JP2002110473A - 電解質及びこれを用いた電気二重層キャパシタ - Google Patents
電解質及びこれを用いた電気二重層キャパシタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 膜強度の高い電解質と、この電解質を用いた
電気二重層キャパシタであって、内部抵抗が低く、且
つ、積層した場合にそれぞれの電気二重層キャパシタ
(セル)にかかる電圧のばらつきを小さくすることがで
きる電気二重層キャパシタとを提供する。 【解決手段】 添加するポリマ量を多くして膜強度の高
いゲル状電解質膜とする。ゲル状電解質の構成材料を加
熱溶融して電極にキャストするとともに、対向する電極
間には上記ゲル状電解質膜を配置する。または、ポリマ
量の低いゲル状電解質を電極にキャストするとともに、
対向する電極間には上記ゲル状電解質膜を配置する。ま
たは、電解液を電極にキャストするとともに、対向する
電極間には上記ゲル状電解質膜を配置する。また、この
電気二重層キャパシタを、バイポーラ電極を用いて積層
する。
電気二重層キャパシタであって、内部抵抗が低く、且
つ、積層した場合にそれぞれの電気二重層キャパシタ
(セル)にかかる電圧のばらつきを小さくすることがで
きる電気二重層キャパシタとを提供する。 【解決手段】 添加するポリマ量を多くして膜強度の高
いゲル状電解質膜とする。ゲル状電解質の構成材料を加
熱溶融して電極にキャストするとともに、対向する電極
間には上記ゲル状電解質膜を配置する。または、ポリマ
量の低いゲル状電解質を電極にキャストするとともに、
対向する電極間には上記ゲル状電解質膜を配置する。ま
たは、電解液を電極にキャストするとともに、対向する
電極間には上記ゲル状電解質膜を配置する。また、この
電気二重層キャパシタを、バイポーラ電極を用いて積層
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電解質及びこれを用
いた電気二重層キャパシタに関する。
いた電気二重層キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術】現在用いられているコンピュータには、
メモリのバックアップ用として、電気二重層キャパシタ
が利用されている。この電気二重層キャパシタは、小型
で大容量であり、また、繰返し寿命が長いという特徴を
有する。
メモリのバックアップ用として、電気二重層キャパシタ
が利用されている。この電気二重層キャパシタは、小型
で大容量であり、また、繰返し寿命が長いという特徴を
有する。
【0003】電気二重層キャパシタは、電解質中のアニ
オン,カチオンをそれぞれ正極,負極表面に物理吸着さ
せて分極性電極に電気を蓄えるという原理で動作するた
め、その吸着する電極の表面積が大きいことが要求され
る。そこで、現在では、電気二重層キャパシタの電極と
して、比表面積が1000〜3000(m2 /g)の活
性炭が利用されている。電気二重層キャパシタは、対向
する2つの電極の間に電解質が存在する構造を有してい
る。
オン,カチオンをそれぞれ正極,負極表面に物理吸着さ
せて分極性電極に電気を蓄えるという原理で動作するた
め、その吸着する電極の表面積が大きいことが要求され
る。そこで、現在では、電気二重層キャパシタの電極と
して、比表面積が1000〜3000(m2 /g)の活
性炭が利用されている。電気二重層キャパシタは、対向
する2つの電極の間に電解質が存在する構造を有してい
る。
【0004】近年、この電気二重層キャパシタが、様々
な機器のバックアップ電源として広く用いられるように
なってきた。適用対象の大容量化に伴い、バックアップ
として用いる電気二重層キャパシタも、大容量化が望ま
れている。このとき、大容量化する電気二重層キャパシ
タにおいては、使用電圧の高いことや内部抵抗が低いこ
とが望ましい。
な機器のバックアップ電源として広く用いられるように
なってきた。適用対象の大容量化に伴い、バックアップ
として用いる電気二重層キャパシタも、大容量化が望ま
れている。このとき、大容量化する電気二重層キャパシ
タにおいては、使用電圧の高いことや内部抵抗が低いこ
とが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電気二重層キャパシタ
の電解質には、水溶液系、有機電解液系、有機電解液系
にポリマを混ぜてゲル化したゲル電解質系の3つがあ
