JP2002112446A - ゴムユニット拡径保持材及び拡径保持材付ゴムユニット - Google Patents

ゴムユニット拡径保持材及び拡径保持材付ゴムユニット

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JP2002112446A
JP2002112446A JP2000302003A JP2000302003A JP2002112446A JP 2002112446 A JP2002112446 A JP 2002112446A JP 2000302003 A JP2000302003 A JP 2000302003A JP 2000302003 A JP2000302003 A JP 2000302003A JP 2002112446 A JP2002112446 A JP 2002112446A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】拡径保持材を構成する紐状体のかみ合わせ部分
の機械的強度を大きくして剛性を高め、拡径保持材の型
くずれ及び破損を防止し、ゴムユニットを被締着物へ締
着させる施工性、被締着物の品質や防水性能を向上さ
せ、更に、安価な拡径保持材を得る。 【解決手段】ゴムユニットを弾性的に拡径保持するゴム
ユニット拡径保持材10は、紐状体片12Aの一方の側
面12Bに内側から外側へ90度より大きく屈曲して折
り返された内側鉤状爪12Dを設け、他方の側面12C
に外側から内側へ90度より大きく屈曲して折り返され
た外側鉤状爪12Eを設けた紐状体12を巻回し、隣接
する紐状体12の内側鉤状爪12Dと外側鉤状爪12E
を紐状体12の周方向に沿って相互にかみ合わせて係合
させ、筒状に形成して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力ケーブルの機械
的、電気的保護や、パイプの防水等に用いるゴムユニッ
ト拡径保持材及び拡径保持材付ゴムユニットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在開発されている1ピース型・プレモ
ールドジョイント工法においては、その施工性を向上さ
せるために、拡径保持材付ゴムユニット(拡径保持材付
ゴムストレスコーン等を含む)の適用が図られている。
このゴムユニットは、シリコーンゴムやEPゴム等の弾
性体からなり、その内周面を拡径保持材で弾性的に支持
して構成されている。拡径保持材は、例えば、図9、1
0に示すように、ポリプロピレン等のプラスチック材料
で作られた断面角形状の紐状体片1Aの一方の側面に内
側から外側へ90度屈曲したL形フック1Bを設け、他
方の側面に外側から内側へ90度屈曲した逆L形フック
1Cを設けた紐状体1をスパイラル状に巻回して、隣接
する紐状体1の前記L形フック1Bと逆L形フック1C
をかみ合わせると共に、そのかみ合わせ部分の外面1D
を周方向に沿って超音波や高周波等により断続的に溶着
1Eすることにより接合して筒状に形成して形成されて
いる。前記紐状体1はゴムユニットを拡径状態で支持す
るために硬いプラスチック材が使用されている。
【0003】この拡径保持材付ゴムユニットは下記のよ
うに使用する。即ち、このゴムユニットを、接続処理す
べきケーブル心材等の被締着物の外周に挿入して所定の
位置に配置し、拡径保持材の一方の端部から前記紐状体
1を引き出し、これを該拡径保持材の内側に通して他方
の端部へ案内する。次いで、該紐状体1に生じる捩れを
解きながら、また、該紐状体1を拡径保持材が解体され
る方向に被締着物の周りを回しながら引っ張って、拡径
保持材を一方の端部側から他方の端部側に向けて順次解
体除去することにより、この常温収縮型のゴムユニット
を、一方の端部側から他方の端部側に向けて順次収縮
(縮径)させて行く。そして、前記拡径保持材の解体除
去とゴムユニットの収縮作業の終了に伴い、ゴムユニッ
トをこの自己収縮作用で被締着物の外周面に所定の面圧
で締め付けて締着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ゴムユニットを拡
径保持する拡径保持材は、このゴムユニットの弾性によ
る自己収縮作用に抗して円筒状を保持しながら拡径保持
するために大きな剛性が要求される。このため、従来の
ゴムユニット拡径保持材では、特に強度的に弱点となる
