JP2002103940A - 油圧緩衝器を利用した懸架装置 - Google Patents

油圧緩衝器を利用した懸架装置

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JP2002103940A JP2000289654A JP2000289654A JP2002103940A JP 2002103940 A JP2002103940 A JP 2002103940A JP 2000289654 A JP2000289654 A JP 2000289654A JP 2000289654 A JP2000289654 A JP 2000289654A JP 2002103940 A JP2002103940 A JP 2002103940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器の外周にコイルスプリングを介装
する際の作業性を良くしてコストの低減を諮り、特に、
ストラット型油圧緩衝器に最適となるコイルスプリング
の取付け構造を提供すること。 【解決手段】 油圧緩衝器2の外殻をなす外筒2aとピ
ストンロッド2bとに下方のばね受13と上方のばね受
14とをそれぞれ設け、上記各ばね受は螺旋状の座面1
3C及び14Cと座面に沿って起立する案内縁13A〜
13B及び14A〜14Bとを有し、油圧緩衝器に対し
てオフセットしたコイルスプリング1を収縮状態に維持
しながら当該コイルスプリングの下端部を下方のばね受
の座面上に載置するとともに、コイルスプリングの上端
部を上方のばね受に対向するように傾斜状態を修正しな
がら組み付ける油圧緩衝器を利用した懸架装置におい
て、コイルスプリング1の傾斜状態を修正したとき浮き
上がる上下端部の任意巾の部位に対応して、上方と下方
のばね受13,14の案内縁を浮き上がり高さに応じて
高くし、コイルスプリングの組み付け時に浮き上った上
記部位が各々の座面からはみ出すのを防止すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧緩衝器の外
周にコイルスプリングを介装する油圧緩衝器を利用した
懸架装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両におけるサスペンション部
材となるストラット型油圧緩衝器は、図4に示すように
コイルスプリング1が油圧緩衝器2の外周に介装され、
このコイルスプリング1の付勢力でピストンロッド2b
が伸長方向に付勢されている。
【0003】このとき、コイルスプリング1は、下端が
油圧緩衝器2の外殻をなす外筒2a側に連設された下方
のばね受3に担持されながら、上端が油圧緩衝器2を構
成するピストンロッド2b側に連設された上方のばね受
4に係止され、上下のばね受3,4間に挟持された状態
になる。このようにして、コイルスプリング1が油圧緩
衝器2の外周に介装され、サスペンション部材となるス
トラット型油圧緩衝器が構成される。
【0004】ところで、油圧緩衝器2に取付ける前のコ
イルスプリング1は、伸びきった状態では、上記のばね
受3,4間の寸法よりもかなり長い自由長を有してお
り、これを上記のばね受3,4間に介装する際には、外
力をかけて短縮しなければならない。
【0005】そして、コイルスプリング1を所定の短縮
状態に収縮させるについては、例えば、図5に示すよう
に、コイルスプリング1の中間部1a,1bを治具(図
示せず)を利用して収縮させ、この状態のまま、コイル
スプリング1の下端を下方のばね受3に載置する。
【0006】コイルスプリング1の下端を下方のばね受
3に載置した状態で、ピストンロッド2b側に上方のば
ね受4を連設し、その後、ピストンロッド2bを徐々に
押し下げながら、コイルスプリング1の上端をピストン
ロッド2b側に連設された上方のばね受4の座面に当接
させる。
【0007】その後、コイルスプリング1の上端を上方
のばね受4に当接させたまま、コイルスプリング1を収
縮させている治具を緩めてコイルスプリング1を徐々に
伸長させ、コイルスプリング1を油圧緩衝器2の外周に
介装する。
【0008】最伸長状態の油圧緩衝器の上下のばね受
4,3間にコイルスプリング1を組み込んだストラット
型油圧緩衝器を車体に装着した場合、油圧緩衝器の外筒
の下端に装着された車輪に負荷される車体重量によって
発生する曲げモーメントを小さくするため、車体に装着
する前のコイルスプリング1を組み込んだ状態の油圧緩
衝器には、油圧緩衝器2の外周に傾斜した状態で介装さ
れたコイルスプリング1により、上記曲げモーメントを
キャンセルする逆向きの曲げモーメントを付与するのが
一般的である。
