JP2002099888A - データ記憶素子保持ラベル - Google Patents

データ記憶素子保持ラベル

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JP2002099888A
JP2002099888A JP2000287249A JP2000287249A JP2002099888A JP 2002099888 A JP2002099888 A JP 2002099888A JP 2000287249 A JP2000287249 A JP 2000287249A JP 2000287249 A JP2000287249 A JP 2000287249A JP 2002099888 A JP2002099888 A JP 2002099888A
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JP2000287249A
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Kenji Suzuki
賢治 鈴木
Yasutake Fujiki
保武 藤木
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物流管理に用いる荷札や配送伝票、工程管理
などに適した構成のデータ記憶素子保持ラベルを提供す
る。 【解決手段】 層構成は表面側より、表面基材、樹脂
層、粘着剤層、ICモジュール、剥離シートの順に積層さ
れている。ICモジュールは粘着剤層の面積よりも小さい
面積であり、粘着剤層の周縁部を除く位置に配置されて
いる。剥離シートは、粘着剤層の周縁部により接合され
ている。また、表面基材と樹脂層は剥離可能に擬似接着
されている。また、データ記憶素子保持ラベルを、平面
的に見ると、表面基材は配達票と貼付票の二つの紙片と
なるように構成されており、貼付票の粘着剤層に、ICモ
ジュールが保持されている。また、表面基材の表面に
は、感熱方式により印字可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ記憶素子を備
えたデータ記憶素子保持ラベルに関し、更に詳しくは、
熱可塑性樹脂により擬似接着された層を含むことによ
り、物流管理に用いる荷札や配送伝票、工程管理に用い
る表示ラベルに適したデータ記憶素子保持ラベルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、物流、販売等における商品管理に
は、バーコードを利用した自動認識管理システムが用い
られている。バーコードは、画像(バー)の配列状態を
情報化したものであり、専用のバーコードリーダでその
情報を読み取ることが可能である。そのため、例えば商
品情報を記録したバーコードを当該商品に添付して商品
管理や物流管理が行われている。ところが、バーコード
は大量の情報を記載させたり、情報の更新が不可能であ
り、又、偽造が容易であるという問題がある。そのた
め、近年、RFID(Radio Frequency Identificati
on:無線周波数認識)と称されるシステムが注目されて
いる。
【0003】このシステムは半導体(IC)チップに大
量の情報を記憶させておき、該ICチップに情報の送受
信を行う平面状のアンテナを接続する。そして、読取器
の発する所定周波数の電波をアンテナで受信すると、こ
の電波に応じて、内部のICチップの記憶情報が当該ア
ンテナを介して読取器へ送信される。又、読取器からの
更新情報も前記アンテナを介してICチップへ送信さ
れ、ICチップの記憶情報の更新がされるようになって
いる。(以下、ICチップとアンテナ、さらには所定の
コンデンサなどを合わせたものを「ICモジュール」と
いう)。
【0004】このICモジュールは、まず、ICカード
として実用化されている。この場合、ICモジュールを
プラスチックフィルム等で挟んで適宜熱圧着すること
で、硬質なプラスチック中にICモジュールが保持され
たICカードが製造される。ICカードは、例えば社員
証として適宜ユーザの携帯に供される。一方、商品管理
や物流管理の観点からは、上記ICモジュールを商品に
貼付できる方が好都合である。このようなことから、I
Cモジュールを内蔵した粘着ラベルが各種提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
ICモジュールを内蔵した粘着ラベルであって、物流管
