JP2002113096A - 腹膜透析装置 - Google Patents

腹膜透析装置

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JP2002113096A JP2000305459A JP2000305459A JP2002113096A JP 2002113096 A JP2002113096 A JP 2002113096A JP 2000305459 A JP2000305459 A JP 2000305459A JP 2000305459 A JP2000305459 A JP 2000305459A JP 2002113096 A JP2002113096 A JP 2002113096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】患者の体温よりもかなり高温の透析液が注液さ
れることを防止することができ、安全性の高い腹膜透析
装置を提供する。 【解決手段】腹膜透析装置1は、透析装置本体2と、透
析装置本体2に対して着脱可能に設置される腹膜透析装
置用カセット8とで構成されている。カセット本体81
には、患者の腹膜内へ透析液を注液するための注液回路
状態と患者の腹膜内から透析液を排液するための排液回
路状態との間で切替可能な切替カセット回路82と、切
替カセット回路82に接続され、加温手段9により内部
の透析液が加温される加温カセット回路83と、切替カ
セット回路82に接続され、収縮膨張によりポンピング
作動するダイヤフラムポンプ87と、加温カセット回路
83の上流側と下流側とを接続するバイパス回路84と
が設けられている。出口液温用温度センサ12Aにより
検出された温度が所定の温度以上の場合には、バイパス
回路84を介して透析液を加温カセット回路83の上流
側に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腹膜透析装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、腹膜透析による透析法は、人工腎
臓による透析法に比し、治療費が安いこと、腹膜癒着の
防止が可能なこと等の理由から注目されている。
【0003】腹膜透析による透析法に用いられる腹膜透
析装置は、患者の腹膜内(腹腔内)に注液される腹膜透
析液(以下、透析液と称す)を収容する透析液バッグに
接続された注液バッグと、患者から排出される透析液を
回収する排液バッグに接続されたリザーバーバッグとを
それぞれポンプとして使用している。すなわち、腹膜透
析装置の透析装置本体には、注液バッグおよびリザーバ
ーバッグを収容するチャンバーが形成され、このチャン
バー内を加圧、減圧することにより、注液バッグまたは
リザーバーバッグをポンピング作動させるものである。
また、透析装置本体には、注液バッグ内の透析液を所定
の温度範囲に加温するヒータが設けられている。
【0004】しかしながら、従来の腹膜透析装置にあっ
ては、何らかの理由により、ヒータにより注液バッグ内
の透析液が加温されすぎると、患者の体温よりもかなり
高温の透析液が患者の腹膜内に注液(注入)されて、患
者に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、患者
の体温よりもかなり高温の透析液が注液されることを防
止することができ、安全性の高い腹膜透析装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(19)の本発明により達成される。
【0007】(1) 腹膜透析を行う腹膜透析装置であ
って、透析装置本体と、加温手段と、前記加温手段によ
り内部の透析液が加温される加温回路と、前記加温回路
の上流側と下流側とを接続するバイパス回路と、透析液
を送液するポンプ手段と、透析液の温度を検出する温度
センサとを備え、透析液を注液しているとき、前記温度
センサにより検出された温度が所定の温度以上の場合に
は、前記バイパス回路を介して透析液を前記加温回路の
上流側に戻すよう構成したことを特徴とする腹膜透析装
置。
【0008】(2) 前記バイパス回路は、透析液が該
バイパス回路内を流れる間に、その透析液の温度を下げ
る機能を有する上記(1)に記載の腹膜透析装置。
【0009】(3) 前記バイパス回路を流れる透析液
を強制冷却する強制冷却手段を有する上記(1)または
(2)に記載の腹膜透析装置。
【0010】(4) 前記強制冷却手段は、ぺルチェ素
子である上記(3)に記載の腹膜透析装置。
【0011】(5) 前記加温回路と、前記バイパス回
路と、前記ポンプ手段とが、前記透析装置本体に対して
着脱可能にユニット化されている上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の腹膜透析装置。
【0012】(6) 前記加温回路は、間隙を介して対
向配置された複数の分割加温回路を有する上記(5)に
記載の腹膜透析装置。
【0013】(7) 前記腹膜透析装置用カセットを前
記透析装置本体に装着したときに、前記各分割加温回路
の両面側に、前記加温手段の加温部が位置するよう構成
された上記(6)に記載の腹膜透析装置。
【0014】(8) 前記加温手段は、複数の板状のヒ
ータを有し、前記各分割加温回路が、対応する前記ヒー
タにより挟まれた状態で加温されるよう構成された上記
(6)に記載の腹膜透析装置。
【0015】(9) 前記温度センサにより検出された
温度が前記所定の温度以上の場合には、前記加温手段を
停止させるよう構成された上記(1)ないし(8)のい
