JP2002106437A - 吸気消音装置 - Google Patents

吸気消音装置

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JP2002106437A
JP2002106437A JP2000301073A JP2000301073A JP2002106437A JP 2002106437 A JP2002106437 A JP 2002106437A JP 2000301073 A JP2000301073 A JP 2000301073A JP 2000301073 A JP2000301073 A JP 2000301073A JP 2002106437 A JP2002106437 A JP 2002106437A
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Japan
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pipe
intake
intake duct
duct
air intake
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JP2000301073A
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Koichi Usui
幸一 薄井
Hiroyuki Takahashi
浩之 高橋
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Mahle Filter Systems Japan Corp
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Tennex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 製造が比較的容易な吸気消音装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 吸気消音装置は、一重管のダクト本体4
1a、その端部に設けた鍔部43及びこの鍔部の外周部
から突出する外筒部44を有する吸気ダクト41と、吸
気ダクト接続用開口37、この吸気ダクト接続用開口の
縁部から外側に突出している内パイプ38、および、前
記吸気ダクト接続用開口と同心でかつ吸気ダクト接続用
開口の径よりも大きな径を有する外パイプ39を具備す
る吸気系部品1とを備えている。そして、吸気ダクトと
吸気系部品とが接続されると、吸気ダクトの外筒部と吸
気系部品の外パイプとが嵌合して、吸気ダクトと吸気系
部品との接続部に二重管構造が形成され、二重管構造の
外筒部および外パイプと内パイプとの間の空間が消音室
53となるとともに、内パイプに形成されている連通開
口38aが内パイプの内部空間と消音室とを連通してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関であるエ
ンジン(特に自動車用エンジン)の吸気系に設けられる
吸気消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記吸気消音装置は、エンジンの吸気系
に設けられ、エンジンの吸気脈動騒音を低減する機能を
有している。図7は従来の吸気消音装置の断面図で、図
7Aが第1従来例の説明図、図7Bが第2従来例の説明
図である。図7Aに図示する第1従来例では、まず初め
に、吸気ダクト01を樹脂などでインジェクション成形
し、ついで、この吸気ダクト01をインサートした状態
で消音室02のケース03を樹脂などでブロー成形によ
り形成している。また、吸気ダクト01には消音室02
と吸気ダクト01内の空間とを連通する円孔04が形成
されている。この様にして形成された消音室02を具備
した吸気ダクト01の第1接続口05を、エアークリー
ナ06の接続口07にゴムダクト08を介して接続して
いる。また、吸気ダクト01の第2接続口011は、ゴ
ムダクト012を介して図示しない吸気管などのエンジ
ンの吸気系に接続されている。
【0003】また、図7Bに図示する第2従来例では、
左吸気ダクト021および左消音室ケース022からな
