JP2002106357A - エンジンの運転特性可変装置 - Google Patents

エンジンの運転特性可変装置

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JP2002106357A
JP2002106357A JP2000301842A JP2000301842A JP2002106357A JP 2002106357 A JP2002106357 A JP 2002106357A JP 2000301842 A JP2000301842 A JP 2000301842A JP 2000301842 A JP2000301842 A JP 2000301842A JP 2002106357 A JP2002106357 A JP 2002106357A
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い回転速度域での過給効果を高めて吸気充
填効率を向上し、全運転域に渡る出力トルクのより一層
の平坦化を実現し得るエンジンの運転特性可変装置を提
供する。 【解決手段】 吸気弁(8a・8b)の一部の作動特性
を段階的に変更可能とする弁作動特性可変手段(VT)
と、吸気通路の吸気特性を段階的に変更可能とする吸気
特性可変手段(SA)とを有する多気筒エンジンの運転
特性可変装置として、並列配置され且つ互いに独立した
複数の吸気通路(22a・22b・22c・22d)の中間部に、エンジ
ンの回転速度に応じて回転して吸気通路の上流側に設け
られた吸気集合室(21)との間を短絡的に連通若しく
は遮断することができるロータリーバルブ(26)を吸
気特性可変手段が備えており、低回転速度域では各気筒
の吸気弁の一部を休止させ、且つ長管吸気通路から吸気
を供給し、高回転速度域では全ての吸気弁を稼動し、且
つ短管吸気通路から吸気を供給し、中回転速度域では吸
気行程が連続しない気筒群の吸気通路同士を互いに連通
接続させるようにしてなるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの運転特
性可変装置に関し、特に複数の気筒の各々に設けられた
吸気弁のうちの少なくとも一部の作動特性を段階的に変
更可能とする弁作動特性可変手段と、吸気通路の吸気特
性を段階的に変更可能とする吸気特性可変手段とを有す
るエンジンの運転特性可変装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの回転速度範囲に応じて吸気弁
の一部の作動を休止させる弁作動変更機構と、同じくエ
ンジンの回転速度範囲に応じて吸気通路の管長を段階的
に変化させる吸気通路構成変更手段とを組み合わせるこ
とにより、エンジンの運転域の全域に渡って出力特性を
向上しようとした技術が、特公平7−35727号公報
により公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
構成は、エンジンの回転速度に応じて吸気通路の長さを
2段階に切り換えるに止まり、その切換点には、少なか
らぬ出力トルクの谷が存在している。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
広い回転速度域での過給効果を高めて吸気充填効率を向
上し、全運転域に渡る出力トルクのより一層の平坦化を
実現し得るエンジンの運転特性可変装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明はその請求項1において、複数の気筒の
各々に設けられた吸気弁(8a・8b)のうちの少なく
とも一部の作動特性を段階的に変更可能とする弁作動特
性可変手段(VT)と、吸気通路の吸気特性を段階的に
変更可能とする吸気特性可変手段(SA)とを有するエ
ンジンの運転特性可変装置を、前記吸気特性可変手段
は、並列配置され且つ互いに独立した複数の吸気通路
(22a・22b・22c・22d)の中間部に、エン
ジンの回転速度に応じて回転して吸気通路の上流側に設
けられた吸気集合室(21)との間を短絡的に連通若し
くは遮断することができるロータリーバルブ(26)を
備え、低回転速度域では各気筒の前記吸気弁の一部を休
止させると共に、互いに隣接する吸気通路同士間を遮断
することによって形成される長管吸気通路から吸気を供
給し、高回転速度域では全ての吸気弁を稼動すると共
に、互いに隣接する吸気通路同士間を連通して各吸気通
路を前記吸気集合室に短絡することによって形成される
短管吸気通路から吸気を供給し、少なくとも中回転速度
域では吸気行程が連続しない気筒群の吸気通路同士を互
