JP2002110389A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2002110389A
JP2002110389A JP2000300899A JP2000300899A JP2002110389A JP 2002110389 A JP2002110389 A JP 2002110389A JP 2000300899 A JP2000300899 A JP 2000300899A JP 2000300899 A JP2000300899 A JP 2000300899A JP 2002110389 A JP2002110389 A JP 2002110389A
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voltage
lighting device
level
resistor
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JP2000300899A
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Hideki Nakai
秀樹 中井
Masatoshi Ueno
政利 上野
Yoshiyuki Inada
義之 稲田
Miki Kotani
幹 小谷
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電灯の短絡状態に加えて数Ω程度の抵抗値
を持った状態を確実に検出して誤動作なく正常な放電灯
を確実に点灯する。 【解決手段】 直流電源Eと、放電灯DLと、逆接続保
護部1と、DC−DCコンバータ3と、DC−ACイン
バータ5と、始動回路部6と、基準電圧切替設定部7
と、制御部8とを備えた。そして、基準電圧切替設定部
7の構成により、放電灯DLの放電後、所定時間(t1
〜t2)、アンド回路703の出力でコンパレータ70
5の基準電圧のレベルを下げ、上記所定時間の終了時点
まで、NOT回路704の出力で、コンパレータ705
の基準電圧のレベルを0に下げた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放電灯点灯装置には、車両用前照
灯およびオーバーヘッドプロジェクタなどに多用され、
小型の高圧放電灯を点灯するものがある。例えば、特開
平6−20781号公報には、放電灯の管電圧又はその
相当信号を検出してその検出レベルと所定の基準電圧と
を比較し又は検出レベルが所定の基準範囲内にあるか否
かを比較することによって放電灯の異常状態を判定する
異常検出手段と、異常検出手段から回路の異常状態を示
す信号を受けたときに放電灯への電源供給を遮断する電
源遮断手段とを設け、放電灯がオープン状態になった
り、放電灯が車体とショートしたりといった異常状態を
検出することができるようにした車輌用放電灯の点灯回
路が開示されている。
【0003】また、特開平10−275692号公報に
は、高圧放電灯のランプ電圧を監視するランプ電圧監視
手段と、高圧放電灯のランプ電圧が第1の基準電圧以上
に上昇した後、第2の基準電圧以下に低下した場合に高
圧放電灯が異常と判定する異常判定手段と、異常判定手
段が異常と判定した場合に高圧放電灯に供給する電力を
低減または遮断させる制御手段とを具備し、高圧放電灯
のスロ−リ−クの発生を検出して所定の制御をすること
ができるようにした高圧放電灯点灯装置及び画像表示装
置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記放電灯は、両端に
高電圧が印加されることで放電を開始するが、放電開始
後、図10に示すように、放電灯の管電圧であるランプ
電圧(図ではVla)は一旦レベルが下がってからある時
間かけて規定レベルに達する。
【0005】このように、放電開始後にランプ電圧が規
定レベルよりも低くなることから、特開平6−2078
1号公報に記載された車輌用放電灯の点灯回路のよう
に、放電灯の管電圧の検出レベルと所定の基準電圧もし
くは所定の基準範囲とを比較して放電灯の異常状態を判
定する構成では、所定の基準電圧または所定の基準範囲
の下限値を、図10に示したランプ電圧の最低レベルよ
り低めに設定する必要性がある。しかし、この設定で
は、放電灯が短絡状態になったことを始動前から検出可
能になるものの、放電灯が数Ω程度の抵抗値を持った状
態になったことを検出することができないために、回路
部品に過度なストレスを与えてしまうという問題が生じ
る。
【0006】一方、特開平10−275692号公報に
記載された高圧放電灯点灯装置及び画像表示装置のよう
に、スロ−リ−クの発生を検出するために、ランプ電圧
と基準電圧とを比較する構成では、定格ランプ電圧より
も低い基準電圧を、短絡状態および数Ω程度の抵抗値を
持った状態のランプ電圧よりも高い電圧に設定しなけれ
ばならない。例えば、スローリークが発生していない正
常な放電灯のランプ電圧が85V程度である場合には、
30〜50V程度が一般的である。しかし、このような
設定では、基準電圧が図10に示したランプ電圧の最低
レベルより高くなるから、放電開始後、高圧放電灯に供
給する電力を低減または遮断させる制御手段が作動する
こととなり、放電灯が正常であるにもかかわらず、出力
不足または立消えの現象が発生してしまうといった問題
が生じる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、放電灯の短絡状態に加えて数Ω程度の抵抗値を
持った状態を確実に検出して誤動作なく正常な放電灯を