【0009】このため、コイルスプリング1の軸線Cを
油圧緩衝器2の軸線Csに対して傾斜した状態に取付け
るので、上記のばね受3,4は油圧緩衝器2の軸線Cs
に対して傾斜した状態で連設されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】コイルスプリング1の
下端を下方のばね受3に載置した状態で、ピストンロッ
ド2b側に連設された上方のばね受4を徐々に押し下げ
ながら、コイルスプリング1の上端をばね受4の座面に
当接させる際には、上記逆向きの曲げモーメントを付与
するため、図5に示すように、コイルスプリング1の上
端が上方のばね受4の座面に対してずれ、その一部が座
面の外側にはみ出している。
【0011】このため、コイルスプリング1の上端を上
方のばね受4の座面に当接させる際に両者を位置合わせ
するためには、コイルスプリング1の中間部1a,1b
を一様に収縮したときの軸線Caを、軸線Cの如く修正
しコイルスプリング1の上端を上方のばね受4の座面側
に移動させる必要がある。
【0012】コイルスプリング1の傾斜を軸線Cの如く
修正するには、コイルスプリング1を収縮する際に、座
面の外側にはみ出している図5に示す右側の中間部1a
の収縮量よりも、はみ出し側より180度づれた左側の
中間部1bの収縮量を大きくする方法がある。
【0013】しかし、この方法では、螺旋状に巻かれ車
種毎に異なるコイルスプリング1の線間距離によって、
コイルスプリング1の左右の収縮量の差を調整する必要
がある。この煩わしさを避けるため、通常は一様に圧縮
して左右の収縮量を同じにすることが多い。
【0014】一様に収縮したコイルスプリング1の上端
を上方のばね受4の座面側に移動した状態で、上方のば
ね受4を押し下げ、コイルスプリング1の上端を上方の
ばね受4の座面に当接させると、当接部以外のコイルス
プリング1の上端及び下端は、上方のばね受4及び下方
のばね受3から浮き上がってしまうので、コイルスプリ
ング1を上方のばね受4及び下方のばね受3の座面の所
定位置に安定させつつ収容するのは容易ではない。
【0015】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、油圧緩衝器
の外周にコイルスプリングを介装する際の作業性を良く
してコストの低減を諮り、特に、ストラット型油圧緩衝
器に最適となるコイルスプリングの取付け構造を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、油圧緩衝器
の外殻をなす外筒とピストンロッドとに下方のばね受と
上方のばね受とをそれぞれ設け、上記各ばね受は螺旋状
の座面と座面の外端又は内端に沿って起立する案内部と
を有し、油圧緩衝器に対してオフセットしたコイルスプ
リングを収縮状態に維持しながら当該コイルスプリング
の下端部を下方のばね受の座面上に載置するとともに、
コイルスプリングの上端部を上方のばね受に対向するよ
うに傾斜状態を修正し、次いでピストンロッドと連動し
て上方のばね受を押し下げながらコイルスプリングの上
端部を上方のばね受の座面に当接させている油圧緩衝器
を前提とする。
【0017】上記の課題を解決するため本発明の採った
手段は、コイルスプリングの傾斜状態を修正したとき浮
き上がる上下端部の任意巾の部位に対応して、上方と下
方のばね受の案内部を浮き上がり高さに応じて高くし、
コイルスプリングの組み付け時に浮き上った上記部位が
各々の座面からはみ出すのを防止することである。
【0018】コイルスプリングの当接部を基準にした座
面の案内部は、コイルスプリングの浮き上がり高さに応
じて連続的に高くしてもよいし、コイルスプリングの当
接部を基準に座面を少なくともほぼ3等分した位置の座
面の案内部を、コイルスプリングの浮き上がり高さに応
じて当接部の案内部よりも部分的に高くしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、油圧緩衝器2の外周に
コイルスプリングを介装してストラット型油圧緩衝器と
する際に、コイルスプリングの上端を上方のばね受の座
面に合致させる手段に関するものである。
【0020】まず、本発明に係わる油圧緩衝器の第1実
施形態を図1に基づいて説明するが、従来技術と同一部
分には同一の符号を用い、特に必要のない部分について
は説明を省略する。
【0021】この発明によるストラット型油圧緩衝器に
あっても、コイルスプリング1は、前記した図4に示す
従来例と同じである。また、油圧緩衝器2は、前記従来
技術と同様に車両におけるサスペンション部材となると
ともに、上下のばね受14,13の間には、コイルスプ
リング1が油圧緩衝器2の軸線に対して傾斜した状態に
