JP6919954B1 - 樹脂組成物及び成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、成形加工性の低下が抑制された樹脂組成物を提供することである。【解決手段】本発明は、ポリエチレン系樹脂と、無機物質粉末と、ステアリン酸亜鉛と、ステアリン酸とを所定の割合で含む樹脂組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物及び成形品に関する。
ポリエチレン系樹脂は、その優れた機械的特性等から、成形品の材料等として幅広く用いられている。
また、ポリエチレン系樹脂に各種特性を付与する観点から、ポリエチレン系樹脂とともに、無機物質粉末や、様々な添加剤を配合することが提案されている(例えば、特許文献1、2等)。
特開2001−200108号公報 特開2002−20556号公報
しかし、本発明者は、上記のような各種成分が配合された樹脂組成物によれば、ポリエチレン系樹脂に対して、目的とする特性を付与できる一方で、成形加工性を損なってしまう可能性があることを見出した。樹脂組成物の成形加工性が低いと、得られる成形品の外観も損なわれ得る。
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、成形加工性の低下が抑制された樹脂組成物の提供を目的とする。
本発明者は、ポリエチレン系樹脂とともに、無機物質粉末、ステアリン酸亜鉛、及びステアリン酸をそれぞれ所定量配合することで上記課題を解決できる点を見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下を提供する。
(1) 樹脂組成物であって、
ポリエチレン系樹脂と、無機物質粉末と、ステアリン酸亜鉛と、ステアリン酸とを含み、
前記ポリエチレン系樹脂と前記無機物質粉末との質量比が、10:90〜90:10であり、
前記ステアリン酸亜鉛の含有量が、前記樹脂組成物に対して0.05質量%以上0.60質量%以下であり、
前記ステアリン酸の含有量が、前記樹脂組成物に対して0.10質量%以上1.20質量%以下であり、
前記ステアリン酸亜鉛と前記ステアリン酸との質量比が、1:1.5〜1:4である、
樹脂組成物。
(2) 前記ポリエチレン系樹脂が、
JIS K 6922−1(ISO1133)によるMFR(190℃、21.6kg)が5g/10分以上15g/10分以下である高密度ポリエチレンと、
JIS K 6922−1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が0.5g/10分以上1.5g/10分以下である直鎖状低密度ポリエチレンとを含み、
前記高密度ポリエチレンと前記直鎖状低密度ポリエチレンとの質量比が、92.5:7.5〜99.5:0.5である、
(1)に記載の樹脂組成物。
(3) 前記樹脂組成物に対して、0.15質量%以上1.80質量%以下のポリエチレン系ワックスを更に含む、(1)又は(2)に記載の樹脂組成物。
(4) 前記無機物質粉末が、重質炭酸カルシウムである、(1)から(3)の何れかに記載の樹脂組成物。
(5) 前記重質炭酸カルシウムの平均粒子径が、0.7μm以上6.0μm以下である、(4)に記載の樹脂組成物。
(6) (1)から(5)の何れかに記載の樹脂組成物から得られた成形品。
(7) 前記成形品がインフレーション成形品である、(6)に記載の成形品。
(8) 前記成形品が押出成形品である、(6)に記載の成形品。
本発明によれば、成形加工性の低下が抑制された樹脂組成物が提供される。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されない。
<樹脂組成物>
本発明の樹脂組成物は、ポリエチレン系樹脂と、無機物質粉末と、ステアリン酸亜鉛と、ステアリン酸とを含み、かつ、以下の要件を全て満たす。
(要件1)ポリエチレン系樹脂と無機物質粉末との質量比が、ポリエチレン系樹脂:無機物質粉末=10:90〜90:10である。
(要件2)ステアリン酸亜鉛の含有量が、樹脂組成物に対して0.05質量%以上0.60質量%以下である。
(要件3)ステアリン酸の含有量が、樹脂組成物に対して0.10質量%以上1.20質量%以下である。
(要件4)ステアリン酸亜鉛とステアリン酸との質量比が、ステアリン酸亜鉛:ステアリン酸=1:1.5〜1:4である。
ポリエチレン系樹脂製品の軽量化や、樹脂使用量の低減等のニーズに応える観点から、例えば、(要件1)を満たすようにポリエチレン系樹脂に無機物質粉末(例えば、炭酸カルシウム等)が配合することが従来より知られる。
他方で、本発明者は、(要件1)を満たす組成は、ポリエチレン系樹脂が有する良好な成形加工性を著しく損ない得ることを見出した。
