JP2002112556A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2002112556A
JP2002112556A JP2000294278A JP2000294278A JP2002112556A JP 2002112556 A JP2002112556 A JP 2002112556A JP 2000294278 A JP2000294278 A JP 2000294278A JP 2000294278 A JP2000294278 A JP 2000294278A JP 2002112556 A JP2002112556 A JP 2002112556A
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稔 前原
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直樹 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない電力変換過程で交流電源からの入力電流
歪みを改善しつつ負荷回路に電力を供給でき、回路効率
の良いインバータ装置を提供する。 【解決手段】交流電源Vsに接続された全波整流器DB
と、全波整流器DBに並列的に接続された平滑コンデン
サC1と、負荷回路を有し、交流電源電圧の絶対値VDB
が所定値V0以上の期間T1に、全波整流器DBから負
荷回路に電力を供給する第1のスイッチ手段と、交流電
源電圧の絶対値VDBが所定値V0より小さい期間T2
に、平滑コンデンサC1から負荷回路に電力を供給する
第2のスイッチ手段と、交流電源電圧の絶対値VDBが所
定値V0より小さい期間T2に、交流電源Vsから入力
電流を流す入力歪改善手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源からの入
力電流歪みを改善しながら負荷に電力を供給するインバ
一タ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(従来例)図3は従来の矩形波インバー
タの回路図である。交流電源Vsを全波整流器DBで全
波整流し、全波整流器DBの出力VDBを昇圧チョッパ1
に入力し、入力力率を改善しつつ、交流入力電圧Vin
のピーク値より高い平滑直流電圧Vc1をコンデンサC
1に得る。この平滑直流電圧Vc1を降圧チョッパ2に
入力し、降圧された直流電圧Vc2をコンデンサC2に
得る。コンデンサC2の電圧Vc2を極性反転インバー
タ3に入力し、負荷回路に矩形波電圧を供給する。極性
反転インバータ3の負荷としては、高圧放電灯などが考
えられる。
【0003】図3の例では極性反転インバータ3として
のフルブリッジインバータの一対の直列スイッチの接続
点間に、トランスTの1次巻線と放電灯laの直列回路
にコンデンサC3を並列に接続した構成を取っている。
放電灯laに直列接続されたトランスTは放電灯laの
始動時に高圧を発生し、始動させるためのイグナイタ4
の一部を構成するが、本発明には直接関係しないので、
説明は省略する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3の従来例では、入
力力率改善のために降圧チョッパ2の前段に昇圧チョッ
パ1を設けている。従って入力電流は一旦全て昇圧チョ
ッパ1を介して平滑コンデンサC1に流れる。このた
め、交流電源Vsから昇圧チョッパ1、降圧チョッパ
2、極性反転インバータ3と多くの電力変換過程を経る
ことになり、回路効率には自ずと限界がある。また、使
用する回路素子も多く、回路が大型化して高価なものに
なる。さらに、回路効率が良くないと素子の発熱が大き
くなり、回路部品の放熱設計が難しくなり、回路が大型
化する。
【0005】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、従来例のように多くの電力変換過程を経る
ことなく且つ交流電源からの入力電流歪みを改善しつつ
負荷回路に電力を供給でき、回路効率の良いインバータ
装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1に示すように、交流電源V
sに接続された全波整流器DBと、全波整流器DBに並
列的に接続された平滑コンデンサC1と、負荷回路を有
し、交流電源電圧の絶対値VDBが所定値V0以上の期間
T1に、全波整流器DBから負荷回路に電力を供給する
第1のスイッチ手段と、交流電源電圧の絶対値VDBが所
定値V0より小さい期間T2に、平滑コンデンサC1か
ら負荷回路に電力を供給する第2のスイッチ手段と、交
流電源電圧の絶対値VDBが所定値V0より小さい期間T
2に、交流電源Vsから入力電流を流す入力歪改善手段
を有することを特徴とするものである。
【0007】具体的には、例えば図4に示すように、交
流電源Vsに接続された全波整流器DBと、全波整流器
DBの出力側に接続された平滑コンデンサC1と、全波
整流器DBの出力端に直列接続されたインダクタL2
と、交流電源Vsから全波整流器DBとインダクタL2
を介して平滑コンデンサC1を充電する方向に平滑コン
デンサC1と直列接続されたダイオードD1と、平滑コ
ンデンサC1と並列に接続された第1および第2のスイ
ッチング素子Q1,Q2の直列回路と、平滑コンデンサ
C1とダイオードD1の直列回路に並列に接続された第
3および第4のスイッチング素子Q3,Q4の直列回路
と、第1および第2のスイッチング素子Q1,Q2の接
続点と第3および第4のスイッチング素子Q3,Q4の
接続点の間に接続された負荷回路(インダクタL1とコ
ンデンサC2、放電灯laの直並列回路)とを備え、第
1のスイッチング素子Q1がダイオードD1の一端に第
3のスイッチング素子Q3がダイオードD1の他端に接
続されたインバータ装置であって、図5に示すように、
交流電源電圧の絶対値VDBが所定値V0以上の期間T1
には第2のスイッチング素子Q2をオン、第1および第
4のスイッチング素子Q1,Q4をオフとし、第3のス
イッチング素子Q3を高周波でオン・オフし、交流電源
電圧の絶対値VDBが所定値V0より小さい期間T2には
第4のスイッチング素子Q4をオン、第2のスイッチン
グ素子Q2をオフとし、第1および第3のスイッチング
素子Q1,Q3を高周波でオン・オフさせることを特徴
とするものである。また、図4の回路構成において、第
3のスイッチング素子Q3を短絡させて、図10に示す
ように構成しても構わない。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本発明の実
施形態1の回路図であり、図2はその動作説明図であ
る。本実施形態は、請求項1の構成に対応するものであ
り、交流電源Vsに接続された全波整流器DBと、全波
整流器DBに並列的に接続された平滑コンデンサC1
と、負荷回路を有し、交流電源電圧の絶対値VDBが所定
値V0以上の期間T1に、全波整流器DBから負荷回路
に電力を供給する第1のスイッチ手段と、交流電源電圧
の絶対値VDBが所定値V0より小さい期間T2に、平滑
コンデンサC1から負荷回路に電力を供給する第2のス
イッチ手段と、交流電源電圧の絶対値VDBが所定値V0
より小さい期間T2に、交流電源Vsから入力電流を流
す入力歪改善手段を有することを特徴とするものであ
る。このように、本発明では、交流電源Vsに接続され
た全波整流器DBと平滑コンデンサC1を有し、全波整
流器DBの整流出力電圧VDBが所定値V0以上の期間T
1では、負荷回路は全波整流器DBに接続され、全波整
流器DBから直接電力を供給され、整流出力電圧VDB
所定値V0より小さい期間T2では、負荷回路は平滑コ
ンデンサC1に接続され、平滑コンデンサC1から電力
を供給される。また、期間T2において、全波整流器D
Bから入力電流を流すことにより入力歪改善作用を持
ち、平滑コンデンサC1を充電する作用も持つ。以上の
ように、期間T1においては負荷に直接電力を供給する
から、従来のように多くの電力変換過程を経ていないの
で、回路効率の格段の向上が期待できる。また、期間T
2においても、平滑コンデンサC1から電力を供給され
るが、従来例に比べると電力変換過程は少なく、回路効
率の向上が期待できる。
【0009】(実施形態2)図4は本発明の実施形態2
