JP2000172818A - 多機能型icカード - Google Patents

多機能型icカード

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JP2000172818A
JP2000172818A JP10358410A JP35841098A JP2000172818A JP 2000172818 A JP2000172818 A JP 2000172818A JP 10358410 A JP10358410 A JP 10358410A JP 35841098 A JP35841098 A JP 35841098A JP 2000172818 A JP2000172818 A JP 2000172818A
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Japan
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card
crystal display
multifunctional
service
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JP10358410A
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English (en)
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Kazuya Miyagaki
一也 宮垣
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 提供を受けうる複数のサービスの中から利用
者が望むサービスを効率良く選択することができる多機
能型ICカードを提供すること。 【解決手段】 各サービスモードにそれぞれ対応するサ
ービス種別を示す識別データを識別データ記憶部11b
に記憶しておき、一対のプラスチックフィルム基板によ
って液晶層を挟持して0.76mm以下のの厚さに形成
した液晶パネル12に表示するサービス種別をモード選
択スイッチ14で選択したならば、選択した識別データ
を識別データ記憶部11bから取り出して液晶パネル1
2に表示し、電源スイッチ13の投入後所定の期間経過
後、またはカードリーダとICモジュール11との間の
データ授受がなされた際に、液晶表示をオフにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカー
ド、キャッシュカードおよびIDカードのようなサービ
ス種別が異なる複数のカードリーダとの間でデータの授
受をおこなうICモジュールを配設した多機能型ICカ
ードに関し、特に、提供を受けうる複数のサービスの中
から利用者が望むサービスを効率良く選択することがで
きる多機能型ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キャッシュカードやクレジットカ
ードと同じサイズのプラスチックカードに、CPUおよ
びメモリからなるICモジュールを配設し、このカード
表面の外部端子(8つの接点)を介してカードリーダと
のデータ授受をおこなうICカードが知られている。特
に、最近のICカードは多機能化されており、1枚のI
CカードをときにはA社のキャッシュカードとして利用
でき、また、あるときにはB社のクレジットカードとし
て利用でき、さらに入退出管理用のIDカードとしても
利用することができるものがある。
【0003】このため、かかる多機能化されたICカー
ド(以下「多機能型ICカード」と言う)を利用する
と、各利用者が複数枚の異なる磁気カードやICカード
を所持する必要をなくし、一枚の多機能型ICカードで
種別の異なる様々のサービスを享受することができる。
たとえば、この多機能型ICカードの利用者が、A社の
キャッシュサービスを受ける場合には該A社のカードリ
ーダにICカードを挿入し、またB社のクレジットサー
ビスを受ける場合には、B社のカードリーダにICカー
ドを挿入すれば良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、A社の
キャッシュサービスを受けようとした利用者が、誤って
B社のカードリーダにICカードを挿入すると、利用者
が意図しないサービスを受けてしまう虞がある。特に、
このサービス種別の選択操作は、従来はICカードをカ
ードリーダに挿入した後におこなわれるため、かかるサ