そこで、本発明者が更に検討した結果、ポリエチレン系樹脂、及び無機物質粉末とともに、(要件2)乃至(要件4)を満たすようにステアリン酸亜鉛、及びステアリン酸(オクタデカン酸)を配合することで、成形加工性の低下を抑制できることを見出した。
ステアリン酸亜鉛は、滑剤として作用することが知られる。また、ステアリン酸は、分散剤として作用することが知られる。
しかし、滑剤や分散剤として知られるその他の成分をポリエチレン系樹脂とともに配合しても、ステアリン酸亜鉛、及びステアリン酸の組み合わせほどの効果は確認できなかった。
更に、ステアリン酸亜鉛、及びステアリン酸を組み合わせた場合であっても、(要件2)乃至(要件4)を満たさなければ充分な効果は得られにくかった。
そして、本発明者は、この様な成形加工性の低下抑制効果が、ポリエチレン系樹脂が高密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンの混合物である場合や、ポリエチレン系ワックスを更に配合した場合に、より高められ得ることも見出した。
本発明において「成形加工性」とは、樹脂組成物を任意の成形方法で成形する際における、加工の容易さを意味する。
例えば、樹脂組成物をインフレーション成形する場合における成形加工性とは、ブローのし易さを包含する。
例えば、樹脂組成物を押出成形する場合における成形加工性とは、ダイからの押出のし易さを包含する。
本発明によれば、樹脂組成物の成形加工性の低下を抑制できる結果、得られる成形品の外観の低下をも抑制し得る。
成形品の外観は、例えば、成形品の表面の状態(滑らかさ等)を目視観察することで評価できる。
以下、本発明の樹脂組成物の構成について説明する。
(ポリエチレン系樹脂)
本発明におけるポリエチレン系樹脂は、メチレンの繰り返し単位を少なくとも一部に含む樹脂であれば特に限定されない。
例えば、本発明におけるポリエチレン系樹脂は、エチレン成分単位が50質量%以上である樹脂を包含する。
ポリエチレン系樹脂は1種単独で使用しても良く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
ポリエチレン系樹脂の由来は特に限定されず、合成されたものであっても、植物由来の原料等から製造されたものであっても良い。
ポリエチレン系樹脂としては、例えば、以下が挙げられる。
高密度ポリエチレン(HDPE):0.942g/cm以上の密度を有するポリエチレン
中密度ポリエチレン:0.930g/cm以上0.942g/cm未満の密度を有するポリエチレン
低密度ポリエチレン(LDPE):0.910g/cm以上0.930g/cm未満の密度を有するポリエチレン
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE):0.911g/cm以上0.940g/cm未満の密度を有する直鎖状のポリエチレン
超低密度ポリエチレン(ULDPE):0.910g/cm未満の密度を有するポリエチレン
本発明におけるポリエチレン系樹脂は、官能基含有ポリエチレン系樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体の金属塩(アイオノマー)、エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体、エチレン−メタクリル酸アルキルエステル共重合体、マレイン酸変性ポリエチレン等)も包含する。
本発明の効果を奏し易いという観点から、ポリエチレン系樹脂は、下記の何れか又は両方を含むことが好ましく、両方を含むことがより好ましい。なお、「MFR」とは、「メルトマスフローレイト」の略記である。
JIS K 6922−1(ISO1133)によるMFR(190℃、21.6kg)が5g/10分以上15g/10分以下である高密度ポリエチレン
JIS K 6922−1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が0.5g/10分以上1.5g/10分以下である直鎖状低密度ポリエチレン
本発明の樹脂組成物が、上記MFRを満たす高密度ポリエチレン、及び、直鎖状低密度ポリエチレンの両方を含む場合、それらの質量比(高密度ポリエチレン:直鎖状低密度ポリエチレン)は、好ましくは92.5:7.5〜99.5:0.5、より好ましくは94.0:6.0〜98.0:2.0である。
(無機物質粉末)
本発明における無機物質粉末は、樹脂とともに配合され得る任意の成分を包含し、例えば充填剤として知られるものを好適に使用できる。
無機物質粉末は1種単独で使用しても良く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
無機物質粉末は、合成されたものも、天然鉱物由来のもの(鉱物等の粉砕物)も包含する。
