JP2002100446A - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ

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JP2002100446A
JP2002100446A JP2000288833A JP2000288833A JP2002100446A JP 2002100446 A JP2002100446 A JP 2002100446A JP 2000288833 A JP2000288833 A JP 2000288833A JP 2000288833 A JP2000288833 A JP 2000288833A JP 2002100446 A JP2002100446 A JP 2002100446A
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JP
Japan
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lock
cable
plate
shell
lock piece
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JP2000288833A
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English (en)
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Yutaka Noro
豊 野呂
Yutaka Kobayashi
豊 小林
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い歩留まりでもってシールドシェルを製造
する。 【解決手段】 互いに嵌合されるプラグとリセプタクル
とには、前後に連なる第1と第2のシールドシェルが覆
設される。第1シールドシェルの一部をなす下シールド
板51に設けられたロック片62の突部が、第2シール
ドシェルのロック孔に嵌合することで、プラグとリセプ
タクルが嵌合状態にロックされる。ロック片62は、下
シールド板51の本体板52から立ち上がり形成された
側板53の内側に配され、突部が側板62の窓孔65か
ら外方に臨む。ロック片62は展開形状では、側板53
の直ぐ外側において前後方向を向いた姿勢で設けられ、
この展開形状で金属板から打ち抜かれたのち曲げ成形さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本のシールド
電線を並列してなるフラットケーブルの端末に接続して
用いられるコネクタ、特にシールドタイプのコネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のフラットケーブル用コネク
タとして、特開2000−106237号公報に記載さ
れたものが知られている。これは図13に示すように、
回路基板1に取り付けられるハウジング2が、複数の端
子金具3を並設した本体部2Aと、これに開閉可能に装
着された蓋体2Bとからなり、それに伴いハウジング2
を覆って配されるシールドシェル4が、本体部2Aと蓋
体2Bとに分割して設けられ、図14に示すように、蓋
体2B側のシェル4Bの左右両側にロック片5が形成さ
れる一方、本体部2A側のシェル4Aの対向した壁部に
ロック孔6が開口されている。
【0003】そして、図13に示すように、開蓋状態で
フラットケーブル7の端末が挿入され、そののち閉蓋す
ると、ロック片5の突部5Aがロック孔6に弾性的に嵌
合することで閉蓋状態に保持される。この閉蓋状態で
は、フラットケーブル7を構成する各シールド電線8の
芯線8Aが対応する端子金具3と接続されて、回路基板
1上の導電路にわたって個別の信号線が形成されるとと
もに、シールドシェル4が各シールド電線8のシールド
層8Bにわたって接続されることで、各シールド電線8
から共通のアースが取られ、併せてシールドシェル4に
より放射ノイズを除去する等のシールド効果が得られる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来のもので
は、ロック片5を設けた蓋体2B側のシェル4Bを製造
するに当たり、図15に概略を示すように、まず蓋体2
