JP2002112460A - 電源台数制御システム、電力供給システム、および電力供給方法 - Google Patents
電源台数制御システム、電力供給システム、および電力供給方法Info
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- JP2002112460A JP2002112460A JP2000300311A JP2000300311A JP2002112460A JP 2002112460 A JP2002112460 A JP 2002112460A JP 2000300311 A JP2000300311 A JP 2000300311A JP 2000300311 A JP2000300311 A JP 2000300311A JP 2002112460 A JP2002112460 A JP 2002112460A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一台以上の電源ユニットを有しそれらの動作
を自動的に設定可能な電源台数制御システムを提供する
こと。メンテナンス性および電力供給コストを考慮した
電源台数制御システム、電力供給システム、電力供給方
法を提供すること。 【解決手段】 電力系統から負荷へ供給される電力値を
検出し、検出された電力値を一定の値と比較し、比較さ
れた結果に基づき動作すべき電源ユニットを特定し、特
定された電源ユニットを動作すべく制御指令を出力し、
出力された制御指令に基づき動作し、負荷に電力を供給
し得る一台以上の電源ユニットとを有する。また、一台
以上の電源ユニットが供給する電力の供給単価が電力系
統が供給する電力の供給単価より高い時間帯には、負荷
に供給する電力はすべて電力系統からのものにする。ま
た、電源台数制御システムと電源台数制御システムを発
信源として通信可能な監視システムとを有する。
を自動的に設定可能な電源台数制御システムを提供する
こと。メンテナンス性および電力供給コストを考慮した
電源台数制御システム、電力供給システム、電力供給方
法を提供すること。 【解決手段】 電力系統から負荷へ供給される電力値を
検出し、検出された電力値を一定の値と比較し、比較さ
れた結果に基づき動作すべき電源ユニットを特定し、特
定された電源ユニットを動作すべく制御指令を出力し、
出力された制御指令に基づき動作し、負荷に電力を供給
し得る一台以上の電源ユニットとを有する。また、一台
以上の電源ユニットが供給する電力の供給単価が電力系
統が供給する電力の供給単価より高い時間帯には、負荷
に供給する電力はすべて電力系統からのものにする。ま
た、電源台数制御システムと電源台数制御システムを発
信源として通信可能な監視システムとを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統に接続さ
れた負荷に電力を供給可能な電源ユニットを一台以上有
する電源(以下、「分散電源」という。)の電力出力電
源台数を制御する電源台数制御システム、そのような電
源台数制御システムを含む電力供給システム、および電
力供給システムで用いられる電力供給方法に係り、特
に、自動運転に適する電源台数制御システム、電力供給
システム、および電力供給方法に関する。
れた負荷に電力を供給可能な電源ユニットを一台以上有
する電源(以下、「分散電源」という。)の電力出力電
源台数を制御する電源台数制御システム、そのような電
源台数制御システムを含む電力供給システム、および電
力供給システムで用いられる電力供給方法に係り、特
に、自動運転に適する電源台数制御システム、電力供給
システム、および電力供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】分散電源を有する電力供給システムに
は、マイクロガスタービン方式等の発電機を利用する形
態が考えられている。
は、マイクロガスタービン方式等の発電機を利用する形
態が考えられている。
【0003】このような分散電源を有する電力供給シス
テムは、工場やプラントで行われてきた自家発電システ
ムとは異なる側面を有する。すなわち、マイクロガスタ
ービン等による分散電源は、1台の発電機当り出力がせ
いぜい数十kW程度であり、利用対象として、ごく小規
模を超える程度の事業所や事務所までが考えられること
である。
テムは、工場やプラントで行われてきた自家発電システ
ムとは異なる側面を有する。すなわち、マイクロガスタ
ービン等による分散電源は、1台の発電機当り出力がせ
いぜい数十kW程度であり、利用対象として、ごく小規
模を超える程度の事業所や事務所までが考えられること
である。
【0004】また、このような小出力の電源を電力系統
に接続して利用する形態は、電力自由化の進展を背景に
容認されつつあり、この形態により、分散電源と従来の
電力系統とで利用者が供給単価の小さい方を選択の上、
電力の供給を受けることも可能である。その場合には、
電源ユニット(発電機)を複数設けた分散電源とし、必
要とする電力に応じてその一部のみ稼動する形態も考え
られる。
に接続して利用する形態は、電力自由化の進展を背景に
容認されつつあり、この形態により、分散電源と従来の
電力系統とで利用者が供給単価の小さい方を選択の上、
電力の供給を受けることも可能である。その場合には、
電源ユニット(発電機)を複数設けた分散電源とし、必
要とする電力に応じてその一部のみ稼動する形態も考え
られる。
【0005】このように利用対象が広いものとなり得る
分散電源を有する電力供給システムは、分散電源の管理
面・運用面での簡便性を確立することが必須である。す
なわち、分散電源を電力系統に接続して利用する場合に
は、利用者にとっては、実際に利用する電力を従来の電
力系統からとするか分散電源からとするか、また分散電
源からとする場合にはその台数は何台かを特に意識的に
選択することなく利用できなければ、使い勝手が悪く分
散電源導入の利点を十分享受したとは言えない。
分散電源を有する電力供給システムは、分散電源の管理
面・運用面での簡便性を確立することが必須である。す
なわち、分散電源を電力系統に接続して利用する場合に
は、利用者にとっては、実際に利用する電力を従来の電
力系統からとするか分散電源からとするか、また分散電
源からとする場合にはその台数は何台かを特に意識的に
選択することなく利用できなければ、使い勝手が悪く分
散電源導入の利点を十分享受したとは言えない。
【0006】また、利用対象が広いので、多数の利用者
における電力供給システムそれぞれのメンテナンスを能
率的に行うという意味においても管理面・運用面での簡
便性を確立することが必要である。
における電力供給システムそれぞれのメンテナンスを能
率的に行うという意味においても管理面・運用面での簡
便性を確立することが必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、分
散電源を有する電力供給システムは、実際に利用する電
力を従来の電力系統からとするか分散電源からとする
か、また分散電源からとする場合にはその台数は何台か
を自動的に設定することや、多数の利用者における電力
供給システムそれぞれのメンテナンスを能率的に行うこ
とに課題が存在する。
散電源を有する電力供給システムは、実際に利用する電
力を従来の電力系統からとするか分散電源からとする
か、また分散電源からとする場合にはその台数は何台か
を自動的に設定することや、多数の利用者における電力
供給システムそれぞれのメンテナンスを能率的に行うこ
とに課題が存在する。
【0008】本発明は、上記の状況を考慮してなされた
もので、一台以上の電源ユニットを有しそれらの動作を
自動的に設定可能な電源台数制御システム、電力供給シ
ステム、および電力供給方法を提供することを目的とす
る。
もので、一台以上の電源ユニットを有しそれらの動作を
自動的に設定可能な電源台数制御システム、電力供給シ
ステム、および電力供給方法を提供することを目的とす
る。
【0009】また、メンテナンス性の向上を考慮した電
源台数制御システム、電力供給システム、および電力供
給方法を提供することを目的とする。
源台数制御システム、電力供給システム、および電力供
給方法を提供することを目的とする。
【0010】また、電力需要者にとって電力コストがよ
り安価となる電力供給が可能な電源台数制御システム、
電力供給システム、および電力供給方法を提供すること
を目的とする。
り安価となる電力供給が可能な電源台数制御システム、
電力供給システム、および電力供給方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る電源台数制御システムは、電力系統か
ら負荷へ供給される電力値を検出する手段と、前記検出
された電力値を一定の値と比較する手段と、前記比較さ
れた結果に基づき動作すべき電源ユニットを特定する手
段と、前記特定された電源ユニットを動作すべく制御指
令を出力する手段と、前記出力された制御指令に基づき
動作し、負荷に電力を供給し得る一台以上の電源ユニッ
トとを有することを特徴とする(請求項1)。
め、本発明に係る電源台数制御システムは、電力系統か
ら負荷へ供給される電力値を検出する手段と、前記検出
された電力値を一定の値と比較する手段と、前記比較さ
れた結果に基づき動作すべき電源ユニットを特定する手
段と、前記特定された電源ユニットを動作すべく制御指
令を出力する手段と、前記出力された制御指令に基づき
動作し、負荷に電力を供給し得る一台以上の電源ユニッ
トとを有することを特徴とする(請求項1)。
【0012】電力系統から負荷へ供給される電力値を検
出することにより、これに代えるべき電力を出力する電
源ユニット数がわかる。そこで動作させる電源ユニット
を特定する。これに応じて制御指令をその電源ユニット
に発する。したがって、一台以上存在する電源ユニット
の動作は、それらの起動・停止が、電力需要者の意識的
な選択なしで自動的に設定される。
出することにより、これに代えるべき電力を出力する電
源ユニット数がわかる。そこで動作させる電源ユニット
を特定する。これに応じて制御指令をその電源ユニット
に発する。したがって、一台以上存在する電源ユニット
の動作は、それらの起動・停止が、電力需要者の意識的
な選択なしで自動的に設定される。
【0013】また、電力系統から負荷へ供給される電力
値の検出より、電力系統への電力の逆流を検出すること
もできる。電力の逆流は、電力系統の電力供給者との契
約上、これを禁ずる場合が多く、上記の手段によれば逆
流を検出したら直ちに電源ユニットに停止の制御指令を
発することができる。したがって、逆流を起こさない範
囲で起動すべき適切な電源ユニット台数を自動的に設定
することができる。
値の検出より、電力系統への電力の逆流を検出すること
