JP2002099851A - 擬似通貨の管理方法、擬似通貨の管理システム、擬似通貨の認証請求方法 - Google Patents

擬似通貨の管理方法、擬似通貨の管理システム、擬似通貨の認証請求方法

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JP2002099851A
JP2002099851A JP2000291757A JP2000291757A JP2002099851A JP 2002099851 A JP2002099851 A JP 2002099851A JP 2000291757 A JP2000291757 A JP 2000291757A JP 2000291757 A JP2000291757 A JP 2000291757A JP 2002099851 A JP2002099851 A JP 2002099851A
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Keisuke Kubo
圭右 久保
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POPPUWEBBU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性の高い擬似通貨の管理方法を提供す
る。 【解決手段】 各擬似通貨60bにユニークなIDを割
り当て、擬似通貨60bを発行する際に少なくともID
と額面及び有効性との対応関係を有する発行情報を認証
機関Dにおいて記録し、擬似通貨60bを商店Eで使用
する場合に、商店Eから前記認証機関Dに対し擬似通貨
60bの認証を求め、認証機関Dにおいて発行情報に擬
似通貨60bの有効性を確認し、有効であると認められ
た場合に商店Eが擬似通貨60bの使用を認めるととも
に認証機関Dは擬似通貨60bに対応する発行情報の有
効性を無効とし、認証機関Dは商店Eに対し擬似通貨6
0bに対応する額面に相当する金銭を支払うことを特徴
とする擬似通貨60bの管理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、擬似通貨の管理方
法に関し、特に、偽造等の不正使用をされる恐れが少な
い擬似通貨の管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の擬似通貨としては、図書券や商品
券、一定グループ内のクーポン券、ネットワーク内の電
子取引で付与、使用されるポイントや電子マネー等が知
られている。なお、本発明でいう擬似通貨とは、国家が
正式に認めた通貨以外の有価物で、一定の額面を有して
何らかの商品やサービスと交換価値を有するものをい
う。即ち、日本銀行券や、額面を有さない金塊は本発明
にいう擬似通貨には含まれないものとする。
【0003】商品券は、一般にデパート等が発行し、そ
のデパートが提供する商品との交換が認められる有価証
券であり、図書券も商品券の一種である。一定グループ
内のクーポン券は、商品券同様、タクシーの会社等が発
行し、一定のタクシーグループ内で乗車料金として利用
できるものである。あるいは、一定グループの加盟店に
おいて商品を購入した場合に、商品の購入金額に応じて
券を配布し、集めた券の点数に応じて景品との交換をす
るものである。
【0004】ネットワーク内の電子取引で付与、使用さ
れるポイントは、例えばある一のショッピングサイト又
はショッピングモールにおいて商品の購入をすると、そ
の購入額に応じて購入者にポイントを付与し、集めたポ
イントに応じてそのショッピングサイト又はショッピン
グモールにおいて代金の代わりとして使用することがで
きるものである。なお、ポイントは、商品を購入する場
合に限らず、広告を閲覧する等、顧客が一定の行動を取
った場合に付与されることもあり、商品の購入に限ら
ず、ゲームをする等のサービスに使用できる場合もあ
る。
【0005】また、電子マネーとは、貨幣情報を電子デ
ータ化したもので、汎用的に通貨として通用するように
研究され、一部で試験的運用が開始されている。電子マ
ネーには主にICカード型とネットワーク型がある。I
Cカード型は預金口座からICカードに価値を移し、主
としてICカード間で資金決済を行う電子マネーであ
る。一方ネットワーク型の電子マネーはパソコン等の電
子機器に価値を移し、インターネット等のオンライン上
でその価値情報をやり取りすることによって決済をする
電子マネーである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の種々の擬似通貨及び擬似通貨を流通させる組織は次
のような問題を有していた。図書券や商品券は、券面の
それぞれにユニークな番号を記載してはあるが、券を使
用する場合には特に券の正真性を確認することなく商品
と交換することが認められている。従って、仮に精巧な
券を偽造すれば、その偽造に気づくまでは額面どおりの
価値を持って流通してしまう。また、一定グループ内の
クーポン券においても、精巧な模造品の券を偽造するこ
とにより不正使用をすることが可能となってしまう。さ
らに、電子マネーにおいては、情報を暗号化する等して
情報自体に金銭的価値を持たせたものであるが、情報の
暗号化方法が知られてしまうと、流通可能な電子マネー
の完全な複製をいくらでも作ることができてしまう。
【0007】以上のような問題点に鑑み、本発明では、
偽造等の不正使用をされる恐れが少ない擬似通貨の管理
方法、及び擬似通貨を流通させるための管理システム並
びに管理システムに対し擬似通貨の認証を求める方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ため、本発明の請求項1では、各擬似通貨にユニークな
識別記号を割り当て、前記擬似通貨を発行する際に少な
くとも前記識別記号と額面及び有効性との対応関係を有
する発行情報を認証機関において記録し、前記擬似通貨
の所有者が前記擬似通貨を店舗で使用する場合に、前記
認証機関において前記発行情報に前記擬似通貨の識別記
号が存在し、かつ有効性を有するかを確認することによ
り前記擬似通貨を認証し、有効であると認められた場合
に前記店舗で前記擬似通貨の使用を認めるよう通知する
とともに前記認証機関は前記擬似通貨に対応する発行情
報の有効性を無効とし、前記認証機関は前記店舗に対し
前記擬似通貨に対応する額面に相当する金銭を支払うこ
とを特徴とする擬似通貨の管理方法とした。
【0009】このような方法により、発行された擬似通
貨を店舗で使用する際には、認証機関においてその擬似
通貨の有効性が確認され、有効であると認められた場合
に初めてその擬似通貨は金銭的価値を生じ、その店舗で
の使用が認められる。それとともに、認証機関が有する
擬似通貨の管理データの中で、使用した擬似通貨の有効
性が無効とされる。店舗は、その擬似通貨の額面相当の
商品又はサービスを提供するので、認証機関がその代価
としてその額面相当の金銭を店舗に支払う。
【0010】従って、発行中の擬似通貨の数に比較して
識別記号の組み合わせパターンを遥かに多くなるように
設定すれば、仮に何者かが擬似通貨の識別記号を独自に
作って擬似通貨を使用しようとしても、その識別記号に
相当する擬似通貨が発行中である可能性は極めて低いと
いえる。仮に、独自に作った識別記号が発行中で無かっ
た場合には、偽造の疑いが持たれるため、擬似通貨の偽
造をすることを効果的に防止することができる。また、
仮に擬似通貨を複製した場合にも、1つの識別記号に相
当する擬似通貨を使用すると、その有効性は無効とされ
るため、複製した擬似通貨の認証を求めても偽造された
ものであると判別されることになる。従って、擬似通貨
を複製して使用しようとした場合には、すぐに偽造が発
見されるため、本発明により擬似通貨の複製も効果的に
防止されることになる。
【0011】なお、本発明において店舗とは実際世界の
商店、レストラン、電話サービス業等であっても良い
し、インターネット等のコンピュータネットワーク上の
商店や情報サービス業の業者等であっても良い。
【0012】また、擬似通貨とは前記した通り国家が正
式に認めた通貨以外の通貨であって、何らかの商品やサ
ービスと交換価値を有するものをいうが、本発明でいう
擬似通貨は、実体を持ったもの、例えば紙に識別記号と
額面を記載したものであっても良いし、実体を持たない
仮想のもの、例えばインターネット等のコンピュータネ
ットワーク上の取引において使用されるように、単なる
情報であっても良い。あるいは、実体のある店舗であっ
ても、識別番号の情報を伝えることで認証を求めること
もできる。一方、本発明でいう金銭とは、国家が正式に
認めた通貨を意味するものとする。
