JP2002104336A - 滅菌検査装置 - Google Patents

滅菌検査装置

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JP2002104336A
JP2002104336A JP2000303698A JP2000303698A JP2002104336A JP 2002104336 A JP2002104336 A JP 2002104336A JP 2000303698 A JP2000303698 A JP 2000303698A JP 2000303698 A JP2000303698 A JP 2000303698A JP 2002104336 A JP2002104336 A JP 2002104336A
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JP2000303698A
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Yoshiharu Osaka
義治 大坂
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Mazda Motor Corp
Tokyo Coca Cola Bottling Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Coca Cola Bottling Co Ltd
Toyo Kogyo Co Ltd
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばコーヒーやお茶などの飲料を封入した
容器の滅菌状況を検査する装置において、オペレータの
手間を軽減し、検査の確実性を高めること。 【解決手段】 被処理体を収容するバスケットに、温度
センサであるバイメタルと、温度センサが所定温度に達
したときに第1の状態から第2の状態に変化するフラッ
グとを備えるサーモチェッカを設け、バスケットをレト
ルト内に搬入し、加熱によりバスケット内の被処理体を
滅菌する。レトルトから搬出されたバスケットは識別手
段にてサーモチェッカが第1または第2のいずれの状態
にあるかの識別が行われ、該バスケット内の被処理体の
滅菌が正常に行われたか否か、その結果が管理装置から
出力される。また前記識別が終わったバスケットにおけ
る全てのサーモチェッカは復帰手段により第1の状態に
戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコーヒーや
お茶等の飲料水を封入した容器に対して行われる滅菌処
理の有無を検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、缶などの容器に封入して販売さ
れているコーヒーやお茶といった飲料水は、これらを容
器に封入した後に例えば120℃まで加熱することで当
該容器の外部から滅菌がされており、この滅菌は例えば
図11に示す装置により行われている。図中11は、例
えばコンベアからなり多数のバスケット1が循環搬送さ
れるように構成されるエンドレスな搬送路であり、この
搬送路11にはローダ12、レトルト13及びアンロー
ダ14が介設されている。被滅菌対象である容器例えば
缶はローダ12にて順次バスケット1内に多段に積みこ
まれていき、缶の積みこまれたバスケット1はレトルト
13にて例えば120℃程度で加熱滅菌される。こうし
て滅菌の終了した缶はアンローダ14に搬送されてバス
ケット1から取り出される。
【0003】ところで、この装置は通常図示しない制御
装置により自動運転されているが、例えばローダ12で
予定どおりの積み込みできなかった場合のように何らか
のトラブルが生じた際にはオペレータが手動で停止する
ようになっている。しかし、上記のように搬送路11に
は多数のバスケット1が連続して流れているため、トラ
ブルが解消された後にそのまま装置の運転を再開する
と、例えばレトルト13内にてバスケット1を昇温して
いる途中で電源を切った場合には、当該バスケットは滅
菌処理されたものとしてレトルト13から搬出されてし
まうおそれがあった。
【0004】このため従来は上記のような事態に対応す
るために、缶の積み込みが終了した各バスケットに感熱
紙を貼り、レトルト13通過後にこの感熱紙を回収して