確実に点灯することができる放電灯点灯装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明は、放電灯と、直流電源と、この
直流電源から供給される直流電力を、前記放電灯の始動
または点灯用のレベルに変換して出力するDC−DCコ
ンバータと、スイッチング素子を有し、前記DC−DC
コンバータからの直流電力を交流電力に変換して前記放
電灯に供給するDC−ACインバータと、このDC−A
Cインバータと前記放電灯との間に介設され前記放電灯
の放電を開始させる始動回路とにより構成される放電灯
点灯装置であって、前記放電灯のランプ電圧の検出をす
る検出手段と、前記検出手段の検出結果と基準電圧とを
比較し、前記検出結果が前記基準電圧以下であれば、前
記放電灯への電力の低減または供給停止を行う制御手段
と、前記放電灯の放電の開始後、所定時間、前記基準電
圧のレベルを、前記放電灯が正常放電を開始した後に前
記検出手段で得られる最低レベルの検出結果よりも低い
レベルに切り替え、このレベルよりも高いレベルへの切
替えを前記所定時間の経過後に行う切替手段とを備える
ことを特徴とする。
【0009】この構成では、放電灯の放電の開始後、所
定時間、基準電圧のレベルを、放電灯が正常放電を開始
した後に検出手段で得られる最低レベルの検出結果より
も低いレベルに切り替えるので、実使用時にランプ電圧
が低くなったとしても、基準電圧のレベルを下回ること
がないから、放電灯を確実に点灯させることができると
ともに、放電灯が短絡状態または数Ω程度の抵抗値を持
った状態になったことを始動前から検出することが可能
となる。なお、放電灯点灯装置への入力電源は直流でも
交流でも良く、交流の場合には、交流を一旦直流に変換
すればよい。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、周囲温度を測定する温度セン
サを備え、前記切替手段は、前記温度センサで測定され
た周囲温度が所定温度以下であるときのみ、前記最低レ
ベルの検出結果よりも低いレベルへの切替えを行うこと
を特徴とする。この構成では、基準電圧のレベルの切替
えを適切な状態時に実行させることができる。例えばラ
ンプ電圧が特に低くなる低温時のみ、基準電圧のレベル
を切り替えることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、電源を切った時点から再始動
するまでの時間を計測するタイマ回路を備え、前記切替
手段は、前記タイマ回路で計測された時間に応じて、前
記所低時間のみ、前記基準電圧を変化させることを特徴
とする。この構成では、放電灯が暖まっていない状態が
最もランプ電圧が低くなるため、その状態において、基
準電圧を最も低くすることにより、誤作動の可能性をさ
らに低減することが可能となる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、後段にアースが接続され直流
電源を入切する入切用のスイッチング素子と、この入切
用のスイッチング素子を動作させるためのドライブ回路
とを備え、前記直流電源が逆極性で接続されたとき、前
記入切用のスイッチング素子の耐圧性能によって、前記
DC−DCコンバータへの逆電圧印加を防止することを
特徴とする。この構成では、直流電源が逆極性で接続さ
れたとき、回路を保護することができる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4項記載の
放電灯点灯装置において、前記入切用のスイッチング素
子の両端に接続されるコンデンサを備えることを特徴と
する。この構成では、前記入切用のスイッチング素子の
両端に接続されるコンデンサで、高周波域における入力
インピーダンスが低減されるため、輻射ノイズを低減す
ることができる。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、周囲温度を計測する温度セン
サと、前記DC−DCコンバータの出力端子間に直列に
接続される電解コンデンサ、ダイオードおよび第1抵抗
と、これら電解コンデンサ、ダイオードおよび第1抵抗
のうち、ダイオードおよび第1抵抗と並列に接続される
第2抵抗とを備え、前記温度センサで計測された周囲温
度が所定温度以下のとき、前記第1抵抗の抵抗値を小さ
くする手段を有することを特徴とする。この構成では、
低温時に、電解コンデンサのインピーダンスが上昇して
も、通常よりも放電電流を増加することができるように
なるため、低温時の始動性を向上させることが可能とな
る。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、前記DC−DCコンバータの
出力端子間に直列に接続される電解コンデンサ、ダイオ
ードおよび第1抵抗と、これら電解コンデンサ、ダイオ
ードおよび第1抵抗のうち、ダイオードおよび第1抵抗
と並列に接続される第2抵抗とを備え、前記電解コンデ
ンサの充電時に流れる電流が規定値以下になったとき、
前記第1抵抗の抵抗値を小さくする手段を有することを
特徴とする。この構成では、周囲温度が低いときに、電
解コンデンサの温度特性により電解コンデンサの充電電
流のピーク値が低くなることを利用して、周囲温度が低
い状態であることを検出する。これにより、低温時の電
解コンデンサのインピーダンスが上昇しても、常温状態
と同様に電流を流すことができるようになり、低温時で
も確実に放電灯を点灯させることができる。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、前記直流電源の電圧を検出す
