JP2002116317A - カラーフィルタおよびその製造方法 - Google Patents

カラーフィルタおよびその製造方法

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JP2002116317A
JP2002116317A JP2000308958A JP2000308958A JP2002116317A JP 2002116317 A JP2002116317 A JP 2002116317A JP 2000308958 A JP2000308958 A JP 2000308958A JP 2000308958 A JP2000308958 A JP 2000308958A JP 2002116317 A JP2002116317 A JP 2002116317A
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layer
coating composition
cured
color filter
substrate
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JP2000308958A
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English (en)
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Toshihiko Higuchi
俊彦 樋口
Satoshi Kondo
聡 近藤
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐擦傷性、耐薬品性、表面平滑性、透明電極
との密着性などに優れたオーバーコート層を有するカラ
ーフィルタの提供。 【解決手段】 カラーフィルタ11において、基板13
の一方の面に形成された着色層15の表面に、活性エネ
ルギ線硬化性の重合性官能基を2個以上有する多官能性
化合物を含有する被覆組成物(A)の硬化物層16とポ
リシラザンを含有する被覆組成物(B)の硬化物層17
からなるオーバーコート層12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐擦傷性、耐薬品
性、表面平滑性、透明電極との密着性などに優れたオー
バーコート層を有するカラーフィルタおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタは、液晶ディスプレー、
エレクトロルミネッセンスディスプレーなどの各種表示
装置や固体撮像素子に設けられ、反射率低減、色合成あ
るいは色分解などの機能を付与する。
【0003】通常、カラーフィルタは、透明基板上にR
GB層からなる着色層を備え、この上にオーバーコート
層が積層されており、液晶ディスプレーおよびエレクト
ロルミネッセンスディスプレーの場合にはさらにその上
に透明電極が積層された構造を有している。
【0004】液晶ディスプレーの場合には着色層と共に
ブラックマトリックスを備えており、各色の着色層R、
G、Bのそれぞれの画素に対応する部分の液晶層の光透
過率を制御することによりカラー画像が得られる。
【0005】エレクトロルミネッセンスディスプレーの
場合には各色の着色層R、G、Bのそれぞれの画素に対
応する部分の白色有機発光素子から発光する白色発光を
制御することによりカラー画像が得られる。また、上記
R、G、B着色層の替わりに色変換機能を有する色素を
含有した着色層を用い、白色有機発光素子の替わりに青
色有機発光素子を用いても同様にカラー画像が得られる
(特開平3−152897号公報)。
【0006】固体撮像素子の場合には、基板として受光
部が形成されたシリコン基板が用いられており、オーバ
ーコート層上には透明電極の替わりに通常オンチップレ
ンズが形成されている。
【0007】オーバーコート層に求められる特性は、耐
熱性、耐薬品性、平滑性、透明性、耐擦傷性、塗工性、
透明電極基板であるITO膜との密着性などである。
【0008】オーバーコート層を形成するオーバーコー
ト剤としては、従来アクリル系、ウレタン系、エポキシ
系などの有機系樹脂やシリカ系無機コート剤などが用い
られてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有機系
樹脂は耐薬品性、耐擦傷性やITO膜との密着性が不充
分であり、無機系コート剤は、厚膜化が困難であり平滑
性が不十分であるという問題点があった。
【0010】したがって、本発明は耐薬品性、耐擦傷
性、およびITO膜との密着性に優れ、かつ厚膜化が容
易で平滑性に優れたオーバーコート層を有するカラーフ
