JP2002103253A - 脚式移動ロボット、並びに脚部の取付け構造 - Google Patents

脚式移動ロボット、並びに脚部の取付け構造

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JP2002103253A
JP2002103253A JP2000295718A JP2000295718A JP2002103253A JP 2002103253 A JP2002103253 A JP 2002103253A JP 2000295718 A JP2000295718 A JP 2000295718A JP 2000295718 A JP2000295718 A JP 2000295718A JP 2002103253 A JP2002103253 A JP 2002103253A
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leg
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legged mobile
legs
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JP2000295718A
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Norihisa Ito
功久 井藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロールやバウンズ、ギャロップ、トロット
といった各種の脚式動作を好適に行う。 【解決手段】 各脚部は、胴体のT字脚部の側面にて、
上下に対をなすアッパー・リンク11とロア・リンク1
2の各々によって回動可能に連結されるとともに、各脚
部の上端面は、バネを介して胴体の上面部の底面側に取
り付けられている。脚部が着床した際に地面から受ける
衝撃は、バネにより緩衝されるので、胴体部ユニット2
に伝わる衝撃は極めて小さい。また、各脚部の胴体に対
して上下方向にのみ可動すると近似することにより、そ
の物理モデルは単純化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体のメカニズム
や動作をモデル化して構成されるリアリスティックなロ
ボットに係り、特に、イヌやヒトなどの脚式移動型動物
の身体メカニズムをモデル化して構成される脚式移動型
ロボットに関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、モデルとなった
動物のメカニズムを真似た自然な脚式動作を行う脚式移
動型ロボットに係り、特に、クロールやバウンズ、ギャ
ロップ、トロットといった各種の脚式動作を行う脚式移
動型ロボットに関する。
【0003】
【従来の技術】電気的若しくは磁気的な作用を用いて人
間の動作に似せた運動を行う機械装置のことを「ロボッ
ト」という。ロボットの語源は、スラブ語のROBOT
A(奴隷機械)に由来すると言われている。わが国では、
ロボットが普及し始めたのは1960年代末からである
が、その多くは、工場における生産作業の自動化・無人
化などを目的としたマニピュレータや搬送ロボットなど
の産業用ロボット(industrial robot)であった。
【0004】最近では、イヌやネコのように4足歩行の
動物の身体メカニズムやその動作を模したペット型ロボ
ット、あるいは、ヒトやサルなどの2足直立歩行を行う
動物の身体メカニズムや動作を模した「人間形」若しく
は「人間型」のロボットなど、脚式移動ロボットやその
安定歩行制御に関する研究開発が進展し、実用化への期
待も高まってきている。これら脚式移動ロボットは、ク
ローラ式ロボットに比し不安定で姿勢制御や歩行制御が
難しくなるが、階段の昇降や障害物の乗り越え等、柔軟
な歩行・走行動作を実現できるという点で優れている。
【0005】アーム式ロボットのように、ある特定の場
所に植設して用いるような据置きタイプのロボットは、
部品の組立・選別作業など固定的・局所的な作業空間で
のみ活動する。これに対し、移動式のロボットは、作業
空間は非限定的であり、所定の経路上または無経路上を
自在に移動して、所定の若しくは任意の作業を代行した
り、ヒトやイヌあるいはその他の生命体に置き換わる種
々のサービスを提供することができる。
【0006】脚式移動ロボットの1つの用途として、産