る直列接続の複数の抵抗と、これら複数の抵抗のうち前
記直流電源の正極性出力端子側の少なくとも1つの抵抗
と並列に接続されるツェナーダイオードとを備え、前記
直列接続の複数の抵抗に規定以上の電圧が印加したと
き、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧によるクラ
ンプで、その印加した電圧を見かけ上高くして検出する
ことを特徴とする。この構成では、直流電源自体を検出
する場合に、ツェナーダイオードでクランプすることに
より、例えばICなどへの検出結果を見かけ上高くする
ことにより、補正することが可能となり、異種電源の監
視を同一のICを用いて制御可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る第1実施形態
の放電灯点灯装置の構成図、図2,図3は図1における
逆接続保護部の説明図、図4,図5は図1における逆接
続保護部の別の回路構成例を示す図、図6は図1におけ
る基準電圧切替設定部の動作原理の説明図であり、これ
らの図を用いて以下に第1実施形態を説明する。
【0018】図1に示す放電灯点灯装置は、直流電源E
と、放電灯DLと、逆接続保護部1と、DC−DCコン
バータ3と、DC−ACインバータ5と、始動回路部6
と、基準電圧切替設定部7と、制御部8とを備えてい
る。
【0019】逆接続保護部1は、直流電源Eが本放電灯
点灯装置に逆極性で接続された場合に回路を保護するた
めのものであり、図1の例では、サージアブソーバZ1
と、抵抗R1と、FETQ11と、ツェナーダイオード
ZD11と、コンデンサC10,C11とにより構成さ
れている。
【0020】ここで、図2に示すように、FETQ11
のドレイン側にケースアース(回路のグランドが接続さ
れる図略のケースへのアース)を接続したとすれば、直
流電源E(例えばバッテリなど)が逆極性で接続された
場合、図3に示すように、直流電源Eの両端がその負極
性出力端子に接続されたアースと上記ケースアースとで
短絡されることになり、大電流Iが回路に流れて、回路
パターンの剥離などを発生させるおそれがある。このた
め、第1実施形態では、図1に示すように、FETQ1
1のソース側にケースアースを接続するのである。この
接地では、直流電源Eが正しい極性で接続された場合、
スイッチング素子としてのFETQ11が導通するの
で、逆接続保護部1の後段に直流電源Eの直流電力を供
給することができる。これに対して、直流電源Eが逆極
性で接続された場合、FETQ11が非導通の状態とな
るので、大電流Iが回路に流れるのを防止することがで
きるほか、逆接続保護部1の後段に逆電圧が印加するの
を防止することができる。これにより、回路パターンの
剥離などに加えて、後段の回路を保護することが可能に
なる。
【0021】また、図1の構成の場合、コンデンサC1
1をFETQ11の両端に接続したので、高周波域のイ
ンピーダンスが低くなるから、輻射ノイズを低く抑える
ことができる。
【0022】なお、図1の回路構成とは異なるが、図4
に示すように、コンデンサC12,C13をさらに備え
た構成でも同様な効果を得ることができる。また、ケー
スアースの位置が従来と同様であっても、コンデンサを
直列に挿入すれば、直流電流が継続して流れないように
することができるほか、高周波域のインピーダンスを下
げることができる。さらに、図5に示すように、ダイオ
ードD1,ツェナーダイオードZD12をさらに備える
構成でもよい。
【0023】図1に戻って、DC−DCコンバータ3
は、電圧VCC生成用の制御電源30と、2つの巻線を
有するトランスT3と、FETQ3と、ダイオードD3
1,D32と、コンデンサC3と、抵抗R31〜R34
とによりフライバック型に構成され、制御部8からの制
御信号に従ってFETQ3をオン/オフして、直流電源
Eから供給される直流電力を、放電灯DLの始動または
点灯用のレベルに変換して出力するものである。
【0024】DC−ACインバータ5は、FETQ1〜
Q4と、これらFETQ1〜Q4の各々をオン/オフ駆
動するためのドライブ回路50と、コンデンサC5とに
よりフルブリッジ型に構成され、制御部8からの制御信
号に従ってFETQ1〜Q4をオン/オフして、DC−
DCコンバータ3からの直流電力を交流電力に変換して
放電灯DLに供給するものである。
【0025】始動回路部6は、2つの巻線を有するパル
ストランスT6と、トリガ素子(図ではSSS)Q6
と、ダイオードD61〜D64と、コンデンサC61〜
C64と、抵抗R61〜R65とにより構成され、DC
−ACインバータ5と放電灯DLとの間に介設され、放
電灯DLに高圧パルス電圧を印加して放電を開始させる
ものである。
【0026】基準電圧切替設定部7は、コンパレータ7
01,702,705,706と、アンド回路703
と、NOT回路704と、NAND回路707と、トラ
ンジスタQ71〜Q73と、抵抗R701〜R717
と、コンデンサC7とにより構成され、放電灯DLの放
電の開始後、所定時間(後述の図6のt1〜t2または
〜t2)、基準電圧のレベルを低いレベルに切り替え、
このレベルよりも高いレベルへの切替えを上記所定時間
の経過後に行うものである。なお、基準電圧の切替設定
の動作原理は後述する。
【0027】制御部8は、電力供給用のドライバ・IC
電源(図ではドライブ,IC電源)801と、電源電圧
検出用の入力電圧検出部(入力電圧検出)802と、F
ETQ3を流れる電流を検出するための1次側検出部
(1次側検出部)803と、ランプ電流検出用のILA
