JP2002103211A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents
研磨装置及び研磨方法Info
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- JP2002103211A JP2002103211A JP2000291728A JP2000291728A JP2002103211A JP 2002103211 A JP2002103211 A JP 2002103211A JP 2000291728 A JP2000291728 A JP 2000291728A JP 2000291728 A JP2000291728 A JP 2000291728A JP 2002103211 A JP2002103211 A JP 2002103211A
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- B24—GRINDING; POLISHING
- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
- B24B37/00—Lapping machines or devices; Accessories
- B24B37/04—Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces
- B24B37/042—Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces operating processes therefor
Abstract
を提供する。 【解決手段】 研磨装置に、定盤用回転軸3によって回
転する研磨パッド2と、研磨パッド2の上面にスラリー
5を供給するスラリー用配管4と、基板7を保持する基
板保持機構6と、基板用軸心Bを中心として基板保持機
構6を回転させる基板用回転軸8と、偏心軸心Cを中心
として基板用軸心Bを回転させる回転機構9とを備え、
偏心軸心Cを中心として基板用軸心Bが回転する角速度
を、基板用軸心Bを中心として基板保持機構6が回転す
る角速度よりも大きくする。これにより、基板7の微小
領域と研磨パッド2との接触面積が増加し、研磨パッド
2上の砥粒の偏摩耗が防止され、研磨パッド2の目詰ま
りが抑制され、基板7の各領域に新しい砥粒と薬液とが
効率よく供給される。したがって、研磨速度が向上す
る。
Description
ical Mechanical Polishin
g;化学的機械研磨)によって、シリコン基板等の被研
磨基板を研磨する、研磨装置及び研磨方法に関するもの
である。
板という。)において、埋込み配線や層間絶縁膜が形成
された状態では、基板表面に凹凸が存在している。近年
のパターンの微細化に伴い、基板表面に凹凸が存在した
まま工程を進めると、段差による上層配線のパターン切
れや、レジストパターン形成の際の露光工程におけるデ
フォーカス(焦点ぼけ)が発生して、歩留りが著しく低
下する。そこで、従来、これらの問題を防止するため
に、基板表面を平坦化する目的でCMPと呼ばれる研磨
方式が使用されている。この方式を、図4を参照して説
明する。図4(1)〜(3)は、従来の研磨装置及び研
磨方法によって基板が研磨される際における研磨パッド
と基板との間の位置関係を、単位時間の経過とともに時
系列的に示す平面図である。図4において、定盤(図示
なし)に固定された研磨パッド100は、定盤用軸心A
を中心にして回転する。研磨パッド100の上面には、
シリカ等の砥粒を含有するスラリーと呼ばれる液体(図
示なし)が供給されている。そして、吸着等によって保
持された基板101を、基板用軸心Bを中心にして回転
させながら研磨パッド100に押圧することによって、
基板表面の被研磨物を研磨する。CMPでは、それぞれ
スラリーに含まれる、KOH水溶液等の薬液による化学
反応と砥粒による機械的研磨とを併用することによっ
て、基板表面の平坦化を図っている。なお、通常、研磨
パッド100の回転数を、基板101の回転数よりも大
きくなるように設定している。
来の研磨においては、平坦化する際の研磨速度を増加さ
せること、すなわち、単位時間あたりに除去される被研
磨物の厚さを大きくすることが困難である。以下、図4
に示された基板101の表面における微小領域Qを例に
とって説明する。
された膜の材質に対する薬液及び砥粒の特性と、微小領