無機物質粉末としては、例えば、金属(カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、チタン、鉄、亜鉛等)の塩(炭酸塩、硫酸塩、珪酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩)、酸化物、又は水和物の粉末が挙げられる。
具体的には、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、シリカ、アルミナ、クレー、タルク、カオリン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、リン酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪砂、カーボンブラック、ゼオライト、モリブデン、珪藻土、セリサイト、シラス、亜硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、チタン酸カリウム、ベントナイト、ウォラストナイト、ドロマイト、黒鉛等の粉末が挙げられる。
無機物質粉末の形状は、特に限定されないが、粒子状(球形、不定形状等)、フレーク状、顆粒状、繊維状等の何れであっても良い。
無機物質粉末の粒径の下限は、特に限定されないが、平均粒子径が、好ましくは0.7μm以上、より好ましくは1.0μm以上である。
無機物質粉末の粒径の上限は、特に限定されないが、平均粒子径が、好ましくは6.0μm以下、より好ましくは5.0μm以下である。
本発明において「平均粒子径」とは、JIS M−8511に準じた空気透過法による比表面積の測定結果から計算した値を意味する。
平均粒子径の測定機器としては、例えば、島津製作所社製の比表面積測定装置「SS−100型」を好ましく用いることができる。
[重質炭酸カルシウム]
本発明における無機物質粉末は、重質炭酸カルシウムを含むことが好ましく、重質炭酸カルシウムからなることがより好ましい。
本発明において「重質炭酸カルシウム」とは、天然炭酸カルシウムを機械的に粉砕等することで得られるものであり、化学的沈殿反応等によって製造される合成炭酸カルシウム(すなわち、軽質炭酸カルシウム)とは明確に区別されるものである。
重質炭酸カルシウムは、幅広い粒径の粒子を含み、一般的に成形加工性に劣ることが知られる。
しかし、本発明によれば、重質炭酸カルシウムを含む樹脂組成物であっても、成形加工性が良好であり、成形品の外観が優れ得る。
重質炭酸カルシウムは、例えば、方解石(石灰石、チョーク、大理石等)、貝殻、サンゴ等の天然炭酸カルシウムを粉砕、及び分級することで得られる。
重質炭酸カルシウムの製造方法における粉砕方法としては、湿式粉砕、及び乾式粉砕のうち何れも採用できる。経済的な観点から、脱水工程や乾燥工程等が不要な乾式粉砕が好ましい。
重質炭酸カルシウムの粉砕に用いる粉砕機は特に限定されず、衝撃式粉砕機、粉砕メディア(ボールミル等)を用いた粉砕機、ローラーミル等が挙げられる。
重質炭酸カルシウムの製造方法における分級は、空気分級、湿式サイクロン、デカンター等の従来知られる手段を採用できる。
重質炭酸カルシウムは、表面処理が施されていても良く、施されていなくとも良い。表面処理は、重質炭酸カルシウムの製造方法における任意の時点(粉砕前、粉砕中、分級前、分級後等)で行い得る。
重質炭酸カルシウムの表面処理としては、物理的方法(プラズマ処理等)や、化学的方法(カップリング剤、界面活性剤等を用いた方法)が挙げられる。
重質炭酸カルシウムの表面処理のうち、化学的方法において用いられるカップリング剤としては、例えば、シランカップリング剤やチタンカップリング剤等が挙げられる。
重質炭酸カルシウムの表面処理のうち、化学的方法において用いられる界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。より具体的には、例えば、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸塩等が挙げられる。
上記のような表面処理を施すことで、重質炭酸カルシウムの分散性等を高めることがきる。
ただし、表面処理を施されていない重質炭酸カルシウムは、成形時における表面処理剤の熱分解等による臭気の発生リスクを低減できる点で好ましい。
重質炭酸カルシウムの形態は特に限定されないが、樹脂組成物中の分散性が良好であるという観点から、好ましくは粒子状である。
重質炭酸カルシウムが粒子状である場合、その平均粒子径は、好ましくは0.7μm以上6.0μm以下、より好ましくは1.0μm以上5.0μm以下、更に好ましくは1.5μm以上3.0μm以下である。
