JP2002114321A - 棚設備 - Google Patents

棚設備

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JP2002114321A
JP2002114321A JP2000312742A JP2000312742A JP2002114321A JP 2002114321 A JP2002114321 A JP 2002114321A JP 2000312742 A JP2000312742 A JP 2000312742A JP 2000312742 A JP2000312742 A JP 2000312742A JP 2002114321 A JP2002114321 A JP 2002114321A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタッカクレーンで収納棚の一側方から搬出
用収納部に収納された物品を他側方から容易に搬出する
ことが可能で、作業員が安心して安全に搬出作業を行え
るような棚設備を提供する。 【解決手段】 収納棚21aに保管用収納部25と搬出
用収納部24とが設けられ、スタッカクレーン22のフ
ォーク装置45はパレット27を各収納部24,25の
一側方Aから出入れ可能であり、搬出用収納部24はパ
レット27上の物品5を他側方Bから搬出可能な状態で
収納する。搬出用収納部24に対するフォーク装置45
の伸長長さL2は、保管用収納部25に対するフォーク
装置45の伸長長さL1よりも、長く設定されている。
また搬出用収納部24に対するフォーク装置45の伸縮
速度は、保管用収納部25に対するフォーク装置45の
伸縮速度よりも、低速に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パレット等の物品
保持体を介して物品を収納し、スタッカクレーン等の搬
送手段に備えられたフォーク等の移載手段を用いて、上
記物品保持体を出し入れする棚設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の棚設備としては、図1
4,図15に示すように、床81に立設された棚82に
は、物品83を収納可能な複数の保管用収納部84と搬
出用収納部85とが形成されている。上記物品83はパ
レット86に複数積み上げられて上記各収納部84,8
5に収納される。また、棚82の正面側には通路87が
形成され、この通路87には、上記各収納部84,85
と所定の搬入出口(図示せず)との間で上記パレット8
6を搬送するスタッカクレーン88が設けられている。
【0003】上記スタッカクレーン88は、通路87に
沿って走行する走行体89と、走行体89に設けられた
昇降体90と、この昇降体90に設けられて横方向へ伸
縮自在な移載用フォーク91とで構成されている。上記
フォーク91は、上記各収納部84,85と搬入出口
(図示せず)とにおいてパレット86の受け渡しを行う
ものであり、上記パレット86を各収納部84,85に
対して通路87側(一側方A)から出し入れ可能なよう
に構成されている。
【0004】また、上記搬出用収納部85は、棚82の
最下段に形成されており、パレット86上の物品83を
通路87とは反対側(他側方B)から搬出(ピッキン
グ)可能な状態で収納している。上記棚82の他側方B
にはピッキングエリア92が形成され、このピッキング
エリア92には、搬出用収納部85から搬出(ピッキン
グ)された物品83を仮置きするピッキング棚(図示せ
ず)等が設置されている。また、保管用収納部84は搬
出用収納部85の上方に設けられている。
【0005】これによると、図14に示すように、スタ
ッカクレーン88は、複数の物品83を支持したパレッ
ト86を、搬入出口(図示せず)から搬出用収納部85
へ入庫する。この際、パレット86を支持したフォーク
91が伸長して搬出用収納部85内へ突入し、昇降体9
0が下降することによって、上記パレット86が搬出用
収納部85内へ収納される。
【0006】その後、図15に示すように、作業員H
は、棚82の他側方Bから、上記搬出用収納部85内の
パレット86上の物品83を適宜搬出(ピッキング)
し、ピッキング棚(図示せず)へ投入していく。このよ
うにして、搬出用収納部85内のパレット86上の物品
83を全て搬出(ピッキング)した場合、空になったパ
レット86は、上記スタッカクレーン88によって搬出
用収納部85から出庫され、搬出用収納部85が空にな
る。また、既に先行のパレット86と物品83とが搬出
用収納部85内に収納されている場合、図14の仮想線
で示すように、後続のパレット86と物品83とはスタ
ッカクレーン88によって保管用収納部84内に収納さ
れ、その後、搬出用収納部85が空になると、パレット
86と物品83とはスタッカクレーン88によって保管
用収納部84から搬出用収納部85へ移される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、パレット86は保管用収納部84と同様な
状態で搬出用収納部85内に収納されるため、図15に
示すように、作業員Hが搬出用収納部85内のパレット
86上の物品83を搬出(ピッキング)する場合、ピッ
キングエリア92から棚82の一側方A寄り(通路87
寄り)の物品83までの距離が遠く、作業員Hは上半身
を搬出用収納部85内へかなり入り込ませて搬出(ピッ
キング)しなければならず、搬出(ピッキング)作業に
苦労するといった問題があった。
【0008】さらに、図14の実線で示すように、フォ
ーク91を伸長させてパレット86を搬出用収納部85
へ収納する際、フォーク91の伸長速度が速すぎると、
ピッキングエリア92で作業を行う作業員Hに対して不
安を与えかねないといった問題があり、反対に、フォー
ク91の伸長速度が遅すぎると、保管用収納部84にパ
