JP2002112950A - 電子内視鏡システム - Google Patents

電子内視鏡システム

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JP2002112950A
JP2002112950A JP2000310371A JP2000310371A JP2002112950A JP 2002112950 A JP2002112950 A JP 2002112950A JP 2000310371 A JP2000310371 A JP 2000310371A JP 2000310371 A JP2000310371 A JP 2000310371A JP 2002112950 A JP2002112950 A JP 2002112950A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子内視鏡の機種や観察対象を変更するときで
も、通常画像信号と蛍光画像信号の出力レベルのバラン
ス調整を一度に手早く行える電子内視鏡システムを、提
供する。 【解決手段】電子内視鏡システム1は、白色光を所定の
反射率で反射する白色光反射部69cと紫外光に励起さ
れると所定の蛍光強度で発光する蛍光発光部69dとを
有する回転板69が回転軸67bに取り付けられたと
き、電子内視鏡10の先端部10aから白色光と紫外光
とが射出されるタイミングに同期させて、挿入孔62に
挿入された電子内視鏡10の先端部10aの前方に白色
光反射部69cと蛍光発光部69dとを交互に横切らせ
るスケール回転装置60を有する。また、画像信号処理
回路52は、白色光反射部69cと蛍光発光部69dか
らの反射光及び蛍光が受光されて生成された各画像信号
から、それらの増幅率を設定し、その増幅率にて各画像
信号を増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光により照明
された被検体表面の画像と励起光が照射されて自家蛍光
を発した被検体の画像とを合成した画像を生成する医療
用の電子内視鏡システムに、関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通常の可視光の照明による被検体
(体腔壁)の画像に自家蛍光を発した体腔壁の画像を重
ねた画像を生成することができる電子内視鏡システム
が、開発されている。この電子内視鏡システムによる
と、通常の照明光による観察では発見し得ないような不
健全な患部組織も蛍光強度の強弱により観察できるよう
になるため、通常の照明光を用いる電子内視鏡システム
よりも正確に且つ詳細に被検体の診断を行うことができ
る。
【0003】具体的には、この電子内視鏡システムは、
照明光としての白色光(可視光)と励起光としての紫外
光とを電子内視鏡の照明光学系から体腔壁へ交互に照射
するとともに、白色光により照明された体腔壁の対物光
学系による像と紫外光により励起されて自家蛍光を発し
た体腔壁の対物光学系による像とを電子内視鏡内の撮像
素子によって順次撮像して電気信号に変換し、通常画像
信号と蛍光画像信号を生成している。そして、通常画像
信号を互いに同じ出力レベルとなるRGB各色の画像信
号に分配するとともに、このうちのB画像信号に蛍光画
像信号を加算することにより、白色光により照明された
体腔壁の白黒画像に対して自家蛍光を発した部分を青色
に着色した画像を生成している。
【0004】このような電子内視鏡システムでは、様々
な特性を有する複数の電子内視鏡を交換して使用したり
1つの電視内視鏡において観察対象を変えたりすると、
通常画像信号と蛍光画像信号との出力レベルの相対的な
バランスが変化するので、被検体の診断を正確に行うこ
とができなくなる。そのため、このような機種や観察対
象を変更した場合でも通常画像信号と蛍光画像信号の出
力レベルの比率が一定となるように、スケールを用いて
各画像信号の出力レベルを増幅させて調整する場合があ
る。
【0005】このスケールには、可視帯域において所定
の反射率にて白色光(可視光)を反射する反射板により
構成される白色光用スケールと,励起光が照射されると
所定の蛍光強度をもって発光する蛍光板により構成され
る蛍光用スケールとがあり、経験的に得られている臨床
結果に基づいてその反射率及び蛍光強度が夫々設定され
ている。また、各スケールは、電子内視鏡の機種や観察
対象に応じて複数種類用意されている。作業者は、使用
する電子内視鏡に対応する白色光用スケール及び蛍光用
スケールを幾つかのスケールの中から選び出し、選出し
た白色光用スケールに電子内視鏡の先端部を近接させた
状態でこのスケールに白色光を照射し、電子内視鏡内の
撮像素子により生成される通常画像信号の増幅率を設定
した後、選出した蛍光用スケールに電子内視鏡の先端部
を近接させた状態でこのスケールに紫外光を照射し、撮
像素子により生成される蛍光画像信号の増幅率を設定し
ていた。これにより、電子内視鏡を患者の体腔内に挿入
して被検体を撮影するときには、設定された各増幅率に
て各画像信号が増幅されるので、臨床的に有効に観察す
ることができる合成画像をモニタに映し出すことができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、スケールには、数種類のスケールが存在する
ために、電子内視鏡システムが生成する通常画像信号と
蛍光画像信号の出力レベルを調整する時に、これらスケ
ールを取り違えて使用してしまうことがあった。また、
各画像信号の出力レベルを調整する際には、通常画像信
号の出力調整と蛍光画像信号の出力調整とを別々に行わ
ねばならず、その調整の手順が非常に煩雑であった。
【0007】さらに、電子内視鏡の機種を交換するとき
や観察対象を変えるときには、その都度出力レベルの調
整を行わねばならないために、需要者の間には、通常画
像信号と蛍光画像信号の出力レベルのバランス調整を一
度に手早く行いたいという要望があった。
【0008】本発明は、上述したような問題点に鑑みて
なされたものであり、その課題は、白色光と紫外光とを
交互に被検体に照射して通常画像信号と蛍光画像信号と
を順次生成する方式の電子内視鏡システムであるにも拘
わらず、電子内視鏡の機種や観察対象に対応するスケー
ルを用いて通常画像信号と蛍光画像信号の出力レベルの