検出部(ILA検出)804と、ランプ電圧検出用のV
LA検出部(VLA検出)805と、電力指令値を出す
電力値指令部(電力指令値)806と、1次ドライバ
(1次ドライブ)807と、2次ドライバ(2次ドライ
ブ)808とを備えているほか、1次側検出部803、
ILA検出部804およびVLA検出部805の各検出
結果と電力値指令部806からの電力指令値とを用い
て、1次ドライバ807を通じてDC−DCコンバータ
3のFETQ3をオン/オフ制御するとともに、2次ド
ライバ808を通じてDC−ACインバータ5のFET
Q1〜Q4をオン/オフ制御する演算・ロジック回路
(演算およびロジック回路)800とを備えて構成され
ている。
【0028】次に、第1実施形態の特徴となる基準電圧
切替設定部7の動作原理について説明する。基準電圧切
替設定部7には、DC−DCコンバータ3の出力端子に
接続された抵抗R34を介した抵抗R712〜R714
で、ランプ電圧が分圧されて取り込まれる。この分圧さ
れて取り込まれたランプ電圧の検出値は、コンパレータ
705,706の各非反転入力端子に入力されて、それ
らの各反転入力端子に印加する電圧値(基準値)と比較
される。
【0029】コンパレータ705の基準値は、放電灯D
Lが短絡状態または数Ω程度の抵抗値を持った状態にな
ったことを検出して、放電灯DLへの出力を停止させる
ために使用されるものであり、DC−DCコンバータ3
の制御電源30からの電圧VCCを抵抗R708〜R7
10で分圧して得られる分圧値で切替設定される。ま
た、コンパレータ706の基準値は、放電灯DLがスロ
ーリーク状態になったことを検出して、放電灯DLへの
出力を停止させるために使用されるものであり、制御電
源30からの電圧VCCを抵抗R715〜R717で分
圧して得られる分圧値で切替設定される。
【0030】電源が投入されると、制御電源30の電圧
VCCが基準電圧切替設定部7に印加して、図6に示す
「VC電圧」のように、コンデンサC7の両端電圧が上
昇する。この後、コンデンサC7の両端電圧が抵抗R7
02,R703による電圧VCCの分圧値(VCC×R
703/(R702+R703))に達すると(t1時
点)、この分圧値が反転入力端子に入力し、コンデンサ
C7の両端電圧値が非反転入力端子に入力するコンパレ
ータ701の出力レベルがL(Low)からH(Hig
h)に切り替わる。この後、コンデンサC7の両端電圧
がさらに上昇して抵抗R704,R705による電圧V
CCの分圧値(VCC×R705/(R704+R70
5))に達すると(t2時点)、この分圧値が非反転入
力端子に入力し、コンデンサC7の両端電圧値が反転入
力端子に入力するコンパレータ702の出力レベルがH
からLに切り替わる。
【0031】コンパレータ701,702の両出力は、
2入力のアンド回路703の両入力に接続されているか
ら、図6に示す「AND回路出力」のように、時点t1
までは、コンパレータ701がL、コンパレータ702
がHにより、アンド回路703の出力レベルはLとな
り、時点t1〜t2の間は、コンパレータ701がH、
コンパレータ702がHにより、アンド回路703の出
力レベルはHとなり、時点t2以降は、コンパレータ7
01がH、コンパレータ702がLにより、アンド回路
703の出力レベルはLとなる。
【0032】このようなアンド回路703の出力によっ
て、抵抗R710と並列に接続されたトランジスタQ7
2が、時点t1まではオン、時点t1〜t2の間はオ
フ、時点t2以降はオンにされる。従って、コンパレー
タ705の基準値は、時点t1〜t2の間はVCC×
(R709+R710)/(R708+R709+R7
10)で規定され、時点t1までと時点t2以降との各
期間はVCC×R709/(R708+R709)で規
定されることになるから、前者を後者より小さくすれ
ば、時点t1〜t2の間におけるコンパレータ705に
対する基準値が図6に示す「検出電圧(V)」のように
他の期間に比べて低めに切替設定されることになる。そ
して、基準電圧切替設定部7は、正常な放電灯DLにつ
いての図10の特性値を考慮に入れて、時点t1〜t2
の間のコンパレータ705の基準値が、抵抗R712〜
R714で検出される、図10に示したランプ電圧の最
低レベルの検出値より低い値になるように、各部品の定
数が設定される。
【0033】一方、コンパレータ702の出力は抵抗R
717と並列に接続されたトランジスタQ73に接続さ
れているので、コンパレータ706の基準値は、コンパ
レータ702の出力レベルがLに変わるまで0になり、
コンパレータ702の出力レベルがLになった時点t2
以降、VCC×R717/(R715+R716+R7
17)になる。そして、基準電圧切替設定部7は、時点
t2でのコンパレータ705,706の各基準値が抵抗
R712〜R714での正常な検出値より小さくなるよ
うに、各部品の定数が設定される。
【0034】このようにして作成された各基準値とラン
プ電圧の検出値との比較結果は、NAND回路707を
通じて制御部8の1次ドライバ807に取り込まれ、こ
の1次ドライバ807は、NAND回路707の出力レ
ベルがHのとき、すなわち、コンパレータ705,70
6の少なくとも一方の出力レベルがLのとき、DC−D
Cコンバータ3のFETQ3のオン/オフ制御を停止す
る。なお、放電灯DLへの出力を停止させる代わりに、
放電灯DLへの出力を低減するようにしてもよい。
【0035】以上、第1実施形態によれば、時点t1〜
t2におけるコンパレータ705の基準値が、抵抗R7
12〜R714で検出される、図10に示したランプ電
