JP2002107438A - 半導体試験装置のキャリブレーション装置 - Google Patents

半導体試験装置のキャリブレーション装置

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JP2002107438A
JP2002107438A JP2000299789A JP2000299789A JP2002107438A JP 2002107438 A JP2002107438 A JP 2002107438A JP 2000299789 A JP2000299789 A JP 2000299789A JP 2000299789 A JP2000299789 A JP 2000299789A JP 2002107438 A JP2002107438 A JP 2002107438A
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probe
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test apparatus
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体試験装置において、キャリブレーショ
ンの測定点となる測定用金座にプローブを正確に導くよ
うに位置補正する。 【解決手段】 プローブ34を保持して移動させるキャ
リブレーションロボット30と、プローブ34によるキ
ャリブレーションを制御する制御部40と、を主体に、
キャリブレーション装置1を構成する。キャリブレーシ
ョン装置1は、キャリブレーション装置1が予めもつ座
標系を座標補正処理により補正して、測定用金座62a
の座標を正確に把握する。補正された座標に基づいて、
プローブ34の探査針34aを測定用金座62aに正確
に導き、半導体試験装置100を校正するための信号を
出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体試験装置の
校正の際に用いられる半導体試験装置のキャリブレーシ
ョン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IC(Integrated Circuit:集積
回路)などの半導体デバイスは、製品間で特性のばらつ
きを生じることがある。このために、定められた規格を
逸脱する特性の製品を抽出するために、半導体デバイス
の評価を行う半導体試験装置が知られている。半導体試
験装置は、半導体デバイスを装着させて評価を行うテス
トヘッドを備える。
【0003】半導体デバイスの評価は概略以下の通りに
行われる。すなわち、先ず、テストヘッドに、半導体デ
バイスをセットするための複数のICソケットを備える
DUT(device under test)ユニットを搭載する。こ
れにより、半導体試験装置で、複数の半導体デバイスが
1度にまとめて評価される。次いで、ICソケットにセ
ットされた半導体デバイスに所定の信号を入力し、入力
された信号に基づいて所定の処理を実行させる。そし
て、得られた処理結果を、半導体試験装置に予め格納さ
れる規格値と照らし合わせ、半導体デバイスが定められ
た規格を満たしているか否かを判定する。
【0004】ところで、半導体デバイスの規格や測定条
件は、半導体デバイスの品種により異なる。従って、半
導体デバイスの品種を変えるときには、半導体デバイス
の試験に先だって、半導体試験装置のキャリブレーショ
ンが行われ、半導体デバイスの良否が正確に判定できる
ように校正される。半導体試験装置のキャリブレーショ
ンは、例えば、専用のキャリブレーションボードを用い
て、以下の通りに調整される。すなわち、先ず、テスト
ヘッドにDUTユニットに代えてキャリブレーションボ
ードを搭載する。キャリブレーションボードは、例え
ば、半導体試験装置の校正のための所定の回路が形成さ
れた複数のプリント基板を備える。次いで、オシロスコ
ープなどの出力装置に接続されるプローブを、キャリブ
レーションボードのプリント基板に設けられる所定の測
定位置(例えば、プリント基板に設けられる測定用金
座)に当接させて測定する。キャリブレーション装置
は、測定用金座が設けられる座標(例えばXY座標)を
予め把握しており、把握されている座標に基づいてプロ
ーブを測定用金座に当接させるように制御する。そし
て、プローブを介して得られる出力信号をオシロスコー
プなどで監視しながら、測定する半導体デバイスの規格
に整合するように調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り、半導体試
験装置のキャリブレーションでは、キャリブレーション
ボードのプリント基板に設けられる金座の位置に、プロ
ーブを正確に導くことが必要となる。しかしながら、近
年の半導体試験装置の小型化に伴い、測定位置となる金
座はより微細に設けられる傾向にあり(例えば0.5m
m径程度の円状)、プローブを正確に導くには以下のよ
うな困難が伴う。すなわち、キャリブレーションに際し
ては、キャリブレーションボードやキャリブレーション
装置が半導体試験装置に取り付けなおされ、キャリブレ
ーションボードをテストヘッドに搭載したときの誤差
や、キャリブレーション装置を半導体試験装置に搭載し
たときの誤差が伴う場合がある。従って、予め把握され
た座標に基づいてプローブを移動させると、プローブが
金座の位置に正確に導かれない場合がある。例えば、キ
ャリブレーション装置がプローブの制御のためにもつX
0−Y0座標系に対して、キャリブレーションボード上
面に定められるX1−Y1座標系が直角度が悪くずれる
と、プローブを移動させる距離が長いほど実際の測定用
金座の位置からずれる。また、キャリブレーション装置
のプローブを上下動させる方向がキャリブレーションボ
ード上面と直交する垂直度が必ずしも確保されず、僅か
にずれる場合がある。
【0006】本発明の課題は、半導体試験装置におい
て、キャリブレーションの測定点となる測定用金座にプ