の回路図である。本実施形態は、請求項2の構成に対応
するものであり、交流電源Vsに接続された全波整流器
DBと、全波整流器DBの出力側に接続された平滑コン
デンサC1と、全波整流器DBの出力端に直列接続され
たインダクタL2と、交流電源Vsから全波整流器DB
とインダクタL2を介して平滑コンデンサC1を充電す
る方向に平滑コンデンサC1と直列接続されたダイオー
ドD1と、平滑コンデンサC1と並列に接続された第1
および第2のスイッチング素子Q1,Q2の直列回路
と、平滑コンデンサC1とダイオードD1の直列回路に
並列に接続された第3および第4のスイッチング素子Q
3,Q4の直列回路と、第1および第2のスイッチング
素子Q1,Q2の接続点と第3および第4のスイッチン
グ素子Q3,Q4の接続点の間に接続された負荷回路
(インダクタL1とコンデンサC2、放電灯laの直並
列回路)とを備え、第1のスイッチング素子Q1がダイ
オードD1の一端に第3のスイッチング素子Q3がダイ
オードD1の他端に接続されたインバータ装置であっ
て、交流電源電圧の絶対値VDBが所定値V0以上の期間
には第2のスイッチング素子Q2をオン、第1および第
4のスイッチング素子Q1,Q4をオフとし、第3のス
イッチング素子Q3を高周波でオン・オフし、交流電源
電圧の絶対値VDBが所定値V0より小さい期間には第4
のスイッチング素子Q4をオン、第2のスイッチング素
子Q2をオフとし、第1および第3のスイッチング素子
Q1,Q3を高周波でオン・オフさせることを特徴とす
るものである。
【0010】各スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q
4の動作は図5に示すとおりである。VDB≧V0の期間
T1では、スイッチング素子Q2、Q3が動作する。ス
イッチング素子Q2は常時オン状態、スイッチング素子
Q3は高周波でオン・オフする。スイッチング素子Q3
のオン時には、図6に示すように、全波整流器DB→イ
ンダクタL2→スイッチング素子Q3→インダクタL1
→コンデンサC2、放電灯laの並列回路→スイッチン
グ素子Q2→全波整流器DBの経路で負荷へ図示した向
きの電流を流す。スイッチング素子Q3のオフ時には、
図7に示すように、インダクタL2の起電力により、全
波整流器DB→インダクタL2→ダイオードD1→平滑
コンデンサC1→全波整流器DBの経路で平滑コンデン
サC1を充電するとともに、インダクタL1の起電力に
より、インダクタL1→コンデンサC2、放電灯laの
並列回路→スイッチング素子Q2→スイッチング素子Q
4の寄生ダイオード→インダクタL1の経路で負荷電流
が回生する。以上の動作により、期間T1においては入
力電流が負荷回路に直接流れ込むことになる。
【0011】VDB<V0の期間T2には、スイッチング
素子Q1、Q3、Q4が動作する。スイッチング素子Q
4は常時オン状態、スイッチング素子Q1、Q3は高周
波でオン・オフする。スイッチング素子Q1のオン時に
は、図8に示すように、平滑コンデンサC1→スイッチ
ング素子Q1→コンデンサC2、放電灯laの並列回路
→インダクタL1→スイッチング素子Q4→平滑コンデ
ンサC1の経路で負荷へ上記とは逆向きの電流を流す。
スイッチング素子Q1のオフ時には、図9に示すよう
に、インダクタL1の起電力により、インダクタL1→
スイッチング素子Q4→スイッチング素子Q2の寄生ダ
イオード→コンデンサC2、放電灯laの並列回路→イ
ンダクタL1の経路で負荷電流が回生する。
【0012】一方、電源側の電流経路については、スイ
ッチング素子Q3がオンすると、図8に示すように、全
波整流器DB→インダクタL2→スイッチング素子Q3
→スイッチング素子Q4の経路で電源電圧に比例した傾
きでインダクタL2の電流を増加させる。スイッチング
素子Q3がオフすると、インダクタL2の起電力によ
り、図9に示すように、全波整流器DB→インダクタL
2→ダイオードD1→平滑コンデンサC1→全波整流器
DBの経路で平滑コンデンサC1を充電する。この一連
の動作は昇圧チョッパ動作であり、図1の実施形態1で
述べた入力歪改善作用となる。以上の動作により、期間
T2には期間T1と逆向きの負荷電流が平滑コンデンサ
C1から流れ、かつ入力歪改善動作も行う。
【0013】本実施形態によれば、期間T1においては
負荷に直接電力を供給するから、従来のように多くの電
力変換過程を経ていないので、回路効率の格段の向上が
期待できる。期間T2においても、平滑コンデンサC1
から電力を供給されるが、従来例に比べると電力変換過
程は少なく、回路効率の向上が期待できる。また、スイ
ッチング素子Q1、Q2、Q4は不動作の期間があり、
従ってスイッチングロスが軽減され、素子発熱も低く抑
えられるので、放熱設計が容易で回路の小型化が期待で
きる。更に従来回路と比べ使用素子数が格段に少ないの
で、この意味でも小型化が可能で、回路も安価になる効
果がある。
【0014】(実施形態3)図10は本発明の実施形態
3の回路図である。本実施形態は、請求項3の構成に対
応するものであり、交流電源Vsに接続された全波整流
器DBと、全波整流器DBの出力側に接続された平滑コ
ンデンサC1と、全波整流器DBの出力端に直列接続さ
れたインダクタL2と、交流電源Vsから全波整流器D
BとインダクタL2を介して平滑コンデンサC1を充電
する方向に平滑コンデンサC1と直列接続されたダイオ
ードD1と、平滑コンデンサC1と並列に接続された第
1および第2のスイッチング素子Q1,Q2の直列回路
と、平滑コンデンサC1とダイオードD1の直列回路に
並列接続された第3のスイッチング素子Q3と、第1お
よび第2のスイッチング素子Q1,Q2の接続点に一端
を接続され第3のスイッチング素子Q3とダイオードD
1の接続点に他端を接続された負荷回路(インダクタL
1とコンデンサC2、放電灯laの直並列回路)とを備
えるインバータ装置であって、交流電源電圧の絶対値V
DBが所定値V0以上の期間T1には第2のスイッチング
素子Q2のみを高周波でオン・オフし、交流電源電圧の
絶対値VDBが所定値V0より小さい期間T2には第1の
スイッチング素子Q1をオン、第2のスイッチング素子
Q2をオフとし、第3のスイッチング素子Q3を高周波
でオン・オフさせることを特徴とするものである。これ
は、上述の図4の実施形態において、スイッチング素子
Q3を短絡した回路構成に相当するものである。
【0015】各スイッチング素子Q1,Q2,Q3の動
作を図11に示す。VDB≧V0の期間T1には、スイッ
チング素子Q2のみが高周波でオン・オフする。スイッ
チング素子Q2のオン時には、図12に示すように、全
波整流器DB→インダクタL2→インダクタL1→コン
デンサC2、放電灯laの並列回路→スイッチング素子
Q2→全波整流器DBの経路で負荷へ図10で示したI
laの向きの電流を流す。スイッチング素子Q2のオフ
時には、図13に示すように、インダクタL1、L2の
起電力により全波整流器DB→インダクタL2→インダ
クタL1→コンデンサC2、放電灯laの並列回路→ス
イッチング素子Q1の寄生ダイオード→平滑コンデンサ
C1→全波整流器DBの経路で負荷電流の回生により平
滑コンデンサC1を充電する。上記動作により、期間T
1においては入力電流が負荷回路に直接流れ込むことに
なる。
【0016】VDB<V0の期間T2には、スイッチング
素子Q1,Q3が動作する。スイッチング素子Q1は常
時オン状態、スイッチング素子Q3は高周波でオン・オ
フする。スイッチング素子Q3のオン時には、平滑コン
デンサC1→スイッチング素子Q1→コンデンサC2、
放電灯laの並列回路→インダクタL1→スイッチング
素子Q3→平滑コンデンサC1の経路で負荷へ図10で
示したIlaと逆向きの電流を流す。一方、図14に示
すように、全波整流器DB→インダクタL2→スイッチ
ング素子Q3→全波整流器DBの経路で電源電圧に比例
した傾きでインダクタL2の電流を増加させる。
【0017】スイッチング素子Q3のオフ時には、イン
ダクタL1の起電力により、インダクタL1→ダイオー
ドD1→スイッチング素子Q1→コンデンサC2、放電
灯laの並列回路→インダクタL1の経路で負荷電流が
回生する。一方、図15に示すように、インダクタL2
の起電力により、全波整流器DB→インダクタL2→ダ
