JP2002099886A - 携帯型情報処理装置および携帯型情報処理装置の制御方法 - Google Patents

携帯型情報処理装置および携帯型情報処理装置の制御方法

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JP2002099886A JP2000289361A JP2000289361A JP2002099886A JP 2002099886 A JP2002099886 A JP 2002099886A JP 2000289361 A JP2000289361 A JP 2000289361A JP 2000289361 A JP2000289361 A JP 2000289361A JP 2002099886 A JP2002099886 A JP 2002099886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触型ICカードなどの携帯型無線装置に
記録された内容をユーザがいつでも認知できるようにす
る。 【解決手段】 携帯型無線装置に、記録内容を表示する
表示装置、表示を実行するための表示駆動回路、そして
表示駆動回路を動作させるための電源を設ける。そし
て、ユーザが携帯型無線装置に対して所定の操作を行っ
た場合等、一定の期間のみ、表示駆動回路を動作させる
ために電源を供給する。そして、携帯型無線装置に記録
した内容を表示装置に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置を有する
携帯型情報処理装置および携帯型情報処理装置の制御方
法に係る。
【0002】
【従来の技術】携帯型無線装置の1つとして、たとえば
非接触型のIC(Integrated Circuit)カード(以下、
単に非接触ICカードと記述する)がある。この非接触
ICカードは、例えば電車の改札口に設置される専用の
リード/ライト装置との間で無線データ通信を行うこと
ができ、電車運賃の精算等を行うことができる。たとえ
ば定期券に非接触ICカードを適用した場合は、定期入
れから定期券を取り出して改札口に挿入するといった煩
雑な手続が不要になる。また、リード/ライト装置と通
信するデータは暗号化することもできるので、データの
セキュリティも高く、偽造等の不正使用の心配もない点
でも注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非接触IC
カードは電源や表示手段を有していないため、ユーザは
自分のカードをリード/ライト装置に近づけない限り、
カードの内容を認知できなかった。このため、ユーザが
改札口を通る段階になって、残高不足で自分のカードが
使用できないことが判明する状況も起こり得た。本発明
は、以上の点を考慮し、たとえば非接触ICカードのよ
うな携帯型無線装置において、ユーザが装置(カード)
に記録される内容をいつでも認知できるよう配慮した使
い勝手のよい携帯型情報処理装置および携帯型情報処理
装置の制御方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の構成は、外部装置との間で無
線通信を行うに際し、前記外部装置から供給される無線
電力により動作する無線通信部と、前記無線通信に伴う
各種データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶され
たデータに基づいて各種表示を行う表示部と、前記表示
部に対し表示用電源を供給する電源部と、前期表示部に
おける表示指示を行うための操作部と、前記表示指示が
なされてから所定期間の間のみ前記表示用電源の供給を
許可する電源供給制御部と、を備えたことを特徴とす
る。
【0005】請求項2に記載の構成は、請求項1記載の
構成において、前記電源部は、光エネルギーを電気エネ
ルギーに変換する太陽電池と、前記電気エネルギーを蓄
え、前期表示用電源として供給する蓄電部と、を備えた
ことを特徴とする。
【0006】請求項3に記載の構成は、外部装置との間
で無線通信を行うに際し、前記外部装置から供給される
無線電力により動作する無線通信部と、前記無線通信に
伴う各種データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶
されたデータに基づいて各種表示を行うとともに、電源
非供給状態で表示状態を所定保持期間の間、保持可能な
表示部と、前記表示部に対し表示用電源を供給する電源
部と、前記表示部に対し、前記所定保持期間未満の所定
周期で間欠的に前記表示用電源の供給を許可する電源供
給制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項4に記載の構成は、請求項3記載の
構成において、前記表示部は、電気泳動ディスプレイで