圧の最低レベルの検出値より低い値になり、コンパレー
タ706の基準値が、時点t2までは、抵抗R712〜
R714で検出される、図10に示したランプ電圧の最
低レベルの検出値より低い0になるから、誤動作なく正
常な放電灯DLを確実に点灯することができる。また、
コンパレータ705は、起動時点で比較が可能であるか
ら、放電灯DLの短絡状態に加えて数Ω程度の抵抗値を
持った状態を始動前から確実に検出することができる。
また、コンパレータ706により、スローリーク状態を
検出し、回路を保護することができる。
【0036】図7は本発明に係る第2実施形態の放電灯
点灯装置の構成図であり、この図を用いて以下に第2実
施形態を説明する。
【0037】図7に示す放電灯点灯装置は、直流電源E
と、放電灯DLと、DC−DCコンバータ3と、DC−
ACインバータ5と、始動回路部6とを第1実施形態と
同様に備えているほか、第1実施形態との相違点とし
て、トランジスタQ4、コンデンサC4、ダイオードD
4および抵抗R41〜R43により構成され、始動時に
放電灯DLに対して点灯維持用の電流を流し込むための
始動補助回路4と、アンド回路703に代えて3入力の
アンド回路703aを有する以外は第1実施形態の基準
電圧切替設定部7と同様に構成されている基準電圧切替
設定部7aと、温度センサ809をさらに有する以外は
第1実施形態の制御部8とほぼ同様に構成されている制
御部8aと、コンパレータ9とを備えている。
【0038】ここで、温度センサ809は、放電灯点灯
装置の周囲温度を測定するためのものであり、温度を電
圧に変換し、温度が高い程高くなる電圧を出力する。コ
ンパレータ9は、基準電圧Vref1と温度センサ809か
らの出力電圧とを比較するものであり、基準電圧Vref1
は、周囲温度が所定温度(例えば−30℃)以下のとき
に、コンパレータ9の出力レベルがHになるように設定
される。なお、図7の例では、温度センサ809の出力
は演算・ロジック回路800にも接続されている。
【0039】上記構成では、コンパレータ9で、基準電
圧Vref1と温度センサ9からの出力電圧とが比較され、
周囲温度が所定温度以下のとき、コンパレータ9の出力
レベルがHになる。このとき、コンパレータ9の出力
は、コンパレータ701,702の出力とともにアンド
回路703aに入力されているから、アンド回路703
aは、周囲温度が所定温度以下の場合に限り、第1実施
形態と同様に動作することになる。このように、周囲温
度が所定温度以下のときに限り、コンパレータ705の
基準値を低いレベルに切り替えるのを許可する構成にし
た理由は、放電灯DLのランプ電圧が低くなりやすいの
は低温状態のときだからである。なお、コンパレータ9
の出力レベルがHになると、トランジスタQ4がオンに
なり、抵抗R42の両端が短絡されて始動補助回路4の
インピーダンスが下がるから、始動時にコンデンサC4
から放電灯DLに放電される電流が大きくなる。
【0040】以上、第2実施形態によれば、周囲温度が
所定温度以下のときに、コンパレータ705の基準値が
低いレベルに切り替えられるので、特に低温時におい
て、誤動作なく正常な放電灯DLを確実に点灯すること
ができる。
【0041】また、一般に、コンデンサ(電解コンデン
サ)C4は、低温時にインピーダンスが大きくなり、放
電灯DLに流し込むことができる電流が常温時のそれに
比べて小さくなるから、低温時の始動性能が低下するこ
とになるが、第2実施形態では、低温時にはコンパレー
タ9の出力レベルがHになり、抵抗R42が短絡されて
インピーダンスが下がるから、低温時の始動性改善が可
能となる。
【0042】図8は本発明に係る第3実施形態の放電灯
点灯装置の構成図であり、この図を用いて以下に第3実
施形態を説明する。
【0043】図8に示す放電灯点灯装置は、直流電源E
と、放電灯DLと、DC−DCコンバータ3と、DC−
ACインバータ5と、始動回路部6とを第1実施形態と
同様に備えているほか、第1実施形態との相違点とし
て、電源電圧検出部2と、基準電圧切替設定部7bと、
制御部8bとを備えている。
【0044】電源電圧検出部2は、コンデンサC2と、
ツェナーダイオードZD2と、抵抗R21〜R23とに
より構成されている。ここで、ツェナーダイオードZD
2は、電源電圧違い(12Vと24Vなど)に対し、同
一の制御回路またはICを用いたMT化設計を可能にす
るために接続されている。通常、12Vと24Vの違い
を補正する場合、単純に検出部を1/2倍すれば、24
Vの回路は12Vの回路と同様な検出が可能となる。し
かし、12V回路と24V回路とでは、要求される仕様
が異なることがある。例えば、点灯を維持する電圧が1
2V回路では6V〜22Vであるのに対し、24Vでは
12V〜30Vであるとすると、単純に検出抵抗を変更
し、電圧を1/2倍することによって補正することはで
きない。これを解決する方法として、図8に示すツェナ
ーダイオードZD2を接続することにより、電圧を補正
することができ、同一のICなどを使用して、容易に電
源電圧の検出を確実に行うことが可能となる。これは、
電源電圧が、Vz(ツェナー電圧)/R21×(R21
+R22+R23)以上になると、ツェナーダイオード
ZD2によってクランプされ、入力電圧検出部802に
出力される電圧は、R23/(R22+R23)×Vi
n(電源電圧)+Vzとなって見かけ上高くなるからで
ある。
【0045】基準電圧切替設定部7bは、バッファ70
8をさらに備え、トランジスタQ72に代えてトランジ
スタQ74を備えている以外は第1実施形態の基準電圧
切替設定部7とほぼ同様に構成されている。