紐状体1の前記L形フック1Bと逆L形フック1Cとの
かみ合わせ部分を、紐状体1の周方向に沿って溶着する
ことにより剛性を高めるようにしている。しかしなが
ら、紐状体1の前記かみ合わせ部分は図9に示すように
平面ではなく、外側に凸状にわん曲しており、また、そ
の部分の溶着幅(拡径保持材の軸線方向)は比較的狭い
ので、溶着作業が煩雑となり、場所によって溶着不良が
生じ、溶着強度が低下することがある。
【0005】そうすると、前記拡径保持材をゴムユニッ
トの内側に挿入してこの弾性による自己収縮作用(圧縮
応力)に抗して拡径保持する際、前記拡径保持材がゴム
ユニットの自己収縮作用に耐え切れなくなり、座屈して
型くずれを起こし、筒形状を保持できなくなり、破損す
る恐れがあった。
【0006】また、ゴムユニットを拡径保持した後、そ
の拡径保持材付ゴムユニットを保管しようとすると、こ
の拡径保持材がクリープを起こして強度が低下し、同様
に座屈を起こして破損し、長期間保管することができな
い恐れがあった。
【0007】さらに、前記拡径保持材付ゴムユニットを
前記被締着物の外周に挿入し、拡径保持材の一方の端部
から前記紐状体を引き出し、これを該拡径保持材の内側
に通して他方の端部へ案内して引っ張り、拡径保持材を
一方の端部側から他方の端部側に向けて順次解体除去す
ることにより、前記ゴムユニットを、一方の端部側から
他方の端部側に向けて順次収縮させ、被締着物の外周面
に締着する際、前記拡径保持材の長さが短くなるに伴
い、この支持筒体に加わる応力が増大すると、この拡径
保持材が型くずれを起こし易く、拡径保持材から引き出
される紐状体の残部が被締着物とゴムユニット間に挟ま
って取り残されて異物となり、被締着物の品質や防水性
能を低下させる恐れもあった。
【0008】また、従来のゴムユニット拡径保持材で
は、紐状体1の前記L形フック1Bと逆L形フック1C
とのかみ合わせ部分を、紐状体1の周方向に沿って溶着
するために、超音波溶着機や高周波溶着機等の費用のか
かる特殊設備を使用する必要があり、ゴムユニット拡径
保持材及び拡径保持材付ゴムユニットの製造、販売コス
トが高くなるという問題もあった。
【0009】本発明は上記の課題を解決し、ゴムユニッ
ト拡径保持材を構成する紐状体のかみ合わせ部分の機械
的強度を大きくして剛性を高め、ゴムユニットの拡径保
持の際、拡径保持材付ゴムユニットの保管の際、或い
は、拡径保持材付ゴムユニットの被締着物への取付けの
際、拡径保持材の座屈による型くずれを防止し、破損し
ないようにして、ゴムユニットを被締着物へ締着させる
施工性を高め、更に、ゴムユニット拡径保持材及び拡径
保持材付ゴムユニットの製造、販売コストを低減させる
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載されたゴムユニット拡径保
持材は、被締着物の外周面に締着される常温収縮型の筒
状のゴムユニットの内側に挿入され、該ゴムユニットを
弾性的に拡径保持するゴムユニット拡径保持材であっ
て、該保持材は、断面角形状の紐状体片の一方の側面に
内側から外側へ90度より大きく屈曲して折り返された
内側鉤状爪を設け、他方の側面に外側から内側へ90度
より大きく屈曲して折り返された外側鉤状爪を設けた紐
状体をスパイラル状に巻回して、隣接する紐状体の内側
鉤状爪と外側鉤状爪を紐状体の周方向に沿って相互にか
み合わせて係合させることにより筒状に形成してなるも
のである。また、本発明の請求項4に記載された拡径保
持材付ゴムユニットは、請求項1、請求項2又は請求項
3記載のゴムユニット拡径保持材を前記常温収縮型のゴ
ムユニットの内側に挿入して、該ゴムユニットを弾性的
に拡径保持してなるものである。
【0011】上記のような構成によると、紐状体をスパ
イラル状に巻回して筒状に形成する際、隣接する紐状体
の内側鉤状爪と外側鉤状爪を紐状体の周方向に沿って相
互にかみ合わせて係合させるので、隣接する紐状体同士
が拡径保持材の長手方向及び半径方向に移動するのを確
実に拘束し、そのかみ合わせ部分を溶着しなくても、そ
の部分の剛性(強度)を高めることができる。
【0012】これにより、前記拡径保持材をゴムユニッ
トの内側に挿入してこの弾性による自己収縮作用に抗し
て拡径保持する際、又は、ゴムユニットを拡径保持した
後、その拡径保持材付ゴムユニットを保管する際、前記
