JP2002111001A - 配線基板及び配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板及び配線基板の製造方法

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JP2002111001A
JP2002111001A JP2000301468A JP2000301468A JP2002111001A JP 2002111001 A JP2002111001 A JP 2002111001A JP 2000301468 A JP2000301468 A JP 2000301468A JP 2000301468 A JP2000301468 A JP 2000301468A JP 2002111001 A JP2002111001 A JP 2002111001A
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thin film
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Yuki Matsuura
由紀 松浦
Shigetaka Toriyama
重隆 鳥山
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造歩留まりを向上することが可能な、高精
細、且つ、微細加工が必要なドライバ内蔵型の配線基板
及びこの配線基板の製造方法を提供すること。 【解決手段】この配線基板の製造方法は、基板31上に
半導体層33を形成する工程と、半導体層33上に絶縁
層35を介して配線36を形成する工程と、を有してい
る。配線36を形成する工程は、絶縁層35上に金属膜
36を成膜し、絶縁層35を介して半導体層33上に位
置する領域を含み金属膜36を第1フォトマスクに基づ
いた第1フォトグラフィ工程によりエッチングして除去
し、第1フォトリソグラフィ工程によりエッチングされ
た前記領域を含み金属膜を第2フォトマスクPR2に基
づいた第2フォトリソグラフィ工程により再度エッチン
グして除去する工程を含む。第2フォトリソグラフィ工
程は、加工条件の異なる2段階のエッチング工程を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配線基板及びこ
の配線基板の製造方法に係り、特に、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置に適用される薄膜トランジスタアレ
イの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタをスイッチング素子と
して使用するアクティブマトリクス型液晶表示装置は、
多数の画素電極を縦横に配置した表示デバイスである。
このような液晶表示装置では、多数の画素電極一つ一つ
が正しく動作しなければ、点状あるいは線状の欠陥を発
生し、画質上の不良を生じる。特に、ガラス基板上に作
成する素子は、一連のフォトリソグラフィ工程、すなわ
ち、成膜工程、フォトレジスト塗布工程、露光工程、現
像工程、エッチング工程、及びフォトレジスト剥離工程
を複数回行うことによって形成される。
【0003】このようなフォトリソグラフィ工程におい
て、フォトレジスト上あるいはフォトマスク上にパーテ
ィクルが付着すると、エッチングにおけるマスクとな
り、正しいパターンを形成することができなくなる。こ
のため、エッチング不良が発生し、配線上のショートを
発生する原因となる。場合によっては、点状欠陥または
線状欠陥を発生し、製造歩留まりを低下させる原因とな
る。
【0004】これまでは、パーティクルが付着しても配
線間でショートが発生しないように、配線間隔を大きく
広げたり、配線同士がショートしてもあらかじめ冗長配
線を形成してリペアするなどして対応していた。
【0005】しかしながら、高精細型の液晶表示装置
や、ドライバ内蔵型のポリシリコン半導体を使用した液
晶表示装置では、配線間が狭く、従来では不良にならな
かったパーティクルサイズが不良を引き起こしたり、冗
長回路を形成するためのスペースを確保することが困難
となってきている。
【0006】これらのデバイスには、微細加工が要求さ
れれるため、配線などの加工には、頻繁にドライエッチ
ングが使用される。ドライエッチングは、ウエットエッ
チングと異なり、目的の膜のみをエッチングすることが
難しく、通常、下地膜までエッチングしてしまう。そこ
で、条件の設定により、目的の膜のエッチング速度を上
げたり、あるいは下地膜のエッチング速度を下げたりし
て選択加工するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】パーティクル起因の点
状欠陥及び線状欠陥の主な不良箇所は、コンタクトホー
ルを介したゲート線と信号線とのショートによるものが
多い。よって、十分な対策をするには、ゲート線とコン
タクトホールとの間にエッチング残りが起こらないよう
な半導体層上での2重加工が必要である。
【0008】2重加工を施すことで配線間ショートを防
止する。すなわち、1回目のパターニングの際に、パー
ティクルが付着して正常パターンが形成できなかったと
しても、2回目のパターニングで配線間を切り離すこと
で、電気的な不良の発生を避けることが可能となる。ま
た、下地に半導体層がある部分は、信号線とのコンタク
ト部になり、コンタクト部にパターン残りがあると、下
地の半導体層とのコンタクトが取れず電気的な不良を引
き起こす。そのため、半導体層上も2重加工することが
必要である。
【0009】点状欠陥や線状欠陥の回避には、配線間を