【0013】また、擬似通貨の有効性を示す方法として
は種々の方法が考えられ、例えば有効性を示すための独
自の情報を用意しても良いし、擬似通貨の識別記号が存
在すること自体により有効性を示しても良い。また、同
様に有効性を無効にするとは、独自に用意した有効性の
情報に代えて無効で有ることの情報を記録する、有効性
の情報を抹消することにより示す、擬似通貨の識別記号
自体を抹消する、等種々の方法をとることができる。さ
らには、有効性を認証した場合に必ず付加される情報、
例えば、有効性を認証した場合に顧客の名前や電子メー
ルアドレス、口座番号等を付加して管理しようとするの
であれば、これらの情報を追加することで、擬似通貨を
管理するデータベースには認証前とは別の情報が付加さ
れることになり、これにより有効性が無効になったこと
を示すこともできる。
【0014】また、金銭を支払うとは現金の引渡には限
られず、銀行口座等の口座へ振り込む場合も含まれる。
また、擬似通貨を発行する際に識別記号、額面、有効性
を記録する方法は、コンピュータの記憶装置にこれらの
情報を記録するようにしても良いし、認証機関の記録担
当者が帳簿に記録するのでも良い。また、有効性の確認
は、前記コンピュータが記憶装置内のデータベースを参
照して、擬似通貨の識別記号に対応する有効性の情報を
確認するのでも良いし、前記した認証機関の記録担当者
が書いた帳簿を、認証の担当者が見て擬似通貨の識別記
号に対応する有効性の情報を確認するのでも良い。
【0015】また、本発明の請求項2では、請求項1記
載の擬似通貨の管理方法であって、前記擬似通貨の発行
は認証機関との間で前記擬似通貨に関する取引契約を結
んだ加盟店に対してなされ、前記加盟店が前記所有者に
対し前記擬似通貨を譲渡することを特徴とする。
【0016】このような方法によれば、擬似通貨は認証
機関との間で擬似通貨に関する取引契約を結んだ加盟店
を通じて発行されるため、譲渡を受ける顧客は一定の信
頼の元に擬似通貨を受け取ることができる。また、加盟
店からすると、商品を買ってくれた顧客にその購入金額
に応じて擬似通貨を譲渡するとか、開店記念でサービス
として譲渡する等サービスとして顧客に擬似通貨を譲渡
することにより、顧客を広く集めることができる。
【0017】また、本発明の請求項3では、各擬似通貨
にユニークな識別記号を割り当て、前記擬似通貨を発行
する際に少なくとも前記識別記号と額面及び有効性との
対応関係を有する発行情報を認証機関において記録し、
前記擬似通貨の所有者が前記認証機関に対して前記擬似
通貨の有効性の認証を求めた場合に、前記認証機関は前
記発行情報に前記擬似通貨の識別記号が存在し、かつ有
効性を有するかを確認することにより前記擬似通貨を認
証し、有効であると認めた場合に前記所有者に対し前記
擬似通貨に対応する額面に相当する金銭を支払うととも
に前記認証機関は前記擬似通貨に対応する発行情報の有
効性を無効とすることを特徴とする。
【0018】このような方法によれば、擬似通貨の所有
者が認証機関に擬似通貨の認証を求めた場合に、その擬
似通貨が有効であると認められた場合にはじめて擬似通
貨は金銭的価値を生じ、認証機関から所有者へ、その擬
似通貨の額面相当の金銭が支払われる。それと同時にそ
の擬似通貨の有効性の情報は無効とされ、以後同じ識別
記号をもって認証機関に擬似通貨の認証が求められて
も、その擬似通貨が金銭的価値を生じることはない。従
って、発行中の擬似通貨の識別番号をもって認証を求め
た時のみ擬似通貨は金銭的価値を有するので、発行中の
擬似通貨の数に対し十分に多数の組み合わせを有する識
別記号を使用すれば、適当な識別番号を付して擬似通貨
を偽造しても、擬似通貨として通用する可能性は極めて
低く、偽造を発見できる。同様に、擬似通貨を複製して
も、同じ識別番号の擬似通貨は二度有効に認証されるこ
とはないため、偽造を容易に発見することができる。即
ち、本発明の方法によれば、擬似通貨が偽造される等の
不正な使用を効果的に防止することができる。
【0019】また、本発明の請求項4では、請求項3記
載の擬似通貨の管理方法であって、前記擬似通貨の発行
は認証機関との間で前記擬似通貨に関する取引契約を結
んだ加盟店に対してなされ、前記加盟店が前記所有者に
対し前記擬似通貨の譲渡を受けることを特徴とする。
【0020】このような方法によれば、擬似通貨は認証
機関との間で擬似通貨に関する取引契約を結んだ加盟店
を通じて発行されるため、譲渡を受ける顧客は一定の信
頼の元に擬似通貨を受け取ることができる。また、加盟
店からすると、商品を買ってくれた顧客にその購入金額
に応じて擬似通貨を譲渡するとか、開店記念でサービス
として譲渡する等サービスとして顧客に擬似通貨を譲渡
することにより、顧客を広く集めることができる。
【0021】また、本発明の請求項5では、請求項4記
載の擬似通貨の管理方法であって、前記加盟店は前記所
有者を代理して前記擬似通貨の有効性の認証を前記認証
機関に対して求めることを特徴とする。
【0022】このような方法によれば、擬似通貨を譲渡
してくれた加盟店が譲受人である所有者に代理して擬似
通貨の認証をしてくれるため、所有者からすれば、特に
何の手続も踏まずに擬似通貨の金銭的価値を獲得するこ
とができ、擬似通貨の利用に際する負担を軽減すること
ができる。
【0023】また、本発明の請求項6では、請求項4又
は請求項5記載の擬似通貨の管理方法であって、前記加
盟店から前記所有者に対する前記擬似通貨の譲渡は、前
記加盟店と前記所有者との間の取引に付随して行われ、
前記擬似通貨が有効であると認められた場合において、
前記金銭の支払いは、前記取引の後、所定期間後になさ
れることを特徴とする。
【0024】このような方法によれば、加盟店において
顧客、即ち請求項にいう所有者が何らかの買い物をした
場合等にこの擬似通貨を譲渡し、一定の金銭的価値を生
ずる可能性がある擬似通貨を還元することで、顧客は繰
り返しその加盟店で買い物をする可能性が大きくなり、
加盟店からすれば商品の拡販につなげることができる。
【0025】また、本発明の請求項7では請求項2,
4,5,6のいずれか1項に記載の擬似通貨の管理方法
であって、前記発行情報の額面は空情報として記録して
前記擬似通貨を発行し、前記加盟店が前記所有者に前記
擬似通貨を譲渡する際に、前記認証機関に対してその擬
似通貨の額面を決定して通知し、前記認証機関が前記額
面を発行情報に記録することを特徴とする。
【0026】このような方法によれば、加盟店が各擬似
通貨の額面を決定することができる。従って、加盟店は
多種類の額面をそろえるために不要にたくさんの擬似通
貨を所持する必要がない。加盟店は、譲渡した擬似通貨
の額面を認証機関に連絡し、認証機関が額面を発行情報
に記録するので、前記した請求項6までの発明と同様に
擬似通貨を認証機関において管理することができる。
【0027】また、本発明の請求項8によれば、請求項
1から請求項7のいずれか1項に記載の擬似通貨の管理
方法であって、前記金銭は金銭に代わり他の擬似通貨で
あることを特徴とする擬似通貨の管理方法。
【0028】このような方法によれば、金銭の代わりに
他の擬似通貨を所有者が使用できるようになる。従っ
て、例えばこの「他の擬似通貨」をオンラインショッピ
ングモールで使用できるポイント等とすれば、いままで
そのオンラインショッピングモールを利用したことが無
かった顧客を、擬似通貨の加盟店での取引等を通じて取
り込むことができる。
【0029】なお、ここでいう「他の擬似通貨」は、所
有者が所持していたそのものの擬似通貨とは別の擬似通
貨という意味であり、本発明により管理される他の識別
番号を有する擬似通貨であっても良い。例えば、本発明
により管理される擬似通貨に有効期限を設けて、その有
効期限が迫った所有者がやむを得ぬ理由、例えば口座の
開設が間に合わない等の理由で、有効期限を延ばしたい
場合に他の識別番号の擬似通貨に交換するようなシステ
ムとすることにより対応しようとする場合も考えられる
からである。
【0030】また、本発明の請求項9では、電子取引で
使用される擬似通貨を管理するシステムであって、少な
くとも前記擬似通貨の識別記号、額面及び有効性の対応
関係を有する擬似通貨の管理データベースと、少なくと
も口座番号、入金額及び出金額の対応関係を有する顧客
の所持する擬似通貨を管理する口座データベースと、前
記管理データベース及び口座データベースを記憶する記
憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記管理データベ
ースに識別記号、額面及び有効性を記録して擬似通貨を
発行する発行手段と、発行された前記擬似通貨の認証が
求められた場合に、前記記憶手段に記憶された管理デー