バランス調整を一度に手早く行うことができる電子内視
鏡システムを、提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに構成された本発明は、交換可能に取り付けられる電
子内視鏡と、前記電子内視鏡の照明光学系に対して可視
光と紫外光とを交互に供給する光源装置と、前記可視光
により照明された被検体の像と前記紫外光により励起し
て自家蛍光を発した被検体の像とが交互に前記電子内視
鏡内の撮像素子によって撮像されて順次生成された各画
像信号を処理する内視鏡プロセッサとを備え、バランス
調整の開始指示の入力があると各画像信号の出力レベル
が所定の比率となるように各画像信号の増幅率を設定
し、設定した各増幅率にて各画像信号を増幅する電子内
視鏡システムであって、前記電子内視鏡の先端部が挿入
可能な挿入口が穿たれた筐体と、板形状に形成され、そ
の一方の面には可視光が照射されると所定の反射率にて
反射する白色光用スケール、及び紫外光が照射されると
励起して所定の蛍光強度にて発光する蛍光用スケールを
有し、その回転中に前記白色光用スケール及び前記蛍光
用スケールが前記挿入口の前方を横切ることになる位置
で回転可能に、前記筐体内部において着脱可能に保持さ
れる回転板と、前記筐体内部において保持された回転板
と前記挿入口との間に配置され、前記電子内視鏡の先端
部が前記挿入口に挿入されて前記回転板から所定距離だ
け離れた位置に到達しているときに、前記電子内視鏡の
先端近傍をその周囲から押圧して前記電子内視鏡の先端
部を保持する保持機構と、前記筐体内部に保持された前
記回転板を、前記電子内視鏡の先端部から射出される可
視光と紫外光との切替に同期して回転駆動させることに
より、前記可視光に対して前記白色光用スケールを挿入
し、前記紫外光に対して前記蛍光用スケールを挿入する
駆動装置とを備えたことを、特徴とする。
【0010】上記のように構成されると、電子内視鏡の
先端部が挿入口より挿入されて回転板から所定距離だけ
離れた位置に到達すると、保持機構は、電子内視鏡の先
端近傍をその周囲から押さえ付けることによって、筐体
内において電子内視鏡の先端部を保持することが可能と
なる。また、このような筐体内に電子内視鏡の先端部が
保持されている状態において、回転板が筐体内に取り付
けられた後、バランス調整の開始支持の入力があった場
合には、電子内視鏡の先端部からは可視光及び紫外光が
交互に射出される。このとき、電子内視鏡の先端部から
可視光が射出されている期間のみ可視光が白色光用スケ
ールに照射され、その先端部から紫外光が射出されてい
る期間のみ紫外光が蛍光用スケールに照射される。これ
により、可視光は白色光用スケールで反射されるととも
に紫外光は蛍光用スケールを励起し、白色光用スケール
からの反射光及び蛍光用スケールからの蛍光は、電子内
視鏡に組み込まれる撮像素子により交互に受光されて順
次通常画像信号及び蛍光画像信号として繰り返し生成さ
れ、各画像信号の出力レベルが所定の比率となるように
各画像信号の増幅率が設定され、その時点での増幅率に
て以後の通常使用時において各画像信号が増幅される。
【0011】従って、作業者は、電子内視鏡の機種を変
更したり観察対象を変えた後であっても、電子内視鏡の
機種や観察対象に対応したスケールの組み合わせを有す
る回転板を駆動装置の回転軸に取り付け、電子内視鏡の
先端部を挿入口より差し込んだ後に、バランス調整処理
の開始指示を入力することにより、通常画像信号と蛍光
画像信号の出力レベルのバランス調整処理を、一度に簡
単に手早く行うことができる。また、各画像信号のバラ
ンス調整を行う際に、挿入口の内径よりも十分に小さい
外径を有する電子内視鏡の先端部を挿入したときでも、
その先端部を回転板から所定距離だけ離れた位置に配置
した状態で筐体内に保持させることができる。
【0012】本発明による電子内視鏡システムでは、保
持機構は、電子内視鏡の先端近傍における同一円周上の
複数箇所に対し、電子内視鏡の中心軸に垂直な方向から
棒状のもので均等な圧力にて押圧することにより、電子
内視鏡の先端部を保持する機構であっても良いし、電子
内視鏡の先端近傍における同一円周上にワイヤ等を巻き
付けて締め付けることにより、電子内視鏡の先端部を保
持する機構であっても良い。
【0013】また、本発明による電子内視鏡システムで
は、挿入深度を示す目盛りが電子内視鏡の先端部に記さ
れていても良いし、電子内視鏡の先端部が回転板から所
定距離だけ離れた位置に到達したことを検出するための
先端部検出器が備えられていても良い。後者の先端部検
出器は、先端部が接触したことを検出する突出部を備え
たスイッチであっても良いし、赤外線の発光部と受光部
とを備え、挿入口から挿入された電子内視鏡の先端部に
より赤外線が遮られて受光部に赤外線が入射されなくな
ったときに先端部が所定位置に到達したことを検出する
赤外線センサであっても良い。何れの先端部検出器の場
合でも、電子内視鏡の先端部が所定位置に到達したこと
が検出されたときには、その旨をランプを点灯する等し
て作業者に知らせ、保持機構の駆動を作業者に行わせる
ことにより先端部を筐体内に保持させるように構成され
ても良いし、その旨を先端部検出器から保持機構に通知
して自動的に保持機構を駆動させることにより先端部を
筐体内に保持させるように構成されていても良い。
【0014】さらに、本発明による電子内視鏡システム
では、回転板と駆動装置と先端部検出器と保持機構が、
光源装置や内視鏡プロセッサと一体に組み込まれても良
いし、光源装置や内視鏡プロセッサとは別体に組み込ま
れても良い。前者の場合には、光源装置及び内視鏡プロ
セッサを収容する筐体に挿入口を設けるとともにその筐
体に回転板と駆動装置と保持機構とを組み込んだ構成と
なる。後者の場合には、光源装置や内視鏡プロセッサと
は別体に形成した筐体に挿入口を設けるとともにその筐
体に回転板と駆動装置と保持機構とを組み込んだ構成と
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電子内視鏡シ
ステムの実施形態について図面を参照しながら説明す
る。
【0016】図1は、本発明の実施形態である電子内視
鏡システム1の概略の外観を示す斜視図である。
【0017】この電子内視鏡システム1は、患者の体腔
