JP2002102283A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2002102283A
JP2002102283A JP2000300753A JP2000300753A JP2002102283A JP 2002102283 A JP2002102283 A JP 2002102283A JP 2000300753 A JP2000300753 A JP 2000300753A JP 2000300753 A JP2000300753 A JP 2000300753A JP 2002102283 A JP2002102283 A JP 2002102283A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドシール部が、着用者の脚回り又は胴回
りを強く刺激することがなく、レッグ開口部又はウエス
ト開口部の開口寸法を、着用者の脚回り又は胴回りの寸
法に応じて微調整することのできる、装着感に優れたパ
ンツ型の吸収性物品を提供すること。 【解決手段】 所定幅の接合部30を多数間欠的に配し
て形成されたサイドシール部15を有し、少なくともレ
ッグ開口部18の縁部18eにおける複数の接合部30
が、おむつの幅方向外方に向かうに従って下降するよう
に傾斜しているか又はウエスト開口部16の縁部16e
における複数の接合部30が、おむつの幅方向内方に向
かうに従って下降するように傾斜しているパンツ型の使
い捨ておむつ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドシール部
が、着用者の脚回り又は胴回りを強く刺激することがな
く、装着感に優れたパンツ型の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
通常の下着と同様に立位で着用できるパンツ型の使い捨
ておむつが知られている。パンツ型のおむつにおいて
は、腹側部及び背側部それぞれの両側縁部における内面
同士が互いに接合されて、一対のサイドシール部が形成
されており、通常、サイドシール部は、両側縁部におけ
る所定幅の領域を、ウエスト開口部からレッグ開口部に
亘って連続的又は間欠的にシールして形成されている。
【0003】しかし、所定幅の領域を連続的にシールし
て形成されたサイドシール部は、全体として固く、手が
触れた場合の感触が悪く、装着感も悪い。 また、間欠
的にシールして形成されたサイドシール部においては、
横長の接合部が多数形成されるようにシールしているも
のが多く、その接合部が、着用者の脚回りや胴回りを強
く刺激し、着用者の肌が赤くなったり、着用者に不快感
を感じさせる場合がある。特に、体重に比較して脚回り
や胴回りが太い場合に、このような問題が生じ易い。
【0004】従って、本発明の目的は、サイドシール部
が、着用者の脚回り又は胴回りを強く刺激することがな
く、また、レッグ開口部又はウエスト開口部の開口寸法
を、着用者の脚回り又は胴回りの寸法に応じて微調整す
ることのできる、装着感に優れたパンツ型の吸収性物品
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシート、液不透過性のバックシート及び両シート間
に介在された液保持性の吸収体を備え、腹側部及び背側
部それぞれの両側縁部における内面同士が互いに接合さ
れて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対
のレッグ開口部が形成されているパンツ型の吸収性物品
において、前記サイドシール部は、所定幅の接合部を多
数間欠的に配して形成されており、少なくとも前記レッ
グ開口部の縁部における複数の前記接合部が、前記吸収
性物品の幅方向外方に向かうに従って下降するように傾
斜しているか又は前記ウエスト開口部の縁部における複
数の前記接合部が、前記吸収性物品の幅方向内方に向か
うに従って下降するように傾斜していることを特徴とす
る吸収性物品を提供することにより前記目的を達成した
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の第
1実施形態としてのパンツ型の使い捨ておむつ1は、図
1に示すように、液透過性のトップシート2、液不透過
性のバックシート(図示せず)及び両シート間に介在さ
れた液保持性の吸収体(図示せず)を備えており、本使
い捨ておむつ1においては、腹側部10及び背側部12
それぞれの両側縁部における内面同士が互いに接合され
て、一対のサイドシール部15、15、ウエスト開口部
16及び一対のレッグ開口部18、18が形成されてい
る。
