JP2002107821A - カラー表示装置 - Google Patents

カラー表示装置

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JP2002107821A
JP2002107821A JP2000302826A JP2000302826A JP2002107821A JP 2002107821 A JP2002107821 A JP 2002107821A JP 2000302826 A JP2000302826 A JP 2000302826A JP 2000302826 A JP2000302826 A JP 2000302826A JP 2002107821 A JP2002107821 A JP 2002107821A
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Kazutaka Naka
一隆 中
Mitsuo Tanaka
光雄 田中
Noboru Sakata
昇 坂田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低解像度の液晶パネルを用いて、高解像度の
映像信号表示を行い、低価格で高画質な表示装置を提供
する。 【解決手段】 R,G,Bを時分割表示する1枚の液晶
パネルに、W(白)画素の液晶パネルを加えた2板の液
晶パネルを用い、R,G,Bを時分割表示する基本画素
と追加W画素を、五の目配置となるようずらせて光学的
に合成する。低解像度の情報は基本画素によるフルカラ
ー表示とし、これを超える高解像度情報は、R,G,B
を時分割合成した白画素と、追加W画素により輝度情報
のみを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号の表示装
置に係わり、特にR(赤),G(緑),B(青)の画素
を、時分割で合成表示を行うカラー表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】R、G、Bの3原色に対応した液晶など
の表示パネルを用いて、表示部において画素単位で光学
的に3原色を合成して表示を行うカラー表示装置の代表
的なものに、3板式液晶プロジェクタがある。3板式液
晶プロジェクタは、入力信号に応じて画素単位で透過率
や反射率の制御可能な液晶パネルをR、G、Bそれぞれ
独立に持ち、R、G、B光源に対して出射光量を画素単
位で制御することによりスクリーン上にカラー画像を表
示するものである。
【0003】光の出射量を画素単位で制御する素子(以
下光学制御素子)としては、従来からの透過型液晶、反
射型液晶、ディジタルマイクロミラーデバイス(DM
D)などがそれぞれの用途により使い分けられている。
【0004】しかし一般に光学制御素子は高価な部品で
あり、光学制御素子を3個用いた3板式液晶プロジェク
タは一部の高級機種に限られている。通常はローコスト
化を実現するため、これらのR,G,Bに対応した3つ
の光学制御素子を独立して用いずに、単一の光学制御素
子を時分割で用いてカラー表示を行う方式がよく用いら
れている。すなわち1フィールドの期間を3つの期間に
分割して、R画像の表示、G画像の表示、B画像の表示
を時分割で行い、カラー画像を表示するものである。無
色(白色)の単一の光学制御素子で時分割してR、G、
Bの画像を表示させためには、映像信号の垂直同期信号
に同期して回転する色フィルタなどによって1フィール
ド内の所望の期間においてR、G、Bに対応した波長が
通過する機構を用いて、各色の画像を表示するよう構成
されている。
【0005】また、これらの表示装置には表示部のスク
リーン裏側から投影する背面投射型の表示装置や、表示
装置には表示部を持たず表示装置投射レンズから外部の
スクリーンに映像信号を表示する前面投射型の表示装置
などがある。いずれも表示部(スクリーン)において
R、G、B出射光を合成表示する構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの表示装置で
は、表示画像の解像度は用いる液晶パネルなどの光学制
御素子により決定されており、この光学制御素子の解像
度を超える入力映像信号を表示する際には、解像度を低
下させ表示させていた。一般に高い解像度の光学制御素
子ほど、素子面積が増えたり、微細なプロセスが必要と
なるため、画素欠陥の無い素子を得るため高度な技術が
必要とされる。このためため高解像度の光学制御素子は
高価であり、回転カラーフィルタを用いた単板構成であ
っても高解像度の信号を高画質で表示しようとすると、
高価な高解像度の光学制御素子が必要となるため低価格
で高解像度の表示装置を実現することは困難であった。
たとえば従来のNTSC信号やVGA信号を表示するた
めの水平640画素、垂直480ラインの光学制御素子
を用いた場合には、NTSC信号やVGA信号は良好に
表示できても、高解像度のハイビジョン信号を表示しよ
うとすると大幅に解像度を低下させなければならず、ハ
イビジョンならではの高画質表示はできなかった。水平
1280画素、垂直720ラインあるいは水平1920
画素、垂直1080ラインの光学制御素子を用いれば、
高画質の表示が可能であるが、高解像度の高価な光学制
御素子を用いる必要があり、低価格な表示装置を実現す
ることは困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では低価格で高解
像度の表示装置を提供することを目的とし、以下の手段
を用いた。
【0008】1. R,G,Bを時分割表示する光学制
御素子に同解像度のW(白)光学制御素子を1つ追加
し、2つの光学制御素子を用いる構成とした。
【0009】2. 表示部において、R,G,Bの画素
に対して、W光学制御素子の画素は水平画素間隔Dhに
対し、水平方向に略Dh/2ずれた位置に表示されるよ
う光学的に合成する構成とした。
【0010】3. 入力映像信号をR,G,Bを時分割
表示する光学制御素子で表示可能な低周波成分と、これ
を超える高周波成分に分離し、上記低周波成分は通常ど
おり時分割によりR,G,Bの信号を表示し、上記R,
G,Bの高周波成分から輝度信号を生成し、この輝度信
号によりR,G,Bを時分割表示する光学制御素子と、
追加したW光学制御素子により表示する構成とした。
【0011】4. また表示部において、R,G,Bの
画素に対してW光学制御素子の画素は、水平画素間隔D
hに対して水平方向に略Dh/2ずれ、垂直画素間隔D
vに対して垂直方向にDv/2ずれた位置に表示される