る左消音部材023を樹脂などで一体に成形するととも
に、連通開口としての切欠部026を有する右吸気ダク
ト027および右消音室ケース028からなる右消音部
材029を樹脂などで一体に成形し、この左消音部材0
23と右消音部材029とを互いに突き合わせて溶着接
合して一体化している。そして、第1従来例と同様に、
エアークリーナ06および吸気管などのエンジンの吸気
系にゴムダクト08,012を介して接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来例では、
消音室02の箱状のケース03,022,028を吸気
ダクト01,021,027が貫通している。そのた
め、構造や製造工程が複雑化する。また、吸気ダクト0
1,021,027は、ゴムダクト08,012を介し
て、吸気系部品であるエアークリーナ06に接続する必
要があり、部品点数が増大し、コストが増大する。
【0005】本発明は、前述の問題点に鑑み、次の記載
内容(1)を課題とする。 (1)部品数が少なく、製造が容易な吸気消音装置を提
供すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】(第1発明)本願の第1
発明の吸気消音装置は、一重管のダクト本体(41
a)、この一重管のダクト本体(41a)の端部に設け
たリング状の鍔部(43)およびこの鍔部(43)の外
周部から突出する外筒部(44)を有する吸気ダクト
(41)と、吸気ダクト接続用開口(37)、この吸気
ダクト接続用開口の縁部から外側に突出している内パイ
プ(38)、および、前記吸気ダクト接続用開口(3
7)の径よりも大きな径を有する外パイプ(39)を具
備する吸気系部品(1)と、前記内パイプ(38)に形
成されている連通開口(38a)とを備えている。そし
て、前記吸気ダクト(41)と前記吸気系部品(1)と
が接続されると、前記吸気ダクト(41)の外筒部(4
4)と前記吸気系部品(1)の外パイプ(39)とが嵌
合して、前記吸気ダクト(41)と吸気系部品(1)と
の接続部に二重管構造が形成され、この二重管構造を形
成する外筒部(44)および外パイプ(39)と前記内
パイプ(38)との間の空間が消音室(53)となると
ともに、前記連通開口(38a)が内パイプ(38)の
内部空間と前記消音室(53)とを連通している。
【0007】(第2発明)また、本願の第2発明の吸気
消音装置は、一重管のダクト本体(41a)、この一重
管のダクト本体(41a)の端部に設けたリング状の鍔
部(43)、この鍔部(43)の外周部から突出する外
筒部(44)およびこの鍔部(43)の内周部から突出
する内筒部(61)を有する吸気ダクト(41)と、吸
気ダクト接続用開口(37)、および、この吸気ダクト
接続用開口(37)の径よりも大きな径を有する外パイ
プ(39)を具備する吸気系部品(1)と、前記内筒部
(61)に形成されている連通開口(61a)とを備え
ている。そして、前記吸気ダクト(41)と前記吸気系
部品(1)とが接続されると、前記吸気ダクト(41)
の外筒部(44)と前記吸気系部品(1)の外パイプ
(39)とが嵌合して、前記吸気ダクト(41)と吸気
系部品(1)との接続部に二重管構造が形成され、この
二重管構造を形成する外筒部(44)および外パイプ
(39)と内筒部(61)との間の空間が消音室(5
3)となるとともに、前記連通開口(61a)が内筒部
(61)の内部空間と前記消音室(53)とを連通して
いる。
【0008】前記構成を備えた本発明(第1発明および
第2発明)の吸気消音装置では、吸気ダクト(41)と
エアークリーナなどの吸気系部品(1)とが接続される
と、吸気ダクト(41)と吸気系部品(1)との接続部
に二重管構造が形成される。この二重管構造の中心部の
空間にはエンジンへの空気が脈動しながら流れるととも
に、二重管構造の外管(すなわち、外筒部44および外
パイプ39)と、内管(すなわち、内パイプ38または
内筒部(61)との間の空間が消音室(53)となる。
そして、内管(38または61)に形成された連通開口
(38aまたは61a)を介して、消音室(53)と内
管(38または61)内の空間とが連通し、同軸タイプ
のレゾネータが構成され、吸気脈動騒音を抑制してい
る。
【0009】前記第1発明の吸気消音装置において、前
