JP2002108469A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2002108469A
JP2002108469A JP2000298075A JP2000298075A JP2002108469A JP 2002108469 A JP2002108469 A JP 2002108469A JP 2000298075 A JP2000298075 A JP 2000298075A JP 2000298075 A JP2000298075 A JP 2000298075A JP 2002108469 A JP2002108469 A JP 2002108469A
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buffer
power supply
resistor
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JP2000298075A
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Takayuki Nakanishi
貴之 中西
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力で安定した電圧を供給可能な電源
装置を提供する。 【解決手段】 電源装置は、Nバッファ22と、Pバッ
ファ23と、コンパレータ24と、可変抵抗制御回路2
5と、分圧抵抗R1〜R4と、可変抵抗r1〜r3と、
抵抗Rrと、から構成されている。分圧抵抗R1〜R4
は、供給された変圧電圧Vsupを分圧し、分圧電圧V
d1〜Vd3としてNバッファ22に供給する。可変抵
抗r1〜r3は、分圧電圧Vd1〜Vd3とそれぞれ電
位差を持った電圧Vd1’〜Vd3’を生成してPバッ
ファ23に供給する。Nバッファ22及びPバッファ2
3は、交互に動作して外部装置に動作電圧V1〜V3を
出力する。コンパレータ24は、Nバッファ22及びP
バッファ23を流れる電流によって生じた抵抗Rrの電
圧と基準電圧Vrefとを比較する。可変抵抗制御回路
25は、コンパレータ24の比較結果に従って、可変抵
抗r1〜r3の抵抗値を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置等に用いられる電源装置
は、例えば4つの駆動電圧V1〜V4を生成する場合、
図4に示すように構成されている。具体的には、電源装
置は、Nバッファ122と、Pバッファ123と、分圧
抵抗R11〜R14,r11〜r13と、から構成され
ている。
【0003】分圧抵抗R11〜R14,r11〜r13
は、分圧抵抗R11、r11、R12、r12、R1
3、r13、R14の順で直列に接続され、供給された
供給電圧Vsupを分圧する。なお、供給電圧Vsup
は、分圧抵抗R11〜R14,r11〜r13によって
分圧されると共に、そのまま液晶表示装置等の駆動電圧
V4として用いられる。
【0004】Nバッファ122は、図5(a)に示すよ
うに、出力段にN型MOSトランジスタTNが用いられ
たボルテージフォロア回路から構成され、Pバッファ1
23は、図5(b)に示すように、出力段にP型MOS
トランジスタTPが用いられたボルテージフォロア回路
から構成されている。そして、Nバッファ122とPバ
ッファ123とは、図4に示すように、対になって用い
られ、交互に動作することにより駆動電圧V1〜V3を
生成する。
【0005】具体的には、Nバッファ122の入力端子
は、分圧抵抗r11とR12との間、分圧抵抗r12と
R13との間、分圧抵抗r13とR14との間にそれぞ
れ接続され、Pバッファ123の入力端子は、分圧抵抗
R11とr11との間、分圧抵抗R12とr12との
間、分圧抵抗R13とr13との間にそれぞれ接続され
る。そして、Nバッファ122及びPバッファ123
は、動作電圧VDDを供給されることによって動作し、
分圧された供給電圧Vsup(分圧電圧)をそれぞれ1
倍に増幅する。各対のNバッファ122及びPバッファ