よう光学的に合成する構成とした。
【0012】5. また、入力映像信号をR,G,Bを
時分割表示する光学制御素子で表示可能な低周波成分
と、これを超える高周波成分に分離する方法として、垂
直方向のローパスフィルタ(LPF)と水平方向のLP
Fを従属接続させる構成とした。
【0013】6. また、R,G,Bの高周波成分から
輝度信号を生成する過程で斜め解像度成分のエネルギー
を低下させる2次元フィルタを用いる構成とした。
【0014】7.また、光学合成系に斜め解像度成分の
エネルギーを低下させる特性を有する構成とした。 8.コンピュータ画像が入力された際にはR,G,Bの
時分割画素表示のみとし、ハイビジョン信号などの映像
信号が入力された場合にはW画素を追加するよう切り換
える構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態に
つき、主として640×480(VGA相当)液晶を光
学制御素子として用いて水平解像度が2倍の1280画
素×480ライン相当の表示が可能な表示装置を実現す
る構成につき図を用いて説明する。
【0016】図1は、従来の表示装置での表示部での画
素配置を示したものである。1は表示部、100は画素
であり、VGAなどの表示装置では水平方向に640
個、垂直方向に480個の画素が水平画素間隔Dh、垂
直画素間隔Dvで配置されている。各画素は、R,G,
Bの画像が時分割で照射され、R,G,Bの画像の各画
素が重なり合うよう同じ位置に光学的に合成され表示さ
れている。これにより水平640画素、垂直480ライ
ンのフルカラーの映像信号の表示が可能となる。
【0017】図2は本発明で新たに追加されるW(白
色)画素の表示部での位置を示すものである。図2おい
て1は表示部、200はW画素であり、図1に示した従
来のR,G,Bの画素100から水平方向にDh/2ず
れた位置に表示されるよう構成されている。水平、垂直
のライン数はR,G,B画素100と同じ(640×4
80)であり、また各画素の水平画素間隔Dh、垂直画
素間隔DvもR,G,B画素100と等しくなるよう構
成する。
【0018】図3は本発明の表示装置の表示部での画素
配置を示すものであり、R,G,B画素100とW画素
200が水平方向にDh/2間隔で交互に配置される。
この構成により等価的に水平方向の画素数は1280
(=640×2)となる。垂直方向のライン数に変更は
無いため、本実施形態では水平1280画素×480ラ
インの表示が可能となる。
【0019】図4は図3に示す画素配置を用いて高解像
度表示を実現する際の信号処理を示すブロック図であ
る。図4のRI、GI、BIは赤(R)、緑(G)、青
(B)に対応した入力信号であり、これらの信号を処理
してR,G,B,Wの4つの表示信号Ro、Go、B
o、Woへの変換を行う信号処理回路3の構成を示した
ものである。なお入力信号RI、GI、BIは水平12
80画素×480画素の信号であり、表示信号Ro、G
o、Bo、Woは水平640画素×480画素の表示信
号である。なお詳細は後述するが、表示信号Ro、G
o、Boは面順次処理により一つの信号に時分割多重さ
れ、単一の光学制御素子で表示が行われる。
【0020】図4において、301、302、303は
R,G,Bを時分割多重表示するパネルで表示可能な6
40×480ラインに相当する低周波数成分(fL)
と、これを超える高周波成分(fH)に分離する周波数
分離回路である。また、311、312、313はR
I、GI、BIの低周波数成分(fL)の画素を2対1
の割合で間引く間引き処理回路である。さらに、330
はRI、GI、BIの高周波数成分(fH)であるRf
H、GfH、BfHから高周波輝度信号Yhを生成する輝度
信号生成回路、340は高周波輝度信号Yhを偶数ドッ
トYheと奇数ドットYhoに切り換える切換回路、32
1、322、323は高周波輝度信号の奇数ドットYh
oをR,G,Bパネルの表示信号に加算する加算回路で
ある。
【0021】RIとして入力される水平1280画素×
480画素の映像信号は、周波数分離回路301におい
て、周波数分離回路301内部に設けられたLPFによ
り640画素×480画素で表示可能な低周波成分fL
と、これを超える高周波数成分fHに分離される。この
あと低周波成分fLは間引き回路311において画素が
2:1の割合で間引かれ、640画素×480画素の信
号に変換される。GI、BIの処理についても同様に周
波数分離回路302、303で640画素×480画素
で表示可能な低周波成分fLが分離され、間引き回路3
12、313により640画素×480画素の信号に変
換される。一方RI、GI、BIから周波数分離回路3
01、302、303で分離された高周波数成分RfH、
GfH、BfHは、輝度信号生成回路330に入力され高周
波輝度信号Yhが生成される。高周波輝度信号Yhは1
280画素×480画素の画素数を有した信号であるた
め、切換回路340において、奇数ドットYhoと偶数ド
ットYheに分離する。この切換回路340の処理によ
り、R,G,Bの光学制御素子と等しい解像度の光学制
御素子Wへの表示信号Woは640画素×480画素の
信号となる。また、奇数ドットYhoはR,G,Bの表示
信号Ro、Go、Boに等しく加えられ、これにより等
価的に白色画素として動作する。
【0022】本発明によれば、水平解像度640本に相
当する低周波の領域ではR,G,Bを時分割表示する光
学制御素子によりフルカラー表示が可能となり、水平解
像度640〜1280本に相当する高周波領域では、
R,G,Bを時分割表示する光学制御素子を同一信号
(Yho)で駆動することにより白色画素として高周波輝
度信号Yhの奇数ドットYhoを表示する。また上記高周
波領域では、新たに追加した光学制御素子Wが、高周波
輝度信号Yhの偶数ドットYheを表示することにより、
輝度成分のみであるが、水平解像度1280本までの表
示が可能となる。
【0023】一般に人間の視覚特性は色信号に対する分
解能が低く、輝度信号に対する分解能のほうが高い事が
知られている。NTSC方式を始めハイビジョンなどの
HD信号の伝送形態もこの特性を利用して、輝度Yに対
して、色差信号(U、V、R−Y、B−Y)の帯域を半
分以下に設定している。また近年高度に発達してきたJ
PEG、MPEGなどの画像圧縮方式も輝度Yに対して
色差信号のサンプルを2:1あるいは4:1で間引く手
法が用いられている。
【0024】本発明によれば、図5に示すように、R、
G、Bを時分割表示で表示可能な水平解像度640本ま
での領域ではフルカラーの表示が可能であり、これ以上