Bのほぼ全域に当てられるシェル本体9の後縁の両端か
ら一対のロック片5を後方に延出した展開形状で素材か
ら打ち抜き、そののち側板9Aを直角曲げして形成しつ
つロック片5を手前側に折り返すことでシェル4Bを製
造するようにしていた。そのため、展開形状を打ち抜く
際に、特に両ロック片5の間の部分で素材にロスがで
き、いわゆる歩留まりが悪いという問題があった。本発
明は上記のような要望に基づいて完成されたものであっ
て、その目的は、高い歩留まりでもってシールドシェル
を製造するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、複数本のシールド
電線を並列してなるフラットケーブルの端末に接続して
用いられるコネクタであって、前記各シールド電線の芯
線と個別に接続される端子金具を装着したハウジングに
は、前記各シールド電線のシールド層にわたって接続さ
れるシールドシェルが覆設され、かつこのシールドシェ
ルは分割されて、一の分割シェルに設けられたロック片
が他の分割シェルに設けられたロック孔に弾性的に嵌合
することで結合されるようにしたものにおいて、前記一
の分割シェルの曲げ成形前の展開形状では、前記ロック
片がこの分割シェルの本体部の側方に近接して形成され
ている構成としたところに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記ロック片は前記一の分割シェルの本体部
に設けられた壁部の内側に配され、前記ロック孔と嵌合
すべく前記ロック片に設けられた突部が、前記壁部に開
口された窓孔を通して外方に進退可能に臨んでいるとこ
ろに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項1または
請求項2に記載のものにおいて、前記ロック片には、前
記ロック孔との嵌合を解除すべく強制的に撓み変形操作
するための操作部が設けられているところに特徴を有す
る。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>一の分割シ
ェルは、ロック片を本体部の側方に配した展開形状で素
材から打ち抜かれ、そののちロック片が所定に曲げ成形
されて製造される。ロック片を本体部の側方に配した展
開形状としたことで、素材のロスを極力抑えて打ち抜く
ことができ、いわゆる歩留まりが改良されてコスト低減
を図ることができる。 <請求項2の発明>ロック片が壁部の内側に配されてい
ることで、異物が突き当たる等から保護される。 <請求項3の発明>操作部を設けたことでロックの解除
操作がよりしやすくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図12に基づいて説明する。この実施形態では、
図1及び図2に示すように、フラットケーブル10の端
末に取り付けられるケーブル側コネクタ20(以下、プ
ラグという)と、回路基板100に固定される基板側コ
ネクタ80(以下、リセプタクルという)とを備えてい
る。なお、プラグ20とリセプタクル80とについて
は、それぞれの嵌合面側を前面として説明する。
【0009】フラットケーブル10は、図3に示すよう
に、複数本(図示6本)のシールド電線11が所定間隔
を開けて並列して配され、図示しないフィルムで覆われ
て帯状に形成されており、各シールド電線11のシール
ド層14(図2)にわたって短絡体16が固定されてい
る。各シールド電線11の端末では所定寸法にわたって
内部被覆13が露出され、それぞれの途中位置でさらに
皮剥きされて芯線12が露出されており、内部被覆13
の先端同士が整列シート17で連結されることによっ
て、芯線12同士も所定間隔を開けた並列状態に保持さ
れている。
【0010】プラグ20は、図3に示すように、ケーブ
ル側ハウジング21と、これに装着される図示6本のケ
ーブル側端子金具23と、上下のシールド板51,71
とから構成されている。この上下のシールド板51,7
1によって、第1シールドシェル50が構成されてい
る。ケーブル側端子金具23は圧接タイプの端子金具で
あって、図4に示すように、先端側から順次に、一段高
く屈曲形成された接触部24と、側方に張り出した圧入
部25と、圧接部26とが設けられている。圧接部26
は、二股となって後方に延出されたのち後端が上方に屈
曲され、この屈曲部27に上記したシールド電線11の