る。上記のように電気二重層キャパシタの電解質は内部
抵抗が低いことが望ましいが、もっとも内部抵抗が低い
水溶液系の電解質では、分解電圧が1.2Vと低く、
1.2Vを超える使用電圧に対しては電気二重層キャパ
シタを直列接続して使用電圧に合わせる必要がある。一
方、分解電圧が2.5〜3Vと比較的高い有機電解液系
の電解質では、内部抵抗が水溶液系の電解質に比べて高
く、このため電極面積を広くするなどして内部抵抗を下
げる必要がある。このように、水溶液系、有機電解液系
ともに長所と短所とをそれぞれもっている。
の電解質には、水溶液系、有機電解液系、有機電解液系
にポリマを混ぜてゲル化したゲル電解質系の3つがあ
る。上記のように電気二重層キャパシタの電解質は内部
抵抗が低いことが望ましいが、もっとも内部抵抗が低い
水溶液系の電解質では、分解電圧が1.2Vと低く、
1.2Vを超える使用電圧に対しては電気二重層キャパ
シタを直列接続して使用電圧に合わせる必要がある。一
方、分解電圧が2.5〜3Vと比較的高い有機電解液系
の電解質では、内部抵抗が水溶液系の電解質に比べて高
く、このため電極面積を広くするなどして内部抵抗を下
げる必要がある。このように、水溶液系、有機電解液系
ともに長所と短所とをそれぞれもっている。
【0006】これに対してゲル電解質系の電解質は、有
機電解液系と似た性質を持っているが、ポリマが含まれ
ているため電気伝導度に関しては有機電解液系にやや劣
る。しかし、ゲル電解質系の電解質は膜状にして対向す
る電極間に配置することができることから、セパレータ
が不要であり、電気二重層キャパシタを構成するときに
優位な構造を構築できるという利点がある。
機電解液系と似た性質を持っているが、ポリマが含まれ
ているため電気伝導度に関しては有機電解液系にやや劣
る。しかし、ゲル電解質系の電解質は膜状にして対向す
る電極間に配置することができることから、セパレータ
が不要であり、電気二重層キャパシタを構成するときに
優位な構造を構築できるという利点がある。
【0007】即ち、電気二重層キャパシタの電解質にゲ
ル状電解質膜を用いる場合には、このゲル状電解質膜に
対して、電解質としての働きとととにセパレータとして
の働きも要求される。従って、ゲル状電解質膜の膜強度
が弱い場合には、セパレータとしての働きが不十分とな
り、対向する電極同士が接触して短絡が起こる可能性が
ある。このため、ゲル状電解質は、イオン伝導度が高
く、電解質の分解電圧範囲が広く、また、電解質の強度
が高いことが望ましい。しかも、電気二重層キャパシタ
を構築する上では内部抵抗が低いことが要求される。
ル状電解質膜を用いる場合には、このゲル状電解質膜に
対して、電解質としての働きとととにセパレータとして
の働きも要求される。従って、ゲル状電解質膜の膜強度
が弱い場合には、セパレータとしての働きが不十分とな
り、対向する電極同士が接触して短絡が起こる可能性が
ある。このため、ゲル状電解質は、イオン伝導度が高
く、電解質の分解電圧範囲が広く、また、電解質の強度
が高いことが望ましい。しかも、電気二重層キャパシタ
を構築する上では内部抵抗が低いことが要求される。
【0008】また、電気二重層キャパシタの電解質に有
機系のゲル状電解質を用いる場合、その使用電圧範囲が
広いことが特徴であるが、この使用電圧以上に動作電圧
が高い場合には、この電気二重層キャパシタをいくつか
直列接続して使用する必要がある。このとき、それぞれ
の電気二重層キャパシタ(セル)にかかる電圧にばらつ
きが生じることがある。この場合には電気二重層キャパ
シタ間に抵抗を設けるなどして前記電圧の均一化を図っ
ているが、そのための作業は煩雑なものとなってしま
う。
機系のゲル状電解質を用いる場合、その使用電圧範囲が
広いことが特徴であるが、この使用電圧以上に動作電圧
が高い場合には、この電気二重層キャパシタをいくつか
直列接続して使用する必要がある。このとき、それぞれ
の電気二重層キャパシタ(セル)にかかる電圧にばらつ
きが生じることがある。この場合には電気二重層キャパ
シタ間に抵抗を設けるなどして前記電圧の均一化を図っ
ているが、そのための作業は煩雑なものとなってしま
う。
【0009】従って、本発明は上記の問題点に鑑み、膜
強度の高い電解質と、この電解質を用いた電気二重層キ
ャパシタであって、内部抵抗が低く、且つ、積層した場
合にそれぞれの電気二重層キャパシタ(セル)にかかる
電圧のばらつきを小さくすることができる電気二重層キ
