JPH07177637A - 海中ケーブル線路 - Google Patents

海中ケーブル線路

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JPH07177637A
JPH07177637A JP5346412A JP34641293A JPH07177637A JP H07177637 A JPH07177637 A JP H07177637A JP 5346412 A JP5346412 A JP 5346412A JP 34641293 A JP34641293 A JP 34641293A JP H07177637 A JPH07177637 A JP H07177637A
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JP
Japan
Prior art keywords
cable
floating
undersea
sea
line
Prior art date
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Pending
Application number
JP5346412A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Makino
良之 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH07177637A publication Critical patent/JPH07177637A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で容易に敷設することができる海中ケ
ーブル線路を提供する。 【構成】 海底と浮遊基地との間にカテナリー状に海中
ケーブル14を立ち上げてなる海中ケーブル線路11に
おいて、海中ケーブル14の中間部14aに、比重が1
よりも小さい浮遊式ケーブル15を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海中ケーブル線路に関
し、特に海上に係留した浮遊式石油生産基地から海底油
田機器を操作するために海中に懸垂される海中ケーブル
線路に関する。
【0002】
【従来技術】沖合の海底油田の生産基地には、経済性を
考慮して浮遊式石油生産基地が多く採用されており、そ
の適用例は水深が深くなるにつれて増加している。浮遊
式石油生産基地は潮流、波浪、風、潮の干満等によって
常時海上を揺動するため、海上の浮遊式基地と海底油田
の坑口を結ぶ長尺体は可撓性に富んだものが用いられ
る。海底油田の坑口には、石油や天然ガスの噴出を制御
するために様々な機器が設置されており、該機器を海上
からコントロールするために、海中ケーブル線路が用い
られる。従来の海中ケーブル線路1の敷設形態は、図
5、6に示すように、海中ケーブル線路1の中間部2を
ブイ3によって浮き上がらせて、S字状のたるみ部4を
形成させるもので、このたるみ部4は海上の浮遊式基地
5の揺動によって海中ケーブル6に加わる無理な力を吸
収するためのものである。ブイ3としては、図5に示す
ように分散ブイ3aを用いる方法と、図6に示すように
一個の中間ブイ3bを用いる方法があり、敷設施工性や
海象環境などによって使いわけがなされている。なお、
7は海底面に設置されたアンカーである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
海中ケーブル線路1には、以下のような問題があった。
即ち、 1)分散ブイ3aを用いる場合には、海中ケーブル線路
1を海中に落とし込んで敷設する際に、分散ブイ3aを
海中ケーブル6に取り付けなければならず、敷設作業に
多くの作業者と時間を要するという問題がある。特に、
海象条件が悪化しないうちに敷設する必要があり、短時
間で敷設することは重要である。また、分散ブイ3aは
海中ケーブル6に締め付け固定されるため、確実に固定
しておかないと、海が荒れた場合に分散ブイ3aが外れ
る恐れがある。 2)一個の中間ブイ3bを用いる場合には、大きな中間
ブイ3bを海中ケーブル6の中間に固定して海中に落と
し込んで敷設する。この場合、中間ブイ3bを敷設船か
ら海中に沈める際に、細心の注意と特別な技術が必要に
なる。 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、容易
に敷設でき、無理な外力が加わるのを避ける海中ケーブ
ル線路を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した海中ケーブル線路を提供するもので、海底と浮遊
基地との間にカテナリー状に海中ケーブルを立ち上げて
なる海中ケーブル線路において、海中ケーブルの中間部
に、比重が1よりも小さい浮遊式ケーブルを接続したこ
とを第1発明とし、浮遊基地側に、比重が1よりも小さ
い浮遊式ケーブルを接続したことを第2発明とするもの
である。
【0005】
【作用】上述のように、海中ケーブルの中間部に、比重
が1よりも小さい浮遊式ケーブルを接続すると、浮遊式
ケーブルに浮力が作用して、海中ケーブルの中間部が浮
き上がり、海中ケーブルは海中でS字状をなして保持さ
れる。また、浮遊基地側に、上記浮遊式ケーブルを接続
