JP2002099651A - 情報提供方法、情報提供システム、モバイル端末装置 - Google Patents

情報提供方法、情報提供システム、モバイル端末装置

Info

Publication number
JP2002099651A
JP2002099651A JP2000287783A JP2000287783A JP2002099651A JP 2002099651 A JP2002099651 A JP 2002099651A JP 2000287783 A JP2000287783 A JP 2000287783A JP 2000287783 A JP2000287783 A JP 2000287783A JP 2002099651 A JP2002099651 A JP 2002099651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
customer
store
regularity
stores
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000287783A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Wada
雄次 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000287783A priority Critical patent/JP2002099651A/ja
Publication of JP2002099651A publication Critical patent/JP2002099651A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の店舗が出店している大型商業店舗を訪
れる顧客に対して購買実績に基づき有用な情報を提供す
る。 【解決手段】 規則性自動抽出処理部18は、大型商業
店舗1に出店している各商店2〜5が独自の保有する購
買実績を含む顧客情報を統合化し構築された統合化顧客
情報データベース16に基づきデータマイニング手法等
により購買規則性19を抽出する。最適化処理部20
は、購買規則性19に基づき大型商業店舗1の中を各顧
客がショッピングして廻るのに最小距離移動又は最小携
帯重量となる店順を決定する。情報配信処理部22は、
最適化処理部20が取得したショッピング最適経路情報
を顧客が携帯するモバイル端末14へ配信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報提供方法及
び情報提供システム、特に複数の店舗が出店している大
型商業店舗を訪れる顧客に対して各店舗あるいは各店舗
の販売商品などに関する有用な情報の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の情報提供方法による情報提供シス
テムは、その利用者が関心あるいは関係のある場所(例
えば、商店など)、分野(例えば、その商店の販売商品
など)、または情報提供の条件(例えば、その商品の仕
様や販売価格など)を事前に情報提供システムに登録し
ておき、その登録内容を満足する新たな情報(例えば、
安売り商品情報など)が発生した場合、その情報を電子
メールやホームページなどを使って利用者へ情報配信あ
るいは情報発信するサービスを提供していた。具体的な
情報提供サービスシステムとしては、チケットぴあ社の
提供しているCLUB@ぴあ(クラブアットマークぴあ)サ
ービスやMYでちゅーサービス(特願平11−31072
2号)がある。
【0003】図14は、従来の情報提供方法による情報
提供システムの概略構成図である。図14には、複数の
店舗が出店しているようなショッピングモールやデパー
ト等の大型商業店舗1のうち4店舗の商店2,3,4,
5が図示されているが、各商店2〜5は、それぞれ別個
に顧客情報データベース(DB)6,7,8,9を保有
している。例えば、バーゲン等のセールが企画される
と、各商店2〜5の情報配信処理部10,11,12,
13は、顧客からの要求に応じて、あるいは登録した顧
客に対して自動的に安売情報を当該顧客が携帯するイン
ターネット機能付き携帯電話等のモバイル端末14へ提
供する。このようにして、大型商業店舗1へ立ち寄る顧
客は、ショッピングに関する有用な情報を得ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、顧客に提供される情報(例えば、商品情報な
ど)は、単一の場所(例えば、1軒の商店など)に閉じ
たものであり、大型商業店舗において統合された内容の
情報として提供されるものではなかったので、情報提供
システムの利用者が各店舗に関する情報を個別に収集し
なければならなかった。つまり、情報の収集に多くの手
間がかかっていた。また、全体的な情報整理をしなけれ
ばならず面倒であった。
【0005】また、大型商業店舗の中をショッピングす
る際、歩行距離又は荷物を持つ重さなどの観点からどの
ような順番で各商店を廻るのが好ましいかという情報が
提供されていなかった。
【0006】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、複数の店舗が出店
している大型商業店舗を訪れる顧客に対して購買実績に
基づき有用な情報を提供する情報提供方法及び情報提供
システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係る情報提供方法は、複数の
店舗が出店している大型商業店舗を訪れる顧客に対して
各店舗あるいは各店舗が扱う商品に関する情報を提供す
る情報提供システムにおいて、大型商業店舗の中の個々
の店舗が独自の保有する顧客情報データベースを単一の
統合化顧客情報データベースに統合し、その統合化顧客
情報データベースに蓄積された購買実績を含む顧客情報
に基づいて顧客の購買行動に関する規則性を大型商業店
舗の中の複数店舗にまたがる形で自動抽出し、この自動
抽出した購買行動に関する規則性に基づき大型商業店舗
の中を顧客がショッピングして廻る店順を所定の評価基
準で最適化し、その店順をショッピング最適経路情報と
して顧客のモバイル端末装置へ配信するものである。
【0008】第2の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記顧客情報データベースの統合化方
法として、データベースのビュー手法、あるいはデータ
ベースの分散配置手法を利用するものである。
【0009】第3の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記統合化顧客情報データベースとし
て、リレーショナルデータベース、あるいはデータウェ
アハウスを利用するものである。
【0010】第4の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記規則性の自動抽出方法として、デ
ータマイニング手法、OLAP言語、あるいは統計手法
のいずれかを利用するものである。
【0011】第5の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記評価基準として、歩行距離の最小
化関数又は購入商品重量の最小化関数を利用するもので
ある。
【0012】第6の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記モバイル端末装置は、インターネ
ット機能付き携帯電話機、携帯電話機、PHS、狭域無
線利用端末、PDA、あるいはモバイルパソコンのいず
れかであるものとする。
【0013】第7の発明に係る情報提供システムは、複
数の店舗が出店している大型商業店舗を訪れる顧客に対
して各店舗あるいは各店舗が扱う商品に関する情報を提
供する情報提供システムにおいて、大型商業店舗の中の
個々の店舗が独自の保有する顧客情報データベースを統
合されることによって構築された統合化顧客情報データ
ベースと、前記統合化顧客情報データベースに蓄積され
た購買実績を含む顧客情報に基づいて顧客の購買行動に
関する規則性を大型商業店舗の中の複数店舗にまたがる
形で自動抽出する規則性自動抽出処理手段と、前記規則
性自動抽出処理手段が抽出した購買規則性に基づき大型
商業店舗の中を顧客がショッピングして廻る店順を所定
の評価基準によって最適化する最適化処理手段と、前記
最適化処理手段が得た店順をショッピング最適経路情報
として顧客へ配信する情報配信処理手段とを有し、各店
舗が個別に持つ情報を統合して大型商業店舗からの情報
として顧客に提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同
様の構成要素には同じ符号を付ける。
【0015】図1は、本発明に係る情報提供方法を実施
する情報提供システムのブロック構成図である。図1に
は、複数の商店が出店しているショッピングモールやデ
パート等の大型商業店舗1、大型商業店舗1のうち4店
舗の商店2,3,4,5、各商店2〜5が個別に保有す
る顧客情報データベース(DB)6,7,8,9、大型
商業店舗1を訪れる顧客が携帯するモバイル端末14が
示されている。また、本実施の形態における大型商業店
舗1には、統合管理センタ15が設置されており、各商
店2〜5に設置された商店サーバ(図示せず)とネット
ワーク接続されている。この統合管理センタ15には、
各顧客情報データベース6〜9を統合化して生成される
統合化顧客情報データベース16、統合化顧客情報デー
タベース16を生成するデータベース統合化処理部1
7、統合化顧客情報データベース16から各顧客の購買
行動に関する規則性を自動抽出する規則性自動抽出処理
部18、自動抽出された購買規則性19、購買規則性1
9に基づきショッピング最適経路情報を生成する最適化