レット86を収納する際に時間がかかり、作業効率が低
下するといった問題がある。
【0009】本発明は、搬出用収納部に収納された物品
を他側方から容易に搬出(ピッキング)することが可能
で、さらに、作業員が安心して安全に搬出作業等を行え
るような棚設備を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本第1発明における棚設備は、物品を保持する物品保
持体を収納可能な保管用収納部と搬出用収納部とが設け
られ、上記各収納部と所定の搬入出口との間で上記物品
保持体を搬送する搬送手段が設けられ、上記搬送手段
は、昇降体に設けられかつ上記各収納部と搬入出口とに
おいて上記物品保持体の受け渡しを行う伸縮自在な移載
手段を有し、上記移載手段は物品保持体を上記各収納部
の一側方から出し入れ可能であり、上記搬出用収納部は
物品保持体上の物品を他側方から搬出可能な状態で収納
し、上記移載手段を所定の保管用収納部と搬出用収納部
に向かって一側方から他側方へ伸長させる場合、その伸
長長さを保管用収納部と搬出用収納部とで可変とし、上
記移載手段の伸長速度を、保管用収納部に対する場合と
搬出用収納部に対する場合とで可変としたものである。
【0011】これによると、搬送手段は、物品を保持し
た物品保持体を、搬入出口から搬出用収納部へ入庫す
る。この際、物品保持体を支持した移載手段が伸長して
一側方から搬出用収納部内へ突入し、昇降体が下降する
ことによって、上記物品保持体が搬出用収納部に一側方
から収納される。
【0012】その後、作業員は、搬出用収納部の他側方
から、上記搬出用収納部内の物品保持体に保持されてい
る物品を適宜搬出(ピッキング)していく。また、既に
先行の物品保持体と物品とが搬出用収納部に収納されて
いる場合、後続の物品保持体と物品とは搬送手段によっ
て保管用収納部に収納され、その後、搬出用収納部が空
になると、上記物品保持体と物品とは搬送手段によって
保管用収納部から搬出用収納部へ移される。
【0013】この際、搬出用収納部に向かって移載手段
を伸長させる場合の伸長長さを、保管用収納部に向かっ
て移載手段を伸長させる場合の伸長長さよりも、長く設
定することができる。このため、保管用収納部に収納さ
れた物品保持体よりも、搬出用収納部に収納された物品
保持体の方が他側方へ寄った位置にくる。
【0014】したがって、搬出用収納部の他側方から搬
出用収納部内の物品までの距離が従来よりも短縮され、
このため、作業員は、搬出用収納部内の物品を、搬出用
収納部の他側方から容易に搬出(ピッキング)すること
ができる。
【0015】また、搬出用収納部に向かって移載手段を
伸長させる場合の伸長速度を、保管用収納部に向かって
移載手段を伸長させる場合の伸長速度よりも、低速に設
定することができる。これにより、移載手段を伸長させ
て物品保持体を搬出用収納部に収納する際、移載手段は
低速で搬出用収納部内に突入するため、搬出用収納部の
他側方で搬出(ピッキング)作業を行う作業員に与える
不安を緩和することができる。
【0016】さらに、移載手段を伸長させて物品保持体
を保管用収納部に収納する際、移載手段は上記搬出用収
納部に対する場合よりも高速で保管用収納部内に突入す
るため、時間が短縮され、作業効率の低下を防止するこ
とができる。
【0017】本第2発明における棚設備は、搬出用収納
部に向かって移載手段を伸長させる場合の伸長長さは、
保管用収納部に向かって移載手段を伸長させる場合の伸
長長さよりも、長く設定されているものである。
【0018】これによると、保管用収納部に収納された
物品保持体よりも、搬出用収納部に収納された物品保持
体の方が他側方へ寄った位置にくるため、搬出用収納部
の他側方から搬出用収納部内の物品までの距離が従来よ
りも短縮される。したがって、作業員は、搬出用収納部
内の物品を、搬出用収納部の他側方から容易に搬出(ピ
ッキング)することができる。
【0019】本第3発明における棚設備は、搬出用収納
部に向かって移載手段を伸長させる場合の伸長速度は、
保管用収納部に向かって移載手段を伸長させる場合の伸
長速度よりも、低速に設定されているものである。
【0020】これによると、搬出用収納部の他側方で搬
出(ピッキング)作業を行う作業員に与える不安を緩和
することができ、さらに、移載手段は搬出用収納部に対
する場合よりも高速で保管用収納部内に突入するため、
時間が短縮され、作業効率の低下を防止することができ
る。
【0021】本第4発明における棚設備は、搬出用収納
部の他側方に、入庫時、搬出用収納部の他側方に突出す
る物品保持体や移載手段から作業員を保護する保護部材
が設けられているものである。
【0022】これによると、物品を保持した物品保持体
を搬出用収納部へ入庫する場合、物品保持体を支持した
移載手段が伸長して一側方から搬出用収納部内へ突入
し、物品保持体が搬出用収納部の他側方へ寄った位置に
収納されるが、この際、搬出用収納部の他側方で搬出
(ピッキング)作業を行う作業員は、保護部材によっ
て、搬出用収納部の他側方に突出する物品保持体や移載
手段から保護される。これにより作業員の安全性が確保
される。
【0023】本第5発明における棚設備は、搬出用収納
部と保管用収納部とは上下複数段に設けられ、搬出用収
納部は床のある段に位置しているものである。
【0024】これによると、作業員は、床上で、搬出用
収納部に収納された物品の搬出(ピッキング)作業を行
うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明における第1の実施
の形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1,図2に
示すように、PSはピッキング設備であり、このピッキ
ング設備PSは、仕分け先(店舗や個人など)別の集品
容器(コンテナや段ボール箱など)1を移動させるライ