ィルタおよびその製造方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のカラーフィルタは、基板と該基板上に形成
されたオーバーコート層の間に着色層が規則的に配置さ
れたカラーフィルタにおいて、前記オーバーコート層が
2層以上の透明硬化物層からなり、この透明硬化物層の
うち外層に接する内層が活性エネルギ線硬化性の重合性
官能基を2個以上有する多官能性化合物(a)を含有す
る被覆組成物(A)の硬化物層であり、外層がポリシラ
ザンを含有する被覆組成物(B)の硬化物層であること
を特徴とする。
【0012】また、本発明のカラーフィルタの製造方法
は、基板と該基板上に形成されたオーバーコート層の間
に着色層が規則的に配置されたカラーフィルタの製造方
法において、前記着色層の表面に活性エネルギ線硬化性
の重合性官能基を2個以上有する多官能性化合物(a)
を含有する被覆組成物(A)の未硬化物層、部分硬化物
層または硬化物層を形成し、この表面にポリシラザンを
含有する被覆組成物(B)の未硬化物層または部分硬化
物層を形成し、被覆組成物(A)の層が硬化物層である
場合は被覆組成物(B)の層を硬化させ、被覆組成物
(A)の層が未硬化物層または部分硬化物層である場合
は被覆組成物(A)および被覆組成物(B)の層を任意
の順でまたは同時に硬化させることを特徴とする。
【0013】本発明によれば、耐薬品性、耐擦傷性、お
よびITO膜との密着性に優れ、かつ厚膜化が容易で平
滑性に優れたオーバーコート層を有するカラーフィルタ
を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタは液晶デ
ィスプレー、エレクトロルミネッセンスディスプレーな
どの各種表示装置や固体撮像素子に設けられ、反射率低
減、色合成あるいは色分解などの機能を付与する全ての
タイプのカラーフィルタを含む。
【0015】本発明のカラーフィルタは、着色層の表面
に、外層に接する内層である活性エネルギ線硬化性の重
合性官能基を2個以上有する多官能性化合物を含有する
被覆組成物(A)の硬化物層と、外層であるポリシラザ
ンを含有する被覆組成物(B)の硬化物層との2層以上
の透明硬化物層からなるオーバーコート層を有する。内
層は種類の異なる2層以上の透明硬化物からなっていて
もよい。
【0016】また、着色層と内層との間には、他の合成
樹脂、たとえば、熱可塑性アクリル樹脂などの熱可塑性
樹脂の層や接着剤層からなる第3の層が存在していても
よい。この第3の層は、内層と着色層の両者に対して充
分な密着性を有することが好ましい。通常、オーバーコ
ート層は内層と外層の2層からなるのが好ましい。
【0017】まず、被覆組成物(A)について説明す
る。なお、以下の説明において、活性エネルギ線硬化性
の重合性官能基を2個以上有する多官能性化合物(a)
は単に多官能性化合物(a)という。また、アクリロイ
ル基およびメタクリロイル基を総称して(メタ)アクリ
ロイル基といい、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリレートなどの表現も同
様とする。
【0018】被覆組成物(A)に含まれる多官能性化合
物(a)としては、特開平11−240103号公報段
落番号0016〜0020、0023〜0047に記載
された化合物が好ましく挙げられる。
【0019】好ましい多官能性化合物(a)としては、
(メタ)アクリロイル基から選ばれる1種以上の重合性
官能基を2個以上(2〜50個が好ましく、より好まし
くは3〜30個)有する化合物が挙げられる。その中で
も(メタ)アクリロイルオキシ基を2個以上有する化合
物、すなわち多価アルコールなどの2個以上の水酸基を
有する化合物と(メタ)アクリル酸とのポリエステルが
好ましい。特に、ウレタン結合を有する(メタ)アクリ
ロイル基含有化合物(以下、アクリルウレタンとい
う。)と、ウレタン結合を有しない(メタ)アクリル酸
エステル化合物が好ましい。
【0020】上記アクリルウレタンとしては、ペンタエ
リスリトールやその多量体であるポリペンタエリスリト
ールとポリイソシアネートとヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートの反応生成物であるアクリルウレタ
ン、またはペンタエリスリトールやポリペンタエリスリ
トールの水酸基含有ポリ(メタ)アクリレートと、ポリ
イソシアネートとの反応生成物であるアクリルウレタン
であって、活性エネルギ線硬化性の重合性官能基を3個
以上(より好ましくは4〜20個)有する多官能性化合
物が挙げられる。
【0021】また、ウレタン結合を有しない(メタ)ア
クリル酸エステル化合物としては、ペンタエリスリトー
ル系ポリ(メタ)アクリレート、およびイソシアヌレー