もできる。電力の逆流は、電力系統の電力供給者との契
約上、これを禁ずる場合が多く、上記の手段によれば逆
流を検出したら直ちに電源ユニットに停止の制御指令を
発することができる。したがって、逆流を起こさない範
囲で起動すべき適切な電源ユニット台数を自動的に設定
することができる。
【0014】ここで、前記一定の値は、前記一台以上の
電源ユニットのうちn台分(nは非負整数)が供給する
電力値に相当する値とすることができる(請求項2)。
上記検出された電力値を最も簡単に比較するための基準
値である。
電源ユニットのうちn台分(nは非負整数)が供給する
電力値に相当する値とすることができる(請求項2)。
上記検出された電力値を最も簡単に比較するための基準
値である。
【0015】また、電力系統から負荷へ供給される電力
値を検出する手段と、前記検出された電力値を一定の値
と比較する手段と、前記比較された結果に基づき動作す
べき電源ユニットの数とそれら電源ユニットそれぞれの
発電すべき電力とを計算する手段と、前記計算された数
の電源ユニットを、それら電源ユニットそれぞれの前記
計算された発電電力で動作すべく制御指令を出力する手
段と、前記出力された制御指令に基づき動作し、負荷に
電力を供給し得る一台以上の電源ユニットとを有するこ
とを特徴とする(請求項3)。
値を検出する手段と、前記検出された電力値を一定の値
と比較する手段と、前記比較された結果に基づき動作す
べき電源ユニットの数とそれら電源ユニットそれぞれの
発電すべき電力とを計算する手段と、前記計算された数
の電源ユニットを、それら電源ユニットそれぞれの前記
計算された発電電力で動作すべく制御指令を出力する手
段と、前記出力された制御指令に基づき動作し、負荷に
電力を供給し得る一台以上の電源ユニットとを有するこ
とを特徴とする(請求項3)。
【0016】電源ユニットそれぞれには、起動・停止以
外に、ある程度の幅で出力を調整できるものも存在す
る。その場合には、電力系統から負荷へ供給される電力
値を検出することにより、これに代えるべき電力を出力
する電源ユニットの数に加えて、それらの電源ユニット
それぞれの出力すべき電力を計算する。
外に、ある程度の幅で出力を調整できるものも存在す
る。その場合には、電力系統から負荷へ供給される電力
値を検出することにより、これに代えるべき電力を出力
する電源ユニットの数に加えて、それらの電源ユニット
それぞれの出力すべき電力を計算する。
【0017】したがって、動作すべき電源ユニットの数
およびそのそれぞれの出力すべき電力が導出されるの
で、一台以上存在する電源ユニットの動作は、それらの
起動・停止、および出力すべき電力が、電力需要者の意
識的な選択なしで自動的に設定される。
およびそのそれぞれの出力すべき電力が導出されるの
で、一台以上存在する電源ユニットの動作は、それらの
起動・停止、および出力すべき電力が、電力需要者の意
識的な選択なしで自動的に設定される。
【0018】また、制御指令に基づき動作し、負荷に電
力を供給し得る一台以上の電源ユニットと、前記一台以
上の電源ユニットそれぞれの稼動履歴を反映するデータ
を収集し記録する手段と、電力系統から前記負荷へ供給
される電力値を検出する手段と、前記検出された電力値
を一定の値と比較する手段と、前記記録されたデータを
呼び出す手段と、前記比較された結果と前記呼び出され
たデータとに基づき動作すべき電源ユニットを特定しそ
の数とそれら電源ユニットそれぞれの発電すべき電力と
を計算する手段と、前記計算された数の前記特定された
電源ユニットを、それら電源ユニットそれぞれの前記計
算された発電電力で動作すべく制御指令を出力する手段
とを有することを特徴とする(請求項4)。
力を供給し得る一台以上の電源ユニットと、前記一台以
上の電源ユニットそれぞれの稼動履歴を反映するデータ
を収集し記録する手段と、電力系統から前記負荷へ供給
される電力値を検出する手段と、前記検出された電力値
を一定の値と比較する手段と、前記記録されたデータを
呼び出す手段と、前記比較された結果と前記呼び出され
たデータとに基づき動作すべき電源ユニットを特定しそ
の数とそれら電源ユニットそれぞれの発電すべき電力と
を計算する手段と、前記計算された数の前記特定された
電源ユニットを、それら電源ユニットそれぞれの前記計
算された発電電力で動作すべく制御指令を出力する手段
とを有することを特徴とする(請求項4)。
【0019】電源ユニットそれぞれは、稼動履歴により
余寿命が異なってくる。単純には稼動時間が長ければ余
寿命は小さいが、その要素以外に、起動・停止回数の多
寡によっても余寿命は変化する。起動・停止は、熱的な
時間変化割合が大きく電源ユニットへのストレスが通常
動作時より大となるからである。さらには、緊急時のフ
ェールセーフのため、通常の停止ではなく緊急停止させ
る場合もある。これは、電源ユニットにさらにストレス
を発生させ余寿命低下の要素となる。
余寿命が異なってくる。単純には稼動時間が長ければ余
寿命は小さいが、その要素以外に、起動・停止回数の多
寡によっても余寿命は変化する。起動・停止は、熱的な
時間変化割合が大きく電源ユニットへのストレスが通常
動作時より大となるからである。さらには、緊急時のフ
ェールセーフのため、通常の停止ではなく緊急停止させ
る場合もある。これは、電源ユニットにさらにストレス
を発生させ余寿命低下の要素となる。
【0020】したがって、電源ユニットそれぞれの稼動
履歴(稼動時間、制御出力、起動・停止回数、緊急停止
回数など)を収集し記録しておくことで、適切に動作す
べき電源ユニットを特定しその数とそれら電源ユニット
それぞれの発電すべき電力とを計算することが可能にな
る。例えば、電源ユニットそれぞれの余寿命をそろえる
ように制御指令を発することもできるし、電源ユニット
それぞれの寿命が順繰りに尽きるように制御指令を発す
ることもできる。
履歴(稼動時間、制御出力、起動・停止回数、緊急停止
回数など)を収集し記録しておくことで、適切に動作す
べき電源ユニットを特定しその数とそれら電源ユニット
それぞれの発電すべき電力とを計算することが可能にな
る。例えば、電源ユニットそれぞれの余寿命をそろえる
ように制御指令を発することもできるし、電源ユニット
それぞれの寿命が順繰りに尽きるように制御指令を発す
ることもできる。
【0021】前者は、寿命が尽きた分散電源を一度に交
換する場合に適し、後者は、電源ユニットを一台ずつ交
換していく場合に適する。
換する場合に適し、後者は、電源ユニットを一台ずつ交
換していく場合に適する。
【0022】よって、動作すべき電源ユニットの特定を
含めたその数およびそのそれぞれの出力すべき電力を知
ることができるので、一台以上存在する電源ユニットの
動作は、余寿命を加味してそれらの起動・停止、および
出力すべき電力が、電力需要者の意識的な選択なしで自
動的に設定される。
含めたその数およびそのそれぞれの出力すべき電力を知
ることができるので、一台以上存在する電源ユニットの
動作は、余寿命を加味してそれらの起動・停止、および
出力すべき電力が、電力需要者の意識的な選択なしで自
動的に設定される。
【0023】なお、上記の請求項1、2、4において、
「電力系統から負荷へ供給される電力値を検出する」こ
とに代えて、「負荷が消費する電力値を検出する」こと
にしても同様の作用および効果を奏する(請求項5、
6、7)。
「電力系統から負荷へ供給される電力値を検出する」こ
とに代えて、「負荷が消費する電力値を検出する」こと
にしても同様の作用および効果を奏する(請求項5、
6、7)。
【0024】また、請求項1ないし7のいずれかにおい
て、前記一台以上の電源ユニットそれぞれの出力状況を
反映するデータを収集する手段と、前記収集されたデー
タに異常がないかを判断する手段と、前記判断された結
果が異常を示す場合に前記判断に係る電源ユニットを前
記制御指令を出力する対象から除外するよう制御する手
段とをさらに有することを特徴とする(請求項8)。
て、前記一台以上の電源ユニットそれぞれの出力状況を
反映するデータを収集する手段と、前記収集されたデー
タに異常がないかを判断する手段と、前記判断された結
果が異常を示す場合に前記判断に係る電源ユニットを前
記制御指令を出力する対象から除外するよう制御する手
段とをさらに有することを特徴とする(請求項8)。
【0025】出力状況には、例えば、制御指令通りの出
力が発生しているか、時間的な変動が大きくないかなど
が挙げられる。また、特定部位の温度を検出・測定する
ことにより出力状況を検知することも考えられる。この
ような状況を反映するデータを収集し異常監視すること
で、異常時に制御対象から除外することが可能になる。
力が発生しているか、時間的な変動が大きくないかなど
が挙げられる。また、特定部位の温度を検出・測定する
ことにより出力状況を検知することも考えられる。この
ような状況を反映するデータを収集し異常監視すること
で、異常時に制御対象から除外することが可能になる。
【0026】したがって、一台以上存在する電源ユニッ
トの動作は、異常を生じた電源ユニットを除外するよう
に起動・停止、および出力すべき電力などが、電力需要
者の意識的な選択なしで自動的に設定される。
トの動作は、異常を生じた電源ユニットを除外するよう
に起動・停止、および出力すべき電力などが、電力需要
者の意識的な選択なしで自動的に設定される。
【0027】また、上記で、前記制御指令を出力する手
段は、その出力する周期が、前記一台以上の電源ユニッ
トへの制御指令から発電出力に至る応答特性を考慮して
設定され得る(請求項9)。
段は、その出力する周期が、前記一台以上の電源ユニッ
トへの制御指令から発電出力に至る応答特性を考慮して
設定され得る(請求項9)。
【0028】また、あるいは上記で、前記制御指令を出
力する手段は、伝送路を用いて前記一台以上の電源ユニ
ットに前記制御指令を伝送し、その出力する周期が、前
記伝送路の特性と前記一台以上の電源ユニットへの制御
指令から発電出力に至る応答特性とを考慮して設定され
得る(請求項10)。
力する手段は、伝送路を用いて前記一台以上の電源ユニ
ットに前記制御指令を伝送し、その出力する周期が、前
記伝送路の特性と前記一台以上の電源ユニットへの制御
指令から発電出力に至る応答特性とを考慮して設定され
得る(請求項10)。
【0029】制御指令の出力から実際の発電出力までの
応答は、発電機や伝送路に固有に存在する遅れ時間や無
駄時間などの特性に依存する。そこで、それらを考慮し
て制御指令を出力する。例えば、制御指令が出力されて
から実際の発電出力が整定するまでの時間を割り込まな
い範囲で制御指令の出力周期を設定する。
応答は、発電機や伝送路に固有に存在する遅れ時間や無
駄時間などの特性に依存する。そこで、それらを考慮し
て制御指令を出力する。例えば、制御指令が出力されて
