタを用いてワンショットで合焦位置を検出する
ものである。具体的には、合焦位置検出は、光学撮像系
の点像分布関数またはそれを変換処理して得られる関数
を焦点位置およびその前後のレンズ位置で複数点求めて
記憶した特性値記憶手段と、1画面分またはその一部の
撮像データを上記特性値によって複数点のレンズ位置毎
に画像を復元する画像復元手段と、画像復元された画像
データからレンズ位置毎の合焦位置の評価値を求め各評
価値を比較して合焦位置を推測する合焦位置推測手段
と、を備えている。このように、あらかじめレンズ位置
毎に求められた光学系の特性値と撮像データとを比較す
ることにより、ワンショットで合焦位置を推測すること
ができ、より速くかつより正確にAF動作を行えるよう
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示されるように従来の画像復元を用いたワンショットA
Fでは、多数の復元フィルタを用意しなければならない
ため、AF精度を向上させるにはフィルタデータを格納
するメモリ容量の規模を増大する必要が生じ、いわゆる
メモリ容量とAF精度とのトレードオフの問題があっ
た。また、復元フィルタの数だけ復元処理を行なう必要
があるので、演算量が大きくなる、すなわちAF合焦速
度が遅くなるという問題点があった。さらに、撮影者が
焦点を合わせようとしている被写体と自動焦点制御装置
が合わせた被写体が正確に一致するかという合焦確度に
対して考慮されていないため、的確に被写体に合焦させ
ることができないという問題点があった。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、高速で高精度および高確度なワンショット合焦動
作を実現する自動焦点制御装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる自動焦点制御装置にあっては、
光軸上における焦点レンズの位置を移動制御する焦点レ
ンズ制御手段と、前記焦点レンズの移動位置で撮像され
た画像データに対してDCT変換を行なうDCT変換手
段と、前記DCT変換手段で変換された画像データのD
CT係数の平均値を波数毎に求めて波数昇順に整列さ
せ、当該整列されたDCT係数の平均値列から局所最小
値をもつ波数を探索し、当該波数を合焦指標値として合
焦位置を決定し、前記合焦位置にしたがって前記焦点レ
ンズ制御手段を制御する制御手段と、を備えた自動焦点
制御装置であって、撮像フレームを少なくとも2つ以上
の所定領域に分割して割り当てられたAFエリアを有
し、前記制御手段は、前記AFエリア毎の合焦指標値を
算出し、前記AFエリアを少なくとも2つ以上のAFエ
リア群で構成されるクラスタに分け、前記AFエリア毎
の合焦指標値を前記クラスタ毎の別の合焦指標値に変換
し、前記クラスタ毎の合焦指標値の配置パターンから合
焦位置を決定するものである。
【0007】この発明によれば、DCTワンショットA
Fを行なう自動焦点制御装置において、少なくとも2つ
以上のAFエリアと、各AFエリア毎の合焦指標値(デ
フォーカスパラメータ)を算出し、各AFエリアを少な
くとも2つ以上のAFエリア群(クラスタ)に分け、各
AFエリア毎に算出された合焦指標値をクラスタ毎の別
の合焦指標値に変換し、クラスタ毎の合焦指標値のパタ
ーンを分析し、その分析結果に基づいて被写体と目され
る合焦位置に焦点レンズを駆動して合焦動作を行なう。
【0008】また、請求項2にかかる自動焦点制御装置
にあっては、前記制御手段は、前記AFエリア毎の合焦
指標値を算出する際に、自動露出または白バランス制御
からの情報にしたがって前記合焦指標値を算出するAF
エリアを限定し、当該限定されたAFエリアの中から合
焦すべきAFエリアを設定するものである。
【0009】この発明によれば、DCTワンショットA
Fを行なう自動焦点制御装置において、少なくとも2つ
以上のAFエリアと、各AFエリア毎の合焦指標値(デ
フォーカスパラメータ)を算出する際に、AEまたはA
WBからの情報を参照し、その参照した情報にしたがっ
て合焦指標値を算出するAFエリアを限定し、該限定さ
れたAFエリアの中から合焦することにより、たとえば
照明灯などの高輝度物体に影響される領域を合焦から外
して合焦指標値の算出をスキップする。
【0010】また、請求項2にかかる自動焦点制御装置
にあっては、さらに、少なくとも、撮影する1つ前に合
焦された合焦AFエリアを記憶する合焦エリア記憶手段
と、前記合焦エリア記憶手段に記憶された撮影直前の合
焦AFエリアを表示する表示手段と、を備え、前記制御
手段は、撮影動作に先立って前記合焦エリア記憶手段に
記憶された合焦AFエリアを前記表示手段に表示し、撮
