JP2002104535A - 冷凍用バリア容器 - Google Patents

冷凍用バリア容器

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JP2002104535A
JP2002104535A JP2000298799A JP2000298799A JP2002104535A JP 2002104535 A JP2002104535 A JP 2002104535A JP 2000298799 A JP2000298799 A JP 2000298799A JP 2000298799 A JP2000298799 A JP 2000298799A JP 2002104535 A JP2002104535 A JP 2002104535A
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container
barrier
resin
composite
sealed
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JP2000298799A
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English (en)
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Toshihiko Yamane
俊彦 山根
Shinji Kakugen
慎治 角玄
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バリア性、きょう雑物シール性、開封性に優
れ、かつ、耐寒衝撃性を有する冷凍食品用のバリア容器
を提供すること。 【解決手段】プラスチックシートを成形したフランジ付
き容器(10)の開口部を、透明状句フィルムを使用し
た蓋材(20)で密封シールし、密封シールしたフラン
ジ付き容器を複合紙材料からなる外箱(30)に入れ封
緘した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いくら、たらこ等
の水産加工品、グラタン、ポテトペースト等の農産加工
品などの酸化し易い冷凍食品全般に使用可能な冷凍用バ
リア容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いくら、たらこ等の水産加工品、
グラタン、ポテトペースト等の農産加工品などの酸化し
易い冷凍用バリア容器として、例えば、ポリアクリロニ
トリル(PAN)樹脂シートを成形したトレー、トレー
の開口部を覆い開口縁のフランジと密封シールされる塩
化ビニリデン樹脂をコートしたポリエステルフィルム
(K−PET)とPANの複合フィルムからなる蓋材、
蓋材がシールされた成形トレーを封入する耐水コートボ
ール製の外箱から成る冷凍用バリア容器がある。
【0003】あるいは、成形トレーとしてPANの代わ
りにポリプロピレン樹脂(PP)とエチレン・ビニルア
ルコール共重合樹脂(EVOH)とPPの3層からなる
複合シートを用いて成形したトレー、トレーの開口部を
覆い開口縁のフランジと密封シールされるK−PETと
未延伸ポリプロピレン樹脂(CPP)の複合フィルムか
らなる蓋材、蓋材がシールされた成形トレーを封入する
耐水コートボール製の外箱から成る冷凍用バリア容器が
ある。
【0004】しかしながら、これらの容器は、酸素バリ
ア性が不十分、開封性が良くない、きょう雑物シール性
が良くない、冷凍保管、流通時に容器が破損することが
ある、等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、冷凍食品用
バリア容器に関する以上のような問題点に着目してなさ
れたもので、バリア性、きょう雑物シール性、開封性に
優れ、かつ、耐寒衝撃性を有する冷凍食品用バリア容器
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、プラスチックシートを成形したフランジ付き容器の
開口部を、透明蒸着フィルムを使用した蓋材で密封シー
ルし、該密封シールしたフランジ付き容器を複合紙材料
からなる外箱に入れて、封緘したことを特徴とする冷凍
用バリア容器である。
【0007】このように、フランジ付きプラスチック容
器、蓋材フィルム、外箱の3つの材料を組み合わせて包
装容器としているので、各々の材料の利点を生かした包