いに連通接続させるようにしてなることを特徴とするも
のとした。
【0006】このようにすれば、先ず低回転速度域にあ
っては、管長の長い吸気単管を用いることにより、吸気
単管内を長周期で反転する圧力波を次の吸気弁の開弁時
期(吸気行程の初期)に同調させることができ、低回転
速度域に適した慣性過給効果が得られる。従って、一部
の吸気弁の作動を休止することによる燃焼室内の吸気流
速増速作用と相俟って、吸気充填量をより一層増大する
ことができる。
【0007】そして高回転速度域にあっては、管長の短
い吸気単管を用いることにより、吸気単管内を短周期で
反転する圧力波を次の吸気弁の開弁時期に同調させるこ
とができ、高回転速度域に適した慣性過給効果が得られ
る。従って、全ての吸気弁を稼動することによる吸気抵
抗の低減作用と相俟って、燃焼室内の残留ガスを十分に
掃気して新気の充填量を増大することができる。
【0008】さらに中回転速度域にあっては、吸気行程
の連続しない気筒同士間の吸気の動的過給(共鳴過給)
を得ることで吸気圧力を高めることができる。つまり、
吸気単管内の圧力波(負の圧力波)を他の気筒の吸気弁
の開弁時期(吸気行程の初期)に同調させ、その圧力波
(正の圧力波)の作用によって吸気の充填効率を高め、
弁作動特性可変手段出力の切換点に生じる出力トルクの
落ち込みを補填することができる。
【0009】以上の如くして、エンジンの回転速度に応
じた吸気通路構成の変更と、これに対応する吸気弁作動
特性の変更との相乗効果により、全運転域に渡って出力
トルクを平坦化することができる。
【0010】また本発明はその請求項2において、複数
の気筒の各々に設けられた吸気弁のうちの少なくとも一
部の作動特性を段階的に変更可能とする弁作動特性可変
手段と、吸気通路の吸気特性を段階的に変更可能とする
吸気特性可変手段とを有するエンジンの運転特性可変装
置を、前記吸気特性可変手段は、並列配置され且つ互い
に独立した複数の吸気通路の中間部に、エンジンの回転
速度に応じて回転して吸気通路の上流側に設けられた吸
気集合室との間を短絡的に連通若しくは遮断することが
できるロータリーバルブを備え、低回転速度域では前記
複数の気筒のうちの一部を休止させると共に、稼働気筒
の互いに隣接する吸気通路同士間を遮断することによっ
て形成される長管吸気通路から吸気を供給し、高回転速
度域では全ての気筒を稼動すると共に、互いに隣接する
吸気通路同士間を連通して各吸気通路を前記吸気集合室
に短絡することによって形成される短管吸気通路から吸
気を供給し、少なくとも中回転速度域では吸気行程が連
続しない気筒群の吸気通路同士を互いに連通接続させる
ようにしてなることを特徴とするものとした。
【0011】このようにすれば、先ず一部の気筒の燃焼
を休止した状態おける低回転速度域にあっては、稼動気
筒における低回転速度域に適した慣性過給効果が得られ
る長い管長を備える吸気通路の設定が可能となり、吸気
充填量を増大して部分気筒稼動での出力トルク低下を補
い、且つ燃費を向上することができる。
【0012】そして全気筒稼動の高回転速度域にあって
は、高回転速度域に適した慣性過給効果が得られる短い
管長の吸気通路を設定し、吸気充填量を増大して全気筒
稼動による出力トルクを向上すると共に、燃焼室内の残
留ガスの十分な掃気によって新気の充填量を増大するこ
とができる。
【0013】さらに中回転速度域にあっては、吸気行程
の連続しない気筒同士間の吸気の動的過給(共鳴過給)
を得ることで吸気圧力を高めることができる。つまり稼
動する吸気単管内の圧力波(負の圧力波)を、休止気筒
の吸気管に連なる連通路により反転させて稼動する気筒
の次の吸気弁の開弁時期(吸気行程の初期)に同調さ
せ、その圧力波(正の圧力波)の作用によって吸気の充
填効率を高め、弁作動特性可変手段出力の切換点に生じ
る出力トルクの落ち込みを補填することができる。
【0014】さらに本発明は、請求項3において、前記
ロータリーバルブは、円周を等間隔に仕切られて形成さ
れた仮想3面(32a・32b・32c)を有し且つエ
ンジンの回転速度に応じて前記仮想3面の位置が切り換
えられるものであり、前記仮想3面のうちの少なくとも
1つに、互いに離間する2つの気筒の吸気ポート間を連
通する第1の通路(29・31)と、互いに隣接する2
つの気筒の吸気ポート間を連通する第2の通路(30)
とが設けられることを特徴とするものとした。
【0015】このようにすれば、互いに隣接する2つの
吸気通路同士間を連通する連通路と、互いに離間する2
つの吸気通路同士間を連通する連通路とを、ロータリー
バルブの内部に比較的簡単に形成することができ、ロー
タリーバルブを回転させるだけで、吸気特性を変化させ