の640〜1280本までの解像度に関しては、R,
G,Bを合成した奇数ドットと、新たに追加したWパネ
ルによる偶数ドットにより輝度(Y)信号成分の表示を
行うことができる。このように色信号の解像度を制限し
ても上記した人間の視覚特性により、色に関する分解能
特性が低く、解像度感が輝度情報に依存している特性と
良く適合し、大きな画質劣化なく高解像度の表示を行う
ことができる。また通常の映像信号の表示においては、
伝送の過程で色差信号の帯域が輝度信号の半分以下に制
限されていることからも、実質的に画質劣化なく高解像
度の表示が可能となる。また、新たに追加する光学制御
素子はR,G,Bを時分割で表示する光学制御素子と解
像度の等しいWパネル1枚で、パネル数の合計は2枚で
すむため、R,G,Bともに高解像度のパネルを使用す
る場合に比較して、大幅に低価格で高解像度の表示装置
実現が可能である。
【0025】なお、用いる光学制御素子の水平画素、垂
直画素の画素間隔(表示部のDh、Dvに比例)が1:
1である場合には、高解像度化して表示される画素アス
ペクト比が1:2の縦長の画素になるが、アナモルフィ
ックレンズなどを用いて表示部へ投影する際の拡大率を
水平方向と垂直方向で変える事により、所望の画素アス
ペクト比に変換する構成とすればよい。
【0026】なお図5において、R、G,Bの基本画素
に比較してYho、Yheの振幅が小さくなっているのは、
高解像度領域では追加画素Wと、R,G,Bを合成した
白画素とにより表示を行うため、Yho、Yhe の輝度は
低解像度領域のR,G,Bに比較して半分の輝度で良
い。実際には、図3の画素配置に示されるようにYho、
Yhe 両者は部分的に重なる領域があり、解像度を維持
するため、完全に1/2の振幅とせずやや大きい振幅と
なるよう構成してもよい。また、エッジ部を強調した鮮
鋭度の高い画像を表示するため、Yho、Yhe の振幅を
大きくなるよう構成してもよい。
【0027】なお、加算回路321、322、323に
入力される高周波輝度信号Yhoは、R、G、Bに同一レ
ベルで印加される形態となっているが、追加光学制御素
子Wにより表示される白色と色度座標を合わせるため、
R,G,Bに印加する比率を変える構成であってもよ
い。この際には、低周波領域に相当するR,G,B基本
画素による比較的面積の大きい白色表示と、 エッジ部
などの高周波輝度信号とで色度が異なるが、R,G,B
基本画素による白色表示において所望の色温度の白色が
得られるよう構成してあれば、視覚的には大きな劣化な
く映像信号の表示が可能である。
【0028】次に図6を用いて、図4に示した間引き処
理回路311、312、313および、切換回路340
の第1の実施形態での具体的な動作について説明する。
【0029】図6(a)はRI、GI,BIとして入力
される画素を示したもので、説明を容易にするため水平
8画素、垂直4ラインの信号を仮定して説明を行う。図
6(a)において、11、12、13、14…は第1ラ
インの画素、21、23、24…は第2ラインの画素を
示しており、[nm]は第nラインのm番めの画素を示
している。なお実際の入力信号は、水平、垂直の同期信
号やあるいはクロックと共にラスタスキャンの形態で入
力され処理される。
【0030】図6(b)は間引き回路311、312、
313により間引かれた出力画素を示しており、周波数
分離回路301、302、303により帯域制限を受け
たのち、各ラインの偶数番めの画素が間引かれ奇数画素
のみが出力される。この水平4画素、垂直4ラインの信
号がそれぞれR,G,Bを時分割表示するの光学制御素
子C(Color)の解像度に一致し、画素単位で出射光量の
制御が行われる。
【0031】図6(c)は切換回路340の出力Yhoを
示したもので、R,G,Bを時分割表示する光学制御素
子で表現できない高周波成分から輝度情報が生成され、
R,G,Bを時分割表示する光学制御素子と同じ位置の
画素に相当する奇数画素のみが出力される。またR,
G,Bを時分割表示する光学制御素子で表示できなかっ
た偶数画素は、図6(d)に示すYheとして追加光学制
御素子Wにより表示が行われる。このR,G,Bの基本
光学制御素子の画素と追加光学制御素子Wの画素は、図
3に示すようにスクリーン上で、Yho、Yheが交互に配
列するような構成となっている。これにより高周波成分
の輝度信号Yhは画素が間引かれることなく、すべての
入力画素に相当する解像度の表示を行う事ができる。
【0032】以上のような処理により、4画素×4ライ
ンの光学制御素子2枚を用いて、8画素×4ラインの高
解像度表示を実現することができる。以上は4画素×4
ラインの光学制御素子を用いた説明であったが、これま
で示した640画素×480ラインの光学制御素子を用
いて、1280画素×480ラインの表示が可能であ
る。またこれらの解像度に限ることなくN画素×Mライ
ンの光学制御素子を2個用いて2N画素×Mラインの高
解像度表示が可能である。たとえば800画素×600
ライン(SVGA相当)の光学制御素子を2個用いて1
600画素×600ラインの表示、あるいは1024画
素×768ライン(XGA相当)光学制御素子を2個用
いて2048画素×768ラインの表示が可能である。
【0033】なお、本実施の形態では図2、図3に示す
ように、追加光学制御素子Wによる画素200を水平方
向にDh/2だけずらせて配置することにより、水平解
像度を2倍にするものであったが、追加画素Wを垂直方
向にDv/2だけずらせて配置することにより、垂直解
像度を2倍とする構成であってもよい。この際にはN画
素×Mラインの光学制御素子を2個用いてN画素×2M
ラインの高解像度表示が可能である。
【0034】また、水平方向にDh/3ずらした画素W
1と、2Dh/3すらせた2種類の光学制御素子W2を
追加することにより、水平解像度を3倍にする構成であ
ってもよい。この構成によりN画素×MラインのC、W
1、W2の3個の光学制御素子により3N画素×Mライ
ンの表示する構成であってもよい。
【0035】これまで示した実施の形態は、水平あるい
は垂直のいずれかの方向にずらした画素を追加すること
により水平解像度あるいは垂直解像度の向上を図るもの
であったが、以下に水平と垂直の両者に方向にずらした
画素を追加することにより、水平解像度と垂直解像度の
両者の向上を図る第2の実施の形態の構成につき説明す
る。これまでの実施の形態と同様に主として640×4
80(VGA相当)液晶を光学制御素子として用い、水
平解像度ならびに垂直解像度が2倍の1280画素×9
60ライン相当の表示が可能な表示装置を実現する構成
