JP2002100245A - 二重鎧装海底ケーブル - Google Patents

二重鎧装海底ケーブル

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JP2002100245A
JP2002100245A JP2000291871A JP2000291871A JP2002100245A JP 2002100245 A JP2002100245 A JP 2002100245A JP 2000291871 A JP2000291871 A JP 2000291871A JP 2000291871 A JP2000291871 A JP 2000291871A JP 2002100245 A JP2002100245 A JP 2002100245A
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armored
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double
cable
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JP2000291871A
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Kiyoshi Nagayama
清 永山
Yukio Nuha
幸男 饒波
Takashi Kijima
孝 木島
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Furukawa Electric Co Ltd
Okinawa Electric Power Co Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Okinawa Electric Power Co Inc
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/14Submarine cables
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/17Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
    • H01B7/18Protection against damage caused by wear, mechanical force or pressure; Sheaths; Armouring

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  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内側鎧装体をFRP線により構成し、外側鎧
装体を鉄線により構成した構造でもキンクの発生を防止
できる二重鎧装海底ケーブルを得る。 【解決手段】 ケーブル本体2の外周を内側鎧装体3と
外側鎧装体4とで二重に鎧装する。内側鎧装体3はFR
P線16により構成し、外側鎧装体4は鉄線19により
構成する。FRP線16よりなる内側鎧装体3とケーブ
ル本体2とを同方向に撚り、鉄線19よりなる外側鎧装
体4を内側鎧装体3とケーブル本体2との撚り方向とは
逆方向に撚る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重鎧装海底ケー
ブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】二重鎧装海底ケーブルとしては、内側鎧
装体と外側鎧装体とを共に複数本の鉄線を用いて二重に
鎧装し、これら内側鎧装体と外側鎧装体と同じ撚りピッ
チ長さで、逆方向撚りで設ける構造が一般的である。
【0003】しかしながら、これら内側鎧装体と外側鎧
装体とを共に鉄線で鎧装した二重鎧装海底ケーブルで
は、単位長さ当たりの重量が大きくなり過ぎてその布設
設備が大掛かりとなって布設費用が嵩む問題点があり、
また水深が深くなればなる程、その問題点が増長されて
布設が困難になり、布設速度が低下して布設に時間が掛
り、布設費用が嵩む問題点がある。