域Qと研磨パッド100とが単位時間あたりに接触する
面積(以下、「接触面積」という。)とに依存する。し
たがって、それぞれ研磨パッド100及び基板101の
回転数を増加させれば、接触面積が大きくなるので、研
磨速度は増加する。ところで、研磨パッド100の特定
の砥粒に着目すると、基板101の回転方向に対してそ
の砥粒が接触する方向は限定されている。例えば、研磨
パッド100の外周に近い仮想的な円弧102上に存在
する砥粒は、基板101の回転方向に対して、5時方向
(矢印Rに対して矢印Sの方向),6時方向,7時方向
(矢印Tに対して矢印Uの方向)のように振れながらこ
れらの方向から接触する。また、同様に、研磨パッド1
00の外周と中心との中間の仮想的な円弧103上に存
在する砥粒は、4時方向(矢印Vに対して矢印Wの方
向),6時方向,8時方向のように振れながらこれらの
方向から接触する。また、同様に、研磨パッド100の
中心に近い仮想的な円弧104上に存在する砥粒は、2
時方向(矢印Xに対して矢印Yの方向),12時方向,
10時方向のように振れながらこれらの方向から接触す
る。このように各砥粒は、基板101の回転方向に対し
てそれぞれ特定の範囲の方向からしか接触しない。言い
換えれば、研磨パッド100の仮想的な円弧102,1
03,104上に存在する砥粒の各々は、基板101の
各微小領域によって一定の範囲の方向から接触される。
したがって、個々の砥粒が偏摩耗しやすいので、それぞ
れ研磨パッド100及び基板101の回転数を増加させ
ても、研磨速度はやがて増加しなくなる。
でに、微小領域Qは研磨パッド100に対して、基板用
軸心Bを中心とした単純な円弧を描いて、緩やかに移動
するにすぎない。言い換えれば、研磨パッド100上に
おいて、基板101の各微小領域が円弧状の軌道を描い
て緩やかに移動することになる。したがって、研磨パッ
ド100の上面において、その面から脱落した砥粒の破
片や、基板101の表面から除去された破片等により目
詰まりが発生した場合には、基板101の各微小領域が
円弧状に移動することから、その目詰まりが除去されに
くくなる。これにより、研磨速度の増加が困難になる。
されたものであり、研磨速度を増加させる研磨装置及び
研磨方法を提供することを目的とする。
するために、本発明に係る研磨装置は、定盤用回転軸に
よって回転する研磨パッドの上面にスラリーが供給され
た状態で、基板用回転軸によって回転する被研磨基板を
研磨パッドに所定の圧力で押圧することにより被研磨基
板の表面を研磨する研磨装置であって、定盤用回転軸の
定盤用軸心と基板用回転軸の基板用軸心との少なくとも
いずれか一方を、各々対応する所定の偏心軸心の回りに
回転させる回転機構を備えたことを特徴とする。
研磨基板が有する微小領域の移動距離、ひいては微小領
域と研磨パッドとの接触面積が増加する。また、研磨パ
ッドが有する各砥粒は、被研磨基板が有する微小領域に
よって、従来の研磨よりも様々な方向から接触される。
これにより、まず、各砥粒の偏摩耗が防止される。次
に、研磨パッドの上面において、その面から脱落した砥
粒の破片や、被研磨基板の表面から除去された破片等に
より発生した目詰まりが、除去されやすくなる。
磨装置において偏心軸心の回りを回転する角速度は被研
磨基板が回転する角速度よりも大きいことを特徴とす
る。
転よりも大きい角速度で、研磨パッドと被研磨基板との
少なくとも一方が、偏心軸心を中心として公転する。し
たがって、研磨パッドと被研磨基板との間において、ス
ラリーが効率よくかつ一様に拡散される。
明に係る切断方法は、定盤用回転軸によって回転する研
磨パッドの上面にスラリーを供給し、基板用回転軸によ
って被研磨基板を回転させるとともに、該被研磨基板を
研磨パッドに所定の圧力で押圧することにより被研磨基
板の表面を研磨する研磨方法であって、定盤用回転軸の
定盤用軸心と基板用回転軸の基板用軸心との少なくとも
いずれか一方を、各々対応する所定の偏心軸心の回りに
回転させる工程を備えたことを特徴とする。
研磨基板が有する微小領域の移動距離、ひいては微小領
域と研磨パッドとの接触面積を増加させることができ
る。また、研磨パッドが有する各砥粒に、被研磨基板が
有する微小領域を、従来の研磨よりも様々な方向から接
触させることになる。これにより、まず、各砥粒の偏摩
耗を防止することができる。次に、研磨パッドの上面に
おいて、その面から脱落した砥粒の破片や、被研磨基板
の表面から除去された破片等により発生した目詰まり