あることを特徴とする。請求項5に記載の構成は、請求
項4記載の構成において、前記電源供給制御部は、前記
所定周期をカウントするためのカウント部を備えたこと
を特徴とする。
【0008】請求項6に記載の構成は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の構成において、前記無線通
信部は、前記外部装置の近傍に配置された無線通信圏内
に前記無線通信部が位置する場合に、前記外部装置から
供給される無線電力により動作するものであることを特
徴とする。
【0009】請求項7に記載の構成は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の構成において、前記無線通
信部は、前記外部装置からの通信要求信号を受信した場
合に、前記外部装置から供給される無線電力により動作
するものであることを特徴とする。
【0010】請求項8に記載の構成は、請求項1ないし
請求項7のいずれかに記載の構成において、前記記憶部
は、不揮発性のメモリであることを特徴とする。
【0011】請求項9に記載の構成は、外部装置との間
で無線通信を行うに際し、前記外部装置から供給される
無線電力により動作する無線通信部と、前記無線通信に
伴う各種データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶
されたデータに基づいて各種表示を行う表示部と、前記
表示部に対し表示用電源を供給する電源部と、前記表示
部における表示指示を行うための操作部と、を備えた携
帯型情報処理装置の制御方法において、前記表示指示が
行われたことを検出する過程と、前記表示指示がなされ
てから所定期間の間のみ前記表示用電源の供給を許可す
る過程を有することを特徴とする。
【0012】請求項10に記載の構成は、外部装置との
間で無線通信を行うに際し、前記外部装置から供給され
る無線電力により動作する無線通信部と、前記無線通信
に伴う各種データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記
憶されたデータに基づいて各種表示を行うとともに、非
電源供給状態で表示状態を所定保持期間の間、保持可能
な表示部と、表示用電源を供給する電源部と、を備えた
携帯型情報処理装置の制御方法において、前記所定保持
期間未満の所定周期で間欠的に前記表示用電源の供給を
許可することを特徴とする。
【0013】請求項11に記載の構成は、請求項9また
は請求項10のいずれかに記載の構成において、前記無
線通信部は、前記外部装置の近傍に配置された無線通信
圏内に前記無線通信部が位置する場合に、前記外部装置
から供給される無線電力により動作するものであること
を特徴とする。
【0014】請求項12に記載の構成は、請求項9また
は請求項10のいずれかに記載の構成において、前記無
線通信部は、前記外部装置からの通信要求信号を受信し
た場合に、前記外部装置から供給される無線電力により
動作するものであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0016】A:第1実施形態 A1:第1実施形態の構成 図1は、本発明の一実施形態である非接触ICカード1
00の構成を示すブロック図である。非接触ICカード
100は、専用のリード/ライト装置80との間におい
て無線データ通信を行うためのループアンテナ1、具体
的なデータ処理やデータ処理結果を記憶する機能を有す
る集積回路20、データ処理結果を表示するための表示
装置30、表示装置30に表示を行うことを促す外部操
作部40、表示装置30に表示を行う時の電源となる電
池50から構成される。
【0017】ループアンテナ1はリード/ライト装置8
0との間で無線通信を実行するためのコイル1Lと、信
号を同調させるためのコンデンサ1Cから構成される。
コンデンサ1Cの容量は、リード/ライト装置80から
の信号が同調するように予め調整されている。
【0018】集積回路20は、ループアンテナ1からの
受信信号に対して種々の処理を行う回路である。具体的
には、受信信号から電源を生成する整流回路3、受信信
号から信号処理のタイミングを図る基準信号を生成する
基準信号作成回路7、受信信号を復調する復調回路4、
外部に送信する信号を変調する変調回路5を有してい
る。また、集積回路20は、シリアル/パラレル変換お
よびパラレル/シリアル変換を行うための変換回路6、
集積回路20の全体を制御する制御回路8、受信信号を
所定のプログラムで処理する暗号処理回路10、受信信
号を記憶するためのメモリ9を有している。そして、メ
モリ9に記録された内容を表示装置30に表示するため
の表示駆動回路11を有している。
【0019】表示装置30は、例えば液晶のように、所