イオードD1→平滑コンデンサC1→全波整流器DBの
経路で平滑コンデンサC1を充電する。スイッチング素
子Q3の動作は昇圧チョッパ動作であり、図1の実施形
態1で述べた入力歪改善作用となる。上記動作により、
期間T2には期間T1と逆向きの負荷電流が平滑コンデ
ンサC1から流れ、かつ入力歪改善動作も行う。本実施
形態によれば、実施形態2と同様の効果が得られるとと
もに、スイッチング素子が3個となり、さらに使用素子
数が少なく、回路の小型化、コスト低減が期待できる。
【0018】(実施形態4)図16は本発明の実施形態
4の動作説明図であり、図10に示した実施形態3のよ
り詳細な動作を示している。期間T1,T2の動作は図
11と同様であるが、スイッチング素子Q2とQ3のオ
ン・デューティの関係を、スイッチング素子Q2のオン
・デューティ>スイッチング素子Q3のオン・デューテ
ィの関係としたものである。
【0019】期間T1では負荷回路に供給される電源電
圧がVDB、期間T2ではVc1と異なる。また、期間T
2では負荷にはインダクタL1のみを介して電流が流れ
るのに対し、期間T1ではインダクタL1、L2を介し
て電流が流れ、インダクタンス値が大きい。このことよ
り、スイッチング素子Q2とQ3のオン・デューティを
同じにすると、期間T1での負荷電流値が期間T2での
負荷電流値より少なくなる。そこで、負荷電流を期間T
1,T2の両極性でほぼ同じにしたい場合には、図16
に示すように、スイッチング素子Q2のオン・デューテ
ィをスイッチング素子Q3のオン・デューティよりも大
きくする。本実施形態によれば、実施形態3と同様の効
果が得られるとともに、負荷電流がほぼ正負対称とな
り、負荷へのDC成分を除去することが可能となる。
【0020】(実施形態5)図17は本発明の実施形態
5の動作説明図であり、図10に示した実施形態3のよ
り詳細な動作を示している。期間T1,T2の動作は図
11と同様であるが、スイッチング素子Q2とQ3の動
作周波数の関係を、スイッチング素子Q2の動作周波数
<スイッチング素子Q3の動作周波数の関係としたもの
である。上述の実施形態4ではスイッチング素子Q2,
Q3のオン・デューティで負荷電流を調整したが、本実
施形態のように、スイッチング素子Q2,Q3の動作周
波数で負荷電流を調整しても良い。効果は実施形態4と
同様である。
【0021】(実施形態6)図18は本発明の実施形態
6の回路図である。本実施形態は、図10のダイオード
D1をMOSFETよりなるスイッチング素子Q4で置
き換えたものである。MOSFETには寄生ダイオード
が存在し、図示しないがスイッチング素子Q4に逆並列
にダイオードが内蔵されている。
【0022】本実施形態の動作を図19に示す。スイッ
チング素子Q1、Q2、Q3の動作は図11、図16、
図17と同じであるが、期間T1にスイッチング素子Q
4をスイッチング素子Q2と反転させてオン・オフす
る。図10ではスイッチング素子Q2のオフ時にインダ
クタL1、L2の起電力により全波整流器DB→インダ
クタL2→インダクタL1→コンデンサC2、放電灯l
aの並列回路→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード
→平滑コンデンサC1→全波整流器DBの経路で負荷電
流を回生させることにより平滑コンデンサC1を充電し
ているが、インダクタンス値が大きいため、設計によっ
てはスイッチング素子Q2のオフ期間に電流がゼロにな
らない場合がある。スイッチング素子Q2のオフ期間に
電流がゼロにならないと、次のスイッチング素子Q2の
オン時にスパイク電流が流れ、素子にストレスがかかる
場合がある。これを設計で防ぐにはスイッチング素子Q
2のオン時間を短くする必要があるが、負荷電流が小さ
くなるので自由にオン時間を変えることができない。
【0023】本実施形態のようにスイッチング素子Q4
を設け、スイッチング素子Q2のオフ期間にスイッチン
グ素子Q4をオンするようにすると、負荷電流の回生
は、インダクタL1→コンデンサC2、放電灯laの並
列回路→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→スイ
ッチング素子Q4→インダクタL1のループとなり、一
方、インダクタL2の起電力で全波整流器DB→スイッ
チング素子Q4の寄生ダイオード→平滑コンデンサC1
→全波整流器DBのループとなり、電流ループが分けら
れる。したがって、各ループのインダクタンス値が小さ
くなるので、スイッチング素子Q2のオフ期間に電流を
ゼロとしやすい。本実施形態は実施形態2と同様の効果
があるとともに、上に述べた理由により、素子ストレス
が少なくなり、また設計が容易になる。
【0024】(実施形態7)図20は本発明の実施形態
7の回路図である。本実施形態は、請求項4の構成に対
応するものであり、交流電源Vsに接続された全波整流
器DBと、全波整流器DBの第1の出力端に一端を接続
されたインダクタL2と、インダクタL2の他端に一端
を接続された第1のダイオードD1と、第1のダイオー
ドD1の他端と全波整流器DBの第2の出力端の間に直
列に接続された第1および第2のスイッチング素子Q
1,Q2と、第1のダイオードD1の前記一端と全波整
流器DBの第2の出力端の間に接続された第3のスイッ
チング素子Q3と、一端を第1のダイオードD1の前記
一端に接続された第4のスイッチング素子Q4と、第4
のスイッチング素子Q4の他端と全波整流器DBの第1
の出力端の間に接続された第2のダイオードD2と、第
4のスイッチング素子Q4の前記他端と第1のダイオー
ドD1の前記他端の間に接続された平滑コンデンサC1
と、第4のスイッチング素子Q4の前記他端と第1およ
び第2のスイッチング素子Q1,Q2の接続点の間に接
続された負荷回路とを備え、第1および第2のダイオー
ドD1,D2はインダクタL2の蓄積エネルギーを平滑
コンデンサC1に放出する方向に接続されたインバータ
装置であって、交流電源電圧の絶対値VDBが所定値V0
以上の期間には第2および第4のスイッチング素子Q
2,Q4をオン、第1および第3のスイッチング素子Q
1,Q3をオフし、交流電源電圧の絶対値VDBが所定値
V0より小さい期間には第2および第4のスイッチング
素子Q2,Q4をオフ、第1のスイッチング素子Q1を
オンし、第3のスイッチング素子Q3を高周波でオン・
オフさせることを特徴とするものである。
【0025】各スイッチング素子Q1〜Q4の動作を図
21に示す。VDB≧V0の期間T1では、スイッチング
素子Q2、Q4がオンする。スイッチング素子Q2、Q
4のオン時には、全波整流器DB→インダクタL2→ス
イッチング素子Q4→負荷回路→スイッチング素子Q2
の経路でVDBを電源として、負荷回路に降圧された直流
電圧を発生する。このとき負荷電流は入力電流となる。
一方、インダクタL2の起電力でインダクタL2→ダイ
オードD1→平滑コンデンサC1→ダイオードD2の経
路で平滑コンデンサC1を充電する。したがって、従来
例のように複雑な電力変換過程を経ずに、全波整流器D
Bから負荷回路へ直接電流を流している。本実施形態で
は負荷回路は限定していない。
【0026】VDB<V0の期間T2では、スイッチング
素子Q1が常時オン、スイッチング素子Q3が高周波で
オン・オフする。スイッチング素子Q1のオン時には、
平滑コンデンサC1を電源として、平滑コンデンサC1
→スイッチング素子Q1→負荷回路の経路で降圧された
直流電圧を期間T1と逆向きに発生する。一方、スイッ
チング素子Q3のオン時には全波整流器DB→インダク
タL2→スイッチング素子Q3の経路でVDBの瞬時値に
比例した傾きでインダクタL2の電流を増加させ、イン
ダクタL2にエネルギーを蓄積する。スイッチング素子
Q3のオフ時には、インダクタL2の起電力でインダク
タL2→ダイオードD1→平滑コンデンサC1→ダイオ
ードD2の経路で平滑コンデンサC1を充電する。
【0027】本実施形態では、負荷回路が直流導通可能
な抵抗性負荷の場合、既に述べた実施形態と同様に、期
間T1では直接負荷電流が入力電流となるから、効率の
向上が期待でき、また、期間T2においても電力変換過
程が少ないので、効率の向上が期待できる。
【0028】(実施形態8)図22は本発明の実施形態
8の回路図である。本実施形態は請求項5の構成に対応