【0046】制御部8bは、本放電灯点灯装置の電源を
切った時点から再始動するまでの時間を計測するタイマ
回路810をさらに備える以外は第1実施形態の制御部
8とほぼ同様に構成されている。
【0047】ここで、基準電圧切替設定部7bは、アン
ド回路703の出力レベルがLのとき、トランジスタQ
74がオンし、コンパレータ705の基準値は、タイマ
回路810でカウントされた時間に応じて、バッファ
(オペアンプ)708で変換されたインピーダンスによ
り、基準値の電位も変化するように構成される。このバ
ッファ708によるインピーダンスで規定された基準値
がVCC×(R709)/(R708+R809)より
も小さければ、アンド回路703の出力レベルがHのと
きのみ、コンパレータ705の基準値を下げることがで
きる。
【0048】一般に、初始動時では放電灯のランプ電圧
が低くなりやすいが、第3実施形態によれば、電源を切
ってから再始動するまでの時間に応じて始動時の一定期
間のみ基準電位を変化させるので、つまり、始動後のラ
ンプ電圧が最も低くなる期間の基準値を低くするので、
誤検出することなく、確実に放電灯を点灯させることが
できる。また、放電灯DLの短絡状態および数Ω程度の
抵抗値を持った状態を始動前から確実に検出することが
できる。さらに、スローリーク状態を検出し、回路を保
護することができる。
【0049】なお、第3実施形態では、コンパレータ7
05の基準値は、電源を切った時点から再始動するまで
の時間に応じてリニアに変更される構成になっている
が、電源を切った時点から再始動するまでの時間を利用
して、コンパレータ705の基準値を複数段に変更する
ようにしてもよい。例えば、電源を切った時点から再始
動するまでの時間(計測時間)と所定時間とを比較し、
計測時間が所定時間より短ければ初始動として、トラン
ジスタQ74のエミッタを接地するためのL信号をタイ
マ回路から出力させる構成でもよい。この構成では、初
始動のとき、基準電圧切替設定部の構成は第1実施形態
のそれと同様になるので、初始動のとき、第1実施形態
と同様の効果を奏することが可能となる。
【0050】図9は本発明に係る第4実施形態の放電灯
点灯装置の構成図であり、この図を用いて以下に第4実
施形態を説明する。
【0051】図9に示す放電灯点灯装置は、直流電源E
と、放電灯DLと、DC−DCコンバータ3と、始動補
助回路4と、DC−ACインバータ5と、始動回路部6
とを第2実施形態と同様に備えているほか、第2実施形
態との相違点として、第1実施形態と同様の制御部8
と、基準電圧切替設定部7cとを備えている。
【0052】基準電圧切替設定部7cは、コンパレータ
701,702,705と、アンド回路703と、トラ
ンジスタQ71,Q72と、抵抗R701〜R710,
R712〜R714と、コンデンサC7とを第1実施形
態の基準電圧切替設定部7と同様に備えているほか、バ
ッファ709と、Dフリップフロップ710とを備えて
いる。
【0053】ここで、DC−DCコンバータ3の出力端
子間には、コンデンサ(電解コンデンサ)C4と、コン
デンサC4の充電時に流れる電流の方向を決めるための
ダイオードD4と、コンデンサC4の放電時に流れる電
流を規定するための抵抗R41,R42とが直列に接続
され、これらコンデンサC4、ダイオードD4および抵
抗R41,R42のうちダイオードD4および抵抗R4
1,R42と並列に、コンデンサC4の充電時に流れる
電流を低減するための抵抗R43が接続されている。そ
して、コンデンサC4の充電時に流れる電流を低減する
ための抵抗R43の電圧は、バッファ709を介してD
フリップフロップ710の端子P1(クロック端子)に
入力されている。また、セット状態時にHになる端子P
2(Q端子)はオープン状態であり、セット状態時にL
になる端子P3は、トランジスタQ4のベースに接続さ
れ、その他の端子P4〜P6には、制御電圧VCCが印
加されている。
【0054】この構成では、電源が投入されると、DC
−DCコンバータ3が動作を開始してコンデンサC4に
充電電流が流れる。この充電電流は、常温では規定の電
流値となるため、Dフリップフロップ710の端子P1
に電圧が印加して、端子P3の出力レベルがLに反転
し、この結果、トランジスタQ4はオフになる。これに
対して、周囲温度が低いと、既に説明したように、コン
デンサC4のインピーダンスが上昇するから、充電電流
のピーク値が常温時のそれよりも小さくなり、Dフリッ
プフロップ710の端子P3の出力レベルがLに反転し
なくなる。このため、低温時に端子P3の出力レベルが
Lに反転しないように、バッファ709または抵抗R4
3の電圧が設定される。
【0055】以上、第4実施形態によれば、低温時に
は、端子P3のHによってトランジスタQ4がオンにな
るから、第4実施形態と同様、始動時にコンデンサC4
から放電灯DLに放電される電流を大きくすることがで
きる。
【0056】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明は、放電灯と、直流電源と、この直流電源
から供給される直流電力を、前記放電灯の始動または点
灯用のレベルに変換して出力するDC−DCコンバータ
と、スイッチング素子を有し、前記DC−DCコンバー
タからの直流電力を交流電力に変換して前記放電灯に供
給するDC−ACインバータと、このDC−ACインバ
ータと前記放電灯との間に介設され前記放電灯の放電を
開始させる始動回路とにより構成される放電灯点灯装置
であって、前記放電灯のランプ電圧の検出をする検出手
段と、前記検出手段の検出結果と基準電圧とを比較し、