定の電気信号を供給することにより具体的な表示動作を
行うことができるものをいう。なお、本実施形態におい
ては、非接触ICカード100の薄形状を考慮すると、
表示装置30の基板としては、ガラスよりもプラスチッ
クのほうが屈曲性を有するため望ましいといえる。
【0020】電池50は、薄円型のリチウム電池であ
る。この電池50は、表示装置30に表示を行うために
設けられたものであり、具体的には表示駆動回路11を
駆動させる電源として使用される。ここで、表示駆動回
路11を駆動するために、本来電池としては大容量のも
のを具備させるべきであるが、大容量の電池は形状も大
きくなるため、ICカード100の携帯性、軽量化が損
なわれる。そこで、本実施形態においてはICカード1
00の携帯性を確保するために、小容量の薄円型のリチ
ウム電池を設けることとしている。
【0021】よって、常に表示駆動回路11を駆動させ
たとすると、電池50の電荷容量はすぐになくなってし
まうことになり、頻繁に電池交換をしなければならない
不具合を生じる。このような不具合を生じないようにす
るため、本実施形態においては、ユーザが後述する外部
操作部40において所定の操作を行ってから一定期間に
限り、表示駆動回路11を駆動させるようにしている。
【0022】外部操作部40は、非接触ICカード10
0のユーザにより操作されるべきスイッチを複数有して
いる。そして、ユーザによって所定のスイッチが操作さ
れると、メモリ9の内容を表示装置30に表示する旨の
信号を集積回路20に出力する機能を有している。
【0023】図2は外部操作部40の構成図である。外
部操作部40は、スイッチ41、起動回路42、トラン
ジスタP1を備えている。スイッチ41は、2接点式の
スイッチであり、ユーザによって所定の操作(たとえば
押操作)が行われるとスイッチ41の2端点は導通状態
となる。トランジスタP1は、Pチャネル型のトランジ
スタであり、ゲート端子がハイレベルのときオフ状態、
ゲート端子がローレベルのときオン状態となるものであ
る。起動回路42は、スイッチ41の状態に応じて、ト
ランジスタP1のゲート端子のレベルを出力する回路で
ある。
【0024】図3は、起動回路42についての構成を示
したものである。起動回路42は、コンデンサC1、抵
抗R1およびトランジスタN1を備えている。トランジ
スタN1は、Nチャネル型のトランジスタであり、ゲー
ト端子がハイレベルのときオン状態、ゲート端子がロー
レベルのときオフ状態となるものである。起動回路42
の具体的動作については後述する。
【0025】A2:実施形態の動作本発明の内容を分か
りやすくするために、図面を使用して本実施形態に係る
非接触ICカードの動作を述べる。以下、リード/ライ
ト装置80との間で行われるデータ通信時の動作と、ユ
ーザによってスイッチ41が操作されたときにメモリ9
の内容を表示する動作に分けて説明をする。
【0026】(1)リード/ライト装置80との間で行
われるデータ通信時の動作。 リード/ライト装置80からは変調された電磁波が出力
され、非接触ICカード100のループアンテナ1に供
給される。ループアンテナ1のコイル1Lおよび同調用
コンデンサ1Cを介してアナログ受信信号が入力される
と、その後、整流回路3は、アナログ受信信号の整流を
行い、直流電源として復調回路4等に供給する。このよ
うにして非接触ICカード100は、整流回路3により
供給される直流電流により駆動される。
【0027】そして、非接触ICカード100が駆動状
態になった後、リード/ライト装置80から供給された
信号は、制御回路8の制御の下で、復調回路4により復
調される。そして、復調された信号は、暗号処理回路1
0を介してメモリ9に格納される。例えば、リード/ラ
イト装置80から「電車の運賃として500円分の清算
を実行する」旨の信号が送信された場合、かかる内容が
暗号処理回路10を介してメモリ9に格納される。この
結果、メモリ9に格納されていた金銭的価値データから
500円に相当する値が差し引かれたものがメモリ9に
新たに格納されることになる。
【0028】一方、非接触ICカード100は、リード
/ライト装置80からの信号を受信した旨を通知するた
めの信号をリード/ライト装置80に出力する。具体的
には、制御回路8は、信号を受信した旨を通知する旨の
信号を生成し変調回路5に出力する。かかる信号は変調
回路5によって変調された後、ループアンテナ1を介し
てリード/ライト装置80に送信される。リード/ライ
ト装置80は、非接触ICカード100からの通知信号
を受け取ると、無線通信が正常に行われたことを認識す
る。なお、この通知信号を受信できない場合、リード/
ライト装置80は、無線通信が正常に行われなかったと
認識する。例えばリード/ライト装置が電車の改札口に
適用されているときは、改札口のゲートを閉める制御を