について説明する。
【0036】図7は、表示部1に表示される追加光学制
御素子Wによる画素200の位置を示すものである。
R,G,Bを時分割表示する光学制御素子による画素1
00は図1に示す配置となっており、追加画素200は
水平方向にDh/2、垂直方向にDv/2ずれて表示さ
れるよう構成されている。水平、垂直のライン数はR,
G,B画素100と同じ(640×480)であり、ま
た各画素の水平画素間隔Dh、垂直画素間隔Dvも画素
100と等しくなるよう構成する。
【0037】これにより 図8に示すように表示部1に
おいて、R,G,Bの基本光学制御素子による画素10
0と、追加光学制御素子Wによる画素200とが水平方
向にDh/2、垂直方向にDv/2間隔で配置する構成
となっている。R,G,Bの基本画素100と追加画素
W200とはDv/2間隔のライン単位でDh/2ずつ
位相のずれたいわゆるサイコロの五の目状の画素配置
(Quincunx pattern)となる。
【0038】図8に示す画素配置を用いて高解像度表示
を実現する際の信号処理の構成は第1の実施形態を示す
ブロック図、図4と基本的に同一の構成により実現可能
である。しかし各ブロックの動作詳細は異なるため同図
を用いて各部の動作を以下に説明する。
【0039】図4のRI、GI、BIは赤(R)、緑
(G)、青(B)に対応した入力信号であり、これらの
信号を処理してR,G,B,Wの表示信号Ro、Go、
Bo、Woへの変換を行う信号処理回路3の構成を示し
たものである。なお入力信号RI、GI、BIは水平1
280画素×960ラインの信号であり、表示信号R
o、Go、Bo、Woは水平640画素×480ライン
の表示信号である。なお詳細は後述するが、表示信号R
o、Go、Boは面順次処理により一つの信号に時分割
多重され、単一の光学制御素子で表示が行われる。
【0040】図4において、周波数分離回路301、3
02、303はR,G,Bを時分割多重表示するパネル
で表示可能な640×480画素に相当する低周波数成
分(fL)と、これを超える高周波成分(fH)に分離す
る処理を行う。具体的には垂直方向のLPFと水平方向
のLPFとを縦続接続した構成により、垂直方向、水平
方向の2次元周波数において640画素×480ライン
に相当する低周波数成分fLを抽出し、この解像度を超
える高周波成分fHに分離する構成となっている。間引
き処理回路311、312、313ではRI、GI、B
Iの低周波数成分(fL)の画素を水平方向に対し2対
1、垂直方向に対し2対1の割合で間引く処理を行う。
これらの周波数分離、間引き処理により水平1280画
素×960ラインの信号RI、GI、BIを水平640
画素×480ラインの光学制御素子に入力することがで
きる。
【0041】輝度信号生成回路330ではRI、GI、
BIの2次元の高周波数成分(fH)であるRfH、Gf
H、BfHから高周波輝度信号Yhを生成する。なおこの
際に、五の目状の画素配置に間引いて表示を行った場合
の折り返し妨害をふせぐため、2次元フィルタにより斜
め解像度情報を低減させ高周波輝度信号Yhとして出力
する。切換回路340では高周波輝度信号Yhの奇数ラ
インの奇数画素はYho、偶数ラインの偶数ドットはYhe
に出力し、他の画素は間引き処理を行う。これによりY
ho、Yheともに水平640画素×480ラインの信号と
なる。なおYhoの信号は加算回路321、322、32
3に等しく加えられ、R,G,Bを時分割表示する光学
制御素子により白色画素として表示が行われる。また、
Yheは追加光学制御素子Wに入力され白色画素としてY
hoともに輝度情報の表示を行う。
【0042】以上のような動作によりR,G,Bを時分
割多重表示する光学制御素子により表現可能な水平、垂
直ともに低周波の信号は、周波数分離回路301、30
2、303から間引き処理回路311、312、31
3、加算回路321、322、323を介してR,G,
Bの基本光学制御素子により表示が行われ、R,G,B
の基本光学制御素子により表示できない高周波成分の情
報は、Yho、Yheとして輝度情報の表示を行うことがで
きる。
【0043】図9は第2の実施形態で表現される解像度
を2次元周波数領域で示した図である。水平解像度64
0本以下で、垂直解像度480本までの情報は、R,
G,Bを時分割表示によりフルカラー表示が行われ、こ
れを超える解像度の情報はR,G,Bを時分割で表示す
る光学制御素子の画素を白色画素として用いたYhoと、
追加画素WによるYhe による五の目配置の画素により
輝度情報の表示を行う構成となっている。
【0044】図10は第2の実施の形態での図4に示し
た周波数分離回路301の具体的構成を示したブロック
図である。図10において301は入力RIを、640
画素×480ラインに相当する低周波数成分RfLとこ
の解像度を超える高周波成分RfHに分離する周波数分
離回路、3011は垂直LPF、3012は水平LP
F、3013は遅延回路、3014は減算回路である。
垂直LPF3011は垂直解像度を概略1/2に制限す
るもので、単位遅延素子としてラインメモリを用いたト
ランスバーサルフィルタによって実現可能である。ま
た、水平LPF3012は水平解像度を概略1/2に制
限するもので、フリップフロップ回路などによる1画素
単位の遅延素子を用いたトランスバーサルフィルタによ
って実現可能である。たとえば垂直LPF3011、水
平LPF3012ともに3タップ構成で係数[0.2
5、0.5、0.25]を有するトランスバーサルフィ
ルタにより構成すればよい。これらの垂直LPF301
1、水平LPF3012により、水平解像度、垂直解像
度共に1/2に制限された信号fLを得ることができ
る。
【0045】遅延回路3013は、垂直LPF3011
と水平LPF3012の処理遅延に相当する時間、信号
RIを遅延させる遅延回路であり、減算回路3014に
入力される2つの信号の位相が合うよう構成されてい
る。減算回路3014では遅延した入力信号RIから、
帯域の制限された信号fLを減算することにより、高周
波成分fhを出力する構成となっている。以上のような
構成によりR,G,Bを時分割表示する光学制御素子で
表示可能な低周波成分fLと、これを超える高周波成分
fHに分離することができる。
【0046】なお図10は第2の実施の形態での周波数
分離回路301の具体的構成例であったが、第1の実施
の形態では、垂直解像度による分離を行わないため、垂
直LPF3011は不要となり、入力RIが直接水平L
PF3012に入力する構成とすればよい。この際の遅