ン(フリーローラコンベヤなど)2と、このライン2に
沿って設けられたピッキング棚3から構成されている。
尚、これらライン2とピッキング棚3とはピッキングエ
リア9に設置されている。
【0026】上記ピッキング棚3は、流動棚から形成さ
れ、ライン2側に傾斜している上下複数段(図1では3
段)のラック4を有し、各ラック4にはそれぞれ、物品
5を収納する複数の区画収納空間(ピッキング用収納部
の一例)6が形成され、各区画収納空間6毎に、ピッキ
ング作業の有無とピッキングする物品5の数量とを表示
するピッキング表示器7が設けられている。またラック
4上に物品収納空間8を設けて、区画収納空間6へ収納
できない物品5の仮置き場としている。さらに各区画収
納空間6毎に、前端にストッパを有するローラコンベヤ
(図示せず)が設けられている。なお、ピッキング棚3
の各区画収納空間6には、ライン2に沿ってピッキング
される物品5の順番によって予め収納される物品5が設
定されている。
【0027】この構成により、作業員(ピッカー)Hが
仕分け先別の集品容器1をピッキング棚3に沿ったライ
ン2上を移動させながら、集品容器1に、ピッキング棚
3の各区画収納空間6からこの空間に設けられたピッキ
ング表示器7にしたがって物品5をピッキング棚3の区
画収納空間6より取り出し、格納することにより物品5
の集品が行われる。またピッキング棚3の区画収納空間
6よりストッパにより係止された物品5を取り出すと、
次の物品5が前面にでてくる。
【0028】棚設備FSは、ピッキング設備PSのピッ
キング棚3の裏面側(物品を投入・補充する側)に沿っ
て配置され、このピッキング棚3に対してピッキングさ
れる物品5の補充を行うために設けられている。棚設備
FSには、作業通路20を隔てて相対向する一対の収納
棚21a,21bと、上記作業通路20を自動走行する
スタッカークレーン22(搬送手段の一例)とで構成さ
れている。
【0029】上記ピッキング棚3の裏側に対向する一方
の収納棚21aには、複数の搬出用収納部24と保管用
収納部25と仮置き収納部26(仮置き場)とが形成さ
れている。上記搬出用収納部24は、最下段の列で左右
方向(スタッカークレーン22の走行経路54の方向)
に沿って複数形成されている。また、上記仮置き収納部
26は上記搬出用収納部24の上段列(下から2段目)
で左右方向に沿って複数形成されている。さらに、上記
保管用収納部25は仮置き収納部26の上段列(最上
段)で左右方向に沿って複数形成されている。
【0030】また、他方の収納棚21bには、上記保管
用収納部25が上下複数段でかつ左右方向に沿って複数
形成されている。上記物品5はパレット27(物品保持
体の一例)上に複数載置された状態でパレット27と共
に上記各搬出用収納部24と保管用収納部25とに収納
される。また、上記仮置き収納部26は、ピッキング棚
3の区画収納空間6へ物品5を収納できないときの物品
5の仮置き場として使用される。また、両収納棚21
a,21bには、空のパレット27を仮置きするための
空パレット専用収納部28が形成されている。
【0031】図1〜図3に示すように、上記作業通路2
0には、両収納棚21a,21bに沿って走行レール2
9(床面)とガイドレール30(天井部)が設置され、
作業通路20の一端側に設置した物品搬入出部31(搬
入出口の一例)には、入出庫指令をスタッカークレーン
22へ入力するクレーンコントローラ34と、荷受手段
である入庫コンベヤ35および出庫コンベヤ36とが設
けられている。またパレット27には「パレット27を
特定する固有のデータ(番号など)を含むバーコード
(コードの一例)」が印刷されたラベルが予め取り付け
られており、入庫コンベヤ35に沿ってこのパレット2
7に取り付けられたラベルのバーコードを読み取る手段
としてバーコードリーダ37が設けられている。また、
入庫コンベヤ35と出庫コンベヤ36とにはそれぞれ、
その搬送経路の両端にパレット27の有無を検知するセ
ンサ(たとえば光電センサなど;図示せず)が取り付け
られており、入庫コンベヤ35と出庫コンベヤ36は、
搬送経路の両端におけるパレット27の有無を検出でき
るように構成されている。
【0032】上記スタッカークレーン22は、図3に示
すように、走行レール29に沿って走行する走行車体4
1と、この走行車体41に設けられかつマスト44に支
持案内されて昇降する昇降台42(昇降体の一例)と、
昇降台42に設けられかつ両収納棚21a,21bに対
して横方向に伸縮自在なフォーク装置45(移載手段の
一例)とで構成されている。上記フォーク装置45は、
各収納部24,25と入出庫コンベヤ35,36とにお
いてパレット27の受け渡しを行うものであり、上記パ
レット27を各収納部24,25の作業通路20に面し
た側(一側方A)から出し入れ可能に構成されている。
【0033】また、スタッカークレーン22は、上記ク
レーンコントローラ34からの入出庫指令(搬送指令)
に基づいて、指定された昇降位置に昇降台42を昇降さ
せ、指定された走行位置に走行車体41を移動させ、フ
ォーク装置45を伸縮させることにより、走行レール2
9に沿って走行して、入出庫コンベヤ35,36と各収
納部24,25との間での物品5を保持するパレット2
7の搬送が行われる。
【0034】上記一方の収納棚21aの各搬出用収納部
24のピッキングエリア9に面した側(他側方B)には
搬出口47が形成されており、搬出用収納部24内に収
納されたパレット27上の物品5を上記搬出口47から
一方の収納棚21aの他側方B(ピッキングエリア9
内)に取り出すことができる。
【0035】また各搬出用収納部24の搬出口47の上
部にはそれぞれ、図3に示すように、搬出表示器48が
設けられている。この搬出表示器48は、搬出する物品
5の数量などを表示する3桁の文字色を切換可能なディ