すると、海上部側の海中ケーブルが浮上するが、この状
態でも、海象条件が比較的穏やかな海域では、海中ケー
ブル線路に加わる外力を緩和することができる。なお、
ここでの比重は、海水を標準物質として、浮遊式ケーブ
ルと同体積の海水の質量との比を意味している。このよ
うな本発明の海中ケーブル線路は、予め製造工程中で海
中ケーブルと浮遊式ケーブルを接続するので、短時間
で、かつ容易に敷設することができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は本発明にかかる海中ケーブル
線路の一実施例の説明図である。図1において、海中ケ
ーブル線路11は、海水面上の半潜水式浮遊式構造物1
2から海底面上のアンカー13に向かってカテナリー状
に垂れ下がっている。この海中ケーブル線路11は、海
中ケーブル14の中間部14aに、接続部16を介して
比重が1より小さい浮遊式ケーブル15を接続して構成
されている。従って、敷設後には、海中ケーブル線路1
1の中間部14aの浮遊式ケーブル15は浮力によって
浮き上がり、海中ケーブル線路11はS字状をなして保
持される。
【0007】海中ケーブル線路11を構成する海中ケー
ブル14は、図2に示すような断面構造をなしている。
即ち、海中ケーブル14は、導体21と、該導体21上
に被覆された絶縁層22と、該絶縁層22上に設けられ
たシース23からなる電力線24を3本よりあわせ、3
本の電力線24間の隙間を介在物25で充填し、中間シ
ース26を被覆して断面形状を円形に整え、断面矩形の
補強金属線27を内外2層に長ピッチで巻き付け、さら
に最外層に保護シース28を被覆して構成されている。
【0008】また、浮遊式ケーブル15は、図3に示す
ような断面構造をなしており、構造的には上述の海中ケ
ーブル14と同一である。ただし、中間シース26と補
強金属線27の間に、ポリエチレン、ポリプロピレンあ
るいは塩化ビニールなどのプラスチック発泡体からなる
低比重材を短ピッチで巻き付けてなる低比重層29が施
され、前記低比重層29上に断面矩形の補強金属線27
を内外2層に長ピッチで巻き付け、必要に応じて円周方
向に隣合う補強金属線27間にプラスチックまたは低発
砲プラスチック製の断面矩形の線状体30を巻き付け
る。このような材料構成にすることにより、浮遊式ケー
ブル15の比重は1よりも小さくなる。上述の浮遊式ケ
ーブル15では、低比重層29が低比重材で構成されて
いるため、補強金属線27に加わる張力が前述の海中ケ
ーブル14の場合よりも小さくなるので、低比重の線状
体30を巻き付けて、補強金属線27の使用量を少なく
することができる。また、補強金属線27を繊維強化プ
ラスチックなどの軽量素材で置き換えることもできる。
そうすると、浮遊式ケーブル15の比重は一層小さくな
るとともに、低比重層29の厚さを薄くすることがで
き、浮遊式ケーブル15の外径が小さくなるので、浮遊
式ケーブル15は潮流の影響を受けにくくなり、海中に
おける安定性が向上する。
【0009】海中ケーブル線路11を構成する海中ケー
ブル14と浮遊式ケーブル15の接続部16を図4
(a)、(b)、(c)を用いて説明する。図4
(a)、(b)、(c)は、それぞれ接続部16の全体
概念図、部分縦断面図およびA−A断面図である。図4
(a)に示すように、接続部16は、海中ケーブル14
と浮遊式ケーブル15の各3本の電力線24を接続し、
これら3本の電力線24をケーシング37に収納したも
のである。
【0010】接続部16の細部構造を図4(b)に示
す。なお、説明の都合上、図4(b)においては、ケー
シング37中に3本の電力線24の接続を示すところ
を、1本の電力線24の接続のみを示し、他の2本の電
力線24を省略してある。図4(b)において、接続部
16は、海中ケーブル14と浮遊式ケーブル15の各端
部で、電力線24を構成する導体21、絶縁層22、シ
ース23を段剥ぎし、予めストレス緩和コーン41を絶
縁層22上に装着しておき、両導体21相互を導体スリ
ーブ42でかしめ接続する。海中ケーブル14と浮遊式
ケーブル15に装着された両ストレス緩和コーン41、
41間を絶縁テープを巻き付けて絶縁テープ層31を形
成し、該絶縁テープ層31上には保護テープにより保護
層32を形成する。必要に応じて水密コンパウンドを施
す場合(図示せず)もある。このようにして、他の2本
の電力線24にも同様の処理を施す。
【0011】次いで、ケーシング37の浮遊式ケーブル
15側では、補強金属線27と線状体30は、固定金具
33により折り返して針金35でバインドし、押さえ金
具34と針金35により固定される。ケーシング37の
海中ケーブル14側も同様である。両押さえ金具34、
34は、複数本のテンションボルト36により海中ケー
ブル14と浮遊式ケーブル15間で連結される。さら
に、ケーシング37が接続部16の覆いを構成し、ケー
シング37もボルト43により押さえ金具34に固定さ
れる。必要に応じて、押さえ金具34と海中ケーブル1
4あるいは浮遊式ケーブル15との接触面はシール剤3
8でシールされ、ケーシング37内の空隙部39には、
熱硬化性樹脂、例えばエポキシ樹脂などが充填される。
低比重層29は、少なくとも2個以上の分割可能な固定
リング40をねじでしめこむことにより固定されてい
る。このようにして、本実施例の海中ケーブル線路11