ることが可能となる。また仮想3面のうちの少なくとも
一面に2つの連通路を備えることで、共鳴過給効果を容
易に得ることができる。従って、吸気通路を3段階に切
換可能とする吸気特性可変手段をコンパクトに構成する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明について詳細に説明する。
【0017】先ず、弁作動特性可変手段VTの一例を図
1並びに図2を参照して説明する。図1において、吸気
カムシャフト1には、作動角及びリフト量が相対的に小
さい1つの低速カム2と、作動角及びリフト量が相対的
に大きい1つの高速カム3と、これら両カム2・3のベ
ース円に相当する直径の真円部4とが、互いに隣接して
一体形成されている。そして吸気カムシャフト1の下方
には、カムシャフト1と平行なロッカシャフト5上に、
3つのロッカアーム6a・6b・7が互いに隣接して揺
動自在にかつ相対角変位可能に枢支されている。これら
のロッカアーム6a・6b・7は、それぞれ低速カム
2、高速カム3、並びに真円部4に対応している。
【0018】低速カム2並びに真円部4に対応する低速
ロッカアーム6a・6bは、基本的に同一形状をなし、
その各遊端に、閉弁方向へ常時ばね付勢された2つの吸
気弁8a・8bのステム端が当接している。また、高速
カム3に対応する高速ロッカアーム7は、図示されてい
ないばね手段によって高速カム3との摺接状態が常時維
持されている。
【0019】互いに隣接する3つのロッカアーム6a・
6b・7の内部には、それらを相対角変位し得る状態、
即ち低速モードと、一体的に揺動し得る状態、即ち高速
モードとに切換えるために、以下に詳述する連結切換機
構が設けられている。
【0020】図1における左側の低速ロッカアーム6a
には、中央の高速ロッカアーム7側に開口する有底の第
1ガイド孔9が、ロッカシャフト5の軸線と平行に形成
され、かつその中に第1切換ピン10が摺合している。
高速ロッカアーム7には、高速カム3のベース円部分が
カムスリッパに摺接する静止位置において第1ガイド孔
9と同心をなす第2ガイド孔11が貫通して形成され、
かつその中に、第1切換ピン10にその一端を当接させ
た状態の第2切換ピン12が摺合している。図1におけ
る右側の低速ロッカアーム6bには、左側の低速ロッカ
アーム6aと同様の実質的に有底の第3ガイド孔13が
形成され、かつその中に、第2切換ピン12の他端にそ
の一端を当接させた状態のストッパピン14が摺合して
いる。ストッパピン14は、圧縮コイルばね15によっ
て高速ロッカアーム7側に常時弾発付勢されている。
【0021】ロッカシャフト5内には、オイルパンから
汲み上げた潤滑油を供給するための2本の給油通路16
a・16bが形成されている。これらの内の一方16a
は、第1ガイド孔9の底部に連通し、他方16bは、ロ
ッカシャフト5と各ロッカアーム6a・6b・7との
間、各カム2・3・4とカムスリッパとの摺接面、及び
カムジャーナル(図示せず)へ潤滑油を供給する通路
(図示せず)に連通している。
【0022】上記の連結切換機構は、例えばエンジンの
運転状態に応じて電磁弁を開閉制御することにより、一
方の給油通路16aから第1ガイド孔9内の第1切換ピ
ン10に作用させる油圧を断続させることによって作動
する。
【0023】エンジンが所定の回転速度以下の低速モー
ドでは、第1切換ピン10に油圧を作用させずにおけ
ば、各ピン10・12・14が圧縮コイルばね15の弾
発力によって各ガイド孔9・11・13にそれぞれ整合
した位置となる(図1参照)。この状態では、各ロッカ
アーム6a・6b・7は互いに相対角変位可能である。
従って、高速カム3で駆動される高速ロッカアーム7
は、他のロッカアーム6a・6bに何ら影響を及ぼさ
ず、低速カム2のプロフィールによって揺動駆動される
一方の低速ロッカアーム6aを介して一方の吸気弁8a
が開弁駆動され、真円部4に接触した他方の低速ロッカ
アーム6bは揺動しないので、これに対応した他方の吸
気弁8bは休止状態となる。
【0024】エンジンが所定の回転速度以上の高速モー
ド時は、第1切換ピン10に油圧を作用させると、第2
切換ピン12及びストッパピン14が圧縮コイルばね1
5の弾発力に抗して押し戻される。これにより、各ピン
10・12・14が互いに隣り合うロッカアーム6a・
6b・7同士間にまたがった状態となる(図2参照)。
従って、3つのロッカアーム6a・6b・7が連結され
て一体的に揺動可能となり、中央の高速カム7のプロフ
ィールによって2個の吸気弁8a・8bが同時に開弁駆
動される。
【0025】次に本発明が適用される吸気特性可変手段
SAについて図3〜図8を参照して説明する。この吸気