理に用いる荷札や配送伝票、工程管理などに適した構成
のデータ記憶素子保持ラベルを提供するものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、表面基材の一方
の面上に、表面基材と剥離可能に擬似接着された熱可塑
性樹脂層が積層され、該熱可塑性樹脂層の表面上には粘
着剤層が積層され、該粘着剤層表面の内側にデータ記憶
素子が積層され、更に粘着剤層表面の面積と同一かそれ
より大きい面積を有する剥離シートが積層されているデ
ータ記憶素子保持ラベルである。また、本発明は、表面
基材と内部基材を有し、表面基材の一方の面と内部基材
の一方の面との間に少なくとも一層の熱可塑性樹脂層を
有し、表面基材と熱可塑性樹脂層の間、熱可塑性樹脂層
間、あるいは熱可塑性樹脂と内部基材の間が剥離可能に
擬似接着されており、内部基材が、熱可塑性樹脂層を有
する面と反対面に粘着剤層が積層され、該粘着剤層表面
の内側にデータ記憶素子が積層され、更に粘着剤層表面
の面積と同一かそれより大きい面積を有する剥離シート
が積層されているデータ記憶素子保持ラベルである。ま
た、表面基材の他方の面上に、記録層を有することが好
ましい。さらに、前記記録層が感熱記録層であることが
好ましい。また、熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン樹
脂であることが好ましい。さらにまた、表面基材が複数
の表示部から構成されていることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】表面基材としては、上質紙、アー
ト紙、コート紙、キャスト塗被紙、クラフト紙、ポリエ
チレンラミネート紙、含浸紙、発泡紙などの紙類、ポリ
オレフィン(例えばポリエチレン、ポリプロピレンな
ど)、ポリ塩化ビニル(例えば軟質ポリ塩化ビニル、硬
質ポリ塩化ビニルなど)、ポリエステル(例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、変性ポリエチレンテレフタレ
ート(PET−Gとして商品化されている)など)、ポ
リスチレン、ポリウレタン、セロハンなどの樹脂を主成
分にしたフィルム、該樹脂に発泡剤を配合し発泡せしめ
た発泡フィルム、該樹脂に無機顔料、有機顔料等を配合
し延伸によりボイドを形成した多孔質フィルムなどのフ
ィルム類、あるいは合成紙類や不織布類、更にこれらを
貼り合せた積層シートが挙げられ、更にこれらのシート
の片面に感熱記録、感圧記録、熱転写記録、インクジェ
ット記録などの各種記録層を形成したものも使用可能で
ある。特に、各種記録層を有する構成が好ましく、感熱
記録は、プリンタ装置が簡単であり、持ち運びが容易で
あるので配送伝票などの用途に適しているので感熱記録
層を有する構成が好ましい。感熱記録層の場合、記録を
保護する為に、オーバーコート層を形成することがで
き、形成することが好ましい。感熱記録を2色以上で行
える多色感熱記録層や可逆タイプの感熱記録層も勿論可
能である。
【0008】内部基材を用いる構成の場合、該中間基材
としては、上質紙やクラフト紙、グラシン紙、パーチメ
ント紙等の紙基材類や、これらに更にポリエチレン等を
ラミネートしたラミネート紙、PETやポリ塩化ビニリ
デン、ポリプロピレン等のフィルム類が使用されるがこ
れらに限定されるものではない。また、中間基材の厚み
としては通常15〜150μm、好ましくは20〜10
0μm程度である。
【0009】表面基材の一方の面上に、表面基材と剥離
可能に擬似接着された熱可塑性樹脂層、または表面基材
と熱可塑性樹脂層の間、熱可塑性樹脂層間、熱可塑性樹
脂と内部基材の間が剥離可能に擬似接着された表面基材
と内部基材の間に形成された熱可塑性樹脂層に使用でき
る熱可塑性樹脂とは、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン系重合体または共重合体やポリスチレ
ン、酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等の熱可塑性樹脂を1種または数種を混合したものが
使用されるが、勿論これらに限定されるものではなく、
擬似接着の効果が得られる熱可塑性樹脂であれば何れで
も良い。また、熱可塑性樹脂層の厚さは特に限定はされ
ないが通常5〜60μm、好ましくは10〜50μm程
度である。なお、熱可塑性樹脂は、通常のラミネーショ
ン処理温度より10〜50℃低い温度で、例えばポリエ