装容器となる。
【0008】また、請求項2の発明は、前記プラスチッ
クシートが耐寒性ポリスチレン樹脂/エチレン・ビニル
アルコール共重合樹脂(EVOH)/耐寒性ポリスチレ
ン樹脂/ポリエチレン樹脂系易剥離樹脂層からなる複合
シートであることを特徴とする冷凍用バリア容器であ
る。
【0009】このように、プラスチックシートのシーラ
ント層をポリエチレン樹脂系易剥離樹脂層とすることで
易開封性、きょう雑物シール性に優れ、耐寒性ポリスチ
レン樹脂、EVOHを使用することで耐寒衝撃性、酸素
バリア性が良好となる。
【0010】また、請求項3の発明は、前記透明蒸着フ
ィルムがポリエステルフィルムに珪素酸化物(Si
X )又はアルミニウム酸化物(AlOX )蒸着薄膜層
を設けた構成であることを特徴とする冷凍用バリア容器
である。
【0011】このように、蓋材に、ポリエステルフィル
ムに二酸化珪素(SiO2 )等の珪素酸化物又はアルミ
ナ(Al2 3 )のようなアルミニウム酸化物の透明蒸
着薄膜層を設けたフィルムを使用しているので、酸素バ
リア性に優れると共に、外箱を開ければ内容物を確認す
ることができる。
【0012】また、請求項4の発明は、前記複合紙材料
が板紙の両面にポリエチレン樹脂を積層した複合板紙で
あることを特徴とする冷凍用バリア容器である。
【0013】このように、ポリエチレン樹脂/板紙/ポ
リエチレン樹脂からなる複合紙材料を外箱に使用してい
るので、耐水性に優れ、結露に強く、内装のフランジ付
きプラスチック容器の破損を防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の冷凍用バリア容器を一実
施形態に基づいて以下に詳細に説明する。図1は、本発
明の冷凍用バリア容器の断面を示す説明図であり、(1
0)はフランジ付きプラスチック容器、(20)は蓋
材、(30)は外箱を表す。
【0015】フランジ付きプラスチック容器(10)
は、後記するプラスチックシートを真空成形法、圧空成
形法等の公知のシート成形法を用いて作製することがで
きる。プラスチックシートは、耐寒性、易開封性、酸素
バリア性、きょう雑物シール性などを必要とするため、
例えば、〔容器外側〕耐寒性ポリスチレン樹脂/EVO
H/耐寒性ポリスチレン樹脂/ポリエチレン樹脂系易剥
離樹脂〔容器内側〕のような多層構成の複合シートが好
ましく使用できる。
【0016】複合シートの厚みは、容器の大きさ、内容
物重量にも左右されるが、内容物重量が500グラムと
した場合、0.8〜1.2mm程度の厚みのものが好ま
しく使用できる。
【0017】蓋材(20)は、フランジ付きプラスチッ
ク容器(10)の開口部を覆って、プラスチック容器の
開口縁に形成されたフランジ(11)と熱封緘して、プ
ラスチック容器を密封するためのもので、プラスチック
容器と共に酸素バリア性を必要とする。また、透明性を
有していると容器の外側から収納された内容物を視認す
ることができる。
【0018】以上のような要求を満たす蓋材としては、
厚さ12〜16μm程度のポリエステルフィルムにSi
2 等の珪素酸化物あるいはAl2 3 等のアルミニウ
ム酸化物の透明蒸着薄膜層を設けた蒸着プラスチックフ
ィルム(GLフィルム、凸版印刷株式会社製)と線状低
密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)の複合フィル
ム、GLフィルムとナイロンフィルムと低密度ポリエチ
レン樹脂(LDPE)の複合フィルム等、GLフィルム
を使用した複合プラスチックフィルムが好適に使用でき
る。
【0019】プラスチック容器(10)と蓋材(20)
の密封シールは、一般的に公知のトレーシール機を用い
て行うことができる。なお、密封シールしたプラスチッ
ク容器の上から、耐寒性ポリスチレン樹脂シートを成形
した上蓋を被せても良い。
【0020】プラスチック容器の最内層は、ポリエチレ
ン樹脂系の易剥離樹脂であるので、蓋材をプラスチック
容器から剥がそうとすると、容易に剥がすことができ
る。
【0021】外箱(30)は、耐水性、耐寒性が要求さ
れるため、ポリエチレン/耐水紙/ポリエチレンのよう
な耐水紙の表裏に耐寒性に優れたプラスチック樹脂を塗
布した複合紙が好適に使用できる。また、坪量は600
〜800g/m2 程度が好適である。耐水紙には、古紙
利用率が80%以上の再生紙を使用しても良い。
【0022】成形トレーの外箱への封入、封緘作業は、