を、除去しやすくなる。
断方法において、偏心軸心の回りを回転する角速度を被
研磨基板が回転する角速度よりも大きくすることを特徴
とする。
転よりも大きい角速度で、研磨パッドと被研磨基板との
少なくとも一方を、偏心軸心を中心として公転させる。
したがって、研磨パッドと被研磨基板との間において、
スラリーを効率よくかつ一様に拡散させることができ
る。
法を、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明
に係る研磨装置の構成を示す斜視図である。図1におい
て、定盤1の上には、研磨パッド2が貼付されている。
そして、定盤1は、定盤用軸心Aを中心として回転する
定盤用回転軸3によって回転する。スラリー用配管4
は、スラリー5を研磨パッド2上に滴下する。基板保持
機構6は、例えば吸着によって基板7を保持するととも
に、基板用回転軸8によって基板用軸心Bを中心として
回転する。回転機構9は、基板用軸心Bを中心として基
板用回転軸8を回転させるとともに、偏心軸心Cを中心
として基板用軸心B自体を回転させる。
転機構の構成を示す正面図である。図2において、基板
用回転軸8は、ユニバーサルジョイント10を介して、
基板回転用モータM1の回転軸に接続されている。プー
リーP1は基板用回転軸8に偏心して固定され、プーリ
ーP2は偏心回転用モータM2の回転軸に中心を合わさ
れた状態で固定されている。プーリーP1とプーリーP
2とは、ベルト11を介して連結されている。プーリー
P1,プーリーP2,ユニバーサルジョイント10,ベ
ルト11,基板回転用モータM1,偏心回転用モータM
2は、回転機構9を構成する。
転用モータM1の回転軸が回転するのに伴い、ユニバー
サルジョイント10を介して、基板用回転軸8が基板用
軸心Bを中心として回転する。このことにより、基板保
持機構6に保持された基板7が、基板用軸心Bを中心と
して回転する。一方、偏心回転用モータM2の回転軸が
回転するのに伴い、プーリーP2,ベルト11を順次介
して、プーリーP1が偏心軸心Cを中心として回転す
る。このことにより、基板用回転軸8の基板用軸心B
は、偏心軸心Cを中心として回転する。ここで、基板用
軸心Bが偏心軸心Cを中心として回転する際の角速度
は、基板用回転軸8が基板用軸心Bを中心として回転す
る際の角速度よりも大きくなるように設定されている。
したがって、基板保持機構6に保持された基板7は、基
板用軸心Bを中心として自転しながら、その自転よりも
大きい角速度で偏心軸心Cを中心として公転することに
なる。
装置及び研磨方法によって基板が研磨される際における
研磨パッドと基板との間の位置関係を、単位時間の経過
とともに時系列的に示す平面図である。図3(1)に示
されるように、研磨パッド2は定盤用軸心Aを中心とし
て回転する。ここで、符号Pは、研磨パッド2が回転し
ている状況を示すために付された、仮想的な符号であ
る。
位時間の経過とともに、基板7における微小領域Qが移
動する状況を説明する。ここで、研磨パッド2は、単位
時間あたりに、定盤用軸心Aを中心としてπ/4rad
(=45°)だけ回転するように設定されている。ま
た、基板7は、それぞれ単位時間あたりに、基板用軸心
Bを中心としてπ/12rad(=15°)だけ回転す
るとともに、偏心軸心Cを中心としてπ/2rad(=
90°)だけ回転するように設定されている。
る間に、基板7における微小領域Qは、図3(2)に示
された太い破線のように移動する。以下、微小領域Qは
順次移動して、図3(6)に移行するまでには、図3
(6)に示された太い破線のようにらせん状に移動す
る。
偏心軸心Cを中心として1回転だけ公転した時点、すな
わち図3(5)に示された時点において、微小領域Qの
軌跡を考える。本発明によれば、微小領域Qは、図3
(5)の太い破線のように移動する。一方、従来の研
磨、すなわち基板7が基板用軸心Bを中心とした自転の
みを行う場合には、微小領域Qは、図3(5)の細い矢
印のように円弧状に移動する。これらの太い破線と細い
矢印とを比較すれば明らかなように、本発明によれば次
のような特徴がある。第1に、微小領域Qの移動距離、
ひいては、微小領域Qと研磨パッド2との接触面積が増
加する。したがって、研磨速度が増加する。第2に、微
小領域Qは、研磨パッド2が有する各砥粒に対して、従
来の研磨よりも様々な方向から接触する。このことによ
り、まず、各砥粒の偏摩耗が防止される。次に、研磨パ
ッド2の上面において、その面から脱落した砥粒の破片
