JP2002111764A - ダイレクトコンバージョン受信機のベースバンド回路 - Google Patents

ダイレクトコンバージョン受信機のベースバンド回路

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JP2002111764A JP2000296435A JP2000296435A JP2002111764A JP 2002111764 A JP2002111764 A JP 2002111764A JP 2000296435 A JP2000296435 A JP 2000296435A JP 2000296435 A JP2000296435 A JP 2000296435A JP 2002111764 A JP2002111764 A JP 2002111764A
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3052Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver

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  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流オフセット電圧を除去する場合におい
て、合計利得が変化した場合でも周波数特性が変化しな
いようにする。 【解決手段】 ダイレクトコンバージョン受信機のベー
スバンド回路において、直流オフセット電圧を除去する
ための反転積分器106、減衰器108を設ける。減衰
器108の減衰量は、信号経路にあるVGA102〜1
05の合計利得gの逆数にほぼ等しくなるように設定す
る。この回路全体の伝達関数R(s)は、ローパスフィ
ルタ101の伝達関数H(s)を1とすると、R(s)
=g・s/(s+α)となる。つまり、利得がgでカッ
トオフ周波数fc=α/2πの1次のハイパスフィルタ
とみなせる。カットオフ周波数fcには合計利得gは含
まれていないので、合計利得gを変化させてもカットオ
フ周波数fcは変化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイレクトコンバ
ージョン方式を採用した受信機のベースバンド回路に関
し、特にこのようなベースバンド回路において問題とな
る直流オフセット電圧を除去する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の受信装置では、受信方式としてス
ーパーヘテロダイン方式が用いられるものが一般的であ
った。このスーパーヘテロダイン方式は、アンテナによ
り受信された高周波数信号を一旦中間周波数(IF)の
信号に変換し、その中間周波数信号を増幅、復調してベ
ースバンド信号を生成する方式である。しかし、中間周
波数信号であっても高周波数領域の信号であるため、ベ
ースバンド信号を扱うベースバンド回路とはことなり、
中間周波数信号を扱う回路のIC化は困難である。その
ため、最近ではアンテナにより受信された高周波数信号
をベースバンド信号へ直接変換するダイレクトコンバー
ジョン方式が提案されている。
【0003】このダイレクトコンバージョン方式の受信
機によれば、従来のスーパーヘテロダイン方式に比べ
て、高周波回路部が簡略化され、フィルタなどの部品点
数を削減することができる。また、このダイレクトコン
バージョン方式の受信機によれば、従来中間周波数帯で
行っていた帯域制限やAGC(自動利得制御)等の処理
もほとんどベースバンド帯域で行うことができるため、
これらの処理を行うための回路をCMOSアナログ回路
で実現することができLSI化に向いている。そのた
め、ダイレクトコンバージョン方式の受信機は、今後広
く使われるものと予想される。
【0004】図5に、ダイレクトコンバージョン受信機
の具体的な構成を示す。このダイレクトコンバージョン
受信機は、アンテナ401と、高周波数バンドパスフィ
ルタ402と、ローノイズアンプ(LNA)403と、
直交復調器404と、ベースバンドフィルタ405、4
06と、ベースバンド回路408と、ローカル発振器4
25とを有している。
【0005】直交復調器404は、バッファアンプ43
1と、乗算器432、433と、移相器434とから構
成されている。バッファアンプ431は、LNA403
からのシングルエンドの信号を差動出力に変換してい
る。移相器434は、ローカル発振器425からのロー
カル信号を入力とし、cos波と−sin波を生成し、
それぞれを乗算器432、433に出力している。乗算
器432、433は、移相器434からのcos波、−
sin波と、バッファアンプ431からの信号との間の
乗算をそれぞれ行い、I、Q2系統のベースバンド信号
を生成している。
【0006】また、ベースバンド回路408は、ベース
バンド信号を処理するための回路であり、AGC回路4
07等の各種の回路により構成されている。
【0007】ここで、AGC回路407は、可変利得増
幅器(VGA:Variable Gain Amplifier)102〜1
05、202〜205と、利得制御回路416とから構
成されている。