記鍔部(43)には前記内パイプ(38)の先端部の内
周面または外周面に嵌合する嵌合部を設け、前記連通開
口(38a)を前記内パイプ(38)先端に形成された
切欠部(38a)により形成したりすることが可能であ
る。その場合、切欠部(38a)により連通開口(38
a)の形成を簡単に行うことができるとともに、金型の
構成が簡単となる。また、前記嵌合部は段部(41b)
や係合溝溝(56)等を形成することにより容易に形成
することが可能であり、前記嵌合部によりエアークリー
ナ(1)の内パイプ(38)を確実に位置決めすること
ができるとともに、消音室(53)の切欠部(38a)
以外での吸気経路との連通を防止することができる。
【0010】また、前記第2発明において、前記吸気ダ
クト接続用開口(37)の外周部には前記内筒部(6
1)の先端部の内周面または外周面に嵌合する嵌合部を
設け、前記連通開口(61a)は前記内筒部(61)先
端に形成された切欠部(61aにより形成することが可
能である。その場合、切欠部(61a)により連通開口
(61a)の形成を簡単に行うことができるとともに、
金型の構成が簡単となる。また、前記嵌合部は係合溝溝
(62)等を形成することにより容易に形成することが
可能であり、前記嵌合部により吸気ダクト(41)の内
筒部(61)の先端部を確実に位置決めすることができ
るとともに、消音室(53)の切欠部(61a)以外で
の吸気経路との連通を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら、本発明
の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明
は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は本発明の実施例1における吸気消音
装置の要部断面図である。図3は吸気ダクトを取り外し
た状態でのエアークリーナの斜視図である。図2は吸気
ダクトおよびエアークリーナの組み立て分解斜視図であ
る。
【0012】吸気系部品であるエアークリーナ1は樹脂
で形成されており、上面が開口する下部ケース2と、こ
の下部ケース2の上面開口を覆う蓋体3と、前記下部ケ
ース2および蓋体3の間に挟まれるシール4およびフィ
ルタ5とを有している。前記下部ケース2および蓋体3
はそれぞれ、仕切壁により3分割されており、前記シー
ル4およびフィルタ5を挟んで組み立てた状態では、前
記フィルタ5により上下に分割されたフィルタ室6と、
吸音室7および8の3室に分割されている。また、エア
ークリーナ1の下部ケース2には、フィルタ室6の下部
と吸音室7とを連通する連通路7aおよび、フィルタ室
6の下部と吸音室8とを連通する連通路8aが設けられ
ている。
【0013】また、下部ケース2には空気導入口11が
設けられ、この空気導入口11に空気導入管12が接続
パイプ13を介して接続されている。この空気導入管1
2は上面が開口するケース16と、このケース16の上
面開口を覆う蓋17とを有している。そして、ケース1
6および蓋17の内部空間は、仕切板18で上下に仕切
られている。この仕切板18には上下に貫通する大パイ
プ21および小パイプ22が一体に形成されている。仕
切板18と蓋17との間の空間には空気導入路19が形
成され、仕切板18とケース16の間の空間によりサイ
ドブランチ型の吸音室20が形成されている。
【0014】そして、エアークリーナ1の蓋体3には、
吸気ダクト接続部36が設けられている。このエアーク
リーナ1の吸気ダクト接続部36に、吸気ダクト41の
吸気系部品接続部42が着脱可能に接続されている。こ
の吸気ダクト接続部36および吸気系部品接続部42の
詳細は後述する。吸気ダクト41は弾性を有するゴムま
たは樹脂からなり、一体成形されているとともに、その
他端は図示しない自動車エンジンなどのエンジンの吸気
系に接続されている。
【0015】そして、図示しないエンジンが稼働すると
エンジンルーム内の空気が、エンジンのバルブの開閉に
伴って、サイドブランチ型の吸音室20付きの空気導入
管12の空気導入路19から接続パイプ13およびエア
クリーナ1の空気導入口11を通ってフィルタ室6の下
部に脈動を伴って流れ込み、フィルタ5で濾過されてフ