ービス種別の選択誤りをなくすことは難しいのが現状で
ある。
【0005】これらのことから、一枚で複数のサービス
の提供を受けうる多機能型ICカードを利用する場合
に、利用者が所望のサービスをいかに効率良く選択し、
サービスの選択誤りを未然に防止するかが重要な課題と
なっている。
【0006】なお、特開平5−238181号公報に
は、電界を取り去った後も配向状態を維持することがで
きる液晶表示部をプリペイドカードやキャッシュカード
などのカード類に設ける技術が開示されているが、この
従来技術は、あくまでもプリペイドカードの残り度数な
どを表示するものであり、サービスの選択種別を該カー
ドに表示するものではない。
【0007】本発明は、上記問題(課題)に鑑みてなさ
れたものであって、提供を受けうる複数のサービスの中
から利用者が望むサービスを効率良く選択することがで
きる多機能型ICカードを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係わる多機能型ICカードは、サ
ービス種別が異なる複数のカードリーダとの間でデータ
の授受をおこなうICモジュールを配設した多機能型I
Cカードにおいて、一対のプラスチックフィルム基板に
よって液晶層を挟持することにより0.76mm以下の
厚さに形成した反射型液晶表示手段を備えたものであ
る。
【0009】この請求項1の発明によれば、一対のプラ
スチックフィルム基板によって液晶層を挟持することに
より0.76mm以下の厚さに形成した反射型液晶表示
手段を多機能型ICカード内部に配設するため、提供を
受けうる複数のサービスの中から利用者が選択したサー
ビスを効率良く確認することができ、またICカードの
国際標準に適合した液晶表示を実現することができる。
【0010】また、請求項2の発明に係わる多機能型I
Cカードは、前記複数のカードリーダにそれぞれ対応す
るサービス種別を示す表示データを記憶する記憶手段
と、前記反射型液晶表示手段に表示するサービス種別を
選択する種別選択手段とをさらに具備し、前記種別選択
手段により選択されたサービス種別に対応する表示デー
タを前記記憶手段から取り出して前記反射型液晶表示手
段に表示するものである。
【0011】この請求項2の発明によれば、複数のカー
ドリーダにそれぞれ対応するサービス種別を示すロゴマ
ークなどの表示データを記憶手段に記憶しておき、反射
型液晶表示手段に表示するサービス種別が種別選択手段
により選択されたならば、該選択されたサービス種別に
対応する表示データを記憶手段から取り出して反射型液
晶表示手段に表示するため、個別に複数のICカードを
所持した場合と同様に、多機能型ICカードを一瞥した
だけで、提供を受けるサービス種別を確認することがで
きる。
【0012】また、請求項3の発明に係わる多機能型I
Cカードは、前記反射型液晶表示手段による液晶表示に
伴う電力消費を抑制する電力消費抑制手段を備えたもの
である。
【0013】この請求項3の発明によれば、反射型液晶
表示手段による液晶表示に伴う電力消費を電力消費抑制
手段によって抑制するため、小型軽量薄型のICカード
に適合した表示をおこなうことができる。
【0014】また、請求項4の発明に係わる多機能型I
Cカードは、前記反射型液晶表示手段による液晶表示を
オンオフする電源スイッチをさらに具備し、前記電力消
費抑制手段は、前記電源スイッチの投入後所定の期間経
過後に前記反射型液晶表示手段による液晶表示を自動消
灯するものである。
【0015】この請求項4の発明によれば、反射型液晶
表示手段による液晶表示をオンオフする電源スイッチの
投入後所定の期間経過後に反射型液晶表示手段による液
晶表示を自動消灯するため、利用者による表示内容の確
認に要する時間以外の液晶表示を止め、消費電力を一層
低減することができる。
【0016】また、請求項5の発明に係わる多機能型I
Cカードは、前記電力消費抑制手段は、前記カードリー
ダと前記ICモジュールとの間でデータ授受がなされた
際に、前記反射型液晶表示手段による液晶表示を自動消
灯するものである。
【0017】この請求項5の発明によれば、カードリー
ダとICモジュールとの間でデータ授受がなされた際
に、反射型液晶表示手段による液晶表示を自動消灯する
ため、利用者によるカード利用以降の液晶表示を止め、
消費電力を一層低減することができる。
【0018】また、請求項6の発明に係わる多機能型I
Cカードは、前記カードリーダと非接触通信によるデー
タ授受をおこなうアンテナ手段をさらに具備し、該アン
