JP2002111484A - Pll回路及び半導体集積回路 - Google Patents

Pll回路及び半導体集積回路

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JP2002111484A
JP2002111484A JP2000298526A JP2000298526A JP2002111484A JP 2002111484 A JP2002111484 A JP 2002111484A JP 2000298526 A JP2000298526 A JP 2000298526A JP 2000298526 A JP2000298526 A JP 2000298526A JP 2002111484 A JP2002111484 A JP 2002111484A
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power supply
signal
supply terminal
low
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JP2000298526A
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Masatoshi Tsuge
政利 柘植
Toshiro Takahashi
敏郎 高橋
Kazuhisa Suzuki
和久 鈴木
Tsuyoshi Isezaki
剛志 伊勢崎
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PLL回路におけるジッタの低減を図る。 【解決手段】 基準信号とそれの比較対象とされる信号
との位相比較を行う位相比較器(13)と、この位相比
較器の出力信号に応じたレベルの信号を形成する第1回
路(141,142)と、この第1回路の出力レベルに
応じた周波数のクロック信号を生成する第2回路(14
3)とを含んでPLL回路が構成されるとき、上記第1
回路の電源端子(T1,T2)と上記第2回路の電源端
子(T3)との間にローパスフィルタ(15)を介在さ
せることにより、上記第2回路で生じたノイズが電源ラ
インを介して上記第1回路へ伝達されるのを阻止してP
LL回路におけるジッタの低減を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL(Phase Lo
cked Loop;位相同期ループ)回路に関し、例えば半導
体集積回路に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】PLL回路は、基本的には基準信号と帰
還信号との位相比較を行うための位相比較器と、この位
相比較器の比較結果に応じた電圧レベルの信号を形成す
るためのチャージポンプと、このチャージポンプの出力
信号をフィルタリング処理するループフィルタと、この
ループフィルタの出力電圧レベルに応じてクロック信号
の発振周波数が変化される電圧制御発振器と、この電圧
制御発振器の出力クロック信号を分周することによって
上記帰還信号を形成する分周器とを含んで成る。
【0003】PLL回路について記載された文献の例と
しては、1985年に、株式会社産業報知センターから
発行された「PLL−ICの使い方(第9頁〜)」があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディジタル信号を取り
扱う半導体集積回路に内蔵されるPLL回路において
は、チャージポンプ回路、ループフィルタ、電流制御発
振器などのアナログ回路が、ディジタル回路からの高周
波ノイズの影響を受けやすい。そのため、上記アナログ
回路への電源供給は、アナログ回路共通のローパスフィ
ルタを介して行われる。
【0005】しかしながら、PLL回路のノイズ対策に
ついて本願発明者が検討したところ、上記アナログ回路
共通のローパスフィルタは、上記アナログ回路の外部か
ら電源ラインを介して上記アナログ回路に伝達されるノ
イズを低減することはできるが、PLL回路内の電流制
御発振器で生ずる高周波ノイズがチャージポンプ回路、
ループフィルタなどの他のアナログ回路に伝達されるの
を阻止することができず、それがPLL回路において出
力クロック信号の位相変動(ジッタ)を生ずる原因にな
っていることが見いだされた。半導体集積回路において
は、PLL回路で生成されたクロック信号が内部論理回
路に供給されるようになっているため、クロック信号の
ジッタは、半導体集積回路さらにはそれを搭載するシス
テムの性能低下を招く。
【0006】本発明の目的は、PLL回路においてジッ
タの低減を図ることにある。
【0007】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0009】すなわち、基準信号とそれの比較対象とさ
れる信号との位相比較を行う位相比較器と、第1電源端
子を備え、この第1電源端子から電源が供給されること