処理部20、生成されたショッピング最適経路情報を格
納するショッピング最適経路情報データベース(DB)
21及びショッピング最適経路情報を顧客が携帯するイ
ンターネット機能付き携帯電話等のモバイル端末14へ
配信する情報配信処理部22が配設されている。
【0016】図2は、本実施の形態における大型商業店
舗1に構築された情報提供システムのネットワーク構成
図である。図2には、各商店2〜5にそれぞれ設置さ
れ、販売管理や顧客管理を行う商店サーバ23,24,
25,26、統合管理センタ15に設置され、大型商業
店舗1の中の各商店2〜5を訪れた顧客に関する情報を
統合管理する統合管理サーバ27が示されており、各サ
ーバ23〜26,27は、大型商業店舗1に敷設された
LAN(Local Area Network)28によりオンライン
接続されている。図1におけるデータベース統合化処理
部17、規則性自動抽出処理部18、最適化処理部20
及び情報配信処理部22における各処理機能は、統合管
理サーバ27に搭載されたソフトウェアによって実現さ
れる。更に、統合管理サーバ27がモバイル端末14と
通信するための無線装置29及び無線装置29のアンテ
ナ30が示されている。
【0017】図3は、本実施の形態における規則性自動
抽出処理部18の内部構成を示した図である。規則性自
動抽出処理部18は、データマイニング手法による規則
性自動抽出部18a、OLAP(On Line Analytical
Processing)言語による規則性自動抽出部18b、統
計手法による規則性自動抽出部18cを有している。ま
た、規則性自動抽出処理部18により生成される購買規
則性19の例を図4に示す。更に、各規則性自動抽出部
18a〜18cにおける処理の流れを示したフローチャ
ートを図5〜図7に示す。この詳細は追って説明する。
【0018】図8は、購買要件や購買形態などの今後の
購買行動に関する購買規則性19からショッピング最適
経路情報を生成する最適化処理部20の内部構成を示し
た図である。最適化処理部20は、歩行距離の最短化関
数による最適化部20a及び購入商品重量の最軽量化関
数による最適化部20bを有している。各最適化部20
a,20bは、評価基準の最適化の具体的な実施方法で
ある。この詳細は追って説明する。
【0019】図9は、最適化処理部20が生成したショ
ッピング最適経路情報の内容例を示した図であり、この
情報がショッピング最適経路情報データベース21に格
納される。
【0020】図10は、情報配信処理部22によって配
信されたショッピング最適経路情報がモバイル端末14
に表示されたときの画面表示例を示した図であり、各最
適化部20a〜20bの処理結果、すなわち歩行最短距
離のルートの例、購入商品の最軽量ルートの例が示され
ている。
【0021】また、図11は、本実施の形態における歩
行距離の最短化関数による最適化部20aの動作を示し
たフローチャート、図12は、本実施の形態における購
入商品重量の最軽量化関数による最適化部20bの動作
を示したフローチャートである。
【0022】図13は、本実施の形態における統合管理
サーバ27に搭載されたソフトウェア構成を示した図で
ある。図13には、上述した各構成要素17,18,2
0を構成する各ソフトウェアの他に、LAN接続するた
めのネットワーク管理ソフトウェア31、統合管理サー
バ27全体を制御するためのオペレーティングシステム
32、統合化顧客情報データベース16を管理するため
のデータベース管理システム33、データウェアハウス
を管理するためのデータウェアハウス管理ソフトウェア
34、データマイニングを実行するためのデータマイニ
ングツール35及びOLAP言語を実行するためのOL
AP言語処理ソフトウェア36が示されている。
【0023】本実施の形態において特徴的なことは、大
型商業店舗1の中の個々の商店2〜5が独自に保有する
顧客情報データベース6〜9を単一の統合化顧客情報デ
ータベース16に統合し、その統合化顧客情報データベ
ース16に蓄積された購買実績を含む顧客情報に基づい
て各顧客の今後の購買行動に関する規則性を大型商業店
舗1の中の複数店舗にまたがる形で自動抽出し、この自
動抽出した購買行動に関する規則性に基づき大型商業店
舗1の中を顧客がショッピングして廻る店順を、最適化
処理部20が提供する所定の評価基準で最適化し、その
店順をショッピング最適経路情報として顧客のモバイル
端末14へ配信するようにしたことである。このよう
に、各商店2〜5が独自に保有する顧客情報を統合する
ことによって大型商業店舗1を訪れる顧客は、大型商業
店舗1においてショッピングを行うのに最適な経路を大
型商業店舗1における統合情報として得ることができ
る。また、ショッピング最適経路情報は、当該顧客の過
去の購買行動に基づくものであるので、的確な情報であ
り、また、この情報を得るためにキーワードを事前に登
録しておかなくてもよい。
【0024】次に、本実施の形態における情報提供方法
について説明するが、まず最初に情報提供方法の概略的
な全体フローについて説明する。
【0025】図1において、モバイル端末14から顧客
の氏名や会員番号が入力されると、データベース統合化
処理部17は、その顧客氏名と会員番号をキーとして個
々の商店2〜5が独自に保有する各顧客情報データベー
ス6〜9を検索し、当該顧客に関する顧客情報を抽出し
て統合化する。この統合化した顧客情報は、統合化顧客
情報データベース16に登録される。顧客情報には、顧
客の氏名、住所、電話番号、趣味、関心事等の個人情報
から各商店2〜5において購入した購買履歴等が含まれ
ている。この統合化のために、データベースのビュー方
法、あるいはデータベースの分散配置手法を利用する。
規則性自動抽出処理部18は、データマイニング手法、
OLAP言語、あるいは統計手法などを使って統合化顧
客情報データベース16に蓄積された各顧客の顧客情報
から当該顧客の今後の購買要件や購買形態などの購買行
動の規則性を大型商業店舗1の中の複数店舗にまたがる
形で自動的に抽出し、この情報を購買規則性19の情報
としてファイル保存する。そして、最適化処理部20
は、自動抽出された購買規則性19に従って、大型商業
店舗1の中を顧客がショッピングして廻る店順を所定の
評価基準、例えば歩行距離の最短化、購入商品の最軽量
化に基づき生成し、それをショッピング最適経路情報と
してショッピング最適経路情報データベース21に登録
する。情報配信処理部22は、会員番号等を入力した顧
客が携帯するモバイル端末14へ、当該顧客のショッピ
ング最適経路情報を配信する。大型商業店舗1を訪れよ
うとする顧客は、ショッピング最適経路情報を参照する
ことによりどの経路で店舗を廻ることが効率的であるか
を知ることができる。
【0026】なお、統合管理センタ15は、従来各商店
2〜5から配信していた各商店の2〜5の安売り情報等
を統合して配信するサービスも提供する。
【0027】以下、統合管理サーバ27に配設された規
則性自動抽出処理部18及び最適化処理部20における
各動作の詳細を説明する。最初に、規則性自動抽出処理
部18の動作を図3を用いて説明する。
【0028】まず、規則性自動抽出処理部18は、デー
タマイニング手法、OLAP言語、あるいは統計手法な
どから少なくとも一つを選択して予め設定しておく。続
いて、規則性自動抽出処理部18は予め設定されている
抽出手法を使って統合化顧客情報データベース16から
当該顧客の購買規則性19を抽出し、ファイル保存す
る。この結果、例えば図4に示したような購買規則「ビ
ールを買う客の60%は、同時に別の商品も購入する。
そのうち20%は必ず枝豆も買う。」が抽出される。
【0029】次に、規則性自動抽出処理部18が内蔵す
るデータマイニング手法による規則性自動抽出部18
a、OLAP言語による規則性自動抽出部18b及び統
計手法による規則性自動抽出部18cの各処理機能につ
いて説明する。
【0030】最初に、データマイニング手法による規則
性自動抽出部18aの動作について図5に示したフロー
チャートを用いて説明する。
【0031】データマイニング手法による規則性自動抽
出部18aは、起動されると、統合化顧客情報データベ
ース16から顧客情報を読み込み(ステップ30)、次
ステップに備えるためのデータ前処理を行う(ステップ
31)。次に、統合化顧客情報データベース16のデー
タ項目のそれぞれを適宜組み合わせて、相関ルールの組
を構成する(ステップ32)。例えば、データ項目「飲
み物」対データ項目「食べ物」なる組である。図4の例
に対応させると、「ビール」がデータ項目「飲み物」の
具体値、また「枝豆」がデータ項目「食べ物」の具体値
である。次に、この相関ルールに対して、サポート値と
確信度を算出する(ステップ33)。図4の例に従う
と、サポート値=「ビールを買う」 かつ 「枝豆を買
う」人数の全体の人数に対する割合確信度=「ビールを
買う」 かつ 「枝豆を買う」人数の「ビールを買う人
数」に対する割合のように計算する。次に、この時点で
の相関ルールを表示する(ステップ34)。
【0032】例えば、1000名分のデータが蓄積され
ていて、その中でビールを買った人が200名、枝豆を
買った人が100名、ビールと枝前を同時に買った人が
30名いたと仮定すると、「ビールを買う人ならば枝豆
も買う人である。」という相関ルールについて、 サポート値=30/1000=3% 確信度=30/200=15% がその相関ルールと共に表示される。次に、データ項目
の組合わせをすべて出し尽くしたか否かを判定する(ス
テップ35)。このステップ35の判定結果がNO(偽)
であるときは、新たなデータ項目の組を作り、ステップ
32へ戻る。一方、ステップ35の判定結果がYES(真)
であるならば、購買規則性の抽出結果を確信度の高い順
に一覧出力する(ステップ36)。
【0033】続いて、OLAP言語による規則性自動抽