【0007】より詳細に説明すると、バックシートの裏
面側には、外層不織布5が配されており、外層不織布5
は、前記吸収体の左右両側縁よりも使い捨ておむつ1の
幅方向外方に延出している。そして、延出した外層不織
布5により形成された腹側部10及び背側部1の両側縁
部の内面同士が、おむつのサイド部において接合されて
いる。尚、ウエスト開口部16の縁部16e及びレッグ
開口部18の縁部18eには、それぞれ周方向に沿っ
て、ウエスト用弾性部材26及びレッグ用弾性部材28
が配されてウエストギャザー及びレッグギャザーが形成
されており、また、ウエスト用弾性部材26が配された
位置より下方で且つレッグ開口部18より上方に位置す
る胴回り部には、その周方向に沿って、胴回り用弾性部
材27が配されて胴回りギャザーが形成されている。
【0008】第1実施形態の使い捨ておむつ1における
一対の前記サイドシール部15、15は、図2に示すよ
うに、多数の所定幅の接合部30を間欠的に配して形成
されており、前記レッグ開口部18の縁部18eにおけ
る複数の接合部30a、30b、30cは、前記サイド
シール部15に対して傾斜している。両サイドシール部
15、15は、使い捨ておむつ1の両側部に左右対称形
状に形成されているので、以下、主として一方のサイド
シール部について説明する。
【0009】サイドシール部15は、腹側部10及び背
側部12それぞれの両側縁部の内面同士を当接させ、そ
の状態における両側縁部の外面同士間を、所定の押圧突
部を備えた押圧部材(シールロール等)により加熱下に
圧縮して形成されている。サイドシール部15は、使い
捨ておむつ1のサイド部に、おむつの縦方向(長手方
向)に沿う所定幅の領域(縦長矩形状の領域)として形
成されている。各接合部30は、その長手方向の一端
を、おむつの幅方向内側に有し、他端を、幅方向外側に
有している。
【0010】接合部30は、サイドシール部15に多数
形成された所定幅の領域であって、腹側部10の側縁部
と背側部12の側縁部との間が実質的にその全域に亘っ
て接合されているか、又は腹側部10の側縁部と背側部
12の側縁部との間が接合されている部位とこれらが接
合されていない部位とが混在している領域である。混在
している例としては、接合された部位と接合されていな
い部位とが一列をなすように交互に配列されている場
合、両者が千鳥模様状に配列されている場合が挙げられ
る。
【0011】本実施形態における接合部30は、図3に
示すように、平行四辺形状の複数の強圧縮部31を、接
合部30の長手方向に沿って間欠的に配して形成されて
いる。即ち、本実施形態における各接合部30は、サイ
ドシール部形成時に強く圧縮して形成された、厚み(腹
側部側の外表面と背側部側の外表面外面との間の厚み)
の小さい強圧縮部31と、強圧縮部31よりも弱く圧縮
されるか又は実質的に圧縮されずに、強圧縮部31より
も厚みの大きい弱圧縮部又は非圧縮部32とから形成さ
れており、各接合部30における強圧縮部31と弱圧縮
部又は非圧縮部32とは、一列をなすように交互に配列
されている。
【0012】第1実施形態の使い捨ておむつにおいて
は、各サイドシール部15に配された総ての接合部30
が、使い捨ておむつ1の幅方向内方から外方に向かうに
従って下降するように、サイドシール部15に対して傾
斜している。ここで、サイドシール部15に対して傾斜
しているとは、サイドシール15の長手方向に沿う直線
L1と、接合部30の長手方向に沿う直線L2とが平行
ではなく且つ直交していないことを意味する。
【0013】第1実施形態の使い捨ておむつ1において
は、レッグ開口部の縁部18eおける複数の接合部30
a、30bが、おむつ1の幅方向外方に向かうに従って
下降するように、サイドシール15に対して傾斜してい
るため、サイドシール部15の装着者の肌に対するあた
りが柔らかく、装着の際又は着用時に、サイドシール部
15が強く肌に当たることによる不快感等を防止するこ
とができる。更に、傾斜した接合部30が、強圧縮部3
1と、該強圧縮部31よりも厚みが大きい弱圧縮部又は
非圧縮部32とが一列をなすように交互に配されて形成
されているため、サイドシール部15がさらに柔らかい
ものとなり、その結果、従来のパンツ型の使い捨ておむ
つと比較してより一層装着感に優れている。
【0014】また、第1実施形態の使い捨ておむつ1に
おいては、レッグ開口部の縁部18eおける複数の接合
部30a、30bが、おむつ1の幅方向外方に向かうに
従って下降するように、サイドシール15に対して傾斜
しているため、サイドシール部15によって接合された
外層不織布5同士を互いに離れる方向へ引っ張ることに
より、接合部30による接合を、各接合部30ごとに段