するものであり、交流電源Vsと、交流電源Vsに直列
接続されたインダクタL2と、交流電源Vsとインダク
タL2の直列回路を入力端に接続された全波整流器(ダ
イオードD5,D6およびスイッチング素子Q3,Q4
の逆並列ダイオード)と、全波整流器の出力端に並列接
続された平滑コンデンサC1と、平滑コンデンサC1に
並列接続された第1および第2のスイッチング素子Q
1,Q2の直列回路と、平滑コンデンサC1に並列接続
された第3および第4のスイッチング素子Q3,Q4の
直列回路と、第1および第2のスイッチング素子Q1,
Q2の接続点と第3および第4のスイッチング素子Q
3,Q4の接続点の間に接続された負荷回路(インダク
タL1とコンデンサC2、放電灯laの直並列回路)と
を備え、第1および第3のスイッチング素子Q1,Q3
は全波整流器の正出力端(ダイオードD5のカソード
側)に接続され、第2および第4のスイッチング素子Q
2,Q4は全波整流器の負出力端(ダイオードD6のア
ノード側)に接続され、第3および第4のスイッチング
素子Q3,Q4の接続点は全波整流器の一方の交流入力
端に接続されたインバータ装置であって、交流電源電圧
の絶対値V DBが所定値V0以上の期間には交流電源Vs
の電圧極性に対応して第1または第2のスイッチング素
子Q1,Q2を高周波でオン・オフし、交流電源電圧の
絶対値VDBが所定値V0より小さい期間には交流電源V
sの電圧極性に対応して第1または第2のスイッチング
素子Q1,Q2を介して交流電源Vsから入力電流が流
れるように第1および第4のスイッチング素子Q1,Q
4または第2および第3のスイッチング素子Q2,Q3
を高周波でオン・オフさせることを特徴とするものであ
る。交流電源Vsの電圧Vinを図示の向きを正に、放
電灯laの電流Ilaを図示の向きを正として説明す
る。
【0029】図23にスイッチング素子Q1〜Q4の動
作の一例を示す。Vin>+V0の期間T1では、スイ
ッチング素子Q1のみが高周波でオン・オフする。スイ
ッチング素子Q1がオンすると、交流電源Vs→ダイオ
ードD5→スイッチング素子Q1→コンデンサC2と放
電灯laの並列回路→インダクタL1→インダクタL2
の経路でコンデンサC2に降圧された直流電圧を発生
し、放電灯laには図示した正向きの電流Ilaが流れ
る。スイッチング素子Q1のオフ時には、インダクタL
1、L2の起電力でインダクタL1→インダクタL2→
交流電源Vs→ダイオードD5→平滑コンデンサC1→
スイッチング素子Q2の寄生ダイオード→コンデンサC
2と放電灯laの並列回路で電力を回生しつつ、平滑コ
ンデンサC1を充電する。このとき、負荷電流は入力電
流ともなる。
【0030】+V0>Vin>0の期間T2では、スイ
ッチング素子Q1とQ4が高周波でオン・オフする。ス
イッチング素子Q1とQ4は同じタイミングでオンし、
スイッチング素子Q4が先にオフするものとする。スイ
ッチング素子Q1、Q4がオンすると、平滑コンデンサ
C1を電源として、平滑コンデンサC1→スイッチング
素子Q1→コンデンサC2と放電灯laの並列回路→イ
ンダクタL1→スイッチング素子Q4の経路で期間T1
と同じ向きの負荷電流を流す。次にスイッチング素子Q
4だけオフすると、インダクタL1に起電力が発生し、
インダクタL1→インダクタL2→交流電源Vs→ダイ
オードD5→スイッチング素子Q1→コンデンサC2と
放電灯laの並列回路→インダクタL1の経路で電力を
回生しつつ、入力電流を流す。
【0031】以上から、期間T1においては交流電源V
sから直接負荷へ電流を流していることが分かる。ま
た、期間T2においても平滑コンデンサC1から電流を
流すが、従来例と比べると電力変換過程は少ないことが
分かる。
【0032】次に、Vin<0の期間T1’、T2’で
は電源電圧極性が反転するため、作用素子がスイッチン
グ素子Q1、Q4からスイッチング素子Q2、Q3に変
わる点と負荷電流の向きが変わる点が異なるが、それ以
外は上記の動作説明と同様である。
【0033】本実施形態の負荷電流Ilaは、図23に
示すように、電源電圧Vinに同期したものとなる。そ
して、期間T1、T1’では電源から負荷へ直接電流を
流すので、回路効率の向上が期待できる。また、期間T
2、T2’では、平滑コンデンサC1から負荷へ電流を
流すが、従来例と比べると電力変換過程は少ないので、
やはり回路効率の向上が期待できる。
【0034】図24はスイッチング素子Q1〜Q4の動
作の他の一例を示す。期間T1、T1’の動作は図23
と同様である。期間T2において、スイッチング素子Q
2、Q3が同期して高周波でオン・オフする。スイッチ
ング素子Q2、Q3がオンすると、平滑コンデンサC1
→スイッチング素子Q3→インダクタL1→コンデンサ
C2と放電灯laの並列回路→スイッチング素子Q2の
経路で負荷へ期間T1とは逆向きに電流を流す。一方、
スイッチング素子Q3がオンしているので、交流電源V
s→ダイオードD5→スイッチング素子Q3→インダク
タL2の経路で電源電圧の瞬時値に比例した傾きでイン
ダクタL2にエネルギーを蓄積していく。スイッチング
素子Q2、Q3がオフすると、インダクタL1の起電力
で、インダクタL1→コンデンサC2と放電灯laの並
列回路→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→平滑
コンデンサC1→スイッチング素子Q4の寄生ダイオー
ドの経路で電力を回生しつつ、平滑コンデンサC1を充
電する。また、インダクタL2の起電力で、インダクタ
L2→交流電源Vs→ダイオードD5→平滑コンデンサ
C1→スイッチング素子Q4の寄生ダイオードの経路で
平滑コンデンサC1を充電する。スイッチング素子Q3
は入力歪改善作用素子としても動作する。
【0035】期間T2’においては、スイッチング素子
Q1、Q4が同期して高周波でオン・オフする。スイッ
チング素子Q1、Q4がオンすると、平滑コンデンサC
1→スイッチング素子Q1→コンデンサC2と放電灯l
aの並列回路→インダクタL1→スイッチング素子Q4
の経路で負荷へ期間T1’とは逆向きに電流を流す。一
方、スイッチング素子Q4がオンしているので、交流電
源Vs→インダクタL2→スイッチング素子Q4→ダイ
オードD6の経路で電源電圧の瞬時値に比例した傾きで
インダクタL2にエネルギーを蓄積していく。スイッチ
ング素子Q1、Q4がオフすると、インダクタL1の起
電力で、インダクタL1→スイッチング素子Q3の寄生
ダイオード→平滑コンデンサC1→スイッチング素子Q
2の寄生ダイオード→コンデンサC2と放電灯laの並
列回路→インダクタL1の経路で電力を回生しつつ、平
滑コンデンサC1を充電する。また、インダクタL2の
起電力で、インダクタL2→スイッチング素子Q3の寄
生ダイオード→平滑コンデンサC1→ダイオードD6→
交流電源Vsの経路で平滑コンデンサC1を充電する。
スイッチング素子Q4は入力歪改善作用素子としても動
作する。
【0036】上記のように、電源電圧の絶対値が低い期
間T2、T2’の電流ループが異なり、負荷電流の向き
が異なるが、少ない電力変換過程で負荷へ電流を流す
点、入力歪改善作用を持つ点等、これまでの実施形態と
同様の効果を持つ。
【0037】(実施形態9)図25は本発明の実施形態
9の回路図である。本実施形態は、請求項11の構成に
対応するものであり、交流電源Vsに接続された全波整
流器DBと、全波整流器DBの出力側に接続された平滑
コンデンサC1と、全波整流器DBの出力端に直列接続
されたインダクタL2と、交流電源Vsから全波整流器
DBとインダクタL2を介して平滑コンデンサC1を充
電する方向に平滑コンデンサC1と直列接続されたダイ
オードD1と、平滑コンデンサC1と並列に接続された
第1および第2のスイッチング素子Q1,Q2の直列回
路と、全波整流器DBの出力端に並列に接続された第3
および第4のスイッチング素子Q3,Q4の直列回路
と、第1および第2のスイッチング素子Q1,Q2の接
続点と第3および第4のスイッチング素子Q3,Q4の
接続点の間に接続された負荷回路(インダクタL1とコ
ンデンサC2、放電灯laの直並列回路およびパルスト
ランスT)と、平滑コンデンサC1とダイオードD1の
直列回路に並列に接続された第5のスイッチング素子Q
5とを備え、第1のスイッチング素子Q1がダイオード