内にその先端部10aが挿入される電子内視鏡10と,
この電子内視鏡10のコネクタ10bが差し込まれてい
る外部装置20と,スケール回転装置60とを有する。
このうちの外部装置20には、電子内視鏡10に照明光
や励起光を供給する光源装置や電子内視鏡10により生
成される画像信号を処理する内視鏡プロセッサ等が、収
容されている。また、この外部装置20の筐体には、操
作パネル30が備えられ、この操作パネル30には、後
述するバランス調整処理の開始指示を入力するためのバ
ランス調整ボタン30aが備えられている。尚、電子内
視鏡10としては、被検体の種類に応じた様々な特性を
有する複数の機種が用意されている。そして、これらが
交換されて使用されるように、電視内視鏡10は、着脱
可能なコネクタ10bを介して外部装置20の筐体に取
り付けられている。
【0018】一方、スケール回転装置60は、円柱をそ
の中心軸に沿って切断してその切断面を底面とした形
状、いわゆる蒲鉾形に形成された筐体61を有し、湾曲
面(円柱面)と底面に対して垂直な2つの略半円形の側
面のうち、一方の側面には、電子内視鏡10の先端部1
0aを挿入するための挿入口61aと,外部装置20か
らのケーブルCの先端のコネクタを差し込むためのコネ
クタ差込口61bが形成され、他方の側面は、筐体61
に対して開閉可能な蓋61cとして形成されている。
【0019】先ず、電子内視鏡システム1の電子内視鏡
10及び外部装置20の構成及び動作について説明す
る。
【0020】図2は、本例の電子内視鏡10及び外部装
置20の概略構成を示す説明図である。
【0021】この図2に示すように、コネクタ10bを
介して電子内視鏡10が接続された外部装置20には、
操作パネル30と,電子内視鏡10に照明光及び励起光
を供給する光源装置40と,この光源装置40を制御し
たり電子内視鏡10からの画像信号を受信して処理する
内視鏡プロセッサ50とが,内蔵されている。
【0022】また、内視鏡プロセッサ50は、照明光及
び励起光や画像信号などを同期させるためのタイミング
コントローラ51と,電子内視鏡10からの画像信号を
処理してRGB画像信号に変換してモニタ2に送出する
画像信号処理回路52と,操作パネル30等から入力さ
れる指示により外部装置20全体の制御を行うシステム
コントローラ53とを、備えている。
【0023】電子内視鏡10は、コネクタ10bが外部
装置20の筐体に差し込まれると光源装置40の所定の
位置にその入射端11aが配置されるライトガイドファ
イババンドル(以下、「ライトガイド」と省略する)1
1と,このライトガイド11に導かれた照明光及び励起
光を広範囲に照射するための配光レンズ12と,被検体
(体腔壁)の像を形成する対物光学系13と,この対物
光学系13の結像面近傍に配置されて体腔壁の像を撮像
する固体撮像素子(CCD)14と,このCCD14へ
駆動用の転送パルスを送信したり画像信号処理回路52
へ画像信号を送信するための電線15と,先端部10a
近傍を湾曲させるための図示せぬ湾曲機構と,その図示
せぬ湾曲機構を操作するためのハンドル16と,システ
ムコントローラ53に入力される信号を生ずるボタンや
スイッチ等を備える操作部17と,その操作部17から
システムコントローラ53へ各種の信号を伝送するため
の電線18とを、備えている。尚、電線15,18は、
電子内視鏡10のコネクタ10bが外部装置20の筐体
に差し込まれると、夫々、画像信号処理回路52及びシ
ステムコントローラ53に接続される。
【0024】光源装置40は、白色光用光源41,第1
の回転シャッタ42,ハーフミラー43,集光レンズ4
4,紫外光用光源45,及び、第2の回転シャッタ46
から、構成されている。
【0025】白色光用光源41は、通常観察用の照明光
としての白色光を射出するキセノンランプ(図示せず)
や,このキセノンランプから射出された白色光が平行光
となるように反射させるリフレクタ(図示せず)等によ
り、構成されている。また、紫外光用光源45は、被検
体(体腔壁)の自家蛍光の励起光として紫外光を射出す
る紫外線ランプ(図示せず)や,この紫外線ランプから
射出された紫外光が平行光となるように反射させるリフ
レクタ(図示せず)等により、構成されている。
【0026】白色光用光源41から発せられる可視領域
の波長からなる平行光束(以下、「平行白色光束」とい
う)は、第1の回転シャッタ42を通過し、ハーフミラ
ー43を透過した後、集光レンズ44によりライトガイ
ド11の入射端11aへ収束される。
【0027】一方、平行白色光束と交差するように紫外
光用光源45から発せられる紫外領域の波長からなる平
行光束(以下、「平行紫外光束」という)は、第2の回
転シャッタ46を通過し、ハーフミラー43により反射
された後、集光レンズ44によりライトガイド11の入
射端11aへ収束される。
【0028】図3の(a)は、第1の回転シャッタ42
の正面図であり、図3の(b)は、第2の回転シャッタ
46の正面図である。
【0029】第1及び第2の回転シャッタ42,46
は、図2及び図3に示すように、モータ42a,46a
の駆動軸に対して同軸に取り付けられた円板に、その円
板の中心に頂点が一致するとともにその頂角が約60°
の角度を有する扇状の開口部42c,46cが形成され
ることによって、構成されている。
【0030】これら第1及び第2の回転シャッタ42,
46の外周縁の近傍には、図2に示すように、タイミン
グコントローラ51に接続されたセンサ42b,46b
が、配置されている。これらセンサ42b,46bは、
第1及び第2の回転シャッタ42,46の回転状態を検
知してタイミングコントローラ51へ通知する。また、
これらモータ42a,46aもタイミングコントローラ
51に接続されており、それらの回転の速度と位相がタ
イミングコントローラ51により制御される。
【0031】図4は、内視鏡プロセッサ50内部の概略
構成を示すブロック図である。
【0032】この図4に示すように、タイミングコント
ローラ51は、同期パルス信号を発生するとともにこの
同期パルス信号に照明光及び励起光や画像信号などを同
期させるタイミング生成回路511と、センサ42b,
46bで検知された回転状態に基づいて第1及び第2の
回転シャッタ42,46を回転させるモータ42a,4
6aの駆動を制御する回転シャッタ制御回路512と,