【0004】このような問題点を解決するためには、内
側鎧装体と外側鎧装体とを共にFRP線により同じ撚り
ピッチ長さで、逆方向撚りで設ける構造の二重鎧装海底
ケーブルも考えられている。
【0005】しかしながら、このように内側鎧装体と外
側鎧装体とを共にFRP線により構成した二重鎧装海底
ケーブルでは、単位長さ当たりの重量が軽過ぎて、波浪
等により該二重鎧装海底ケーブルが海底で揺れ動き、鉄
線に比べて耐摩耗性が低いFRP線では海底の岩や貝等
との摩擦で早期に損傷を受け、外側鎧装体の機能が早期
に低下若しくは失われてしまう問題点がある。
【0006】また、内側鎧装体を鉄線により構成し、外
側鎧装体をFRP線により構成した二重鎧装海底ケーブ
ルが提案されている(実開昭60−73116号)。
【0007】このような構造の二重鎧装海底ケーブル
は、内側鎧装体が鉄線により構成されているので、単位
長さ当たりの重量が増し、波浪等により該二重鎧装海底
ケーブルが海底で揺れ動くのを二重FRP鎧装のものよ
りも抑制できる。また、鉄線により構成されている内側
鎧装体を、FRP線により構成されている外側鎧装体に
よってある程度保護できる利点がある。
【0008】しかしながら、実開昭60−73116号
に開示された二重鎧装海底ケーブルでは、鎧装体の最外
層がFRP線により構成されているので、波浪等により
該二重鎧装海底ケーブルが海底で揺れ動いた場合、海底
の岩や貝等との摩擦で各FRP線が早期に損傷を受け、
FRP線により構成されている鎧装体の機能が早期に低
下若しくは失われてしまう問題点がある。
【0009】このような問題点を解決するために、内側
鎧装体をFRP線により構成し、外側鎧装体を鉄線によ
り構成した二重鎧装海底ケーブルも提案されている。こ
のような構造の二重鎧装海底ケーブルによれば、外側鎧
装体が鉄線により構成されているので、波浪等により該
二重鎧装海底ケーブルが海底で揺れ動いても鎧装体の機
能が早期に低下若しくは失われるのを防止することがで
きる。また、外側鎧装体を構成する鉄線が、使用中に腐
食により、あるいは摩擦により断線してしまった場合に
は、この二重鎧装海底ケーブルを回収する際の張力を内
側鎧装体を構成するFRP線が負担して回収作業を容易
に行なうことができる。
【0010】また、このような二重鎧装海底ケーブルの
布設は、陸上げ区間のように例えば水深が5m以下の浅
海区間では、該二重鎧装海底ケーブルを積載した布設船
を、陸地の近くの海上で停船して、該布設船から該二重
鎧装海底ケーブルを繰り出して所定間隔で取付けた浮き
体で浮かせつつ陸側で牽引して陸上に引き上げて固定箇
所で固定し、かかる状態で浮き体を順次外して該二重鎧
装海底ケーブルを海底に沈め、しかる後に布設船を動か
しつつ深海区間では該二重鎧装海底ケーブルを繰り出し
て海底にそのまま沈めて布設していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内側鎧装体をFRP線により構成し、外側鎧装体を鉄線
により構成した二重鎧装海底ケーブルでは、布設時や布
設後のキンクの発生を防止しようとして内側鎧装体と外
側鎧装体とを逆方向撚りにすると、この場合には内側鎧
装体を構成するFRP線と外側鎧装体を構成する鉄線の
撚り剛性が大きく異なるので、双方の撚り剛性をキャン
セルすることが困難であり、キンクの発生を防止するこ
とができない問題点があった。
【0012】また、浅海区間で海底が岩や珊瑚礁の場合
は、二重鎧装海底ケーブルの波浪により海底で繰り返さ
れる移動に伴う損傷や、珊瑚礁の損傷を防止するため、
該二重鎧装海底ケーブルを海底に布設した管路内に引き
込んで布設することが行なわれるが、この場合には、管
路内に二重鎧装海底ケーブルを引き込む際に、防食層外
表面のコールタールが管路の内面に接触して移動するた
め、摩擦抵抗が非常に大きくなり、管路内引き込み布設
が簡単に行なえない問題点があった。
【0013】本発明の目的は、内側鎧装体をFRP線に
より構成し、外側鎧装体を鉄線により構成した構造でも
キンクの発生を防止できる二重鎧装海底ケーブルを提供
することにある。
【0014】本発明の目的は、内側鎧装体をFRP線と
鉄線により構成し、外側鎧装体を鉄線により構成した構