重質炭酸カルシウムの平均粒子径が上記範囲であると、樹脂組成物中での分散性が良好であり、樹脂組成物の過度な粘度上昇を防ぐことができる。更に、樹脂組成物から得られる成形品表面から重質炭酸カルシウム粒子が突出して脱落したり、表面性状や機械的強度等を損なったりしにくく、本発明の効果をより奏し易くなる。
重質炭酸カルシウムが粒子状である場合、その粒径分布において、粒子径45μm以上の粒子が含まれないことが好ましい。
重質炭酸カルシウムが粒子状である場合、その不定形性は、形状の球形化の度合い、すなわち真円度によって表すことができる。真円度が低いほど、不定形性が高いことを意味する。
重質炭酸カルシウムが粒子状である場合、その真円度は、好ましくは0.50以上0.95以下、より好ましくは0.55以上0.93以下、更に好ましくは0.60以上0.90以下である。
本発明において「真円度」とは、粒子の投影面積を、粒子の投影周囲長と同一周囲長を持つ円の面積で割った値((粒子の投影面積)/(粒子の投影周囲長と同一周囲長を持つ円の面積))を意味する。
真円度の測定方法は特に限定されないが、例えば、走査型顕微鏡や実体顕微鏡等で得られる粒子の投影図を、市販の画像解析ソフトで解析することで特定できる。
具体的には、粒子の投影面積(A)、粒子の投影周囲長と同一周囲長を持つ円の面積(B)、粒子の投影周囲長と同一周囲長を持つ円の半径(r)、粒子の投影周囲長(PM)の測定結果に基づき、下式によって算出できる。
「真円度」=A/B=A/πr=A×4π/(PM)
(ステアリン酸亜鉛及びステアリン酸)
ステアリン酸亜鉛(CAS登録番号:557−05−1)、ステアリン酸(オクタデカン酸、CAS登録番号:57−11−4)は、本発明の要件を満たすように樹脂組成物に配合できれば、その形態等は特に限定されない。
(樹脂組成物の組成)
本発明の樹脂組成物の組成は、以下の4つの要件を全て満たす点以外は特に限定されない。
(要件1)ポリエチレン系樹脂と無機物質粉末との質量比が、ポリエチレン系樹脂:無機物質粉末=10:90〜90:10である。
(要件2)ステアリン酸亜鉛の含有量が、樹脂組成物に対して0.05質量%以上0.60質量%以下である。
(要件3)ステアリン酸の含有量が、樹脂組成物に対して0.10質量%以上1.20質量%以下である。
(要件4)ステアリン酸亜鉛とステアリン酸との質量比が、ステアリン酸亜鉛:ステアリン酸=1:1.5〜1:4である。
(要件1)について、本発明の樹脂組成物において、ポリエチレン系樹脂と無機物質粉末との質量比(ポリエチレン系樹脂:無機物質粉末)は、好ましくは30:70〜80:20、より好ましくは50:50〜70:30である。
ポリエチレン系樹脂の含有量の上限は、樹脂組成物に対して、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。
ポリエチレン系樹脂の含有量の下限は、樹脂組成物に対して、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。
無機物質粉末の含有量の上限は、樹脂組成物に対して、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。
無機物質粉末の含有量の下限は、樹脂組成物に対して、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。
(要件2)について、ステアリン酸亜鉛の含有量の下限は、樹脂組成物に対して、好ましくは0.10質量%以上、より好ましくは0.15質量%以上である。
(要件2)について、ステアリン酸亜鉛の含有量の上限は、樹脂組成物に対して、好ましくは0.55質量%以下、より好ましくは0.50質量%以下である。
(要件3)について、ステアリン酸の含有量の下限は、樹脂組成物に対して、好ましくは0.15質量%以上、より好ましくは0.20質量%以上である。
(要件3)について、ステアリン酸の含有量の上限は、樹脂組成物に対して、好ましくは1.15質量%以下、より好ましくは1.10質量%以下である。
(要件4)について、本発明の樹脂組成物において、ステアリン酸亜鉛とステアリン酸との質量比(ステアリン酸亜鉛:ステアリン酸)は、好ましくは1:2〜1:3.5、より好ましくは1:2.2〜1:3.3である。
(樹脂組成物中のその他の成分)
本発明の樹脂組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記の成分に加えて、任意の成分が更に含まれ得る。この様な成分は、単独又は2種以上の組み合わせで使用できる。また、この様な成分の種類や配合量は、得ようとする効果等に応じて適宜設定し得る。
本発明の樹脂組成物に含まれ得る成分としては、滑剤(ステアリン酸亜鉛以外)、分散剤(ステアリン酸以外)、可塑剤、ポリエチレン系樹脂以外の樹脂、色剤、酸化防止剤、難燃剤、発泡剤等が挙げられる。