テナ手段を介して前記カードリーダと前記ICモジュー
ルとの間でデータ授受がなされた際に、前記反射型液晶
表示手段による液晶表示を自動消灯するものである。
【0019】この請求項6の発明によれば、カードリー
ダと非接触通信によるデータ授受をおこなうアンテナコ
イルなどのアンテナ手段を多機能型ICカードに設け、
該アンテナ手段を介してカードリーダとICモジュール
との間でデータ授受がなされた際に、反射型液晶表示手
段による液晶表示を自動消灯するため、非接触通信をお
こなう多機能型ICカードであっても、利用者によるカ
ード利用以降の液晶表示を止め、消費電力を一層低減す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る多機能型ICカードの好適な実施の形態を詳
細に説明する。なお、以下に示す実施の形態1では本発
明を接触型ICカードに適用した場合を示し、実施の形
態2では本発明を非接触型ICカードに適用した場合を
示すこととする。
【0021】(実施の形態1)図2は、実施の形態1で
用いる多機能型ICカード10を上面および側面から見
た外観図である。同図(a)に示すように、この多機能
型ICカード10は、ICモジュール11と、液晶パネ
ル12と、電源スイッチ13と、モード選択スイッチ1
4とを有し、また同図(b)に示すように、この多機能
型ICカードは、その厚みを0.76mmに抑えてい
る。
【0022】ICモジュール11は、4〜5mm角のI
Cチップをプリント基板上に実装して0.6mm程度の
厚みに抑えた接触型モジュールであり、8つの接点(コ
ンタクトパターン)、CPUおよびメモリなどからな
る。このICモジュール11は、A社のキャッシュカー
ドとしての機能、B社のクレジットカードとしての機
能、入退出管理用のIDカードとしての機能を有する多
機能型モジュールであり、8つの接点を介して各カード
リーダとの間でデータ授受をおこなう。
【0023】また、このICモジュール11は、従来の
ICモジュールと異なり、モード切換スイッチ14に応
答する液晶パネル12の表示内容の変更制御や、該液晶
パネル12の消灯制御などをもおこなう。液晶パネル1
2は、一対のプラスチックフィルム基板によって液晶層
を挟持することによりその厚みを0.76mm以下に形
成した反射型液晶パネルであり、ICカードの国際標準
に適合させている。この液晶パネル12の具体的な構造
についての説明は後述する。
【0024】電源スイッチ13は、液晶パネル12に電
力を供給するスイッチであり、モード選択スイッチ14
は、多機能型ICカード10のサービスモードを選択す
るスイッチである。具体的には、電源スイッチ13を投
入して液晶パネル12の表示をオンにすると、図2に示
すように「ABC CARD」というカード名とロゴマ
ーク「ABC」とが該液晶パネル12上に現サービスモ
ードの識別情報として表示され、ICモジュール11が
「ABC CARD」として機能する。
【0025】その後、モード選択スイッチ14を1回押
すと、液晶パネル12の表示内容が他社のカード名およ
びロゴマークに更新され、ICモジュール11が表示内
容に対応するものとして機能する。同様に、利用者がモ
ード選択スイッチ14を押す度に、液晶パネル12の表
示内容およびICモジュール11の機能が巡回的に更新
される。
【0026】このように、この多機能型ICカード10
では、電源スイッチ13を投入して液晶パネルの表示を
オンにし、この液晶パネル12の表示内容を確認しなが
らモード選択スイッチ14でサービスモードを選択する
ことにより、カードリーダを用いなくとも多機能型IC
カード10単体で複数のサービスの中から利用者が望む
サービスを効率良く選択できるよう構成している。
【0027】なお、かかる液晶パネル12の液晶表示に
は比較的大きな電力を要するので、液晶パネル12の液
晶表示はできるだけ短時間にすることが望ましい。この
ため、この多機能型ICカード10では、所定の条件を
満たす場合に液晶パネル12の液晶表示を自動的にオフ
にする機能を付与している。
【0028】具体的には、ICモジュール11は、電源
スイッチ13の投入後所定の期間を経過したならば液晶
パネル12の液晶表示を自動的にオフにし、またICモ
ジュール11の接触端子を介してカードリーダとデータ
授受を開始したならば液晶パネル12の液晶表示を自動
的にオフにする。
【0029】つぎに、上記多機能型ICカード10の具
体的な構成について説明する。図1は、多機能型ICカ
ード10の構成を示す機能ブロック図である。同図に示