階的に分離させることができる。したがって、サイドシ
ール部15の分離の程度を微調整でき、脚回りの個人差
に応じた適切なレッグ開口部18の開口寸法を得ること
ができる。例えば、装着者の脚回りが、レッグ開口部1
8の開口寸法より大きいときであっても、レッグ開口部
18の開口寸法を適宜大きくすることができ、これによ
り、脚回りに対する刺激や負担を軽減することができ
る。
【0015】サイドシール部15が強く肌に当たること
を防止する観点及びレッグ開口部18の開口寸法の微調
整を容易にする観点から、傾斜した接合部30の傾斜角
度(サイドシール15の長手方向に沿う直線L1と、接
合部30の長手方向に沿う直線L2とのなす鋭角)θは
5゜〜60゜、特に20°〜45゜であることが好まし
い。
【0016】上述した所要の効果を得る観点から、接合
部30の幅寸法30wは、1.0〜5.0mmであるこ
とが好ましく、更に好ましくは2.0〜4.0mmであ
る。また、幅方向へ隣り合う接合部30同士間の間隔3
0pは、0.5〜4.0mmであることが好ましく、更
に好ましくは1.5〜3.0mmである。また、強圧縮
部31の長さ寸法31sは、0.5〜2.0mmである
ことが好ましく、長さ方向に隣り合う強圧縮部31同士
間の間隔31pは、0.5〜2.0mmであることが好
ましい。尚、第1実施形態の使い捨ておむつ1において
は、サイドシール部15の総ての接合部30が傾斜して
おり、また、サイドシール部15の長手方向の総ての部
位において、サイドシール部15の幅方向に二列以上の
接合部が存在している。
【0017】トップシート2、バックシート、吸収体、
外層不織布5、弾性部材26、27、28等の使い捨て
おむつ1の構成部材の形成材料としては、それぞれ、従
来、使い捨ておむつに使用されている各種の材料を特に
制限なく用いることができる。また、サイドシール部
は、ヒートシールの他、超音波シール等により形成する
こともできる。
【0018】次に、本発明の第2実形態のパンツ型の使
い捨ておむつ1Aについて説明する。第2実施形態の使
い捨ておむつ1Aについては、第1実施形態の使い捨て
おむつ1と異なる点について説明する。特に説明しない
点に関しては、第1実施形態の使い捨ておむつ1と同様
であり、第1実施形態に関して上述した説明が適用され
る。
【0019】第2実施形態の使い捨ておむつ1Aにおい
ては、図4に示すように、サイドシール部15Aには、
おむつ1Aの幅方向外方に向かうに従って下降するよう
に傾斜する接合部30と、おむつ1Aの幅方向内方に向
かうに従って下降するように傾斜する接合部30Aとが
配されている。サイドシール部15Aにおいては、その
長手方向の所定位置(中央部付近)を境として、それよ
りウエスト開口部16側の接合部30Aは、おむつ1の
幅方向内方に向かうに従って下降し、レッグ開口部18
側の接合部30は、おむつ1の幅方向外方に向かうに従
って下降するように形成されている。
【0020】第2実施形態のサイドシール部15Aにお
いては、サイドシール部15Aを長手方向に二等分する
中央線Lを境に、接合部の形状が上下で線対称となるよ
うになされており、該中央線Lより下方(レッグ開口部
18側)には、第1実施形態と同じ形状の接合部30が
第1実施形態と同様にして設けられている。一方、前記
中央線Lより上方(ウエスト開口部16側)には、左右
反転した形状を有する以外は接合部30と同様の構成を
有する接合部30Aが設けられている。
【0021】第2実施形態の使い捨ておむつ1において
は、ウエスト開口部16の縁部16eにおける複数の接
合部30d、30e、30fが、使い捨ておむつ1の幅
方向内方に向かうに従って下降するように傾斜してい
る。
【0022】第2実施形態の使い捨ておむつ1Aにおい
ては、レッグ開口部の縁部18eに、第1実施形態のお
むつ1におけるのと同様の構成を有する接合部30を有
するため、第1実施形態の使い捨ておむつ1と同様の前
記効果が得られる。さらに、第2実施形態の使い捨てお
むつ1Aにおいては、ウエスト開口部16の縁部16e
における複数の接合部30d、30e、30fが、使い
捨ておむつ1の幅方向内方に向かうに従って下降するよ
うに傾斜しているため、これらの接合部を、ウエスト開
口部16側から順に分離してウエスト開口部16の開口
寸法を段階的に大きくすることができる。したがって、
サイドシール部15の分離の程度を微調整でき、胴回り
の個人差に応じた適切なウエスト開口部16の開口寸法
を得ることができる。これにより、胴回りに対する刺激
や負担を軽減することができる。
【0023】サイドシール部15が強く肌に当たること
を防止する観点及びウエスト開口部16の開口寸法の微