ャパシタとを提供することを課題とする。
強度の高い電解質と、この電解質を用いた電気二重層キ
ャパシタであって、内部抵抗が低く、且つ、積層した場
合にそれぞれの電気二重層キャパシタ(セル)にかかる
電圧のばらつきを小さくすることができる電気二重層キ
ャパシタとを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の電気二重層キャパシタの電解質は、ポリマを含む
ゲル状電解質において、添加するポリマ量を多くして膜
強度の高いゲル状電解質膜としたことを特徴とする。
発明の電気二重層キャパシタの電解質は、ポリマを含む
ゲル状電解質において、添加するポリマ量を多くして膜
強度の高いゲル状電解質膜としたことを特徴とする。
【0011】また、第2発明の電気二重層キャパシタ
は、ゲル状電解質の構成材料を加熱溶融して電極にキャ
ストするとともに、対向する電極間には第1発明のゲル
状電解質膜を配置したことを特徴とする。
は、ゲル状電解質の構成材料を加熱溶融して電極にキャ
ストするとともに、対向する電極間には第1発明のゲル
状電解質膜を配置したことを特徴とする。
【0012】また、第3発明の電気二重層キャパシタ
は、ポリマ量の低いゲル状電解質を電極にキャストする
とともに、対向する電極間には第1発明のゲル状電解質
膜を配置したことを特徴とする。
は、ポリマ量の低いゲル状電解質を電極にキャストする
とともに、対向する電極間には第1発明のゲル状電解質
膜を配置したことを特徴とする。
【0013】また、第4発明の電気二重層キャパシタ
は、電解液を電極にキャストするとともに、対向する電
極間には第1発明のゲル状電解質膜を配置したことを特
徴とする。
は、電解液を電極にキャストするとともに、対向する電
極間には第1発明のゲル状電解質膜を配置したことを特
徴とする。
【0014】また、第5発明の積層型電気二重層キャパ
シタは、第4発明の電気二重層キャパシタを、バイポー
ラ電極を用いて積層したことを特徴とする。
シタは、第4発明の電気二重層キャパシタを、バイポー
ラ電極を用いて積層したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
に基づき詳細に説明する。
【0016】本実施の形態では、電気二重層キャパシタ
の電解質としてゲル状電解質を用いた。即ち、ゲル状電
解質を用いて使用電圧の高い電気二重層キャパシタを提
案する。以下では、電気二重層キャパシタの構成を作製
方法に沿って説明する。
の電解質としてゲル状電解質を用いた。即ち、ゲル状電
解質を用いて使用電圧の高い電気二重層キャパシタを提
案する。以下では、電気二重層キャパシタの構成を作製
方法に沿って説明する。
【0017】以下の実施例において、ゲル状電解質はポ
リマ、有機溶媒、電解質塩で構成し、ポリマにはポリア
クリロニトリル、有機溶媒にはプロピレンカーボネー
ト、電解質塩には四フッ化ホウ酸テトラエチルアンモニ
ウムを用いて作製した。また、電極には、集電極として
アルミニュウム板、活性炭電極として活性炭繊維布(日
本カイノール製(ACC−561−25)(厚さ0.4
mm))を用いた。
リマ、有機溶媒、電解質塩で構成し、ポリマにはポリア
クリロニトリル、有機溶媒にはプロピレンカーボネー
ト、電解質塩には四フッ化ホウ酸テトラエチルアンモニ
ウムを用いて作製した。また、電極には、集電極として
アルミニュウム板、活性炭電極として活性炭繊維布(日
本カイノール製(ACC−561−25)(厚さ0.4
mm))を用いた。
【0018】(実施例1)本実施例1では、ゲル状電解
質のポリマ量を10mol%〜25mol%添加し、膜
状となるゲル状電解質を電気二重層キャパシタに用い
て、容易に積層型電気二重層キャパシタを製作する方法
を示す。
質のポリマ量を10mol%〜25mol%添加し、膜
状となるゲル状電解質を電気二重層キャパシタに用い
て、容易に積層型電気二重層キャパシタを製作する方法
を示す。
【0019】まず、ゲル状電解質の構成材料を所定量秤
量し、100℃で加熱溶融した(電解質塩濃度は9.3
5mol%)。そして、電気二重層キャパシタの活性炭
電極上に加熱溶融したゲル状電解質をキャストした。即
ち、加熱溶融したゲル状電解質を、活性炭電極上に滴下
することなどにより、同活性炭電極に含浸させた。ま
た、対向する活性炭電極間には、予めゲル化させた膜状
のゲル状電解質を配置した。
量し、100℃で加熱溶融した(電解質塩濃度は9.3