ィルタ室6の上部に流れる。このフィルタ室6の上部の
空気は、吸気ダクト接続部36から吸気ダクト41に流
れ、図示しない吸気管などを介してエンジン本体に流入
する。
【0016】また、仕切板18上側の空気導入路19を
流れる空気流れはエンジンバルブの開閉に伴って脈動し
ているので、前記脈動による空気導入路19の空気圧変
動は、仕切板18下側の吸音室20内に伝達され、吸音
室20と空気導入路19とを連通させる孔の断面積、長
さ等によって定まる音響インピーダンスおよび吸音室2
0の容積に応じて減衰される。また、前記吸音室20に
連通する空気導入管12と同様に、吸音室7,8に連通
するフィルタ室6の下部の空気圧変動も同様に減衰され
る。このため、吸気騒音が低減する。
【0017】つぎに、エアークリーナ1の吸気ダクト接
続部36および吸気ダクト41の吸気系部品接続部42
について説明する。エアークリーナ1の吸気ダクト接続
部36には、略円形の吸気ダクト接続用開口37が形成
され、この吸気ダクト接続用開口37の縁部から略円筒
形の内パイプ38が外側に突出している。この内パイプ
38の先端部には連通開口としての切欠部38aが4個
形成されている。また、エアークリーナ1には、内パイ
プ38と同心に、内パイプ38および吸気ダクト接続用
開口37よりも大径の外パイプ39が設けられている。
そして、内パイプ38の付け根部の内面は丸みRが付け
られ、空気の流れの抵抗を減少させている。吸気ダクト
接続用開口37、内パイプ38および外パイプ39など
がエアークリーナ1の吸気ダクト接続部36を構成して
いる。
【0018】吸気ダクト41は、一重管のダクト本体4
1aと、この一重管のダクト本体41aの端部に設けた
リング状の鍔部43と、この鍔部43の外周部から突出
する外筒部44とを有している。前記鍔部43および外
筒部44が吸気ダクト41の吸気系部品接続部42を構
成している。吸気ダクト41の鍔部43の内側の縁部に
は段部41bがリング状に形成されている。そして、外
筒部44の内径は、ダクト本体41aの内径よりも大き
く形成されているとともに、エアークリーナ1の外パイ
プ39の外径と略同じ大きさとなっている。また、吸気
ダクト本体41aの内径は、エアークリーナ1の内パイ
プ38の内径と略同じ大きさとなっている。
【0019】そして、吸気ダクト41の吸気系部品接続
部42がエアークリーナ1の吸気ダクト接続部36に取
り付けられた状態では、吸気ダクト41の外筒部44が
エアークリーナ1の外パイプ39に嵌合し、外筒部44
の外側からバンド51で締めつけられている。また、エ
アークリーナ1の内パイプ38の先端は鍔部43の内側
の縁部の段部41bに当接し、二重管構造となってお
り、外筒部44および外パイプ39と内パイプ38との
間に消音室53が形成されている。なお、内パイプ先端
の外周面は、段部41bの外縁に接続して形成された円
筒状内周面に嵌合している。そして、内パイプ38の切
欠部38aが連通開口となり、消音室53と内パイプ3
8の内部空間とを連通させている。この消音室53と切
欠部38aとで同軸タイプのレゾネータの機能を有し、
共鳴効果により、脈動騒音を低減している。レゾネータ
の設定周波数(すなわち共鳴周波数)は、切欠部38a
の大きさ、消音室の大きさにより調整される。この様
に、吸気ダクト41をエアークリーナ1に接続するだけ
で、同軸タイプのレゾネータを構成することができる。
【0020】前述の様に、この実施例1では、吸気ダク
ト41の吸気系部品接続部42は外筒部44および鍔部
43を有し、一方、エアークリーナ1の吸気ダクト接続
部36は吸気ダクト接続用開口37、内パイプ38およ
び外パイプ39を有し、この吸気系部品接続部42と吸
気ダクト接続部36とを接続することにより、レゾネー
タが構成されている。したがって、溶着工程やインサー
ト成形工程などの手間のかかる工程が生じることが減少
する。また、この様に、吸気ダクト41とエアークリー
ナ1との接続部を利用しているので、部品点数を削減す
ることができる。さらに、消音室53の連通開口が切欠
部38aで構成されているので、連通開口の形成を簡単
に行うことができるとともに、金型の構成が簡単とな
る。そして、吸気ダクト41の鍔部43の内側の縁部に
は、段部41bが形成されているので、エアークリーナ