タイミング生成回路511からの同期パルス信号に応じ
てCCD14に転送パルスを送出するCCDドライバ5
13とを、備えている。
【0033】尚、回転シャッタ制御回路512がモータ
42a,46aの回転の速度と位相とを制御することに
より、ライトガイド11の入射端11aには、可視領域
の波長からなる光束と紫外領域の波長からなる光束とが
交互に入射する。このときの各光束が入射端11aに入
射する様子を、図5に模式的に示している。この図5に
おいて、両破線間の間隔は、同じ回転速度で回転する各
回転シャッタ42,46が一周する期間を示し、(a)
のグラフにおいて立ち上がっている期間は、ライトガイ
ド10の入射端11aに光束が入射している期間を示
し、(b)のグラフにおいて立ち上がっている期間は、
CCD14に蓄積された一画面分の電荷を画像信号とし
て読み出すための転送期間を示している。この図5に示
すように、各回転シャッタ42,46が一周する間に、
白色光(可視光)と紫外光がこの順で入射端11aへ入
射し、また、白色光と紫外光が入射端11aへ入射する
タイミングに同期して対物光学系13により形成される
像がCCD14に蓄積されて読み出される。
【0034】また、図4に示すように、画像信号処理回
路52は、CCD14からの画像信号に対して増幅,ク
ランプ,サンプルホールド,γ補正などの処理を行うた
めの前段信号処理回路521と,後述するモノクロ画像
信号と蛍光画像信号とを夫々所定の増幅率にて増幅する
ためのレベル設定回路522と,アナログ/デジタル
(A/D)コンバータ523と,画像信号を一時記憶す
るためのメモリ部524と,デジタル/アナログ(D/
A)コンバータ部525と,画像信号に対してクラン
プ,ブランキング,インピーダンスマッチング等の処理
を行うための後段信号処理回路526a,526bと,
画像信号を加算するための加算器527とを、備えてい
る。さらに、メモリ部524は、蛍光画像信号用メモリ
524a及びモノクロ画像信号用メモリ524bを備え
ているとともに、D/Aコンバータ部525は、両メモ
リ524a,524bに対応したD/Aコンバータ52
5a,525bを備えている。
【0035】システムコントローラ53は、システムバ
スBを介して互いに接続されたCPU531,メモリコ
ントロール回路532,I/Oポート533,RAM5
34,及び、ROM535を備えている。
【0036】CPU531は、システムバスBに接続さ
れる操作パネル30や電子内視鏡10の操作部17にお
いて入力された指示により、光源装置40及び内視鏡プ
ロセッサ50の制御を行う中央処理回路である。メモリ
コントロール回路532は、CPU531からの命令に
従って画像信号処理回路52の各メモリ524a,52
4bを制御する。I/Oポート533は、CPU531
からの命令に従って画像処理制御回路52からのデータ
を受信する。RAM534は、CPU531の作業領域
が展開されるランダムアクセスメモリである。ROM5
35は、電子内視鏡システム1を制御するための各種の
プログラムが格納されたメモリである。
【0037】ROM535に格納されるプログラムに
は、CPU531によって読み込まれることによりバラ
ンス調整処理を実行するものが含まれている。このバラ
ンス調整処理を実行するためのプログラムは、CPU5
31に対し、第1及び第2の回転シャッタ42,46の
同期した回転の開始を指示させ、後述するモノクロ画像
信号と蛍光画像信号をD/Aコンバータ部525から受
信させ、各画像信号の出力レベルが所定の比率となるよ
うに各画像信号に対する増幅率を設定させ、それらの増
幅率にて各画像信号を増幅するようにレベル設定回路5
22に対する制御を行わせる。
【0038】上述した電子内視鏡10及び外部装置20
では、電子内視鏡10の先端部10aが患者の体腔内に
挿入されている場合、第1及び第2の回転シャッタ4
2,46の回転に伴って、白色光及び紫外光が交互にラ
イトガイド11の入射端11aへ入射されると、ライト
ガイド11を通って射出端より射出される白色光及び紫
外光が、被検体(体腔壁)に向けて照射される。する
と、白色光により照明された体腔壁表面の対物光学系1
3による像,及び、紫外光により励起されて自家蛍光を
発した体腔壁の対物光学系13による像が、CCD14
の撮像面上に順次形成される。そのCCD14は、上述
したように、タイミング生成回路511からの同期パル
ス信号を受けたCCDドライバ513により駆動され、
照明光及び励起光によって形成される被検体の像を順次
撮像して電気信号に変換する。
【0039】CCD14から時系列に出力されるモノク
ロ画像信号及び蛍光画像信号は、前段信号処理回路52
1において各種の処理を施され、CPU531によって
制御されるレベル設定回路522により互いの画像信号
の出力レベルが所定の比率となるように夫々増幅された
後、A/Dコンバータ523によりデジタル信号に変換
される。
【0040】A/Dコンバータ523により順次デジタ
ル信号に変換されたモノクロ画像信号及び蛍光画像信号
は、CPU531の命令に従ったメモリコントロール回
路532によって各画像信号に対応するメモリ524
a,524bに振り分けられ、一旦各メモリ524a,
524bに格納された後、夫々D/Aコンバータ部52
5のD/Aコンバータ525a,525bへ同時に出力
される。このように同期化された各メモリ524a,5
24bからのデジタル信号は、夫々各D/Aコンバータ
525a,525bでアナログ信号に変換される。
【0041】これらアナログ信号に変換されたモノクロ
画像信号及び蛍光画像信号は、各画像信号に対応する後
段信号処理回路526a,526bにおいて各種の処理
を施される。
【0042】後段信号処理回路526bで処理されたモ
ノクロ画像信号は、互いに同じ出力となる3つの画像信
号に分配されてRGB画像信号として生成されるととも
に、このうちのB画像信号には、後段信号処理回路52
6aで処理された蛍光画像信号が加算器527において
加算される。
【0043】そして、蛍光画像信号が加算されたB画像
信号とともにG画像信号及びR画像信号は、モニタ2へ
出力され、同時に、タイミング生成回路511からの同
期信号SYNCも、モニタ2へ出力される。このモニタ2で
は、白色光により照明された体腔壁の白黒画像に対して