拡径保持材がゴムユニットの自己収縮作用に十分に耐え
て、座屈や型くずれを起こすことがなくなり、筒形状を
保持し、破損するのを防止することができる。
【0013】また、前記拡径保持材付ゴムユニットを被
締着物の外周に挿入し、拡径保持材の一方の端部から前
記紐状体を引き出し、これを該拡径保持材の内側に通し
て他方の端部へ案内して引っ張り、拡径保持材を一方の
端部側から他方の端部側に向けて順次解体除去すること
により、前記ゴムユニットを、一方の端部側から他方の
端部側に向けて順次収縮させ、被締着物の外周面に締着
する際、前記拡径保持材の長さが短くなり、この支持筒
体に加わる応力が増大してきても、この拡径保持材が型
くずれを起こすことがなく、拡径保持材から引き出され
る紐状体の残部が被締着物とゴムユニット間に挟まって
取り残されて異物となることもなくなるので、ゴムユニ
ットを被締着物へ締着させる施工性を高め、更に、被締
着物の品質や防水性能を向上させることができる。
【0014】また、紐状体の両側面同士をかみ合わせて
係合させる際、そのかみ合わせ部分を、超音波溶着機や
高周波溶着機等で溶着する必要がないため、拡径保持材
製造のための設備費用が安くなり、ゴムユニット拡径保
持材及び拡径保持材付ゴムユニットの製造、販売コスト
を低減させることができる。
【0015】次に、本発明の請求項2に記載されたゴム
ユニット拡径保持材は、請求項1に記載された前記紐状
体が、紐状体片の他方の側面の内側突縁部に面取り部を
設けてなるものである。このような構成の紐状体を使用
すると、前記拡径保持材付ゴムユニットを被締着物の外
周に挿入し、拡径保持材の一方の端部から前記紐状体を
引っ張り、拡径保持材を一方の端部側から他方の端部側
に向けて順次解体除去する際、紐状体のかみ合わせ部分
の係合状態を円滑且つ速やかに解除して、紐状体が被締
着物と拡径保持材間で絡まったり、断線したりして、そ
の残部が被締着物とゴムユニット間に取り残されて異物
となることを確実に防止し、ゴムユニットを被締着物へ
締着させる施工性、被締着物の品質及び防水性能を更に
向上させることができる。
【0016】次に、本発明の請求項3に記載されたゴム
ユニット拡径保持材は、請求項2に記載された紐状体に
おいて、紐状体片の一方の側面に設けられた内側鉤状爪
の前記一方の側面と対向しない遠い方の外側突縁部にも
面取り部を設けてなるものである。このような構成の紐
状体を使用すると、前記請求項2に記載された紐状体の
ものよりもさらに拡径保持材の解体除去が容易となるの
で、ゴムユニットを被締着物へ締着させる施工性、被締
着物の品質及び防水性能をより一層向上させることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るゴムユニット拡
径保持材の実施形態を図面により説明する。図1、2に
示すゴムユニット拡径保持材10は、ケーブル心材等の
被締着物の外周面に締着される絶縁性に優れた常温収縮
型の筒状のゴムユニットの内側に挿入され、該ゴムユニ
ットを弾性的に拡径保持するゴムユニット拡径保持材で
あって、該筒体10は、ポリプロピレン等の硬いプラス
チック材料で作られた断面正方形状又は図示のように断
面長方形状の紐状体片12Aの一方の側面12Bに内側
から外側へ90度より大きく(図示の例は180度)屈
曲して折り返された略断面コ型の内側鉤状爪12Dを設
け、他方の側面12Cに外側から内側へ90度より大き
く(図示の例は180度)屈曲して折り返された断面コ
型の外側鉤状爪12Eを設けた紐状体12をS方向又は
Z方向(図示するものはZ方向)にスパイラル状に巻回
して、隣接する紐状体12の内側鉤状爪12Dと外側鉤
状爪12Eを紐状体12の周方向に沿って相互にかみ合
わせて係合させることにより円筒状に形成して構成され
る。
【0018】このゴムユニット拡径保持材10は、隣接
する紐状体12同士が内側鉤状爪12Dと外側鉤状爪1
2Eにより係合されるので、隣接する紐状体12同士が
拡径保持材10の長手方向及び半径方向に移動するのが
確実に拘束され、その部分を溶着しなくても剛性(強
度)が高まり、後記するゴムユニット18(図7参照)
を確実に拡径保持することができる。
【0019】なお、前記内側鉤状爪12D及び外側鉤状
爪12Eの形状は90度より大きく屈曲して折り返され
るものであれば、前記断面コ型に限定されるものではな