ローブを正確に導くように位置補正することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜7に示すよ
うに、半導体試験装置100の校正に際して搭載される
キャリブレーションボード60上面の任意の位置に定め
られる位置座標に基づいて、キャリブレーションボード
に設けられる測定位置(例えば、測定用金座62a)に
プローブ34を当接させて半導体試験装置を校正するた
めの信号を検出させる半導体試験装置のキャリブレーシ
ョン装置1であって、キャリブレーションボードに、該
キャリブレーションボード上面の任意の位置座標を補正
する基準となる複数の探査基準部位(例えば、位置割り
出し用金座62b)を設け、半導体試験装置に搭載され
たキャリブレーションボードの前記探査基準部位を検知
するための探査子(例えば、探査針34a)を備える探
査手段(例えば、プローブ34と探査針34a)と、前
記探査針を半導体試験装置に搭載されたキャリブレーシ
ョンボード上面の任意の位置に移動させ、かつ、前記探
査針をキャリブレーションボード上面の任意の位置で上
下動させる移動手段(例えば、キャリブレーションロボ
ット30)と、探査基準部位を横切る探査ラインLX、
LYを定め、定められた探査ラインに沿って前記探査子
を移動制御し、探査手段からの出力に基づいて探査基準
部位を検知すると共に、探査ラインに沿って探査基準部
位を検知した範囲の中央座標QX、QYから定められる
探査基準部位の中心座標Aに基づいてキャリブレーショ
ンボードの測定位置の座標を補正し、補正された測定位
置の座標にプローブを当接させるように制御する制御手
段(例えば、CPU41)と、を備えることを特徴とす
る。
【0008】ここで、「プローブ」とは、出力装置(例
えばオシロスコープ)に半導体試験装置を校正するため
の信号を出力する測定端子である。
【0009】請求項1記載の発明によれば、移動手段に
より、探査子が半導体試験装置に搭載されたキャリブレ
ーションボード上面の任意の位置に移動され、かつ、探
査子がキャリブレーションボード上面の任意の位置で上
下動される。従って、探査基準部位を横切るように制御
手段が定める探査ラインに沿って、制御手段により探査
基準部位を検知するように探査子が自在に移動制御され
る。そして、探査手段からの出力に基づいて、探査ライ
ンの方向に沿って探査基準部位を検知した範囲が制御手
段により把握される。さらに、制御手段により、探査基
準部位を検知した範囲の中央座標から、探査基準部位の
中心座標が定められる。以上の通りに定められた探査基
準部位の中心座標を、キャリブレーション装置がもとも
と認識していた探査基準部位の中心座標と比較すること
で、キャリブレーションボード上面の任意の位置座標を
補正するための誤差が把握される。そして、把握された
誤差に基づいて、制御手段によりキャリブレーションボ
ードの測定位置の座標が補正される。従って、キャリブ
レーションボードの測定位置の座標が正確に把握され、
制御手段によりプローブが測定位置に正確に導かれ、所
定のキャリブレーションが行われる。
【0010】なお、探査手段の具体的な構成は特に限定
されず、探査基準部位を検知するための信号を出力でき
れば、さまざまな構成が適用できる。例えば、光センサ
や磁気センサなどの各種センサを用いる構成や、探査基
準部位の形状(例えば、凸部や凹部や開口部など)を把
握する構成などの他、電流値や磁気などの特性値を検出
する各種測定装置のプローブを用いる構成としても良
い。また、探査基準部位の形状は、任意に定められる探
査ラインに対して方向性をもたない形状(例えば、ほぼ
真円形状)とすることが好ましい。また、探査基準部位
を設ける数は、補正精度を確保するために2ヶ所以上と
することが好ましく、3ヶ所以上とすることがさらに好
ましい。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体試験装置のキャリブレーション装置において、例え
ば、図6に示すように、前記制御手段は、前記探査ライ
ンに沿う所定間隔aの位置(例えば、探査位置P)ごと
に前記探査子を移動制御し、前記探査手段からの出力に
基づいて前記探査基準部位を検知することを特徴とす
る。
【0012】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を奏することができるとともに、制御手段に
より探査ラインに沿う所定間隔のそれぞれの位置ごとに
探査基準部位が検知され、探査ラインに沿って探査基準
部位を容易に把握できる。なお、探査子を移動制御する
所定間隔は、探査基準部位を検知した位置が、探査基準
部位の中心座標を精度良く把握するために充分な数とな
るように、探査基準部位の寸法に対して小さく設定する
ことが好ましい。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の半導体試験装置のキャリブレーション装置におい
て、例えば、図6に示すように、前記制御手段は、1つ
の前記探査基準部位に対して複数の前記探査ラインL
X、LYを定めることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果を奏することができるとともに、1
つの探査基準部位に対して複数の探査ラインが制御手段
により定められるので、探査基準部位の中心座標がより
正確に把握される。従って、キャリブレーションボード
上面の任意の位置座標がさらに精度良く補正される。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか一つに記載の半導体試験装置のキャリブレーショ
ン装置において、例えば、図1〜7に示すように、前記
探査基準部位は電気伝導性をもち、前記制御手段は、前
記探査子と前記探査基準部位との電気的導通を検知する
ことにより、前記探査基準部位を検知することを特徴と
する。
【0016】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれか一つと同様の効果を奏することができると
ともに、制御手段により電気伝導性をもつ探査基準部位