2重加工することが有効であるが、通常のエッチング条
件では、選択加工が不十分である場合が多く、絶縁層の
下に半導体層がある場合、半導体層までエッチングされ
て消失する。半導体層が消失しないエッチング条件にす
る必要があるが、半導体層が消失しないエッチング条
件、すなわち金属膜と下地絶縁膜との選択比が高い条件
で加工を行うと、エッチングによって形成された配線
(金属膜)の基板主面に対するテーパ角度が高くなる傾
向がある。
【0010】すなわち、選択比を上げて薄膜トランジス
タアレイを形成すると、エッチングによる半導体層の消
失を回避できるが、ゲート配線のテーパ角度が大きくな
り、ゲート配線を覆う層間絶縁膜のカバレッジが悪くな
る。これにより、層間絶縁膜上に配置された他の配線と
ゲート配線との間で層間リークが発生したり、また、層
間絶縁膜上に配置された信号線とのクロス部で、信号線
の断線が発生するといった問題が生じる。層間リークや
信号線の断線は、線状欠陥不良を発生する原因となる。
【0011】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、製造歩留まりを向上する
ことが可能な、高精細、且つ、微細加工が必要なドライ
バ内蔵型の配線基板及びこの配線基板の製造方法を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の配線基板の製造方法
は、基板上に半導体層を形成する工程と、前記半導体層
上に絶縁層を介して配線を形成する工程と、を有する配
線基板の製造方法において、前記配線を形成する工程
は、前記絶縁層上に金属膜を成膜し、前記絶縁層を介し
て前記半導体層上に位置する領域を含み前記金属膜を第
1フォトマスクに基づいた第1フォトグラフィ工程によ
りエッチングして除去し、前記第1フォトリソグラフィ
工程によりエッチングされた前記領域を含み前記金属膜
を第2フォトマスクに基づいた第2フォトリソグラフィ
工程により再度エッチングして除去する工程を含み、前
記第2フォトリソグラフィ工程は、加工条件の異なる2
段階のエッチング工程を含むことを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の配線基板の製造方法は、
同一基板上にnチャネル型薄膜トランジスタとpチャネ
ル型薄膜トランジスタとを有する配線基板の製造方法に
おいて、半導体層上に絶縁層を介して金属膜を成膜する
工程と、前記絶縁層を介して前記半導体層上に位置する
領域を含み前記金属膜を第1フォトマスクに基づいた第
1フォトリソグラフィ工程によりエッチングして除去
し、pチャネル型薄膜トランジスタのゲート電極と一体
のゲート配線を形成する工程と、前記第1フォトリソグ
ラフィ工程によりエッチングされた前記領域を含み前記
金属膜を第2フォトマスクに基づいた第2フォトリソグ
ラフィ工程によりエッチングして除去し、nチャネル型
薄膜トランジスタのゲート電極と一体のゲート配線及び
補助容量線を形成する工程と、を含み、前記第2フォト
リソグラフィ工程は、加工条件の異なる2段階のエッチ
ング工程を含むことを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の配線基板は、同一基板上
にnチャネル型薄膜トランジスタとpチャネル型薄膜ト
ランジスタとを有する配線基板において、それぞれの薄
膜トランジスタに対応した半導体層と、前記半導体層上
に絶縁層を介して配置された配線と、を有し、前記配線
は、基板の主面に対する配線表面側のテーパ角度が絶縁
層側より大きい断面形状を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の配線基板の製造
方法の一実施の形態について図面を参照して説明する。
この発明の配線基板の製造方法は、例えばアクティブマ
トリクス型液晶表示装置のスイッチング素子や駆動回路
素子として機能するnチャネル型薄膜トランジスタ及び
pチャネル型薄膜トランジスタの製造方法として適用可
能である。
【0016】スイッチング素子としてのnチャネル型薄
膜トランジスタは、液晶表示装置を構成するアレイ基板
の表示エリアに配置される。また、駆動回路素子として
のnチャネル型薄膜トランジスタ及びpチャネル型薄膜
トランジスタは、相補型の回路として機能し、表示エリ
アの周辺の周辺エリアに配置される。これらの薄膜トラ
ンジスタは、半導体層としてポリシリコン薄膜を備えて
いる。
【0017】図1には、同一基板上に形成したnチャネ
ル型薄膜トランジスタ及びpチャネル型薄膜トランジス
タを駆動回路として利用し、nチャネル型薄膜トランジ
スタを画素スイッチング素子として利用した液晶表示装
置の液晶表示パネルの一例が概略的に示されている。
【0018】図2には、アクティブマトリクス型液晶表
示装置の回路構成が概略的に示されている。
【0019】液晶表示パネル10は、図1及び図2に示
すように、第1基板としてのアレイ基板100と、この
アレイ基板100に対向配置された第2基板としての対
向基板200と、アレイ基板100と対向基板200と
の間に配置された液晶組成物300とを備えている。こ
のような液晶表示パネル10において、画像を表示する
表示エリア102は、アレイ基板100と対向基板20
0とを貼り合わせるシール材106によって囲まれた領
域内に形成されている。表示エリア102内から引出さ
れた各種配線パターン及び駆動回路を有する周辺エリア
104は、シール材106の外側の領域に形成されてい
る。
【0020】アレイ基板100の表示エリア102は、
図2に示すように、透明な絶縁性基板、例えば厚さが
0.7mmのガラス基板上にマトリクス状に配置された