延回路3013の遅延時間は水平LPF3012のみの
処理遅延時間となるよう構成すればよい。
【0047】以上は図4に示したRIの周波数分離回路
301の具体的構成であったが、GI、BIを処理する
周波数分離回路302、303も同じ構成とすればよ
い。
【0048】次に第2の実施の形態における図4に示し
た輝度信号生成回路330の具体的構成例を図11を用
いて説明する。図11において、330はR,G,Bの
高周波成分RfH、GfH、BfHから高周波輝度信号Yhを
生成する輝度信号生成回路、3301、3302、33
03はそれぞれ係数値K1、K2、K3を有する係数回
路、3304は加算回路、3305は斜め解像度情報を
低減させる2次元フィルタである。R,G,Bの高周波
成分RfH、GfH、BfH は係数回路3301、330
2、3303に入力され所定の係数K1,K2,K3に
よる係数が乗じられ、加算回路3304で加算され輝度
信号(Y)に変換される。係数K1,K2,K3は、
R,G,Bを時分割表示の色度座標やホワイトバランス
の設定により異なるが、具体的にはRに関する係数K1
=0.3、Gに関する係数K2=0.6、Bに関する係
数k3=0.1の値が設定されている。加算回路330
4の出力は2次元フィルタ3305に入力され、五の目
状の画素配置となるよう画素を間引いた際に折り返し妨
害が発生しないよう斜め解像度情報を低減させ高周波輝
度信号Yhとして出力する。この2次元フィルタの具体
的構成は、水平・垂直に隣接する3×3画素を参照する
9タップの2次元フィルタにより実現でき、具体的には
3×3画素に対する係数を以下のように設定すればよ
い。
【0049】[−1/16][+1/8][−1/16] [ +1/8 ][+3/4][ +1/8 ] [−1/16][+1/8][−1/16] 以上のような構成により、R,G,Bの高周波成分Rf
H、GfH、BfHから高周波輝度信号Yhを生成することが
できる。
【0050】なお第1の実施の形態においては、五の目
状の画素配置への画素間引きを行わないため、2次元フ
ィルタ3305は不要となり、加算回路3304の出力
を高周波輝度信号Yhとして出力する構成とすればよ
い。
【0051】次に図12を用いて、図4に示した間引き
処理回路311、312、313および、切換回路34
0の第2の実施の形態での具体的な動作について説明す
る。
【0052】図12(a)はRI、GI,BIとして入
力される画素を示したもので、説明を容易にするため水
平8画素、垂直6ラインの信号を仮定して説明を行う。
図12(a)において、11、12、13、14…は第
1ラインの画素、21、23、24…は第2ラインの画
素を示しており、[nm]は第nラインのm番目の画素
を示している。なお実際の入力信号は、水平、垂直の同
期信号あるいはクロックと共にラスタスキャンの形態で
入力され処理される。
【0053】図12(b)は間引き回路311、31
2、313により間引かれた出力画素を示しており、周
波数分離回路301、302、303により水平及び垂
直方向の帯域制限を受けたのち、偶数ラインと、奇数ラ
インの偶数番目の画素が間引かれ、奇数ラインの奇数画
素のみが出力される。この間引き処理により水平8画
素、垂直6ラインの入力信号は、この水平4画素、垂直
3ラインに変換される。このこの水平4画素、垂直3ラ
インの信号はそれぞれR,G,Bを時分割表示する光学
制御素子の解像度に一致しており、画素単位で出射光量
の制御が行われる。
【0054】図12(c)は切換回路340の出力Yho
を示したもので、R,G,Bを時分割表示する光学制御
素子で表現できない高周波成分から輝度情報が生成さ
れ、R,G,Bを時分割表示する光学制御素子と同じ位
置の画素に相当する奇数ラインの奇数画素のみが出力さ
れる。高周波輝度信号の偶数ラインの偶数画素は、図1
2(d)に示すYheとして追加光学制御素子Wにより表
示が行われる。このR,G,Bを時分割表示する光学制
御素子の画素と追加光学制御素子Wの画素は、図8に示
すようにスクリーン上で、Yho、Yheが五の目状に配列
する構成となっている。この際に奇数ラインの偶数画素
と偶数ラインの奇数画素は間引かれ表示されないが、輝
度信号生成回路330内部に設けられた2次元フィルタ
3305により2次元周波数上で折り返し妨害が発生し
ないよう構成されている。このような構成により、図9
に示す2次元周波数平面での範囲の解像度情報を表示す
ることができる。
【0055】以上のような処理により、4画素×3ライ
ンの光学制御素子2枚を用いて、8画素×6ラインの高
解像度表示を実現することができる。以上は4画素×3
ラインの光学制御素子を用いた説明であったが、これま
で示した640画素×480ラインの光学制御素子を用
いて、1280画素×960ラインの表示が可能であ
る。またこれらの解像度に限ることなくN画素×Mライ
ンの光学制御素子を2個用いて2N画素×2Mラインの
高解像度表示が可能である。たとえば800画素×60
0ライン(SVGA相当)の光学制御素子を2個用いて
1600画素×1200ラインの表示、あるいは102
4画素×768ライン(XGA相当)光学制御素子を2
個用いて2048画素×1536ラインの表示が可能で
ある。
【0056】本発明によれば、水平解像度640本に相
当する低周波の領域ではR,G,Bの光学制御素子によ
りフルカラー表示が可能となり、水平解像度640〜1
280本に相当する高周波領域では、R,G,Bを時分
割表示する光学制御素子を同一信号(Yho)で駆動する
ことにより白色画素として高周波輝度信号Yhの奇数ド
ットYhoを表示する。また上記高周波領域では、新たに
追加した光学制御素子Wが、高周波輝度信号Yhの偶数
ドットYheを表示することにより、輝度成分のみである
が、水平解像度1280本までの表示が可能となる。
【0057】本発明の第2の実施の形態によれば、図9
に示すように、R、G、Bを時分割表示で表示可能な水
平解像度640本、垂直解像度480本までの領域では
フルカラーの表示が可能であり、これ以上の640〜1
280本までの水平解像度および480〜960本まで
の垂直解像度の領域ではR,G,Bを合成したYhoドッ
トと、新たに追加したWパネルによるYheドットにより
輝度(Y)信号成分の表示を行うことができる。このよ
うに色信号の解像度を制限しても第1の実施の形態で示
したように、色に関する分解能特性が低く、解像度感が
輝度情報に依存している視覚特性と良く適合し、大きな
画質劣化なく高解像度の表示を行うことができる。また
一般の自然画像では斜めの高い解像度情報へのエネルギ