ジタル表示器49(本実施の形態では文字色を赤色と緑
色に切り換えている)と、スタッカークレーン22の作
動状況を表示する表示灯50と、物品5の搬出完了時に
操作される完了押し釦スイッチ51とから構成されてい
る。
【0036】また、上記ピッキング棚3の区画収納空間
6へ物品5を収納できないとき、この物品5をピッキン
グエリア9内から上記仮置き収納部26内へ搬入するこ
とができる。
【0037】また、一方の収納棚21aの保管用収納部
25の他側面(ピッキングエリア9に面した側)と、仮
置き収納部26の一側面(作業通路20に面した側)お
よび上面(上方の保管用収納棚25との境)とには、ネ
ット52が張られ、作業員(補充員)Hの頭上に万一で
も物品5が落下しないように保護している。
【0038】また、上記フォーク装置45の伸縮動作
は、第1の伸縮動作と第2の伸縮動作との2種類があ
る。上記第1の伸縮動作は、保管用収納部25と入出庫
コンベヤ35,36と空パレット専用収納部28とに対
して行われる。図4の仮想線で示すように、この第1の
伸縮動作におけるフォーク装置45の伸長長さL1(リ
ーチ量)は、フォーク装置45の先端が保管用収納部2
5の一側方Aから保管用収納部25内の途中まで伸長す
る長さに設定されている。また、フォーク装置45の伸
縮速度が高速に設定されている。
【0039】さらに、上記第2の伸縮動作は搬出用収納
部24に対して行われ、図4の実線で示すように、第2
の伸縮動作におけるフォーク装置45の伸長長さL2
(リーチ量)は、上記第1の伸縮動作の伸長長さL1よ
りも長く設定され、かつフォーク装置45の先端が搬出
用収納部24の一側方Aから上記搬出口47を通過し他
側方Bへ突出する長さに設定されている(L1<L
2)。また、フォーク装置45の伸縮速度は上記第1の
伸縮動作よりも低速に設定されている。このように、上
記フォーク装置45の伸長長さはL1とL2とに可変
(変更可能)であり、さらに、フォーク装置45の伸縮
速度は高速と低速とに可変(変更可能)に構成されてい
る。
【0040】また、各搬出用収納部24の他側方B(ピ
ッキングエリア9側)には、入庫時、搬出用収納部24
の搬出口47から他側方Bへ突出するフォーク装置45
の先端やパレット27からピッキングエリア9内の作業
員Hを保護する保護部材53が設けられている。
【0041】また、図2に示すように、保管用収納部2
5には、スタッカークレーン22の走行経路54に沿っ
て搬出用収納部24を含む複数のゾーンSが設定されて
いる。
【0042】また、上記のようにピッキング棚3の各区
画収納空間6には、ピッキングされる物品5の順番によ
って予め投入される物品5が設定されており、これら各
区画収納空間6に対向する搬出用収納部24にはそれぞ
れ、上記設定された物品5を保持したパレット27が供
給されるように、収納する物品5が設定される。すなわ
ち各区画収納空間6の配列に従って、搬出用収納部24
の配列が決定され、パレット27上の物品5に応じてパ
レット27の搬送先となる搬出用収納部24が決定され
る。また図5に示すように、ピッキング棚3の1つの区
画収納空間6に対して2つの搬出用収納部24が割り当
てられている。たとえば、区画収納空間6のAに対して
対向する搬出用収納部24のa1,a2が割り当てられ
ている。
【0043】棚設備FSの制御構成を図6に示す。55
は棚設備FS全体を統括してコントロールする統括コン
トローラであり、この統括コントローラ55に、上記ク
レーンコントローラ34と入庫コンベヤ35と出庫コン
ベヤ36と、搬出表示器48をコントロールする搬出表
示器コントローラ56とがバス57により接続され、統
括コントローラ55にバーコードリーダ37が接続され
ている。
【0044】また上記搬出表示器コントローラ56に、
高速インターフェイス58、信号ライン59を介して各
搬出用収納部24毎の搬出表示器48が接続されてい
る。またこれら搬出表示器48に対して信号ライン59
を介して高速インターフェイス58より電力が供給され
ている。
【0045】以下、統括コントローラ55の動作を棚設
備FS全体の作用とともに説明する。なお、予め統括コ
ントローラ55には、図7の(a)〜(c)に示すよう
に、搬出用収納部24と保管用収納部25と空パレット
専用収納部28毎に設定された固有の棚番号と、これら
搬出用収納部24と保管用収納部25と空パレット専用
収納部28の配置および属するゾーンSの番号が予め設
定され、搬出用収納部24には搬出される物品5を特定
するデータ(たとえば物品コードなど)が設定される。
また上記各収納部24または25または28では、棚番
号毎にパレット27に設定された固有の番号、パレット
27上の物品5(コード)等が管理される。なお、ピッ
キング棚3の区画収納空間6毎に設定された2つの搬出
用収納部24は、同じ棚番号とし、a,bの符号を付加
して区別している。
【0046】また、入庫に先だって、物品5には物品5
を特定するバーコード(データの一例)が印刷されたラ
ベルが貼付られ、このラベルが貼付られた物品5がパレ
ット27に積付られ、バーコードリーダにより物品5の
ラベルのバーコードとパレット27のラベルのバーコー
ドとが読み取られて入庫情報が形成され、統括コントロ
ーラ55へ入力され、図7の(d)に示すように、パレ
ット27毎に設定された固有の番号と、パレット27上
の物品5(コード)とからなる入庫パレットデータが管
理されている。
【0047】以下、上記構成における入出庫作業の内容
を図8のフローチャートに基づいて説明する。<物品5
を保持したパレット27の入庫>物品5を保持したパレ
ット27がフォークリフトにより入庫コンベヤ35へ載
置されると、入庫コンベヤ35によりパレット27がス
タッカークレーン22とのパレット27の受け渡し位置
まで搬送される。この搬送中にバーコードリーダ37に
よりパレット27のラベルからバーコードが読み取られ