出部18bの動作について図6に示したフローチャート
を用いて説明する。
【0034】OLAP言語による規則性自動抽出部18
bは、起動されると、統合化顧客情報データベース16
から顧客情報を読み込み、データウェアハウスへと構造
変換する(ステップ40)。次に、OLAP言語を使っ
て、データウェアハウスからデータを読み込み(ステッ
プ41)、そのデータを多次元データベースとして多次
元表示する(ステップ42)。例えば、X軸が日時、Y
軸が商品名、Z軸が販売店名とすると、データ値は20
00年7月25日にお酒がA酒屋において販売された本
数となる。続いて、次の操作コマンドの入力を受け付け
て、その操作がドリルダウンであるか否かを判定する
(ステップ43)。 このステップ43の判定結果がYE
S(真)であるときは、データウェアハウスの多次元デー
タベース階層を1レベル下げて(ステップ46)、ステ
ップ41へ戻る。 一方、ステップ43の判定結果がNO
(偽)であるならば、次の操作コマンドがドリルアップで
あるか否かを判定する(ステップ44)。このステップ
44の判定結果がYES(真)であるときは、データウェア
ハウスの多次元データベース階層を1レベル上げて(ス
テップ47)、ステップ41へ戻る。一方、ステップ4
4の判定結果がNO(偽)であるならば、データウェアハウ
スの多次元データベースの現在階層におけるデータをグ
ラフ表示して、購買規則性の抽出結果として出力する
(ステップ48)。
【0035】最後に、統計手法による規則性自動抽出部
18cの動作について図7に示したフローチャートを用
いて説明する。
【0036】統計手法による規則性自動抽出部18c
は、起動されると、統合化顧客情報データベース16か
ら顧客情報を読み込む(ステップ50)。次に、統計手
法を選択し(ステップ51)、ステップ52においてこ
の選択した統計手法が時系列分析であるか否かを判定
し、その判定結果がYES(真)であるときは、ステップ5
6へ分岐して、回帰分析処理を実行してからステップ5
7へ進む。一方、ステップ52の判定結果がNO(偽)であ
るならば、ステップ53においてこの選択した統計手法
がクラスタ分割であるか否かを判定し、その判定結果が
YES(真)であるときは、ステップ54へ分岐して、ニュ
ーラルネット処理を実行してからステップ57へ進む。
一方、ステップ53の判定結果がNO(偽)であるならば、
選択した統計手法がクラス判別であると判定し、決定木
処理を実行してからステップ57へ進む。最後に、ステ
ップ54〜56の処理で得られた結果を購買規則性の抽
出結果として出力する(ステップ57)。
【0037】以上のように統合化した全顧客情報に基づ
き当該大型商業店舗1における購買規則性19を抽出す
ると、その抽出した購買規則性19に基づきショッピン
グ最適経路情報を得る。このショッピング最適経路情報
を生成する本実施の形態における最適化処理部20の動
作について図8を用いて説明する。
【0038】最適化処理部20は、歩行距離の最短化関
数による最適化処理、購入商品重量の最軽量化関数によ
る最適化処理を順次実行し、それぞれショッピング最適
経路情報を出力する。まず、歩行距離の最短化関数によ
る最適化部20aは、ショッピング最適経路情報とし
て、歩行最短距離のルートを例えば図9に示したような
「商店3、商店1、商店2、商店4の順」を出力し、モ
バイル端末14の画面に表示する。次に、購入商品重量
の最軽量化関数による最適化部20bは、ショッピング
最適経路情報として、購入商品の最軽量ルートを例えば
図9に示したような「商店2、商店4、商店3、商店1
の順」を出力し、モバイル端末14の画面に表示する。
【0039】以下、各最適化部20a,20bの動作に
ついて図11,図12に示したフローチャートを用いて
説明する。
【0040】まず、図11において、歩行距離の最短化
関数による最適化部20aは、起動されると、購買規則
性19を読み込む(ステップ60)。但し、データマイ
ニング手法により購買規則性19が抽出されている場合
には、一覧出力されたものの中から当該顧客の顧客情報
に基づきデータマイニングを行い、大型商業店舗1にお
いて買い物をした回数の最も高い1乃至複数のデータ項
目、すなわち、顧客が購入する可能性の高い1乃至複数
の商品を指定する。ここで、指定する商品の数は、固定
でもよいし、ある基準値以上の商品、つまり可変数の商
品を指定するようにしてもよい。次に説明する購入商品
重量の最軽量化関数による最適化部20bにおいても同
様である。また、OLAP言語により購買規則性19が
抽出されている場合には、購買規則性19の抽出結果は
グラフ表示されるので、その中から当該顧客の購買実績
に基づき購入する可能性の高い商品を指定する。一方、
統計手法により購買規則性19が抽出されている場合に
は、ステップ54〜56の処理で得られた結果が購買規
則性19の抽出結果として出力されるので、その中から
当該顧客の購買実績に基づき購入する可能性の高い商品
を指定する。
【0041】次に、指定した商品を販売している商店2
〜5を特定する(ステップ61)。そして、既知の大型
商業店舗1の地図情報に基づき各販売店間の移動距離を
算出する(ステップ62)。例えば、図9の例に沿って
説明すると、商品iを販売している商店iを抽出した
後、商店iから商店jまでの移動距離d(i,j)を算
出する。但し、i,j=1,2,3,4とする。次に、
4店舗を移動するあらゆる順番(ショッピングルート)
を設定し(ステップ63)、全ショッピングルートにお
いてそれぞれ移動距離の合計を算出する(ステップ6
4)。そして、その中から最小となる移動距離合計を抽
出する(ステップ65)。この抽出したルートが歩行最
短距離のルートであり、ショッピング最適経路情報の一
つとしてショッピング最適経路情報データベース21に
登録する(ステップ66)。
【0042】歩行最短距離のルートは、以下のように表
現できる。
【0043】歩行最短距離のルート=min{Σdr
(i,j)|i,j=1,2,3,4} 但し、rは任意のショッピングルートである。
【0044】次に、図12において、購入商品重量の最
軽量化関数による最適化部20bは、起動されると、購
買規則性19を読み込む(ステップ60)。なお、歩行
距離の最短化関数による最適化部20aと同じ処理を行
って商品を指定するので、この商品を指定する処理の説
明は省略する。
【0045】次に、指定した商品を販売している商店2
〜5を特定する(ステップ61)。そして、既知である
各商品の重量を取得する(ステップ70)。例えば、商
品iの重量をwiとする。但し、i=1,2,3,4で
ある。
【0046】次に、4店舗を移動するあらゆる順番(シ
ョッピングルート)を設定し(ステップ63)、各ショ
ッピングルートにおける商店間の移動に伴う商品の携帯
重量合計を算出する(ステップ71)。そして、最小と
なる携帯重量合計を抽出する(ステップ72)。これ
は、以下の式で表現できる。
【0047】最小携帯重量合計=min{w(i)|w
(i)=wi・dr(i,j)+w(j)} 但し、w(j)は商店jまでの携帯重量を商店間移動距
離で重み付け加算値である。初期値w(0)=0とす
る。最小携帯重量合計となったショッピングルートが最
軽量ルートであり、ショッピング最適経路情報の一つと
してショッピング最適経路情報データベース21に登録
する(ステップ73)。
【0048】以上のように、本実施の形態によれば、複
数の商店が出店しているショッピングモールやデパート
等の大型商業店舗1を訪れた顧客がショッピング経路に
関して、歩行距離を最短化する、あるいは購入した商品
を携帯するときの重量を最小化するように最適化できる
ので、大型商業店舗1の顧客がショッピングする際の疲
労を軽減できる。
【0049】更に、当該顧客は次回以降もこの大型商業
店舗においてショッピングする可能性が高くなるので、
この大型商業店舗の売上げ増が期待できる。
【0050】ところで、本実施の形態においては、各顧
客の購買実績に基づきデータマイニング手法等により各
顧客が買い物をするであろう商店2〜5を特定(予想)
し、ショッピング最適経路情報を自動的に取得できるよ
うにした。このため、顧客は、何ら情報を入力すること
なしにショッピング最適経路情報を得ることができる。
しかしながら、顧客の訪問回数が少ない場合や通常とは
違い特別な商品を購入するときなどには提供するショッ
ピング最適経路情報が有用であるとは言い難い。有用な
ショッピング最適経路情報を常に提供するようにするの
であれば、訪問する店等を顧客に入力させることも一つ
の方法である。
【0051】また、本実施の形態では、ショッピング最
適経路情報を大型商業店舗1からの情報として顧客に提
供するようにしたが、その他にも複数の店舗にまたが
る、つまり複数店舗共通の情報を大型商業店舗1からの
情報として顧客に提供することができる。更に、各商店
2〜5から発信される安売り情報等を統合管理センタ1
5にて統合し、各顧客に配信するようにしてもよい。
【0052】なお、顧客情報データベース6〜9を統合
化する方法としては、データベースのビュー手法、ある
いはデータベースの分散配置手法を利用することができ
る。
【0053】また、統合化顧客情報データベース16と
して、リレーショナルデータベース、あるいはデータウ
ェアハウスを利用することができる。
【0054】また、本実施の形態で用いるモバイル端末
14として、インターネット機能付き携帯電話機、携帯
電話機、PHS、DSRC(狭域無線)利用端末、PD
A(Personal Digital Assistant)、あるいはモバイル
パソコンのいずれかを利用することができる。
【0055】
【発明の効果】第1及び第7の発明によれば、各店舗か
ら個別に各顧客に情報を提供するのではなく、各店舗の
情報を統合して生成した情報を大型商業店舗からの情報