と探査手段との電気的導通を検知することで、探査基準
部位が好適に検知される。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の半
導体試験装置のキャリブレーション装置において、例え
ば、図2に示すように、前記探査子は、半導体試験装置
を校正するための信号を検出させる前記プローブであ
り、前記移動手段は、半導体試験装置のキャリブレーシ
ョンに際して、キャリブレーションボードに設けられる
前記測定位置に前記プローブを当接させるキャリブレー
ションロボット30であることを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明によれば、請求項4と
同様の効果を奏することができるとともに、キャリブレ
ーションの測定位置の座標を補正するための専用の構成
を別途設けることなく、既存の構成を用いてキャリブレ
ーションの測定位置の座標が補正される。従って、構成
の簡素化が大幅に図られると共に、コスト低減に寄与す
る。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の半導体試験装置のキャリブレーション装置におい
て、例えば、図3、4に示すように、前記キャリブレー
ションボードはプリント基板62を備え、前記探査基準
部位は、前記プリント基板に予め設けられる金座(例え
ば、位置割り出し用金座62b)であることを特徴とす
る。
【0020】請求項6記載の発明によれば、請求項4ま
たは5と同様の効果を奏することができるとともに、プ
リント基板に設けられる金座の周囲は電気的絶縁性が容
易に確保される。従って、探査基準部位となる金座を横
切る探査ラインに沿って金座を検知するときに、金座の
内外での電気的導通の有無が明瞭となり、好適に金座を
検知できる。また、周知のプリント基板の製造設備を用
いることで、所望の金座が容易に設けられる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか一つに記載の半導体試験装置のキャリブレーショ
ン装置において、例えば、図8、9に示すように、前記
探査基準部位は、半導体試験装置に載置されたキャリブ
レーションボードの上面から臨む開口部(例えば、位置
決め用穴61a)であり、前記探査手段(例えば、プロ
ーブ34と位置決めピン34cと上下変位検知手段3
6)は、前記探査子(例えば、位置決めピン34c)の
先端部の上下方向の変位を検知する上下変位検知手段3
6を備え、前記制御手段は、前記開口部を横切る探査ラ
インを定め、定められた探査ラインに沿って前記探査子
を移動制御し、前記探査子の先端部の上下方向の変位に
ついての前記上下変位手段からの出力に基づいて前記開
口部を検知することを特徴とする。
【0022】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれか一つと同様の効果を奏することができると
ともに、探査子の先端部の上下方向の変位を検知する上
下変位検知手段を探査手段が備える。そして、制御手段
により探査ラインに沿って探査基準部位を検知するとき
に、探査手段の上下変位検知手段は、探査子の先端部の
上下方向の変位についての信号を出力する。また、探査
ラインに沿って移動手段により探査子を移動させるとき
に、開口部の領域内では、探査子の先端部がキャリブレ
ーションボード上面よりも下方に入り込む。従って、探
査子の先端部の上下方向の変位についての上下変位検知
手段からの出力を監視することにより、開口部が好適に
検知される。
【0023】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、図1
〜7を参照して、本発明の実施の形態の半導体試験装置
のキャリブレーション装置1(以下、キャリブレーショ
ン装置1)を詳細に説明する。本実施の形態のキャリブ
レーション装置1は、半導体デバイスが定められた規格
内の特性をもつか否かを評価する半導体試験装置100
に備えられる。キャリブレーション装置1は、半導体試
験装置100での半導体デバイスの評価に先立って、半
導体試験装置100を半導体デバイスの規格や基準に整
合するように校正するキャリブレーションの際に用いら
れる。キャリブレーションに際しては、図1に示すよう
に、専用のキャリブレーションボード60がテストヘッ
ド10に搭載される。キャリブレーションボード60
は、キャリブレーションの測定位置となる測定用金座6
2aを備える。そして、キャリブレーション装置1は、
キャリブレーション装置1が予めもつ座標系を座標補正
処理(後述する)により補正して、測定用金座62aの
座標を正確に把握する。そして、補正された座標に基づ
いて、プローブ34の探査針34aを測定用金座62a
に正確に導き、半導体試験装置100を校正するための
信号を出力させる。
【0024】始めに、キャリブレーション装置1を備え
る半導体試験装置100の構成を説明する。半導体試験
装置100は、図1に示すように、本実施の形態特有の
キャリブレーション装置1と、テストヘッド10と、半
導体試験装置100による半導体デバイスの評価を制御
する本体部20と、から概略構成される。
【0025】テストヘッド10の上部には、図1に示す
ように、DUTインターフェース10aが一体的に設け
られる。キャリブレーションボード60は、コネクタ6
3(図3(b)に図示)を介してDUTインターフェー
ス10aの上面に着脱される。DUTインターフェース
10aには、キャリブレーションボード60が備えるコ
ネクタ63を挿入するための取付部(図示しない)が設
けられる。DUTインターフェース10aに搭載された
キャリブレーションボード60は、コネクタ63を介し
て、テストヘッド10との間でキャリブレーションに必
要な信号を伝達する。なお、半導体デバイスを評価する
ときに搭載されるDUTユニット(図示しない)につい
ても、キャリブレーションボード60と同様に、コネク
タを介してテストヘッド10に搭載される。
【0026】本体部20は、図1に示すように、図示し
ない電源やプリント基板が収められる本体架21や、テ