る。
【0048】統括コントローラ55は、バーコードリー
ダ37よりパレット27のバーコードのデータ、すなわ
ちパレット27の固有の番号を入力すると(ステップ−
1)、このパレット27を搬出用収納部24へ搬送する
のか、保管用収納部25へ搬送するのかを判断する。
【0049】すなわち、まず入庫パレットデータ(図7
の(d))により、入力したパレット27の番号によっ
てパレット27上の物品5のコードを検索し(物品を特
定し)、この物品5のコードにより、図7の(a)の搬
出用収納部24の管理データによってパレット27を搬
送する搬出用収納部24の棚番号を検索する(ステップ
−2)。
【0050】次に、この棚番号にパレット27の番号が
設定されているか、すなわち目的の搬出用収納部24に
既にパレット27が存在するかどうか(パレット27の
有無)を確認する(ステップ−3)。目的の搬出用収納
部24にパレット27が存在するとき、この搬出用収納
部24が存在するゾーンSの中から、図7の(b)の保
管用収納部25の管理データによってパレット27を保
管していない空きの保管用収納部25を検索し(ステッ
プ−4)、この検索した保管用収納部25を搬送先とす
る(ステップ−5)。
【0051】上記(ステップ−3)において、目的の搬
出用収納部24にパレット27が存在しないとき、この
搬出用収納部24を搬送先とする(ステップ−6)。次
に、搬送先が保管用収納部25のとき(ステップ−
5)、入庫コンベヤ35に対するフォーク装置45の伸
縮動作として第1の伸縮動作が設定されるとともに、上
記保管用収納部25に対するフォーク装置45の伸縮動
作として第1の伸縮動作が設定され(ステップ−7)、
さらに、保管用収納部25を搬送先とした搬送データを
クレーンコントローラ34へ出力して、スタッカークレ
ーン22を駆動させ、入庫コンベヤ35から搬送先の保
管用収納部25へパレット27を搬送させる(ステップ
−8)。この際、フォーク装置45は、第1の伸縮動作
で作動して、パレット27を入庫コンベヤ35からスタ
ッカクレーン22へ移載する。その後、フォーク装置4
5は、図4の仮想線で示すように、第1の伸縮動作で作
動して、パレット27をスタッカクレーン22から搬送
先の保管用収納部25へ収納する。
【0052】パレット27を搬送先の保管用収納部25
へ収納した後、収納した保管用収納部25の管理データ
(図7の(b))に、収納したパレット27の情報(パ
レット番号、物品のコードなど)を入力して更新する
(ステップ−9)。
【0053】また、搬送先が搬出用収納部24のとき
(ステップ−6)、入庫コンベヤ35に対するフォーク
装置45の伸縮動作として第1の伸縮動作が設定される
とともに、上記搬出用収納部24に対するフォーク装置
45の伸縮動作として第2の伸縮動作が設定され(ステ
ップ−10)、搬出用収納部24を搬送先とした搬送デ
ータをクレーンコントローラ34へ出力して、入庫コン
ベヤ35より搬送先の搬出用収納部24へパレット27
の搬送を開始する(ステップ−11)。
【0054】この際、フォーク装置45は、先ず第1の
伸縮動作で作動して、パレット27を入庫コンベヤ35
からスタッカクレーン22へ移載する。その後、フォー
ク装置45は、図4の実線で示すように、第2の伸縮動
作で作動して、パレット27をスタッカクレーン22か
ら搬送先の搬出用収納部24へ収納する。
【0055】また、パレット27を搬送先の搬出用収納
部24へ搬送中であるデータを搬出表示器コントローラ
56へ出力し(ステップ−12)、搬出表示器コントロ
ーラ56は、このデータに基づき、搬送先の搬出用収納
部24の搬出表示器48の表示灯50を点滅させ、ディ
ジタル表示器49に赤色で”000”を表示させる。”
000”は全物品5を搬出することを示す。
【0056】続いて、統括コントローラ55は、搬送先
の搬出用収納部24へパレット27が到着すると(ステ
ップ−13)、搬送先の搬出用収納部24へのパレット
搬送完了データを搬出表示器コントローラ56へ出力す
る(ステップ−14)。
【0057】この搬、出表示器コントローラ56は、こ
のデータに基づき、搬送先の搬出用収納部24の搬出表
示器48の表示灯50を連続点灯させる。ディジタル表
示器49には赤色で”000”がそのまま表示される。
【0058】続いて統括コントローラ55は、搬送先の
搬出用収納部24の管理データ(図7の(a))に、搬
送したパレット27の情報(パレット番号)を入力して
更新する(ステップ−15)。
【0059】その後、図3に示すように、作業員Hは、
搬出用収納部24に到着したパレット27上の物品5を
搬出口47から搬出し、搬出用収納部24に対応するピ
ッキング棚3の区画収納空間6へ上記物品5を投入して
いく。
【0060】尚、上記(ステップ−11)において、図
4の実線で示すように、フォーク装置45は第2の伸縮
動作で作動してパレット27を搬出用収納部24へ収納
するため、フォーク装置45が伸長した際、フォーク装
置45の先端が搬出用収納部24の一側方Aから搬出口
47を通過して他側方Bへ突出し、これにより、上記パ
レット27は搬出用収納部24内の他側方B(ピッキン
グエリア9側)へ寄った位置に収納され、図1に示すよ
うに、上記パレット27の一端が搬出口47から他側方
へ突出する。したがって、ピッキングエリア9(搬出用
収納部24の他側方B)から搬出用収納部24内の物品
5までの距離が従来よりも短縮され、ピッキングエリア
9の作業員Hは、搬出用収納部24内の物品5を、搬出
口47から容易に搬出する(取り出す)ことができる。
【0061】また、第2の伸縮動作によって、フォーク
装置45は搬出用収納部24に向かって低速で伸長する
ため、ピッキングエリア9で作業する作業員Hに与える
不安を緩和することができる。
【0062】さらに、上記のように第2の伸縮動作でパ