特性可変手段SAは、図3及び図4に示すように、直列
4気筒エンジンの1番気筒〜4番気筒(図示せず)の各
気筒にその一端が接続され、かつ単一の吸気集合室21
にその他端が接続された互いに独立した4つの第1〜第
4吸気通路22a・22b・22c・22dを並設して
なる吸気マニホールド23を備えている。
【0026】第1〜第4吸気通路22a・22b・22
c・22dは、互いに略等長にされ、図4に示すよう
に、その全体が丸く湾曲した形状に形成されており、内
側に巻き込まれたその一端に、適宜な容積の吸気集合室
21が接続されている。この吸気集合室21は、これに
隣接して設けられる吸気ダクト24と共に、湾曲した第
1〜第4吸気通路22a・22b・22c・22dの内
周側の空間に抱持されている。
【0027】第1〜第4吸気通路22a・22b・22
c・22dの各々の中間部の内周壁には、正面視略矩形
をなす第1〜第4開口25a・25b・25c・25d
が形成されており、これらの第1〜第4開口25a・2
5b・25c・25dから第1〜第4吸気通路22a・
22b・22c・22d内にその一部を露出させるよう
にして、また、その軸方向から見た場合に第1〜第4吸
気通路22a・22b・22c・22d内にその一部を
突出させるようにして、単一体からなるロータリーバル
ブ26が吸気マニホールド23の内側に設けられてい
る。
【0028】吸気集合室21と吸気ダクト24との間を
部分的に仕切る吸気マニホールドの本体壁27には、ロ
ータリーバルブ26の真円をなす仮想外周面の略1/3
円周面に対向する円弧面28が形成されている。この円
弧面28は、ロータリーバルブ26を回転可能に支持す
ると共に、ロータリーバルブ26内に形成される第1〜
第3連通室29・30・31(後述する)を塞ぐ役目を
する。
【0029】吸気ダクト24には、スロットルボデイ
(図示せず)が連結されており、スロットルボディを経
て吸気ダクト24内に流入した吸気は、吸気集合室21
内に流入する。ここで吸気ダクト24と吸気集合室21
とは、図示されてはいないが、吸気集合室21の長手方
向の中央部で連通しており、これにより、吸気集合室2
1から各気筒に至る第1〜第4吸気通路22a・22b
・22c・22dを含む各吸気通路長の等長化が図られ
ている。
【0030】ロータリーバルブ26は、図4に示すよう
に、その軸方向から見て周方向に等間隔に仕切られた仮
想3面32a・32b・32cをその外周に有してい
る。これら仮想3面のうちの第1面32a側には、図3
及び図4に示されるように、全ての吸気通路22a・2
2b・22c・22dの中間部同士間を連通する第1連
通室29が設けられている。この第1連通室29は、図
5に併せて示すように、仮想3面のうちの第2面32b
側において、第1、第4吸気通路22a・22dの第
1、第4開口25a・25dに合致するように形成され
た2つの連通口33a・33dと連通状態にあるので、
ロータリーバルブ26が図3及び図4に示される回転位
置にあるとき、吸気集合室21内の吸気は、これら第1
連通室29および吸気集合室21に面する2つの連通口
33a・33dを介してロータリーバルブ26内を横断
し且つその軸と平行な方向に流れ、第1〜第4吸気通路
22a・22b・22c・22dにそれぞれ流出するこ
とができる。
【0031】ところで、直列4気筒エンジンにおいて
は、一般に、1番気筒〜3番気筒〜4番気筒〜2番気筒
の順に点火される。従って、各気筒の吸気行程もこの順
となり、吸気行程が互いに連続しない気筒群は、1番、
4番気筒からなる両端気筒群と、2番、3番気筒からな
る中央気筒群とに分けられる。これより、吸気行程が互
いに連続しない気筒群における各気筒に一端がそれぞ接
続される一対の吸気通路は、両端気筒群の各気筒に各一
端が接続される第1、第4吸気通路22a・22dと、
中央気筒群の各気筒に各一端が接続される第2、第3吸
気通路22b・22cとである。
【0032】ロータリーバルブ26の仮想3面のうちの
第2面32b側には、図5及び図6に示されるように、
吸気行程が互いに連続しない気筒群の各気筒に一端がそ
れぞれ接続される第1、第4吸気通路22a・22d間
を連通する2つの第3連通室31と、第2、第3吸気通
路22b・22c間を運通する第2連通室30とが設け
られている。なお第3連通室31は、前記した第1連通
室29と重なり合っており、この第1連通室29は、ロ
ータリーバルブ26が図5及び図6に示される回転位置
にあるとき、吸気マニホールド23の本体壁27によっ
て閉鎖されており、その2つの連通口33a・33dに
連通する両端部分のみが、第1、第4開口25a・25