影者が半レリーズ動作をせずにレリーズした場合、前記
表示手段に表示された合焦AFエリアで合焦し、撮影者
が半レリーズ動作を行なった場合、合焦すべきAFエリ
アに再設定するものである。
【0011】この発明によれば、撮影直前(過去1回)
の合焦AFエリアを記憶し、その位置を表示手段に表示
し、撮影者が半レリーズ動作を行わずにレリーズした場
合、上記表示されたAFエリアで合焦し、撮影者が半レ
リーズ動作を行なった場合、合焦すべきAFエリアを改
めて設定し直すことにより、被写体の位置が変化した場
合に対応することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる自動焦点制
御装置の好適な実施の形態について添付図面を参照し、
詳細に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定
されるものではない。また、この実施の形態ではデジタ
ルスチルカメラを例にとって説明するが、この他、撮像
素子を用いたデジタルビデオカメラ、検査システムや認
識システムなどにも適用できるものである。
【0013】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態にかかる自動焦点制御装置を適用したデジタルスチ
ルカメラの構成を示すブロック図である。このデジタル
スチルカメラは、大きくは、被写体像をCCDに結像す
るレンズ系1と、絞り2と、被写体像に応じた画像デー
タを出力するフロントエンド部3と、画像データの各種
データ処理を行なうイメージプリプロセッサ(Imag
e Pre−Processor、以下IPPという)
部4と、CPUI/F5と、デジタルカメラの各部の動
作を制御するCPU6と、レンズ系1を駆動制御する焦
点レンズ制御部7と、絞り2の絞り値(F値)を制御す
る絞り制御部8と、合焦されたAFエリアを記憶してお
くための合焦AFエリア記憶部9と、液晶表示を用い、
撮像情報を表示するモニタ10と、を備えている。
【0014】レンズ系1は、撮像レンズと焦点レンズを
備える。フロントエンド部3は、レンズ系1により結像
された被写体像をアナログの画像信号に変換し出力する
CCD(Charge Coupled Devic
e)31と、CCD31から入力されるアナログの画像
信号に含まれるノイズの除去やゲイン調整などの処理を
行なう信号処理部32と、信号処理部32を介してCC
D31から入力されるアナログの画像信号をデジタル画
像信号に変換し、IPP部4に出力するA/D変換部3
3と、を備える。
【0015】IPP部4は、フロントエンド部3から入
力されるデジタル画像信号を、R(赤),G(緑),B
(青)の各成分(RGBデジタル画像信号)に分離する
RGB分離部41と、RGB分離部41で分離されたR
GBデジタル画像信号の各色成分のデジタル信号をYU
V信号(輝度信号および色差信号)に変換し、DSP
(Digital Signal Processor)コアに出力するYUV変
換部43と、変換されたYUV信号に対し、DCT(Di
screte Cosine Transform :離散コサイン変換)により
周波数分布を求めるDSPコア44と、RGBデジタル
画像信号からAWB(Auto White Balance)のための評
価値を生成するAWB評価部45と、YUV信号のY信
号からAE(Auto Exposure )のための評価値を生成す
るAE評価部46と、を備える。
【0016】CPU6は、上述したようにデジタルスチ
ルカメラの各部の動作の制御を統括的に行なうものであ
る。たとえば、CPU6は入力されるDCT成分に基づ
いて、ワンショットAF評価値(合焦指標値)を算出
し、ワンショットAF制御を行なう。また、山登りサー
ボ法併用の場合は、入力されるDCT成分に基づいて高
周波数成分積算値を算出し、山登りサーボ法にしたがっ
たAF制御を行なう。また、CPU6は、AWB制御や
AE制御なども行なう。なお、DSPコア44は画像圧
縮(たとえば、JPEG(Joint Photographic Experts
Group)アルゴリズムを用いる)のエンジンも兼ねてい
る。
【0017】つぎに、以上のように構成されたデジタル
スチルカメラにおけるワンショットAFの基本動作につ
いて説明する。図2は、ワンショットAFの基本動作を
示すフローチャートである。図3は、ワンショットAF
の基本動作を説明図である。以下、この図2および図3
にしたがって説明する。
【0018】まず、現在の焦点レンズ位置(A位置)に
おいて撮影し、画像の取り込みを行なう(ステップS
1)。ここでは、画像フレームとして1280×102
4画素の画素数としている。CCD31からA/D変換