行い、非接触ICカード100との無線通信が正常に行
われなかった旨をユーザ等に明示する。
【0029】このようにして、非接触ICカード100
は、リード/ライト装置80との間で無線データ通信を
実行する。以上の動作は、リード/ライト装置80から
出力された信号によって整流回路3を動作され、整流回
路3の動作により生じる電源により行なわれる。すなわ
ち、非接触ICカード100内部の電池50を使用する
ことはないため、電池50の容量を浪費することにはな
らない。図1の領域D1は、上記動作において、整流回
路3によって発生した電源が供給される領域を示してい
る。
【0030】(2)非接触ICカード100の表示動作
について 次に、非接触ICカード100のメモリ9に記憶された
内容を表示装置30に表示する動作の説明を行う。ユー
ザは、表示装置30に非接触ICカード100の内容を
表示することを所望するときは、外部操作部40のスイ
ッチ41を操作する。
【0031】図2において、ユーザによりスイッチ41
が操作されスイッチ41が導通状態になると、起動回路
42が動作する。図3を使って、起動回路42の動作を
詳細に説明する。スイッチ41が導通状態になると、ト
ランジスタN1のゲート端子がハイレベルになるため、
トランジスタN1はオン状態になる。このとき、トラン
ジスタN1のドレイン端子の電位Vbとソース端子の電
位VSSは等しくなるので、Vbの電位はVss(ロー
レベル)に下がる。このため、トランジスタP1のゲー
ト端子がローレベルになるため、トランジスタP1はオ
ン状態になる。よって、トランジスタP1のソース端子
の電圧Vddがドレイン端子の電圧Vaとが等しくなる
ため、結果として集積回路20に電池50から電源が供
給されることになる。
【0032】集積回路20に電源が供給されると、制御
回路8や表示駆動回路11に電源が供給されることとな
り、メモリ9に記憶されている内容が表示装置30に表
示されることとなる。図1における領域D2は、このと
きに電池50から電源が供給される領域を示したもので
ある。
【0033】なお、一度、ユーザによりスイッチ41が
操作されると、コンデンサC1には電荷がチャージされ
る。このため、その後、ユーザがスイッチ41の操作を
止め、スイッチ41が絶縁状態となった後も、しばらく
の間は、トランジスタN1のソース端子の電圧Vbはハ
イレベル状態となっている。この場合、トランジスタP
1はオン状態を維持し、集積回路20に電池50から電
源が供給され続けることになる。よって、ユーザがスイ
ッチ41を一回操作すれば、しばらくは表示装置30へ
の表示動作が維持されることとなり、ユーザに対する便
宜が図られている。
【0034】以上のように、本実施形態に係る非接触I
Cカード100のユーザは、非接触ICカード100に
記憶されている内容をいつでも表示装置30に表示させ
ることができる。よって、非接触ICカード100を使
って電車に利用するような場合も、予めカードの内容を
確かめてから使用することができ、改札口を通る段階に
なってはじめて残高が足りないことが判明するといった
不便な状況も起こり得ない、使い勝手のよい非接触IC
カード100を提供できる。また、非接触カード100
に表示装置230および表示装置230を駆動するため
の表示駆動回路211を具備させているが、かかる表示
駆動回路211に電池50から常に電源を供給させる必
要もないため、電池50が小容量であっても頻繁に電池
交換を行わなければならない煩わしい状況にもならな
い。
【0035】B:第2実施形態 図4は本実施形態に係る非接触ICカード200の構成
を示すブロック図である。非接触ICカード200は、
上記第1実施形態に係る非接触ICカード100に比較
し、表示装置230の物理的な特徴と、制御回路8にカ
ウンタ回路81を設けた点が異なっているため、以下の
説明においては、上述した第1実施形態と異なる部分に
ついてのみの説明を行う。
【0036】本実施形態に係る表示装置230は、電気
泳動の物理的な性質を利用して表示を行う点に特徴を有
している。通常の表示装置、たとえば表示素子として液
晶を利用した表示装置では、表示駆動回路を駆動して所
定の駆動電圧を印加して液晶分子の配列を変化させるこ
とにより表示動作を行う。そして、表示駆動回路の駆動
を止めた場合は、液晶に所定の駆動電圧を印加されなく
なるので、液晶分子の配列も元に戻り表示装置の表示動
作も終了することになる。一方、本実施形態に係る表示
装置230は、表示素子に対し所定の電場を形成させ、
表示素子を構成する粒子を物理的に移動(泳動)させる
ことにより表示動作を行っている。このため、表示駆動
回路の駆動を止めた場合であっても、移動(泳動)した
粒子は一定期間その状態を保持できるため、結果として
表示内容が一定期間保持される特質を有している。この