mxn個の画素電極151、これら画素電極151の行
方向に沿って形成されたm本の走査線Y1〜Ym、これ
ら画素電極151の列方向に沿って形成されたn本の信
号線X1〜Xn、mxn個の画素電極151に対応して
走査線Y1〜Ymおよび信号線X1〜Xnの交差位置近
傍にスイッチング素子として配置されたmxn個の薄膜
トランジスタすなわち画素TFT121、走査線Y1〜
Ymを駆動する走査線駆動回路18、これら信号線X1
〜Xnを駆動する信号線駆動回路19を有している。
【0021】走査線Y及び信号線Xは、アルミニウムや
モリブデン−タングステン合金などの低抵抗材料によっ
て形成されている。画素電極151は、透明な導電性部
材、例えばインジウム−ティン−オキサイドすなわちI
TOによって形成されている。
【0022】TFT121は、走査線Yから突出した部
分をゲート電極とし、ポリシリコン薄膜を活性層とする
例えばトップゲート型ポリシリコン薄膜トランジスタに
よって構成されている。半導体層のソース領域は、画素
電極151に電気的に接続されたソース電極にコンタク
トしている。半導体層のドレイン領域は、信号線の一部
をなすドレイン電極にコンタクトしている。
【0023】画素電極151の表面は、対向基板200
との間に介在される液晶組成物300を配向させるため
の配向膜によって覆われている。
【0024】各TFT121は、対応する走査線が走査
線駆動回路18によって駆動されることにより対応行の
画素電極151が選択されたときに信号線駆動回路19
によって駆動される信号線X1〜Xnの電位をこれら対
応行の画素電極151に印加するスイッチング素子とし
て用いられる。
【0025】周辺エリア104Yに設けられた走査線駆
動回路18は、順次走査線Y1〜Ymに走査電圧を供給
し、周辺エリア104Xに設けられた信号線駆動回路1
9は、画素信号電圧を信号線X1〜Xnに供給する。
【0026】これら走査線駆動回路18及び信号線駆動
回路19は、nチャネル型薄膜トランジスタ及びPチャ
ネル型薄膜トランジスタからなる相補型の回路によって
構成されている。これらの薄膜トランジスタは、ポリシ
リコン薄膜のような多結晶半導体薄膜、すなわち非単結
晶半導体薄膜を活性層とするトップゲート型薄膜トラン
ジスタである。
【0027】また、アレイ基板100の表示エリア10
2における非画素部、すなわち信号線X及び走査線Yな
どの配線パターン上には、アレイ基板100と対向基板
200と間に約5μmのギャップを形成するためのスペ
ーサが配置されている。これにより、アレイ基板100
と対向基板200との間に所定のギャップが形成され
る。
【0028】対向基板200の表示エリア102は、透
明な絶縁性基板、例えば厚さが0.7mmのガラス基板
上に配設された、画素電極151との間で電位差を形成
する透明導電性部材、例えばインジウム−ティン−オキ
サイドすなわちITOによって形成された対向電極20
4、及び、アレイ基板100との間に介在される液晶組
成物300を配向させるための配向膜を備えている。
【0029】対向電極204は、複数の画素電極151
に対向して基準電位に設定される。基板の周囲に配置さ
れた電極転移材すなわちトランスファとしての銀ペース
トは、アレイ基板100から対向基板200へ電圧を供
給するために設けられ、対向電極204は、トランスフ
ァを介して接続された対向電極駆動回路20により駆動
される。
【0030】画素電極151と、対向電極204との間
に挟持された液晶層300により、液晶容量CLを形成
する。アレイ基板100は、液晶容量CLと電気的に並
列に補助容量CSを形成するための一対の電極を備えて
いる。すなわち、補助容量CSは、画素電極151と同
電位の補助容量電極61と、所定の電位に設定された補
助容量線52との間に形成される電位差によって形成さ
れる。
【0031】この液晶表示パネル10の表裏面、すなわ
ちアレイ基板100及び対向基板200の外面には、液
晶表示装置の表示モードや、液晶組成物のツイスト角な
どに応じて偏向軸が選択された偏光板が必要に応じて配
設されている。
【0032】次に、この液晶表示装置の周辺エリアに設
けられる駆動回路として利用されるnチャネル型薄膜ト
ランジスタ及びpチャネル型薄膜トランジスタの製造方
法について説明する。
【0033】このような薄膜トランジスタは、図3の
(a)乃至(d)、図4の(a)乃至(c)、及び図5
の(a)乃至(b)に示したようなステップによって形
成される。
【0034】すなわち、図3の(a)に示すように、絶
縁基板、例えばガラス基板31上に、プラズマCVD法
により、非晶質半導体薄膜として非晶質シリコン薄膜を
50nmの膜厚で堆積する。そして、この非晶質シリコ
ン薄膜を、アニールすることにより、非晶質シリコン薄
膜に含まれる水素を除去する脱水素処理を行う。そし
て、非晶質シリコン薄膜の全面に、例えばエキシマレー
ザ光を照射して、非晶質シリコンを溶融し、結晶化し
て、多結晶シリコン薄膜33を形成する。
【0035】続いて、図3の(b)に示すように、例え
ばフォトリソグラフィにより、多結晶シリコン薄膜33
を所定の形状にパターニングして、薄膜トランジスタの
活性層33a及び33bを形成する。続いて、活性層3
3a及び33bの上に、ゲート絶縁膜35を100nm
の膜厚で形成する。そして、このゲート絶縁膜35の上
に、スパッタ法により、300nmの膜厚の金属膜(ゲ
ート配線材料)36を形成する。この実施の形態では、
例えばモリブデン−タングステン(MoW)を金属膜3
6として利用している。
【0036】続いて、第1及び第2フォトリソグラフィ
工程により、この金属膜36をパターニングして、薄膜