その変色の有無を確認することで当該バスケット1内の
缶がレトルト13内で所定温度まで加熱されたかどうか
判別できるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
は缶の滅菌が行われたか否かを確認するにあたり、オペ
レータがバスケット1への感熱紙の貼り付け及び当該感
熱紙の変色の確認を行わなければならないことに加え、
バスケット1は缶の取り出し後も搬送路11により循環
されて再び未処理の缶が積み込まれることから、感熱紙
の貼り替えも行わなければならず、その作業が面倒であ
った。
【0006】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的は被処理体の滅菌状況の検査に
おいてオペレータの手間を軽減し、検査の確実性を高め
ることができる装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る滅菌検査装
置は、被処理体を収容し、搬送路に沿って搬送される搬
送容器と、この搬送容器を加熱又は冷却して前記被処理
体の滅菌処理を行う滅菌手段と、前記搬送容器に設けら
れ、前記滅菌処理のための予め定めた設定温度に達する
と第1の状態から第2の状態へと変化し、その後は第2
の状態を維持するサーモチェッカと、前記搬送路におけ
る滅菌手段の下流側に設けられ、搬送容器が前記滅菌手
段から搬出された後、前記サーモチェッカが第1又は第
2のいずれの状態にあるか識別するための識別手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】このような構成によれば、被処理体を収容
した搬送容器の滅菌処理から当該処理が正常に行われた
か否かの識別(検査)に至るまで半ば自動的に行うこと
が可能であり、「発明が解決しようとする課題」で述べ
たような感熱紙を用いた場合に比べてオペレータの労力
を軽減することができ、また検査の確実性も向上する。
【0009】サーモチェッカの具体例としてはバイメタ
ルと、このバイメタルの作用により第1の状態から第2
の状態に移行し、バイメタルの作用が解除された後も第
2の状態を維持するように構成された作動体を備える構
成のものを挙げることができる。また前記搬送路におけ
る識別手段の下流側に第2の状態にあるサーモチェッカ
を第1の状態に復帰するための復帰手段を設けるように
してもよい。
【0010】更にまた識別手段の識別の結果に基づき、
各搬送容器ごとの滅菌処理の有無のデータを作成する管
理装置を設けるようにしてもよく、このような構成とす
ることで、ユーザは滅菌処理と同時に当該滅菌処理状況
を把握することも可能となるため、なお一層労力が減少
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明である滅菌検査装置
の実施の形態について説明を行う。本実施の形態では被
処理体であるコーヒーやお茶などの飲料水が封入された
容器は、搬送容器であるバスケットBに多数収容された
上で滅菌処理されるため、先ずこのバスケットBについ
て図1を参照しながら簡単に説明を行う。なお、ここで
は容器が缶であるものとして説明を行う。
【0012】図中20は例えば天板20aが開閉自在に
構成された筐体であり、缶はその内部に例えば図示する
ように5〜6段に積んで収容される。筐体20の外壁面
には当該バスケットBが所定温度まで加熱され、内部に
収容された缶が滅菌がなされたか否か確認できるように
するために例えば一のサーモチェッカ2が備えられる
が、本実施の形態では便宜上、図示するようにサーモチ
ェッカ2が天板20a上の進行方向右端に位置するもの
として説明を行う。
【0013】ここでサーモチェッカ2の一例についてに
図2及び図3を参照しながら説明する。図中21はバス
ケットBへの接続部位である基体であり、ここではバス
ケットBの進行方向右側を前面ということにすると、基
体21上には前方側に支持部材22を介してフラッグ2
3及びトリガ24が設けられており、後方側に支持部材
25を介して温度センサであるバイメタル26が設けら
れている。
【0014】前記フラッグ23は中央に開口部23aを
有する板状体であり、下端に設けられるX軸に平行な水
平軸23bを介して支持部材22と接続すると共にこの
水平軸23bを中心として、図中実線で示す垂直位置
(第1の状態)から前方に倒れる点線で示す概ね水平な