表示内容を保持する期間(以下、表示保持期間と記述す
る)は、表示素子を構成する粒子の大きさや種類による
が、例えば数日〜数十日の表示保持期間を確保すること
も可能である。一方、一度表示を行うために表示駆動回
路を駆動する時間は数十μsec程度である。
【0037】図5は表示装置230の表示動作を説明す
るための図である。図5において、twは、表示装置2
30に一画面分のデータを表示させるのに必要な表示駆
動回路211の駆動時間である。そして、tpは、一画
面分のデータが表示された場合に、かかる表示内容が表
示装置230に表示され続ける時間(表示保持期間)を
示している。上述したように、twは数十μsecであ
るのに対して、tpは数日〜数十日という長い時間とる
ことが可能である。よって、表示駆動回路211を駆動
し続けるために多くの電源を供給することなく、表示装
置230の表示を維持させることが可能である。
【0038】次にカウンタ回路81についての説明をす
る。カウンタ回路81は、所定周期ごとにタイミング信
号を出力する回路である。この周期の長さはカウンタ回
路81の回路構成を調整することにより任意に変更する
ことができる。本実施形態においては、カウンタ回路8
1からタイミング信号が出力されるごとに、制御回路2
08は表示駆動回路211をtp(数十μsec)だけ
動作するように制御している。すなわち、カウンタ回路
81から出力されるタイミング信号によって、表示駆動
回路211は表示装置210に一画面分の表示を行うた
めに必要なだけ駆動されることになる。そして、カウン
タ回路81の周期は、表示保持期間twよりも若干短い
時間tp2に設定している。
【0039】図6は、本実施形態の動作を説明するため
の図である。図6に示すように、いったん表示装置23
0に一画面分の表示が行われると、かかる表示が保持さ
れる期間(表示保持期間tw)が経過する前に、表示駆
動回路211が動作し、新しい一画面分の表示が行われ
るため、表示装置230には常に表示動作が行われるこ
ととなる。また、このために表示駆動装置211は短い
時間だけ駆動させればいいので消費電力も微小に抑える
ことが可能であり、電池250が小容量であったとして
も、頻繁に電池交換をしなければいけないといった煩わ
しい事態も起こり得ない。
【0040】なお、本実施形態において、表示装置23
0に表示を行うタイミングは、カウンタ回路81からタ
イミング信号が出力されたときだけでなく、リード/ラ
イト装置80との間でデータ通信が実行された場合も行
うこととしてもよい。このような制御をすることによ
り、非接触ICカード200の記憶内容が変化した場合
であっても、常に表示部230には新しい内容が表示さ
れることになる。
【0041】C:第3実施形態 図7は本実施形態に係る非接触ICカード300の構成
を示すブロック図である。非接触ICカード300は、
上掲した非接触ICカード100に比較し、電池50の
代わりに太陽電池を使用している点、および、制御回路
308に電圧検出回路318を設けた点が異なってい
る。よって、以下の説明においては、上述した実施形態
と異なる部分についてのみの説明を行う。
【0042】図8はこの太陽電池350回りの回路構成
を示したものである。また、図9は、本実施形態に係る
非接触ICカード300の外観図である。図8に示す回
路構成において、太陽電池350に一定光量以上の光量
が入射された場合、太陽電池350は光エネルギーを電
気エネルギーに変換させる。そして、かかる電気エネル
ギーが、集積回路320に供給されると、表示駆動回路
311が動作し、結果、表示装置330に表示がされる
ことになる。
【0043】トランジスタLTは、太陽電池350に高
照度の光が照射された場合に、電源が集積回路320の
絶対最大電圧を超えてしまうのを考慮して設けたもので
ある。制御回路308の電圧検出回路318は、所定の
電圧より高い電圧が供給された場合、トランジスタLT
のゲート端子の電圧をハイレベルにする。すると、トラ
ンジスタLTはオン状態となるため、太陽電池350に
より発電した電圧は迂回されることになる。このように
して、集積回路320が破壊される恐れは回避される。
【0044】コンデンサC2は、トランジスタLTがオ
ン状態になった場合に、集積回路320に対する電源の
供給がなくなる状態を防止するために設けたものであ
る。すなわち、コンデンサC2は、太陽電池350に一
定光量以上の光量が入射された場合、蓄電されるので、
トランジスタLTがオン状態になった場合に集積回路3
20に対する電源供給源となる。また、ダイオードD1
はトランジスタLTがオン状態になった場合に電流が逆
流するのを防止するために設けたものである。
【0045】以上、太陽電池350に所定以上の光量が
照射されると、表示駆動回路311が動作し、表示装置
30に表示が行われる。よって、ユーザは太陽電池35