調整を容易にする観点から、傾斜した接合部30Aの傾
斜角度(サイドシール15の長手方向に沿う直線L1
と、接合部30の長手方向に沿う直線L2とのなす鋭
角)θは5゜〜60゜、特に20゜〜45゜であること
が好ましい。
【0024】本発明は、上述した実施形態に制限されな
い。例えば、接合部30、30Aは、連続する1つの圧
縮部によって形成されていても良く、例えば、上述した
両実施形態における強圧縮部が、接合部の長手方向に弱
圧縮部や非圧縮部を介さずに連続しているものであって
も良い。また、レッグ開口部の縁部18e又はウエスト
開口部の縁部16eにおける二つの接合部のみがサイド
シール部15に対して傾斜していても良い。また、第2
実施形態において、おむつ1Aの幅方向内方に向かうに
従って下降するように傾斜する接合部30Aを、中央線
Lより下方(レッグ開口部18側)にも設け、サイドシ
ール部15Aの全域に亘って、接合部30Aの向きに傾
斜する接合部のみを設けても良い。尚、サイドシール部
による肌への強い刺激を防止する観点及び開口寸法の調
整の容易の観点から、レッグ開口部の縁部又はウエスト
開口部の縁部における相隣接する二つ以上、より好まし
くは三つ以上の接合部が、同方向に傾斜していることが
好ましく、それらが、互いに平行となるように同じ傾斜
角度で傾斜していることが特に好ましい。
【0025】その他、上述した実施形態においては、サ
イドシール部は外層不織布の内面同士を接合することに
よって形成されているが、サイドシール部は、外層不織
布に代えてバックシートやその他の吸収性物品の構成材
が接合されて形成されていても良い。更に、本発明は、
パンツ型の使い捨ておむつに限られず、パンツ型の生理
用ナプキン等、他のパンツ型の吸収性物品にも適用可能
である。
【0026】
【発明の効果】本発明のパンツ型の吸収性物品は、着用
者の脚回り又は胴回りに対するサイドシール部のあたり
が柔らかく、装着感に優れている。また、本発明のパン
ツ型の吸収性物品は、レッグ開口部又はウエスト開口部
の開口寸法を、着用者の脚回り又は胴回りの寸法に応じ
て微調整することができ、装着者の脚回り又は胴回りの
寸法が標準よりも大きい場合であっても、優れた装着感
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態としてのパンツ
型の使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す使い捨ておむつの一側縁部
を拡大して示す平面図である。
【図3】図3は、図2の部分拡大平面図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態のパンツ型の使
い捨ておむつの要部を示す平面図(図2相当図)であ
る。
【符号の説明】
1,1A 使い捨ておむつ 2 トップシート 5 外層不織布(外層シート) 10 腹側部 11 股下部 12 背側部 15,15A サイドシール部 16 ウエスト開口部 16e 縁部 18 レッグ開口部 18 縁部 30、30A、30a〜30f 接合部 31 強圧縮部 32 弱圧縮部又は非圧縮部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシート、液不透過性の
    バックシート及び両シート間に介在された液保持性の吸
    収体を備え、腹側部及び背側部それぞれの両側縁部にお
    ける内面同士が互いに接合されて、一対のサイドシール
    部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成され
    ているパンツ型の吸収性物品において、 前記サイドシール部は、所定幅の接合部を多数間欠的に
    配して形成されており、少なくとも前記レッグ開口部の
    縁部における複数の前記接合部が、前記吸収性物品の幅
    方向外方に向かうに従って下降するように傾斜している
    か又は前記ウエスト開口部の縁部における複数の前記接
    合部が、前記吸収性物品の幅方向内方に向かうに従って
    下降するように傾斜していることを特徴とする吸収性物
    品。
  2. 【請求項2】 前記レッグ開口部の縁部又はウエスト開
    口部の縁部における複数の前記接合部は、それぞれ、強
    圧縮部と該強圧縮部より厚みが大きい弱圧縮部又は非圧
    縮部とが一列をなすように交互に配されて形成されてい
    る請求項1記載の吸収性物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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