dを介して第1、第4吸気通路22a・22dに開放さ
れている。ここで第1連通室29と第3連通室31とは
重なり合っているので、ロータリーバルブ26は、実質
的には第1連通室29と第2連通室30との2つの連通
室を有すると言える。
【0033】第2連通室30は、第1面32a側と第2
面32b側とを第2、第3吸気通路22b・22cにま
たがる長さ範囲において仕切る第1仕切壁36と、第3
面32c側と第1面32a側および第2面32b側とを
ロータリーバルブ26の全長に渡って仕切る第2仕切壁
37と、第1、第2吸気通路22b・22c間を仕切る
第3仕切壁38と、第3、第4吸気通路22c・22d
間を仕切る第4仕切壁39とによって囲まれて形成され
ている(図5参照)。
【0034】第1仕切壁36は、ロータリーバルブ26
の仮想外周面を周方向に3等分して得られる正三角形の
1つの頂点と第2仕切壁37の一方(図4における上
方)の端縁近傍との間にまたがり、中央の2つの吸気通
路22b・22cの並列長に及ぶ長さを有している。
【0035】第2仕切壁37は、ロータリーバルブ26
の仮想外周面を周方向に3等分して得られる正三角形の
2つの頂点間にまたがり、4つの吸気通路22a・22
b・22c・22dの並列長に及ぶ長さを有している。
そしてその外周面は、各吸気通路の内周面に円滑に連続
するようにされている。
【0036】第3、第4仕切壁38・39は、第1仕切
壁36の左右(以下方向は紙面に向かっての方向とす
る)両端縁にそれぞれ連設され、左側の2つの吸気通路
22a・22b同士間および右側の2つの吸気通路22
c・22d同士間をそれぞれ遮断している。
【0037】ロータリーバルブ26の仮想3面のうちの
第3面32c側は、図7及び図8に示されるように、互
いに隣接する吸気通路22a・22b・22c・22d
同士間をそれぞれ遮断する仕切壁を有している、この仕
切壁は、これらの吸気通路同士間を互いに仕切る三日月
状をなす3つの第5仕切壁40と、前記した第2仕切壁
37とから構成されている。
【0038】次に上記構成の吸気特性可変手段SAの作
動要領について説明する。
【0039】先ず、エンジンの回転速度が所定値以下の
状態では、図7及び図8に示されるように、ロータリー
バルブ26の仮想3面のうちの第3面32c側が第1〜
第4吸気通路22a・22b・22c・22dの第1〜
第4開口25a・25b・25c・25dに面するよう
に、ロータリーバルブ26を回転させる。これにより、
互いに隣接する吸気通路同士間が第2、第5仕切壁37
・40によって全て遮断され、互いに完全に独立した長
い第1〜第4吸気通路22a・22b・22c・22d
が形成される(図9−A参照)。そして、吸気集合室2
1内の吸気は、これらの長い第1〜第4吸気通路22a
・22b・22c・22dの各端部に流入し、これらの
吸気通路の全長を流れて各気筒に供給される。このと
き、吸気集合室21は、大気開放チャンバとして作用
し、ここが吸気圧力振動の反転室となり、燃焼室から吸
気集合室21までの長い吸気通路内での低い固有振動数
の吸気圧力振動と、エンジンの低回転に基づく吸気弁の
長い開閉サイクルとが同調する。これにより、高い慣性
過給効果が得られるので全気筒について高い吸気充填効
率が得られ、出力トルクを向上させることができる(図
10〜図12の低速慣性領域)。
【0040】このとき、吸気集合室21には、ロータリ
ーバルブ26の仮想3面のうちの第1面32a側が面し
ているので、この第1面32a側が有する第1連通室2
9の容積が付加されて吸気集合室21の容積が増大し、
ここにおける吸気圧力振動の反転機能はさらに大きくな
り、上記の効果がさらに助長される。
【0041】次に、エンジンの回転速度が所定の範囲内
にある状態では、図5及び図6に示されるように、ロー
タリーバルブ26の仮想3面のうちの第2面32b側が
第1〜第4吸気通路22a・22b・22c・22dの
第1〜第4開口25a・25b・25c・25dに面す
るようにロータリーバルブ26を回転させる。これによ
り、吸気行程が互いに連続しない気筒群同士における各
気筒に一端がそれぞれ接続される両端の第1、第4吸気
通路22a・22d間と、中央の第2、第3吸気通路2
2b・22c間との中間部が、第2連通室30並びに第
3連通室31を介して相互に連通される(図9−B参
照)。
【0042】そして、これら各一対の第1、第4吸気通
路22a・22d、並びに第2、第3吸気通路22b・
22cの第2連通室30並びに第3連通室31より上流
側の各部分の対同士が、各気筒群の共鳴管を構成し、各
吸気通路および各吸気連通部内を吸気圧力波が反転する
ことなく、同一気筒群における他の気筒の次の吸気行程