部33を通じて得られたRGBデジタル画像信号は、画
像処理を行なうIPP部4に入力される。IPP部4で
は、まず、YUV変換部43により、輝度信号と色差信
号に変換された後、DSPコア44によってDCT変換
される(ステップS2)。すなわち、空間成分(空間分
布関数)から周波数成分(周波数分布関数)に変換され
る。ただし、画像フレームは1280×1024画素で
あるが、AF処理時にはAFエリアである256×25
6画素分しかDCT変換されない。変換されたDCT成
分は、CPUI/F5を介してCPU6に出力される。
【0019】ここで、CPU6は、図3(a)に示すよ
うな、まず、合焦の方向Aを検出するため、高周波成分
積算値Spc_Aを算出する(ステップS3)。なお、
この実施の形態では先のDCT変換係数を利用する。た
とえば、下記数1にしたがった特性値を用いる。
【0020】
【数1】
【0021】ただし、k,lは2次元DCTにおける水
平周波数および垂直周波数である。なお、合焦方向の検
出に256×256画素のDCTワンショットAFエリ
アをそのまま使用しているが、高速化のためにさらにサ
ンプリングし、128×128画素や64×64画素に
して使用してもよい。また、高周波成分として、DCT
変換係数の代わりにデジタルフィルタなどの方法を用い
てもよい。
【0022】続いて、焦点レンズをわずかにB位置に動
かし(ステップS4)、再び、現在の焦点レンズ位置
(B位置)において撮影し、画像の取り込みを行ない
(ステップS5)、DCT変換する(ステップS6)。
ここで、先の動作と同様に特定の周波数成分積算値Sp
c_Bを算出する(ステップS7)。さらに、これら2
点(A,B)の高周波成分積算値を比較し、合焦方向を
検出する(ステップS8)。
【0023】すなわち、合焦点に近づいていれば、 Spc_B≧Spc_A ・・・(式3) となるが、合焦点から遠ざかると、 Spc_B≦Spc_A ・・・(式4) となる。この実施の形態では、(式4)の関係となって
いるので、合焦点から遠ざかる方向(A→B)に焦点レ
ンズを動かしたことになる。よって、合焦方向はB→A
となる。
【0024】一方、2回目の焦点レンズ位置で取り込ま
れ、DCT変換された画像については、波数μ毎のDC
T成分の平均値(以下、平均エネルギーという)で表さ
れるワンショットAF評価値を求め、波数昇順に整列さ
せる(ステップS9)。なお、波数μは、(式2)で定
義される。また、同一のμ(整数)における平均エネル
ギーは、下記(式5)で定義される。ただし、(式5)
におけるNmは同一のμをもつ要素数、X(k,l)は
(k,l)におけるDCT係数である。
【0025】
【数2】
【0026】図3(b)は、波数昇順に整列された平均
エネルギーの例を示している。そして、整列されたDC
T成分の平均エネルギーから最初の局所最小値をもつ波
数(これを第1局所最小値波数という)を探索する(ス
テップS10)。さらに、探索された波数をデフォーカ
スパラメータ、すなわち、合焦指標値として決定する。
この合焦指標値にしたがって対応する焦点レンズの位
置、すなわち、合焦位置が特定される。CPU6は、焦
点レンズ制御部7に対し、焦点レンズを合焦位置までの
駆動を指示する制御データを出力し、これに応じて焦点
レンズ制御部7が焦点レンズを合焦位置まで駆動する
(ステップS11)。
【0027】つぎに、これまで説明してきた構成および
動作に基づき、この実施の形態1の特徴となる動作例に
ついて説明する。図4は、本発明の実施の形態1にかか
る合焦エリアを決定するためのクラスタ分けに関する説
明図である。この図4では、1280×1024画素の
画像フレーム100を、256×256画素のAFエリ
ア110を5×4エリア(エリア11〜エリア15,エ
リア21〜エリア25,エリア31〜エリア35,エリ
ア41〜エリア45)に重複しないように配置し、各A
Fエリア110(エリア11〜エリア15,エリア21
〜エリア25,エリア31〜エリア35,エリア41〜
エリア45)毎に上述したワンショットAFを用い、合
焦指標値を算出する例について示している。
【0028】(a)は被写体例を、(b)はAFエリア
110毎の合焦指標値の例である。この例の場合、
(c),(d)に示すように4つのAFエリア群、すな
わち、クラスタ1〜4を設定している。そして、このク
ラスタ1〜4毎の合焦指標値(クラスタ内に含まれるA
Fエリアの合焦指標値の平均値)を図示している。な
お、図4における、符号120はクラスタ1(合焦指標
値=115)、符号130はクラスタ2(合焦指標値=
68)、符号140はクラスタ3(合焦指標値=4
7)、符号150はクラスタ4(合焦指標値=101)
である。