前記検出結果が前記基準電圧以下であれば、前記放電灯
への電力の低減または供給停止を行う制御手段と、前記
放電灯の放電の開始後、所定時間、前記基準電圧のレベ
ルを、前記放電灯が正常放電を開始した後に前記検出手
段で得られる最低レベルの検出結果よりも低いレベルに
切り替え、このレベルよりも高いレベルへの切替えを前
記所定時間の経過後に行う切替手段とを備えるので、放
電灯の短絡状態に加えて数Ω程度の抵抗値を持った状態
を確実に検出して誤動作なく正常な放電灯を確実に点灯
することができる。
【0057】請求項2記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、周囲温度を測定する温度セン
サを備え、前記切替手段は、前記温度センサで測定され
た周囲温度が所定温度以下であるときのみ、前記最低レ
ベルの検出結果よりも低いレベルへの切替えを行うの
で、例えばランプ電圧が特に低くなる低温時のみ、基準
電圧のレベルを切り替えることができる。
【0058】請求項3記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、電源を切った時点から再始動
するまでの時間を計測するタイマ回路を備え、前記切替
手段は、前記タイマ回路で計測された時間に応じて、前
記所低時間のみ、前記基準電圧を変化させるので、誤作
動の可能性をさらに低減することが可能となる。
【0059】請求項4記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、後段にアースが接続され直流
電源を入切する入切用のスイッチング素子と、この入切
用のスイッチング素子を動作させるためのドライブ回路
とを備え、前記直流電源が逆極性で接続されたとき、前
記入切用のスイッチング素子の耐圧性能によって、前記
DC−DCコンバータへの逆電圧印加を防止するので、
直流電源が逆極性で接続されたとき、回路を保護するこ
とができる。
【0060】請求項5記載の発明は、請求項4項記載の
放電灯点灯装置において、前記入切用のスイッチング素
子の両端に接続されるコンデンサを備えるので、輻射ノ
イズを低減することができる。
【0061】請求項6記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、周囲温度を計測する温度セン
サと、前記DC−DCコンバータの出力端子間に直列に
接続される電解コンデンサ、ダイオードおよび第1抵抗
と、これら電解コンデンサ、ダイオードおよび第1抵抗
のうち、ダイオードおよび第1抵抗と並列に接続される
第2抵抗とを備え、前記温度センサで計測された周囲温
度が所定温度以下のとき、前記第1抵抗の抵抗値を小さ
くする手段を有するので、低温時の始動性を向上させる
ことが可能となる。
【0062】請求項7記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、前記DC−DCコンバータの
出力端子間に直列に接続される電解コンデンサ、ダイオ
ードおよび第1抵抗と、これら電解コンデンサ、ダイオ
ードおよび第1抵抗のうち、ダイオードおよび第1抵抗
と並列に接続される第2抵抗とを備え、前記電解コンデ
ンサの充電時に流れる電流が規定値以下になったとき、
前記第1抵抗の抵抗値を小さくする手段を有するので、
低温時の電解コンデンサのインピーダンスが上昇して
も、常温状態と同様に電流を流すことができるようにな
り、低温時でも確実に放電灯を点灯させることができ
る。
【0063】請求項8記載の発明は、請求項1項記載の
放電灯点灯装置において、前記直流電源の電圧を検出す
る直列接続の複数の抵抗と、これら複数の抵抗のうち前
記直流電源の正極性出力端子側の少なくとも1つの抵抗
と並列に接続されるツェナーダイオードとを備え、前記
直列接続の複数の抵抗に規定以上の電圧が印加したと
き、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧によるクラ
ンプで、その印加した電圧を見かけ上高くして検出する
ので、例えばICなどへの検出結果を見かけ上高くする
ことにより、補正することが可能となり、異種電源の監
視を同一のICを用いて制御可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の放電灯点灯装置の
構成図である。
【図2】図1における逆接続保護部の説明図である。
【図3】図1における逆接続保護部の説明図である。
【図4】図1における逆接続保護部の別の回路構成例を
示す図である。
【図5】図1における逆接続保護部の別の回路構成例を
示す図である。
【図6】図1における基準電圧切替設定部の動作原理の
説明図である。
【図7】本発明に係る第2実施形態の放電灯点灯装置の
構成図である。
【図8】本発明に係る第3実施形態の放電灯点灯装置の
構成図である。
【図9】本発明に係る第4実施形態の放電灯点灯装置の
構成図である。
【図10】放電灯のランプ電圧の時間変動特性図であ
る。
【符号の説明】
E 直流電源 DL 放電灯 1 逆接続保護部 2 電源電圧検出部 3 DC−DCコンバータ 4 始動補助回路 5 DC−ACコンバータ 6 始動回路部 7,7a,7b,7c 基準電圧切替設定部 8,8a,8b 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 義之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小谷 幹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K039 AA03 3K072 AA11 BA03 BA05 DA04 DD07 EA06 EB01 EB04 EB05 FA04 GA02 GB18 GC04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯と、直流電源と、この直流電源か