にその吸気圧力波を伝播させることができ、高い共鳴過
給効果が得られる。これにより、吸気行程が互いに連続
しない気筒群同士における各気筒について高い吸気充填
効率が得られ、出力トルクを向上させることができる
(図10〜図12の共鳴領域)。
【0043】なおこの場合は、吸気集合室21には、ロ
ータリーバルブ26の仮想3面のうちの第3面32c側
が面し、吸気集合室21と各吸気通路22a・22b・
22c・22dとの間を第2仕切壁37が遮断してい
る。すなわち第2仕切壁37は、互いに隣接する吸気通
路22a・22b・22c・22d同士間を遮断する遮
断壁の構成部材として、また、吸気集合室21と各吸気
通路22a・22b・22c・22dとの間を遮断する
遮断壁として、両方に兼用されるので、ロータリーバル
ブ26の内部構造が簡略化される。
【0044】さらに、エンジンの回転速度が所定値以上
の高回転速度域にあっては、図3および図4に示される
ように、ロータリーバルブ26の仮想3面のうちの第1
面32a側が第1〜第4吸気通路22a・22b・22
c・22dの第1〜第4開口25a・25b・25c・
25dに面するようにロータリーバルブ26を回転させ
る。これにより、各吸気通路22a・22b・22c・
22dの中間部と吸気集合室21とが、第1連通室29
および2つの連通口33a・33dを介して短絡的に連
通される。
【0045】従って、吸気集合室21内の吸気は、各吸
気通路22a・22b・22c・22dの下流側のみの
短い部分を流れて各気筒に供給される(図9−C参
照)。このとき、各吸気通路22a・22b・22c・
22dのロータリーバルブ26より上流側の部分および
吸気集合室21は、大気開放チャンバとして作用し、こ
こが吸気圧力振動の反転室となり、燃焼室から吸気集合
室21までの短い吸気通路内での高い固有振動数の吸気
圧力振動と、エンジンの高回転に基づく吸気弁の短い開
閉サイクルとが同調する。これにより、高い慣性過給効
果が得られるので全気筒について高い吸気充填効率が得
られ、出力トルクを向上させることができる(図10〜
図12の高速慣性領域)。
【0046】次に前記した弁作動特性可変手段VTと吸
気特性可変手段SAとの連携について図10〜図13を
参照して説明する。なお、各図において、2点鎖線は弁
作動特性可変手段VTのみを用いた場合の出力特性を示
し、実線はそれぞれ吸気特性可変手段SAの作用を付加
した場合の出力特性を示している。
【0047】図10に示すように、弁作動特性可変手段
VTの一部休止モード(図12のA領域)から全稼動モ
ード(図10のB領域)への切換点において、吸気特性
可変手段SAの低速モードである長管吸気通路での低速
域慣性過給から、中速モードの共鳴過給に切り換えるこ
とにより、管長の長い吸気単管内での低い固有振動数の
吸気圧力振動と、エンジンの低回転速度に基づく吸気弁
の長い開閉サイクルとが同調し、更に一方の吸気ポート
の吸気弁8bを休止することによって他方の吸気ポート
を通過する吸気流速が増大することとの相乗効果によ
り、特に低回転速度域での大きな慣性ピークを得ること
が可能となる。従って、2点鎖線で示す弁作動特性可変
手段VTの切換点での出力トルクの落ち込みを補填し得
ると共に、実用域の燃費を向上することができる。
【0048】図11に示すように、弁作動特性可変手段
VTを一部休止モード(図11のA領域)から全稼動モ
ード(図11のB領域)への切換点において、吸気特性
可変手段SAの中速モードである共鳴過給から高速モー
ドである短管吸気通路での高速慣性過給に切り換えるこ
とにより、管長の短い吸気単管内での高い固有振動数の
吸気圧力振動と、エンジンの高回転速度に基づく吸気弁
の短い開閉サイクルとが同調し、更に全ての吸気弁8a
・8bが稼動することにより、吸気ポートにおける吸気
抵抗を抑制し、大量の吸気を燃焼室内に供給することと
の相乗効果により、特に高い回転速度域で大きな慣性ピ
ークを得ることが可能となる。従って、2点鎖線で示す
弁作動特性可変手段VTの切換点での出力トルクの落ち
込みを補填し得ると共に、最高出力をより一層向上し得
る。
【0049】図12に示すように、弁作動特性可変手段
VTの一部休止モード(図12のA領域)から全稼動モ
ード(図12のB領域)への切換を、吸気特性可変手段
SAの中速モードである共鳴過給領域内で実行するもの
とすることにより、吸排気弁の開弁重合期間における吸
気圧力が殆ど上昇しない動的過給領域(共鳴過給領域)
で弁作動特性が切換えられることから、切換時のトルク
変動が小さく、更に動弁特性(一部休止/全稼動)切換
点の前後における出力トルクのピークを2つ得ることが
できる。従って、2点鎖線で示す弁作動特性切換点での