として顧客に提供できるようにしたので、顧客にとって
より有用な情報を提供することができる。これにより、
当該顧客は次回以降もこの大型商業店舗においてショッ
ピングする可能性が高くなるので、この大型商業店舗の
売上げ増が期待できる効果がある。
【0056】第2の発明によれば、複数の商店が出店し
ているショッピングモールやデパート等の大型商業店舗
においてそれぞれの店舗が個別に所有する顧客情報デー
タベースをそのまま流用して、統合化顧客情報データベ
ースを構築できるので、データベース構築・保守管理の
作業コストを節約できる効果がある。
【0057】第3の発明によれば、統合化顧客情報デー
タベースとしてリレーショナルデータベースやデータウ
ェアハウスを用いることができるので、順次編成ファイ
ルや索引編成ファイル、順次索引編成ファイルなどのデ
ータファイルからのデータ取り込みも可能となり、多種
多様なファイルに対応できる効果がある。
【0058】第4の発明によれば、データマイニング手
法、OLAP言語、あるいは統計手法として世の中に普
及して標準的なソフトウェアパッケージを選択できるだ
けではなく、新たに開発されたデータマイニング手法、
OLAP言語、あるいは統計手法も容易に機能追加でき
る効果がある。
【0059】第5の発明によれば、複数の商店が出店し
ているショッピングモールやデパート等の大型商業店舗
を訪れた顧客がショッピング経路に関して、歩行距離を
最短化する、あるいは購入した商品を携帯するときの重
量を最小化するように最適化できるので、大型商業店舗
の顧客がショッピングする際の疲労を軽減できる効果が
ある。
【0060】第6の発明によれば、モバイル端末装置と
して、インターネット機能付き携帯電話機、携帯電話
機、PHS、DSRC(狭域無線)利用端末、PDA(P
ersonal Digital Assistant)、あるいはモバイルパソ
コンなどの世の中に普及している標準端末を選択できる
だけではなく、新たに開発されたモバイル端末も容易に
追加利用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る情報提供方法を実施する情報提
供システムのブロック構成図である。
【図2】 本実施の形態における情報提供システムのネ
ットワーク構成図である。
【図3】 本実施の形態における規則性自動抽出処理部
18の内部構成を示した図である。
【図4】 本実施の形態における規則性自動抽出処理部
により生成される購買規則性の例を示した図である。
【図5】 本実施の形態におけるデータマイニング手法
による規則性自動抽出部の動作を示したフローチャート
である。
【図6】 本実施の形態におけるOLAP言語による規
則性自動抽出部の動作を示したフローチャートである。
【図7】 本実施の形態における統計手法による規則性
自動抽出部の動作を示したフローチャートである。
【図8】 本実施の形態における最適化処理部の内部構
成を示した図である。
【図9】 本実施の形態において生成されるショッピン
グ最適経路情報の内容例を示した図である。
【図10】 本実施の形態においてショッピング最適経
路情報を表示したモバイル端末の画面表示例を示した図
である。
【図11】 本実施の形態における歩行距離の最短化関
数による最適化部の動作を示したフローチャートであ
る。
【図12】 本実施の形態における購入商品重量の最軽
量化関数による最適化部の動作を示したフローチャート
である。
【図13】 本実施の形態における統合管理サーバに搭
載されたソフトウェア構成を示した図である。
【図14】 従来の情報提供方法を実施する情報提供シ
ステムのブロック構成図である。
【符号の説明】
1 大型商業店舗、2〜5 商店、6〜9 顧客情報デ
ータベース(DB)、14 モバイル端末、15 統合
管理センタ、16 統合化顧客情報データベース(D
B)、17 データベース統合化処理部、18 規則性
自動抽出処理部、18a データマイニング手法による
規則性自動抽出部、18b OLAP言語による規則性
自動抽出部、18c 統計手法による規則性自動抽出
部、19 購買規則性、20 最適化処理部、20a
歩行距離の最短化関数による最適化部、20b 購入商
品重量の最軽量化関数による最適化部、21 ショッピ
ング最適経路情報データベース(DB)、22 情報配
信処理部、23〜26 商店サーバ、27 統合管理サ
ーバ、28 LAN、29 無線装置、30 アンテ
ナ、31 ネットワーク管理ソフトウェア、32 オペ
レーティングシステム、33 データベース管理システ
ム、34 データウェアハウス管理ソフトウェア、35
データマイニングツール、36 OLAP言語処理ソ
フトウェア。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月26日(2001.7.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 情報提供方法、情報提供システム、モ
バイル端末装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報提供方法、
情報提供システム及び情報提供システムが提供するサー
ビスを利用するモバイル端末装置、特に複数の店舗が出
店している大型商業店舗を訪れる顧客に対して各店舗あ
るいは各店舗の販売商品などに関する有用な情報の提供
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の情報提供方法による情報提供シス
テムは、その利用者が関心あるいは関係のある場所(例
えば、商店など)、分野(例えば、その商店の販売商品
など)、または情報提供の条件(例えば、その商品の仕
様や販売価格など)を事前に情報提供システムに登録し
ておき、その登録内容を満足する新たな情報(例えば、
安売り商品情報など)が発生した場合、その情報を電子
メールやホームページなどを使って利用者へ情報配信あ
るいは情報発信するサービスを提供していた。具体的な
情報提供サービスシステムとしては、チケットぴあ社の
提供しているCLUB@ぴあ(クラブアットマークぴあ)サ
ービスやMYでちゅーサービス(特願平11−31072
2号)がある。
【0003】図14は、従来の情報提供方法による情報
提供システムの概略構成図である。図14には、複数の
店舗が出店しているようなショッピングモールやデパー
ト等の大型商業店舗1のうち4店舗の商店2,3,4,
5が図示されているが、各商店2〜5は、それぞれ別個
に顧客情報データベース(DB)6,7,8,9を保有
している。例えば、バーゲン等のセールが企画される
と、各商店2〜5の情報配信処理部10,11,12,
13は、顧客からの要求に応じて、あるいは登録した顧
客に対して自動的に安売情報を当該顧客が携帯するイン
ターネット機能付き携帯電話等のモバイル端末14へ提
供する。このようにして、大型商業店舗1へ立ち寄る顧
客は、ショッピングに関する有用な情報を得ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、顧客に提供される情報(例えば、商品情報な
ど)は、単一の場所(例えば、1軒の商店など)に閉じ
たものであり、大型商業店舗において統合された内容の
情報として提供されるものではなかったので、情報提供
システムの利用者が各店舗に関する情報を個別に収集し
なければならなかった。つまり、情報の収集に多くの手
間がかかっていた。また、全体的な情報整理をしなけれ
ばならず面倒であった。
【0005】また、大型商業店舗の中をショッピングす
る際、歩行距離又は荷物を持つ重さなどの観点からどの
ような順番で各商店を廻るのが好ましいかという情報が
提供されていなかった。
【0006】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、複数の店舗が出店
している大型商業店舗を訪れる顧客に対して購買実績に
基づき有用な情報を提供する情報提供方法及び情報提供
システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係る情報提供方法は、複数の
店舗が出店している大型商業店舗を訪れる顧客に対して
各店舗あるいは各店舗が扱う商品に関する情報を提供す
る情報提供システムにおいて、大型商業店舗の中の個々
の店舗が独自の保有する顧客情報データベースを単一の
統合化顧客情報データベースに統合し、その統合化顧客
情報データベースに蓄積された購買実績を含む顧客情報
に基づいて顧客の購買行動に関する規則性を大型商業店
舗の中の複数店舗にまたがる形で自動抽出し、この自動
抽出した購買行動に関する規則性に基づき大型商業店舗
の中を顧客がショッピングして廻る店順を所定の評価基
準で最適化し、その店順をショッピング最適経路情報と
して顧客のモバイル端末装置へ配信するものである。
【0008】第2の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記顧客情報データベースの統合化方
法として、データベースのビュー手法、あるいはデータ
ベースの分散配置手法を利用するものである。
【0009】第3の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記統合化顧客情報データベースとし
て、リレーショナルデータベース、あるいはデータウェ
アハウスを利用するものである。
【0010】第4の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記規則性の自動抽出方法として、デ
ータマイニング手法、OLAP言語、あるいは統計手法
のいずれかを利用するものである。
【0011】第5の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記評価基準として、歩行距離の最小