【0008】利得制御回路416は、外部から入力され
た利得制御信号422に基づいて、VGA102〜10
5、202〜205の利得の制御を行っている。VGA
102〜105およびVGA202〜205は、利得制
御回路416により指示された利得により、ベースバン
ドフィルタ405、406から入力されたベースバンド
信号を増幅して、それぞれ増幅された後のベースバンド
信号423、424として出力している。
【0009】次に、このダイレクトコンバージョン受信
機の動作を図5を参照して説明する。
【0010】アンテナ401で受信された高周波信号
は、高周波バンドパスフィルタ402において帯域制限
され、受信帯域の信号成分のみが取り出される。そし
て、高周波バンドパスフィルタ402により帯域制限さ
れた信号はローノイズアンプ(LNA)403により増
幅され、そのまま直交復調器404に入力される。直交
復調器404はローカル発振器425により生成された
ローカル信号で駆動されるが、このローカル信号は受信
する高周波信号の中心周波数と同じである。直交復調器
404によって、高周波信号から直接ベースバンド信号
が生成される。ベースバンド信号はI、Q2系統の信号
であり、それぞれベースバンドフィルタ405、406
により帯域制限されたあと、AGC回路407で平均的
振幅が一定になるように増幅される。この利得を制御す
る利得制御回路416、アルゴリズムは本発明とは関係
ないので説明を省略する。 AGC回路407の出力は
それぞれ増幅された後のベースバンド信号423、42
4として後段に出力される。
【0011】ダイレクトコンバージョン方式では、隣接
チャンネルを抑圧するためのチャンネルフィルタは、I
F帯のSAW(Surface Acoustic Wave:弾性表面波)
フィルタではなく、ベースバンドフィルタ405、40
6で実現する。これらは能動素子を用いた回路で実現す
ることができるので、IC化に適している。また、高周
波を直接ベースバンド信号に変換するので、中間周波数
信号をベースバンド信号に変換するためのセカンドロー
カル発振器を不要とすることができる。それゆえ、LN
A403からAGC回路407の出力である増幅された
後のベースバンド信号423、424までの全ての受信
回路を1チップ化することができる。このように全ての
受信回路を1チップ化することができれは、携帯電話器
の小型化、部品点数削減に大きく寄与することとなる。
【0012】しかし、ベースバンドフィルタ405、4
06およびAGC回路407において、直流オフセット
電圧が僅かでもあると、AGC回路407の利得は場合
によっては数十dBにも達するので、出力が電源やグラ
ンドに張り付く飽和現象が発生する。
【0013】特にW−CDMA(Wide Band Code Divis
ion Multiple Access)方式のような受信信号のダイナ
ミックレンジが大きい方式のダイレクトコンバージョン
ベースバンド回路では、AGC回路407のダイナミッ
クレンジは80dB程度に達するため直流オフセット電
圧による問題がより顕著に発生する。
【0014】例えば、ベースバンドフィルタ405で1
mVの直流オフセット電圧があり、AGC回路407の
利得が80dB(すなわち10000倍)であったとす
れば、出力に10Vの直流成分が出ることになる。もち
ろん、携帯電話機等ではこのような電圧は電池の電圧を
はるかに超えているため、動作不能になってしまう。従
って、ダイレクトコンバージョン受信機のベースバンド
回路では、直流オフセット電圧を可能な限り除去するこ
とが重要な課題となる。
【0015】直流オフセット電圧を除去する最も単純な
方法としては、図6に示すようなC−カット(コンデン
サカット)方式がある。図6では、C−カットを行うた
めのハイパスフィルタ308、309、310、311
を、帯域制限のためのローパスフィルタ101、およ
び、AGC回路407を構成するVGA102、10
3、104、105の間に挿入している。このハイパス
フィルタ308〜311の伝達関数は、B(S)=S/
(S+α)という形となる。
【0016】このような回路構成とすることにより、各
回路で発生する直流オフセット電圧の出力側への伝達を
阻止することができる。しかしながら、C−カット方式
においては、各部分で発生する直流オフセット電圧分を
確実に取り除くために、図6に示すように複数のハイパ
スフィルタ308、309、310、311を挿入する
必要がある。そして、ハイパスフィルタ308、30
9、310、311のカットオフ周波数はできる限り低
いことが望ましいため、C−カット方式におけるコンデ
ンサの容量は大きいものとなってしまう。従って、この
ような多数のハイパスフィルタ308、309、31
0、311をICの中に入れるとICのチップ面積が大
きくなってしまう等の問題が発生する。また、複数のハ
イパスフィルタを通ることにより、信号波形のひずみが
増大し、誤り率が劣化する恐れがある。
【0017】この問題を解決する方法として提案された
のが、図7に示す直流負帰還方式である。図7のベース
バンド回路の構成は、文献:“A 2-GHz Wide-Band Dire
ct Conversion Receiver for WCDMA Applications”Aar