トランジスタのゲート電極及び走査線などの各種配線を
形成する。
【0037】すなわち、図3の(c)に示すように、第
1フォトリソグラフィ工程では、まず、ゲート絶縁膜3
5上に成膜された金属膜36の全面に第1フォトレジス
トPR1を塗布する。そして、この第1フォトレジスト
PR1を、一方の薄膜トランジスタのゲート電極36a
の電極形状に対応したパターンを有する第1フォトマス
クを介して露光する。そして、この第1フォトレジスト
PR1を所定の現像液によって現像し、一方の薄膜トラ
ンジスタのゲート電極36aの形状及び他方の薄膜トラ
ンジスタ形状(少なくとも他方の薄膜トランジスタの多
結晶シリコン薄膜を覆う形状)に対応した部分を残すと
ともに、他の部分を除去して金属膜36を露出させる。
【0038】そして、図3の(d)に示すように、ドラ
イエッチングにより、露出した金属膜36をエッチング
して除去し、一方の薄膜トランジスタのゲート電極36
aを形成する。
【0039】この第1フォトリソグラフィ工程によりエ
ッチングされる部分は、pチャネル型薄膜トランジスタ
のソース領域及びドレイン領域、2重加工を必要とする
部分すなわち配線間の分離に必要な部分、nチャネル型
薄膜トランジスタのコンタクト部である。エッチング
は、ドライエッチング装置を利用して行った。このと
き、金属膜36の下地層となるゲート絶縁膜の削れ量は
20nmであった。
【0040】続いて、図4の(a)に示すように、この
ゲート電極36a及び残留した金属膜36をマスクとし
て、非質量分離型のイオン注入装置を用いて、活性層3
3aの両側に、p型の不純物、例えばボロンを高濃度に
ドーピングする。これにより、pチャネル型薄膜トラン
ジスタのソース領域37as及びドレイン領域37ad
を形成する。そして、第1フォトレジストPR1を除去
する。
【0041】続いて、図4の(b)に示すように、ゲー
ト絶縁膜35上に残った金属膜を第2フォトリソグラフ
ィ工程によりパターニングする。これにより、nチャネ
ル型薄膜トランジスタのゲート電極や、走査配線などを
形成する。
【0042】この第2フォトリソグラフィ工程によるエ
ッチングも、加工精度が良く、配線パターン密度の高い
回路部などのエッチングには適しているドライエッチン
グにより行った。2重加工部は、第2フォトリソグラフ
ィ工程におけるエッチングを行っている際も、エッチン
グに曝される。したがって、通常は、オーバエッチング
時にしか削れない下地のゲート酸化膜がこの第2フォト
リソグラフィ工程におけるエッチング中にも削れる。そ
こで、第2フォトリソグラフィ工程におけるエッチング
は、2段階に分けて行う。
【0043】すなわち、この第2フォトリソグラフィ工
程では、まず、ゲート絶縁膜35上に残った金属膜36
上及び露出したゲート絶縁膜35上に第2フォトレジス
トPR2を塗布する。そして、この第2フォトレジスト
PR2を、第1フォトマスクとは異なるパターンを有す
る第2フォトマスクを介して露光する。この第2フォト
マスクは、他方の薄膜トランジスタのゲート電極形状に
対応したパターンを有する。
【0044】そして、この第2フォトレジストPR2を
所定の現像液によって現像し、他方の薄膜トランジスタ
のゲート電極36bの形状及び一方の薄膜トランジスタ
形状(少なくとも一方の薄膜トランジスタのゲート電極
を覆う形状)に対応した部分を残すとともに、2重加工
部分を含む他の部分を除去して金属膜36を露出させ
る。
【0045】そして、図4の(b)に示すように、ドラ
イエッチングにより、露出した金属膜をエッチングす
る。
【0046】この第2フォトリソグラフィ工程における
第1エッチング段階では、下地のゲート絶縁膜の削れ量
を少なくするエッチング条件、すなわちゲート絶縁膜と
金属膜との選択比が比較的高い条件に設定されている。
例えば、エッチング条件は、ガス比を、SF/O
350sccm/450sccm、圧力を、80mTo
rr、バイアスパワーを、300W、ソースパワーを、
2500Wに設定した。エッチング時間は固定とし、2
5secに設定した。このように選択比が高い条件で
は、エッチングされる金属膜36の基板主面に対するテ
ーパ角度は高くなってしまう。
【0047】すなわち、図6には、エッチング条件と選
択比(MoW−SiOx)との関係を示し、図7には、
エッチング条件とテーパ角度との関係を示す。
【0048】図6の関係に示したように、ゲート絶縁膜
(SiOx)の削れ量を低減するためには、バイアスパ
ワーを下げ、圧力を上げることが有効である。これによ
り、ゲート絶縁膜のエッチングに関わるイオンパワー及
びイオン数の低減を図った。このようなエッチング条件
を設定することにより、選択比を向上する、すなわちゲ
ート絶縁膜の削れ量を低減することが可能となる。
【0049】また、図7の関係に示したように、通常、
選択比を向上するようなエッチング条件は、エッチング
された金属膜のテーパ角度を高くすることがわかる。
【0050】第2フォトリソグラフィ工程における第1
エッチング段階は、金属膜36が面内平均で200nm
エッチングされたところで終了した。
【0051】この実施の形態では、第1エッチング段階
での2重加工部の下地のゲート酸化膜の削れ量は、28
nmであった。また、このとき、ゲート電極とゲート絶
縁膜の選択比は、7であった。第1エッチング段階によ
って加工された金属膜端部のテーパ角度は、約55°と
なった。
【0052】続いて、図4の(c)に示すように、この
第2フォトリソグラフィ工程における第2エッチング段
階では、ゲート絶縁膜の削れ量よりも金属膜のテーパ形
状を優先させたエッチング条件に設定した。例えば、第
2エッチング段階におけるエッチング条件は、ガス比
