JP2002113921A - 印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷結果を、その位置や大きさといった情報
も含めて保護しながらパンチやステープルといった後処
理を行う印刷装置を提供する。 【解決手段】 スキャナ１あるいはプリンタコントロー
ラ２などからの画像データを展開するフレームバッファ
３と、該フレームバッファ３上の画像データを紙に印刷
する印刷部６と、後処理のパンチ・ステープルがフレー
ムバッファ３上の画像データにかかるか否かの画像解析
部４と、外部からの制御によって処理位置を移動できる
パンチ、ステープルなどの処理を行う後処理部７を有す
る。印刷制御部５によりパンチ・ステープルなどの後処
理をする位置を調整することで、当該後処理による印刷
結果の破壊を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、より詳
細には、パンチやステープルなどの後処理機構を持つ印
刷装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】印刷装置において、大量部数の印刷を行
う際に、自動的にパンチ・ステープルの処理を行ってく
れる後処理機構は欠かせないものである。その場合に、
問題となるのは、印刷結果がパンチやステープルといっ
た後処理によって損なわれてしまうことである。この問
題を回避するために、従来、画像をずらしたり、ある程
度の縮小をかけて綴じ代を確保するといった工夫がされ
ている。

【０００３】また、特開平１１−１２７３４２号公報
（印刷装置）に記載の発明は、この処理を画像認識によ
り自動化するもので、印刷結果の縮小あるいは印刷位置
の移動により綴じ代を広く取るものであり、元画像を位
置・大きさまで含めて可能な限り保護するという視点か
らのものではない。しかし、場合によっては、印刷する
データの位置や大きさが意味を持つ場合もある。一方、
パンチやステープルの位置は（ファイルしたときに不揃
いになるという問題はあるものの）印刷結果それ自身に
比べれば多少の位置のずれは問題にならないことも多
い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、印刷結果を、その位置
や大きさといった情報も含めて保護しながらパンチやス
テープルといった後処理を行う印刷装置を提供しようと
するものである。

【０００５】また、本発明は、綴じ代がもっと必要と気
がついた場合に、その場で設定を可能とし、効率よく印
字を行うことができる印刷装置を提供しようとするもの
で、パンチやステープルといった印刷後処理によって印
刷結果が欠けたり読みにくくなったりすることを防ぐ印
刷装置を提供するようにしたものである。

【０００６】また、パンチやステープルの位置を動かす
ことができない場合に、操作部において利用者が処理位
置移動機能を利用するか否かの設定を可能にし、この設
定を反映し、利用しない設定になっていればパンチやス
テープルの位置移動処理を行わないようにしたものであ
る。

【０００７】更には、印刷において画像情報は文字情報
に比べて欠落しても支障がない可能性が高いことに注目
し、文字情報だけを保護して後処理を行うようにし、よ
り自由度高くし、かつ、失われる情報を最小限にするよ
うにしたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、スキ
ャナあるいはプリンタコントローラなどからの画像デー
タを展開するフレームバッファと、該フレームバッファ
上の画像データを紙に印刷する印刷部と、後処理のパン
チ・ステープルが前記フレームバッファ上の画像データ
にかかるか否かを判断する判断機構と、外部からの制御
によって処理位置を移動できるパンチ、ステープルなど
の処理を行う後処理部とを有し、該パンチ・ステープル
などの後処理をする位置を調整することで、当該後処理
による印刷結果の破壊を防ぐことができるようにし、も
って、パンチやステープルといった印刷後処理によって
印刷結果が欠けたり読みにくくなったりしないようにし
たものである。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、印刷装置の制御用に利用者が種々の設定をできる操
作部を有し、印刷結果の保護処理を行うかどうかを利用
者が選択できるようにし、もって、利用者の意志で請求
項１の効果を選べるようにしたものである。

【００１０】請求項３の発明は、請求項１又は２の発明
において、画像認識により文字情報と図・背景画像など
の情報を分離し、文字情報だけを破壊しないようにし、
もって、請求項１および２の効果をより自由度高く、か
つ、失われる情報を最小限にして実現できるようにした
ものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は、本発明による印刷装置の
一構成例を示す図で、図中、１０は本発明による印刷装
置、１１は原稿、１２はホストコンピュータ、１３は利
用者、１４は印刷結果で、本発明の印刷装置１０は、ス
キャナ１から原稿１１を読みとるか、ホストコンピュー
タ１２から受け取った印刷データをプリンタコントロー
ラ２でレンダリングしてフレームバッファ３に展開す
る。フレームバッファ３上に展開された画像データはそ
れぞれ画像解析部４で解析される。