は、予め工場などで海中ケーブル14と浮遊式ケーブル
15を接続しておくことができるので、敷設現場での接
続作業は不要になり、短時間での敷設が可能になる。
【0012】本実施例では、海中ケーブル線路11を電
力ケーブル線路としたが、本発明は上記実施例に限定さ
れず、光複合ケーブルや液圧ホースを複合したアンビリ
カルケーブル、その他の流体輸送管等の海中ケーブル線
路にも適用できる。また、海中ケーブル線路11の構成
は、必ずしも3分割して中間部14aに浮遊式ケーブル
15を配置する必要はない。例えば、海象の変化の比較
的穏やかな海域では、海上部から途中までを浮遊式ケー
ブル15とし、そこから接続部16を介して海底までを
海中ケーブル14としてもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、海
底と浮遊基地との間にカテナリー状に海中ケーブルを立
ち上げてなる海中ケーブル線路において、海中ケーブル
の中間部に、あるいは、浮遊基地側に、比重が1よりも
小さい浮遊式ケーブルを接続するため、予め製造工程で
海中ケーブルと浮遊式ケーブルを接続しておくことがで
きるので、敷設現場での接続作業は不要になり、短時間
で容易に敷設することが可能になるという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる海中ケーブル線路の一実施例の
説明図である。
【図2】上記実施例に用いた海中ケーブルの断面図であ
る。
【図3】上記実施例に用いた浮遊式ケーブルの断面図で
ある。
【図4】(a)、(b)、(c)は、それぞれ海中ケー
ブルと浮遊式ケーブルの接続部の全体概念図、部分縦断
面図およびA−A断面図である。
【図5】従来の海中ケーブル線路の敷設形態の説明図で
ある。
【図6】従来の海中ケーブル線路の他の敷設形態の説明
図である。
【符号の説明】
11 海中ケーブル線路 12 浮遊式構造物 13 アンカー 14 海中ケーブル 14a 中間部 15 浮遊式ケーブル 16 接続部 21 導体 22 絶縁層 23 シース 24 電力線 25 介在物 26 中間シース 27 補強金属線 28 保護シース 29 低比重層 30 線状体 31 絶縁テープ層 32 保護層 33 固定金具 34 押さえ金具 35 針金 36 テンションボルト 37 ケーシング 38 シール剤 39 空隙部 40 固定リング 41 ストレス緩和コーン 42 導体スリーブ 43 ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海底と浮遊基地との間にカテナリー状に
    海中ケーブルを立ち上げてなる海中ケーブル線路におい
    て、海中ケーブルの中間部に、比重が1よりも小さい浮
    遊式ケーブルを接続したことを特徴とする海中ケーブル
    線路。
  2. 【請求項2】 海底と浮遊基地との間にカテナリー状に
    海中ケーブルを立ち上げてなる海中ケーブル線路におい
    て、浮遊基地側に、比重が1よりも小さい浮遊式ケーブ
    ルを接続したことを特徴とする海中ケーブル線路。
JP5346412A 1993-12-22 1993-12-22 海中ケーブル線路 Pending JPH07177637A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5346412A JPH07177637A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 海中ケーブル線路

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JP5346412A JPH07177637A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 海中ケーブル線路

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JP5346412A Pending JPH07177637A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 海中ケーブル線路

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JP (1) JPH07177637A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011054566A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Nexans 海中電力ケーブルにおける疲労耐性金属防水バリア
JP2013038940A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 海中ケーブルの端末構造、海中ケーブルの端末固定方法
CN104269782A (zh) * 2014-10-22 2015-01-07 中国海洋石油总公司 一种电缆铺设精度控制方法、装置
JP2020517220A (ja) * 2017-04-10 2020-06-11 ナバル エネルジ 水中ケーブルを接続するためのシステム

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