により上記位相比較器の出力信号に応じたレベルの信号
を形成する第1回路と、第2電源端子を備え、この第2
電源端子から電源が供給されることにより上記第1回路
の出力レベルに応じた周波数のクロック信号を生成する
第2回路とを含んでPLL回路が構成されるとき、上記
第1回路の電源端子と上記第2回路の電源端子との間に
ローパスフィルタを介在させる。
【0010】また、上記第2回路の電源端子に電源電圧
を供給するための電源ラインと、上記電源ラインと上記
第1回路の電源端子との間に介在されたローパスフィル
タとを設け、上記第1回路には、上記ローパスフィルタ
を介して電源を供給する。
【0011】さらには、上記第1回路の電源端子に電源
電圧を供給するための電源ラインと、上記電源ラインと
上記第2回路の電源端子との間に介在されたローパスフ
ィルタとを設け、上記第2回路には、上記ローパスフィ
ルタを介して電源を供給する。
【0012】上記の手段によれば、ローパスフィルタ
は、上記第2回路で生じた高周波ノイズが電源ラインを
介して上記第1回路へ伝達されるのを阻止し、このこと
が、PLL回路におけるジッタの低減を達成する。
【0013】このとき、上記ローパスフィルタのカット
オフ周波数は、上記第2回路の発振周波数の近傍に設定
することができる。
【0014】また、上記構成のPLL回路と、それから
出力されたクロック信号に同期動作される論理回路とを
含んで半導体集積回路を構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図6には本発明にかかる半導体集
積回路の構成例が示される。
【0016】図6に示される半導体集積回路21は、特
に制限されないが、ASIC(Application
Specific IC)とされ、公知の半導体集積
回路製造技術により、単結晶シリコン基板などの一つの
半導体基板に形成される。
【0017】半導体集積回路21のチップは略矩形状に
形成され、その縁辺部には、外部とのデータのやり取り
や、外部からの電源供給を可能とする複数のI/O(イ
ンプット・アウトプット)部22が配列され、そのI/
O部22に包囲されるよに内部回路が配置される。内部
回路は、外部から入力されたクロック信号(基準信号)
Frefを同期化するためのPLL回路24や、このP
LL回路24により同期化されたクロック信号に同期動
作する複数の論理回路ブロック23が配置されて成る。
複数の論理回路ブロック23には、フリップフロップ
や、ランダム・アクセス・メモリが含まれる。
【0018】図7には、上記PLL回路24とそれに結
合される回路とが示される。
【0019】図7に示されるように、上記PLL回路2
4から複数の回路ブロック23へクロック信号が伝達さ
れるようになっており、このクロック伝達を可能とする
ためのクロック伝達経路が形成されている。特に制限さ
れないが、上記クロック伝達経路は、ツリー状に形成さ
れたクロック伝達経路(幹線)になっており、PLL回
路24から複数の回路ブロック23におけるクロック入
力端子までのクロック遅延量は、複数の回路ブロック間
でほぼ等しくされる。PLL回路24から出力されるク
ロック信号は、クロックバッファツリー10を介してフ
リップフロップ20など、このPLL回路24が適用さ
れる半導体集積回路の各回路ブロックに伝達される。
【0020】図1には上記PLL回路24の構成例が示
される。
【0021】基準信号Frefと帰還信号Ffbとの位
相比較を行う位相比較器13が設けられ、この位相比較
結果が、後段に配置されたアナログ回路14に伝達され
るようになっている。このアナログ回路14においては
上記位相比較器13における位相比較結果に応じたクロ
ック信号が生成される。このクロック信号は、後段の分
周器18で分周された後にクロックバッファツリー10
やフリップフロップ20などに供給される(図7参
照)。そして、上記分周器18から出力されたクロック
信号は、上記クロックバッファツリー10の一部を介し
て分周器17に入力され、そこで分周される。この分周
器17の出力信号は帰還信号Ffbとして上記位相比較
器13へ供給される。尚、上記分周器17が省略される
こともある。
【0022】上記アナログ回路14は、特に制限されな
いが、上記位相比較器13から伝達された位相比較結果
に応じた電圧レベルの信号を生成するチャージポンプ1
41と、このチャージポンプ141の出力信号のフィル
タリング処理を行うためのループフィルタ142、及び
このループフィルタ142の出力電流に応じた周波数の
クロック信号を発生する電流制御発振器143とを含
む。上記位相比較器13から伝達された位相比較結果に
は、アップ信号up*(*ローアクティブ又は信号反転
を示す)とダウン信号dwnとがあり、帰還信号Ffb
が基準信号Frefよりも遅れている場合にはアップ信
号up*が活性化され、帰還信号Ffbが基準信号Fr
efよりも進んでいる場合にはダウン信号dwnが活性
化される。チャージポンプ141では、上記アップ信号