自家蛍光を発した部分を青色に着色した画像が、映し出
される。
【0044】次に、外部装置20が生成するモノクロ画
像信号及び蛍光画像信号の夫々の出力レベルを調整する
ために用いるスケール回転装置60について説明する。
【0045】図6及び図7は、本例のスケール回転装置
60の概略構成を示し、図6は、正面から見たときの透
視図であり、図7は、上面から見たときの透視図であ
る。
【0046】このスケール回転装置60は、図1に示し
たような蒲鉾形の筐体61内に、バッテリ63,制御回
路64,第1のドライバ回路65,第1のモータ66,
ギア軸受け67,センサ68,回転板69,第2のドラ
イバ回路70,第2のモータ71,ワイヤ72,緩衝材
73,圧力センサ74,アナログ/デジタル(A/D)
コンバータ75,及び、先端部検出器76を、備えてい
る。
【0047】この筐体61には、上述したように略半円
形の2つの側面(図6では左右の側面)のうちの一方の
側面に挿入口61aが備えられており、筐体61の内部
には、この挿入口61aから回転板69の側面に向けて
電子内視鏡10の先端部10aをガイドする挿入孔62
が、形成されている。
【0048】この挿入孔62は、図6及び図7に示すよ
うに、電子内視鏡10の先端部10aの外径より若干太
めの内径に形成されている。但し、この挿入孔62に
は、軸方向における所定の区間に亘って隙間が形成さ
れ、この隙間には、この隙間とほぼ同じ軸方向長さを有
するとともに挿入孔62の内径とほぼ等しい内径を有す
る円筒状の緩衝材73が、この挿入孔62とほぼ同軸の
状態で配置されている。この緩衝材73の外周には、軸
周りに沿って環状の溝が形成されており、ワイヤ72が
この溝に嵌められた状態で一重に(即ち、一周分)巻き
付けられている。
【0049】また、挿入口61aが備えられている筐体
61の側面には、上述したように外部装置20からのケ
ーブルCのコネクタを差し込むためのコネクタ差込口6
1bが形成されており、このコネクタ差込口61bにコ
ネクタを差し込んでケーブルCを接続すると、外部装置
20のタイミング生成回路511からの同期信号SYNCが
このケーブルCを介して制御回路64に送信される。
【0050】制御回路64は、バッテリ63より電力が
供給されることにより駆動し、回転板69が外部装置2
0(タイミング生成回路511)からの同期信号SYNCに
同期して回転するように、第1のドライバ回路65を制
御するとともに、先端部検出器76から通知される信号
と、圧力センサ74からA/Dコンバータ75を介して
通知される信号と,筐体61に備えられるボタン77か
らの入力信号とを受けて、第2のドライバ回路70を制
御する。
【0051】第1のドライバ回路65は、制御回路64
からの命令に応じた回転速度で第1のモータ66が駆動
するように、バッテリ63から供給される電力を調整し
て第1のモータ66に出力する。第1のモータ66によ
る回転運動は、第1のモータ66の駆動軸の先端に備え
られる歯車66aから歯車67aを介して回転板69に
伝達される。その回転板69が取り付けられている回転
軸67bと歯車67aが固定されている歯車軸とは、ギ
ア軸受け67に回転可能に取り付けられている。尚、回
転板69の回転状態は、センサ68によって検知されて
制御回路64に通知される。
【0052】図8は、本例のスケール回転装置60の回
転板69の正面図である。
【0053】回転板69は、図6乃至図8に示すよう
に、円板の一方の側面上にこの円板と同軸な状態で歯車
69aを固定するとともに、他方の側面の中心付近に四
角柱状の摘み69bをこの面に対して貼り付けることに
よって、構成されている。また、この回転板69は、歯
車69aが固定されている側面において、白色光が照射
されると所定の反射率にて反射する白色光用スケールと
してのコーティングが施された白色光反射部69cと、
紫外光が照射されると励起して所定の蛍光強度にて発光
する蛍光用スケールとしてのコーティングが施された蛍
光発光部69dとを、備えている。これら白色光反射部
69c及び蛍光発光部69dは、夫々、半円形状に形成
され、互いの直線状の辺を接合するように配置されてい
る。これにより、回転板69の表面は、白色光反射部6
9cが占める領域と蛍光発光部69dが占める領域の2
つの領域に区分されている。そして、この回転板69
は、図6及び図7に示すように、両スケールが備えられ
た面が挿入孔62に対向するように配置されている。
【0054】図9は、本例のスケール回転装置60の挿
入孔62に備えられる保持機構を示した説明図である。
【0055】図7及び図9に示すように、挿入孔62に
備えられた緩衝材73には、上述したようにワイヤ72
が巻き付けられ、そのワイヤ72の一端は、第2のモー
タ71の駆動軸の先端に取り付けられたプーリー71a
に固定されている。この第2のモータ71は、制御回路
64からの命令に従った第2のドライバ回路70により
正逆に駆動するように制御され、駆動軸を駆動するとワ
イヤ72をプーリー71aに巻き取る。
【0056】一方、ワイヤ72のもう一端は、圧力セン
サ74を介して筐体61に固定されている。この圧力セ
ンサ74は、第2のモータ71によるワイヤ72の引力
を検出し、この引力が所定の強さになるとA/Dコンバ
ータ75を介して制御回路64に通知する。
【0057】尚、挿入孔62と回転板69との間には、
図7に示すように、先端部検出器76が備えられてい
る。この先端部検出器76は、四角柱の一方の底面をこ
の底面に対して約30°傾く斜面に形成してこの斜面と
1つの側面との稜辺を突出させた形状を有する突出部7
6aと,この突出部76aにおける斜面とは反対側の底
面を含む底部が嵌め込まれる箱形のケース76dと,こ
のケース76dの内側の底面と突出部76aの底面とに
挟まれた状態でケース76d内に備えられる圧縮コイル
バネ76bと,このケース76dの内側の底面に備えら
れるセンサ(マイクロスイッチ)76cとを、有する。
この圧縮コイルバネ76bの自然状態においては、突出
部76aにおける上記斜面を含む先端部が、ケース76
dから突出している。そして、この先端部検出器76
は、図7に示すように、コイルバネ76bの中心軸が挿
入孔62の軸に対して垂直であり、且つ、突出部76a
におけるケース76dから突出している部分がその上記