no Parssinen、 Jarkko Jussila、 Jussi Ryynanen、 L
auri Sumanen、 Kari A. I. Halonen IEEE JOURNAL OF
SOLID-STATE CIRCUITS、 VOL.34、 NO.12、 DECEMBER 1
999 PAGE 1893-1903において、記述されている構成を簡
略化して紹介したものである。
【0018】この従来の直流負帰還方式のベースバンド
回路は、図7に示されるように、ローパスフィルタ10
1と、VGA102〜105と、反転積分器106と、
加算器107とから構成されている。
【0019】図7においては、C−カット方式の代わり
に、VGA105の出力から反転積分器106で直流成
分を取り出し、ローパスフィルタ101の入力側におい
て加算器107で負帰還を行うことによって、直流オフ
セット電圧を除去している。
【0020】反転積分器106の具体的な回路構成とし
ては、図8に示すような回路構成が考えられる。図8を
参照すると反転積分器106は、演算増幅器80と、コ
ンデンサ81と、抵抗82とから構成されている。反転
積分器106に入力された信号は、抵抗82を介して演
算増幅器80の反転入力端子に入力されている。また、
演算増幅器80の非反転入力端子はグランドに接続さ
れ、演算増幅器80の非反転入力端子と出力端子との間
にはコンデンサ81が接続されている。このような回路
構成の反転積分器106の伝達関数は、抵抗82の抵抗
値をR、コンデンサ81の容量値をCとすると−1/C
R/Sとなり、α=1/CRとなる。
【0021】この構成の伝達関数R(s)は、 g: VGA102〜105の合計利得 H(s): 帯域制限のローパスフィルタ101の伝達
関数 α: 反転積分器106の係数 とすると、
【0022】
【数1】
【0023】と表すことができる。角周波数(ω)軸上
では、
【0024】
【数2】
【0025】と書ける。直流オフセット電圧の除去を論
じるような低い周波数においては、ローパスフィルタ1
01の伝達関数H(jω)はほとんど1と考えてよく、
【0026】
【数3】
【0027】である。すなわち、利得がgでカットオフ
周波数fcが、
【0028】
【数4】
【0029】の1次のハイパスフィルタであるとみなせ
る。
【0030】このように、図7の構成を用いれば、帰還
路に反転積分器106を1つ構成するだけで直流オフセ
ット電圧を除去することができる。さらに、この構成で
は、ローパスフィルタ101、VGA102、103、
104、105のおのおので発生する直流オフセット電
圧もすべて除去可能である。従って、C−カット方式の
場合と比較して少ない回路規模であり、しかも、信号の
歪を最小限に抑えることができる。
【0031】しかしながら、この方法には次のような問
題点がある。式(4)に示すように、直流除去のカット
オフ周波数fcにはgが含まれている。そのため、カッ
トオフ周波数fcがVGA102〜105の合計利得g
に比例して変化してしまう。
【0032】図9に式(2)の伝達関数の振幅特性を示
す。この図9では合計利得gの値を0dBから66dB
まで6dB間隔で変化させた場合の振幅特性を計算しプ
ロットしている。図9から明らかなように、合計利得g
が増大するとカットオフ周波fcが高くなり、振幅の周
波数特性が大きく崩れることがわかる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のダイレ
クトコンバージョン受信機のベースバンド回路では、直
流オフセット電圧を除去するための回路を設けると、合
計利得が増大するとカットオフ周波が高くなってしま
い、振幅の周波数特性が大きく崩れてしまうという問題
点があった。
【0034】本発明の目的は、合計利得が変化した場合
でも振幅の周波数特性が変化しないような直流オフセッ
ト電圧を除去するための回路が設けられたダイレクトコ
ンバージョン受信機のベースバンド回路を提供すること
である。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のダイレクトコンバージョン受信機のベース
バンド回路は、アンテナから入力された高周波信号をベ
ースバンド信号に直接変換するダイレクトコンバージョ
ン受信機のベースバンド回路であって、前記ベースバン
ド信号を帯域制限する第1のローパスフィルタと、前記
第1のローパスフィルタからの出力を、指示された利得
だけ増幅して増幅後のベースバンド出力として出力する
可変利得増幅手段と、前記可変利得増幅手段により増幅
されたベースバンド信号を前記可変利得増幅手段の利得
とほぼ等しい値だけ減衰させる減衰手段と、前記減衰手
段からの出力のうちの直流成分を取り出すための第2の
ローパスフィルタと、前記第2のローパスフィルタの出
力を前記ベースバンド信号から減算する減算手段とから
構成されている。
【0036】本発明では、可変利得増幅手段により増幅
されたベースバンド信号を減衰手段により可変利得増幅
手段の利得とほぼ等しい値だけ減衰させ、その後に第2
のローパスフィルタにより直流成分を取り出すようにし
ている。そのため、振幅の周波数特性におけるカットオ