ずれかに記載の腹膜透析装置。
【0016】(10) 前記温度センサにより検出され
た温度に基づいて、前記注液される透析液の温度が所定
の温度範囲内になるように前記加温手段の駆動を制御す
るよう構成された上記(1)ないし(9)のいずれかに
記載の腹膜透析装置。
【0017】(11) 前記温度センサは、前記加温回
路の下流側に設置されている上記(1)ないし(10)
のいずれかに記載の腹膜透析装置。
【0018】(12) さらに、前記加温回路の下流側
に設置され、透析液の温度を検出する入口液温用温度セ
ンサを有する上記(11)に記載の腹膜透析装置。
【0019】(13) 前記温度センサにより検出され
た温度と、前記入口液温用温度センサにより検出された
温度とに基づいて、前記注液される透析液の温度が所定
の温度範囲内になるように前記加温手段の駆動を制御す
るよう構成された上記(12)に記載の腹膜透析装置。
【0020】(14) 前記入口液温用温度センサは、
非接触型の温度センサである上記(12)または(1
3)に記載の腹膜透析装置。
【0021】(15) 前記温度センサは、非接触型の
温度センサである上記(1)ないし(14)のいずれか
に記載の腹膜透析装置。
【0022】(16) 前記非接触型の温度センサは、
サーモパイル型赤外線センサである上記(14)または
(15)に記載の腹膜透析装置。
【0023】(17) 前記ポンプ手段は、収縮膨張に
よりポンピング作動するダイヤフラムポンプである上記
(1)ないし(16)のいずれかに記載の腹膜透析装
置。
【0024】(18) 患者へ透析液を注液するための
注液回路状態と、患者から透析液を排液するための排液
回路状態とを切替可能な切替カセット回路を有する上記
(1)ないし(17)のいずれかに記載の腹膜透析装
置。
【0025】(19) 透析液を排液するとき、該透析
液は、前記バイパス回路の少なくとも一部を経由して回
収される上記(18)に記載の腹膜透析装置。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の腹膜透析装置を添
付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の腹膜透析装置の実施形態
を模式的に示す図、図2は、腹膜透析装置用カセットの
分解斜視図、図3は、腹膜透析装置用カセットの斜視
図、図4は、加温カセット回路と加温手段の関係を説明
する図、図5は、ポンピング作動手段を示す概略的な断
面図、図6は、蓋部材が閉じた状態および蓋部材が開い
た状態の透析装置本体の斜視図、図7は、制御システム
のブロック図、図8は、透析液の温度制御のフローチャ
ートである。
【0028】図6(a)および図6(b)に示すよう
に、腹膜透析装置1は、透析装置本体2と、透析装置本
体2に対して着脱可能に装着される腹膜透析装置用カセ
ット8とを備えている。
【0029】透析装置本体2は、腹膜透析装置用カセッ
ト8が装着されるカセット装着部21と、カセット装着
部21を開閉する蓋部材22と、表示部23と、治療の
開始操作を行うための操作部24aと、治療の停止操作
を行うための操作部24bとを有している。
【0030】操作部24aと操作部24bとの形状およ
び色は、それらを区別し易いように、互いに異なってい
る。また、操作部24aおよび24bには、それぞれ、
その意味を示す点字が形成されている。
【0031】表示部23は、例えば、液晶(LCD)パ
ネル等を備えたタッチパネルで構成することができる。
この場合には、そのタッチパネルにより、情報の表示
と、装置の操作とをそれぞれ行うことができ、操作性、
利便性がよい。
【0032】また、図1に示すように、腹膜透析装置1
は、透析液回路ユニット3を備えており、透析液回路ユ
ニット3は、患者Kの腹膜内(腹腔内)へ注入(注液)
される透析液を収容(収納)する複数の透析液バッグ
(透析液容器)4と、濃度の異なる透析液を収容する追
加透析液バッグ5と、患者Kの腹膜内から排液される透
析液を回収する排液タンク(排液容器)6と、患者Kの
腹膜内に留置された透析カテーテル(カテーテルチュー
ブ)7とを接続するものである。
【0033】ここで、透析液回路ユニット3は、注液チ
ューブ回路31と、追加注液チューブ回路32と、注液
/排液チューブ回路33と、排液チューブ回路34とを
有している。さらに、透析液回路ユニット3は、腹膜透
析装置用カセット8(詳細は後述)のカセット本体81
に設けられた切替カセット回路82と、加温カセット回
路83と、バイパス回路(患者側チューブ回路)84と
を有しており、切替カセット回路82は、注液回路82
1と、追加注液回路822と、注液/排液回路823
と、排液回路824とで構成されている。なお、注液回
路821の一端、追加注液回路822の一端、注液/排
液回路823の他端、排液回路824の他端には、それ
ぞれ、接続チューブ85a、85b、85c、85dが
設けられている(接続されている)。
【0034】そして、注液チューブ回路31の一端側
は、複数の分岐チューブ回路35が分岐接続されてお
り、各分岐チューブ回路35の一端は、透析液バッグ4
に接続されており、注液チューブ回路31の他端は、注
液回路821の一端に前記接続チューブ85aを介して
接続されている。追加チューブ回路32の一端は、追加
透析液バッグ5に接続されており、追加チューブ回路3
2の他端は、追加注液回路822の一端に前記接続チュ
ーブ85bを介して接続されている。
【0035】また、注液/排液チューブ回路33の一端
は、注液/排液回路823の他端に前記接続チューブ8