【0029】まず、クラスタ1とクラスタ2に注目して
解析を行なう。このパターンは、撮像に空を含んだパタ
ーンである可能性を評価するものである。すなわち、撮
像に空を含む場合、クラスタ1に位置する場合が多いた
め、クラスタ2との合焦指標値を比較し、その可能性を
評価する。もし、評価の結果、空を含むパターンである
確率が高いとすれば、そのときが空、すなわち、クラス
タ1に被写体が存在する確率は少ない。そこで、クラス
タ1とクラスタ2との合焦指標値を比較すると、40ポ
イント以上離れている。これは、撮像が空を含んだパタ
ーンである可能性が高いことを示唆している。したがっ
て、被写体はクラスタ2に存在する可能性が高いと判断
する。
【0030】続いて、クラスタ3とクラスタ4に注目し
て解析を行なう。このパターンは、中央に固まったブロ
ックとその周囲のブロックというようなパターンであ
る。これは、ポートレートやマクロ撮影などによく見ら
れるパターンであり、このようなパターンでは中央に固
まったブロックに被写体が存在する場合が多い。そこ
で、クラスタ3とクラスタ4のとの合焦指標値を比較す
ると、40ポイント以上離れている。これは、ポートレ
ートやマクロ撮影のパターンであること高いことを示唆
している。したがって、被写体はクラスタ3に存在する
可能性が高いと判断する。
【0031】すなわち、少なくとも2つ以上のAFエリ
ア110を配置し、CPU6はAFエリア110それぞ
れの合焦指標値を算出する。さらに、AFエリア110
を少なくとも2つ以上のAFエリア群で構成されるクラ
スタに分け、AFエリア110毎に算出された合焦指標
値をクラスタ毎の別の合焦指標値に変換し、クラスタ毎
の合焦指標値の配置パターンを分析し、この分析結果に
したがって適当と注目される合焦指標値に焦点レンズ制
御部7を介して焦点レンズを駆動して被写体に合焦させ
る。このように、AFエリア110のうちエリア33に
被写体が存在すると推測し、そのエリア33の合焦指標
値をもとに合焦動作を実行することにより、的確に被写
体に合焦することができる。
【0032】(実施の形態2)この実施の形態2の装置
構成は前述した図1と同一のデジタルスチルカメラを用
いる。また、その基本動作も実施の形態1と同様であ
る。したがって、構成および基本動作については省略す
る。
【0033】図5は、本発明の実施の形態2にかかる合
焦エリアを決定するためのAE情報参照とクラスタ分け
に関する説明図である。ここでは、前述と同様に、12
80×1024画素の画像フレーム100を、256×
256画素のAFエリア110を5×4エリア(エリア
11〜エリア15,エリア21〜エリア25,エリア3
1〜エリア35,エリア41〜エリア45)に重複しな
いように配置し、各AFエリア110(エリア11〜エ
リア15,エリア21〜エリア25,エリア31〜エリ
ア35,エリア41〜エリア45)毎に上述したワンシ
ョットAFを用い、合焦指標値を算出する例について示
している。一方、AEについてもAFと同様の割り当て
を行っており、輝度算出値などの露出指標値を算出して
いる。なお、AFエリアとAEエリアの配置は、必ずし
も同一パターンであったり、1対1対応のエリア割り当
てである必要はない。
【0034】まず、デジタルスチルカメラなどでは、撮
影の際、最初にAE(自動露出)を行ない、AF(オー
トフォーカス)、AWB(ホワイトバランス制御)が適
切な動作として行えるように、適当な露出を設定する。
このときAEでは、画像フレーム100内の高輝度物体
を検出し、その部分の輝度積算値データを露出決定に使
用せず、除くことがある。これは、その高輝度物体のデ
ータに引っ張られるため、全体として暗い画像になって
しまうためである。
【0035】このAF情報をDCTワンショットAFで
参照し、合焦に利用する方法を図5を用いて説明する。
図5における(a)は被写体例を、(c)はAEにより
高輝度エリア160の検出状況を示したものである。画
像フレーム100中の高輝度物体200(この場合、照
明灯)により、エリア11,12,21,22が高輝度
エリア160として検出される。AEでは、この高輝度
エリア160として検出された領域を除外して露出を決
定するが、AFにおいてもこの情報を参照し、この高輝
度エリア160に被写体が位置する確率が低いと判断
し、この領域についての合焦指標値の算出を図5(b)
に示すように行わない。したがって、これまでのよう
に、全AFエリアについての合焦指標値を算出する必要
がなくなり、より高速な合焦動作が実現する。
【0036】さらに、実施の形態1と同様に、図5
(d)に示すように、2つのAFエリア群、すなわち、
クラスタを設定する。そして、このクラスタ毎の合焦指