チレン樹脂の場合250〜320℃で、溶融して押し出
し機のTダイより、冷却ロールと圧着ロールの間に導か
れた表面基材の裏面、または表面基材と中間基材の間に
該溶融熱可塑性樹脂が押し出される。なお、スピードは
10〜300m/min、ラミネート時のニップ圧1〜
20kgf/cmの範囲で適宜調節される。表面基材が
感熱記録層を有する場合でも、裏面に熱可塑性樹脂層を
形成することができるが、積層の際に冷却ロールを感熱
記録層に接するようにして形成することが、地肌かぶり
がなく好ましい。なお、表面基材または内部基材に、擬
似接着の剥離力を調節するために予め熱可塑性樹脂のラ
ミネートを施すことや、離型剤を塗布することもでき
る。
【0010】離型剤としては、水分散性の離型剤が好ま
しく、例えば、ポリブタジエンゴム系、スチレン−ブタ
ジエン共重合体系、アルキド−シリコ−ン共重合体、ア
クリル−シリコーン共重合体系の離型処理剤、剥離ワニ
ス、メジウム等の剥離剤を成分とするインキのほか、ア
クリル酸エステル樹脂ラテックス、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アミド、エチレ
ン−ビスステアリン酸アミド、パラフィン、ポリエチレ
ン、ポロプロピレン等のワックス類、および上記ワック
ス類とポリビニルアルコール等の水溶性高分子等との混
合物等が挙げられる。これら離型剤は単独で用いても、
2種以上を併用してもよい。
【0011】粘着剤層を構成する粘着剤の種類として
は、ゴム系、アクリル系、シリコーン系等、型体として
は、溶剤型、エマルジョン型、ホットメルト型等が使用
される。粘着剤層を形成させるには、剥離シートへ前記
粘着剤を塗布し、必要により乾燥して粘着剤層を形成
し、その後表面基材の熱可塑性樹脂層と貼り合わせると
よいし、直接表面基材の熱可塑性樹脂層に塗布してもよ
い。表面基材として感熱記録層を有する場合は、前者の
剥離シートに一旦塗布する方法が好ましい。
【0012】この粘着剤の塗被装置としては、例えばロ
ールコーター、ナイフコーター、バーコーター、ダイコ
ーター、コンマコーター、リップコーター、リバースグ
ラビアコーター、バリオグラビアコーター等が適宜使用
され、粘着剤の塗被量は、乾燥重量で5〜50g/m2
程度の範囲で調節されるが、荷物や小包等の被着体に貼
り付けたときに剥がれ落ちない程度の接着力を基材シー
トと被着体間に持たせることが必要である。
【0013】粘着剤層の表面に積層されるデータ記憶素
子としては、粘着剤層表面の面積よりも小さい面積のも
のが積層される。データ記憶素子の面積は、データ記憶
素子を有し、かつ粘着剤層の面積の64%以下であるこ
とが好ましい。データ記憶素子の面積が大きくなると、
使用の際にデータ記憶素子の面から意図としない剥離を
生じる可能性がある。
【0014】データ記憶素子としては特に限定するもの
ではなく、略平板状の送受信部(アンテナ部)と、該送
受信部と接続されたデータ記憶及び/又は演算部とを少
なくとも有するものが使用できる。このようなデータ記
憶素子としては、ICカードなどで実用化されているIC
モジュールが適宜使用できる。送受信部としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどの樹脂からなる厚さ20〜100μmの絶縁性シ
ートに、銀や銅等のワイヤーからなるコイルを貼り付け
る方法、銅やアルミニウム等をコイル状にエッチングす
る方法、導電性インキ等を用いてコイル状に印刷したコ
イル状アンテナや、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどの樹脂や紙からなる厚さ
20〜100μmの絶縁性シートに導電性インキ等を用
いて印刷、あるいは銅やアルミニウム等の金属を蒸着し
た板状アンテナ等が使用できる。また、データ記憶及び
/又は演算部としては各種ICチップが使用できる。こ
のほか、コンデンサーなどを配置することも適宜可能で
ある。更に、データ記憶素子は、樹脂フィルム、樹脂板
などで固定あるいは保護してもよい。
【0015】データ記憶素子の粘着剤層面への積層は、
表面基材、熱可塑性樹脂層、粘着剤層の積層体に、デー
タ記憶素子を載せて行けばよい。例えば、データ記憶素
子を吸引保持したまま粘着剤層上に押し付ける、データ
記憶素子を吸引保持し粘着剤層上にエアーにより吹き付
ける、データ記憶素子をロボットアームで保持し載せて
いくなど、特に限定するものではない。なお、製造の工