位置(第2の状態)まで回転できるように構成されてい
る。このフラッグ23は、通常開口部23aを介してト
リガ24先端の後述するカギ部24aが引っ掛かること
で前記第1の状態を維持しているが、水平軸23bには
付勢手段である板バネ23cが組み合わされており、フ
ラッグ23が下方側(前方側)へ倒れる方向に力が加え
られている。
【0015】トリガ24の先端には、第1の状態におい
て前記開口部23aを介してフラッグ23の前方まで突
出するカギ部24aが形成されると共に後端部は突起部
24bを介して前記バイメタル26の下面に接触するよ
うに構成されており、中央部に設けられるX軸に平行な
水平軸24cを中心として上下方向に僅かに回転できる
ようになっている。トリガ24の上部側には、カギ部2
4aがフラッグ23の開口部23aに引っ掛かり第1の
状態を維持するように付勢を行う、つまり図3中当該ト
リガ24を半時計方向に回動する方向に復元力を作用さ
せている付勢手段である板バネ24dが設けられてい
る。
【0016】バイメタル26は後端を支持体25により
概ね水平に支持される板状体であり、X方向に延びる先
端は、上述のようにトリガ24の後端から上方に突出す
る突起部24bの上端と接触している。バイメタル26
は所定の温度に達した時点で、先端が下方側に湾曲する
ように構成され、湾曲時には前記突起部24bに上部側
から力が加わるため、図3に示すようにトリガ24が水
平軸24cを中心に時計方向に点線で示す位置まで回転
し、これによりカギ部24aがフラッグ開口部23aか
ら外れ、フラッグ23は板バネ23cの付勢力により倒
れて第2の状態である水平位置へ移行する。
【0017】次に図4を参照しながら本実施の形態の全
体構成について簡単に説明する。図中3は滅菌対象であ
る飲料水の封入された缶詰め(以下缶と略す)を収容す
る多数のバスケットBを循環させる搬送路であり、例え
ば複数の回転体を備えるローラコンベアにより形成され
る。この搬送路3は例えば図示しないバスケットBの位
置決め機構を有しており、バスケットBはこの位置決め
機構の働きにより、常に同じ面が進行方向を向くように
して搬送がなされる。即ち図中点線で示すように、バス
ケットBは既述のサーモチェッカ2の位置が常にバスケ
ットBの進行方向右側に位置した状態で循環する。
【0018】また搬送路3にはバスケットBへの缶の積
み込みを行うローダ41と、このローダ41に隣接して
設けられバスケットBから缶の取り出しを行うアンロー
ダ42と、缶の滅菌手段であるレトルト5とが介設され
ている。レトルト5は複数基例えば2基のレトルト5
a,5bからなり、ローダ41及びアンローダ42を搬
入出部4とすると各レトルト5は搬入出部4に対して並
列に設けられている。従ってバスケットBは、搬送路3
上を本図における半時計回り即ちローダ41→レトルト
5a(または5b)→アンローダ42の経路で搬送さ
れ、再びローダ41へと戻されるようになっている。
【0019】レトルト5(5a,5b)には例えば円筒
形の圧力容器が用いられ、一端側から搬入される例えば
4個のバスケットBを例えば一括して加熱(滅菌)処理
し、滅菌終了後、これら4個のバスケットBを他端側か
ら搬出するようにするようになっている。このレトルト
5下流側の搬送路3近傍位置には、上流側から順にサー
モチェッカ2が第1又は第2のいずれの状態にあるかを
識別するための識別手段6と、バスケットに備えられる
前記サーモチェッカが第2の状態であるときに、これを
第1の状態に戻すための復帰手段7とが設けられてい
る。このように識別手段6及び復帰手段7はサーモチェ
ッカ2に関わる装置であるため、搬送されてくるバスケ
ットBにおけるサーモチェッカ2の移動路に臨む位置に
設置される。即ち、本実施の形態では既述のようにサー
モチェッカ2が常に進行方向右側に位置する状態でバス
ケットBの搬送が行われるため、識別手段6及び復帰手
段7は図示するように搬送路3の外側に設けられる。
【0020】識別手段6には、例えば図5に示すような
装置が用いられる。図中61は例えば図示しないモータ
を備える駆動部であり、先端にコ字型部62を有する支
持部材63を進退させるものである。このコ字型部62
の内側には、例えば上下方向に光軸を形成する発光部6
4及び受光部65からなり、この光軸を横切る遮蔽物が
あるか否かの識別を行うセンサ66が設けられている。
このセンサ66が有無を識別する遮蔽物とは具体的には