すように、この多機能型ICカード10は、接触端子1
1a、識別データ記憶部11b、表示オフ制御部11c
およびICカード制御部11dからなるICモジュール
11と、液晶パネル12と、電源スイッチ13と、モー
ド選択スイッチ14と、バッテリー電源15とを有す
る。
【0030】接触端子11aは、ICモジュール11の
表面に配設され、カードリーダとデータ授受をおこなう
8端子からなる接触型インターフェース部であり、識別
データ記憶部11bは、液晶パネル12に表示するサー
ビスモードごとのカード名およびロゴマークを識別デー
タとして記憶する記憶部である。
【0031】表示オフ制御部11cは、電源スイッチ1
3の投入後所定の期間を経過した場合および接触端子1
1aを介してカードリーダとデータ授受を開始した場合
に、液晶パネル12の液晶表示を自動的にオフにする制
御部である。かかる表示オフ制御部11cを設けた理由
は、軽量小型で薄型のICカードには大きなバッテリー
を設けることができないため、液晶パネル12による液
晶表示電力をできる限り低減すべきだからである。
【0032】ICカード制御部11dは、接触端子11
aを介したカードリーダとの間のデータ授受、識別デー
タ記憶部11bに記憶したの識別データの取り出しと該
識別データの液晶パネル12への表示制御などをおこな
う制御部である。具体的には、電源スイッチ13が投入
されると、現在のサービスモードに対応する識別データ
を識別データ記憶部11bから取り出して該識別データ
を液晶パネル12に表示するとともに、現在のサービス
モードに応答するデータ授受を接触端子11aを介して
カードリーダとの間でおこなう。
【0033】また、モード選択スイッチ14が1回押さ
れると、現在保持するサービスモードをつぎのサービス
モードに移行し、この新たなサービスモードに対応する
識別データを識別データ記憶部11bから取り出して液
晶パネル12の表示内容を更新するとともに、次サービ
スモードに応答するデータ授受を接触端子11aを介し
てカードリーダとの間でおこなう。
【0034】このように、この多機能型ICカード10
では、モード選択スイッチ14の押下に応じてICモジ
ュール11の動作種別および液晶パネル12の表示内容
を更新するので、利用者が現在のサービスモードを確認
したうえでICカードを利用することができる。
【0035】つぎに、図1に示す多機能型ICカード1
0の処理手順について図3を用いて説明する。図3は、
図1に示す多機能型ICカード10の電源スイッチ13
投入後の液晶表示処理手順を示すフローチャートであ
る。同図に示すように、多機能型ICカード10の電源
スイッチ13が投入されると(ステップS301)、現
在設定されているサービスモードに対応する識別データ
を識別データ記憶部11bから取り出し(ステップS3
02)、該取り出した識別データを液晶パネル12に表
示する(ステップS303)。
【0036】そして、電源スイッチ13の投入後の経過
時間を算定し(ステップS304)、この経過時間が所
定の時間を超えたならば(ステップS305肯定)、表
示オフ制御部11cが液晶パネル12の液晶表示をオフ
にする(ステップS306)。なお、経過時間が所定の
時間未満である場合には(ステップS305否定)、液
晶パネル12の液晶表示はオン状態が維持される。
【0037】そして、接触端子11aを介してカードリ
ーダとの間でデータ授受が開始されたか否かを確認し
(ステップS307)、データ授受が開始された場合に
は(ステップS307肯定)、表示オフ制御部11cが
液晶パネル12の液晶表示をオフにする(ステップS3
08)。なお、データ授受が開始されるまでは(ステッ
プS307否定)、液晶パネル12の液晶表示はオン状
態が維持される。
【0038】上記ステップS305〜S308の処理を
液晶パネル12の液晶表示がオフされるまで繰り返し
(ステップS309否定)、液晶パネル12の液晶表示
がオフされたならば(ステップS309肯定)、処理を
終了する。
【0039】つぎに、図1および図2に示す液晶パネル
12の構造について図4を用いて説明する。なお、図4
は、図1および図2に示す液晶パネル12の構造を示す
図である。
【0040】同図に示すように、液晶パネル12は、ギ
ャップ材12hで支持された液晶層12eを約0.15
mmの厚みで形成される2枚のプラスチックフィルム基
板12c、12fにより挟持して、多機能型ICカード
10の厚みを0.76mmに抑えている。
【0041】具体的には、アクティブ駆動で用いるTN