程で、粘着剤層上に剥離シートが積層されている場合は
剥離シートを剥がせばよい。
【0016】粘着剤を覆う剥離シートの基材としては、
グラシン紙の如き高密度原紙、クレーコート紙、クラフ
ト紙、または上質紙等に、例えばカゼイン、デキストリ
ン、澱粉、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、スチレン−ブタジエン共重
合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、エ
チレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アクリル酸エステル共重合体等の天然高分子、
または合成樹脂と、顔料とを主成分とした目止め層を設
けた剥離基材、または、クラフト紙または上質紙等にポ
リエチレン等をラミネートしたポリラミ紙、またはポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレートのフィルム等
が使用でき、水分散型、溶剤型あるいは無溶剤型のシリ
コーン樹脂やフッ素樹脂等の剥離剤を乾燥重量で0.0
5〜3g/m2程度塗被後、熱硬化あるいは電離放射線
硬化等によって剥離剤層を形成したものが使用される。
なお、剥離剤を塗被する塗被装置としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、バーコーター、ダイレク
トグラビアコーター、オフセットグラビアコーター、エ
アーナイフコーター、多段ロールコーター等が適宜使用
される。
【0017】なお、データ記憶素子を粘着剤層面に積層
した状態では、被着体に貼着した場合にデータ記憶素子
部分に粘着剤が存在しない為、貼着が不十分となる場合
がある。この場合、剥離シートの積層の際に、粘着剤層
を有する剥離シートを積層するとデータ記憶素子部分に
も粘着剤を形成することができ、好ましい態様となる。
【0018】また、表面基材を複数の表示部から構成す
ることが好ましい。例えば荷札や物流管理用の配送伝票
に用いる場合、一枚の表面基材上に受領書と送り状とい
うように表示部を形成することが好ましい。貼着前、貼
着後、用途に合わせて表示部を分離することが可能とな
るように、スリット加工やミシン目加工を施しておくこ
とが好ましい。ミシン目等の加工は、熱可塑性樹脂層を
形成前又は後、粘着加工後、あるいは表面基材への印刷
等の処理中乃至後など、任意の工程で行なうことができ
るが、加工の際にミシン目等の部分からシートが破れる
恐れがあるので、出来るだけ後の工程、例えば粘着加工
後、印刷等の処理中、処理後で行なうことが好ましい。
【0019】なお、表面基材には、罫線、説明書、サー
ビスマーク等の一般情報を印刷することができる。この
印刷は、ミシン目等の加工工程の前または後にすること
ができる。この印刷方法としては、例えばオフセット印
刷、グラビア印刷、活版印刷、スクリーン印刷、フレキ
ソ印刷等の印刷方法と印刷機が挙げられ、印刷インキと
その乾燥は各種の方法が使用できるが、UVインキを用
いて紫外線照射乾燥するUV印刷が好まれる。
【0020】また、この表面基材には、配送先等必要情
報を表示する方法としては、記録機器を使用してプリン
トすることができる。記録機器としては、例えばインク
ジェット方式、インクリボン方式、熱転写方式、電子写
真方式、感熱記録方式、感圧記録方式等のプリンタやイ
ンパクト方式のドットプリンタや複写機等が挙げられ
る。特に感熱記録方式は、装置がコンパクトであるので
好ましい。従って、本発明のデータ記憶素子保持ラベル
の形態は必要情報を表示するために、巻取り、Z折りま
たは平版の形態で取り扱われる。
【0021】本発明のデータ記憶素子保持ラベルの使用
の形態を例示するが、以下の例示に限定されるものでは
ない。例えば、図1及び図2に示すように、表面基材を運
送会社控え用と荷物貼付用の二つの表示部を構成する。
データ記憶素子13は、荷物貼付用ラベル12の粘着剤
層表面5に積層する。運送会社控え用ラベル11と荷物
貼付用ラベル12の両方にプリンター等で宛先などを印
字し、またデータ記憶素子には宛先などの情報を入力す
る。該ラベルの荷物貼付用ラベルは荷物に貼付し、配送
される。運送会社控え用ラベルは、擬似接着された熱可
塑性樹脂層4と表面基材3の間9から剥離できるので、
容易に運送会社控え用ラベルを剥がすことができ、また
運送会社控え用ラベルの裏面は粘着剤層5を有さないの