サーモチェッカ2が第2の状態にあるときのフラッグ2
3即ち倒れた状態のフラッグ23であるため、コ字型部
62の開口部及び内部空間はフラッグ23が相対的に進
入し得る程度の大きさである。また識別手段6は、上述
識別結果からバスケットごとの滅菌処理状況を把握する
ための例えばコンピュータである管理装置60と接続さ
れている。
【0021】ここで識別手段6の作用について簡単に説
明しておくと、例えばレトルト5(5a,5b)から搬
出されたバスケットBがコ字型部62の前方にて停止し
たとき、コ字型部62が前進し、例えば図6に示すよう
に倒れたフラッグ23がコ字型部62の内部へ相対的に
侵入すれば、センサ66は当該バスケットが第2の状態
にあると、フラッグが進入しなければ当該バスケットが
第1の状態にあると判断し、その結果を前記管理装置6
0へと送信する。具体的には後述するが、管理装置60
は例えばローダ41にて缶の搬入を行うときに、各バス
ケットの識別を可能とするための番号(バスケットN
o.)を割り当てており、これに上述識別結果をリンク
させて結果を例えばプリントアウトといった形態で出力
する。
【0022】次に図7を参照しながら復帰手段7の構成
について説明する。71は図示しないモータを備える基
体であり、この基体71と組み合わされY方向に進退自
在な駆動軸部72の先端部には、Z方向(上下)に延び
る支持部材73を介して下部側に第1の進退機構74
が、上部側に第2の進退機構75が夫々設けられてい
る。既述のように復帰手段7は第2の状態にあるサーモ
チェッカ2のフラッグ23を垂直な第1の状態に戻すた
めの装置であり、第1の進退機構74は水平方向に倒れ
たフラッグ23を途中まで押し戻すことができるよう
に、エアシリンダ74aにより押し出し部74bが前方
側斜め上方に進退するように構成されている。また第2
の進退機構75は、図中点線で示す前記押し出し部74
bの進退範囲の上端より僅かに上方に位置するように例
えば支持部材73上端に設けられ、エアシリンダ75a
と、第1の進退機構74が途中まで押し戻したフラッグ
23を更に前方へ押し込むための押し出し部75bとに
より構成されている。従って押し出し部75bの進退範
囲は第1の進退機構74の押し出し部74bの進退範囲
と重複しない。
【0023】ここで復帰手段7の作用について簡単に説
明しておくと、第2の状態即ちフラッグ23が倒れたサ
ーモチェッカ2を備えるバスケットBが復帰手段7に対
向して停止すると、先ず例えば図8(a)に示すように駆
動軸部72が前進する。そして第1の進退機構74は、
例えば図8(b)に示すように押し出し部74bがフラッ
グ23を押し上げる。
【0024】そして第1の進退機構74により押し上げ
られたフラッグ23の先端が第2の進退機構75の押し
出し部75bの高さに到達した後、エアシリンダ75a
の働きにより押し出し部75が前進し、これによりフラ
ッグ23が起立して開口部23aにトリガ24が入り込
み、トリガ24は既述のように開口部23aに引っ掛か
って(係合して)フラッグ23は概ね垂直な第1の状態
となって固定される(図8(c))。しかる後、例えばこ
れまで説明してきた動作と逆の順序で復帰手段7は元の
待機状態に復帰する。
【0025】次に本実施の形態における作用を説明す
る。先ずバスケットBは、ローダ41にて缶の搬入が終
了したものから順に搬送路3によりレトルト5(5a,
5b)へと搬送され、既述のように例えば4個づつまと
めて滅菌処理される。そしてバスケットBに対して例え
ば昇温開始から終了に至るまで合計で約1時間かけて1
20℃の加熱を行うことで、缶の内容物の滅菌が完了す
る。ここで110℃まで加熱されたバスケットBは正常
に滅菌が行われたものとし、バイメタル26に110℃
で湾曲するものを用いると、正常に120℃の滅菌処理
が行われたときは、既述のようにバイメタル26が下方
側に湾曲してトリガ24の突起部24bを押し下げ、こ
れに連動してカギ部24aが上がると共にフラッグ23
の保持状態が解除され、フラッグ23は倒れて第1の状
態から第2の状態へと移行する。
【0026】一方、例えばローダ41におけるバスケッ
トBへの缶の搬入や、搬送路3の異常等により装置の運
転を中断した場合において、レトルト5(5a,5b)
内の加熱温度が110℃まで達していなかった場合に
は、その中断時にレトルト5(5a,5b)内に存在し