斜面を挿入口61a側に向けて挿入孔62内に侵入した
状態で、挿入孔62と回転板69との間に配置されてい
る。
【0058】図10の(a)は、挿入孔62に挿入され
た電子内視鏡10の先端部10aにより先端部検出器7
6の突出部76aがケース内に押し込められた状態を示
し、図10の(b)は、ワイヤ72がプーリー71aに
巻き取られた状態を示す説明図である。
【0059】この先端部検出器76では、図10の
(a)に示すように、挿入孔62に挿入された電子内視
鏡10の先端部10aによって突出部67aの先端の斜
面が押されると、突出部76aがコイルバネ76bの付
勢に抗してケース76d内に押し込められる。そして、
突出部76aの底面がセンサ76cに接触すると、電子
内視鏡10の先端部10aが所定位置に達した旨が、制
御回路64に通知される。
【0060】以上に示したスケール回転装置60では、
電子内視鏡10の先端部10aが所定位置に到達したこ
とが先端検出器76によって制御回路64に通知される
と、制御回路64が、第2のドライバ回路70を制御し
て第2のモータ71を駆動させ、ワイヤ72をプーリー
71aの周囲に巻き取らせる。第2のモータ71の駆動
によってプーリー71aに巻き取られるワイヤ72は、
図10の(b)に示すように、周囲から中心に向かって
緩衝材73を締め付けるとともに、この時点で緩衝材7
3内を貫通している電子内視鏡10の先端部10aを締
め付ける。圧力センサ74は、第2のモータ71によっ
て巻き取られたワイヤ72の引力が所定の強さ以上にな
った場合に、その旨を制御回路64に通知し、制御回路
64は、第2のドライバ回路70を制御して第2のモー
タ71の駆動を停止させる。
【0061】一方、筐体61の背面に備えられるボタン
77が押下されると、その通知を受けた制御回路64
は、第2のドライバ回路70を制御して第2のモータ7
1を逆回転させ、緩衝材73を介して電子内視鏡10の
先端部10aを締め付けていたワイヤ72を緩める。こ
のとき、緩衝材73は、締め付け力が弱まるのに応じて
元の形状に徐々に回復し、ワイヤ72の締め付け力がな
くなった時点で元の円筒形状に回復する。圧力センサ7
4は、ワイヤ72の引力がなくなった場合に、その旨を
制御回路64に通知し、制御回路64は、第2のドライ
バ回路70を制御して第2のモータ71の駆動を停止さ
せる。これにより、挿入孔62及び緩衝材73から電子
内視鏡10の先端部10aを引き抜くことが可能にな
る。そして、電子内視鏡10が挿入孔62から引き抜か
れると、先端部検出器76の突出部76aは、コイルバ
ネ76bの弾発力により挿入孔62内に突出するように
押し出される。
【0062】また、スケール回転装置60の制御回路6
4は、第1のドライバ回路65を制御して、同期信号SY
NCに同期するように回転板69を回転させる。このと
き、回転板69は、光源装置40内の第1及び第2の回
転シャッタ42,46の回転速度と同じ速度で回転され
るとともに、電子内視鏡10の先端部10aから白色光
(可視光)が射出されている期間に、白色光反射部69
cが挿入孔62の延長線を横切り、電子内視鏡10の先
端部10aから紫外光が射出されている期間に、蛍光発
光部69dが挿入孔62の延長線を横切るように、回転
される。
【0063】尚、この回転板69では、図8に示すよう
に、歯車69cの中心に孔が形成されている。そして、
回転板69は、この歯車69cの孔に対してギア軸受け
67に取り付けられている回転軸67bを抜き差しする
ことにより、この回転軸67bに対して着脱される。ま
た、この歯車69aの中心に形成される孔の内面の一部
にはその中心軸に沿って溝が形成されている。そして、
回転軸67bの先端においてその軸方向に沿って形成さ
れるキー状の突起(図示せず)をこの溝に嵌め合わせる
ことにより、回転板69が回転軸67bに対してその軸
周り方向に滑らないように固定される。
【0064】図11は、本例のスケール回転装置60の
筐体61の蓋61cを開いた状態を示す側面図である。
【0065】回転板69は、上述したように、回転軸6
7bに対して抜き差し可能となっているので、この回転
板69を交換する際には、図11に示すように、筐体6
1の蓋61cを開け(図6に示すように、この蓋61c
は蝶番61dを軸に開閉する)、摘み69bを摘んで回
転板69を手前に引き抜くことにより、回転板69をギ
ア軸受け67の回転軸67bから取り外す。そして、取
り外した回転板69を事前に用意しておいた回転板69
と交換し、この用意しておいた回転板69の摘み69b
を摘んで、歯車67aの歯に歯車69aの歯を噛み合わ
せつつ回転軸67bが歯車69aの孔に差し込まれるよ
うに、回転板69を押し込み、蓋61cを閉める。
【0066】尚、本実施形態においては、白色光用スケ
ールの反射率や蛍光用スケールの蛍光強度の組み合わせ
が互いに異なる様々な種類の回転板が、予め複数用意さ
れ、外部装置20に取り付けた電子内視鏡10の機種や
その観察対象に対応する両スケールの組み合わせを有す
る回転板69が、複数の回転板69の中から選択されて
回転軸67bに取り付けられる。
【0067】次に、以上に示したスケール回転装置60
を用いて外部装置20が出力する各画像信号の出力レベ
ルを調整する手順及び動作について説明する。
【0068】本例の電子内視鏡システム1では、バラン
ス調整時においては、回転板69がギア機構の回転軸に
固定され、同期信号SYNCを取り出すためのケーブルCの
コネクタがスケール回転装置60の筐体61のコネクタ
差込口61bに差し込まれるとともに、電子内視鏡10
の先端部10aがスケール回転装置60の筐体61の挿
入口61aへ挿入される。すると、電子内視鏡10の先
端部10aが緩衝材73を介してワイヤ72に締め上げ
られることによって挿入孔62内に保持される。
【0069】そして、外部装置20の筐体に備えられた
操作パネル30上のバランス調整ボタン30aが押下さ
れると、その入力信号がCPU531に送られ、モノク
ロ画像信号(RGB画像信号)と蛍光画像信号との出力
レベルのバランス調整処理が実行される。
【0070】バランス調整処理の実行が開始されると、
第1及び第2の回転シャッタ42,46の回転が開始さ
れ、スケール回転装置60の回転板69に近接する状態
(図6)にある電子内視鏡10の先端部10aからは、