[滑剤]
滑剤としては、樹脂組成物に配合し得る任意のものを使用でき、例えばポリエチレン系ワックス(ポリエチレンワックス等)、パラフィンワックス、ソルビタンエステル、グリセリンエステル、ステアリン酸マグネシウム、ステアロアミド等が挙げられる。
本発明者の検討の結果、滑剤のうち、ポリエチレン系ワックスが、ステアリン酸亜鉛、及びステアリン酸による本発明の効果を特に高め易いことを見出した。
ポリエチレン系ワックスの含有量の下限は、樹脂組成物に対して、好ましくは0.15質量%以上、より好ましくは0.20質量%以上である。
ポリエチレン系ワックスの含有量の上限は、樹脂組成物に対して、好ましくは1.80質量%以下、より好ましくは1.50質量%以下である。
[分散剤]
分散剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
[可塑剤]
可塑剤としては、例えば、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジアリール、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジ−2−メトキシエチル、酒石酸ジブチル、o−ベンゾイル安息香酸エステル、ジアセチン、エポキシ化大豆油等が挙げられる。
[ポリエチレン系樹脂以外の樹脂]
ポリエチレン系樹脂以外の樹脂としては、
ポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂;
ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,12等のポリアミド系樹脂;
ポリエチレンテレフタレート及びその共重合体、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル系樹脂;
アタクティックポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン(AS)共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合体等のポリスチレン系樹脂;
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のポリ塩化ビニル系樹脂;
ポリフェニレンスルフィド;
ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン等のポリエーテル系樹脂等
が挙げられる。
ただし、本発明の効果を奏し易いという観点から、本発明の樹脂組成物には、ポリエチレン系樹脂以外の樹脂を含まないか、含むとしても少量(例えば、樹脂組成物に対して1.0質量%以下)であることが好ましい。
色剤としては、従来知られる有機顔料、無機顔料又は染料の何れも使用できる。
有機顔料としては、アゾ系、アンスラキノン系、フタロシアニン系、キナクリドン系、イソインドリノン系、ジオオサジン系、ペリノン系、キノフタロン系、ペリレン系顔料等が挙げられる。
無機顔料としては、群青、酸化チタン、チタンイエロー、酸化鉄(弁柄)、酸化クロム、亜鉛華、カーボンブラック等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、リン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、ペンタエリスリトール系酸化防止剤等が挙げられる。
難燃剤としては、例えば、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、金属水和物等の非リン系非ハロゲン系難燃剤等が挙げられる。
発泡剤としては、例えば、脂肪族炭化水素類(プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等)、脂環式炭化水素類(シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロジフルオロメタン、ジフロオロメタン、トリフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、クロロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフルオロエタン、ジクロロペンタフルオロエタン、テトラフルオロエタン、ジフルオロエタン、ペンタフルオロエタン、トリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン、トリクロロトリフルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、パーフルオロシクロブタン等)、無機ガス(二酸化炭素、窒素、空気等)、水等が挙げられる。