造でもキンクの発生を防止できる二重鎧装海底ケーブル
を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、外側鎧装体を構成し
ている鉄線が使用中に腐食したり摩擦で細くなって断線
した場合に、内側鎧装体を構成しているFRP線を保護
できる二重鎧装海底ケーブルを提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、浅海区間での管路内
布設を従来より摩擦抵抗を低減して行える二重鎧装海底
ケーブル及びその布設方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブル本体
の外周が内側鎧装体と外側鎧装体とで二重に鎧装され、
外側鎧装体の外周に防食層が設けられている二重鎧装海
底ケーブルにおいて、内側鎧装体がFRP線により構成
され、外側鎧装体が鉄線により構成され、FRP線より
なる内側鎧装体とケーブル本体とが同方向に撚られ、鉄
線よりなる外側鎧装体が内側鎧装体とケーブル本体との
撚り方向とは逆方向に撚られていることを特徴とする。
【0018】このようにFRP線よりなる内側鎧装体と
ケーブル本体とを同方向に撚ると、FRP線のみからな
る内側鎧装体よりも、ケーブル本体の追加により撚り剛
性が大きくなり、逆方向撚りの鉄線よりなる外側鎧装体
に対して撚り剛性を近付けることができ、布設中や布設
後のキンクの発生を防止することができる。
【0019】また本発明は、ケーブル本体の外周が内側
鎧装体と外側鎧装体とで二重に鎧装され、外側鎧装体の
外周に防食層が設けられている二重鎧装海底ケーブルに
おいて、内側鎧装体がFRP線と鉄線を周方向に交互に
配置して構成され、外側鎧装体が鉄線により構成され、
FRP線と鉄線よりなる内側鎧装体とケーブル本体とが
同方向に撚られ、鉄線よりなる外側鎧装体が内側鎧装体
とケーブル本体との撚り方向とは逆方向に撚られている
ことを特徴とする。
【0020】このようにFRP線と鉄線よりなる内側鎧
装体とケーブル本体とを同方向に撚ると、FRP線のみ
からなる内側鎧装体よりも、鉄線とケーブル本体との追
加により撚り剛性が一層大きくなり、逆方向撚りの鉄線
よりなる外側鎧装体に対して撚り剛性をほぼキャンセル
することができ、布設中や布設後のキンクの発生を防止
することができる。
【0021】また、内側鎧装体をFRP線と鉄線とで構
成すると、内側鎧装体の耐張力性が増し、外側鎧装体を
構成している鉄線が腐食や摩擦で断線した際の二重鎧装
海底ケーブルの回収作業を容易に行なうことができる。
かつまた、外側鎧装体を構成している鉄線が断線した際
に、内側鎧装体を構成するFRP線が摩擦で損傷するの
を鉄線で保護することができる。
【0022】また、本発明に係る二重鎧装海底ケーブル
は、内側鎧装体を構成しているFRP線と鉄線のうち、
鉄線の外径がFRP線の外径より太くなっていることを
特徴とする。
【0023】このような構成になっていると、外側鎧装
体を構成している鉄線が断線した際に、FRP線が摩擦
で損傷するのを太い鉄線で良好に保護することができ
る。
【0024】さらに、本発明に係る二重鎧装海底ケーブ
ルは、防食層の外周には摩擦抵抗低減層が設けられてい
ることを特徴とする。
【0025】このような構成になっていると、管路内に
引き込み布設するに際して摩擦抵抗が防食層により大き
くなるのを、その表面に設けた摩擦抵抗低減層により防
止でき、容易に管路内への引き込み布設を行なうことが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る二重鎧装海
底ケーブルにおける実施の形態の第1例を示した横断面
図である。
【0027】本例の二重鎧装海底ケーブル1は、ケーブ
ル本体2の外周が内側鎧装体3と外側鎧装体4とで二重
に鎧装されている。
【0028】ケーブル本体2は、3相の電力線5と光フ
ァイバ通信線6とプラスチック紐よりなる介在7が共に
一方向に撚り合わされ、その外周に押巻き層8が設けら
れた構造になっている。各電力線5は、水密導体9の外
周に内部半導電層10,絶縁体11,外部半導電層1
2,鉛被13,ポリエチレン防蟻層14が順次設けられ
た層構造になっている。