から実際の発電出力が整定するまでの時間を割り込まな
い範囲で制御指令の出力周期を設定する。
【0030】また、請求項4、7、8、9、10のいず
れかにおいて、前記一台以上の電源ユニットそれぞれの
出力状況を反映するデータおよび/または前記一台以上
の電源ユニットそれぞれの稼動履歴を反映するデータ
を、通信回線に乗せて送信する手段をさらに有すること
を特徴とする(請求項11)。
れかにおいて、前記一台以上の電源ユニットそれぞれの
出力状況を反映するデータおよび/または前記一台以上
の電源ユニットそれぞれの稼動履歴を反映するデータ
を、通信回線に乗せて送信する手段をさらに有すること
を特徴とする(請求項11)。
【0031】すなわち、電源台数制御システムが通信回
線とアクセス可能となることで、遠隔地においてその現
在・過去の状態を監視することが可能になる。したがっ
て、電源台数制御システムに不具合があれば自動的に通
報されるなどそのメンテナンス性の向上に寄与すること
ができる。
線とアクセス可能となることで、遠隔地においてその現
在・過去の状態を監視することが可能になる。したがっ
て、電源台数制御システムに不具合があれば自動的に通
報されるなどそのメンテナンス性の向上に寄与すること
ができる。
【0032】また、請求項1ないし11のいずれかにお
いて、前記一台以上の電源ユニットが供給する電力の供
給単価が前記電力系統が供給する電力の供給単価より高
い時間帯には、前記負荷に供給する電力はすべて電力系
統からのものにすることを特徴とする(請求項12)。
いて、前記一台以上の電源ユニットが供給する電力の供
給単価が前記電力系統が供給する電力の供給単価より高
い時間帯には、前記負荷に供給する電力はすべて電力系
統からのものにすることを特徴とする(請求項12)。
【0033】電力系統が供給する電力の単価は、時間帯
などにより変動する場合がある。例えば、夜間は需要者
が少ないため需要喚起を意図して安価な設定がされるな
どである。そこで、電源ユニットが供給する電力の供給
単価が電力系統が供給する電力の供給単価より高い場合
には、負荷への供給電力はすべて電力系統からのものに
する。これにより、一台以上存在する電源ユニットの動
作は、電力料金を勘案して、起動・停止、および出力す
べき電力などが、電力需要者の意識的な選択なしで自動
的に設定される。すなわち、電力需要者にとってはより
コストが安価となる電力供給が可能となる。
などにより変動する場合がある。例えば、夜間は需要者
が少ないため需要喚起を意図して安価な設定がされるな
どである。そこで、電源ユニットが供給する電力の供給
単価が電力系統が供給する電力の供給単価より高い場合
には、負荷への供給電力はすべて電力系統からのものに
する。これにより、一台以上存在する電源ユニットの動
作は、電力料金を勘案して、起動・停止、および出力す
べき電力などが、電力需要者の意識的な選択なしで自動
的に設定される。すなわち、電力需要者にとってはより
コストが安価となる電力供給が可能となる。
【0034】また、本発明に係る電力供給システムは、
請求項8または9記載の電源台数制御システムと前記電
源台数制御システムを発信源として通信可能な監視シス
テムとを有し、前記監視システムは、前記通信回線に乗
せて送信されたデータを受信し記録する手段と、前記受
信されたデータを用いて前記一台以上の電源ユニットが
人手によるメンテナンスを要するか否かを判断し記録す
る手段と、前記判断された結果が人手によるメンテナン
スを要する場合にその旨を報知する手段とを有すること
を特徴とする(請求項13)。
請求項8または9記載の電源台数制御システムと前記電
源台数制御システムを発信源として通信可能な監視シス
テムとを有し、前記監視システムは、前記通信回線に乗
せて送信されたデータを受信し記録する手段と、前記受
信されたデータを用いて前記一台以上の電源ユニットが
人手によるメンテナンスを要するか否かを判断し記録す
る手段と、前記判断された結果が人手によるメンテナン
スを要する場合にその旨を報知する手段とを有すること
を特徴とする(請求項13)。
【0035】監視システムは、通信回線により電源台数
制御システムとは遠隔の地に設置できる。すなわち、電
源台数制御システムを使用する複数の電力需要者につい
て、ひとつの監視システムを設けることができ、これに
より一元的に複数の電源台数制御システムの監視ができ
る。これらの監視のうち、特に人手によるメンテナンス
を要するものを検出することにより人の派遣を円滑に行
い、電源台数制御システムのメンテナンス性の向上が可
能となる。また、人手によるメンテナンスを要しない性
質のものについても管理することができる。例えば、電
源ユニットの稼動履歴による余寿命の推定精度を向上す
るため、その計算方法をアップデートして個々の電源台
数制御システムに送信して保持させるなどである。
制御システムとは遠隔の地に設置できる。すなわち、電
源台数制御システムを使用する複数の電力需要者につい
て、ひとつの監視システムを設けることができ、これに
より一元的に複数の電源台数制御システムの監視ができ
る。これらの監視のうち、特に人手によるメンテナンス
を要するものを検出することにより人の派遣を円滑に行
い、電源台数制御システムのメンテナンス性の向上が可
能となる。また、人手によるメンテナンスを要しない性
質のものについても管理することができる。例えば、電
源ユニットの稼動履歴による余寿命の推定精度を向上す
るため、その計算方法をアップデートして個々の電源台
数制御システムに送信して保持させるなどである。
【0036】また、本発明に係る電力供給方法は、電力
系統からの電力と一台以上の電源ユニットからの電力と
が負荷に供給され得る電力供給システムにおいて前記負
荷が必要とする電力を前記電力系統からの電力と前記一
台以上の電源ユニットからの電力とに割り付ける電力供
給方法であって、前記一台以上の電源ユニットそれぞれ
が供給可能な電力値の部分和であって前記負荷が必要と
する電力値を超えない最大の値を計算し、前記計算され
た最大の値に相当する電力を、前記電力系統からの電力
と前記一台以上の電源ユニットからの電力のうち供給対
価が安い方に割り付けて電力供給し、前記計算された最
大の値と前記負荷が必要とする電力値との差に相当する
電力を、前記電力系統からの電力に割り付けて電力供給
することを特徴とする(請求項14)。
系統からの電力と一台以上の電源ユニットからの電力と
が負荷に供給され得る電力供給システムにおいて前記負
荷が必要とする電力を前記電力系統からの電力と前記一
台以上の電源ユニットからの電力とに割り付ける電力供
給方法であって、前記一台以上の電源ユニットそれぞれ
が供給可能な電力値の部分和であって前記負荷が必要と
する電力値を超えない最大の値を計算し、前記計算され
た最大の値に相当する電力を、前記電力系統からの電力
と前記一台以上の電源ユニットからの電力のうち供給対
価が安い方に割り付けて電力供給し、前記計算された最
大の値と前記負荷が必要とする電力値との差に相当する
電力を、前記電力系統からの電力に割り付けて電力供給
することを特徴とする(請求項14)。
【0037】このような電力供給方法によれば、電力需
要者にとって電力コストをより安価にすることができ、
特に、分散電源を導入した場合に需要者にとってコスト
ミニマムとなる電力供給が実現できる。
要者にとって電力コストをより安価にすることができ、
特に、分散電源を導入した場合に需要者にとってコスト
ミニマムとなる電力供給が実現できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
【0039】図1は、本発明に係る電源台数制御システ
ムの一実施形態の構成を説明するブロック図である。
ムの一実施形態の構成を説明するブロック図である。
【0040】同図に示すように、この電源台数制御シス
テムは、事業所や事務所など電力を消費する負荷13が
電力系統11より電力計12を介して電力供給される場
合に利用され得るものである。これら負荷13、電力系
統11、電力計12の接続に限っては在来の電力供給シ
ステムと変わるところはない。
テムは、事業所や事務所など電力を消費する負荷13が
電力系統11より電力計12を介して電力供給される場
合に利用され得るものである。これら負荷13、電力系
統11、電力計12の接続に限っては在来の電力供給シ
ステムと変わるところはない。
【0041】このような電力供給がなされる負荷に対し
て、電源ユニットを複数有する分散電源を接続し、電力
需要者が実際に利用する電力を従来の電力系統からとす
るか分散電源からとするか、また分散電源からとする場
合にはその台数は何台かを特に意識的に選択することな
く利用できるようにしたところに特徴がある。
て、電源ユニットを複数有する分散電源を接続し、電力
需要者が実際に利用する電力を従来の電力系統からとす
るか分散電源からとするか、また分散電源からとする場
合にはその台数は何台かを特に意識的に選択することな
く利用できるようにしたところに特徴がある。
【0042】分散電源は、電源ユニット15、…、19
と台数制御部14とを具備する。また、それぞれの電源
ユニット15、…、19は、発電機16、…、20、発
電機制御部17、…、21、出力検出部18、…、22
を有する。
と台数制御部14とを具備する。また、それぞれの電源
ユニット15、…、19は、発電機16、…、20、発
電機制御部17、…、21、出力検出部18、…、22
を有する。
【0043】台数制御部14は、電力系統11から負荷
13に供給されている電力の値を電力計12を用いて検
出する。この検出された電力値を用いて処理を行い、各
電源ユニット15、…、19の動作を制御するための信
号を生成する。生成された信号は、各電源ユニット1
5、…、19の発電機制御部17、…、21に出力され
る。
13に供給されている電力の値を電力計12を用いて検
出する。この検出された電力値を用いて処理を行い、各
電源ユニット15、…、19の動作を制御するための信
号を生成する。生成された信号は、各電源ユニット1
5、…、19の発電機制御部17、…、21に出力され
る。
【0044】電源ユニット15、…、19は、上記の制
御信号により起動・停止などが制御され、また、出力検
出部18、…、22により発電機16、…、20の出力
状態を台数制御部14に伝送する。
御信号により起動・停止などが制御され、また、出力検
出部18、…、22により発電機16、…、20の出力
状態を台数制御部14に伝送する。
【0045】発電機制御部17、…、21は、台数制御
部14からの制御信号(制御指令)を受けて発電機1
6、…、20を制御する。台数制御部14からの制御の
ほかに出力検出部18、…、22から局所的(ローカ
ル)に制御もなされる。
部14からの制御信号(制御指令)を受けて発電機1
6、…、20を制御する。台数制御部14からの制御の
