JP2002108202A - 軽量粘土 - Google Patents

軽量粘土

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JP2002108202A
JP2002108202A JP2000333844A JP2000333844A JP2002108202A JP 2002108202 A JP2002108202 A JP 2002108202A JP 2000333844 A JP2000333844 A JP 2000333844A JP 2000333844 A JP2000333844 A JP 2000333844A JP 2002108202 A JP2002108202 A JP 2002108202A
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JP
Japan
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particle size
clay
expanded polystyrene
lightweight clay
powder
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Pending
Application number
JP2000333844A
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English (en)
Inventor
Susumu Kimura
進 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PAJIKO KK
Padico Co Ltd
Original Assignee
PAJIKO KK
Padico Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発泡ポリスチレンパウダーの各種粒径及び粒度
分布の内、軽量粘土として特に優れた特性を示すことの
できる、粒径及び粒度分布を特定して発泡ポリスチレン
パウダーを主成分とした優れた軽量粘土を提供すること
を目的とするものである。 【解決手段】粒子径152.6μm以下が90.0%
で、メジアン径が94.11μm、10.0μm以下が
2.8%、の発泡ポリスチレンパウダーを主成分とし、
これに繊維粉と糊剤及び水を主構成材としてなるもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手工芸用等に使用さ
れる軽量粘土で、更に詳しくは極めて軽量にして鮮明な
色に着色、染色することができると共に、粘土作品の造
形時に手や工作具に色移りすることのない軽量粘土に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の手工芸用等に使用される軽量粘土
で、発泡ポリスチレン粉末を使用したものに、特公昭5
1−893「彫塑材料」があった。しかしこの発明にお
いては、発泡ポリスチレン粉末としか記載がなく、粒子
径及び粒度分布等については何ら言及せず、発明の効果
も軽量であるとの記載にとどまっていた。
【0003】従来市販されていた発泡ポリスチレンの粉
末、ビーズ、パウダーと称するものの最少粒子径は、
0.5mmであった。粒子径が0.5mmでは軽量粘土
として優れた物性のものを作ることは出来なかったが、
これ以上細かくし発泡ポリスチレンを所定の粒子径及び
粒度分布の粉末状にすることの出来る機械装置は存在し
ていなかった。近年発泡ポリスチレンを所定の粒子径及
び粒度分布の粉末状にすることの出来る極微粉破砕機が
開発された。
【0004】本願発明者は、各種の粒径及び粒度分布の
発泡ポリスチレンパウダーを作製し、軽量粘土の試作を
行なった結果、特定の粒子径及び粒度分布の発泡ポリス
チレンパウダーを用いた場合のみ、軽量粘土としての優
れた特性を示すことを見いだしたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発泡ポリスチレン粉末
を使用した、特公昭51−893「彫塑材料」はある
が、実際にはこの発明の記述のみでは優れた特性を有す
軽量粘土を作製することは出来なかった。軽量粘土とし
ての優れた特性とは、軽量性、手への付着性、粘土の伸
展性、表面の平滑性、着色性、保形性等である。
【0006】本発明は、発泡ポリスチレンパウダーの各
種粒径及び粒度分布の内、軽量粘土として特に優れた特
性を示すことのできる、粒径及び粒度分布を特定して発
泡ポリスチレンパウダーを主成分とした優れた軽量粘土
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒子径15
2.6μm以下が90.0%で、メジアン径が94.1
1μm、10.0μm以下が2.8%、の発泡ポリスチ
レンパウダーを主成分とし、これに繊維粉と糊剤及び水
を主構成材としてなるものである。上記主構成材の他に
収縮防止用充填材、顔料、体質顔料、界面活性剤、防腐
剤等を添加配合してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用する発泡ポリスチレ
ンパウダーは、EPS(expandable pol
ystyrene)又はPSP(polystyren
e paper)何れを粉砕したものでもよい。EPS
とは、ポリスチレンと低級炭化水素とをまとめた形のビ
ーズで、これを蒸気加熱で1次発泡し、一旦空気中で熱
成し、これを成形機に入れて蒸気加熱して融着させる。
PSPとは、ポリスチレンペレットと低級炭化水素など
と計量して押出機から連続発泡押出し成形する。ペーパ
ーと呼ばれるシートだけでなく、厚み10cm以上のボ
ードまで押出し成形する。発泡ポリスチレンは、水産用
魚箱、家電商品包装材、トレイ類などに使用される。こ
れらの用途に使用した後の廃棄物を粉砕したものでもよ
い。
【0009】発泡ポリスチレンを所定の粒子径及び粒度
分布の粉末状にすることの出来る極微粉破砕機で微粉砕
して、発泡ポリスチレンパウダーとする。この発泡ポリ