業活動や生産活動等における各種の単純作業や危険作
業、難作業の代行を行うことが挙げられる。例えば、原
子力発電プラントや火力発電プラント、石油化学プラン
トにおけるメンテナンス作業、製造工場における部品の
搬送・組立作業、高層ビルにおける清掃作業、火災現場
その他における救助活動といったように、さまざま場面
において脚式移動に基づく活躍の場が見出されている。
【0007】また、イヌやネコなどの愛玩動物を模した
エンターティンメント向けの移動ロボット、すなわちペ
ット型ロボットの場合、難作業の代行などの生活支援と
いうよりも、生活密着型、すなわち人間との「共生」と
いう性質が強い。ペット型ロボットは、実際の動物を扱
うよりも手軽であるだけでなく、複雑な動きやユーザの
教示内容を学習するなどのインテリジェンスを備えてお
り、従来の単純な動作を再現するだけの玩具に比し、高
機能・高付加価値を有する。
【0008】エンターテインメントに向けられた脚式移
動ロボットは、動作の表現力が求められているので他の
形式のロボットに比し移動自由度が高く、優れた運動性
能を備えていることが期待されている。したがって、脚
式移動ロボットを単に歩行による前進動作だけでなく、
床面上を走ったり、さらには跳び上がるなどの自律的な
空中動作を行わせることも、関節自由度の観点からは充
分可能である。跳び上がり動作が実現すれば、ロボット
の動作表現力がさらに増すであろう。また、脚式移動ロ
ボットをサッカーその他のスポーツに適用する場合に
は、跳び上がり動作は必須の運動パターンの1つでさえ
ある。
【0009】脚式ロボットが直立姿勢においていきなり
跳び上がるためには、特に膝関節など脚部において強力
なアクチュエータを搭載して、重力に充分打ち勝つこと
ができる鉛直方向の初速を与える必要がある。強力なア
クチュエータをロボット本体に搭載することは、製造コ
ストや総重量の増大を招来する。また、アクチュエータ
が高出力である分だけ消費電力が大きくなるので、バッ
テリ駆動時間が短縮されるなど実用性に欠く結果とな
る。
【0010】例えば、関節アクチュエータの駆動に頼ら
ず、バネなどの弾性体の共振作用を利用して比較的小さ
な力を用いて鉛直方向の大きな力を発生させるための研
究開発もなされている。
【0011】バネの弾性力を利用して跳び上がるために
は、概ね以下のような手順を実行する必要がある。すな
わち、
【0012】(1)自身の力(アクチュエータの駆動)
で僅かな高さだけ跳び上がる。 (2)落下した時の運動エネルギを弾性エネルギとして
一時蓄える。 (3)弾性エネルギと自身の力とを併せて、前回よりも
高く跳び上がる。 (4)上記の動作を繰り返すことで、跳び上がる高さを
徐々に増していき、必要な高さを導出する。
【0013】しかしながら、このような方法に頼った場
合、ロボットが必要な高さまで跳び上がるには、弾性体
の複数周期にまたがる振動運動を繰り返す必要があり、
処理時間を要する。また、人間型ロボットやペット型ロ
ボットの場合には、モデルとなった動物らしく自然な振
る舞うことが重要な要素である。これに対し、上記のよ
うな度重なる振動運動を経た跳び上がり動作は生体メカ
ニズムとは大きな隔たりがあると言わざるを得ない。
【0014】また、本出願人に既に譲渡されている特願
2000−5872号明細書には、任意の時間に最小の
エネルギーで比較的容易に跳び上がることができる脚式
ロボットについて開示されている。
【0015】同明細書中では、脚式ロボットの各脚部に
その長さ方向に伸縮するバネのような弾性体を挿入した
実施例について記載されている(図8を参照のこと)。
このようなバネにより、ロボットの跳び上がり動作時な
どにおいて脚部の長さ方向に加わる運動エネルギを弾性
エネルギに置き換えて一時蓄積することができる。ある
いは、屈伸方向に伸縮するバネのような弾性体を各脚部
の膝関節部を跨いで大腿部と下腿部間で連結させている
(図9を参照のこと)。このようなバネを膝関節周辺に
配置することにより、屈曲動作直前の運動エネルギを弾
性エネルギに変えて一時蓄積することができる。
【0016】したがって、脚式ロボットは、所定の速度
以上で水平方向に歩行又は走行し、次いで急停止して、
運動エネルギを弾性エネルギなどの他の形態のエネルギ
として一時的に蓄積しておき、さらに、向きを垂直方向
に変えて弾性エネルギを運動エネルギとして放出するこ
とによって、より高く跳び上がることができる。すなわ