タベースから認証が求められた前記擬似通貨の識別記号
を検索し、対応する有効性を読み出す読出手段と、前記
有効性が有効であった場合に前記記憶手段に記憶された
口座データベースに入金の記録をする入金手段と、前記
入金手段による入金の記録をする場合に前記擬似通貨の
有効性を無効にする発行停止手段とを備えることを特徴
とする。
【0031】このような構成のシステムによれば、シス
テムは発行手段によって擬似通貨の発行時に管理データ
ベースに識別記号、額面、及び有効性の情報を記録す
る。擬似通貨の所有者や加盟店の担当者等が、本発明の
擬似通貨を管理するシステムにアクセスできる端末から
擬似通貨の識別記号及び所有者の口座番号等を特定する
ID等を通知して認証を求めてきた場合には、システム
は読出手段によって記憶手段に有する管理データベース
を参照して管理データベース内に識別記号があるかを検
索し、その識別記号に対応する有効性の情報を読み出
す。そして、有効性が有効であった場合には、入金手段
により口座データベース内に所有者のIDから特定した
口座番号の口座へ入金を記録する。さらに、発行停止手
段により管理データベース内の有効性の情報を無効とす
る。入金の記録は、入金額を記録しても良いし、管理デ
ータベースが口座データベースを兼ねていて、予め入金
額が記録してあるのならば、有効性の情報を無効とする
ことで同時に入金の記録がなされたことになる。
【0032】従って、本システムにより、発行中の有効
な擬似通貨の認証が求められた場合にのみ所有者の口座
に金銭等が振り込まれ、擬似通貨の不正使用を効果的に
防止することができる。なお、本システムでいう口座は
金銭の口座である場合もあれば、オンラインショッピン
グモール等で使用されるポイント等の擬似通貨である場
合もある。また、管理データベース及び口座データベー
スはそれぞれ1つのデータベースとして構築することも
できるし、あるキーを介して複数のデータベースに分け
て構築することも可能である。
【0033】また、本発明の請求項10では、請求項9
記載の擬似通貨の管理システムであって、前記管理デー
タベースは擬似通貨の入金を認可する最先の日である入
金日のデータをさらに有し、前記擬似通貨の認証が求め
られた場合に、その日と前記擬似通貨に対応する入金日
とを比較し、入金日が当日より過去の場合に初めて出金
動作を認める出金日認証手段をさらに有することを特徴
とする。
【0034】このようなシステムとすれば、擬似通貨の
口座から買物の代金を支払う等、出金しようとした場合
に、管理データベース内のその擬似通貨に対応する入金
日のデータと当日の日を入金日認証手段が比較して、入
金日が当日より過去の場合にのみ口座データベースに出
金額を記録する出金動作を行う。従って、擬似通貨ごと
に、ある期日以後にその出金を認めることができる。例
えば、加盟店での買い物時の還元サービスとして擬似通
貨を配布する場合に、一定のクーリングオフ期間が経過
した後に初めて擬似通貨の金銭的価値を生じさせるよう
にすることができる。
【0035】また、本発明の請求項11では、請求項9
又は請求項10記載の擬似通貨の管理システムに対する
擬似通貨の認証請求方法であって、少なくとも前記擬似
通貨の識別記号及び所有者を特定する方法を含む情報を
引数とするとともに前記擬似通貨の管理システムへリン
クされたCGI(Common Gateway Interface)画像を、所
有者の有する端末に送るウェブページのソースコードに
含めることを特徴とする。
【0036】このような方法により、所有者に代理して
加盟店等が認証機関に擬似通貨の認証を求めるような場
合に、加盟店から所有者にウェブページのソースコード
を送信する過程において認証機関への認証を求めること
ができる。従って、例えば所有者へ擬似通貨を譲渡する
と同時に認証機関への登録又は認証を済ますことができ
る。また、所有者からすると、自分の端末でCGI画像
がきちんと表示されたことにより、認証機関での登録が
済んだことを確認することができ、仮に登録がうまくい
かなかった場合も、ウェブページの再読込みをすること
で、再度登録を求めることができる。なお、認証の語は
所有者へ擬似通貨の金銭的価値の帰属を認めることをい
うのに対して、ここでいう登録の語は、認証機関に何ら
かの記録はするが、所有者へ擬似通貨の金銭的価値を帰
属させない場合も含んでいる。なお、ここでのCGI画
像とは、CGIプログラムの実行の結果クライアントに
送信され、表示される画像を意味する。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る擬
似通貨の管理方法及び擬似通貨の管理システムの概要を
示すブロック図である。図1において、認証機関A、シ
ョッピングモール等の加盟店B、及び請求項にいう所有
者となる顧客Cの三者は、互いにインターネットを介し
て情報の通信が可能になっており、擬似通貨は三者の間
で通信手段を介して流れるようになっている。なお、第
1の実施の形態は請求項3,4,5,6,7,8の特
徴、及び請求項9,10,11の特徴を組み合わせた実
施の形態に相当する。
【0038】認証機関AはWWW(World Wide Web)上で
情報を発信、収集するWWWサーバA1及び擬似通貨の
管理に必要なデータベースを有するDB(Data Base)サ
ーバA2を有しており、WWWサーバA1及びDBサー
バA2の2つにより本発明の擬似通貨の管理システムを
構成している。
【0039】ショッピングモールBはインターネット上
で各種の店舗がウェブページを利用して商品の販売やサ
ービスの提供をしているウェブサイトの1つである。加
盟店BはWWWサーバB1を有しており、WWWサーバ
B1に各種店舗のウェブページの情報が登録されてい
る。
【0040】顧客Cは、擬似通貨を所有する者の一例で
あり、インターネットに接続できる顧客端末C1を使用
して加盟店B及び認証機関Aと情報の通信を行う者であ
る。DBサーバA2は、擬似通貨の管理に必要なデータ
ベースとして、顧客DB(データベース)21、加盟店
DB23、POPDB22、出金DB24を記憶手段に
有している。それぞれのデータベースの詳細については
後述する。なお、POPDB22の「POP」とは、本
実施の形態での擬似通貨の単位であり、100POP、
50POPのようにして擬似通貨の額面を表すこととす
る。
【0041】図2は、認証機関のWWWサーバの構成を
示すブロック図である。WWWサーバA1は、図2に示
すように、CPU1を制御中枢とし、主記憶装置2、入
力制御を行うキーボードコントローラ(KBC)3、出
力制御を行うディスプレイコントローラ(CRTC)
4、フォーマット制御並びに主記憶装置2とのインタフ
ェース制御を行うハードディスクコントローラ(HD
C)5、さらにインターネット接続のためのプロトコル
制御を行うTCP/IP(TransportControl Protocol
/Internet Protocol)インタフェース6が、アドレ
ス、データ、コントロールのための複数本のラインで構
成されるシステムバス10を介して共通接続されてい
る。
【0042】KBC3には入力装置であるキーボード7
が、CRTC4には表示装置であるディスプレイ8が、
HDC5には記憶手段であるハードディスク装置(HD
D)9が外部接続されている。KBC3、CRTC4、
HDC5、TCP/IP6はいずれもプログラムされた
内容に従い、CPU1とは独立に、外部接続される入出
力デバイスの制御を行っている。HDD9には、WWW
サーバA1をサーバとして機能させるためのプログラム
が記録されており、CPU1によって参照され、実行さ
れる。
【0043】DBサーバA2、WWWサーバB1、顧客
端末C1も装置としてWWWサーバA1と同様の構成を
有している。DBサーバA2はデータベースを管理する
プログラムを有し、HDD9には顧客DB21、POP
DB22、加盟店DB23、出金DB24が格納されて
いる。DBサーバA2はWWWサーバA1からの依頼を
受けて、各データベースに対する検索、更新、挿入、削
除などの処理を行い、その処理結果をWWWサーバA1
へ返す機能を有する。顧客端末C1は、一般にサーバプ
ログラムは有さず、WWWサーバA1,B1からのウェ
ブ情報を閲覧するソフトウェア及び電子メールの送受信
を行うソフトウェアを有している。
【0044】次に、顧客DB21、POPDB22、加
盟店DB23、出金DB24のそれぞれについて詳細に
説明する。図3は、顧客DBの内容の一例を示す図であ
る。顧客DB21は各顧客にユニークに割り当てられた
顧客IDをキーとして、氏名、住所、電話番号、電子メ
ールアドレス、口座番号、趣味のフィールドを有してい