液晶モードまたはパッシブ駆動で用いるSTN液晶モー
ドの場合には、比較的厚みを有する偏光板12a、位相
差板12bおよび反射板12gのそれぞれの厚みが、 偏光板12a 0.2mm 位相差板12b 0.1mm 反射板12g 0.1mm 程度となるため、液晶層12e、配向膜12iおよびカ
ラーフィルタ12dなどの厚みを含めても、ICカード
国際基準の0.76mmには収まる。
【0042】ここで、このプラスチックフィルム基板1
2cおよび12fには、ポリカーボネイトやポリエーテ
ルサルフォンなどの素材を使用することができ、また位
相差板12bには、ポリカーボネイトやポリアリレート
などの延伸フィルム若しくはねじれ位相差板を使用する
ことができる。
【0043】なお、図4に示す液晶パネル12は、プラ
スチックフィルム基板12cと位相差板12bとを別個
に設けることとしたが、このプラスチックフィルム基板
12cの光学異方性を利用して該プラスチックフィルム
基板12cに位相差板12bの役割を担わせるよう構成
することもできる。この場合には、位相差板12bの厚
み分だけ多機能型ICカード10の厚みを低減すること
ができる。
【0044】また、この液晶パネル12では、2枚のプ
ラスチックフィルム基板12cおよび12fにより液晶
層12eを挟持することとしたが、プラスチックフィル
ム基板12fを多機能型ICカード10の筐体部分と兼
用することもできる。この場合には、プラスチックフィ
ルム基板12fの厚み分を低減することができる。
【0045】さらに、同図に示す液晶パネル12では、
液晶を駆動する駆動ICについての説明を省略したが、
この駆動ICはプラスチックフィルム基板12cおよび
12fに直接実装することができる。また、この駆動I
CをICモジュール11内に一体形成することもでき
る。
【0046】なお、説明の便宜上図示省略したが、カラ
ーフィルタ12dとプラスチックフィルム基板12cと
の間、および、配向膜12iとプラスチックフィルム基
板12fとの間には、それぞれ透明電極が配設されてい
る。
【0047】上述してきたように、本実施の形態1で
は、一対のプラスチックフィルム基板12cおよび12
fによって液晶層12eを挟持することにより0.76
mm以下の厚さに形成した液晶パネル12を多機能型I
Cカード10の内部に配設するよう構成したので、提供
を受けうる複数のサービスの中から利用者が選択したサ
ービスを効率良く確認することができ、またICカード
の国際標準に適合した液晶表示を実現することができ
る。
【0048】また、各サービスモードにそれぞれ対応す
るサービス種別を示すサービス名およびロゴマークなど
の識別データを識別データ記憶部11bに記憶してお
き、液晶パネルに表示するサービス種別がモード選択ス
イッチ14により選択されたならば、該選択されたサー
ビス種別に対応する識別データを識別データ記憶部11
bから取り出して液晶パネル12に表示するよう構成し
たので、個別に複数のICカードを所持した場合と同様
に、多機能型ICカード10を一瞥しただけで、提供を
受けるサービス種別を確認することができる。
【0049】さらに、電源スイッチ13の投入後所定の
期間経過後、またはカードリーダとICモジュール11
との間のデータ授受がなされた際に、液晶パネル12に
よる液晶表示を自動的にオフするよう構成したので、利
用者による表示内容の確認に要する時間以外の液晶表示
を止め、消費電力を一層低減することができる。
【0050】(実施の形態2)ところで、上記実施の形
態1では、本発明を接触型のICカードに適用した場合
を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
無線ICカードなどの非接触型のICカードに適用する
こともできる。このため、この実施の形態2では、本発
明を非接触型のICカードに適用した場合を示すことと
する。
【0051】図5は、本実施の形態2で用いる多機能型
無線ICカード50の外観構成を示す図である。なお、
図2に示す接触型の多機能型ICカード10の構成部位
と同様の機能を有する部分には同一番号を付すこととし
てその詳細な説明を省略することとする。
【0052】同図に示す多機能型無線ICカード50
は、図示しないカードリーダと通信するためのアンテナ
コイル52をカード内部に内蔵し、このアンテナコイル
52を介してICモジュール51がカードリーダとデー
タ授受するものである。このように、多機能型無線IC
カード50は、接触端子を介してデータ授受をおこなう