化関数又は購入商品重量の最小化関数を利用するもので
ある。
【0012】第6の発明に係わる情報提供方法は、第1
の発明において、前記モバイル端末装置は、インターネ
ット機能付き携帯電話機、携帯電話機、PHS、狭域無
線利用端末、PDA、あるいはモバイルパソコンのいず
れかであるものとする。
【0013】第7の発明に係る情報提供システムは、複
数の店舗が出店している大型商業店舗を訪れる顧客に対
して各店舗あるいは各店舗が扱う商品に関する情報を提
供する情報提供システムにおいて、大型商業店舗の中の
個々の店舗が独自の保有する顧客情報データベースを統
合されることによって構築された統合化顧客情報データ
ベースと、前記統合化顧客情報データベースに蓄積され
た購買実績を含む顧客情報に基づいて顧客の購買行動に
関する規則性を大型商業店舗の中の複数店舗にまたがる
形で自動抽出する規則性自動抽出処理手段と、前記規則
性自動抽出処理手段が抽出した購買規則性に基づき大型
商業店舗の中を顧客がショッピングして廻る店順を所定
の評価基準によって最適化する最適化処理手段と、前記
最適化処理手段が得た店順をショッピング最適経路情報
として顧客へ配信する情報配信処理手段とを有し、各店
舗が個別に持つ情報を統合して大型商業店舗からの情報
として顧客に提供するものである。
【0014】また、本発明に係るモバイル端末装置は、
複数の店舗が出店している大型商業店舗を訪れる顧客に
対して各店舗あるいは各店舗が扱う商品に関する情報を
提供する情報提供システムであって、大型商業店舗の中
の個々の店舗が独自の保有する顧客情報データベースを
単一の統合化顧客情報データベースに統合し、その統合
化顧客情報データベースに蓄積された購買実績を含む顧
客情報に基づいて顧客の購買行動に関する規則性を大型
商業店舗の中の複数店舗にまたがる形で自動抽出し、こ
の自動抽出した購買行動に関する規則性に基づき大型商
業店舗の中を顧客がショッピングして廻る店順を所定の
評価基準で最適化し、その店順をショッピング最適経路
情報として生成する情報提供システムが配信するショッ
ピング最適経路情報を受信し表示するものである。
【0015】また、インターネット機能付き携帯電話
機、携帯電話機、PHS、狭域無線利用端末、PDA、
あるいはモバイルパソコンのいずれかであるものとす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同
様の構成要素には同じ符号を付ける。
【0017】図1は、本発明に係る情報提供方法を実施
する情報提供システムのブロック構成図である。図1に
は、複数の商店が出店しているショッピングモールやデ
パート等の大型商業店舗1、大型商業店舗1のうち4店
舗の商店2,3,4,5、各商店2〜5が個別に保有す
る顧客情報データベース(DB)6,7,8,9、大型
商業店舗1を訪れる顧客が携帯するモバイル端末14が
示されている。また、本実施の形態における大型商業店
舗1には、統合管理センタ15が設置されており、各商
店2〜5に設置された商店サーバ(図示せず)とネット
ワーク接続されている。この統合管理センタ15には、
各顧客情報データベース6〜9を統合化して生成される
統合化顧客情報データベース16、統合化顧客情報デー
タベース16を生成するデータベース統合化処理部1
7、統合化顧客情報データベース16から各顧客の購買
行動に関する規則性を自動抽出する規則性自動抽出処理
部18、自動抽出された購買規則性19、購買規則性1
9に基づきショッピング最適経路情報を生成する最適化
処理部20、生成されたショッピング最適経路情報を格
納するショッピング最適経路情報データベース(DB)
21及びショッピング最適経路情報を顧客が携帯するイ
ンターネット機能付き携帯電話等のモバイル端末14へ
配信する情報配信処理部22が配設されている。
【0018】図2は、本実施の形態における大型商業店
舗1に構築された情報提供システムのネットワーク構成
図である。図2には、各商店2〜5にそれぞれ設置さ
れ、販売管理や顧客管理を行う商店サーバ23,24,
25,26、統合管理センタ15に設置され、大型商業
店舗1の中の各商店2〜5を訪れた顧客に関する情報を
統合管理する統合管理サーバ27が示されており、各サ
ーバ23〜26,27は、大型商業店舗1に敷設された
LAN(Local Area Network)28によりオンライン
接続されている。図1におけるデータベース統合化処理
部17、規則性自動抽出処理部18、最適化処理部20
及び情報配信処理部22における各処理機能は、統合管
理サーバ27に搭載されたソフトウェアによって実現さ
れる。更に、統合管理サーバ27がモバイル端末14と
通信するための無線装置29及び無線装置29のアンテ
ナ30が示されている。
【0019】図3は、本実施の形態における規則性自動
抽出処理部18の内部構成を示した図である。規則性自
動抽出処理部18は、データマイニング手法による規則
性自動抽出部18a、OLAP(On Line Analytical
Processing)言語による規則性自動抽出部18b、統
計手法による規則性自動抽出部18cを有している。ま
た、規則性自動抽出処理部18により生成される購買規
則性19の例を図4に示す。更に、各規則性自動抽出部
18a〜18cにおける処理の流れを示したフローチャ
ートを図5〜図7に示す。この詳細は追って説明する。
【0020】図8は、購買要件や購買形態などの今後の
購買行動に関する購買規則性19からショッピング最適
経路情報を生成する最適化処理部20の内部構成を示し
た図である。最適化処理部20は、歩行距離の最短化関
数による最適化部20a及び購入商品重量の最軽量化関
数による最適化部20bを有している。各最適化部20
a,20bは、評価基準の最適化の具体的な実施方法で
ある。この詳細は追って説明する。
【0021】図9は、最適化処理部20が生成したショ
ッピング最適経路情報の内容例を示した図であり、この
情報がショッピング最適経路情報データベース21に格
納される。
【0022】図10は、情報配信処理部22によって配
信されたショッピング最適経路情報がモバイル端末14
に表示されたときの画面表示例を示した図であり、各最
適化部20a〜20bの処理結果、すなわち歩行最短距
離のルートの例、購入商品の最軽量ルートの例が示され
ている。
【0023】また、図11は、本実施の形態における歩
行距離の最短化関数による最適化部20aの動作を示し
たフローチャート、図12は、本実施の形態における購
入商品重量の最軽量化関数による最適化部20bの動作
を示したフローチャートである。
【0024】図13は、本実施の形態における統合管理
サーバ27に搭載されたソフトウェア構成を示した図で
ある。図13には、上述した各構成要素17,18,2
0を構成する各ソフトウェアの他に、LAN接続するた
めのネットワーク管理ソフトウェア31、統合管理サー
バ27全体を制御するためのオペレーティングシステム
32、統合化顧客情報データベース16を管理するため
のデータベース管理システム33、データウェアハウス
を管理するためのデータウェアハウス管理ソフトウェア
34、データマイニングを実行するためのデータマイニ
ングツール35及びOLAP言語を実行するためのOL
AP言語処理ソフトウェア36が示されている。
【0025】本実施の形態において特徴的なことは、大
型商業店舗1の中の個々の商店2〜5が独自に保有する
顧客情報データベース6〜9を単一の統合化顧客情報デ
ータベース16に統合し、その統合化顧客情報データベ
ース16に蓄積された購買実績を含む顧客情報に基づい
て各顧客の今後の購買行動に関する規則性を大型商業店
舗1の中の複数店舗にまたがる形で自動抽出し、この自
動抽出した購買行動に関する規則性に基づき大型商業店
舗1の中を顧客がショッピングして廻る店順を、最適化
処理部20が提供する所定の評価基準で最適化し、その
店順をショッピング最適経路情報として顧客のモバイル
端末14へ配信するようにしたことである。このよう
に、各商店2〜5が独自に保有する顧客情報を統合する
ことによって大型商業店舗1を訪れる顧客は、大型商業
店舗1においてショッピングを行うのに最適な経路を大
型商業店舗1における統合情報として得ることができ
る。また、ショッピング最適経路情報は、当該顧客の過
去の購買行動に基づくものであるので、的確な情報であ
り、また、この情報を得るためにキーワードを事前に登
録しておかなくてもよい。
【0026】次に、本実施の形態における情報提供方法
について説明するが、まず最初に情報提供方法の概略的
な全体フローについて説明する。
【0027】図1において、モバイル端末14から顧客
の氏名や会員番号が入力されると、データベース統合化
処理部17は、その顧客氏名と会員番号をキーとして個
々の商店2〜5が独自に保有する各顧客情報データベー
ス6〜9を検索し、当該顧客に関する顧客情報を抽出し
て統合化する。この統合化した顧客情報は、統合化顧客
情報データベース16に登録される。顧客情報には、顧
客の氏名、住所、電話番号、趣味、関心事等の個人情報
から各商店2〜5において購入した購買履歴等が含まれ
ている。この統合化のために、データベースのビュー方
法、あるいはデータベースの分散配置手法を利用する。
規則性自動抽出処理部18は、データマイニング手法、
OLAP言語、あるいは統計手法などを使って統合化顧
客情報データベース16に蓄積された各顧客の顧客情報
から当該顧客の今後の購買要件や購買形態などの購買行
動の規則性を大型商業店舗1の中の複数店舗にまたがる
形で自動的に抽出し、この情報を購買規則性19の情報
としてファイル保存する。そして、最適化処理部20
は、自動抽出された購買規則性19に従って、大型商業
店舗1の中を顧客がショッピングして廻る店順を所定の
評価基準、例えば歩行距離の最短化、購入商品の最軽量
