JP2002112173A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常番組からＣＭ放送に変わった場合、音声
レベルが大きくなり、使用者自らが音声レベル操作を行
って音声レベルを調整する必要がなくなり、音声を一定
レベルで聞くことができる。 【解決手段】 記録媒体に映像音声信号を記録再生可能
な記録再生装置であって、音声入力に対して音声出力の
レベルを変化することのできる音声可変部１１と、音声
操作部からの音声レベル可変情報または、ＣＭ検出部か
らのＣＭ放送中だと認識し、音声可変部へ音声レベルを
可変命令ができる音声制御部１２と、現在のテレビジョ
ン放送がＣＭ中だと検出できるＣＭ検出部１３を設ける
ことにより、通常番組からＣＭ放送に変わった場合、音
声レベルが大きくなり、使用者自らが音声レベル操作を
行って音声レベルを調整する必要がなくなり、音声を一
定レベルで聞くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に映像音
声信号を記録再生可能な記録再生装置であって、音声入
力に対して音声出力のレベルを変化することのできる音
声可変部と、ＣＭ検出部からのコマーシャル（以下、Ｃ
Ｍと記す）放送中だと認識し、音声可変部へ音声レベル
を可変命令ができる音声制御部と、現在のテレビジョン
放送がコマーシャル中だと検出できるＣＭ検出部を備え
たことを特徴としたビデオテープレコーダー（以下、Ｖ
ＴＲと称す）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、テレビジョン放送は、デジタルか
らアナログ化が進む中、音声に関してもモノラル、ステ
レオ、音声多重といった多くの音声放送が対応され、音
声によって音声レベルが異なっている。

【０００３】以下に従来の記録再生装置について説明す
る。

【０００４】図３は従来の記録再生装置における音声信
号処理の構成を示すブロック図であり、図３において、
２１は入力されるテレビジョン放送信号における音声信
号の出力レベルを可変する音声音量可変部である。２３
は本装置から出力される音声のレベルを使用者が任意に
設定可能な音声操作部、２２は音声操作部２３で設定操
作された音声レベルに応じて音声音量可変部２１におけ
る出力音声のレベルを制御する音声制御部、２４は音声
音量可変部２１からの音声信号を記録媒体に記録再生可
能な記録再生部である。

【０００５】以上のように構成された従来の記録再生装
置について、以下その動作について説明する。

【０００６】まず、通常は、入力されるテレビジョン放
送信号における音声信号は、そのままの音量で記録再生
部２４に入力され、記録媒体などに記録される。しか
し、ＣＭ放送中の場合は、ＣＭ放送はステレオ信号であ
る場合が多く、音声信号のレベルも高くなってしまい、
通常番組の音量とのレベル差により、非常に聞きづらく
なってしまう。

【０００７】そこで、音声操作部２３を使用者が操作
し、ＣＭ受信時には音量を下げるように操作すること
で、前述のような問題を回避していた。テレビジョン放
送の音声レベルの変更に対して音声操作部２３からの指
令を受けた音声制御部２２は、現在の音声レベルから音
声レベルの変更指令を音声可変部２１へ送り、テレビジ
ョン放送の音声入力に対してレベルが低い音声を記録再
生部２４に出力することができる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ＣＭ放送で用いられる音声は、通常番組の
音声がモノラル音声であるのに対してステレオ音声であ
るため、通常番組の音声の音量がＣＭ放送の音量と比べ
て高く、通常番組の放送中にＣＭ放送が混在している番
組を録画して再生する場合は、音量が変化して聞きづら
くなるため、使用者自らが音量操作を行って音量を調整
しなければならず、非常に煩雑であるという問題点を有
していた。

【０００９】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、音声入力に対して音声出力のレベルを変化すること
のできる音声可変部と、音声操作部からの音声レベル可
変情報または、ＣＭ検出部からのＣＭ放送中だと認識
し、音声可変部へ音声レベルを可変命令ができる音声制
御部と、現在のテレビジョン放送がＣＭ中だと検出でき
るＣＭ検出部を備えたことを特徴とするＶＴＲを提供す
ることを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の記録再生装置は、記録媒体に音声信号を記録
再生可能な記録再生装置であって、音声入力に対して音
声出力の音量を可変可能な音量可変手段と、入力される
音声信号がステレオ信号であることを検出する検出手段
と、前記検出手段でステレオ信号であることを検出した
場合前記音量可変手段に対して入力される音声の音量を
可変するよう制御する音声制御手段とを備えた構成を有
している。