ストヘッド10内部に設けられる図示しないプリント基
板を冷却する水冷架22を備える。さらに、本体部20
は、表示装置23(例えばCRT(Cathode Ray Tube)
やLCD(Liquid Crystal Display))と、入力装置2
4(例えばキーボード)と、パーソナルコンピュータ2
5と、を備える。表示装置23は半導体デバイスの評価
の結果などをオペレータに出力する。また、オペレータ
は、半導体デバイスの評価のときに必要となるデータ
を、入力装置24を介して本体部20に入力する。以上
の通りに構成されることで、本体部20は半導体試験装
置100による半導体デバイスの評価を制御する。
【0027】以下、キャリブレーション装置1の構成を
説明する。キャリブレーション装置1は、図1に示すよ
うに、プローブ34を保持して移動させるキャリブレー
ションロボット30(図2に図示)と、プローブ34に
よるキャリブレーションを制御する制御部40と、を主
体に構成される。キャリブレーションロボット30は、
キャリブレーションのときに半導体試験装置100に搭
載される。プローブ34は配線34c(図2に図示)を
介してオシロスコープ50に接続され、プローブ34か
らの信号がオシロスコープ50に出力される。なお、プ
ローブ34からの信号を出力する装置はオシロスコープ
50に限定されず、その他の装置を適用しても良い。
【0028】ここで、以下の説明において用いる座標系
を次の通りに定める。すなわち、図2に示すように、X
0−Y0座標系はキャリブレーション装置1が予めもつ
座標系を示す。また、X1−Y1座標系はDUTインタ
ーフェース10aに搭載されたキャリブレーションボー
ド60上面に定められる座標系を示す。なお、通常、キ
ャリブレーションロボット30およびキャリブレーショ
ンボード60を搭載したときの設置誤差のため、キャリ
ブレーションボード60上面の任意の位置は、X0−Y
0座標系で示した場合とX1−Y1座標系で示した場合
とで異なる。さらに、X2−Y2座標系は座標補正処理
により補正されたあとにキャリブレーション装置1がも
つ座標系を示す。
【0029】キャリブレーションロボット30は、図1
に示すように、カバー30bの両側面に取っ手30aを
備える。オペレータは取っ手30aを把持してキャリブ
レーションロボット30をカバー30bごと一体的にテ
ストヘッド10に搭載する。キャリブレーションロボッ
ト30のカバー30bの内部には、キャリブレーション
のための信号を出力するプローブ34を保持して所定位
置に移動させるように、以下の通りの構成が設けられ
る。すなわち、図2に示すように、案内軸31と、案内
軸31と直交して設けられ、かつ、案内軸31の上面に
沿う方向にスライド移動自在に設けられる可動軸32
と、が設けられる。また、可動軸32の側面に沿う方向
にスライド移動自在にスライド台33が設けられる。さ
らに、スライド台33に垂直方向に昇降自在に設けら
れ、プローブ34を保持する支持台33aが設けられ
る。
【0030】制御部40は、キャリブレーションロボッ
ト30の制御に際してX0−Y0座標系を定める。すな
わち、図2に明示するように、X0軸として案内軸31
が延在する方向を、Y0軸として可動軸32が延在する
方向を定める。制御部40が定めるX0−Y0座標系に
基づいて、キャリブレーションロボット30の支持台3
3aに保持されるプローブ34の移動が制御される。
【0031】プローブ34は、支持台33aに保持され
た状態の下面に、探査針34aを出没自在に備える。キ
ャリブレーションに際しては、プローブ34の探査針3
4aの先端部が測定用金座62aに当接され、所定のキ
ャリブレーションがなされる。支持台33aをZ軸方向
に下降させることで、プローブ34の探査針34が上下
移動される。プローブ34が探査針34を保持する内部
には、探査針34をプローブ34の下面から突出する状
態に付勢するバネ(図示しない)が設けられる。探査針
34aがキャリブレーションボード60上面に当接した
状態でさらに支持台33aを下降させると、プローブ3
4内部のバネ(図示しない)により、探査針34aがプ
ローブ34内部に埋没する。従って、探査針34aの先
端部がキャリブレーションボード60上面に確実に接触
すると共に、探査針34がキャリブレーションボード6
0に当接する押圧が吸収され、キャリブレーションボー
ド60上面を損傷することが抑制される。
【0032】以上の通りに構成されることで、キャリブ
レーションロボット30は、プローブ34を保持すると
共に、制御部40による制御のもとで、X0−Y0座標
系(もしくは補正されたX2−Y2座標系)に基づい
て、プローブ34を所定に移動させる。つまり、キャリ
ブレーション装置1は、制御部40の制御のもとで、キ
ャリブレーションボード60上面の任意の位置にプロー
ブ34を移動させ、かつ、キャリブレーションボード6
0上面の任意の位置でプローブ34を上下動させる。そ
して、第1の実施の形態では、プローブ34の探査針3
4a(探査子)により位置割り出し用金座62bの中心
座標A(図6に図示)が正確に把握され、キャリブレー
ションロボット30が予めもつX0−Y0座標系が補正
される。すなわち、第1の実施の形態では、プローブ3
4と探査針34aとから探査手段が構成され、キャリブ
レーションロボット30が移動手段となる。なお、本実
施の形態ではZ方向には座標を設定していないが、プロ
ーブ34の探査針34aがキャリブレーションボード6
0上面に当接するに充分な移動量を与えるように制御さ
れる。
【0033】キャリブレーションボード60は、図3
(a)および図4に示すように、アルミベース61の上
面に複数のプリント基板62を備える。また、図3
(b)に示すように、それぞれのプリント基板62の下
面から突出するコネクタ63がアルミベース61を貫通
して設けられる。このコネクタ63はプリント基板62
からの配線がまとめられている。それぞれのプリント基
板62から突出するコネクタ63は、テストヘッド10
のDUTインターフェース10aに設けられる取付部
(図示しない)に挿入される。各プリント基板62は、