5cを介して接続されており、注液/排液チューブ回路
33の他端は、透析カテーテル7にトランスファーチュ
ーブセット36を介して接続されている。排液チューブ
回路34の一端は、排液回路824の他端に前記接続チ
ューブ85dを介して接続されており、排液チューブ回
路34の他端は、排液タンク6に接続されている。
【0036】前記切替カセット回路82に接続されてい
る注液チューブ回路31、追加注液チューブ回路32、
注液/排液チューブ回路33および排液チューブ回路3
4は、腹膜透析装置用カセット8を透析装置本体2に装
着したとき、透析装置本体2の前面または前方側側面に
位置するようになっている。
【0037】なお、各分岐チューブ回路35、追加注液
チューブ回路32、注液/排液チューブ回路33および
排液チューブ回路34には、それぞれ、流路を開閉する
クレンメ(流路開閉手段)37が設けられている。
【0038】図1、図2、図3に示すように、腹膜透析
装置用カセット8は、前述のように、カセット本体81
を備えており、このカセット本体81は、透析装置本体
2のカセット装着部21に対して着脱可能である。カセ
ット本体81は、下本体フレーム811と、この下本体
フレーム811に着脱可能に設けられた上本体フレーム
812と、下本体フレーム811に着脱可能に設けられ
た天井フレーム813とで構成されている。
【0039】カセット本体81には、前述のように、切
替カセット回路82が設けられており、切替カセット回
路82は、注液回路821と、追加注液回路822と、
注液/排液回路823と、排液回路824からなる。追
加注液回路822の他端は、注液回路821の途中に連
通しており、排液回路824の一端は、注液回路821
の他端付近に連通している。
【0040】さらに、切替カセット回路82は、カセッ
ト本体81を透析装置本体2のカセット装着部21に装
着したときに、注液回路状態と排液回路状態との間で切
り替えることができるように構成されている。
【0041】ここで、注液回路状態とは、注液回路82
1(または追加注液回路822)と注液/排液回路82
3が連通することにより、透析液バッグ4(または追加
透析液バッグ5)と透析カテーテル7が連通した状態、
換言すれば患者Kの腹膜内へ透析液を注液するための状
態(注液し得る状態)のことを言う。また、排液回路状
態とは、注液/排液回路823と排液回路824が連通
することにより、透析カテーテル7と排液タンク6が連
通した状態、換言すれば患者Kの腹膜内から透析液を排
液するための状態(排液し得る状態)のことを言う。
【0042】カセット本体81には、前述のように、加
温カセット回路83が設けられている。加温カセット回
路83は、対向配置された二つのシート状の分割加温カ
セット回路831、832を備えている。
【0043】下側の分割加温カセット回路831の一端
は、注液回路821の他端に連通し、下側の分割加温カ
セット回路831の他端は、接続管833を介して上側
の分割加温カセット回路832の一端に連通している。
そして、上側の分割加温カセット回路832の他端は、
注液/排液回路823の一端に連通している。
【0044】従って、透析液は、下側の分割加温カセッ
ト回路831と、上側の分割加温カセット回路832と
を、この順序で順次流れる。
【0045】なお、本発明では、透析液は、下側の分割
加温カセット回路831と、上側の分割加温カセット回
路832とに分流して流れ、その後、合流するように構
成してもよい。
【0046】さらに、二つの分割加温カセット回路83
1、832の間には、間隙86が形成されており、カセ
ット本体81を透析装置本体2のカセット装着部21に
装着したときに、後述のように、各分割加温カセット回
路831、832の両面(上面と下面)側に加温手段9
のヒータ(加温部)が位置し、各分割加温カセット回路
831、832が、対応するヒータにより挟まれた状態
で加温されるように構成されている。分割加温カセット
回路831、832同士の位置は、下本体フレーム81
1と上本体フレーム812と(支持部)で維持されてい
る。
【0047】各分割加温カセット回路831、832の
流路は、図4に示すように蛇行状をなしているが、本発
明では、例えば、渦巻き状をなしていてもよい。このよ
うに、蛇行状または渦巻き状とすることにより、各分割
カセット回路831、832の流路が長くなり、透析液
を確実に加温することができる。
【0048】図5に示すように、カセット本体81に
は、収縮膨張によりポンピング作動して透析液を送液す
るポンプ手段としてダイヤフラムポンプ87が設けられ
ており、ダイヤフラムポンプ87は、注液回路821の
途中に接続されている。天井フレーム813と下本体フ
レーム811の間には、ダイヤフラムポンプ87を密閉
状態で収容するチャンバー814が形成されている。こ
こで、チャンバー814内を加圧するとダイヤフラムポ
ンプ87が収縮し、チャンバー814内を減圧するとダ
イヤフラムポンプ87が膨張するように構成されてい
る。
【0049】図1に示すように、カセット本体81に
は、前述のように、バイパス回路84が設けられてい
る。
【0050】バイパス回路84の一端は、加温カセット
回路83の上流側、本実施形態では注液回路821の途
中に接続され、バイパス回路84の他端は、加温カセッ
ト回路83の下流側、本実施形態では注液/排液回路8
23の途中に接続されている。このバイパス回路84に
より、加温カセット回路83の上流側と下流側とが接続
され、透析液を冷却するための循環回路が形成される。
【0051】また、バイパス回路84に、透析液を強制
冷却するために、ペルチェ素子などの強制冷却手段を設