く、断面横U型、屈曲角度が90度より大きく180度
小さい断面楔型(横V型)(二辺の一辺が水平配置され
るものを含む)、180度より大きく屈曲して折り返さ
れて開口を狭くしたものでも差し支えない。
【0020】図3、4に示すものは、前記図1、2に示
すものとは異なるゴムユニット拡径保持材14の実施形
態である。この拡径保持材14が前記拡径保持材10と
構成上相違するところは、紐状体12を構成する紐状体
片12Aの他方の側面12Cの内側突縁部に,例えば、
円弧形状の面取り部12Fを設けたものである。面取り
部12Fの形状はそのほかに楕円形状、傾斜直線形状
等、内側突縁部の角部が非突縁状になるように面取り
し、紐状体12を傷つけることなく円滑に引き出せる形
状のものが好ましい。
【0021】このように構成されていると、この拡径保
持材14をゴムユニットに挿入して拡径保持した後、紐
状体12を図3の矢印P方向に引っ張ってこの拡径保持
材14を解体除去するのが容易になるので好ましい。な
お、前記以外の構成は図1、2に記載したものと実質上
同じなので説明を省略する。
【0022】図5、6に示すものは、前記図1、2に示
すものとはさらに異なるゴムユニット拡径保持材16の
実施形態である。この拡径保持材16は、図3、4の実
施形態のゴムユニット拡径保持材14において、紐状体
12を構成する紐状体片12Aの一方の側面12Bに設
けられた内側鉤状爪12Dの前記一方の側面12Bと対
向しない遠い方の外側突縁部にも、例えば、円弧形状の
面取り部12Gを設けてなるものである。面取り部12
Gの形状はそのほかに楕円形状、傾斜直線形状等、前記
外側突縁部の角部が非突縁状になるように面取りし、紐
状体12を傷つけることなく円滑に引き出せる形状のも
のが好ましい。
【0023】このように構成されていると、図3、4に
示すものより、さらに拡径保持材16の解体除去が容易
となるので、ケーブル接続部の絶縁性能及びケーブル接
続部の施工性を一層向上させることができ好ましい。な
お、前記以外の構成は図1乃至図4に記載したものと実
質上同じなので説明を省略する。
【0024】図7は、前記拡径保持材10、14、16
を常温収縮型の円筒状のゴムユニット18の内側に挿入
して、該ゴムユニット18を弾性的に拡径保持してなる
拡径保持材付ゴムユニット20である。ゴムユニット1
8は、シリコーンゴムやEPゴム等を主体として両端を
テーパ状に先細らせて円筒体に成形した絶縁性の常温収
縮型の弾性体で構成され、図示しないが、内周面には内
部導電層、外周面には外部導電層が埋め込まれてユニッ
トを構成している。
【0025】次に、前記拡径保持材付ゴムユニット20
を図8に示すようにケーブルの直線(中間)接続部に適
用する方法について説明する。先ず、該ゴムユニット2
0を被締着物である接続処理すべきケーブル心材22の
いずれか一方の外周に予め挿入しておき、導体接続部2
2Aを形成した後、導体接続部22Aの真上の位置まで
移動して配置する。
【0026】次に、拡径保持材10、14、16の一方
の端部(図8の左側)から前記紐状体12を引き出し、
これを該拡径保持材12の内側に通して他方の端部(図
8の右側)へ案内し、該紐状体12を矢印方向に引っ張
る。この際、紐状体12がケーブル心材22の周囲に絡
みつくのを防止して円滑に引っ張り出せるように、引っ
張りにより生じる捩れを解きつつ、該紐状体12を拡径
保持材10、14、16が解体される方向にケーブル心
材22の周りを回しながら引っ張る。図1、3,5に示
すようなZ方向にスパイルラル状に巻回して形成された
拡径保持材10の左側端部から紐状体12を引き出して
拡径保持材10を解体する場合には、図1の右側から左
側に見て、紐状体12を反時計方向に回してねじれを解
きつつ、ケーブル心材22の周りに拡径保持材10が解
体される方向、即ち、反時計方向へ回しながら引っ張
る。
【0027】このようにして紐状体12を引っ張ること
により、前記拡径保持材10、14、16を一方の端部
側(図4の左側)から他方の端部側(図4の右側)に向
けて順次解体除去し、この常温収縮型のゴムユニット1
8を、一方の端部側(図4の左側)から他方の端部側
(図4の右側)に向けて順次収縮(縮径)させて行く。
そして、前記拡径保持材10、14、16の解体除去と
前記ゴムユニット18の収縮作業の終了に伴い、前記ゴ
ムユニット18をこの自己収縮作用で導体接続部22A