【0029】内側鎧装体3は、ケーブル本体2の押巻き
層8の外周に設けられたプラスチック紐よりなる座床1
5を介して設けられている。内側鎧装体3は、多数本の
FRP線16の螺旋巻きにより構成されている。これら
FRP線16よりなる内側鎧装体3は、3相の電力線5
と光ファイバ通信線6との撚り方向と同方向に撚られて
いる。各FRP線16の外周は、それぞれ高密度ポリエ
チレン17で被覆されている。
【0030】外側鎧装体4は、内側鎧装体3の外周に設
けられたプラスチック紐よりなる座床18を介して設け
られている。外側鎧装体4は、多数本の亜鉛メッキ鉄線
19の螺旋巻きにより構成されている。これら亜鉛メッ
キ鉄線19よりなる外側鎧装体4は、電力線5と光ファ
イバ通信線6よりなるケーブル本体2と、FRP線16
よりなる内側鎧装体3との撚り方向とは逆方向に撚られ
ている。各亜鉛メッキ鉄線19の表面は、図示しないが
コールタールにより防食処理が施されている。
【0031】鉄線19よりなる外側鎧装体4の外周に
は、コールタール20が塗布され、その外周にはプラス
チック紐21が巻装され、その外周には再びコールター
ル22が塗布され、これらにより防食層23が形成され
ている。この防食層23の外周にはポリエチレンシース
の押出し被覆または帆布の巻回等により摩擦抵抗低減層
24が設けられている。
【0032】このようにFRP線16よりなる内側鎧装
体3と、電力線5と光ファイバ通信線6よりなるケーブ
ル本体2とを同方向に撚ると、FRP線16のみからな
る内側鎧装体3よりも、ケーブル本体2の追加により撚
り剛性が大きくなり、逆方向撚りの鉄線19よりなる外
側鎧装体4に対して撚り剛性を近付けることができ、布
設中や布設後のキンクの発生を防止することができる。
【0033】図2は、本発明に係る二重鎧装海底ケーブ
ルにおける実施の形態の第2例を示した横断面図であ
る。
【0034】本例の二重鎧装海底ケーブル1では、内側
鎧装体3が多数本のFRP線16と鉄線25を周方向に
交互に配置して螺旋巻きして構成されている。これらF
RP線16と鉄線25よりなる内側鎧装体3は、3相の
電力線5と光ファイバ通信線6との撚り方向と同方向に
撚られている。亜鉛メッキ鉄線19よりなる外側鎧装体
4は、電力線5と光ファイバ通信線6よりなるケーブル
本体2と、FRP線16と鉄線25よりなる内側鎧装体
3との撚り方向とは逆方向に撚られている。
【0035】その他の構成は、第1例と同様になってい
る。
【0036】このようにFRP線16と鉄線25よりな
る内側鎧装体3とケーブル本体2とを同方向に撚ると、
FRP線16のみからなる内側鎧装体3よりも、鉄線2
5とケーブル本体2との追加により撚り剛性が一層大き
くなり、逆方向撚りの鉄線19よりなる外側鎧装体4に
対して撚り剛性をほぼキャンセルすることができ、布設
中や布設後のキンクの発生を防止することができる。
【0037】また、内側鎧装体3をFRP線16と鉄線
25とで構成すると、内側鎧装体3の耐張力性が増し、
外側鎧装体4を構成している鉄線19が腐食や摩擦で断
線した際の二重鎧装海底ケーブル1の回収作業を容易に
行なうことができる。かつまた、外側鎧装体4を構成し
ている鉄線19が断線した際に、内側鎧装体3を構成す
るFRP線16が摩擦で損傷するのを鉄線25で保護す
ることができる。
【0038】図3は、本発明に係る二重鎧装海底ケーブ
ルにおける実施の形態の第3例を示した要部横断面図で
ある。
【0039】本例の二重鎧装海底ケーブル1は、内側鎧
装体3を構成しているFRP線16と鉄線25のうち、
鉄線25の外径がFRP線16の外径より太くなってい
る。
【0040】その他の構成は、前述した第2例と同様に
なっている。
【0041】このように内側鎧装体3を構成しているF
RP線16と鉄線25のうち、鉄線25の外径をFRP
線16の外径より太くすると、外側鎧装体4を構成して
いる鉄線20が断線した際の内側鎧装体3を構成するF
RP線16が摩擦で損傷するのを太い鉄線25で良好に
保護することができる。
【0042】図4は、本発明に係る二重鎧装海底ケーブ
ルを浅海区間に布設する方法の一例の縦断面図を示した
ものである。
【0043】前述した二重鎧装海底ケーブル1は、布設
船26の図示しないターンテーブル上にその回転軸線の