介装されている。
【0022】因みに、コイルスプリング1を油圧緩衝器
2の外周に介装する際には、前記従来例の場合と同様
に、図示しない治具を利用してコイルスプリング1の中
間部1a,1bを収縮させ所定の短縮状態に維持された
コイルスプリング1を、油圧緩衝器2の外殻をなす外筒
2a側に連設された下方のばね受13に載置した後に、
コイルスプリング1の上端が、車体側への取り付け部材
5と共にピストンロッド2b側に連設される上方のばね
受14に係止される。
【0023】上記下方のばね受13は、外筒2a側に固
定される筒状取り付け部13Dと、筒状取り付け部13
Dの上方に一体に連設した接続部13Eと、接続部13
Eの上端に一体に設けた螺旋状の座面13Cと、座面1
3Cの外端に沿って起立する案内部13A,13Bとを
備えた漏斗状に形成されている。筒状取り付け部13D
には、その一部が切欠かれ図示を省略した水抜き部が形
成されている。
【0024】同様に上方のばね受14は、取付け部材5
の下側に配設された軸受け5Bの下側に結合され、取付
け部材5に対して回動自在に支持されるとともに、軸受
け5Bの下側に結合される基端部14Dと、基端部14
Dの下方に一体に設けた接続部14Eと、接続部14E
の下端に一体に設けた螺旋状の座面14Cと、座面14
Cの外端に沿って起立する連設した案内部14Bとを備
えた逆漏斗状に形成されている。上記取付け部材5は、
取付けボルト5Aを介して車体に取り付けられる。
【0025】コイルスプリング1の短縮状態の全長は、
油圧緩衝器2が最伸長状態の上下のばね受14,13間
の寸法より小さくされ、この短縮状態のままコイルスプ
リング1の下端が下方のばね受13に載置される。
【0026】コイルスプリング1の上端は、前記従来技
術でも説明したように上方のばね受14の座面14Cか
らずれているので、このままでは、コイルスプリング1
の上端を上方のばね受14の座面14C側に収容するこ
とはできない。
【0027】上述した組み付け順とは逆に、コイルスプ
リング1を上方のばね受14に載置し、下方のばね受1
3の座面13Cに収容する場合を考えれば分かるよう
に、下方のばね受13及び上方のばね受14は、ともに
上記の問題は共通であるので、以下、この問題を解決す
る手段を、図1に示す本発明の第1実施形態に基づき、
下方のばね受13(上方のばね受14)の形式でまとめ
て説明する。
【0028】短縮状態のコイルスプリング1の下端(上
端)が下方のばね受13(上方のばね受14)に載置さ
れ、コイルスプリング1の上端(下端)をばね受14
(13)の座面14C(13C)側の所定位置に収容す
るには、まず、ばね受14(13)の座面14C(13
C)から外側にはみ出しているコイルスプリング1の上
端(下端)を、ばね受14(13)の座面14C(13
C)側に引き戻し、この状態のままピストンロッド2b
を押し下げて、ばね受14(13)の座面14C(13
C)にコイルスプリング1の上端(下端)を合致させて
当接させる。
【0029】この状態では、ばね受13(14)の座面
13C(14C)に対してコイルスプリング1の一部は
着座しているが、これ以外の部分は座面から浮き上がっ
ている。
【0030】この状態で、コイルスプリング1がばね受
13(14)の座面13C(14C)から再はみ出しす
るのを防止するには、ばね受13(14)の座面13C
(14C)の外周側に設けられコイルスプリング1の脱
落を防止する案内部の高さを、コイルスプリング1の下
端及び上端が当接している部分の案内部13A(14
A)を基準にして、当接していない部分の案内部13B
(14B)を、コイルスプリング1の座面13C(14
C)からの浮き上り高さに応じて徐々に連続的に高くし
て、コイルスプリング1の上端及び下端を、ばね受13
(14)の座面13C(14C)からずれないように案
内すればよい。
【0031】上記第1実施形態では案内部の高さを連続
的に変化させているが、案内部の高さは、下方のばね受
23の座面23Cを上方からみた図2(B)に示す第2
実施形態の様に、コイルスプリング1の座面への当接部
Rを基準にして、例えば座面23Cをほぼ3等分した基
準部以外の2点S,Tに対応する案内部23Bを、座面
23Cからの浮き上り高さに応じて部分的に高くしても
よい。
【0032】コイルスプリング1は案内部23Bにより
外側から3点で座面23C側に拘束されるため、コイル
スプリング1の下端及び上端をばね受23(24)の座
面からずれないように案内することができる。
【0033】部分的に高くする位置は、座面23Cを少
なくともほぼ3等分する2点とすればよいが、座面23
Cの形状によっては、n=4,5…等分する(n−1)
点とすればよい。