る。例えば、顧客IDがVMD0025の山本太郎氏
は、住所が東京都●○…で、電話番号が03−…で、電
子メールアドレスがoweit@…で、口座番号が10
50599で、趣味がつりである、等というように各フ
ィールドが記録されている。口座番号は、各個人(顧
客)があるネットワーク内での買物において金銭として
使用できるポイントを擬似通貨の管理システム内で管理
している口座の番号である。
【0045】なお、このポイントはあるネットワーク内
で通用するもので、擬似通貨の1つであるが、前述した
POPとは異なる擬似通貨であり、その価値は、1ポイ
ント=1POPの関係にあるとする。また、顧客DB2
1は、顧客にさらに良いサービスを提供するため、適宜
他のフィールドのデータを持つこともできる。
【0046】図4は、POPDBの内容の一例を示す図
である。POPDB22は、擬似通貨であるPOPの発
行状況を管理するデータベースであり、請求項にいう管
理データベースに相当する。POPDB22は、各擬似
通貨にユニークに割り当てられた発行IDをキーとし
て、マネーコード、POP数、譲渡日、入金日、加盟店
ID、口座番号のフィールドが設けられている。
【0047】発行IDは各擬似通貨にユニークに割り当
てられているため、請求項にいう識別機能に相当する
が、後述するマネーコードと合わせて識別記号とした
り、マネーコード自体を識別記号としたりして使用する
こともできる。図4においては、発行IDは説明の都合
上AMW051258から順に1づつ数字を大きくして
AMW051264まで記載し、その後も同様に続くよ
うに記載しているが、同じ発行IDが各一つしか存在し
ないようにすれば、ランダムな順番の記号とすることも
できる。
【0048】POP数は、各擬似通貨に割り当てられた
POPの額面であり、例えば図4では、AMW0512
58の擬似通貨は100POPであることが示されてい
る。
【0049】譲渡日は加盟店Bから顧客Cに擬似通貨を
譲渡した日付であり、例えば図4のAMW051258
の擬似通貨では、2000年8月21日に発行されたも
のであるとして、2000の下二桁と日付をあわせて0
00821と示されている。
【0050】入金日は、顧客Cのポイントの口座へポイ
ントが入金される日である。本実施の形態では、顧客C
が加盟店Bで買物をした時の還元サービスとして擬似通
貨のPOPを渡していることにするので、譲渡日から後
述するクーリングオフ期間が経過する日が入金日となっ
ている。
【0051】加盟店IDは各加盟店にユニークに割り当
てられたIDであり、例えば図4のAMW051258
の擬似通貨では、加盟店IDとしてT0153が示され
ている。
【0052】口座番号は図3で説明した口座番号と同一
である。
【0053】マネーコードは、譲渡日、入金日、加盟店
ID、POP数、発行ID、所有者のメールアドレスの
情報を含めて暗号化した一連の記号である。マネーコー
ドは本発明を実施する上で必須のものではないが、本実
施の形態では擬似通貨の管理システムを現状のネットワ
ークシステムにおいて運用しやすくするために、前記の
情報を一まとめにして暗号化したマネーコードを使用し
ている。
【0054】図4においては、AMW051258から
AMW051260までの擬似通貨はすべてのフィール
ドが記録され、AMW051261とAMW05126
2は口座番号以外のフィールドが記録され、AMW05
1263以降の擬似通貨は加盟店IDのみが記録されて
いる。擬似通貨の発行時には、AMW051263以降
のように各発行IDがどの加盟店に割り当てられるかだ
けの情報が記録されている。そして、擬似通貨の発行が
され、顧客又は加盟店からPOPの認証を求められたけ
れども、顧客が口座を有していなくて、POPの認証を
することができない場合は、AMW051261,AM
W051262のように口座番号のみが空欄となってい
る。そして、擬似通貨が発行され、POPの認証も済ん
でいる場合は、AMW51258からAMW05126
0のようにすべてのフィールドが記録されている。
【0055】従って、POPDB22においては、口座
番号が空欄の発行IDの擬似通貨が有効に発行中の擬似
通貨であり、口座番号が記録された発行IDの擬似通貨
が、発行後無効にされた擬似通貨である。即ち、口座番
号を記録する動作が、請求項にいう有効性を無効にする
ステップに対応する。
【0056】図5は、加盟店DBの内容の一例を示す図
である。加盟店DB23は、各加盟店にユニークに割り
当てられた加盟店IDをキーとして、クーリングオフ期
間、住所、電話番号のフィールドが設けられている。ク
ーリングオフ期間とは、いったん成立した契約の解除や
申し込みの取り消しを消費者が一方的におこなうことが
できる期間であり、法定の期間以上であることを条件に
各加盟店で一定期間を定めたものである。加盟店DB2
3は、図5に図示した以外にも、加盟店の電子メールア
ドレス等その他のフィールドを有することもできる。
【0057】図6は、出金DBの内容の一例を示す図で
ある。出金DB24は、あるネットワーク内で使用でき
るポイントの使用履歴を記録したもので、日付、口座番
号、使用したポイントである出金額が記録されている。
例えば、2000年8月24日の1行目のレコードで
は、口座番号が1050599の口座から500ポイン
トが使用されたことが示されている。なお、出金DB2
4とPOPDB22の入金額フィールドを合わせると、
請求項にいう口座データベースに相当する。
【0058】次に、第1の実施形態における擬似通貨の
管理動作について図1及び図7から図10を参照して説
明する。図7は、第1の実施の形態において、認証機
関、ショッピングモール(加盟店)、顧客(所有者)が
行う表面的な動作の流れを示したフローチャートであ
る。なお、図7において、各処理の1行目は処理の主体
及び対象を示し、「認証機関:」であれば認証機関が行
う行為、「顧客→加盟店:」であれば、顧客が加盟店に
対して行う行為とする。
【0059】まず、認証機関Aは、額面を空欄としたま
ま擬似通貨を発行する(S10)。即ち、認証機関Aの
WWWサーバA1のHDD9に記憶されたプログラムが
CPU1により読み出されて実行され、DBサーバA2
内のPOPDB22のうち、発行ID及び加盟店IDを
記録した状態とし、発行先の加盟店のWWWサーバB1
に対し、発行IDを通知する。この一連の動作を行わせ
るプログラム及びプログラムを実行するCPU1が発行
手段に相当する。例えば、図4のAMW051264の
レコードが、額面を空情報として擬似通貨を発行した状
態である。このAMW051264の発行IDの擬似通
貨が有効であることは、その発行IDが存在し、未だ口
座番号が空欄であることにより確認できる。なお、以下
の説明において、WWWサーバA1、WWWサーバB
1、顧客端末C1で実行される各種手段、例えば発行手
段や読出手段がCPUにより所定のプログラムが実行さ
れて各種動作を行うことの説明は省略する。
【0060】次に、顧客Cが加盟店Bにおいて何らかの
買物をする(S11)。加盟店Bでは、顧客Cが買物を
した金額の一定割合を擬似通貨のPOPとして還元する
ようにしているため、顧客Cが買物をすると、加盟店B
は譲渡する擬似通貨の額面を決定して認証機関Aに対し
て擬似通貨を顧客Cに譲渡したことを通知する。この
際、認証機関Aに対しては、譲渡した擬似通貨の発行I
D、加盟店ID、額面情報、顧客情報(例えば電子メー
ルアドレス等)を通知する(S12)。この動作が認証
機関に対して擬似通貨の認証を求める動作に相当する。
【0061】認証機関Aにおいては、通知された発行I
Dが、発行中の擬似通貨のものであるか(有効性を有す
るか)を判断し(S13)、発行ID自体が無かった
り、発行IDがあっても既に無効とされているものであ
った場合は、加盟店Bに対してエラー通知をする(S1
4)。この場合、加盟店は発行ID等を確認して譲渡の
通知をやり直す(S12)。
【0062】通知された発行IDが有効な発行中の擬似
通貨であった場合は、認証機関Aは、通知された顧客情
報から顧客Cが既に口座を有しているかを判断し(S1
5)、顧客Cが口座を有していると判断した場合には入
金の動作、即ち額面と口座番号の記録を行う(S1
6)。そして、認証機関Aから顧客Cに対し、POP画
像を送信し(S17)、顧客CはPOP画像の表示を確
認することで自分の口座に入金がなされたことを確認す
る(S18)。
【0063】一方、認証機関Aが、通知された顧客情報
から顧客Cが未だ口座を有していないと判断した場合に
は、認証機関Aにおいて、譲渡された擬似通貨の額面が
登録される(S19)。そして、口座があった場合と同
様に認証機関Aから顧客Cに対し、POP画像を送信し