ト系ポリ(メタ)アクリレートが挙げられる。なお、ペ
ンタエリスリトール系ポリ(メタ)アクリレートとは、
ペンタエリスリトールやポリペンタエリスリトールと
(メタ)アクリル酸とのポリエステル(好ましくは活性
エネルギ線硬化性の重合性官能基を4〜20個有す
る。)をいう。また、イソシアヌレート系ポリ(メタ)
アクリレートとは、トリス(ヒドロキシアルキル)イソ
シアヌレート、またはトリス(ヒドロキシアルキル)イ
ソシアヌレート1モルに1〜6モルのカプロラクトンや
アルキレンオキシドを付加して得られる付加物と、(メ
タ)アクリル酸とのポリエステル(好ましくは活性エネ
ルギ線硬化性の重合性官能基を2〜3個有する。)をい
う。
【0022】本発明においては、上記の好ましい多官能
性化合物と、他の活性エネルギ線硬化性の重合性官能基
を2個以上有する多官能性化合物(特に多価アルコール
のポリ(メタ)アクリレート)とを併用してもよい。
【0023】被覆組成物(A)は、上記の多官能性化合
物(a)と共に、活性エネルギ線によって重合しうる重
合性官能基を1個有する単官能性化合物(以下、単に単
官能性化合物という。)を含有してもよい。
【0024】単官能性化合物としては、(メタ)アクリ
ロイル基を有する化合物が好ましく、特にアクリロイル
基を有する化合物が好ましい。また、その他に水酸基、
エポキシ基などの官能基を有していてもよい。
【0025】好ましい単官能性化合物は、(メタ)アク
リル酸エステル、すなわち(メタ)アクリレートであ
り、具体的には、特開平11−240103号公報段落
番号0049に記載されたものが挙げられる。
【0026】単官能性化合物を使用する場合、被覆組成
物(A)における多官能性化合物および単官能性化合物
(以下、これらを活性エネルギ線硬化性成分という。)
との合計に対する該単官能性化合物の割合は、特に限定
されないが、60質量%以下が好ましく、特に30質量
%以下が好ましい。単官能性化合物の割合が多すぎると
被覆組成物(A)の硬化物の硬さが低下し、耐磨耗性が
不充分になる。
【0027】被覆組成物(A)には、上記の基本的成分
以外に下記の溶剤や種々の機能性配合剤を含むことがで
きる。
【0028】被覆組成物(A)において、溶剤は通常必
須の成分であり、活性エネルギ線硬化性成分が特に低粘
度の液体でないかぎり溶剤が使用される。
【0029】溶剤としては、多官能性化合物を硬化性成
分とする被覆組成物に通常使用される溶剤を使用でき、
たとえば炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、ケトン
類、エーテル類、エステル類などが挙げられる。なお、
基材の種類によって適切な溶剤を選択して用いることが
好ましい。具体的には、特開平11−240103号公
報の段落番号0076、0089に記載された溶媒が挙
げられる。本発明においては、エステル類、セロソルブ
類、低級アルコール類が特に好ましい。
【0030】また溶剤の量は、必要とする組成物の粘
度、目的とする硬化物層の厚さ、乾燥条件などにより適
宜変更できる。本発明において、溶剤は、被覆組成物
(A)中の活性エネルギ線硬化性成分に対して質量で1
00倍以下、好ましくは0.1〜50倍用いられる。
【0031】また、被覆組成物(A)は、活性エネルギ
線硬化性成分を効率よく硬化させるために、光重合開始
剤を含むことが好ましい。光重合開始剤としては、公知
のものを使用でき、特に入手容易な市販のものが好まし
い。
【0032】光重合開始剤としては、アリールケトン系
光重合開始剤(たとえば、アセトフェノン類、ベンゾフ
ェノン類、アルキルアミノベンゾフェノン類、ベンジル
類、ベンゾイン類、ベンゾインエーテル類、ベンジルジ
メチルケタール類、ベンゾイルベンゾエート類、α−ア
シロキシムエステル類など)、含イオウ系光重合開始剤
(たとえば、スルフィド類、チオキサントン類など)、
アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤、ジアシルホ
スフィンオキシド系光重合開始剤、その他の光重合開始
剤が挙げられる。具体的には、特開平11−24010
3号公報の段落番号0081〜0085に記載された化
合物が挙げられる。本発明においては、アシルホスフィ
ンオキシド系光重合開始剤が特に好ましい。光重合開始
剤は、複数の種類を併用してもよく、アミン類などの光
増感剤と組み合わせて使用してもよい。
【0033】被覆組成物(A)における光重合開始剤の
量は、活性エネルギ線硬化性成分100質量部に対して
0.01〜20質量部が好ましく、特に0.1〜10質
量部が好ましい。
【0034】機能性配合剤としては、上記の光重合開始
剤以外に、シランカップリング剤などの密着性付与剤、
紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、熱重合防止剤、
レベリング剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止剤、分散剤、
顔料(有機着色顔料、無機顔料)、帯電防止剤、酸、ア
ルカリおよび塩類などから選ばれる硬化触媒などが挙げ
られる。
【0035】紫外線吸収剤としては、合成樹脂用紫外線
吸収剤として通常使用されているようなベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、
サリチル酸系紫外線吸収剤、フェニルトリアジン系紫外
線吸収剤などが好ましい。具体的には、特開平11−2
40103号公報の段落番号0093に記載された化合
物が挙げられる。本発明においては、2−{2−ヒドロ
キシ−5−(2−アクリロイルオキシエチル)フェニ
ル}ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−3−メタク
リロイルオキシプロピル−3−{3−(ベンゾトリアゾ
ール−2−イル)−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフ
ェニル}プロピオネートなどの分子内に光重合性の官能
基を有するものが特に好ましい。
【0036】光安定剤としては、合成樹脂用光安定剤と
して通常使用されているようなヒンダードアミン系光安
定剤が好ましい。具体的には、特開平11−24010
3号公報の段落番号0094に記載された化合物が挙げ
られる。本発明においては、1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジルメタクリレートなどの光重合
性の官能基を有する化合物が特に好ましい。
【0037】酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾールなどのヒンダードフェノール系酸
化防止剤、トリフェニルホスファイトなどのリン系酸化
防止剤などが挙げられる。
【0038】レベリング剤としては、シリコーン樹脂系
レベリング剤、アクリル樹脂系レベリング剤などが挙げ
られる。
【0039】消泡剤としては、ポリジメチルシロキサン
などのシリコーン樹脂系消泡剤などが挙げられる。
【0040】増粘剤としては、ポリメチルメタクリレー
ト系ポリマー、水添ひまし油系化合物、脂肪酸アミド系
化合物などが挙げられる。
【0041】有機着色顔料としては、縮合多環系有機顔
料、フタロシアニン系有機顔料などが挙げられる。
【0042】無機顔料としては、二酸化チタン、酸化コ
バルト、モリブデンレッド、チタンブラックなどが挙げ
られる。
【0043】帯電防止剤としては、ノニオン系帯電防止
剤、カチオン系帯電防止剤、アニオン系帯電防止剤など
が挙げられる。
【0044】硬化触媒としては、酸、アルカリまたは塩
類などから選ばれる硬化触媒が挙げられる。
【0045】次に、被覆組成物(B)について説明す
る。被覆組成物(B)に含まれるポリシラザンとして
は、特開平11−240103号公報段落番号0097
〜0104に記載されたポリシラザンが好ましく挙げら
れる。
【0046】本発明においては、ペルヒドロポリシラザ
ンが好ましく、また、その分子量は、数平均分子量で2
00〜5万が好ましい。数平均分子量が200未満では
焼成しても均一な硬化物が得られにくく、5万超では溶
剤に溶解しにくくなり好ましくない。
【0047】被覆組成物(B)には、ポリシラザン以外
に下記の溶剤や種々の機能性配合剤を含むことができ
る。
【0048】溶剤としては、炭化水素類、ハロゲン化炭
化水素類、エーテル類、エステル類、ケトン類を使用で
きる。具体的には、特開平11−240103号公報段
落番号0106に記載された溶媒が好ましく挙げられ
る。本発明においては、キシレン、ジブチルエーテルが
特に好ましい。
【0049】また、溶剤は、ポリシラザンの溶解度や溶
剤の蒸発速度を調節するために、複数の種類の溶剤を混
合して用いてもよい。
【0050】溶剤の使用量は、採用される塗工方法およ
びポリシラザンの構造や平均分子量などによって異なる
が、固形分濃度で0.5〜80質量%となるように調製
することが好ましい。
【0051】機能性配合剤としては、上記の被覆組成物
(A)で説明した機能性配合剤が好ましく挙げられる。
【0052】次に、被覆組成物(A)および(B)の塗
工、硬化方法について説明する。上記の2種類の被覆組
成物(A)および(B)を、カラーフィルタ基板の着色
層の表面に塗工する方法としては、特に制限されず公知
の方法を採用できる。たとえば、ディップ法、フロート
コート法、スプレー法、バーコート法、グラビアコート