化に基づき生成し、それをショッピング最適経路情報と
してショッピング最適経路情報データベース21に登録
する。情報配信処理部22は、会員番号等を入力した顧
客が携帯するモバイル端末14へ、当該顧客のショッピ
ング最適経路情報を配信する。大型商業店舗1を訪れよ
うとする顧客は、ショッピング最適経路情報を参照する
ことによりどの経路で店舗を廻ることが効率的であるか
を知ることができる。
【0028】なお、統合管理センタ15は、従来各商店
2〜5から配信していた各商店の2〜5の安売り情報等
を統合して配信するサービスも提供する。
【0029】以下、統合管理サーバ27に配設された規
則性自動抽出処理部18及び最適化処理部20における
各動作の詳細を説明する。最初に、規則性自動抽出処理
部18の動作を図3を用いて説明する。
【0030】まず、規則性自動抽出処理部18は、デー
タマイニング手法、OLAP言語、あるいは統計手法な
どから少なくとも一つを選択して予め設定しておく。続
いて、規則性自動抽出処理部18は予め設定されている
抽出手法を使って統合化顧客情報データベース16から
当該顧客の購買規則性19を抽出し、ファイル保存す
る。この結果、例えば図4に示したような購買規則「ビ
ールを買う客の60%は、同時に別の商品も購入する。
そのうち20%は必ず枝豆も買う。」が抽出される。
【0031】次に、規則性自動抽出処理部18が内蔵す
るデータマイニング手法による規則性自動抽出部18
a、OLAP言語による規則性自動抽出部18b及び統
計手法による規則性自動抽出部18cの各処理機能につ
いて説明する。
【0032】最初に、データマイニング手法による規則
性自動抽出部18aの動作について図5に示したフロー
チャートを用いて説明する。
【0033】データマイニング手法による規則性自動抽
出部18aは、起動されると、統合化顧客情報データベ
ース16から顧客情報を読み込み(ステップ30)、次
ステップに備えるためのデータ前処理を行う(ステップ
31)。次に、統合化顧客情報データベース16のデー
タ項目のそれぞれを適宜組み合わせて、相関ルールの組
を構成する(ステップ32)。例えば、データ項目「飲
み物」対データ項目「食べ物」なる組である。図4の例
に対応させると、「ビール」がデータ項目「飲み物」の
具体値、また「枝豆」がデータ項目「食べ物」の具体値
である。次に、この相関ルールに対して、サポート値と
確信度を算出する(ステップ33)。図4の例に従う
と、サポート値=「ビールを買う」 かつ 「枝豆を買
う」人数の全体の人数に対する割合確信度=「ビールを
買う」 かつ 「枝豆を買う」人数の「ビールを買う人
数」に対する割合のように計算する。次に、この時点で
の相関ルールを表示する(ステップ34)。
【0034】例えば、1000名分のデータが蓄積され
ていて、その中でビールを買った人が200名、枝豆を
買った人が100名、ビールと枝前を同時に買った人が
30名いたと仮定すると、「ビールを買う人ならば枝豆
も買う人である。」という相関ルールについて、 サポート値=30/1000=3% 確信度=30/200=15% がその相関ルールと共に表示される。次に、データ項目
の組合わせをすべて出し尽くしたか否かを判定する(ス
テップ35)。このステップ35の判定結果がNO(偽)
であるときは、新たなデータ項目の組を作り、ステップ
32へ戻る。一方、ステップ35の判定結果がYES(真)
であるならば、購買規則性の抽出結果を確信度の高い順
に一覧出力する(ステップ36)。
【0035】続いて、OLAP言語による規則性自動抽
出部18bの動作について図6に示したフローチャート
を用いて説明する。
【0036】OLAP言語による規則性自動抽出部18
bは、起動されると、統合化顧客情報データベース16
から顧客情報を読み込み、データウェアハウスへと構造
変換する(ステップ40)。次に、OLAP言語を使っ
て、データウェアハウスからデータを読み込み(ステッ
プ41)、そのデータを多次元データベースとして多次
元表示する(ステップ42)。例えば、X軸が日時、Y
軸が商品名、Z軸が販売店名とすると、データ値は20
00年7月25日にお酒がA酒屋において販売された本
数となる。続いて、次の操作コマンドの入力を受け付け
て、その操作がドリルダウンであるか否かを判定する
(ステップ43)。 このステップ43の判定結果がYE
S(真)であるときは、データウェアハウスの多次元デー
タベース階層を1レベル下げて(ステップ46)、ステ
ップ41へ戻る。 一方、ステップ43の判定結果がNO
(偽)であるならば、次の操作コマンドがドリルアップで
あるか否かを判定する(ステップ44)。このステップ
44の判定結果がYES(真)であるときは、データウェア
ハウスの多次元データベース階層を1レベル上げて(ス
テップ47)、ステップ41へ戻る。一方、ステップ4
4の判定結果がNO(偽)であるならば、データウェアハウ
スの多次元データベースの現在階層におけるデータをグ
ラフ表示して、購買規則性の抽出結果として出力する
(ステップ48)。
【0037】最後に、統計手法による規則性自動抽出部
18cの動作について図7に示したフローチャートを用
いて説明する。
【0038】統計手法による規則性自動抽出部18c
は、起動されると、統合化顧客情報データベース16か
ら顧客情報を読み込む(ステップ50)。次に、統計手
法を選択し(ステップ51)、ステップ52においてこ
の選択した統計手法が時系列分析であるか否かを判定
し、その判定結果がYES(真)であるときは、ステップ5
6へ分岐して、回帰分析処理を実行してからステップ5
7へ進む。一方、ステップ52の判定結果がNO(偽)であ
るならば、ステップ53においてこの選択した統計手法
がクラスタ分割であるか否かを判定し、その判定結果が
YES(真)であるときは、ステップ54へ分岐して、ニュ
ーラルネット処理を実行してからステップ57へ進む。
一方、ステップ53の判定結果がNO(偽)であるならば、
選択した統計手法がクラス判別であると判定し、決定木
処理を実行してからステップ57へ進む。最後に、ステ
ップ54〜56の処理で得られた結果を購買規則性の抽
出結果として出力する(ステップ57)。
【0039】以上のように統合化した全顧客情報に基づ
き当該大型商業店舗1における購買規則性19を抽出す
ると、その抽出した購買規則性19に基づきショッピン
グ最適経路情報を得る。このショッピング最適経路情報
を生成する本実施の形態における最適化処理部20の動
作について図8を用いて説明する。
【0040】最適化処理部20は、歩行距離の最短化関
数による最適化処理、購入商品重量の最軽量化関数によ
る最適化処理を順次実行し、それぞれショッピング最適
経路情報を出力する。まず、歩行距離の最短化関数によ
る最適化部20aは、ショッピング最適経路情報とし
て、歩行最短距離のルートを例えば図9に示したような
「商店3、商店1、商店2、商店4の順」を出力し、モ
バイル端末14の画面に表示する。次に、購入商品重量
の最軽量化関数による最適化部20bは、ショッピング
最適経路情報として、購入商品の最軽量ルートを例えば
図9に示したような「商店2、商店4、商店3、商店1
の順」を出力し、モバイル端末14の画面に表示する。
【0041】以下、各最適化部20a,20bの動作に
ついて図11,図12に示したフローチャートを用いて
説明する。
【0042】まず、図11において、歩行距離の最短化
関数による最適化部20aは、起動されると、購買規則
性19を読み込む(ステップ60)。但し、データマイ
ニング手法により購買規則性19が抽出されている場合
には、一覧出力されたものの中から当該顧客の顧客情報
に基づきデータマイニングを行い、大型商業店舗1にお
いて買い物をした回数の最も高い1乃至複数のデータ項
目、すなわち、顧客が購入する可能性の高い1乃至複数
の商品を指定する。ここで、指定する商品の数は、固定
でもよいし、ある基準値以上の商品、つまり可変数の商
品を指定するようにしてもよい。次に説明する購入商品
重量の最軽量化関数による最適化部20bにおいても同
様である。また、OLAP言語により購買規則性19が
抽出されている場合には、購買規則性19の抽出結果は
グラフ表示されるので、その中から当該顧客の購買実績
に基づき購入する可能性の高い商品を指定する。一方、
統計手法により購買規則性19が抽出されている場合に
は、ステップ54〜56の処理で得られた結果が購買規
則性19の抽出結果として出力されるので、その中から
当該顧客の購買実績に基づき購入する可能性の高い商品
を指定する。
【0043】次に、指定した商品を販売している商店2
〜5を特定する(ステップ61)。そして、既知の大型
商業店舗1の地図情報に基づき各販売店間の移動距離を
算出する(ステップ62)。例えば、図9の例に沿って
説明すると、商品iを販売している商店iを抽出した
後、商店iから商店jまでの移動距離d(i,j)を算
出する。但し、i,j=1,2,3,4とする。次に、
4店舗を移動するあらゆる順番(ショッピングルート)
を設定し(ステップ63)、全ショッピングルートにお
いてそれぞれ移動距離の合計を算出する(ステップ6
4)。そして、その中から最小となる移動距離合計を抽
出する(ステップ65)。この抽出したルートが歩行最
短距離のルートであり、ショッピング最適経路情報の一
つとしてショッピング最適経路情報データベース21に
登録する(ステップ66)。
【0044】歩行最短距離のルートは、以下のように表
現できる。
【0045】歩行最短距離のルート=min{Σdr
(i,j)|i,j=1,2,3,4} 但し、rは任意のショッピングルートである。
【0046】次に、図12において、購入商品重量の最
軽量化関数による最適化部20bは、起動されると、購
買規則性19を読み込む(ステップ60)。なお、歩行
距離の最短化関数による最適化部20aと同じ処理を行