(S20)、顧客CはPOP画像の表示を確認して、P
OP券が正式に発行されたものであることを確認する
(S21)。
【0064】次に、認証機関Aから顧客Cに対し「加盟
店B様より100POPが進呈されましたので、 HYPER
LINK "http://popbank.com" http://popbank.comへアク
セスして口座を開設してください」等という内容の電子
メールを送って口座開設の案内を通知する(S22)。
顧客Cはこの通知を受けて認証機関Aのウェブページへ
アクセスして口座を開設する(S23)。認証機関A
は、口座開設と同時にPOPDB22内の口座番号フィ
ールドに顧客Cの口座番号を記録して入金をする(S2
4)。入金が完了したら、顧客Cに入金が済んだことを
電子メール等で通知する(S25)。なお、POPDB
22に口座番号を記録する手段が、請求項にいう入金手
段に相当する。入金額と口座番号の関係が作られること
で、入金を記録したことになるからである。また、PO
PDB22に口座番号を記録する手段は入金手段である
と同時に、請求項にいう発行停止手段でもある。口座番
号を記録することにより、その発行IDの擬似通貨(ポ
イント)は唯一の所有者に帰属することが決定し、その
後他の者には帰属させられないので、擬似通貨(PO
P)の有効性を無効にしたことになるからである。
【0065】次に、前記した顧客が買物をする動作から
顧客Cの口座へ入金が完了するまでのシステムの動作を
詳細に説明する。図8は、顧客がショッピングモールで
買物をする場合の顧客端末に表示される購入確認の画面
を示す図であり、図9はショッピングモールで買物をし
た顧客の端末に表示される擬似通貨の受取確認の画面を
示す図である。また、図10及び図11は、顧客が買物
をしてから顧客の口座にポイントが入金されるまでの、
顧客端末、認証機関のWWWサーバ、ショッピングモー
ルのWWWサーバの間で行われる動作を示すフローチャ
ートである。
【0066】顧客Cは加盟店Bのウェブサイトにアクセ
スし、種々ある商品の中から希望の商品を選んで商品の
注文画面(図示せず)に入る。注文画面において、顧客
は自分の住所、電話番号、クレジットカード番号等の
他、メールアドレスを入力し(S30)、WWWサーバ
B1へ送信して図8の購入確認の画面へ進む。図8の購
入確認の画面では、商品の一例としてシャンパンを選択
した場合を示している。図8では、シャンパンの購入の
確認を求める他、このショッピングモールBの店舗が擬
似通貨(POPシステム)の加盟店であることを伝えて
おり、シャンパンの購入により、その購入金額の一定割
合の額面のPOP券を進呈することを示している。画面
の右下には購入を決めた場合に意思表示を示すための購
入ボタン30が表示されている。
【0067】顧客Cが顧客端末C1で購入ボタン30を
クリックすると(S31)、WWWサーバB1は、加盟
店IDのみ決まった状態で発行されている擬似通貨の発
行IDと、加盟店IDと、当日である譲渡日と、譲渡日
にその店舗のクーリングオフ期間を足した入金日と、譲
渡したPOP数と、先に受信した顧客のメールアドレス
とを一まとめの情報とし、暗号化してマネーコードを生
成する(S32)。WWWサーバB1は、マネーコード
を元に図8のウェブページの次の画面のソースコードを
生成し(S33)、顧客端末C1に送信する。
【0068】顧客端末C1はWWWサーバB1からソー
スコードを受信し(S34)、ブラウザで表示する(S
35)。図9が、表示された画面の一例である。ブラウ
ザのウィンドウの上部には、前の画面に戻るための戻る
ボタン31、先の画面に進むための進むボタン32、現
在の画面を表示しなおす更新ボタン33が表示されてい
る。本文中には、商品を購入したことに対する謝礼と、
画面の右下にPOP券の表示があったらPOP券が顧客
に譲渡されたこと、及び×印が表示されたら更新ボタン
33を押すべきことの案内が表示されている。なお、顧
客Cにとってはこの画面でPOP券を受け取ることは、
あたかも加盟店からPOP券が発行されたように見える
ので、画面中では、譲渡ではなく発行の語を用いてい
る。
【0069】画面右下には、100POPの額面のPO
P画像34が表示されているが、この画像が表示される
までには、次の動作が行われている。POP画像34の
位置には、WWWサーバA1にマネーコードを渡しつ
つ、POP画像34を送信してくるCGI画像のリンク
が張られている。例えば、<imgscr="http://popbank.co
m/money.cgi?%A1%B3…">のようなソースコードにより
「?」以降に先にWWWサーバB1が生成したマネーコ
ードを引数として付加し、WWWサーバA1内のCGI
画像を呼び出すようにする。
【0070】従って、顧客端末C1でソースコードを受
信して(S34)、ブラウザでこれを表示した場合に
は、まずソースコード内で用意されているテキスト文が
まず表示される(S35)。そして、WWWサーバA1
に対し、マネーコードを引数として渡しつつ画面右下の
CGI画像を読みにいく(S36)。WWWサーバA1
では、マネーコードを受信し(S37)、これを譲渡
日、入金日、加盟店ID、POP数、発行ID、顧客C
のメールアドレスに分解する(S38)。
【0071】なお、本実施形態の実施のためには、発行
IDとPOP数、及び所有者を特定するための情報の一
例であるメールアドレスの情報が送られれば十分ではあ
るが、これらの情報を元にWWWサーバA1内のデータ
ベースを検索したり、計算をしたりするよりも、一連の
情報を渡して参照できるようにした方が便宜であるの
で、ここではマネーコードとして種々の情報を盛り込ん
でいる。
【0072】WWWサーバA1は、マネーコードを分解
して得た顧客CのメールアドレスをDBサーバA2内の
顧客DB21内から検索し(S39)、顧客Cが口座を
有するか否かを判断する(S40)。メールアドレスが
あった場合には、顧客Cが口座を有していると判断で
き、メールアドレスが無かった場合には、口座を有さな
いと判断できる。
【0073】口座があった場合にはWWWサーバA1で
擬似通貨の認証を行う。まず、マネーコードを分解して
得た発行IDがPOPDB22に存在するかを検索し
(S41)、無かった場合にはWWWサーバB1に対し
エラー通知を行い(S42)、あった場合には、その発
行IDに対応する口座番号フィールドが空欄かどうかを
確認して、有効性を判断する(S43)。口座番号フィ
ールドが空欄ではなかった場合は、既に他の者の口座に
入金されていて有効ではないので、WWWサーバB1に
対しエラー通知を行う(S42)。口座番号フィールド
が空欄だった場合は、有効性を有するので、その発行I
Dの各フィールドに、POP数、譲渡日、入金日、口座
番号を記録する(S44)。そして、顧客端末C1にP
OP画像34を送信し(S45)、顧客端末C1でPO
P画像34が表示される(S46)。
【0074】一方、口座が無かった場合(S40)に
は、口座があった場合と同様に、発行IDが存在し、か
つ口座番号フィールドが空欄であることを確認した上で
(図示せず)、各フィールドにPOP数、譲渡日、入金
日を記録し、口座番号フィールドのみ空欄のままにして
おく(S47)。
【0075】そして、図11に示すように、WWWサー
バA1から顧客端末C1に対しPOP画像34が送信さ
れ(S50)、顧客端末C1でPOP画像34が表示さ
れる(S51)。さらに、WWWサーバA1から顧客端
末C1に対し、発行ID及び口座開設のウェブページの
情報とともに口座開設の案内メールを送信する(S5
2)。即ち、この発行IDの擬似通貨が顧客Cに譲渡さ
れたので、口座を開設すればその口座にポイントが入金
されますよ、ということを案内するメールが送られる。
顧客端末C1はこのメールを受信し(S53)、メール
で示された口座開設のウェブページにアクセスする(S
54)。口座開設のウェブページにおいて、顧客Cは発
行IDを含む所定の情報を入力し口座開設を申込む(S
54)。WWWサーバA1では、口座番号を顧客Cに割
り当て(S55)、POPDB22の前記発行IDに対
応する口座番号のフィールドに顧客Cの口座番号を記録
する(S56)。口座番号の記録により、顧客Cの口座
への入金が完了し、WWWサーバA1から顧客端末C1
は入金を通知するメールを送信し(S57)、顧客Cは
このメールを見て入金を確認する(S58)。
【0076】以上のようにして、顧客端末C1にPOP
画像34が表示されるので、顧客端末C1にPOP画像
34が表示された場合には、POPを管理しているPO
PDB22に、譲渡日やPOP数等の所定の項目が登録
された上で表示されているので、顧客Cは、WWWサー
バA1で正式に発行されたPOPであることをその表示