123によって増幅された分圧電圧は平均化され、それ
ぞれ液晶表示装置等の駆動電圧V1〜V3として使用さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
の電源装置は、安定した駆動電圧を生成できない場合が
あるという問題がある。上記したようにNバッファ12
2及びPバッファ123が分圧抵抗R11〜R14,r
11〜r13に接続されているため、Nバッファ122
及びPバッファ123に入力される分圧電圧の大きさが
異なる。具体的には、対となるNバッファ122に入力
される分圧電圧とPバッファ123に入力される分圧電
圧との差は、分圧抵抗r11〜r13の両端に印加され
る電圧に等しい。このため、生成される駆動電圧V1〜
V3は、分圧抵抗r11〜r13の両端に印加される電
圧の範囲内で変動し、分圧抵抗r11〜r13の抵抗値
が大きすぎる場合は、駆動電圧V1〜V3のレベルが不
安定になる。
【0007】また、上記レベル変動を低減するために、
分圧抵抗r11〜r13の抵抗値を小さく設定すると、
Nバッファ122とPバッファ123とが同時に動作す
るという誤動作が生じる場合がある。このような誤動作
が生じると、動作電圧VDDを供給する電源からNバッ
ファ122及びPバッファ123を介してグランドに大
きな電流が流れて消費電力が増大し、さらに大きな電流
が流れると、電源回路の動作が停止する。これにより、
駆動回路は、液晶表示装置等を正常に駆動できなくな
る。
【0008】以上のように、上記構成の電源装置は、安
定した駆動電圧V1〜V4の生成と、消費電力の低減と
を同時に実現することができない。また、このような電
源装置の動作信頼性は低いという問題がある。
【0009】従って、本発明は、動作信頼性の高い電源
装置を提供することを目的とする。また、本発明は、低
消費電力で安定した動作電圧を生成する電源装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電源装置は、供給された第1電圧から、該第
1電圧よりも低い第2電圧と該第2電圧よりも低い第3
電圧とを生成する電圧生成手段と、動作電圧を供給され
ることによって動作し、前記第2電圧及び前記第3電圧
のいずれかをインピーダンス変換し、第4電圧として外
部装置に出力する出力手段と、前記電圧生成手段を制御
し、前記第2電圧及び前記第3電圧の大きさを調整する
ことによって、前記第4電圧のレベルを安定化させる制
御手段と、を備えることを特徴とする。この発明によれ
ば、外部装置に出力される第4電圧のレベルを安定化す
ることができるため、電源装置の高い動作信頼性を実現
することができる。
【0011】前記出力手段は、前記第2電圧が供給され
る第1入力端子と、前記第3電圧が供給される第2入力
端子と、を備え、前記電圧生成手段は、一端が前記第1
入力端子に接続され、他端が前記第2入力端子に接続さ
れた可変抵抗回路を備え、前記制御手段は、前記可変抵
抗回路の抵抗値を調整することによって、前記第4電圧
のレベルを安定化させてもよい。
【0012】前記制御手段は、一端が前記出力手段に接
続され、他端がグランドに接続された抵抗を備え、動作
電圧が供給されることによって前記出力手段を介してグ
ランドに流れる通過電流によって前記抵抗の一端に発生
した電圧と、予め設定された基準電圧とを比較し、該基
準電圧の方が小さい場合に前記可変抵抗回路の抵抗値を
上げ、該基準電圧の方が大きい場合に前記可変抵抗回路
の抵抗値を下げてもよい。
【0013】前記出力手段は、出力段にNチャンネル電
界効果トランジスタを備え、前記第2電圧を増幅する第
1ボルテージフォロア回路と、出力段にPチャンネル電
界効果トランジスタを備え、前記第3電圧を増幅する第
2ボルテージフォロア回路と、から構成され、外部装置
である液晶表示回路を駆動するための駆動電圧を生成し
てもよい。
【0014】前記基準電圧は、前記出力手段が正常に動
作するか否かを判別するための基準となる電圧であり、
前記制御手段は、前記抵抗の一端に発生した電圧と前記
基準電圧とを比較することにより、前記出力手段が正常
に動作しているか否かを判別し、該基準電圧の方が小さ