芯線12を圧接する圧接溝28が設けられている。
【0011】ケーブル側ハウジング21は、合成樹脂材
によって平面方形状をなす厚板状に形成され、その左右
両側縁の手前側の端部からは一対の嵌合腕30が突設さ
れている。ケーブル側ハウジング21の前半部分には、
ケーブル側端子金具23の装着領域が設定されている。
この端子装着領域31には、上記したケーブル側端子金
具23を挿入可能な図示6本の端子挿入溝32が横幅方
向に間隔を開けて形成されている。各端子挿入溝32の
先端部は、ケーブル側端子金具23の接触部24の左右
両側を覆う一対の保護片34から形成されており、各保
護片34対の間には、後記するグランド端子75を収容
するための図示5本の収容溝35が形成されている。
【0012】保護片34の形成位置の直後には、全端子
挿入溝32を横切るようにして前部突条37が形成さ
れ、この前部突条37の上面には、各端子挿入溝32に
達する圧入孔38が形成されている。この圧入孔38
は、前後方向の中央部に、ケーブル側端子金具23の圧
入部25が上方から挿入可能な幅広部38Aが形成さ
れ、その後方に幅狭部38Bが形成された段付き形状と
なっている。一方、端子装着領域31の後端には、同じ
く全端子挿入溝32を横切るようにして後部突条40が
形成されており、その内部には、各ケーブル側端子金具
23の圧接部26における屈曲部27をそれぞれ前方か
ら挿入可能なくり抜き孔41が形成されている。各くり
抜き孔41の天井面には、シールド電線11の芯線12
を挿通可能な前後方向のスリット42が形成されてい
る。
【0013】従ってケーブル側端子金具23は、その圧
入部25を圧入孔38の幅広部38Aに合わせて対応す
る端子挿入溝32に上方から挿入され、そののち後方に
押し込まれると、圧入部25が幅狭部38Bとの段付部
に食い込むことで固定される。このとき、ケーブル側端
子金具23の接触部24は一対の保護片34の間に収ま
るとともに、圧接部26の屈曲部27がくり抜き孔41
内に進入して、圧接溝28がスリット42の直下に整合
するようになっている。
【0014】一方、ケーブル側ハウジング21の後半部
分には、上記の端子装着領域31の後端部分とラップす
るようにして、フラットケーブル10の端末の装着領域
が設定されている。このケーブル装着領域44の後縁に
は、フラットケーブル10の各シールド電線11を仕切
って配線する仕切柱45が立てられ、その所定間隔を開
けた前方には、各シールド電線11のうちの内部被覆1
3が露出された部分を仕切って配線する位置決め溝46
が形成されている。
【0015】この位置決め溝46の形成部分と仕切柱4
5の並設部分との間には、フラットケーブル10の短絡
体16を収容可能な第1収容面47がほぼ全幅にわたっ
て形成され、その中央部に開口47Aが形成されている
とともに、上記の後部突条40の各スリット42に、シ
ールド電線11における芯線12が上方から挿通可能と
なっている。また、ケーブル装着領域44の前端部分と
なる前部突条37の後方位置には、第2収容面48がほ
ぼ全幅にわたって設けられ、フラットケーブル10の整
列シート17が先に装着されたケーブル側端子金具23
群を横切って重なるようにして収容可能となっている。
【0016】第1シールドシェル50は以下のようであ
る。下側のシールド板51は、素材である金属板から図
5に示す展開形状で打ち抜かれたのち、所定の曲げ工程
を経て図6及び図7に示す形状に形成される。下シール
ド板51は、ケーブル側ハウジング21の底面に当てら
れる本体板52の左右の側縁から、ケーブル側ハウジン
グ21の左右の側面を所定のクリアランスを持って覆う
側板53を立ち上げた形状に形成されている。
【0017】下シールド板51における本体板52の後
縁には、図示4個のフック54が曲げ形成されていると
もに、奥行き方向の中央部の左右両端部には第1係止片
55が切り起こし形成されている。また、側板53の先
端部には、嵌合腕30の上面から外面を押さえる押さえ
板56が形成されている。また、本体板52の後端寄り
の位置には、フラットケーブル10の短絡体16の下面
に接触する1枚の下接触片57が斜めに切り起こし形成
されているとともに、その左右両側には、短絡体16の
両端部に係止する前後一対ずつの係止鈎58が形成され
ている。下接触片57は、ケーブル側ハウジング21の
第1収容面47における開口47Aを通してその上面に