けて迅速かつ確実に冷却するようにしてもよい。
【0052】前記切替カセット回路82、加温カセット
回路83、バイパス回路84およびダイヤフラムポンプ
87は、略平面的に配置されている。これにより、腹膜
透析装置用カセット8の厚さをより薄くすることができ
る。
【0053】カセット本体81を透析装置本体2のカセ
ット装着部21に装着したときに、加温カセット回路8
3の出口側(下流側)は、最終注液回路状態と、戻り回
路状態との間で切替可能に構成されている。ここで、最
終注液回路状態とは、加温カセット回路83の出口側
が、注液/排液回路823に連通し、かつバイパス回路
84に連通しない状態のことを言う。また、戻り回路状
態とは、加温カセット回路83の出口側が、バイパス回
路84に連通し、かつ注液/排液回路823に連通しな
い状態のことを言う。
【0054】図2に示すように、前記下本体フレーム8
11の、切替カセット回路82に対応する位置には、第
1〜第8支持突起881〜888が形成されている。第
1支持突起881は、注液回路821の一端付近を支持
するものであって、第2支持突起882は、追加注液回
路822を支持するものであって、第3支持突起883
は、注液回路821におけるダイヤフラムポンプ87と
バイパス回路84の一端の間を支持するものであって、
第4支持突起884は、注液回路821におけるダイヤ
フラムポンプ87と加温カセット回路83の一端の間を
支持するものである。同様に、第5支持突起885は、
排液回路824を支持するものであって、第6支持突起
886は、注液/排液回路823における加温カセット
回路83の他端とバイパス回路84の他端の間を支持す
るものであって、第7支持突起887は、注液/排液回
路823の他端付近を支持するものであって、第8支持
突起888は、バイパス回路84を支持するものであ
る。
【0055】切替カセット回路82と、バイパス回路8
4と、ダイヤフラムポンプ87とは、ブロー成形により
一体的に形成されている。これにより、別部品での接合
を削減することができ、腹膜透析装置用カセット8の品
質が向上するとともに、コストを低減することができ
る。
【0056】また、加温カセット回路83の各分割加温
カセット回路831および832は、それぞれ、シート
成形により形成されている。これにより、各分割加温カ
セット回路831、832の製造が簡単になるととも
に、コストを低減することができる。
【0057】また、切替カセット回路82、バイパス回
路84およびダイヤフラムポンプ87は、分割加温カセ
ット回路831、832に高周波融着(高周波溶着)、
接着により接合されている。
【0058】ここで、分割加温カセット回路831およ
び832をシート成形で形成するには、それぞれ、例え
ば、樹脂シートを2枚重ね合わせ、これらを所定のパタ
ーンで融着する。なお、融着されなかった部分が流路を
形成する。
【0059】前記切替カセット回路82、加温カセット
回路83、バイパス回路84およびダイヤフラムポンプ
87の構成材料としては、それぞれ、軟質の樹脂、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アク
リル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステ
ル、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル
系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系等
の各種熱可塑性エラストマー、シリコーン樹脂、ポリウ
レタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド
体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種
または2種以上を組み合わせて(例えば2層以上の積層
体として)用いることができる。
【0060】図4に示すように、透析装置本体2内に
は、腹膜透析装置用カセット8の加温カセット回路83
を加温する加温手段9が設けられており、加温手段9
は、板状(層状)の下部面ヒータ91と、板状(層状)
の上部面ヒータ92と、板状(層状)の中間面ヒータ9
3とを有している。
【0061】ここで、下部面ヒータ91は、下方の分割
加温カセット回路831の下面を下方向から伝熱部材と
してのアルミ板94aを介して加温するものであって、
上部面ヒータ92は、上方の分割加温カセット回路83
2の上面を上方向から伝熱部材としてのアルミ板94d
を介して加温するものである。そして、中間面ヒータ9
3は、前記間隙内86に位置して、下方の分割加温カセ
ット回路831の上面を上方向から伝熱部材としてのア
ルミ板94bを介して加温するとともに、上方分割加温
カセット回路832の下面を下方向から伝熱部材として
のアルミ板94cを介して加温するものである。
【0062】これにより、前述したように、下方の分割
加温カセット回路831の内部の透析液は、下部面ヒー
タ91と中間面ヒータ93とで挟まれた状態で加温さ
れ、上方の分割加温カセット回路832の内部の透析液
は、上部面ヒータ92と中間面ヒータ93とで挟まれた
状態で加温される。よって、加温手段9による加温カセ
ット回路83の内部の透析液の加温効率が向上し、透析
装置本体2および腹膜透析装置用カセット8の小型化、
軽量化に有利である。
【0063】図5に示すように、透析装置本体2には、
ダイヤフラムポンプ87をポンピング作動させるポンピ
ング作動手段10が設けられている。