い場合に前記可変抵抗回路の抵抗値を上げ、該基準電圧
の方が大きい場合に前記可変抵抗回路の抵抗値を下げる
ことにより、前記出力手段を正常に動作させてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態にかか
る電源装置について図面を参照して説明する。なお、以
下の説明では、電源装置を液晶表示装置に適用した場合
を例として説明する。
【0016】上記液晶表示装置は、例えば図1に示すよ
うに、表示パネル1と、電源装置2と、行ドライバ3
と、列ドライバ4と、制御装置5と、から構成されてい
る。表示パネル1は、対向して配置された一対の基板
と、一方の基板上に行方向に形成された複数の走査電極
11と、他方の基板上に列方向に形成された複数の信号
電極13と、一対の基板間に封止された液晶と、から構
成されている。そして、表示パネル1は、走査電極11
と信号電極13との交点で定義される複数の画素により
画像を表示する。
【0017】電源装置2は、電池等の外部電源(図示せ
ず)から供給された電源電圧VDDを用いて、液晶表示
装置を駆動するための駆動電圧を生成し、行ドライバ3
及び列ドライバ4に供給する。なお、電源装置2の詳し
い構成及び動作については後述する。
【0018】行ドライバ3は、表示パネル1の走査電極
11に接続され、電源装置2によって供給された駆動電
圧から走査電圧を生成する。そして、行ドライバ3は、
生成した走査電圧を、所定のタイミングで走査電極11
に順次供給することによって、走査電極11を走査す
る。
【0019】列ドライバ4は、表示パネル1の信号電極
13に接続され、電源装置2によって供給された駆動電
圧から信号電圧を生成する。そして、列ドライバ4は、
生成した信号電圧を、所定のタイミングで信号電極13
に供給する。
【0020】制御装置5は、記録媒体等を介して提供さ
れたプログラムやデータ等に従って、行ドライバ3及び
列ドライバ4の動作を制御する。具体的には、例えば、
制御装置5は、行ドライバ3が走査電圧を供給するタイ
ミング、及び、列ドライバ4が信号電圧を供給するタイ
ミングを制御する。これによって、制御装置5は、表示
パネル1に所定の画像を表示させる。
【0021】次に、上記電源装置2の詳しい構成につい
て説明する。電源装置2は、例えば図2に示すように、
変圧回路21と、Nバッファ22と、Pバッファ23
と、コンパレータ24と、可変抵抗制御回路25と、分
圧抵抗R1〜R4と、可変抵抗r1〜r3と、抵抗Rr
と、から構成されている。
【0022】変圧回路21は、その入力端子が電源装置
2の電源入力端子(図示せず)に接続され、出力端子が
行ドライバ3及び列ドライバ4に接続されている。そし
て、変圧回路21は、電源入力端子に接続された外部電
源(図示せず)から供給される電源電圧VDDを変圧し
て変圧電圧Vsupを生成し、駆動電圧の1つである駆
動電圧V4として行ドライバ3及び列ドライバ4に供給
する。
【0023】分圧抵抗R1〜R4及び可変抵抗r1〜r
3は、分圧抵抗R1、可変抵抗r1、分圧抵抗R2、可
変抵抗r2、分圧抵抗R3、可変抵抗r3、分圧抵抗R
4の順で、変圧回路21の出力端子とグランドとの間に
直列に接続されている。なお、分圧抵抗R1がグランド
に接続され、分圧抵抗R4が変圧回路21の出力端子に
接続されている。また、グランドからは、接地電圧V0
が行ドライバ3及び列ドライバ4に供給される。
【0024】分圧抵抗R1〜R4は、変圧電圧Vsup
を分圧し、分圧電圧Vd1〜Vd3を生成する。可変抵
抗r1〜r3は、変圧電圧Vsupを分圧し、分圧電圧
Vd1’〜Vd3’を生成する。また、可変抵抗r1〜
r3の抵抗値は、可変抵抗制御回路25によって設定さ
れる。なお、分圧電圧Vd1〜Vd3,Vd1’〜Vd
3’の大小関係は、Vd3>Vd3’>Vd2>Vd
2’>Vd1>Vd1’である。
【0025】Nバッファ22及びPバッファ23は、3
つずつ3対設けられている。具体的には、Nバッファ2
2の入力端子は、可変抵抗r1と分圧抵抗R2との間、
可変抵抗r2と分圧抵抗R3との間、及び、可変抵抗r