法、ロールコート法、ブレードコート法、エアーナイフ
コート法、スピンコート法、スリットコート法、マイク
ログラビアコート法などの種々の方法を採用できる。本
発明においては、生産性や表面外観の点からスピンコー
ト法が好ましく採用される。
【0053】被覆組成物(A)を硬化させる活性エネル
ギ線としては、特に限定されず、紫外線、電子線やその
他の活性エネルギ線を使用できるが、紫外線が好まし
い。紫外線源としては、キセノンランプ、パルスキセノ
ンランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メ
タルハライドランプ、カーボンアーク灯、タングステン
ランプなどを使用できる。
【0054】また、被覆組成物(B)に含まれるポリシ
ラザンを硬化させてシリカとする方法としては、特開平
11−240104号公報段落番号0111〜0115
に記載された方法を採用できる。
【0055】本発明においては、カラーフィルタ材料の
耐熱性の点から、低温(250℃以下)で焼成してポリ
シラザンを硬化させることが好ましい。低温でポリシラ
ザンを硬化させるためには、被覆組成物(B)に触媒を
添加するのが好ましく、より低温で硬化できる触媒を用
いることが好ましい。そのような触媒としては、たとえ
ば、特開平7−196986号公報に記載されている
金、銀、パラジウム、白金、ニッケルなどの金属の微粒
子、特開平9−31333号公報に記載されているアミ
ン類や酸類が挙げられる。
【0056】上記金属の微粒子の粒径は0.1μmより
小さいことが好ましく、さらに硬化物の透明性を確保す
るためには0.05μmより小さいことが好ましい。ま
た、粒径が小さいほど比表面積が増大して触媒能も増大
するので、触媒性能向上の点からもより小さい粒径の触
媒を使用することが好ましい。
【0057】上記アミン類としては、たとえば、モノア
ルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミ
ン、モノアリールアミン、ジアリールアミン、環状アミ
ンなどが挙げられる。上記酸類としては、たとえば、酢
酸などの有機酸や塩酸などの無機酸が挙げられる。
【0058】被覆組成物(B)にあらかじめ触媒として
上記金属の微粒子を添加する場合、その添加量は、ポリ
シラザン100質量部に対して0.01〜10質量部が
好ましく、特に0.05〜5質量部が好ましい。添加量
が0.01質量部未満では充分な触媒効果が期待でき
ず、10質量部超では触媒どうしの凝集が起こりやすく
なり、透明性を損なうおそれがある。
【0059】また、上記アミン類や酸類は、被覆組成物
(B)に予め添加して用いてもよく、また、被覆組成物
(B)を塗工した後に、アミン類や酸類の溶液(水溶液
を含む。)または、それらの蒸気(水溶液からの蒸気を
含む。)に接触させてもよい。
【0060】次に、カラーフィルタに用いられる基板に
ついて説明する。基板としては、石英ガラスなどのガラ
ス基材や、芳香族ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、芳香族ポ
リエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアリレート
系樹脂、ポリエーテルスルフォン系樹脂、ポリスルフォ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルローストリアセテー
ト系樹脂などの透明な各種合成樹脂基材が挙げられる。
基材は、予め成形されたものであり、たとえば平板など
のシート状基材、フィルム状基材、各種形状に成形され
た基材、少なくとも表面層が上記合成樹脂からなる積層
体などが挙げられる。また、基材の厚さは、用途により
適宜決めればよいが、たとえば液晶表示素子、エレクト
ロルミネッセンス表示素子の基板などに用いる場合は、
厚さ10μm〜1mmのシート状またはフィルム状に成
形した基材が好ましい。
【0061】図1には、本発明の一実施形態であるカラ
ーフィルタを使用した液晶ディスプレーの断面を表す模
式図が示されている。図1において、液晶ディスプレー
1は、本発明のカラーフィルタ11とTFTアレイ基板
21とが液晶層31を介して透明導電膜18および表示
電極23が対向するように配置した構造である。
【0062】本発明のカラーフィルタ11は、基板1
3、該基板13の一方の面に所定のパターンに形成され
たブラックマトリックス14、赤色着色層15R、緑色
着色層15Gおよび青色着色層15Bからなる着色層1
5、該着色層15の表面に形成された被覆組成物(A)
の硬化物層16および被覆組成物(B)の硬化物層17
からなるオーバーコート層12、透明導電膜18とを備
えている。
【0063】一方、TFTアレイ基板21は、基板22