    ら供給される直流電力を、前記放電灯の始動または点灯
    用のレベルに変換して出力するDC−DCコンバータ
    と、スイッチング素子を有し、前記DC−DCコンバー
    タからの直流電力を交流電力に変換して前記放電灯に供
    給するDC−ACインバータと、このDC−ACインバ
    ータと前記放電灯との間に介設され前記放電灯の放電を
    開始させる始動回路とにより構成される放電灯点灯装置
    であって、 前記放電灯のランプ電圧の検出をする検出手段と、 前記検出手段の検出結果と基準電圧とを比較し、前記検
    出結果が前記基準電圧以下であれば、前記放電灯への電
    力の低減または供給停止を行う制御手段と、 前記放電灯の放電の開始後、所定時間、前記基準電圧の
    レベルを、前記放電灯が正常放電を開始した後に前記検
    出手段で得られる最低レベルの検出結果よりも低いレベ
    ルに切り替え、このレベルよりも高いレベルへの切替え
    を前記所定時間の経過後に行う切替手段とを備えること
    を特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 周囲温度を測定する温度センサを備え、
    前記切替手段は、前記温度センサで測定された周囲温度
    が所定温度以下であるときのみ、前記最低レベルの検出
    結果よりも低いレベルへの切替えを行うことを特徴とす
    る請求項1項記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 電源を切った時点から再始動するまでの
    時間を計測するタイマ回路を備え、前記切替手段は、前
    記タイマ回路で計測された時間に応じて、前記所低時間
    のみ、前記基準電圧を変化させることを特徴とする請求
    項1項記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 後段にアースが接続され直流電源を入切
    する入切用のスイッチング素子と、この入切用のスイッ
    チング素子を動作させるためのドライブ回路とを備え、
    前記直流電源が逆極性で接続されたとき、前記入切用の
    スイッチング素子の耐圧性能によって、前記DC−DC
    コンバータへの逆電圧印加を防止することを特徴とする
    請求項1項記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記入切用のスイッチング素子の両端に
    接続されるコンデンサを備えることを特徴とする請求項
    4項記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 周囲温度を計測する温度センサと、前記
    DC−DCコンバータの出力端子間に直列に接続される
    電解コンデンサ、ダイオードおよび第1抵抗と、これら
    電解コンデンサ、ダイオードおよび第1抵抗のうち、ダ
    イオードおよび第1抵抗と並列に接続される第2抵抗と
    を備え、前記温度センサで計測された周囲温度が所定温
    度以下のとき、前記第1抵抗の抵抗値を小さくする手段
    を有することを特徴とする請求項1項記載の放電灯点灯
    装置。
  7. 【請求項7】 前記DC−DCコンバータの出力端子間
    に直列に接続される電解コンデンサ、ダイオードおよび
    第1抵抗と、これら電解コンデンサ、ダイオードおよび
    第1抵抗のうち、ダイオードおよび第1抵抗と並列に接
    続される第2抵抗とを備え、前記電解コンデンサの充電
    時に流れる電流が規定値以下になったとき、前記第1抵
    抗の抵抗値を小さくする手段を有することを特徴とする
    請求項1項記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記直流電源の電圧を検出する直列接続
    の複数の抵抗と、これら複数の抵抗のうち前記直流電源
    の正極性出力端子側の少なくとも1つの抵抗と並列に接
    続されるツェナーダイオードとを備え、前記直列接続の
    複数の抵抗に規定以上の電圧が印加したとき、前記ツェ
    ナーダイオードのツェナー電圧によるクランプで、その
    印加した電圧を見かけ上高くして検出することを特徴と
    する請求項1項記載の放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005225413A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具
KR101460721B1 (ko) * 2012-05-02 2014-11-12 현대모비스 주식회사 조명회로

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JP2005225413A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具
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