3と分圧抵抗R4との間にそれぞれ接続されている。こ
のNバッファ22は、図3(a)に示すように、出力段
にN型MOSトランジスタTNが用いられたボルテージ
フォロア回路から構成されている。また、Nバッファ2
2の一方の電源端子は、電源装置2の電源入力端子に接
続され、他方の電源端子は、抵抗Rrの一端に接続され
ている。そして、Nバッファ22は、電源電圧VDDを
供給されることによって動作し、分圧電圧Vd1〜Vd
3を1倍に増幅する。言い換えると、Nバッファ22
は、分圧電圧Vd1〜Vd3をインピーダンス変換して
出力する。
【0026】一方、Pバッファ23の入力端子は、分圧
抵抗R1と可変抵抗r1との間、分圧抵抗R2と可変抵
抗r2との間、及び、分圧抵抗R3と可変抵抗r3との
間にそれぞれ接続されている。このPバッファ23は、
図3(b)に示すように、出力段にP型MOSトランジ
スタTPが用いられたボルテージフォロア回路から構成
されている。また、Pバッファ23の一方の電源端子
は、電源装置2の電源入力端子に接続され、他方の電源
端子は、抵抗Rrの一端に接続されている。そして、P
バッファ23は、電源電圧VDDを供給されることによ
って動作し、分圧電圧Vd1’〜Vd3’を1倍に増幅
する。言い換えると、Pバッファ23は、分圧電圧Vd
1’〜Vd3’をインピーダンス変換して出力する。各
対のNバッファ22及びPバッファ23が出力した電圧
は平均化され、それぞれ駆動電圧V1〜V3として行ド
ライバ3及び列ドライバ4に出力される。
【0027】抵抗Rrは、外部電源からNバッファ22
及びPバッファ23を介してグランドに流れる電流(バ
ッファ電流)の大きさを検出するために設けられてい
る。この抵抗Rrの一端はNバッファ22及びPバッフ
ァ23の他方の電源端子に接続され、他端はグランドに
接続されている。このため、バッファ電流が大きくなる
ほど抵抗Rrの一端の電圧が大きくなり、バッファ電流
の大きさは、抵抗Rrの一端の電圧から間接的に検出さ
れる。
【0028】コンパレータ24は、抵抗Rrの一端の電
圧と予め設定された基準電圧Vrefとを比較し、基準
電圧Vrefの方が小さい場合にハイレベルの出力信号
を、基準電圧Vrefの方が大きい場合にローレベルの
出力信号を、可変抵抗制御回路25に出力する。なお、
基準電圧Vrefは、一対のNバッファ22とPバッフ
ァ23とが交互に動作しているか、同時に動作している
かを判別するための、即ち、一対のNバッファ22とP
バッファ23とが正常に動作しているか否かを判別する
ための基準電圧である。具体的には、複数設けられたN
バッファ22及びPバッファ23の内、少なくとも一対
のNバッファ22とPバッファ23とが同時に動作する
と、この一対のNバッファ22とPバッファ23を介し
て過剰なバッファ電流が流れる。これにより、抵抗Rr
の一端の電圧が大きくなる。このため、基準電圧Vre
fは、対となるNバッファ22とPバッファ23に過剰
なバッファ電流が流れているか否かを判別可能な値に設
定される。例えば、抵抗Rrを5KΩ、過剰なバッフア
電流を100μAとするとき、基準電圧Vrefは、
0.5Vに設定される。
【0029】可変抵抗制御回路25は、コンパレータ2
4から供給された出力信号に従って、可変抵抗r1〜r
3の抵抗値を、例えば段階的に変化させる。具体的に
は、可変抵抗制御回路25は、ローレベルの出力信号が
供給された場合、可変抵抗r1〜r3の抵抗値を1段階
下げ、ハイレベルの出力信号が供給された場合、可変抵
抗r1〜r3の抵抗値を1段階上げる。また、電源装置
2(又は液晶表示装置)の動作開始時には、可変抵抗制
御回路25は、可変抵抗r1〜r3の抵抗値を最大に設
定する。
【0030】これにより、可変抵抗制御回路25は、動
作開始時には、Nバッファ22及びPバッファ23にそ
れぞれ供給される分圧電圧の差を大きく保ち、一対のN
バッファ22及びPバッファ23に過剰なバッファ電流
が流れるのを防止することにより電源装置2の正常な動
作を開始させる。電源装置2の動作開始後、可変抵抗制
御回路25は、可変抵抗r1〜r3の抵抗値を1段階ず
つ下げ、過剰なバッファ電流が流れる値よりも1段階大