のではなく、アンテナコイル52を介してデータ授受を
おこなう点が接触型ICカードと異なるが、それ以外の
点では図2に示す接触型の多機能型ICカード10と変
わりがない。
【0053】つぎに、図6を参照して、実施の形態2で
用いる多機能型無線ICカード50の具体的な構成につ
いて説明する。図6は、多機能型無線ICカード50の
構成を示す機能ブロック図である。
【0054】同図に示すように、この多機能型無線IC
カード50は、識別データ記憶部11b、表示オフ制御
部11cおよびICカード制御部11dからなるICモ
ジュール51と、液晶パネル12と、電源スイッチ13
と、モード選択スイッチ14と、バッテリー電源15
と、アンテナコイル52とを有する。すなわち、この多
機能型無線ICカード50は、図1に示す多機能型IC
カード10の接触端子11をアンテナコイル52に置き
換えたものであり、その他の構成部位は多機能型ICカ
ード10と同様のものとなる。
【0055】なお、識別データ記憶部11bは、液晶パ
ネル12に表示するサービスモードごとのカード名およ
びロゴマークを識別データとして記憶する記憶部であ
り、表示オフ制御部11cは、電源スイッチ13の投入
後所定の期間を経過した場合および接触端子11aを介
してカードリーダとデータ授受を開始した場合に、液晶
パネル12の液晶表示を自動的にオフにする制御部であ
る。
【0056】ICカード制御部11dは、アンテナコイ
ル52を介したカードリーダとの間のデータ授受、識別
データ記憶部11bに記憶したの識別データの取り出し
と該識別データの液晶パネル12への表示制御などをお
こなう制御部である。このように、この多機能型無線I
Cカード50では、電源スイッチ13の投入後所定の期
間経過後、またはカードリーダとICモジュール51と
の間でアンテナコイル52を介したデータ授受がなされ
た際に、液晶パネル12による液晶表示を自動的にオフ
するよう構成したので、利用者による表示内容の確認に
要する時間以外の液晶表示を止め、消費電力を一層低減
することができる。
【0057】なお、前述した実施の形態1および実施の
形態2では、多機能型ICカード10および多機能型無
線ICカード50に、バッテリー電源15を有する構成
を示したが、ICカード中にバッテリー電源を有しない
構成でも、本発明を容易に適用可能であることは明らか
である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、一対のプラスチックフィルム基板によって液晶
層を挟持することにより0.76mm以下の厚さに形成
した反射型液晶表示手段を多機能型ICカード内部に配
設するよう構成したため、提供を受けうる複数のサービ
スの中から利用者が選択したサービスを効率良く確認す
ることができ、またICカードの規格に適合した液晶表
示を実現することが可能な多機能型ICカードが得られ
るという効果を奏する。
【0059】また、請求項2の発明によれば、複数のカ
ードリーダにそれぞれ対応するサービス種別を示すロゴ
マークなどの表示データを記憶手段に記憶しておき、反
射型液晶表示手段に表示するサービス種別が種別選択手
段により選択されたならば、該選択されたサービス種別
に対応する表示データを記憶手段から取り出して反射型
液晶表示手段に表示するよう構成したため、個別に複数
のICカードを所持した場合と同様に、多機能型ICカ
ードを一瞥しただけで、提供を受けるサービス種別を確
認することが可能な多機能型ICカードが得られるとい
う効果を奏する。
【0060】また、請求項3の発明によれば、反射型液
晶表示手段による液晶表示に伴う電力消費を電力消費抑
制手段によって抑制するよう構成したため、小型軽量薄
型のICカードに適合した表示をおこなうことが可能な
多機能型ICカードが得られるという効果を奏する。
【0061】また、請求項4の発明によれば、反射型液
晶表示手段による液晶表示をオンオフする電源スイッチ
の投入後所定の期間経過後に反射型液晶表示手段による
液晶表示を自動消灯するよう構成したため、利用者によ
る表示内容の確認に要する時間以外の液晶表示を止め、
消費電力を一層低減することが可能な多機能型ICカー
ドが得られるという効果を奏する。
【0062】また、請求項5の発明によれば、カードリ
ーダとICモジュールとの間でデータ授受がなされた際
に、反射型液晶表示手段による液晶表示を自動消灯する
よう構成したため、利用者によるカード利用以降の液晶
表示を止め、消費電力を一層低減することが可能な多機
能型ICカードが得られるという効果を奏する。