を、SF/O=300sccm/500sccm、
圧力を、80mTorr、バイアスパワーを、750W
に設定した。
【0053】この第2エッチング段階では、第1エッチ
ング段階よりもバイアスパワーを高く設定したため、選
択比が低下し、ゲート絶縁膜は第1エッチング段階より
多く削れてしまう条件となる。金属膜端部におけるテー
パ形状は、金属膜上のフォトレジストの後退速度で決定
される。金属膜のエッチングレートに比べて、フォトレ
ジストのエッチングレートを速めると、テーパ角度が低
くなる。
【0054】金属膜のテーパ角度が高いと、金属膜上に
成膜される層間絶縁膜にクラックが入りやすい。クラッ
クは、ゲート絶縁膜に近い側の金属膜端部のテーパ角度
が高いと、その部分への応力集中が最も大きいため、発
生しやすいことがシュミレーションから分かった。
【0055】すなわち、図8に示すように、金属膜のゲ
ート絶縁膜に近い側の端部でのテーパ角度が、それぞれ
30°、40°、45°、50°、55°、60°の場
合、これらの条件で液晶表示装置を100パネル作成し
たところ、45°を超えるテーパ角度の条件では、層間
ショートや信号線の断線による線状欠陥不良が生じた。
また、テーパ角度が45°以下では、クラックの発生が
見られなかった。
【0056】この第2エッチング段階では、フォトレジ
ストの後退速度を速めるために、O 比を高めた。得ら
れた金属膜端部のテーパ角度は、約40°であった。第
2エッチング段階では、金属膜の部分的なエッチング残
りが起こらないために、約30%のオーバエッチングと
してエッチングを行った。エッチング時間は、パターン
被覆率などにもよるが、およそ20乃至30secであ
った。
【0057】このとき、2重加工部のゲート絶縁膜の削
れ量は、30nmであった。ゲート電極とゲート絶縁膜
との選択比は、4.3であった。
【0058】第2エッチング段階のエッチング条件で第
2フォトリソグラフィ工程におけるエッチング工程を2
段階に分けずに従来どおり1段階で行ってしまうと、2
重加工部の削れ量は92nmになり、1回目の削れ量と
合わせて112nmとなる。この削れ量は、ゲート絶縁
膜の膜厚100nmを超えているため、ゲート絶縁膜の
下層にポリシリコン薄膜などの半導体層が存在する場合
には、半導体層は消失してしまう。
【0059】したがって、第2フォトリソグラフィ工程
を、選択比の比較的高い第1エッチング段階と、選択比
の比較的低い第2エッチング段階との2段階に分けてエ
ッチングを行うことが有効である。
【0060】また、第2フォトリソグラフィ工程におけ
る2段階のエッチングは、予めエッチング条件のパラメ
ータを所定値に設定しておくことにより、同一のドライ
エッチング装置内で行うことができ、製造コストが大幅
に上昇することがない。
【0061】最終的に、2段階に分けた2重加工部のゲ
ート絶縁膜の削れ量は、第1フォトリソグラフィ工程の
削れ量(20nm)+第2フォトリソグラフィ工程にお
ける第1エッチング段階の削れ量(28nm)+第2フ
ォトリソグラフィ工程における第2エッチング段階の削
れ量(30nm)の合計であるから、78nmとなる。
ゲート絶縁膜の残膜厚は22nmであり、下地の半導体
層を消失することはない。
【0062】半導体層の消失は、第1エッチング段階で
の削れ量で制御することになる。上述の通り、テーパ角
度が小さくなるとゲート絶縁膜の剥れ量は増大し、第2
エッチング段階でのエッチングで金属膜端部のテーパ角
度が40゜のときが第2エッチング段階での削れ量が最
も少なくて済み、最小の削れ量は30nmとなる。第2
エッチング段階でこの条件を用いた場合、第1エッチン
グ段階での削れ量を最大(即ち、ゲート電極とゲート絶
縁膜との選択比を最小)にすることができる。
【0063】具体的には、ゲート絶縁膜厚が100nm
の場合、第1エッチング段階での削れ量は、削れ量のば
らつきとして±10nmを考慮すると、100nmから
第1フォトリソグラフィ工程での削れ量20nm、第2
フォトリソグラフィ工程における第2エッチング段階で
の削れ量30nm及び上記ばらつき量10nmを減じた
40nmより小さくすれば良い。よって、選択比は、5
よりも高くしなければならないことが分かる。
【0064】続いて、図5の(a)に示すように、pチ
ャネル型薄膜トランジスタ及びnチャネル型薄膜トラン
ジスタのゲート電極36bを第3フォトマスクPR3で
覆い、これをマスクとして、非質量分離型のイオン注入
装置を用いて、活性層33bの両側に、n型の不純物と
して、例えばホスフィンをドーピングする。これによ
り、nチャネル型薄膜トランジスタのソース領域37b
s及びドレイン領域37bdを形成する。そして、第3
フォトレジストPR3を除去する。
【0065】そして、450℃の温度で1時間、アニー
ルを行い、ソース領域37as、37bs及びドレイン
領域37ad、37bdに注入した不純物を活性化す
る。
【0066】このように、第1及び第2フォトリソグラ
フィ工程により、少なくとも一部領域の金属膜層は、2
回のパターニングによって2回エッチングされる。この
とき、ゲート電極36aが形成される領域と、ゲート電
極36bが形成される領域との間は、2回のパターニン
グにより、金属膜層が確実に除去されている。このた
め、各電極間のマージンが狭くなった場合であっても、
これらの間のショートを防止することができる。
【0067】続いて、図5の(b)に示すように、基板
の全面に500nmの膜厚で層間絶縁膜38を成膜す
る。そして、フォトリソグラフィ工程により、この層間
絶縁膜38及びゲート絶縁膜35にコンタクトホールを
形成する。そして、スパッタリング工程、フォトリソグ