【００１１】この構成によって、通常番組からＣＭ放送
に変わった場合、音声レベルが大きくなり、使用者自ら
が音声レベル操作を行って音声レベルを調整する必要が
なくなり、音声を一定レベルで聞くことができる効果が
得られる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１〜４に記載の発
明は、記録媒体に音声信号を記録再生可能な記録再生装
置であって、音声入力に対して音声出力の音量を可変可
能な音量可変手段と、入力される音声信号がステレオ信
号であることを検出する検出手段と、前記検出手段でス
テレオ信号であることを検出した場合前記音量可変手段
に対して入力される音声の音量を可変するよう制御する
音声制御手段とを備えたものであり、通常番組からＣＭ
放送に変わった場合、音声レベルが大きくなり、使用者
自らが音声レベル操作を行って音声レベルを調整する必
要がなくなり、音声を一定レベルで聞くことができると
いう作用を有する。

【００１３】以下、本発明の実施の形態について、図１
を用いて説明する。

【００１４】（実施の形態１）図１は本発明の実施の形
態の記録再生装置の構成を示すブロック図であり、図１
において、１１は入力されるテレビジョン放送信号にお
いて音声信号に対して音声出力のレベルを変化すること
ができる音量可変手段である音声音量可変部である。１
３は受信中のテレビジョン放送信号を入力しＣＭ中か通
常番組中かを判断する検出手段であるＣＭ検出部で、一
般的にＣＭ放送の音声信号はステレオである場合がほと
んどであるため、ＣＭ検出部１３では音声がステレオで
ある場合にＣＭ放送を検出する構成とした。また、本実
施の形態では音声信号がステレオ信号であることを検出
してコマーシャルであることを認識する構成としたが、
映像信号を検出したり、放送信号に含まれる制御信号を
検出するなどして、コマーシャルを検出する構成として
もよい。１２はＣＭ検出部１３においてＣＭを検出した
時に音声音量可変部１１へ音声レベルの可変命令を行う
音声制御手段である音声制御部で、本実施の形態では、
ＣＭ検出部１３でＣＭ検出をした時に音声音量可変部１
１の出力音量を下げるよう制御する構成としたが、逆の
動作で、ＣＭ検出部１３でＣＭ検出をしていない時、つ
まり通常番組を受信中に音量を上げるよう制御する構成
としてもよい。１４は音声音量可変部１１からの音声信
号を記録媒体に記録再生可能な記録再生手段である記録
再生部である。

【００１５】以上のように構成された本実施の形態の記
録再生装置について、以下その動作について説明する。

【００１６】まず、通常番組（モノラル放送）を受信し
ている時は、ＣＭ検出部１３ではＣＭの検出は行ってい
ないため、音声制御部１２は音声音量可変部１１に対し
て音量制御は行っていないため、受信したテレビジョン
信号における音声信号は、そのままの音量で記録再生部
１４に入力される。

【００１７】次に、ＣＭ放送（ステレオ放送）を受信し
た時は、ＣＭ検出部１３において、テレビジョン放送信
号中の音声信号が、ステレオであるかモノラルであるか
を判別する。一般的にはＣＭ放送の音声信号はステレオ
である場合がほとんどであるため、ＣＭ検出部１３は音
声制御部１２に対して、ＣＭを検出した情報を送信す
る。音声制御部１２はその情報に基づき、音声音量可変
部１１に対して出力音声の音量を低くするよう制御を行
う。音声音量可変部１１はその制御により、入力される
音声信号の音量を下げて、記録再生部１４に出力する。

【００１８】ここで、ＣＭ検出部１３は入力される音声
信号がステレオ信号であることを検出する構成とした
が、放送信号中の制御信号を検出するものとしてもよ
い。つまり、放送信号中にＣＭ放送である旨の制御信号
を混在させる放送がある場合、ＣＭ検出部１３はこの制
御信号を検出して、音声制御部１２に対して、音量を下
げるよう制御する構成も考えられる。