一般的に公知のカートニングマシンを使用して行うこと
ができる。
【0023】このようにして作製した冷凍用バリア容器
の低温落下衝撃性を下記する方法により測定した。な
お、厚みが0.85mmのプラスチックシートを用いて
フランジ付き容器としたものを実施例1、厚みを1.1
mmのプラスチックシートを用いてフランジ付き容器と
したものを実施例2とした。また、PANシート(厚
み:0.80mm)で成形した実施例1、2と同じ大き
さのトレーについても実施例1、2と同様の試験を行い
比較例1のデータとし、PP/EVOH/PPの三層構
成のシート(厚み:0.95mm)で成形した実施例
1、2と同じ大きさのトレーについても実施例1、2と
同様の試験を行い比較例2のデータとした。また、実施
例2および比較例1については酸素ガス透過度を下記の
方法により測定した。それらの結果を表1、表2に示
す。 低温落下衝撃性 ‥ 各容器に砂利を450g、水を5
0g充填し蓋材で密封シールし、外箱に封入封緘する。
−5°Cと−25°Cの2条件で、24時間放置後、
0.5、1.0、1.5、2.0mの高さより容器の底
を下にして落下させ、破損の有無を観察する。このと
き、0.5mよりn=10全て落下させ、破損しないも
のについて高さを変えて落下試験する。 ○ ‥ 10個中破損したもの無し × ‥ 10個中破損したもの3個 酸素ガス透過度 ‥ 内容物を収容せずに密封シールし
た容器の1個あたりの酸素ガス透過量(cc/pkg・
24hrs.)を測定する。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】上記のように、本発明の冷凍用バリア容
器は、焼却時に塩素系ガスの発生がないこと、外箱は古
紙利用率80%以上の再生紙を使用していること等か
ら、環境対応型の包装容器である。酸素ガスバリア性が
あるので、保香性、内容物の酸化防止に優れた容器であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍用バリア容器の一実施例を示す、
部分断面説明図である。
【符号の説明】
1‥‥冷凍用バリア容器 10‥‥フランジ付きプラスチック容器 11‥‥フランジ 20‥‥蓋材 30‥‥外箱 40‥‥内容物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 77/20 B65D 77/20 H 81/18 81/18 D Fターム(参考) 3E067 AA04 AA11 AB01 AB02 AC01 BA05C BA10B BB01C BB14B BB24B BB25C BB26C BC02B BC06C CA04 EA06 EA32 EB27 FA04 FC01 GA01 GD01 4F100 AK04D AK12A AK12C AK69B BA04 BA07 BA10A DA01 GB23 JD03 JJ04 JJ04A JJ04C JK10 JL14 JL14D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックシートを成形したフランジ付
    き容器の開口部を、透明蒸着フィルムを使用した蓋材で
    密封シールし、該密封シールしたフランジ付き容器を複
    合紙材料からなる外箱に入れて、封緘したことを特徴と
    する冷凍用バリア容器。
  2. 【請求項2】前記プラスチックシートが耐寒性ポリスチ
    レン樹脂/エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂/耐
    寒性ポリスチレン樹脂/ポリエチレン樹脂系易剥離樹脂
    層からなる複合シートであることを特徴とする請求項1
    記載の冷凍用バリア容器。
  3. 【請求項3】前記透明蒸着フィルムがポリエステルフィ
    ルムに珪素酸化物(SiOX )又はアルミニウム酸化物
    (AlOx )蒸着薄膜層を設けた構成であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の冷凍用バリア容器。
  4. 【請求項4】前記複合紙材料が板紙の両面にポリエチレ
    ン樹脂を積層した複合板紙であることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の冷凍用バリア容器。
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