半導体デバイスの評価のときにDUTインターフェース
10aに付け替えられるDUTユニットが備えるICソ
ケット(図示しない)に対応する。本実施の形態では、
DUTユニットが備えるICソケットの数に対応して1
6枚(4枚×4枚)のプリント基板62が設けられる。
【0034】図4の上面図に示すように、各プリント基
板62のほぼ中央部には、多数の測定用金座62aが所
定の配置で設けられる。四隅に配置するプリント基板6
2のうち3枚のプリント基板62には、位置割り出し用
金座62b(探査基準部位)が1つづつ設けられる。す
なわち、本実施の形態では、キャリブレーションボード
60は3ケ所に位置割り出し用金座62bを備える。位
置割り出し用金座62bは、キャリブレーションに先立
って行う座標補正処理に際して用いられる。位置割り出
し用金座62bの中心座標を正確に把握して、予め定め
られるX0−Y0座標系を補正する。位置割り出し用金
座62bは、ほぼ真円形状に設けられる。
【0035】このように、複数の位置割り出し用金座6
2bを用いて補正することで、座標補正処理の補正精度
の向上に寄与する。また、位置割り出し用金座62bの
大きさは、測定用金座62aの大きさよりも大きく設定
される。従って、位置割り出し用金座62bの中心座標
がより詳細に把握され、補正精度の向上にさらに寄与す
る。さらに、3ケ所の位置割り出し用金座62bの配置
は、キャリブレーションボード60がプリント基板62
を備える範囲で、互いに充分に離れるように考慮され
る。つまり、座標補正処理によりキャリブレーションボ
ード60がプリント基板62を備える広範囲で補正で
き、補正精度の向上にさらに寄与する。従って、キャリ
ブレーションボード60上面で、プローブ34を移動さ
せる距離がある程度長い場合でも、移動させる目標位置
との誤差が極めて低減される。
【0036】また、キャリブレーションボード60やキ
ャリブレーションロボット30の設置誤差に基づいて、
キャリブレーションロボット30のプローブ34を上下
動させる方向がキャリブレーションボード60上面と直
交する垂直度が僅かにずれる場合がある。垂直度がずれ
ることに伴って、X0−Y0座標系で示されるキャリブ
レーションボード60上面の任意の座標がずれる。ここ
で、本実施の形態では、出没自在に設けられる探査針3
4aを備えるプローブ34は、Z方向に充分な移動量が
与えられるので、座標補正処理により定められるX2−
Y2座標系により、上述の垂直度のずれについても好適
に吸収される。
【0037】以下、キャリブレーション装置1の制御系
の構成を説明する。制御部40は、図5のブロック図に
示すように、半導体試験装置100のキャリブレーショ
ンや座標補正処理のための各種処理を行うCPU41
(Central Processing Unit、制御手段)を備える。ま
た、制御部40は、CPU41に接続されるROM42
(Read Only Memory)とRAM43(Random Access Me
mory)とを備える。ROM42には、各種処理を行わせ
るためのプログラムおよびこのプログラムで使用される
データが予め記憶される。また、ROM42には、DU
Tインターフェース10aに搭載された状態のキャリブ
レーションボード60上面の配置(X1−Y1座標系)
から、位置割り出し用金座62bや測定用金座62aな
どの座標が、X0−Y0座標系に基づいて予め格納され
る。RAM43には、CPU41が各種処理を行うとき
に必要となるデータが記憶される。また、RAM43に
は、座標補正処理により補正されたX2−Y2座標系に
基づいて、X0−Y0座標系に基づく座標が補正されて
格納される。さらに、制御部40のCPU41は、半導
体試験装置100が行う一連の半導体デバイスの評価を
制御する本体部20と接続される。
【0038】キャリブレーションロボット30を駆動す
るドライバ45aは、I/F44aを介してCPU41
に接続される。すなわち、キャリブレーションロボット
30が保持するプローブ34の探査針34aはCPU4
1の制御のもとで所定に移動される。また、キャリブレ
ーションに先だって、座標補正処理によりX0−Y0座
標系を補正するときに、探査針34aが位置割り出し用
金座62bを検知して出力する信号は、I/F44bを
介してCPU41に入力される。一方で、X0−Y0座
標系を補正したのちに、キャリブレーションに際して、
探査針34aが測定用金座62aを検知して出力する信
号は、オシロスコープ50に出力される。
【0039】次に、図7のフローチャートおよび図6を
参照して、キャリブレーション装置1が行う座標補正処
理におけるCPU41での処理を説明する。CPU41
は位置割り出し用金座62bの中心座標Aを正確に把握
し、キャリブレーションロボット30がもつX0−Y0
座標系を以下の通りにして補正する。先ず、CPU41
は、プローブ34の探査針34aに位置割り出し用金座
62bを検知させる探査ラインを定める(ステップS
1)。探査ラインは位置割り出し用金座62bを横切る
ように定める。本実施の形態では、位置割り出し用金座
62bのX0−Y0座標系に基づく中心座標(制御部4
0のROM42に予め格納される)から、2本の探査ラ
インを定める。すなわち、図5に示すように、探査ライ
ンLXを、X0−Y0座標系に基づく位置割り出し用金
座62bの中心座標を通るX0軸方向に定める。同様
に、探査ラインLYを、X0−Y0座標系に基づく位置
割り出し用金座62bの中心座標を通るY0軸方向に定
める。なお、本実施の形態では、探査ラインLXと探査
ラインLYとが互いに直交するように設定される。
【0040】次いで、探査ラインLXに沿って、予め定
められた所定間隔aおきに、探査位置Pの座標を定め
る。そして、プローブ34の探査針34aを下降させ
て、探査針34aの先端部が定められた探査位置Pに当
接するように制御する。そして、下降された探査針34
aが当接するキャリブレーションボード60上面の部分
との電気的導通があるか否かを検知する。プリント基板
62の位置割り出し用金座62bが設けられる周囲は絶