標値(クラスタ内に含まれるAFエリアの合焦指標値の
平均値)を図示している。ただし、前述のとおりクラス
タの高輝度エリア160にかかる部分は除外して算出す
る。
【0037】このクラスタパターンは、前述したように
中央に固まったブロックとその周囲のブロックというよ
うなパターンである。これは、ポートレートやマクロ撮
影などによく見られるパターンであり、このようなパタ
ーンでは中央に固まったブロックに被写体が存在する場
合が多い。そこで、クラスタ3とクラスタ4との合焦指
標値を比較すると、40ポイント以上離れている。これ
は、ポートレートやマクロ撮影のパターンであることが
高いことを示唆している。したがって、被写体はクラス
タ4に存在する可能性が高いと判断する。このような判
断を行なうことにより、エリア33に被写体が存在する
と推測し、そのAFエリアの合焦指標値をもとに合焦動
作を行なう。
【0038】ところで、上述した例は、AEによる高輝
度検出を利用した例であるが、実施の形態1で合焦指標
値による空の検出を行なっていたのを、AEの輝度情報
による空の検出やAWBの色情報による空の検出を行な
っている場合、この情報を参照し空として検出された領
域については、合焦指標値の算出をスキップする方法も
容易に考えられる。
【0039】(実施の形態3)この実施の形態3の装置
構成は前述した図1と同一のデジタルスチルカメラを用
いる。また、そのワンショットAFの基本動作、ハード
ウェア構成、クラスタを利用した合焦動作などは実施の
形態1および実施の形態2と同様である。したがって、
構成および基本動作については省略する。
【0040】図6は、本発明の実施の形態3にかかる合
焦エリアの変更の可否を説明するための図である。この
例では、直前(過去1回)の合焦エリアを記憶してお
り、その位置をデジタルスチルカメラのモニタ(液晶表
示部:不図示)に表示する。すなわち、図6(a)は直
前の撮像について表したものであり、エリア24に合焦
したことを示している。そして、現在の撮像において
は、被写体が(b)の蝶または(c)の人物に変わり、
撮影しようとしているものである。
【0041】図6(b)の場合の撮影においては、直前
のままのAFエリアの合焦位置でよいため、撮影者はそ
のままの状態でレリーズする。これによって、デジタル
スチルカメラでは、エリア24についてのみ合焦指標値
を算出して合焦させ、撮像される。
【0042】しかし、図6(c)の場合の撮像において
は、表示される合焦エリアと被写体が一致せず、ずれて
いるため、撮影者は合焦エリアを適正なものとするため
半レリーズする。これによって、デジタルスチルカメラ
では、合焦すべきエリアを決定するためのプロセスを起
動させる。すなわち、実施の形態1または実施の形態2
で説明した方法をとることにより、図6(d)に示すよ
うに、最終的にエリア23が合焦すべきエリアとして決
定され、このAFエリア(エリア23)が示す合焦指標
値にしたがって合焦され、撮像される。
【0043】なお、画像フレームやAFエリアのサイ
ズ、形状、配置、クラスタのパターンなどはこの実施の
形態に限定されるものではない。すなわち、発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる自
動焦点制御装置(請求項1)によれば、DCTワンショ
ットAFを行なう自動焦点制御装置において、少なくと
も2つ以上のAFエリアと、各AFエリア毎の合焦指標
値(デフォーカスパラメータ)を算出し、各AFエリア
を少なくとも2つ以上のAFエリア群(クラスタ)に分
け、各AFエリア毎に算出された合焦指標値をクラスタ
毎の別の合焦指標値に変換し、クラスタ毎の合焦指標値
による撮影パターンを推測し、その推測された被写体の
合焦位置に焦点レンズを駆動して合焦動作を行なうた
め、合焦確度が高くなり、被写体に対する的確な合焦を
行なうことができる。
【0045】また、本発明にかかる自動焦点制御装置
(請求項2)によれば、請求項1に記載のDCTワンシ
ョットAFを行なう自動焦点制御装置において、少なく
とも2つ以上のAFエリアと、各AFエリア毎の合焦指
標値(デフォーカスパラメータ)を算出する際に、AE
またはAWBからの情報を参照し、その参照した情報に
したがって合焦指標値を算出するAFエリアを限定し、
該限定されたAFエリアの中から合焦することにより、
たとえば照明灯などの高輝度物体に影響される領域を合
焦から外して合焦指標値の算出をスキップする、いわゆ
る不要な領域の処理を除外するため、請求項1に対しさ
らに高速で的確な合焦を行なうことができる。
【0046】また、本発明にかかる自動焦点制御装置
(請求項3)によれば、請求項1または2に記載のDC
TワンショットAFを行なう自動焦点制御装置におい