5mol%)。そして、電気二重層キャパシタの活性炭
電極上に加熱溶融したゲル状電解質をキャストした。即
ち、加熱溶融したゲル状電解質を、活性炭電極上に滴下
することなどにより、同活性炭電極に含浸させた。ま
た、対向する活性炭電極間には、予めゲル化させた膜状
のゲル状電解質を配置した。
【0020】このときの膜状ゲル状電解質は、ポリマ濃
度が10mol%〜25mol%の範囲であれば成形可
能である。ポリマ濃度が10mol%以下又は25mo
l%以上の場合には失敗確率が高くなる。ゲル状電解質
をこのような構成にすることで、図1に示す単セルばか
りでなく、動作電圧が高い場合に使用できる図2に示す
ようなバイポーラ電極を用いた積層型電気二重層キャパ
シタの製作も容易となる。
度が10mol%〜25mol%の範囲であれば成形可
能である。ポリマ濃度が10mol%以下又は25mo
l%以上の場合には失敗確率が高くなる。ゲル状電解質
をこのような構成にすることで、図1に示す単セルばか
りでなく、動作電圧が高い場合に使用できる図2に示す
ようなバイポーラ電極を用いた積層型電気二重層キャパ
シタの製作も容易となる。
【0021】上記ゲル状電解質のポリマ量は、ゲル化し
たゲル状電解質を膜として取り扱うのに十分な膜強度を
得ることができる量である。即ち、このゲル状電解質膜
は、電解質として働くとともにセパレータとしても十分
に働き、対向する活性炭電極同士が接触して短絡するの
を確実に防止することができる。また、上記構成の電気
二重層キャパシタの内部抵抗は12.5Ωであった。
たゲル状電解質を膜として取り扱うのに十分な膜強度を
得ることができる量である。即ち、このゲル状電解質膜
は、電解質として働くとともにセパレータとしても十分
に働き、対向する活性炭電極同士が接触して短絡するの
を確実に防止することができる。また、上記構成の電気
二重層キャパシタの内部抵抗は12.5Ωであった。
【0022】なお、ここで図1、図2に示す電気二重層
キャパシタの構成について具体的に説明する。
キャパシタの構成について具体的に説明する。
【0023】図1に示す電気二重層キャパシタは単セル
のものである。即ち、端子4を取り付けたアルミニュウ
ム集電極1と、アルミニュウム集電極1に導電性接着剤
によって接合した活性炭電極2と、アルミニュウム集電
極1の端部に固定した構造枠3とによって枠付き端子電
極5を構成している。
のものである。即ち、端子4を取り付けたアルミニュウ
ム集電極1と、アルミニュウム集電極1に導電性接着剤
によって接合した活性炭電極2と、アルミニュウム集電
極1の端部に固定した構造枠3とによって枠付き端子電
極5を構成している。
【0024】そして、活性炭電極2上には加熱溶融した
ゲル状電解質をキャストするとともに、対向する活性炭
電極2の間にはゲル状電解質膜6を配置している。ま
た、構造枠3の上下面にはリブ3aと溝3bとが設けら
れており、上側の構造枠3の溝3bに下側の構造枠3の
リブ3aを嵌合して、単セルの電気二重層キャパシタを
一体的に構成している。なお、図1中の9は構造枠同士
の接合部である。
ゲル状電解質をキャストするとともに、対向する活性炭
電極2の間にはゲル状電解質膜6を配置している。ま
た、構造枠3の上下面にはリブ3aと溝3bとが設けら
れており、上側の構造枠3の溝3bに下側の構造枠3の
リブ3aを嵌合して、単セルの電気二重層キャパシタを
一体的に構成している。なお、図1中の9は構造枠同士
の接合部である。
【0025】図2に示す電気二重層キャパシタは積層構
造のものである。即ち、図1と同様にアルミニュウム集
電極1と活性炭電極2と構造枠3とによって枠付き端子
電極5を構成するとともに、アルミニュウム集電極1の
両面に導電性接着剤で活性炭電極2を接合してバイポー
ラ電極7を構成し、且つ、このバイポーラ電極7と、ア
ルミニュウム集電極1の端部に固定した構造枠3とによ
って枠付きバイポーラ電極8を構成している。
造のものである。即ち、図1と同様にアルミニュウム集
電極1と活性炭電極2と構造枠3とによって枠付き端子
電極5を構成するとともに、アルミニュウム集電極1の
両面に導電性接着剤で活性炭電極2を接合してバイポー
ラ電極7を構成し、且つ、このバイポーラ電極7と、ア
ルミニュウム集電極1の端部に固定した構造枠3とによ
って枠付きバイポーラ電極8を構成している。
【0026】そして、上下の枠付き端子電極5の間に枠
付きバイポーラ電極8を配置し、活性炭電極27には加