縁部分であり、探査針34aが位置割り出し用金座62
bの領域内に当接するときにだけ電気的導通が検知され
る。このようにして、探査ラインLXに沿う所定間隔a
のそれぞれの探査位置Pが、位置割り出し用金座62b
の領域内にあるか否かを検知する(ステップS2)。な
お、図5に示すように、探査位置Pが定められる所定間
隔aは、位置割り出し用金座62bの外径Rに対して充
分小さい寸法となるように設定される。従って、位置割
り出し用金座62bの領域内に、位置割り出し用金座6
2bの中心座標を精度良く把握するのに充分な数の探査
位置Pが含まれるようになる。
【0041】以上のようにして、探査ラインLXに沿う
探査位置Pのうち、位置割り出し用金座62bの領域内
に含まれる探査位置Qを把握する。そして、位置割り出
し用金座62bを検知した探査位置Qから中央座標QX
を定める(ステップS3)。本実施の形態では、中央座
標QXは、位置割り出し用金座62bを検知した両端の
探査位置Qの中央となる座標で定められる。なお、図5
では、位置割り出し用金座62bの領域内に含まれる探
査位置Qを「◎」で示し、位置割り出し用金座62bの
領域の外の探査位置Pを「○」で示す。次いで、以上の
探査ラインLXに沿う制御と同様にして、探査ラインL
Yに沿う所定間隔aの探査位置Pごとに、位置割り出し
用金座62bを検知する(ステップS4)。次いで、位
置割り出し用金座62bを検知した範囲の探査位置Qの
中央座標QYを定める(ステップS5)。
【0042】次いで、以上の通りに定められた中央座標
QXおよび中央座標QYから、位置割り出し用金座62
bの中心座標Aを把握する(ステップS6)。本実施の
形態では、中心座標Aは、中央座標QXを通り探査ライ
ンLYと平行な直線MYと、中央座標QYを通り探査ラ
インLX(探査ラインLYと直交する)と平行な直線M
Xと、の交点から定められる。
【0043】次いで、ステップS7に移行し、全ての位
置割り出し用金座62bに対して中心座標Aが把握され
たかを判定する(ステップS7)。中心座標Aが把握さ
れていない位置割り出し用金座62bが残っている場合
には、ステップS1に移行して同様の制御を行い中心座
標Aを把握する。そして、ステップS7において、全て
の位置割り出し用金座62bの中心座標Aを把握した場
合には、ステップS8に移行する。なお、本実施の形態
では、3ヶ所に設けられる全ての位置割り出し用金座6
2bの中心座標Aを把握する。
【0044】次いで、ステップS8において、以上の通
りに、全ての位置割り出し用金座62bから把握した中
心座標Aに基づいてX0−Y0座標系を補正する。以上
の通りにして、CPU41における座標補正処理がなさ
れる。なお、以上の座標補正処理を測定用金座62aの
中心座標を正確に把握することで行っても良い。
【0045】そして、半導体試験装置100のキャリブ
レーションに際しては、補正されたX2−Y2座標系に
基づいて、測定用金座62aの座標が正確に補正され
る。そして、CPU41の制御のもとで、プローブ34
の探査針34aが測定用金座62aに正確に当接され
る。キャリブレーションに際して、オペレータはプロー
ブ34を介してオシロスコープ50に出力される信号を
監視してキャリブレーションを行う。なお、キャリブレ
ーションは、キャリブレーションボード60が備える1
6枚のプリント基板62のそれぞれに対して行う。
【0046】以上の第1の実施の形態のキャリブレーシ
ョン装置1によれば、位置割り出し用金座62bの中心
座標Aの正確な位置を把握することで、キャリブレーシ
ョンボード60上面の任意の位置座標が補正される。従
って、キャリブレーションの測定用金座62aの座標を
正確に補正できる。また、位置割り出し用金座62bの
中心座標Aを把握するために、オシロスコープ50の測
定端子となるプローブ34を用いている。従って、測定
用金座62aの位置補正のための特別な構成が不要であ
る。さらに、本実施の形態では、1つの位置割り出し用
金座62bの中心座標Aを把握するに際して、CPU4
1は2本の探査ラインLX、LYを定めると共に、3ヶ
所に位置割り出し用金座62bを備え、補正精度の向上
に寄与する。
【0047】〔第2の実施の形態〕以下、図8、9を参
照して、第2の実施の形態のキャリブレーション装置を
詳細に説明する。第2の実施の形態のキャリブレーショ
ン装置は、第1の実施の形態のキャリブレーション装置
1の変形例である。従って、以下の説明では、第1の実
施の形態のキャリブレーション装置1と異なる部分を主
体に説明し、同様の構成要素については同一の符号を付
してその説明を省略する。第2の実施の形態では、図
8、9に示すように、キャリブレーションボード60
に、位置割り出し用金座62bに代えて、キャリブレー
ションボード60の上面から臨む位置決め用穴61a
(開口部)が設けられる。また、第2の実施の形態で
は、支持台33aの下面から垂直に突出する位置決めピ
ン34c(探査子)が設けられる。この位置決めピン3
4cは、キャリブレーションの際に用いられる探査針3
4aとは別に設けられる。さらに、この位置決めピン3
4cをZ方向(図2に図示)に上下移動させるアクチュ
エータを備える上下駆動機構35が設けられる。この上
下駆動機構35により上下移動される位置決めピン34
cの先端部は、上下変位検知手段36によりZ方向の変
位が監視される。図9のブロック図に示すように、上下
駆動機構35を駆動するドライバ45bは、I/F44
dを介してCPU41に接続される。また、位置決めピ
ン34cの先端部の変位を検知する上下変位検知手段3
6は、I/F44cを介してCPU41に接続される。
そして、第2の実施の形態では、位置決めピン34cの
先端部の上下方向の変位に基づいて、CPU41が位置
決め用穴61aを検知することで、座標補正処理がなさ
れる。
【0048】位置決め用穴61aは、図8に示すよう
に、3ヶ所に設けられる。本実施の形態では、位置決め
用穴61aはアルミベース61に設けられ、キャリブレ
ーションボード60がプリント基板62で覆われる領域
の外に設けられる。なお、位置決め用穴61aを設ける