ち、脚式ロボットが初期に持つ水平方向の運動を垂直方
向の運動に効率的に変換して、より高くジャンプするこ
とができる。
【0017】同明細書に記載の脚部の構造は、基本的に
は脚部にバネのような弾性体を適用し、その共振作用を
利用するものである。しかしながら、かかる構造を備え
た脚式ロボットによりバウンズやギャロップ、トロット
などの歩行や走行を実現しようとした場合、股関節の回
転角度が変わるとバネの復元力が作用する方向が変化し
てしまうため、運動制御のための運動方程式を解く際
に、複雑な物理モデルを取り扱うことになり、演算量が
膨大となりコスト増大を招来してしまう。また、バネの
復元力を好適に利用するためには、関節を複雑且つ正確
にコントロールする必要がある。
【0018】また、脚部の途中にバネで動く受動機構す
なわち関節が挿入されているので、4足歩行動物を真似
た自然な動作(例えばお座り、寝転がりなど)を行うこ
とが困難である。
【0019】そもそも、各脚部に配設されたバネは、跳
躍など特定の脚式動作に向けられたものであり、動作の
種類によってはバネの復元力がむしろ動きを拘束すると
いう負の作用を及ぼしかねない。例えば、クロール歩行
や通常歩行のように、飛び跳ねない脚式動作では、バネ
は好適に作用するとは限らない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イヌ
やヒトなどの脚式移動型動物の身体メカニズムをモデル
化して構成される、優れた脚式移動型ロボットを提供す
ることにある。
【0021】本発明の更なる目的は、モデルとなった動
物のメカニズムを真似た自然な脚式動作を行うことがで
きる、優れた脚式移動型ロボットを提供することにあ
る。
【0022】本発明の更なる目的は、クロールやバウン
ズ、ギャロップ、トロットといった各種の脚式動作を好
適に行うことができる、優れた脚式移動型ロボットを提
供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、少なくとも胴体と、該胴体の略下端にて連結された
2以上の脚部を有する脚式移動型ロボットにおいて、各
々の脚部は該脚部に印加された外力に応じて略上下方向
に可動する支持手段によって前記胴体に連結されている
ことを特徴とする脚式移動型ロボットである。
【0024】ここで言う支持手段は、脚部を前記胴体に
対して回動可能に連結するアッパー・リンク並びにロア
・リンクと、一端を前記胴体の底面部に取り付け他端を
脚部の略最上端に取り付けられた上下方向に伸縮自在な
弾性体とで構成することができる。
【0025】胴体を例えば断面略T字形状の構造体と
し、各脚部をこのT字脚部の左右側面にてアッパー・リ
ンクとロア・リンクの各々によって回動可能に連結する
とともに、T字頭部の底面側にて各脚部の略上端を上下
方向に伸縮可能なバネを介して取り付けるようにしても
よい。
【0026】脚部を支持するバネは、その復元力によ
り、胴体部ユニットに対して下方向に押し下げるような
力を印加することができる。また、アッパー・リンク並
びにロア・リンクの長さをバネの上下方向の移動量に比
し充分長くした場合、各脚部は、胴体部の上面に対して
ほぼ平行を保ちながら上下方向にのみ可動すると近似す
ることができる。
【0027】このような構成によれば、脚式移動型ロボ
ットの物理モデルを単純化することができ、少ない計算
量で運動方程式を解くことができる。特に、左右の脚部
が交互に離床するトロット歩行や走行のように、胴体が
捩れ運動をせず上下にのみ振動する場合、上下の運動と
前後並びに左右への運動を完全に分離して計算すること
ができる。
【0028】あるいは、支持手段は、脚部を上下方向に
案内する案内部と、一端を前記胴体の底面部に取り付け
他端を脚部の略最上端に取り付けられた上下方向に伸縮
自在な弾性体とで構成することができる。このような構
成によれば、脚式移動型ロボットの物理モデルを単純化
することができ、少ない計算量で運動方程式を解くこと
ができる。特に、左右の脚部が交互に離床するトロット
歩行や走行のように、胴体が捩れ運動をせず上下にのみ
振動する場合、上下の運動と前後並びに左右への運動を
完全に分離して計算することができる。
【0029】また、それぞれの脚部は、イヌなどの現実
の生体モデルに則して、少なくともピッチ軸方向の回転
自由度が与えられた第1関節と、略上端にて第1関節に
取り付けられた大腿部と、前記大腿部の略下端に取り付