突出し、係止鈎58は、ケーブル装着領域44に形成さ
れた挿通溝59に後方から挿通可能とされている。
【0018】下シールド板51の左右の側板53の上面
には、それぞれ前後2箇所において、上シールド板71
との間を結合するための係止溝60が形成されていると
ともに、両側板53の内側には、後記するリセプタクル
80に設けられた第2シールドシェル90との間をロッ
クするためのロック片62が設けられている。このロッ
ク片62は展開形状では、図5に示すように、側板53
の直ぐ外側において前後方向を向いた姿勢で設けられ、
より詳細には、基端側で側板53と連結されて先端が前
方に延出されている。
【0019】ロック片62の先端では、図6に示すよう
に、三角形状に折り返されることで突部63が形成され
ており、この突部63は後面が垂直な係止面63A、前
面がテーパ状のガイド面63Bとなっている。また、長
さ方向の中央部が外側に大きく膨出して曲げ成形される
ことで操作部64が形成されている。一方、対応する側
板53には、図7に示すように、上記した突部63と操
作部64とをそれぞれ臨ませる窓孔65,66が開口さ
れている。
【0020】すなわちロック片62は、図5の展開形状
から突部63と操作部64とが曲げ成形されたのち、折
り曲げ線68Aから側板53の内面に折り重ねられ、続
いて側板53が折り曲げ線68Bから直角に立ち上げら
れると、図6及び図7に示すように、左右の側板53の
内側に、対をなすロック片62が、突部63と操作部6
4とをそれぞれ窓孔65,66を通して外面側に突出さ
せた状態で配される。両ロック片62は、図6の鎖線に
示すように先端側が内方への撓み変形可能に設けられて
いる。
【0021】上記の図6及び図7に示す形状に形成され
た下シールド板51は、係止鈎58を挿通溝59に挿通
しつつケーブル側ハウジング21の後方から押し込ま
れ、正規位置まで押し込まれると、第1係止片55が同
ハウジング21の下面の係止孔(図示せず)に係止し、
また、フック54が同ハウジング21の後縁の仕切柱4
5の間に引っ掛かるとともに、押さえ板56が嵌合腕3
0の先端を押さえることで、ケーブル側ハウジング21
に抜け止め状態で装着される(図3)。このとき上記の
ように、ロック片62は、左右の側板53の内側におい
て内方への撓み変形可能に配され、また、下接触片57
は開口47Aを通し、係止鈎58は挿通溝59を通して
その上面に突出した状態となる。
【0022】上シールド板71は、図1に示すように、
ケーブル側ハウジング21における後縁から前部突条3
7の形成位置までの上面を覆う形状に形成されている。
この上シールド板71は、左右の側縁の前後2箇所ずつ
に、上記した下シールド板51の係止溝60にそれぞれ
挿入される係止爪72が形成されている。上シールド板
71の後端側には、フラットケーブル10の短絡体16
の上面に接触する左右2枚の上接触片73が同様に斜め
に切り起こし形成され、上接触片73の前方には、各シ
ールド電線11における芯線12の圧接部分を挟んだ前
後両側をそれぞれ押圧する押圧部74A,74Bが凹み
形成されている。上シールド板71の前縁には、根元部
分が下方に屈曲されたのち前方に延出するように曲げ成
形された図示5本のグランド端子75が突設されてい
る。
【0023】上シールド板71は、各係止爪72を対応
する係止溝60に差し込むことで下シールド板51に一
体的に組み付けられ、両シールド板51,71によって
扁平な筒形をなす第1シールドシェル50が形成され、
ケーブル側ハウジング21の上下及び左右の面を覆って
装着されるようになっている。併せてグランド端子75
は、ケーブル側ハウジング21における保護片34対の
間の各収容溝35内に、ケーブル側端子金具23の接触
部24と同一高さで収容される。
【0024】次に、リセプタクル80の構造を説明す
る。リセプタクル80は、図2及び図8にも示すよう
に、基板側ハウジング81と、これに装着される図示6
本の基板側端子金具82Aと、図示5本の接続端子82
Bと、第2シールドシェル90とから構成されている。
基板側端子金具82Aと接続端子82Bとは同一形状に
形成されており、先端側(図2の右側)に二股部83が
形成されているとともに、後端部には回路基板100の
導電路またはアース回路に接続される取付部84が形成
されている。
【0025】基板側ハウジング81は、上記したケーブ
ル側ハウジング21よりも前後方向に短寸で、その一方