レット27を搬出用収納部24へ収納する際、ピッキン
グエリア9で作業を行う作業員Hは、保護部材53によ
って、搬出口47から搬出用収納部24の他側方Bに突
出するパレット27の一端やフォーク装置45の先端か
ら保護される。これにより作業員Hの安全性が確保され
る。
【0063】さらに、上記(ステップ−8)において、
フォーク装置45は第1の伸縮動作で作動してパレット
27を保管用収納部25へ収納するため、図4の仮想線
で示すように、フォーク装置45の伸長長さL1が第2
の伸縮動作における伸長長さL2よりも短く、かつ伸縮
速度が第2の伸縮動作における伸縮速度よりも高速であ
り、したがって、保管用収納部25への入庫に要する時
間が短縮され、作業効率の低下を防止することができ
る。 <空パレット27の出庫>作業員Hが搬出用収納部24
内のパレット27上の物品5を全て搬出口47から搬出
し、空のパレット27が発生した場合、搬出表示器48
の完了押し釦スイッチ51が押されると、搬出表示器コ
ントローラ56は、この操作信号に基づき、ディジタル
表示器49の文字色を緑色に切り換えて”000”を表
示させる。なお、パレット27より搬出した物品5をピ
ッキング棚3の区画収納空間6へ収納できないときは、
物品5は仮置き場の仮置き収納部26またはピッキング
棚5の物品収納空間8へ仮置きされ、パレット27より
全ての物品5が搬出される。
【0064】そして、再度、作業員Hにより、搬出表示
器48の完了押し釦スイッチ51が押されると、搬出表
示器コントローラ56は、この操作信号に基づき、搬出
表示器48の表示灯50を消灯し、統括コントローラ5
5へこの搬出用収納部24における搬出完了のデータを
出力する。なお、ディジタル表示器49には緑色で”0
00”がそのまま表示される。
【0065】そして、図9に示すように、統括コントロ
ーラ55は、搬出完了のデータを入力すると(ステップ
−1)、搬出用収納部24に対するフォーク装置45の
伸縮動作として第2の伸縮動作を設定するとともに、出
庫コンベヤ36に対するフォーク装置45の伸縮動作と
して第1の伸縮動作を設定し(ステップ−2)、搬出用
収納部24を搬送元とし出庫コンベヤ36を搬送先とし
た搬送データをクレーンコントローラ34へ出力し、ス
タッカークレーン22により搬出用収納部24から空の
パレット27を出庫コンベヤ36へ出庫させる(ステッ
プ−3)。これにより、フォーク装置45は、第2の伸
縮動作で作動して、空のパレット27を搬出用収納部2
4からスタッカクレーン22へ移載し、その後、第1の
伸縮動作で作動して、空のパレット27をスタッカクレ
ーン22から出庫コンベヤ36へ移載する。
【0066】その後、搬送元の搬出用収納部24の管理
データ(図7の(a))より、出庫したパレット27の
情報(パレット番号)を削除して更新する(ステップ−
4)。次に、空パレット27が出庫された搬出用収納部
24に設定された物品5を保持したパレット27が保管
用収納部25に保管されているかを検索し(ステップ−
5)、保管用収納部25を確認すると(ステップ−
6)、図8に示した(ステップ−6)から実行し、保管
用収納部25のパレット27をスタッカークレーン22
を使用して搬出用収納部24へ搬送する。
【0067】この際、図8に示した(ステップ−10)
の代わりに、保管用収納部25に対するフォーク装置4
5の伸縮動作として第1の伸縮動作が設定されるととも
に、搬出用収納部24に対するフォーク装置45の伸縮
動作として第2の伸縮動作が設定される。これにより、
フォーク装置45は、先ず、第1の伸縮動作で作動し
て、パレット27を上記保管用収納部25からスタッカ
クレーン22へ移載する。その後、フォーク装置45
は、第2の伸縮動作で作動して、パレット27をスタッ
カクレーン22から搬送先の搬出用収納部24へ収納す
る。
【0068】このように、入庫コンベヤ35によりパレ
ット27が搬入されると、まずパレット27の搬送先と
して搬出用収納部24が求められ、もしこの目的の搬出
用収納部24にパレット27が存在するとき、この搬出
用収納部24が存在するゾーンSの中から、空きの保管
用収納部25が検索され、入庫したパレット27は保管
用収納部25へ搬送される。目的の搬出用収納部24に
パレット27が存在しないとき、入庫したパレット27
は、搬送先として判断された搬出用収納部24へスタッ
カークレーン22により搬送される。また、この搬送中
に表示灯50が点滅され、作業員へパレット27が搬送
中であることが報知される。
【0069】また、搬出用収納部24において物品5が
搬出され、空のパレット27が発生し、搬出表示器48
の完了押し釦スイッチ51が押されると、押された順番
に空パレット27をスタッカークレーン22により出庫
コンベヤ36へ出庫される。
【0070】続いて、空パレット27が搬出された搬出
用収納部24に設定された物品5を保持したパレット2
7が保管用収納部25に保管されているとき、このパレ
ット27がスタッカークレーン22により搬出用収納部
24へ搬送される。
【0071】上記実施の形態では、搬出用収納部24を
一方の収納棚21aに形成しているが、他方の収納棚2
1bに形成してもよい。また、ピッキング棚3を一方の
収納棚21aの他側方に設置しているが、他方の収納棚
21bの他側方に設置してもよい。
【0072】上記実施の形態では、物品5を保持する物
品保持体としてパレット27を使用しているが、物品5
を載置あるいは入れておくものである容器、たとえばコ
ンテナや段ボール箱などであってもよい。
【0073】上記実施の形態では、図1に示すように、
空パレット専用収納部28の列を、各収納棚21a,2
1bの収納部の下から3段目に設けているが、各収納棚
21a,21bの任意の段の一列として設けてもよく、
また各ゾーンSにおける特定の保管用収納部25を、空
のパレット27を仮り置きする空パレット専用収納部と