フ周波数は、第2のローパスフィルタの係数のみによっ
て決定され、可変利得増幅手段の合計利得の値によって
は変化することがない。これにより、本発明によれば、
可変利得手段の合計利得によって周波数特性を変化せせ
ることなく直流オフセット電圧を除去することができ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0038】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態のダイレクトコンバージョン受信機のベースバ
ンド回路の構成を示すブロック図である。図1におい
て、図7中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号
を付し、説明を省略するものとする。
【0039】本実施形態のベースバンド回路は、図7に
示した従来のベースバンド回路に対して、帰還路に利得
調整用の減衰器108が新たに設けられている。減衰器
108の減衰量は、信号経路にあるVGA102、10
3、104、105の利得の合計である合計利得gの逆
数にほぼ等しくなるように設定されている。
【0040】次に、本実施形態のベースバンド回路の動
作について詳細に説明する。
【0041】図7のベースバンド回路と同様に、 g: VGA102〜105の合計利得 H(s): 帯域制限のローパスフィルタ101の伝達
関数 α:反転積分器106の係数 とすると、全体の伝達関数R(s)は、
【0042】
【数5】
【0043】と表すことができる。角周波数(ω)軸上
では、
【0044】
【数6】
【0045】と書ける。直流オフセット電圧の除去を論
じるような低い周波数においては、ローパスフィルタ1
01の伝達関数H(jω)はほとんど1と考えてよく、
【0046】
【数7】
【0047】となる。すなわち、利得がgでカットオフ
周波数fcが、
【0048】
【数8】
【0049】の1次のハイパスフィルタであるとみなす
ことができる。
【0050】これより明らかなように、式(8)にはV
GA102〜105の合計利得gは含まれていないの
で、合計利得gを変化させてもカットオフ周波数fc
変化することがない。
【0051】図2に式(6)の伝達関数の振幅特性の例
を示す。この図2では合計利得gの値を0dBから66
dBまで6dB間隔で変化させた場合振幅特性を計算し
プロットしている。図2から明らかなように、合計利得
gを変化させても振幅の周波数特性そのものは相対的に
全く変化しないことがわかる。
【0052】このように、本実施形態のダイレクトコン
バージョン受信機のベースバンド回路によれば、AGC
回路407の合計利得gによって周波数特性を変化せせ
ることなく直流オフセット電圧を除去することができ (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態のダ
イレクトコンバージョン受信機のベースバンド回路につ
いて説明する。
【0053】本発明の第2の実施形態のベースバンド回
路は、図3に示されるように、その基本的構成は上記で
説明した第1の実施形態と同様であるが、その構成が若
干変更されている。
【0054】隣接チャンネル選択度などの規格が非常に
厳しい場合、ローパスフィルタを1箇所ですべて実現す
るのが困難な場合がある。その場合、図3のようにロー
パスフィルタ101をフィルタ109とフィルタ110
の2つに分離することがある。また、分離したローパス
フィルタ109、110の間に、図3のようにVGA1
03を挿入したり、ローパスフィルタ109の手前にV
GA702を設けるようにしたりする場合もある。この
ように回路ブロックの順序を入れ替えたり分割したりし
た場合でも本発明は全く同様に有効である。
【0055】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態のダイレクトコンバージョン受信機のベースバ
ンド回路について説明する。
【0056】上記第1および第2の実施形態のダイレク
トコンバージョン受信機では、帰還路に反転積分器10
6と減衰器108を分離して設置していたが、本実施形
態のダイレクトコンバージョン受信機のベースバンド回
路では、反転積分器106と、減衰器108との代わり
に図4に示すような1つの反転積分器818で構成する
こともできる。
【0057】この反転積分器818は、演算増幅器80
1と、コンデンサ802と、可変抵抗器817とから構
成されている。また、可変抵抗器817は、抵抗803
〜809とスイッチ810〜816とにより構成されて
おり、スイッチ810〜816を適切に動作させること
により、所望の抵抗値を得ることができるようになって
いる。
【0058】コンデンサ802の容量値をCとし、可変
抵抗器817により得られる抵抗値をRとすると、この
反転積分器818の係数αは、
【0059】
【数9】
【0060】と表される。従って抵抗値Rを合計利得g
に比例するように変化させてやれば、
【0061】
【数10】
【0062】と表せて、式(4)は、
【0063】
【数11】
【0064】となり、本実施形態の場合も合計利得gが
変化してもカットオフ周波数fcは変化しないことがわ