熱溶融したゲル状電解質をキャストするとともに、対向
する活性炭電極2の間にはゲル状電解質膜6を配置して
いる。また、上側の構造枠3の溝3bに下側の構造枠3
のリブ3aを順次嵌合して、積層型電気二重層キャパシ
タを一体的に構成している。
付きバイポーラ電極8を配置し、活性炭電極27には加
熱溶融したゲル状電解質をキャストするとともに、対向
する活性炭電極2の間にはゲル状電解質膜6を配置して
いる。また、上側の構造枠3の溝3bに下側の構造枠3
のリブ3aを順次嵌合して、積層型電気二重層キャパシ
タを一体的に構成している。
【0027】(実施例2)本実施例2では、低ポリマ量
のゲル状電解質を電極にキャストし、電極間は膜強度の
高いゲル状電解質膜を用いて構成する電気二重層キャパ
シタを示す。
のゲル状電解質を電極にキャストし、電極間は膜強度の
高いゲル状電解質膜を用いて構成する電気二重層キャパ
シタを示す。
【0028】上記実施例1の方法で電気二重層キャパシ
タを構成する場合、活性炭電極上にキャストするゲル状
電解質はゲル化していなくても、活性炭電極間がゲル状
電解質膜で構成されていれば、求める電気二重層キャパ
シタは構成できる。そこで、活性炭電極には比較的電気
伝導度の高いゲル状電解質をキャストした。即ち、ポリ
マ量を5mol%にしたゲル状電解質を活性炭電極上に
キャストするとともに、対向する活性炭電極間には上記
のポリマ濃度10mol%のゲル状電解質膜を配置し
た。
タを構成する場合、活性炭電極上にキャストするゲル状
電解質はゲル化していなくても、活性炭電極間がゲル状
電解質膜で構成されていれば、求める電気二重層キャパ
シタは構成できる。そこで、活性炭電極には比較的電気
伝導度の高いゲル状電解質をキャストした。即ち、ポリ
マ量を5mol%にしたゲル状電解質を活性炭電極上に
キャストするとともに、対向する活性炭電極間には上記
のポリマ濃度10mol%のゲル状電解質膜を配置し
た。
【0029】その結果、電気二重層キャパシタの内部抵
抗は10Ω・cmとなり、上記実施例1の電気二重層キ
ャパシタの内部抵抗12.5Ω・cmよりも減少した。
抗は10Ω・cmとなり、上記実施例1の電気二重層キ
ャパシタの内部抵抗12.5Ω・cmよりも減少した。
【0030】(実施例3)本実施例3では、キャスト用
電解質には電解液を用い、電極間はゲル状電解質膜で構
成する方法を示す。
電解質には電解液を用い、電極間はゲル状電解質膜で構
成する方法を示す。
【0031】上記実施例2の方法で電気二重層キャパシ
タを構成する際、活性炭電極上にキャストする電解質と
して、ポリマを含むゲル状電解質に代えて、ポリマを含
まない電解液を用いた。使用した電解液は、塩濃度が
1.2mol/lの電解液である。このとき、活性炭電
極上に滴下した電解液量は、活性炭電極の表面積100
cm2 あたり2.5mlである。
タを構成する際、活性炭電極上にキャストする電解質と
して、ポリマを含むゲル状電解質に代えて、ポリマを含
まない電解液を用いた。使用した電解液は、塩濃度が
1.2mol/lの電解液である。このとき、活性炭電
極上に滴下した電解液量は、活性炭電極の表面積100
cm2 あたり2.5mlである。
【0032】この場合、電気二重層キャパシタの内部抵
抗は8Ω・cmとなり、上記実施例2の電気二重層キャ
パシタの内部抵抗10Ω・cmよりも更に低減すること
できた。従って、このような構成を用いることにより、
セパレータを要せず、しかも、非常に内部抵抗の低い電
気二重層キャパシタを作製することができる。
抗は8Ω・cmとなり、上記実施例2の電気二重層キャ
パシタの内部抵抗10Ω・cmよりも更に低減すること
できた。従って、このような構成を用いることにより、
セパレータを要せず、しかも、非常に内部抵抗の低い電
気二重層キャパシタを作製することができる。
【0033】(実施例4)本実施例4では、電極間はゲ
ル状電解質膜で構成するとともに、バイポーラ電極を用
いて積層型電気二重層キャパシタを構成し、各電気二重
層キャパシタ(セル)の電圧分担を均一にする方法を示
す。
ル状電解質膜で構成するとともに、バイポーラ電極を用
いて積層型電気二重層キャパシタを構成し、各電気二重
層キャパシタ(セル)の電圧分担を均一にする方法を示
す。
【0034】上記実施例4の方法で電気二重層キャパシ
タを構成するとともに、この電気二重層キャパシタ(セ
ル)を、バイポーラ電極を用いて積層することにより、