でやや幅広の厚板状に形成されている。基板側ハウジン
グ81の幅方向の両端部には、ケーブル側ハウジング2
1の嵌合腕30が嵌合可能な嵌合溝87が形成されてい
るとともに、その間の部分の前面には、ケーブル側ハウ
ジング21の前縁の保護片34の形成部分が嵌入可能な
嵌入溝88が開口されている。一方、基板側ハウジング
81の後面には、スリット状をなして嵌入溝88に開口
する図示11本の取付溝89が、一定のピッチで幅方向
に並んで形成されている。
【0026】各取付溝89のうち、一端から始まって1
本置きが基板側端子金具82A用の取付溝89であり、
その間が接続端子82B用の取付溝89となっている。
基板側端子金具82Aと接続端子82Bとは、それぞれ
対応する取付溝89に後方から挿入され、圧入部25を
取付溝89の底面に食い込ませることで抜け止め状態に
取り付けられ、それぞれ二股部83が嵌入溝88内に突
出し、取付部84は基板側ハウジング81の後縁から後
方に突出するようになっている。
【0027】リセプタクル80側の第2シールドシェル
90は、略々前後両面に開口した扁平な箱形に形成さ
れ、基板側ハウジング81の上下及び左右の面を覆って
装着されるようになっている。この第2シールドシェル
90の上面における後縁寄りの位置には、左右一対の第
2係止片91が切り起こし形成されている。第2係止片
91の形成位置のやや外側の前方位置には、上記したプ
ラグ20側の下シールド板51の押さえ板56に接触す
る左右2枚の接触片92が斜めに切り起こし形成されて
いる。また、第2シールドシェル90の後縁と左右の側
面からは、回路基板100にハンダ付けされて取り付け
られる取付片93が突設されている。なお、この取付片
93は回路基板100上のアース回路に接続されること
でグランド部としても機能するようになっている。
【0028】また、第2シールドシェル90の左右の側
面の前縁からは、一対の連結板95が、ケーブル側ハウ
ジング21の嵌合腕30の外側に沿うように幅を狭めら
れて突設されており、各連結板95には、上記したプラ
グ20側のロック片62に設けられた突部63を嵌合可
能なロック孔96が開口されている。第2シールドシェ
ル90は、基板側ハウジング81の前方から嵌装され、
連結板95の屈曲された付け根部分に同ハウジング81
の前縁が当たる正規位置まで押し込まれると、第2係止
片91が同ハウジング81の上面に形成された係止孔9
8に係止されることで、抜け止め状態で装着されるよう
になっている。
【0029】続いて、本実施形態の作用を説明する。プ
ラグ20では、図3に示すように、ケーブル側ハウジン
グ21の各端子挿入溝32にケーブル側端子金具23が
挿入されるとともに、下シールド板51が装着される。
続いて、フラットケーブル10の端末が、同図の矢線A
に示すように、ケーブル側ハウジング21のケーブル装
着領域44に上方から装着される。これに伴い、各シー
ルド電線11の芯線12が後部突条40の対応するスリ
ット42を通過して、ケーブル側端子金具23の圧接溝
28に圧入される(図2参照)。これにより、各シール
ド電線11とケーブル側端子金具23同士が接続され
る。また図9に示すように、フラットケーブル10の短
絡体16が、係止鈎58によって抜け止め状態に取り付
けられる。
【0030】次に、上シールド板71が図3の矢線Bに
示すように上方から被着され、図1に示すように下シー
ルド板51に一体に組み付けられて第1シールドシェル
50となってケーブル側ハウジング21を覆う。このと
き、図2に示すように、各シールド電線11における芯
線12の圧接部分の前後が押圧部74A,74Bで押さ
え付けられて、圧接状態に保持される。また、短絡体1
6が上下のシールド板51,71の接触片57,73で
弾性的に挟持され、短絡体16すなわち各シールド電線
11のシールド層14と、第1シールドシェル50とが
電気的に接続される。また、上シールド板71の前縁に
設けられたグランド端子75が対応する収容溝35に収
容され、各ケーブル側端子金具23の接触部24の間の
位置ごとに並んで配される。
【0031】一方リセプタクル80では、基板側ハウジ
ング81の取付溝89に、基板側端子金具82Aと接続
端子82Bとが交互に挿入されるとともに、基板側ハウ
ジング81を覆って第2シールドシェル90が取り付け
られる。このようなリセプタクル80が回路基板100