けられ、少なくともピッチ軸方向の回転自由度が与えら
れた第2関節と、略上端にて前記第2関節に取り付けら
れた下腿部と、前記下腿部の略最下端に取り付けられた
足底部と、で構成することができる。
【0030】例えば、バウンズ歩行や走行などのように
左右の脚部が同時に離床する脚式移動を行なうときに
は、重心を回転中心として、前後の各脚部の支持手段に
よる上下動が交互に作動するような回転運動を行うよう
にすればよい。このとき、前後それぞれの脚部をある共
振周期で交互に任意の方向へ蹴り出し、共振に必要なエ
ネルギの供給と振幅、進行速度を制御するようにすれば
よい。
【0031】各脚部において地面を蹴る駆動力が充分に
大きく、バネの伸び縮みを充分に活用することができれ
ば、脚式移動型ロボット全体が地面から完全に離床した
状態を形成することが容易になる。
【0032】また、前後の脚部が着床した際に地面から
受ける衝撃は、バネにより緩衝され、軟らかく受け止め
ることができるので、胴体部に伝わる衝撃は極めて小さ
くなる。
【0033】また、対角線に配置された各1対の脚部を
交互に蹴り出すとともに、各脚部の上下動を活用して効
率的なホッピング運動を行うことができる。
【0034】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0036】図1には、本発明の実施に供される脚式ロ
ボット1の機械的構成を模式的に図解している。
【0037】同図に示すように、脚式ロボット1は、胴
体ユニット2の前後の略下端に、左右2本の脚部3が動
作可能に連結された構造体である。当業界において既に
周知のように、前後に配設された左右それぞれの脚部3
は、交互に立脚又は遊脚となる動作を繰り返すことによ
って、いわゆる「歩行」や「走行」などの脚式移動を実
現することができる。一般には、左右の脚部が同時に離
床するような歩行動作を「バウンズ」歩行と呼び、左右
の脚部が交互に離床するような歩行動作を「トロット」
歩行と呼ぶ。
【0038】各脚部3には、少なくともピッチ軸方向の
回転自由度が与えられた股関節に相当する第1関節4
と、略上端にて第1関節4に取り付けられた大腿部5
と、大腿部5の略下端に取り付けられた少なくともピッ
チ軸方向の回転自由度が与えられた膝関節に相当する第
2関節6と、略上端にて第2関節6に取り付けられた下
腿部7と、下腿部7の略最下端に取り付けられた足底部
8とで構成される。
【0039】図示の例では、胴体部ユニット2は、断面
略T字形状の構造体であり、薄板状のT字頭部と、上面
部の底面側略中央で前後方向に走るT字脚部で構成され
ている。各脚部3は、この胴体部ユニット2のT字脚部
の側面にて、上下に対をなすアッパー・リンク11とロ
ア・リンク12の各々によって回動可能に連結されてい
る。さらに、各脚部3の上端面は、上下方向に伸縮可能
なバネ13を介して胴体部ユニット2のT字頭面部の底
面側に取り付けられている。
【0040】図示の脚部3の胴体部ユニット2への取り
付け構造は、例えば自動車などにおいて採用されるダブ
ル・ウィッシュボーン・サスペンション構造に類似する
ものである。
【0041】脚部3を支持するバネ13は、その復元力
により、胴体部ユニットに対して下方向に押し下げるよ
うな力を印加することができる。アッパー・リンク11
並びにロア・リンク12のそれぞれの長さをバネ13の
振幅よりも充分長くした場合、各脚部3は、胴体部ユニ
ット2の上面に対してほぼ平行を保ちながら上下方向に
のみ可動することができる。
【0042】図2及び図3には、長さLを持つアッパー
・リンク11及びロア・リンク12の上下方向(すなわ
ちヨー軸方向)の位置が−aから+aへ2aだけ上昇し
た場合の、胴体部ユニット2に対する脚部3の左右方向
(すなわちピッチ軸方向)の変動幅bについて図解して
いる。
【0043】各図に示すように、長さLのサスペンショ
ンが−aから+aへ2aだけ上昇した場合、左右方向の
変動幅bは以下の式で表すことができる。
【0044】
【数1】
【0045】したがって、aに対してLが充分大きけれ
ば、bは脚部3の上昇幅2aに対して非常に小さな値と
なり、ほとんど無視し得る。すなわち、脚部3は胴体部
ユニット2に対して上下方向にのみ移動すると近似する
ことができる。
【0046】このような構成によれば、脚式ロボット1
の物理モデルを単純化することができ、少ない計算量で
運動方程式を解くことができる。特に、左右の脚部が交