0に光を照射すれば、所望するときに非接触ICカード
300の内容を表示させ、認知することができる。な
お、コンデンサC2に対する蓄電は、ICカード300
が外部装置(リード/ライト装置50)と無線通信して
いる際にも行ってもよい。この場合、外部装置から供給
される無線電力が、集積回路320内の整流回路を介し
てコンデンサC2に蓄電される。そして、表示駆動回路
311に対する電源供給源として働くことになる。
【0046】D:変形例 以上、本発明の実施形態の説明を行ったが、上記実施形
態はあくまでも本発明の一例であり、本発明の趣旨の範
囲内で任意に変形を加えることができる。例えば以下の
ようなものが考えられる。
【0047】(1)変形例1 上述した各実施形態においては、それぞれ独立した実施
形態としての説明を行ったが、これらの内容を組み合わ
せてもよい。例えば、第1実施形態に係るスイッチ4
1、第2実施形態に係るカウンタ回路81、第3実施形
態に係る太陽電池350を任意に組み合わせたものであ
ってもよい。例えば、第1実施形態に係るスイッチ41
がユーザによって操作されると、第2実施形態に係るカ
ウンタ回路81が駆動し、カウンタ回路81から所定の
タイミングで出力される信号に従って、表示装置の駆動
回路を動作させるようにしてもよい。また、スイッチ4
1が操作され、その際に太陽電池350に一定の光量が
供給されている場合に限って、表示駆動回路を動作させ
る制御を行ってもよい。
【0048】(2)変形例2 また、本発明は、表示装置を有する携帯型の装置であっ
て、かかる表示装置に表示を行うための電源の消費が制
限される装置であれば適用することが可能である。例え
ば、腕時計型の電子機器に非接触型のICカードの機能
を搭載したものに適用することができ、この場合は上述
したのと同様の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えば非接触ICカードといった電子機器、装置のユー
ザが、いつでもその内容表示を促すことができるため、
ユーザにとって使い勝手の良い非接触ICカード等を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る非接触ICカー
ドの構造を示す図である。
【図2】 同ICカードの外部操作部の回路構成を示す
図である。
【図3】 同ICカードの起動回路の回路構成を示す図
である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る非接触ICカー
ドの構造を示す図である。
【図5】 同ICカードの表示部の動作を説明するため
の図である。
【図6】 同ICカードの動作を説明するための図であ
る。
【図7】 本発明の第3実施形態に係る非接触ICカー
ドの構造を示す図である。
【図8】 同ICカードの電源部分を説明するための図
である。
【図9】 同ICカードの外観を示す図である。
【符号の説明】
1……ループアンテナ、1L……コイル、1C……コン
デンサ、3……整流回路、4……復調回路、5……変調
回路、6……変換回路、7……基準信号生成回路、8…
…制御回路、9……メモリ、10……暗号処理回路、1
1……表示駆動回路、20……集積回路、30……表示
装置、40……外部操作部、50……電池、80……リ
ード/ライト装置、100……非接触ICカード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B011 DA06 DA11 EA06 EB09 KK02 MA03 5B035 AA00 BB09 BC00 CA06 CA12 CA23

Claims (12)

    【特許請求 の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置との間で無線通信を行うに際
    し、前記外部装置から供給される無線電力により動作す
    る無線通信部と、 前記無線通信に伴う各種データを記憶する記憶部と、 前記記憶部に記憶されたデータに基づいて各種表示を行
    う表示部と、 前記表示部に対し表示用電源を供給する電源部と、 前期表示部における表示指示を行うための操作部と、 前記表示指示がなされてから所定期間の間のみ前記表示
    用電源の供給を許可する電源供給制御部と、 を備えたことを特徴とする携帯型情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記電源部は、光エネルギーを電気エネ
    ルギーに変換する太陽電池と、 前記電気エネルギーを蓄え、前期表示用電源として供給
    する蓄電部と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報
    処理装置。