ほかに出力検出部18、…、22から局所的(ローカ
ル)に制御もなされる。
【0046】発電機16、…、20は、発電機制御部1
7により動作が制御される。その発電方式は、例えば、
マイクロガスタービンによるものであり、出力は、例え
ば一台当り30kW、燃料は、例えば天然ガス、灯油な
どである。電力出力は、その出力路が電力計12の下流
側で電力供給路に接続されることにより、負荷13に供
給される。
7により動作が制御される。その発電方式は、例えば、
マイクロガスタービンによるものであり、出力は、例え
ば一台当り30kW、燃料は、例えば天然ガス、灯油な
どである。電力出力は、その出力路が電力計12の下流
側で電力供給路に接続されることにより、負荷13に供
給される。
【0047】出力検出部18、…、22は、発電機1
6、…、20の出力を検出し、検出した出力を発電機制
御部17、…、21に供給するとともに、検出出力を台
数制御部14に伝送する。
6、…、20の出力を検出し、検出した出力を発電機制
御部17、…、21に供給するとともに、検出出力を台
数制御部14に伝送する。
【0048】図1に示した電源台数制御システムの動作
の一例を図2を参照して説明する。図2は、図1に示し
た電源台数制御システムの動作の一例を示す流れ図であ
る。
の一例を図2を参照して説明する。図2は、図1に示し
た電源台数制御システムの動作の一例を示す流れ図であ
る。
【0049】まず、ここでは、説明を簡単にする前提と
して電源ユニット15、…、19は、すべて定格出力が
同一とし、負荷13がゼロ消費から徐々に消費電力を増
加していく状況にあるとする。
して電源ユニット15、…、19は、すべて定格出力が
同一とし、負荷13がゼロ消費から徐々に消費電力を増
加していく状況にあるとする。
【0050】負荷13の消費電力がゼロから立上がると
電力系統11から電力が供給される。このとき電力計1
2は、消費電力を刻々と検出する。台数制御部14は、
この検出された刻々の消費電力値を電源ユニット15、
…、19一台分の出力電力値、およびゼロ台分(すなわ
ちゼロ値)と比較する(ステップ31)。
電力系統11から電力が供給される。このとき電力計1
2は、消費電力を刻々と検出する。台数制御部14は、
この検出された刻々の消費電力値を電源ユニット15、
…、19一台分の出力電力値、およびゼロ台分(すなわ
ちゼロ値)と比較する(ステップ31)。
【0051】そして、比較結果から動作すべき電源ユニ
ット数を計算する(ステップ32)。例えば、比較結果
が、電源ユニット一台分の出力電力値に達しないもので
あれば動作すべき電源ユニット数は0であり、電源ユニ
ット1台分の出力電力値に達したものであれば動作すべ
き電源ユニット数は1であるということである。なお、
ここでは、ゼロ値との比較は必ず一方の側の結果になる
ので注目の用はない。
ット数を計算する(ステップ32)。例えば、比較結果
が、電源ユニット一台分の出力電力値に達しないもので
あれば動作すべき電源ユニット数は0であり、電源ユニ
ット1台分の出力電力値に達したものであれば動作すべ
き電源ユニット数は1であるということである。なお、
ここでは、ゼロ値との比較は必ず一方の側の結果になる
ので注目の用はない。
【0052】動作すべき電源ユニット数が0の場合は、
電源ユニット15、…、19を動作させる必要がないの
で何もする必要がないが、動作すべき電源ユニット数が
1である場合は、ある1台の電源ユニットを動作すべく
制御指令を出力する(ステップ33)。この制御指令
は、動作していない状態の電源ユニット(この場合はい
ずれの電源ユニット15、…、19も該当)のうち1台
のみを新たに動作するように発せられる。
電源ユニット15、…、19を動作させる必要がないの
で何もする必要がないが、動作すべき電源ユニット数が
1である場合は、ある1台の電源ユニットを動作すべく
制御指令を出力する(ステップ33)。この制御指令
は、動作していない状態の電源ユニット(この場合はい
ずれの電源ユニット15、…、19も該当)のうち1台
のみを新たに動作するように発せられる。
【0053】例えば、この制御指令により電源ユニット
15が動作状態にされたとする。これにより、電源ユニ
ット15の出力電力は電力供給路により負荷13に供給
される。したがって、電力系統11から電力計12を介
して負荷13に供給される電力は、電源ユニット15が
出力する電力の分だけ減少する。
15が動作状態にされたとする。これにより、電源ユニ
ット15の出力電力は電力供給路により負荷13に供給
される。したがって、電力系統11から電力計12を介
して負荷13に供給される電力は、電源ユニット15が
出力する電力の分だけ減少する。
【0054】以上により、電源ユニットを1台動作させ
る自動的な電力供給切り換えが完了する。
る自動的な電力供給切り換えが完了する。
【0055】同様にして、さらに徐々に負荷13が消費
する電力が増加すると、電力計12で検出される電力が
電源ユニット一台分の出力電力に達するので、この場合
は、すでに動作している電源ユニット15を含めて動作
すべき電源ユニット数は2であるということになる。そ
こで、すでに動作すべく制御指令を出力している電源ユ
ニット15のほかのいずれかの電源ユニットを動作すべ
く制御指令を出力する。これにより、電源ユニットを2
台動作させる自動的な電力供給切り換えが完了する。
する電力が増加すると、電力計12で検出される電力が
電源ユニット一台分の出力電力に達するので、この場合
は、すでに動作している電源ユニット15を含めて動作
すべき電源ユニット数は2であるということになる。そ
こで、すでに動作すべく制御指令を出力している電源ユ
ニット15のほかのいずれかの電源ユニットを動作すべ
く制御指令を出力する。これにより、電源ユニットを2
台動作させる自動的な電力供給切り換えが完了する。
【0056】さらに、負荷13が消費する電力が増加し
た場合も同様に処理がなされて、3台以上の電源ユニッ
トが動作する状態になる。
た場合も同様に処理がなされて、3台以上の電源ユニッ
トが動作する状態になる。
【0057】また、負荷13が消費する電力が徐々に減
少する場合も、図2に示したフローを実行することによ
り適切に電源ユニット15、…、19の動作を制御する
ものとなる。これを説明する。
少する場合も、図2に示したフローを実行することによ
り適切に電源ユニット15、…、19の動作を制御する
ものとなる。これを説明する。
【0058】例えば、1台の電源ユニット15のみが動
作していて、電力計12により検出される電力量がゼロ
になったすると、ステップ31によりゼロ値との比較結
果が反転する。そこで、次にステップ32により、動作
すべき電源ユニット数を0とするように計算がなされ
る。これに基づきステップ33により、必要な分だけの
電源ユニットを動作すべく制御指令がなされる。すなわ
ち、今まで動作していた電源ユニット15は動作が停止
される。
作していて、電力計12により検出される電力量がゼロ
になったすると、ステップ31によりゼロ値との比較結
果が反転する。そこで、次にステップ32により、動作
すべき電源ユニット数を0とするように計算がなされ
る。これに基づきステップ33により、必要な分だけの
電源ユニットを動作すべく制御指令がなされる。すなわ
ち、今まで動作していた電源ユニット15は動作が停止
される。
【0059】以上の説明でわかるように、図2に示した
フローは、ある一定の周期ごとに行うことにより、より
木目細かく負荷13が消費する電力の、分散電源による
切り換えを保証するするものとなる。
フローは、ある一定の周期ごとに行うことにより、より
木目細かく負荷13が消費する電力の、分散電源による
切り換えを保証するするものとなる。
【0060】なお説明を続けるに、図2に示したフロー
によると、電力計12で結果的に検出される電力値は、
ゼロと電源ユニット15、…、19一台分の出力電力値
との間の値となる。したがって、最も分散電源を活用す
る場合の処理ということになる。
によると、電力計12で結果的に検出される電力値は、
ゼロと電源ユニット15、…、19一台分の出力電力値
との間の値となる。したがって、最も分散電源を活用す
る場合の処理ということになる。
【0061】これは、ステップ31で比較される基準値
として電源ユニット15、…、19一台分の出力電力値
とゼロ値とを用いることにより達せられる結果である。
しかし、ステップ31で比較される基準値はこれに限ら
れる性質のものではない。例えば、2台分の出力電力値
と1台分の出力電力値とすることもできる。この場合
は、電力計12で結果的に検出される電力値は、電源ユ
ニット15、…、19一台分の出力電力値と2台分の出
力電力値との間の値となる。
として電源ユニット15、…、19一台分の出力電力値
とゼロ値とを用いることにより達せられる結果である。
しかし、ステップ31で比較される基準値はこれに限ら
れる性質のものではない。例えば、2台分の出力電力値
と1台分の出力電力値とすることもできる。この場合
は、電力計12で結果的に検出される電力値は、電源ユ
ニット15、…、19一台分の出力電力値と2台分の出
力電力値との間の値となる。
【0062】さらには、1台分と3台分のようにその差
が複数台分となる場合や、0.5台分と1.5台分、
0.5台分と2台分、あるいは0.2台分と1.5台分
のように整数でない設定や差が整数とならない設定とす
ることもできる。
が複数台分となる場合や、0.5台分と1.5台分、
0.5台分と2台分、あるいは0.2台分と1.5台分
のように整数でない設定や差が整数とならない設定とす
ることもできる。
【0063】一組の基準値のうち下側のものをより大き
なものとすると、分散電源の活用度が下がるが、分散電
源側から電力計12を介して電力系統11側に逆流しよ
うとする電力の発生頻度を効果的に減少させることがで
きる。
なものとすると、分散電源の活用度が下がるが、分散電
源側から電力計12を介して電力系統11側に逆流しよ
うとする電力の発生頻度を効果的に減少させることがで
きる。
【0064】分散電源側から電力計12を介して電力系
統11側への電力の逆流は、電力系統11を有する事業
者との契約上、禁止される場合があり、電源ユニット1
5、…、19の停止応答が遅い場合は、上記の一組の基
準値のうち下側のものをより大きなものとする設定が好
ましい。
統11側への電力の逆流は、電力系統11を有する事業
者との契約上、禁止される場合があり、電源ユニット1
5、…、19の停止応答が遅い場合は、上記の一組の基
準値のうち下側のものをより大きなものとする設定が好
ましい。
【0065】また、一組の基準値の差が1台分とならな
いようにすると、各電源ユニットへの動作/停止の制御
指令にいわゆるチャタリングが発生するのを効果的に抑
制することができる。すなわち、負荷13が消費する電