互に離床するトロット歩行や走行のように、胴体が捩れ
運動をせず上下にのみ振動する場合、上下の運動と前後
並びに左右への運動を完全に分離して計算することがで
きる。
【0047】また、上述したような構造を採用した4足
の脚式移動ロボット1は、ダイナミックで且つ柔軟な動
きを実現することができる。
【0048】図4及び図5には、本実施例に係る脚式ロ
ボット1がバウンズ歩行や走行などのように左右の脚部
が同時に離床する脚式移動を行なう様子を図解してい
る。
【0049】各図に示すように、脚式ロボット1は、そ
の重心を回転中心として、前後のバネ3すなわちサスペ
ンション機構が交互に作動するような回転運動を行うこ
とができる。
【0050】このとき、前後それぞれの脚部3をある共
振周期で交互に任意の方向へ蹴り出し、共振に必要なエ
ネルギの供給と振幅、進行速度を制御することができ
る。
【0051】各脚部3において地面を蹴る駆動力が充分
に大きく、バネ13の伸び縮みを充分に活用することが
できれば、脚式ロボット1全体が地面から完全に離床し
た状態を形成することが容易になる。
【0052】また、前後の脚部3が着床した際に地面か
ら受ける衝撃は、バネ13すなわちサスペンション機構
により緩衝され、軟らかく受け止めることができるの
で、胴体部ユニット2に伝わる衝撃は極めて小さくな
る。
【0053】また、図6及び図7には、本実施例に係る
脚式ロボット1がトロット歩行や走行などのように左右
の脚部が交互に離床する脚式移動を行なう様子を図解し
ている。
【0054】各図に示すように、対角線に配置された各
1対の脚部を交互に蹴り出すことによって、それぞれを
支持するバネ13すなわちサスペンション機構を活かし
て、より効率的なホッピング運動を行うことができる。
この結果、脚式移動ロボット13を観察する者からはロ
ボットが軽快に見えるような動きを容易に実現すること
ができる。
【0055】図10には、本発明の第2の実施形態に係
る脚式ロボットの機械的構成を模式的に図解している。
【0056】同図に示すように、脚式ロボット20は、
胴体ユニット22の前後の略下端に、左右2本の脚部2
3が動作可能に連結された構造体である。当業界におい
て既に周知のように、前後に配設された左右それぞれの
脚部23は、交互に立脚又は遊脚となる動作を繰り返す
ことによって、いわゆる「歩行」や「走行」などの脚式
移動を実現することができる。
【0057】各脚部23には、少なくともピッチ軸方向
の回転自由度が与えられた股関節に相当する第1関節2
4と、略上端にて第1関節24に取り付けられた大腿部
25と、大腿部25の略下端に取り付けられた少なくと
もピッチ軸方向の回転自由度が与えられた膝関節に相当
する第2関節26と、略上端にて第2関節26に取り付
けられた下腿部27と、下腿部27の略最下端に取り付
けられた足底部28とで構成される。
【0058】図示の例では、胴体部ユニット2は、断面
略T字形状の構造体であり、薄板状のT字頭部と、上面
部の底面側略中央で前後方向に走るT字脚部で構成され
ている。この胴体部ユニット22のT字脚部の側面に
は、上下方向に走るスライド・レール31が配設されて
いる。また、各脚部23の側面には、このスライド・レ
ール31に挿通される案内溝が形設されており、胴体部
ユニット22に対する脚部23の移動が上下方向のみに
規制されている。さらに、各脚部23の上端面は、上下
方向に伸縮可能なバネ33を介して胴体部ユニット22
のT字頭面部の底面側に取り付けられている。
【0059】脚部23を支持するバネ33は、その復元
力により、胴体部ユニットに対して下方向に押し下げる
ような力を印加することができる。そして、各脚部23
は、胴体部ユニット22の上面に対してほぼ平行を保ち
ながら上下方向にのみ可動することができる。
【0060】このような構成によれば、脚式ロボット2
0の物理モデルを単純化することができ、少ない計算量
で運動方程式を解くことができる。特に、左右の脚部が
交互に離床するトロット歩行や走行のように、胴体が捩
れ運動をせず上下にのみ振動する場合、上下の運動と前
後並びに左右への運動を完全に分離して計算することが
できる。
【0061】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。
【0062】本発明の要旨は、必ずしも「ロボット」と
称される製品には限定されない。すなわち、電気的若し