出力トルクの落ち込みを補填し得ると共に、出力トルク
をより一層平坦化することができる。
【0050】弁作動特性可変手段VTは、上述した一部
の吸気弁休止のみならず、一部気筒休止にも対応させる
ことができる。この場合は、図13及び図14に示すよ
うに、1番、2番気筒の高速カム3の両側に2つの真円
部4a・4bを配置し、所定値以下のエンジン回転速度
域では2つの気筒の吸気弁8a・8bの作動を共に完全
停止させるようにすると共に、3番、4番気筒には、図
15及び図16に示すように、高速カム3の両側に同一
形状の低速カム2a・2bを配置し、各気筒の2つの吸
気弁8a・8bの弁開度を、エンジン回転速度に応じて
同時に二段階に変化させるようにすれば良い。なお、連
結切換機構に関しては前記と同様なので詳細な説明は省
略する。
【0051】これの場合も、上記一部弁休止の場合と同
様に、気筒休止モードから全気筒稼動モードへの切換前
後において、吸気特性可変手段SAを低速モード(低速
慣性過給)から中速モード(共鳴過給)に切り換えるこ
とにより、管長の長い吸気単管内での低い固有振動数の
吸気圧力振動と、エンジンの低回転速度に基づく吸気弁
の長い開閉サイクルとが同調し、更に部分休止気筒(1
番、2番)により、稼動気筒(3番、4番)における吸
気通路を低回転速度域に適した通路形状に設定すること
が可能となり、その相乗効果により、特に低回転速度域
で大きな慣性ピークを得ることが可能となり、気筒休止
時の出力トルクの向上と燃費向上とを両立できる(図1
0参照)。
【0052】弁作動特性可変手段VTを一部気筒休止モ
ードから全気筒稼動モードへの切換点において、吸気特
性可変手段SAを中速モード(共鳴過給)から高速モー
ド(高速慣性過給)に切り換えることにより、部分気筒
休止における回転速度の高い領域(中回転速度域)での
出力トルクを吸気特性の変更(共鳴過給)により向上さ
せることができ、部分気筒休止における稼動気筒の吸気
の充填効率(吸入効率)を高めることができ、低回転速
度域から中回転速度域までの広い運転領域で部分気筒休
止が可能となり、よって実用燃費の向上を図ることがで
きる(図11参照)。
【0053】気筒休止モードから全気筒稼動モードへの
切換を中速モード(共鳴過給)領域内で実行することに
より、吸排気弁の開弁重合期間における吸気圧力が殆ど
上昇しない動的過給領域(共鳴過給領域)で弁作動特性
を切換得られるので、切換におけるトルク変動も小さ
く、更に動弁特性(休止/稼動)切換点前後における出
力トルクのピークを2つ得ることができ、切換時の出力
トルクの落ち込みを少なくできる(図12参照)。
【0054】なお、慣性過給は、個々の気筒において吸
気行程中に生ずる負圧波が反転して自気筒の吸気行程終
期に作用する過給であり、開弁重合期間の圧力は殆ど変
動しない。また共鳴過給は、吸気行程が連続しない気筒
を同一群とする2つの群の吸気系を含む共鳴系におい
て、所定周期の連続的な圧力波が生じ、吸気行程中にあ
る他の気筒にその圧力波を作用させる過給であり、開弁
重合期間の圧力を高める。
【0055】
【発明の効果】このように本発明の請求項1並びに2に
よれば、エンジンの回転速度に応じた吸気通路構成の変
更と、これに対応する吸気弁作動特性の変更との相乗効
果により、吸気の充填効率をより一層向上し、全運転域
に渡って出力トルクを平坦化する上に大きな効果を奏す
ることができる。また本発明の請求項3によれば、吸気
通路を3段階に切換可能とする吸気特性可変手段をコン
パクトに構成する上に大きな効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】弁作動特性可変手段の低速モード状態時の概略
構成図
【図2】弁作動特性可変手段の高速モード状態時の概略
構成図
【図3】吸気特性可変手段の高速慣性過給状態時の概略
構成図
【図4】図3の吸気特性可変手段の側断面図
【図5】吸気特性可変手段の共鳴過給状態時の概略構成
【図6】図5の吸気特性可変手段の側断面図
【図7】吸気特性可変手段の低速慣性過給状態時の概略
構成図
【図8】図7の吸気特性可変手段の側断面図
【図9】各過給状態の模式的説明図
【図10】低速域重視型の切換パターンを示す概念的な
出力トルク特性線図
【図11】高速域重視型の切換パターンを示す概念的な
出力トルク特性線図
【図12】中速域重視型の切換パターンを示す概念的な
出力トルク特性線図
【図13】一部気筒休止エンジンの休止気筒用弁作動特
性可変手段の低速モード状態時の概略構成図
【図14】一部気筒休止エンジンの休止気筒用弁作動特
性可変手段の高速モード状態時の概略構成図
【図15】一部気筒休止エンジンの稼動気筒用弁作動特