や、基板7の表面から除去された破片等により発生した
目詰まりが、除去されやすくなる。したがって、研磨パ
ッド2の上面において、砥粒の偏摩耗が防止されるとと
もに目詰まりが抑制されるので、研磨速度が増加する。
第3に、研磨パッド2の上において、基板用軸心Bを中
心とした自転よりも大きい角速度で偏心軸心Cを中心と
して公転する基板7が、スラリー5を効率よくかつ一様
に拡散させる。したがって、基板7の各領域に新しい砥
粒と薬液とが効率よく供給されるので、研磨速度が増加
する。
小領域Qと研磨パッド2との接触面積が増加する。ま
た、研磨パッド2上の砥粒の偏摩耗が防止される。ま
た、研磨パッド2の目詰まりが抑制される。更に、基板
7の各領域に新しい砥粒と薬液とが効率よく供給され
る。これらのことによって、研磨速度を増加させること
ができる。
8の軸心である基板用軸心Bを、偏心軸心Cの回りに回
転させた。これに代えて、定盤用回転軸3の軸心である
定盤用軸心Aを所定の偏心軸心の回りに回転させてもよ
い。また、基板用軸心Bと定盤用軸心Aとの双方を、そ
れぞれ対応する偏心軸心の回りに回転させることもでき
る。いずれの場合においても、研磨速度を増加させると
いう効果を奏する。
膜が形成されたシリコン基板に限らず、SOI(Sil
icon On Insulator)基板、化合物半
導体基板、ガラス基板、セラミック基板等であってもよ
い。更に、埋込み配線や層間絶縁膜等の膜が形成される
以前の上述の基板類に対して、本発明を適用することも
できる。
転としたが、これに限らず、楕円回転でもよい。
て、被研磨基板が有する微小領域の移動距離、ひいては
微小領域と研磨パッドとの接触面積が増加する。また、
被研磨基板が有する微小領域は、研磨パッドに対して、
従来の研磨よりも様々な方向から接触する。これによ
り、研磨パッドの上面において、砥粒の偏摩耗が防止さ
れるとともに、研磨パッドの上面から脱落した砥粒の破
片や、被研磨基板の表面から除去された破片等により発
生した目詰まりが、除去されやすくなる。また、基板用
軸心を中心とした自転よりも大きい角速度で、研磨パッ
ドと被研磨基板との少なくとも一方が、偏心軸心を中心
として公転する。したがって、研磨パッドと被研磨基板
との間において、スラリーが効率よくかつ一様に拡散さ
れる。これらのことにより、本発明は、研磨速度を増加
させる研磨装置及び研磨方法を提供できるという、優れ
た実用的な効果を奏するものである。
る。
を示す正面図である。
研磨方法によって基板が研磨される際における研磨パッ
ドと基板との間の位置関係を、単位時間の経過とともに
時系列的に示す平面図である。
法によって基板が研磨される際における研磨パッドと基
板との間の位置関係を、単位時間の経過とともに時系列
的に示す平面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 定盤用回転軸によって回転する研磨パッ
ドの上面にスラリーが供給された状態で、基板用回転軸
によって回転する被研磨基板を前記研磨パッドに所定の
圧力で押圧することにより前記被研磨基板の表面を研磨
する研磨装置であって、 前記定盤用回転軸の定盤用軸心と前記基板用回転軸の基
板用軸心との少なくとも一方を、各々対応する所定の偏
心軸心の回りに回転させる回転機構を備えたことを特徴
とする研磨装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の研磨装置において、 前記偏心軸心の回りを回転する角速度は、前記被研磨基
板が回転する角速度よりも大きいことを特徴とする研磨
装置。 - 【請求項3】 定盤用回転軸によって回転する研磨パッ
ドの上面にスラリーを供給し、基板用回転軸によって被
研磨基板を回転させるとともに、該被研磨基板を前記研
磨パッドに所定の圧力で押圧することにより前記被研磨
基板の表面を研磨する研磨方法であって、 前記定盤用回転軸の定盤用軸心と前記基板用回転軸の基
板用軸心との少なくとも一方を、各々対応する所定の偏
心軸心の回りに回転させる工程を備えたことを特徴とす
る研磨方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の研磨方法において、 前記偏心軸心の回りを回転する角速度を、前記被研磨基
板が回転する角速度よりも大きくすることを特徴とする
研磨方法。
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