の一方の面に各画素毎に電圧を印加するための表示電極
23を備えており、カラーフィルタ11の各着色層15
R、15G、15Bと、対応するTFTアレイ基板21
の表示電極23とが対向するように位置合わせがなされ
ている。
【0064】本発明のカラーフィルタ11は、たとえば
以下のようにして製造できる。 工程(1) 基板13の一方の面にブラックマトリックス14を形成
する。ブラックマトリックス14は、Cr、Al、N
iなどの金属およびそれらの酸化物や窒化物などの金属
薄膜、炭素系黒色顔料、金属酸化物や金属酸窒化物な
どの遮光剤を分散させたポリイミド系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリビニルアルコール誘導体樹脂やゼラチン系樹
脂などの樹脂層や上記遮光剤を分散させた感光性樹脂
層をスパッタリング法、真空蒸着法、スピンコート法ま
たはダイコート法などにより形成して所定の形状にパタ
ーニングする、または印刷法により形成できる。ブラッ
クマトリックス14の膜厚は0.1〜2μmが好まし
い。
【0065】工程(2) 上記ブラックマトリックス14を形成した面に着色層1
5を形成する。カラーフィルタ11を構成する着色層1
5は、赤色着色層15R、緑色着色層15Gおよび青色
着色層15Bが、モザイク型、トライアングル型、スト
ライプ型、4画素配置型などの所定のパターンで配列さ
れたものである。着色層15の厚さは0.5〜5μmが
好ましい。
【0066】本発明において、着色層の形成方法は特に
限定されるものではなく、染色法、顔料分散法、印刷法
などの公知の方法を採用できる。
【0067】染色法は、ゼラチンなどの染色可能なレジ
ストをフォトリソグラフィ工程により所定の形状にパタ
ーン化した後、染色する方法である。
【0068】顔料分散法は、平均粒径0.1μm以下に
微細化したフタロシアニン系、アントラキノン系などの
顔料をアクリル樹脂などのレジスト材に分散して得られ
るカラーレジストをパターン化する方法である。なお、
エレクトロルミネッセンスディスプレーの場合には染料
として蛍光色素が用いられる場合もある。
【0069】印刷法は、顔料を分散させた熱硬化性樹脂
を用いて、所定のパターンに印刷した後、樹脂を熱硬化
させる方法である。
【0070】工程(3) 上記着色層15の表面に、前記の方法により被覆組成物
(A)および(B)を塗工し、オーバーコート層12を
形成する。
【0071】なお、被覆組成物(A)の硬化と、被覆組
成物(B)の塗工〜硬化の組み合わせ(タイミング)と
しては、以下の(1)〜(4)のタイミングが挙げられ
る。
【0072】(1)被覆組成物(A)を塗工した後、充
分な量の活性エネルギ線を照射して充分に被覆組成物
(A)の硬化を終了させた後、その表面に被覆組成物
(B)の層を形成する。
【0073】(2)被覆組成物(A)を塗工して被覆組
成物(A)の未硬化物の層を形成した後、その未硬化物
の層の表面に被覆組成物(B)を塗工して被覆組成物
(B)の未硬化物の層を形成し、その後に充分な量の活
性エネルギ線を照射して被覆組成物(A)の硬化を終了
させる。この場合、被覆組成物(B)は被覆組成物
(A)とほぼ同時に硬化するか、被覆組成物(A)の硬
化後、硬化触媒溶液の蒸気雰囲気下に曝す、常温に放置
する、または加熱などにより硬化される。
【0074】(3)被覆組成物(A)を塗工した後、指
触乾燥状態になり、かつ完全硬化に至らないまでの量の
活性エネルギ線(通常、約300mJ/cm2までの照
射量)を一旦照射して被覆組成物(A)の部分硬化物の
層を形成した後、その部分硬化物の層の表面に被覆組成
物(B)を塗工して被覆組成物(B)の未硬化物の層を
形成し、その後、完全硬化させるに充分な量の活性エネ
ルギ線を照射して被覆組成物(A)の硬化を終了させ
る。なお、被覆組成物(B)の未硬化物の硬化は上記
(2)の場合と同様である。
【0075】(4)上記(2)または(3)のように被
覆組成物(A)の未硬化物または部分硬化物の層と被覆
組成物(B)の未硬化物の層とを形成した後、被覆組成
物(B)の未硬化物を先に部分硬化または完全硬化させ
て、その後に被覆組成物(A)の未硬化物または部分硬
化物を完全硬化させる。この場合、被覆組成物(B)を
塗工する時点では被覆組成物(A)は部分硬化物である
ことが好ましい。また、被覆組成物(A)を完全硬化さ
せる時点では被覆組成物(B)は部分硬化物であること
が好ましい。
【0076】本発明においては、2つの硬化物層の層間
密着力を上げるために、上記(2)または(3)のタイ
ミングで行なうことが好ましい。また、被覆組成物が溶
剤を含有している場合は、塗工後、乾燥して溶剤を除去
してから硬化させることが好ましい。
【0077】被覆組成物(A)の硬化物層の厚さは0.