【００１９】以上のように本実施の形態によれば、通常
番組からＣＭ放送に変わった場合、音声レベルが大きく
なり、使用者自らが音声レベル操作を行って音声レベル
を調整する必要がなくなり、自動的に音量を制御するこ
とができるので、音声を一定レベルで聞くことができ
る。

【００２０】（実施の形態２）図２は本発明の実施の形
態２の記録再生装置の構成を示すブロック図であり、図
２において、図１の実施の形態１の構成と異なるのは、
入力信号がテレビジョン放送信号ではなく、ライン入力
などにより音声信号が入力された点である。基本的なブ
ロック構成については同様の動作をするので説明は省略
する。

【００２１】以上のように構成された本実施の形態の記
録再生装置について、以下その動作について説明する。

【００２２】まず、通常番組の映像音声信号が入力され
た場合は、ＣＭ検出部１３ではＣＭの検出は行っていな
いため、音声制御部１２は音声音量可変部１１に対して
音量制御は行っていないため、入力される映像音声信号
における音声信号は、そのままの音量で記録再生部１４
に入力される。

【００２３】次に、ＣＭ信号が入力された場合は、ＣＭ
検出部１３において、入力された音声信号が、ステレオ
信号であるかモノラル信号であるかを判別する。一般的
にはＣＭ信号の音声信号はステレオ信号である場合がほ
とんどであるため、ＣＭ検出部１３は音声制御部１２に
対して、ＣＭ信号を検出した情報を送信する。音声制御
部１２はその情報に基づき、音声音量可変部１１に対し
て出力音声の音量を低くするよう制御を行う。音声音量
可変部１１はその制御により、入力される音声信号の音
量を下げて、記録再生部１４に出力する。

【００２４】ここで、ＣＭ検出部１３は入力される音声
信号がステレオ信号であることを検出する構成とした
が、放送信号中の制御信号を検出するものとしてもよ
い。つまり、放送信号中にＣＭ信号である旨の制御信号
を混在させた場合、ＣＭ検出部１３はこの制御信号を検
出して、音声制御部１２に対して、音量を下げるよう制
御する構成も考えられる。

【００２５】以上のように本実施の形態によれば、通常
番組信号からＣＭ信号に変わった場合、音声レベルが大
きくなり、使用者自らが音声レベル操作を行って音声レ
ベルを調整する必要がなくなり、自動的に音量を制御す
ることができるので、音声を一定レベルで聞くことがで
きる。

【００２６】

【発明の効果】以上のように本発明は、通常番組からＣ
Ｍ放送に変わった場合、音声レベルが大きくなり、使用
者自らが音声レベル操作を行って音声レベルを調整する
必要がなくなり、音声を一定レベルで聞くことができる
という優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１における記録再生装置の
構成を示すブロック図

【図２】本発明の実施の形態２における記録再生装置の
構成を示すブロック図

【図３】従来の記録再生装置の構成を示すブロック図

【符号の説明】

１１ 音声可変部 １２ 音声制御部 １３ ＣＭ検出部 １４ 記録再生部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力される音声信号を記録媒体に記録再
   生可能な記録再生装置であって、入力される音声信号に
   対して出力する音声信号の音量を可変可能な音量可変手
   段と、入力される音声信号がコマーシャル信号であるこ
   とを検出する検出手段と、前記検出手段でコマーシャル
   信号を検出した場合前記音量可変手段に対して音声信号
   の音量を可変するよう制御する音声制御手段とを備えた
   ことを特徴とする記録再生装置。
2. 【請求項２】 音量可変手段は、検出手段でコマーシャ
   ル信号を検出した時、音声信号の音量を下げて出力する
   ことを特徴とする請求項１記載の記録再生装置。
3. 【請求項３】 入力される音声信号を記録媒体に記録再
   生可能な記録再生装置であって、入力される音声信号に
   対して出力する音声信号の音量を可変可能な音量可変手
   段と、入力される音声信号がステレオ信号であることを
   検出する検出手段と、前記検出手段でステレオ信号であ
   ることを検出した場合前記音量可変手段に対して音声信
   号の音量を可変するよう制御する音声制御手段とを備え
   たことを特徴とする記録再生装置。
4. 【請求項４】 音量可変手段は、検出手段でステレオ信
   号を検出した時、音声信号の音量を下げて出力すること
   を特徴とする請求項３記載の記録再生装置。