D1の一端に第3のスイッチング素子Q3がインダクタ
L2を介してダイオードD1の他端に接続されたインバ
ータ装置であって、交流電源電圧の絶対値VDBが所定値
V0以上の期間には第2のスイッチング素子Q2をオ
ン、第1および第4のスイッチング素子Q1,Q4をオ
フとし、第3のスイッチング素子Q3と第5のスイッチ
ング素子Q5を反転同期して高周波でオン・オフし、交
流電源電圧の絶対値VDBが所定値V0より小さい期間に
は第4のスイッチング素子Q4をオン、第2および第3
のスイッチング素子Q2,Q3をオフとし、第1および
第5のスイッチング素子Q1,Q5を高周波でオン・オ
フさせることを特徴とするものである。図4の回路と比
べると、インダクタL2の位置がスイッチング素子Q3
とダイオードD1の接続点間に変更されており、インダ
クタL2とダイオードD1の接続点と全波整流器DBの
負極出力端子間にスイッチング素子Q5を接続したもの
である。スイッチング素子Q5は昇圧チョッパスイッチ
となる。
【0038】図26は本実施形態の動作説明図である。
期間T1において、スイッチング素子Q2が常時オン、
スイッチング素子Q3が高周波でオン・オフする点は図
4の実施形態と同じであり、このとき、負荷電流が入力
電流となる。更に、スイッチング素子Q5がスイッチン
グ素子Q3と反転同期してオン・オフすることで、昇圧
チョッパが動作し、入力電流を流す。期間T1では負荷
電流が入力電流を兼ねる動作をするので、スイッチング
素子Q5の動作は補助的になる。期間T2ではスイッチ
ング素子Q4が常時オン、スイッチング素子Q1が高周
波でオン・オフする。また、図4の実施形態と異なり、
スイッチング素子Q3はオフ状態を維持する。したがっ
て、スイッチング素子Q5のオン時に昇圧チョッパの動
作によって、入力電流を流す。期間T2ではスイッチン
グ素子Q5の動作のみによって、入力電流が決定され
る。
【0039】本実施形態では、図4の実施形態と比べて
入力電流を流すための独立素子(スイッチング素子Q
5)を設けたことにより、入力歪改善がより効果的にで
きる。更に、平滑コンデンサC1の充電電圧も調整が容
易になるという効果が得られる。
【0040】(実施形態10)図27は本発明の実施形
態10の回路図である。本実施形態は、請求項12の構
成に対応するものであり、図4の実施形態と比べて、ス
イッチング素子Q5を追加した点が異なる。図28は本
実施形態の動作説明図である。図5の動作に比べると、
各素子の動作は期間T1のみ異なる。期間T1では、ス
イッチング素子Q2、Q5がオンすると、平滑コンデン
サC1から負荷へ電流を流す。スイッチング素子Q5が
オフすると、インダクタL1の起電力で、インダクタL
1→コンデンサC2と放電灯laの並列回路→スイッチ
ング素子Q2→スイッチング素子Q4の寄生ダイオード
の経路で電力を回生する。このとき、スイッチング素子
Q3をオンすれば、全波整流器DBの出力端は見かけ
上、スイッチング素子Q3,Q4ともにオン状態である
ので、インダクタL2を介して昇圧チョッパ動作を開始
する。実質的には、全波整流器DB→インダクタL2→
スイッチング素子Q3→インダクタL1→コンデンサC
2と放電灯laの並列回路→スイッチング素子Q2の経
路で負荷電流の値までインダクタL2の電流が増加す
る。次にスイッチング素子Q3がオフしたときに、イン
ダクタL2の起電力で、全波整流器DB→インダクタL
2→ダイオードD1→平滑コンデンサC1の経路で平滑
コンデンサC1を充電する。このように負荷電流を利用
して入力電流を流す点が異なる。
【0041】本実施形態では、負荷電流は期間T1、T
2のいずれも平滑コンデンサC1から流すので、電源電
圧の変動の影響を受けにくいという利点がある。また、
従来例と比べると電力変換過程が少なく、回路効率の向
上が期待できる点は同様である。
【0042】(実施形態11)図29は本発明の実施形
態11の回路図である。本実施形態は、図10の回路で
全波整流器DBの出力端の負極側を2つに分割し、イン
ダクタL2を一方の全波整流器の出力端の負極側に接続
し、スイッチング素子Q2を他方の全波整流器の出力端
の負極側に接続したものである。スイッチング素子Q
1、Q2、Q3のオン・オフ動作は図11と同様であ
る。本実施形態では、期間T1のスイッチング素子Q2
の動作時に負荷回路に電流が流れるループ上にインダク
タL2が入っていない。したがって、実施形態4ないし
5で述べたように、期間T1とT2でインダクタンス値
が変わることが無くなり、設計が容易になるという利点
がある。スイッチング素子Q2、Q3のオン・オフ動作
に関しては、図16、図17のようにスイッチング素子
Q2とQ3のオン・デューティあるいは動作周波数を違
えるような設計をしても良いことは言うまでもない。こ
の回路構成にすれば、実施形態4ないし5の場合に比べ
て、スイッチング素子Q2とQ3のオン・デューティあ
るいは動作周波数の差を大きくする必要が無くなる。
【0043】図30は本発明の実施形態11の一変形例
の回路図である。図29のインダクタL2の位置を全波
整流器DBの出力端の正極側に変更した点が異なるだけ
であり、図29と同一の作用を有する素子には同一の記
号を付した。図30の構成は図29の構成に比べると、
スイッチング素子Q1〜Q3の駆動回路構成が容易とな
る。例えば、図30において、スイッチング素子Q1の
ソースを制御回路のグランドとすると、スイッチング素
子Q2、Q3はハイサイドドライブで可能となるが、図
29の構成ではスイッチング素子Q2またはQ3の何れ
のソースを制御回路のグランドに選んでも、他のスイッ
チング素子は電気的に絶縁されたレベルシフトが必要と
なる。その他の効果については図29の構成と同様であ
る。
【0044】(実施形態12)図31は本発明の実施形
態12の動作説明図である。本実施形態では、図29ま
たは図30の回路において、期間T1においてもスイッ
チング素子Q3をオン・オフ動作させたものである。ス
イッチング素子Q3の期間T1でのオンデューティd1
は期間T2でのオンデューティd2に比べて小さくして
いる。スイッチング素子Q3を動作させると、昇圧チョ
ッパを動作させることになり、平滑コンデンサC1を充
電することが可能になる。期間T2においてだけスイッ
チング素子Q3を動作させていた場合に比べると、平滑
コンデンサC1の充電量が増し、平滑コンデンサC1の
電圧を昇圧させることが可能になる。
【0045】また、別の効果として、負荷電流をフラッ
トにした場合にも、入力電流を正弦波にすることが容易
であるという利点がある。期間T1ではスイッチング素
子Q2によって負荷電流が入力電流になるが、負荷電流
はフラットな波形が望ましい。一方、入力電流は正弦波
が望ましいが、負荷電流と入力電流が等しいため何れか
にしわ寄せがくる。そこで、スイッチング素子Q3を動
作させて入力電流を部分的に流すことにより、負荷電流
をフラットにした場合にも、入力電流を正弦波にするこ
とが容易となる。
【0046】(実施形態13)図32は本発明の実施形
態13の回路図である。本実施形態は、請求項6に対応
するものであり、交流電源Vsに接続された全波整流器
DBと、全波整流器DBの出力側に接続された平滑コン
デンサC1と、全波整流器DBの出力端に直列接続され
たインダクタL2と、交流電源Vsから全波整流器DB
とインダクタL2を介して平滑コンデンサC1を充電す
る方向に平滑コンデンサC1と直列接続されたダイオー
ドD2と、平滑コンデンサC1と並列に接続された第1
のスイッチング素子Q1と負荷回路の直列回路と、平滑
コンデンサC1とダイオードD2の直列回路に並列に接
続された第2のスイッチング素子Q2と前記負荷回路の
直列回路とを備えるインバータ装置であって、交流電源
電圧の絶対値VDBが所定値V0以上の期間には第2のス
イッチング素子Q2を高周波でオン・オフし、交流電源
電圧の絶対値VDBが所定値V0より小さい期間には第1
のスイッチング素子Q1を高周波でオン・オフさせるこ
とを特徴とするものである。負荷回路としては、インダ
クタL1とコンデンサC2の直列回路に回生電流通電用
のダイオードD1を並列接続し、コンデンサC2と並列
にフルブリッジ構成の極性反転インバータを接続し、そ
の出力端にパルストランスTの2次巻線を介して放電灯
laを接続すると共に、コンデンサC3を並列接続した