ーの集中は少なく、人間の視覚特性上からも斜め方向の
高い解像度に感度が低い点からも大きな画質劣化なく実
質的に解像度感の高い表示を行うことができる。
【0058】第1の実施の形態と同様に、新たに追加す
る光学制御素子はR,G,Bを時分割表示する光学制御
素子と解像度の等しいWパネル1枚で、パネル数の合計
は2枚のみですむため、R,G,Bともに高解像度のパ
ネルを使用する場合に比較して、大幅に低価格で高解像
度の表示装置の実現が可能である。
【0059】次に発明による表示装置9の構成につき図
13を用いて説明する。
【0060】図13において、601、602、603
は映像信号の入力端子、604は同期信号の入力端子、
501、502、503はA/D変換回路、4は入力信
号の形態や画素数を変換する入力処理回路、3は図4に
構成を示した信号処理回路、6は面順次化回路、7は制
御回路、801、802は液晶パネルを駆動するための
駆動回路、10は光学合成部、11、20は光学合成部
10の内部に設けられた液晶パネル、12は光学合成部
10の内部に設けられた回転色フィルタ、1は表示スク
リーン、9は本発明の表示装置である。
【0061】入力端子601、602、603からは
R、G、BあるいはY、R−Y、B−Yなどのカラー映
像信号が入力される。入力端子604には水平垂直の同
期信号が入力される。制御回路7では入力端子604か
ら入力された同期信号に基づいて基本クロックや各部へ
の制御信号が生成される。A/D変換回路501、50
2、503は入力端子601、602、603から入力
された映像信号をディジタル信号に変換する。入力処理
回路4はA/D変換回路501、502、503でディ
ジタル信号に変換された映像信号の信号形態および解像
度を変換するスキャンコンバータである。端子601、
602、603から入力された種々の形態の映像信号は
入力処理回路4により、RGB形式の水平1280画
素、垂直960ラインの信号RI、GI,BIに変換さ
れる。信号処理回路3の動作はこれまで説明した第2の
実施形態に基づくもので、R,G,Bの基本光学制御素
子に加えて追加した光学制御素子Wを制御するための表
示信号Ro、Go、Bo、Woを生成する。面順次化回路6
は、表示信号Ro、Go、Boを単一の光学制御素子によ
り時分割でカラー表示が可能なように面順次処理を行い
表示信号Coとして出力する。駆動回路801、802
は液晶パネル11、20を駆動するために必要な電圧や
タイミングに信号を変換する。液晶パネル11、20は
いずれも水平640画素、垂直480ラインの液晶パネ
ルである。光学合成部10では液晶パネル11と回転カ
ラーフィルタ12によりR,G,Bの光源を制御し、液
晶パネル20によりWの光源を制御し、表示部1に図8
にし示す画素配置となるよう光学的に合成し表示を行
う。
【0062】なお面順次化回路6での面順次処理実現に
伴う処理遅延を補正するため、駆動回路802内部で表示
信号W0をこの遅延時間相当分だけ遅延させる構成とな
っている。
【0063】以上のような構成により、低価格の水平6
40画素、垂直480ラインの液晶パネルを2枚用いて
水平1280画素、垂直960ライン相当の高解像度表
示を行うことができる。
【0064】次に発明による投射型の構成につき図14
を用いて説明する。
【0065】図14において、14は光学合成部10に
設けられた出射レンズ、1は表示装置外部に設けられた
表示スクリーン、9は本発明の表示装置である。その他
は図13と同一である。
【0066】図13に示した構成例は、表示装置と表示
スクリーンが一体となった背面投射型の表示装置である
のに対し、図14の構成は光学合成部10に設けられた
出射レンズ14より、外部に設けられた表示スクリーン
1に投影する前面投射型の表示装置である点が異なって
おり、他の構成は同じである。
【0067】以上のように光学合成部の構成により、背
面投射あるいは前面投射の表示装置いずれへも本発明を
適用することができる。なお、光学合成部の必要に応じ
て、表示映像信号の左右、上下反転などの処理は、駆動
回路801、802あるいは入力処理回路4において所
望の反転処理を行う構成とすればよい。
【0068】なお、図8に示した画素配置で表示装置を
実現する際には、光学合成部10の解像度特性が図9に
示すように、斜め解像度情報を低減させるよう構成とし
てもよい。一般にレンズによる光学系は、空間周波数領
域への変換過程を含むため、空間周波数領域において斜
め解像度情報の透過率を制御することにより、斜め解像
度情報を低減させた光学系を実現することができる。こ
のようにすることにより、水平、垂直エッジの滑らかな
良好な画質を得ることができる。
【0069】なお、入力信号がパーソナルコンピュータ
や、ワークステーションなどの信号である場合には、光
学制御素子Wによる画素追加をやめ、R,G,Bを時分
割表示のみによる表示としてもよい。このように切り換
える事により、R,G,Bを時分割表示のみにより10
24画素×768ラインのXGAによるパーソナルコン
ピュータ表示をおこない、本発明によるW画素追加によ
り2048画素×1536画素に高解像度化し、192
0画素×1080画素のハイビジョン信号を表示行う構
成としてもよい。
【0070】次に面順次化回路6と回転カラーフィルタ
12の動作につき、図15、図16を用いて説明する。
【0071】図15は、1フィールドの信号がどのよう
に面順次化回路6により時分割多重されるかを示したも
のであり、(a)、(b)、(c)は信号処理回路3か
らのR,G,Bに対応した表示信号Ro,Go,Boで
ある。(d)は面順次回路6の1出力例である。Ro,
Go,Boの表示信号は、時間軸が1/3に圧縮され図
15(d)に示すようにR,G,Bの順で面順次化する
よう構成されている。この際に面順次化出力Coはフィ
ールド周波数が3倍の映像信号として光学制御素子を駆
動する。この際の回転カラーフィルタ12の構成は図1
6(a)に示されるように、円盤をR,G,Bに対応し
た透過特性となるよう120度づつR,G,Bに塗り分
けた構成となっている。この円盤状のカラーフィルタ
を、垂直同期信号に同期させ1フィールドに1回転させ
ることにより、光学制御素子の制御する光を、1フィー
ルドの前半1/3の期間をRに対応する波長に、次の1
/3の期間をGに対応する波長に、1フィールドの後半
1/3の期間をBに対応する波長に対応させることがで
きる。以上のような構成により単一の光学制御素子で、
R,G,Bのカラー表示を行うことができる。
【0072】また、一般にR,G,Bのカラー信号のう
ち、G信号が最も輝度に対する寄与率が高く、R,Bの