により確認することができる。
【0077】なお、インターネットの回線が混んでいる
場合等、WWWサーバA1にアクセスできず、タイムア
ウトになって結局POP券が表示されず、代わりに×印
が表示されてしまうこともある。この時、擬似通貨はP
OPDB22に登録されていないが、顧客Cはブラウザ
の更新ボタン33をクリックする等して、画面を再表示
することにより、顧客端末C1は再びマネーコードを引
数として渡しつつ、WWWサーバA1へCGI画像を取
得しにいくので、POPDB22への登録要請をやり直
すことができる。また、一度入金が済んでしまえば、再
び更新ボタン33を押しても、既にPOPDB22の口
座番号フィールドが埋まっているので、顧客Cはこの操
作により二重にポイントを受け取ることはできない。
【0078】次に、顧客が自己の口座を確認する場合に
ついて説明する。図12は、本発明の擬似通貨を認証し
た後のある顧客の口座の取引履歴を表示した例を示す図
である。図12の取引履歴には、一番左の列に取引の日
付、その右の3列が本口座として入金額、出金額、残高
を表示する列があり、さらに右の2列に、仮口座として
入金日と入金額が表示されている。本口座とは一般の銀
行の普通口座と同様、自由に出金できる口座である。一
方、仮口座とは、一定の入金日が来ないと出金できない
ポイントを管理した口座であり、入金日を過ぎれば、そ
の額面が本口座に移ることにより出金可能になる。例え
ば、図12は2000年8月24日に、山本太郎氏(口
座番号1050599)の取引経過を表示させたもので
あり、2000年8月24日までの取引は本口座の欄に
記載されており、2000年8月25日以降は仮口座の
欄に記載されている。翌日になって同じように取引経過
を表示させると、仮口座にあった2000年8月25日
の188ポイントが本口座に入金された状態になる。な
お、仮口座にあるポイントは、顧客Cのクーリングオフ
により本口座に移らない場合もあるので、一定期間ご
と、例えば1ヶ月ごとに、本口座に移ったポイントに相
当する金銭が加盟店Bから認証機関Aに支払われる。
【0079】この取引経過の表示は、POPDB22か
ら口座番号1050599のレコードのみを抽出し、出
金DB24からも口座番号1050599のレコードの
みを抽出し、この2つのレコードをあわせて日付で昇順
にソートし、必要なフィールドのみ残すことで容易に作
成される。このような操作は従来のデータベース管理ソ
フトウェアにおいて1つの操作で可能である。
【0080】なお、顧客Cが自分の口座からポイントを
使用しようとする時は、POPDB22の中からポイン
トを差し引く場合に、当日とそのポイントの入金日を比
較し、当日が入金日以前であれば、出金を認めないよう
にされている。即ち、この日付を比較して出金を制限す
る手段(プログラム)が請求項にいう出金日認証手段に
相当する。
【0081】以上、第1の実施の形態について説明し
た。第1の実施の形態によれば、加盟店であるショッピ
ングモールに対して擬似通貨の発行がなされ、顧客がシ
ョッピングモールで買物をした時に購入額の一定割合の
擬似通貨が顧客に譲渡される。譲渡と同時に顧客は自分
のメールアドレスをショッピングモールに伝え、ショッ
ピングモールは顧客に代理して譲渡した擬似通貨の認証
を認証機関に求める。従って、口座を有している顧客は
特に特別な手続を不要として擬似通貨の認証まで済んで
入金日を待てばポイントを使用できるようになる。ま
た、口座を有していない場合には、認証機関から口座開
設の案内を受けて、口座を開設すれば、同時に擬似通貨
の認証がなされて、入金日を待てばポイントを使用でき
るようになる。この擬似通貨は、各通貨が認証機関Aに
管理されており、不正に口座に入金を依頼すること等は
極めて困難になっている。
【0082】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図13は、第2の実施の形態に係る擬似通貨
の管理方法及び擬似通貨の管理システムの概要を示すブ
ロック図である。なお、本実施の形態の説明において、
第1の実施の形態と実質的に同一な部分については同一
の符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
【0083】第1の実施の形態がオンラインのショッピ
ングモールでの取引において擬似通貨の譲渡を行い、擬
似通貨自体も情報が流れているだけだったのに対して、
第2の実施の形態では、実際世界の商店における取引に
おいて、実際の券を有する擬似通貨を譲渡している点が
異なる。なお、本実施の形態は、請求項3,4,8の特
徴及び請求項9の特徴を有する実施の形態である。
【0084】図13に示すように、第2の実施の形態で
取引主体として登場するのは、認証機関Aと、実際世界
の商店Ba、顧客Cである。商店BaはWWWサーバA
1とPOP券に関する情報を送受する商店端末B1aを
備える。DBサーバA2は、顧客DB21、POPDB
22a、加盟店DB23、口座DB24aを有する。即
ち、POPDB22aと口座DB24aが第1の実施の
形態と異なる。
【0085】図14はPOPデータベースの内容を示す
図であり、図15は口座データベースの内容を示す図で
ある。図14に示すように、POPDB22aは擬似通
貨の発行IDをキーとして、POP数、口座番号のフィ
ールドを有し、口座番号は未だ擬似通貨が発行中で有効
なものについては空欄のままとなっている。口座番号が
記録されている擬似通貨は既にその口座に帰属してお
り、有効性を有さない。即ち、口座番号フィールドが擬
似通貨の有効性を示す。
【0086】図15に示すように、口座DB24aは、
日付順に、口座番号、入金額、出金額のフィールドが設
けられている。即ち、複数の口座の入金、出金が日付ご
とにソートされて、1つのデータベースとなっている。
【0087】第2の実施の形態において、擬似通貨は次
のように管理される。図16は、第2の実施の形態にお
いて、認証機関、商店(加盟店)、顧客(所有者)が行
う動作の流れを示したフローチャートである。認証機関
のWWWサーバA1は、発行手段によりPOPDB22
aの発行ID及びPOP数を記録して、この2つの情報
を商店端末Baに通知する(S60)。これにより、擬
似通貨が発行されたことになる。なお、商店Baから
は、認証機関Aに対し、発行されたPOP数に相当する
金銭が支払われる。
【0088】顧客Cは商店Baで買物をし(S61)、
商店は顧客Cの購入額の一定割合でPOP券60を顧客
Cに譲渡する(S62)。このPOP券60は商店端末
B1aにおいてプリントアウトされたもので、POP数
である100POPの文字と、発行ID及び認証機関A
が運営する口座開設のためのウェブページのURL(Uni
form Resource Locator)が表示されている。POP券6
0はその券自体は何らの金銭的価値も無く、額面、発行
ID、URLの情報を有する以上の意味は無い。従っ
て、このPOP券を複製したり、発行IDを適当に代え
て製造したりしても、擬似通貨の金銭的価値を増やすこ
とはできない。
【0089】次に、顧客CはPOP券60の券面に記載
されていたURLへアクセスする(S63)。顧客Cが
自分の擬似通貨の口座を有していない場合(S64)に
は、顧客Cは口座開設ページにおいて、自分のメールア
ドレス等の個人情報を入力して口座を開設する(S6
5)。
【0090】顧客Cが自分の口座を有している場合(S
64)には、顧客Cは顧客端末C1によりWWWサーバ
A1に対し、POP券60の認証を請求する。即ち、P
OP券60の券面に表示されたURLにアクセスし、認
証請求ページにおいて、POP券60に表示された発行
ID及び自分の口座の口座番号を入力する(S66)。
【0091】WWWサーバA1は、POPDB22aか
ら入力された発行IDに対応する口座番号を、読出手段
により読み出し、擬似通貨(発行ID)の有効性を判断
する(S67)。即ち、発行ID自体が無かった場合に
はそのような発行IDの擬似通貨は発行されていないの
で、エラーを顧客端末C1に通知する(S68)。発行
IDがあった場合で対応する口座番号が記録されていた
場合も、その発行IDの擬似通貨は発行後無効にされた
ものなので、エラーを顧客端末C1に通知する(S6
8)。発行IDがあった場合で口座番号のフィールドが
空欄であった場合は、擬似通貨は発行中で有効であるの
で、顧客Cの口座番号を記録する(S69)。この記録
の動作が額面と口座の関係を作るので入金手段に相当す
るとともに、後に口座番号の有無で擬似通貨の有効性を
判断できるので発行停止手段に相当する。認証機関Aか
らは顧客端末C1に入金が済んだ旨の通知を行う(S7