タイミングコントローラ51によって制御される第1及
び第2の回転シャッタ42,46の同期した回転に伴っ
て、白色光(可視光)と紫外光とが、交互に射出され
る。
【0071】電子内視鏡10の先端部10aから交互に
射出された白色光と紫外光は、スケール回転装置60の
回転板69の回転に伴ってこの先端部10aの前方(即
ち、CCD14によって撮像される空間)を交互に横切
る白色光反射部69cと蛍光発光部69dに、繰り返し
照射される。このとき、白色光反射部69cは、電子内
視鏡10の先端部10aの前方を横切る間のみ白色光を
照射され、蛍光発光部69dは、この先端部10aの前
方を横切る間のみ紫外光を照射される。
【0072】電子内視鏡10の先端部10aに組み込ま
れたCCD14は、白色光反射部69cにおいて反射し
た白色光と、蛍光発光部69dから発光される蛍光と
を、交互に受光して、各々モノクロ画像信号及び蛍光画
像信号としての電気信号に変換する。
【0073】I/Oポート533を介してモノクロ画像
信号及び蛍光画像信号を受信したCPU531は、各画
像信号の出力レベルが所定の比率となるように各画像信
号に対する増幅率を設定してRAM534に記憶すると
ともに、設定した増幅率によってレベル設定回路522
を制御することにより、時系列に出力されるモノクロ画
像信号と蛍光画像信号を夫々増幅する。ここで、所定の
比率とは、モノクロ画像信号に基づく白黒画像と蛍光画
像信号に基づく青色画像とのバランスが調整されて被検
体を有効に観察することができるように臨床経験に基づ
いて決められたものである。
【0074】そして、以上のバランス調整処理が行われ
た後、スケール回転装置60に差し込んでいたケーブル
Cのコネクタを抜いてモニタ2の所定の差込口に差し込
むとともに、電子内視鏡10を患者の体腔内に挿入して
被検体を観察するときには、モノクロ画像信号と蛍光画
像信号は、RAM534に記憶された各画像信号に対す
る増幅率に応じてレベル設定回路522により増幅され
るので、夫々の出力レベルのバランスが整えられた状態
でモニタ2に出力される。これにより、モニタ2には、
臨床的に有効に観察することができる被検体の映像が映
し出される。
【0075】また、電子内視鏡10の機種を変更すると
きや観察対象を変更するときには、スケール回転装置6
0では、回転板69が、電子内視鏡10の機種やその被
検体の種類に対応する白色光反射部69c及び蛍光発光
部69dの組み合わせを持つ回転板69に、交換され
る。
【0076】そして、ケーブルCのコネクタがスケール
回転装置60の筐体61のコネクタ差込口61bに差し
込まれ、電子内視鏡10の先端部10aがスケール回転
装置60の筐体61の挿入口61aへ挿入されて先端部
10aが保持された後、操作パネル30上のバランス調
整ボタン30aが押下されると、上述したのと同様にし
て、各画像信号との出力レベルのバランス調整処理が実
行し直される。
【0077】この場合のように回転板69を変更したと
しても、電子内視鏡10の先端部10aから射出される
白色光は、射出される期間のみ白色光反射部69cに向
けて照射されてCCD14においてモノクロ画像信号と
して生成され、電子内視鏡10の先端部10aから射出
される紫外光は、射出される期間のみ蛍光発光部69d
に向けて照射され蛍光画像信号として生成される。そし
て、画像信号処理回路52では、各画像信号の出力レベ
ルが所定の比率となるように各画像信号に対する増幅率
が設定されてRAM534に記憶される。このため、モ
ノクロ画像信号と蛍光画像信号の出力レベルが所定の比
率となるように調整されるので、やはり、モニタ2に
は、臨床的に有効に観察することができる被検体の映像
が映し出される。
【0078】以上に示したように、本実施形態の電子内
視鏡システム1では、挿入孔62に電子内視鏡10の先
端部10aを挿入すると、電子内視鏡10の先端部10
aが、回転板69から所定の位置に離れた先端部検出器
76によって検出され、プーリー71aに巻き取られた
ワイヤ72によって締め付けられて、挿入孔62内に保
持される。また、ケーブルCのコネクタをスケール回転
装置60のコネクタ差込口61bに差し込み、操作パネ
ル30上のバランス調整ボタン30aを押下するだけ
で、自動的に各画像信号の出力レベルのバランスが調整
される。さらに、スケール回転装置60に保持された電
子内視鏡10の先端部10aは、筐体61の背面のボタ
ン77が押下されるだけで簡単にリリースされて挿入孔
62から引き抜くことが可能となる従って、作業者にと
っては、電子内視鏡10の機種を交換した場合や観察対
象を変更した場合でも、回転板69を交換するとともに
電子内視鏡10を挿入口61aに抜き差しするだけで、
手際よく簡単に、電子内視鏡10の機種や被検体に対応
したバランス調整を正確に行うことができる。
【0079】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の電子内
視鏡システムによれば、白色光と紫外光とを交互に被検
体に照射して通常画像信号と蛍光画像信号とを順次生成
する方式の電子内視鏡システムの場合にも、電子内視鏡
の機種や観察対象に対応するスケールを用いて通常画像
信号と蛍光画像信号の出力レベルのバランス調整を一度
に手早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である電子内視鏡システム
の概略の外観を示す斜視図
【図2】 本例の電子内視鏡及び外部装置の概略構成を
示す説明図
【図3】 本例の光源装置における(a)第1の回転シ
ャッタ、及び、(b)第2の回転シャッタの正面図
【図4】 本例の内視鏡プロセッサ内部の概略構成を示
すブロック図
【図5】 (a)ライトガイドの入射端に光束が入射す
る周期、及び、(b)CCDに蓄積された一画面分の電
荷を画像信号として読み出すための転送周期を示す模式
【図6】 本例のスケール回転装置の概略構成を示す透
視図
【図7】 本例のスケール回転装置の概略構成を示す透
視図
【図8】 本例のスケール回転装置の回転板の正面図
【図9】 本例のスケール回転装置の挿入孔に備えられ
る保持機構を示す説明図
【図10】 本例のスケール回転装置において(a)電
子内視鏡の先端部が挿入孔に挿入されてその先端部を先