の所定位置に配され、4枚の取付片93が回路基板10
0上に形成されたアース回路に対して、ハンダ付けによ
って固定かつ接続される。それとともに、各基板側端子
金具82Aの取付部84が、回路基板100上に形成さ
れた対応する導電路とハンダ付けにより固定かつ接続さ
れ、一方接続端子82Bの取付部84も、導電路の間に
形成されたアース回路に対して、同じくハンダ付けによ
って固定かつ接続される。
【0032】そして図1の矢線Cに示すように、プラグ
20がリセプタクル80に対して嵌合される。プラグ2
0は、両嵌合腕30をリセプタクル80の両連結板95
の間に挟まれるように沿わせながら押し込まれ、嵌合腕
30は基板側ハウジング81の嵌合溝87に、保護片3
4の形成部分は嵌入溝88に次第に嵌入される。途中で
連結板95の先端がロック片62の突部63に当たり、
そのガイド面63Bに沿うようにしてロック片62が内
側に撓み変形しつつ押し込まれる。
【0033】第1と第2のシールドシェル50,90が
互いに突き合う正規位置まで押し込まれると、ロック孔
96が突部63の位置を通過することで、図10に示す
ように、ロック片62が外側に復元変形しつつその突部
63がロック孔96に嵌合して係止面63Aで係止し、
プラグ20とリセプタクル80とが嵌合状態にロックさ
れる。このとき、第1と第2のシールドシェル50,9
0は上記のように前後に繋がった状態となり、接触片9
2を介して互いに電気接続される。
【0034】また各ケーブル側端子金具23の接触部2
4が、図11に示すように、対応する基板側端子金具8
2Aの二股部83を開きつつその間に嵌入され、対応す
る端子金具23,82A同士が接続される。それととも
に、図12に示すように、グランド端子75が対応する
接続端子82Bの二股部83を開きつつその間に嵌入さ
れて接続される。これにより、フラットケーブル10を
構成する各シールド電線11の芯線12から、ケーブル
側端子金具23、基板側端子金具82Aを介して回路基
板100上の対応する導電路にわたって個別の信号線が
形成されるとともに、短絡体16からシールドシェル5
0,90を介して各シールド電線11から共通のアース
が取られ、併せてシールドシェル50,90により放射
ノイズを除去する等のシールド効果が得られる。
【0035】メンテナンス等に際して、プラグ20とリ
セプタクル80との嵌合を解除する場合は、図10の状
態から、同図の矢線に示すように両操作部64を挟むよ
うに押圧して、両ロック片62を内方に撓み変形させる
(図6の鎖線参照)。これにより、突部63が内方に引
っ込んでロック孔96から抜けることでロックが解除さ
れるから、そのままプラグ20の左右の側面を挟みつつ
後方に引っ張ると、プラグ20をリセプタクル80から
抜き取ることができる。
【0036】以上説明したように本実施形態では、特に
ロック片62を備えた第1シールドシェル50の下シー
ルド板51を製造するにあって、図5に示されるよう
に、ロック片62を、側板53を含む本体板52の左右
両側の近接した位置に配した展開形状として、素材であ
る金属板から打ち抜くようにしたから、素材のロスを極
力抑えて打ち抜くことができ、いわゆる歩留まりが改良
されてコスト低減に寄与することが可能となる。
【0037】また、ロック片62は側板53の内側に配
され、特に撓み変形する際の支点となる基端部が覆われ
て保護されているから、異物が不用意に当たって塑性変
形することが防止され、確実にロック機能を果たすこと
ができる。ロック片62には操作部64が膨出形成され
て、側板53の窓孔66から突出して配されているか
ら、操作部64を両側から挟むことによりロック片62
が内方に撓み変形してロックが解除され、引き続き操作
部64に指を掛けて引っ張ることでプラグ20がリセプ
タクル80から抜き出される。プラグ20とリセプタク
ル80との嵌合を外す操作をスムーズに行うことができ
る。
【0038】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態とは逆に、リセプタクル側のシール
ドシェルにロック片を、プラグ側のシールドシェルにロ
ック孔を設ける構造としてもよい。 (2)本発明は、フラットケーブルの端末をケーブル側
コネクタを介することなく直接に基板側コネクタに接続
するタイプであって、この基板側コネクタに分割状にシ
ールドシェルが装着されたもの等、要はハウジングに対