して兼用してもよい。また空パレット専用収納部28の
高さを他の収納部24,25,26の高さより低い構成
としているが、他の収納部24,25,26と同じ高さ
としてもよい。
【0074】上記実施の形態では、ピッキング棚3とし
て流動棚を使用しているが、物品5が移動しない一般棚
を使用するようにしてもよい。また、ピッキング棚3を
設けなくてもよい。
【0075】上記実施の形態では、図2に示すように、
保管用収納部25に複数のゾーンSを設定して、空パレ
ット27と実パレット27の移動を、物品搬入出部31
からの移動あるいは物品搬入出部31への移動を除い
て、同じゾーンS内で行うようにしているが、もちろん
ゾーンSを無くして、空パレット27と実パレット27
の移動をするようにしてもよく、あるいはゾーンS外へ
移動をするようにしてもよい。
【0076】上記実施の形態では、搬入出口の一例とし
て、物品搬入出部31を作業通路20の一端側に設置し
ているが、搬入専用の物品搬入部(搬入口)と搬出専用
の物品搬出部(搬出口)を作業通路20の一端と他端に
別々に設けるようにすることもできる。このとき、物品
搬入部に設置する入庫コンベヤ35と、物品搬出部に設
置する出庫コンベヤ36が作業通路20の一端と他端に
別々に設けられる。また、上記入庫コンベヤ35と出庫
コンベヤ36との代わりに、荷受け台を設けてもよい。
【0077】上記実施の形態では、一対の収納棚21
a,21bを設けているが、片方の収納棚のみを設けて
もよく、この収納棚に搬出用収納部24と保管用収納部
25とを設けてもよい。
【0078】上記実施の形態では、第2の伸縮動作にお
けるフォーク装置45の伸縮速度を第1の伸縮動作にお
けるフォーク装置45の伸縮速度よりも低速に設定して
いるが、第2の伸縮動作におけるフォーク装置45の伸
長速度(伸長時の速度)を第1の伸縮動作よりも低速に
設定し、第2の伸縮動作におけるフォーク装置45の短
縮速度(短縮時の速度)を第1の伸縮動作と同じ速度
(高速)に設定してもよい。
【0079】上記実施の形態では、搬出用収納部24を
収納棚21aに設けているが、収納棚21aに設けず、
物品搬入出部31や荷受け部を上記搬出用収納部24と
して兼用してもよい。
【0080】上記実施の形態では、搬送手段の一例とし
てスタッカクレーン22を用いたが、スタッカクレーン
22の代わりに、作業通路20内に設けられた昇降自在
な走行レールと、この走行レールに支持案内されて走行
自在な移載機と、この移載機に設けられたフォーク装置
とで構成されたピッキング&ストック用の移載装置を設
けてもよい。
【0081】次に、本発明における第2の実施の形態を
図10〜図12に基づいて説明する。第2の伸縮動作に
おけるフォーク装置45の伸長長さL2は、第1の伸縮
動作における伸長長さL1よりも長く設定され、さら
に、複数段階(例えば図10に示すように、L2a,L
2b,L2cの3段階)に変更可能に設定されている。
尚、L2a>L2b>L2c>L1の関係にある。ま
た、第2の伸縮動作におけるフォーク装置45の伸縮速
度V2は、第1の伸縮動作における伸縮速度V1よりも
低速に設定され、さらに、複数段階(例えばV2a,V
2b,V2cの3段階)に変更可能に設定されている。
尚、V2a<V2b<V2c<V1の関係にある。ま
た、図11に示すように、棚番号で特定される各搬出用
収納部24毎に、上記第2の伸縮動作における各伸長長
さL2a,L2b,L2cと各伸縮速度V2a,V2
b,V2cとが対応して決められている。
【0082】これによると、図12の(ステップ−1
0)において、搬出用収納部24に対するフォーク装置
45の伸縮動作として第2の伸縮動作が設定され、さら
に、上記搬出用収納部24に対応する伸長長さと伸縮速
度とが設定される。例えば、図11に示すように、搬送
先の搬出用収納部24が棚番号1aの搬出用収納部24
である場合、伸長長さL2aと伸縮速度V2cとが設定
される。その後、図12の(ステップ−11)におい
て、フォーク装置45は、第2の伸縮動作で作動して、
パレット27をスタッカクレーン22から搬送先の搬出
用収納部24へ収納する。この際、例えば、搬送先が棚
番号1aの搬出用収納部24である場合、フォーク装置
45は図10に示すように伸長長さL2aかつ伸縮速度
V2cで伸長する。
【0083】上記第2の実施の形態では、第2の伸縮動
作における伸長長さL2と伸縮速度V2とをそれぞれ3
段階に変更可能に設定しているが、3段階以外の複数段
階または無段階(特定の値ではなく任意の値)に変更可
能としてもよい。
【0084】上記第1の実施の形態では、図1に示すよ
うに、搬出用収納部24を一方の収納棚21aの最下段
に形成しているが、第3の実施の形態として、図13に
示すように、床61が上下複数階設けられている場合、
各階の床61のある段に搬出用収納部24を形成しても
よい。これによると、作業員Hは、各階の床61上で、
各搬出用収納部24に収納された物品5の搬出(ピッキ
ング)作業を行うことができる。
【0085】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、搬出
用収納部に向かって移載手段を伸長させる場合の伸長長
さを、保管用収納部に向かって移載手段を伸長させる場
合の伸長長さよりも、長く設定することができ、これに
より、保管用収納部に収納された物品保持体よりも、搬
出用収納部に収納された物品保持体の方が他側方へ寄っ
た位置にくる。
【0086】したがって、搬出用収納部の他側方から搬
出用収納部内の物品までの距離が従来よりも短縮され、
作業員は、搬出用収納部内の物品を、搬出用収納部の他
側方から容易に搬出(ピッキング)することができる。
【0087】また、搬出用収納部に向かって移載手段を
伸長させる場合の伸長速度を、保管用収納部に向かって
移載手段を伸長させる場合の伸長速度よりも、低速に設