きい値に設定する。このように、電源回路の動作中は、
Nバッファ22及びPバッファ23に入力される分圧電
圧の差を小さくすることによって、Nバッファ22及び
Pバッファ23から出力される駆動電圧V1〜V3の変
動を最小限に抑えることができる。また、電源装置2の
動作中に一対のNバッファ22及びPバッファ23を介
して過剰なバッファ電流が流れた場合には、可変抵抗r
1〜r3の抵抗値を大きく設定する。これにより、可変
抵抗制御回路25は、一対のNバッファ22及びPバッ
ファ23が同時にオンする誤動作を防止し、電源装置2
の正常な動作を保持することができる。
【0031】次に、以上のように構成された電源装置2
を備えた液晶表示装置の動作について説明する。始め
に、外部電源が電源装置2の電源入力端子に接続され
る。これによって、電源電圧VDDが変圧回路21、N
バッファ22、及び、Pバッファ23に供給される。
【0032】変圧回路21は、電源電圧VDDを変圧す
ることによって昇圧電圧Vprを生成する。そして、変
圧電圧Vsupは、駆動電圧V4として行ドライバ3及
び列ドライバ4に出力されると共に、分圧抵抗R1〜R
4、及び、可変抵抗r1〜r3によって分圧される。電
源装置の動作開始時には昇圧電圧Vprの電圧が徐々に
増大するが、可変抵抗制御回路25により可変抵抗r1
〜r3の抵抗値が最大値に設定されているため、一対の
Nバッファ22及びPバッファ23に入力される分圧電
圧の差が大きい。このため、これら一対のNバッファ2
2及びPバッファ23が誤動作せず、電源装置2は正常
に動作を開始する。
【0033】電源装置2が動作を開始した後は、可変抵
抗制御回路25により可変抵抗r1〜r3の抵抗値が、
1段階ずつ小さく変更され、過剰なバッフア電流が流れ
るより1段階大きい最適値に設定される。これにより、
分圧抵抗R1〜R4によって分圧された分圧電圧Vd1
〜Vd3がそれぞれNバッファ22に供給されると共
に、可変抵抗r1〜r3により、それぞれの分圧電圧V
d1〜Vd3に対して最適な電位差を持った分圧電圧V
d1’〜Vd3’が、それぞれPバッファ23に供給さ
れる。
【0034】Nバッファ22及びPバッファ23は、交
互に動作し、それぞれ供給された分圧電圧を1倍に増幅
する。そして、交互に動作する1対のNバッファ22及
びPバッファ23から出力された増幅電圧は平均化さ
れ、駆動電圧V1〜V3として行ドライバ3及び列ドラ
イバ4に供給される。
【0035】電流回路の動作中に過剰なバッファ電流が
流れると、コンパレータ24は、過剰なバッファ電流が
流れることによって生じた抵抗Rrの一端の電圧と基準
電圧Vrefとを比較してハイレベルの出力信号を、可
変抵抗制御回路25に供給する。
【0036】可変抵抗制御回路25は、コンパレータ2
4から供給されたハイレベルの出力信号に応じて、可変
抵抗r1〜r3の抵抗値を1段階上げ、各可変抵抗r1
〜r3の両端の電位差を大きくして、Nバッファ22及
びPバッファ23に入力される分圧電圧の差を大きくす
る。これにより、対となるNバッファ22及びPバッフ
ァ23が同時に動作する誤動作が防止され、過剰なバッ
ファ電流が流れることなく、且つ、Nバッファ22及び
Pバッファ23の入力電圧の差が最小になる最適な動作
状態が保たれる。
【0037】以上のようにして、接地電圧V0、及び、
安定した駆動電圧V1〜V4が、電源装置2から行ドラ
イバ3及び列ドライバ4に供給される。
【0038】行ドライバ3は、電源装置2によって供給
された接地電圧V0及び駆動電圧V1〜V4から走査電
圧を生成し、制御装置5の制御に従って、選択した電圧
を走査電圧として所定のタイミングで走査電極11に順
次供給する。
【0039】列ドライバ4は、電源装置2によって供給
された接地電圧V0及び駆動電圧V1〜V4から信号電
圧を生成し、制御装置5の制御に従って、選択した電圧
を信号電圧として所定のタイミングで信号電極13に供
給する。
【0040】具体的には、行ドライバ3及び列ドライバ
4は、電源装置2から供給された接地電圧V0及び駆動
電圧V1〜V4の中から、表示パネル1の液晶を駆動す