5〜50μmが好ましく、特に1〜15μmが好まし
い。この層の厚さが50μm超では活性エネルギ線によ
る硬化が不充分になり、基板との密着性が損なわれやす
くなり、0.5μm未満ではオーバーコート層の耐擦傷
性が不充分となるおそれがあり、また表面平滑性が充分
発現できないおそれがある。
【0078】また、被覆組成物(B)の硬化物層の厚さ
は0.05〜10μmが好ましく、特に0.1〜3μm
が好ましい。この層の厚さが10μm超では耐磨耗性な
どの表面特性の向上がそれ以上期待できないうえ、層が
脆くなり、カラーフィルタのわずかな変形によっても外
層にクラックなどが生じやすくなる。また、0.05μ
m未満ではオーバーコート層表面の耐擦傷性が充分発現
できないおそれがある。
【0079】工程(4) 上記オーバーコート層12の表面に透明導電膜18を形
成する。透明導電膜は、酸化インジウムスズ(IT
O)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)および
それらの合金などを用いて、ディッピング法、化学気相
成長、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法などにより形成される。透明導電膜の膜厚は1
00〜300μmが好ましい。なお、固体撮像素子の場
合には、通常、オーバーコート層の上にはオンチップレ
ンズが形成されている。
【0080】
【実施例】以下、本発明を実施例(例1〜5)、比較例
(例6、7)に基づき説明するが、本発明はこれらに限
定されない。例1〜6についての各種物性の測定および
評価は以下に示す方法で行い、その結果を表1に示し
た。
【0081】[耐擦傷性]#000のスチールウールに
2kgの荷重をかけて、オーバーコート層上を10往復
こすり、傷つき状態を観察した。ほとんど傷がつかなか
ったものを○、数本傷がついたものを△、全面に傷がつ
いたものを×とした。
【0082】[密着性]オーバーコート層に対して剃刀
の刃で1mm間隔で縦横それぞれ11本の切れ目を付
け、100個の碁盤目を作り、市販のセロハンテープを
よく密着させた後、90度手前方向に急激にはがした際
の、被膜が剥離せずに残存した碁盤目の数(m)をm/
100で表す。
【0083】[耐薬品性]25℃のメタノール、イソプ
ロピルアルコール、またはN−メチル−2−ピロリドン
に30分間浸漬し、塗膜に変化がないものを○、剥離や
白濁などの変化があったものを×とした。
【0084】[平坦性]オーバーコート層で覆われた着
色画像部の最大−最小膜厚差を接触式表面粗さ計にて測
定し、平坦性を評価した。
【0085】[ITO膜との密着性]オーバーコート層
にITOを成膜し、ITO膜の碁盤目試験を行った。 [例1]撹拌機および冷却管を装着した200mLの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール20.5g、
酢酸ブチル20.5g、1−メトキシ−2−プロパノー
ルを10.3g、2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルホスフィンオキシドを0.33g、2−[4−
(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピルオキ
シ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,
4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを
0.66g、PMMA樹脂2.0gおよびN−メチル−
4−メタクリロイロキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジンを0.44gを加えて溶解させ、続いて水
酸基を有するジペンタエリスリトールポリアクリレート
と部分ヌレート化ヘキサメチレンジイソシアネートの反
応生成物であるウレタンアクリレート(1分子あたり平
均15個のアクリロイル基を含有)10.0gと、カプ
ロラクトン変性トリス(アクリロイロキシエチル)イソ
シアヌレート(東亞合成社製、商品名「アロニクスM−
325」)10.0gを加え、常温で1時間撹拌して被
覆組成物(以下、塗工液1という)を得た。
【0086】そして、ガラス板上に蒸着Crを含有する
ブラックマトリックスと、イミド系樹脂を分散バインダ
ーとして、顔料を分散して得られた膜厚1.5μmのR
GB着色層をパターン化して形成し、その上にスピンコ
ート法により塗工液1を塗工(ウェット厚さ10μm)
して、これを空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて150
0mJ/cm2(波長300〜390nm領域の紫外線
積算エネルギ量、以下同様)の紫外線を照射し、膜厚3
μmの硬化物層を形成した。
【0087】次に、この表面にさらに低温硬化性のペル
ヒドロポリシラザンのキシレン溶液(固形分20質量
%、東燃社製、商品名「D110」)(以下、塗工液2
という)をもう一度スピンコート法により塗工(ウェッ
ト厚さ6μm)し、80℃の熱風循環オーブン中で10
分間保持して溶剤を除去した後、続いて100℃の熱風
循環オーブン中で120分間保持して充分に硬化させ、
着色層上に総膜厚4.2μmのオーバーコート層を形成
してサンプルを得た。
【0088】[例2]例1におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。塗工液1を塗工後、これを空気
雰囲気中、高圧水銀灯を用いて150mJ/cm2の紫
外線を照射し、膜厚3μmの部分硬化物層を形成した。
そして、この表面に塗工液2の代わりに無触媒のペルヒ
ドロポリシラザンのキシレン溶液(固形分20質量%、
東燃社製、商品名「V110」)(以下、塗工液3とい
う)をもう一度スピンコート法により塗工(ウェット厚
さ6μm)して、80℃の熱風循環オーブン中で10分
間保持し溶媒を除去した後、これを空気雰囲気中、高圧