力変動に対して応答する上記制御指令に履歴特性が生ず
るからである。
いようにすると、各電源ユニットへの動作/停止の制御
指令にいわゆるチャタリングが発生するのを効果的に抑
制することができる。すなわち、負荷13が消費する電
力変動に対して応答する上記制御指令に履歴特性が生ず
るからである。
【0066】なお、以上の説明からわかるように、上記
の一組の基準値は、その上側のものは、これを超えたら
動作させる電源ユニット数を増加させる基準の値であ
り、その下側のものは、これを割り込んだら動作させる
電源ユニット数を減少させる基準の値である。したがっ
て、図2に示した処理をより単純化する方法として、ス
テップ32における動作すべき電源ユニット数を計算す
る代わりに、これを省略し、電力計12に検出される電
力値が基準値をクロスするに従って単純に動作させる電
源ユニットを一つづつ増加または減少する制御指令を発
するようステップ33で処理してもよい。
の一組の基準値は、その上側のものは、これを超えたら
動作させる電源ユニット数を増加させる基準の値であ
り、その下側のものは、これを割り込んだら動作させる
電源ユニット数を減少させる基準の値である。したがっ
て、図2に示した処理をより単純化する方法として、ス
テップ32における動作すべき電源ユニット数を計算す
る代わりに、これを省略し、電力計12に検出される電
力値が基準値をクロスするに従って単純に動作させる電
源ユニットを一つづつ増加または減少する制御指令を発
するようステップ33で処理してもよい。
【0067】次に、図1に示した電源台数制御システム
の動作の他の例を図3を参照して説明する。図3は、図
1に示した電源台数制御システムの動作の他の例を示す
流れ図である。
の動作の他の例を図3を参照して説明する。図3は、図
1に示した電源台数制御システムの動作の他の例を示す
流れ図である。
【0068】この例は、電源ユニット15、…、19の
動作が単純に動作と停止のみでなく、動作において2以
上の出力値の状態をとることができる場合を想定したも
のである。
動作が単純に動作と停止のみでなく、動作において2以
上の出力値の状態をとることができる場合を想定したも
のである。
【0069】したがって、ステップ41はすでに説明し
たステップ31と変わらないが、ステップ42では、動
作すべき電源ユニット数に加えて、それら電源ユニット
それぞれの発電すべき電力を計算する。
たステップ31と変わらないが、ステップ42では、動
作すべき電源ユニット数に加えて、それら電源ユニット
それぞれの発電すべき電力を計算する。
【0070】このステップ42をさらに具体化するには
種々の方法が考えられる。例えば、電源ユニット15、
…、19それぞれの動作が2種の出力値の状態(例え
ば、全出力と半出力)を取り得るとする場合には、なる
べくいずれの電源ユニットも動作状態に置くことを優先
し、それでも不足する分を半出力から全出力に変更する
ことで対処するという方法があり得る。これは、停止と
動作状態との変更より半出力と全出力との変更の方がよ
り円滑に状態が移行できる場合に有用である。
種々の方法が考えられる。例えば、電源ユニット15、
…、19それぞれの動作が2種の出力値の状態(例え
ば、全出力と半出力)を取り得るとする場合には、なる
べくいずれの電源ユニットも動作状態に置くことを優先
し、それでも不足する分を半出力から全出力に変更する
ことで対処するという方法があり得る。これは、停止と
動作状態との変更より半出力と全出力との変更の方がよ
り円滑に状態が移行できる場合に有用である。
【0071】また、反対になるべく全出力で動作するこ
とを優先し、半出力は木目細かく分散電源を活用するた
めの対処に用いる方法もあり得る。これは、全出力での
動作の方が効率がよく、したがって供給単価が安価にで
きる場合に有用である。
とを優先し、半出力は木目細かく分散電源を活用するた
めの対処に用いる方法もあり得る。これは、全出力での
動作の方が効率がよく、したがって供給単価が安価にで
きる場合に有用である。
【0072】さらに、電源ユニット15、…、19それ
ぞれの動作が3種以上の出力値の状態を取り得るについ
ても同様に考えることができる。
ぞれの動作が3種以上の出力値の状態を取り得るについ
ても同様に考えることができる。
【0073】以上のようにして計算された動作すべき電
源ユニット数と、それら電源ユニットそれぞれの発電す
べき電力に基づき電源ユニットに制御指令を出力する
(ステップ43)。
源ユニット数と、それら電源ユニットそれぞれの発電す
べき電力に基づき電源ユニットに制御指令を出力する
(ステップ43)。
【0074】また、この図3に示した例においても、ス
テップ41における比較の基準値については図2での説
明と同様に変更することができる。
テップ41における比較の基準値については図2での説
明と同様に変更することができる。
【0075】次に、図1に示した電源台数制御システム
における台数制御部14が有し得る機能であって、この
電源台数制御システムを高機能化するためのものについ
て図4を参照して説明する。図4は、台数制御部14の
有する一機能を示す流れ図である。
における台数制御部14が有し得る機能であって、この
電源台数制御システムを高機能化するためのものについ
て図4を参照して説明する。図4は、台数制御部14の
有する一機能を示す流れ図である。
【0076】台数制御部14は、上記で説明したように
電源ユニット15、…、19の制御指令を発する。この
制御指令により電源ユニット15、…、19は、起動・
停止などの動作が制御され、また、出力検出部18、
…、22は、発電機16、…、20の出力状況を検出
し、これを発電機制御部17、…、21に供給するとと
もに台数制御部14に伝送する。
電源ユニット15、…、19の制御指令を発する。この
制御指令により電源ユニット15、…、19は、起動・
停止などの動作が制御され、また、出力検出部18、
…、22は、発電機16、…、20の出力状況を検出
し、これを発電機制御部17、…、21に供給するとと
もに台数制御部14に伝送する。
【0077】そこで、台数制御部14は、上記の制御指
令の履歴、発電機の出力状況履歴・稼動履歴を記録する
(ステップ51)。このため、台数制御部14に記録部
52を備える。記録部52には、例えばハードディス
ク、不揮発性半導体メモリなどを用いることができる。
発電機の出力状況には、例えば、出力電力値の時間変動
(微視的、巨視的)、特定部位の温度変動などが挙げら
れる。稼動履歴には、制御指令に起因する、稼動時間、
制御出力、起動・停止回数、緊急停止回数などが挙げら
れる。緊急停止とは、発電機16、…、20に何らかの
重大な異常が発生した場合に、フェールセーフのため通
常の停止とは異なるルーチンで速やかかつ安全に停止状
態に移行させることをいう。
令の履歴、発電機の出力状況履歴・稼動履歴を記録する
(ステップ51)。このため、台数制御部14に記録部
52を備える。記録部52には、例えばハードディス
ク、不揮発性半導体メモリなどを用いることができる。
発電機の出力状況には、例えば、出力電力値の時間変動
(微視的、巨視的)、特定部位の温度変動などが挙げら
れる。稼動履歴には、制御指令に起因する、稼動時間、
制御出力、起動・停止回数、緊急停止回数などが挙げら
れる。緊急停止とは、発電機16、…、20に何らかの
重大な異常が発生した場合に、フェールセーフのため通
常の停止とは異なるルーチンで速やかかつ安全に停止状
態に移行させることをいう。
【0078】このようにして記録された制御指令履歴お
よび稼動履歴は、以下で説明する電源台数制御システム
において用いられる。
よび稼動履歴は、以下で説明する電源台数制御システム
において用いられる。
【0079】次に、図1に示した電源台数制御システム
の動作のさらに他の例を図5を参照して説明する。図5
は、図1に示した電源台数制御システムの動作のさらに
他の例を示す流れ図である。
の動作のさらに他の例を図5を参照して説明する。図5
は、図1に示した電源台数制御システムの動作のさらに
他の例を示す流れ図である。
【0080】この例は、動作すべき電源ユニット15、
…、19を、電力計12における電力値のみでなく、電
源ユニット15、…、19の稼動履歴を考慮の上、特定
するところに特徴がある。
…、19を、電力計12における電力値のみでなく、電
源ユニット15、…、19の稼動履歴を考慮の上、特定
するところに特徴がある。
【0081】ステップ61については、ステップ31
(図2)またはステップ41(図3)と変わるところは
ない。
(図2)またはステップ41(図3)と変わるところは
ない。
【0082】ステップ62は、その機能は基本的にステ
ップ42(図3)と同じであるものの、電源ユニット1
5、…、19の稼動履歴を加味して電源ユニットの特定
および発電電力の計算をするところが異なる。なお、稼
動履歴は記録部52から呼び出されて処理に使用され
る。
ップ42(図3)と同じであるものの、電源ユニット1
5、…、19の稼動履歴を加味して電源ユニットの特定
および発電電力の計算をするところが異なる。なお、稼
動履歴は記録部52から呼び出されて処理に使用され
る。
【0083】稼動履歴を用いれば各発電機の余寿命を推
定することができるので、その余寿命が各発電機につい
てバランスするように動作すべき電源ユニットを特定す
る。言い換えると、余寿命が長いと推定される順に動作
すべき電源ユニットに優先順位を設けるものである。
定することができるので、その余寿命が各発電機につい
てバランスするように動作すべき電源ユニットを特定す
る。言い換えると、余寿命が長いと推定される順に動作
すべき電源ユニットに優先順位を設けるものである。
【0084】このように電源ユニットの特定を行えば、
複数存在する電源ユニットの余寿命は常にほぼそろった
まま減少する。したがって、分散電源としての寿命を最
大限に発揮させることができる。
複数存在する電源ユニットの余寿命は常にほぼそろった
まま減少する。したがって、分散電源としての寿命を最
大限に発揮させることができる。
【0085】なお、分散電源としてはこのように全体と
して寿命が尽きるようにすることが求められる一方、別
の設計思想として電源ユニットごとに取り換えすること
を前提として稼動させる場合も考えられる。すなわち、
電源ユニット15、…、19の寿命が順繰りに尽きるよ
うに動作させる方法である。このような場合について
も、ステップ62に示すような処理を行えば対応するこ
とができる。
して寿命が尽きるようにすることが求められる一方、別
の設計思想として電源ユニットごとに取り換えすること
を前提として稼動させる場合も考えられる。すなわち、
電源ユニット15、…、19の寿命が順繰りに尽きるよ
うに動作させる方法である。このような場合について