積層型電気二重層キャパシタを製作した。この積層型電
気二重層キャパシタは例えば図2に示すような構成とな
る。
タを構成するとともに、この電気二重層キャパシタ(セ
ル)を、バイポーラ電極を用いて積層することにより、
積層型電気二重層キャパシタを製作した。この積層型電
気二重層キャパシタは例えば図2に示すような構成とな
る。
【0035】製作後、積層型電気二重層キャパシタの各
バイポーラ電極から取り出した測定用のリードを用いて
充電時の電圧分担を調べたところ、各電気二重層キャパ
シタ(セル)の分担電圧のばらつきは、各セル分担電圧
の平均値の±0.05V以内に入っており、非常に小さ
かった。
バイポーラ電極から取り出した測定用のリードを用いて
充電時の電圧分担を調べたところ、各電気二重層キャパ
シタ(セル)の分担電圧のばらつきは、各セル分担電圧
の平均値の±0.05V以内に入っており、非常に小さ
かった。
【0036】このように、活性炭電極に電解液をキャス
トするとともに、活性炭電極間にはゲル状電解質膜を配
置する構成の電気二重層キャパシタを、バイポーラ電極
を用いて積層することにより、分担電圧のばらつきが小
さくて安定した特性の積層型電気二重層キャパシタを得
ることができる。
トするとともに、活性炭電極間にはゲル状電解質膜を配
置する構成の電気二重層キャパシタを、バイポーラ電極
を用いて積層することにより、分担電圧のばらつきが小
さくて安定した特性の積層型電気二重層キャパシタを得
ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明の電気二重層キャパシタの電
解質によれば、ポリマを含むゲル状電解質において、添
加するポリマ量を多くして膜強度の高いゲル状電解質膜
としたことにより、セパレータが不要となり、単セルの
電気二重層キャパシタばかりでなく、積層型電気二重層
キャパシタの製作も容易となる。
説明したように、第1発明の電気二重層キャパシタの電
解質によれば、ポリマを含むゲル状電解質において、添
加するポリマ量を多くして膜強度の高いゲル状電解質膜
としたことにより、セパレータが不要となり、単セルの
電気二重層キャパシタばかりでなく、積層型電気二重層
キャパシタの製作も容易となる。
【0038】また、第2発明の電気二重層キャパシタに
よれば、ゲル状電解質の構成材料を加熱溶融して電極に
キャストするとともに、対向する電極間には第1発明の
ゲル状電解質膜を配置したことにより、セパレータが不
要となって単セルの電気二重層キャパシタばかりでなく
積層型電気二重層キャパシタの製作も容易になるととも
に、内部抵抗も比較的低くなる。
よれば、ゲル状電解質の構成材料を加熱溶融して電極に
キャストするとともに、対向する電極間には第1発明の
ゲル状電解質膜を配置したことにより、セパレータが不
要となって単セルの電気二重層キャパシタばかりでなく
積層型電気二重層キャパシタの製作も容易になるととも
に、内部抵抗も比較的低くなる。
【0039】また、第3発明の電気二重層キャパシタに
よれば、ポリマ量の低いゲル状電解質を電極にキャスト
するとともに、対向する電極間には第1発明のゲル状電
解質膜を配置したことにより、セパレータが不要となっ
て単セルの電気二重層キャパシタばかりでなく積層型電
気二重層キャパシタの製作も容易になるとともに、内部
抵抗が第2発明の電気二重層キャパシタよりも低くな
る。
よれば、ポリマ量の低いゲル状電解質を電極にキャスト
するとともに、対向する電極間には第1発明のゲル状電
解質膜を配置したことにより、セパレータが不要となっ
て単セルの電気二重層キャパシタばかりでなく積層型電
気二重層キャパシタの製作も容易になるとともに、内部
抵抗が第2発明の電気二重層キャパシタよりも低くな
る。
【0040】また、第4発明の電気二重層キャパシタに
よれば、電解液を電極にキャストするとともに、対向す
る電極間には第1発明のゲル状電解質膜を配置したこと
により、セパレータが不要となって単セルの電気二重層
キャパシタばかりでなく積層型電気二重層キャパシタの
製作も容易になるとともに、内部抵抗が第3発明の電気
二重層キャパシタよりも更に低くなる。
よれば、電解液を電極にキャストするとともに、対向す
る電極間には第1発明のゲル状電解質膜を配置したこと
により、セパレータが不要となって単セルの電気二重層
キャパシタばかりでなく積層型電気二重層キャパシタの
製作も容易になるとともに、内部抵抗が第3発明の電気
二重層キャパシタよりも更に低くなる。