位置は、本実施の形態で示した位置に限定されず、プリ
ント基板62に設けても良い。なお、上下変位検知手段
36の具体的構成は、位置決めピン34cの先端部の上
下方向の変位が検知できれば特に限定されない。例え
ば、周知の光センサ、磁気センサなどのセンサを用いて
も良い。また、位置決めピン34cの具体的構成につい
ても、上下移動により位置決め用穴61aを検知できれ
ば、さまざまな構成を適用できる。すなわち、第2の実
施の形態では、プローブ34と位置決めピン34cと上
下変位検知手段36とから探査手段が構成される。
【0049】次に、第2の実施の形態のキャリブレーシ
ョン装置における座標補正処理は、以下に示すように、
位置決めピン34cにより位置決め用穴61aを検知す
ることを除いては、基本的に第1の実施の形態と同様で
ある。すなわち、第2の実施の形態では、位置決め用穴
61aを横切るように定められる探査ラインに沿って、
所定間隔aおきに定められる探査位置Pの位置ごとに、
上下駆動機構35により位置決めピン34cを上下移動
させる。ここで、位置決め用穴61aの領域の外の探査
位置Pで位置決めピン34cを上下移動させると、位置
決めピン34cの先端部はキャリブレーションボード6
0上面に当接する。一方で、位置決め用穴61aの領域
内に含まれる探査位置Qでは、位置決めピン34cの先
端部が位置決め用穴61aに入り込み、キャリブレーシ
ョンボード60上面の位置よりも下降する。すなわち、
位置決め用穴61aの領域内に含まれる探査位置Qで
は、位置決め用穴61aの領域の外の探査位置Pより
も、位置決めピン34cの先端部が、位置決め用穴61
aの内部により深く下降する。第2の実施の形態では、
探査位置Pごとに位置決めピン34cを上下移動させ、
位置決めピン34cの先端部が到達するZ方向の変位を
上下変位検知手段36により監視する。以上により、そ
れぞれの探査位置Pが、位置決め用穴61aの領域内に
含まれるか否かを判定する。
【0050】なお、位置決めピン34cを上下動自在に
プローブ34に保持し、位置決め用穴61aの領域内に
含まれる探査位置Qに位置決めピン34cを位置させた
ときに、位置決めピン34cの先端部が位置決めピン3
4cの自重により位置決め用穴61aに入り込むように
構成しても良い。この場合にも上述と同様に、位置決め
ピン34cの先端部が到達するZ方向の変位から、位置
決め用穴61aを検知することができる。
【0051】以上の第2の実施の形態のキャリブレーシ
ョン装置によれば、第1の実施の形態のキャリブレーシ
ョン装置1と同様の効果を奏することができる。また、
第1の実施の形態で、プリント基板62上面に位置割り
出し用金座62bを設けるための充分なスペースがない
場合でも、アルミベース61に設けられる位置決め用穴
61aにより座標補正処理がなされる。
【0052】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、第1の実施の形態のキャリブ
レーション装置1の座標補正処理において、位置割り出
し用金座62bの中心座標Aを定めるための具体的な処
理は、第1の実施の形態で示した処理方法に限定されな
い。例えば、中心座標Aを定める過程でさまざまな統計
処理を行う処理を行っても良い。また、定められた中心
座標Aに基づいてX0−Y0座標系を補正する具体的な
処理方法は限定されず、さまざまな統計処理を適用して
も良い。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、適宜に変更可能であることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、キャリブ
レーションボード上面の任意の位置座標が補正され、キ
ャリブレーションの測定位置の座標を正確に把握でき
る。そして、補正された座標に基づいてプローブが測定
位置に正確に導かれる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を奏することができるとともに、探査ライン
に沿う所定間隔のそれぞれの位置が、探査基準部位の領
域に含まれるか否かが容易に把握される。
【0055】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果を奏することができるとともに、探
査基準部位の中心座標がより正確に把握され、キャリブ
レーションボード上面の任意の位置座標の補正精度向上
にさらに寄与する。
【0056】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれか一つと同様の効果を奏することができると
ともに、電気的導通をもつ探査基準部位と探査手段との
電気的導通を検知することで、探査基準部位が好適に検
知される。
【0057】請求項5記載の発明によれば、請求項4と
同様の効果を奏することができるとともに、既存の構成
を用いて測定位置の座標が補正され、構成の簡素化およ
びコスト低減に寄与する。
【0058】請求項6記載の発明によれば、請求項4ま
たは5と同様の効果を奏することができるとともに、探
査基準部位となる金座を横切る探査ラインに沿って金座
を検知するときに、金座の内外での電気的導通の有無が
明瞭となり、好適に金座を検知できる。
【0059】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれか一つと同様の効果を奏することができると
ともに、探査手段の先端部の上下方向の変位を上下変位
検知手段により監視することにより、探査ラインに沿っ
て探査基準部位を検知する範囲が好適に把握される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態のキャリブ
レーション装置1を備える半導体試験装置100の構成
を示す図である。
【図2】図1のキャリブレーションロボット30の要部
構成を示す斜視図である。
【図3】図1のキャリブレーションボード60の構成を
示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態のキャリブレーションボード