も、ステップ62に示すような処理を行えば対応するこ
とができる。
【0086】例えば、各電源ユニットの余寿命から各電
源ユニットごとに少しずつ異なる一定値を控除し、その
控除された値についてバランスするように動作すべき電
源ユニットを特定する、などの方法である。
源ユニットごとに少しずつ異なる一定値を控除し、その
控除された値についてバランスするように動作すべき電
源ユニットを特定する、などの方法である。
【0087】以上説明したステップ62に続くステップ
63については、ステップ33(図2)、ステップ43
(図3)と同じである。また、ステップ62をさらに具
体化する方法はステップ42と同様に考えることができ
る。さらに、ステップ61における比較の基準値につい
ては図2での説明と同様に変更することができる。
63については、ステップ33(図2)、ステップ43
(図3)と同じである。また、ステップ62をさらに具
体化する方法はステップ42と同様に考えることができ
る。さらに、ステップ61における比較の基準値につい
ては図2での説明と同様に変更することができる。
【0088】次に、図1に示した電源台数制御システム
の動作を高性能化する例を図6を参照して説明する。図
6は、図1に示した電源台数制御システムの動作を高性
能化する例を示す流れ図である。
の動作を高性能化する例を図6を参照して説明する。図
6は、図1に示した電源台数制御システムの動作を高性
能化する例を示す流れ図である。
【0089】この処理の例は、各電源ユニット15、
…、19の出力を検出し、これに異常があるか否か判断
し、異常がある場合は動作すべき電源ユニットとしては
用いないようにするものである。こうすることにより、
異常を生じた電源ユニットを除外するように起動・停
止、および出力すべき電力などが、電力需要者の意識的
な選択なしで自動的に設定される。
…、19の出力を検出し、これに異常があるか否か判断
し、異常がある場合は動作すべき電源ユニットとしては
用いないようにするものである。こうすることにより、
異常を生じた電源ユニットを除外するように起動・停
止、および出力すべき電力などが、電力需要者の意識的
な選択なしで自動的に設定される。
【0090】そこで、まず各電源ユニットの出力を検出
する(ステップ71)。これは、出力検出部18、…、
22で検出された各出力を台数制御部14に伝送するこ
とを含む。
する(ステップ71)。これは、出力検出部18、…、
22で検出された各出力を台数制御部14に伝送するこ
とを含む。
【0091】次に、台数制御部14で、検出された各出
力に異常がないか判断する(ステップ72)。この判断
は、例えば、制御指令通りの出力が発生しているか、意
図しない時間的な変動が一定値より大きくないかなどを
基準に行うことができる。
力に異常がないか判断する(ステップ72)。この判断
は、例えば、制御指令通りの出力が発生しているか、意
図しない時間的な変動が一定値より大きくないかなどを
基準に行うことができる。
【0092】次に、異常が判断された電源ユニットを制
御対象から除外する(ステップ73)。このように除外
することにより、図2、図3、図5における各ステップ
32、42、62では、その電源ユニットは動作すべき
電源ユニットとしては存在していないものとして扱われ
る。したがって、動作していても停止するように制御指
令が発せられる。
御対象から除外する(ステップ73)。このように除外
することにより、図2、図3、図5における各ステップ
32、42、62では、その電源ユニットは動作すべき
電源ユニットとしては存在していないものとして扱われ
る。したがって、動作していても停止するように制御指
令が発せられる。
【0093】次に、台数制御部14と各電源ユニットと
の間の情報の伝送について図7を参照して説明する。同
図は、台数制御部14と各電源ユニットの例としての電
源ユニット15との間の情報伝送を説明する図であり、
すでに説明した要素には同一番号を付してある。
の間の情報の伝送について図7を参照して説明する。同
図は、台数制御部14と各電源ユニットの例としての電
源ユニット15との間の情報伝送を説明する図であり、
すでに説明した要素には同一番号を付してある。
【0094】同図に示すように、台数制御部14からの
制御指令は、そのインタフェース部14aを介して伝送
路により発電機制御部16のインタフェース部16aに
伝送される。このとき伝送81には、伝送路や伝送方式
(イーサネット(登録商標)やシリアル通信など)に固
有の遅延が生じる。
制御指令は、そのインタフェース部14aを介して伝送
路により発電機制御部16のインタフェース部16aに
伝送される。このとき伝送81には、伝送路や伝送方式
(イーサネット(登録商標)やシリアル通信など)に固
有の遅延が生じる。
【0095】インタフェース部16aに伝送された制御
指令により発電機制御部16が発電機15を制御する。
このとき発電機制御部16の出力から発電機15の出力
までの応答82には、発電機15に特有の遅れが生じ
る。
指令により発電機制御部16が発電機15を制御する。
このとき発電機制御部16の出力から発電機15の出力
までの応答82には、発電機15に特有の遅れが生じ
る。
【0096】なお、発電機15の出力は、出力検出部1
7により検出され、そのインタフェース部16aを介し
て台数制御部14のインタフェース部14aに伝送され
る。このとき伝送83にも、伝送路や伝送方式に固有の
遅延が生じる。
7により検出され、そのインタフェース部16aを介し
て台数制御部14のインタフェース部14aに伝送され
る。このとき伝送83にも、伝送路や伝送方式に固有の
遅延が生じる。
【0097】したがって、台数制御部14が制御指令を
発してから実際に発電機が所望の電力を出力するまでに
は遅れが存在する。すなわち、上記で述べた図2、図
3、あるいは図5の処理は、制御対象の動特性(図1に
おいて、台数制御部14からの制御指令が発せられてか
ら、電源ユニット15、…、19の動作を介して電力計
12により電力系統11から負荷13に供給される電力
の時間的変化が計測され、台数制御部14に伝えられる
までの、無駄時間を含めた電力変化の特性)を考慮した
上で、繰り返し時間を決める必要がある。一般的には、
単純に処理の繰り返し時間を小さくしても、台数制御部
14の装置費用が高くなる割に効果は少ない。また、図
7における伝送81の伝送方式固有の遅れの場合、これ
よりも小さい時間間隔で処理を行うと、処理結果を電源
ユニット15に伝送できないケースが生ずるので意味が
ない。
発してから実際に発電機が所望の電力を出力するまでに
は遅れが存在する。すなわち、上記で述べた図2、図
3、あるいは図5の処理は、制御対象の動特性(図1に
おいて、台数制御部14からの制御指令が発せられてか
ら、電源ユニット15、…、19の動作を介して電力計
12により電力系統11から負荷13に供給される電力
の時間的変化が計測され、台数制御部14に伝えられる
までの、無駄時間を含めた電力変化の特性)を考慮した
上で、繰り返し時間を決める必要がある。一般的には、
単純に処理の繰り返し時間を小さくしても、台数制御部
14の装置費用が高くなる割に効果は少ない。また、図
7における伝送81の伝送方式固有の遅れの場合、これ
よりも小さい時間間隔で処理を行うと、処理結果を電源
ユニット15に伝送できないケースが生ずるので意味が
ない。
【0098】そこで、このような不都合が生じないよう
に制御対象の動特性、あるいはその他の制約条件(例え
ば、図1において電力系統11を有する事業者が分散電
源側から電力系統11側への電力の逆潮流を数秒間しか
認めない場合など)を十分に考慮した、最適な処理の繰
り返し時間を決める必要がある。
に制御対象の動特性、あるいはその他の制約条件(例え
ば、図1において電力系統11を有する事業者が分散電
源側から電力系統11側への電力の逆潮流を数秒間しか
認めない場合など)を十分に考慮した、最適な処理の繰
り返し時間を決める必要がある。
【0099】次に、図1に示した電源台数制御システム
の動作を高機能化する例を図8を参照して説明する。図
8は、図1に示した電源台数制御システムにおいて、電
力需要者がより安価な電力供給を受けるためのその動作
を説明する流れ図である。
の動作を高機能化する例を図8を参照して説明する。図
8は、図1に示した電源台数制御システムにおいて、電
力需要者がより安価な電力供給を受けるためのその動作
を説明する流れ図である。
【0100】図8における処理ステップ33a、43
a、63aは、図2、図3、あるいは図5における処理
ステップ33、43、あるいは63に代えて適用できる
ものである。
a、63aは、図2、図3、あるいは図5における処理
ステップ33、43、あるいは63に代えて適用できる
ものである。
【0101】すなわち、動作させるべき電源ユニットを
ステップ32、42、あるいは62で特定したあと、ス
テップ33a、43a、63aの中のステップ88で、
その特定に係る電源ユニットの供給電力が電力系統11
のものより安価か否かを判断する。そして、安価である
と判断される場合のみ制御指令を出力する(ステップ8
9)。したがって、そうでない場合には電源ユニットへ
動作すべき制御指令が出力されない。これにより負荷1
3が必要とする電力はすべて電力系統11から供給され
る。
ステップ32、42、あるいは62で特定したあと、ス
テップ33a、43a、63aの中のステップ88で、
その特定に係る電源ユニットの供給電力が電力系統11
のものより安価か否かを判断する。そして、安価である
と判断される場合のみ制御指令を出力する(ステップ8
9)。したがって、そうでない場合には電源ユニットへ
動作すべき制御指令が出力されない。これにより負荷1
3が必要とする電力はすべて電力系統11から供給され
る。
【0102】電源台数制御システムのこのような動作
は、電力系統11の電力供給単価が時間帯等(季節など
長期間という意味合いもある。)により変動する場合に
は重要な要素である。そもそも、常に電力系統11の電
力供給単価の方が安いのであれば分散電源を導入する利
点は経済的にはないのであり、常に電力系統11の電力
供給単価の方が高いのであれば、図8に示すような判断
は必要ない。
は、電力系統11の電力供給単価が時間帯等(季節など
長期間という意味合いもある。)により変動する場合に
は重要な要素である。そもそも、常に電力系統11の電
力供給単価の方が安いのであれば分散電源を導入する利
点は経済的にはないのであり、常に電力系統11の電力
供給単価の方が高いのであれば、図8に示すような判断
は必要ない。
【0103】時間や季節により電力系統11の電力供給
単価が変動することにより、この図8に示すような処理
の有用性は高くなる。
単価が変動することにより、この図8に示すような処理
の有用性は高くなる。
【0104】なお、図8に示した処理を導入した図2に