性可変手段の低速モード状態時の概略構成図
【図16】一部気筒休止エンジンの稼動気筒用弁作動特
性可変手段の高速モード状態時の概略構成図
【符号の説明】
VT 弁作動特性可変手段 SA 吸気特性可変手段 8a・8b 吸気弁 21 吸気集合室 22a〜22d 吸気通路 26 ロータリーバルブ 29 第1連通室 30 第2連通室 32a・32b・32c 仮想3面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 13/00 303 F01L 13/00 303A F02B 27/00 F02B 27/00 B F02D 13/02 F02D 13/02 J 17/02 17/02 H F02M 35/104 F02M 35/10 102R 102M Fターム(参考) 3G018 AA06 AB03 BA15 CB02 DA68 EA03 EA04 FA03 FA06 FA07 FA11 FA12 GA06 GA07 3G031 AA28 AB05 AC01 AD01 BA14 BA17 BB05 BB12 DA01 DA34 DA36 EA02 EA08 FA03 GA05 GA13 HA01 HA02 HA04 HA10 3G092 AA11 AA13 CB02 DA01 DA03 DA06 DC05 DG05 DG09 FA01 FA03 GA16 GA17 GA18 HE01Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒の各々に設けられた吸気弁の
    うちの少なくとも一部の作動特性を段階的に変更可能と
    する弁作動特性可変手段と、吸気通路の吸気特性を段階
    的に変更可能とする吸気特性可変手段とを有するエンジ
    ンの運転特性可変装置であって、 前記吸気特性可変手段は、並列配置され且つ互いに独立
    した複数の吸気通路の中間部に、エンジンの回転速度に
    応じて回転して吸気通路の上流側に設けられた吸気集合
    室との間を短絡的に連通若しくは遮断することができる
    ロータリーバルブを備え、 低回転速度域では各気筒の前記吸気弁の一部を休止させ
    ると共に、互いに隣接する吸気通路同士間を遮断するこ
    とによって形成される長管吸気通路から吸気を供給し、 高回転速度域では全ての吸気弁を稼動すると共に、互い
    に隣接する吸気通路同士間を連通して各吸気通路を前記
    吸気集合室に短絡することによって形成される短管吸気
    通路から吸気を供給し、 少なくとも中回転速度域では吸気行程が連続しない気筒
    群の吸気通路同士を互いに連通接続させるようにしてな
    ることを特徴とするエンジンの運転特性可変装置。
  2. 【請求項2】 複数の気筒の各々に設けられた吸気弁の
    うちの少なくとも一部の作動特性を段階的に変更可能と
    する弁作動特性可変手段と、吸気通路の吸気特性を段階
    的に変更可能とする吸気特性可変手段とを有するエンジ
    ンの運転特性可変装置であって、 前記吸気特性可変手段は、並列配置され且つ互いに独立
    した複数の吸気通路の中間部に、エンジンの回転速度に
    応じて回転して吸気通路の上流側に設けられた吸気集合
    室との間を短絡的に連通若しくは遮断することができる
    ロータリーバルブを備え、 低回転速度域では前記複数の気筒のうちの一部を休止さ
    せると共に、稼働気筒の互いに隣接する吸気通路同士間
    を遮断することによって形成される長管吸気通路から吸
    気を供給し、 高回転速度域では全ての気筒を稼動すると共に、互いに
    隣接する吸気通路同士間を連通して各吸気通路を前記吸
    気集合室に短絡することによって形成される短管吸気通
    路から吸気を供給し、 少なくとも中回転速度域では吸気行程が連続しない気筒
    群の吸気通路同士を互いに連通接続させるようにしてな
    ることを特徴とするエンジンの運転特性可変装置。
  3. 【請求項3】 前記ロータリーバルブは、円周を等間隔
    に仕切られて形成された仮想3面を有し且つエンジンの
    回転速度に応じて前記仮想3面の位置が切り換えられる
    ものであり、 前記仮想3面のうちの少なくとも1つに、互いに離間す
    る2つの気筒の吸気ポート間を連通する第1の通路と、
    互いに隣接する2つの気筒の吸気ポート間を連通する第
    2の通路とが設けられることを特徴とするエンジンの運
    転特性可変装置。
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