【0041】また、第5発明の積層型電気二重層キャパ
シタによれば、第4発明の電気二重層キャパシタを、バ
イポーラ電極を用いて積層したことにより、各電気二重
層キャパシタ(セル)の分担電圧のばらつきが小さくて
安定した特性の積層型電気二重層キャパシタを得ること
ができる。
シタによれば、第4発明の電気二重層キャパシタを、バ
イポーラ電極を用いて積層したことにより、各電気二重
層キャパシタ(セル)の分担電圧のばらつきが小さくて
安定した特性の積層型電気二重層キャパシタを得ること
ができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る単セルの電気二重層
キャパシタの構成図である。
キャパシタの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る積層型電気二重層キ
ャパシタの構成図である。
ャパシタの構成図である。
1 アルミニュウム集電極 2 活性炭電極 3 構造枠 3a リブ 3b 溝 4 端子 5 枠付き端子電極 6 ゲル状電解質膜 7 バイポーラ電極 8 枠付きバイポーラ電極 9 接合部
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリマを含むゲル状電解質において、添
加するポリマ量を多くして膜強度の高いゲル状電解質膜
としたことを特徴とする電気二重層キャパシタの電解
質。 - 【請求項2】 ゲル状電解質の構成材料を加熱溶融して
電極にキャストするとともに、対向する電極間には請求
項1のゲル状電解質膜を配置したことを特徴とする電気
二重層キャパシタ。 - 【請求項3】 ポリマ量の低いゲル状電解質を電極にキ
ャストするとともに、対向する電極間には請求項1のゲ
ル状電解質膜を配置したことを特徴とする電気二重層キ
ャパシタ。 - 【請求項4】 電解液を電極にキャストするとともに、
対向する電極間には請求項1のゲル状電解質膜を配置し
たことを特徴とする電気二重層キャパシタ。 - 【請求項5】 請求項4の電気二重層キャパシタを、バ
イポーラ電極を用いて積層したことを特徴とする積層型
電気二重層キャパシタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000298461A JP2002110473A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 電解質及びこれを用いた電気二重層キャパシタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000298461A JP2002110473A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 電解質及びこれを用いた電気二重層キャパシタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002110473A true JP2002110473A (ja) | 2002-04-12 |
Family
ID=18780417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000298461A Withdrawn JP2002110473A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 電解質及びこれを用いた電気二重層キャパシタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002110473A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007029742A1 (ja) * | 2005-09-08 | 2009-03-19 | 株式会社クラレ | 分極性電極 |
-
2000
- 2000-09-29 JP JP2000298461A patent/JP2002110473A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007029742A1 (ja) * | 2005-09-08 | 2009-03-19 | 株式会社クラレ | 分極性電極 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071204 |