ラフィ工程、エッチング工程により、このコンタクトホ
ールを介してソース領域37as及び37bs及びドレ
イン領域37ad及び37bdにそれぞれコンタクトし
たソース電極39as及び39bs、および、信号線と
一体のドレイン電極39ad及び39bdを形成する。
【0068】上述したようなステップによって形成され
た薄膜トランジスタ40a及び40bは、それぞれpチ
ャネル型薄膜トランジスタ及びnチャネル型薄膜トラン
ジスタとして形成される。
【0069】上述したようなステップによって形成され
た駆動回路素子としてのTFTは、各電極間のショート
の発生を防止することができ、このような駆動回路素子
を備えた液晶表示装置では、駆動不良の発生を防止する
ことが可能となる。
【0070】また、金属膜の下層(ゲート絶縁膜側)の
テーパ角度が上層(配線表面側)のテーパ角度より小さ
く、約40°としたので、その部分の応力集中を緩和す
ることができ、線欠陥発生率を低減することができた。
なお、上述したように、図8によれば、テーパ角度を変
化させて形成した場合、テーパ角度が50°以上になる
と、線欠陥が増加し始めることが分かった。そのため、
第2フォトリソグラフィ工程における第2エッチング段
階では、テーパ角度が45°以下となるエッチング条件
に設定することが望ましい。
【0071】次に、この液晶表示装置の表示エリアに設
けられるスイッチング素子としての画素TFT(nチャ
ネル型薄膜トランジスタ)の製造方法について説明す
る。
【0072】このような薄膜トランジスタは、図9の
(a)乃至(b)、及び、図10の(a)乃至(b)に
示したようなステップによって形成される。
【0073】すなわち、図9の(a)に示すように、絶
縁基板、例えばガラス基板11上に、プラズマCVD法
により、非晶質半導体薄膜として非晶質シリコン薄膜を
50nmの膜厚で堆積する。そして、この非晶質シリコ
ン薄膜が成膜されたガラス基板を、アニール炉において
アニールすることにより、非晶質シリコン薄膜に含まれ
る水素を除去する脱水素処理を行う。
【0074】続いて、堆積した非晶質シリコン薄膜の全
面に、例えば、エキシマレーザ光を照射して、非晶質シ
リコンを溶融し、結晶化する。これにより、欠陥準位を
有する多結晶シリコン薄膜12を形成する。
【0075】続いて、例えばフォトリソグラフィ工程に
より、多結晶シリコン薄膜を所定の形状にパターニング
して、薄膜トランジスタの活性層12C、信号線にコン
タクトする信号線コンタクト13、画素電極にコンタク
トする画素コンタクト14、及び、補助容量電極61を
形成する。
【0076】続いて、ガラス基板全面に多結晶シリコン
薄膜12を覆うように、ゲート絶縁膜15を100nm
の膜厚で形成する。
【0077】続いて、図9の(b)に示すように、第1
絶縁膜としてのゲート絶縁膜15上の全面に、スパッタ
法により、300nmの膜厚の金属膜を形成する。そし
て、第1フォトリソグラフィ工程により、この金属膜を
パターニングして、画素TFT121のゲート電極16
及び走査線Yを一体的に形成するとともに、補助容量電
極61との間で補助容量Csを形成する補助容量線52
を形成する。
【0078】すなわち、この第1フォトリソグラフィ工
程では、まず、ゲート絶縁膜15上に成膜された金属膜
の全面に第1フォトレジストを塗布する。そして、この
第1フォトレジストを、ゲート電極16の電極形状、走
査線Yの配線形状、及び補助容量線52の配線形状に対
応したパターンを有する第1フォトマスクM1を介して
露光する。そして、この第1フォトレジストを所定の現
像液によって現像し、ゲート電極16の形状、走査線Y
の配線形状、及び補助容量線52の配線形状に対応した
部分を残すとともに他の部分を除去して金属膜を露出さ
せる。そして、ドライエッチングにより、露出した金属
膜をエッチングして除去する。そして、残った第1フォ
トレジストを除去し、所定の形状のゲート電極16、走
査線Y、及び補助容量線52を形成する。このとき、補
助容量線52及びゲート絶縁膜を貫通して補助容量電極
61に至るコンタクトホール55も同時に形成する。
【0079】続いて、図10の(a)に示すように、ゲ
ート絶縁膜15上の除去しきれなかった金属膜を第2フ
ォトリソグラフィ工程により、パターニングする。
【0080】すなわち、この第2フォトリソグラフィ工
程では、まず、ゲート絶縁膜15上に残った金属膜上及
び露出したゲート絶縁膜15上に第2フォトレジストを
塗布する。そして、この第2フォトレジストを、第2フ
ォトマスクM2を介して露光する。本実施の形態では、
この第2フォトマスクM2は、ゲート電極16の電極形
状、走査線Yの配線形状、及び、補助容量線52の配線
形状に対応したパターンを有する。
【0081】そして、この第2フォトレジストを所定の
現像液によって現像し、ゲート電極16の形状、走査線
Yの配線形状、補助容量線52の配線形状、及び多結晶
シリコン薄膜部分12の形状に対応した部分を残すとと
もに他の部分を除去して金属膜を露出させる。
【0082】そして、上述したように、第1エッチング
段階及び第2エッチング段階に分かれた2段階のドライ
エッチングにより、露出した金属膜をエッチングして除
去する。このとき、上述した実施の形態と同様に、第1
エッチング段階では、選択比の比較的高いエッチング条
件により、金属膜の表面側のテーパ角度が比較的大きく
なるようにエッチングを行う。また、第2エッチング段
階では、選択比の比較的低いエッチング条件により、金
属膜のゲート絶縁膜側のテーパ角度が比較的小さくなる
ようにエッチングを行う。
【0083】そして、残った第2フォトレジストを除去
する。
【0084】このように、第1及び第2フォトリソグラ