【0064】すなわち、透析装置本体2内には、エア回
路(エア加減圧回路)101が設けられており、カセッ
ト本体81をカセット装着部22に装着したときに、エ
ア回路101の一端がチャンバー814に連通するよう
に構成されている。エア回路101の他端には、一対の
分岐エア回路102、103の一端が分岐接続されてお
り、一方の分岐エア回路102の他端部には、空気圧発
生装置104が接続されており、他方の分岐エア回路1
03の他端部には、エジェクタのような真空圧発生装置
(減圧装置)105が接続されている。
【0065】また、一対の分岐エア回路102、103
の途中には、切替弁106が配設されている。この切替
弁106により、エア回路101と一方の分岐エア回路
102とが連通した加圧状態と、エア回路101と他方
の分岐エア回路103とが連通した減圧状態との間で切
替が可能である。
【0066】図1に示すように、透析装置本体2内に
は、クランプ手段11が設けられている。このクランプ
手段11は、例えば、前記切替カセット回路82を注液
回路状態と排液回路状態との一方に切り替えたり、ま
た、前記加温カセット回路83の出口側を最終注液回路
状態と排液回路状態との一方に切り替えたり、また、ダ
イヤフラムポンプ87のポンピング作動を補助したりす
るものである。
【0067】すなわち、透析装置本体2内には、第1〜
第8クランプ111〜118が設けられている。第1ク
ランプ111は、第1支持突起881との協働により注
液回路821の一端付近を流路が閉塞するようにクラン
プするものであって、第2クランプ112は、第2支持
突起882と協働して追加注液回路822を流路が閉塞
するようにクランプするものであって、第3クランプ1
13は、第3支持突起883と協働して注液回路821
におけるダイヤフラムポンプ87とバイパス回路84の
一端の間を流路が閉塞するようにクランプするものであ
って、第4クランプ(ポンピング制御用クランプ)11
4は、第4支持突起884と協働して注液回路821に
おけるダイヤフラムポンプ87と加温カセット回路83
の一端の間を流路が閉塞するようにクランプするもので
ある。
【0068】同様に、第5クランプ115は、第5支持
突起885と協働して排液回路824を流路が閉塞する
ようにクランプするものであって、第6クランプ116
は、第6支持突起886と協働して注液/排液回路82
3における加温カセット回路83の他端とバイパス回路
84の他端の間を流路が閉塞するようにクランプするも
のであって、第7クランプ117は、第7支持突起88
7と協働して注液/排液回路823の他端付近を流路が
閉塞するようにクランプするものであって、第8クラン
プ118は、第8支持突起888と協働してバイパス回
路84を流路が閉塞するようにクランプするものであ
る。
【0069】したがって、切替カセット回路82を注液
回路状態に切り替えるときには、第1クランプ111
(あるいは第2クランプ112)、第4クランプ(ポン
ピング制御用クランプ)114、第6クランプ116、
第7クランプ117を、それぞれ、アンクランプ状態に
切り替えるとともに、第2クランプ112(あるいは第
1クランプ111)、第5クランプ115、第8クラン
プ118を、それぞれ、クランプ状態に切り替える。そ
して、ポンピング作動手段10によりチャンバー814
内を加圧するときには、第4クランプ114をアンクラ
ンプ状態に切り替えるとともに、第3クランプ113を
クランプ状態に切り替える。さらに、ポンピング作動手
段10によりチャンバー814内を減圧するときには、
第4クランプ114をクランプ状態に切り替えるととも
に、第3クランプ113をアンクランプ状態に切り替え
る。これにより、透析液バッグ4(あるいは追加透析液
バッグ5)から透析カテーテル7に向かって透析液を送
液、すなわち、注液することができる。
【0070】また、切替カセット回路82を排液回路状
態に切り替えるときには、第7クランプ117、第8ク
ランプ118を、それぞれ、アンクランプ状態に切り替
えるとともに、第1クランプ111、第2クランプ11
2、第4クランプ114、第6クランプ116を、それ
ぞれ、クランプ状態に切り替える。そして、ポンピング
作動手段10によりチャンバー814内を減圧するとき
には、第3クランプ113をアンクランプ状態に切り替
えるとともに、第5クランプ115をクランプ状態に切
り替える。さらに、ポンピング作動手段10によりチャ
ンバー814内を加圧するときには、第3クランプ11
3をクランプ状態に切り替えるとともに、第5クランプ
115をアンクランプ状態に切り替える。これにより、
透析カテーテル7から排液タンク6に向かって透析液を
送液、すなわち、排液することができる。
【0071】前記ダイヤフラムポンプ87と、第3クラ
ンプ113と、第4クランプ114と、第5クランプ1
15、ポンピング作動手段10とで、透析液を送液する
送液手段が構成される。
【0072】さらに、切替カセット回路82が注液回路
状態にあって、加温カセット回路83の出口側が最終注
液回路状態にあるときには、第7クランプ117がアン
クランプ状態で、第8クランプ118がクランプ状態に
ある。
【0073】加温カセット回路83の出口側を戻り回路
状態に切り替えるときには、第1クランプ111、第2
クランプ112、第7クランプ117をクランプ状態に
切り替えるとともに、第8クランプ118をアンクラン
プ状態に切り替える。これにより、透析液は、加温カセ
ット回路83の出口側から透析カテーテル7に向かって
流れることなく、バイパス回路84内をダイヤフラムポ