まわりに横向きに巻き取って搭載しておく。
【0044】かかる状態で、図4に示す陸上げ区間のよ
うに例えば水深が5m以下の浅海区間に二重鎧装海底ケ
ーブル1を布設する場合には、海底面27を損傷させな
いように、海底面27より例えば1m程度下の層を図示
しない横孔掘削機で掘削して横孔28をあけ、両端では
陸上29と海底面27とに開口させる。かかる横孔28
に、合成樹脂または鉄等の金属で形成された管路30を
引き込み、両端を陸上29と海底面27とに突出させて
おく。この管路30内には、予めプーリングワイヤー3
1を通しておく。
【0045】かかる状態で、布設船26を海底の管路3
0に近い位置で停船させ、該布設船26上に巻き取られ
ている二重鎧装海底ケーブル1をケーブルシューター3
2を経て海中に繰り出し、その先端を接続部33でプー
リングワイヤー31の端部に接続する。しかる後、陸上
29でウインチ等でプーリングワイヤー31を引取り、
二重鎧装海底ケーブル1を管路30内に引き込む。この
場合、二重鎧装海底ケーブル1の表面には、防食層23
を覆って摩擦抵抗低減層24が設けられているので、引
込み時の摩擦抵抗を低減した状態で容易に引込みを行な
うことができる。
【0046】このようにして、二重鎧装海底ケーブル1
の先端側の管路30内への布設が終了したら、布設船2
6を布設ルートに沿って走行させつつ、該布設船26に
搭載された二重鎧装海底ケーブル1を、図示しないブレ
ーキとケーブルシューター33とを経て海中に繰り出し
て海底27上に布設する。
【0047】なお、図4において、34は海面である。
【0048】上記例では、二重鎧装海底ケーブル1のケ
ーブル本体2が光ファイバ通信線6を含む構造であった
が、光ファイバ通信線6を含まない構造であってもよ
い。
【0049】また、防食層23はコールタール20のみ
とし、この防食層23の外周にポリエチレン等の合成樹
脂の押出し被覆により摩擦抵抗低減層24を設けた構造
にすることもできる。
【0050】また、内側鎧装体3をFRP線16と鉄線
25とで構成する場合、鉄線25はFRP線16に対し
てケーブル本体2の周方向に1本おきに配置するものに
限定されるものではなく、2本等の複数本おきに配置す
ることもできる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る二重鎧装海底ケーブルで
は、内側鎧装体をFRP線により構成し、外側鎧装体を
鉄線により構成し、FRP線よりなる内側鎧装体とケー
ブル本体とを同方向に撚り、鉄線よりなる外側鎧装体を
内側鎧装体とケーブル本体との撚り方向とは逆方向に撚
っているので、このFRP線よりなる内側鎧装体とケー
ブル本体との同方向撚りにより、FRP線のみからなる
内側鎧装体よりも、ケーブル本体の追加により撚り剛性
が大きくなり、逆方向撚りの鉄線よりなる外側鎧装体に
対して撚り剛性を近付けることができ、布設中や布設後
のキンクの発生を防止することができる。
【0052】また本発明に係る二重鎧装海底ケーブルで
は、内側鎧装体をFRP線と鉄線を周方向に交互に配置
して構成し、外側鎧装体を鉄線により構成し、FRP線
と鉄線よりなる内側鎧装体とケーブル本体とを同方向に
撚り、鉄線よりなる外側鎧装体を内側鎧装体とケーブル
本体との撚り方向とは逆方向に撚っているので、このF
RP線と鉄線よりなる内側鎧装体とケーブル本体との同
方向撚りにより、FRP線のみからなる内側鎧装体より
も、鉄線とケーブル本体との追加により撚り剛性が一層
大きくなり、逆方向撚りの鉄線よりなる外側鎧装体に対
して撚り剛性をほぼキャンセルすることができ、布設中
や布設後のキンクの発生を防止することができる。
【0053】また、内側鎧装体をFRP線と鉄線とで構
成することにより、内側鎧装体の耐張力性が増し、外側
鎧装体を構成している鉄線が腐食や摩擦で断線した際の
二重鎧装海底ケーブルの回収作業を容易に行なうことが
できる。かつまた、外側鎧装体を構成している鉄線が断
線した際に、内側鎧装体を構成するFRP線が摩擦で損
傷するのを鉄線で保護することができる。
【0054】また、本発明に係る二重鎧装海底ケーブル
は、内側鎧装体を構成しているFRP線と鉄線のうち、
鉄線の外径をFRP線の外径より太くしているので、外