で取扱いも便利である。荷物貼付用ラベルは、荷物に貼
付し、配送される。運送会社の配送拠点等でのリーダー
・ライタでデータ記憶素子を読み取り、荷物の現在地を
管理するコンピュータに送信管理できる。また、データ
記憶素子には荷物の経由地などを入力することもでき
る。また、表面基材は、表面に感熱記録層2を設けるの
が好ましい態様である。
【0022】また、図示はしないが、例えば、データ記
憶素子保持ラベルを表面基材に受領書と送り状というよ
うに二つの表示部を構成することもできる。この場合、
両方の表示部(受領書と送り状)にプリンターで宛先な
どを印字し、またデータ記憶素子には宛先などを入力す
る。荷物は受け取り人に届くと、送り状はそのまま荷物
に貼着されたまま宛先に残し、捺印やサイン後の受領書
は、運送会社が剥がして持ち帰り、伝票整理等に使用す
る。この際、擬似接着された熱可塑性樹脂層と表面基材
の間から剥離できるので、容易に受領書を剥がすことが
でき、残されたラベルも剥離した面が熱可塑性樹脂層で
あるので見栄えがよい。勿論、本発明は上記の使用方法
に限定されるものではない。
【0023】
【実施例】以下に、配送伝票の実施例を挙げて本発明を
より具体的に説明するが、勿論本発明はそれらに限定さ
れるものではない。尚、例中の部、重量、割合、塗被量
等は特に断らない限り、全て固形分重量で示すものであ
る。
【0024】(実施例1) 「擬似接着加工」厚み77μmの感熱記録紙の記録層表
面の反対面に、ポリエチレン樹脂(商品名:L−708
S,三菱化学社製)を使用し、エクストリュージョンラ
ミネート法で、ラミネート温度310℃、スピード15
0m/min、ラミネート時のニップ圧3kg/cmの
条件で、厚さ15μmの熱可塑性樹脂層を形成した。
【0025】「粘着加工」更に、グラシン片面ポリラミ
剥離紙(商品名:84GPS,王子製紙社製)の剥離剤
塗工面に粘着剤(商品名:アクロナールYJ−8655
DB,BASFディスパージョン社製)を乾燥重量で2
0g/m2となるように塗布し、乾燥させて粘着剤層を
形成した後、上記で得た熱可塑性樹脂層面と貼り合わ
せ、擬似接着ラベルを得た。
【0026】「データ記憶素子保持ラベルの作成」ポリ
エチレンテレフタレートに、アルミニウムをコイル状に
エッチングしたコイル状アンテナにICチップを積層し
たデータ記憶素子を用意した。上記擬似接着ラベルの剥
離紙を一旦剥がしとり、粘着剤層が現れた面に、データ
記憶素子を積層し、剥離紙を再度積層してデータ記憶素
子保持ラベルを得た。さらに、表面基材の厚みと略同一
の深さのスリットを設け、本発明のデータ記憶素子保持
ラベルを得た。
【0027】(実施例2)実施例1のデータ記憶素子保
持ラベルの作成において、剥がしとった剥離紙を再度積
層せず、別途用意したグラシン片面ポリラミ剥離紙(商
品名:84GPS,王子製紙社製)の剥離剤塗工面に粘
着剤(商品名:アクロナールYJ−8655DB,BA
SFディスパージョン社製)を乾燥重量で20g/m2
となるように塗布し、乾燥させて粘着剤層を形成したも
のを積層した以外は実施例1と同様にしてデータ記憶素
子保持ラベルを得た。
【0028】(実施例3) 「擬似接着加工」厚さ77μmの感熱記録紙を表面基材
として、また、紙厚100μmの上質紙(商品名:OK
プリンス,王子製紙社製)を内部基材として用意した。
まず、内部基材の片面に、エクストリュージョンラミネ
ート法でポリエチレン樹脂(商品名:L−708S,三
菱化学社製)を、ラミネート温度360℃、スピード1
50m/min、ラミネート時のニップ圧3kg/c
m、厚さ15μmの熱可塑性樹脂層を形成しポリエチレ
ンラミネート紙を得た。次いで、上記ポリエチレンラミ
ネート紙のポリエチレンラミネート面と表面基材の感熱
記録層と反対面との間に、エクストリュージョンラミネ
ート法でポリエチレン樹脂(商品名:L−708S,三
菱化学社製)を、ラミネート温度310℃、スピード1
50m/min、ラミネート時のニップ圧3kg/c
m、厚さ15μmの熱可塑性樹脂層を形成し、擬似接着
シートを得た。 「粘着加工」更に、グラシン片面ポリラミ剥離紙(商品
名:84GPS,王子製紙社製)の剥離剤塗工面に粘着
剤(商品名:アクロナールYJ−8655DB,BAS
Fディスパージョン社製)を乾燥重量で20g/m2
なるように塗布し、乾燥させて粘着剤層を形成した後、
上記で得た擬似接着シートの内部基材と貼り合わせ、擬
似接着ラベルを得た。
【0029】「データ記憶素子保持ラベルの作成」ポリ