ンプ87に向かって流れる。すなわち、透析液は、バイ
パス回路87と加温カセット回路83との間を循環す
る。
【0074】前記第7クランプ117と第8クランプ1
18とで、加温カセット回路83の出口側を最終注液回
路状態と戻り回路状態に切り替える注液戻り回路切替手
段が構成される。
【0075】ここで、透析液を排液するときは、その排
液は、前記バイパス回路84を経由して、排液タンク6
に回収される。これにより、流路の構成を簡素化するこ
とができる。
【0076】以上のように、カセット本体2に、切替カ
セット回路82と、加温カセット回路83と、バイパス
回路84と、ダイヤフラムポンプ87とを設けることに
より、腹膜透析装置1の小型化および軽量化を図ること
ができ、腹膜透析装置1の設置スペースが小さくても足
りるとともに、腹膜透析装置1の運搬等の取り扱いが容
易になり、円滑な医療行為を行うことができる。
【0077】特に、各分割加温カセット回路831、8
32を流れる透析液が、それぞれ、対応するヒータで挟
まれた状態で加温されるので、透析液の加温効率が向上
し、これにより、腹膜透析装置1をさらに小型、軽量に
することができる。
【0078】図1、図4に示すように、腹膜透析装置1
は、透析液の温度管理等のために、種々のセンサを備え
ている。
【0079】すなわち、透析装置本体2の、加温カセッ
ト回路83の下流側には、加温カセット回路83の出口
側(下流側)を流れる透析液の温度(出口液温)を測温
(検出)する出口液温用温度センサ12Aが設置され、
加温カセット回路83の上流側には、加温カセット回路
83の入口側(上流側)を流れる透析液の温度(入口液
温)を測温(検出)する入口液温用温度センサ12Bが
設置されている。
【0080】ここで、出口液温用温度センサ12Aおよ
び入口液温用温度センサ12Bとしては、それぞれ、応
答速度が極めて速いサーモパイル型赤外線センサ(非接
触型の温度センサ)を用いるのが好ましい。これによ
り、各面ヒータ91、92、93の温度を高精度に制御
することができる。
【0081】また、各面ヒータ91、92、93には、
それぞれ、その温度を測温(検出)するためのサーミス
タなどのヒータ用温度センサ13が設けられている。さ
らに、透析装置本体2には、切替カセット回路82の入
口側および出口側の気泡を検知する気泡センサ14がそ
れぞれ設けられている。なお、腹膜透析装置1は、回路
の閉塞を検出する閉塞センサ、その他、種々のセンサ
(各種センサ16)を備えている。
【0082】図7のブロック図に示すように、腹膜透析
装置1は、透析液の注液、排液等の各制御を行う制御シ
ステム(制御手段)15を備えている。
【0083】すなわち、制御システム15は、CPU1
51と、記憶部152とを備えており、CPU151に
は、複数のクランプ111〜118を制御するクランプ
制御部153、複数の面ヒータ91、92、93の温度
を制御するヒータ制御部154、ポンピング作動手段1
0を制御するポンピング作動制御部155が、それぞ
れ、電気的に接続されている。また、CPU151に
は、それぞれ、出口液温用温度センサ12A、入口液温
用温度センサ12B、各ヒータ用温度センサ13、各気
泡センサ14、表示部23、操作部24a、24bが、
それぞれ、電気的に接続されている。なお、CPU15
1には、電源回路156、バッテリー回路157が、そ
れぞれ、電気的に接続されている。
【0084】制御システム15は、出口液温用温度セン
サ12Aにより測温された温度が予め設定された所定の
温度(本実施形態においては39℃)以上になると、ク
ランプ制御部153により、第7クランプ117を制御
してクランプ状態に切り替え、第8クランプ118を制
御してアンクランプ状態に切り替えるとともに、ヒータ
制御部154により、複数の面ヒータ91、92、93
の駆動を停止させる(OFFに切り替える)。
【0085】また、各面ヒータ91、92、93の出力
(出力値)は、下記の出力値の中から、後述のように、
透析液の温度制御フロー、透析液の温度に基づいて選択
される。すなわち、制御システム15は、出口液温用温
度センサ12Aにより測温された温度と、入口液温用温
度センサ12Bにより測温された温度とに基づいて、注
液される透析液の温度が所定の温度範囲内になるように
複数の面ヒータ91、92、93の出力(駆動)を制御
する。
【0086】 フィードフォワード制御(FF制御)
によるヒータの出力値 [ヒータの出力値]=(α×[入口液温]+β)×[透
析液の速度]
【0087】 フィードバック制御のうちのP制御に
よるヒータの出力値 [ヒータの出力値]=Kp×dt ここで、Kp=γ×exp(δ×[透析液の速度]) dt=[目標温度]−[出口液温]
【0088】 フィードバック制御のうちPI制御に
よるヒータの出力値 [ヒータの出力値]=Kp×(dt+∫dt/Ti) ここで、Kp=ε×exp(δ×[透析液の速度]) Ti=−[透析液の速度]/ζ+η dt=[目標温度]−[出口液温] (ただし、α〜ηは実験から導入される定数)
【0089】次に、腹膜透析装置1の作用を、図8のフ
ローチャートを参照して説明する。 [1] クランプ制御部153により、第1クランプ1
11(あるいは第2クランプ112)、第4クランプ1
14、第6クランプ116、第7クランプ117を制御
してアンクランプ状態に切り替えるとともに、第2クラ
ンプ112(あるいは第1クランプ111)、第5クラ
ンプ115、第8クランプ118を制御してクランプ状
態に切り替える。これにより、切替カセット回路82を
注液回路状態に切り替えることができる。