1の内パイプ38を確実に位置決めすることができると
ともに、消音室53の切欠部以外での吸気経路との連通
を防止している。
【0021】(実施例2)図4は本発明の吸気消音装置
の実施例2の断面図である。なお、この実施例2の説明
において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素
には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0022】図4は、前記実施例1の図1に対応する図
であり、吸気ダクト41の外筒部44の端部に係合溝5
6が形成されており、この係合溝56にエアークリーナ
1の外パイプ39の先端が嵌まり込んでいる。したがっ
て、外筒部44の先端部の外周面および内周面はそれぞ
れ、係合溝56を形成する円筒状の外周面および内周面
に嵌合している。この実施例2では、バンド51は設け
られておらず、係合溝56と外パイプ39の先端とが互
いに係合した後に、吸気ダクト41を適宜手段により固
定している。たとえば、吸気ダクト本体41aが、エン
ジン本体に支持フレームなどで取り付けられている。な
お、レゾネータとしての機能は実施例1と略同様であ
る。
【0023】(実施例3)図5は本発明の吸気消音装置
の実施例3の断面図である。なお、この実施例3の説明
において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素
には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0024】図5は、前記実施例1の図1に対応する図
であり、吸気ダクト41の鍔部43の内周部から内筒部
61が突出しており、この内筒部61の先端には連通開
口としての切欠部61aが形成されている。そして、エ
アークリーナ1には内パイプ38が設けられていないと
ともに、内筒部61の先端が係合する係合溝62が吸気
ダクト接続用開口37の縁部に形成されている。前記内
筒部61の先端部の外周面および内周面はそれぞれ、係
合溝62を形成する円筒状の外周面および内周面に嵌合
している。そして、内筒部61の切欠部61aは内パイ
プ38の切欠部38aと同様な機能を有している。ま
た、内筒部61の内径は、吸気ダクト41の本体41a
の内径と略同じに形成されている。なお、レゾネータと
しての機能は実施例1と略同様である。
【0025】前述の様に、この実施例3では、吸気ダク
ト41の吸気系部品接続部42は外筒部44、内筒部6
1および鍔部43を有し、一方、エアークリーナ1の吸
気ダクト接続部36は吸気ダクト接続用開口37および
外パイプ39を有し、この吸気系部品接続部42と吸気
ダクト接続部36とを接続することにより、レゾネータ
が構成されている。したがって、溶着工程やインサート
成形工程などの手間のかかる工程が生じることが減少す
る。また、消音室53の連通開口が切欠部61aで構成
されているので、連通開口の形成を簡単に行うことがで
きるとともに、金型の構成が簡単となる。そして、エア
ークリーナ1には、係合溝62が形成されているので、
吸気ダクト41の内筒部61を確実に位置決めすること
ができる。
【0026】(実施例4)図6は本発明の吸気消音装置
の実施例4の断面図である。なお、この実施例4の説明
において、前記実施例3の構成要素に対応する構成要素
には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0027】図6は、前記実施例3の図5に対応する図
であり、吸気ダクト41の外筒部44がエアークリーナ
1の外パイプ39の内側に嵌まり、外パイプ39の外側
からバンド51で締めつけられて着脱可能に固定されて
いる。なお、レゾネータとしての機能は実施例3と略同
様である。
【0028】前記各実施例では、吸気系部品としてのエ
アークリーナと吸気ダクトとの接続部を利用して、レゾ
ネータが形成されるので、部品点数が減少する。
【0029】以上、本発明の実施例(実施の形態の具体
例)を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要
旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本