【0063】また、請求項6の発明によれば、カードリ
ーダと非接触通信によるデータ授受をおこなうアンテナ
コイルを多機能型ICカードに設け、該アンテナコイル
を介してカードリーダとICモジュールとの間でデータ
授受がなされた際に、反射型液晶表示手段による液晶表
示を自動消灯するよう構成したため、非接触通信をおこ
なう多機能型ICカードであっても、利用者によるカー
ド利用以降の液晶表示を止め、消費電力を一層低減する
ことが可能な多機能型ICカードが得られるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る多機能型ICカ
ードの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示す多機能型ICカードを上面および側
面から見た外観図である。
【図3】図1に示す多機能型ICカードの電源スイッチ
投入後の液晶表示処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】図1および図2に示す液晶パネルの構造を示す
図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係わる多機能型無線
ICカードの外観構成を示す図である。
【図6】図5に示す多機能型無線ICカードの構成を示
す機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 多機能型ICカード 11 ICモジュール 11a 接触端子 11b 識別データ記憶部 11c 表示オフ制御部 11d ICカード制御部 12 液晶パネル 12a 偏光板 12b 位相差板 12c プラスチックフィルム基板 12d カラーフィルタ 12e 液晶層 12f プラスチックフィルム基板 12g 反射板 12h ギャップ材 12i 配向膜 13 電源スイッチ 14 モード選択スイッチ 15 バッテリー電源 50 多機能型無線ICカード 51 ICモジュール 52 アンテナコイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービス種別が異なる複数のカードリー
    ダとの間でデータの授受をおこなうICモジュールを配
    設した多機能型ICカードにおいて、 一対のプラスチックフィルム基板によって液晶層を挟持
    することにより0.76mm以下の厚さに形成した反射
    型液晶表示手段を備えたことを特徴とする多機能型IC
    カード。
  2. 【請求項2】 前記複数のカードリーダにそれぞれ対応
    するサービス種別を示す表示データを記憶する記憶手段
    と、 前記反射型液晶表示手段に表示するサービス種別を選択
    する種別選択手段と、 をさらに具備し、 前記種別選択手段により選択されたサービス種別に対応
    する表示データを前記記憶手段から取り出して前記反射
    型液晶表示手段に表示することを特徴とする請求項1に
    記載の多機能型ICカード。
  3. 【請求項3】 さらに、前記反射型液晶表示手段による
    液晶表示に伴う電力消費を抑制する電力消費抑制手段を
    備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の多機
    能型ICカード。
  4. 【請求項4】 前記反射型液晶表示手段による液晶表示
    をオンオフする電源スイッチをさらに具備し、 前記電力消費抑制手段は、前記電源スイッチの投入後所
    定の期間経過後に前記反射型液晶表示手段による液晶表
    示を自動消灯することを特徴とする請求項3に記載の多
    機能型ICカード。
  5. 【請求項5】 前記電力消費抑制手段は、前記カードリ
    ーダと前記ICモジュールとの間でデータ授受がなされ
    た際に、前記反射型液晶表示手段による液晶表示を自動
    消灯することを特徴とする請求項3に記載の多機能型I
    Cカード。
  6. 【請求項6】 前記カードリーダと非接触通信によるデ
    ータ授受をおこなうアンテナ手段をさらに具備し、 前記アンテナ手段を介して前記カードリーダと前記IC
    モジュールとの間でデータ授受がなされた際に、前記反
    射型液晶表示手段による液晶表示を自動消灯することを
    特徴とする請求項3に記載の多機能型ICカード。
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