くは磁気的な作用を用いて人間あるいはその他の動物の
動作に似せた運動を行う機械装置であるならば、例えば
玩具等のような他の産業分野に属する製品であっても、
同様に本発明を適用することができる。
【0063】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0064】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
イヌやヒトなどの脚式移動型動物の身体メカニズムをモ
デル化して構成される、優れた脚式移動型ロボットを提
供することができる。
【0065】また、本発明によれば、モデルとなった動
物のメカニズムを真似た自然な脚式動作を行うことがで
きる、優れた脚式移動型ロボットを提供することができ
る。
【0066】また、本発明によれば、クロールやバウン
ズ、ギャロップ、トロットといった各種の脚式動作を好
適に行うことができる、優れた脚式移動型ロボットを提
供することができる。
【0067】本発明に係る脚部の取り付け構造によれ
ば、各脚部の支持機構が胴体部ユニットに対して上下方
向にのみ可動すると近似することができる。したがっ
て、脚式ロボットの物理モデルを単純化することがで
き、少ない計算量で運動方程式を解くことができる。
【0068】特に、左右の脚部が交互に離床するトロッ
ト歩行や走行のように、胴体部ユニットが捩れ運動をせ
ず上下にのみ振動する場合、上下の運動と前後並びに左
右への運動を完全に分離して計算することができる。
【0069】また、本発明に係る脚部の取り付け構造に
よれば、脚部の関節と胴体部ユニットへの支持機構が完
全に分離されているので、分離されていない脚式ロボッ
トに比べ、歩行や走行以外の動物の動作(例えば、お座
り、お手、寝転がり、おしっこなど)を容易に再現する
ことができる。
【0070】また、本発明に係る脚部の取り付け構造に
よれば、各関節の角度に関係なく上下方向に支持機構に
よるサスペンション作用が働くので、上下方向の衝撃を
常に吸収することができ、機械の故障を大幅に低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に供される脚式ロボット1の機械
的構成を模式的に示した図である。
【図2】長さLを持つアッパー・リンク11及びロア・
リンク12の上下方向の位置が−aから+aへ2aだけ
上昇した場合の、胴体部ユニット2に対する脚部3の左
右方向の変動幅bを説明するための図である。
【図3】長さLを持つアッパー・リンク11及びロア・
リンク12の上下方向の位置が−aから+aへ2aだけ
上昇した場合の、胴体部ユニット2に対する脚部3の左
右方向の変動幅bを説明するための図である。
【図4】本実施例に係る脚式ロボット1がバウンズ歩行
や走行などのように左右の脚部が同時に離床する脚式移
動を行なう様子を描写した図である。
【図5】本実施例に係る脚式ロボット1がバウンズ歩行
や走行などのように左右の脚部が同時に離床する脚式移
動を行なう様子を描写した図である。
【図6】本実施例に係る脚式ロボット1がトロット歩行
や走行などのように左右の脚部が交互に離床する脚式移
動を行なう様子を描写した図である。
【図7】本実施例に係る脚式ロボット1がトロット歩行
や走行などのように左右の脚部が交互に離床する脚式移
動を行なう様子を描写した図である。
【図8】各脚部にその長さ方向に伸縮するバネのような
弾性体を挿入した脚式ロボットの構成例を示した図であ
る。
【図9】屈伸方向に伸縮するバネのような弾性体を各脚
部の膝関節部を跨いで大腿部と下腿部間で連結させてい
る脚式ロボットの構成例を示した図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る脚式ロボット
20の機械的構成を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1…脚式ロボット 2…胴体部ユニット 3…脚部 4…第1関節 5…大腿部 6…第2関節 7…下腿部 8…足底部 11…アッパー・リンク 12…ロア・リンク 13…バネ 20…脚式ロボット 22…胴体部ユニット 23…脚部 24…第1関節 25…大腿部 26…第2関節 27…下腿部 28…足底部 31…スライド・レール 33…バネ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも胴体と、該胴体の略下端にて連