るために必要な電圧を選択して供給する。例えば、行ド
ライバ3は、駆動電圧V4を選択し、走査電圧として走
査電極11に供給する。一方、列ドライバ4は、接地電
圧V0を選択し、信号電圧として信号電極13に供給す
る。これにより、電源装置2で生成される最大の電圧
が、表示パネル1の液晶に印加される。また、行ドライ
バ3が接地電圧V0を選択し、列ドライバ4が駆動電圧
V4を選択することによって、表示パネル1の液晶に上
記とは逆極性の電圧を印加することができる。これによ
って、表示パネル1に所定の画像が表示される。
【0041】上記したように、可変抵抗制御回路25
は、バッファ電流の大きさによって可変抵抗r1〜r3
の抵抗値を設定する。このため、電源装置2は、低い消
費電力で、レベルが安定した駆動電圧V1〜V4を生成
し、行ドライバ3及び列ドライバ4に供給することがで
きる。言い換えると、電源装置2は高い動作信頼性を有
する。
【0042】なお、上記実施の形態で示したNバッファ
22及びPバッファ23の数は、必要な駆動電圧の数に
応じて任意に変更することができる。
【0043】また、抵抗Rrは、その一端が電源装置2
の電源入力端子に接続され、他端がNバッファ22及び
Pバッファ23のプラス電源端子に接続されてもよい。
この場合、コンパレータ24は、抵抗Rrの他端に発生
した電圧と基準電圧Vrefとを比較する。
【0044】また、可変抵抗r1〜r3のそれぞれの抵
抗値を別々に設定するようにしてもよい。このようにす
れば、可変抵抗r1〜r3の抵抗値をそれぞれ適正な値
に設定することができる。これにより、電源装置2はよ
り高い動作信頼性を有する。
【0045】また、コンパレータ24の代わりにA/D
コンバータを用いてもよい。この場合、A/Dコンバー
タは、バッファ電流の総和をデジタル信号に変換して可
変抵抗制御回路25に出力する。そして、可変抵抗制御
回路25は、A/Dコンバータからのデジタル信号で示
される電流の大きさが予め設定された値よりも大きいか
否かによって可変抵抗r1〜r3の抵抗値を設定する。
【0046】また、分圧抵抗R1〜R4及び可変抵抗r
1〜r3は、単一の素子で形成される必要はなく、複数
の抵抗素子の直列回路又は並列回路、及び、これらの組
み合わせから構成されてもよい。また、抵抗素子から構
成される分圧回路を示したが、直列接続された複数のコ
ンデンサから構成される分圧回路を使用することも可能
である。
【0047】また、上記可変抵抗制御回路25は、電源
回路の動作開始後、可変抵抗r1〜r3の抵抗値を、予
め理論計算や実験等から求められた最適値(過剰なバッ
ファ電流が流れる値よりも1段階大きい抵抗値)に設定
し、過剰なバッファ電流が流れた場合に可変抵抗r1〜
r3の抵抗値を1段階上げるようにしてもよい。
【0048】また、上記電源装置は、液晶表示装置だけ
でなく、PDP(プラズマディスプレイ)、EL(エレ
クトロルミネッセンス)パネル、FED(フィールドエ
ミッションディスプレイ)等の表示装置の電源装置とし
て適用可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によって、レベルが安定した電圧を生成する低消費電力
の電源装置を提供することができる。また、本発明によ
って、高い動作信頼性を有する電源装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の構
成を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示した液晶表示装置に用いられた電源装
置の構成を示す回路図である。
【図3】(a)は、図2に示した電源装置を構成するN
バッファの回路図であり、(b)は、図2に示した電源
装置を構成するPバッファの回路図である。
【図4】従来の電源装置の構成を示す回路図である。
【図5】(a)は、図4に示した電源装置を構成するN
バッファの回路図であり、(b)は、図4に示した電源
装置を構成するPバッファの回路図である。
【符号の説明】
1・・・表示パネル、2・・・電源装置、3・・・行ドライバ、
4・・・列ドライバ、5・・・制御装置、11・・・走査電極、