側鎧装体を構成している鉄線が断線した際に、FRP線
が摩擦で損傷するのを太い鉄線で良好に保護することが
できる。
【0055】さらに、本発明に係る二重鎧装海底ケーブ
ルは、防食層の外周に摩擦抵抗低減層を設けているの
で、管路内に引き込み布設するに際して摩擦抵抗が防食
層により大きくなるのを、その表面に設けた摩擦抵抗低
減層により防止でき、容易に管路内への引き込み布設を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重鎧装海底ケーブルにおける実
施の形態の第1例を示した横断面図である。
【図2】本発明に係る二重鎧装海底ケーブルにおける実
施の形態の第2例を示した横断面図である。
【図3】本発明に係る二重鎧装海底ケーブルにおける実
施の形態の第3例の要部構成を示した横断面図である。
【図4】本例の二重鎧装海底ケーブルの布設方法で浅海
区域での布設方法を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 二重鎧装海底ケーブル 2 ケーブル本体 3 内側鎧装体 4 外側鎧装体 5 電力線 6 光ファイバ通信線 7 介在 8 押巻き層 9 水密導体 10 内部半導電層 11 絶縁体 12 外部半導電層 13 鉛被 14 ポリエチレン防蟻層 15 座床 16 FRP線 17 高密度ポリエチレン 18 座床 19 亜鉛メッキ鉄線 20 コールタール 21 プラスチック紐 22 コールタール 23 防食層 24 摩擦抵抗低減層 25 鉄線 26 布設船 27 海底面 28 横孔 29 陸上 30 管路 31 プーリングワイヤー 32 ケーブルシューター 33 接続部 34 海面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 饒波 幸男 沖縄県浦添市牧港5丁目2番1号 沖縄電 力株式会社内 (72)発明者 木島 孝 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5G311 FA01 FA03 FB01 FB03 FC01 5G313 AA02 AB01 AC09 AD07 AE08 AE10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル本体の外周が内側鎧装体と外側
    鎧装体とで二重に鎧装され、前記外側鎧装体の外周に防
    食層が設けられている二重鎧装海底ケーブルにおいて、 前記内側鎧装体がFRP線により構成され、前記外側鎧
    装体が鉄線により構成され、 前記FRP線よりなる前記内側鎧装体と前記ケーブル本
    体とが同方向に撚られ、前記鉄線よりなる前記外側鎧装
    体が前記内側鎧装体と前記ケーブル本体との撚り方向と
    は逆方向に撚られていることを特徴とする二重鎧装海底
    ケーブル。
  2. 【請求項2】 ケーブル本体の外周が内側鎧装体と外側
    鎧装体とで二重に鎧装され、前記外側鎧装体の外周に防
    食層が設けられている二重鎧装海底ケーブルにおいて、 前記内側鎧装体がFRP線と鉄線を周方向に交互に配置
    して構成され、前記外側鎧装体が鉄線により構成され、 前記FRP線と前記鉄線よりなる前記内側鎧装体と前記
    ケーブル本体とが同方向に撚られ、前記鉄線よりなる前
    記外側鎧装体が前記内側鎧装体と前記ケーブル本体との
    撚り方向とは逆方向に撚られていることを特徴とする二
    重鎧装海底ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記内側鎧装体を構成している前記FR
    P線と前記鉄線のうち、前記鉄線の外径が前記FRP線
    の外径より太くなっていることを特徴とする請求項2に
    記載の二重鎧装海底ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記防食層の外周には摩擦抵抗低減層が
    設けられていることを特徴とする請求項1,2,3また
    は4に記載の二重鎧装海底ケーブル。
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