  3. 【請求項3】 外部装置との間で無線通信を行うに際
    し、前記外部装置から供給される無線電力により動作す
    る無線通信部と、 前記無線通信に伴う各種データを記憶する記憶部と、 前記記憶部に記憶されたデータに基づいて各種表示を行
    うとともに、電源非供給状態で表示状態を所定保持期間
    の間、保持可能な表示部と、 前記表示部に対し表示用電源を供給する電源部と、 前記表示部に対し、前記所定保持期間未満の所定周期で
    間欠的に前記表示用電源の供給を許可する電源供給制御
    部と、 を備えたことを特徴とする携帯型情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記表示部は、電気泳動ディスプレイで
    あることを特徴とする請求項3に記載の携帯型情報処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電源供給制御部は、前記所定周期を
    カウントするためのカウント部を備えたことを特徴とす
    る請求項4に記載の携帯型情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記無線通信部は、前記外部装置の近傍
    に配置された無線通信圏内に前記無線通信部が位置する
    場合に、前記外部装置から供給される無線電力により動
    作するものであることを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載の携帯型情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記無線通信部は、前記外部装置からの
    通信要求信号を受信した場合に、前記外部装置から供給
    される無線電力により動作するものであることを特徴と
    する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の携帯型
    情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶部は、不揮発性のメモリである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の携帯型情報処理装置。
  9. 【請求項9】 外部装置との間で無線通信を行うに際
    し、前記外部装置から供給される無線電力により動作す
    る無線通信部と、前記無線通信に伴う各種データを記憶
    する記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータに基づい
    て各種表示を行う表示部と、前記表示部に対し表示用電
    源を供給する電源部と、前記表示部における表示指示を
    行うための操作部と、を備えた携帯型情報処理装置の制
    御方法において、 前記表示指示が行われたことを検出する過程と、 前記表示指示がなされてから所定期間の間のみ前記表示
    用電源の供給を許可する過程を有することを特徴とする
    携帯型情報処理装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 外部装置との間で無線通信を行うに際
    し、前記外部装置から供給される無線電力により動作す
    る無線通信部と、前記無線通信に伴う各種データを記憶
    する記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータに基づい
    て各種表示を行うとともに、非電源供給状態で表示状態
    を所定保持期間の間、保持可能な表示部と、表示用電源
    を供給する電源部と、を備えた携帯型情報処理装置の制
    御方法において、 前記所定保持期間未満の所定周期で間欠的に前記表示用
    電源の供給を許可することを特徴とする携帯型情報処理
    装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記無線通信部は、前記外部装置の近
    傍に配置された無線通信圏内に前記無線通信部が位置す
    る場合に、前記外部装置から供給される無線電力により
    動作するものであることを特徴とする請求項9または請
    求項10のいずれかに記載の携帯型情報処理装置の制御
    方法。
  12. 【請求項12】 前記無線通信部は、前記外部装置から
    の通信要求信号を受信した場合に、前記外部装置から供
    給される無線電力により動作するものであることを特徴
    とする請求項9または請求項10のいずれかに記載の携
    帯型情報処理装置の制御方法。
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