て、撮影直前(過去1回)の合焦AFエリアを記憶し、
その位置を表示手段に表示し、撮影者が半レリーズ動作
を行わずにレリーズした場合、上記表示されたAFエリ
アで合焦し、撮影者が半レリーズ動作を行なった場合、
合焦すべきAFエリアを改めて設定し直すため、被写体
の位置が変化した場合に高速で的確な合焦動作が実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる自動焦点制御装置
を適用したデジタルスチルカメラの構成を示すブロック
図である。
【図2】ワンショットAFの基本動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】ワンショットAFの基本動作を説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかる合焦エリアを決
定するためのクラスタ分けに関する説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2にかかる合焦エリアを決
定するためのAE情報参照とクラスタ分けに関する説明
図である。
【図6】本発明の実施の形態3にかかる合焦エリアの変
更の可否を説明するための図である。
【符号の説明】
1 レンズ系 3 フロントエンド部 4 IPP部 6 CPU 7 焦点レンズ制御部 9 合焦AFエリア記憶部 10 モニタ 31 CCD 44 DSPコア 46 AE評価部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 G03B 3/00 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸上における焦点レンズの位置を移動
    制御する焦点レンズ制御手段と、 前記焦点レンズの移動位置で撮像された画像データに対
    してDCT変換を行なうDCT変換手段と、 前記DCT変換手段で変換された画像データのDCT係
    数の平均値を波数毎に求めて波数昇順に整列させ、当該
    整列されたDCT係数の平均値列から局所最小値をもつ
    波数を探索し、当該波数を合焦指標値として合焦位置を
    決定し、前記合焦位置にしたがって前記焦点レンズ制御
    手段を制御する制御手段と、 を備えた自動焦点制御装置であって、 撮像フレームを少なくとも2つ以上の所定領域に分割し
    て割り当てられたAFエリアを有し、 前記制御手段は、 前記AFエリア毎の合焦指標値を算出し、前記AFエリ
    アを少なくとも2つ以上のAFエリア群で構成されるク
    ラスタに分け、前記AFエリア毎の合焦指標値を前記ク
    ラスタ毎の別の合焦指標値に変換し、前記クラスタ毎の
    合焦指標値の配置パターンから合焦位置を決定すること
    を特徴とする自動焦点制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記AFエリア毎の合
    焦指標値を算出する際に、自動露出または白バランス制
    御からの情報にしたがって前記合焦指標値を算出するA
    Fエリアを限定し、当該限定されたAFエリアの中から
    合焦すべきAFエリアを設定することを特徴とする請求
    項1に記載の自動焦点制御装置。
  3. 【請求項3】 さらに、 少なくとも、撮影する1つ前に合焦された合焦AFエリ
    アを記憶する合焦エリア記憶手段と、 前記合焦エリア記憶手段に記憶された撮影直前の合焦A
    Fエリアを表示する表示手段と、 を備え、 前記制御手段は、撮影動作に先立って前記合焦エリア記
    憶手段に記憶された合焦AFエリアを前記表示手段に表
    示し、撮影者が半レリーズ動作をせずにレリーズした場
    合、前記表示手段に表示された合焦AFエリアで合焦
    し、撮影者が半レリーズ動作を行なった場合、合焦すべ
    きAFエリアに再設定することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の自動焦点制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102759788A (zh) * 2011-04-26 2012-10-31 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 表面多点对焦系统及方法
JP2017118579A (ja) * 2013-02-27 2017-06-29 株式会社ニコン 撮像素子および電子機器

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