<樹脂組成物の製造方法>
本発明の樹脂組成物は、上記の成分を用いて、樹脂組成物の製造方法として従来知られる方法に基づき製造できる。
樹脂組成物は、例えば、成分の混合及び溶融混練等を経て得られる。
混合や溶融混練のタイミングは、採用しようとする成形方法(押出成形、射出成形、真空成形等)に応じて適宜設定できる。例えば、混合は、成形機のホッパーから投入する前や、成形と同時に行っても良い。
溶融混練は、例えば、二軸混練機等によって行っても良い。
本発明の樹脂組成物は、成形加工が可能であればどの様な形態であっても良い。
本発明の樹脂組成物の形態は、例えば、任意の大きさ及び形状のペレット状であり得る。
ペレットの形状は特に限定されず、例えば、円柱、球形、楕円球状等であっても良い。
ペレットのサイズは特に限定されない。例えば、球形ペレットの場合、直径1〜10mmであり得る。楕円球状のペレットの場合、縦横比0.1〜1.0、縦横の長さ1〜10mmであり得る。円柱ペレットの場合、直径1〜10mm、長さ1〜10mmであり得る。
本発明の樹脂組成物を必要に応じて乾燥させた後、成形することで、所望の成形品を得ることができる。
<成形品>
本発明の成形品は、任意の成形方法によって本発明の樹脂組成物を成形することで得られる。
本発明の成形品は、用途等に応じた任意の形状であり得る。
本発明の成形品は、例えば、フィルム、シート、容器体(食品容器等)、日用品(各種使い捨て製品等)、自動車用部品、電気電子部品、各種消耗品(建築部材等の分野におけるもの等)等であり得る。
本発明の樹脂組成物は成形加工性が良好であるため、特に、インフレーション成形又は押出成形に適する。したがって、本発明の成形品は、好ましくはインフレーション成形品又は押出成形品である。
インフレーション成形品としては、フィルム、シート、袋(レジ袋等)が挙げられる。
インフレーション成形品の肉厚は特に限定されないが、好ましくは10μm〜200μm、更に好ましくは30μm〜100μmである。
押出成形品としては、フィルム、シート、中空品が挙げられる。
<成形品の製造方法>
本発明の成形品の製造方法は、得ようとする成形品に応じて適宜選択できる。
本発明の成形品の製造方法としては、例えば、インフレーション成形法、押出成形法、射出成形法、発泡射出成形法、射出圧縮成形法、ブロー成形法、プレス成形法、カレンダー成形法、真空成形法等が挙げられる。
成形条件は、樹脂組成物の組成や、成形品の種類等に応じて適宜設定できる。
成形品がフィルムやシート等である場合、その成形時又は成形後に、一軸若しくは二軸方向、又は多軸方向に延伸しても良いし、しなくとも良い。
以下に、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<樹脂組成物の作製>
表1〜6に示す各成分を含む樹脂組成物を準備した。なお、表中の組成の数値の単位は「質量%」である。
なお、表中、「滑剤:分散剤」とは、樹脂組成物に含まれる、滑剤と分散剤との質量比を意味する。
「ステアリン酸Zn:ステアリン酸」とは、樹脂組成物に含まれる、ステアリン酸亜鉛とステアリン酸滑剤との質量比を意味する。
樹脂組成物中の各成分の詳細は下記の通りである。なお、以下、「平均粒径」とは、島津製作所社製の比表面積測定装置「SS−100型」を用い、JIS M−8511に準じた空気透過法による比表面積の測定結果から計算した値である。
(ポリエチレン系樹脂)
ポリエチレン系樹脂−1:高密度ポリエチレンと、直鎖状低密度ポリエチレンとを、高密度ポリエチレン:直鎖状低密度ポリエチレン(質量比)=95.0:5.0の割合で含む混合物
ポリエチレン系樹脂−2:高密度ポリエチレンのみ
ポリエチレン系樹脂−3:直鎖状低密度ポリエチレンのみ
なお、上記高密度ポリエチレンは、JIS K 6922−1(ISO1133)によるMFR(190℃、21.6kg)が10g/10分である。
上記直鎖状低密度ポリエチレンは、JIS K 6922−1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が1.0g/10分である。
(無機物質粉末)
重質炭酸カルシウム粒子(平均粒径:2.2μm、表面処理なし)
(滑剤)
ステアリン酸Zn:ステアリン酸亜鉛
ステアリン酸Mg:ステアリン酸マグネシウム
ステアロアミド
(分散剤)
ステアリン酸
ポリアクリル酸Na:ポリアクリル酸ナトリウム
<インフレーション成形品の作製>
インフレーション成形品として、フィルムを作製した。
具体的には、インフレーションフィルム押出ライン(60mmの円形ダイ、1.2mmのダイギャップ、30mmのネジ直径、L/D比=30)により、厚さ30μmのフィルムを作製した。フィルムは、2.5のBUR(ブローアップ比)で処理した。