発明の変更例を下記に例示する。 (1)吸気ダクト41に接続される吸気系部品は、エア
ークリーナ1に限らず、他の吸気系部品でも可能であ
る。たとえば、パイプ一体型のレゾネータでも可能であ
る。 (2)消音室53の連通開口は、内パイプ38の切欠部
38aで構成されているが、他の構造でも可能で、たと
えば、内パイプ38などに孔を開けることも可能であ
る。また、連通開口の個数は適宜選択可能である。 (3)吸気ダクト41の吸気系部品接続部42と、エア
ークリーナ1の吸気ダクト接続部36の接続の固定方法
は着脱可能であるならば、適宜手段を選択することが可
能である。 (4)エアークリーナ1や吸気ダクト41の材質は適宜
選択可能である。ただし、バンド締めするためには、実
施例1および実施例3においては、吸気ダクト41は弾
性を有する樹脂やゴムで形成され、一方、エアークリー
ナ1は硬質の樹脂で形成されていることが好ましい。ま
た、実施例4においては、吸気ダクト41は硬質の樹脂
や金属で形成され、一方、エアークリーナ1は弾性を有
する樹脂で形成されていることが好ましい。 (5)エアークリーナ1の内パイプ38または吸気ダク
ト41の内筒部61は、エアークリーナ1と吸気ダクト
41との接続部が二重管構造となるならば、その構造は
適宜変更可能である。たとえば、内パイプ38の先端と
吸気ダクト41との間、または、内筒部61の先端とエ
アークリーナ1との間に隙間が形成されていることも可
能である。ただし、好ましくは、エアークリーナ1の内
パイプ38の先端部が吸気ダクト41の鍔部43の内側
縁部に当接または係合しているか、または、吸気ダクト
41の内筒部61がエアークリーナ1に当接または係合
している。 (6)前記実施例1では内パイプ38の先端を段部41
bに当接させるとともに、内パイプ38の先端部の外周
面を段部41bの外縁に接続して形成された円筒状内周
面に嵌合させているが、内パイプ38の先端を鍔部43
に当接させる構成を採用することが可能である。その
際、鍔部43に当接する内パイプ38の先端部の外周ま
たは内周に嵌合する嵌合部を鍔部43に設けることが可
能である。なお、嵌合部は省略することも可能である。 (7)図5、図6に示す実施例3、実施例4において、
内筒部61の先端部が係合する係合溝62に代えて、外
周面または内周面で嵌合する段部を設けたり、係合溝6
2を省略して、吸気ダクト接続用開口37外周部に内筒
部61の先端を当接させるだけの構造を採用することが
可能である。 (8)実施例では消音室が同心で円環状の場合について
示したが、同心ではなくて軸心がずれていたり、楕円や
矩形状のものであってもよい。
【0030】
【発明の効果】本願の第1発明の吸気消音装置によれ
ば、吸気ダクトは、本体が一重管で、かつ、この一重管
の端部には鍔部が形成され、この鍔部の外周部から外筒
部が突出しており、一方、吸気系部品は、吸気ダクト接
続用開口、この吸気ダクト接続用開口の縁部から外側に
突出している内パイプ、および、前記吸気ダクト接続用
開口と同心でかつ吸気ダクト接続用開口の径よりも大き
な径を有する外パイプを具備し、前記内パイプには連通
開口が形成されている。そして、吸気ダクトと吸気系部
品とが接続されると、前記吸気ダクトの外筒部と前記吸
気系部品の外パイプとが嵌合して、吸気ダクトと吸気系
部品との接続部に二重管構造が形成され、この二重管構
造の外筒部および外パイプと内パイプとの間の空間が消
音室となるとともに、前記連通開口が内パイプの内部空
間と前記消音室とを連通している。したがって、吸気ダ
クトと吸気系部品とを接続するだけで、同軸タイプのレ
ゾネータが形成され、吸気脈動騒音を抑制することがで
きる。また、この吸気消音装置を製造する際に、溶着工
程やインサート成形工程などの手間のかかる工程が生じ
ることが減少する。その結果、製造が比較的容易とな
る。
【0031】また、第2発明の吸気消音装置によれば、
吸気ダクトは、本体が一重管で、かつ、この一重管の端
部には鍔部が形成され、この鍔部の外周部から外筒部が
突出するとともに、前記鍔部の内周部から内筒部が突出
しており、一方、吸気系部品は、吸気ダクト接続用開
口、および、この吸気ダクト接続用開口と同心でかつ吸
気ダクト接続用開口の径よりも大きな径を有する外パイ
プを具備し、前記内筒部には連通開口が形成されてい