【００１２】印刷制御部５は印刷部６および後処理部７
を制御する。画像解析部４から得られた情報によって後
処理部７を制御し、適切な位置に後処理（パンチ・ステ
ープル）を行い、印刷結果１４を出力する。また、利用
者１３は操作部８を用いて、印刷に関する種々の設定を
行うことが可能である。

【００１３】図２は、後処理部７の構成例を示す図で、
該後処理部７は、後処理ユニット台７ａ（位置は固定）
上に乗った後処理ユニット７ｂ（後処理ユニット台７ａ
の上で左右（矢印方向）に可動）が、搬送系７ｃの停止
（任意の場所で一時停止ができる）に合わせてパンチま
たはステープルを行う。後処理ユニット７ｂはユニット
台７ａの上を左右（搬送方向に対し垂直）に移動可能で
あり、搬送系７ｃの停止位置制御と併せて任意の位置で
のパンチ・ステープルが可能になっている。

【００１４】請求項１の発明は、パンチ・ステープルな
どの後処理をする位置を調整することで、当該後処理に
よる印刷結果の破壊を防ぐことができるもので、画像解
析部４は、図３に示したようなアルゴリズムで後処理位
置を決定し、この位置情報を元に後処理装置７を制御す
ることで、当該後処理による印刷結果の破壊を防ぐこと
ができる。

【００１５】請求項２の発明は、請求項１の発明に加
え、印刷結果１４の保護処理を行うかどうかを利用者が
選択できるもので、操作部８において、「本機能を有効
にするかどうか」の選択肢を用意する。この選択肢が
「有効にする」であれば請求項１のとおり処理を行う。
「無効にする」であればなにも処理を行わない。

【００１６】請求項３の発明は、請求項１又は２に加
え、文字情報だけを破壊せずに請求項１又は２の効果を
得るようにしたもので、画像解析部４において、文字・
イメージ分離処理を施し、文字だけを抽出する以外は請
求項１又は２と同じである。文字・イメージ分離処理の
具体的な内容については本発明では規定しないが、いく
つか公開されている一般的な手法を用いるものとする。

【００１７】

【発明の効果】請求項１の発明は、スキャナあるいはプ
リンタコントローラなどからの画像データを展開するフ
レームバッファと、フレームバッファ上の画像データを
紙に印刷する印刷部と、後処理のパンチ・ステープルが
フレームバッファ上の画像データにかかるか否かの判断
機構と、外部からの制御によって処理位置を移動できる
パンチ、ステープルなどの処理を行う後処理部を有し、
パンチ・ステープルなどの後処理をする位置を調整する
ことで、当該後処理による印刷結果の破壊を防ぐことが
できるようにしたもので、パンチやステープルといった
印刷後処理によって印刷結果が欠けたり読みにくくなっ
たりするようなことはない。

【００１８】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、印刷装置の制御用に利用者が種々の設定をできる操
作部を有し、印刷結果の保護処理を行うかどうかを利用
者が選択できるようにしたもので、利用者の意志で請求
項１の効果を選ぶことができる。

【００１９】請求項３の発明は、請求項１又は２の発明
において、画像認識により文字情報と図・背景画像など
の情報を分離し、文字情報だけを破壊しないようにした
ので、請求項１および２の効果をより自由度高く、か
つ、失われる情報を最小限にして実現することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による印刷装置の一実施例を説明する
ための構成図である。

【図２】 本発明による後処理部の一例を説明するため
の斜視図である。

【図３】 本発明の動作フロー図である。

【符号の説明】

１…スキャナ、２…プリンタコントローラ、３…フレー
ムバッファ、４…画像解析部、５…制御部、６…印刷
部、７…後処理部、７ａ…後処理ユニット台、７ｂ…後
処理ユニット、７ｃ…搬送系、１０…印刷装置、１１…
原稿、１２…ホストコンピュータ、１３…利用者、１４
…印刷結果。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スキャナあるいはプリンタコントローラ
   などからの画像データを展開するフレームバッファと、
   該フレームバッファ上の画像データを紙に印刷する印刷
   部と、後処理のパンチ・ステープルが前記フレームバッ
   ファ上の画像データにかかるか否かを判断する判断機構
   と、外部からの制御によって処理位置を移動できるパン
   チ、ステープルなどの処理を行う後処理部とを有し、該
   パンチ・ステープルなどの後処理をする位置を調整する
   ことで、当該後処理による印刷結果の破壊を防ぐように
   したことを特徴とする印刷装置。
2. 【請求項２】 印刷装置の制御用に利用者が種々の設定
   をできる操作部を有し、印刷結果の保護処理を行うかど
   うかを利用者が選択できることを特徴とする請求項１に
   記載の印刷装置。
3. 【請求項３】 画像認識により文字情報と図・背景画像
   などの情報を分離し、文字情報だけを破壊しないように
   したことを特徴とする請求項１又は２に記載の印刷装
   置。