ものである。スイッチング素子Q1、インダクタL1、
コンデンサC2、ダイオードD1は平滑コンデンサC1
を電源とする第1の降圧チョッパを構成している。ま
た、スイッチング素子Q2、インダクタL2、インダク
タL1、コンデンサC2、ダイオードD1は全波整流器
DBの出力を電源とする第2の降圧チョッパを構成して
いる。コンデンサC2に発生する直流電圧は極性反転イ
ンバータの入力となり、放電灯laには矩形波電圧を供
給する。
【0047】VDB≧V0の期間T1においては、スイッ
チング素子Q2のみをオン・オフさせ、全波整流器DB
の出力電圧VDBを電源としてインダクタL1を介してコ
ンデンサC2に降圧された電圧を出力する。VDB<V0
の期間T2においては、スイッチング素子Q1をオン・
オフさせ、平滑コンデンサC1を電源としてインダクタ
L1を介してコンデンサC2に降圧された電圧を出力す
る。期間T2においてはさらに、スイッチング素子Q1
と反転同期してスイッチング素子Q2をオン・オフさせ
る。スイッチング素子Q1がオンすると、平滑コンデン
サC1→スイッチング素子Q1→インダクタL1→コン
デンサC2の経路で電流が流れ、コンデンサC2に電圧
を発生しつつ、インダクタL1にエネルギーを蓄積す
る。スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL
1の起電力で、インダクタL1→コンデンサC2→ダイ
オードD1の経路で電流が回生し、ダイオードD1はオ
ンする。このとき、スイッチング素子Q2をオンする
と、全波整流器DBの両端はインダクタL2、スイッチ
ング素子Q2、ダイオードD1で短絡したのと同等の状
態になる。実際には、全波整流器DB→インダクタL2
→スイッチング素子Q2→インダクタL1→コンデンサ
C2の経路で電流が流れ、入力電流を流し、入力歪改善
作用をする。スイッチング素子Q2のオフ時には、全波
整流器DB→インダクタL2→ダイオードD2→平滑コ
ンデンサC1の経路で平滑コンデンサC1を充電する。
【0048】以上から、期間T1において降圧チョッパ
へは直接電力を供給するから、従来例のように多くの電
力変換過程を経ていないので、回路効率の格段の向上が
期待できる。期間T2においても、平滑コンデンサC1
から電力を供給されるが、従来例に比べると電力変換過
程は少なく、回路効率の向上が期待できる。
【0049】(実施形態14)図33は本発明の実施形
態14の回路図である。本実施形態は、図30の回路の
変形例であり、スイッチング素子Q2の動作時にインダ
クタL2がループに入らない構成であり、スイッチング
素子Q1とダイオードD1の位置を入れ替えて、平滑コ
ンデンサC1の負極端をスイッチング素子Q2のソース
としたものである。図30の回路では、通常、制御回路
のグランドをスイッチング素子Q1と平滑コンデンサC
1の接続点に取ることにより、スイッチング素子Q2、
Q3はハイサイドドライブIC等によって駆動可能とな
り、制御回路の構成が簡単になると述べた。一方、本回
路の動作上、電源電圧値を検出し、交流電源電圧の絶対
値VDBが所定値V0以上か否かを検出する必要がある。
しかし、図30の回路構成では、制御回路のグランドを
スイッチング素子Q1と平滑コンデンサC1の接続点に
取ると、交流電源Vsの電圧検出が困難となる。スイッ
チング素子Q3のソースを制御回路のグランドにする方
法もあるが、スイッチング素子Q1,Q2の駆動にハイ
サイドドライブICが使えず、電気的に絶縁されたレベ
ルシフト駆動回路がそれぞれに必要で、制御回路が複雑
になるという欠点がある。
【0050】そこで、図33の回路構成とし、スイッチ
ング素子Q1,Q3のソースを制御回路のグランドとす
ると、電源電圧の検出は容易になる。また、スイッチン
グ素子Q1,Q3はダイレクトに駆動が可能である。ス
イッチング素子Q2についてはダイレクトに駆動でき
ず、ハイサイドドライブICが使えないが、一個のスイ
ッチング素子だけであり、図30の場合に比べると制御
回路が簡単に構成できる。以上のように、本実施形態で
は、入力電圧Vinの検出を確実に行うことにより回路
動作が確実に行えるから動作が安定し、小型化、高効率
化の効果が十分に発揮される。
【0051】(実施形態15)図34は本発明の実施形
態15の回路図である。本実施形態は、図10の構成に
おいて、全波整流器DBの直流出力端を2つに分け、イ
ンダクタL2の接続されない方と、インダクタL1、L
2の接続点間に第4のスイッチング素子Q4を接続した
ものであり、図29、図30、図33等で電源電圧が高
い期間にインダクタL2に電流を流さないように工夫し
たものである。
【0052】図35に本実施形態の動作を示す。電源電
圧の高い期間T1において、スイッチング素子Q4をオ
ン状態とする。この間、スイッチング素子Q2は高周波
でオン・オフし、電源から負荷へ電流を流すが、スイッ
チング素子Q4がオンであるので、インダクタL2は通
らず、直接、インダクタL1、放電灯la、コンデンサ
C2へ電流が流れる。効果は図29の実施形態11と同
様である。
【0053】さらに、図34の構成では、制御回路のグ
ランドをスイッチング素子Q3、Q2のソースに取るこ
とにより、電源電圧の検出が容易にでき、スイッチング
素子Q1,Q4はハイサイドドライブICを使用するこ
とにより駆動でき、制御回路も簡単に構成できる。この
ように、入力電圧Vinの検出を確実に行うことにより
回路動作が確実に行えるから動作が安定し、小型化、高
効率化の効果が十分に発揮される。
【0054】なお、各実施形態回路ではランプに直列の
イグナイタ回路を示していないが、説明を簡単化するた
めに省略したものであり、必要に応じて付加されても本
発明の作用、効果には全く影響はない。また、昇圧チョ
ッパ用のインダクタL2は全波整流器DBのプラス側の
出力端に接続しているが、マイナス側の出力端に接続し
ても良い。また、全波整流器DBの入力端にインダクタ
が直列接続されていても良い。
【0055】
【発明の効果】本発明は、電源電圧が所定値以上の期間
においては、負荷へ全波整流器から直接電流を流し、電
源電圧が所定値以下の期間においては、平滑コンデンサ
から負荷へ電流を流すとともに、入力歪改善作用を持た
せるようにしたため、複雑な電力変換過程を経ることな
く負荷へ電力を供給でき、回路効率を向上し、小型で安
価な回路とすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の回路図である。
【図2】本発明の実施形態1の動作説明図である。
【図3】従来例の回路図である。
【図4】本発明の実施形態2の回路図である。
【図5】本発明の実施形態2の動作説明図である。
【図6】本発明の実施形態2の第1の電流経路を示す回
路図である。
【図7】本発明の実施形態2の第2の電流経路を示す回
路図である。
【図8】本発明の実施形態2の第3の電流経路を示す回
路図である。
【図9】本発明の実施形態2の第4の電流経路を示す回
路図である。
【図10】本発明の実施形態3の回路図である。
【図11】本発明の実施形態3の動作説明図である。
【図12】本発明の実施形態3の第1の電流経路を示す
回路図である。
【図13】本発明の実施形態3の第2の電流経路を示す
回路図である。
【図14】本発明の実施形態3の第3の電流経路を示す
回路図である。
【図15】本発明の実施形態3の第4の電流経路を示す
回路図である。
【図16】本発明の実施形態4の動作説明図である。
【図17】本発明の実施形態5の動作説明図である。
【図18】本発明の実施形態6の回路図である。
【図19】本発明の実施形態6の動作説明図である。
【図20】本発明の実施形態7の回路図である。
【図21】本発明の実施形態7の動作説明図である。
【図22】本発明の実施形態8の回路図である。
【図23】本発明の実施形態8の動作説明図である。
【図24】本発明の実施形態8の他の動作説明図であ
る。
【図25】本発明の実施形態9の回路図である。
【図26】本発明の実施形態9の動作説明図である。
【図27】本発明の実施形態10の回路図である。
【図28】本発明の実施形態10の動作説明図である。
【図29】本発明の実施形態11の回路図である。
【図30】本発明の実施形態11の一変形例の回路図で
ある。
【図31】本発明の実施形態12の動作説明図である。
【図32】本発明の実施形態13の回路図である。