示した処理は、電源ユニットそれぞれが供給可能な電力
値の部分和であって負荷13が必要とする電力値を超え
ない最大の値を計算し、その計算された最大の値に相当
する電力を、電力系統11からの電力と電源ユニットか
らの電力のうち供給単価が安いほうに割り付けて供給
し、その計算された最大の値と負荷13が必要とする電
力値との差に相当する電力を、電力系統11に割り付け
て電力供給しても、同じ結果を得る。
示した処理は、電源ユニットそれぞれが供給可能な電力
値の部分和であって負荷13が必要とする電力値を超え
ない最大の値を計算し、その計算された最大の値に相当
する電力を、電力系統11からの電力と電源ユニットか
らの電力のうち供給単価が安いほうに割り付けて供給
し、その計算された最大の値と負荷13が必要とする電
力値との差に相当する電力を、電力系統11に割り付け
て電力供給しても、同じ結果を得る。
【0105】これは、図8に示した処理を導入した図3
に示した処理、あるいは図8に示した処理を導入した図
5に示した処理ついてもほぼ同様である。
に示した処理、あるいは図8に示した処理を導入した図
5に示した処理ついてもほぼ同様である。
【0106】次に、本発明に係る電力供給システムの実
施の形態について図9を参照して説明する。同図は、本
発明に係る電力供給システムの実施の形態を示す構成図
であり、すでに説明した要素には同一番号を付しその構
成・動作説明を省略する。
施の形態について図9を参照して説明する。同図は、本
発明に係る電力供給システムの実施の形態を示す構成図
であり、すでに説明した要素には同一番号を付しその構
成・動作説明を省略する。
【0107】この電力供給システムは、個々の分散電源
を通信回線91を介して監視センター92と通信可能と
したものである。図示のように通信回線91には、分散
電源のサイトが多数接続され得、これらを監視センター
92が一括して監視し得る。
を通信回線91を介して監視センター92と通信可能と
したものである。図示のように通信回線91には、分散
電源のサイトが多数接続され得、これらを監視センター
92が一括して監視し得る。
【0108】台数制御部14には、通信用インターフェ
ース部(通信モデム等)14bが具備され通信回線91
と接続される。なお、通信回線91は、一般の公衆回線
を利用し得る。通信用インターフェース14bから送信
され得る情報には、記録部52に記録された例えば電源
ユニットそれぞれの出力状況に関するデータや稼動履歴
に関するデータがある。これらのデータの具体的な内容
については図4ないし図6で説明したものと同様であ
る。
ース部(通信モデム等)14bが具備され通信回線91
と接続される。なお、通信回線91は、一般の公衆回線
を利用し得る。通信用インターフェース14bから送信
され得る情報には、記録部52に記録された例えば電源
ユニットそれぞれの出力状況に関するデータや稼動履歴
に関するデータがある。これらのデータの具体的な内容
については図4ないし図6で説明したものと同様であ
る。
【0109】また、逆に監視センター92から台数制御
部14に送信され得る情報には、台数制御部14のアッ
プデート化のための修正された制御プログラムや制御デ
ータが挙げられる。例えば、余寿命評価のための関数
(これは、例えば分散電源の稼動実績を積み上げより正
確性のあるものにすることができる。)のアップデート
化などである。このようなアップデートを行うことによ
りさらに適切な電源ユニット15、…、19の制御が実
現される。
部14に送信され得る情報には、台数制御部14のアッ
プデート化のための修正された制御プログラムや制御デ
ータが挙げられる。例えば、余寿命評価のための関数
(これは、例えば分散電源の稼動実績を積み上げより正
確性のあるものにすることができる。)のアップデート
化などである。このようなアップデートを行うことによ
りさらに適切な電源ユニット15、…、19の制御が実
現される。
【0110】図10は、図9における監視センター92
の構成例を示す図である。
の構成例を示す図である。
【0111】通信用インターフェース部(通信モデム
等)101は、通信回線91との接続を行ない処理部1
03との仲立ちを行うものである。
等)101は、通信回線91との接続を行ない処理部1
03との仲立ちを行うものである。
【0112】記憶部102は、必要なデータやプログラ
ムを記録し処理部103との間で書き込み、読み出しを
行う対象となるものである。
ムを記録し処理部103との間で書き込み、読み出しを
行う対象となるものである。
【0113】処理部103は、通信用インターフェース
101、記憶部102からのデータを処理し、また処理
したデータを記憶部102、通信用インターフェース1
01、あるいは表示部104に渡すものである。
101、記憶部102からのデータを処理し、また処理
したデータを記憶部102、通信用インターフェース1
01、あるいは表示部104に渡すものである。
【0114】表示部104は、処理部103からのデー
タを表示処理しその結果を表示するものである。
タを表示処理しその結果を表示するものである。
【0115】このような監視センター92を活用するこ
とにより、電源台数制御システムのメンテナンスに関し
例えば次のようなことが容易になる。
とにより、電源台数制御システムのメンテナンスに関し
例えば次のようなことが容易になる。
【0116】電源ユニット15、…、19の出力状況に
関するデータを、台数制御部14の通信用インターフェ
ース14b、通信回線91、監視センター92の通信用
インターフェース101、処理部103の順路により取
得する。そして、この出力状況に関するデータを用い
て、電源ユニットが人手によるメンテナンスを要するか
否かを判断する。このためには、判断プログラムを記憶
部102に格納しておき、この判断プログラムを呼び出
して上記のデータを処理部103で処理する。
関するデータを、台数制御部14の通信用インターフェ
ース14b、通信回線91、監視センター92の通信用
インターフェース101、処理部103の順路により取
得する。そして、この出力状況に関するデータを用い
て、電源ユニットが人手によるメンテナンスを要するか
否かを判断する。このためには、判断プログラムを記憶
部102に格納しておき、この判断プログラムを呼び出
して上記のデータを処理部103で処理する。
【0117】この処理により人手によるメンテナンスを
要すると判断された場合には表示部に104にその旨を
表示する。
要すると判断された場合には表示部に104にその旨を
表示する。
【0118】なお、このような判断、表示は、定期的に
行うことのほか、緊急を要するメンテナンスが必要であ
るに備えて常に判断を行ない、緊急を要する場合にその
旨を即表示し報知するようにすることもできる。
行うことのほか、緊急を要するメンテナンスが必要であ
るに備えて常に判断を行ない、緊急を要する場合にその
旨を即表示し報知するようにすることもできる。
【0119】したがって、迅速なメンテナンスを行うこ
とが容易になり、メンテナンス性の向上した電源台数制
御システム、電力供給システム、および電力供給方法が
提供される。なお、図9に示すような電力供給システム
は、従来の電力系統を有する事業者とは別に他の事業者
により運営され得るものである。
とが容易になり、メンテナンス性の向上した電源台数制
御システム、電力供給システム、および電力供給方法が
提供される。なお、図9に示すような電力供給システム
は、従来の電力系統を有する事業者とは別に他の事業者
により運営され得るものである。
【0120】次に、本発明に係る電源台数制御システム
の他の実施形態を図11を参照して説明する。同図は、
本発明に係る電源台数制御システムの他の実施形態の構
成を説明するブロック図であり、すでに説明した構成要
素には同一番号を付しその構成・動作説明を省略する。
の他の実施形態を図11を参照して説明する。同図は、
本発明に係る電源台数制御システムの他の実施形態の構
成を説明するブロック図であり、すでに説明した構成要
素には同一番号を付しその構成・動作説明を省略する。
【0121】この実施形態は、分散電源15、…、19
と電力系統11との合流した電力を検出するように電力
計112が負荷13の直前に設けられ、さらに電力系統
11と電力計112との間には、逆流(逆方向の潮流)
を検出する検出器111が設けられる。他の部分は、図
1に示したものと同じである。
と電力系統11との合流した電力を検出するように電力
計112が負荷13の直前に設けられ、さらに電力系統
11と電力計112との間には、逆流(逆方向の潮流)
を検出する検出器111が設けられる。他の部分は、図
1に示したものと同じである。
【0122】この実施形態においては、台数制御部14
の台数制御動作は、電力計112における検出電力によ
りなされる。電力計112の検出値は、負荷13が消費
する電力値に一致するが、これは図1の実施形態におけ
る電力計12が検出する電力値に分散電源が出力する電
力値を加えたものと同じである。
の台数制御動作は、電力計112における検出電力によ
りなされる。電力計112の検出値は、負荷13が消費
する電力値に一致するが、これは図1の実施形態におけ
る電力計12が検出する電力値に分散電源が出力する電
力値を加えたものと同じである。
【0123】すなわち、電力計112で検出される電力
値から分散電源の出力電力値を差し引いたものを仮想的
に考えれば図1における説明が一応はそのまま適用でき
る。
値から分散電源の出力電力値を差し引いたものを仮想的
に考えれば図1における説明が一応はそのまま適用でき
る。
【0124】また、逆流検出器111は、実際に逆流と
なる状態または逆流になりそうな状態を適切に検出し、
この検出出力を台数制御部14に導き、逆流防止のため
分散電源を優先的に停止させるためのものである。すな
わち、分散電源の出力電力値が、想定と異なる場合にこ
のような逆流が生じるので、これを別途検出し対応する
ものである。
なる状態または逆流になりそうな状態を適切に検出し、
この検出出力を台数制御部14に導き、逆流防止のため
分散電源を優先的に停止させるためのものである。すな
わち、分散電源の出力電力値が、想定と異なる場合にこ
のような逆流が生じるので、これを別途検出し対応する
ものである。
【0125】この実施の形態においても、図1に示した
実施形態と同様な作用および効果を得ることができる。
なお、この実施形態を図9に示したような電力供給シス
テムに適用できることは言うまでもないことである。
実施形態と同様な作用および効果を得ることができる。
なお、この実施形態を図9に示したような電力供給シス
テムに適用できることは言うまでもないことである。
【0126】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