up*が活性化されている場合には出力電圧レベルを上
昇させ、ダウン信号dwnが活性化されている場合には
出力電圧レベルを下降させる。電流制御発振器143で
は、上記ループフィルタ142を介して伝達された信号
の電流レベルに応じてクロック信号の周波数が制御され
る。
【0023】アナログ回路用電源端子を介して伝達され
た高電位側電源Vdd1、及び低電位側電源Vss1
は、ローパスフィルタ16に入力される。このローパス
フィルタ16によって図示されないディジタル回路の動
作に起因するノイズが低減される。ローパスフィルタ1
6から出力された高電位側電源Vdd2及び低電位側電
源Vss2は、電源ラインLVdd2,LVss2を介
して電流制御発振器143の電源端子T3に供給され
る。また、この電源ラインLVdd2,LVss2に
は、ローパスフィルタ15が結合され、このローパスフ
ィルタ15から出力された高電位側電源Vdd3及び低
電位側電源Vss3が、チャージポンプ141の電源端
子T1、ループフィルタ142の電源端子T2に伝達さ
れる。上記ローパスフィルタ15は、チャージポンプ1
41の電源端子T1及びループフィルタ142の電源端
子T2と、電流制御発振器143の電源端子T3との間
に介在されることにより、電流制御発振器143の発振
動作に起因する電源電圧の変動が電源ラインを介して上
記チャージポンプ141やループフィルタ142に伝達
されないようにするために設けられる。そのような目的
を達成するために、上記ローパスフィルタ15のカット
オフ周波数は電流制御発振器143の発振周波数よりも
低くされる。しかし、ローパスフィルタ15のカットオ
フ周波数が低くなるほど、当該ローパスフィルタ15の
構成素子のサイズが大きくなり、PLL回路24のチッ
プ占有面積の増大を招くため、ローパスフィルタ15の
カットオフ周波数は、上記電流制御発振器143の発振
周波数の近傍に設定される。要は、電流制御発振器14
3の発振動作によって生ずる高周波ノイズを減衰できれ
ば良く、電流制御発振器143の発振周波数に比べてロ
ーパスフィルタ15のカットオフ周波数を大幅に低く設
定する必要はない。
【0024】図8には上記チャージポンプ141の構成
例が示される。
【0025】チャージポンプ141は、pチャンネル型
MOSトランジスタ52〜54とnチャンネル型MOS
トランジスタ55〜57とが結合されて成る。pチャン
ネル型MOSトランジスタ52とnチャンネル型MOS
トランジスタ57とが直列接続される。また、pチャン
ネル型MOSトランジスタ53,54と、nチャンネル
型MOSトランジスタ55,56とが直列接続される。
pチャンネル型MOSトランジスタ52,53のソース
電極には高電位側電源Vdd3に結合され、nチャンネ
ル型MOSトランジスタ56,57のソース電極は低電
位側電源Vss3に結合される。pチャンネル型MOS
トランジスタ52,53のゲート電極には所定のバイア
ス電圧Vbが供給される。pチャンネル型MOSトラン
ジスタ54のゲート電極には、上記位相比較器13から
のアップ信号up*が伝達され、nチャンネル型MOS
トランジスタ55のゲート電極には上記位相比較器13
からのダウン信号dwnが伝達されるようになってい
る。pチャンネル型MOSトランジスタ54とnチャン
ネル型MOSトランジスタ55との直列接続箇所から、
このチャージポンプ141の出力端子CPoutが引き
出される。上記位相比較器13からのアップ信号up*
がローレベルのとき、pチャンネル型MOSトランジス
タ54がオンされ、pチャンネル型MOSトランジスタ
53から出力端子CPoutに向かってチャージポンプ
電流Icpが流れる。このチャージポンプ電流Icpは
ループフィルタ142へ供給される。上記位相比較器1
3からのダウン信号dwnがハイレベルのとき、pチャ
ンネル型MOSトランジスタ55がオンされ、出力端子
CPoutからpチャンネル型MOSトランジスタ56
に向かってチャージポンプ電流Icpが流れる。
【0026】図9には上記ループフィルタ142の構成
例が示される。
【0027】ループフィルタ142の入力段にはループ
フィルタ容量cfが設けられ、上記チャージポンプ14
1からのチャージポンプ電流Icpによって上記ループ
フィルタ容量cfが充電される。また、上記位相比較器
13からのダウン信号dwnがハイレベルのとき、nチ
ャンネル型MOSトランジスタ155がオンされ、出力
端子CPoutからnチャンネル型MOSトランジスタ
156を介して低電位側電源Vss3に向かってチャー
ジポンプ電流Icpが流れる。この電流によってループ
フィルタ容量cfが放電される。ループフィルタ容量c
fの端子電圧はVcpで示される。
【0028】pチャンネル型MOSトランジスタM1と
nチャンネル型MOSトランジスタM2と、抵抗Raと
が直列接続される。pチャンネル型MOSトランジスタ
M1のソース電極は高電位側電源Vdd3に結合され、
抵抗Raの一端は低電位側電源Vss3に結合される。