【図33】本発明の実施形態14の回路図である。
【図34】本発明の実施形態15の回路図である。
【図35】本発明の実施形態15の動作説明図である。
【符号の説明】
Vs 交流電源 DB 全波整流器 Q1〜Q4 スイッチング素子 L1,L2 インダクタ C1,C2 コンデンサ D1 ダイオード la 放電灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA01 BA03 BA05 BB10 CA11 CB04 DD07 GA03 GB18 GC04 HA10 5H007 AA00 AA02 AA08 BB03 CA02 CB02 CB04 CB05 CB12 CB17 CB23 CC12 CC32 DC05 EA14 EA15

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続された全波整流器と、
    全波整流器に並列的に接続された平滑コンデンサと、負
    荷回路を有し、交流電源電圧の絶対値が所定値以上の期
    間に、全波整流器から負荷回路に電力を供給する第1の
    スイッチ手段と、交流電源電圧の絶対値が所定値より小
    さい期間に、平滑コンデンサから負荷回路に電力を供給
    する第2のスイッチ手段と、交流電源電圧の絶対値が所
    定値より小さい期間に、交流電源から入力電流を流す入
    力歪改善手段を有することを特徴とするインバータ装
    置。
  2. 【請求項2】 交流電源に接続された全波整流器と、
    全波整流器の出力側に接続された平滑コンデンサと、全
    波整流器の入力端または出力端に直列接続されたインダ
    クタと、交流電源から全波整流器とインダクタを介して
    平滑コンデンサを充電する方向に平滑コンデンサと直列
    接続されたダイオードと、平滑コンデンサと並列に接続
    された第1および第2のスイッチング素子の直列回路
    と、平滑コンデンサとダイオードの直列回路に並列に接
    続された第3および第4のスイッチング素子の直列回路
    と、第1および第2のスイッチング素子の接続点と第3
    および第4のスイッチング素子の接続点の間に接続され
    た負荷回路とを備え、第1のスイッチング素子がダイオ
    ードの一端に第3のスイッチング素子がダイオードの他
    端に接続されたインバータ装置であって、交流電源電圧
    の絶対値が所定値以上の期間には第2のスイッチング素
    子をオン、第1および第4のスイッチング素子をオフと
    し、第3のスイッチング素子を高周波でオン・オフし、
    交流電源電圧の絶対値が所定値より小さい期間には第4
    のスイッチング素子をオン、第2のスイッチング素子を
    オフとし、第1および第3のスイッチング素子を高周波
    でオン・オフさせる制御回路を有することを特徴とする
    インバータ装置。
  3. 【請求項3】 交流電源に接続された全波整流器と、
    全波整流器の出力側に接続された平滑コンデンサと、全
    波整流器の入力端または出力端に直列接続されたインダ
    クタと、交流電源から全波整流器とインダクタを介して
    平滑コンデンサを充電する方向に平滑コンデンサと直列
    接続されたダイオードと、平滑コンデンサと並列に接続
    された第1および第2のスイッチング素子の直列回路
    と、平滑コンデンサとダイオードの直列回路に並列接続
    された第3のスイッチング素子と、第1および第2のス
    イッチング素子の接続点に一端を接続され第3のスイッ
    チング素子とダイオードの接続点に他端を接続された負
    荷回路とを備え、第1のスイッチング素子がダイオード
    と平滑コンデンサの接続点に接続されたインバータ装置
    であって、交流電源電圧の絶対値が所定値以上の期間に
    は第2のスイッチング素子のみを高周波でオン・オフ
    し、交流電源電圧の絶対値が所定値より小さい期間には
    第1のスイッチング素子をオン、第2のスイッチング素
    子をオフとし、第3のスイッチング素子を高周波でオン
    ・オフさせる制御回路を有することを特徴とするインバ
    ータ装置。
  4. 【請求項4】 交流電源に接続された全波整流器と、
    全波整流器の第1の出力端に一端を接続されたインダク
    タと、インダクタの他端に一端を接続された第1のダイ
    オードと、第1のダイオードの他端と全波整流器の第2
    の出力端の間に直列に接続された第1および第2のスイ
    ッチング素子と、第1のダイオードの前記一端と全波整
    流器の第2の出力端の間に接続された第3のスイッチン
    グ素子と、一端を第1のダイオードの前記一端に接続さ
    れた第4のスイッチング素子と、第4のスイッチング素
    子の他端と全波整流器の第1の出力端の間に接続された
    第2のダイオードと、第4のスイッチング素子の前記他
    端と第1のダイオードの前記他端の間に接続された平滑
    コンデンサと、第4のスイッチング素子の前記他端と第
    1および第2のスイッチング素子の接続点の間に接続さ
    れた負荷回路とを備え、第1および第2のダイオードは
    インダクタの蓄積エネルギーを平滑コンデンサに放出す
    る方向に接続されたインバータ装置であって、交流電源
    電圧の絶対値が所定値以上の期間には第2および第4の
    スイッチング素子をオン、第1および第3のスイッチン
    グ素子をオフし、交流電源電圧の絶対値が所定値より小
    さい期間には第2および第4のスイッチング素子をオ
    フ、第1のスイッチング素子をオンし、第3のスイッチ
    ング素子を高周波でオン・オフさせる制御回路を有する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  5. 【請求項5】 交流電源と、交流電源に直列接続され
    たインダクタと、交流電源とインダクタの直列回路を入
    力端に接続された全波整流器と、全波整流器の出力端に
    並列接続された平滑コンデンサと、平滑コンデンサに並
    列接続された第1および第2のスイッチング素子の直列
    回路と、平滑コンデンサに並列接続された第3および第
    4のスイッチング素子の直列回路と、第1および第2の
    スイッチング素子の接続点と第3および第4のスイッチ
    ング素子の接続点の間に接続された負荷回路とを備え、
    第1および第3のスイッチング素子は全波整流器の正出
    力端に接続され、第2および第4のスイッチング素子は
    全波整流器の負出力端に接続され、第3および第4のス
    イッチング素子の接続点は全波整流器の一方の交流入力
    端に接続されたインバータ装置であって、交流電源電圧
    の絶対値が所定値以上の期間には交流電源の電圧極性に
    対応して第1または第2のスイッチング素子を高周波で
    オン・オフし、交流電源電圧の絶対値が所定値より小さ
    い期間には交流電源の電圧極性に対応して第1または第
    2のスイッチング素子を介して交流電源から入力電流が
    流れるように第1および第4のスイッチング素子または
    第2および第3のスイッチング素子を高周波でオン・オ
    フさせる制御回路を有することを特徴とするインバータ
    装置。
  6. 【請求項6】 交流電源に接続された全波整流器と、
    全波整流器の出力側に接続された平滑コンデンサと、全
    波整流器の入力端または出力端に直列接続されたインダ
    クタと、交流電源から全波整流器とインダクタを介して
    平滑コンデンサを充電する方向に平滑コンデンサと直列
    接続されたダイオードと、平滑コンデンサと並列に接続
    された第1のスイッチング素子と負荷回路の直列回路
    と、平滑コンデンサとダイオードの直列回路に並列に接
    続された第2のスイッチング素子と前記負荷回路の直列
    回路とを備えるインバータ装置であって、交流電源電圧
    の絶対値が所定値以上の期間には第2のスイッチング素
    子を高周波でオン・オフし、交流電源電圧の絶対値が所
    定値より小さい期間には第1および第2のスイッチング