60の上面図である。
【図5】第1の実施の形態のキャリブレーション装置1
の構成を示すブロック図である。
【図6】位置割り出し用金座62bの中心座標Aを把握
する様子を示す図である。
【図7】座標補正処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態のキャリブレーションボード
60の上面図である。
【図9】第2の実施の形態のキャリブレーション装置の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 キャリブレーション装置 30 キャリブレーションロボット(移動手段) 34 プローブ(探査手段の一部) 34a 探査針(探査子) 34c 位置決めピン(探査子) 35 上下駆動機構(探査手段の一部) 36 上下変位検知手段 41 CPU(制御手段) 60 キャリブレーションボード 62 プリント基板 61a 位置決め用穴(開口部) 62a 測定用金座(測定位置) 62b 位置割り出し用金座(探査基準部位) 100 半導体試験装置 LX 探査ライン LY 探査ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 31/28 K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体試験装置の校正に際して搭載され
    るキャリブレーションボード上面の任意の位置に定めら
    れる位置座標に基づいて、キャリブレーションボードに
    設けられる測定位置にプローブを当接させて半導体試験
    装置を校正するための信号を検出させる半導体試験装置
    のキャリブレーション装置であって、 キャリブレーションボードに、該キャリブレーションボ
    ード上面の任意の位置座標を補正する基準となる複数の
    探査基準部位を設け、 半導体試験装置に搭載されたキャリブレーションボード
    の前記探査基準部位を検知するための探査子を備える探
    査手段と、 前記探査子を半導体試験装置に搭載されたキャリブレー
    ションボード上面の任意の位置に移動させ、かつ、前記
    探査子をキャリブレーションボード上面の任意の位置で
    上下動させる移動手段と、 探査基準部位を横切る探査ラインを定め、定められた探
    査ラインに沿って前記探査子を移動制御し、探査手段か
    らの出力に基づいて探査基準部位を検知すると共に、探
    査ラインに沿って探査基準部位を検知した範囲の中央座
    標から定められる探査基準部位の中心座標に基づいてキ
    ャリブレーションボードの測定位置の座標を補正し、補
    正された測定位置の座標にプローブを当接させるように
    制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする半導体試験装置のキャリブレ
    ーション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体試験装置のキャリ
    ブレーション装置において、 前記制御手段は、前記探査ラインに沿う所定間隔の位置
    ごとに前記探査子を移動制御し、前記探査手段からの出
    力に基づいて前記探査基準部位を検知することを特徴と
    する半導体試験装置のキャリブレーション装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体試験装置
    のキャリブレーション装置において、 前記制御手段は、1つの前記探査基準部位に対して複数
    の前記探査ラインを定めることを特徴とする半導体試験
    装置のキャリブレーション装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一つに記載の半
    導体試験装置のキャリブレーション装置において、 前記探査基準部位は電気伝導性をもち、 前記制御手段は、前記探査子と前記探査基準部位との電
    気的導通を検知することにより、前記探査基準部位を検
    知することを特徴とする半導体試験装置のキャリブレー
    ション装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体試験装置のキャリ
    ブレーション装置において、 前記探査子は、半導体試験装置を校正するための信号を
    検出させる前記プローブであり、 前記移動手段は、半導体試験装置のキャリブレーション
    に際して、キャリブレーションボードに設けられる前記
    測定位置に前記プローブを当接させるキャリブレーショ
    ンロボットであることを特徴とする半導体試験装置のキ
    ャリブレーション装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の半導体試験装置
    のキャリブレーション装置において、 前記キャリブレーションボードはプリント基板を備え、 前記探査基準部位は、前記プリント基板に予め設けられ
    る金座であることを特徴とする半導体試験装置のキャリ
    ブレーション装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか一つに記載の半
    導体試験装置のキャリブレーション装置において、 前記探査基準部位は、半導体試験装置に搭載されたキャ
    リブレーションボードの上面から臨む開口部であり、 前記探査手段は、前記探査子の先端部の上下方向の変位
    を検知する上下変位検知手段を備え、 前記制御手段は、前記開口部を横切る探査ラインを定
    め、定められた探査ラインに沿って前記探査子を移動制
    御し、前記探査子の先端部の上下方向の変位についての
    前記上下変位検知手段からの出力に基づいて前記開口部
    を検知することを特徴とする半導体試験装置のキャリブ
    レーション装置。
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