【0090】[2] 前記[1]の操作を行った後また
は行う前、ヒータ制御部154により、複数の面ヒータ
91、92、93に電力(出力)を供給するように制御
する。これにより、加温カセット回路83を流れる透析
液を加温する加温工程、換言すれば、透析液の温度制御
フローが予熱工程に入る(ステップ1)。
【0091】[3] 複数の面ヒータ91、92、93
に電力の供給を開始してからT1時間経過すると、予熱
工程が終了する(ステップ2)。ここで、T1は、複数
の面ヒータ91、92、93の温度が体温近くなるまで
の時間であり、実験により求められた定数である。
【0092】[4] 前記予熱工程が終了すると、ポン
ピング作動制御部155により、ポンピング作動手段1
0を制御してチャンバー814内の加圧、減圧を交互に
繰り返す。また、クランプ制御部153により、第4ク
ランプ114を制御してクランプ状態、アンクランプ状
態の切り替えをチャンバー814内の加圧、減圧に合わ
せて交互に繰り返すとともに、第3クランプ113を制
御してクランプ状態、アンクランプ状態の切り替えをチ
ャンバー814内の加圧、減圧に合わせて交互に繰り返
す。これにより、ダイヤフラムポンプ87をポンピング
作動(収縮、膨張)させて、透析液バッグ4から透析カ
テーテル7に向かって透析液を送液し、注液することが
できる。
【0093】[5] また、前記予熱工程が終了する
と、透析液の温度制御フローが初期加温工程に入る(ス
テップ3、4)。初期加温工程においては、複数の面ヒ
ータ91、92、93の出力制御は次のように行う。
【0094】出口液温用温度センサ12Aにより測温さ
れた温度が33℃未満の場合には、前記FF制御による
ヒータの出力値と前記P制御によるヒータの出力値のう
ち大きい方の出力値を複数の面ヒータ91、92、93
に出力する(ステップ5)。
【0095】一方、出口液温用温度センサ12Aにより
測温された温度が33℃以上39℃未満の場合には、前
記FF制御によるヒータの出力値と前記PI制御による
ヒータの出力値のうち大きい方の出力値を複数の面ヒー
タ91、92、93に出力する(ステップ6)。
【0096】[6] 複数の面ヒータ91、92、93
に電力の供給を開始してからT2時間経過すると、初期
加温工程が終了する(ステップ7)。ここで、T2は、
予熱工程の際に加温カセット回路83内に溜まった透析
液が、加温カセット回路83から流出するまでの時間で
あり、実験により求められた定数である。
【0097】[7] 前記初期加温工程が終了すると、
透析液の温度制御フローは通常加温工程に入る(ステッ
プ8、9)。通常加温工程においては、複数の面ヒータ
91、92、93の出力制御は次のように行う。
【0098】出口液温用温度センサ12Aにより測温さ
れた温度が33℃未満の場合には、P制御によるヒータ
の出力値を複数の面ヒータ91、92、93に出力する
(ステップ10)。
【0099】一方、出口液温用温度センサ12Aにより
測温された温度が33℃以上39℃未満の場合には、P
I制御によるヒータの出力値を複数の面ヒータ91、9
2、93に出力する(ステップ11)。
【0100】これにより、複数の面ヒータ91、92、
93の出力制御を高精度に行うことできる。
【0101】[8] 前記初期加温工程、または前記通
常加温工程において、出口液温用温度センサ12Aによ
り測温される温度が39℃以上になると、クランプ制御
部153により、第7クランプ117を制御してクラン
プ状態に切り替えるとともに、第8クランプ118を制
御してアンクランプ状態に切り替える。また、ヒータ制
御部154により、複数の面ヒータ91、92、93へ
の電力の供給を停止、換言すれば複数の面ヒータ91、
92、93をOFFに切り替える。これにより、加温カ
セット回路83の出口側を戻り回路状態に切り替えるこ
とができ、透析液は、加温カセット回路83から、透析
カテーテル7へ向かって流れることなく、バイパス回路
84へ向かって流れ、そのバイパス回路84を介して加
温カセット回路83の上流側に戻り、バイパス回路84
および加温カセット回路83の間を循環し、その間に温
度が下がる(冷却される)。すなわち、透析液の加温制
御フローは冷却工程に移行する(ステップ12)。した
がって、患者Kの体温よりもかなり高温(39℃以上の
温度)の透析液が患者Kに注液されることがなく、安全
な透析治療を行うことができる。
【0102】そして、出口液温用温度センサ12Aによ
り測温される温度が39℃未満になると、クランプ制御
部153により、第7クランプ117を制御してアンク
ランプ状態に切り替えるとともに、第8クランプ118
を制御してクランプ状態に切り替える。さらに、複数の
面ヒータ91、92、93をONに切り替える。これに
より、加温カセット回路83の出口側を最終注液回路状
態に復帰することでき、再び初期加温工程または通常加
温工程へ移行する。
【0103】[9] 患者Kの腹膜内に所定量の透析液
を注液(注入)すると、透析液の注液は終了する。
【0104】[10] 透析液の注入が終了した後に、
クランプ制御部154により、第7クランプ117、第
8クランプ118を制御してアンクランプ状態に切り替
えるとともに、第4クランプ114、第6クランプ11
6を制御してクランプ状態に切り替える。これにより、
切替カセット回路82を排液回路状態に切り替えること
ができる。
【0105】[11] そして、ポンピング作動制御部
155により、ポンピング作動手段10を制御してチャ
ンバー814の減圧、加圧を交互に繰り返す。また、ク
ランプ制御部により、第3クランプ113を制御してア