    結された2以上の脚部を有する脚式移動型ロボットにお
    いて、 各々の脚部は該脚部に印加された外力に応じて略上下方
    向に可動する支持手段によって前記胴体に連結されてい
    ることを特徴とする脚式移動型ロボット。
  2. 【請求項2】前記支持手段は、脚部を前記胴体に対して
    回動可能に連結するアッパー・リンク並びにロア・リン
    クと、一端を前記胴体の底面部に取り付け他端を脚部の
    略最上端に取り付けられた上下方向に伸縮自在な弾性体
    とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の脚式
    移動型ロボット。
  3. 【請求項3】前記アッパー・リンク及び前記ロア・リン
    クの長さは前記脚部の前記胴体に対する上下方向の移動
    量よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の脚式
    移動ロボット。
  4. 【請求項4】前記支持手段は、脚部を上下方向に案内す
    る案内部と、一端を前記胴体の底面部に取り付け他端を
    脚部の略最上端に取り付けられた上下方向に伸縮自在な
    弾性体とで構成されることを特徴とする請求項1に記載
    の脚式移動ロボット。
  5. 【請求項5】前記脚部は、 少なくともピッチ軸方向の回転自由度が与えられた第1
    関節と、 略上端にて第1関節に取り付けられた大腿部と、 前記大腿部の略下端に取り付けられ、少なくともピッチ
    軸方向の回転自由度が与えられた第2関節と、 略上端にて前記第2関節に取り付けられた下腿部と、 前記下腿部の略最下端に取り付けられた足底部と、を備
    えることを特徴とする請求項1に記載の脚式移動型ロボ
    ット。
  6. 【請求項6】前記胴体の前後及び左右に合計4本の脚部
    を備え、 バウンズ歩行や走行などのように左右の脚部が同時に離
    床する脚式移動を行なうときには、重心を回転中心とし
    て、前後の各脚部の支持手段による上下動が交互に作動
    するような回転運動を行う、ことを特徴とする請求項1
    に記載の脚式移動型ロボット。
  7. 【請求項7】前後それぞれの脚部をある共振周期で交互
    に任意の方向へ蹴り出し、共振に必要なエネルギの供給
    と振幅、進行速度を制御するようにすることを特徴とす
    る請求項5に記載の脚式移動型ロボット。
  8. 【請求項8】前記胴体の前後及び左右に合計4本の脚部
    を備え、 対角線に配置された各1対の脚部を交互に蹴り出すとと
    もに、各脚部の上下動を活用して効率的なホッピング運
    動を行うことを特徴とする請求項1に記載の脚式移動型
    ロボット。
  9. 【請求項9】脚式移動型ロボットにおける脚部の取付け
    構造であって、 脚部を前記脚式移動型ロボットの胴体に対して回動可能
    に連結するアッパー・リンク並びにロア・リンクと、 一端を前記胴体の底面部に取り付け他端を脚部の略最上
    端に取り付けられた上下方向に伸縮自在な弾性体と、を
    具備することを特徴とする脚部の取付け構造。
  10. 【請求項10】前記アッパー・リンク及び前記ロア・リ
    ンクの長さは前記脚部の前記胴体に対する上下方向の移
    動量よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の脚
    部の取付け構造。
  11. 【請求項11】前記支持手段は、脚部を上下方向に案内
    する案内部と、一端を前記胴体の底面部に取り付け他端
    を脚部の略最上端に取り付けられた上下方向に伸縮自在
    な弾性体とで構成されることを特徴とする請求項9に記
    載の脚部の取付け構造。
  12. 【請求項12】前記脚部は、 少なくともピッチ軸方向の回転自由度が与えられた第1
    関節と、 略上端にて第1関節に取り付けられた大腿部と、 前記大腿部の略下端に取り付けられ、少なくともピッチ
    軸方向の回転自由度が与えられた第2関節と、 略上端にて前記第2関節に取り付けられた下腿部と、 前記下腿部の略最下端に取り付けられた足底部と、を備
    えることを特徴とする請求項9に記載の脚部の取付け構
    造。
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