って商品を指定するので、この商品を指定する処理の説
明は省略する。
【0047】次に、指定した商品を販売している商店2
〜5を特定する(ステップ61)。そして、既知である
各商品の重量を取得する(ステップ70)。例えば、商
品iの重量をwiとする。但し、i=1,2,3,4で
ある。
【0048】次に、4店舗を移動するあらゆる順番(シ
ョッピングルート)を設定し(ステップ63)、各ショ
ッピングルートにおける商店間の移動に伴う商品の携帯
重量合計を算出する(ステップ71)。そして、最小と
なる携帯重量合計を抽出する(ステップ72)。これ
は、以下の式で表現できる。
【0049】最小携帯重量合計=min{w(i)|w
(i)=wi・dr(i,j)+w(j)} 但し、w(j)は商店jまでの携帯重量を商店間移動距
離で重み付け加算値である。初期値w(0)=0とす
る。最小携帯重量合計となったショッピングルートが最
軽量ルートであり、ショッピング最適経路情報の一つと
してショッピング最適経路情報データベース21に登録
する(ステップ73)。
【0050】以上のように、本実施の形態によれば、複
数の商店が出店しているショッピングモールやデパート
等の大型商業店舗1を訪れた顧客がショッピング経路に
関して、歩行距離を最短化する、あるいは購入した商品
を携帯するときの重量を最小化するように最適化できる
ので、大型商業店舗1の顧客がショッピングする際の疲
労を軽減できる。
【0051】更に、当該顧客は次回以降もこの大型商業
店舗においてショッピングする可能性が高くなるので、
この大型商業店舗の売上げ増が期待できる。
【0052】ところで、本実施の形態においては、各顧
客の購買実績に基づきデータマイニング手法等により各
顧客が買い物をするであろう商店2〜5を特定(予想)
し、ショッピング最適経路情報を自動的に取得できるよ
うにした。このため、顧客は、何ら情報を入力すること
なしにショッピング最適経路情報を得ることができる。
しかしながら、顧客の訪問回数が少ない場合や通常とは
違い特別な商品を購入するときなどには提供するショッ
ピング最適経路情報が有用であるとは言い難い。有用な
ショッピング最適経路情報を常に提供するようにするの
であれば、訪問する店等を顧客に入力させることも一つ
の方法である。
【0053】また、本実施の形態では、ショッピング最
適経路情報を大型商業店舗1からの情報として顧客に提
供するようにしたが、その他にも複数の店舗にまたが
る、つまり複数店舗共通の情報を大型商業店舗1からの
情報として顧客に提供することができる。更に、各商店
2〜5から発信される安売り情報等を統合管理センタ1
5にて統合し、各顧客に配信するようにしてもよい。
【0054】なお、顧客情報データベース6〜9を統合
化する方法としては、データベースのビュー手法、ある
いはデータベースの分散配置手法を利用することができ
る。
【0055】また、統合化顧客情報データベース16と
して、リレーショナルデータベース、あるいはデータウ
ェアハウスを利用することができる。
【0056】また、本実施の形態で用いるモバイル端末
14として、インターネット機能付き携帯電話機、携帯
電話機、PHS、DSRC(狭域無線)利用端末、PD
A(Personal Digital Assistant)、あるいはモバイル
パソコンのいずれかを利用することができる。
【0057】
【発明の効果】第1及び第7の発明によれば、各店舗か
ら個別に各顧客に情報を提供するのではなく、各店舗の
情報を統合して生成した情報を大型商業店舗からの情報
として顧客に提供できるようにしたので、顧客にとって
より有用な情報を提供することができる。これにより、
当該顧客は次回以降もこの大型商業店舗においてショッ
ピングする可能性が高くなるので、この大型商業店舗の
売上げ増が期待できる効果がある。
【0058】第2の発明によれば、複数の商店が出店し
ているショッピングモールやデパート等の大型商業店舗
においてそれぞれの店舗が個別に所有する顧客情報デー
タベースをそのまま流用して、統合化顧客情報データベ
ースを構築できるので、データベース構築・保守管理の
作業コストを節約できる効果がある。
【0059】第3の発明によれば、統合化顧客情報デー
タベースとしてリレーショナルデータベースやデータウ
ェアハウスを用いることができるので、順次編成ファイ
ルや索引編成ファイル、順次索引編成ファイルなどのデ
ータファイルからのデータ取り込みも可能となり、多種
多様なファイルに対応できる効果がある。
【0060】第4の発明によれば、データマイニング手
法、OLAP言語、あるいは統計手法として世の中に普
及して標準的なソフトウェアパッケージを選択できるだ
けではなく、新たに開発されたデータマイニング手法、
OLAP言語、あるいは統計手法も容易に機能追加でき
る効果がある。
【0061】第5の発明によれば、複数の商店が出店し
ているショッピングモールやデパート等の大型商業店舗
を訪れた顧客がショッピング経路に関して、歩行距離を
最短化する、あるいは購入した商品を携帯するときの重
量を最小化するように最適化できるので、大型商業店舗
の顧客がショッピングする際の疲労を軽減できる効果が
ある。
【0062】第6の発明によれば、モバイル端末装置と
して、インターネット機能付き携帯電話機、携帯電話
機、PHS、DSRC(狭域無線)利用端末、PDA(P
ersonal Digital Assistant)、あるいはモバイルパソ
コンなどの世の中に普及している標準端末を選択できる
だけではなく、新たに開発されたモバイル端末も容易に
追加利用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る情報提供方法を実施する情報提
供システムのブロック構成図である。
【図2】 本実施の形態における情報提供システムのネ
ットワーク構成図である。
【図3】 本実施の形態における規則性自動抽出処理部
18の内部構成を示した図である。
【図4】 本実施の形態における規則性自動抽出処理部
により生成される購買規則性の例を示した図である。
【図5】 本実施の形態におけるデータマイニング手法
による規則性自動抽出部の動作を示したフローチャート
である。
【図6】 本実施の形態におけるOLAP言語による規
則性自動抽出部の動作を示したフローチャートである。
【図7】 本実施の形態における統計手法による規則性
自動抽出部の動作を示したフローチャートである。
【図8】 本実施の形態における最適化処理部の内部構
成を示した図である。
【図9】 本実施の形態において生成されるショッピン
グ最適経路情報の内容例を示した図である。
【図10】 本実施の形態においてショッピング最適経
路情報を表示したモバイル端末の画面表示例を示した図
である。
【図11】 本実施の形態における歩行距離の最短化関
数による最適化部の動作を示したフローチャートであ
る。
【図12】 本実施の形態における購入商品重量の最軽
量化関数による最適化部の動作を示したフローチャート
である。
【図13】 本実施の形態における統合管理サーバに搭
載されたソフトウェア構成を示した図である。
【図14】 従来の情報提供方法を実施する情報提供シ
ステムのブロック構成図である。
【符号の説明】 1 大型商業店舗、2〜5 商店、6〜9 顧客情報デ
ータベース(DB)、14 モバイル端末、15 統合
管理センタ、16 統合化顧客情報データベース(D
B)、17 データベース統合化処理部、18 規則性
自動抽出処理部、18a データマイニング手法による
規則性自動抽出部、18b OLAP言語による規則性
自動抽出部、18c 統計手法による規則性自動抽出
部、19 購買規則性、20 最適化処理部、20a
歩行距離の最短化関数による最適化部、20b 購入商
品重量の最軽量化関数による最適化部、21 ショッピ
ング最適経路情報データベース(DB)、22 情報配
信処理部、23〜26 商店サーバ、27 統合管理サ
ーバ、28 LAN、29 無線装置、30 アンテ
ナ、31 ネットワーク管理ソフトウェア、32 オペ
レーティングシステム、33 データベース管理システ
ム、34 データウェアハウス管理ソフトウェア、35
データマイニングツール、36 OLAP言語処理ソ
フトウェア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 170 G06F 17/30 170Z 180 180D 220 220Z 19/00 130 19/00 130

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の店舗が出店している大型商業店舗
    を訪れる顧客に対して各店舗あるいは各店舗が扱う商品
    に関する情報を提供する情報提供システムにおいて、 大型商業店舗の中の個々の店舗が独自の保有する顧客情
    報データベースを単一の統合化顧客情報データベースに
    統合し、その統合化顧客情報データベースに蓄積された
    購買実績を含む顧客情報に基づいて顧客の購買行動に関
    する規則性を大型商業店舗の中の複数店舗にまたがる形
    で自動抽出し、この自動抽出した購買行動に関する規則
    性に基づき大型商業店舗の中を顧客がショッピングして
    廻る店順を所定の評価基準で最適化し、その店順をショ
    ッピング最適経路情報として顧客のモバイル端末装置へ
    配信することを特徴とする情報提供方法。
  2. 【請求項2】 前記顧客情報データベースの統合化方法
    として、データベースのビュー手法、あるいはデータベ
    ースの分散配置手法を利用することを特徴とする請求項
    1記載の情報提供方法。
  3. 【請求項3】 前記統合化顧客情報データベースとし
    て、リレーショナルデータベース、あるいはデータウェ
    アハウスを利用することを特徴とする請求項1記載の情