水銀灯を用いて1500mJ/cm2の紫外線を照射し
た。さらに100℃の熱風循環オーブン中で120分間
保持して、着色層上に総膜厚4.2μmのオーバーコー
ト層を形成してサンプルを得た。
【0089】[例3]例2におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。最後に100℃の熱風循環オー
ブン中で120分間保持する代わりに、23℃、相対湿
度55%の環境下で1日間養生して、着色層上に総膜厚
4.2μmのオーバーコート層を形成してサンプルを得
た。
【0090】[例4]例2におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。最後に100℃の熱風循環オー
ブン中で120分間保持する代わりに、25℃に保たれ
た3容量%トリエチルアミン水溶液の浴の上に3分間保
持して、着色層上に総膜厚4.2μmのオーバーコート
層を形成してサンプルを得た。
【0091】[例5]例3におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。塗工液3の代わりに、末端の一
部がトリメチルシリル基で変性されたポリシラザンのキ
シレン溶液(固形分20質量%、東燃社製、商品名「N
−N310」)を用い、着色層上に総膜厚4.2μmの
オーバーコート層を形成してサンプルを得た。
【0092】[例6]例1において、得られた着色層上
に、スピンコート法によりダイヤビームUR−4500
(商品名、三菱レーヨン社製)を塗工(厚さ3μm)し
て、これを空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて1000
mJ/cm2の紫外線を照射し、膜厚2.5μmのオー
バーコート層を形成してサンプルを得た。
【0093】[例7]例1において、得られた着色層上
に、スピンコート法により塗工液2を塗工(ウェット厚
さ6μm)して、80℃の熱風循環オーブン中で10分
間保持して溶剤を除去した後、続いて100℃の熱風循
環オーブン中で120分間保持して充分に硬化させ、膜
厚1.2μmのオーバーコート層を形成してサンプルを
得た。
【0094】
【表1】
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、耐薬品性、耐擦傷性、
およびITO膜との密着性に優れ、かつ厚膜化が容易で
平滑性に優れたオーバーコート層を有するカラーフィル
タを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるカラーフィルタを
使用した液晶ディスプレーの断面を表す模式図である。
【符号の説明】
1.液晶ディスプレー 11.カラーフィルタ 12.オーバーコート層 13.基板 14.ブラックマトリックス 15.着色層 16.被覆組成物(A)の硬化物層 17.被覆組成物(B)の硬化物層 18.透明導電膜 21.TFTアレイ基板 22.基板 23.表示電極 31.液晶層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 BA02 BA11 BA15 BA29 BA55 BB02 BB14 BB15 BB33 BB37 BB44 BB46 2H091 FA02Y FA35Y FB02 FD06 GA13 LA02 LA30 3K007 AB04 AB15 AB18 BB06 CA01 CB01 FA01 4M118 AA10 AB01 GC08 GC14 GC15 GC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と該基板上に形成されたオーバーコ
    ート層の間に着色層が規則的に配置されたカラーフィル
    タにおいて、前記オーバーコート層が2層以上の透明硬
    化物層からなり、この透明硬化物層のうち外層に接する
    内層が活性エネルギ線硬化性の重合性官能基を2個以上
    有する多官能性化合物(a)を含有する被覆組成物
    (A)の硬化物層であり、外層がポリシラザンを含有す
    る被覆組成物(B)の硬化物層であることを特徴とする
    カラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記被覆組成物(A)の硬化物層の厚さ
    が0.5〜50μmである、請求項1に記載のカラーフ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】 前記被覆組成物(B)の硬化物層の厚さ
    が0.05〜10μmである、請求項1または2に記載
    のカラーフィルタ。
  4. 【請求項4】 基板と該基板上に形成されたオーバーコ
    ート層の間に着色層が規則的に配置されたカラーフィル
    タの製造方法において、 前記着色層の表面に活性エネルギ線硬化性の重合性官能
    基を2個以上有する多官能性化合物(a)を含有する被
    覆組成物(A)の未硬化物層、部分硬化物層または硬化
    物層を形成し、この表面にポリシラザンを含有する被覆
    組成物(B)の未硬化物層または部分硬化物層を形成
    し、被覆組成物(A)の層が硬化物層である場合は被覆
    組成物(B)の層を硬化させ、被覆組成物(A)の層が
    未硬化物層または部分硬化物層である場合は被覆組成物
    (A)および被覆組成物(B)の層を任意の順でまたは
    同時に硬化させることを特徴とするカラーフィルタの製
    造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028455A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Fujifilm Electronic Materials Co Ltd 硬化性樹脂組成物並びにこれを用いたカラーフィルタ用樹脂皮膜およびカラーフィルタ
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