たバスケットBではバイメタル26は湾曲せず、当該バ
スケットBはサーモチェッカ2が第1の状態を維持した
まま、レトルト5(5a,5b)から搬出される。
【0027】そしてバスケットBは既述のように識別手
段6にて第1又は第2のいずれの状態にあるか識別が行
われ、その結果を受信した管理装置60では、バスケッ
トごとの滅菌処理状況をオペレータが判断できるような
形で出力がなされる。このように滅菌検査の結果を出力
するまでの一連の工程は、例えば全てが自動的に行われ
ており、上述結果は例えば図9に示すようなデータシー
トの形で出力される。ここでレトルト5aをレトルトN
o.1、レトルト5bをレトルトNo.2とすると、タ
イムスタンプから分かるように、先ずレトルト5aにて
6個のバスケットB(バスケットNo.A−1〜A−
6)が順次正常に処理されたが、その後レトルト5aで
処理された品種と異なる品種の缶を収容したバスケット
Bについて、今度はレトルト5bにて処理を開始したと
ころロットの第1番目のバスケットB(バスケットN
o.B−1)にて正常な滅菌が行われなかったことが分
かる。
【0028】こうしてバスケットBが識別手段6を通過
すると、例えばすべてのバスケットBについて、或い
は、識別手段6からフラッグ23が倒れた状態にある第
2の状態のバスケットBが通過した場合にのみ復帰手段
7へ指令が発せられ、復帰手段7が既述のようにして作
動する。結果としてすべてのバスケットBにおいてサー
モチェッカ2は第1の状態へと復帰し、例えば処理済み
のバスケットBについてはアンローダ42にて缶の搬出
が行われ、空となったバスケットBには例えば管理装置
60にて新たなバスケットナンバーが付され、そのまま
隣接するローダ41にて新たな未処理の缶の搬入が行わ
れる。また、未処理であると判断されたバスケットBに
ついては、例えばそのまま搬入出部4を通過して再度滅
菌処理が行われる。
【0029】このように本実施の形態によれば、缶の滅
菌処理が正常に行われたか否かを確認できるようにバス
ケットごとにサーモチェッカ2を備える構成とすると共
に、滅菌処理後のサーモチェッカ2の状態の識別から、
当該識別の結果に拘らず、これを処理開始前の状態に復
帰させるまで自動的に行うことができる構成としている
ため、「発明が解決しようとする課題」で述べたような
感熱紙を用いた場合における問題が解消し、オペレータ
の労力が軽減する。また本実施の形態は、識別手段6と
管理装置60とを組み合わせているため、各バスケット
Bごとの滅菌処理状況を半ば自動的に出力することが可
能となっており、ユーザは滅菌処理状況を把握する手間
が減少する。
【0030】なお、サーモチェッカ2が第1又は第2の
いずれの状態にあるか識別する方法は、光反射形センサ
を用いてもよいし、超音波の反射を用いてもよい。更に
また、識別手段6によるフラッグ23の検知による方法
のみでなく、例えば識別手段6に加え、チェッカーを配
置して視認によるチェックを行うようにしてもよく、こ
のようにすることで滅菌検査の確実性が向上する。
【0031】ところで上述実施の形態では搬送路3につ
いては、常にバスケットBの同一面が進行方向を向くも
のを例に説明を行ったが、搬送路3は例えばその途中に
複数のターンテーブルを備え、バスケットBが缶の搬入
を行った姿勢のまま搬送されるいわゆるトラバース搬送
を行うようなものであってもよく、例えばこれら二種類
の搬送方法が選択できるように構成された装置の場合に
は例えば図10に示すように、バスケットBには図示す
るように2つのサーモチェッカ2及び2’を設けると共
に、両サーモチェッカの状態識別及びフラッグ状態の復
帰を行うために、識別手段6及び復帰手段7に加えて識
別手段6’,復帰手段7’及び復帰手段7”を設けるよ
うにする。なおここではターンテーブルを図示していな
い。
【0032】このような構成において例えばトラバース
搬送が選択されると、バスケットBは図中点線で示すよ
うな姿勢で搬送され、サーモチェッカ2’の状態を識別
手段6’にて識別し、第2の状態時には復帰手段7’に
てこれを第1の状態に戻し、一方サーモチェッカ2は復
帰手段7”にて第1の状態に戻される。
【0033】以上において本実施の形態で用いられる滅
菌処理は加熱に限られず、冷却であってもよい。また被
処理体である飲料水の容器は缶に限られず、瓶その他の