エチレンテレフタレートに、アルミニウムをコイル状に
エッチングしたコイル状アンテナにICチップを積層し
たデータ記憶素子を用意した。上記擬似接着ラベルの剥
離紙を一旦剥がしとり、粘着剤層が現れた面に、データ
記憶素子を積層し、剥離紙を再度積層してデータ記憶素
子保持ラベルを得た。さらに、表面基材の厚みと略同一
の深さのミシン目を設け、本発明のデータ記憶素子保持
ラベルを得た。
【0030】得られたデータ記憶素子保持ラベルは、リ
ーダー・ライタでの読み取り書き込みが可能であり、サ
ーマルプリンターでの記録も行え、ダンボール箱への貼
着も可能であり、更に貼着前、貼着後において、表面基
材の一部分を擬似接着の部分より剥離ができるものであ
った。
【0031】
【発明の効果】本発明のデータ記憶素子保持ラベルは、
擬似接着されているので、剥離が容易であり、データ記
憶素子を有するので、物流など商品管理に適しており、
さまざまな配送伝票にみならず、さまざまな利用形態が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるデータ記憶素子保持ラベルの一
例を示した断面図である。
【図2】図1のデータ記憶素子保持ラベルの平面図であ
る。
【図3】本発明におけるデータ記憶素子保持ラベルの一
例を示した断面図である。
【図4】本発明におけるデータ記憶素子保持ラベルの一
例を示した断面図である。
【符号の説明】 :データ記憶素子保持ラベル 2:感熱記録層 3:表面基材 4:熱可塑性樹脂層 5:粘着剤層 6:送受信部(アンテナ部) 7:データ記憶及び/又は演算部(ICチップ) 8:剥離シート 9、10:剥離可能な面 11:控え用ラベル 12:荷物貼付用ラベル 13:データ記憶素子 14:粘着剤層 15:熱可塑性樹脂層 16:内部基材20 :データ記憶素子保持ラベル30 :データ記憶素子保持ラベル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材の一方の面上に、表面基材と剥離
    可能に擬似接着された熱可塑性樹脂層が積層され、該熱
    可塑性樹脂層の表面上には粘着剤層が積層され、該粘着
    剤層表面の内側にデータ記憶素子が積層され、更に粘着
    剤層表面の面積と同一かそれより大きい面積を有する剥
    離シートが積層されているデータ記憶素子保持ラベル。
  2. 【請求項2】表面基材と内部基材を有し、表面基材の一
    方の面と内部基材の一方の面との間に少なくとも一層の
    熱可塑性樹脂層を有し、表面基材と熱可塑性樹脂層の
    間、熱可塑性樹脂層間、あるいは熱可塑性樹脂と内部基
    材の間が剥離可能に擬似接着されており、内部基材が、
    熱可塑性樹脂層を有する面と反対面に粘着剤層が積層さ
    れ、該粘着剤層表面の内側にデータ記憶素子が積層さ
    れ、更に粘着剤層表面の面積と同一かそれより大きい面
    積を有する剥離シートが積層されているデータ記憶素子
    保持ラベル。
  3. 【請求項3】表面基材の他方の面上に、記録層を有する
    請求項1または2記載のデータ記憶素子保持ラベル。
  4. 【請求項4】前記記録層が感熱記録層である請求項3記
    載のデータ記憶素子保持ラベル。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン樹脂か
    らなる請求項1〜2のいずれか1項に記載のデータ記憶
    素子保持ラベル。
  6. 【請求項6】表面基材が複数の表示部から構成された請
    求項1〜2のいずれか1項に記載のデータ記憶素子保持
    ラベル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008533551A (ja) * 2005-01-20 2008-08-21 インテリジェント・デバイシーズ・インコーポレーテッド 電子コンプライアンス・モニタ(ecm)タグに関する組立て、生産、品質保証のプロセス
USRE45706E1 (en) 2000-12-06 2015-09-29 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. OFDM signal transmission system, portable terminal and E-commerce system

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