かる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
AGC回路の合計利得によって周波数特性を変化せせる
ことなく直流オフセット電圧を除去することができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のダイレクトコンバー
ジョン受信機のベースバンド回路の構成を示すブロック
図である。
【図2】図1のベースバンド回路の伝達関数の振幅特性
を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のダイレクトコンバー
ジョン受信機のベースバンド回路の構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明の第3の実施形態のダイレクトコンバー
ジョン受信機のベースバンド回路の構成を示すブロック
図である。
【図5】ダイレクトコンバージョン受信機の構成を示す
ブロック図である。
【図6】C−カット方式を採用した従来のダイレクトコ
ンバージョン受信機のベースバンド回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】直流負帰還方式を採用した従来のダイレクトコ
ンバージョン受信機のベースバンド回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】図7中の反転積分器106の具体的例を示す回
路図である。
【図9】図7に示した従来のベースバンド回路の伝達関
数の振幅特性を示す図である。
【符号の説明】
80 演算増幅器 81 コンデンサ 82 抵抗 101 ローパスフィルタ 102〜105 可変利得増幅器(VGA) 106 反転積分器 107 加算器 108 減衰器 109、110 ローパスフィルタ 202〜205 可変利得増幅器(VGA) 301 ローパスフィルタ 302〜305 VGA 308〜311 ハイパスフィル 401 アンテナ 402 高周波バンドパスフィルタ 403 ローノイズアンプ(LNA) 404 直交復調器 405、406 ベースバンドフィルタ 407 AGC回路 408 ベースバンド回路 416 利得制御回路 422 利得制御信号 423、424 増幅後のベースバンド信号 425 ローカル発振器 431 バッファアンプ 432、433 乗算器 434 移相器 702 VGA 706 反転積分器 801 演算増幅器 802 コンデンサ 803〜809 抵抗 810〜816 スイッチ 817 可変抵抗器 818 反転積分器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナから入力された高周波信号をベ
    ースバンド信号に直接変換するダイレクトコンバージョ
    ン受信機のベースバンド回路であって、 前記ベースバンド信号を帯域制限する第1のローパスフ
    ィルタと、 前記第1のローパスフィルタからの出力を、指示された
    利得だけ増幅して増幅後のベースバンド出力として出力
    する可変利得増幅手段と、 前記可変利得増幅手段により増幅されたベースバンド信
    号を前記可変利得増幅手段の利得とほぼ等しい値だけ減
    衰させる減衰手段と、 前記減衰手段からの出力のうちの直流成分を取り出すた
    めの第2のローパスフィルタと、 前記第2のローパスフィルタの出力を前記ベースバンド
    信号から減算する減算手段とから構成されているダイレ
    クトコンバージョン受信機のベースバンド回路。
  2. 【請求項2】 アンテナから入力された高周波信号をベ
    ースバンド信号に直接変換するダイレクトコンバージョ
    ン受信機のベースバンド回路であって、 前記ベースバンド信号を、指示された利得だけ増幅して
    出力する可変利得増幅手段と、 前記可変利得増幅手段により増幅されたベースバンド信
    号を帯域制限して増幅された後のベースバンド信号とし
    て出力する第1のローパスフィルタと、 前記第1のローパスフィルタの出力を前記可変利得増幅
    手段の利得とほぼ等しい値だけ減衰させる減衰手段と、 前記減衰手段からの出力のうちの直流成分を取り出すた
    めの第2のローパスフィルタと、 前記第2のローパスフィルタの出力を前記ベースバンド
    信号から減算する減算手段とから構成されているダイレ
    クトコンバージョン受信機のベースバンド回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のローパスフィルタおよび前記
    可変利得増幅手段が複数の部分により構成されていて、
    入力から出力の間で、それらの部分の順序が任意に入れ
    替えられている請求項1または2に記載のダイレクトコ
    ンバージョン受信機のベースバンド回路。
  4. 【請求項4】 前記第2のローパスフィルタが、前記減
    衰手段からの出力の位相を積分して出力する積分器であ
    る請求項1から3のいずれか1項記載のダイレクトコン
    バージョン受信機のベースバンド回路。
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