容器であってもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、被処理体の滅菌状況の
検査においてオペレータの手間を軽減し、検査の確実性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における被処理体の搬送容器であ
るバスケットの概略図である。
【図2】前記バスケットに設けられるサーモチェッカを
表す斜視図である。
【図3】前記バスケットに設けられるサーモチェッカを
表す縦断面図である。
【図4】本実施の形態に係る滅菌検査装置の全体を説明
するための概略平面図である。
【図5】前記サーモチェッカの状態を識別するための識
別手段を表す縦断面図である。
【図6】識別手段の動作を示す説明図である。
【図7】復帰手段を示す縦断面図である。
【図8】復帰手段がサーモチェッカの状態を復帰させる
工程を示す説明図である。
【図9】管理装置にて出力される検査結果について表す
説明図である。
【図10】他の実施の形態を説明するための概略平面図
である。
【図11】従来発明に係る滅菌検査装置を示す概略平面
図である。
【符号の説明】
B バスケット 2 サーモチェッカ 23 フラッグ 24 トリガ 26 バイメタル 3 搬送路 41 ローダ 42 アンローダ 5a,5b レトルト 6 識別手段 60 管理装置 7 復帰手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を収容し、搬送路に沿って搬送
    される搬送容器と、 この搬送容器を加熱又は冷却して前記被処理体の滅菌処
    理を行う滅菌手段と、 前記搬送容器に設けられ、前記滅菌処理のための予め定
    めた設定温度に達すると第1の状態から第2の状態へと
    変化し、その後は第2の状態を維持するサーモチェッカ
    と、 前記搬送路における滅菌手段の下流側に設けられ、搬送
    容器が前記滅菌手段から搬出された後、前記サーモチェ
    ッカが第1又は第2のいずれの状態にあるか識別するた
    めの識別手段と、を備えたことを特徴とする滅菌検査装
    置。
  2. 【請求項2】 識別手段の識別の結果に基づき、各搬送
    容器ごとの滅菌処理の有無のデータを作成する管理装置
    を備えることを特徴とする請求項1記載の滅菌検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記搬送路における識別手段の下流側に
    設けられ、第2の状態にあるサーモチェッカを第1の状
    態に復帰するための復帰手段を備えることを特徴とする
    請求項1または2記載の滅菌検査装置。
  4. 【請求項4】 サーモチェッカはバイメタルと、このバ
    イメタルの作用により第1の状態から第2の状態に移行
    し、バイメタルの作用が解除された後も第2の状態を維
    持するように構成された作動体を備えていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の滅菌検査装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002116091A (ja) * 2000-10-04 2002-04-19 Kinki Coca Cola Bottling Co Ltd 加熱履歴検知器
WO2008050890A1 (fr) 2006-10-27 2008-05-02 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Conteneur en résine thermoplastique pour lequel l'achèvement d'un traitement en autoclave peut être confirmé et procédé de production de celui-ci
JP2014210185A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 アエスキュラップ アーゲー 滅菌容器用の滅菌表示器
CN105217097A (zh) * 2015-10-12 2016-01-06 凯迈(洛阳)机电有限公司 一种植物干品粉粒物料包装机的检测自动控制方法

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