してシールドシェルが分割状に装着されて、分割シェル
同士の間にロック機構が備えられたもの全般に広く適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプラグをリセプタク
ルに嵌合する前の斜視図
【図2】その縦断面図
【図3】プラグの分解斜視図
【図4】ケーブル側端子金具の斜視図
【図5】下シールド板の部分展開図
【図6】下シールド板の平面図
【図7】下シールド板の斜視図
【図8】リセプタクルの分解斜視図
【図9】ケーブル側ハウジングにフラットケーブルの端
末を装着した状態の斜視図
【図10】プラグをリセプタクルに嵌合した状態の斜視
【図11】ケーブル側端子金具の装着位置における嵌合
後の縦断面図
【図12】グランド端子の装着位置における嵌合後の縦
断面図
【図13】従来例の断面図
【図14】そのロック機構部の斜視図
【図15】そのシールドシェルの製造工程を示す斜視図
【符号の説明】
10…フラットケーブル 11…シールド電線 12…芯線 14…シールド層 16…短絡体 20…プラグ 21…ケーブル側ハウジング 23…ケーブル側端子金具 50…第1シールドシェル 51…下シールド板 52…本体板(本体部) 53…側板(壁部) 62…ロック片 63…突部 64…操作部 65…窓孔 80…リセプタクル 81…基板側ハウジング 82A…基板側端子金具 90…第2シールドシェル 95…連結板 96…ロック孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA11 FA14 FB01 FB08 FC19 FC31 FC40 HC12 HC33 LA09 LA15 5E023 AA04 AA11 BB01 BB06 BB11 BB21 CC23 CC26 EE02 GG02 GG10 HH12 HH15 HH28 5E077 BB05 BB11 BB23 BB31 DD01 DD11 EE02 FF01 HH07 JJ17 JJ20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のシールド電線を並列してなるフ
    ラットケーブルの端末に接続して用いられるコネクタで
    あって、 前記各シールド電線の芯線と個別に接続される端子金具
    を装着したハウジングには、前記各シールド電線のシー
    ルド層にわたって接続されるシールドシェルが覆設さ
    れ、かつこのシールドシェルは分割されて、一の分割シ
    ェルに設けられたロック片が他の分割シェルに設けられ
    たロック孔に弾性的に嵌合することで結合されるように
    したものにおいて、 前記一の分割シェルの曲げ成形前の展開形状では、前記
    ロック片がこの分割シェルの本体部の側方に近接して形
    成されていることを特徴とするフラットケーブル用コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 前記ロック片は前記一の分割シェルの本
    体部に設けられた壁部の内側に配され、前記ロック孔と
    嵌合すべく前記ロック片に設けられた突部が、前記壁部
    に開口された窓孔を通して外方に進退可能に臨んでいる
    ことを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル用コ
    ネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ロック片には、前記ロック孔との嵌
    合を解除すべく強制的に撓み変形操作するための操作部
    が設けられていることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のフラットケーブル用コネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013109971A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Daiichi Seiko Co Ltd 電気コネクタ
CN111082244A (zh) * 2018-10-22 2020-04-28 日本压着端子制造株式会社 连接器

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