上記pチャンネル型MOSトランジスタM1にpチャン
ネル型MOSトランジスタMa,Mb,Mcがミラー結
合される。pチャンネル型MOSトランジスタMa,M
b,Mcのソース電極は高電位側電源Vdd3に結合さ
れる。pチャンネル型MOSトランジスタMaにスイッ
チsw1が直列接続される。このスイッチSW1はpチ
ャンネル型MOSトランジスタによって形成され、その
ゲート電極には位相比較器13からのダウン信号dwn
が入力される。また、pチャンネル型MOSトランジス
タMcにスイッチsw2が直列接続される。このスイッ
チSW2はpチャンネル型MOSトランジスタによって
形成され、そのゲート電極には位相比較器13からのア
ップ信号upが入力される。そして、スイッチsw1,
sw2を形成するpチャンネル型MOSトランジスタの
ドレイン電極と、pチャンネル型MOSトランジスタM
bのドレイン電極は、加算器170を介して低電位側電
源Vss3に結合される。この加算器170はnチャン
ネル型MOSトランジスタによって形成され、このnチ
ャンネル型MOSトランジスタに流れる電流Icoがカ
レントミラーにより上記電流制御発振器143に伝達さ
れる。
【0029】図10には電流制御発振器143の構成例
が示される。
【0030】図10に示されるようにこの電流制御発振
器143は、ディレイ回路を形成するために互いに直列
接続された5個のディレイ素子181〜185と、ディ
レイ素子185の出力信号の波形整形を行うための波形
整形回路188と、加算器17からの出力信号Vbnに
基づいてバイアス電圧Vbpを形成するためのpチャン
ネル型MOSトランジスタ186及びnチャンネル型M
OSトランジスタ187とを含んで成る。pチャンネル
型MOSトランジスタ186とnチャンネル型MOSト
ランジスタ187とは互いに直列接続される。pチャン
ネル型MOSトランジスタ186のソース電極は高電位
側電源Vdd2に結合され、nチャンネル型MOSトラ
ンジスタ187のソース電極は低電位側電源Vss2に
結合される。上記電圧Vbp,Vbnはディレイ素子1
81〜185に供給される。ディレイ素子18の出力信
号は上記波形整形回路188に伝達されるとともに、デ
ィレイ素子181にフィードバックされる。また、ディ
レイ素子181〜185に流れる電流が加算器17から
の出力信号Vbnによって制御されるようになってい
る。ディレイ素子181〜185に流れる電流が多くな
ると発振周波数が高くなり、ディレイ素子181〜18
5に流れる電流が少なくなると発振周波数が低くなる。
【0031】図11には上記ディレイ素子181の構成
例が代表的に示される。
【0032】図11に示されるように上記ディレイ素子
181は、pチャンネル型MOSトランジスタ101,
102、及びnチャンネル型MOSトランジスタ10
3,104が直列接続されて成る。pチャンネル型MO
Sトランジスタ101のソース電極は高電位側電源Vd
d2に結合され、nチャンネル型MOSトランジスタ1
04のソース電極は低電位側電源Vss2に結合され
る。pチャンネル型MOSトランジスタ101のゲート
電極に上記電圧Vbpが供給され、nチャンネル型MO
Sトランジスタ104のゲート電極に電圧Vbnが供給
される。pチャンネル型MOSトランジスタ102のゲ
ート電極とnチャンネル型MOSトランジスタ103の
ゲート電極からこのディレイ素子181の入力端子dが
引き出される。pチャンネル型MOSトランジスタ10
2とnチャンネル型MOSトランジスタ103との直列
接続ノードからこのディレイ素子181の出力端子qが
引き出される。nチャンネル型MOSトランジスタ10
4は、加算器17を形成するnチャンネル型MOSトラ
ンジスタにカレントミラー結合される。また、pチャン
ネル型MOSトランジスタ101はpチャンネル型MO
Sトランジスタ186にカレントミラー結合される。こ
れにより、加算器170の出力信号に応じてディレイ素
子182〜185の電流を制御することができる。
【0033】尚、ディレイ素子182〜185は、上記
ディレイ素子181と同一構成とされるため、その詳細
な説明は省略する。
【0034】次に、このPLL回路24のシミュレーシ
ョン結果について説明する。
【0035】図3には、電流制御発振器143の出力波
形が示される。横軸は時間(Time)、縦軸は電圧
(Voltage)である。電流制御発振器143の発
振周波数は、特に制限されないが、640MHzとされ
る。
【0036】図4には高電位側電源Vdd2の波形が示
され、図5には高電位側電源Vdd3の波形が示され
る。
【0037】図3に示されるように、電流制御発振器1
43が640MHzで発振された場合には、その発振動
作により、高電位側電源Vdd2にノイズ(電圧レベル
の変動)を生ずる。このようなノイズは、ローパスフィ
ルタ15で減衰させることができる。図5において、抵
抗152(153)とキャパシタ151との積である時
定数τが0の場合(τ=0)は、ローパスフィルタとし