る。そして、吸気ダクトと吸気系部品とが接続される
と、前記吸気ダクトの外筒部と前記吸気系部品の外パイ
プとが嵌合して、吸気ダクトと吸気系部品との接続部に
二重管構造が形成され、この二重管構造の外筒部および
外パイプと内筒部との間の空間が消音室となるととも
に、前記連通開口が内筒部の内部空間と前記消音室とを
連通している。したがって、第1発明の吸気消音装置と
同様に、吸気ダクトと吸気系部品とを接続するだけで、
同軸タイプのレゾネータが形成され、吸気脈動騒音を抑
制することができる。また、この吸気消音装置を製造す
る際に、溶着工程やインサート成形工程などの手間のか
かる作業工程を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1における吸気消音装
置の要部断面図である。
【図2】 図2は吸気ダクトおよびエアークリーナの組
み立て分解斜視図である。
【図3】 図3は吸気ダクトを取り外した状態でのエア
ークリーナの斜視図である。
【図4】 図4は実施例2の断面図である。
【図5】 図5は実施例3の断面図である。
【図6】 図6は実施例4の断面図である。
【図7】 図7は従来の吸気消音装置の断面図で、図7
Aが第1従来例の説明図、図7Bが第2従来例の説明図
である。
【符号の説明】
1…エアークリーナ(吸気系部品)、37…吸気ダクト
接続用開口、38…内パイプ、38a…切欠部(連通開
口)、39…外パイプ、41…吸気ダクト、41a…吸
気ダクト本体、43…鍔部、44…外筒部、53…消音
室、61…内筒部、61a…切欠部(連通開口)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一重管のダクト本体、この一重管のダク
    ト本体の端部に設けたリング状の鍔部およびこの鍔部の
    外周部から突出する外筒部を有する吸気ダクトと、 吸気ダクト接続用開口、この吸気ダクト接続用開口の縁
    部から外側に突出している内パイプ、および、前記吸気
    ダクト接続用開口の径よりも大きな径を有する外パイプ
    を具備する吸気系部品と、 前記内パイプに形成されている連通開口とを備え、 前記吸気ダクトと前記吸気系部品とが接続されると、前
    記吸気ダクトの外筒部と前記吸気系部品の外パイプとが
    嵌合して、前記吸気ダクトと吸気系部品との接続部に二
    重管構造が形成され、この二重管構造の外筒部および外
    パイプと内パイプとの間の空間が消音室となるととも
    に、前記連通開口が内パイプの内部空間と前記消音室と
    を連通していることを特徴とする吸気消音装置。
  2. 【請求項2】 前記鍔部には前記内パイプの先端部の内
    周面または外周面に嵌合する嵌合部が設けられ、前記連
    通開口は前記内パイプ先端に形成された切欠部により形
    成されたことを特徴とする請求項1記載の吸気消音装
    置。
  3. 【請求項3】 一重管のダクト本体、この一重管のダク
    ト本体の端部に設けたリング状の鍔部、この鍔部の外周
    部から突出する外筒部およびこの鍔部の内周部から突出
    する内筒部を有する吸気ダクトと、 吸気ダクト接続用開口、および、この吸気ダクト接続用
    開口の径よりも大きな径を有する外パイプを具備する吸
    気系部品と、 前記内筒部に形成されている連通開口とを備え、 前記吸気ダクトと前記吸気系部品とが接続されると、前
    記吸気ダクトの外筒部と前記吸気系部品の外パイプとが
    嵌合して、前記吸気ダクトと吸気系部品との接続部に二
    重管構造が形成され、この二重管構造の外筒部および外
    パイプと内筒部との間の空間が消音室となるとともに、
    前記連通開口が内筒部の内部空間と前記消音室とを連通
    していることを特徴とする吸気消音装置。
  4. 【請求項4】 前記吸気ダクト接続用開口の外周部には
    前記内筒部の先端部の内周面または外周面に嵌合する嵌
    合部が設けられ、前記連通開口は前記内筒部先端に形成
    された切欠部により形成されたことを特徴とする請求項
    3記載の吸気消音装置。
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