なお、押出機において、各区域の温度は180℃〜200℃に設定し、回転数は20rpmに維持した。
<各種評価>
インフレーション成形品の成形時における各樹脂組成物の成形加工性、及び得られた各成形品の外観を下記の方法で評価した。その結果を表1〜6に示す。
(成形加工性)
各樹脂組成物の成形のし易さ(本例ではブローのし易さ)を、ブローの様子を目視観察し、以下の基準で評価した。
A:非常にブローし易い。
B:Aほどではないがブローし易い。
C:ややブローし難い。
D:ブローし難い。
(成形品の外観)
各樹脂組成物から得られた成形品の外観を目視観察し、以下の基準で評価した。
A:非常に滑らかで良好な外観である。
B:Aほどではないが滑らかな外観である。
C:表面にやや凹凸が認められる。
D:表面に多くの凹凸が認められる。
Figure 0006919954
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各表の通り、本発明の要件を満たす樹脂組成物から得られた成形品は、成形加工性及び成形品の外観がともに良好であった。
この様な効果は、ポリエチレン系樹脂として高密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンの混合物を用いた場合において、より奏され易い傾向にあった。
更に、データは示していないが、本発明の要件を満たす樹脂組成物から得られた成形品は機械特性(引張強さ、伸び等)も良好だった。
他方で、ステアリン酸亜鉛、及びステアリン酸のうち何れか又は両方を含まない樹脂組成物や、それらの配合比が本発明の要件を満たさない樹脂組成物から得られた成形品は、成形加工性及び成形品の外観のうち何れか又は両方が劣っていた。
上記の試験において、「無機物質粉末」として、重質炭酸カルシウム粒子の代わりにタルクを用いた場合であっても、上記同様の傾向を示した。
上記の試験において、「無機物質粉末」として、平均粒子径10.0μmの重質炭酸カルシウム(表面処理なし)を用いた場合、全体的に成形品の外観が劣り易い傾向にあった。ただし、本発明の要件を満たす樹脂組成物の評価結果は何れも「B」以上だった。
上記の試験において、ポリエチレン系ワックスを配合しない場合、全体的に成形加工性が劣り易い傾向にあった。ただし、本発明の要件を満たす樹脂組成物の評価結果は何れも「B」以上だった。
上記の試験において、成形品として、インフレーション成形品の代わりに押出成形品を作製した場合であっても、上記同様の傾向を示した。

Claims (7)

  1. 樹脂組成物であって、
    ポリエチレン系樹脂と、無機物質粉末と、ステアリン酸亜鉛と、ステアリン酸と、ポリエチレン系ワックスとを含み、
    前記ポリエチレン系樹脂と前記無機物質粉末との質量比が、10:90〜90:10であり、
    前記ステアリン酸亜鉛の含有量が、前記樹脂組成物に対して0.05質量%以上0.60質量%以下であり、
    前記ステアリン酸の含有量が、前記樹脂組成物に対して0.10質量%以上1.20質量%以下であり、
    前記ステアリン酸亜鉛と前記ステアリン酸との質量比が、1:2.2〜1:4であ
    前記ポリエチレン系ワックスの含有量が、前記樹脂組成物に対して0.15質量%以上1.80質量%以下である、
    樹脂組成物。
  2. 前記ポリエチレン系樹脂が、
    JIS K 6922−1(ISO1133)によるMFR(190℃、21.6kg)が5g/10分以上15g/10分以下である高密度ポリエチレンと、
    JIS K 6922−1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が0.5g/10分以上1.5g/10分以下である直鎖状低密度ポリエチレンとを含み、
    前記高密度ポリエチレンと前記直鎖状低密度ポリエチレンとの質量比が、92.5:7.5〜99.5:0.5である、
    請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記無機物質粉末が、重質炭酸カルシウムである、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記重質炭酸カルシウムの平均粒子径が、0.7μm以上6.0μm以下である、請求項に記載の樹脂組成物。
  5. 請求項1からの何れかに記載の樹脂組成物から得られた成形品。
  6. 前記成形品がインフレーション成形品である、請求項に記載の成形品。
  7. 前記成形品が押出成形品である、請求項に記載の成形品。
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