定することができ、これにより、移載手段を伸長させて
物品保持体を搬出用収納部に収納する際、移載手段は低
速で搬出用収納部内に突入するため、搬出用収納部の他
側方で搬出(ピッキング)作業を行う作業員に与える不
安を緩和することができる。
【0088】さらに、移載手段を伸長させて物品保持体
を保管用収納部に収納する際、移載手段は上記搬出用収
納部に対する場合よりも高速で保管用収納部内に突入す
るため、時間が短縮され、作業効率の低下を防止するこ
とができる。
【0089】本第2発明によれば、保管用収納部に収納
された物品保持体よりも、搬出用収納部に収納された物
品保持体の方が他側方へ寄った位置にくるため、搬出用
収納部の他側方から搬出用収納部内の物品までの距離が
従来よりも短縮される。したがって、作業員は、搬出用
収納部内の物品を、搬出用収納部の他側方から容易に搬
出(ピッキング)することができる。
【0090】本第3発明によれば、搬出用収納部の他側
方で搬出(ピッキング)作業を行う作業員に与える不安
を緩和することができ、さらに、移載手段は搬出用収納
部に対する場合よりも高速で保管用収納部内に突入する
ため、時間が短縮され、作業効率の低下を防止すること
ができる。
【0091】本第4発明によれば、搬出用収納部の他側
方で搬出(ピッキング)作業を行う作業員は、保護部材
によって、搬出用収納部の他側方に突出する物品保持体
や移載手段から保護される。これにより作業員の安全性
が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における棚設備とピ
ッキング設備の要部側面図である。
【図2】同棚設備とピッキング設備の配置構成図であ
る。
【図3】同棚設備の要部斜視図である。
【図4】同棚設備のフォーク装置の第1の伸縮動作と第
2の伸縮動作とを示す側面図である。
【図5】同棚設備の収納棚の搬出用収納部とピッキング
棚の区画収納空間の配置の関連を示す図である。
【図6】同棚設備の制御構成図である。
【図7】同棚設備の統括コントローラに記憶されるデー
タの構成図である。
【図8】同棚設備の入庫動作を説明するフローチャート
である。
【図9】同棚設備の出庫動作を説明するフローチャート
である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における棚設備の
フォーク装置の第2の伸縮動作を示す側面図である。
【図11】同棚設備の統括コントローラに記憶される搬
出用収納部のデータの構成図である。
【図12】同棚設備の入庫動作を説明するフローチャー
トである。
【図13】本発明の第3の実施の形態における棚設備と
ピッキング設備の要部側面図である。
【図14】従来の棚設備の側面図であり、フォーク装置
が伸長して物品をパレットと共に各収納部へ入庫してい
る状態を示す。
【図15】従来の棚設備の側面図であり、搬出用収納部
に収納された物品を作業員が搬出(ピッキング)してい
る状態を示す。
【符号の説明】 5 物品 22 スタッカクレーン(搬送手段) 24 搬出用収納部 25 保管用収納部 27 パレット(物品保持体) 31 物品搬入出部(搬入出口) 42 昇降台(昇降体) 45 フォーク装置(移載手段) 53 保護部材 61 床 A 一側方 B 他側方 H 作業員 L1,L2,L2a,L2b,L2c 伸長長さ FS 棚設備

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を保持する物品保持体を収納可能な
    保管用収納部と搬出用収納部とが設けられ、上記各収納
    部と所定の搬入出口との間で上記物品保持体を搬送する
    搬送手段が設けられ、上記搬送手段は、昇降体に設けら
    れかつ上記各収納部と搬入出口とにおいて上記物品保持
    体の受け渡しを行う伸縮自在な移載手段を有し、上記移
    載手段は物品保持体を上記各収納部の一側方から出し入
    れ可能であり、上記搬出用収納部は物品保持体上の物品
    を他側方から搬出可能な状態で収納し、上記移載手段を
    所定の保管用収納部と搬出用収納部に向かって一側方か
    ら他側方へ伸長させる場合、その伸長長さを保管用収納
    部と搬出用収納部とで可変とし、上記移載手段の伸長速
    度を、保管用収納部に対する場合と搬出用収納部に対す
    る場合とで可変としたことを特徴とする棚設備。
  2. 【請求項2】 搬出用収納部に向かって移載手段を伸長
    させる場合の伸長長さは、保管用収納部に向かって移載
    手段を伸長させる場合の伸長長さよりも、長く設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載の棚設備。
  3. 【請求項3】 搬出用収納部に向かって移載手段を伸長
    させる場合の伸長速度は、保管用収納部に向かって移載
    手段を伸長させる場合の伸長速度よりも、低速に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の棚設備。
  4. 【請求項4】 搬出用収納部の他側方に、入庫時、搬出
    用収納部の他側方に突出する物品保持体や移載手段から
    作業員を保護する保護部材が設けられていることを特徴
    とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の棚設
    備。
  5. 【請求項5】 搬出用収納部と保管用収納部とは上下複
    数段に設けられ、搬出用収納部は床のある段に位置して
    いることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか
    に記載の棚設備。
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