て機能していないため、高電位側電源Vdd3のノイズ
を低減させることができない。それに対して時定数τが
10p(pはピコであり、10-12を意味する)の場
合、時定数τが100pの場合、時定数τが250pの
場合、時定数τが1n(nはナノであり、10-9を意味
する)の場合の順にノイズ減衰量が大きくなる。ここ
で、時定数τが250pの場合は、ローパスフィルタ1
5のカットオフ周波数が640MHzであり、電流制御
発振器143の発振周波数に等しくなる。ローパスフィ
ルタ15のカットオフ周波数を電流制御発振器143の
発振周波数にほぼ等しくすることにより、当該ローパス
フィルタ15において、電流制御発振器143の発振動
作に起因するノイズ成分を減衰させることができるた
め、チャージポンプ141やループフィルタ142にお
いて電流制御発振器143の影響を低減することができ
る。
【0038】上記の例によれば、以下の作用効果を得る
ことができる。
【0039】(1)基準信号とそれの比較対象とされる
信号との位相比較を行う位相比較器13と、この位相比
較器13の出力信号に応じたレベルの信号を形成するチ
ャージポンプ141及びループフィルタ142と、この
ループフィルタ142の出力信号に応じた周波数のクロ
ック信号を生成する電流制御発振器143とを含んでP
LL回路24が構成されるとき、チャージポンプ141
及びループフィルタ142の電源端子T1,T2と、電
流制御発振器143の電源端子(T3)との間にローパ
スフィルタ(15)を介在させることにより、上記第1
回路で生じたノイズが電源ラインを介して上記第2回路
へ伝達されるのを阻止し、それによってPLL回路24
におけるジッタの低減を図ることができる。
【0040】(2)上記(1)の作用効果により、PL
L回路におけるジッタが低減されるため、そのようなP
LL回路24を内蔵する半導体集積回路21において
は、ジッタの少ないクロック信号を内蔵論理回路に供給
することができるので、当該半導体集積回路21やそれ
を搭載するシステムの安定動作を図ることができる。
【0041】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0042】例えば、図2に示されるように、ローパス
フィルタ16から出力された高電位側電源Vdd2及び
低電位側電源Vss2が、電源ラインLVdd2,LV
ss2を介してチャージポンプ141の電源端子T1及
びループフィルタ142の電源端子T2に供給され、ロ
ーパスフィルタ15から出力された高電位側電源Vdd
3及び低電位側電源Vss3が電流制御発振器143の
電源端子T3に伝達されるようにしても良い。このよう
にしても、チャージポンプ141の電源端子T1及びル
ープフィルタ142の電源端子T2と、電流制御発振器
143の電源端子T3との間にループフィルタ15が介
在されるため、電流制御発振器143の発振動作に起因
するノイズが電源ラインを介してチャージポンプ141
やループフィルタ142に伝達されるのを阻止すること
ができる。
【0043】また、ループフィルタ142は抵抗とキャ
パシタなどの受動素子のみで構成することができ、その
場合には当該ループフィルタへの電源供給は不要とされ
る。
【0044】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるASI
Cに適用した場合について説明したが、本発明はそれに
限定されるものではなく、各種半導体集積回路に広く適
用することができる。
【0045】本発明は、少なくともクロック信号を取り
扱うことを条件に適用することができる。
【0046】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0047】すなわち、基準信号とそれの比較対象とさ
れる信号との位相比較を行う位相比較器と、この位相比
較器の出力信号に応じたレベルの信号を形成する第1回
路と、この第1回路の出力レベルに応じた周波数のクロ
ック信号を生成する第2回路とを含んでPLL回路が構
成されるとき、上記第1回路の電源端子と上記第2回路
の電源端子との間にローパスフィルタを介在させること
により、上記第2回路で生じたノイズが電源ラインを介
して上記第1回路へ伝達されるのを阻止することがで
き、それによってPLL回路におけるジッタの低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体集積回路に含まれるPL
L回路の構成例ブロック図である。
【図2】上記PLL回路の別の構成例ブロック図であ
る。
【図3】図1に示されるPLL回路における電流制御発
振器の出力波形図である。
【図4】図1に示されるPLL回路における高電位側電
源Vdd2の電圧波形図である。
【図5】図1に示されるPLL回路における高電位側電
源Vdd3の電圧波形図である。
【図6】上記半導体集積回路の構成例説明図である。
【図7】上記PLL回路とそれに結合される回路の説明
図である。
【図8】上記PLL回路に含まれるチャージポンプの構