順に輝度に対する寄与率が低くなることが知られてい
る。そこで高輝度を実現するためG信号の表示有効期間
を長くした場合の動作および構成につき説明する。図1
5(e)はR、Bを1/4に時間圧縮し、Gを1/2に
時間軸圧縮して、R、G、Bの順で時分割多重するよう
構成されている。この際に面順次化出力Coはフィール
ド周波数が4倍の映像信号としてR信号の期間光学制御
素子を駆動し、次にフィールド周波数が2倍の映像信号
としてG信号の期間光学制御素子を駆動し、さらにフィ
ールド周波数が4倍の映像信号としてB信号の期間光学
制御素子を駆動する形態となる。回転カラーフィルタ1
2の構成は図16(b)に示されるように、円盤をR,
G,Bに対応した透過特性となるようR:90度、G:
180度、B90度に塗り分けた構成である。この円盤
状のカラーフィルタを、垂直同期信号に同期させ1フィ
ールドに1回転させることにより、光学制御素子の制御
する光を、1フィールドの前半1/4の期間をRに対応
する波長に、次の1/2の期間をGに対応する波長に、
1フィールドの後半1/4の期間をBに対応する波長に
対応させることができる。以上のような構成によりG信
号の表示有効期間をR,Bに比較して2倍にすることが
でき、これにより単一の光学制御素子で、R,G,Bの
カラー表示を高輝度で行うことができる。
【0073】なお、回転カラーフィルタ12は、このよ
うに物理的に回転するフィルタを所望の回転角により塗
り分けたもので構成したが、1フィールド内の所望の期
間においてR、G、Bに対応した波長が通過する機構で
あれば、液晶のシャッタ機能を用いてフィルタを切り換
えるなど他の構成であってもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、安価な低解像度の光学
制御素子を2枚用いることにより、高解像度の表示を画
質劣化なく実現することができる。
【0075】これにより低価格で高画質の表示装置を実
現できる。
【0076】またフルカラーのコンピュータ画像と、高
解像度の映像信号表示を1台の表示装置で実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態における
R,G,B基本光学制御素子による画素100の表示部
1での配置を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態で追加されるW画素
200の表示部1での位置を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態での表示部1での画
素100、200の配置を示する説明図である。
【図4】本発明の第1および第2の実施の形態における
信号処理回路3の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における各光学制御
素子の解像度対表示信号振幅を示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における入力画素と
間引き処理回路311、312、313と切換回路34
0の動作を説明する説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態で追加されるW画素
200の表示部1での位置を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態での表示部1での画
素100、200の配置を示する説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における各光学制御
素子の動作を2次元の解像度平面で説明する説明図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施の形態における図4に示
した周波数分離回路301、302、303の具体的構
成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における図4に示
した輝度信号生成回路330の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における入力画素
と間引き処理回路311、312、313と切換回路3
40の動作を説明する説明図である。
【図13】本発明による背面投射型表示装置の具体的構
成を示すブロック図である。
【図14】本発明による前面投射型表示装置の具体的構
成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第1および第2の実施形態における
面順次化回路6の動作を示す説明図である。
【図16】本発明の第1および第2の実施形態における
回転カラーフィルタ12の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 … 表示部(スクリーン) 10 … 光学合成部 11、20 … 光学制御素子 12… 回転カラーフィルタ 14 … 出射レンズ 100 … 基本光学制御素子による画素 200 … 追加光学制御素子による画素 3 … 信号処理回路 301、302、303 … 周波数分離回路 3011… 垂直LPF 3012… 水平LPF3013… 遅延回路 3014… 減算回路 311、312、313… 間引き処理回路 330 … 輝度信号生成回路 3301、3302、3303 … 係数回路 3304 … 加算回路 3305 … 2次元フィルタ 340 … 切換回路 321、322、323… 加算回路 4 … 入力処理回路 501、503、503 … A/D変換回路 6 … 面順次化回路 601、602、603、604 … 入力端子 7… 制御回路 801、802… 駆動回路 9 … 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 680 G09G 3/20 680C 5C066 3/36 3/36 5C080 H04N 5/74 H04N 5/74 K 9/31 9/31 B 9/64 9/64 F (72)発明者 坂田 昇 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアシステ ム事業部内 Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 EA18 HA12 HA24 HA28 MA03 2H093 NA16 NA65 NC24 NC90 ND20 ND54 NE06 NG02 5C006 AA01 AA22 AF44 AF47 AF81 BB11 BF07 BF21 BF28 EC11 5C058 AA06 AB03 BA25 BA33 BA35 BB04 BB25 EA00 EA26 5C060 BC03 BE05 DB13 HB11 HC16 HC17 5C066 AA03 AA11 CA01 EE02 GA04 HA01 KC01 KE04 KE16 KE17 5C080 AA10 BB05 CC03 DD07 DD22 EE30 JJ02 JJ05 KK52