    報提供方法。
  4. 【請求項4】 前記規則性の自動抽出方法として、デー
    タマイニング手法、OLAP言語、あるいは統計手法の
    いずれかを利用することを特徴とする請求項1記載の情
    報提供方法。
  5. 【請求項5】 前記評価基準として、歩行距離の最小化
    関数又は購入商品重量の最小化関数を利用することを特
    徴とする請求項1記載の情報提供方法。
  6. 【請求項6】 前記モバイル端末装置は、インターネッ
    ト機能付き携帯電話機、携帯電話機、PHS、狭域無線
    利用端末、PDA、あるいはモバイルパソコンのいずれ
    かであることを特徴とする請求項1記載の情報提供方
    法。
  7. 【請求項7】 複数の店舗が出店している大型商業店舗
    を訪れる顧客に対して各店舗あるいは各店舗が扱う商品
    に関する情報を提供する情報提供システムにおいて、 大型商業店舗の中の個々の店舗が独自の保有する顧客情
    報データベースを統合されることによって構築された統
    合化顧客情報データベースと、 前記統合化顧客情報データベースに蓄積された購買実績
    を含む顧客情報に基づいて顧客の購買行動に関する規則
    性を大型商業店舗の中の複数店舗にまたがる形で自動抽
    出する規則性自動抽出処理手段と、 前記規則性自動抽出処理手段が抽出した購買規則性に基
    づき大型商業店舗の中を顧客がショッピングして廻る店
    順を所定の評価基準によって最適化する最適化処理手段
    と、 前記最適化処理手段が得た店順をショッピング最適経路
    情報として顧客へ配信する情報配信処理手段と、 を有し、各店舗が個別に持つ情報を統合して大型商業店
    舗からの情報として顧客に提供することを特徴とする情
    報提供システム。
JP2000287783A 2000-09-21 2000-09-21 情報提供方法、情報提供システム、モバイル端末装置 Pending JP2002099651A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000287783A JP2002099651A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 情報提供方法、情報提供システム、モバイル端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000287783A JP2002099651A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 情報提供方法、情報提供システム、モバイル端末装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002099651A true JP2002099651A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18771485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000287783A Pending JP2002099651A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 情報提供方法、情報提供システム、モバイル端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002099651A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019219847A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 Zホールディングス株式会社 データベース管理装置、データベース管理方法、およびプログラム
CN111144607A (zh) * 2018-11-02 2020-05-12 K11集团有限公司 路径优化方法及系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08103352A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Hitachi Ltd 商品の陳列場所を案内するシステム
JPH11152041A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Fujitsu General Ltd ショッピングカート用表示システム
JP2000030148A (ja) * 1998-04-30 2000-01-28 Fujitsu Ltd 顧客位置認識を含む電子買物システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08103352A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Hitachi Ltd 商品の陳列場所を案内するシステム
JPH11152041A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Fujitsu General Ltd ショッピングカート用表示システム
JP2000030148A (ja) * 1998-04-30 2000-01-28 Fujitsu Ltd 顧客位置認識を含む電子買物システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019219847A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 Zホールディングス株式会社 データベース管理装置、データベース管理方法、およびプログラム
JP7044645B2 (ja) 2018-06-19 2022-03-30 ヤフー株式会社 データベース管理装置、データベース管理方法、およびプログラム
CN111144607A (zh) * 2018-11-02 2020-05-12 K11集团有限公司 路径优化方法及系统
CN111144607B (zh) * 2018-11-02 2023-05-12 K11集团有限公司 路径优化方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050256786A1 (en) System and method for communicating product information
US20010039519A1 (en) Cooperative buying system for purchasing consumer products using a computer network
JPH09231274A (ja) 検索サーバーシステム
US20080033831A1 (en) Method And Apparatus For Pricing Items
KR101336151B1 (ko) 온라인 쇼핑몰의 관심상품 정보를 수집하여 가격비교 서비스를 제공하는 방법 및 시스템
US20140304075A1 (en) Methods and systems for transmitting live coupons
CN102314654B (zh) 一种信息推送方法及信息推送服务器
JP2010113390A (ja) 商品情報検索装置、方法、及びコンピュータプログラム
US20170221123A1 (en) System, method, and non-transitory computer-readable storage media for endless aisle of products in retail store
KR101024501B1 (ko) 모바일 장치를 이용한 쇼핑 서비스 제공 시스템 및 그 방법
WO2017203631A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
KR102249527B1 (ko) 온라인 쇼핑몰 통합 결제 플랫폼
KR20160129409A (ko) 온라인 쇼핑몰의 검색 추천 방법
JP2002117292A (ja) 販売促進方法及びシステム
WO2014005190A2 (en) Methods, systems or computer programs for logistic planning based on proximity constraints and/or price optimization
JP2002288459A (ja) センター購入処理方法、バーチャル百貨店方法及び店舗端末注文処理方法
JP2002109334A (ja) 商品表示方法および記録媒体
JP2002099651A (ja) 情報提供方法、情報提供システム、モバイル端末装置
JP2005209021A (ja) インターネットを利用したショップ情報配信システムおよび配信方法
JPH09223175A (ja) 販売業務支援方法
US20020026389A1 (en) Shopping system based on information retrieval
KR20030079339A (ko) 상품정보 데이터베이스를 공유하는 쇼핑몰 구축 방법
KR100613824B1 (ko) 그래프를 이용하여 가격 및 캐쉬백 정보를 제공하는 상품판매시스템 및 판매방법
JP2001273420A (ja) 商品購入支援システム及び方法並びに装置
JP2002269451A (ja) ネット商品検索システム

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316