【0034】上述した第1及び第2実施形態は、いずれ
もコイルスプリング1の脱落を防止する案内部がばね受
13,23(14,24)の座面13C,23C(14
C,24C)の外周側に設けられているが、図3に示す
本発明の第3実施形態のように、案内部をばね受33
(34)の座面33C(34C)の内周側に設けても同
様な効果を得ることができる。
【0035】上記第3実施形態の下方のばね受33は、
外筒2a側に固定される筒状取り付け部33Dと、筒状
取り付け部33Dの下方に一体に連設した接続部33E
と、接続部33Eの下側に連続的に設けられた案内部3
3A,33Bと、案内部33A,33Bの下端に一体に
設けた螺旋状の座面33Cとを備えた逆漏斗状に形成さ
れている。
【0036】同様に上方のばね受34は、取付け部材5
の下側に配設された軸受け5Bの下側に結合され、取付
け部材5に対して回動自在に支持されるとともに、軸受
け5Bの下側に結合される基端部34Dと、基端部34
Dの下方に一体に設けた接続部34Eと、接続部34E
の下端から連続的に起立する案内部34A,34Bと、
案内部34A,34Bの上端に一体に設けた螺旋状の座
面34Cとを備えた逆漏斗状に形成されている。
【0037】上記のように形成された下方のばね受33
(上方のばね受34)を、コイルスプリング1の下端及
び上端が当接している部分の案内部33A(34A)を
基準にして、当接していない部分の案内部33B(34
B)を、コイルスプリング1の座面33C(34C)か
らの浮き上り高さに応じて徐々に連続的に高くして、コ
イルスプリング1の上端及び下端を、ばね受33(3
4)の座面33C(34C)からずれないように案内す
ればよい。
【0038】案内部の高さは、上記第3実施形態のよう
に座面33C(34C)からの浮き上り高さに応じて連
続的に高くしなくても、前記第2実施形態と同様に、コ
イルスプリング1の座面への当接部Rを基準にして、例
えば座面33C(34C)をほぼ3等分した基準部以外
の2点S,Tに対応する案内部を、座面33C(34
C)からの浮き上り高さに応じて部分的に高くしてもよ
い。
【0039】上記第3実施形態の上方のばね受34は、
前記第1,第2実施形態の上方のばね受14,24に置
き替えることもできる。この場合、下方のばね受33
は、筒状取り付け部33Dの外筒2a側への固定位置
を、コイルスプリング1のセット長に合わせて調整す
る。
【0040】同様に前記第1,第2実施形態の上方のば
ね受14,24は、上記第3実施形態の上方のばね受3
4に置き替えることもできる。この場合、下方のばね受
13は、筒状取り付け部13Dの外筒2a側への固定位
置を、コイルスプリング1のセット長に合わせて調整す
る。
【0041】いずれの実施形態においても、上記状態か
らコイルスプリング1の短縮状態を緩やかに解除すれ
ば、コイルスプリング1は、ばね受13,23,33
(14,24,34)の案内部により、座面13C,2
3C,33C(14C,24C,34C)側に拘束され
ているため、コイルスプリング1をばね受の座面13
C,23C,33C(14C,24C,34C)の所定
位置に着座させ、コイルスプリング1を油圧緩衝器2の
外周に介装することができる。
【0042】因みにコイルスプリング1を介装後、ばね
受13,23,33(14,24,34)には、車体重
量を支持するコイルスプリング1の大きな反発力が加わ
るので、油圧緩衝器2は最伸長状態になる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1,第
2及び第3実施形態は効果が類似しているので、以下、
発明の効果を、第1及び第3(第2)実施形態の形式で
まとめて説明する。いずれの実施形態においても、コイ
ルスプリングを緩衝器本体の外周に介装するに際して、
治具により短縮した状態のコイルスプリングを下方のば
ね受に載置したときに、上方のばね受の座面から外側に
はみ出しているコイルスプリングの上端を座面側に引き
戻したまま、ピストンロッドを押し下げ上方のばね受の
座面にコイルスプリングの上端を合致させて当接させ
る。
【0044】この状態でコイルスプリングの下端及び上
端が当接している部分の座面の案内部を基準にして、当
接していない部分の座面の案内部を、座面からの浮き上
り高さに応じて徐々に連続的に高くする(座面を少なく
ともほぼ3等分した位置の2箇所の案内部の高さを部分
的に高くする)。
【0045】この状態からコイルスプリングの短縮状態
を緩やかに解除すれば、コイルスプリングは案内部によ
り座面側に拘束されているため、コイルスプリングをば
ね受の座面の所定位置に着座させ、コイルスプリングを