フィ工程により、金属膜層は、2回のパターニングによ
って2回エッチングされる。このとき、走査線Y及びゲ
ート電極16が形成される領域と、信号線コンタクト1
3及び画素コンタクト14が形成される領域との間は、
少なくとも2回のパターニングにより、金属膜層が確実
に除去されている。このため、たとえ、高密度で画素を
配置して平面的に各配線間、各電極間、配線−電極間な
どのマージンが狭くなった場合であっても、これらの間
のショートを防止することができる。
【0085】例えば、第1フォトリソグラフィ工程にお
いて、走査線Y及びゲート線16をパターニングする際
に、第1フォトマスクM1に付着したパーティクルなど
の影響により、多結晶シリコン薄膜12の信号線コンタ
クト13や画素コンタクト14上に走査線Yの一部が延
出するパターニング不良が発生した場合、第2フォトリ
ソグラフィ工程において、第2フォトマスクM2に基づ
いて、再度、金属膜層をパターニングするため、走査線
と信号線や画素電極との間でのショートを防止すること
が可能となる。
【0086】続いて、図10の(b)に示すように、こ
のゲート電極16をマスクとして、非質量分離型のイオ
ン注入装置を用いて、活性層12Cの両側に、ホスフィ
ンなどの不純物をドーピングする。これにより、nチャ
ネル型薄膜トランジスタのソース領域17S及びドレイ
ン領域17Dを形成する。そして、600℃で1時間、
アニールを行い、ソース領域17S及びドレイン領域1
7Dに注入した不純物を活性化する。
【0087】続いて、ゲート絶縁膜15及びゲート電極
16の上に、600nmの膜厚で層間絶縁膜18を形成
する。
【0088】そして、この層間絶縁膜及びゲート絶縁膜
に、図10の(b)及び図11に示すように、多結晶シ
リコン薄膜12のソース領域17S及びドレイン領域1
7Dまで貫通するコンタクトホール19S、19Dを形
成する。そして、コンタクトホール19Sを介してソー
ス領域17Sにコンタクトするとともに信号線Xと一体
的に形成されるソース電極20Sと、コンタクトホール
19Dを介してドレイン領域17Dにコンタクトするド
レイン電極20Dを形成する。このとき、ドレイン電極
20Dと補助容量電極61とをコンタクトするコンタク
ト電極57も同時に形成する。
【0089】このドレイン電極20Dは、カラーフィル
タなどの絶縁膜21上に形成された画素電極151に、
コンタクトホール22を介して電気的に接続される。
【0090】上述したようなステップによって形成され
た画素TFT121は、各電極間、各配線間、電極−配
線間でのショートの発生を防止することができ、このよ
うな画素TFT121を備えた液晶表示装置では、表示
不良の発生を防止することが可能となる。
【0091】上述したように、この発明の配線基板及び
配線基板の製造方法によれば、ゲート絶縁膜上に成膜さ
れた金属膜をパターニングする2回のフォトリソグラフ
ィ工程におけるエッチングでは、最初から絶縁膜がエッ
チングされる。そのため、2回目に行う第2フォトリソ
グラフィ工程における2段階エッチングのうち、第1エ
ッチング段階では、ゲート絶縁膜の削れ量を低く抑える
条件でエッチング加工を行うことで、半導体層の消失を
防ぐ。続いて、第2エッチング段階では、エッチング条
件のガス比やガス圧力、バイアスパワーなどを変化させ
て、金属膜端部におけるテーパ角度が低くなる条件に設
定して加工を行う。
【0092】ゲート絶縁膜側に近い金属膜のテーパ角度
を低テーパ化することによって、金属膜上に成膜される
層間絶縁膜や、金属膜の下地となるゲート絶縁膜への応
力集中を緩和でき、層間ショートや層間絶縁膜上の信号
線の断線を生じさせないようにする。第2エッチング段
階では、低テーパ加工の条件であるため、第1エッチン
グ段階の絶縁膜のエッチングレートよりも速くなるが、
第1エッチング段階で十分にゲート絶縁膜を残している
ので、半導体層の消失を防止することができる。
【0093】したがって、高精細且つ微細加工を必要と
する配線基板、及び、ドライバ内蔵型の配線基板の生産
歩留まりを大幅に向上することが可能となる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、製造歩留まりを向上することが可能な、高精細、且
つ、微細加工が必要なドライバ内蔵型の配線基板及びこ
の配線基板の製造方法を提供することができる。
【0095】また、この発明によれば、各電極間、各配
線間、電極−配線間でのショートの発生を防止すること
ができ、表示不良及び駆動不良の発生を防止できる配線
基板及びこの配線基板の製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の配線基板の製造方法によっ
て製造された相補型の回路を駆動回路として利用する液
晶表示装置の液晶表示パネルの構成及び外観を概略的に
示す図である。
【図2】図2は、図1に示した液晶表示パネルの構成を
概略的に示す図である。
【図3】図3の(a)乃至(d)は、この発明の配線基
板の製造方法を説明するための図である。
【図4】図4の(a)乃至(c)は、この発明の配線基
板の製造方法を説明するための図である。
【図5】図5の(a)及び(b)は、この発明の配線基
板の製造方法を説明するための図である。
【図6】図6は、この発明の配線基板の製造方法におけ
る第2フォトリソグラフィ工程に適用されるエッチング
条件とMoW−SiOx選択比との関係を示す図であ
る。
【図7】図7は、この発明の配線基板の製造方法におけ
る第2フォトリソグラフィ工程に適用されるエッチング
条件とこのエッチングによって形成された金属膜端部の
テーパ角度との関係を示す図である。