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号により光学制御素子を制御し表示
    部に画像を表示する表示装置において、R(赤)、G
    (緑)、B(青)の各色を時分割で表示する第1の光学
    制御素子と、W(白色)を表示する第2の光学制御素子
    と、第1の光学制御素子による基本画素と基本画素との
    間に第2の光学制御素子によるW画素を配置表示する光
    学合成手段とを有することを特徴とするカラー表示装
    置。
  2. 【請求項2】上記光学合成手段は、第1の光学制御素子
    による基本画素の水平画素間隔Dhに対して、第2の光
    学制御素子によるW画素を水平方向に実質的にDh/2
    ずらして配置表示することを特徴とする請求項1に記載
    のカラー表示装置。
  3. 【請求項3】上記光学合成手段は、第1の光学制御素子
    による基本画素の水平画素間隔Dh、垂直画素間隔Dv
    に対して、第2の光学制御素子によるW画素を水平方向
    に実質的にDh/2、垂直方向に実質的にDv/2ずら
    して配置表示することを特徴とする 請求項1に記載の
    カラー表示装置。
  4. 【請求項4】入力信号により光学制御素子を制御し表示
    部に画像を表示する表示装置において、R(赤)、G
    (緑)、B(青)の各色を時分割で表示する第1の光学
    制御素子と、W(白色)を表示する第2の光学制御素子
    と、上記第1の光学制御素子による基本画素と基本画素
    との間に第2の光学制御素子によるW画素を配置表示す
    る光学合成手段と、入力信号を高周波成分と低周波成分
    に分離する周波数分離手段と、上記高周波成分により第
    1の輝度信号と第2の輝度信号を生成する輝度信号生成
    手段と、上記第1の輝度信号に基づき第2の光学制御素
    子Wを制御する駆動手段と、上記第2の輝度信号と上記
    低周波成分とを加算し基本画素制御信号を生成する加算
    手段と、上記基本画素制御信号に基づき第1の光学制御
    素子を駆動する駆動手段とを有することを特徴とするカ
    ラー表示装置。
  5. 【請求項5】上記光学合成手段は、第1の光学制御素子
    による基本画素の水平画素間隔Dhに対して、第2の光
    学制御素子による画素Wを水平方向に略Dh/2ずらし
    て合成することを特徴とする請求項4に記載のカラー表
    示装置。
  6. 【請求項6】上記光学合成手段は、第1の光学制御素子
    による基本画素の水平画素間隔Dh、垂直画素間隔Dv
    に対して、第2の光学制御素子による画素Wを水平方向
    に略Dh/2、垂直方向に略Dv/2ずらして配置表示
    することを特徴とする請求項4に記載のカラー表示装
    置。
  7. 【請求項7】上記周波数分離手段は、第1の光学制御素
    子で劣化なく表示可能な低周波成分と、該低周波成分以
    外の高周波成分とに分離する特性であることを特徴とす
    る請求項4に記載のカラー表示装置。
  8. 【請求項8】入力信号により光学制御素子を制御し表示
    部に画像を表示する表示装置において、R(赤)、G
    (緑)、B(青)の各色を時分割で表示する第1の基本
    光学制御素子と、W(白色)を表示する第2の光学制御
    素子と、上記第1の光学制御素子による基本画素と基本
    画素との間に第2の光学制御素子による画素Wを、画素
    単位及びライン単位で位相をずらしてサオコロの5の目
    状(Quincunx)に配置表示する光学合成手段と、上記入
    力信号を水平垂直の2次元周波数領域における高周波成
    分と低周波成分に分離する周波数分離手段と、上記高周
    波成分により第1の輝度信号と第2の輝度信号を生成する
    輝度信号生成手段と、上記第1の輝度信号に基づき第2
    の光学制御素子Wを駆動する駆動手段と、上記第2の輝
    度信号と上記低周波成分とを加算し基本画素駆動信号を
    生成する加算手段と、上記基本画素駆動信号に基づき第
    1の光学制御素子を駆動する駆動手段と、を有すること
    を特徴とするカラー表示装置。
  9. 【請求項9】上記周波数分離手段は、垂直方向の解像度
    を制限する垂直ローパスフィルタと、水平方向の解像度
    を制限する水平ローパスフィルタと、を含んで構成され
    ることを特徴とする請求項8に記載のカラー表示装置。
  10. 【請求項10】上記輝度信号生成手段は、斜め解像度を
    制限する2次元ローパスフィルタを含んで構成されるこ
    とを特徴とする請求項8に記載のカラー表示装置。
  11. 【請求項11】上記光学合成手段は、斜め解像度を制限
    する空間解像度特性を有することを特徴とする請求項8
    に記載のカラー表示装置。
  12. 【請求項12】入力信号により光学制御素子を制御し表
    示部に画像を表示する表示装置において、R(赤)、G
    (緑)、B(青)の各色を時分割で表示する第1の基本
    光学制御素子と、W(白色)を表示する第2の光学制御
    素子と、入力信号を2次元周波数領域における高周波成
    分と低周波成分に分離する周波数分離手段と、上記低周
    波成分により第1の光学制御素子を駆動する駆動手段
    と、上記高周波成分により輝度信号を生成する輝度信号
    生成手段とを有し、第1の光学制御素子により生成され
    る白画素と、第2の光学制御素子により生成される画素
    により上記輝度信号を表示することを特徴とするカラー
    表示装置。
  13. 【請求項13】第1の光学制御素子と第2の光学制御素
    子の水平解像度と垂直解像度とが略等しいことを特徴と
    する請求項12に記載のカラー表示装置。
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