成例回路図である。
【図9】上記PLL回路に含まれるループフィルタの構
成例回路図である。
【図10】上記PLL回路に含まれる電流制御発振器の
構成例回路図である。
【図11】上記電流制御発振器における主要部の構成例
回路図である。
【符号の説明】
10 クロックバッファツリー 13 位相比較器 14 アナログ回路 15 ローパスフィルタ 16 ローパスフィルタ 17 分周器 20 フリップフロップ 21 半導体集積回路 22 I/O部 23 論理回路ブロック 24 PLL回路 141 チャージポンプ 142 ループフィルタ 143 電流制御発振器 T1,T2,T3 電源端子 LVdd2,LVss2 電源ライン Vdd1,Vdd2,Vdd3 高電位側電源 Vss1,Vss2,Vss3 低電位側電源
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 和久 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 伊勢崎 剛志 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5J106 AA04 CC01 CC24 CC38 CC41 CC52 DD32 EE17 HH03 KK25 LL04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号とそれの比較対象とされる信号
    との位相比較を行う位相比較器と、 第1電源端子を備え、この第1電源端子から電源が供給
    されることにより上記位相比較器の出力信号に応じたレ
    ベルの信号を形成する第1回路と、 第2電源端子を備え、この第2電源端子から電源が供給
    されることにより上記第1回路の出力レベルに応じた周
    波数のクロック信号を生成する第2回路と、を含むPL
    L回路であって、 上記第1回路の電源端子と上記第2回路の電源端子との
    間にローパスフィルタが介在されて成ることを特徴とす
    るPLL回路。
  2. 【請求項2】 基準信号とそれの比較対象とされる信号
    との位相比較を行う位相比較器と、 第1電源端子を備え、この第1電源端子から電源が供給
    されることにより上記位相比較器の出力信号に応じたレ
    ベルの信号を形成する第1回路と、 第2電源端子を備え、この第2電源端子から電源が供給
    されることにより上記第1回路の出力レベルに応じた周
    波数のクロック信号を生成する第2回路と、を含むPL
    L回路であって、 上記第2回路の電源端子に電源電圧を供給するための電
    源ラインと、 上記電源ラインと上記第1回路の電源端子との間に介在
    されたローパスフィルタと、を含み、 上記第1回路には、上記ローパスフィルタを介して電源
    が供給されることを特徴とするPLL回路。
  3. 【請求項3】 基準信号とそれの比較対象とされる信号
    との位相比較を行う位相比較器と、 第1電源端子を備え、この第1電源端子から電源が供給
    されることにより上記位相比較器の出力信号に応じたレ
    ベルの信号を形成する第1回路と、 第2電源端子を備え、この第2電源端子から電源が供給
    されることにより上記第1回路の出力レベルに応じた周
    波数のクロック信号を生成する第2回路と、を含むPL
    L回路であって、 上記第1回路の電源端子に電源電圧を供給するための電
    源ラインと、 上記電源ラインと上記第2回路の電源端子との間に介在
    されたローパスフィルタと、を含み、 上記第2回路には、上記ローパスフィルタを介して電源
    が供給されることを特徴とするPLL回路。
  4. 【請求項4】 上記ローパスフィルタのカットオフ周波
    数は、上記第2回路の発振周波数の近傍に設定されて成
    る請求項1乃至3の何れか1項記載のPLL回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1項記載のPL
    L回路と、上記PLL回路から出力されたクロック信号
    に同期動作される論理回路とを含んで一つの半導体基板
    に形成された半導体集積回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102361A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Fujitsu Ltd クロックジッタ抑圧回路およびクロックジッタ抑圧方法
US7221206B2 (en) 2004-03-18 2007-05-22 Denso Corporation Integrated circuit device having clock signal output circuit

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