油圧緩衝器の外周に介装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明の第1実施形態に係わる油圧緩衝
器の一部断面図である。 (B)第1実施形態に係わる下方のばね受の座面の平面
図である。
【図2】(A)本発明の第2実施形態に係わる油圧緩衝
器の一部断面図である。 (B)第2実施形態に係わる下方のばね受の座面の平面
図である。
【図3】(A)本発明の第3実施形態に係わる油圧緩衝
器の一部断面図である。 (B)第3実施形態に係わる下方のばね受の座面の平面
図である。
【図4】コイルスプリングを外周に介装した従来の油圧
緩衝器である。
【図5】短縮したコイルスプリングの下端を下方のばね
受に載置した状態図である。
【符号の説明】
1 コイルスプリング 2 油圧緩衝器 2a 外筒 2b ピストンロッド 13,23,33 下方のばね受 14,24,34 上方のばね受 13A,23A,33A 当接部を基準にした座面の案
内部(下方のばね受) 13B,23B,33B 浮き上がり高さに応じて高く
した座面の案内部(下方のばね受) 13C,23C,33C 下方のばね受の座面 14A,24A,34A 当接部を基準にした座面の案
内部(上方のばね受) 14B,24B,34B 浮き上がり高さに応じて高く
した座面の案内部(上方のばね受) 14C,24C,34C 上方のばね受の座面 Ca,C 傾斜状態
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月22日(2000.11.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D001 AA18 BA02 DA01 DA03 3D114 AA04 BA27 CA09 DA02 3J059 AD02 BA01 CC10 EA11 GA03 3J069 AA50 CC02 DD48

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧緩衝器の外殻をなす外筒とピストン
    ロッドとに下方のばね受と上方のばね受とをそれぞれ設
    け、上記各ばね受は螺旋状の座面と座面の外端又は内端
    に沿って起立する案内部とを有し、油圧緩衝器に対して
    オフセットしたコイルスプリングを収縮状態に維持しな
    がら当該コイルスプリングの下端部を下方のばね受の座
    面上に載置するとともに、コイルスプリングの上端部を
    上方のばね受に対向するように傾斜状態を修正し、次い
    でピストンロッドと連動して上方のばね受を押し下げな
    がらコイルスプリングの上端部を上方のばね受の座面に
    当接させている油圧緩衝器を利用した懸架装置におい
    て、コイルスプリングの傾斜状態を修正したとき浮き上
    がる上下端部の任意巾の部位に対応して、上方と下方の
    ばね受の案内部を浮き上がり高さに応じて高くし、コイ
    ルスプリングの組み付け時に浮き上った上記部位が各々
    の座面からはみ出すのを防止することを特徴とする油圧
    緩衝器を利用した懸架装置。
  2. 【請求項2】 コイルスプリングの当接部を基準にした
    座面の案内部を、コイルスプリングの浮き上がり高さに
    応じて連続的に高くしたことを特徴とする請求項1に記
    載の油圧緩衝器を利用した懸架装置。
  3. 【請求項3】 コイルスプリングの当接部を基準に座面
    を少なくともほぼ3等分した位置の座面の案内部を、コ
    イルスプリングの浮き上がり高さに応じて当接部の案内
    部よりも部分的に高くしたことを特徴とする請求項1に
    記載の油圧緩衝器を利用した懸架装置。
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EP1582381A3 (de) * 2004-04-01 2006-03-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Abstütz- und Zentriereinrichtung für einen Federteller, insbesondere eines Kraftfahrzeugs
JP2015174514A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 富士重工業株式会社 車体構造
CN111188863A (zh) * 2018-11-14 2020-05-22 宝沃汽车(中国)有限公司 车辆及其减振器弹簧总成

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