端部検出器が検出した状態を示した説明図、(b)プー
リーにワイヤが巻き取られた状態を示す説明図
【図11】 本例のスケール回転装置の筐体の蓋を開い
た状態を示す側面図
【符号の説明】
1 電子内視鏡システム 10 電子内視鏡 10a 先端部 10b コネクタ 11 ライトガイドファイババンドル 14 固体撮像素子(CCD) 20 外部装置 30 操作パネル 30a バランス調整ボタン 40 光源装置 50 内視鏡プロセッサ 51 タイミングコントローラ 52 画像信号処理回路 53 システムコントローラ 60 スケール回転装置 62 挿入孔 64 制御回路 65 第1のドライバ回路 66 第1のモータ 69 回転板 69c 白色光反射部 69d 蛍光発光部 70 第2のドライバ回路 71 第2のモータ 72 ワイヤ 73 緩衝材 74 圧力センサ 76 先端部検出器 77 ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 M (72)発明者 小澤 了 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 AA00 BA09 CA02 CA09 CA11 CA12 CA22 DA14 DA22 DA41 GA02 GA12 4C061 AA00 BB00 CC06 DD00 HH51 LL02 MM03 NN01 NN05 QQ04 QQ07 QQ09 RR03 RR04 RR15 RR18 RR26 SS09 SS11 TT12 TT13 WW08 WW17 5C054 CA03 CA04 CC03 CC04 CD03 EA01 ED03 HA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交換可能に取り付けられる電子内視鏡と、
    前記電子内視鏡の照明光学系に対して可視光と紫外光と
    を交互に供給する光源装置と、前記可視光により照明さ
    れた被検体の像と前記紫外光により励起して自家蛍光を
    発した被検体の像とが交互に前記電子内視鏡内の撮像素
    子によって撮像されて順次生成された各画像信号を処理
    する内視鏡プロセッサとを備え、バランス調整の開始指
    示の入力があると各画像信号の出力レベルが所定の比率
    となるように各画像信号の増幅率を設定し、設定した各
    増幅率にて各画像信号を増幅する電子内視鏡システムで
    あって、 前記電子内視鏡の先端部が挿入可能な挿入口が穿たれた
    筐体と、 板形状に形成され、その一方の面には可視光が照射され
    ると所定の反射率にて反射する白色光用スケール、及び
    紫外光が照射されると励起して所定の蛍光強度にて発光
    する蛍光用スケールを有し、その回転中に前記白色光用
    スケール及び前記蛍光用スケールが前記挿入口の前方を
    横切ることになる位置で回転可能に、前記筐体内部にお
    いて着脱可能に保持される回転板と、 前記筐体内部において保持された回転板と前記挿入口と
    の間に配置され、前記電子内視鏡の先端部が前記挿入口
    に挿入されて前記回転板から所定距離だけ離れた位置に
    到達しているときに、前記電子内視鏡の先端近傍をその
    周囲から押圧して前記電子内視鏡の先端部を保持する保
    持機構と、 前記筐体内部に保持された前記回転板を、前記電子内視
    鏡の先端部から射出される可視光と紫外光との切替に同
    期して回転駆動させることにより、前記可視光に対して
    前記白色光用スケールを挿入し、前記紫外光に対して前
    記蛍光用スケールを挿入する駆動装置とを備えたことを
    特徴とする電子内視鏡システム。
  2. 【請求項2】前記保持機構は、前記電子内視鏡の先端部
    が前記挿入口から挿入されて所定位置に到達するときに
    その先端部が挿入されることになる位置に配置された円
    筒状の緩衝材と、前記緩衝材の外周に巻き付けられると
    ともに一端が前記筐体に固定されたワイヤと、前記ワイ
    ヤの他端が固定された駆動軸を有するモータとを備え、
    前記緩衝材に前記電子内視鏡の先端部が挿入された状態
    において前記モータを駆動させたときには、前記モータ
    の駆動軸に前記ワイヤを巻き付けて前記緩衝材とともに
    前記電子内視鏡の先端部を締め付けて保持することを特
    徴とする請求項1記載の電子内視鏡システム。
  3. 【請求項3】前記保持機構は、前記ワイヤとこのワイヤ
    が固定される前記筐体との間に、ワイヤの引力を検出す
    る圧力センサを更に備え、このワイヤの引力が所定の強
    さになったときには前記モータの駆動を停止させること
    を特徴とする請求項2記載の電子内視鏡システム。
  4. 【請求項4】前記保持機構は、前記挿入口から挿入され
    た前記電子内視鏡の先端部が所定位置に到達したことを
    検出するための先端部検出器を備え、前記先端部検出器
    において前記電子内視鏡の先端部を検出したときに、前
    記電子内視鏡の先端部を保持することを特徴とする請求
    項1,2又は3記載の電子内視鏡システム。
  5. 【請求項5】前記回転板と前記駆動装置と前記保持機構
    は、前記電子内視鏡と前記光源装置と前記内視鏡プロセ
    ッサとは別体の筐体に収容され、 前記挿入孔は、その筐体に形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載の電子内視鏡システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記電子内視鏡の先端部から可視光と紫外
    光とを射出するタイミング、及び、前記電子内視鏡内の
    撮像素子において光電変換して各画像信号を生成するタ
    イミングを、同期信号を用いて制御する制御部を、更に
    備え、 前記駆動装置は、前記同期信号に同期させて前記回転板
    を回転させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか
    に記載の電子内視鏡システム。
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