13・・・信号電極、21・・・変圧回路、22・・・Nバッフ
ァ、23・・・Pバッファ、24・・・コンパレータ、25・・
・可変抵抗制御回路、R1〜R4・・・分圧抵抗、r1〜r
3・・・可変抵抗、TP・・・P型MOSトランジスタ、TN
・・・N型MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C080 AA10 BB05 DD26 FF09 JJ02 JJ03 5H420 BB12 CC02 DD02 DD05 DD09 EA12 EA18 EA23 EA24 EA42 EA43 EA48 EB15 EB37 FF03 GG06 NA12 NB02 NB12 NB18 NB27 NC02 NC03 NC22 NC26 NC27 NE26 NE28 5H430 BB01 BB05 BB09 BB11 CC06 EE09 GG05 HH03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給された第1電圧から、該第1電圧より
    も低い第2電圧と該第2電圧よりも低い第3電圧とを生
    成する電圧生成手段と、 動作電圧を供給されることによって動作し、前記第2電
    圧及び前記第3電圧のいずれかをインピーダンス変換
    し、第4電圧として外部装置に出力する出力手段と、 前記電圧生成手段を制御し、前記第2電圧及び前記第3
    電圧の大きさを調整することによって、前記第4電圧の
    レベルを安定化させる制御手段と、 を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】前記出力手段は、前記第2電圧が供給され
    る第1入力端子と、前記第3電圧が供給される第2入力
    端子と、を備え、 前記電圧生成手段は、一端が前記第1入力端子に接続さ
    れ、他端が前記第2入力端子に接続された可変抵抗回路
    を備え、 前記制御手段は、前記可変抵抗回路の抵抗値を調整する
    ことによって、前記第4電圧のレベルを安定化させる、 ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、 一端が前記出力手段に接続され、他端がグランドに接続
    された抵抗を備え、 動作電圧が供給されることによって前記出力手段を介し
    てグランドに流れる通過電流によって前記抵抗の一端に
    発生した電圧と、予め設定された基準電圧とを比較し、
    該基準電圧の方が小さい場合に前記可変抵抗回路の抵抗
    値を上げ、該基準電圧の方が大きい場合に前記可変抵抗
    回路の抵抗値を下げる、 ことを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 【請求項4】前記出力手段は、 出力段にNチャンネル電界効果トランジスタを備え、前
    記第2電圧を増幅する第1ボルテージフォロア回路と、 出力段にPチャンネル電界効果トランジスタを備え、前
    記第3電圧を増幅する第2ボルテージフォロア回路と、
    から構成され、 外部装置である液晶表示回路を駆動するための駆動電圧
    を生成する、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載の電源装置。
  5. 【請求項5】前記基準電圧は、前記出力手段が正常に動
    作するか否かを判別するための基準となる電圧であり、 前記制御手段は、前記抵抗の一端に発生した電圧と前記
    基準電圧とを比較することにより、前記出力手段が正常
    に動作しているか否かを判別し、該基準電圧の方が小さ
    い場合に前記可変抵抗回路の抵抗値を上げ、該基準電圧
    の方が大きい場合に前記可変抵抗回路の抵抗値を下げる
    ことにより、前記出力手段を正常に動作させる、 ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電源装置。
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