及びケーブル絶縁体22B等の外周面に所定の面圧で締
め付けて締着する。こうしてケーブル接続部の絶縁補強
処理作業を終了する。
【0028】このようなゴムユニット拡径保持材10、
14、16を用いると、拡径保持材10、14、16を
順次解体除去して前記ゴムユニット18を順次収縮さ
せ、ケーブル心材22の外周面に締着する際、この拡径
保持材10、14、16が解体途中で型くずれを起こす
ことがなく、従って、拡径保持材から引き出される紐状
体12の残部がケーブル心材22とゴムユニット18間
に取り残されて異物となることがなくなり、ゴムユニッ
ト18を締着させる施工性を高め、更に、ケーブル接続
部等の絶縁性能(品質)及び防水性能を向上させること
ができる。
【0029】なお、前記実施形態では、ゴムユニット拡
径保持材をケーブルの直線接続部に適用する場合につい
て説明したが、ケーブルの終端部や機器直結終端接続部
の機器接続側等に適用することができる。従って、この
ゴムユニット拡径保持材の形状は、横断面円形の円筒体
だけでなく、楕円形、角形の筒体、長さ方向に径が連続
若しくは階段状に変化する異径筒状体、L形状、弧状又
はV形状等の筒状体であってもよい。更に、ゴムユニッ
ト拡径保持材は、ケーブルだけでなくパイプの中間、端
末接続部の防水、補強等に適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゴムユニ
ット拡径保持材は、被締着物の外周面に締着される常温
収縮型の筒状のゴムユニットの内側に挿入され、該ゴム
ユニットを弾性的に拡径保持するものであって、該保持
材は、断面角形状の紐状体片の一方の側面に内側から外
側へ90度より大きく屈曲して折り返された内側鉤状爪
を設け、他方の側面に外側から内側へ90度より大きく
屈曲して折り返された外側鉤状爪を設けた紐状体をスパ
イラル状に巻回して、隣接する紐状体の内側鉤状爪と外
側鉤状爪を紐状体の周方向に沿って相互にかみ合わせて
係合させることにより筒状に形成してなるものであり、
また、拡径保持材付ゴムユニットは、請求項1、請求項
2又は請求項3記載のゴムユニット拡径保持材を前記常
温収縮型のゴムユニットの内側に挿入して、該ゴムユニ
ットを弾性的に拡径保持してなるものである。
【0031】このような構成により、拡径保持材を構成
する紐状体同士が拡径保持材の長手方向及び半径方向に
移動するのを確実に拘束するので、拡径保持材の剛性
(強度)を高めることができる。従って、前記拡径保持
材をゴムユニットの内側に挿入してこの弾性による自己
収縮作用に抗して拡径保持する際、又は、ゴムユニット
を拡径保持した後、その拡径保持材付ゴムユニットを保
管する際、前記拡径保持材がゴムユニットの自己収縮作
用に十分に耐えて、座屈や型くずれを起こすことがなく
なり、該拡径保持材が破損するのを防止することができ
る。
【0032】また、前記拡径保持材付ゴムユニットを被
締着物の外周に挿入し、拡径保持材から前記紐状体を引
き出して引っ張り、拡径保持材を順次解体除去すること
により、前記ゴムユニットを順次収縮させ、被締着物の
外周面に締着する際、この拡径保持材が解体途中で型く
ずれを起こすことがなく、従って、拡径保持材から引き
出される紐状体の残部が被締着物とゴムユニット間に取
り残されて異物となることもなくなり、ゴムユニットを
締着させる施工性を高め、更に、被締着物の品質や防水
性能を向上させることができる。
【0033】また、紐状体の両側面同士をかみ合わせて
係合させる際、そのかみ合わせ部分を、超音波溶着機や
高周波溶着機等で溶着する必要がないため、拡径保持材
製造のための設備費用が安くなり、ゴムユニット拡径保
持材及び拡径保持材付ゴムユニットの製造、販売コスト
を低減させることができる。
【0034】なお、前記紐状体として、紐状体片の他方
の側面の内側突縁部に面取り部を設けたものを使用する
と、前記拡径保持材付ゴムユニットにおいて、拡径保持
材を解体除去する際、紐状体を円滑、且つ速やかに引っ
張り出すことができるので、紐状体が被締着物と拡径保
持材間に取り残されて異物となることを確実に防止し、
ゴムユニットを被締着物へ締着させる施工性、被締着物
の品質及び防水性能を更に向上させることができ好まし
い。
【0035】また、紐状体として、さらに、紐状体片の
一方の側面に設けられた内側鉤状爪の前記一方の側面と
対向しない遠い方の外側突縁部にも面取り部を設けたも