0)。
【0092】以上の動作により、顧客Cの口座に入金が
行われる。なお、本実施の形態でいう口座は、日本円の
口座であっても良いし、ネットワーク上のあるサイトで
通用するポイントの口座であっても良い。また、口座に
入金するのに代えて、日本円の現金を顧客Cに渡すこと
も可能である。即ち、認証機関Aが認証した後に、擬似
通貨の額面相当の金銭等を顧客に譲渡すれば本発明の目
的を達することができる。
【0093】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図17は第3の実施の形態に係る擬似通貨の
管理方法を説明する図である。なお、本実施の形態の説
明において、第1、第2の実施の形態と実質的に同一な
部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0094】第1、第2の実施の形態において、擬似通
貨に引き換えて顧客Cに何らかの金銭に相当するものを
譲渡していたのに対し、本実施の形態では顧客Cがある
商店で擬似通貨を使用する場合である点が異なる。な
お、本実施の形態は請求項1及び請求項2の特徴を有す
る実施の形態である。
【0095】図17に示すように、第3の実施の形態で
取引主体として登場するのは、認証機関Dと、実際世界
の商店E,Fと顧客Cである。認証機関Dは第2の実施
の形態と同様のPOPDB22a(図14参照)を備え
ている。POPDB22aはコンピュータのデータベー
スソフトウェアにより管理されるもの、帳簿により管理
されるもののどちらでもよい。
【0096】第3の実施の形態において、擬似通貨は次
のように管理される。認証機関DはPOPDB22aに
発行IDと額面とを記録して擬似通貨であるPOP券6
0bを加盟店である商店Eに対し発行する。商店Eから
はPOP券60bの額面相当の金銭を認証機関Dに支払
う。POP券60bには、額面である100POPの文
字と、発行IDが記載されている。図17のPOP券6
0bの発行IDは図14の第1レコードに相当し、この
状態では、口座番号は未だ記録されていない。顧客Cは
商店Eにおいて買物をし、商店Eは顧客の購入額に応じ
てPOP券60bを顧客Cに譲渡する。顧客Cが手にし
たPOP券60bは、その券自体に金銭的価値は無く、
額面及び発行IDの情報がある以上の価値しかないこと
は第2の実施の形態の場合と同様である。
【0097】顧客CがPOP券60bを他の商店Fにお
いて金銭の代わりとして使用する場合、商店Fは顧客C
が渡してきたPOP券60bの発行IDを認証機関Dに
通知して擬似通貨の認証請求を行う。認証機関Dにおい
ては、POPDB22aを参照して、通知された発行I
Dが発行中の有効な擬似通貨にあたるかを確認する。即
ち、POPDB22aに通知された発行IDが存在し、
かつ対応する口座番号のフィールドが空欄になっていれ
ば有効であり、そうでなければ有効ではない。認証機関
Dは、認証の結果を商店Fに通知し、商店FはPOP券
60bが有効とされた場合には顧客にPOP券60bに
引き換え、その額面相当の商品を譲渡する。商店Fは後
にその額面相当の金銭を認証機関Dから受け取る。
【0098】以上のようにして本発明の擬似通貨は管理
される。このような方法により、商店の組合等は、拡販
の手段としてクーポン券等の擬似通貨を顧客に配るとと
もに、クーポン券の不正使用を効果的に防止することが
できる。
【0099】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は前記実施の形態には限定されない。例え
ば、第1の実施の形態において、各種データベースを例
示したが、各データベースは請求項に記載の情報さえ有
しており、対応関係がわかるのであれば、他のフィール
ドを加えることもできれば、省略することもできる。ま
た、有効性の情報を口座番号との関係を用いず独立に設
けたり、顧客ごとに別々に構築したりしても良く、その
手法は種々採りうることができる。また、額面を空情報
にして記録するとは、額面が未定であることを示せれば
十分であるので、POP数のフィールドを完全に何も記
録しなくとも良いし、額面が決まってないことを示す何
らかの情報を記録してもよい。また、第2、第3の実施
形態において、POP券はそれ自体に金銭的価値は認め
られておらず、券面に記載された情報に意味があるの
で、券として渡すまでも無く、額面と発行IDの情報を
伝えることにより代用しても良い。
【0100】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、次
のような顕著な効果を奏する。請求項1記載の発明によ
れば、擬似通貨はそれぞれに割り当てられた識別記号を
IDとして認証機関においてその有効性が管理されてい
るので、偽造等の不正使用を効果的に防止することがで
きる。
【0101】請求項2記載の発明によれば、擬似通貨は
認証機関との間で擬似通貨に関する取引契約を結んだ加
盟店を通じて発行されるため、譲渡を受ける顧客は一定
の信頼の元に擬似通貨を受け取ることができる。また、
加盟店からすると、商品を買ってくれた顧客にその購入
金額に応じて擬似通貨を譲渡するとか、開店記念でサー
ビスとして譲渡する等サービスとして顧客に譲渡するこ
とにより、顧客を広く集めるのに利用することができ
る。
【0102】請求項3記載の発明によれば、所有者が直
接認証機関に擬似通貨の認証を求める場合においても、
擬似通貨はそれぞれに割り当てられた識別記号をIDと
して認証機関においてその有効性が管理されているの
で、偽造等の不正使用を効果的に防止することができ
る。
【0103】請求項4記載の発明によれば、擬似通貨は
認証機関との間で擬似通貨に関する取引契約を結んだ加
盟店を通じて発行されるため、譲渡を受ける顧客は一定
の信頼の元に擬似通貨を受け取ることができる。また、
加盟店からすると、商品を買ってくれた顧客にその購入
金額に応じて擬似通貨を譲渡するとか、開店記念でサー
ビスとして譲渡する等サービスとして顧客に譲渡するこ
とにより、顧客を広く集めるのに利用することができ
る。
【0104】請求項5記載の発明によれば、擬似通貨を
譲渡してくれた加盟店が譲受人である所有者に代理して
擬似通貨の認証をしてくれるため、所有者からすれば、
特に何の手続も踏まずに擬似通貨の金銭的価値を獲得す
ることができ、擬似通貨の利用に際する負担を軽減する
ことができる。
【0105】請求項6記載の発明によれば、加盟店にお
いて顧客、即ち請求項にいう所有者が何らかの買い物を
した場合等にこの擬似通貨を譲渡し、一定の金銭的価値
を生ずる可能性がある擬似通貨を還元することで、顧客
は繰り返しその加盟店で買い物をする可能性が大きくな
り、加盟店からすれば商品の拡販につなげることができ
る。
【0106】請求項7記載の発明によれば、加盟店は顧
客等に適当な額面の擬似通貨を譲渡するために不要にた
くさんの額面の擬似通貨を所有しておく必要が無く、譲
渡する際に額面を決定することができる。
【0107】請求項8記載の発明によれば、他の擬似通
貨を使用できる商業団体内に、いままでその他の擬似通
貨を利用する環境に無かった顧客を、擬似通貨の加盟店
での取引等を通じて取り込むことができる。
【0108】請求項9記載の発明によれば、擬似通貨の
管理をコンピュータにより行うことができ、効率的で円
滑な擬似通貨の運用を行うことができる。特に、電子取
引が盛んになった昨今では、各ショッピングサイトでポ
イント等の擬似通貨が頻繁に使用されるため、本発明の
擬似通貨の管理システムを取り入れることにより、自己
のショッピングサイトに顧客を取り入れることができ
る。
【0109】請求項10記載の発明によれば、擬似通貨
ごとに、ある期日以後にその出金を認証するようにする
ことができる。例えば、加盟店での買い物時の還元サー
ビスとして擬似通貨を配布する場合に、一定のクーリン
グオフ期間が経過した後に初めて擬似通貨の金銭的価値
を生じさせるようにすることができる。
【0110】請求項11記載の発明によれば、所有者へ
擬似通貨を譲渡すると同時に認証機関への登録又は認証
を済ますことができる。また、所有者からすると、自分
の端末でCGI画像がきちんと表示されたことにより、
認証機関での登録が済んだことを確認することができ、
仮に登録がうまくいかなかった場合も、ウェブページの
再読込みをすることで、再度登録を求めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る擬似通貨の管
理方法及び擬似通貨の管理システムの概要を示すブロッ
ク図である。
【図2】認証機関のWWWサーバの構成を示すブロック
図である。
【図3】顧客DBの内容の一例を示す図である。