電力系統から負荷に供給される電力値を用いて台数制御
部で各電源ユニットを制御するので、一台以上の電源ユ
ニットを有する分散電源の動作を自動的に設定すること
ができる。また、分散電源が通信回線を介して監視セン
ターと接続され得るので、そのメンテナンス性の向上す
ることができる。また、台数制御部で、電力系統による
電力と分散電源による電力との供給単価を比較し安価な
方を用いるので、電力需要者にとって電力コストがより
安価となる電力供給を受けることができる。
電力系統から負荷に供給される電力値を用いて台数制御
部で各電源ユニットを制御するので、一台以上の電源ユ
ニットを有する分散電源の動作を自動的に設定すること
ができる。また、分散電源が通信回線を介して監視セン
ターと接続され得るので、そのメンテナンス性の向上す
ることができる。また、台数制御部で、電力系統による
電力と分散電源による電力との供給単価を比較し安価な
方を用いるので、電力需要者にとって電力コストがより
安価となる電力供給を受けることができる。
【図1】本発明に係る電源台数制御システムの一実施形
態の構成を説明するブロック図。
態の構成を説明するブロック図。
【図2】図1に示した電源台数制御システムの動作の一
例を示す流れ図。
例を示す流れ図。
【図3】図1に示した電源台数制御システムの動作の他
の例を示す流れ図。
の例を示す流れ図。
【図4】台数制御部14の有する一機能を示す流れ図。
【図5】図1に示した電源台数制御システムの動作のさ
らに他の例を示す流れ図。
らに他の例を示す流れ図。
【図6】図1に示した電源台数制御システムの動作を高
性能化する例を示す流れ図。
性能化する例を示す流れ図。
【図7】台数制御部14と各電源ユニットの例としての
電源ユニット15との間の情報伝送を説明する図。
電源ユニット15との間の情報伝送を説明する図。
【図8】図1に示した電源台数制御システムにおいて、
電力需要者がより安価な電力供給を受けるためのその動
作を説明する流れ図。
電力需要者がより安価な電力供給を受けるためのその動
作を説明する流れ図。
【図9】本発明に係る電力供給システムの実施の形態を
示す構成図。
示す構成図。
【図10】図9における監視センター92の構成例を示
す図。
す図。
【図11】本発明に係る電源台数制御システムの他の実
施形態の構成を説明するブロック図。
施形態の構成を説明するブロック図。
11 電力系統 12 電力計 13 負荷 14 台数制御部 15、19 電源ユニット 16、20 発電機 17、21 発電機制御部 18、22 出力検出部 52 記録部 91 通信回線 92 監視センター 101 通信用インターフェース 102 記憶部 103 処理部 104 表示部 111 逆流検出器 112 電力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝本 利博 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4−1 東 京電力株式会社エネルギー・環境研究所内 Fターム(参考) 5G066 HA06 HB01 HB02
Claims (14)
- 【請求項1】 電力系統から負荷へ供給される電力値を
検出する手段と、 前記検出された電力値を一定の値と比較する手段と、 前記比較された結果に基づき動作すべき電源ユニットを
特定する手段と、 前記特定された電源ユニットを動作すべく制御指令を出
力する手段と、 前記出力された制御指令に基づき動作し、負荷に電力を
供給し得る一台以上の電源ユニットとを有することを特
徴とする電源台数制御システム。 - 【請求項2】 前記一定の値は、前記一台以上の電源ユ
ニットのうちn台分(nは非負整数)が供給する電力値
に相当する値であることを特徴とする請求項1記載の電
源台数制御システム。 - 【請求項3】 電力系統から負荷へ供給される電力値を
検出する手段と、 前記検出された電力値を一定の値と比較する手段と、 前記比較された結果に基づき動作すべき電源ユニットの
数とそれら電源ユニットそれぞれの発電すべき電力とを
計算する手段と、 前記計算された数の電源ユニットを、それら電源ユニッ
トそれぞれの前記計算された発電電力で動作すべく制御
指令を出力する手段と、 前記出力された制御指令に基づき動作し、負荷に電力を
供給し得る一台以上の電源ユニットとを有することを特
徴とする電源台数制御システム。 - 【請求項4】 制御指令に基づき動作し、負荷に電力を
供給し得る一台以上の電源ユニットと、 前記一台以上の電源ユニットそれぞれの稼動履歴を反映
するデータを収集し記録する手段と、 電力系統から前記負荷へ供給される電力値を検出する手
段と、 前記検出された電力値を一定の値と比較する手段と、 前記記録されたデータを呼び出す手段と、 前記比較された結果と前記呼び出されたデータとに基づ
き動作すべき電源ユニットを特定しその数とそれら電源
ユニットそれぞれの発電すべき電力とを計算する手段
と、 前記計算された数の前記特定された電源ユニットを、そ
れら電源ユニットそれぞれの前記計算された発電電力で
動作すべく制御指令を出力する手段とを有することを特
徴とする電源台数制御システム。 - 【請求項5】 負荷が消費する電力値を検出する手段
と、 前記検出された電力値を一定の値と比較する手段と、 前記比較された結果に基づき動作すべき電源ユニットを
特定する手段と、 前記特定された電源ユニットを動作すべく制御指令を出
力する手段と、 前記出力された制御指令に基づき動作し、負荷に電力を
供給し得る一台以上の電源ユニットとを有することを特
徴とする電源台数制御システム。 - 【請求項6】 負荷が消費する電力値を検出する手段
と、 前記検出された電力値を一定の値と比較する手段と、 前記比較された結果に基づき動作すべき電源ユニットの
数とそれら電源ユニットそれぞれの発電すべき電力とを
計算する手段と、 前記計算された数の電源ユニットを、それら電源ユニッ
トそれぞれの前記計算された発電電力で動作すべく制御
指令を出力する手段と、 前記出力された制御指令に基づき動作し、負荷に電力を
供給し得る一台以上の電源ユニットとを有することを特
徴とする電源台数制御システム。 - 【請求項7】 制御指令に基づき動作し、負荷に電力を
供給し得る一台以上の電源ユニットと、 前記一台以上の電源ユニットそれぞれの稼動履歴を反映
するデータを収集し記録する手段と、 負荷が消費する電力値を検出する手段と、 前記検出された電力値を一定の値と比較する手段と、 前記記録されたデータを呼び出す手段と、 前記比較された結果と前記呼び出されたデータとに基づ
き動作すべき電源ユニットを特定しその数とそれら電源
ユニットそれぞれの発電すべき電力とを計算する手段
と、 前記計算された数の前記特定された電源ユニットを、そ
れら電源ユニットそれぞれの前記計算された発電電力で
動作すべく制御指令を出力する手段とを有することを特
徴とする電源台数制御システム。 - 【請求項8】 前記一台以上の電源ユニットそれぞれの
出力状況を反映するデータを収集する手段と、 前記収集されたデータに異常がないかを判断する手段
と、 前記判断された結果が異常を示す場合に前記判断に係る
電源ユニットを前記制御指令を出力する対象から除外す
るよう制御する手段とをさらに有することを特徴とする
請求項1ないし7のいずれか1項記載の電源台数制御シ
ステム。 - 【請求項9】 前記制御指令を出力する手段は、その出
力する周期が、前記一台以上の電源ユニットへの制御指
令から発電出力に至る応答特性を考慮して設定されてい
ることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項記
載の電源台数制御システム。 - 【請求項10】 前記制御指令を出力する手段は、伝送
路を用いて前記一台以上の電源ユニットに前記制御指令
を伝送し、その出力する周期が、前記伝送路の特性と前
記一台以上の電源ユニットへの制御指令から発電出力に
至る応答特性とを考慮して設定されていることを特徴と
する請求項1ないし8のいずれか1項記載の電源台数制
御システム。 - 【請求項11】 前記一台以上の電源ユニットそれぞれ
の出力状況を反映するデータおよび/または前記一台以
上の電源ユニットそれぞれの稼動履歴を反映するデータ
を、通信回線に乗せて送信する手段をさらに有すること
を特徴とする請求項4、7、8、9、10のいずれか1
項記載の電源台数制御システム。 - 【請求項12】 前記一台以上の電源ユニットが供給す
る電力の供給単価が前記電力系統が供給する電力の供給
単価より高い時間帯には、前記負荷に供給する電力はす
べて電力系統からのものにすることを特徴とする請求項
1ないし11のいずれか1項記載の電源台数制御システ
ム。 - 【請求項13】 請求項11または12記載の電源台数
制御システムと前記電源台数制御システムを発信源とし
て通信可能な監視システムとを有し、 前記監視システムは、 前記通信回線に乗せて送信されたデータを受信し記録す
る手段と、 前記受信されたデータを用いて前記一台以上の電源ユニ
ットが人手によるメンテナンスを要するか否かを判断し
記録する手段と、 前記判断された結果が人手によるメンテナンスを要する
場合にその旨を報知する手段とを有することを特徴とす
る電力供給システム。 - 【請求項14】 電力系統からの電力と一台以上の電源
ユニットからの電力とが負荷に供給され得る電力供給シ
ステムにおいて前記負荷が必要とする電力を前記電力系
統からの電力と前記一台以上の電源ユニットからの電力
とに割り付ける電力供給方法であって、 前記一台以上の電源ユニットそれぞれが供給可能な電力
値の部分和であって前記負荷が必要とする電力値を超え
ない最大の値を計算し、 前記計算された最大の値に相当する電力を、前記電力系
統からの電力と前記一台以上の電源ユニットからの電力
のうち供給対価が安い方に割り付けて電力供給し、 前記計算された最大の値と前記負荷が必要とする電力値
との差に相当する電力を、前記電力系統からの電力に割
り付けて電力供給することを特徴とする電力供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000300311A JP2002112460A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 電源台数制御システム、電力供給システム、および電力供給方法 |
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2000
- 2000-09-29 JP JP2000300311A patent/JP2002112460A/ja active Pending
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