【図8】図8は、金属膜端部のテーパ角度とクラック発
生パネル数との関係を示す図である。
【図9】図9の(a)及び(b)は、この発明の配線基
板の製造方法を説明するための図である。
【図10】図10の(a)及び(b)は、この発明の配
線基板の製造方法を説明するための図である。
【図11】図11は、図10の(b)に示した薄膜トラ
ンジスタをA−B線で切断したときの断面図である。
【符号の説明】
10…液晶表示パネル 11、31…ガラス基板 12、33(a,b)…ポリシリコン薄膜 15、35…ゲート絶縁膜 16、36(a,b)…ゲート電極 17s、37(as,bs)…ソース領域 17d、37(ad,bd)…ドレイン領域 18、38…層間絶縁膜 20s、39(as,bs)…ソース電極 20d、39(ad,bd)…ドレイン電極 40(a,b)…薄膜トランジスタ 52…補助容量線 61…補助容量電極 100…アレイ基板 102…表示エリア 104(X、Y)…周辺エリア 121…画素TFT 151…画素電極 200…対向基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3213 H01L 21/302 J 5F110 27/08 331 21/88 C 29/78 617J Fターム(参考) 2H092 JA28 JB57 MA17 MA19 NA01 NA16 NA29 4M104 BB16 CC05 DD65 FF08 GG20 HH14 5F004 AA05 AA16 CA02 CA03 CA06 DA18 DA26 DB03 DB08 EA28 EA37 EB02 5F033 GG04 HH22 MM19 QQ08 QQ13 QQ34 VV15 WW00 WW10 XX31 5F048 AA01 AA07 AC04 AC10 BA16 BB09 BF02 BF07 5F110 AA26 BB02 BB04 CC02 DD02 EE03 EE06 EE23 EE44 FF12 GG02 GG13 GG45 HJ01 HJ12 HL03 HL06 NN72 NN73 PP03 PP35 QQ02 QQ04 QQ11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に半導体層を形成する工程と、 前記半導体層上に絶縁層を介して配線を形成する工程
    と、を有する配線基板の製造方法において、 前記配線を形成する工程は、 前記絶縁層上に金属膜を成膜し、 前記絶縁層を介して前記半導体層上に位置する領域を含
    み前記金属膜を第1フォトマスクに基づいた第1フォト
    グラフィ工程によりエッチングして除去し、 前記第1フォトリソグラフィ工程によりエッチングされ
    た前記領域を含み前記金属膜を第2フォトマスクに基づ
    いた第2フォトリソグラフィ工程により再度エッチング
    して除去する工程を含み、 前記第2フォトリソグラフィ工程は、加工条件の異なる
    2段階のエッチング工程を含むことを特徴とする配線基
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第2フォトリソグラフィ工程でエッチ
    ングされた前記金属膜は、基板の主面に対する金属膜表
    面側のテーパ角度が絶縁層側より大きい断面形状を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記第2フォトリソグラフィ工程は、 前記金属膜と前記絶縁層との選択比が6以上になる加工
    を行う第1エッチング工程と、 前記金属膜のテーパ角度が20°乃至45°になる加工
    を行う第2エッチング工程と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製
    造方法。
  4. 【請求項4】前記第1フォトリソグラフィ工程及び前記
    第2フォトリソグラフィ工程におけるエッチング工程
    は、ドライエッチングで行うことを特徴とする請求項1
    に記載の配線基板の製造方法。
  5. 【請求項5】同一基板上にnチャネル型薄膜トランジス
    タとpチャネル型薄膜トランジスタとを有する配線基板
    の製造方法において、 半導体層上に絶縁層を介して金属膜を成膜する工程と、 前記絶縁層を介して前記半導体層上に位置する領域を含
    み前記金属膜を第1フォトマスクに基づいた第1フォト
    リソグラフィ工程によりエッチングして除去し、pチャ
    ネル型薄膜トランジスタのゲート電極と一体のゲート配
    線を形成する工程と、 前記第1フォトリソグラフィ工程によりエッチングされ
    た前記領域を含み前記金属膜を第2フォトマスクに基づ
    いた第2フォトリソグラフィ工程によりエッチングして
    除去し、nチャネル型薄膜トランジスタのゲート電極と
    一体のゲート配線及び補助容量線を形成する工程と、を
    含み、 前記第2フォトリソグラフィ工程は、加工条件の異なる
    2段階のエッチング工程を含むことを特徴とする配線基
    板の製造方法。
  6. 【請求項6】同一基板上にnチャネル型薄膜トランジス
    タとpチャネル型薄膜トランジスタとを有する配線基板
    において、 それぞれの薄膜トランジスタに対応した半導体層と、 前記半導体層上に絶縁層を介して配置された配線と、を
    有し、 前記配線は、基板の主面に対する配線表面側のテーパ角
    度が絶縁層側より大きい断面形状を有することを特徴と
    する配線基板。
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