ンクランプ状態、クランプ状態の切り替えをチャンバ内
ー814の減圧、加圧に合わせて交互に繰り返すととも
に、第5クランプ115を制御してクランプ状態、アン
クランプ状態の切り替えをチャンバー814内の減圧、
加圧に合わせて交互に繰り返す。これにより、ダイヤフ
ラムポンプ87をポンピング作動させて、透析カテーテ
ル7から排液タンク6に向かって腹膜内の透析液を送液
し、排液することができる。
【0106】以上、本発明の腹膜透析装置を図示の実施
形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、各部の構成は、同様の機能を発揮し得
る任意の構成のものに置換することができる。例えば、
分割カセット回路831、832の数を増やしても差し
支えない。
【0107】また、前記実施形態では、透析液は、下側
の分割加温カセット回路831、上側の分割加温カセッ
ト回路832の順序で流れるが、上側の分割加温カセッ
ト回路832、下側の分割加温カセット回路831の順
序で流れるようにしても差し支えない。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透析液を注液しているときに、温度センサにより検出さ
れた温度が所定の温度以上になると、注液をせずに、バ
イパス回路を介して透析液を加温回路の上流側に戻すの
で、患者の体温よりもかなり高温の透析液が注液される
ことがなく、安全性が高い。
【0109】また、加温回路と、バイパス回路と、ポン
プとが、透析装置本体に対して着脱可能にユニット化さ
れている場合には、腹膜透析装置の小型化および軽量化
を図ることができ、腹膜透析装置の設置スペースが小さ
くても足りるとともに、腹膜透析装置の運搬等の取り扱
いが容易になって、円滑な医療行為を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の腹膜透析装置の実施形態を模式的に示
す図である。
【図2】腹膜透析装置用カセットの分解斜視図である。
【図3】腹膜透析装置用カセットの斜視図である。
【図4】加温カセット回路と加温手段の関係を説明する
図である。
【図5】ポンピング作動手段を示す概略的な断面図であ
る。
【図6】蓋部材が閉じた状態および蓋部材が開いた状態
の透析装置本体の斜視図である。
【図7】制御システムのブロック図である。
【図8】透析液の温度制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 腹膜透析装置 2 透析装置本体 21 カセット装着部 22 蓋部材 23 表示部 24a、24b 操作部 3 透析液ユニット 31 注液チューブ回路 32 追加注液チューブ回路 33 注液/排液チューブ回路 34 排液チューブ回路 35 分岐チューブ回路 36 トランスファーチューブセット 37 クレンメ 4 透析液バッグ 5 追加透析液バッグ 6 排液タンク 7 透析カテーテル 8 腹膜透析装置用カセット 81 カセット本体 811 下本体フレーム 812 上本体フレーム 813 天井フレーム 814 チャンバー 82 切替カセット回路 821 注液回路 822 追加注液回路 823 注液/排液回路 824 排液回路 83 加温カセット回路 831 分割加温カセット回路 832 分割加温カセット回路 833 接続管 84 バイパス回路 85a〜85d 接続チューブ 86 間隙 87 ダイヤフラムポンプ 881 第1支持突起 882 第2支持突起 883 第3支持突起 884 第4支持突起 885 第5支持突起 886 第6支持突起 887 第7支持突起 888 第8支持突起 9 加温手段 91 下部面ヒータ 92 上部面ヒータ 93 中間ヒータ 94a〜94d アルミ板 10 ポンピング作動手段 101 エア回路 102 分岐エア回路 103 分岐エア回路 104 空気圧発生装置 105 真空圧発生装置 106 切替弁 11 クランプ手段 111 第1クランプ 112 第2クランプ 113 第3クランプ 114 第4クランプ 115 第5クランプ 116 第6クランプ 117 第7クランプ 118 第8クランプ 12A 出口液温用温度センサ 12B 入口液温用温度センサ 13 ヒータ用温度センサ 14 気泡センサ 15 制御システム 151 CPU 152 記憶部 153 クランプ制御部 154 ヒータ制御部 155 ポンピング作動制御部 156 電源回路 157 バッテリー回路 16 各種センサ S1〜S12 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA06 BB01 CC08 DD02 DD18 EE03 HH02 HH14 JJ02 JJ15 KK30 NN14 PP08 PP10 PP12 PP13 PP14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹膜透析を行う腹膜透析装置であって、 透析装置本体と、 加温手段と、 前記加温手段により内部の透析液が加温される加温回路
    と、 前記加温回路の上流側と下流側とを接続するバイパス回
    路と、 透析液を送液するポンプ手段と、 透析液の温度を検出する温度センサとを備え、 透析液を注液しているとき、前記温度センサにより検出
    された温度が所定の温度以上の場合には、前記バイパス
    回路を介して透析液を前記加温回路の上流側に戻すよう
    構成したことを特徴とする腹膜透析装置。
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