    素子を高周波で反転同期してオン・オフさせる制御回路
    を有することを特徴とするインバータ装置。
  7. 【請求項7】 請求項3において、交流電源電圧の絶
    対値が所定値以上の期間における第2のスイッチング素
    子のオン・デューティを、交流電源電圧の絶対値が所定
    値より小さい期間における第3のスイッチング素子のオ
    ン・デューティよりも大きくしたことを特徴とするイン
    バータ装置。
  8. 【請求項8】 請求項3において、交流電源電圧の絶
    対値が所定値以上の期間における第2のスイッチング素
    子の動作周波数を、交流電源電圧の絶対値が所定値より
    小さい期間における第3のスイッチング素子の動作周波
    数よりも小さくしたことを特徴とするインバータ装置。
  9. 【請求項9】 請求項3において、ダイオードとして
    MOSFETの逆並列ダイオードを用いると共に、交流
    電源電圧の絶対値が所定値以上の期間において前記MO
    SFETを第2のスイッチング素子と反転同期してオン
    ・オフさせることを特徴とするインバータ装置。
  10. 【請求項10】 交流電源と、交流電源に直列接続さ
    れたインダクタと、交流電源とインダクタの直列回路を
    入力端に接続された全波整流器と、全波整流器の出力端
    に並列接続された平滑コンデンサと、平滑コンデンサに
    並列接続された第1および第2のスイッチング素子の直
    列回路と、平滑コンデンサに並列接続された第3および
    第4のスイッチング素子の直列回路と、第1および第2
    のスイッチング素子の接続点と第3および第4のスイッ
    チング素子の接続点の間に接続された負荷回路とを備
    え、第1および第3のスイッチング素子は全波整流器の
    正出力端に接続され、第2および第4のスイッチング素
    子は全波整流器の負出力端に接続され、第3および第4
    のスイッチング素子の接続点は全波整流器の一方の交流
    入力端に接続されたインバータ装置であって、交流電源
    電圧の絶対値が所定値以上の期間には交流電源の電圧極
    性に対応して第1または第2のスイッチング素子を高周
    波でオン・オフし、交流電源電圧の絶対値が所定値より
    小さい期間には交流電源の電圧極性に対応して第3また
    は第4のスイッチング素子を介して交流電源から入力電
    流が流れるように第2および第3のスイッチング素子ま
    たは第1および第4のスイッチング素子を高周波でオン
    ・オフさせる制御回路を有することを特徴とするインバ
    ータ装置。
  11. 【請求項11】 交流電源に接続された全波整流器
    と、全波整流器の出力側に接続された平滑コンデンサ
    と、全波整流器の出力端に直列接続されたインダクタ
    と、交流電源から全波整流器とインダクタを介して平滑
    コンデンサを充電する方向に平滑コンデンサと直列接続
    されたダイオードと、平滑コンデンサと並列に接続され
    た第1および第2のスイッチング素子の直列回路と、全
    波整流器の出力端に並列に接続された第3および第4の
    スイッチング素子の直列回路と、第1および第2のスイ
    ッチング素子の接続点と第3および第4のスイッチング
    素子の接続点の間に接続された負荷回路と、平滑コンデ
    ンサとダイオードの直列回路に並列に接続された第5の
    スイッチング素子とを備え、第1のスイッチング素子が
    ダイオードの一端に第3のスイッチング素子がインダク
    タを介してダイオードの他端に接続されたインバータ装
    置であって、交流電源電圧の絶対値が所定値以上の期間
    には第2のスイッチング素子をオン、第1および第4の
    スイッチング素子をオフとし、第3のスイッチング素子
    と第5のスイッチング素子を反転同期して高周波でオン
    ・オフし、交流電源電圧の絶対値が所定値より小さい期
    間には第4のスイッチング素子をオン、第2および第3
    のスイッチング素子をオフとし、第1および第5のスイ
    ッチング素子を高周波でオン・オフさせる制御回路を有
    することを特徴とするインバータ装置。
  12. 【請求項12】 請求項2において、第3のスイッチ
    ング素子とダイオードの直列回路と並列に第5のスイッ
    チング素子を接続し、交流電源電圧の絶対値が所定値以
    上の期間に第3のスイッチング素子と反転同期して第5
    のスイッチング素子を高周波でオン・オフさせることを
    特徴とするインバータ装置。
  13. 【請求項13】 交流電源に接続された第1および第
    2の全波整流器と、第1の全波整流器の出力側に接続さ
    れた平滑コンデンサと、第1の全波整流器の出力端に直
    列接続されたインダクタと、交流電源から第1の全波整
    流器とインダクタを介して平滑コンデンサを充電する方
    向に平滑コンデンサと直列接続されたダイオードと、第
    2の全波整流器の出力端間に前記ダイオードを介して並
    列に接続された第1および第2のスイッチング素子の直
    列回路と、平滑コンデンサとダイオードの直列回路に並
    列接続された第3のスイッチング素子と、第1および第
    2のスイッチング素子の接続点に一端を接続され第3の
    スイッチング素子とダイオードの接続点に他端を接続さ
    れた負荷回路とを備え、第1のスイッチング素子がダイ
    オードと平滑コンデンサの接続点に接続されたインバー
    タ装置であって、交流電源電圧の絶対値が所定値以上の
    期間には第2のスイッチング素子のみを高周波でオン・
    オフし、交流電源電圧の絶対値が所定値より小さい期間
    には第1のスイッチング素子をオン、第2のスイッチン
    グ素子をオフとし、第3のスイッチング素子を高周波で
    オン・オフさせる制御回路を有することを特徴とするイ
    ンバータ装置。
  14. 【請求項14】 第1および第2の全波整流器はダイ
    オードと第3のスイッチング素子の接続点側の整流素子
    を共有されていることを特徴とする請求項13記載のイ
    ンバータ装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14において、交
    流電源電圧の絶対値が所定値以上の期間に第3のスイッ
    チング素子を高周波でオン・オフさせることを特徴とす
    るインバータ装置。
  16. 【請求項16】 交流電源に接続された第1および第
    2の全波整流器と、第1の全波整流器の出力端に直列接
    続されたインダクタと、第1の全波整流器の出力端に前
    記インダクタを介して接続された平滑コンデンサと、平
    滑コンデンサと逆並列に接続されたダイオードと、平滑
    コンデンサに負荷回路を介して並列に接続された第1の
    スイッチング素子と、第2の全波整流回路の出力端に前
    記負荷回路を介して並列に接続された第2のスイッチン
    グ素子と、第1の全波整流回路の出力端に前記インダク
    タを介して並列に接続された第3のスイッチング素子と
    を備え、第1および第2の全波整流器は負荷回路と接続
    される側の整流素子を共有されているインバータ装置で
    あって、交流電源電圧の絶対値が所定値以上の期間には
    第2のスイッチング素子のみを高周波でオン・オフし、
    交流電源電圧の絶対値が所定値より小さい期間には第1
    のスイッチング素子をオン、第2のスイッチング素子を
    オフとし、第3のスイッチング素子を高周波でオン・オ
    フさせる制御回路を有することを特徴とするインバータ
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項3において、インダクタと並
    列に第4のスイッチング素子を接続し、交流電源電圧の
    絶対値が所定値以上の期間に第4のスイッチング素子を
    オンさせることを特徴とするインバータ装置。
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