のを使用すると、拡径保持材の解体除去がさらに容易と
なるので、ゴムユニットを被締着物へ締着させる施工
性、被締着物の品質及び防水性能をより一層向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴムユニット拡径保持材の一実施
形態を示す一部断面正面図である。
【図2】図1の拡径保持材を構成する紐状体をスパイル
ラル状に巻回し、その両側面同士を係合させた状態を示
す拡大縦断面図である。
【図3】本発明に係るゴムユニット拡径保持材の他の実
施形態を示す一部断面正面図である。
【図4】図3の拡径保持材を構成する紐状体をスパイル
ラル状に巻回し、その両側面同士を係合させた状態を示
す拡大縦断面図である。
【図5】本発明に係るゴムユニット拡径保持材のさらに
他の実施形態を示す一部断面正面図である。
【図6】図5の拡径保持材を構成する紐状体をスパイル
ラル状に巻回し、その両側面同士を係合させた状態を示
す縦断面図である。
【図7】本発明に係る拡径保持材付ゴムユニットの一実
施形態を示す縦断面図である。
【図8】前記拡径保持材付ゴムユニットの使用方法の説
明図である。
【図9】従来のゴムユニット拡径保持材を示す一部断面
正面図である。
【図10】図9の拡径保持材を構成する紐状体をスパイ
ルラル状に巻回し、その両側面同士を接合させた状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
10、14、16 ゴムユニット拡径保持材 12 紐状体 12A 紐状体片 12B 一方の側面 12C 他方の側面 12D 内側鉤状爪 12E 外側鉤状爪 12F、12G 面取り部 18 ゴムユニット 20 拡径保持材付ゴムユニット 22 ケーブル心材 22A 導体接続部 22B ケーブル絶縁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/14 B29K 21:00 // B29K 21:00 B29L 23:00 B29L 23:00 H01B 7/28 E Fターム(参考) 4F210 AA45 AE01 AG08 RC05 RG01 RG07 RG57 5G313 FA01 FA09 FB08 FB10 FC10 FD02 FD07 5G333 AA10 AB14 AB23 CA01 CB07 CC04 DA03 DA16 EA02 EB08 5G355 AA03 BA02 BA15 CA09 5G375 AA02 BA26 BB43 CA02 CA14 CB07 CB19 CB36 CB47 CB53 DB32 DB38 DB42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被締着物の外周面に締着される常温収縮
    型の筒状のゴムユニットの内側に挿入され、該ゴムユニ
    ットを弾性的に拡径保持するゴムユニット拡径保持材で
    あって、該保持材は、断面角形状の紐状体片の一方の側
    面に内側から外側へ90度より大きく屈曲して折り返さ
    れた内側鉤状爪を設け、他方の側面に外側から内側へ9
    0度より大きく屈曲して折り返された外側鉤状爪を設け
    た紐状体をスパイラル状に巻回して、隣接する紐状体の
    内側鉤状爪と外側鉤状爪を紐状体の周方向に沿って相互
    にかみ合わせて係合させることにより筒状に形成してな
    ることを特徴とするゴムユニット拡径保持材。
  2. 【請求項2】 前記紐状体は、紐状体片の他方の側面の
    内側突縁部に面取り部を設けてなることを特徴とする請
    求項1記載のゴムユニット拡径保持材。
  3. 【請求項3】 前記紐状体は、紐状体片の一方の側面に
    設けられた内側鉤状爪の前記一方の側面と対向しない遠
    い方の外側突縁部に面取り部を設けてなることを特徴と
    する請求項2記載のゴムユニット拡径保持材。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3記載の
    ゴムユニット拡径保持材を前記常温収縮型のゴムユニッ
    トの内側に挿入して、該ゴムユニットを弾性的に拡径保
    持してなる拡径保持材付ゴムユニット。
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