【図4】POPDBの内容の一例を示す図である。
【図5】加盟店DBの内容の一例を示す図である。
【図6】出金DBの内容の一例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態において、認証機関、ショッ
ピングモール(加盟店)、顧客(所有者)が行う表面的
な動作の流れを示したフローチャートである。
【図8】顧客がショッピングモールで買物をする場合の
顧客端末に表示される購入確認の画面を示す図である。
【図9】ショッピングモールで買物をした顧客の端末に
表示される擬似通貨の受取確認の画面を示す図である。
【図10】顧客が買物をしてから顧客の口座にポイント
が入金されるまでの、顧客端末、認証機関のWWWサー
バ、ショッピングモールのWWWサーバの間で行われる
動作を示すフローチャートである。
【図11】図10に続く、顧客が買物をしてから顧客の
口座にポイントが入金されるまでの、顧客端末、認証機
関のWWWサーバ、ショッピングモールのWWWサーバ
の間で行われる動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の擬似通貨を認証した後のある顧客の
口座の取引履歴を表示した例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態に係る擬似通貨の管理方法
及び擬似通貨の管理システムの概要を示すブロック図で
ある。
【図14】POPデータベースの内容を示す図である。
【図15】口座データベースの内容を示す図である。
【図16】第2の実施の形態において、認証機関、商店
(加盟店)、顧客(所有者)が行う動作の流れを示した
フローチャートである。
【図17】第3の実施の形態に係る擬似通貨の管理方法
を説明する図である。
【符号の説明】
A…認証機関、B…ショッピングモール(加盟店)、C
…顧客(所有者)、C1…顧客端末、21…顧客DB、
22…POPDB、23…加盟店DB、24…出金D
B、1…CPU、2…主記憶装置、3…KBC、4…C
RTC、5…HDC、6…TCP/IP、7…キーボー
ド、8…CRT、9…HDD、10…システムバス

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各擬似通貨にユニークな識別記号を割り
    当て、前記擬似通貨を発行する際に少なくとも前記識別
    記号と額面及び有効性との対応関係を有する発行情報を
    認証機関において記録し、前記擬似通貨の所有者が前記
    擬似通貨を店舗で使用する場合に、前記認証機関におい
    て前記発行情報に前記擬似通貨の識別記号が存在し、か
    つ有効性を有するかを確認することにより前記擬似通貨
    を認証し、有効であると認められた場合に前記店舗で前
    記擬似通貨の使用を認めるよう通知するとともに前記認
    証機関は前記擬似通貨に対応する発行情報の有効性を無
    効とし、前記認証機関は前記店舗に対し前記擬似通貨に
    対応する額面に相当する金銭を支払うことを特徴とする
    擬似通貨の管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の擬似通貨の管理方法であ
    って、前記擬似通貨の発行は認証機関との間で前記擬似
    通貨に関する取引契約を結んだ加盟店に対してなされ、
    前記加盟店が前記所有者に対し前記擬似通貨を譲渡する
    ことを特徴とする擬似通貨の管理方法。
  3. 【請求項3】 各擬似通貨にユニークな識別記号を割り
    当て、前記擬似通貨を発行する際に少なくとも前記識別
    記号と額面及び有効性との対応関係を有する発行情報を
    認証機関において記録し、前記擬似通貨の所有者が前記
    認証機関に対して前記擬似通貨の有効性の認証を求めた
    場合に、前記認証機関は前記発行情報に前記擬似通貨の
    識別記号が存在し、かつ有効性を有するかを確認するこ
    とにより前記擬似通貨を認証し、有効であると認めた場
    合に前記所有者に対し前記擬似通貨に対応する額面に相
    当する金銭を支払うとともに前記認証機関は前記擬似通
    貨に対応する発行情報の有効性を無効とすることを特徴
    とする擬似通貨の管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の擬似通貨の管理方法であ
    って、前記擬似通貨の発行は認証機関との間で前記擬似
    通貨に関する取引契約を結んだ加盟店に対してなされ、
    前記加盟店が前記所有者に対し前記擬似通貨を譲渡する
    ことを特徴とする擬似通貨の管理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の擬似通貨の管理方法であ
    って、前記加盟店は前記所有者を代理して前記擬似通貨
    の有効性の認証を前記認証機関に対して求めることを特
    徴とする擬似通貨の管理方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の擬似通貨の
    管理方法であって、前記加盟店から前記所有者に対する
    前記擬似通貨の譲渡は、前記加盟店と前記所有者との間
    の取引に付随して行われ、前記擬似通貨が有効であると
    認められた場合において、前記金銭の支払いは、前記取
    引の後、所定期間後になされることを特徴とする擬似通
    貨の管理方法。
  7. 【請求項7】 請求項2,4,5,6のいずれか1項に
    記載の擬似通貨の管理方法であって、前記発行情報の額
    面は空情報として記録して前記擬似通貨を発行し、前記
    加盟店が前記所有者に前記擬似通貨を譲渡する際に、前
    記認証機関に対してその擬似通貨の額面を決定して通知
    し、前記認証機関が前記額面を発行情報に記録すること
    を特徴とする擬似通貨の管理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれか1項に
    記載の擬似通貨の管理方法であって、前記金銭は、金銭
    に代わり他の擬似通貨であることを特徴とする擬似通貨
    の管理方法。
  9. 【請求項9】 電子取引で使用される擬似通貨を管理す
    るシステムであって、少なくとも前記擬似通貨の識別記
    号、額面及び有効性の対応関係を有する擬似通貨の管理
    データベースと、少なくとも口座番号、入金額及び出金
    額の対応関係を有する顧客の所持する擬似通貨を管理す
    る口座データベースと、前記管理データベース及び口座
    データベースを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
    憶された前記管理データベースに識別記号、額面及び有
    効性を記録して擬似通貨を発行する発行手段と、発行さ
    れた前記擬似通貨の認証が求められた場合に、前記記憶
    手段に記憶された管理データベースから認証が求められ
    た前記擬似通貨の識別記号を検索し、対応する有効性を
    読み出す読出手段と、前記有効性が有効であった場合に
    前記記憶手段に記憶された口座データベースに入金の記
    録をする入金手段と、前記入金手段による入金の記録を
    する場合に前記擬似通貨の有効性を無効にする発行停止
    手段とを備えることを特徴とする擬似通貨の管理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の擬似通貨の管理システ
    ムであって、前記管理データベースは擬似通貨の入金を
    認可する最先の日である入金日のデータをさらに有し、
    前記擬似通貨の認証が求められた場合に、その日と前記
    擬似通貨に対応する入金日とを比較し、入金日が当日よ
    り過去の場合に初めて出金動作を認める出金日認証手段
    をさらに有することを特徴とする擬似通貨の管理システ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10記載の擬似通
    貨の管理システムに対する擬似通貨の認証請求方法であ
    って、少なくとも前記擬似通貨の識別記号及び所有者を
    特定する情報を含む情報を引数とするとともに前記擬似
    通貨の管理システムへリンクされたCGI画像を、所有
    者の有する端末に送るウェブページのソースコードに含
    めることを特徴とする擬似通貨の認証請求方法。
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