スチレンパウダーは、粒子径152.6μm以下が9
0.0%で、メジアン径が94.11μm、10.0μ
m以下が2.8%とする。これ以上荒い粒子径及び粒度
分布、又これ以上細かい粒子径及び粒度分布いずれの場
合も優れた物性の軽量粘土を作ることが出来ないのであ
る。
【0010】本発明に使用する繊維粉は、粘土成形後に
おけるひび割れを防止するもので、天然パルプ粉、天然
シートパルプ、合成繊維等が使用できる。繊維粉の繊維
長は0.5〜5.5mmの範囲で特に1.0〜3.0m
mの繊維長が好適である。繊維粉の配合量は発泡ポリス
チレンパウダー100重量部に対して50〜150重量
部が好ましい、50重量部以下では軽量粘土成形後にひ
び割れを起こす恐れがあり、150重量部を超えると軽
量粘土の平滑性が無くなり造形性が損なわれる。
【0011】本発明に使用する糊剤は、カルボキシルメ
チルセルローズ、ポリビニルアルコール、変性ポリビニ
ルアルコール、α澱粉、ポリエチレンオキサイド、ポリ
アクリル酸ソーダ、ポバール、ヒドロキシメチルセルロ
ーズ等で、糊剤の配合量は発泡ポリスチレンパウダー1
00重量部に対して1〜10重量部が望ましい。1重量
部以下では軽量粘土同士のまとまりがなく造形性が悪く
なり、10重量部を超えるとやはり造形性が損なわれ
る。
【0012】本発明になる軽量粘土に添加配合する水の
量は、発泡ポリスチレンパウダー100重量部に対して
50〜100重量部が望ましく、特に60〜80重量部
が好適である。50重量部以下では軽量粘土が固くなり
造形性が損なわれる恐れがあり、100重量部を超える
と手にべとつきが出て保形性がなくなり造形性が損なわ
れる。
【0013】本発明に使用する収縮防止用充填剤は、粘
土造形時における収縮を防止し粘土の油分を吸収するも
ので、例えばタルク、炭酸カルシウム、クレー、テアリ
ン酸カルシウム、シリカ粉末、澱粉質粉末等が挙げられ
る。収縮防止用充填剤の配合量は、発泡ポリスチレンパ
ウダー100重量部に対して1〜50重量部が好適であ
る。
【0014】本発明においては、必要に応じて顔料又は
顔料と体質顔料を加えて、軽量粘土に着色しあるいは可
塑性を調節することが出来る。顔料としてはセルリアン
青、群青、紺青、酸化チタン、ベンガラ、黄鉛、黄色酸
化鉄、カーボンブラック等が例示出来る。体質顔料とし
ては、シリカ、アルミナ等の通常の体質顔料の他、脂肪
酸のマグネシウム塩、カルシウム塩等の金属石鹸あるい
粉末硫黄等が例示出来る。
【0015】
【実施例】本発明の実施例及び比較例を詳述する。
【0016】実施例1 粒子径152.6μm以下が9
0.0%で、メジアン径が94.11μm、10.0μ
m以下が2.8%、の発泡ポリスチレンパウダーを10
0重量部に、水で解砕したシートパルプ[日本製紙株式
会社製『NSP−P』]固形分換算100重量部、αコ
ーンスターチ[日澱化学株式会社製『アミコールC』]
40重量部、水700重量部、その他界面活性剤、防腐
剤等40重量部を容器に投入し、撹拌機で約30分混練
りして軽量粘土を作製した。
【0017】本粘土の物性として軽量性、手への付着
性、粘土の伸展性、表面の平滑性、保形性、着色性等に
ついて評価した結果、表1に示すように実施例1及び実
施例2共にいずれも優れた物性を示すものであることが
立証された。
【0018】実施例2 粒子径152.6μm以下が9
0.0%で、メジアン径が94.11μm、10.0μ
m以下が2.8%、の発泡ポリスチレンパウダーを10
0重量部に、実施例1と同様の配合の他に、タルクを2
0重量部加えた。
【0019】比較例1 粒子径400.0μm以下が9
0.0%で、メジアン径が250.0μm、51.5μ
m以下が2.4%、の発泡ポリスチレンパウダーを10
0重量部に、他は実施例1と同じ配合の軽量粘土を作製
した。
【0020】比較例2 粒子径300.0μm以下が9
0.0%で、メジアン径が152.4μm、39.2μ
m以下が3.0%、の発泡ポリスチレンパウダーを10
0重量部に、他は実施例1と同じ配合の軽量粘土を作製
した。
【0021】比較例1,2の物性として軽量性、手への
付着性、粘土の伸展性、表面の平滑性、保形性、着色性
等について評価した結果、表1に示すようにいずれの物
性においても実施例より劣っていることが判明した。
【0022】得られた軽量粘土の各種性能を以下の方法
で評価した。(軽量粘土の物性)手への付着性、粘土の
伸展性、表面平滑性、保形性、着色性については、粘土
使用者10人が各粘土を用いて造形物を製作した際の評
価を次の様な人数で評価した。8〜10人が良いとした
場合=◎、6〜7人が良いとした場合=○、3〜5人が
良いとした場合=△、0〜2人が良いとした場合=×。
軽量性については乾燥前及び後の比重を測定した。
【0023】
【発明の効果】以上の如く本発明に成る軽量粘土は、軽
量性、手への付着性、粘土の伸展性、表面の平滑性、保
形性、着色性等について評価した結果いずれも極めて優
れた特性を示しており、手工芸用等の造形に要求される
諸物性に優れた軽量粘土を提供する事を可能としたので
ある。
【0024】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 粒子径152.6μm以下が90.0
    %で、メジアン径が94.11μm、10.0μm以下
    が2.8%、の発泡ポリスチレンパウダーを主成分と
    し、これに繊維粉と糊剤及び水を主構成材としてなるこ
    とを特徴とする軽量粘土。
JP2000333844A 2000-09-27 2000-09-27 軽量粘土 Pending JP2002108202A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180022339A (ko) * 2016-08-24 2018-03-06 이순동 방수 클레이 제조방법 및 그에 따른 방수 클레이

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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